JP5512257B2 - 排ガス浄化触媒及び排ガス浄化触媒の製造方法 - Google Patents

排ガス浄化触媒及び排ガス浄化触媒の製造方法 Download PDF

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本発明は、例えば自動車排ガス中の有害物質を除去する排ガス浄化触媒、及びこの排ガス浄化触媒の製造方法に関する。
例えば自動車の排ガス中に含まれる窒素酸化物や一酸化炭素、炭化水素は環境規制の対象となっており、三元触媒(以下、排ガス浄化触媒という)はこれらの物質を分解して排ガスを浄化してから大気へと排出する役割を果たしている。排ガス浄化触媒は、例えばアルミナなどの担体に、白金(Pt)やパラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)などの貴金属を活性金属として担持させたものが一般的に知られている。この排ガス浄化触媒は、例えばエンジンの出口部付近に配置され、高温の排ガスと接触させることにより汚染物質を分解する活性を得ている。
一般的に、排ガス浄化触媒は例えば100m/g以上もの比表面積を有する担体の表面に粒子径の小さな活性金属を均一に分散担持することにより、汚染物質と活性金属との接触効率を向上させるといった構造的な効果を利用して触媒の活性を高めている。ところが排ガス浄化触媒は、高温の排ガスと長期間接触すると、担体の比表面積が低下したり、活性金属が凝集して粒子径が大きくなったりするため、次第にこうした構造的な効果が失われて触媒の活性が低下してしまうシンタリングと呼ばれる現象が知られている。
このため従来の排ガス浄化触媒は、シンタリングによる活性の低下を見越して、使用開始時の必要量よりも多い活性金属、例えば3%程度を担持しておくことにより、構造的な効果が失われた後も必要な活性を維持する方策が採られてきた。しかしながらこの方策は、使用開始後、当面の期間中に必要な量以上の活性金属を触媒に担持する必要があるため、触媒コストへの影響が大きく、排ガス処理システムを高額にする要因となっていた。
特許文献1には、スピネル構造を持つBaAlを含み、高温雰囲気下で使用して凝集した活性金属を再分散させることが可能な排ガス浄化触媒が記載されているが、活性金属が凝集しても活性を維持可能な触媒は記載されていない。
また、特許文献2には、活性金属の移動、凝集や当該活性金属を担持する担体の凝集を抑制する目的でこれら活性金属や担体をBaAlで包んだ触媒粒子が記載されているが、当該触媒粒子を用いて触媒の耐久性能を評価した結果は記載されていない。また、他の触媒を用いて触媒の耐久性能を評価した実験においても、触媒耐久性能の評価温度が700℃と比較的低く、より高い温度において耐久性能を発揮することが可能か否かも明らかでない。
特開2008−23482号公報:段落0066、段落0083、段落0096〜段落0097、表2 特開2008−168192号公報:段落0019、段落0044
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、活性金属の必要量が少なく、高温の条件下で長期間使用しても活性が低下しにくい排ガス浄化触媒及び当該排ガス浄化触媒の製造方法を提供することにある。
本出願における第1の発明は、BaAl及びBaTiOを含む担体であって、その2Θ値及び相対強度で規定されるX線回折パターンにおいて、BaAlの面指数(202)のピーク強度に対するBaTiOの面指数(101)のピーク強度比が1:0.3〜1:6の範囲にある担体に活性金属が担持されていることを特徴とする排ガス浄化触媒である。
本出願における第2の発明は、前記担体が更にAl、TiOから選ばれる1種類以上を含むものであり、その2Θ値及び相対強度で規定されるX線回折パターンにおいて、BaAlの面指数(202)のピーク強度を1とした時のAlの面指数(113)のピーク強度比が0〜1の範囲、TiOの面指数(110)のピーク強度比が0〜1.5の範囲であることを特徴とする前記排ガス浄化触媒である。
本出願における第3の発明は、前記排ガス浄化触媒の比表面積が0.1m/g以上、95m/g以下の範囲であることを特徴とする前記排ガス浄化触媒である。
本出願における第4の発明は、前記活性金属は、Pt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、Au及びAgからなる貴金属群から選ばれる少なくとも1種類以上の活性金属であることを特徴とする前記排ガス浄化触媒である。
本出願における第5の発明は、前記活性金属の担持量が、前記排ガス浄化触媒重量の0.01重量%以上、2.0重量%以下の範囲であることを特徴とする前記排ガス浄化触媒である。
本出願における第6の発明は、アルミニウム含有化合物、バリウム含有化合物及びチタン含有化合物を含む混合物であって、アルミニウムとバリウムとのモル比が1:0.02〜1:0.6の範囲、アルミニウムとチタンとのモル比が1:0.2〜1:0.7の範囲であるものを780℃以上、1350℃以下の温度で焼成し、担体を調製する工程と、
前記担体にPt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、Au及びAgからなる貴金属群から選ばれる少なくとも1種類以上の活性金属を担持させる工程と、を含むことを特徴とする排ガス浄化触媒の製造方法である。
本出願における第7の発明は、前記アルミニウム含有化合物は、アルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物、アルミニウム硝酸塩、アルミニウム塩化物、アルミニウム酢酸塩、アルミニウム炭酸塩、アルミニウム錯塩、アルミニウムアルコキシドからなるアルミニウム源群から選択される少なくとも1種類以上のアルミニウム源を含むことと、前記バリウム含有化合物は、バリウム酸化物、バリウム水酸化物、バリウム硝酸塩、バリウム塩化物、バリウム酢酸塩、バリウム炭酸塩、バリウム錯塩、バリウムアルコキシドからなるバリウム源群から選択される少なくとも1種類以上のバリウム源を含むことと、前記チタン含有化合物は、チタン窒化物、チタン炭化物、チタン酸化物、チタン水酸化物、チタン硫酸塩、チタン塩化物、チタンシュウ酸塩、チタンアルコキシドからなるチタン原群から選択される少なくとも1種類以上のチタン源を含むことと、を特徴とする前記排ガス浄化触媒の製造方法である。
本発明によれば、BaAlとBaTiOとを含有する担体に活性金属を担持することにより活性金属の活性が向上するものと推測され、担体の比表面積が低下したり、担体上で活性金属が凝集したりするシンタリングが進行した場合であっても、従来の排ガス浄化触媒に比べて高い触媒活性を維持することができる。この結果、シンタリングの進行に伴う活性の低下を見越して使用開始時に必要量以上の活性金属を担持するといった方策を採る必要がないか、必要があったとしてもその担持量を削減することが可能となり触媒コストの低減に貢献することができる。
第1の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 第2の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 第3の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 第4の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 第5の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 第6の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 第7の実施例に係る担体のX線回折パターンである。 比較例に係る担体のX線回折パターンである。
本実施の形態に係わる排ガス浄化触媒は、所定量のBaAl及びBaTiOを含有する担体に活性金属を担持してなるものである。担体中にBaAl及びBaTiOが共存することにより、排ガス浄化触媒の高温耐久性が向上し、高温雰囲気下においても優れた触媒性能(排ガス浄化効果)を示すことができる。本発明に係わる排ガス浄化触媒の実施の形態について、以下に説明する。
排ガス浄化触媒の組成
本排ガス浄化触媒は、BaAl及びBaTiOを含む担体であって、その2Θ値及び相対強度で規定されるX線回折パターンにおいて、BaAlの面指数(202)のピーク強度に対するBaTiOの面指数(101)のピーク強度比が1:0.3〜1:6の範囲にある担体に活性金属が担持されていることを特徴とするものである。前記担体は、例えば、アルミニウム含有化合物とバリウム含有化合物とを所定の比率で含む混合物の溶液を乾燥し、所定の条件下で焼結させることにより得ることができる。得られた担体は、スピネル構造のBaAlとペロブスカイト後進のBaTiOを含むものとなる。
前記担体について、X線回折パターンを測定した場合、回折角度28.2(2Θ/deg)にBaAlの面指数(202)に対応するピークが現れる。また、同じく回折角度31.4(2Θ/deg)にBaTiOの面指数(101)面に対応するピークが現れる。このピークの強度比は、担体中に存在するBaAl及びBaTiOの質量比に対応するものである。
本排ガス浄化触媒においては、両ピーク強度の比率は、1:0.3〜1:6の範囲にあるものが好ましい。このような担体に活性金属担持してなる排ガス浄化触媒が、良好な触媒活性と高温での耐久性とを示す作用機構の詳細については明らかではないが、BaAlとBaTiOとが共存することにより、活性金属と担体との間の相互作用により、触媒の耐久性が向上したものと推察される。BaAlの面指数(202)のピーク強度を1とした場合、BaTiOの面指数(101)のピーク強度が0.3未満の場合については、高温雰囲気での触媒の耐久性に問題がある。また、BaAlの面指数(202)のピーク強度1に対して、BaTiOの前記面指数のピーク強度が6を超える場合については、本実施の形態の製造方法により得ることは容易ではない。前記ピーク強度比については、さらに好適には、1:1〜1:3の範囲が推奨される。
本実施の形態に係る排ガス浄化触媒は、前記担体が、さらにAl、TiOから選ばれる1種類以上を含むものであっても構わない。この場合、そのX線回折パターンにおいてBaAlの面指数(202)面のピーク強度を1とした時のAlの面指数(113)のピーク強度比は0〜1の範囲、TiOの面指数(110)面のピーク強度比は0〜1.5が好ましい。なお、Alの面指数(113)面のピークは、回折角度43.4(2Θ/deg)に、TiOの面指数(110)面のピークは、回折角度27.4(2Θ/deg)に現れる。
AlやTiOは、後述する製造方法により実施の形態に係る排ガス浄化触媒を製造したときに、BaAlやBaTiOと共に生成する可能性が高い物質であるが、担体中に存在するAlの割合が高まると、相対的にBaAl及びBaTiOの割合が低下するため、触媒としての耐久性に問題が生じる場合があるので、Alの面指数(113)のピーク強度比は、BaAlの面指数(202)のピーク強度1に対して、1以下であることが望ましい。
また担体中におけるTiOのX線回折パターンによるピーク強度は、BaAlの面指数(202)のピーク強度を1とした場合、TiOのそれは1.5以下が好適である。TiOのピーク強度が2を超える場合、相対的にBaAl及びBaTiOの割合が低下するため望ましくない。
本排ガス浄化触媒に含まれるアルミニウムとバリウムの比率については、後述の製造方法にて説明するように、これらの元素のモル比が1:0.02〜1:0.6の範囲にあるものが好ましい。また、アルミニウムとチタンのモル比は1:0.2〜1:0.7の範囲にあるものが好ましい。
排ガス浄化触媒の性状
調製
本発明に係る排ガス浄化触媒の比表面積については、格別に限定されるものではなく、例えば、0.1〜95m/gの範囲で使用可能である。
活性金属
排ガス浄化触媒に担持する活性金属としては、Pt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、Au及びAgからなる貴金属群から選ばれる少なくとも1種類以上の活性金属が使用される。
排ガス浄化触媒の担体中にスピネル構造のBaAlやペロブスカイト構造のBaTiOを含有していることで、汚染物質の分解活性が高くなり、また、その耐久性が向上する理由は必ずしも明らかではないが、BaAlとBaTiOとを含んだ担体に、貴金属からなる活性金属を担持すると、BaAlやBaTiOは当該活性金属に対して、助触媒としての役割を果たすものと考えられる。
前記排ガス浄化触媒に占める活性金属の割合については、0.01質量%以上、2.0質量%以下の範囲が好ましい。活性金属の割合が0.01質量%未満の場合には、実用的な触媒性能が得られない場合がある。また、活性金属の割合が2.0質量%を超える場合は、触媒性能を向上させる効果が飽和する傾向が強くなるので、必ずしも必要とはされない。排ガス浄化触媒に占める活性金属の割合については、さらに好適には0.03〜1質量%の範囲が推奨される。
本排ガス浄化触媒には、前記活性金属に加えて、例えば遷移金属元素あるいは希土類元素等の元素、例えばMn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Y(イットリウム)、Zr(ジルコニウム)、La(ランタン)、Ce(セリウム)、Pr(プラセオジム)などから選択される1以上の元素を添加剤として担持しても構わない。これらの添加剤は、活性向上の目的で必要に応じて適宜添加される。
排ガス浄化触媒の製造方法
本排ガス浄化触媒は、アルミニウム含有化合物、バリウム含有化合物及びチタン含有化合物の混合物を780℃〜1350℃の範囲で焼成し、得られた担体に活性金属を担持させることを特徴とするものである。本排ガス浄化触媒の製造方法について、以下に示す。
本排ガス浄化触媒は、例えば次のようにして製造することができるが、これに限定されるものではない。
原料としては、少なくともアルミニウム含有化合物、バリウム含有化合物及びチタン含有化合物を使用する。通常は、バリウム、アルミニウム、チタン夫々の酸化物、水酸化物、硝酸塩、塩化物、硫酸塩、酢酸塩、炭酸塩、錯塩、アルコキシドから選ばれる1種類以上ずつを使用する。また、チタン含有化合物の場合には、窒化物、炭化物、シュウ酸塩を用いてもよい。
具体的には、前記アルミニウム含有化合物としては、アルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物、アルミニウム硝酸塩、アルミニウム塩化物、アルミニウム酢酸塩、アルミニウム炭酸塩、アルミニウム錯塩、アルミニウムアルコキシドから選ばれるアルミニウム含有化合物が好適に使用される。また、バリウム含有化合物としては、バリウム酸化物、バリウム水酸化物、バリウム硝酸塩、バリウム塩化物、バリウム酢酸塩、バリウム炭酸塩、バリウム錯塩またはバリウムアルコキシドから選ばれるバリウム含有化合物が好適に使用される。また、チタン含有化合物としては、チタン窒化物、チタン炭化物、チタン酸化物、チタン水酸化物、チタン硫酸塩、チタン塩化物、チタンシュウ酸塩、チタンアルコキシドから選ばれるチタン含有化合物が好適に使用される。
使用するアルミニウム含有化合物、バリウム含有化合物及びチタン含有化合物の性状(例えば、粉末状であるか溶液であるかなど)に応じて固相混合法、液相混合法、共沈法、含浸法、逆ミセル法等の適切な混合方法を選択し、これらの原料の混合物を調製する。
各原料を混合するにあたっては、各原料の混合比と、焼成後の担体中のBaAlとBaTiOの含有量との相関関係を予備実験などにより予め求めておき、排ガス浄化触媒中のBaAl、BaTiOの含有量が設計値となるように各原料の混合比を当該相関に基づいて決定することが望ましい。実際には、例えば、アルミニウム含有化合物、バリウム含有化合物及びチタン含有化合物については、アルミニウムとバリウムのモル比を1:0.02〜1:0.6の範囲に調整して混合し、アルミニウムとチタンとのモル比が1:0.2〜1:0.7の範囲に調整して混合することにより、BaAlの面指数(202)のピーク強度に対するBaTiOの面指数(101)のピーク強度比が1:0.3〜1:6の範囲にある担体を得ることができる。
既述のように本実施の形態に係わる担体中には、スピネル構造のBaAlとペロブスカイト構造のBaTiOとの2種類の物質が含有されていることが必要である。即ち、前記混合物を例えば780℃よりも低い温度にて焼成し、例えば単純にBaO、Al、TiOの結晶のみが混ざり合った担体を得たとしても、本実施の形態に係わる排ガス浄化触媒のように、比表面積が小さくても高い触媒活性を示す排ガス浄化触媒を得ることはできない。
得られた混合物は、必要に応じて乾燥させ、その後、例えば空気中で780℃〜1350℃の範囲の温度にて焼成することにより、本実施の形態に係わる排ガス浄化触媒の担体を得ることができる。焼成温度が780℃より低い場合には、スピネル構造のBaAl及びペロブスカイト構造のBaTiOが形成されにくく十分な触媒活性を得ることができない。また、1350℃を超える温度で焼成を行う場合には、耐熱性の高い特殊な炉材を用いた焼成炉が必要となり経済性が低くなるおそれがある。前記焼成温度については、より好適には800℃〜1300℃の範囲が推奨される。
活性金属の担持工程
本発明に係わる排ガス浄化触媒の製造方法においては、前記担体にPt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、AuまたはAgから選ばれる貴金属から選ばれる活性金属を担持させる。担持方法については、格別に限定されるものではないが、通常は固相混合法、液相混合法、共沈法、合浸法、逆ミセル法などの各種の担持法が適用される。
例えば、含浸法による場合には、前記活性金属の単体の溶液または前記活性金属を含む化合物(例えば、金属塩、金属酸化物、金属水酸化物)の溶液に、前記工程で調製した担体を含浸させ、溶媒を蒸発乾固させた後、大気中または不活性雰囲気中にて温度300℃〜500℃で焼成することにより、排ガス浄化触媒を調製する。前記焼成時間については、通常は1時間〜20時間の範囲で行われる。なお、焼成に先立って、温度90℃〜150℃で1〜12時間の範囲で乾燥処理を行っても構わない。
前記活性金属の単体の溶液または活性金属を含む化合物の溶液の溶媒については、水または有機溶媒が使用される。ここで、有機溶媒としては、担体、活性金属の単体金属または活性金属を含む化合物と反応性のないものであれば利用することができる。
排ガス浄化触媒における前記活性金属の担持量または担持した活性金属の粒子径については、活性金属の担持方法によっても異なるが、通常は前記活性金属の金属単体の溶液または活性金属を含む化合物の溶液に含まれる金属成分の濃度を調節することにより制御することができる。金属濃度としては、例えば0.1重量%〜10重量%の範囲が選択される。なお、排ガス浄化触媒に担持した活性金属の粒子径については、担体の組成によっても影響を受ける場合があるため、排ガス浄化触媒の設計に当たっては、事前に担体組成、活性金属の種類、活性金属単体溶液または活性金属を含む化合物の溶液濃度などについて、実験により検量線を作成することが推奨される。
製造された排ガス浄化触媒は、例えばセラミック製のハニカム基体に例えばウォッシュコート法などによって当該排ガス浄化触媒をコーティングすることによりモノリス触媒を得ることができる。ウォッシュコート法は、前記排ガス浄化触媒を均一に分散させ、粘度を調整したスラリー中に当該基体を浸漬してから引き上げ、これを乾燥させることにより触媒をコーティングする手法である。なお、自動車などに搭載する排ガス浄化触媒の形状はモノリス触媒に限定されるものではなく、例えば打錠や転動により、触媒をペレット状に形成してもよい。
以上に述べた手法によって得られた排ガス浄化触媒は、後述の実験結果に示すように、従来の排ガス浄化触媒と比較して比表面積が小さく、且つ活性金属の担持量が少ないにもかかわらず、排ガス中の窒素酸化物や一酸化窒素、炭化水素を分解して排ガスを浄化する高い触媒活性を得ることができる。さらにこの排ガス浄化触媒は、高温の排ガスと長期間接触させてもその触媒活性が低下しにくいといった特徴も備えている。
[1]X線回折測定(XRD)
X線回折測定は株式会社リガク製MultiFlexを用いた。測定はX線源をCu、波長15.4056nm)、管電圧を40kV、管電流を20mA、データ範囲を2Θ=10〜80Deg.、サンプリング間隔を0.02Deg.、スキャン速度を0.3Deg./秒、発散スリットを1.0Deg.、散乱スリットを1.0Deg.、発光スリットを0.3mmの条件で行った。
[2]比表面積測定
調製した排ガス浄化触媒(粉体状)約0.2〜2gを250℃で40分間乾燥し、測定用試料とした。そして、比表面積測定装置(ユアサアイオニクス製、型番マルチソーブ12)を用いて窒素吸着法(BET法)を用いて、窒素の吸着量から、BET1点法により比表面積を算出した。
また、モノリス触媒の比表面積(ハニカム成形体表面に設けた触媒層の比表面積)は、カッターで、モノリス触媒表面から排ガス浄化触媒約0.2〜2gを削って試料とした。
[3]COパルス法による担持微粒子の平均粒子径測定
貴金属の担持微粒子の平均粒子径測定は、自作の流通式の装置を用いた。測定は日本触媒学会発行の触媒(1986年、頁28〜41)に記載されているCOパルス法によって求めた。
(実験)
BaAl及びBaTiOを含有する排ガス浄化触媒と、これらを含有しない排ガス浄化触媒とを調製し、これらの触媒を高温雰囲気下で保持する高温耐久処理を行い、処理前後での触媒の活性を調べた。
A.実験条件
後記する方法で調整した各排ガス浄化触媒をコージェライト製のセラミックハニカム基体(体積5.3cm、400cells/inch)にウォッシュコート法によりコート密度が100g/Lとなるようにコーティングしてサンプル用のモノリス触媒を得た。そして各モノリス触媒を900℃に加熱した大気雰囲気中で30時間保持する高温耐久処理を行い、当該処理の前後にてモデルガスを処理し、各触媒の耐久性能を調べた。モデルガスの処理実験にあたっては、各モノリス触媒を常圧流通式の試験装置に装填し、(表1)に示す組成のモデルガス(理論空気比14.7)を空間速度50000h−1で通流した。試験装置の触媒のホルダーにはヒータが設けられており、このヒータにより高温耐久処理前のモノリス触媒の温度を150℃から450℃へと漸次上昇させ、また高温耐久処理後のモノリス触媒の温度を150℃から650℃へと漸次上昇させ、モデルガス中のプロピレン(C:以下HCという)の浄化率((モノリス触媒入口のHC濃度−モノリス触媒出口のHC濃度)×100/モノリス触媒入口のHC濃度[%])が50%に達したときの温度をライトオフ温度(以下、T50温度と記す)と定義して、このライトオフ温度を比較することにより評価を行った。
(表1)モデルガス組成
Figure 0005512257
NO:一酸化窒素、CO:一酸化炭素、H:水素、C:プロピレン、N:窒素
(実施例1)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)100gと酸化チタン粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)37gを混合し、硝酸バリウム(和光純薬工業株式会社製、和光特級)水溶液(固形分10重量%)846g(固形分84.6g)を加えて、その全量を含浸させた後、ホットプレートを用いて水分を蒸発させ乾固した。このときアルミニウムとバリウムの比は1:0.16、アルミニウムとチタンの比は1:0.24である。乾固して得られた固体をさらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥させた後、900℃の大気雰囲気中で10時間焼成することにより粉体状の担体を調製した。得られた担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として8.4質量%含有)1.7gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰囲気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:93m/g
Pt金属の平均粒子径:3nm
(実施例2)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)100gと酸化チタン粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)25.6gを混合し、硝酸バリウム(和光純薬工業株式会社製、和光特級)水溶液(固形分10重量%)195g(固形分19.5g)を加えて、その全量を含浸させた後、ホットプレートを用いて水分を蒸発させ乾固した。このときアルミニウムとバリウムの比は1:0.04、アルミニウムとチタンの比は1:0.16である。乾固して得られた固体をさらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥させた後、1100℃の大気雰囲気中で10時間焼成することにより粉体状の担体を調製した。得られた担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として8.4質量%含有)1.7gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰囲気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:65m/g
Pt金属の平均粒子径:2nm
(実施例3)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)100gと酸化チタン粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)32gを混合し、硝酸バリウム(和光純薬工業株式会社製、和光特級)水溶液(固形分10重量%)561g(固形分56.1g)を加えて、その全量を含浸させた後、ホットプレートを用いて水分を蒸発させ乾固した。このときアルミニウムとバリウムの比は1:0.11、アルミニウムとチタンの比は1:0.2である。乾固して得られた固体をさらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥させた後、1100℃の大気雰囲気中で10時間焼成することにより粉体状の担体を調製した。得られた担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として8.4質量%含有)1.7gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰囲気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:40m/g
Pt金属の平均粒子径:2nm
(実施例4)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)100gと酸化チタン粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)33gを混合し、硝酸バリウム(和光純薬工業株式会社製、和光特級)水溶液(固形分10重量%)634g(固形分63.4g)を加えて、その全量を含浸させた後、ホットプレートを用いて水分を蒸発させ乾固した。このときアルミニウムとバリウムの比は1:0.12、アルミニウムとチタンの比は1:0.21である。乾固して得られた固体をさらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥させた後、1100℃の大気雰囲気中で10時間焼成することにより粉体状の担体を調製した。得られた担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として8.4質量%含有)1.7gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰囲気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:38m/g
Pt金属の平均粒子径:3nm
(実施例5)
担体の焼成温度を1100℃とした点以外は、(実施例1)と同様の条件で触媒を調製した。
排ガス浄化触媒の比表面積:37m/g
Pt金属の平均粒子径:3nm
(実施例6)
担体の焼成温度を1300℃とした点以外は、(実施例1)と同様の条件で触媒を調製した。
排ガス浄化触媒の比表面積:8m/g
Pt金属の平均粒子径:6nm
(実施例7)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)100gと酸化チタン粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)66.7gを混合し硝酸バリウム(和光純薬工業株式会社製、和光特級)水溶液(固形分10重量%)2538.6g(固形分253.86g)を加えて、その全量を含浸させた後、ホットプレートを用いて水分を蒸発させ乾固した。このときアルミニウムとバリウムの比は1:0.49、アルミニウムとチタンの比は1:0.43である。乾固して得られた固体をさらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥させた後、1100℃の大気雰囲気中で10時間焼成することにより粉体状の担体を調製した。得られた担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として8.4質量%含有)1.7gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰囲気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:22m/g
Pt金属の平均粒子径:5nm
(比較例1)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)からなる担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として4.5質量%含有)3.3gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰回気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:170m/g
Pt金属の平均粒子径:2nm
(比較例2)
酸化アルミニウム粉末(和光純薬工業株式会社製、和光特級)からなる担体50gにジニトロジアンミン白金溶液(田中貴金属工業株式会社、Pt金属として4.5質量%含有)11.1gを加えて、その全量を含浸させ、ホットプレートを用いて、蒸発乾固させて、さらに110℃の大気雰囲気中で3時間乾燥後、400℃の大気雰囲気中で3時間焼成し、排ガス浄化触媒を得た。
排ガス浄化触媒の比表面積:170m/g
Pt金属の平均粒子径:1nm
A.実験条件
(実施例1〜7)、(比較例1〜2)に係る排ガス浄化触媒の調製条件を(表2)、(表3)に記し、分析結果(X線回折、モノリス触媒の比表面積)並びにライトオフ温度の測定結果を(表4)、(表5)に記す(X線回折の結果については(実施例1〜7)についてのみ示してある)。また(実施例1〜7)におけるX線回折パターンを図1〜図7に示し、(比較例1、2)におけるX線回折パターンを図8に示す。
(表2)
Figure 0005512257
(表3)
Figure 0005512257
(表4)
Figure 0005512257
(表5)
Figure 0005512257
(表5)に示したT50温度は排ガス浄化触媒の活性を示す指標であり、T50温度が低いほど触媒の活性が高く、T50温度が高いほど触媒の活性が低いことを示している。また、高温耐久処理前後でのT50温度の温度差が小さいほど、高温の雰囲気に対する排ガス浄化触媒の耐久性が高いことを示している。
(表5)に示した結果によれば、(実施例1、6)を除く(実施例2、3、4、5、7)の各例における高温耐久処理前、処理後におけるT50温度差を見ると、担体を構成するBaAlの面指数(202)のピーク強度に対するBaTiOの面指数(101)のピーク強度比が大きくなるほど、即ち、BaAlに対するBaTiOの質量比が大きくなるほど、T50温度差が小さくなっていく傾向がある。但し、BaTiOの含有割合が2番目に多い(実施例1)において、T50温度差が141℃と大きくなっている一方、BaTiOの含有割合が2番目に少ない(実施例6)ではT50温度差が61℃と最も小さくなっている。これは、(実施例1)の高温耐久処理前、処理後における排ガス浄化触媒の比表面積が最大(処理前93m/g、処理後57m/g)である一方、(実施例6)の場合はこれらの値が最小(処理前8m/g、処理後4m/g)であることから、比表面積の影響も無視できない可能性があるが、詳細な理由は明らかでない。
また、担体原料の混合割合が等しく、焼成温度が異なる(実施例1、4、5)を比較すると、焼成温度を900℃→1100℃→1300℃と高くしていくに従って、BaTiOの質量比が少なくなる傾向が見られる。
そして排ガス浄化触媒重量におけるPt含有量が0.3重量%である(実施例1)〜(実施例7)のいずれについても、高温耐久処理後におけるT50温度は、同じくPt含有量が0.3重量%の(比較例1)の高温耐久処理後におけるT50温度よりも低くなっている。さらに(実施例1)〜(実施例7)の全てにおいて、高温耐久処理前、処理後におけるT50温度差は、同量のPtを含有した(比較例1)よりも小さな値となっている。
即ち、排ガス浄化触媒の担体中にスピネル構造のBaAlとペロブスカイト構造のBaTiOとの2種類の酸化物を含有し、担体を構成するBaAlの面指数(202)のピーク強度に対するBaTiOの面指数(101)のピーク強度比が1:0.3〜1:6の範囲内にある場合には、活性金属(Pt)の担持量が同じであっても、これらの物質を含有しない場合と比較して触媒の活性が向上することを確認できた。
また(実施例1〜7)は、これらの排ガス浄化触媒(Pt含有量0.3重量%)よりも3倍以上の1.0重量%のPtを含有する(比較例2)と比較して高温耐久処理後におけるT50温度が低く、触媒活性が高い。さらに(実施例1、3〜7)は、高温耐久処理前、処理後におけるT50温度差についても(比較例2)よりも小さく、アルミナ担体と比較して高い耐久性を備えていることが確認できる。
これらの結果は(表2、5)にも示したように、各実施例と各比較例とを比べると、実施例における排ガス浄化触媒の比表面積が小さくなっており、またPtの平均粒径が大きくなっていることにより各実施例にてシンタリングが進行しにくくなった結果であるといえる。

Claims (7)

  1. BaAl及びBaTiOを含む担体であって、その2Θ値及び相対強度で規定されるX線回折パターンにおいて、BaAlの面指数(202)のピーク強度に対するBaTiOの面指数(101)のピーク強度比が1:0.3〜1:6の範囲にある担体に活性金属が担持されていることを特徴とする排ガス浄化触媒。
  2. 前記担体が更にAl、TiOから選ばれる1種類以上を含むものであり、その2Θ値及び相対強度で規定されるX線回折パターンにおいて、BaAlの面指数(202)のピーク強度を1とした時のAlの面指数(113)のピーク強度比が0〜1の範囲、TiOの面指数(110)のピーク強度比が0〜1.5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化触媒。
  3. 前記排ガス浄化触媒の比表面積が0.1m/g以上、95m/g以下の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス浄化触媒。
  4. 前記活性金属は、Pt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、Au及びAgからなる貴金属群から選ばれる少なくとも1種類以上の活性金属であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の排ガス浄化触媒。
  5. 前記活性金属の担持量が、前記排ガス浄化触媒重量の0.01重量%以上、2.0重量%以下の範囲であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の排ガス浄化触媒。
  6. アルミニウム含有化合物、バリウム含有化合物及びチタン含有化合物を含む混合物であって、アルミニウムとバリウムとのモル比が1:0.02〜1:0.6の範囲、アルミニウムとチタンとのモル比が1:0.2〜1:0.7の範囲であるものを780℃以上、1350℃以下の温度で焼成し、担体を調製する工程と、
    前記担体にPt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、Au及びAgからなる貴金属群から選ばれる少なくとも1種類以上の活性金属を担持させる工程と、を含むことを特徴とする排ガス浄化触媒の製造方法。
  7. 前記アルミニウム含有化合物は、アルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物、アルミニウム硝酸塩、アルミニウム塩化物、アルミニウム酢酸塩、アルミニウム炭酸塩、アルミニウム錯塩、アルミニウムアルコキシドからなるアルミニウム源群から選択される少なくとも1種類以上のアルミニウム源を含むことと、前記バリウム含有化合物は、バリウム酸化物、バリウム水酸化物、バリウム硝酸塩、バリウム塩化物、バリウム酢酸塩、バリウム炭酸塩、バリウム錯塩、バリウムアルコキシドからなるバリウム源群から選択される少なくとも1種類以上のバリウム源を含むことと、前記チタン含有化合物は、チタン窒化物、チタン炭化物、チタン酸化物、チタン水酸化物、チタン硫酸塩、チタン塩化物、チタンシュウ酸塩、チタンアルコキシドからなるチタン原群から選択される少なくとも1種類以上のチタン源を含むことと、を特徴とする請求項6に記載の排ガス浄化触媒の製造方法。
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