JP5511263B2 - 内歯車加工方法及び内歯車加工機 - Google Patents

内歯車加工方法及び内歯車加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP5511263B2
JP5511263B2 JP2009192770A JP2009192770A JP5511263B2 JP 5511263 B2 JP5511263 B2 JP 5511263B2 JP 2009192770 A JP2009192770 A JP 2009192770A JP 2009192770 A JP2009192770 A JP 2009192770A JP 5511263 B2 JP5511263 B2 JP 5511263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
internal gear
tooth
helical motion
grindstone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009192770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011042016A (ja
Inventor
吉言 ▲柳▼瀬
政志 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2009192770A priority Critical patent/JP5511263B2/ja
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to BR112012004138A priority patent/BR112012004138A2/pt
Priority to PCT/JP2010/063351 priority patent/WO2011024626A1/ja
Priority to KR1020127004739A priority patent/KR101386276B1/ko
Priority to US13/389,413 priority patent/US9969018B2/en
Priority to EP10811676.5A priority patent/EP2471621B1/en
Priority to CN201080037684.2A priority patent/CN102481648B/zh
Priority to TW099127954A priority patent/TWI422448B/zh
Publication of JP2011042016A publication Critical patent/JP2011042016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5511263B2 publication Critical patent/JP5511263B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F5/00Making straight gear teeth involving moving a tool relatively to a workpiece with a rolling-off or an enveloping motion with respect to the gear teeth to be made
    • B23F5/02Making straight gear teeth involving moving a tool relatively to a workpiece with a rolling-off or an enveloping motion with respect to the gear teeth to be made by grinding
    • B23F5/04Making straight gear teeth involving moving a tool relatively to a workpiece with a rolling-off or an enveloping motion with respect to the gear teeth to be made by grinding the tool being a grinding worm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F23/00Accessories or equipment combined with or arranged in, or specially designed to form part of, gear-cutting machines
    • B23F23/12Other devices, e.g. tool holders; Checking devices for controlling workpieces in machines for manufacturing gear teeth
    • B23F23/1218Checking devices for controlling workpieces in machines for manufacturing gear teeth
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/182Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by the machine tool function, e.g. thread cutting, cam making, tool direction control
    • G05B19/186Generation of screw- or gearlike surfaces
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45214Gear cutting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Gear Processing (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

本発明は樽形ねじ状砥石によって内歯車の歯面の研削加工(歯形研削加工)を行なう内歯車加工方法及び内歯車加工機に関する。
一般に、歯車加工では、所定の歯車素材に対して歯切り加工を行うことにより歯車を形成し、この加工された歯車を熱処理した後に、この熱処理による歪等を除去するための仕上げ加工(歯形研削加工)を行っている。従来から、熱処理後の歯車の歯面を能率よく仕上げるために、WA系砥石や超砥粒(ダイヤ、CBN等)砥石等の工具による各種の歯形研削方法が提供されている。また、これらに使用される工具の形状にも、研削する歯車の形状に応じて、外歯車形、内歯車形、ねじ(ウォーム)形等がある。
一方、歯車の中でも、内歯車は、自動車用トランスミッション等において多用されており、近年、このトランスミッションの低振動化及び低騒音化を図ることを目的として、その加工精度の向上が求められている。
そこで、熱処理後の内歯車の研削方法の一つとして、内歯車と樽形ねじ状砥石とを、互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行う内歯車の加工方法が提供されている。この内歯車加工方法では、前記内歯車と前記樽形ねじ状砥石の噛み合い回転と軸交差角とによって、前記内歯車と前記樽形ねじ状砥石との間にすべり速度(研削速度)を発生させることにより、前記内歯車の歯面を前記樽形ねじ状砥石で研削することができる。
特許第3986320号公報
円筒形のねじ状砥石で外歯車の歯面を研削加工するときには、ねじ状砥石とワーク(外歯車)の相対位置が変化しても、ワークの歯形形状は変化しない(但し歯厚は変化する)。一方、上記特許文献1に記載されているとおり、総形砥石(砥石車)を用いて外歯車を成形研削する場合には、砥石とワーク(外歯車)の相対位置が変化すると、ワークの歯形形状が変化する。即ち、ワークに歯形形状誤差(圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)が生じる。従って、上記特許文献1では、これらの歯形形状誤差を補正して高精度な外歯車の歯形研削加工を行なう方法が提案されている。
内歯車をねじ状砥石で創成研削する場合にはねじ状砥石と内歯車との干渉を防ぐためにねじ状砥石の形状をその軸方向両端部から中間部に向かうに従ってその径が漸次増大するように形成された樽形とすることが好ましく、本願の発明者等は、この樽形ねじ状砥石による内歯車の歯形研削加工のシミュレーション(数値計算)や実験を実施した結果、樽形ねじ状砥石で内歯車を研削する場合には、円筒形ねじ状砥石で外歯車を研削する場合とは異なり、樽形ねじ状砥石とワーク(内歯車)の相対位置が変化すると、ワーク(内歯車)の歯形形状が変化する、即ち、ワーク(内歯車)に歯形形状誤差(圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)が生じてしまう、という新たな知見を得た。
従って本発明は上記の事情に鑑み、樽形ねじ状砥石を用いて内歯車の歯形研削加工を実施する際に樽形ねじ状砥石とワーク(内歯車)の相対位置を補正してワークの歯形形状誤差を小さくし高精度な歯形研削加工を実現することができる内歯車加工方法及び内歯車加工機を提供することを課題とする。
上記の如く、本願の発明者等は、樽形ねじ状砥石による内歯車の歯形研削加工のシミュレーションや実験を実施することにより、樽形ねじ状砥石と内歯車の相対位置が変化した場合には内歯車に歯形形状誤差(圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)が生じる、という新なた知見を得た。そして更に、前記シミュレーションによって本願の発明者等は、各歯形形状誤差(圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)と軸補正項目との関係を明らかにした(図7参照)。本発明の内歯車加工方法及び内歯車加工機は、このような新なた知見に基づくものであり、以下のような特徴を有している。
即ち、上記課題を解決する第1発明の内歯車加工方法は、内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車の加工方法において、
計測された前記内歯車の歯面における圧力角誤差は、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させ、
計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差は、ヘリカル運動を補正することにより、減少させ、
計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差は、ラジアル方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させること、
を特徴とする。
また、第2発明の内歯車加工方法は、内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車の加工方法において、
まず、計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差が減少するようなヘリカル運動の補正量を設定し、
次に、計測された前記内歯車の歯面における非対称な圧力角誤差が減少するような砥石横方向位置の補正量を設定し、
次に、計測された前記内歯車の歯面における対称な圧力角誤差と計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置の補正量と砥石旋回角の補正量とを設定して、
これらの各補正量に基づき、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正すること、
を特徴とする。
また、第3発明の内歯車加工方法は、第1発明の内歯車加工方法において、
前記圧力角誤差がラジアル方向位置誤差と砥石横方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、前記歯すじ誤差が前記ヘリカル運動誤差により受ける影響と、前記歯厚誤差がラジアル方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、を予め解析しておき、この解析結果に基づいて前記圧力角誤差、前記歯すじ誤差及び前記歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角の各補正量をそれぞれ設定し、これらの各補正量に基づいて、ラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角とを補正することを特徴とする。
また、第4発明の内歯車加工方法は、第1〜第3発明の何れかの内歯車加工方法において、
前記内歯車がスパーギヤの場合、前記ヘリカル運動の補正量を0とすることを特徴とする。
また、第5発明の内歯車加工機は、内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車加工機において、
計測された前記内歯車の歯面における圧力角誤差は、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させ、計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差は、ヘリカル運動を補正することにより、減少させ、計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差は、ラジアル方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させる歯形形状誤差補正手段を備えたこと、
を特徴とする。
また、第6発明の内歯車加工機は、内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車加工機において、
ず、計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差が減少するようなヘリカル運動の補正量を設定し、次に、計測された前記内歯車の歯面における非対称な圧力角誤差が減少するような砥石横方向位置の補正量を設定し、次に、計測された前記内歯車の歯面における対称な圧力角誤差と計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置の補正量と砥石旋回角の補正量とを設定して、これらの各補正量に基づき、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正する歯形形状誤差補正手段を備えたこと、
を特徴とする。
また、第7発明の内歯車加工機は、第5発明の内歯車加工機において、
前記歯形形状誤差補正手段は、前記圧力角誤差がラジアル方向位置誤差と砥石横方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、前記歯すじ誤差が前記ヘリカル運動誤差により受ける影響と、前記歯厚誤差がラジアル方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、を予め解析した解析結果に基づいて前記圧力角誤差、前記歯すじ誤差及び前記歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角の各補正量をそれぞれ設定し、これらの各補正量に基づいて、ラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角とを補正すること、
を特徴とする。
また、第8発明の内歯車加工機は、第5〜第7発明の何れかの内歯車加工機において、
前記内歯車がスパーギヤの場合、前記歯形形状誤差補正手段は、前記ヘリカル運動の補正量を0とすることを特徴とする。
第1又は第5発明の内歯車加工方法又は内歯車加工機によれば、前記内歯車の歯面における圧力角誤差は、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させ、前記内歯車の歯面における歯すじ誤差は、ヘリカル運動を補正することにより、減少させ、前記内歯車の歯面における歯厚誤差は、ラジアル方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させるため、樽形ねじ状砥石による内歯車の歯形研削加工において歯形形状誤差(圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)が生じても、各歯形形状誤差に適した軸補正項目(ラジアル方向位置誤差、砥石横方向位置誤差、砥石旋回角誤差、ヘリカル運動誤差)の補正により、確実に各歯形形状誤差を修正する(減少させる)ことができる。
第2又は6発明の内歯車加工方法又は内歯車加工機によれば、まず、前記歯すじ誤差が減少するようなヘリカル運動の補正量を設定し、次に、非対称な前記圧力角誤差が減少するような砥石横方向位置の補正量を設定し、次に、対称な前記圧力角誤差と前記歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置の補正量と砥石旋回角の補正量とを設定して、
これらの各補正量に基づき、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正するため、各歯形形状誤差(非対称な前記圧力角誤差、対称な前記圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)に対応する各補正量(ラジアル方向位置誤差の補正量、砥石横方向位置誤差の補正量、砥石旋回角誤差の補正量、ヘリカル運動誤差の補正量)を順に適切に設定して、補正をすることができる。
第3又は7発明の内歯車加工方法又は内歯車加工機によれば、前記圧力角誤差がラジアル方向位置誤差と砥石横方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、前記歯すじ誤差が前記ヘリカル運動誤差により受ける影響と、前記歯厚誤差がラジアル方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、を予め解析しておき、この解析結果に基づいて前記圧力角誤差、前記歯すじ誤差及び前記歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角の各補正量をそれぞれ設定し、これらの各補正量に基づいて、ラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角とを補正するため、内歯車の圧力角誤差、歯すじ誤差及び歯厚誤差における互いの影響度を考慮してラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とへリカル運動(ラジアル方向位置誤差と砥石横方向位置誤差と砥石旋回角誤差とへリカル運動誤差)の各補正量を求めることになり、早期に高精度な内歯車の歯形形状誤差の修正を行うことができて、作業性が向上する。
第4又は第8発明の内歯車加工方法又は内歯車加工機によれば、前記内歯車がスパーギヤの場合、前記ヘリカル運動の補正量を0とするため、内歯車がスパーギヤの場合に適したものとなる。
本発明の実施の形態例に係る内歯車研削盤の構成を示す斜視図である。 前記内歯車研削盤において内歯車を樽形ねじ状砥石で研削する様子を示す斜視図である。 前記樽形ねじ状砥石の縦断面図である。 前記樽形ねじ状砥石の斜視図である。 前記内歯車研削盤を制御するNC制御装置のブロック図である。 歯形形状測定の様子を示す図である。 内歯車の歯形形状誤差と軸補正項目の関係を示す表である。 (a)は非対称な圧力角誤差を例示する図、(b)は対称な圧力角誤差を例示する図である。 (a)は歯形誤差伝播解析を説明するためのインボリュート歯形、(b)及び(c)は歯形誤差伝播解析を説明するための歯形チャートである。 (a)は補正前の歯形形状を表す歯形チャート、(b)は補正後の歯形形状を表す歯形チャートである。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、Xw軸,Yw軸,Zw軸はワークWを基準とする(ワークWに固定された)直交座標系(基準座標系)の基準軸であり、Xm軸,Ym軸,Zm軸は内歯車研削盤(内歯車加工機)1の移動軸である。Xw軸とXm軸は同一方向の水平な移動軸であり、Zw軸とZm軸は同一方向の鉛直な軸である。一方、図示例の場合、Yw軸は水平な移動軸であるのに対して、詳細は後述するが、Ym軸はYw軸と同一方向の水平な状態だけでなく、旋回して傾斜した状態にもなり得る移動軸である。なお、これに限定するものではなく、本発明は、Ym軸が傾斜せずに常にYw軸と同一方向の水平な移動軸の場合であっても、適用することができる。
図1に示すように、内歯車研削盤1のベッド11上にはコラム12が、Xm軸(Xw軸)方向に移動可能に支持されている。Xm軸(Xw軸)方向は砥石回転軸B1とワーク回転軸C1との間の距離が調整されるように砥石回転軸B1が移動する方向である。コラム12にはサドル13が、Zm軸(Zw軸)方向に昇降可能に支持されており、このサドル13には旋回ヘッド14が、Xm軸(Xw軸)と平行で水平な砥石旋回軸A回りに旋回可能に支持されている。旋回ヘッド14には砥石ヘッド16が、砥石回転軸B1と直交するYm軸方向に移動可能に支持されている。旋回ヘッド14が旋回しないとき(砥石回転軸B1がZm軸方向に沿っているとき)、Ym軸の方向は基準軸のYw軸方向に一致している一方、旋回ヘッド14の旋回によって砥石回転軸B1が砥石旋回軸A回りに旋回させることにより、砥石回転軸B1がZm軸(Zw軸)方向に対して傾斜したときには、Ym軸方向は基準軸のYw軸方向に対して傾斜する。
砥石ヘッド16には図示しない砥石主軸及びこの砥石主軸に取り付けられた砥石アーバ16aが、砥石回転軸B1回りに回転可能に支持されており、砥石アーバ16aの先端部にはねじ状砥石17が、着脱可能に装着されている。
上記のような軸構成の内歯車研削盤1では、コラム12を移動させることにより、このコラム12及びサドル13、旋回ヘッド14、砥石ヘッド16(砥石アーバ16a)とともにねじ状砥石17が、矢印aの如く、Xm軸(Xw軸)方向に移動する。また、サドル13を移動させることにより、このサドル13及び旋回ヘッド14、砥石ヘッド16(砥石アーバ16a)とともにねじ状砥石17が、矢印bの如く、Zm軸(Zw軸)方向(内歯車研削盤1の上下方向)に移動する。また、旋回ヘッド14を旋回させることにより、この旋回ヘッド14及び砥石ヘッド16(砥石アーバ16a)とともにねじ状砥石17が、矢印cの如く、砥石旋回軸A回りに旋回する。なお、このときYm軸方向(砥石ヘッド16の移動方向)も、旋回ヘッド14とともに砥石旋回軸A回りに旋回することになる。砥石ヘッド16を移動させることにより、この砥石ヘッド16(砥石アーバ16a)とともにねじ状砥石17が、矢印dの如く、Ym軸方向に移動する。そして、砥石ヘッド16内の砥石主軸を回転させることにより、この砥石主軸及び砥石アーバ16aとともにねじ状砥石17が、矢印eの如く、砥石回転軸B1回りに回転する。
また、ベッド11上においてコラム12の正面には、回転テーブル18が鉛直なワーク回転軸C1回りに回転可能に設けられている。回転テーブル18の上面には、円筒状の取付治具19が設けられており、この取付治具19の上端内周面には、内歯車であるワークWが着脱可能に取り付けられている。従って、回転テーブル18を回転させると、この回転テーブル18とともにワークWが、矢印iの如く、ワーク回転軸C1回りに回転する。
また、ベッド11上において回転テーブル18の側方には、ドレッシング装置21が設けられている。ドレッシング装置21には、ねじ状砥石17をドレッシングする円盤状のディスクドレッサ22が着脱可能に装着されている。ドレッシング装置21は、ベッド11上に設けられているベース部23と、このベース部23の上部に設けられている旋回部24とを有している。旋回部24は、基端部の鉛直なドレッサ進退軸C2回りに(矢印fの如く)割出旋回可能にベース部23に支持されている。旋回部24の先端部にはドレッサ回転駆動用モータ25が、ディスクドレッサ22の刃先(刃面)間を通る水平なドレッサ旋回軸B2回りに(矢印gの如く)旋回可能に設けられている。ディスクドレッサ22が装着されたドレッサ回転駆動用モータ25の出力軸は、ドレッサ旋回軸B2と直交するドレッサ回転軸C3周りに(矢印hの如く)回転可能となっている。
以上のような構成の内歯車研削盤1によってワークWの歯形研削加工を行うには、まず、ワークWを取付治具19に取り付ける。次に、コラム12、サドル13、旋回ヘッド14、砥石ヘッド16を移動及び旋回させることにより、ねじ状砥石17は、砥石旋回軸A回りに旋回されてワークWのねじれ角に応じた軸交差角Σとなるように所定の旋回角度に設置され、Xm軸(Xw軸)方向、Ym軸(Yw軸)方向及びZm軸(Zw軸)方向の所定位置に移動されてワークWの内側に配置される。そして更にねじ状砥石17をXm軸(Xw軸)方向に移動させてワークWに噛み合わせる。このねじ状砥石17とワークWとを噛み合わせたときの状態が、図2である。
図3に示すように、ねじ状砥石17は、その軸方向中間部から軸方向両端部に向かうに従って、その径が漸次小さくなるような樽形に形成されている。このようにねじ状砥石17を樽形に形成することにより、図2のようにワークWに対してねじ状砥石17を軸交差角Σで傾斜させても、ねじ状砥石17がワークWに干渉することなく、ねじ状砥石17の刃をワークWの歯に噛み合わせることが可能となる。ねじ状砥石17には、所定のワーク諸元を有するワークWと適切に噛み合うような所定の砥石諸元が与えられている。軸交差角Σはワーク回転軸C1と砥石回転軸B1との成す角度であり、ワークWのねじれ角とねじ状砥石17のねじれ角とから求められる。
図2のようにねじ状砥石17とワークWとを噛み合わせた後、砥石回転軸B1(ねじ状砥石17)とワーク回転軸C1(ワークW)とを同期回転させる。次いで、ねじ状砥石17をワークWに切り込む方向(Xm軸方向)に所定の位置まで移動させながら、Zm軸(Zw軸)方向に揺動(昇降)させる。これにより、ねじ状砥石17がワークWに切り込み、ねじ状砥石17の刃面によりワークWの歯面が研削される。
なお、この研削加工時におけるねじ状砥石17のワークWとの噛み合い位置は、図4に示すような接触(噛み合い)線17aとなる。即ち、ねじ状砥石17によるワークWの研削加工では、ねじ状砥石17の複数の刃面が、ワークWの複数の歯面を同時に研削することになる。また、この研削加工時においては、ねじ状砥石17が、ワーク回転軸C1に対して軸交差角Σで交差する砥石回転軸B1回りに回転することから、図2に示すようにねじ状砥石17とワークWとの間には、すべり速度(研削速度)Vが発生することになる。このすべり速度Vは、ねじ状砥石17の刃面とワークWの歯面との噛み合い位置における、ねじ状砥石17の回転角速度ω2とワークWの回転角速度ω1との相対速度である。このようなすべり速度Vを発生させることにより、ねじ状砥石17の刃面によってワークWの歯面が確実に研削されることになる。
ねじ状砥石17による研削加工を所定数量のワークWに対して実施すると、ねじ状砥石17の刃面が磨耗して切れ味が低下するため、詳細な説明は省略するが、定期的にドレッシング装置21を用いてねじ状砥石17をドレッシングすることにより、ねじ状砥石17の切れ味を回復させる。
そして、本実施の形態例では、内歯車研削盤1で上記のようなワークWの歯形研削加工を行なう際、図5に示すように、操作部(パーソナルコンピュータ)32は、入力されたねじ状砥石17やワークWの情報にしたがい加工目標値を計算し、この加工目標値に基づいてNC(数値制御)装置31は、内歯車研削盤1の各部(各軸)の駆動制御を行う。
そして、歯形研削加工の終了後、ワークWの歯形形状誤差(圧力角誤差、歯すじ誤差、歯厚誤差)が生じた場合、歯形形状誤差を減少させるための必要な情報が、歯形形状誤差補正手段としても機能するNC装置31に入力されることにより、次の研削加工では各軸の配置(位置決め)、移動の補正を行なっての加工が行なわれる。
即ち、歯形研削加工の終了後、歯形形状計測手段によって、研削加工されたワークWの歯面における左右の圧力角と、歯すじと、歯厚とが計測され、これらの計測値から圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと、歯すじ誤差ΔLと、歯厚誤差Δthとが算出される。そして、これらの圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δthが減少するように指示されたNC装置31は、ねじ状砥石17の位置誤差に対して、砥石ラジアル方向(Xw軸方向)位置誤差ΔX、砥石横方向(Yw軸方向)位置誤差ΔY、砥石旋回角(A軸)誤差ΔΣを算出し、更に、へリカル運動誤差ΔPを算出し、これらの誤差ΔX,ΔY,ΔΣ,ΔPに対しての内歯車研削盤1におけるねじ状砥石17のXm軸方向,Ym軸方向及びZm軸方向の移動(位置)、砥石旋回軸A回りの旋回角(軸交差角Σ)、及び、ワーク回転軸C1回りの回転速度の補正量を決定して補正を行い、次のワークWの歯形研削加工を行う。
ラジアル方向位置誤差ΔXは、ねじ状砥石17のXm軸(Xw軸)方向(ワークWに対する切り込み方向)の位置誤差である。砥石横方向位置誤差ΔYは、Yw軸方向におけるねじ状砥石17の位置誤差である。なお、歯形研削加工時に砥石旋回軸B1はワーク回転軸C1に対して軸交差角Σで傾斜しており、これにともなってYm軸も基準軸のYw軸に対して傾斜している。このため、砥石横方向位置誤差ΔYを補正するには、この砥石横方向位置誤差ΔYの補正量を、Yw軸に対するYm軸の傾斜角(軸交差角Σに相当)に応じて、Ym軸方向位置の補正量に換算し、この補正量に基づいてYm軸方向の位置を補正する必要がある。なお、このようなYm軸方向の位置補正を行った場合、Zm軸(Zw軸)方向の位置も変化するため、ねじ状砥石17のZm軸(Zw軸)方向の加工開始位置などのねじ状砥石17とワークWの接触位置のずれが生じる。このため、Ym軸方向の位置補正を行う場合には、Zm軸(Zw軸)方向の位置補正も行って前記接触位置のずれが生じないようにすることが望ましい。従って、本実施の形態例の内歯車研削盤1では、このZm軸(Zw軸)方向の位置補正も行う。なお、Xm軸方向の位置誤差(補正量)に関してはXw軸方向の位置誤差(補正量)と同じであり、Zm軸方向位置の補正量に関してもZw軸方向位置の補正量と同じである。
砥石旋回角誤差ΔΣは、ねじ状砥石17の砥石旋回軸A回りの旋回角誤差、即ち軸交差角Σの誤差である。ヘリカル運動誤差ΔPは、ねじ状砥石17のZm軸(Zw軸)方向の揺動(昇降)運動と、ワークWのワーク回転軸C1回りの回転運動との同期誤差であり、ねじ状砥石17の砥石回転軸B1回りの回転運動とZm軸方向の揺動(昇降)運動に対してのワークWのワーク回転軸C1回りの回転運動が補正される。
ワークWの歯形形状測定は、例えば所定数量の内歯車を加工毎に或いはねじ状砥石17を新しいものに代えた直後に加工を行なった際などに行なう。歯形形状測定手段としては、内歯車研削盤1に装備する歯車精度計測装置でもよく、内歯車研削盤1の外部に設置された一般的な歯車精度測定専用の歯車測定機(即ち外部測定機)でもよい。外部測定機を用いる場合には、歯形研削加工後のワークWを内歯車研削盤1から取り外して外部測定機に設置することにより、当該ワークWの歯形形状測定を行なうことになる。
図6には、内歯車研削盤1に装備した歯車精度計測装置40(図5参照)の測定子41によって歯形研削加工後のワークWの歯形測定をする様子を例示している。図6に示すように、測定子41は、加工目標値に沿って測定子41及びワークWを移動させることで、測定子41の先端部とワークWの表面(歯面)の接触感覚により、ワークWの歯面における左右の圧力角と、歯すじと、歯厚とを測定することができる。そして、これらの測定値から圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと、歯すじ誤差ΔLと、歯厚誤差Δthとを算出する。この場合、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRはXw軸−Yw軸座標上での最大100点の点列で表し、歯すじ誤差ΔLはZw軸−Yw軸座標上での最大100点の点列で表す。そして、測定子41の測定結果はNC装置31を介して操作部32に出力されるようになっている。なお、NC装置31にて、歯厚thから歯厚誤差Δthが算出される。
ここで、NC装置31によるラジアル方向位置誤差ΔXと砥石横方向位置誤差ΔYと砥石旋回角誤差ΔΣとへリカル運動誤差ΔPに対する内歯車研削盤1の各軸における各補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmや、Zm軸方向位置の補正量ΔZmの演算方法について説明する。
図5に示すように、歯車精度計測装置40では、測定子41によって測定したワークWの歯面における左右の圧力角及び歯すじから算出した圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR及び歯すじ誤差ΔLと、測定子41によって測定した歯厚thとを、NC装置31の補正量演算部33へ出力する。なお、外部測定機を用いる場合には、この外部測定機で測定したワークWの左右の圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと歯すじ誤差ΔLと歯厚誤差Δthを、NC装置31へ直接或いは操作部32を介して入力することになる。
補正量演算部33は歯厚誤差演算部34と、ワーク回転軸運動(へリカル運動)補正部35と、砥石位置補正部36とを有している。歯厚誤差演算部34では、目標歯厚と測定歯厚thとから、歯厚誤差Δthを算出する。ワーク回転軸運動補正部35では、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと歯すじ誤差ΔLと歯厚誤差Δthに基づいて、へリカル運動誤差(ワーク回転軸運動誤差)ΔPの補正量ΔPmを設定する。砥石位置補正部36では、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR及び歯厚誤差Δthに基づいて、ラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXmと、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYmと、砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣmを設定する。また、砥石位置補正部36では、Zm軸方向位置の補正量ΔZmも設定する。
この場合、ワーク回転軸運動補正部35及び砥石位置補正部36では、ラジアル方向位置誤差ΔX、砥石横方向位置誤差ΔY、砥石旋回角誤差ΔΣ、及び、へリカル運動誤差ΔPが、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δthに与える影響を予め解析しておく。この解析は微分係数(影響係数)を計算するものであり、ワークW(内歯車)のワーク諸元も考慮して実施する。また、歯形形状計測手段(歯車精度計測装置40)によるワークWの歯形形状誤差(圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR 、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δth)の計測も行なう。
そして、この歯形形状誤差の計測結果と上記の解析結果(微分係数(影響係数))に基づき、まず、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR 、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δthが減少するように(最小となるように)にワーク基準の座標軸に関する補正量、即ち、ラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXwと、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwと、砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwと、へリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwとを算出する。ΔXwはXw軸方向位置の補正量、ΔYwはYw軸方向位置の補正量である。
次に、この算出したワーク基準の座標軸に関する補正量ΔXw,ΔYw,ΔΣw,ΔPwに基づいて、内歯車研削盤1の各軸に関する補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmを設定する。このとき、補正量ΔXm,ΔΣm,ΔPmは補正量ΔXw,ΔYw,ΔΣw,ΔPwと同じ値に設定する。一方、補正量ΔYmは、補正量ΔYmにおけるYw軸方向の成分が補正量ΔYwと同じになるよう、Yw軸に対するYm軸の傾斜角に基づいて補正量ΔYwを、補正量ΔYmに換算して設定する。また、この補正量ΔYmの設定にともなって、加工開始位置などのねじ状砥石17とワークWの接触位置のずれが生じないようにするためにZm軸方向位置の補正量ΔZmも設定する。
なお、図示例はワークW(内歯車)がヘリカルギヤの場合であるが、ワークW(内歯車)がスパーギヤの場合には、へリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPw(ΔPm)を0(無し)にすればよい。
圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR 、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δthから、ラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXwと、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwと、砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwと、へリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwを算出する方法は、次のとおりである。
本願の発明者等は、まず、樽形ねじ状砥石17を用いてワークW(内歯車)の歯形研削加工が行なわれた場合の、ラジアル方向位置誤差ΔX、砥石横方向位置誤差ΔY、砥石旋回角誤差ΔΣ、及び、へリカル運動誤差ΔPが、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δthに与える影響を、樽形ねじ状砥石17による歯形研削加工のシミュレーション(数値計算)を行うことによって調べた。このシミュレーションの結果、樽形ねじ状砥石17でワークW(内歯車)を研削する場合には、円筒形ねじ状砥石で外歯車を研削する場合とは異なり、樽形ねじ状砥石17とワークW(内歯車)の相対位置が変化すると、ワークW(内歯車)の歯形形状が変化して、ワークW(内歯車)に歯形形状誤差(圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δth)が生じてしまうことがわかった。
そして更には、前記シミュレーションの結果、図7の表に示すように、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRはラジアル方向位置誤差ΔXと、砥石横方向位置誤差ΔYと、砥石旋回角誤差ΔΣと、へリカル運動誤差ΔPの全項目に影響を受けるが、歯すじ誤差ΔLはへリカル運動誤差ΔPの1項目のみに影響を受け、歯厚誤差Δthはラジアル方向位置誤差ΔXと、砥石旋回角誤差ΔΣと、へリカル運動誤差ΔPの3項目に影響を受けることがわかった。
また、前記シミュレーションの結果、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRに与える砥石横方向位置誤差ΔYの影響は、非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRとして表れ、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRに与えるラジアル方向位置誤差ΔX及び砥石旋回角誤差ΔΣの影響は、対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRとして表れることもわかった。なお、非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRとは、図8(a)に示すようにワークWの歯における左右の歯面Wa,Wbの圧力角が、実線で示すような設計上(目標)の圧力角に対して、測定された圧力角が点線で示すような状態であった場合、即ち、歯溝の中心線jに対して左右非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRが生じた場合を意味している。また、対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRとは、図8(b)に示すようにワークWの歯における左右の歯面Wa,Wbの圧力角が、実線で示す設計上(目標)の圧力角に対して、測定された圧力角が点線で示すような状態であった場合、即ち、歯溝の中心線jに対して左右対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRが生じた場合を意味している。
次に、歯形誤差伝播解析を行なうことにより、内歯車研削盤1の各誤差(ラジアル方向位置誤差ΔX、砥石横方向位置誤差ΔY、砥石旋回角誤差ΔΣ、へリカル運動誤差ΔP)が、ワークW(内歯車)の歯形形状誤差(圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δth)としてどのように伝播されるのかを解析した。その結果、各誤差量に対する歯形誤差伝播式(1)〜(4)を下記のように得ることができた。なお、ワークW(内歯車)がスパーギヤの場合には、へリカル運動誤差ΔPは0(無し)となる。
Figure 0005511263
Figure 0005511263
Figure 0005511263
Figure 0005511263
このような解析結果から、歯形形状誤差(圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯厚誤差Δth、歯すじ誤差ΔL)を修正する(減少させる)ための各誤差(ラジアル方向位置誤差ΔX、砥石横方向位置誤差ΔY、砥石旋回角誤差ΔΣ、へリカル運動誤差ΔP)の補正量ΔXw,ΔYw,ΔΣw,ΔPwは、下記の(1)〜(3)の順序で行なう。
(1) まず、歯すじ誤差ΔLを修正する(減少させる)ための補正量として、へリカル運動誤差ΔPに対する補正量ΔPwを求める。ここで求めたへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwは、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRを修正する(減少させる)ための補正量や歯厚誤差Δthを修正する(減少させる)ための補正量としても用いる。
(2) 次に、非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRを修正する(減少させる)ための補正量として、砥石横方向位置誤差ΔYに対する補正量ΔYwを求める。
(3) 次に、対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと歯厚誤差Δthを修正する(減少させる)ための補正量として、ラジアル方向位置誤差ΔXに対する補正量ΔXwと、砥石旋回角誤差ΔΣに対する補正量ΔΣwとを求める。
ここで、各補正量ΔXw,ΔYw,ΔΣw,ΔPwについて詳述する。上記のような解析結果から、歯すじ誤差ΔLを修正する(減少させる)にはへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwのみを用い、まず始めにへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwを、測定された歯すじ誤差ΔLから2分法を用いて算出する。
次に、このへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwを考慮し、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR及び歯厚誤差Δthを修正する(減少させる)ようなラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXwと、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwと、砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwとを、滑降シンプレックス法などの逆問題を解く最適化アルゴリズムを用いて算出する。なお、周知のように逆問題とは、結果から原因を推定する問題である。ここでは、この逆問題を解く最適化アルゴリズムを用いることにより、結果である歯形形状誤差から、原因となる各軸の誤差(補正量)を推定する。
逆問題を解く最適化アルゴリズム(滑降シンプレックス法等)では、非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRに関しては、左歯面の圧力角誤差ΔfaLの2乗値と、右歯面の圧力角誤差ΔfaRの2乗値の加算値を評価関数とし、この評価関数が最小となる砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwを求める。また、逆問題を解く最適化アルゴリズム(滑降シンプレックス法等)では、対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR及び歯厚誤差Δthに関しては、左歯面の圧力角誤差ΔfaLの2乗値と、右歯面の圧力角誤差ΔfaRの2乗値と、歯厚誤差Δthの2乗値の加算値を評価関数とし、この評価関数が最小となるラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXw及び砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwを求める。即ち、非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR及び歯厚誤差Δthを同時に修正(減少)できるラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXw及び砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwを求める。
例えば、ワークW(内歯車)がへリカルギヤである場合、まず、歯すじ誤差ΔLを修正する(減少させる)には、へリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwを求める必要がある。歯形誤差伝播解析にて、歯すじ誤差ΔLはZw−Yw座標上で表されるものであるため、図6に示すように歯幅方向における各端部での歯形曲線(図6中に一点鎖線で表示)を求め、各歯形曲線がピッチ円付近でどれだけ誤差があるかを求めて歯筋チャートが得られ、歯すじ誤差ΔLが求められる。ここで、へリカル運動誤差ΔPが発生したときにこの歯筋チャートがどのように変化するかを、前述した(2)式を用いて求める。
歯形誤差伝播解析にて、インボリュート歯形の点列(X0,Y0)は、図9(a)に示すものとなっており、ラジアル方向位置誤差ΔX=0,砥石横方向位置誤差ΔY=0であるときは加工目標値通りの歯形チャートとなる。従って、(2)式のへリカル運動誤差ΔPに適当な数値を入力していくことで、歯幅方向の各端部にてそれぞれ図9(a)に示すインボリュート歯形の点列(X0´,Y0´)を求める。この場合、
ΔX=X0´−X0
ΔY=Y0´−Y0
であり、ΔX,ΔYから歯幅方向の上端と下端での歯すじ誤差ΔLT´,ΔLB´が求められ、これらのΔLT´,ΔLB´の合計がピッチ円付近での歯すじ誤差ΔL´となり、図9(b)に示すような歯形チャートとなる。
このようにして求められた歯すじ誤差ΔL´から2分法を用いてへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwを求める。つまり、この歯すじ誤差ΔL´と測定された歯すじ誤差ΔLとの差が0となれば、実際のへリカル運動誤差ΔPが正確に推定されたことになり、実際には、最小となるへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwを求めることとなる。
このようにしてへリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwが設定されると、次に、左右の歯面の圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR及び歯厚誤差Δthから砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwとラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXwと砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwを求めるが、この場合、ヘリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPwによる圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと歯厚誤差Δthへの影響を考慮する必要がある。つまり、前述した(2)式を用いてヘリカル運動誤差ΔPからΔX0,ΔY0 を求めておく。
歯形誤差伝播解析にて、インボリュート歯形の点列(X0,Y0)は、図9(a)に示すものとなっており、ラジアル方向位置誤差(Xw軸方向位置の誤差)ΔX=0,砥石横方向位置誤差ΔY=0であるときはであるときは加工目標値通りの歯形チャートとなり、圧力角誤差ΔfaL=0,ΔfaR=0である。ここで、砥石横方向位置誤差ΔYが発生したときにこの歯形チャートがどのように変化するかを、前述した(4)式を用いて求める。つまり、この(4)式のΔYに適当な数値を入力していくことで、図9(a)に示すインボリュート歯形の点列(X0´,Y0´)を求める。この場合、
0´=X0+ΔX
0´=Y0+ΔY
であるが、X0´,Y0´にはヘリカル運動誤差ΔPから(2)式にて求めたΔX0,ΔY0を加算する。すると、求めたデータ(X0´,Y0´)から図9(c)に示すような歯形チャートが得られ、圧力角誤差ΔfaL´(ΔfaR´)を求めることができる。
このようにして求められた圧力角誤差ΔfaL´,ΔfaR´から、逆問題を解く最適化アルゴリズム(滑降シンプレックス法等)を用いて、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwを求める。この場合の評価関数fは次式により与えられる。
f=(ΔfaL´−ΔfaL2+(ΔfaR´−ΔfaR
この数式を用いて推定した砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwに対して、評価関数fがf=0(もしくは最小)となれば、実際の砥石横方向位置誤差ΔYが正確に推定されたことになり、実際には、評価関数fが最小となる砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYwを求めたこととなる。
また、同様に、前述した(1)式を用いてラジアル方向位置誤差ΔXに適当な数値を入力していくことで、インボリュート歯形の点列(X0´,Y0´)を求め、求めたデータ(X0´,Y0´)から歯形チャートを得て、圧力角誤差ΔfaL´,ΔfaR´を求める。
また、同様に、前述した(3)式を用いて砥石旋回角誤差ΔΣに適当な数値を入力していくことで、インボリュート歯形の点列(X0´,Y0´)を求め、求めたデータ(X0´,Y0´)から歯形チャートを得て、歯厚誤差Δth´を求める。
このようにして求められた圧力角誤差ΔfaL´,ΔfaR´及び歯厚誤差Δth´から、逆問題を解く最適化アルゴリズム(滑降シンプレックス法等)を用いて、ラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXw及び砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣwを求める。この場合の評価関数fは次式により与えられる。
f=(ΔfaL´−ΔfaL2+(ΔfaR´−ΔfaR)+(Δth´−Δth)2
この数式を用いて推定したラジアル方向位置誤差ΔX及び砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔXw,ΔΣwに対して、評価関数fがf=0(もしくは最小)となれば、実際のラジアル方向位置誤差ΔX、砥石旋回角誤差ΔΣが正確に推定されたことになり、実際には、評価関数fが最小となるラジアル方向位置誤差ΔX及び砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔXw,ΔΣwを求めたこととなる。
そして、このようして求めた補正量ΔXw,ΔYw,ΔΣw,ΔPwに基づいて、内歯車研削盤1の各軸に関する補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmを設定する。このとき、補正量ΔXm,ΔΣm,ΔPmは、補正量ΔXw,ΔYw,ΔΣw,ΔPwと同じ値に設定する一方、補正量ΔYmは、Yw軸に対するYm軸の傾斜角に基づいて補正量ΔYwを、補正量ΔYmに換算して設定する。また、この補正量ΔYmの設定にともなって、加工開始位置などのねじ状砥石17とワークWの接触位置のずれが生じないようにするためにZm軸方向位置の補正量ΔZmも設定する。なお、ワークW(内歯車)がスパーギヤの場合には、へリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPw(ΔPm)を0(無し)にすればよい。
このような演算は図5に示すNC装置31で行われる。NC装置31の表示部37には、ワークWの測定データとして左歯面の圧力角誤差ΔfaL、右歯面の圧力角誤差ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δthが表示される。また、操作部32の操作により、ラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXm、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYm、砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣm、へリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPw、及び、Zm軸方向位置の補正量ΔZmが、NC装置31で演算されて、表示部37に表示される。従って、NC装置31では、この各補正量ΔXm,ΔYm,ΔZm,ΔΣm,ΔPmに基づいて、ねじ状砥石17のXm軸方向の位置(切り込み量)、Y軸方向の位置、Z軸方向の位置及び砥石旋回軸A回りの旋回角(軸交差角Σ)と、ワークWのワーク回転軸C1回りの回転速度とを補正することにより、例えば、ワークWの歯形を図10(b)に示すような加工目標値に近い歯形形状に研削加工することができる。
以上のように、本実施の形態例の内歯車研削盤1によれば、計測されたワークW(内歯車)の歯面における圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRは、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させ、計測されたワークWの歯面における歯すじ誤差ΔLは、ヘリカル運動を補正することにより、減少させ、計測されたワークWの歯面における歯厚誤差Δthは、ラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動とを補正することにより、減少させるため、樽形ねじ状砥石17によるワークWの歯形研削加工において歯形形状誤差(圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δth)が生じても、各歯形形状誤差に適した軸補正項目(ラジアル方向位置誤差ΔX、砥石横方向位置誤差ΔY、砥石旋回角誤差ΔΣ、ヘリカル運動誤差ΔP)の補正により、確実に各歯形形状誤差を修正する(減少させる)ことができる。
また、本実施の形態例の内歯車研削盤1によれば、まず、歯すじ誤差ΔLが減少するようなヘリカル運動の補正量ΔPmを設定し、次に、非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRが減少するような砥石横方向位置の補正量ΔYmを設定し、次に、対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRと歯厚誤差Δthが減少するようなラジアル方向位置の補正量ΔXmと砥石旋回角の補正量ΔΣmとを設定して、これらの各補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmに基づき、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正するため、各歯形形状誤差(非対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、対称な圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL、歯厚誤差Δth)に対応する各補正量(ラジアル方向位置誤差ΔXの補正量ΔXm、砥石横方向位置誤差ΔYの補正量ΔYm、砥石旋回角誤差ΔΣの補正量ΔΣm、ヘリカル運動誤差ΔPの補正量ΔPm)を順に適切に設定して、補正をすることができる。
また、本実施の形態例の内歯車研削盤1によれば、圧力角誤差ΔfaL,ΔfaRがラジアル方向位置誤差ΔXと砥石横方向位置誤差ΔYと砥石旋回角誤差ΔΣとヘリカル運動誤差ΔPとにより受ける影響と、歯すじ誤差ΔLがヘリカル運動誤差ΔPにより受ける影響と、歯厚誤差Δthがラジアル方向位置誤差ΔXと砥石旋回角誤差ΔΣとヘリカル運動誤差ΔPとにより受ける影響と、を予め解析しておき、この解析結果に基づいて圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL及び歯厚誤差Δthが減少するようなラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動の各補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmをそれぞれ設定し、これらの各補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmに基づいて、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正するため、ワークW(内歯車)の圧力角誤差ΔfaL,ΔfaR、歯すじ誤差ΔL及び歯厚誤差Δthにおける互いの影響度を考慮してラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とへリカル運動(ラジアル方向位置誤差ΔXと砥石横方向位置誤差ΔYと砥石旋回角誤差ΔΣとへリカル運動誤差ΔP)の各補正量ΔXm,ΔYm,ΔΣm,ΔPmを求めることになり、早期に高精度なワークWの歯形形状誤差の修正を行うことができて、作業性が向上する。
また、本実施の形態例の内歯車研削盤1によれば、ワークW(内歯車)がスパーギヤの場合、ヘリカル運動の補正量ΔPmを0とすることにより、ワークW(内歯車)がスパーギヤの場合に適したものとなる。
本発明は樽形ねじ状砥石によって内歯車の歯面の研削加工(歯形研削加工)を行なう内歯車加工方法及び内歯車加工機に関するものであり、内歯車に生じる歯形形状誤差を修正して、内歯車の高精度な歯形研削加工を実現する場合に適用して有用なものである。
1 内歯車研削盤(内歯車加工機)
11 ベッド
12 コラム
13 サドル
14 旋回ヘッド
16 砥石ヘッド
16a 砥石アーバ
17 ねじ状砥石
17a 接触(噛み合い)線
18 回転テーブル
19 取付治具
21 ドレッシング装置
22 ディスクドレッサ
23 ベース部
24 旋回部
25 ドレッサ回転駆動用モータ
31 NC装置
32 操作部(パーソナルコンピュータ)
33 補正量演算部
34 誤差演算部
35 へリカル補正部
36 X・Y・Z・A補正部
37 表示部
40 歯車精度計測装置
41 測定子
W ワーク(内歯車)
Wa 左歯面
Wb 右歯面

Claims (8)

  1. 内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車の加工方法において、
    計測された前記内歯車の歯面における圧力角誤差は、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させ、
    計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差は、ヘリカル運動を補正することにより、減少させ、
    計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差は、ラジアル方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させること、
    を特徴とする内歯車加工方法。
  2. 内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車の加工方法において、
    まず、計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差が減少するようなヘリカル運動の補正量を設定し、
    次に、計測された前記内歯車の歯面における非対称な圧力角誤差が減少するような砥石横方向位置の補正量を設定し、
    次に、計測された前記内歯車の歯面における対称な圧力角誤差と計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置の補正量と砥石旋回角の補正量とを設定して、
    これらの各補正量に基づき、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正すること、
    を特徴とする内歯車加工方法。
  3. 請求項1に記載の内歯車加工方法において、
    前記圧力角誤差がラジアル方向位置誤差と砥石横方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、前記歯すじ誤差が前記ヘリカル運動誤差により受ける影響と、前記歯厚誤差がラジアル方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、を予め解析しておき、この解析結果に基づいて前記圧力角誤差、前記歯すじ誤差及び前記歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角の各補正量をそれぞれ設定し、これらの各補正量に基づいて、ラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角とを補正することを特徴とする内歯車加工方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の内歯車加工方法において、
    前記内歯車がスパーギヤの場合、前記ヘリカル運動の補正量を0とすることを特徴とする内歯車加工方法。
  5. 内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車加工機において、
    計測された前記内歯車の歯面における圧力角誤差は、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させ、計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差は、ヘリカル運動を補正することにより、減少させ、計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差は、ラジアル方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正することにより、減少させる歯形形状誤差補正手段を備えたこと、
    を特徴とする内歯車加工機。
  6. 内歯車と樽形ねじ状砥石とを互いに軸交差角を与えた状態で噛み合わせて同期回転させることにより、前記樽形ねじ状砥石によって前記内歯車の歯面の研削加工を行なう内歯車加工機において、
    ず、計測された前記内歯車の歯面における歯すじ誤差が減少するようなヘリカル運動の補正量を設定し、次に、計測された前記内歯車の歯面における非対称な圧力角誤差が減少するような砥石横方向位置の補正量を設定し、次に、計測された前記内歯車の歯面における対称な圧力角誤差と計測された前記内歯車の歯面における歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置の補正量と砥石旋回角の補正量とを設定して、これらの各補正量に基づき、ラジアル方向位置と砥石横方向位置と砥石旋回角とヘリカル運動とを補正する歯形形状誤差補正手段を備えたこと、
    を特徴とする内歯車加工機。
  7. 請求項5に記載の内歯車加工機において、
    前記歯形形状誤差補正手段は、前記圧力角誤差がラジアル方向位置誤差と砥石横方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、前記歯すじ誤差が前記ヘリカル運動誤差により受ける影響と、前記歯厚誤差がラジアル方向位置誤差と砥石旋回角誤差とヘリカル運動誤差とにより受ける影響と、を予め解析した解析結果に基づいて前記圧力角誤差、前記歯すじ誤差及び前記歯厚誤差が減少するようなラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角の各補正量をそれぞれ設定し、これらの各補正量に基づいて、ラジアル方向位置と砥石横方向位置とヘリカル運動と砥石旋回角とを補正すること、
    を特徴とする内歯車加工機。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載の内歯車加工機において、
    前記内歯車がスパーギヤの場合、前記歯形形状誤差補正手段は、前記ヘリカル運動の補正量を0とすることを特徴とする内歯車加工機。
JP2009192770A 2009-08-24 2009-08-24 内歯車加工方法及び内歯車加工機 Active JP5511263B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009192770A JP5511263B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 内歯車加工方法及び内歯車加工機
PCT/JP2010/063351 WO2011024626A1 (ja) 2009-08-24 2010-08-06 内歯車加工方法及び内歯車加工機
KR1020127004739A KR101386276B1 (ko) 2009-08-24 2010-08-06 내치차 가공 방법 및 내치차 가공기
US13/389,413 US9969018B2 (en) 2009-08-24 2010-08-06 Internal gear machining method and internal gear machining device
BR112012004138A BR112012004138A2 (pt) 2009-08-24 2010-08-06 método e aparelho de usinagem de engrenagem interna
EP10811676.5A EP2471621B1 (en) 2009-08-24 2010-08-06 Internal gear machining method
CN201080037684.2A CN102481648B (zh) 2009-08-24 2010-08-06 内齿轮加工方法及内齿轮加工机
TW099127954A TWI422448B (zh) 2009-08-24 2010-08-20 Internal gear machining method and internal gear processing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009192770A JP5511263B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 内歯車加工方法及び内歯車加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011042016A JP2011042016A (ja) 2011-03-03
JP5511263B2 true JP5511263B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=43627733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009192770A Active JP5511263B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 内歯車加工方法及び内歯車加工機

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9969018B2 (ja)
EP (1) EP2471621B1 (ja)
JP (1) JP5511263B2 (ja)
KR (1) KR101386276B1 (ja)
CN (1) CN102481648B (ja)
BR (1) BR112012004138A2 (ja)
TW (1) TWI422448B (ja)
WO (1) WO2011024626A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010023728A1 (de) * 2010-06-14 2011-12-15 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Verfahren zum Herstellen einer Mehrzahl von identischen Zahnrädern mittles abspanender Bearbeitung
DE102012015846A1 (de) * 2012-04-17 2013-10-17 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Hartfeinbearbeiten von modifizierten Verzahnungen
JP5536250B1 (ja) * 2013-03-22 2014-07-02 三菱重工業株式会社 歯車加工装置
CN103331494B (zh) * 2013-07-10 2015-10-28 上海第二工业大学 一种相交轴变齿厚齿轮齿形误差分析方法
CN103433569B (zh) * 2013-09-04 2015-08-19 重庆大学 凸节曲线非圆齿轮蜗杆砂轮磨削方法
JP6140585B2 (ja) * 2013-09-19 2017-05-31 三菱重工工作機械株式会社 内歯車加工機械及び内歯車加工方法
JP6348049B2 (ja) * 2014-10-28 2018-06-27 トーヨーエイテック株式会社 歯車研削盤の加工精度修正方法
DE102016005257A1 (de) 2016-04-28 2017-11-02 Liebherr-Verzahntechnik Gmbh Verfahren zur Verzahnbearbeitung eines Werkstückes
JP6367889B2 (ja) * 2016-10-25 2018-08-01 三菱重工工作機械株式会社 スカイビング加工用カッタ
DE102017103115A1 (de) * 2017-02-16 2018-08-16 Klingelnberg Ag Verfahren zum Auslegen und Bearbeiten eines Zahnrads sowie entsprechende Bearbeitungsmaschine und Software
EP3708839A4 (en) * 2017-11-07 2021-07-07 Hitachi-Johnson Controls Air Conditioning, Inc. PROCESS FOR PROCESSING A SCREW ROTOR AND DEVICE FOR CALCULATING THE SCREW ROTOR FLANK CORRECTION
JP6977494B2 (ja) * 2017-11-14 2021-12-08 株式会社ジェイテクト 歯切り工具、歯車加工装置、歯切り工具の再研磨方法及び歯切り工具の設計方法
CN111708325A (zh) * 2020-06-30 2020-09-25 重庆机床(集团)有限责任公司 一种伺服控制补偿的人字齿切削方法
EP4197680A1 (de) * 2021-12-17 2023-06-21 Klingelnberg AG Verfahren zum kontinuierlichen wälzschleifen von innenverzahnungen
CN115401267A (zh) * 2022-08-01 2022-11-29 中国第一汽车股份有限公司 一种非对称齿轮的磨齿方法

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1797461A (en) * 1928-05-04 1931-03-24 Wildhaber Ernest Method of forming gears
US1956407A (en) * 1930-09-03 1934-04-24 Wildhaber Ernest Method of and means for abrading gears
US1955082A (en) * 1931-01-16 1934-04-17 Fellows Gear Shaper Co Means for finishing gears by lapping, etc.
US2027621A (en) * 1931-08-28 1936-01-14 Firm W Ferd Klingelnberg Sohne Method of and machine for producing hob cutters
US2228965A (en) * 1935-11-19 1941-01-14 Feilows Gear Shaper Company Gear finishing tool
US2228967A (en) * 1938-10-29 1941-01-14 Fellows Gear Shaper Co Method of completing gear finishing tools
DE1124786B (de) * 1958-12-16 1962-03-01 Fritz Kleinstueck Doppelkegeliger, schraubenfoermiger Abwaelzfraeser oder -schleifkoerper zur Herstellung von gerad- und schraegverzahnten, evolventenfoermigen Innenzahnkraenzen
DE2658829C3 (de) * 1976-12-24 1979-11-22 Carl Hurth Maschinen- Und Zahnradfabrik, 8000 Muenchen Verfahren zum Feinbearbeiten, insbesondere Schaben von Zahnrädern
IT1177538B (it) * 1983-02-12 1987-08-26 Hurth Masch Zahnrad Carl Apparecchio e procedimento per la lavorazione di ruote dentate
JPS60114423A (ja) * 1983-08-09 1985-06-20 Honda Motor Co Ltd 噛合装置
CH664717A5 (de) * 1984-11-03 1988-03-31 Maag Zahnraeder & Maschinen Ag Verfahren und vorrichtung zur herstellung evolventenfoermiger zahnflanken.
DE3442830A1 (de) * 1984-11-23 1986-06-05 Carl Hurth Maschinen- und Zahnradfabrik GmbH & Co, 8000 München Zahnradartiges, abrasives feinbearbeitungswerkzeug, verfahren zum abziehen eines solchen werkzeugs und dafuer bestimmtes abziehwerkzeug
TW405470U (en) * 1993-01-22 2000-09-11 Toyota Motor Co Ltd Apparatus for machining and measuring a gear shape
NL9300826A (nl) * 1993-05-13 1994-12-01 Crown Gear Bv Gereedschap voor het vervaardigen van een kroonwiel dat kan samenwerken met een rondsel met schuine tanden en werkwijze voor het vervaardigen van een dergelijk kroonwiel.
US5289815A (en) * 1993-06-21 1994-03-01 The Gleason Works Method of dressing a threaded grinding wheel
US6146253A (en) * 1996-04-23 2000-11-14 Mcdonnell Douglas Helicopter Company Apparatus and method for precision grinding face gear
US6491568B1 (en) * 1997-02-21 2002-12-10 Reishauer Ag Profiling methods and apparatus for generation of modified grinding worms
EP1064116B1 (en) * 1998-03-18 2004-05-06 The Gleason Works Threaded grinding wheel and method of dressing
US6247376B1 (en) * 1999-07-13 2001-06-19 Valeo Electrical Systems, Inc. Rollable enveloped worm with two curve profile
US6602115B2 (en) * 2001-01-03 2003-08-05 The Boeing Company Tool and method for precision grinding of a conical face gear that meshes with a conical involute pinion
JP3986320B2 (ja) * 2002-02-19 2007-10-03 華 丘 歯車加工方法及び装置
DE102004057596B4 (de) * 2004-04-22 2009-06-04 Reishauer Ag Profilierzahnrad und Verfahren zum Profilieren einer Schleifschnecke
JP4220944B2 (ja) * 2004-07-15 2009-02-04 三菱重工業株式会社 歯車研削盤
JP4202306B2 (ja) 2004-07-29 2008-12-24 三菱重工業株式会社 歯車研削盤
JP2008519699A (ja) * 2005-02-03 2008-06-12 デイヴィッド・ジェイ・フィッシャー 研削装置
CA2641361C (en) * 2006-02-10 2013-09-03 Klingelnberg Gmbh Apparatus and method for machining bevel gears in a pitching method with complete pitch error compensation
JP4865506B2 (ja) * 2006-10-31 2012-02-01 三菱重工業株式会社 歯車の歯合わせ角度検出方法及び装置
JP5010389B2 (ja) * 2007-08-17 2012-08-29 三菱重工業株式会社 樽形ウォーム状工具のドレッシング方法及びドレッシング装置及び内歯車研削盤
JP4875601B2 (ja) 2007-12-14 2012-02-15 三菱重工業株式会社 樽形ウォーム状工具
CN101214563A (zh) * 2007-12-27 2008-07-09 上海汽车集团股份有限公司 对内斜齿轮的螺旋拉削方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102481648B (zh) 2015-01-21
TWI422448B (zh) 2014-01-11
EP2471621A1 (en) 2012-07-04
EP2471621A4 (en) 2016-12-14
BR112012004138A2 (pt) 2016-03-22
KR20120034814A (ko) 2012-04-12
US20120184183A1 (en) 2012-07-19
CN102481648A (zh) 2012-05-30
JP2011042016A (ja) 2011-03-03
WO2011024626A1 (ja) 2011-03-03
EP2471621B1 (en) 2018-10-24
KR101386276B1 (ko) 2014-04-17
US9969018B2 (en) 2018-05-15
TW201130588A (en) 2011-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5511263B2 (ja) 内歯車加工方法及び内歯車加工機
JP4618837B2 (ja) グラインディングウォームの加工方法および加工装置
JP5680636B2 (ja) 適応研磨により鍛造部品を製造するための方法
EP2460625B1 (en) Method for machining internally toothed gear
EP2583779A1 (en) Gear grinding method
JP5308362B2 (ja) シェービングカッタ歯形研削盤の歯形管理システム
JP5222125B2 (ja) 内歯車加工用樽形ねじ状工具
JP2011079108A (ja) 樽形ねじ状工具の製作方法
WO2011129008A1 (ja) 歯車加工方法
JP3919226B2 (ja) 機械加工のための加工物を評価する方法
CN112105482A (zh) 用于制作包括螺旋凹槽的工件的方法和研磨机
JP3986320B2 (ja) 歯車加工方法及び装置
JP4406895B2 (ja) 歯車のホーニング加工方法と歯車のホーニング加工方法に使用する歯付ドレッサ
WO2013046785A1 (ja) 工具経路算出装置、工具経路算出方法、及び加工装置
JP7023226B2 (ja) 被加工物に歯部を作製または加工する方法、この方法を実行するコンピュータプログラム、及び、歯作製機械
JP5918052B2 (ja) 研削状態判別方法及び歯車研削システム
JP2018130795A (ja) ギヤの加工方法
JP6348049B2 (ja) 歯車研削盤の加工精度修正方法
JP2017177262A (ja) シェービングカッタ研削盤
JP4561951B2 (ja) ツルーイング方法およびツルーイング装置
JP2003025149A (ja) 歯面仕上加工方法および装置
JPH11282519A (ja) 研削盤用数値制御装置および研削方法
JP2007216356A (ja) 内面研削盤
JP2015123569A (ja) 歯車研削補正データ作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140325

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5511263

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250