JP2010224249A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造で、かつ冷却効率を向上できるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】入射光束の光量を調整する調光装置10と、調光装置10の光束射出側に配設されて入射光束を光学的に変換する偏光変換素子423とを備えたプロジェクターは、調光装置10及び偏光変換素子423を冷却する冷却ファン51と、冷却ファン51の吐出口512に接続され、吐出口512から吐出される冷却空気を調光装置10及び偏光変換素子423に導くダクト52とを備え、ダクト52は、調光装置10の光量の調整状態に応じて、調光装置10または偏光変換素子423へ送出する冷却空気の流量を変更する開閉部材522を備える。
【選択図】図2
【解決手段】入射光束の光量を調整する調光装置10と、調光装置10の光束射出側に配設されて入射光束を光学的に変換する偏光変換素子423とを備えたプロジェクターは、調光装置10及び偏光変換素子423を冷却する冷却ファン51と、冷却ファン51の吐出口512に接続され、吐出口512から吐出される冷却空気を調光装置10及び偏光変換素子423に導くダクト52とを備え、ダクト52は、調光装置10の光量の調整状態に応じて、調光装置10または偏光変換素子423へ送出する冷却空気の流量を変更する開閉部材522を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する複数の光変調装置、及び各光変調装置により変調された光束を合成して画像光を形成する色合成光学装置を有する光学装置と、形成された画像光を拡大投射する投射レンズとを備えるプロジェクターが知られている。
このようなプロジェクターにおいて、投射画像のコントラスト向上等を目的として、光源装置から射出され光変調装置に入射する光束の光量を調整するために、光源装置から射出された光束の光量を調整する調光装置を備えたプロジェクターがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、調光装置は、入射光束を遮光する際に光を吸収するため、発熱することとなる。そのため、プロジェクター内部に調光装置を冷却する冷却ファンを配設する必要がある。
このようなプロジェクターにおいて、投射画像のコントラスト向上等を目的として、光源装置から射出され光変調装置に入射する光束の光量を調整するために、光源装置から射出された光束の光量を調整する調光装置を備えたプロジェクターがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、調光装置は、入射光束を遮光する際に光を吸収するため、発熱することとなる。そのため、プロジェクター内部に調光装置を冷却する冷却ファンを配設する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクターでは、調光装置による入射光束の非遮光時には、調光装置の光束射出側に配設される光学素子が光を吸収し、発熱するため、当該光学素子を冷却する冷却ファンが必要となる。これにより、複数の冷却ファンをプロジェクター内部に配設しなければならず、部品点数が増加し、さらにプロジェクターが大型化してしまうという問題がある。そこで、簡素な構造で、かつ構成部材の冷却効率を向上できるプロジェクターが望まれている。
本発明の目的は、簡素な構造で、かつ冷却効率を向上できるプロジェクターを提供することにある。
本発明のプロジェクターは、入射光束の光量を調整する調光装置と、前記調光装置の光束射出側に配設されて入射光束を光学的に変換する光学素子とを備えたプロジェクターであって、前記調光装置及び前記光学素子を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンの吐出口に接続され、前記吐出口から吐出される冷却空気を前記調光装置及び前記光学素子に導くダクトとを備え、前記ダクトは、前記調光装置の光量の調整状態に応じて、前記調光装置または前記光学素子へ送出する前記冷却空気の流量を変更する切換手段を備えることを特徴とする。
ここで、調光装置に入射する光束を遮光した場合には、調光装置は光を吸収して発熱する。一方、調光装置に入射する光束を透過した場合には、光束射出側に配設される光学素子が光を吸収して発熱する。
本発明では、冷却ファンの吐出口から吐出される冷却空気は、調光装置及び光学素子に導かれるので、1つの冷却ファンで調光装置及び光学素子を冷却でき、構造の簡素化を図ることができる。
また、調光装置の光量の調整状態に応じて、調光装置または光学素子へ送出する冷却空気の流量を変更する切換手段を備えるので、調光装置が遮光する光量が多い場合には、調光装置に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を切換手段により変更できる。また、調光装置が入射する光束を透過させる場合には、光束射出側に配設される光学素子に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を切換手段により変更できる。従って、1つの冷却ファンでも調光装置の光量の調整状態に応じて、光を吸収して発熱している構成部材に対して、冷却空気の流量を変更することで、冷却対象に冷却空気を送出でき、冷却効率を向上できる。
本発明では、冷却ファンの吐出口から吐出される冷却空気は、調光装置及び光学素子に導かれるので、1つの冷却ファンで調光装置及び光学素子を冷却でき、構造の簡素化を図ることができる。
また、調光装置の光量の調整状態に応じて、調光装置または光学素子へ送出する冷却空気の流量を変更する切換手段を備えるので、調光装置が遮光する光量が多い場合には、調光装置に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を切換手段により変更できる。また、調光装置が入射する光束を透過させる場合には、光束射出側に配設される光学素子に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を切換手段により変更できる。従って、1つの冷却ファンでも調光装置の光量の調整状態に応じて、光を吸収して発熱している構成部材に対して、冷却空気の流量を変更することで、冷却対象に冷却空気を送出でき、冷却効率を向上できる。
本発明のプロジェクターでは、前記ダクトには、前記調光装置及び前記光学素子に向けて前記冷却空気を送出する複数の送出口が形成され、前記切換手段は、前記調光装置の光量の調整状態に応じて、前記複数の送出口を開閉するシャッター部材で構成されることが好ましい。
本発明では、切換手段がシャッター部材で構成され、当該シャッター部材がダクトに形成された複数の送出口を開閉する。これによれば、簡素な構造で、送出口を開閉でき、冷却空気の送出先を容易に変更できる。
本発明では、切換手段がシャッター部材で構成され、当該シャッター部材がダクトに形成された複数の送出口を開閉する。これによれば、簡素な構造で、送出口を開閉でき、冷却空気の送出先を容易に変更できる。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの構成]
図1は、プロジェクター1の概略構成を模式的に示す図である。
なお、以下では、プロジェクター1において投射側(投射レンズ3が配置された側)を「前面」とし、その反対側を「背面」とする。また、以下で記載する「左」、「右」は、プロジェクター1を天面が上側となるようにして、前面から見た時の左右に相当するものである。
プロジェクター1は、画像情報に応じた画像を形成してスクリーン(図示略)上に投射する。このプロジェクター1は、図1に示すように、略直方体状の外装筐体2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4と、プロジェクター1内部の各構成部材を冷却する冷却ファン51を備えた冷却装置5(図2参照)と、具体的な図示を省略したが、プロジェクター1内部の各構成部材を制御する制御装置6(図4参照)等とを備える。
なお。冷却装置5及び制御装置6の構成の詳細については、後述する。
[プロジェクターの構成]
図1は、プロジェクター1の概略構成を模式的に示す図である。
なお、以下では、プロジェクター1において投射側(投射レンズ3が配置された側)を「前面」とし、その反対側を「背面」とする。また、以下で記載する「左」、「右」は、プロジェクター1を天面が上側となるようにして、前面から見た時の左右に相当するものである。
プロジェクター1は、画像情報に応じた画像を形成してスクリーン(図示略)上に投射する。このプロジェクター1は、図1に示すように、略直方体状の外装筐体2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4と、プロジェクター1内部の各構成部材を冷却する冷却ファン51を備えた冷却装置5(図2参照)と、具体的な図示を省略したが、プロジェクター1内部の各構成部材を制御する制御装置6(図4参照)等とを備える。
なお。冷却装置5及び制御装置6の構成の詳細については、後述する。
外装筐体2は、全体略直方体形状を有し、プロジェクター1の天面、前面、背面、及び側面をそれぞれ構成するアッパーケース、及びプロジェクター1の底面、前面、背面、及び側面をそれぞれ構成するロアーケース等で構成される。そして、各ケースは、互いにねじ等で固定されている。
投射レンズ3は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして構成され、光学ユニット4にて形成された画像光をスクリーン上に拡大投射する。
投射レンズ3は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして構成され、光学ユニット4にて形成された画像光をスクリーン上に拡大投射する。
光学ユニット4は、前記制御装置による制御の下、光源から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した画像光を形成する。この光学ユニット4は、図1に示すように、光源装置41と、照明光学装置42と、色分離光学装置43と、リレー光学装置44と、光学装置45と、光源装置41から射出された光束の照明光軸Aが内部に設定された照明光軸Aに対する所定位置に上述の各光学部品41〜45を収納する光学部品用筐体46とを備える。
光源装置41は、図1に示すように、光源411及びリフレクタ412等を備える。
そして、光源装置41は、光源411から射出された光束がリフレクタ412によって射出方向が揃えられ、照明光学装置42に向けて光束を射出する。
そして、光源装置41は、光源411から射出された光束がリフレクタ412によって射出方向が揃えられ、照明光学装置42に向けて光束を射出する。
照明光学装置42は、図1に示すように、第1レンズアレイ421、第2レンズアレイ422、光学素子としての偏光変換素子423、及び重畳レンズ424を備える。そして、光源装置41から射出された光束は、第1レンズアレイ421によって複数の部分光束に分割され、第2レンズアレイ422の近傍で結像する。第2レンズアレイ422から射出された各部分光束は、その中心軸(主光線)が偏光変換素子423の入射面に垂直となるように入射し、偏光変換素子423にて略1種類の直線偏光光として射出される。偏光変換素子423から直線偏光光として射出され、重畳レンズ424を介した複数の部分光束は、光学装置45の後述する光変調装置451上で重畳する。
ここで、第1レンズアレイ421と第2レンズアレイ422との間には、調光装置10(図1の破線部分)が配設されている。
ここで、第1レンズアレイ421と第2レンズアレイ422との間には、調光装置10(図1の破線部分)が配設されている。
調光装置10は光源411から射出された光束の光量を調整する一対の遮光部材101(図2、3参照)を備える。この調光装置10は、第1レンズアレイ421から第2レンズアレイ422に向かう光束の光量を調整する。これにより、光変調装置451に入射する光束の光量を調整する。
なお、調光装置10の構成の詳細については、後述する。
なお、調光装置10の構成の詳細については、後述する。
色分離光学装置43は、図1に示すように、2枚のダイクロイックミラー431,432、及び反射ミラー433を備え、これらのダイクロイックミラー431,432、反射ミラー433により照明光学装置42から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学装置44は、図1に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、及び反射ミラー442,444を備え、色分離光学装置43で分離された色光、例えば、赤色光を光学装置45の後述する赤色光側の光変調装置451Rまで導く機能を有する。
リレー光学装置44は、図1に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、及び反射ミラー442,444を備え、色分離光学装置43で分離された色光、例えば、赤色光を光学装置45の後述する赤色光側の光変調装置451Rまで導く機能を有する。
光学装置45は、入射した光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する。この光学装置45は、図1に示すように、3つの光変調装置451(赤色光側の光変調装置を451R、緑色光側の光変調装置を451G、青色光側の光変調装置を451Bとする)と、各光変調装置451の光束入射側に配置される入射側偏光板452と、各光変調装置451の光束射出側に配置される射出側偏光板453と、クロスダイクロイックプリズム454とを備える。
3つの入射側偏光板452は、色分離光学装置43で分離された各光束のうち、偏光変換素子423で揃えられた偏光方向と略同一の偏光方向を有する偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透光性基板上に偏光膜が貼付されて構成されている。
3つの射出側偏光板453は、入射側偏光板452と略同様の機能を有し、光変調装置451を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光を透過し、その他の光束を吸収する。
3つの射出側偏光板453は、入射側偏光板452と略同様の機能を有し、光変調装置451を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光を透過し、その他の光束を吸収する。
クロスダイクロイックプリズム454は、射出側偏光板453から射出された色光毎に変調された各色光を合成してカラー画像を形成する。このクロスダイクロイックプリズム454は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、光変調装置451Gから射出され射出側偏光板453を介した色光を透過し、光変調装置451R,451Bから射出され各射出側偏光板453を介した各色光を反射する。このようにして、各色光が合成されて画像光が形成される。
[冷却装置の構成]
図2は、本実施形態の冷却装置5を模式的に示す斜視図であり、具体的には、調光装置10が全開状態を背面側から見た斜視図である。
図3は、本実施形態の冷却装置5を模式的に示す斜視図であり、具体的には、調光装置10が全閉状態を背面側から見た斜視図である。
なお、図2、3では、説明の都合上、遮光部材101のみを図示し、調光装置10の他の構成、及び第1、2レンズアレイ421,422の図示を省略している。
冷却装置5は、偏光変換素子423、及び調光装置10に対して冷却空気を送風するものであり、冷却ファン51と、ダクト52とを備えている。
図2は、本実施形態の冷却装置5を模式的に示す斜視図であり、具体的には、調光装置10が全開状態を背面側から見た斜視図である。
図3は、本実施形態の冷却装置5を模式的に示す斜視図であり、具体的には、調光装置10が全閉状態を背面側から見た斜視図である。
なお、図2、3では、説明の都合上、遮光部材101のみを図示し、調光装置10の他の構成、及び第1、2レンズアレイ421,422の図示を省略している。
冷却装置5は、偏光変換素子423、及び調光装置10に対して冷却空気を送風するものであり、冷却ファン51と、ダクト52とを備えている。
[冷却ファンの構成]
冷却ファン51は、図1に示すように、投射レンズ3の右側面側に配設され、図2、3に示すように、シロッコファンで構成される。また、冷却ファン51は、外部の空気を吸入する吸入口511と、吸入した空気を吐出する吐出口512とを備えている。
冷却ファン51は、図2、3に示すように、プロジェクター1の外部の空気を吸入し、冷却対象である偏光変換素子423及び調光装置10に対してダクト52を介して吐出する。
冷却ファン51は、図1に示すように、投射レンズ3の右側面側に配設され、図2、3に示すように、シロッコファンで構成される。また、冷却ファン51は、外部の空気を吸入する吸入口511と、吸入した空気を吐出する吐出口512とを備えている。
冷却ファン51は、図2、3に示すように、プロジェクター1の外部の空気を吸入し、冷却対象である偏光変換素子423及び調光装置10に対してダクト52を介して吐出する。
[ダクトの構成]
ダクト52は、図2、3に示すように、平面視略L字状に形成され、ダクト52の一端側が冷却ファン51の吐出口512に接続される。このダクト52は、底面側が開口した容器形状を有し、開口部分が図示しない外装筐体2の底面部にて閉塞されるように当該底面部に取り付けられる。
ダクト52の他端側には、天面側に複数の送出口521が形成され、当該複数の送出口521の開閉状態を切り換える切換手段としての開閉部材522が設けられている。また、ダクト52の他端側の背面側には、開閉部材522を駆動する駆動部523が開閉部材522に電気的に接続され、配設されている。
ダクト52は、図2、3に示すように、平面視略L字状に形成され、ダクト52の一端側が冷却ファン51の吐出口512に接続される。このダクト52は、底面側が開口した容器形状を有し、開口部分が図示しない外装筐体2の底面部にて閉塞されるように当該底面部に取り付けられる。
ダクト52の他端側には、天面側に複数の送出口521が形成され、当該複数の送出口521の開閉状態を切り換える切換手段としての開閉部材522が設けられている。また、ダクト52の他端側の背面側には、開閉部材522を駆動する駆動部523が開閉部材522に電気的に接続され、配設されている。
送出口521は、図2、図3に示すように、空気の流れ方向の上流側から第1送出口5211(図3では破線部分)、第2送出口5212(図3では破線部分)、及び第3送出口5213(図2では破線部分)を備え、各送出口5211〜5213は、平面視矩形状に形成されている。
第1送出口5211は、偏光変換素子423の光射出面に向けて空気を送出する部分である。
第2送出口5212は、偏光変換素子423の光入射面に向けて空気を送出する部分である。
第3送出口5213は、ダクト52の先端部分に形成され、調光装置10の光入射側に向けて空気を送出する部分である。
第1送出口5211は、偏光変換素子423の光射出面に向けて空気を送出する部分である。
第2送出口5212は、偏光変換素子423の光入射面に向けて空気を送出する部分である。
第3送出口5213は、ダクト52の先端部分に形成され、調光装置10の光入射側に向けて空気を送出する部分である。
開閉部材522は、図2、3に示すように、ダクト52の他端側を覆うように、左右方向(入射側及び射出側方向)に移動自在に配設されている。この開閉部材522の天面側には、空気の流れ方向の上流側から第1開口部5221及び第2開口部5222が形成されている。
第1開口部5221は、ダクト52の第1送出口5211と同じ形状を有し、遮光部材101が開放されている場合に、第1送出口5211と連通することとなる。
第2開口部5222は、ダクト52の第2送出口5212と同じ形状を有し、遮光部材101が開放されている場合に、第2送出口5212と連通することとなる。
第1開口部5221は、ダクト52の第1送出口5211と同じ形状を有し、遮光部材101が開放されている場合に、第1送出口5211と連通することとなる。
第2開口部5222は、ダクト52の第2送出口5212と同じ形状を有し、遮光部材101が開放されている場合に、第2送出口5212と連通することとなる。
駆動部523は、図2、3に示すように、四角柱状の筐体を有し、当該筐体内にスピンドルモーターを備える。また、駆動部523には、光入射側に向けて延出し、開閉部材522に連結される駆動軸5231を備える。そして、駆動部523は、ダクト52の背面側に取り付けられて、開閉部材522と電気的に接続されている。駆動部523は、開閉部材522を駆動軸5231に沿って、左右方向に移動させ、各送出口5211〜5213を開閉させる。
[調光装置の構成]
調光装置10は、図1〜3に示すように、偏光変換素子423の光束入射側に配設され、第1レンズアレイ421と第2レンズアレイ422との間に配設される。この調光装置10は、図2、3に示すように、一対の遮光部材101と、遮光部材駆動部102(図4参照)と、位置検出センサー103(図4参照)とを備え、制御装置6(図4参照)と電気的に接続されている。
遮光部材101は、一端部分に軸1011を備え、当該軸1011を中心として回動し、光束入射側に向けて開放する(図2中の二点鎖線)。すなわち、遮光部材101は、軸1011を中心として回動し、入射光束の光量を調整する。例えば、図2に示す遮光部材101の非遮光時の全開時では、偏光変換素子423に向けて、光源411(図1参照)からの入射光束を全て透過させている。一方、遮光部材101が入射光束に対して略垂直となった時では、図3に示すように、光源411(図1参照)からの入射光束の大部分を遮光している。下記においては、遮光部材101が最も閉じた状態を全閉とする。
遮光部材駆動部102(図4参照)は、例えば、ステッピングモーターで構成され、遮光部材101を駆動し開閉する。この遮光部材駆動部102(図4参照)は、制御装置6からの信号に応じて、遮光部材101を回動駆動する。
位置検出センサー103は、一対の遮光部材101の位置(軸の回転位置)を検出するものであり、検出信号を制御装置6へ出力する。
調光装置10は、図1〜3に示すように、偏光変換素子423の光束入射側に配設され、第1レンズアレイ421と第2レンズアレイ422との間に配設される。この調光装置10は、図2、3に示すように、一対の遮光部材101と、遮光部材駆動部102(図4参照)と、位置検出センサー103(図4参照)とを備え、制御装置6(図4参照)と電気的に接続されている。
遮光部材101は、一端部分に軸1011を備え、当該軸1011を中心として回動し、光束入射側に向けて開放する(図2中の二点鎖線)。すなわち、遮光部材101は、軸1011を中心として回動し、入射光束の光量を調整する。例えば、図2に示す遮光部材101の非遮光時の全開時では、偏光変換素子423に向けて、光源411(図1参照)からの入射光束を全て透過させている。一方、遮光部材101が入射光束に対して略垂直となった時では、図3に示すように、光源411(図1参照)からの入射光束の大部分を遮光している。下記においては、遮光部材101が最も閉じた状態を全閉とする。
遮光部材駆動部102(図4参照)は、例えば、ステッピングモーターで構成され、遮光部材101を駆動し開閉する。この遮光部材駆動部102(図4参照)は、制御装置6からの信号に応じて、遮光部材101を回動駆動する。
位置検出センサー103は、一対の遮光部材101の位置(軸の回転位置)を検出するものであり、検出信号を制御装置6へ出力する。
[制御装置の構成]
図4は、本実施形態のプロジェクター1の内部構成を示すブロック図である。
プロジェクター1は、制御装置6と、画像表示装置7とで概略構成される。
制御装置6は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)で構成される主制御部61を備え、メモリー62に記憶された制御プログラムにしたがって、プロジェクター1全体を制御する。この制御装置6は、図4に示すように、主制御部61及びメモリー62の他、フレームメモリー63、及び駆動制御部64を備える。
図4は、本実施形態のプロジェクター1の内部構成を示すブロック図である。
プロジェクター1は、制御装置6と、画像表示装置7とで概略構成される。
制御装置6は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)で構成される主制御部61を備え、メモリー62に記憶された制御プログラムにしたがって、プロジェクター1全体を制御する。この制御装置6は、図4に示すように、主制御部61及びメモリー62の他、フレームメモリー63、及び駆動制御部64を備える。
フレームメモリー63は、光変調装置451により形成された画像信号(画像情報)を記憶可能に構成され、当該画像信号を主制御部61へ出力する。
駆動制御部64は、制御装置6に入力した画像信号に対して画像処理を施し、画像処理を施した画像信号に対する駆動信号を光変調装置451に出力するほか、光源装置41の点消灯及び発光光量を制御する制御信号を出力する。
駆動制御部64は、制御装置6に入力した画像信号に対して画像処理を施し、画像処理を施した画像信号に対する駆動信号を光変調装置451に出力するほか、光源装置41の点消灯及び発光光量を制御する制御信号を出力する。
主制御部61は、メモリー62に記憶された制御プログラムにしたがって、所定の処理を実行し、プロジェクター1全体を制御する。この主制御部61は、図4に示すように、調光制御部611と、遮光状態判定部612と、開閉部材制御部613とを備える。
なお、主制御部61としては、開閉部材522の開閉操作を行なう機能を主に説明し、その他の機能の説明を省略する。
なお、主制御部61としては、開閉部材522の開閉操作を行なう機能を主に説明し、その他の機能の説明を省略する。
調光制御部611は、フレームメモリー63に記憶された画像信号(画像情報)を解析し、光変調装置451に形成させる輝度に応じて、位置検出センサー103の検出信号を確認しながら、遮光部材駆動部102の駆動を制御する。
例えば、調光制御部611は、光変調装置451に形成させる画像が全体的に暗い場合には、一対の遮光部材101を互いに近接する方向に移動させ、光量を低減させる。
一方、調光制御部611は、光変調装置451に形成させる画像が全体的に明るい場合には、一対の遮光部材101を互いに離間する方向に移動させ、光量を増加させる。
以上の制御により、高コントラスト比の投射画像を実現している。
例えば、調光制御部611は、光変調装置451に形成させる画像が全体的に暗い場合には、一対の遮光部材101を互いに近接する方向に移動させ、光量を低減させる。
一方、調光制御部611は、光変調装置451に形成させる画像が全体的に明るい場合には、一対の遮光部材101を互いに離間する方向に移動させ、光量を増加させる。
以上の制御により、高コントラスト比の投射画像を実現している。
遮光状態判定部612は、位置検出センサー103から入力される検出信号に基づいて、一対の遮光部材101の位置(遮光状態)を判定する。本実施形態では、遮光状態判定部612は、一対の遮光部材101が非遮光時の全開時と、遮光時の全閉時とを判定する。すなわち、遮光状態判定部612は、全開時及び全閉時のいずれかの状態ある場合にのみ、判定信号を開閉部材制御部613に出力する。
開閉部材制御部613は、遮光部材101の全閉時においてのみ、駆動部523を駆動させて、開閉部材522を左右方向に移動させる。
すなわち、開閉部材制御部613は、遮光部材101の全閉時以外の状態には、図2に示すように、開閉部材522を光束入射側へ移動させて、第3送出口5213を閉塞し、第1送出口5211及び第2送出口5212を開放する。そして、第1送出口5211及び第2送出口5212から矢印B1,B2に示すように、偏光変換素子423の入射面及び射出面に向けて空気を送出する。
一方、開閉部材制御部613は、遮光部材101の全閉時には、図3に示すように、開閉部材522を光束射出側へ移動させて、第1送出口5211及び第2送出口5212を閉塞し、第3送出口5213のみを開放する。そして、第3送出口5213から矢印B3に示すように、調光装置10の入射側に向けて空気を送出する。
すなわち、開閉部材制御部613は、遮光部材101の全閉時以外の状態には、図2に示すように、開閉部材522を光束入射側へ移動させて、第3送出口5213を閉塞し、第1送出口5211及び第2送出口5212を開放する。そして、第1送出口5211及び第2送出口5212から矢印B1,B2に示すように、偏光変換素子423の入射面及び射出面に向けて空気を送出する。
一方、開閉部材制御部613は、遮光部材101の全閉時には、図3に示すように、開閉部材522を光束射出側へ移動させて、第1送出口5211及び第2送出口5212を閉塞し、第3送出口5213のみを開放する。そして、第3送出口5213から矢印B3に示すように、調光装置10の入射側に向けて空気を送出する。
なお、画像表示装置7は、図4に示すように、上述した光源装置41と、調光装置10、光変調装置451と、投射レンズ3と、冷却装置5とで構成されている。
[開閉部材の開閉処理]
次に、開閉部材522の開閉処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
先ず、調光制御部611は、フレームメモリー63に記憶された画像信号(画像情報)を解析し、光変調装置451に形成させる輝度に応じて、遮光部材101の開閉状態を制御して、遮光する光量を調整する(ステップS1)。
次に、遮光状態判定部612は、位置検出センサー103から入力される検出信号に基づいて、一対の遮光部材101の位置(遮光状態)を判定する。この際、一対の遮光部材101が全閉であるか否かを判定する(ステップS2)。
次に、開閉部材522の開閉処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
先ず、調光制御部611は、フレームメモリー63に記憶された画像信号(画像情報)を解析し、光変調装置451に形成させる輝度に応じて、遮光部材101の開閉状態を制御して、遮光する光量を調整する(ステップS1)。
次に、遮光状態判定部612は、位置検出センサー103から入力される検出信号に基づいて、一対の遮光部材101の位置(遮光状態)を判定する。この際、一対の遮光部材101が全閉であるか否かを判定する(ステップS2)。
一対の遮光部材101が全閉でない場合には、開閉部材制御部613が駆動部523を介して、開閉部材522を動作させ、第3送出口5213を閉塞し、第1送出口5211及び第2送出口5212を開放する(ステップS3)。そして、ステップS1に戻り、調光制御部611により、遮光部材101の開閉状態を制御して、遮光する光量を調整することを繰り返す(ステップS1)。
一方、一対の遮光部材101が全閉である場合には、開閉部材制御部613が駆動部523を介して、開閉部材522を動作させ、第1送出口5211及び第2送出口5212を閉塞し、第3送出口5213のみを開放する。(ステップS4)。そして、ステップS1に戻り、調光制御部611により、遮光部材101の開閉状態を制御して、遮光する光量を調整することを繰り返す(ステップS1)。
一方、一対の遮光部材101が全閉である場合には、開閉部材制御部613が駆動部523を介して、開閉部材522を動作させ、第1送出口5211及び第2送出口5212を閉塞し、第3送出口5213のみを開放する。(ステップS4)。そして、ステップS1に戻り、調光制御部611により、遮光部材101の開閉状態を制御して、遮光する光量を調整することを繰り返す(ステップS1)。
上述した本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、冷却ファン51の吐出口512から吐出される冷却空気は、調光装置10及び偏光変換素子423に導かれるので、1つの冷却ファン51で調光装置10及び偏光変換素子423を冷却でき、構造の簡素化を図ることができる。
また、調光装置10の光量の調整状態に応じて、調光装置10または偏光変換素子423へ送出する冷却空気の流量を変更する開閉部材522を備えるので、調光装置10が遮光する光量が多い場合には、調光装置10に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を開閉部材522により変更できる。また、調光装置10が入射する光束を透過させる場合には、光束射出側に配設される偏光変換素子423に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を開閉部材522により変更できる。従って、1つの冷却ファン51でも調光装置10の光量の調整状態に応じて、光を吸収して発熱している構成部材に対して、冷却空気の流量を変更することで、冷却対象に冷却空気を送出でき、冷却効率を向上できる。
本実施形態では、冷却ファン51の吐出口512から吐出される冷却空気は、調光装置10及び偏光変換素子423に導かれるので、1つの冷却ファン51で調光装置10及び偏光変換素子423を冷却でき、構造の簡素化を図ることができる。
また、調光装置10の光量の調整状態に応じて、調光装置10または偏光変換素子423へ送出する冷却空気の流量を変更する開閉部材522を備えるので、調光装置10が遮光する光量が多い場合には、調光装置10に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を開閉部材522により変更できる。また、調光装置10が入射する光束を透過させる場合には、光束射出側に配設される偏光変換素子423に向けて冷却空気を送出するように冷却空気の流量を開閉部材522により変更できる。従って、1つの冷却ファン51でも調光装置10の光量の調整状態に応じて、光を吸収して発熱している構成部材に対して、冷却空気の流量を変更することで、冷却対象に冷却空気を送出でき、冷却効率を向上できる。
さらに、開閉部材522がシャッター部材で構成され、当該開閉部材522がダクトに形成された複数の送出口521を開閉する。これによれば、簡素な構造で、送出口521を開閉でき、冷却空気の送出先を容易に変更できる。
[実施形態の変形]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、遮光部材101の全閉時にのみ、開閉部材522を動作させていたが、遮光部材101の光量の調整状態に応じて、開閉部材522を動作させてもよい。
前記実施形態では、偏光変換素子423を冷却していたが、これに限定されず、調光装置の光束射出側に配設される他の光学素子であってもよい。
前記実施形態では、透過型の光変調装置451を採用していたが、これに限らず、反射型の光変調装置を採用してもよく、あるいは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を採用してもよい。なお、DMDは米国テキサスインスツルメンツ社の商標である。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、遮光部材101の全閉時にのみ、開閉部材522を動作させていたが、遮光部材101の光量の調整状態に応じて、開閉部材522を動作させてもよい。
前記実施形態では、偏光変換素子423を冷却していたが、これに限定されず、調光装置の光束射出側に配設される他の光学素子であってもよい。
前記実施形態では、透過型の光変調装置451を採用していたが、これに限らず、反射型の光変調装置を採用してもよく、あるいは、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を採用してもよい。なお、DMDは米国テキサスインスツルメンツ社の商標である。
本発明は、プレゼンテーションやホームシアターに用いられるプロジェクターに利用できる。
1…プロジェクター、10…調光装置、51…冷却ファン、52…ダクト、423…偏光変換素子(光学素子)、512…吐出口、521…送出口、522…開閉部材(切換手段、シャッター部材)。
Claims (2)
- 入射光束の光量を調整する調光装置と、前記調光装置の光束射出側に配設されて入射光束を光学的に変換する光学素子とを備えたプロジェクターであって、
前記調光装置及び前記光学素子を冷却する冷却ファンと、
前記冷却ファンの吐出口に接続され、前記吐出口から吐出される冷却空気を前記調光装置及び前記光学素子に導くダクトとを備え、
前記ダクトは、
前記調光装置の光量の調整状態に応じて、前記調光装置または前記光学素子へ送出する前記冷却空気の流量を変更する切換手段を備える
ことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記ダクトには、
前記調光装置及び前記光学素子に向けて前記冷却空気を送出する複数の送出口が形成され、
前記切換手段は、
前記調光装置の光量の調整状態に応じて、前記複数の送出口を開閉するシャッター部材で構成される
ことを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009071801A JP2010224249A (ja) | 2009-03-24 | 2009-03-24 | プロジェクター |
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JP2009071801A Pending JP2010224249A (ja) | 2009-03-24 | 2009-03-24 | プロジェクター |
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JP2015055702A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
-
2009
- 2009-03-24 JP JP2009071801A patent/JP2010224249A/ja active Pending
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US9411217B2 (en) | 2013-09-11 | 2016-08-09 | Seiko Epson Corporation | Projector with light control apparatus that adjusts a covered amount of a blowoff port in accordance with an amount of shielded light |
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