JP5510850B2 - 遊技機用制御基板収納ケース - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機の遊技動作を制御する制御基板の収納ケースに関する。
遊技板の中央部にセンター役物を取付け、そのセンター役物に設けられた開口の後方に液晶表示装置等の図柄表示装置を配置し、上記センター役物の下方に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞した際、図柄表示装置の表示パネルに図柄の変動表示を所定時間行わせ、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示された時、大当たり遊技状態として、特別可変入賞装置の入口を塞いでいた扉を予め定められた作動条件に従って開閉させるようにしたパチンコ機においては、その背面側に複数の制御基板が取付けられている。
制御基板には、遊技動作を制御する主制御基板、その主制御基板に電気を供給する電源基板、遊技球の払出しを制御する払出し制御基板、遊技球の発射を制御する発射制御基板、図柄表示装置の図柄を変動表示させる図柄制御基板、ランプの点滅を制御するランプ制御基板、サウンドの出力を制御するサウンド制御基板、役物機構を制御する役物制御基板等が存在する。
これらの各種の制御基板は、普通、透明な収納ケース内に収容され、その収納ケースの取付けによって装着状態とされる。ここで、遊技動作を制御する主制御基板においては、ROMが交換されると、当初認められた遊技内容と異なる遊技内容を実行することになる。このような不正行為を防止する目的から、特許文献1に記載のように、収納ケースを形成するケース本体と板状の蓋に跨るようにして封印シールを貼付けるようにしている。
ここで、封印シールは片面に粘着剤層を有し、加圧により接着し得るようになっている。この封印シールとしては、特許文献1に記載されているように、収納ケースへの貼着状態で、その収納ケース側に染料色を残すようにしたものや、積層構造体とされて、一度剥がされると、層間剥離や部分剥離が生じて当初の状態に復元させることができず、また、収納ケース側に剥離痕が残り、不正行為がされたかどうか判別し得るようにしたもの等があり、いずれの封印シールも腰が強く、不完全に接着されると、折れ曲がり部の復元弾性により自然に剥れるおそれがある。また、図8に示すように、封印シール50には、製造メーカを特定し得るように、会社名を含むロゴ51が印刷されている。
特開平10−15197号公報
ところで、封印シール50は矩形をなすため、制御基板収納ケースに対する貼着の際に、誤って上下または左右を逆にして貼り付けられるおそれがある。万一、逆向きに貼り付けられると、不正行為がなされた感じを与えることになるため、このような不良貼付を避ける必要があり、その防止対策が要望されている。
この発明の課題は、封印シールを正しい向きに正確に貼り付けることができるようにした遊技機用制御基板収納ケースを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、端板の外周に周壁が形成され、その周壁内に制御基板が収容された透明なケース本体と、そのケース本体の開口を閉塞する板状の透明な蓋とからなり、前記ケース本体と蓋のそれぞれ外表面に跨って封印シールを貼着する遊技機用制御基板収納ケースにおいて、
前記ケース本体のシール貼着部位と前記蓋のシール貼着部位との少なくとも一方に、前記封印シールに印刷されたロゴと同一のロゴを設けた構成を採用したのである。
ここで、封印シールに印刷されたロゴと同一のロゴは、突出部からなるものであってもよく、溝からなるものであってもよい。また、平版印刷された平坦面状のものであってもよい。
上記構成によれば、上下または左右が反対向きとなる貼り付けを防止することができ、封印シールを常に正しい向きに貼り付けることができる。
上記のように、この発明においては、ケース本体のシール貼着部位と蓋のシール貼着部位との少なくとも一方に封印シールに印刷されたロゴと同一のロゴを設けたため、該ロゴを目安に封印シールを貼付することで、封印シールを常に正しい向きに正確に貼り付けることができる。
この発明に係る制御基板収納ケースが取り付けられたパチンコ機の正面図 図1に示すパチンコ機の背面から見た状態の概略図 この発明に係る制御基板収納ケースを示す斜視図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図3の一部を拡大して示す正面図 図5のVI−VI線に沿った断面図 制御基板収納ケースの分解斜視図 封印シールの一例を示す正面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、パチンコ機は、縦長な矩形状に枠組みされた外枠1を有し、その外枠1の一側部に上下で対向するヒンジ片2が固定され、そのヒンジ片2によりパチンコ機の主要構成部を支持する板状の中枠3の一側部が軸支されて開閉可能に支持されている。
中枠3の表側には、上皿5を有する前面枠4が設けられている。前面枠4は、ものであり、その一側部が中枠3に軸支されて開閉自在とされ、閉鎖状態において中枠3の前面を覆うようになっている。その前面枠4の下側に下皿7を有する皿板6が設けられている。
皿板6の右側には発射ハンドル8が取付けられ、その発射ハンドル8に設けられた発射レバー9を回動操作することにより、上皿5に貯留された遊技球が図示省略した球送り機構を介して発射装置に送り込まれた後、中枠3に支持された遊技盤10の遊技領域11に発射されるようになっている。
遊技盤10はガイドレール12を前面に有し、そのガイドレール12の内側が遊技領域11とされている。遊技領域11には、遊技球の落下方向を分散、調整するための多数の釘13や風車14、液晶表示装置等からなる図柄表示装置15、始動入賞口16、特別可変入賞装置17等の遊技部品が取付けられている。
ここで、遊技領域11に発射された遊技球が、その遊技領域11に落下して始動入賞口16に入賞すると、図柄表示装置15の表示パネルに特別図柄の変動表示が所定時間行われ、複数の特別図柄が特定の表示態様で停止表示されると、大当たり遊技状態が発生し、特別可変入賞装置17の入口を塞いでいた扉17aが予め定められた作動条件に従って開閉するようになっている。
図2は、パチンコ機を背面から見た状態の概略を示し、その背面側には複数の制御基板が設けられているが、ここでは、遊技動作を制御する主制御基板20、その主制御基板20に電気を供給する電源基板21、遊技球の払出しを制御する払出し制御基板22、図柄表示装置15の図柄を変動表示させる図柄制御基板23のみを示し、他の制御基板については省略している。
各制御基板は、収納ケース内に収容されて保護されている。主制御基板20のように、ROMが交換されると、当初認められた遊技内容と異なる遊技内容を実現することになる。その不正行為を防止するため、主制御基板20のように、不正行為がされてはならない制御基板(以下、単に制御基板Xという)を収容する制御基板収納ケースには封印シールが貼り付けられる。
図3乃至図7は、封印シールが貼り付けられる制御基板収納ケース30を示す。この制御基板収納ケース30は、ケース本体31と蓋32とからなる。ケース本体31は、矩形の端板33の外周に周壁34を設けた構成とされ、上記端板33の内面には制御基板Xを支持する複数の突出部35が形成されており、全体が透明な樹脂により成形されている。制御基板Xは、突出部35にねじ込むビスの締付けにより固定される。このケース本体31には多数の放熱孔が形成されているが図では省略している。
一方、蓋32は、ケース本体31の周壁34と同形状で同一大きさの薄肉厚の板体からなり、透明な樹脂により成形されている。蓋32は、ケース本体31の突出部35にねじ込むビスの締付けにより、制御基板Xと共にケース本体31に固定され、その固定によって周壁34の開口を密閉するようになっている。
蓋32の内面には、制御基板Xの外周部を押える突出部37が形成され、その突出部37はケース本体31に形成された上記周壁34の開口部内周に対して嵌合可能とされている。また、蓋32には、多数の放熱孔38が形成されている。
ケース本体31内に制御基板Xを収容し、蓋32をねじ止めする収容ケース30の組立て状態において、ケース本体31と蓋32に跨るようにして図8に示す封印シール50が貼着される。
実施の形態においては、蓋32の対向する一対の長辺部のそれぞれの長さ方向の一部に合計2枚の封印シール50を貼り付けるようにしており、上記蓋32には、そのシール貼着部位にケース本体31側に突出する突出壁39が設けられている。
突出壁39は、板片状をなし、その幅寸法は封印シール50の幅寸法より少し大きくなっている。この板片状の突出壁39はケース本体31における周壁34の開口端に形成された切欠部40に対して嵌合可能とされている。
突出壁39の外面には、蓋32の平坦な外表面32aに滑らかに連続する曲面41と、その曲面41の端から接線方向に延びて蓋32の外表面32aと直交する平面42とが形成され、上記曲面41の曲率半径rは蓋32の板厚t以上とされている。また、その曲面41に続く平面42はケース本体31の周壁34外面の延長面を形成するようになっている。
蓋32の内面には、封印シール50の貼付領域を示す位置表示マーク44が形成されている。位置表示マーク44は、封印シール50の輪郭に沿う不連続の線状突出部が示されているが、連続した線状突出部からなるものであってもよい。また、封印シール50の輪郭に沿う溝状のものであってもよい。
また、蓋32の内面には、上記位置表示マーク44で囲まれた内側に、封印シール50に印刷されたロゴ51の頭(かしら)数文字と同一のロゴ45が形成されている。
上記の構成からなる制御基板収納ケース30に対する封印シール50の貼り付けに際しては、封印シール50の両端を摘み持って一端を蓋32の外表面32aに接着する。この場合、封印シール50の輪郭を位置表示マーク44に一致させ、かつ、封印シール50に形成されたロゴ51の向きを蓋32に形成されたロゴ45と同一の向きとして封印シール50の一端を接着し、その一端の接着部位から他端に向けて封印シール50を指先で順次押し付けていくようにする。
上記のように、封印シール50に形成されたロゴ51の向きを蓋32に形成されたロゴ45と同一の向きとして封印シール50を貼り付けることにより、左右が反対向きとなる貼り付けを防止することができ、封印シール50を常に正しい向きに貼り付けることができる。
また、封印シール50の輪郭を位置表示マーク44に一致させて貼り付けることにより、傾きのないように封印シール50を貼り付けることができる。
実施の形態で示すように、蓋32のシール接着部位に形成された突出壁39に蓋32の平坦な外表面32aに滑らかに連続する曲率半径の大きな曲面41と、その曲面41の端から接線方向に延びてケース本体31の周壁34外面の延長面となる平面42とを設けておくと、指先をシール接着面に沿ってスムーズに、しかも、空気を押し出す状態で移動させていくことができるため、皺や破れを生じさせることなく、また、気泡を形成させることなく封印シール50を簡単にきれいに貼り付けることができる。
また、突出壁39に形成された曲面41の曲率半径rは蓋32の板厚t以上の大きさであるため、封印シール50の貼着状態で、封印シール50の折れ曲がり長さを長くとることができる。このため、封印シール50の折れ曲がり部位での復元弾性力が弱く、上記曲面41に対する接着が仮に不完全な場合であっても、封印シール50は剥離するようなことはない。
また、突出壁39の外面に曲面41を形成することにより、その曲面41の外側に溝43が形成されることになるため、封印シール50の貼着部位を特定することができ、封印シール50を所定の位置に正確に、簡単に貼り付けることができる。
実施の形態においては、蓋32の内面に位置表示マーク44やロゴ45を設けるようにしたが、この表示マーク44やロゴ45はケース本体31の周壁34内面にのみ設けるようにしてもよく、あるいは、蓋32とケース本体31の両方に設けるようにしてもよい。ケース本体31と蓋32のそれぞれに位置表示マーク44を設ける場合、収納ケース側のロゴ45は、封印シール50のロゴ51と全文字同一としてもよい。
X・・・制御基板、31・・・ケース本体、32・・・蓋、33・・・端板、34・・・周壁、39・・・突出壁、40・・・切欠部、41・・・曲面、42・・・平面、44・・・位置表示マーク、45・・・ロゴ、50・・・封印シール、51・・・ロゴ

Claims (1)

  1. 端板の外周に周壁が形成され、その周壁内に制御基板が収容された透明なケース本体と、そのケース本体の開口を閉塞する板状の透明な蓋とからなり、前記ケース本体と蓋のそれぞれ外表面に跨って封印シールを貼着する遊技機用制御基板収納ケースにおいて、
    前記ケース本体のシール貼着部位と前記蓋のシール貼着部位との少なくとも一方に、前記封印シールに印刷されたロゴと同一のロゴを設けたことを特徴とする遊技機用制御基板収納ケース。
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