JP5508924B2 - タンク一体式空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、タンク一体式空気圧縮機に関する。
特許文献1に記載のタンク一体式空気圧縮機は2本のタンク長手方向(軸方向)とファン(モータ)の軸(駆動軸)方向が直交するように配置されている。
また、特許文献2に記載のタンク一体式空気圧縮機は、2本のタンク長手方向(軸方向)とファン(モータ)の軸(駆動軸)方向が並行になるように配置され、タンク一体式空気圧縮機を覆うカバーには吸気口と排気口が設けられている。
特開2001−3869号公報 特開平11−218080号公報
特許文献1に記載のタンク一体式空気圧縮機は、タンク一体式空気圧縮機を覆うカバーがなく、ファンにより発生した冷却風をカバー内において効率的に流すことができない。
特許文献2に記載のタンク一体式空気圧縮機は、吸気口及び排気口がタンクよりも上にあるため、高温の圧縮空気を貯留するタンクを効率的に冷却することができない。
本発明は、タンク一体式圧縮機において貯留タンクや発熱素子といった高温になる部位に効率的に冷却風を導くことにより、高温になる部位を効率的に冷却し、小型空気圧縮機における高信頼化を実現することを目的とする。
本発明では、気体を圧縮する圧縮機本体と、互いに並行に配置され、前記圧縮機本体により圧縮された気体を貯留する一対の略円筒状の貯留タンクと、前記一対の貯留タンクよりも上で前記一対の貯留タンクの軸方向と交差する方向に配置された回転軸を有し、前記圧縮機本体を駆動するモータと、前記回転軸の端部に設けられた冷却ファンと、前記圧縮機本体、前記一対の貯留タンク、前記モータ、前記冷却ファンを覆うカバーとを備える空気圧縮機であって、前記カバーは、空気圧縮機内部に冷却風を吸込む吸気口と空気圧縮機外部に冷却風を排気する排気口とを有し、前記排気口は前記貯留タンクの上端よりも低い位置に配置され、前記カバーの前記貯留タンクの上端よりも上の位置には排気口を設けず、前記一対の貯留タンクのうち吸気口から離れた側に配置された第1の貯留タンクは、前記圧縮機本体に連結されて、圧縮された気体を貯留する一次側タンクであり、前記一対の貯留タンクのうち吸気口に近い側に配置された第2の貯留タンクは、前記第1の貯留タンクに連結される二次側タンクであることを特徴とするタンク一体式空気圧縮機を提供する。
以上より、本発明によれば、タンク一体式圧縮機において貯留タンクや発熱素子といった高温になる部位に効率的に冷却風を導くこと、高温になる部位を効率的に冷却し、小型空気圧縮機における高信頼化を実現することができる。
本発明の実施例1に係る圧縮機本体の側断面図である。 本発明の実施例1に係るタンク一体式空気圧縮機本体である。 本発明の実施例1に係るタンク一体式空気圧縮機の側断面図である。 本発明の実施例2に係るタンク一体式空気圧縮機の側断面図である。 本発明の実施例3に係るタンク一体式空気圧縮機の側断面図である。 本発明の実施例4に係るタンク一体式空気圧縮機本体である。 本発明の実施例5に係るタンク一体式空気圧縮機の側断面図である。 本発明の実施例5に係るタンク一体式空気圧縮機のインバータ制御装置を収めたケーシングの拡大図である。 本発明の実施例1の変形例に係る圧縮機本体の側断面図である。
以下、本発明の各実施例に係るタンク一体式空気圧縮機を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、本発明の実施例1に係るタンク一体式空気圧縮機において空気を圧縮する圧縮機本体1の構造を、図1、図9を参照しつつ以下に説明する。
1は空気を圧縮する圧縮機本体である。圧縮機本体1は、クランクケース1Aとクランクケース1Aに取り付けられたシリンダ18を備えている。クランクケース1A内にはモータ6のシャフト(回転軸)6Aが貫通している。
1Aは圧縮機本体1及びモータ6を覆うクランクケースである。クランクケース1Aの一端側にはステータ2が直接固定され、ベアリング3が装着されており、ステータ2の取り付け側と反対側には、ベアリング4が装着された軸受箱5が勘合される構造となっている。また、クランクケース1A内を貫通するシャフト6Aの中央部にはキー12を有する。また、空気をシール、圧縮するためのピストンリング13を有した連接棒組14が、ベアリング15と偏心したエキセントリック16を介してバランス17と共に挿入される。連接棒組14およびバランス17は、クランクケース1Aおよび軸受箱5に装着された2個のベアリング3、4によって両側から支持されている。
6は圧縮機本体1を駆動するモータである。モータ6はステータ2、ベアリング3、シャフト6A、キー7、ロータ8、ワッシャ9を有し、シャフト6Aの端部には冷却ファン10が設けられている。モータ6は後述する貯留タンク24、25よりも上にシャフト6Aの軸方向が後述する貯留タンク24、25の長手方向(軸方向)と直交(交差)する方向に配置される。シャフト6Aの一端側にキー7を介してロータ8が装着されている。ロータ8はワッシャ9と冷却ファン10を取り付けるためのファンシャフト11によって、軸方向に固定されている。
また、本実施例における変形例として、図9に示すように冷却ファン10の外周に冷却ファン10と一体成型されたフライホイールリング38を設けてもよい。フライホイールリング38は冷却ファン10の外周に冷却ファン10と一体成型された樹脂材、もしくは冷却ファンにインサート成型された金属材の円環物である。フライホイールリング38は冷却ファン10と一体に回転する。冷却ファン10の径はモータ6の径よりも大きいため、フライホイールリング38が冷却ファン10と一体に回転することにより、大きな回転モーメントを発生させることができる。これにより、モータ6の回転駆動を補助し、少ない電力で圧縮機本体1を効率よく駆動させることができるため、少ない電力で高圧の圧縮空気を生成することができる。
10は後述するカバー26の内部に冷却風を供給し、圧縮機本体1、空気タンク24、25などのタンク一体式空気圧縮機の構成要素を冷却するための冷却ファンである。冷却ファン10はファンシャフト11によってシャフト6Aの端部に設けられ、モータ6によって駆動される。
18は、クランクケースに取り付けられたシリンダである。本実施例ではシリンダ18を2つ設け、一対のシリンダ18がクランクケースを挟んで互いに対向するように取り付けた。シリンダ18は、フランジ19、空気弁20、通しボルト22を備える。シリンダヘッド21クランクケース1Aにはシリンダ18を取り付けるためのフランジ19が設けられており、シリンダ19、空気弁20、シリンダヘッド21が、通しボルト22によって前記フランジ19に固定され、圧縮室23を形成している。
本実施例における圧縮機本体1の動作について説明する。本実施例における圧縮機本体1は前記ロータ8の駆動によりシャフト6Aが回転すると、エキセントリック16によって連接棒組14およびピストンリング13が圧縮室23内を往復運動する。このピストンリング13が上死点から下死点へ向かう吸い込み工程ではシリンダヘッド21、空気弁20を通じて圧縮室23内へ空気を吸い込み、逆に上死点へ向かう吐き出し工程では吸い込んだ空気を圧縮しつつ、空気弁20、シリンダヘッド21を通じて吐き出す構造である。シリンダヘッド21を通じて吐き出された空気は後述の貯留タンク24、25に貯留される。本実施例では、一方のシリンダ18で圧縮した空気をさらに他方のシリンダ18で圧縮する2段圧縮を行うことにより効率よく空気を圧縮している。
次に、本発明の実施例1に係るタンク一体式空気圧縮機の配置及び冷却について、図2、図3を参照しつつ以下に説明する。
24、25は圧縮機本体1により圧縮された空気を貯留する一対の略円筒状の貯留タンクである。一対の貯留タンク24、25は離間して並行に配置され、シャフト6A及びファンシャフト11よりも下に配置される。また、2本の貯留タンク24、25の長手方向(軸方向)とシャフト6A及びファンシャフト11の軸方向は直交(交差)するように配置される。このように配置したことで、2本の貯留タンク24、25長手方向(軸方向)と冷却ファン10によって発生する冷却風が流れる方向とが直交(交差)するため、貯留タンク24、25の長手側の側面に冷却風を直接当てることができ、圧縮された高温の圧縮空気が貯留される貯留タンク24、25を効率的に冷却することができる。これにより、ユーザが貯留タンク24、25に触れた場合の火傷等を防止することができる。一方、特許文献2に記載のタンク一体式圧縮機は、タンクの長手方向と冷却ファンが設けられたモータの回転軸とが並行であるため、貯留タンクの長手側の側面に沿って冷却風を当てることしかできず、高温の圧縮空気が貯留されるタンクを効率的に冷却することができない。
なお、圧縮機本体1とモータ6との軸方向(シャフト6Aの方向)の寸法は、離間して配置された状態において、貯留タンク24、25の長手方向(軸方向)から見て幅方向左側に配置された貯留タンク24の左端から幅方向右側に配置された25の右端までの幅方向寸法よりも小さくなるようにした。このように配置することで、貯留タンク24、25から圧縮機本体1がはみ出さずタンク一体式圧縮機をコンパクトに配置することができる。
26は圧縮機本体1、貯留タンク24、25などのタンク一体式空気圧縮機の構成要素を上方から覆うカバーである。カバー26の後面側には、冷却ファン10を覆う位置に吸気口27が設けられる。タンク一体式圧縮機の下方はカバー26で覆われておらず、貯留タンク24、25の間は吸気口27より吸気された冷却風をタンク一体式圧縮機の下方へと排気する排気口28Aとなっている。また、カバー26の前面側には、貯留タンク24、25の上端よりも下の位置に排気口28Bが設けられる。即ち、排気口28Bの中心は貯留タンク24、25の上端よりも下に配置される。さらに、排気口28Bの上端を貯留タンク24、25の上端よりも下になるように排気口を配置すれば、冷却風は貯留タンク24、25の上端よりも下から排気されるため、貯留タンク24、25により多くの冷却風を供給することができる。なお、カバー26をタンク24、25を完全には覆わない形状として、カバー26の前面の下であって、タンク24がカバー26で覆われていない部分を排気口28Bとしてカバー26の内部の空気を排気してもよい。
特許文献1、特許文献2に記載の従来のタンク一体式圧縮機では、貯留タンクよりも上に配置された圧縮機本体の発熱が大きく、圧縮機本体の冷却が課題となっていた。一方、最近では、タンク一体式圧縮機の小型化・高圧縮化が進み、圧縮機本体だけでなく、圧縮機本体よりも下に配置される貯留タンクや後述するインバータ制御装置の発熱が従来に比較して大きくなり、これらの冷却も課題となってきた。そこで、本実施例では、貯留タンク24、25の上端よりも上の位置には排気口を設けない構成とした。このように本実施例では、排気口28A、28Aは貯留タンク24、25の上端よりも下の位置に設けたため、図3の矢印に示したとおり、冷却ファン10によって発生した冷却風が圧縮機本体1よりも下にある貯留タンク24、25及びインバータ制御装置29に効率的に供給することができる。
カバー26の前面側には、タンク一体式圧縮機の操作を行うための操作部32が設けられる。カバー26の排気口28A、28Bは圧縮機本体1よりも下に設けられるため、圧縮機本体1によって発生する騒音はカバー26の排気口には直接届かなくなる。従って、本実施例の位置に排気口28A、28Bを配置したことにより、カバー26の前面側から操作部32を操作するユーザの耳に届く騒音を低減することができる。
さらに、2本の貯留タンク24、25のうち吸気口27から離れた位置の第一のタンク24は、シリンダ19から吐出される高温の圧縮空気を貯留する1次側タンク24とし、第二のタンクは、第一のタンクに接続される2次側タンク25とする構成とした。ここで、図3のとおり、2次側タンク25には、圧縮機本体1、モータ6の下部を流通した冷却風が供給される。一方で、1次側タンク24には、圧縮機本体1、モータ6の下部だけでなく、圧縮機本体1、モータ6の上部及び側部を流通した冷却風も供給される。従って、吸気口27から離れた側の貯留タンク24は貯留タンク25よりも長手方向の側面に多くの冷却風が当たるため、貯留タンク25より冷却されやすい。このように構成することにより、二次側タンクよりも高温となりやすい一次側タンクをより冷却風の当たりやすい位置に配置することができる。これにより、特に高温となりやすい一次側タンク24を効率的に冷却できるため、ユーザが貯留タンク24、25に触れたときに火傷等するのを防止することができる。
29は圧縮機本体1をインバータ制御するインバータ制御装置である。インバータ制御装置29は、金属板により形成されたケーシング(筐体)33に格納され、2本の貯留タンク24、25の間であって、圧縮機本体1の下に配置される。これにより、貯留タンク24、25の間のスペースを有効活用でき、タンク一体式圧縮機をコンパクト化することができる。インバータ制御装置29は、発熱素子30、31をケーシング33の内部に備えている。従って、インバータ制御装置29は非常に発熱しやすい。そこで、本実施例では、インバータ制御装置29と貯留タンク24、25との間及びインバータ制御装置29と圧縮機本体1との間に冷却ファン10によって発生した冷却風が流通する冷却風通路を設け、冷却ファンにより発生した冷却風によりインバータ制御装置29を効率的に冷却できるようにした。
本発明の実施例1に係るタンク一体式空気圧縮機の冷却風の流通について図3を用いて説明する。冷却ファン10によって発生した冷却風は図3の矢印のようにカバー26の内部を流通する。まず、カバー26の冷却ファン10を覆う位置に設けられた吸気口27からカバー26の外部の空気がカバー26の内部に冷却ファン10によって吸気される。冷却ファン10によってカバー26の内部に吸気された冷却風は、圧縮機本体1、モータ6の上部・側部・下部に流通する。貯留タンク24、25の上端よりも下に排気口28Bを設ける構成としたため、圧縮機本体1、モータ6の上部・側部に流通した冷却風は、カバー26に当たり、貯留タンク24を冷却した後、貯留タンク24、25の上端よりも下にある排気口28Bより排気される。また、圧縮機本体1、モータ6の下部に流通した冷却風の一部は、貯留タンク25を冷却した後、インバータ制御装置29と貯留タンク24、25との間に設けられた冷却風通路を流通し、排気口28Aから排気される。また、圧縮機本体1、モータ6の下部に流通した冷却風の他の一部は、貯留タンク25を冷却した後、インバータ制御装置29と圧縮機本体1との間を流通し、さらに貯留タンク24の上から貯留タンク24の側面部に回って、貯留タンク24を冷却した後、排気口28Bから排気される。
ここで、冷却ファン10により発生した冷却風は貯留タンク24、25の上端より上か
ら排気されないため、貯留タンク24、25及びインバータ制御装置29により多くの冷
却風を供給することができる。
以上に述べた実施例1によれば、2本のタンク24、25長手方向とシャフト6A、ファンシャフト11の軸方向が直交するように配置し、カバー26の吸気口より吸入した冷却風を貯留タンク24、25及びインバータ制御装置29に沿って下方に排気することができるため、シリンダ19から吐出される高温の圧縮空気によって熱せられた空気タンク24、25を効率良く冷却することが可能であり、ユーザが空気タンク24、25に手を触れた際の火傷等の事故を防止することができる。また、通電にて発熱するインバータ制御装置29の発熱素子30、31を効率よく冷却することが可能である。
また、効率的な冷却により、不要なファンの削減による省スペースや、ファンの回転数(モータ回転数)を下げることが可能になり、省エネ化を図ることができる。
また、後方吸気、下方排気とすることで、カバー26の操作部32側に排気用のスリットを設ける必要がないため、スリットから漏れる音を遮断することができるため、ユーザが操作を行う操作部32側の騒音を低減することが可能である。
また、径の大きい冷却ファン10の外周に冷却ファン10と一体成型のフライホイールリング38を設け、慣性モーメントを発生させることで、モータ6の回転エネルギーを保存し、モータ駆動に必要な電流値を低減することができるため、インバータ制御装置29の発熱素子30、31の発熱を抑えることができる。
次に、本発明の実施例2に係るタンク一体式空気圧縮機を、主に図4を参照しつつ、以下に説明する。本実施例では実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
本実施例は、実施例1に対し、インバータ制御装置29内の発熱素子30、31を冷却風が最も多く流れる箇所に固定することを特徴とする。具体的には、発熱素子30ケーシング33の内部であって、ケーシングの上面に配置し、発熱素子31をケーシング33の内部であって、後側の面つまり、吸気口27に近いほうの側面に配置した。さらに本実施例では、上面に配置した発熱素子30をインバータ制御装置29のケーシング33の中心よりも後側(吸気口27に近い位置)に配置し、後側の面に配置した発熱素子31をインバータ制御装置29の中心よりも上側の位置に配置した。
以上に述べた実施例2によれば、インバータ制御装置29内の発熱素子30、31を実施例1に比べ更に効率よく冷却することが可能であり、熱の影響による素子破損や寿命低下を防ぎ、高信頼性(長寿命)を確保することができる。
次に、本発明の実施例3に係るタンク一体式空気圧縮機を、主に図5を参照しつつ、以下に説明する。本実施例では実施例1または実施例2と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
なお、図5では、カバー26、吸気口27、排気口28A、28Bについては省略するが、配置は図3、図4と同じである。
本実施例では、実施例1、2に対し、ファンシャフト11を吸気口27側が圧縮基本体1側よりも上になるように傾けたことを特徴とする。これにより、冷却ファン10によって発生する冷却風をインバータ制御装置29に向けて傾けることができ、インバータ制御装置29により多くの冷却風を供給することができる。さらに、実施例2のように、発熱素子30ケーシング33の内部であって、ケーシングの上面に配置し、発熱素子31をケーシング33の内部であって、後側の面(吸気口27に近い側面)には位置し、上面に配置した発熱素子30をインバータ制御装置29のケーシング33の中心よりも後側(吸気口27に近い位置)に配置し、後側の面に配置した発熱素子31をインバータ制御装置29の中心よりも上側の位置に配置してもよい。これにより、インバータ制御装置29内の発熱素子30、31を実施例2に比べ更に効率よく冷却することが可能であり、熱の影響による素子破損や寿命低下を防ぎ、高信頼性(長寿命)を確保することができる。
次に、本発明の実施例4に係るタンク一体型空気圧縮機を、図6を参照しつつ、
以下に説明する。本実施例では実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
本実施例は、実施例1に対し、カバー26の内部に冷却風を供給する吸気口27側の回転軸端部に設けられた冷却ファン10に加え、前記冷却ファン10とカバー26の排気を補助し、回転軸の冷却ファンが設けられた端部と反対側の端部に設けられた排気ファン34とを備えることを特徴とする。また、実施例1、2では、貯留タンク24、25よりも下の位置に設けられた排気口25、排気口28A、排気口28Bから排気を行っていたが、本実施例ではさらにカバー26の吸気口27が設けられた面と反対側の面における貯留タンク24、25の上端よりも上の位置に排気口35を設けた。これにより、カバー26の冷却ファン10を覆う位置に設けられた吸気口27から吸気された冷却風は排気口25、排気口28A、排気口28Bに加えて排気ファン34近傍(カバー26の吸気口27が設けられた面と反対側の面であって、貯留タンク24、25の上端よりも上の位置)に設けられたカバー排気口35からも排気を行うことができる。即ち、圧縮機本体1、モータ6の下部に流通した冷却風は、タンク24、25やインバータ制御装置29の発熱素子30を冷却し、圧縮機本体1、モータ6の上部・側部に流通した冷却風は、圧縮機本体1を冷却する。これにより、圧縮機本体1、モータ6の下部に流通した冷却風と圧縮機本体1、モータ6の上部・側部に流通した冷却風とが干渉せずに上部に配置された圧縮機本体1、モータ6と下部に配置されたタンク24、25、インバータ制御装置9の発熱素子30を個別に効率よく冷却することができる。さらに、圧縮機本体1の吸込みフィルタ36付近における冷却風を円滑に排気することができるため、圧縮機本体1への吸込み空気の温度の上昇を防止できる。
以上に述べた実施例4によれば、上部に配置された圧縮機本体1、モータ6と下部に配置されたタンク24、25、インバータ制御装置9の発熱素子30を実施例1と比較してさらに効率よく冷却できると共に、圧縮機本体1への吸込み空気の温度の上昇を防止でき、圧縮機本体1各部の温度の上昇を防止することができるため、高信頼性(長寿命)を確保することができる。
次に、本発明の実施例5に係るインバータ制御装置29の発熱素子30冷却のためのケーシング33構造について図7及び図8を参照しつつ、以下に説明する。本実施例では実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
本実施例は各実施例で説明したタンク一体式空気圧縮機のインバータ制御装置29のケーシング33のうち、発熱素子30が取り付けられた面(ケーシング33の上面)の厚さを他の面の厚さよりも厚くしたことを特徴とする。本実施例では、発熱素子30が取り付けられた面全体を他の面よりも厚くしたが、発熱素子が取り付けられた面の一部を他の面よりも厚くしてもよい。これにより、発熱素子30取付け部のみケーシング33の蓄熱体積を増やし、発熱素子30の熱を効率よくケーシング33に伝導させることができる。また、ケーシング33の上面(発熱素子30取付け部)の上方に、放熱板37を設けてもよい。放熱板37には冷却ファン10からの冷却風が直接当たるので、さらに発熱素子30を効率よく冷却することができる。なお、ケーシング33に折り目を入れて放熱板37とすることで、新たに別部品を設ける必要なく放熱板37を形成することができる。
以上に述べた実施例5によれば、放熱、冷却に必要な箇所のみ板厚を上げて蓄熱体積を増やすことができるので、実施例1と比較してさらに効率のよい冷却とケーシング33軽量化を同時に実現可能になる。また、ケーシング33自体に折りを入れて放熱板37として利用することで、さらに効率よく冷却を行うことができ、ヒートシンクなどの別部品を組み付ける必要がなく、組立工数の低減及び原価低減が可能となる。
これまで説明してきた実施例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されない。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。また、実施例1乃至5を組み合わせることにより本発明を実施してもよい。
1 圧縮機本体
1A クランクケース
6 モータ
6A シャフト
10 冷却ファン
18 シリンダ
21 シリンダヘッド
24 1次側タンク
25 2次側タンク
26 カバー
27 吸気口
28A 排気口
28B 排気口
29 インバータ制御装置
30 発熱素子
31 発熱素子
32 操作部
33 ケーシング
34 排気ファン
35 排気口
36 吸込みフィルタ
37 放熱板
38 フライホイールリング

Claims (5)

  1. 空気を圧縮する圧縮機本体と、
    互いに並行に配置され、前記圧縮機本体により圧縮された気体を貯留する一対の略円筒状の貯留タンクと、
    前記一対の貯留タンクよりも上で前記一対の貯留タンクの軸方向と交差する方向に配置された回転軸を有し、前記圧縮機本体を駆動するモータと、
    前記回転軸の端部に設けられた冷却ファンと、
    前記圧縮機本体を覆うカバーとを備えるタンク一体式空気圧縮機であって、
    前記カバーは、前記カバーの内部に冷却風を吸込む吸気口と前記カバーの外部に冷却風を排気する排気口とを有し、前記排気口は前記貯留タンクの上端よりも低い位置に配置され、前記カバーの前記貯留タンクの上端よりも上の位置には排気口を設けず、
    前記一対の貯留タンクのうち吸気口から離れた側に配置された第1の貯留タンクは、前記圧縮機本体に連結されて、圧縮された気体を貯留する一次側タンクであり、前記一対の貯留タンクのうち吸気口に近い側に配置された第2の貯留タンクは、前記第1の貯留タンクに連結される二次側タンクであることを特徴とするタンク一体式空気圧縮機。
  2. 前記一対の貯留タンク間に前記圧縮機本体を制御するインバータ制御装置を有し、前記一対の貯留タンクと前記インバータ制御装置との間には、冷却風が流通する冷却風通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のタンク一体式空気圧縮機。
  3. 前記インバータ制御装置は前記インバータ制御装置を格納するケーシングを備え、前記インバータ制御装置の発熱素子は、前記ケーシングの内部であって、前記ケーシングの上面または、前記吸気口に近い側の面に設けることを特徴する請求項2に記載のタンク一体式空気圧縮機。
  4. 前記冷却ファンの回転軸を前記吸気口側が前記圧縮本体側よりも上になるように傾けて配置されることを特徴とする請求項3に記載のタンク一体式空気圧縮機。
  5. 前記カバーの吸気口がある面と反対側の面には前記圧縮機本体を操作する操作部が設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のタンク一体式空気圧縮機。
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