JP5508889B2 - 薄膜蛍光体、ディスプレイ、ブラウン管および薄膜蛍光体の製造方法 - Google Patents
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Description
当該薄膜蛍光体のX線回折において、
最も大きなピークが得られる結晶面を(h1k1l1)とし、2番目に大きなピークが得られる結晶面を(h2k2l2)としたとき、2つの結晶面(h1k1l1)および(h2k2l2)のなす角度αが85゜〜95゜の範囲にあることを特徴とする薄膜蛍光体が提供される。
Mは、Sr、Ba、Ca、およびMgからなる群から選定された少なくとも一つの元素であり、
Xは、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Cr、Mn、Fe、Tl、Pb、およびBiからなる群から選定された少なくとも一つの元素であっても良い。特に発光中心元素Xは、元素単体のみならず、化合物やイオンの形態であっても良く、ここで規定した発光中心元素Xを含む化合物やイオンであれば、発光中心として機能する。
前記蛍光体層は、前述の特徴を有する薄膜蛍光体を有すること特徴とするフィールドエミッション式ディスプレイが提供される。
前記蛍光体層は、前述の特徴を有する薄膜蛍光体を有すること特徴とするブラウン管(CRT)が提供される。
前記蛍光体層は、前述の特徴を有する薄膜蛍光体を有すること特徴とするエレクトロルミネッセンス式ディスプレイが提供される。
基板上に薄膜蛍光体を成膜するための成膜室と、
成膜の際に、前記成膜室の真空度を1×10−9Pa〜1×10−6Paの範囲に調節する手段と、
を有する成膜装置を使用する、前述の特徴を有する薄膜蛍光体の製造方法が提供される。
前記成膜室を真空排気するための真空排気管に設置されたバタフライバルブを有し、該バタフライバルブが前記真空排気管の開度を調節するか、または
内部に液体窒素が流れるシュラウドを有し、該シュラウドが前記液体窒素の流量を調節して前記基板に到達しなかった物質の少なくとも一部をトラップしても良い。
真空チャンバ内の成膜室に配置された基板上に物質を供給することにより、前記基板上に前述の特徴を有する薄膜蛍光体を形成する方法であって、
前記成膜室を真空排気するための真空排気管に設置され、該真空排気管の開度を調節するバタフライバルブと、
前記成膜室内に、前記基板に到達しなかった物質の少なくとも一部をトラップするように設けられた、内部に液体窒素が流れるシュラウドと、
を有する成膜装置を使用し、
成膜の際に、前記成膜室の真空度は、1×10−9Pa〜1×10−6Paの範囲に維持されることを特徴とする薄膜蛍光体の製造方法が提供される。
チオガレート化合物を含む薄膜蛍光体であって、
当該薄膜蛍光体のX線回折において、最も大きなピークが得られる結晶面を(h1k1l1)とし、2番目に大きなピークが得られる結晶面を(h2k2l2)としたとき、2つの結晶面(h1k1l1)および(h2k2l2)のなす角度αが85゜〜95゜の範囲にあることを特徴とする薄膜蛍光体が提供される。
次に、前述のような特徴を有する本発明による薄膜蛍光体の製造方法の一例について説明する。なお、ここでは、チオガレート化合物として、SrGa2S4:EuをPVD(物理的気相成膜)法により製造する場合を例に説明する。
Sr+2Ga2S3→SrGa2S4+2GaS (12)式
なお、GaSは、基板上で再蒸発してしまうため、SrGa2S4膜中には残留しない。また、Euは、生成したSrGa2S4膜中に取り込まれる。
次に、図3を参照して、前述のような特徴を有する薄膜蛍光体を製作するための、本発明による成膜装置の一例について説明する。
前述のような特徴を有する本発明による薄膜蛍光体は、電子線励起によるFED(フィールドエミッション式ディスプレイ)、またはCRT(ブラウン管)、および電界励起によるELD(エレクトロルミネッセンス式ディスプレイ)等のようなディスプレイに適用することができる。
前述の図3に示したような本発明による成膜装置を用いて、実際に基板上にSrGa2S4:Euの薄膜を成膜し、薄膜の発光特性を評価した。
実施例1と同様の方法により、基板上にSrGa2S4:Euの薄膜を成膜した。ただし、この実施例2では、シュラウドの温度を約−140℃として、成膜を行った。
実施例1と同様の方法により、基板上にSrGa2S4:Euの薄膜を成膜した。ただし、この比較例1では、シュラウドの温度を約−150℃として、成膜を行った。
実施例1と同様の方法により、基板上にSrGa2S4:Euの薄膜を成膜した。ただし、この比較例2では、シュラウドの温度を約−115℃として、成膜を行った。
実施例1と同様の方法により、基板上にSrGa2S4:Euの薄膜を成膜した。ただし、この比較例3では、シュラウドの温度を約−80℃として、成膜を行った。
前述の実施例1、2および比較例1〜3に係る薄膜を用いて、X線回折測定を行った。
図6には、実施例1に係る薄膜のX線回折結果を示す。また、図7には、比較例1に係る薄膜のX線回折結果を示す。
110 成膜室
120 真空チャンバ
130 基板ホルダ
132 基板
140 基板ヒータ
150 クヌーセンセル
170 バタフライバルブ
172、173 制御コントローラ
175 真空ゲージ
180 真空配管
190 シュラウド
200 FED装置
220 ガラス基板
230 透明電極
240 蛍光体層
250 電子放出源
270 電圧源
290 電子
300 ELD装置
320 ガラス基板
330 透明電極
335 第1の絶縁層
340 蛍光体層
350 第2の絶縁層
360 背面電極
370 交流電圧源
Claims (9)
- チオガレート化合物を含む薄膜蛍光体であって、
当該薄膜蛍光体のX線回折において、
最も大きなピークが得られる結晶面を(h1k1l1)とし、2番目に大きなピークが得られる結晶面を(h2k2l2)としたとき、2つの結晶面(h1k1l1)および(h2k2l2)のなす角度αが85゜〜95゜の範囲にあることを特徴とする薄膜蛍光体。 - 前記チオガレート化合物は、発光中心元素Xがドープされた、一般式がMGa2S4:Xで表される化合物であり、
Mは、Sr、BaおよびCaからなる群から選定された少なくとも一つであり、
Xは、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Cr、Mn、Fe、Tl、Pb、およびBiからなる群から選定された少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜蛍光体。 - 前記2つの結晶面は、(400)および(062)であることを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜蛍光体。
- 電子を放出する電子源と、前記電子が衝突した際に発光が生じる蛍光体層が設置された基板とを有するフィールドエミッション式ディスプレイであって、
前記蛍光体層は、前記請求項1乃至3のいずれか一つに記載の薄膜蛍光体を有すること特徴とするフィールドエミッション式ディスプレイ。 - 電子を放出する電子源と、前記電子が衝突した際に発光が生じる蛍光体層が設置された基板とを有するブラウン管であって、
前記蛍光体層は、前記請求項1乃至3のいずれか一つに記載の薄膜蛍光体を有すること特徴とするブラウン管。 - 2つの電極間に電圧を印加する電圧源と、前記電極間に設置され、前記電圧印加の際に発光が生じる蛍光体層とを有するエレクトロルミネッセンス式ディスプレイであって、
前記蛍光体層は、前記請求項1乃至3のいずれか一つに記載の薄膜蛍光体を有すること特徴とするエレクトロルミネッセンス式ディスプレイ。 - 基板上に薄膜蛍光体を成膜するための成膜室と、
成膜の際に、前記成膜室の真空度を1×10−9Pa〜1×10−6Paの範囲に調節する手段と、
を有する成膜装置を使用する、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の薄膜蛍光体の製造方法。 - 前記成膜室の真空度を調節する手段は、
前記成膜室を真空排気するための真空排気管に設置されたバタフライバルブを有し、該バタフライバルブが前記真空排気管の開度を調節するか、または
内部に液体窒素が流れるシュラウドを有し、該シュラウドが前記液体窒素の流量を調節して前記基板に到達しなかった物質の少なくとも一部をトラップする、
ことを特徴とする請求項7に記載の薄膜蛍光体の製造方法。 - 真空チャンバ内の成膜室に配置された基板上に物質を供給することにより、前記基板上に請求項1乃至3のいずれか一つに記載の薄膜蛍光体を形成する方法であって、
前記成膜室を真空排気するための真空排気管に設置され、該真空排気管の開度を調節するバタフライバルブと、
前記成膜室内に、前記基板に到達しなかった物質の少なくとも一部をトラップするように設けられた、内部に液体窒素が流れるシュラウドと、
を有する成膜装置を使用し、
成膜の際に、前記成膜室の真空度は、1×10−9Pa〜1×10−6Paの範囲に維持されることを特徴とする薄膜蛍光体の製造方法。
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