JP5259557B2 - 歯科インプラント - Google Patents
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Description
しかしながら、安全性、患者の適応度、治癒後の効果、審美性、医療費用など、多くの問題により、歯科インプラント治療を行う歯科医師はわずか3%にも満たず、歯科インプラント治療を選択する患者もわずか5%に満たない。
また、先端固定部と、副鼻腔を挙上し骨結合効果を提供する円球形挙上器、水晶状の6個の嵌合溝により最大の摩擦力及び安定性を提供する内部接触を最大化した固定部、露出した部分の安定性及び製品の結合度を提供する金属フェルール設計、インプラントで孔を開けるとき、自ら切削し抵抗力を減少させる機能を提供する鋭利な非対称設計とを備えるものでもある。
また、以下の実施例では、器具の要部を説述するが、構造細部及び周辺装置は、標準的に用いられている従来公知の技術を適宜適用可能である。
本発明による歯科インプラントは、円柱形の胴体であるフィクスチャー10を有し、その第1末端11は副鼻腔の一端に挿入し、第2末端12は、ボルト70を介してアバットメント60と完全に結合する。歯科インプラントはフィクスチャー10を取り囲む非対称のねじ山20を有する。先端固定部30は、フィクスチャー第1末端11に位置し、内部接触を最大化した固定部40は、フィクスチャー第2末端12に位置する。
非対称のねじ山20は、第1側面21及び第2側面22を含む。第1側面21はフィクスチャー10の第1末端11に向いていて、比較的小さい傾斜である。第2側面22は、フィクスチャー10の第2末端12に向いていて、比較的大きい傾斜である。第2側面22の角度は第1側面21の角度より大きい。第1側面21の傾斜は比較的小さいため、歯科インプラントを副鼻腔に挿入するときの抵抗が比較的小さい。反対に、第2側面22の傾斜は比較的大きいため、歯科インプラントを副鼻腔から抜くときの抵抗が比較的大きい。
したがって、歯科インプラントの非対称のねじ山20は、より効果的な副鼻腔への挿入効果を有し、インプラント手術後の安定性を高める。
非対称のねじ山20の刃先の縁部23は、第1側面21及び第2側面22の先端である。刃先の縁部23は自ら切削する機能を有するので、3型及び4型の骨を容易に切削することができ、1型及び2型の骨を切削する際の抵抗も比較的小さい。歯科インプラントが副鼻腔に埋入され、3型及び4型の骨であるとき、鋭利な刃先の縁部23は、容易に骨を切削することができ、孔を開ける必要がない。これは実質上、孔を開けないインプラント手術を実現した。
つまり、主要ねじ山部分202の面積は末端ねじ山部分201の面積より小さい。下顎先端の骨密度は、歯冠の骨密度より低いため、主要ねじ山部分202及び下あごの骨は十分な接触面積を確保することにより、十分な安定性を維持し、主要ねじ山部分202の傾斜値は増加する。
本発明の歯科インプラントが副鼻腔に埋入されるとき、切削刃先24は最初に骨を削り込む部位である。骨が硬ければ、切削刃先24によって骨に部分的に孔が開けられ、先端のへこみ13にとどまる。本発明の歯科インプラントは、全部で3個の先端のへこみ13を有する。
本発明において、固定要素36は内部のねじ山が、先端の空洞31の先端の空洞壁33を取り囲むことにより構成されている。
一般に、歯科インプラント後、副鼻腔底部の骨は、やや多くの血液を補充できるため、副鼻腔部分の骨の成長は盛んである。先端の空洞31の空間は、新しくできた骨が成長し、先端の空洞壁33の内部のねじ山と緊密に結びつくことにより、歯科インプラント及び骨の間の結合を確保する。
特に強調すべきことは、本発明において、先端の空洞31の先端の空洞壁33の内部のねじ山の方向がフィクスチャー10の非対称のねじ山20の方向と反対であることである。したがって、外力によって非対称のねじ山20が弛緩されるとき、同時に歯科インプラントの先端固定部30の内部のねじ山が緊密に固定される。この2つの相反する力は互いに弱めるため、歯科インプラント埋入後の緩みを防止する。
図4及び5の別実施例に示すように、本発明のその他の形式は、先端固定部30が円球形挙上器の先端部37を有することである。
歯科インプラントを安全に副鼻腔に埋入後、アバットメント60を装着する準備をする。まず、アバットメント60の根元61を固定空洞41の第1部分45に挿入してから、ボルト70でアバットメント60及び歯科インプラントを緊密に固定する。アバットメント60は貫通孔62を有し、固定空洞41の固定開口部44、及び第2部分46と結合する。ボルト70の先端71は雄ねじ山72を有し、アバットメント60の貫通孔62を通過して歯科インプラントと緊密に連結する。ボルト70の頭部73は、アバットメント60の貫通孔62中に維持され、ボルト70が挿入する力点となり、アバットメント60中に保持される。このような構造から、ボルト70は、フィクスチャー10と金属と金属間の安定接触を介して、アバットメント60を歯科インプラント中に緊密に固定し、その安定性を大幅に増加させる。
したがって、アバットメントは次の安定位置まで120度回転させる必要があり、3か所の安定位置しか選択できない。特定の角度でアバットメントを回転させることは、特に根元に特殊な角度のアバットメントを有する場合、かなり不便である。本発明では、一般的な固定枠43は6個の嵌合溝431を歯科インプラントの軸の中心に均等に配置しているため、1つ目の嵌合溝から次の嵌合溝までの間の角度は、わずか60度で、アバットメント60は、従来技術が3か所の安定位置を選択できるのに比べ、6か所の安定位置を選択することができる。言い換えると、従来技術の歯科インプラントは次の安定位置まで120度回転させなければならいが、本発明は、60度回転させるだけで、すぐに次の安定位置に達する。これは適当な回転角度をわかりやすくし、歯冠の装着をさらに簡単にする。
この金属フェルール50は、フィクスチャー10の第2末端12の周辺縁部から内側に向かって延伸した傾斜壁51である。金属フェルール50は厚いフィクスチャー10の第2末端12に備えられていて、外観の半径をやや減少させる。この金属フェルール50を設計した目的は、審美性及び衛生面での効果を発揮するためである。
11 第1末端
12 第2末端
13 先端のへこみ
131 刃先面
14 主要ねじ山部分の末端
20 非対称のねじ山
201 末端ねじ山部分
202 主要ねじ山部分
21 第1側面
22 第2側面
23 非対称のねじ山の刃先の縁部
24 切削刃先
30 先端固定部
31 先端の空洞
32 先端の空洞底部
33 先端の空洞壁
34 先端の空洞縁
35 先端の空洞開口部
36 固定要素
37 円球形挙上器の先端部
371 凹状の先端
372 凹状の溝底面
373 凹状壁
374 鋭利な周辺切削縁
375 凹状溝
376 突起部
40 内部接触を最大化した固定部
41 固定空洞
42 固定ねじ山
43 固定枠
431 嵌合溝
44 固定開口部
45 固定空洞の第1部分
46 固定空洞の第2部分
50 金属フェルール
51 傾斜壁
60 アバットメント
61 アバットメントの根元
62 貫通孔
63 アバットメントの嵌合突起
70 ボルト
71 ボルト先端
72 雄ねじ山
73 ボルト頭部
Claims (7)
- 円柱形で第1末端及び第2末端を有するフィクスチャーと、フィクスチャーを取り巻く非対称のねじ山と、フィクスチャー第1末端に位置し、副鼻腔の適当な部位に挿入される先端固定部と、フィクスチャー第2末端に位置し、ボルトによってアバットメントと結合して内部接触を最大化した固定部とを備えた歯科インプラントであって、
フィクスチャーは、第1末端から第2末端に至る円形の横断面を有し、第1末端に近いほど小径であり、
副鼻腔への挿入が容易であると共に副鼻腔からの緩みを防止するために、フィクスチャーを取り巻く非対称のねじ山は、フィクスチャーの第2末端に向いている第2側面とフィクスチャーの第1末端に向いている第1側面とを有し、第2側面の傾斜角度が、第1側面の傾斜角度より大きく、
フィクスチャーはまた、第1末端から切れ込まれてV字型の横断面を有する凹みを複数備え、その凹みを構成する面の縁部が1個または複数の切削刃先を形成すると共に、その凹みが、切削された骨の収容部を形成し、
先端固定部は、フィクスチャー第1末端に位置し、副鼻腔からの緩みを防止するために、副鼻腔の骨を成長進入させ結合するための空洞を有し、その空洞の空洞壁には、骨との摩擦力を高める溝及び肋材並びにねじ山が備わり、更に、そのねじ山の方向は、フィクスチャーの非対称のねじ山の方向と反対であり、
内部接触を最大化した固定部は、固定空洞及び固定開口部を有し、フィクスチャー第2末端に位置し、アバットメントの根元と結合し、
内部接触を最大化した固定部の固定枠は、6個の嵌合溝を有し、アバットメントの根元に突設した3個の嵌合突起に対応して構成され、
6個の嵌合溝は、フィクスチャーの軸の中心に均等に配置され、それぞれ2個の嵌合溝の角度が約60度である
ことを特徴とする歯科インプラント。 - 先端固定部は、凹状の先端をもつ円球形挙上器の先端部を有し、フィクスチャー第1末端に位置し、
凹状の先端が凹状の溝底面、また凹状壁が周辺に向かって放射状に延伸してなる鋭利な周辺切削縁を有する
請求項1に記載の歯科インプラント。 - 凹状壁は、凹状の溝底面から延伸して湾曲した表面を形成し、凹状の溝底面及び凹状壁が、円球形挙上器の先端部で凹状溝を形成する
請求項2に記載の歯科インプラント。 - 円球形挙上器の先端部において、凹状の溝底面が突起部を有する
請求項2に記載の歯科インプラント。 - 突起部は、凹状の溝底面中央にあり、突起状であって、平滑かつ湾曲した表面を有する
請求項4に記載の歯科インプラント。 - 非対称のねじ山は、主要ねじ山部分及び末端ねじ山部分を有し、主要ねじ山部分は長く、末端ねじ山部分は短く、末端ねじ山部分及び第2末端は連結し、主要ねじ山部分は末端ねじ山部分から延伸して第1末端と連結し、主要ねじ山部分の最末端部分はやや低く、やや小さい角度である
請求項1に記載の歯科インプラント。 - フィクスチャーの第2末端は、金属フェルールを有し、
金属フェルールは、フィクスチャー第2末端の周辺縁部が内側に向かって延伸した傾斜壁である
請求項1ないし6のいずれかに記載の歯科インプラント。
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