JP5505849B1 - サーモエレメント及びサーモエレメントを組み込むサーモバルブ - Google Patents

サーモエレメント及びサーモエレメントを組み込むサーモバルブ Download PDF

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Abstract

内部構造が簡素で確実な動作が得られ、且つ異物の噛み込みの虞もないサーモエレメント及びそれを組み込むサーモバルブを提供する。サーモエレメント(10a〜10e)はケーシング(14a〜14e)と装着部(12a〜12e)とシャフト(44a〜44e)と感熱媒体(70a〜70e)と、この感熱媒体(70a〜70e)の膨張時にシャフト(44a〜44e)をケーシング(14a〜14e)側に引き込むシール部材(42a、42d、42e、82b、82c)を有する。サーモバルブ(200a、200b)は、サーモエレメント(300a、300b)のシャフト(338a、338b)に連結される弁体(358a、358b)と、弁体(358a、358b)が着座離間する着座部(208a、208b)を備えたボディ(202a、202b)を有する。

Description

本発明は、サーモエレメント及びサーモエレメントを組み込むサーモバルブに関し、一層詳細には感熱流体の膨張収縮作用に伴って変位手段を進退させるサーモエレメント及びこのサーモエレメントを組み込むサーモバルブに関する。
従来から、周囲の温度の上昇によって感熱流体が熱膨張する作用に着目し、変位手段、例えば、シャフトを変位させるサーモエレメント及びこのサーモエレメントを組み込むサーモバルブが提案されている。
特開平7−6675号公報は、発明「アンプブロック方式ワックス型サーモスタット」を開示している。この特開平7−6675号公報の発明によれば、感温部1に封止されているワックス2が周囲の温度の上昇に伴って膨張すると、ダイアフラム3が撓曲して上昇する。この結果、アンプ空間16に収納されている個体粒状物18が上昇変位してピストン5を変位させる構成を開示している。
特開平9−89153号公報は、発明「サーモ・アクチュエータ」を開示している。この「サーモ・アクチュエータ」によれば、ラバ・シールスプール5と感熱シリンダ9との間の空間にワックス11が満たされ、感熱シリンダ9が冷えている状態ではワックス11は凝固収縮して、その体積が減らされているので、ラバ・シール直状管3がばね荷重に押されて縮んで蛇腹状になり、ロッド2がラバ・シールスプール5内に深く押し入り初期の位置を占める。周囲温度が上昇するに伴って、感熱シリンダ9が所定の温度になると、感熱シリンダ9内のワックス11は、膨張して圧力を増し、ラバ・シールスプール5は扁平となりながらロッド2を絞り上げるので、蛇腹3が上昇して直状管となるものである。
特開2005−180461号公報は、発明「サーモバルブ」を開示している。この発明によれば、潤滑油流入部1の軸線に沿ってサーモバルブ4が挿入配置される。潤滑油流入部1を流過する潤滑油が所定の温度に上昇するとサーモバルブ4を構成するサーモエレメント6内の感応部材6aが膨張し、ロッド6bが押し出され弁体7を押し下げて潤滑油流出部2から潤滑油がオイルクーラに流れる。
ところで、特開平7−6675号公報に開示されているアンプブロック方式ワックス型サーモスタットは、ワックス2の熱膨張によってピストン5をピストン保持部10から突出させるものであり、また、特開平9−89153号公報のサーモ・アクチュエータも感熱シリンダ9内に収納されているワックス11が所定の温度に上昇すると、該感熱シリンダ9からロッド2を突出させるものである。
さらに、特開2005−180461号公報のサーモバルブもサーモエレメント6を構成する感応部材6aが所定の温度を検出すると、該サーモエレメント6からロッド6bが伸長するものである。
すなわち、特開平7−6675号公報、特開平9−89153号公報及び特開2005−180461号公報の発明は、いずれも周囲温度の上昇に伴い、流体が熱膨張することを利用して、ロッドもしくはシャフトを突出させ、所望の目的を達成しようとするものである。
しかしながら、上記の作用から明らかな通り、これらサーモエレメントは押し出しタイプのものであり、すなわち、周囲温度の上昇に伴ってロッドもしくはシャフトを押し出すタイプのものである。従って、この種のサーモエレメントを他の装置に組み込むことによって、ロッドやシャフトの進動作に伴い所望の作用を営むことができるが、一方、進動作したロッド等の存在が逆効果を生ずるという欠点もある。
例えば、この種のサーモエレメントを流体通路に臨むバルブ装置に組み込もうとすると、バルブ装置内部の構造が複雑となり、且つロッドが進動作することによって、ロッド先端が流体通路内に突出することになるために、流体通路を通流する流体の通過面積を狭小化し、また、それによって流体の円滑な通流を妨げることになるとの不都合が露呈する。
さらにまた、通流する流体の内部にロッド等の先端が侵入するために、異物を噛み込んでしまったり、一方、バルブ自体の構造を堅牢にせざるを得ず、大型化せざるを得なくなる。そして、これによって、さらに製造コストの上昇を免れない不都合もある。
本発明は、前記の種々の不都合を克服するためになされたものであって、サーモエレメントを構成するロッドあるいはシャフトを所定温度に到達した感熱流体の膨張作用が引き込む動作を行なうことにより、内部構造を簡略化するとともに、小型化に適し、しかも耐久性にも富むサーモエレメント及びこのサーモエレメントを組み込むサーモバルブを提供することを目的とする。
本発明は、ケーシングと、ケーシングと一体化され対象物に取り付けられる装着部と、ケーシング内に変位自在に配設され装着部から一端部が外部へと露呈するシャフトと、ケーシング内に封入されケーシングの周囲の温度変化に応じて膨張収縮する感熱媒体と、感熱媒体の膨張時に前記シャフトをケーシング側に引き込むシール部材と、を有する。
本発明によれば、周囲の温度が所定の値に到達すると感熱媒体が膨張してシャフトを、シール部材を介してケーシング側へと引き込む。これによって、ワークの搬送制御や流体の流通遮断が容易に行なわれる。
また、本発明では、シール部材はシャフトの他端部に係合し、感熱媒体の膨張に応じて撓曲することによりシャフトをケーシング内に引き込むことが好ましい。
簡単な構成でシャフトの進退動作が確保できるからである。
さらに、本発明では、シャフトの他端部側に該他端部に指向して拡径するテーパ面が形成されていることが好適である。また、シール部材の一部はテーパ面に接しており、感熱媒体の膨張時にシール部材の一部がシャフトのテーパ面に圧接して該シャフトを他端部側に変位させることが好適である。
シャフトの他端部側に設けられたテーパ面は、感熱媒体の膨張時に、シール部材によってシャフトを確実に変位させることができる。
またさらに、本発明は、サーモエレメントと、サーモエレメントが組み込まれるバルブ本体とからなるサーモバルブであって、サーモエレメントは、ケーシングと、ケーシングと一体化され対象物に取り付けられる装着部と、ケーシング内に変位自在に配設され装着部から一端部が外部へと露呈するシャフトと、ケーシング内に封入されケーシングの周囲の温度変化に応じて膨張収縮する感熱媒体と、感熱媒体の膨張時にシャフトをケーシング側に引き込むシール部材と、を有し、一方、バルブ本体は流体を導入するインレットポートと、流体を導出するアウトレットポートが形成されたボディと、インレットポートとアウトレットポートの間に設けられる着座部と、着座部に圧接離間する弁体とを有し、サーモエレメントを構成するシャフトの一端部が弁体に連結され、感熱媒体の膨張時にシール部材がシャフトを引き込むことにより着座部から弁体を離間させてインレットポートとアウトレットポートを連通させることを特徴とする。
感熱媒体の膨張時にサーモエレメントのシャフトが引き込まれることにより、常閉である弁体を着座部から離間させるので、何らの障害物もない状態で、すなわち流体通路の面積を減少させることなくインレットポートとアウトレットポートの間を流体が通過することが可能となるとともに異物の噛み込みも生じない。従って、バルブ自体を大型化させることなく必要な量の流体の通流遮断を行なうことができる。
なお、前記サーモバルブは直動型又はパイロット型であってもよいことは勿論である。
本発明に係るサーモエレメントによれば、周囲の温度が所定の値に到達することにより感熱媒体が膨張してシャフトをケーシング側へと引き込む。これによって、ワークの搬送制御や流体の流通制御を温度変化に応じて容易且つ確実に行なうことができる。
また、本発明に係るサーモエレメントを組み込むサーモバルブによれば、サーモエレメントのシャフトが感熱媒体の膨張収縮によって進退動作を行ない、これに伴って弁体が流体通路を開閉する。特に、感熱媒体の膨張はシャフトの引き込み動作を生ずるために流体通路の面積を少なくすることなく流体を通流させることが可能となるとともに異物の噛み込みが生じることもない。このため、バルブ自体を大型化させることなく必要な量の流体の流通遮断を行なうことが可能となる効果が得られる。
図1Aは本発明の第1の実施形態であるサーモエレメントのシャフトが伸長状態にある縦断面図、図1Bはそのシャフトが収縮状態にある縦断面図である。 図2Aは本発明の第2の実施形態であるサーモエレメントのシャフトが伸長状態にある縦断面図、図2Bはそのシャフトが収縮状態にある縦断面図である。 図3Aは本発明の第3の実施形態であるサーモエレメントのシャフトが伸長状態にある縦断面図、図3Bはそのシャフトが収縮状態にある縦断面図である。 図4Aは本発明の第4の実施形態であるサーモエレメントのシャフトが伸長状態にある縦断面図、図4Bはそのシャフトが収縮状態にある縦断面図である。 図5Aは本発明の第5の実施形態であるサーモエレメントのシャフトが伸長状態にある縦断面図、図5Bはそのシャフトが収縮状態にある縦断面図である。 図6は、本発明に係るサーモエレメントを組み込むサーモバルブの第1の実施形態であって、弁体が閉成されている状態の縦断面図である。 図7は、図6に示すサーモバルブの弁体が開成されている状態の縦断面図である。 図8は、本発明に係るサーモエレメントを組み込むサーモバルブの第2の実施形態であって、弁体が閉成されている状態の縦断面図である。 図9は、図8に示すサーモバルブの弁体が開成されている状態の縦断面図である。
次に、本発明に係るサーモエレメントについて、それを組み込むサーモバルブとの関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
まず、サーモエレメントの基本的な構成について、種々の実施形態を挙げ、詳細に説明する。
図1A及び図1Bは本発明に係るサーモエレメントの第1の実施形態を示す。なお、以下の実施形態において、同一の参照数字は、同一の構成又は機能を営む要素を示すものとし、この参照数字に付記される英文字は実施形態毎にa〜eの如く異なるものとした。従って、同一の参照数字が付された構成要素は全ての実施形態を通して実質的に同一の機能を営むものとして改めて説明することを省略する場合がある。
図1A及び図1Bにおいて、参照符号10aは、本発明に係るサーモエレメントを示す。このサーモエレメント10aは対象物(図示せず)に装着される金属製の装着部12aと、当該装着部12aに下端部が加締められて装着される感熱性に富む金属製のケーシング14aとを有する。装着部12aの周囲には、雄ねじ16aが刻設されるとともに、その軸心に沿って、貫通孔18aが形成されている。貫通孔18aの上部側は拡径して環状溝20aが形成されるとともに、当該雄ねじ16aの、図において、上端部は拡径してフランジ部22aを形成している。前記環状溝20aに、後述するシャフトの円滑な動作を確保するためのガイド部材24aが嵌着される。
ケーシング14aは、円筒体からなり、図において、その下端部は肉薄に形成され、装着部12aのフランジ部22aに外側から嵌合して加締めて装着される。ケーシング14aの下端部近傍に環状溝28aが形成されるとともに、上端部近傍にも環状溝30aが形成される。この環状溝30aの上部に連接され、且つその直径が当該環状溝30aよりも若干大きい環状溝32aが前記ケーシング14aに設けられる。
図1A及び図1Bから了解されるように、環状溝28aには中央に貫通孔が形成された第1シール部材40aが装着されるとともに、環状溝30aには中央に貫通孔が形成された第2シール部材42aが着座する。第1シール部材40a及び第2シール部材42aは合成ゴム等からなる可撓性部材である。この第1シール部材40aと第2シール部材42aに関連してケーシング14aには、シャフト44aが挿入される。シャフト44aの下端部は、図1A及び図1Bにおいて、貫通孔18aに挿入されるとともに、当該シャフト44aの中程下位に設けられた環状溝46aにはその貫通孔を利用して第1シール部材40aが嵌合する。また、シャフト44aの上端部側に設けられた環状溝48aには、第2シール部材42aがその貫通孔を利用して嵌合する。さらに、シャフト44aにおいて前記環状溝48aよりも上方に設けられた環状溝50aには、金属製で且つリング状のストッパ52aが嵌合する。
なお、図1A、図1B中、参照符号54aは、前記第2シール部材42aとストッパ52aがシャフト44aから抜けることを阻止するためのフランジを示す。
次いで、環状溝32aには、金属製のキャップ60aが嵌合する。キャップ60aは図1A、図1Bから容易に了解されるように、環状溝30aに着座する第2シール部材42aの上面を抑えるとともに、ストッパ52aの外周面に接する。フランジ54aはキャップ60aとストッパ52aが形成する空間内にある。キャップ60aの上部隅角部に形成されたテーパ面62aを囲繞するように、ケーシング14aの上端部は内側へと加締められて該キャップ60aをしっかりと保持する。
このような構成において、環状溝30aに第2シール部材42aを装着する前に、ケーシング14aとシャフト44aで形成される円環状の空間に感熱性材料からなり、周囲温度の昇降により膨張収縮する流体、例えば、ワックス70aが充填される。ワックス70aは、特に、熱膨張性に富む感熱材料であることが好ましい。
本発明の第1実施形態に係るサーモエレメント10aは基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
まず、図1Aにおいて、常温状態では貫通孔18aの下端部からシャフト44aの先端部72aが外部へと露呈する状態にあり、第1シール部材40aはその中央部が下方へと撓曲した状態にある。一方、第2シール部材42aは平坦状態を維持している。このような初期状態において、前記先端部72aに図示しないコンベアから矢印方向に沿って搬送されてくるワーク74aが当接するとする。シャフト44aの先端部72aはワーク74aの更なる移動を阻止する。
周囲の温度が所定の値以上に昇温すると熱膨張性材料からなるワックス70aが膨張し、遂には第2シール部材42aを上方へと押圧するに至る。これに伴い、前記第2シール部材42aが係合するシャフト44aもガイド部材24aに沿って上昇し、遂にはフランジ54aはキャップ60aの天井面に到達して、それ以上の上昇動作が妨げられることになる。この間、第1シール部材40aと第2シール部材42aはシャフト44aの上昇動作に伴って、図1Bに示すように、上方へと撓曲する。その際、シャフト44aの先端部72aは、当然にワーク74aとの係合を解き、図示しないコンベアが搬送動作を継続している場合には、ワーク74aは矢印方向へと変位動作を行なうことになる。
従って、予め装着部12aの雄ねじ16aを対象物、すなわち図示しない装置の螺溝に係着してサーモエレメント10aを固定し、このサーモエレメント10aが図示しないコンベアに近接して設けられていれば、温度変化に伴ってワーク74aの進動作、停止及び再度の移動動作に対する制御を行なうことができる。例えば、常温では、ワーク74aの搬送動作を阻止する一方、所定の高温に達したときにワーク74aの前進動作を行なわせしめることが可能となる。いわゆる、サーモエレメント10aを構成するシャフト44aのエレメント内への引き込み動作によって斯様な動作を営まさせることができる。
図2A、図2Bに本発明に係るサーモエレメントの第2の実施形態を示す。
この第2実施形態によれば、サーモエレメント10bを構成するケーシング14bは、金属製の有底円筒体からなる。装着部12bは、軸線方向に沿う環状凸部80bを有するとともにケーシング14bの下端部で加締められている。装着部12bの上端部にガイド部材24bが装着され、且つ装着部12bの前記環状凸部80bの外周面は、テーパ状に形成されている。環状凸部80bの前記テーパ状の外周面とケーシング14bの内周面との間にシール部材82bが設けられる。シャフト44bは、その上部にテーパ面84bが形成されており、前記テーパ面84bが終端する位置にフランジ86bが形成されている。フランジ86bの頂面は前記ケーシング14bの頂部底面に対面する。合成ゴム等からなり伸縮性に富むシール部材82bは、このように構成されるケーシング14bの側壁と、テーパ面84b、環状凸部80bのテーパ面、そしてガイド部材24bの外周を利用してケーシング14bの内部に装着される。円筒状のシール部材82bを二重になるように折曲して形成された結果生じる内部空間には、所定温度以上で膨張するワックス70bが封入される。
第2実施形態に係るサーモエレメント10bは、基本的に以上のように構成されるものであり、まず、組立にあたっては、ケーシング14b内にフランジ86b側を挿入し、次いで、シール部材82bをフランジ86bの底面に略中央部が接するように挿入した後、当該シール部材82bの略中央部にガイド部材24bを挿入する。次いで、装着部12bをケーシング14b内に挿入して、環状凸部80bのテーパ面とケーシング14bの環状周壁との間でシール部材82bの両端部を挟み込むようにして、装着部12bの環状段部に着座せしめる。
最後にケーシング14bの底部を装着部12bに対して加締めてサーモエレメント10bが完成する。
このようにして得られたサーモエレメント10bを使用するに際しては、まず、装着部12bの雄ねじ16bを図示しない装置に螺入する。この結果、シャフト44bの先端部72bは第1の実施形態と同様に装着部12bの下端部から外方へと延在する。この外方へと延在する状態で、図示しないコンベアを付勢してワーク74bを矢印方向に変位させる。この結果、第1実施形態と同様にワーク74bは前記先端部72bに当接し、それ以上の変位が阻止されることになる。周囲の温度が変化して、ワックス70bが所定温度に達して熱膨張すると、ワックス70bはシール部材82bに対して加圧力を付与する。このために、シール部材82bの内壁面がシャフト44bのテーパ面84bに圧接し、そのテーパ面84bを利用してシャフト44bを押し上げるに至る。フランジ86bは、最終的にケーシング14bの内壁面に至り、それ以上の変位が阻止される。この時、シャフト44bの下端部は上昇するように退動作する。これによって、ワーク74bは、シャフト44bの先端部72bによって阻止されていた移動動作が再び許容されるに至るため、図示しないコンベアによって次なるステップへと踏み出すことができる。
図3A、図3Bは、本発明に係るサーモエレメントの第3の実施形態を示す。
この第3実施形態では、装着部12cに一体的に組み込まれるケーシング14cは、その下端部に前記装着部12cに加締めて固着される大径部90cを有するとともに、上端部に小径部92cを有する環状体からなる。装着部12cに対して進退自在に設けられるシャフト44cは、その上端部にテーパ面84cを有する金属製の棒体である。
なお、装着部12cの上部には、環状溝87cが設けられる。大径部90cと装着部12cとの間にシール部材82cの下端部が前記装着部12cの頂面に着座するように設けられる。シール部材82cの上端部はケーシング14cの小径部92cを構成する段部に着座する。小径部92cの開放された上部にはキャップ60cが挿入され、且つ小径部92cの頂部を加締めて前記キャップ60cをシール部材82cの上端部との間で保持する。前記シール部材82cの中程は、シャフト44cの中程に形成されたテーパ面84cに周接するように構成される。前記シール部材82cとケーシング14cの胴部94cとの間に流体として熱膨張性のワックス70cが封入される。
なお、図3A及び図3B中、参照符号24cは、前記装着部12cに設けられた環状溝87cに着座するガイド部材を示す。
図3Aから容易に了解される通り、常温状態ではシャフト44cは、装着部12cの下端部から所定距離下方へと、その先端部72cが突出した状態にある。従って、第1の実施形態や第2の実施形態と同様にワーク74cは前記先端部72cで停止位置決めすることが可能である。
一方、周囲の温度が上昇してワックス70cが膨張すると、その体積はシール部材82cを介してシャフト44cをキャップ60c側へと変位せしめるに至る。すなわち、シャフト44cのテーパ面84cを膨張したワックス70cがシール部材82cを介して押圧するために、シャフト44cは、図3Bに示す位置まで上昇してシャフト44cの頂部が、キャップ60cの内壁に到達する。この結果、シャフト44cが全体としてケーシング14cに対し退く動作を行なうために、シャフト44cの先端部72cに係合するワーク74cは、再び図示しないコンベアにより次なる位置へと変位が可能になる。
図4A、図4Bは、本発明に係るサーモエレメントの第4の実施形態を示す。
この第4の実施形態において、サーモエレメント10dを構成する装着部12dの軸心に設けられた貫通孔18dに沿って変位可能なシャフト44dは、下端部から上端部に至る直径が同径であり、その上端部にフランジ54dが設けられる。このフランジ54dに接してシール部材42dが設けられる。すなわち、ケーシング14dと該ケーシング14dに加締めて固着されるキャップ60dの間で挟持されるシール部材42dは、その外周端部が前記ケーシング14dの上端部とキャップ60dによって保持される円盤状であり、その中央に設けられた孔にシャフト44dが挿通される。
ケーシング14dの中程に前記シャフト44dを挿通する仕切り壁98dが設けられ、且つ装着部12dには、その上端部が開口する環状溝100dが設けられる。この環状溝100dとシャフト44d、及び仕切り壁98dの下面との間でガイド部材24dとシール部材40dが積層して配設されている。なお、図4A、図4B中、参照符号70dは流体、例えば、熱膨張性のワックスを示す。
この第4の実施形態は、前記第1〜第3実施形態と同様に、周囲の温度の上昇によってワックス70dが膨張し、シール部材42dを図4A、図4Bにおいて押し上げ、フランジ54dの頂面がキャップ60dの内壁に当接するに至るまで、前記シャフト44dが移動する。これを図4Bに示す。この第4の実施形態のサーモエレメント10dによれば、前記第1〜第3の実施形態のサーモエレメント10a〜10cと同様の効果が得られる。
図5A、図5Bに本発明に係るサーモエレメントの第5の実施形態を示す。
この第5の実施形態では、有底円筒状のケーシング14eの内部に装着部12eが収納され、当該ケーシング14eと装着部12eとはケーシング14eの下端部を加締めることによって一体化する。装着部12eの内部には、ガイド部材24eとシール部材40eとが積層して配置される。シャフト44eは、テーパ面84eを有し、当該テーパ面84eが終端する位置に、図5A、図5Bにおいて、上下に渡って環状突起部102e、104eが互いに離間して一体的に形成されている。この環状突起部102e、104eの間にシール部材42eが収装される。ケーシング14eとテーパ面84eを含むシャフト44eとの間で画成される室にワックス70eが封入される。
このような構成において、周囲の温度の変化で所定温度に到達するとワックス70eが膨張するに至る。その膨張した体積によって環状突起部102eが受圧面となり、且つ、テーパ面84eが上方になるに従って拡径する形状であるためにシャフト44eを図において上方へと変位せしめ、遂には環状突起部104eの頂面がケーシング14eの内壁面に到達するに至る。これによって、シャフト44eの先端部72eが図5Bに示すようにケーシング14eの内部に引き込まれるように退動作するため、第1の実施形態乃至第4の実施形態と同様の作用が営まれる。
次に、前記のように構成されるサーモエレメント10a〜10eを組み込むサーモバルブについて図6以降を参照して詳細に説明する。
図6及び図7は、直動型2ポートサーモバルブ200aを示す。前記サーモバルブ200aは、ボディ202aを有する。ボディ202aの一方の端部に圧力流体を導入するためのインレットポート204aが形成されるとともに、他方の端部にアウトレットポート206aが形成される。インレットポート204aとアウトレットポート206aの間にその軸線に略直交して着座部208aがボディ202aの底部から立ち上がるように形成される。図6及び図7において、ボディ202aの頂部段部209aを利用して、円筒状のカバー210aが立設される。ボディ202aとカバー210aとの間にO−リングからなるシール部材212aが介装される。図6、図7において、カバー210aの上端部にO−リングからなるシール部材214aを介してボンネット216aが固着される。
前記ボンネット216aは、その軸線方向中央部にボディ202a側に突出する突出部218aを有し、この突出部218aの底部に孔部220aが設けられる。孔部220aには、サーモエレメント300aを構成するシャフト338aが貫通する。サーモエレメント300aは図1A〜図5Bの実施形態に示すサーモエレメント10a〜10eと機能上、実質同一又はこれらと近似する構成である。サーモエレメント300aに関連して、前記孔部220aが終端する上端部には、突出部218aの上部段部222aを利用してシール部材224aが着座する。当該ボンネット216aの軸心に沿って設けられた孔部の内周面には、ねじ溝226aが設けられる。このねじ溝226aを利用してサーモエレメント300aが装着される。
すなわち、サーモエレメント300aを構成する装着部302aを有し、前記装着部302aの外周壁の一部にねじ溝304aが設けられている。前記ねじ溝304aは前記ボンネット216aのねじ溝226aに螺合する。装着部302aの下端部中央には凹部303aが形成されるとともに、その上端部側には、段部306aが設けられる。
前記段部306aは環状に周回するものであって、その外側には外方へと突出するフランジ308aが形成される。前記フランジ308aを利用してケーシング310aがその底部を加締めることによって固着される。
図6及び図7から了解されるように、ケーシング310aは円筒状であり、その頂部にキャップ320aが嵌合する。キャップ320aは、ケーシング310aの上端部を内側に加締めることによって位置決め固定される。キャップ320aは、その底部に軸心方向に開口する環状の凹部322aを有し、且つその底部がシール部材324aをしっかりと押さえつける。装着部302aの段部306aには、ガイド部材326aが嵌合するとともに、このガイド部材326aの上部にシール部材328aが前記ケーシング310aに設けられた環状の内側段部に押さえつけられるように固定される。
従って、シール部材328aとシール部材324aとの間で環状の空間330aが形成され、この環状空間330aの内部に、例えば、周囲温度の上昇によって熱膨張するワックス500aが封入される。
図6及び図7から容易に了解されるように、前記ワックス500aを封入する環状空間330aを貫通するようにキャップ320aの下方から孔部220aを通り、且つ着座部208aに指向するシャフト338aが延在する。シャフト338aの途上には、前記シール部材224aを嵌合する環状溝340a、シール部材328aを嵌合する環状溝342a及びシール部材324aを嵌合する環状溝344aが互いに所定間隔離間して形成される。
シャフト338aの下端部には、保持部350aが固着される。すなわち、保持部350aは、前記シャフト338aの下端部に設けられたねじ352aに螺合するリング体354aを有し、前記リング体354aと保持部350aとの間で合成ゴム等からなる弁体358aを挟持する。
後述するように、弁体358aは、変位して着座部208aの頂面に圧接可能である。保持部350aには、同心的に複数の孔部360aを形成した円盤362aが固着される。前記円盤362aとボンネット216aとの間で突出部218a、シャフト338a、保持部350aを囲繞するようにコイルスプリング364aが設けられる。前記コイルスプリング364aは、常時、円盤362aを下方へと弾発的に押す力を付与し、この結果、保持部350aに保持された弁体358aは着座部208aに圧接するよう作用する。
ここで、ボディ202a、着座部208a及び弁体358aはバルブ本体700aを構成する。
本実施形態に係るサーモバルブ200aは基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
常温、例えば、周囲の環境温度が25℃の場合には、環状の空間330aに封入されているワックス500aは未だ熱膨張作用を営んでいない。従って、コイルスプリング364aはその弾発力によってのみ保持部350aを図6及び図7において下方へと押圧し、弁体358aは着座部208aに圧接している。このため、インレットポート204aから導入される流体は、着座部208aが弁体358aと共働して停止状態にあるために、アウトレットポート206aに導出されることはない。
周囲の温度が徐々に昇温してワックス500aが熱膨張を始めると、その膨張する力は、シール部材324aを上方へと撓曲させる。その結果、シャフト338aが上昇し、それに伴って、環状溝340aに装着されているシール部材224a及び環状溝342aに装着されているシール部材328aも上方へと撓曲するに至る。このことは、弁体358aが着座部208aからコイルスプリング364aの弾発力に抗して上昇することを意味する。その結果、インレットポート204aとアウトレットポート206aが連通し、インレットポート204aに導入される流体は、着座部208aと弁体358aの間を通ってアウトレットポート206aに導出されるに至る。
一方、ワックス500aは、周囲の温度が常温に戻ることによって収縮し、シャフト338aを図において下降させ、再びサーモバルブ200aは着座部208aに弁体358aを着座せしめる。この結果、インレットポート204aとアウトレットポート206aの間の連通が遮断される。
すなわち、本実施形態のサーモバルブ200aは、周囲の温度の変化に応じてワックス500aが膨張、収縮する機能に着目し、特に、熱膨張体、好適には、ワックス500aが周囲の温度の上昇に伴って膨張するとき、シャフト338aが上方へと変位する。すなわち、サーモエレメント300a側へと引き込まれ、これによって、インレットポート204aからアウトレットポート206aに通流する流体の進行を妨げることなく、開動作を行なうことができる。また、シャフト338aが引き込み動作を営むために流体通路に異物が侵入しても噛み込むこともない。
図8及び図9に本発明に係るサーモバルブの他の実施形態を示す。
サーモバルブの第1の実施形態であるサーモバルブ200aに対し、この第2の実施形態のサーモバルブでは、参照数字はそのままに、末尾の英文字を変えることにより、同一の参照数字で表される構成要素は同一の部材とし、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施形態に係るサーモバルブ200bは、パイロット型2ポートサーモバルブである。このパイロット型2ポートサーモバルブ200bは、カバー210bとボディ202bとの間にダイヤフラム600bを含む。すなわち、ダイヤフラム600bはカバー210bとボディ202bとの間で挟持される。ダイヤフラム600bには、その略中央部下面に膨出部601bが形成されるとともに周縁部の間に孔部602bが設けられる。ダイヤフラム600bと同心的に周囲が上方へと撓曲するディスク604bが設けられ、このディスク604bに設けられる孔部606bは、前記ダイヤフラム600bの孔部602bと同径であり、互いに連通している。前記ダイヤフラム600bとディスク604bは、その軸心において挟持部610bによって一体的に挟持される。すなわち、挟持部610bは、その下端部にねじ612bを有し、このねじ612bにナット614bが螺合して挟持部610bの本体616bとの間でしっかりと締め付けられる。挟持部610bの軸心を通って貫通孔であるオリフィス618bが設けられる。オリフィス618bの直径は前記孔部602b、606bよりも若干大径である。オリフィス618bの上部先端は、保持部350bの中心の下部に設けられた弁体358bに当接自在である。
ここで、保持部350bについて説明しておく。図8及び図9に示すように、保持部350bは長手方向に沿って段差のあるシャフト338bの下端部に装着され、軸線方向に沿って直径の異なる段部650b、652b、654b及び656bを有する。保持部350bの下面中央に弁体358bが装着される。弁体358bは弾性体からなる合成ゴムで形成されている。最大径である段部650bとボンネット216bとの間にコイルスプリング364bが介装され、このコイルスプリング364bの弾発力によって弁体358bが挟持部610bのオリフィス618b上端を閉塞するよう作用する。保持部350b、ディスク604b等は室630bの内部に配置される。
ここで、ボディ202b、着座部208b及び弁体358bはバルブ本体700bを構成する。
なお、図8及び図9において、参照符号300bはバルブ本体700bに組み込まれるサーモエレメントを示し、参照符号302bは装着部を示し、また、参照符号310bはケーシングを示す。
本発明に係る第2の実施形態のサーモバルブ200bは以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
常温、すなわち、例えば、環境温度が25℃にあるとき、ワックス500bは特に熱膨張をすることはない。従って、コイルスプリング364bの弾発力は、保持部350bを下方へと押圧し、その結果、弁体358bは挟持部610bのオリフィス618bを閉塞する。これによって、インレットポート204bとアウトレットポート206b間の流体の通流は遮断された状態である。すなわち、着座部208bにダイヤフラム600bの膨出部601bが押圧された状態にあるからである。
インレットポート204bの流体は、その間、孔部602b、606bから室630bに侵入するが、この室630bは、インレットポート204bと同圧であるために、ダイヤフラム600bを変位させることはない。
周囲の温度が昇温することによって、ワックス500bは膨張する。それによって、シール部材324bが上方へと撓曲する。その結果、シャフト338bが上昇し、遂にはシャフト338bに連結される保持部350bを上昇させるに至る。これによって、挟持部610bのオリフィス618bを閉塞していた弁体358bが当該オリフィス618bの上端から離間する。前記作用によりインレットポート204b、室630b及びアウトレットポート206bとの間が互いに連通することになる。これによって、インレットポート204aから入り込む流体は孔部602b、606bを通り、さらにオリフィス618bからアウトレットポート206bへと到達し、外部へと導出される。この間、オリフィス618bの開口直径は孔部602b、606bよりも大径に構成されているために、容易に流体をアウトレットポート206bに導出することができる。
周囲の温度が低下すれば、ワックス500bは収縮し、再び、シャフト338bが下降して弁体358bは、オリフィス618bを閉塞する。これによって、インレットポート204bとアウトレットポート206bとの連通状態が遮断されるに至る。
以上、本発明の実施形態のサーモエレメントによれば、周囲の温度が昇温して所定の値に到達すると、ワックスが膨張してシャフトをケーシング側へと引き込む。一方、周囲温度が所定の温度未満の場合、ワックスが収縮してシャフトを伸長する。これによってワークの搬送制御や流体の流通制御を周囲の温度変化に応じて的確に行なうことが可能となる。また、本発明の実施形態に係るサーモバルブによれば、周囲の温度変化に応じてサーモエレメントに連結されたシャフトが進退動作を行なって弁体の開閉動作が遂行される。特に、周囲の温度が所定温度以上になるとワックスの膨張が流体の通路内に臨む弁体を退動させて流体の通路を可能な限り大きく開成する。これによって流体を充分に流通させることが可能となる。また、流体の通路内に異物が紛れ込んでも弁体等によって障害となることはない。すなわち、異物の噛み込み等も回避できる等の効果が得られる。
以上、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能なことは言うまでもない。

Claims (7)

  1. ケーシング(14a〜14e)と、
    前記ケーシング(14a〜14e)と一体化され対象物に取り付けられる装着部(12a〜12e)と、
    前記ケーシング(14a〜14e)内に変位自在に配設され前記装着部(12a〜12e)から一端部が外部へと露呈するシャフト(44a〜44e)と、
    前記ケーシング(14a〜14e)内に封入され前記ケーシング(14a〜14e)の周囲の温度変化に応じて膨張収縮する感熱媒体(70a〜70e)と、
    前記感熱媒体(70a〜70e)の膨張時に前記シャフト(44a〜44e)を前記ケーシング(14a〜14e)側に引き込むシール部材(42a、42d、42e、82b、82c)と、
    を有することを特徴とするサーモエレメント(10a〜10e)。
  2. 請求項1記載のサーモエレメント(10a〜10e)において、
    前記シール部材(42a、42d、42e、82b、82c)は前記シャフト(44a〜44e)の他端部に係合し、前記感熱媒体(70a〜70e)の膨張に応じて撓曲することにより前記シャフト(44a〜44e)を前記ケーシング(14a〜14e)内に引き込むことを特徴とするサーモエレメント(10a〜10e)。
  3. 請求項1又は2記載のサーモエレメント(10b、10c)において、
    前記シャフト(44b、44c)の他端部側に該他端部に指向して拡径するテーパ面(84b、84c)が形成されていることを特徴とするサーモエレメント(10b、10c)。
  4. 請求項3記載のサーモエレメント(10b、10c)において、
    前記シール部材(82b、82c)の一部は前記テーパ面(84b、84c)に接しており、
    前記感熱媒体(70b、70c)の膨張時に前記シール部材(82b、82c)の一部が前記シャフト(44b、44c)の前記テーパ面(84b、84c)に圧接して該シャフト(44b、44c)を前記他端部側に変位させることを特徴とするサーモエレメント(10b、10c)。
  5. サーモエレメント(300a、300b)と、前記サーモエレメント(300a、300b)が組み込まれるバルブ本体(700a、700b)とからなるサーモバルブ(200a、200b)であって、
    前記サーモエレメント(300a、300b)は、
    ケーシング(310a、310b)と、
    前記ケーシング(310a、310b)と一体化され対象物に取り付けられる装着部(302a、302b)と、
    前記ケーシング(310a、310b)内に変位自在に配設され前記装着部(302a、302b)から一端部が外部へと露呈するシャフト(338a、338b)と、
    前記ケーシング(310a、310b)内に封入され前記ケーシング(310a、310b)の周囲の温度変化に応じて膨張収縮する感熱媒体(500a、500b)と、
    前記感熱媒体(500a、500b)の膨張時に前記シャフト(338a、338b)を前記ケーシング(310a、310b)側に引き込むシール部材(324a、324b)と、
    を有し、
    一方、前記バルブ本体(700a、700b)は流体を導入するインレットポート(204a、204b)と、前記流体を導出するアウトレットポート(206a、206b)が形成されたボディ(202a、202b)と、前記インレットポート(204a、204b)と前記アウトレットポート(206a、206b)の間に設けられる着座部(208a、208b)と、前記着座部(208a、208b)に圧接離間する弁体(358a、358b)とを有し、
    前記サーモエレメント(300a、300b)を構成する前記シャフト(338a、338b)の一端部が前記弁体(358a、358b)に連結され、
    前記感熱媒体(500a、500b)の膨張時に前記シール部材(324a、324b)が前記シャフト(338a、338b)を引き込むことにより前記着座部(208a、208b)から前記弁体(358a、358b)を離間させて前記インレットポート(204a、204b)と前記アウトレットポート(206a、206b)を連通させる
    ことを特徴とするサーモエレメントを組み込むサーモバルブ(200a、200b)。
  6. 請求項5記載のサーモバルブ(200a)において、
    前記サーモバルブ(200a)は直動型のサーモバルブであることを特徴とするサーモエレメントを組み込むサーモバルブ(200a)。
  7. 請求項5記載のサーモバルブ(200b)において、
    前記サーモバルブ(200b)はパイロット型のサーモバルブであることを特徴とするサーモエレメントを組み込むサーモバルブ(200b)。
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