JP5513005B2 - 光硬化性粘着シート、及びそれを用いた光硬化性粘着層の形成方法 - Google Patents
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で表わされ、且つ、η>1であることを特徴とする光硬化性粘着シートによって達成される。
本発明においては、前記光硬化性組成物が、溶解度パラメータが8.5〜9.5(J/cm 3 ) 1/2 の粘着付与剤、及び/又は平均粒径1〜300nmの微粒子を含む。溶解度パラメータ(solubility parameter)(以下、SP値と略す)は凝集エネルギー密度(CED)、即ち1分子の単位体積当たりの蒸発エネルギーを1/2乗したもので、物質の単位体積当たりの極性の大きさを示す値である(「実用プラスチック用語辞典、第2版」565頁(昭和45年、(株)プラスチックエージ)参照)。本発明に係る光硬化性組成物に用いるポリマーのSP値は、例えば、約10〜12であり、上記のSP値の粘着付与剤であれば、ポリマーと適度に相分離する性質により、光硬化性組成物のチキソ性指標(η)を1より大きくすることができるものと考えられる。また、平均粒径1〜300nmの微粒子は、一般にチキソ性付与剤として用いられており、本発明に係る光硬化性組成物のチキソ性指標(η)を1より大きくすることができる。
(1)前記粘着付与剤が、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂及び水素添加テルペン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種以上の化合物である。
(2)前記粘着付与剤の含有量が、光硬化性組成物に対して0.9〜3.5質量%である。
(3)前記微粒子が、透明微粒子である。
(4)前記透明微粒子が、シリカ微粒子である。
(5)前記微粒子の含有量が、光硬化性組成物に対して0.4〜2.2質量%である。
(6)前記剥離シートが、ポリマーフィルムと、その表面に光硬化性粘着層と接触するように設けられている剥離層とを含む。
(1)本発明の光硬化性粘着シートが両面に剥離シートを有する場合、その一方の剥離シートを除去する工程;
(2)前記光硬化性粘着シートの光硬化性粘着層を、凹凸を有する表面の凸部端面に接触させ、押圧する工程;
(3)前記凹凸を有する表面から前記光硬化性粘着シートの剥離シートを除去することにより、前記凸部端面にのみ粘着層を形成する工程;
を含む光硬化性粘着層の形成方法によって達成される。本発明の方法においては、本発明の光硬化性粘着シートを使用しているので、粘着層を接触させた凸部端面にのみ剥離シートから粘着層が転写され、それ以外の部分の粘着層は凸部端面と接触した部分の粘着層に引っ張られることなく剥離シートに残り、剥離シートと供に除去することができる。これにより、凹凸を有する表面の凸部端面にのみ高精度に粘着層を形成することができる。
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジプロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、
グリセリンジアクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、グリセリンジメタクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパンアクリレートメタクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートモノマー類;
ポリオール化合物(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、ビスフェノールAポリエトキシジオール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオール類、前記ポリオール類とコハク酸、マレイン酸、イタコン酸、アジピン酸、水添ダイマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の多塩基酸又はこれらの酸無水物類との反応物であるポリエステルポリオール類、前記ポリオール類とε−カプロラクトンとの反応物であるポリカプロラクトンポリオール類、前記ポリオール類と前記、多塩基酸又はこれらの酸無水物類のε−カプロラクトンとの反応物、ポリカーボネートポリオール、ポリマーポリオール等)と、有機ポリイソシアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ジシクロペンタニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4'−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2',4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等)と水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメチロールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等)の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応物であるビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートオリゴマー類等を挙げることができる。これら光重合可能な官能基を有する化合物は1種又は2種以上、混合して使用することができる。
<光硬化性粘着シートの作製>
(ヒドロキシル基を有するポリマーAの作製)
下記配合:
メチルメタクリレート 74.6質量部
n−ブチルメタクリレート 13.2質量部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 12.1質量部
AIBN 5.0質量部
トルエン 50.0質量部
酢酸エチル 50.0質量部
を混合し、緩やかに攪拌しながら、70℃に加熱して重合を開始させ、この温度で8時間攪拌し、側鎖にヒドロキシル基を有するヒドロキシル基を有するポリマーA(アクリル樹脂)を得た。固形分を36質量%に調製した(ポリマーA溶液)。得られたポリマーAは、Tgが73℃であり、重量平均分子量が110000であった。
チキソ性指標(η)を制御する添加剤として、粘着付与剤(芳香族変性テルペン樹脂YSレジンTO125(ヤスハラケミカル社製))、及び微粒子(疎水性フュームドシリカAEROSIL R202(日本アエロジル社製)を用いて、光硬化性粘着シートを作成した。即ち、表1に示した実施例1、2、及び比較例1〜5の各配合の混合物を均一に溶解、混練し、剥離シート(商品名A31、帝人デュポンフィルム社製;幅300mm、長さ300m、厚さ50μm)上に全面塗布し、乾燥厚さ25μmの光硬化性粘着層を形成し、シートの反対側に同じ剥離シートを貼付し、ロール状に巻き上げ、光硬化性粘着シートのフルエッジタイプのロール(直径260mm)を得た。各光硬化性粘着層の光硬化性組成物のチキソ性指標(η)は表1に示した通りである。粘着付与剤の場合は光硬化性組成物に対して2.2質量%の添加で、微粒子の場合は1.3質量%の添加で、チキソ性指標(η)が1より大きい光硬化性組成物とすることができた。
実施例1、2、及び比較例1〜5の光硬化性転写シートを用いて、図4に示した凹凸を有する表面の凸部端面への粘着層の形成工程を行った。即ち、各光硬化性粘着シートの粘着層を、凹凸パターンを有する基板の表面に接触、押圧して貼り付け、その後、剥離シートを凹凸を有する表面から除去して、凸部端面に粘着層を転写させた。粘着層の転写性は目視で評価し、凸部端面にのみ精確に粘着層が形成されているものを○、凹部に粘着層がはみ出ているものを×とした。
11、21 光硬化性粘着層
11c、21c 光硬化性粘着層(転写後)
12、13、22、23 剥離シート
12a、13a 剥離層
12b、13b ポリマーフィルム
14 基板
15、25 凸部端面
16 凹部面
27 搬送コンベア
28a 送りロール
28b、28d 巻取りロール
28c 案内ロール36a
29 押圧ロール
Claims (9)
- 粘着性のある光硬化性組成物からなる光硬化性粘着層を有する光硬化性粘着シートであって、
前記光硬化性粘着層の一方又は両方の表面に、剥離シートが設けられており、
前記光硬化性組成物が、ポリマーと光重合性官能基を有する反応性希釈剤とを含み、前記ポリマーが、メチルメタクリレートの繰り返し単位を少なくとも50質量%含み、ガラス転移温度が60℃以上のアクリル樹脂であり、
前記ポリマーと前記反応性希釈剤との質量比が、20:80〜80:20であり、更に、
前記光硬化性組成物が、溶解度パラメータが8.5〜9.5(J/cm 3 ) 1/2 の粘着付与剤、及び/又は
平均粒径1〜300nmの微粒子を含み、
前記光硬化性組成物のチキソ性指標(η)が、下記式:
で表わされ、且つ、η>1であることを特徴とする光硬化性粘着シート。 - 前記粘着付与剤が、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂及び水素添加テルペン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種以上の化合物である請求項1に記載の光硬化性粘着シート。
- 前記粘着付与剤の含有量が、光硬化性組成物に対して0.9〜3.5質量%である請求項1又は2に記載の光硬化性粘着シート。
- 前記微粒子が、透明微粒子である請求項1〜3のいずれか1項に記載の光硬化性粘着シート。
- 前記透明微粒子が、シリカ微粒子である請求項4に記載の光硬化性粘着シート。
- 前記微粒子の含有量が、光硬化性組成物に対して0.4〜2.2質量%である請求項1〜5のいずれか1項に記載の光硬化性粘着シート。
- 前記剥離シートが、ポリマーフィルムとその表面に光硬化性粘着層と接触するように設けられている剥離層とを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の光硬化性粘着シート。
- 下記の工程:
(1)請求項1〜7のいずれか1項に記載の光硬化性粘着シートが両面に剥離シートを有する場合、その一方の剥離シートを除去する工程;
(2)前記光硬化性粘着シートの光硬化性粘着層を、凹凸を有する表面の凸部端面に接触させ、押圧する工程;
(3)前記凹凸を有する表面から前記光硬化性粘着シートの剥離シートを除去することにより、前記凸部端面に粘着層を形成する工程;
を含む光硬化性粘着層の形成方法。 - 前記凹凸を有する表面が、画像表示用パネル用基板の表面である請求項8に記載の方法。
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