JP5512715B2 - エッジ検出装置、及びエッジ検出方法 - Google Patents

エッジ検出装置、及びエッジ検出方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、エッジ検出装置、及びエッジ検出方法に関する。
従来、帳票のイメージを含む画像において帳票のエッジを検出する方法として、帳票の背景との画素値の差を利用する方法がある。画素値の差とは例えば輝度差や濃度差である。
特開2010−187360号公報
本発明が解決しようとする課題は、エッジ検出の精度が高いエッジ検出装置を提供することである。
実施形態のエッジ検出装置は、オブジェクトを含む画像が記憶された記憶部と、前記画
像を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記オブジェクトの中央部を指示するた
めの入力部と、前記入力部で指示された前記オブジェクトの中央部の座標を指示座標とし
て取得する指示座標取得部と、前記画像に含まれる画素と当該画素に隣接する画素との濃
度差を算出し、算出した前記濃度差があらかじめ設定した閾値以上である画素を変化点と
して検出する濃度差検出部と、前記画像に含まれる直線をエッジ候補直線として検出する
直線検出部と、前記指示座標から上下左右方向に位置し、かつ前記エッジ候補直線上に位
置する変化点を検出し、この検出した検出変化点の特徴量として当該検出変化点と前記指
示座標との距離、および当該検出変化点が位置するエッジ候補直線の角度とを算出する特
徴量算出部と、前記上方向及び前記下方向において、前記検出変化点の特徴量である前記
距離と前記角度が類似する前記検出変化点のペアを選出し、この選出した検出変化点のペ
アのうち前記指示座標との距離が最も遠い検出変化点のペアが位置するエッジ候補直線を
前記オブジェクトの上下のエッジとして検出するとともに、前記左方向及び前記右方向に
おいて、前記検出変化点の特徴量である前記距離と前記角度が類似する前記検出変化点の
ペアを選出し、この選出した検出変化点のペアのうち前記指示座標との距離が最も遠い検
出変化点のペアが位置するエッジ候補直線を前記オブジェクトの左右のエッジとして検出
するエッジ検出部とを備える。
第1の実施形態のエッジ検出装置における基本構成を示す図。 第1の実施形態のエッジ検出装置におけるエッジ検出処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態のエッジ検出装置における帳票画像の一例を示す図。 第1の実施形態のエッジ検出装置におけるエッジ候補直線検出処理の検出結果の一例を示す図。 第1の実施形態のエッジ検出装置における投票処理の一例を示す図。 第1の実施形態のエッジ検出装置における投票処理の一例を示す図。 第1の実施形態のエッジ検出装置におけるエッジ確定処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のエッジ検出装置における基本構成を示す図。 第2の実施形態のエッジ検出装置におけるエッジ検出処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のエッジ検出装置における帳票画像の一例を示す図。 第2の実施形態のエッジ検出装置におけるエッジ検出処理の概念図。
以下、実施形態のエッジ検出装置について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係るエッジ検出装置100について説明する。
図1は、本実施形態のエッジ検出装置100の基本構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のエッジ検出装置100は、制御部1、入力部2、表示部3、指示座標取得部4、濃度差検出部5、直線検出部6、投票部7、エッジ確定部8及び画像データ記憶部9を備え、画像に含まれるオブジェクトの輪郭(以下、エッジという)を検出する。すなわち、オブジェクトは画像に含まれるエッジ検出対象の画像のことである。
制御部1は、エッジ検出装置100全体の制御を司る。入力部2は、例えばマウスやキーボードであり、エッジ検出装置100に指示を入力する。
表示部3は、例えば液晶ディスプレイであり、画像データ記憶部9に記憶された画像データを表示する。表示部3はタッチパネルで、入力部2としての機能を備えてもよい。
指示座標取得部4は、ユーザが入力部2を用いて表示部3に表示された画像に含まれるオブジェクトのうち、エッジ検出対象のオブジェクトの所定の位置を指示した際に、指示された位置の座標を取得する。本実施形態では、ユーザは入力部2を用いてエッジ検出対象のオブジェクトの中央部を指示する。中央部は、ユーザがオブジェクトの中心と判断して指示した領域である。
濃度差検出部5は、画像データ記憶部9に記憶された画像の背景濃度を算出する。背景濃度とは対象の画像領域の周囲の画素濃度の平均値である。本実施形態では、背景濃度はユーザが指示したオブジェクトの中央部の平均の画素濃度と異なる周囲の画素濃度の平均値である。なお、ユーザが指示したオブジェクトの中央部の平均の画素濃度と、この中央部の周囲の画素濃度との濃度差の平均値を背景濃度としてもよい。
また、濃度差検出部5は、所定の画素と、隣接する画素との背景濃度の変化量を算出し、変化量があらかじめ定められた閾値以上である画素を背景濃度の変化点として検出する。
濃度差検出部5は、指示座標取得部4に取得された座標から、画像の上下及び左右に走査して背景濃度を算出する。このとき、画像全体の背景濃度を算出するのではなく、取得された座標を中心に所定の範囲内の背景濃度を算出するようにしてもよい。なお、濃度差検出部5は、あらかじめ画像データ記憶部9に記憶された画像の背景濃度を算出しておいてもよい。
直線検出部6は、濃度差検出部5が算出した背景濃度に基づいて、対象の画像に含まれる直線(以下、エッジ候補直線という)を検出する。
投票部7は、濃度差検出部5によって検出された変化点と、直線検出部6によって検出されたエッジ候補直線とに基づいて、変化点の特徴量を算出し、算出した特徴量を投票空間に投票する。特徴量と投票空間については後述する。すなわち、投票部7は、特徴量算出機能と、特徴量投票機能を備える。
エッジ確定部8は、投票部7による投票結果に基づいて、オブジェクトのエッジを検出する。すなわち、エッジ確定部8はエッジ検出機能を備える。
ここで、図2乃至図6を参照して、本実施形態のエッジ検出装置100によるエッジ検出処理について説明する。図2は、エッジ検出装置100によるエッジ検出処理の一例を示すフローチャートである。
図2において、まず、図3に示すように表示部3に表示された画面200の画像表示領域210に表示された画像220のうち、エッジ検出対象のオブジェクトである帳票画像221の中央部230を指示すると、指示座標取得部4は、ユーザが指示した位置の座標を取得する(ステップS1)。以下、ステップS1で取得された座標を指示座標A0という。指示座標取得部4は、例えばユーザが指示した中央部230の略中心にある画素の座標を指示座標A0として取得する。
図3に示すように、画像220には、納品書件納入済み通知書という名称の帳票画像221と保険契約書という名称の帳票画像222とが含まれている。本実施形態におけるエッジ検出対象は、帳票画像221であるとする。
なお、画面200には、ユーザが帳票画像221のどの位置を指示するかを促すための注意書きを記載しても良い。本実施形態では、画面200の上部に、「対象帳票の中央に触れてください」と記載し、入力部2を用いてエッジ検出対象の帳票画像221の中央部を指示するよう促している。
ここでは、国民健康保険料の支払いに関する帳票画像221の中央部230が入力部2によって指示されたとする。
続いて、濃度差検出部5が、指示座標取得部4で取得された指示座標A0の近辺の領域223(以下、規程領域223という)に含まれる各画素の背景濃度を順次算出し、背景濃度の変化量があらかじめ設定された閾値以上である画素を変化点として検出する(ステップS2)。
この規程領域223は、あらかじめ設定されている。図3に示すように、規程領域223は、矩形の領域であり、規程領域223の中心は、ユーザが指示した中央部230である。例えば処理対象の帳票画像データのサイズがあらかじめわかっている場合、その画像データのサイズを規程領域223のサイズとしても良い。なお、規程領域223を設定せず、画像220の全領域の背景濃度を算出しても良い。規程領域223と同様に、背景濃度の変化量の閾値もあらかじめ設定されている。 続いて、直線検出部6は、算出された背景濃度に基づいて、規程領域223に含まれる直線を検出する(ステップS3)。以下、ステップS3で検出された直線をエッジ候補直線という。なお、エッジ候補直線の検出は背景濃度が閾値以上の画素群から最小二乗法により直線を推定するなどの方法で行なう。最小二乗法は、点の集まりから、近似直線を引くための手法であり、このとき引かれる近似直線は、全ての点と近似直線との位置の差の合計が最小になる。 図4に、画像220におけるステップS3の処理結果、検出されたエッジ候補直線の一例を示す。検出されたエッジ候補直線は、図4の画像220内に表示された直線である。
続いて、投票部7は、ステップS2で検出された変化点のうち、指示座標A0の画素の上方、下方、右方、もしくは左方にある変化点のうちのいずれか1つを取得する(ステップS4)。
上方は指示座標A0から画像220の上辺220Aへの方向であり、指示座標A0から上方に直線を引くと画像220の上辺220Aと直交する。同様に、下方は、指示座標A0から画像220の下辺220Bへの方向であり、指示座標A0から下方に直線を引くと画像220の下辺と直交する。左方は、指示座標A0から画像220の左辺への方向であり、指示座標A0から左方に直線を引くと画像220の左辺と直交する。右方は、指示座標A0から画像220の右辺への方向であり、指示座標A0から右方に直線を引くと画像220の右辺と直交する。
以下、指示座標A0の上方にある変化点を上方変化点と記載する。下方、左方、右方の変化点も同様に記載する。
図5に画像220における変化点の一例を示す。図5に示した上方変化点のうち、指示座標A0に最も近い上方変化点A1を例に、以下の処理について説明する。すなわち、ステップS4で取得される変化点は上方変化点A1である。
投票部7は、取得した上方変化点A1が、規程領域223の内側か否かを判定する(ステップS5)。すなわち、投票部7は、上方変化点A1の座標が規程領域223の範囲内の座標かどうかを判定する。
取得した上方変化点A1が規程領域223の内側である場合(ステップS5がYes)、投票部7は、上方変化点A1が直線検出部6によって検出されたエッジ候補直線上か否かを判定する(ステップS6)。取得した上方変化点A1が上記規程領域223の外側である場合(ステップS5がNo)、ステップS9に進む。
上方変化点A1が直線検出部6によって検出されたエッジ候補直線上である場合(ステップS6がYes)、投票部7は、上方変化点A1が直線上にあると判定されたエッジ候補直線の角度と、指示座標A0と上方変化点A1の距離とを算出する(ステップS7)。ステップS7で算出される角度は、図5に示す破線224と当該エッジ候補直線との角度である。破線224は、画像220の上辺220Aと平行な直線である。
すなわち、上方変化点A1は指示座標A0の上方であるため、投票部7は、画像220の上辺220Aと当該エッジ候補直線との角度を算出する。図5に示したように、当該エッジ候補直線と画像220の上辺220Aとの角度は、5度である。また、ステップS7で算出する上方変化点A1と指示座標A0との距離は17mmである。上方変化点A1が直線検出部6によって検出されたエッジ候補直線上でない場合(ステップS6がNo)、ステップS9に進む。
投票部7は、算出したエッジ候補直線の角度、およびエッジ候補直線と指示座標A0との距離を投票空間に投票する(ステップS8)。図6に本実施形態の投票空間300の一例を示す。
図6に示すように、投票空間300は、縦軸が「距離(単位はmm)」であり、横軸が「角度(単位は度)」である。
投票部7が行なうステップS4〜ステップS8の処理を投票処理という。
投票を終えると、投票部7は、上下左右の全方向の変化点に投票処理を実施済みであるかを判定する(ステップS9)。全方向の変化点に投票処理を実施済みでない場合(ステップS9がNo)、ステップS4に戻り、未取得の変化点を取得して処理を繰り返す。
全方向の変化点に投票処理を実施得済みである場合(ステップS9がYes)、エッジ確定部8は投票結果に基づいて、帳票画像221のエッジの上下辺を確定する(ステップS10)。
ここで、図7を参照してステップS10におけるエッジ確定部8によるエッジの上下辺確定処理について説明する。
まず、エッジ確定部8は、投票空間の投票結果のうち指示座標A0の上下方向の変化点に関する投票結果を取得する(ステップS101)。エッジ確定部8は、上方変化点と下方変化点とが、投票空間の略同一の位置にある場合、これらの変化点は類似すると判定し、これらの変化点をペアとして抽出する(ステップS102)。このとき、略同一の位置かどうかの判定は、投票空間の横軸方向(角度)と縦軸方向(距離)においてそれぞれ閾値を設定し、上方変化点の位置から縦軸、横軸の位置が共に閾値以内かどうかを比較することによって行なう。
図6に、ステップS102で抽出された変化点のペア301を示す。
エッジ確定部8は、ステップS102で抽出された変化点のペアが複数存在する場合(ステップS103がYes)、最も指示座標A0から距離が遠いペアを選択する(ステップS104)。
ステップS105において、エッジ確定部8は、変化点のペア301が存在するエッジ候補直線をエッジの上下辺と確定する(ステップS105)。ステップS105で確定するエッジの上下辺は、図5に示すように上辺221Aと下辺221Bである。これにより、エッジの上下辺確定処理が終了する。
続いて、図2の説明に戻る。エッジ確定部8は、エッジの左右辺を確定する左右辺確定処理を行う(ステップS11)。エッジの左右辺確定処理については、図7のステップS101で上下方向ではなく、左右方向の変化点を取得し、ステップS105ではエッジの左右辺が確定する。その他は上下辺確定処理と同一の処理を行うため説明は省略する。なお、左右辺確定処理のステップS105で確定するエッジの左右辺は、図5に示すように右辺221Cと下辺221Dである。こ図6に、左右辺確定処理において、ステップS102で抽出された変化点のペア302を示す。
このように、エッジ確定部8は、ステップS10とステップS11において、特徴量が類似するペアを抽出し、抽出したペアに基づいてエッジに含まれる対辺を検出している。
エッジ確定部8は、確定した上下辺と左右辺とを用いて、当該帳票画像221のエッジを検出する(ステップS12)。
上述のように、本実施形態のエッジ検出装置100によると、エッジ取得対象のオブジェクト中の中央部をユーザが入力部2を用いて入力することにより、エッジの条件を絞ることが可能となるため、エッジ検出の精度を向上することができる。
これにより、タブレットPCのカメラモードなどで帳票を撮影し画像取得する場合などに、帳票の背景が一定の色でない場合や、照明の状態によって帳票のエッジの4辺が特定できない場合、または、画像背景に他の物が写りこんだ場合などにおいても、帳票のエッジの特定精度を向上することが可能となる。
本実施形態のエッジ検出装置100では、上下方向の変化点についての投票処理を行い、エッジの上下辺を確定してから左右方向の変化点について投票を行が、左右方向の変化点に関するエッジ確定を行ってから上下方向の変化点について処理を行ってもよい。
また、濃度差検出部5は、背景濃度に基づいてエッジを検出しているが、画素間の濃度差に基づいても良い。
(第2の実施形態)
以下、図8乃至図11を参照して、第2の実施形態のエッジ検出装置400について説明する。
図8は、本実施形態のエッジ検出装置400の基本構成の一例を示す図である。図8において、図1に示した第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付与し、説明は省略する。
エッジ検出装置400は、制御部1、入力部2、表示部3、指示座標取得部4、濃度差検出部5、エッジ確定部8、画像データ記憶部9、濃度差追跡部10、方向転換部11、及び開始終了点検出部12を備える。
濃度差追跡部10は、指示座標取得部4が取得した指示座標をエッジの開始点とし、濃度差検出部5が検出した濃度差に基づいて、開始点からエッジを追跡する濃度差追跡処理を行う。濃度差追跡処理については後述する。
方向転換部11は、濃度差追跡部11がエッジを追跡する方向を転換する。開始終了点検出部12は、後述するエッジ検出処理において、エッジの終了点を検出する。
図9は、エッジ検出装置400において、ユーザが、入力部2を用いてエッジ検出対象の帳票画像の四方の角のいずれか1つを指示する場合のエッジ検出処理の動作を説明するためのフローチャートである。図9では、帳票画像の左上角を指示し、その帳票画像のエッジの上辺・右辺・下辺・左辺の順に追跡してエッジを検出する場合の動作について説明している。
図10は、表示部3の画面200を示す図である。図10において、画面200の画像表示領域210には、納品書件納入済み通知書という名称の帳票画像224と保険契約書という名称の帳票画像222とが表示されている。図10に示すように、画面200の上部に、「対象帳票の左上角に触れてください」と表示されており、入力部2を用いてエッジ検出対象の帳票画像224の左上角240が指示されるとする。なお、帳票画像224の各辺は、画面220の各辺と平行である。
以下、図9乃至図10を参照して、ユーザが、エッジ検出対象の帳票画像221の左上角240を指示する場合のエッジ検出処理について説明する。
まず、ユーザが入力部2を用いて表示部3の画面200の画像表示領域210に表示された画像220のうち、エッジ検出対象の帳票画像224の左上角240を指示すると、指示座標取得部4は、ユーザが指示した位置の座標が示す画素を取得する(ステップS20)。以下、ステップS20で取得される座標を指示座標Bといい、指示座標Bが示す画素を開始点Bという。
指示座標Bは、後述する濃度差追跡処理の開始点である。なお、本実施形態では、帳票画像224の左上角240は、帳票画像224の四方の角のうち、画像表示領域210の左上角に最も近い角のことである。
図11を参照してステップS20における指示座標Bの取得について具体的に説明する。図11は、画像220の左上部の概念図であり、画像220に含まれる画素の一例を示す。
図11に示すように、帳票画像224の上辺付近では、帳票画像224の上辺の上側に画像220の背景部分が接している。図11には、帳票画像224を示す画素を白丸、画像220の背景部分を示す画素を灰色の丸で図示している。なお、白丸と灰色の丸との画素間はあらかじめ設定された閾値以上の濃度差があるとする。
指示座標取得部4は、ユーザが指示した左上角240の領域に含まれる画素のうち、上下に近接した画素の濃度差を算出する。本実施形態では、図11の画素a〜画素fが左上角240の領域に含まれるため、画素aと画素bの濃度差、画素cと画素dの濃度差、画素eと画素fの濃度差が算出される。
画素間の濃度差が存在する画素ペアは、帳票画像224と画像220の背景部分との境界であるとみなせるため、指示座標取得部4は、濃度差が検出された画素ペアの中の画素から指示座標が示す画素を検出する。本実施形態では指示座標取得部4は、画素aと画素bのペアと画素eと画素fのペアを濃度差がある画素ペアとして検出する。
このようにユーザが指示した左上角240の領域内に、濃度差がある画素のペアを複数検出した場合、指示座標取得部4は画像表示領域210の左上角に最も近い画素ペアのうちどちらか一方の画素を指示座標が示す画素として検出する。本実施形態では、指示座標取得部4は、画素aの座標を指示座標Bとして検出する。
図9の説明に戻る。続いて、濃度差追跡部10が、ステップS20で取得された指示座標Bが示す画素aを開始点Bとし、濃度差追跡処理を行う。
図11を参照して、濃度差追跡処理について具体的に説明する。濃度差追跡部10は、開始点Bに対して、あらかじめ設定した追跡方向である右方向に近接する画素fを取得する(ステップS21)。
濃度差検出部5は、ステップS21で取得された画素fに対して追跡方向と垂直方向に近接する画素間、すなわち、図11の画素eと画素gの濃度差を算出する(ステップS22)。
画素eと画素gは濃度差があるため(ステップS23がYes)、エッジ確定部8は、画素fが帳票画像224と画像220との境界、すなわちエッジ上の画素であると判定する(ステップS24)。続いて、ステップS21に戻り、濃度差追跡部10は画素fのさらに右方向に近接する画素を取得して処理を繰り返す。
続いて、ステップS24において、濃度差追跡部10が画素kはエッジ上であると判定し、ステップS21において濃度差追跡部10が画素hを取得した場合について説明する。画素hに対して追跡方向と垂直方向に近接する画素iと画素jとは濃度差がないため(ステップS23がNo)、濃度差追跡部10は、直前にエッジ上の画素と判定された画素を取得する(ステップS25)。すなわち、濃度差追跡部10は図11の画素kを取得する。
開始終了点検出部12は、ステップS25でエッジ上の画素と判定された画素の座標が開始点Bの座標と一致するかを判定する(ステップS26)。すなわち、ここでは、画素kの座標が、開始点Bの座標と同じ、もしくは画素kの座標が、開始点Bの座標から所定の範囲内であるか、すなわち類似であるか否かを判定する。
ステップS25においてエッジ上の画素と判定された画素の座標が開始点Bの座標と一致しない場合(ステップS26がNo)、方向転換部11は、濃度差追跡部10の追跡方向を右回りに90度回転する(ステップS27)。その後、ステップS21に戻り処理を繰り返す。なお、方向転換部11が追跡方向を回転する向きと角度はあらかじめ設定されている。その後、ステップS21に戻り、濃度差追跡部10が画素lを取得して処理を繰り返す。
直前にエッジ上の画素と判定された画素の座標が開始点Bの座標と一致する場合(ステップS26がYes)、エッジ確定部8は、ステップS24のエッジ上であると判定した画素群をエッジと確定する(ステップS28)。これにより、エッジ検出処理は終了する。
上述のように、エッジ検出装置400によると、エッジ取得対象の帳票の四角のうちのいずれか1つをユーザが入力部2を用いて指示することにより、エッジの条件を絞ることが可能となるため、エッジ検出の精度を向上することができる。
なお、表示部3に表示された画像220中の帳票画像224が、画像220に対して平行でない場合、例えば図9のステップS21において、右方向に近接する画素の所定数を取得する。ステップS22において、取得された各画素について追跡方向と垂直方向に近接する画素間の濃度を算出する。ステップS23においては、算出された濃度差が所定の閾値以上である画素を判定する。ステップS24では、ステップS23で濃度差が所定の閾値以上であると判定された画素のうち、直前にエッジ上と判定された画素に最も近い画素をエッジ上の画素と判定する。これによりエッジ検出装置400は、画像220中の帳票画像224が、画像220に対してどのような角度であってもエッジを検出することが可能である。
なお、本実施形態のエッジ検出装置400において、左上角以外の角を指示してもよい。この場合、どの角を指示するかによって、あらかじめ濃度差追跡部10の追跡方向と、方向変換部11が方向変換する角度や方向を設定する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…制御部、2…入力部、3…表示部、4…指示座標取得部、5…濃度差検出部、6…直線検出部、7…投票部、8…エッジ確定部、9…画像データ記憶部、200…画面、210…画像表示領域、220…画像、221…帳票画像

Claims (2)

  1. オブジェクトを含む画像が記憶された記憶部と、
    前記画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記オブジェクトの中央部を指示するための入力部と、
    前記入力部で指示された前記オブジェクトの中央部の座標を指示座標として取得する指
    示座標取得部と、
    前記画像に含まれる画素と当該画素に隣接する画素との濃度差を算出し、算出した前記
    濃度差があらかじめ設定した閾値以上である画素を変化点として検出する濃度差検出部と

    前記画像に含まれる直線をエッジ候補直線として検出する直線検出部と、
    前記指示座標から上下左右方向に位置し、かつ前記エッジ候補直線上に位置する変化点
    を検出し、この検出した検出変化点の特徴量として当該検出変化点と前記指示座標との距
    離、および当該検出変化点が位置するエッジ候補直線の角度とを算出する特徴量算出部と

    前記上方向及び前記下方向において、前記検出変化点の特徴量である前記距離と前記角
    度が類似する前記検出変化点のペアを選出し、この選出した検出変化点のペアのうち前記
    指示座標との距離が最も遠い検出変化点のペアが位置するエッジ候補直線を前記オブジェ
    クトの上下のエッジとして検出するとともに、前記左方向及び前記右方向において、前記
    検出変化点の特徴量である前記距離と前記角度が類似する前記検出変化点のペアを選出し
    、この選出した検出変化点のペアのうち前記指示座標との距離が最も遠い検出変化点のペ
    アが位置するエッジ候補直線を前記オブジェクトの左右のエッジとして検出するエッジ検
    出部と、
    を具備するエッジ検出装置。
  2. オブジェクトを含む画像が記憶された記憶部と、前記画像を表示する表示部と、前記表
    示部に表示されたオブジェクトの中央部を指示するための入力部と、を備えるエッジ検出
    装置のエッジ検出方法であって、
    前記入力部で指示された前記オブジェクトの中央部の座標を指示座標として取得するス
    テップと、
    前記画像に含まれる画素と当該画素に隣接する画素との濃度差を算出し、算出した前記
    濃度差があらかじめ設定した閾値以上である画素を変化点として検出するステップと、
    前記画像に含まれる直線をエッジ候補直線として検出するステップと、
    前記指示座標から上下左右方向に位置し、かつ前記エッジ候補直線上に位置する変化点
    を検出し、この検出した検出変化点の特徴量として当該検出変化点と前記指示座標との距
    離、および当該検出変化点が位置するエッジ候補直線の角度とを算出するステップと、
    前記上方向及び前記下方向において、前記検出変化点の特徴量である前記距離と前記角
    度が類似する前記検出変化点のペアを選出し、この選出した検出変化点のペアのうち前記
    指示座標との距離が最も遠い検出変化点のペアが位置するエッジ候補直線を前記オブジェ
    クトの上下のエッジとして検出するとともに、前記左方向及び前記右方向において、前記
    検出変化点の特徴量である前記距離と前記角度が類似する前記検出変化点のペアを選出し
    、この選出した検出変化点のペアのうち前記指示座標との距離が最も遠い検出変化点のペ
    アが位置するエッジ候補直線を前記オブジェクトの左右のエッジとして検出するステップ
    と、
    を具備するエッジ検出方法。
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