JP5510270B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等に投写するプロジェクターが知られている。光源は、光束の射出に伴う発熱によって、プロジェクター内の温度を上昇させるため、プロジェクターは、外装筐体に排気口が設けられ、この排気口から内部の空気が排気されるように構成されている。また、プロジェクターの未使用時に、この排気口から塵埃等の侵入を抑制するために排気口を開閉する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示される排気口の開閉装置は、複数枚の羽板を有するルーバーをリンク機構によってスライドノブに連繋し、スライドノブを手動によってスライドさせることによってルーバー板を回動させるように構成されている。
特開2003−315910号公報
しかしながら特許文献1に記載の技術は、投射装置(プロジェクター)をオン、オフする都度、スライド板を手動によりスライドさせるのが面倒であったり、スライドノブを操作するスペースが必要なため、プロジェクターを壁等に接近させて配置できなかったりするという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、内部の空気が排出される排気口を有する外装筐体と、前記排気口に備えられ、第1方向に延出するカムピンを有し、前記第1方向を回転軸として回転可能な羽根板と、前記羽根板を回転させることによって前記排気口を開閉させる開閉機構と、を備え、前記開閉機構は、前記カムピンに係合され、前記第1方向に直交する第2方向に移動することで前記羽根板を回転させる移動部材と、前記第2方向における一方の側に前記移動部材を付勢する第1付勢部と、前記第1付勢部の付勢力に抗して前記移動部材を前記第2方向における他方の側に移動させる第1ソレノイドと、前記第1ソレノイドによって移動された前記移動部材に係合し、前記移動部材の前記一方の側への移動を規制する規制部材と、前記規制部材を前記移動部材側に付勢する第2付勢部と、前記第2付勢部の付勢力に抗して前記規制部材を移動させ、前記規制部材と前記移動部材との係合を解除させる第2ソレノイドと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、開閉機構は、第1付勢部および第1ソレノイドによって、移動部材を第2方向において往復移動させることができる。すなわち、第1ソレノイドに電力を供給しない状態(オフ状態)で第1付勢部によって、移動部材を第2方向における一方の側に付勢し、第1ソレノイドに電力を供給した状態(オン状態)で、移動部材を第2方向における他方の側に移動させることができる。そして、カムピンがこの移動部材に係合されている羽根板は、移動部材の移動に伴って回転軸を中心に回転して排気口を開閉する。
さらに、移動部材は、第2付勢部および第2ソレノイドによって、規制部材に係合される係合状態と、係合されない非係合状態とが切り換えられる。すなわち、第2ソレノイドがオフ状態で第2付勢部によって付勢された規制部材は、第1ソレノイドによって移動された移動部材に係合する。そして、移動部材は、第1ソレノイドがオフ状態となった際にも、規制部材によって一方の側への移動が規制され、移動された位置が維持される。つまり、カムピンが移動部材に係合されている羽根板は、排気口を開放する開放状態、あるいは排気口を閉塞する閉塞状態が維持される。
一方、第2ソレノイドがオン状態になると、規制部材は、移動部材との係合が解除され、移動部材は、第1付勢部に付勢されて移動する。つまり、羽根板は、開放状態から閉塞状態、あるいは閉塞状態から開放状態に切り換えられる。
このように、開閉機構は、2つのソレノイドによる直線運動を利用して羽根板を回転させ、排気口を開閉させることができる。よって、簡単な構造で電動式による排気口の開閉を可能とし、プロジェクターを使用しない際の排気口からの塵埃の侵入を抑制することが可能となる。
また、2つのソレノイドには、開放状態と閉塞状態とが切り換えられる際に、電力が供給されるが、開放状態および閉塞状態が維持される状態では、電力の供給が不要なので、消費電力の抑制を図りつつ、電動式での排気口の開閉が可能となる。
さらに、第1ソレノイドおよび第2ソレノイドは、永久磁石を備える必要がないので、小型、軽量なタイプのソレノイドの採用が可能となり、開閉機構の小型化、軽量化、ひいてはプロジェクターの小型化、軽量化が図れる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記開閉機構は、前記規制部材と前記移動部材との係合が解除された状態において、前記排気口を閉塞させ、前記規制部材と前記移動部材とが係合された状態において、前記排気口を開放させることが好ましい。
開閉機構は、プロジェクターへの振動や衝撃等により規制部材と移動部材との係合が外れる恐れがある。この構成によれば、開閉機構は、規制部材と移動部材との係合が解除された状態において、排気口を閉塞させるように構成されている。つまり、閉塞状態となるプロジェクターの未使用時に、規制部材と移動部材とは、係合が解除されている。これによって、振動や衝撃等が加わる機会が多くなるプロジェクターの輸送時等に、開閉機構は、規制部材と移動部材との係合が解除されているので、閉塞状態を安定して維持することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記規制部材は、前記移動部材に係合される状態と、前記移動部材との係合が解除される状態とが回転移動によって切り換えられることが好ましい。
この構成によれば、規制部材は、回転移動するように構成されているので、規制部材と移動部材とが噛み合うように係合させることが可能となる。よって、規制部材は、直線的に移動する構成に比べ、移動部材との係合が強固になり、移動部材から外れにくく構成される。したがって、規制部材と移動部材との係合状態をより確実なものとし、開閉機構の耐振動性や耐衝撃性の向上が図れる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記規制部材が前記移動部材に係合されているか否かを検出する検出部を備えていることが好ましい。
この構成によれば、プロジェクターは、規制部材が移動部材に係合されているか否かを検出する検出部を備えている。これによって、移動部材や羽根板の位置を検出することで開放状態および閉塞状態を検知する構成に比べ、簡易的な構成で精度良く開放状態および閉塞状態を検知することが可能となる。すなわち、第1ソレノイドの可動部の移動量バラツキや、第1ソレノイドの取付けバラツキ等を加味することなく、また排気口や排気口の周囲の形状に制約を与えることなく検出部を配置し、開放状態および閉塞状態を検知することが可能となる。
本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態のシャッター装置を模式的に示す平面図。 本実施形態のシャッター装置の斜視図。 本実施形態の羽根板の斜視図。 本実施形態の羽根板を上方から見た平面図。 本実施形態のシャッター装置を模式的に示す平面図。 変形例の規制部材の動作を説明するための模式図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調してスクリーン等に拡大投写する。
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2、制御部(図示省略)、光源311を有する光学ユニット3、電源装置4、排気ファン5、シャッター装置6、および外気を取り込むための吸気ファン(図示省略)等を備えている。
外装筐体2は、詳細な説明は省略するが、図1に示すように、光学ユニット3から投写される光が通過する投写用開口部21、光源311の点灯等によって温まった外装筐体2内の空気が外部に排出される排気口22、および外気を取り込むための吸気口(図示せず)等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源311から射出された光束を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置31、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、電気光学装置35、投写レンズ36、およびこれらの部材31〜36を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光学ユニット3は、図1に示すように平面視略L字状に形成され、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部に投写レンズ36が配置される。なお、以下では、説明の便宜上、光源装置31から光束が射出される方向を+X方向、投写レンズ36から光束が射出される方向を+Y方向(前方向)、X方向およびY方向に直交し、プロジェクター1が机上等に据え置かれた姿勢における上方向を+Z方向(上方向)として記載する。また、Z方向を第1方向、Y方向を第2方向とする。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、リフレクター312および光透過部材としての平行化レンズ313等を備えている。光源装置31は、光源311から射出された光束をリフレクター312にて反射した後、平行化レンズ313よって射出方向を揃え、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。
第1レンズアレイ321は、光源装置31から射出された光束を複数の部分光束に分割する光学素子であり、光源装置31から射出された光束の光軸Lに対して略直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えている。
第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、第1レンズアレイ321から射出された部分光束を後述する液晶ライトバルブ351の表面に重畳させる。
偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム偏光光を液晶ライトバルブ351で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有する。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光束を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶ライトバルブ351Rまで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
電気光学装置35は、光変調装置としての液晶ライトバルブ351および色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム352を備え、色分離光学系33で分離された各色光を画像情報に応じて変調し、変調した各色光を合成する。
液晶ライトバルブ351は、3色の色光毎に備えられており(R光用の液晶ライトバルブを351R、G光用の液晶ライトバルブを351G、B光用の液晶ライトバルブを351Bとする)、それぞれ透過型の液晶パネル、およびその両面に配置された入射側偏光板、射出側偏光板を有している。
液晶ライトバルブ351は、図示しない微小画素がマトリクス状に形成された矩形状の画素領域を有し、各画素が表示画像信号に応じた光透過率に設定され、画素領域内に表示画像を形成する。そして、色分離光学系33で分離された各色光は、液晶ライトバルブ351にて変調された後、クロスダイクロイックプリズム352に射出される。
クロスダイクロイックプリズム352は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム352は、誘電体多層膜が液晶ライトバルブ351R,351Bにて変調された色光を反射し、液晶ライトバルブ351Gにて変調された色光を透過して、各色光を合成する。
投写レンズ36は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして構成され、液晶ライトバルブ351にて変調され、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光をスクリーン上に拡大投写する。
電源装置4は、詳細な説明は省略するが、電源ブロックおよび光源装置31を駆動する光源駆動ブロック(いずれも図示省略)を備え、制御部および光源311等の電子部品に電力を供給する。
排気ファン5は、軸流ファンで構成され、外装筐体2内の空気を排気口22から外部に排出する。
シャッター装置6は、図1に示すように、排気ファン5と排気口22との間に配置され、排気口22を開閉可能に構成されている。シャッター装置6は、制御部による制御の下、プロジェクター1の動作時に排気口22を開放し、プロジェクター1の非動作時に排気口22を閉塞するように構成されている。以下、排気口22が開放された状態を開放状態、排気口22が閉塞された状態を閉塞状態という。
〔シャッター装置の構成〕
ここで、シャッター装置6について、詳細に説明する。
図2は、シャッター装置6を模式的に示す平面図であり、開放状態におけるシャッター装置6を示す図である。図3は、開放状態におけるシャッター装置6の斜視図であり、後述する開閉機構8の規制部材85、圧縮コイルバネ86、第2ソレノイド87、および検出スイッチ88を省略した図である。
シャッター装置6は、図2、図3に示すように、Y方向に沿って複数配置された羽根板7、および開閉機構8を備えている。開閉機構8は、羽根板7を回転させることによって排気口22を開閉させる。
先ず、羽根板7について説明する。
図4は、羽根板7の斜視図である。図5は、羽根板7を上方から見た平面図である。具体的に、図5は、開放状態の羽根板7(図5において実線で示す)、および閉塞状態の羽根板7(図5において2点鎖線で示す)を示す図である。
羽根板7は、図4、図5に示すように、羽根板本体部71、回転軸72、およびカムピン73を有している。
羽根板本体部71は、上下方向が長手方向となる平面視矩形の板状に形成され、短手方向の先端部分は、クランク状に屈曲されている。
回転軸72は、中心軸Aを中心とする円柱形状を有している。回転軸72は、図4に示すように、羽根板本体部71の上端面、下端面からそれぞれ突出し、Z方向(第1方向)に延出している。
羽根板本体部71の上部には、図4、図5に示すように、+X側の面から突出する突起部74が設けられている。
カムピン73は、この突起部74から+Z方向に突出しており、中心軸Aと同一方向に延出する中心軸Bを中心として円柱状に形成されている。
カムピン73には、開閉機構8の後述する移動部材82が係合される。羽根板7は、移動部材82が移動されることによって、カムピン73が移動し、中心軸Aを中心に回転する。
次に、開閉機構8について説明する。
開閉機構8は、図2に示すように、フレーム81、移動部材82、第1付勢部としての引張コイルバネ83、第1ソレノイド84、規制部材85、第2付勢部としての圧縮コイルバネ86、第2ソレノイド87、および検出部としての検出スイッチ88を備えている。
フレーム81は、図3に示すように、中央部に平面視矩形の開口部を有して枠状に形成され、この開口部に複数の羽根板7が回転可能に配置される。フレーム81は、上部を形成する上枠部811、および下部を形成する下枠部812を有している。
上枠部811の上側には、Y方向に延出し、移動部材82の移動を案内する案内溝8111、および案内用突起8112が形成されている。さらに、案内用突起8112には、+Y側の端部および−Y側の端部に移動部材82の上方への抜けを防止する突起8113が形成されている。
上枠部811および下枠部812の内面には、それぞれ複数の羽根板7の回転軸72が等間隔に挿入される軸受穴(図示省略)が形成されている。また、案内溝8111には、軸受穴の+X方向に軸受穴の中心軸を中心として円弧状に形成された複数の貫通孔が設けられている。回転軸72が軸受穴に挿入された羽根板7は、この貫通孔からカムピン73が露出してフレーム81に配置される。
移動部材82は、Z方向(第1方向)に直交するY方向(第2方向)に移動可能に構成されている。
移動部材82は、図3に示すように、Y方向が長手方向となる長尺状に形成され、案内溝8111、および案内用突起8112に遊嵌されている。移動部材82には、長手方向に沿って等間隔(複数の羽根板7の配設間隔)に長孔82Aが形成されている。長孔82Aは、図5に示すように、短手方向が羽根板7のカムピン73と係合するような大きさに設定され、長手方向が移動部材82の移動方向に直交する方向(X方向)となるように形成されている。
また、移動部材82には、図3に示すように、−Y側の端部に引張コイルバネ83のフックが掛止されるバネ掛止部821が形成され、+Y側の端部に+X方向に突出する係止部822が設けられている。
移動部材82は、長孔82Aに羽根板7のカムピン73が挿入され、前述したように、フレーム81の案内溝8111に配置される。そして、移動部材82は、Y方向に移動されることによって、長孔82Aに係合しているカムピン73を移動させ、カムピン73が移動された羽根板7は、中心軸Aを中心に回転する。
引張コイルバネ83は、図3に示すように、一方のフックが移動部材82のバネ掛止部821に掛止され、他方のフックがフレーム81に掛止されている。そして、引張コイルバネ83は、Y方向(第2方向)における一方の側(−Y方向)に移動部材82を付勢する。
第1ソレノイド84は、コイル、固定鉄芯(いずれも図示省略)、および可動鉄芯841を備え、電流が供給されることで可動鉄芯841が直進運動を得るように構成されている。具体的に、電流が供給されると可動鉄芯841が固定鉄芯に引き寄せられ、電流が供給されないと固定鉄芯への吸引力は消滅する。そして、第1ソレノイド84は、吸引力が引張コイルバネ83の付勢力より大きいタイプが採用されている。
本実施形態の第1ソレノイド84は、電流が供給された際に、可動鉄芯841の突出量が小さくなるプル型のソレノイドが採用されており、図3に示すように、可動鉄芯841が移動部材82の+Y側の端部に接続されて配置される。そして、第1ソレノイド84は、制御部による制御の下、電流が供給された際に、引張コイルバネ83の付勢力に抗して移動部材82を移動させる。具体的に、第1ソレノイド84は、Y方向(第2方向)における他方の側(+Y方向)に移動部材82を移動させる。
図2に戻って、規制部材85は、移動部材82の+X方向に配置される。そして、規制部材85は、第1ソレノイド84によって移動された移動部材82に係合され、移動部材82の−Y方向への移動を規制するように構成されている。
規制部材85は、先端部851、バネ受部852、およびスイッチ押圧部853を有している。
先端部851は、係止部822に係合される部位であり、係止部822の−Y側の面に係合されるように形成されている。
バネ受部852は、圧縮コイルバネ86によって押圧される部位であり、規制部材85の+Y側に突出して形成されている。
スイッチ押圧部853は、規制部材85の−Y側に突出しており、検出スイッチ88の後述するレバー881を押圧可能に形成されている。
圧縮コイルバネ86は、規制部材85のバネ受部852と、フレーム81に固定された固定部材(図示省略)との間に配置され、規制部材85を移動部材82側に付勢する。
第2ソレノイド87は、第1ソレノイド84と同様に、コイル、固定鉄芯(いずれも図示省略)、および可動鉄芯871を備え、電流が供給された際に、可動鉄芯871の突出量が小さくなるプル型のソレノイドが採用されている。そして、第2ソレノイド87は、吸引力が圧縮コイルバネ86の付勢力より大きいタイプが採用されている。
第2ソレノイド87は、図2に示すように、可動鉄芯871が規制部材85の+X側の端部に接続されて配置される。そして、第2ソレノイド87は、制御部による制御の下、電流が供給された際に、圧縮コイルバネ86の付勢力に抗して規制部材85を+X方向に移動させ、規制部材85と移動部材82との係合を解除させる。
検出スイッチ88は、図示しないケーブルを介して制御部に接続され、規制部材85が移動部材82に係合されているか否かを検出する。
検出スイッチ88は、図2に示すようにレバー881を有して構成され、規制部材85のスイッチ押圧部853が移動する軌跡内にこのレバー881が位置するように配置される。
検出スイッチ88は、規制部材85の位置に応じてオンとオフとが切り換えられる。
具体的に、検出スイッチ88は、規制部材85が移動部材82に係合された係合状態において、レバー881がスイッチ押圧部853によって押圧されてオンの状態となる。一方、検出スイッチ88は、規制部材85が移動部材82に係合されていない非係合状態において、レバー881がスイッチ押圧部853からの押圧が解除されてオフの状態となる。制御部は、検出スイッチ88の結果に基づいて、係合状態および非係合状態を検知する。
〔シャッター装置の動作〕
ここで、シャッター装置6の動作について、図6を加えて説明する。
図6は、シャッター装置6を模式的に示す平面図であり、閉塞状態を示す図である。
プロジェクター1は、非動作時にシャッター装置6を閉塞状態にする。
シャッター装置6は、図6に示すように、非係合状態において、各羽根板本体部71がY方向に沿うように配置されて閉塞状態となる。具体的な図示は省略するが、移動部材82は、閉塞状態において、引張コイルバネ83によって−Y方向に付勢され、案内溝8111(図3参照)の−Y側の内面に当接し、この閉塞状態が維持される。
各羽根板7は、この閉塞状態において、図5に示すように、移動部材82に係合されているカムピン73が回転軸72の−Y方向に位置し、前述したように(図6に示すように)、各羽根板本体部71がY方向に沿うように配置される(図5においては、2点鎖線で示す)。図示は省略するが、閉塞状態において、隣り合う各羽根板7は、クランク状に屈曲された先端が重なるように配置され、排気口22を閉塞する。
この閉塞状態から電源がオンされてプロジェクター1が動作状態になると、制御部の制御によって第1ソレノイド84に電流が供給され、第1ソレノイド84は、引張コイルバネ83の付勢力に抗して移動部材82を+Y方向に移動させる。移動部材82が+Y方向に移動されると、各羽根板7は、移動部材82に係合されているカムピン73が+Y方向に移動することによって、回転軸72を中心に回転(図5の図面における時計回りに回転)する。
移動部材82が+Y方向に所定の位置まで移動されると、図2に示すように、圧縮コイルバネ86に付勢されている規制部材85は、先端部851が係止部822に係合する。そして、隣り合う各羽根板7の間には、図3に示すように、開口部がそれぞれ形成され、シャッター装置6は、開放状態となる。
また、係合状態において、検出スイッチ88は、オンの状態となり、制御部は、検出スイッチ88の検出結果に基づいて、第1ソレノイド84への電流の供給を停止させる。シャッター装置6は、第1ソレノイド84への電流の供給が停止された際にも、移動部材82が規制部材85によって−Y方向への移動が規制されているので、開放状態が維持される。この開放状態において、プロジェクター1の動作に伴って温まった外装筐体2内の空気は、排気ファン5によって、開放された排気口22から排出される。
一方、プロジェクター1の動作が停止され、排気ファン5の駆動が停止されると、制御部の制御によって第2ソレノイド87に電流が供給され、第2ソレノイド87は、圧縮コイルバネ86の付勢力に抗して規制部材85を+X方向に移動させる。規制部材85が+X方向に所定の位置まで移動されると、移動部材82は、規制部材85との係合が解除され、引張コイルバネ83によって−Y方向に移動する。
移動部材82が−Y方向に移動されると、移動部材82に係合されているカムピン73が−Y方向に移動し、各羽根板7は、回転軸72を中心に回転(図5における反時計回りに回転)し、シャッター装置6は、閉塞状態となる。
また、規制部材85と移動部材82との係合が解除された位置において、検出スイッチ88は、オフの状態となり、制御部は、検出スイッチ88の検知に基づいて、第2ソレノイド87への電流の供給を停止させる。
このように、シャッター装置6は、第1ソレノイド84および第2ソレノイド87を有する開閉機構8によって、羽根板7を回転させて排気口22を開閉する。そして、開閉機構8は、非係合状態において、排気口22を閉塞させ、係合状態において、排気口22を開放させる。また、開放状態および閉塞状態において、第1ソレノイド84および第2ソレノイド87には、電流が供給されずにそれぞれの状態が維持される。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)開閉機構8は、第1ソレノイド84、第2ソレノイド87による直線運動を利用して羽根板7を回転させ、排気口22を開閉させることができる。よって、簡単な構造で電動式による排気口22の開閉を可能とし、プロジェクター1を使用しない際の排気口22からの塵埃の侵入を抑制することが可能となる。
(2)第1ソレノイド84および第2ソレノイド87には、開放状態と閉塞状態とが切り換えられる際に、電力が供給されるが、開放状態および閉塞状態が維持される状態では、電力の供給が不要なので、消費電力の抑制を図りつつ、電動式での排気口22の開閉が可能となる。また、2つのソレノイドは、開放状態および閉塞状態が維持される状態で電力が供給されずに発熱が抑制されるので、2つのソレノイドの周囲の部材の温度劣化が抑制される。
(3)第1ソレノイド84および第2ソレノイド87は、永久磁石を備える必要がないので、小型、軽量なタイプのソレノイドの採用が可能となり、開閉機構8の小型化、軽量化、ひいてはプロジェクター1の小型化、軽量化が図れる。
(4)開閉機構8は、プロジェクター1への振動や衝撃等により規制部材85と移動部材82との係合が外れる恐れがある。本実施形態によれば、プロジェクター1は、非動作時にシャッター装置6を閉塞状態にし、閉塞状態において、規制部材85と移動部材82との係合が解除されているように構成されている。これによって、開閉機構8は、振動や衝撃等が加わる機会が多くなるプロジェクター1の輸送時等に、規制部材85と移動部材82との係合が解除されているので、閉塞状態を安定して維持することが可能となる。
(5)プロジェクター1は、検出スイッチ88(検出部)を備えているので、移動部材82や羽根板7の位置を検出することで開放状態および閉塞状態を検知する構成に比べ、簡易的な構成で精度良く開放状態および閉塞状態を検知することが可能となる。すなわち、第1ソレノイド84の可動鉄芯841の移動量バラツキや、第1ソレノイドの取付けバラツキ等を加味することなく、また排気口22や排気口22の周囲の形状に制約を与えることなく開放状態および閉塞状態を検知することが可能となる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態の規制部材85は、X方向に移動可能に構成されているが、この方向に限らず、例えば、規制部材85をZ方向に移動させことによって、係合状態と非係合状態とが切り換えられるように構成してもよい。
前記実施形態の規制部材85は、直線的に移動可能に構成されているが、回転移動することによって、係合状態と非係合状態とが切り換えられるように構成してもよい。
図7は、変形例の規制部材185の動作を説明するための模式図である。
規制部材185は、図7に示すように、Z方向に沿って延出する中心軸Cを中心に回転移動するように構成されている。中心軸Cは、規制部材185の+Y方向側に位置し、規制部材185は、図7の図面視において、反時計回りに回転移動するように、図示しない第2付勢部に付勢されている。
移動部材182の係止部1821は、係合状態において、規制部材185の+X方向への移動が抑制されるように、傾斜面を有して形成されている。
そして、規制部材185は、第2付勢部によって付勢され、先端部1851が係止部1821に噛み合うように係合する。
これによって、規制部材185は、直線的に移動する構成に比べ、移動部材182との係合が強固になり、移動部材182から外れにくく構成される。したがって、規制部材185と移動部材182との係合状態をより確実なものとし、シャッター装置6の耐振動性や耐衝撃性の向上が図れる。
前記実施形態の開閉機構8は、プル型のソレノイドを用いて構成されているが、可動鉄芯にプッシュバーを装着し、電流が供給された際に、プッシュバーの飛び出し量が増えるプッシュ型のソレノイドを用いて構成してもよい。また、プル型のソレノイドおよびプッシュ型のソレノイドの双方を用いて開閉機構8を構成してもよい。
前記実施形態の開閉機構8は、非係合状態において排気口22を閉塞させ、係合状態において排気口22を開放させるように構成されているが、非係合状態において排気口22を開放させ、係合状態において排気口22を閉塞させるように構成してもよい。
前記実施形態の検出スイッチ88は、係合状態においてオンの状態、非係合状態においてオフの状態となるように構成されているが、係合状態においてオフの状態、非係合状態においてオンの状態となるように構成してもよい。
第1付勢部および第2付勢部を板バネやねじりコイルバネ等で構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブ351を用いているが、反射型液晶ライトバルブを利用したものであってもよい。
光源311は放電型のランプに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、2…外装筐体、3…光学ユニット、5…排気ファン、6…シャッター装置、7…羽根板、8…開閉機構、22…排気口、71…羽根板本体部、72…回転軸、73…カムピン、81…フレーム、82,182…移動部材、83…引張コイルバネ、84…第1ソレノイド、85,185…規制部材、86…圧縮コイルバネ、87…第2ソレノイド、88…検出スイッチ、822,1821…係止部、841,871…可動鉄芯。

Claims (4)

  1. 内部の空気が排出される排気口を有する外装筐体と、
    前記排気口に備えられ、第1方向に延出するカムピンを有し、前記第1方向を回転軸として回転可能な羽根板と、
    前記羽根板を回転させることによって前記排気口を開閉させる開閉機構と、
    を備え、
    前記開閉機構は、
    前記カムピンに係合され、前記第1方向に直交する第2方向に移動することで前記羽根板を回転させる移動部材と、
    前記第2方向における一方の側に前記移動部材を付勢する第1付勢部と、
    前記第1付勢部の付勢力に抗して前記移動部材を前記第2方向における他方の側に移動させる第1ソレノイドと、
    前記第1ソレノイドによって移動された前記移動部材に係合し、前記移動部材の前記一方の側への移動を規制する規制部材と、
    前記規制部材を前記移動部材側に付勢する第2付勢部と、
    前記第2付勢部の付勢力に抗して前記規制部材を移動させ、前記規制部材と前記移動部材との係合を解除させる第2ソレノイドと、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記開閉機構は、前記規制部材と前記移動部材との係合が解除された状態において、前記排気口を閉塞させ、前記規制部材と前記移動部材とが係合された状態において、前記排気口を開放させることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記規制部材は、前記移動部材に係合される状態と、前記移動部材との係合が解除される状態とが回転移動によって切り換えられることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記規制部材が前記移動部材に係合されているか否かを検出する検出部を備えていることを特徴とするプロジェクター。
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