JP5509243B2 - 加圧流動炉システム及び加圧流動炉システムの臭気処理方法 - Google Patents

加圧流動炉システム及び加圧流動炉システムの臭気処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、下水汚泥、バイオマス、都市ゴミ等の被処理物を燃焼する加圧流動炉システム及び加圧流動炉システムの臭気除去方法に関するものであり、より詳細には、加圧流動炉システムの貯留装置に貯留される下水汚泥、バイオマス、都市ゴミ等の被処理物から発生する臭気の除去に優れた加圧流動炉システム及び加圧流動炉システムの臭気除去方法に関するものである。
従来、下水汚泥、バイオマス、都市ゴミ等の被処理物から発生した臭気を除去するために、被処理物から発生した臭気を燃焼炉で燃焼させる除去方法、被処理物から発生した臭気を白煙防止用熱交換器で予熱して脱臭し白煙防止用ガスとして使用する除去方法が提案されている(特許文献1〜3参照)。
また、被処理物を加圧下で燃焼処理する加圧流動炉システムが知られている。このシステムでは、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスの有する熱エネルギーおよび圧力を利用して過給機を駆動させ、圧縮空気を生成し、この圧縮空気を、加圧流動炉で燃焼に必要な燃焼空気とすることを特徴とする燃焼システムである。このように被処理物を燃焼処理させた際に生じる燃焼排ガスにより燃焼空気を生成できるため、燃焼空気を供給するためのブロワを設ける必要はなく、省エネルギー型の燃焼設備として開発が進められている(特許文献4参照)。
特開昭57−7893号公報 特開平7−2588号公報 特開平7−133920号公報 特開2005−28251号公報
しかしながら、加圧流動炉システムに特許文献1〜4に記載された臭気の除去方法を採用した場合、臭気中に含まれる硫化水素と水分の結露によってコンプレッサーに腐食等が発生し作動不良を引き起す虞があった。
また、燃焼空気として利用することなく白煙防止用熱交換器に臭気を供給する方法は、資源の有効活用に反し経済的にも不利益となる虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明及び作用効果は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
硫化水素と水分を含有する被処理物を貯留する貯留装置と、該被処理物を燃焼させる加圧流動炉と、該加圧流動炉から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービンとタービンの回動に伴って回動され前記加圧流動炉に燃焼空気を供給するコンプレッサーを内装する過給機と、該タービンから供給される燃焼排ガスによって白煙防止用空気を加熱する白煙防止用熱交換器と、を備える加圧流動炉システムにおいて、
記コンプレッサーに吸引される空気を供給する第一流路と、
前記第一流路に連通し、前記貯留装置の被処理物から発生する臭気を供給する第二流路と、
前記第一流路とコンプレッサーを連通する第三流路と、
前記第一流路、第二流路、及び第三流路の少なくとも一流路と連通し、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体を供給する第四流路とを有し、
前記加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体は、前記過給機よりも下流の流路から分岐した気体であることを特徴とする加圧流動炉システム。
(作用効果)
ンプレッサーに吸引される空気を供給する第一流路と、第一流路に連通し、貯留装置の被処理物から発生する臭気を供給する第二流路と、第一流路とコンプレッサーを連通する第三流路と、 第一流路、第二流路、及び第三流路の少なくとも一流路と連通し、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体を供給する第四流路とを備えているので、コンプレッサーに供給される臭気は露点温度よりも高い約30〜50℃に昇温されるために、臭気中に含まれる硫化水素と水分の結露によるコンプレッサーに作動不良を防止することができる。また、被処理物から発生する臭気をコンプレッサーから加圧流動炉に供給する燃焼空気の一部として利用しているために、ランニング費用等を低減することもできる。
また、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体は、前記過給機よりも下流の流路から分岐した気体であるので、排気ガスを減圧する減圧装置等を別に備える必要もなく設備費用を低減することができる。
<請求項2記載の発明>
前記加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体は、白煙防止用熱交換器から排出される昇温された白煙防止用空気である請求項1記載の加圧流動炉システム。
(作用効果)
加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体が白煙防止用熱交換器から排出される昇温された白煙防止用空気であるので、臭気を昇温にされた空気によって短時間で効率的に加熱することができ、昇温にされた空気を減圧する減圧装置等を別に備える必要もなく設備費用を低減することができる。
<請求項3記載の発明>
硫化水素と水分を含有する被処理物を貯留する貯留装置と、該被処理物を燃焼させる加圧流動炉と、該加圧流動炉から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービンとタービンの回動に伴って回動され前記加圧流動炉に燃焼空気を供給するコンプレッサーを内装する過給機と、該タービンから供給される排気ガスによって白煙防止用空気を加熱する白煙防止用熱交換器とを備える加圧流動炉システムにおいて、
前記コンプレッサーに吸引される空気を供給する第一流路と、
前記第一流路に連通し、前記貯留装置の被処理物から発生する臭気を供給する第二流路と、
前記第一流路とコンプレッサーを連通する第三流路と、
前記第一流路又は第二流路の少なくとも一方に、熱交換手段を設け、前記熱交換手段に供給される加熱媒体により、該熱交換手段を設置した流路内を流れる流体を間接的に昇温し、
前記加熱媒体は、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスであって、該燃焼排ガスは、過給機よりも下流の流路から分岐した気体であることを特徴とする加圧流動炉システム。
(作用効果)
コンプレッサーに吸引される空気を供給する第一流路と、第一流路に連通し、前記貯留装置の被処理物から発生する臭気を供給する第二流路と、第一流路とコンプレッサーを連通する第三流路と、第一流路又は第二流路の少なくとも一方に、熱交換手段を設け、熱交換手段に供給される加熱媒体により、熱交換手段を設置した流路内を流れる流体を間接的に昇温するので、臭気中に含まれる硫化水素と水分の結露によるコンプレッサーに作動不良を防止することができる。また、被処理物から発生する臭気をコンプレッサーから加圧流動炉に供給する燃焼空気の一部として利用しているために、ランニング費用等を低減することもできる。さらに、臭気を熱交換器により間接的に加熱するために、排気ガス等に含まれる煤等の不純物の堆積によるコンプレッサーの作動不良も防止することができる。
また、加熱媒体は、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスであって、該燃焼排ガスは、過給機よりも下流の流路から分岐した気体であるので、排気ガスを減圧する減圧装置等を別に備える必要もなく設備費用を低減することができる。
<請求項記載の発明>
硫化水素と水分を含有する被処理物を貯留する貯留装置と、該被処理物を燃焼させる加圧流動炉と、該加圧流動炉から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービンとタービンの回動に伴って回動され前記加圧流動炉に燃焼空気を供給するコンプレッサーを内装する過給機と、該タービンから供給される排気ガスによって白煙防止用空気を加熱する白煙防止用熱交換器と、備える加圧流動炉システムの臭気除去方法であって、
前記貯留装置の被処理物から発生する臭気に、前記過給機よりも下流の流路から分岐した加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体を混合し、
前記被処理物から発生する臭気を30〜60℃に加熱した後に、昇温した臭気をコンプレッサーに供給することを特徴とする加圧流動炉システムの臭気処理方法。
(作用効果)
貯留装置の被処理物から発生する臭気に、過給機よりも下流の流路から分岐した加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体を混合し、貯留装置の被処理物から発生する臭気を30〜60℃に加熱した後に、臭気をコンプレッサーに供給するので、排気ガスを減圧する減圧装置等を別に備える必要もなく設備費用を低減することができ、臭気中に含まれる硫化水素と水分の結露によるコンプレッサーに作動不良を防止することができる。
本発明によれば、臭気中に含まれる硫化水素と水分の結露によるコンプレッサーに作動不良を防止できる。
加圧流動炉システムの説明図である。 図1の部分拡大図である。 図1の部分拡大図である。 図1の部分拡大図である。 第1変形例の説明図である。 第2変形例の説明図である。 第2変形例の説明図である。
以下、本発明の本実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするため、便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
加圧流動炉システム1は、図1に示すように、汚泥等の被処理物を貯留する貯留装置10と、貯留装置10から供給された被処理物を燃焼する加圧流動炉20と、加圧流動炉20から排出された燃焼排ガスによって加圧流動炉20に供給される燃焼空気を加熱する空気予熱器40と、燃焼排ガス中の粉塵等を除去する集塵機50と、燃焼排ガスによって駆動され、空気を吸気する過給機60と、過給機60から排出された燃焼排ガスによって排煙処理塔80に供給される空気を加熱する白煙防止用熱交換器70と、燃焼排ガス内の不純物を除去する排煙処理塔80を備えている。
(貯留装置)
貯留装置10には、含水率を65〜85質量%程度に脱水処理された下水汚泥などの被処理物が貯留される。
貯留装置10の下部には、貯留された被処理物を加圧流動炉20に所定量を供給する定量フィーダ11が配置される。定量フィーダ11の下部には、被処理物を加圧流動炉20に圧送するために、投入ポンプ12が備えられている。なお、投入ポンプ12としては、一軸ネジ式ポンプ、ピストンポンプ等が使用できる。
(加圧流動炉)
加圧流動炉20の下部には、流動媒体となる所定の粒径を有する砂等の固体粒子が充填されている。加圧流動炉20は、供給される燃焼空気によって固体粒子からなる流動層(砂層)の流動状態を維持しつつ、外部から供給される被処理物、必要に応じて供給される都市ガス、重油等の補助燃料を燃焼させるものである。
加圧流動炉20は、図1、図2に示すように、一側の側壁の下部には、砂層を加熱する補助燃料燃焼装置21が配置され、補助燃料燃焼装置21の上側近傍の部位には、始動時に砂層を加熱する始動用バーナ22が配置されている。また、加圧流動炉20の上部には、燃焼排ガスを冷却するためのウオータガン(図示省略)が配置され、燃焼排ガスの温度が所定温度以上に上昇した場合には冷却水を炉内に噴霧する。
加圧流動炉20の他側の側壁の下部には、加圧流動炉20の内部に燃焼空気を供給する燃焼空気供給管24が配置され、上部の細径化された側壁には、被処理物、補助燃料等の燃焼によって発生した排ガス、水蒸気を外部に排出する排出口90Aが形成されている。
また、加圧流動炉20の側壁には、加圧流動炉20の内部の温度を測定するために、温度センサ(第一温度センサ)が設置されている。なお、本明細書においては、排ガス、水蒸気を総称して燃焼排ガスというものとする。
加圧流動炉20からは排出された燃焼排ガスは、加圧流動炉20の後段に設置された空気予熱器40に配管90を介して供給される。空気予熱器40では、加圧流動炉20に供給される燃焼空気の温度を上昇させるために、燃焼排ガスと燃焼空気を間接的に熱交換が行われる。なお、空気予熱器としては、シェルアンドチューブ式熱交換器を使用するのが望ましい。
空気予熱器40は、図1、図3に示すように、一側の側壁の上部には、加圧流動炉20から排出された圧力100〜200kPa、温度約850℃の燃焼排ガスを機内に供給する供給口90Bが形成され、供給口90Bの下側近傍の部位には、温度約130〜650℃の燃焼空気を機外に排出する排出口91Aが形成されている。また、燃焼排ガスの供給口90Bは、配管90を介して加圧流動炉20の排出口90Aに接続され、燃焼空気の排出口91Aは、配管91を介して加圧流動炉20に設けられた燃焼空気供給管24の後部に接続されている。
空気予熱器40の他側の側壁の下部には、圧力約100〜200kPa、温度約200〜700℃の燃焼排ガスを機外に排出する排出口92Aが形成され、排出口92Aの上側近傍の部位には、圧力約100〜200kPa、温度約10〜140℃の燃焼空気を機内に供給する供給口95Bが形成されている。
(集塵機)
空気予熱器40から排出された燃焼排ガスは、合流後、集塵機50に供給される。集塵機50では、燃焼排ガス中の焼却灰やダスト、流動砂等の不純物が除去される。なお、集塵機としては、セラミックバグフィルタ、サイクロンなど公知の集塵機を用いることができるが、特にセラミックバグフィルタが好適である。
集塵機50は、図1、図3に示すように、一側の側壁の下部には、空気予熱器40から排出された圧力100〜200kPa、温度200〜700℃の燃焼排ガスを機内に供給する供給口92Bが形成され、上部には、不純物等が取除かれた燃焼排ガスを機外に排出する排出口93Aが形成されている。また、燃焼排ガスの供給口92Bは、配管92を介して空気予熱器40の燃焼排ガスの排出口92Aに接続されている。
集塵機50内には、燃焼排ガスに混在する不純物等を取除くために、下部に形成された供給口92Bと上部に形成された排出口93Aの上下方向に間の部位にセラミックフィルタ等から選択されるフィルタ(図示省略)が内装されている。フィルタで取除かれた燃焼排ガス中の不純物等は、集塵機50内の底部に一時的に貯留された後、定期的に外部に排出される。
(過給機)
過給機60は、集塵機50の後段に配置されており、集塵機50から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービン61と、タービン61の回動をコンプレッサー62に伝動する軸63と、軸63を介して伝動されたタービン61の回動に伴って回動して燃焼空気を生成するコンプレッサー62とを備える機器である。過給機60には、図1、図3に示すように、タービン61の下部には、集塵機50から排出される圧力100〜200kPa、温度200〜650℃の燃焼排ガスを機内に供給する供給口93Bが形成され、タービン61の側部には、燃焼排ガスを機外に排出する排出口97Aが形成されている。また、燃焼排ガスの供給口93Bは、配管93を介して集塵機50の排出口93Aに接続されている。
過給機60のコンプレッサー62の側部には、空気を機内に供給する供給口67Bが形成され、コンプレッサー62の上部には、圧力150〜200kPa、温度15〜150℃の燃焼空気を機外に排出する排出口94Aが形成されている。
空気の供給口67Bは、配管67、66を介して起動用ブロワ65に接続され、燃焼空気の排出口94Aは、配管94、96、95を介して空気予熱器40の供給口95Bと、配管94、96を介して加圧流動炉20の始動用バーナ22の後部にそれぞれ接続されて制御されている。
(起動用ブロワ)
起動用ブロワ65は、加圧流動炉システム1の始動時に、加圧流動炉20の流動空気および、始動用バーナ22に燃焼空気を供給する機器である。また、起動用ブロワ65は、貯留装置10からの被処理物の供給の中断等によって、加圧流動炉20で発生する水蒸気が低減し、過給機60のタービン61の回転数が低回転になり、コンプレッサー62による外気の吸気が低減した場合に、強制的にコンプレッサー62に外気を供給する機能を併せ持っている。
起動用ブロワ65は、配管66、68、96を介して加圧流動炉20に配置された始動用バーナ22の後部に接続され、配管66、68、95を介して空気予熱器40の燃焼空気の供給口95Bに接続され、配管66、67を介して過給機60のコンプレッサー62の供給口67Bに接続されている。
配管68の中間部には、配管68の連通を行うダンパ68Cが配置されている。ダンパ68Cは、加圧流動炉20の始動時(始動用バーナ22の着火時)から焼却炉20の昇温が完了するまで配管68を連通し、焼却炉20の昇温完了後に、配管68を遮断する。すなわち、加圧流動炉20の始動時から焼却炉の昇温が完了するまでは、加圧流動炉20の始動用バーナ22、空気予熱器40を介して加圧流動炉20の燃焼空気供給管24に起動用ブロワ65によって燃焼空気を供給し、焼却炉の昇温完了後は、空気予熱器40を介して加圧流動炉20の燃焼空気供給管24に過給機60のコンプレッサー62によって燃焼空気を供給する。
(白煙防止用熱交換器)
白煙防止用熱交換器70は、煙突87から外部に排出される燃焼排ガスの白煙を防止するために、過給機60から排出された燃焼排ガスと白煙防止ファンから供給される白煙防止用空気とを間接的に熱交換する機器である。熱交換により、燃焼排ガスは冷却されるとともに白煙防止用空気は昇温される。白煙防止用熱交換器70によって熱交換された後の燃焼排ガスは、後段の排煙処理塔80に送出される。白煙防止用熱交換器70としてシェルアンドチューブ式熱交換器やプレート式熱交換器等を用いることができる。
(排煙処理塔)
排煙処理塔80は、機器外に燃焼排ガスに含まれる不純物等の排出を防止する機器であり、排煙処理塔80の上部には煙突87が配置されている。
排煙処理塔80は、図1、図4に示すように、一側の側壁の下部には、白煙防止用熱交換器70から排出された燃焼排ガスを機器内に供給する供給口98Bが形成され、鋼板等を溶接して形成した煙突87の一側の側壁の下部には、白煙防止用熱交換器70から排出された白煙防止用空気を煙87内に供給する供給口99Bが形成されている。また、燃焼排ガスの供給口98Bは、配管98を介して白煙防止用熱交換器70の下部に形成された燃焼排ガスの排出口98Aに接続され、白煙防止用空気の供給口99Bは、配管99を介して白煙防止用熱交換器70の上部に形成された白煙防止用空気の排出99Aに接続されている。
排煙処理塔80の他側の側壁の上部には、外部から供給される水を機器内に噴霧する噴霧管84が配置され、中間部と、下部には、それぞれ、循環ポンプ83を介して排煙処理塔80の底部に貯留された苛性ソーダが含有された苛性ソーダ水を機器内に噴霧する噴霧管85が配置されている。また、排煙処理塔80に貯留された苛性ソーダ水は、苛性ソーダポンプを介して苛性ソーダタンクから供給され、常時適正量に維持されている。
排煙処理塔80に供給された燃焼排ガスは、不純物等を除去されたのち白煙防止用空気と混合され、煙突87から外部に排出される。
(臭気ガスの加温)
図1、図3に示すように、貯留装置10に貯留される下水汚泥等の被処理物から発生する臭気ガスは、臭気ガスを燃焼させ脱臭するために、配管(請求項における「第二流路)15を介して配管(第一流路)16に供給され、配管(請求項における「第一流路」)16の端部から供給された空気と混合され、配管(請求項における「第三流路」)66、67を介して過給機60のコンプレッサー62に供給される。なお、配管16は、配管66の仕切弁66Cの下流側の部位に接続されている。このとき燃焼脱臭させる臭気は、貯留装置10から発生する臭気に限らず、外部に設けられた汚泥脱水設備やゴミ処理設備から生じる臭気を配管16に接続してもよい。
配管66と配管99は配管(請求項における「流路)17で接続し、流量調整弁17Cを介して、配管99を流れる約200〜300℃の白煙防止用空気を臭気ガスと空気の混合ガスに供給する。白煙防止用空気と混合された混合ガスは、コンプレッサー62側の供給口67Bにおいて約30〜50℃のガスとなる。このような構成とすることで臭気ガスに含有される硫化水素が、空気中に含有される水分が結露した中に熔解し、硫酸となることを回避し過給機60内の硫酸腐食を防止することができる。ここで混合する白煙防止用空気量は、臭気ガスと空気の混合ガスに対して5vol%以上とすることが好ましい、5vol%以下であると充分な加温ができず過給機コンプレッサー部で結露する恐れがある。
本実施形態の第1の変形例を図5(a)、(b)に示す。この変形例では、臭気ガス、空気のどちらか一方に予め白煙防止用空気の混合している点において本実施形態と異なる。図5(a)においては、空気を圧縮機に供給する配管16に配管17を接続し、予め空気を昇温させた上で臭気ガスと混合させる。図5(b)においては、臭気ガスが供給される配管15に配管17を接続し、臭気ガスを予め昇温させる。このような構成とすることで熱交換器の設置が不要で経済的なシステム構造となる。
また、第2の変形例を図6および図7に示す。第2の変形例は、配管15に供給される臭気を間接的に加熱し、過給機60内の硫酸腐食を防止する点で第1の変形例と異なる。
図6(a)は、配管97を流れる約400〜500℃の燃焼排ガスで加熱するために、配管97から配管97Xを分岐させ熱交換器(熱交換手段)18に接続し、熱交換器で臭気ガスを30℃〜50℃程度に昇温させる場合を示し、図6(b)は、配管99を流れる約200〜300℃の高温の燃焼排ガスで加熱するために、配管99から配管99Xを分岐させ空気予熱器18に接続した場合を示している。なお、燃焼排ガスを熱源とする廃熱ボイラが設置されている場合には、廃熱ボイラで生成されるスチームを熱源として使用することができる。
また、図7(a)、(b)には、高温気体以外の加熱源を用いた実施形態を示す。図7(a)は、外部から供給される温水で加熱する場合を示し、図7(b)は、電気ヒータで加熱する場合を示している。
1 加圧流動炉システム
10 貯留装置
15 配管(第二流路)
16 配管(第一流路)
17 配管(第流路)
18 熱交換器(熱交換手段)
20 加圧流動炉
21 補助燃料燃焼装置
22 始動用バーナ
24 燃焼吸気供給管
60 過給機
61 タービン
62 コンプレッサー
66 配管(第三流路)
67 配管(第三流路)
70 白煙防止用熱交換器
80 排煙処理塔
87 煙突
97 配管
97X 配
98 配管
99 配管
99X 配

Claims (4)

  1. 硫化水素と水分を含有する被処理物を貯留する貯留装置と、該被処理物を燃焼させる加圧流動炉と、該加圧流動炉から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービンとタービンの回動に伴って回動され前記加圧流動炉に燃焼空気を供給するコンプレッサーを内装する過給機と、該タービンから供給される燃焼排ガスによって白煙防止用空気を加熱する白煙防止用熱交換器と、を備える加圧流動炉システムにおいて、
    記コンプレッサーに吸引される空気を供給する第一流路と、
    前記第一流路に連通し、前記貯留装置の被処理物から発生する臭気を供給する第二流路と、
    前記第一流路とコンプレッサーを連通する第三流路と、
    前記第一流路、第二流路、及び第三流路の少なくとも一流路と連通し、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体を供給する第四流路とを有し、
    前記加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体は、前記過給機よりも下流の流路から分岐した気体であることを特徴とする加圧流動炉システム。
  2. 前記加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体は、白煙防止用熱交換器から排出される昇温された白煙防止用空気である請求項1記載の加圧流動炉システム。
  3. 硫化水素と水分を含有する被処理物を貯留する貯留装置と、該被処理物を燃焼させる加圧流動炉と、該加圧流動炉から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービンとタービンの回動に伴って回動され前記加圧流動炉に燃焼空気を供給するコンプレッサーを内装する過給機と、該タービンから供給される排気ガスによって白煙防止用空気を加熱する白煙防止用熱交換器とを備える加圧流動炉システムにおいて、
    前記コンプレッサーに吸引される空気を供給する第一流路と、
    前記第一流路に連通し、前記貯留装置の被処理物から発生する臭気を供給する第二流路と、
    前記第一流路とコンプレッサーを連通する第三流路と、
    前記第一流路又は第二流路の少なくとも一方に、熱交換手段を設け、前記熱交換手段に供給される加熱媒体により、該熱交換手段を設置した流路内を流れる流体を間接的に昇温し、
    前記加熱媒体は、加圧流動炉から排出された燃焼排ガスであって、該燃焼排ガスは、過給機よりも下流の流路から分岐した気体であることを特徴とする加圧流動炉システム。
  4. 硫化水素と水分を含有する被処理物を貯留する貯留装置と、該被処理物を燃焼させる加圧流動炉と、該加圧流動炉から排出される燃焼排ガスによって回動されるタービンとタービンの回動に伴って回動され前記加圧流動炉に燃焼空気を供給するコンプレッサーを内装する過給機と、該タービンから供給される排気ガスによって白煙防止用空気を加熱する白煙防止用熱交換器と、備える加圧流動炉システムの臭気除去方法であって、
    前記貯留装置の被処理物から発生する臭気に、前記過給機よりも下流の流路から分岐した加圧流動炉から排出された燃焼排ガスによって昇温にされた気体を混合し、
    前記被処理物から発生する臭気を30〜60℃に加熱した後に、昇温した臭気をコンプレッサーに供給することを特徴とする加圧流動炉システムの臭気処理方法。
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