JP5512626B2 - 歯科インプラント - Google Patents

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Description

本発明は、歯科インプラントに関し、詳細には(1)より良い骨統合および洞部の挙上のための先端固定部を有する歯科インプラント、(2)摩擦/安定を最大限にするための六角形最大固定部(内部接触を最大化した六角形の固定部)の設計の六角係合溝部、(3)さらなる安定/着座のためのferroembrace、(4)自己穿孔効果/骨の抵抗低減を提供する非対称の(鋭利な)ねじ山(ドリル・インプラントとも呼ばれる)、(5)修復部のマージン設計位置を移動させるための頸部スロップ、(6)修復部のマージン設計位置を移動させるための頸部ステップ、(7)切断効率を増加するための3つの先端欠刻、(8)上顎洞床を挙上させるための先端洞部挙上頂点に関する。
従来の技術
歯科インプラントは、人工歯根の置換であり、1つまたは1群の歯に似た修復部を支持する歯科補綴で使用される。過去20年、毎年数百万のインプラントが取り付けられて欠損歯の代わりとなってきた。しかし、安全性、患者の快適性、予後、審美性および費用に関する多くの問題が依然として存在し、そのため歯科医の3%未満がこの治療を患者に提供し、歯科インプラント治療が真に必要な患者の5%未満がこの処置を受けているに過ぎない事態となっている。さらに、インプラント手術中に永久的な神経損傷が発生したこともある。
したがって、新しい歯科インプラントの設計が、(1)安全性を増加させ、(2)骨統合の期間を短縮させ、(3)治療時間を低減させ、(4)インプラント歯科の費用を下げ、(5)成功率を上げ、(6)患者の快適性を向上させ、(7)審美性および機能を向上させるために非常に重要になる。より重要な課題は、歯科インプラントに関する手術から生じる神経損傷を低減させ、一次安全性を増加させ、患者への手術による外傷を低減させ、手術時間/回復時間を短縮させ、骨結合の質/量を増加させ、追加の骨移植治療を回避し、インプラントとアバットメントとねじとの間の安定および表面の接触を増加させて修復後の失敗を回避し、技量の影響を受けやすい課題を低減させることが可能な、新しいインプラント設計を開発することによって、歯科医ならびに歯科専門家がこの処置を患者に提供するよう奨励することである。
本発明の主要目的は、骨統合の量および質を増加させる歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、取付が便利であり、技量の影響を受けやすい課題を低減させる歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、最大の一次安全性を獲得する歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、骨の保存を増加させる歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、手術後、インプラントの回転を防止する歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、処置後の失敗の主要課題である、ねじがアバットメントから弛緩するのを防止する歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、手術の成功率を増加させ、複数の手術を回避し、審美性および機能を向上させる歯科インプラントを提供することである。
本発明の別の目的は、手術、修復、および治療時間を短縮させることである。
本発明の別の目的は、マージン設計の位置を移動可能にすることである。
本発明の別の目的は、頸部スロップを歯肉縁上に残すことにより歯槽神経の損傷を回避することである。
したがって、上記の目的を実現するために、本発明は、歯科インプラント本体、インプラントの先端部上に固定するための先端固定部、3つの先端欠刻、インプラントの先端部上の先端洞部挙上頂点、アバットメントとインプラントとの間の摩擦を最大化するための歯科インプラント本体内の六角形最大固定部、中間部分の外壁上の非対称のねじ山および歯科インプラント本体の先端部分の外壁上の螺旋状端部、さらなる着座/安定および審美性を提供するferroembrace、ならびに修復部のマージン設計の位置を移動するための頸部スロップ、または修復部のマージン設計の位置を移動するための頸部ステップを含む歯科インプラントを提供する。
本発明のこれらの目的および他の目的、特徴、ならびに利点は、以下の詳述、添付図面、ならびに添付の特許請求の範囲から明白になる。
本発明の好ましい一実施形態による歯科インプラントの斜視図である。 本発明の上記の好ましい実施形態による歯科インプラント、アバットメントおよび歯科インプラントを含むアバットメントを固定するためのボルトを示す分解図である。 本発明の上記の好ましい実施形態による歯科インプラントの断面図である。 本発明の上記断面図による歯科インプラントの内部接触を最大化した六角形の固定空洞部の詳細図である。 本発明の上記の好ましい実施形態による歯科インプラントの代替方式の斜視図である。 頸部ステップを含む本歯科インプラント設計の代替変形形態の斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態による固定取付アバットメントの斜視図である。 本発明の上記の好ましい実施形態による歯科インプラントおよび骨内にインプラントを固定するための固定取付ドライバを示す分解図である。
図面の図1〜3を参照すると、本発明の好ましい一実施形態による歯科インプラントが示されており、該歯科インプラントは、所望の位置の骨に挿入するための第1の端部11、およびボルト70を通過してアバットメント60と一体的に連結するための第2の端部12を有する不規則な円筒体である、歯科インプラント本体10を含み、非対称のねじ山20は、歯科インプラント本体10の周囲に提供され、先端固定部30は、第1の端部に形成され、六角形最大固定部40は、第2の端部に提供されている。
歯科インプラント本体10は、第1の端部11と第2の端部12との間に延在する円形の断面、および歯科インプラントがより容易に骨に挿入可能になる、第1の端部11に隣接した先細の挿入根部分を有する。第2の端部12は、ferroembrace50および台部16からなる。台部16は、歯科インプラント10の最上部分である。アバットメントは、台部16に着座することになる。歯科インプラント本体10の第2の端部12は、アバットメント60に連結するために歯肉縁上または歯肉縁下に取り付けられるように設計されている。第2の端部12と非対称のねじ山20との間に配置された頸部スロップまたは頸部ステップは、修復歯科医がマージン設計を移動できるように設計されている。歯科インプラント本体10の長さおよび直径を含む寸法は、様々な洞部の状況によって変化する。
非対称のねじ山20は、歯科インプラント本体10の外壁の周囲に一体的に形成され、360°の平面15からその第1の端部11に延びている。非対称のねじ山20は、連続したねじ山であるか、あるいは複数の部分で断絶しており、洞部の骨内にねじ込みし、骨によりしっかりと保持されるように適合する。
図3を参照すると、対称のねじ山は歯科インプラントに十分有効ではないので、本発明の非対称のねじ山20は、ねじ山の2つの側面が異なる傾斜角を有する非対称に作られている。図3の断面図に示されているように、非対称のねじ山20は、第1の側面21および第2の側面22を有する。第1の側面は、歯科インプラント本体10の第1の端部11に面しており、より小さい傾斜角を有するが、第2の側面22は、歯科インプラント本体10の第2の端部12に面しており、より大きい傾斜角を有するので、その結果、第2の側面22は、第1の側面21より急勾配である。第1の側面21の傾斜角はより小さいので、歯科インプラントが洞部に挿入されるときは、抵抗がより小さい。一方、第2の側面22の傾斜角はより大きいので、歯科インプラントを歯槽骨から引き抜く抵抗がより大きい。したがって、非対称のねじ山20は、歯槽骨に挿入されるのにより有効であり、手術後、インプラントの初期安定性を増加させる。
図3、4および7を参照すると、歯科インプラントの六角最大固定空洞部44の第1の部分45の詳細図が示されている。六角最大固定空洞部の壁は、保持フィーチャの4層からなる。第1の層451は、台部16に近接しており、6つの平面台部4511および90°の角度をなす6つの湾曲した垂直壁4512によって形成されている。保持フィーチャの第1の層451は、インプラントおよびアバットメントの安定性を著しく高めることが可能である、アバットメントの波型に突出したフィーチャ611と係合するように設計されている。第2の層452は、1.20mm〜1.30mmの奥行で延びる6つの湾曲した垂直面4522を伴う、6つの垂直の円形突出部4521からなる。第3の層453は、6つの湾曲した垂直面を含み、そのすべての2面間が1対の120°をなす平面4531であり、合計6対の120°をなす平面を備える。第4の層454は、360°の円形の通路壁である。
4タイプに分類可能な骨の硬度に関して、タイプ1は最も硬い骨を表し、タイプ4は最も軟らかい骨を表す。図1〜3を参照すると、非対称のねじ山20はまた、刃先部23を第1の側面21と第2の側面22との間の頂点に有する構造になっている。刃先部23は、タイプ3および4の骨に容易に切り込むことが可能な自己切込刃先として作用可能であるか、またはタイプ1および2の骨に対して抵抗が小さい。歯科インプラントが、骨がタイプ3または4である洞部にねじ込められると、鋭利にされた刃先部23は、穿孔せず周囲の骨に切り込むことが可能である。刃先部23は、穿孔しないインプラント手術を実質的に実現する。骨がタイプ1または2の場合は、歯科インプラントを挿入するために穿孔が必要とされる骨はほとんどない。これにより、高い安定性および歯科インプラントの成功率にとって重要である骨の損失を最大限に低減させることになる。さらに、非対称のねじ山20の鋭利にされた刃先部23はまた、ねじ留め中に発生する熱を大幅に低減させることが可能であり、手術の時間を削減させる。熱および時間はどちらも、手術の成功率に大きく影響を与える。
歯科インプラントの骨への挿入をさらに容易にするために、3つの先端欠刻13は、歯科インプラント本体10の挿入根部分に離間して形成される。図面の図1〜3を参照すると、本発明の好ましい一実施形態では、各先端欠刻13は、歯科インプラント本体10の第1の端部11の頂点から歯科インプラント本体10に切り込む2つの刃面131を画定するV字型断面を有する。これら2つの刃面131では、非対称のねじ山20の断面は露出しており、非対称のねじ山20の刃先部23は1つまたは複数の切刃24を形成し、本発明の歯科インプラントが骨にねじ込まれるとき、切刃24は骨に切り込む第1の部分である。骨が硬い場合は、一部の骨は切刃24によって穿孔されるが、該欠刻13内に確保される。好ましい一実施形態では、歯科インプラント本体10は、合計3つの先端欠刻13を有する。
図3および5を参照すると、歯科インプラントの先端固定部30は、歯科インプラント本体10の第1の端部11に提供されている。先端固定部30は、空洞底部32および空洞壁33を有する先端空洞部31を有する。空洞壁33は、先端固定部30の周辺端部に延在して空洞端部34を形成する。この空洞端部34は、先端開口35を画定し、骨が先端空洞部31の中に成長することが可能になる。
先端固定部30はまた、固定要素36を先端空洞部31内に備える。該固定部は、空洞壁33の周囲に提供された溝または畝を含んで、摩擦を増加させる。好ましい一実施形態では、固定要素36は、雌ねじとして先端空洞部31の空洞壁33上に具現化されている。一般に、骨髄の底面の骨は、歯科インプラント処置後、より多くの血液供給を受ける。そのためこの領域では、歯科インプラントの表面は、より良い骨統合を有することになる。歯科インプラントと骨との間の統合の長期的成長を確実にするためにロッキング機構を提供するように、先端空洞部31に形成された空間によって、新しい骨が、先端固定部30の先端空洞部31ならびに溝または空洞壁33の雌ねじの溝に延びることが可能になる。
歯科インプラント処置の失敗を引き起こすことが多い課題の1つは、インプラントの弛緩である。歯科インプラントは、歯科インプラントが歯槽骨としっかりと統合される前に、骨からねじが外れる可能性がある。先端空洞部31の空洞壁33の雌ねじは、歯科インプラント本体10の非対称のねじ山20の反対方向を向いていることは、言及に値する。このようにして、追加の力が非対称のねじ山20のねじを弛緩しようとすると、その力はまた同時に先端固定部30の雌ねじを締める。こうした2つの相反する力は、相互に軽減し合うことになる。結果として、インプラント処置後のインプラントの弛緩は、回避することが可能である。
図3および5を参照すると、先端洞部挙上頂点37は、最下端部に位置する狭い台部であり、歯科インプラント本体10の第1の端部に形成されている。3つの欠刻13は、該先端洞部挙上頂点の周辺端部にわずかに刻み目をつけている。先端空洞部は、台部を薄い適度に鋭利な円形帯にする平板形の中心部の大部分を切開する。先端洞部挙上頂点37を伴う歯科インプラントが洞部にねじ込められるとき、先端洞部挙上頂点37は、洞床上に当てられる。非対称のねじ山20によって、その回転力は洞床に向かう直線力に転換される。先端洞部挙上頂点37は、外壁を伴って骨の膨張をさせる。同時に、先端洞部挙上頂点37は、洞部により深く入り込み、洞床を挙上させる。先端洞部挙上頂点37に起因する洞部の挙上および骨の膨張が可能になり、歯科インプラントはより安定性を保持することになる。
図1〜4および7を参照すると、本発明の歯科インプラントの六角形最大固定部40は、アバットメント60を収納するためにある。六角形最大固定部40は、固定空洞部41および固定ねじ山42を提供する。固定空洞部41は、歯科インプラント本体10の第2の端部12の固定開口44を有し、歯科インプラント内部に長手方向に延在する。固定空洞部41は、2つの部分を有する。固定空洞部41の第1の部分45は、固定開口44に近接している。この部分は、アバットメント60の六角形状根61を包囲するように設計され、この部分内の傾斜した平面4531は、アバットメント60の六角形状本体613に緩く嵌合している。
図4および8を参照すると、固定空洞部41の第1の部分45はまた、治具装着ドライバ80の六角柱軸83を受け取るように設計されている。傾斜した平面4531は、六角柱軸83に緩く嵌合している。しかし、六角柱軸83に取り付けられたスナップリング831は、歯科インプラント手術中に歯科インプラント10を取り上げ歯槽骨内に取り付けるように、傾斜した平面4531に堅く嵌合している。
第1の部分45に隣接する第2の部分46は、固定空洞部41内により深く配置されている。固定ねじ山42は、第2の部分の内壁の周囲に提供される。この固定ねじ山42は、ボルト70と共にねじ込められるように適合されている。歯科インプラントが骨内に固定された後、アバットメント60はいつでも取り付けられる。まず、アバットメント60の六角形状根61が、固定空洞部41の第1の部分45に挿入される。次いで、アバットメント60は、ボルト70を通じて歯科インプラント上に固定される。アバットメント60は、固定開口44および固定空洞部41の第2の部分に連通する貫通孔62を有する。雄ねじ72を有するボルト70の頂点71は、アバットメント60の貫通孔62を通過し、歯科インプラントの固定貫通にねじ込めるように適合されている。ボルト70の頭部73は、ボルト70を押し込み、アバットメント60を保持するために、アバットメント60の貫通孔62内に留まる。このようにして、ボルト70および歯科インプラント本体10は、非常に安定して金属接触する金属を有する。これは、アバットメント60を歯科インプラント10上に確実に固定することが可能である。安定性は大幅に増加される。
従来の歯科インプラントは一般に、従来のアバットメントの3つの係合顎部と係合するために3つの内部係合部分のみを有し、アバットメント60は次の固定位置につくために120°回転しなければならず、選択できる固定位置は3つのみであることは言及に値する。このことは、特にアバットメントの根部が1つの角度を有する場合、アバットメントを適切な回転角度で配置するのは非常に不都合である。本発明の好ましい実施形態によると、固定空洞部41の第1の部分45の第3の層は、歯科インプラント10の軸周辺に均等に分散される6対の120°をなす平面4531を有する。その結果、角度は1つの係合溝4531から次の係合溝4531に60°回転し、アバットメント60は選択する6つの固定位置を有する一方、先行技術の歯科インプラントは選択する3つの固定位置を含むのみである。換言すれば、先行技術の歯科インプラントは、次の固定位置を見出すために120°回転させる必要があり、本発明の歯科インプラントは、歯科医が歯科インプラントを次の固定位置のために単に60°回転させることが可能になる。歯冠の位置合わせを容易にするために適切な回転角度を見出すことは非常に可撓性である。
(1)多くの場合、一部の上顎洞は空気を含んでいるので、歯科インプラントの本体全長を収容するのに十分な咬合高径がないか、(2)または、他の場合では、歯槽神経は、歯科インプラント全長を収容するのに十分な咬合高径がない場合、歯槽頂に非常に接近する可能性がある。この状況では、歯科医は、下層の神経組織への侵入または神経組織の損傷を回避するために、頸部スロップ14または頸部ステップ17を歯肉縁上に残すことが可能である。
図1、3、4および6を参照すると、歯科インプラント本体10は、ferroembrace50と360°の平面15との間に提供された頸部スロップ14または頸部ステップ17を有する。頸部スロップ14は、360°の平面15からferroembrace50に先細方式で上方に延びる先細壁141である。頸部スロップ14は、歯科インプラント本体10の第2の端部12を減衰させるが、外形寸法をわずかに増加させる。頸部スロップ14は、滑面、粗面またはねじ山がついた表面であり得る。
図6に示したものは、頸部ステップ17を備えた歯科インプラントの代替版である。頸部ステップ17は、複数のステップ表面172および複数の先細面171からなる。頸部スロップ14の代わりに、歯科インプラントのこの代替版は、ferroembrace50と360°の平面15との間に分散された2〜6段のステップを有することが可能である。各段の厚さは、0.1mmから0.5mmまで変化し、各先細面171とその隣接するステップ表面172との間の角度は、45°から150°まで変化する。頸部ステップ17は、歯科インプラントの第2の端部12をわずかに減衰させるはずである。しかし、それによって骨が中で成長する空間をより大きくし、より良い骨統合を有することが可能になる。頸部スロップ14または頸部ステップ17の目的は、審美性、保持力および安全性の理由に合わせて設計される。頸部スロップ14または頸部ステップ17によって、インプラント本体10が組織吸収、技術課題または安全性の理由によって歯肉縁上に露出される場合、臨床医が審美性を向上させるために修復/冠のマージンを、より頂端に移動させることが可能になる。多くの臨床例において、歯科インプラント本体10を固定する十分な歯槽骨の垂直高はない。歯科インプラント本体10が歯槽神経または下にある組織を損傷させないために、臨床医は頸部スロップ14または頸部ステップ17を歯肉縁上に残すことを選択できる。次に、頸部スロップ14または頸部ステップ17の露出部分が、審美性を向上させるための歯の覆いであるセラミック冠/修復部によって被覆されることが可能である。本発明の頸部スロップ14または頸部ステップ17は、執刀医が挿入される歯科インプラント10の深さを制御するのに役立つ。頸部スロップ14または頸部ステップ17のフィーチャを設計することによって、歯槽神経の損傷の可能性が大幅に低減できる。歯槽神経の損傷が歯科医療事故申立ての大部分であるので、頸部スロップ14または頸部ステップ17は、歯科インプラント手術の安全性を大幅に増加させることが可能である。さらに、修復部のマージンをより頂端に配置させることによって、保持力を実質的に増加させることが可能である。さらに、頸部スロップ14または頸部ステップ17が歯肉縁下または骨縁下(歯槽骨の下)に配置される場合、頸部スロップ14または頸部ステップ17によって、歯槽骨を頸部スロップ14のスロップ表面141または頸部ステップ17のステップ表面171およびステップ表面172上に統合させることが可能になり、さらに歯科インプラント本体10を固定して、除去する力、引き抜く力、折り曲げる力および引っ張る力に抵抗することができる。歯科インプラントおよび修復部の寿命は、実質的に向上させることが可能である。
図1〜5を参照すると、歯科インプラント本体10はさらに、その第2の端部12の周囲に提供されているferroembrace50(囲み部)を有する。ferroembrace50は、歯科インプラント本体10の第2の端部12の周辺端部から内方に延在する傾斜部51である。ferroembrace50は、歯科インプラント本体10の第2の端部12を厚くするが、外形の寸法をわずかに低減させる。ferroembrace50の設計の目的は、審美性および保持力の理由にある。骨に挿入された歯科インプラントの深さが浅過ぎる場合は、インプラント本体の金属が露出し、審美的でなくなる。本発明のferroembrace50は、執刀医が挿入される歯科インプラントの深さを制御するのに役立つ。手術中、歯肉は、ferroembrace50の傾斜部51上に配置されなければならない。このようにして、歯肉組織はより健全でより厚く、歯科インプラント本体10の金属はより露出を少なく、また歯科インプラントの安定性は増加する。さらに、修復部の陶材マージンは、審美性および保持力を向上させるために、露出した傾斜部を被覆するのに使用可能である。
図2、3、4および7を参照すると、アバットメント60の六角形状根61が歯科インプラント10の固定空洞部41に挿入されると、保持フィーチャ451の第1の層は、アバットメントの波形突出フィーチャ611によって係合されるが、アバットメント60の金属部644もまた、歯科インプラントの傾斜部51と係合する。これら2つのさらなる保持フィーチャはともに、アバットメント60と歯科インプラント10との間の安定性を飛躍的に高めることが可能である。
要約すれば、本発明は、自己穿孔であり、穿孔しない歯科インプラントである。本発明は、非対称のねじ山20を利用して、インプラント手術を容易にし、統合の安定化を増加させる。非対称のねじ山20の刃先部23および切刃24は、ねじ込み中に骨を最大限に保護する。先端固定部30は、骨が中に成長できるように、先端空洞部31を提供する。雌ねじ36は、骨が歯科インプラントとより安定した方法で統合することができるように、摩擦を増加させる。また雌ねじ36は、インプラントが弛緩するのを防止する非対称のねじ山20の反対方向を有する。先端固定部30はまた、歯科インプラントの手術中、洞部の挙上を実行するように適合する先端洞部挙上頂点37を有する。
本発明はまた、アバットメント60を歯科インプラント本体10上に固定する金属接触のために金属を提供する六角形最大固定部40を提供する。固定空洞部41の第1の部分45は、固定し配列するための可撓性を増加するより多くの溝を提供する。本発明の頸部スロップ14および頸部ステップ17は、執刀医が挿入される歯科インプラントの深さを制御するのに役立つ。さらに、頸部スロップまたは頸部ステップによって、歯槽骨がスロップ表面141または頸部ステップ17上に統合可能になり、それによりさらに歯科インプラント本体10を安定させることができる。ferroembraceは、執刀医がインプラントの位置を制御し、修復部を保持させるのに役立ち、金属露出を低減させる。
図面に示し上述した本発明の実施形態は、例示に過ぎず限定を意図しないことは、当業者には理解されよう。
したがって、本発明の目的は、完全に有効に実現されたことは理解されよう。本発明の実施形態は、本発明の機能的および構造的原理を示す目的のために示され、記載され、こうした原理から逸脱せずに変更する傾向がある。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲の精神および範囲に網羅されるすべての変形形態を含む。

Claims (8)

  1. 第1の端部、第2の端部、歯科インプラント本体の外壁の周囲に形成され、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって延びる非対称のねじ山およびアバットメントと連結するために前記第2の端部に提供される固定手段を有する円筒状本体である歯科インプラント本体を含む歯科インプラントであって、
    前記固定手段が、固定開口を前記歯科インプラント本体の前記第2の端部に画定し、その内部に長手方向に延在する、固定空洞部を有し、前記固定空洞部の壁が、6つの平面台部および6つの湾曲した垂直壁によって形成された第1の層、6つの湾曲した垂直面を備える6つの垂直の円形突出部を有する第2の層、6つの湾曲した垂直面を有し、そのすべての2面間が120°をなす1対の平面であり、合計6対の120°をなす平面を備える第3の層、ならびに360°の円形通路壁を形成する第4の層を有し、
    前記歯科インプラントが前記歯科インプラント本体の前記第2の端部の周辺端部に提供された傾斜部である囲み部、および前記囲み部と前記非対称のねじ山の間に延びる先細壁である先細構成を有し、
    前記先細構成の前記先細壁が前記囲み部に適した第2の直径よりも大きな前記非対称のねじ山に調整された第1の直径を有し、
    前記歯科インプラント本体の前記先細構成の前記先細壁が前記非対称のねじ山と前記囲み部の間に延びる頚部スロップを有し、前記頸部スロップは、前記歯科インプラント本体の前記第2の端部の直径を減衰させ、
    前記先細壁が滑面、粗面またはねじ山がついた表面からなる群から選択されるスロップ表面を有し、
    前記歯科インプラント本体が、歯槽骨に挿入するためにその前記第1の端部に形成される前記先端固定部をさらに有し、
    前記先端固定部は、前記歯科インプラント本体と新成骨との間で統合されると固定機構を提供する先端空洞部内に前記骨が延びることができるために、前記歯科インプラント本体の前記第1の端部に形成された前記先端空洞部、ならびに洞床上に適用され、骨の膨張をさせるために前記歯科インプラント本体の前記第1の端部に形成された狭い台部である先端洞部挙上頂点を有し、
    前記先端固定部はさらに、前記先端空洞部内に提供された固定要素を含み、前記固定要素は、前記先端空洞部の空洞壁に形成された雌ねじであり、前記非対称のねじ山の反対方向を向き、
    前記非対称のねじ山はねじ山の2つの側面が異なる傾斜角を有する非対称に作られていて、
    前記囲み部は歯科インプラント本体の第2の端部の周辺端部から内方に延在する傾斜部であることを特徴とする歯科インプラント。
  2. 前記歯科インプラント本体の前記先細構成の前記先細壁が、複数のステップ表面を画定する複数の頸部ステップ、および前記ステップ表面と代替される複数の先細表面を有し、前記頸部ステップは、前記歯科インプラント本体の前記第2の端部の直径を減衰させる請求項1に記載の歯科インプラント。
  3. 多くの前記頸部ステップは、前記先細壁に沿って分散された2〜6段のステップの間に提供され、前記頸部ステップのそれぞれの厚さは、0.1mmから0.5mmの間に構成されており、各前記先細面と前記隣接するステップ表面との間の角度は、45°から150°の間に構成されている請求項2に記載の歯科インプラント。
  4. 前記非対称のねじ山は、主要ねじ山部分の細長い断片、および前記第2の端部に隣接して提供された終端ねじ山部分の短い断片を有するが、前記主要ねじ山部分は、前記終端部分から前記第1の端部に直接延びている請求項1に記載の歯科インプラント。
  5. 前記主要ねじ山部分は、前記歯科インプラント本体の前記第1の端部に面する第1の側面、前記歯科インプラント本体の前記第2の端部に面する第2の側面、前記第1の側面と第2の側面との間の頂点に形成された刃先部を有し、前記第1の側面は、前記第2の側面の傾斜角度より小さい傾斜角度を有し、その結果前記第2の側面は前記第1の側面より急勾配であり、前記刃先部は、前記歯科インプラント本体を前記洞部に挿入中、骨の損失を最大限に低減させるように、前記洞部の周辺骨を穿孔することなく前記洞部の前記周辺骨に切り込むための自己切込刃先である請求項4に記載の歯科インプラント。
  6. 前記終端ねじ山部分は、前記非対称のねじ山を形成するために前記主要ねじ山部分のものより低い高さおよび短いピッチを有する請求項5に記載の歯科インプラント。
  7. 前記主要ねじ山部分は、前記歯科インプラント本体の前記第1の端部に隣接する先細の挿入根部分、および前記挿入根部分に離間して形成された複数の先端欠刻を有し、前記先端欠刻のそれぞれは、前記歯科インプラント本体に前記歯科インプラント本体の前記第1の端部の頂点から切り込む2つの刃面を画定するV字型断面を有し、前記2つの刃面で、前記刃先がまず、前記洞部の前記周辺骨に切り込むための1つまたは複数の切込刃を形成するが、前記切込刃によって穿孔されたあらゆる周辺骨は、前記先端欠刻内に保有される請求項5に記載の歯科インプラント。
  8. 前記囲み部の前記傾斜部は、前記歯科インプラント本体が前記歯肉の前記洞部に挿入された後、前記歯肉を前記傾斜部上に配置させるために、前記歯科インプラント本体の前記第2の端部の前記周辺端部から内方に延在する請求項1に記載の歯科インプラント。
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