JP5505222B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に吐出した光硬化性インクに対して光照射し、光硬化性インクを硬化する記録装置に関する。
従来、この種の装置として、紫外線硬化インクを吐出する記録ヘッド(インク吐出ヘッド)とは離れた位置に固定的に配設された紫外線光源から、光ファイバを介して紫外線を誘導し、記録ヘッドの近傍で吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射するインクジェットプリンタが提案されている(特許文献1参照)。
当該インクジェットプリンタでは、紫外線光源を、複数の記録ヘッドが搭載されたヘッドキャリッジの外部に配設しているため、インク吐出時に移動するヘッドキャリッジの駆動系を簡素なものとすることができる。なお、紫外線光源は、記録ヘッドに紫外線硬化インクを供給するインクタンクが支持されたインク支持部に、複数のインクタンクと共に支持されている。
2003−127338号公報
このような従来のインクジェットプリンタでは、紫外線の照射に基づく、ヘッドキャリッジ廻り(記録ヘッド廻り)の大型化や重量(荷搬重量)の軽減を図ることができるものの、印刷品質に影響を及ぼす、色重ね印刷における混色防止や着弾した各光硬化性インクのグロスコントロールを適切に行うことができず、また本硬化のための光量不足により全体として印刷時間が長くなる問題がある。
色重ね印刷における混色防止およびグロスコントロールをいずれも適切に行うためには、インク色毎のインク吐出の直後に光硬化性インクを半硬化させ、半硬化の画像印刷やコーティング印刷が完了した後、所定の時間をおいて本硬化を実施する必要がある。
上記の従来技術では、混色防止に対してはインク色毎の頻繁な走査が必要であり、グロスコントロールに対しては印刷終了後に所定時間を待って本硬化を行う必要があり、実質上、混色防止およびグロスコントロールをいずれも適切に行うことはできない。
本発明は、上記の問題に鑑み、印刷品質や印刷時間に影響を与えることなく、ヘッド廻りの小型化および軽量化を達成しながら、UVインクの混色防止およびグロスコントロールを適切に行うことのできる記録装置を提供することを課題とする。
本発明の記録装置は、記録媒体に光硬化性インクを吐出するインク吐出ヘッドを搭載した1以上のヘッドユニットと、記録媒体に吐出された光硬化性インクを光照射により半硬化させる1以上の仮硬化手段と、記録媒体の幅に対応する第1照射面、および記録媒体から幅方向に外れた第2照射面を有すると共に、第1照射面の光照射により、記録媒体に吐出された半硬化状態の光硬化性インクを本硬化させる本硬化手段と、第2照射面に対峙する受光部、および第2照射面からの照射光を受光部から各仮硬化手段に導く導光路部を有する1以上の導光手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、本硬化手段を所望の位置に設置することができると共に、仮硬化手段によって吐出された光硬化性インクを半硬化させながら印刷を実施することができるため、混色防止およびグロスコントロールを適切に行うことができ、品質のよい印刷を行うことができる。さらに、本硬化のために照射された光の一部を半硬化に利用するため、半硬化のために専用の光源を設ける必要がなく、仮硬化手段をヘッドユニットの近傍に配設しても、ヘッド廻りの小型化および軽量化を達成することができる。また、仮硬化手段に光源を搭載する必要がないため、ヘッドユニットへ熱影響を及ぼすことがない。さらに、本硬化手段に光源を搭載すれば、光源から直接記録媒体に対して光照射できるため、光硬化性インクを本硬化させるために十分な光量の光を照射することができ、印刷時間に影響を与えることなく本硬化を行うことができる。
この場合、複数のヘッドユニットと、複数の仮硬化手段と、単一の本硬化手段と、複数の導光手段と、を備えていることが好ましい。
この構成によれば、複数種類の光硬化性インクを用いた印刷において、複数の仮硬化手段および複数の導光手段によって、各光硬化性インクに対して個別に半硬化させることができる。なお、各ヘッドユニット毎に仮硬化手段および導光手段を設けてもよいし、複数のヘッドユニット毎に仮硬化手段および導光手段を設けてもよい。
この場合、本硬化手段は、記録媒体から幅方向に両側に外れた2つの第2照射面を有し、複数の導光手段の複数の受光部は、2つの第2照射面に分散して対峙していることが好ましい。
この構成によれば、各受光部が対峙する第2照射面の面積を広く採ることができるため、各仮硬化手段に対して本硬化手段の照射光を十分に分配することができる。
これらの場合、各導光路部は、複数の光ファイバを束ねて成るバンドルファイバで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、光硬化性インクを半硬化させるために必要な照射光の光量を導光させることができる。なお、半硬化させる光硬化性インクの種類によって、バンドルファイバを構成する光ファイバの本数を変更してもよい。
これらの場合、各受光部は、第2照射面からの照射光を、導光路部の入射端面に集光する集光レンズを有していることが好ましい。
この構成によれば、第2照射面からの照射光を効率よく導光路部に入光することができ、光硬化性インクを半硬化させるために必要な照射光を確保することができる。
これらの場合、各受光部は、第2照射面からの照射光の光量を調光するシャッターを有していることが好ましい。
この構成によれば、各仮硬化手段による光照射の光量や照射時間を制御することができる。このため、受光部が複数ある場合、シャッターを各受光部毎に個別に制御可能な構成とすれば、光硬化性インクの特性によって光照射の光量や照射時間の調整を行うことができる。また、光源のON・OFFのタイムラグがある場合、タイムラグに左右されることなくシャッターによって光の照射時間や光量の調整を所望のタイミングで行うことができる。
これらの場合、各受光部は、第2照射面からの照射光の赤外線成分をフィルタリングするフィルタリング部を有していることが好ましい。
この構成によれば、各仮硬化手段から照射される照射光から赤外線成分を除去することができるため、各仮硬化手段からの熱の発生を抑制することができ、冷却手段を設ける必要がなくなる。
これらの場合、仮硬化手段は、導光路部の出射端面から出射された照射光を光拡散する拡散レンズを有していることが好ましい。
この構成によれば、吐出された光硬化性インクに対して必要な照射面積で均一に光照射を行うことができる。このため、半硬化させたい光硬化性インクを均一に半硬化させることができる。
実施形態に係るインクジェット装置の正面図である。 装置本体の裏面斜視図である。 ヘッドユニット廻りの断面図である。 ヘッドユニットの平面図である。 UV照射ユニットの斜視図である。 UV照射ユニットの側面図である。 ピニングユニットの斜視図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る記録装置について説明する。なお、本実施形態では、記録装置として複数のインクジェットヘッドを備えたインクジェット装置を例示して説明する。このインクジェット装置1は、周方向に複数のインクジェットヘッドを配置したセンタードラム式のインクジェット装置1であり、リールツーリールで供給した長尺の記録媒体Aに、光硬化性インクであるUVインク(紫外線硬化型インク)を用いて印刷を実施する。記録媒体Aとしては、例えばラベル用のフィルムや用紙等のシート状のものであって、各種幅および厚みの異なるものを印刷対象としている。
なお、以降の説明では、図1において紙面を貫通する方向を前後とし、手前側を「前」、奥側を「後」とする。また、記録媒体Aの媒体送り経路Lにおいて、記録媒体Aの送り方向に倣って、後述する媒体供給装置6側を「上流側」、後述する媒体回収装置7側を「下流側」とする。
図1の全体図に示すように、インクジェット装置1は、インクジェット方式で記録媒体Aに印刷を行うセンタードラム式の装置本体2と、装置本体2に記録媒体Aを供給し且つ印刷済みの記録媒体Aを回収するリールツーリール方式(ロールツーロール方式)の媒体供給・回収装置3と、これら構成装置を統括制御する制御装置(図示省略)と、を備えている。
媒体供給・回収装置3は、装置本体2に記録媒体Aを供給する媒体供給装置6と、装置本体2から記録媒体Aを回収する媒体回収装置7と、を有している。一方、装置本体2および媒体供給・回収装置3に構成した記録媒体Aの媒体送り経路Lは、媒体供給装置6から装置本体2に至る供給送り経路L1と、装置本体2に構成した円に近い円弧状の印刷送り経路L2と、装置本体2から媒体回収装置7に至る回収送り経路L3と、を有している。
媒体供給装置6は、モーター駆動で記録媒体Aを繰り出す繰出しリール11と、記録媒体Aにフォワードテンションを付与するフォワードテンションユニット13と、記録媒体Aを幅方向に位置決めするステアリングユニット14と、ステアリングユニット14の下流側に配設され、装置本体2(後述する回転ドラム61の下部外周面71a)に記録媒体Aを送り込む送込みローラー18と、を備えている。
また、媒体回収装置7は、モーター駆動で記録媒体Aを巻き取る巻取りリール21と、巻取りに際し記録媒体Aにバックテンションを付与するバックテンションユニット23と、記録媒体Aを装置本体2(回転ドラム61の下部外周面71a)から送り出し、且つ送り出された記録媒体AがUターンして送られるように、回収送り経路L3を経路変更する送出しローラー25と、を備えている。
供給送り経路L1を介して、媒体供給装置6から繰り出すようにして供給された記録媒体Aは、装置本体2において印刷送り経路L2に沿って送られ、この部分で印刷に供される。また、印刷が完了した記録媒体Aは、回収送り経路L3を介して媒体回収装置7により巻き取るようにして回収される。
詳細は後述するが、上記の印刷により形成された記録媒体A上の未硬化画像は、装置本体2の印刷送り経路L2に沿って設けた複数のピニングユニット86(仮硬化手段)により半硬化され、続いて装置本体2と送出しローラー25との間の回収送り経路L3に設けたUV照射ユニット44(本硬化手段)により本硬化される構成となっている。
図1および図2に示すように、装置本体2は、装置フレーム46と、装置フレーム46に支持された大口径の回転ドラム61を有し、円弧状の印刷送り経路L2に沿って記録媒体Aを送る媒体送り機構41と、それぞれが複数のヘッド(インク吐出ヘッド)76を有し、印刷送り経路L2に臨むように、回転ドラム61に対し放射状に配設した複数のキャリッジユニット42と、複数のキャリッジユニット42に対応し、その背面側(裏面側)に配設した複数のメンテナンスユニット43と、上記の回収送り経路L3に臨み、記録媒体AのUVインクを硬化させる本硬化用のUV照射ユニット44を備えている。
また、各キャリッジユニット42には、吐出直後のUVインクに紫外線を照射して半硬化させるためのピニングユニット86が下流側に搭載され、UV照射ユニット44から各ピニングユニット86にかけて、複数の光ファイバを束ねて構成されたバンドルファイバ112(導光路部)が引き回されている。この場合、複数のキャリッジユニット42は、供給するUVインクの色別のユニットであり、全体として印刷手段48を構成している。
図2(装置本体の裏面図)に示すように、装置フレーム46は、機台となるベースフレーム51と、回転ドラム61を回転自在に支持すると共に、各キャリッジユニット42および各メンテナンスユニット43を支持する鉛直板状のサブフレーム53と、回転ドラム61や複数のキャリッジユニット42等を収容するチャンバーフレーム54と、複数のメンテナンスユニット43や媒体送り機構41の動力系等を収容するメインフレーム52と、を有している。そして、メインフレーム52およびチャンバーフレーム54は面材で覆われ、その内部の温度および清浄度が管理されたチャンバーを構成している。
媒体送り機構41は、横倒しの王冠状に形成された回転ドラム61と、回転ドラム61の端面に軸着したドラム軸62と、上記のサブフレーム53に設けられ、ドラム軸62を介して回転ドラム61を片持ちで水平軸周りに回転自在に支持する軸受け(図示省略)と、回転ドラム61を一方向に低速回転させるドラムモーター64と、ドラム軸62とドラムモーター64との間に介設した動力伝達機構(図示省略)と、を有している。ドラムモーター64は、例えばサーボモーターで構成され、回転ドラム61の外周面71aにおける周速(印刷速度)が一定になるように、回転ドラム61を水平軸周りに回転させる。
回転ドラム61は、円筒状のドラム本体71を備え、ドラム本体71は、最大幅の記録媒体Aに対応する幅を有し、外周面71aには滑り止めとなる焼付け塗装が施されている。記録媒体Aは、滑り止め加工されたドラム本体71の外周面71aに密着し、回転するドラム本体71により円(円弧)を描くように送られる。すなわち、媒体供給装置6から回転ドラム61の下部外周面71aに送り込まれた記録媒体Aは、回転ドラム61により外周面71aに倣う円弧状の印刷送り経路L2に沿って送られる。そして、この送りに同期して印刷手段48が適宜駆動することにより、記録媒体Aに印刷処理(記録処理)が行われる。
上述のように、印刷手段48は、回転ドラム61に対し放射状に配設した複数のキャリッジユニット42を備えている(図1参照)。複数のキャリッジユニット42は、インク色別のユニットであり、印刷送り経路L2の始端側から終端側に向って、ホワイト(W)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)、ブラック(Bk)、クリアー1(CL1)、クリアー2(CL2)の順で、周方向にほぼ等間隔で配設されている。各キャリッジユニット42には、複数のヘッド76が搭載され、この複数のヘッド76により、最大幅の記録媒体Aに対応するラインヘッド77(図5参照)が構成されている。このため、印刷送り経路L2に沿って印刷送りされてゆく記録媒体Aに、各色のラインヘッド77が順に臨むことになり、記録媒体Aに印刷データに基づく所望のカラー印刷が行われる。なお、クリアー1(CL1)およびクリアー2(CL2)のインクは、主にコーティング用に用いられ、この場合にはベタ塗り印刷となる。
図3に示すように、各キャリッジユニット42は、上記のサブフレーム53を受けとして、回転ドラム61の法線方向に進退自在に支持された箱状のキャリッジ82と、キャリッジ82に装着され、複数のヘッド76を搭載したヘッドユニット83と、を備えている。また、各キャリッジユニット42には、フレーム支持部134を介してキャリッジ82の下流側外側面に、記録媒体AのUVインクを半硬化させるピニングユニット86が支持されている。そして、この複数のピニングユニット86により、各ラインヘッド77が吐出した直後のUVインクに対して紫外線を一定時間照射する。これにより、吐出されたUVインクを色別に半硬化させ、混色を防ぎながらカラー印刷が行われる。なお、複数のキャリッジユニット42のおけるインク色別の順は、色別のUVインクにおける硬化し難い順となっている。
図4に示すように、各ヘッド76は、1インチのインクジェットヘッドで構成されており、そのノズル面91に相互に並行な複数の吐出ノズル92から成る2列のノズル列93を有している。この場合、2列のノズル列93は、ノズル列方向に1/2ノズルピッチ位置ズラして配設されている。また、図3および図4に示すように、ヘッドユニット83は、キャリッジ82に対し前方から着脱自在に装着されている。ヘッドユニット83は、ヘッドプレート94と、ヘッドプレート94に支持されると共に、それぞれが回転ドラム61の接線に対し並行になるように山形に連ねた一対のサブプレート95と、一対のサブプレート95に2分して搭載された複数のヘッド76(実施形態のものは、5個+5個)と、を備えている。
この場合、各サブプレート95に搭載された複数のヘッド76(5個)は、いずれもノズル列93が前後方向に向く姿勢で、且つ前後方向において千鳥に配設されている。また、一方のサブプレート95に搭載された複数のヘッド76と、他方のサブプレート95に搭載された複数のヘッド76とは、前後方向(ノズル列方向)に1/4ノズルピッチ位置ズレして配設されている。これにより、ヘッドプレート94に搭載した全ヘッド76により、前後方向(記録媒体Aの幅方向)に延在するラインヘッド77、すなわち最大幅の記録媒体Aに対応する1/4ノズルピッチのラインヘッド77が構成されている。記録媒体A(印刷送り経路L2)に臨むこのラインヘッド77(当該全ヘッド76)によって、記録媒体Aの幅に対応した一の描画ラインを構成し、これにより、高解像度の印刷処理が可能となる。
次に、記録媒体A上のUVインク(未硬化画像)を硬化させるUV照射系について、詳細に説明する。UV照射系は、各キャリッジユニット42の下流側に搭載されて印刷送り経路L2上の記録媒体Aに臨み、吐出直後のUVインクを半硬化させる複数のピニングユニット86(仮硬化手段)と、回収送り経路L3上の最上流位置で印刷面側から記録媒体Aに臨み、半硬化状態のUVインクを本硬化させるUV照射ユニット44(本硬化手段)と、UV照射ユニット44から各ピニングユニット86に照射光(紫外線)を導光する複数の導光ユニット45(導光手段)と、で構成されている(図1参照)。
図5および図6に示すように、UV照射ユニット44は、水銀ランプで構成されたUVランプ101(光源)と、UVランプ101を収容すると共に、反射板により記録媒体Aよりも幅広のUV照射面102を構成したランプ筐体103と、を備えている。UV照射面102は、最大幅の記録媒体Aの印刷面に臨む第1照射面104と、第1照射面104から記録媒体Aの幅方向両側に外れた一対の第2照射面105と、を有している。第1照射面104は、UVランプ101から発せられた紫外線を記録媒体Aに照射して、記録媒体AのUVインクを本硬化する。一方、一対の第2照射面105は、ピニングユニット86にUVランプ101の紫外線を導光するために、対峙した2組の導光ユニット45の受光部111に紫外線を照射する。また、UV照射ユニット44(ランプ筐体103)の後背側には、エアー吸引口および吸引ファンを有し、UVランプ101を冷却する冷却ユニット47が備えられている(図1参照)。
各導光ユニット45は、対応する上記の第2照射面105から照射される紫外線を受光する受光部111と、それぞれが複数本の光ファイバで構成され、受光した紫外線を各ピニングユニット86に導光する複数のバンドルファイバ112と、を有している(図1および図4参照)。各受光部111は、紫外線を最大限受光すべく、対応する第2照射面105の全域を覆う大きさを有している。また、各バンドルファイバ112は、対応するピニングユニット86の位置によりその長さが区々となっている。
図5および図6に示すように、各受光部111は、各第2照射面105に対峙するように、記録媒体Aの送り方向に延在している。各受光部111は、第2照射面105からの紫外線を複数のバンドルファイバ112の受光端面に集光する複数の集光レンズ121と、複数の集光レンズ121の入射側に配設されUVランプ101が発する照射光に含まれた赤外線成分をフィルタリングする赤外線カットフィルター122と、をケース123に収容して構成されている。また、各受光部111は、赤外線カットフィルター122と第2照射面105との間にスライド可能に支持され(支持フレームは、図示省略)、第2照射面105からの照射光を遮断するシャッター124と、を有している。複数の集光レンズ121、赤外線カットフィルター122およびバンドルファイバ112の接続部は、ユニット化されており、例えばランプ筐体103に固定支持されている。複数のバンドルファイバ112は、キャリッジ82と同数(本実施形態では9本)が設けられ、各受光部111に振り分けられている。本実施形態では、一方の受光部111に4本、他方の受光部111に5本のバンドルファイバ112が、記録媒体Aの送り方向に並んで接続されている。
複数の集光レンズ121は、各バンドルファイバ112の接続位置に対応して、バンドルファイバ112と同数が(本実施形態では9本)記録媒体Aの送り方向に並んで配設されており、第2照射面105から照射される紫外線を入射する入射面125と、紫外線をバンドルファイバ112の受光端面(入射端面)に出射する出射面126を有している。各集光レンズ121は、赤外線カットフィルター122を介して第2照射面105から照射された紫外線を、バンドルファイバ112の受光端面に集光(フォーカス)する。これにより、受光部111は、第2照射面105から照射された紫外線を効率よくバンドルファイバ112に分配することができる。なお、集光レンズ121は、フレンネルレンズ、トーリックレンズおよびシリンドリカルレンズ等で構成可能である。また、集光レンズ121を、各受光部111において、記録媒体Aの送り方向に延在する1つのレンズ(レンズアレイ)によって構成しても良い。
赤外線カットフィルター122は、各受光部111において記録媒体Aの送り方向に延在し、各受光部111に配設された複数の集光レンズ121の入射面125をすべて覆うように配設されている。これにより、集光レンズ121に入射する照射光の赤外線成分を取り除き、ピニングユニット86に導光される照射光の発熱を抑制することができる。よって、各ピニングユニット86に対して冷却手段を設ける必要がないため、装置本体2の大型化を防ぐことができる。なお、赤外線カットフィルター122は、特定周波成分のみを通過させるダイクロイックミラーでも代用可能である。
シャッター124は、UVランプ101が照射する照射光の全成分を遮断可能な素材で構成され、各受光部111において記録媒体Aの送り方向に延在するように配設されている。また、各シャッター124は、不図示の開閉機構(モーター駆動またはシリンダー駆動)によって第2照射面105と赤外線カットフィルター122との間にスライド自在に支持されている。各シャッター124の開閉動は、制御装置によって制御され、この開閉動により各バンドルファイバ112に入射する照射光の光量および照射時間を調節する。これにより、水銀ランプで構成されたUVランプ101のON・OFFにおけるタイムラグに影響されることなく(装置稼動中、UVランプ101は常にON)、ピニングユニット86の照射を制御することができる。本実施形態では、一対のシャッター124が同期して開閉し、各ピニングユニット86が照射する照射光の光量および照射時間を一斉に調節可能な構成となっている。なお、シャッター124を集光レンズ121毎に設け、個別に開閉可能な構成としてもよい。このようにすれば、各キャリッジユニット42から吐出されるUVインクの特性によって光照射の光量や照射時間の調整を行うことができる。
バンドルファイバ112は、各ラインヘッド77が吐出したUVインクを半硬化させるのに必要な光量の紫外線を導光するだけの太さおよび本数の光ファイバを束ねて構成され、その導光性と屈曲性を利用してUV照射ユニット44の紫外線をピニングユニット86まで導光する。図1に示すように、複数のバンドルファイバ112は、UV照射ユニット44の第2照射面105に対面した一対の受光部111からキャリッジユニット42の上方へ導かれた後、複数のキャリッジユニット42の上方を周方向に引き回され、対応する各キャリッジユニット42間において一本ずつ下方に導かれる。これにより、複数のバンドルファイバ112は、複数のキャリッジユニット42に干渉することなく、対応する各キャリッジユニット42の下流側に添設されたピニングユニット86に上方から接続され、UVランプ101から照射された紫外線が、各ピニングユニット86に分配されている。すなわち、一つの光源から複数箇所における紫外線照射(複数のピニングユニット86およびUV照射ユニット44)を行うことができる。なお、半硬化させるUVインクの特性によって、バンドルファイバを構成する光ファイバの本数を変更してもよい。
図3および図7に示すように、ピニングユニット86は、バンドルファイバ112が導光した紫外線を照射する照射部131と、照射部131から照射される紫外線を拡散するための拡散レンズ132と、を有し、底無しのピニングフレーム133によってユニット化され、このピニングフレーム133がフレーム支持部134を介してキャリッジの側面に支持されている。また、ピニングユニット86は、拡散レンズ132の出射面136が、記録媒体Aの印刷送り経路L2の接線に平行となるようにピニングフレーム133がキャリッジ82に対して傾斜して支持されている。
照射部131は、束ねられた複数本の光ファイバ(バンドルファイバ112)の端を端末金具で固定した部分であり、複数本の光ファイバの端面から構成され導光した紫外線を照射する照射端面131aを有している。また、照射部131は、この照射端面131aが拡散レンズ132の入射面135に対して上部中央から垂直に対峙するよう固定されている。
拡散レンズ132は、記録媒体Aの幅方向に延在しており、照射部131の照射端面131aから照射される紫外線を入射する入射面135と、紫外線を記録媒体Aに出射する出射面136を有し、出射面136がピニングフレーム133の底部に面するように固定されている。記録媒体Aの幅方向に延在した出射面136によって、拡散レンズ132は、照射部131から照射された紫外線を光拡散する。これにより、ピニングユニット86は、上記のラインヘッド77が吐出したUVインクに対し、幅方向において略均一な光量で紫外線を照射することができる。なお、拡散レンズ132は、フレンネルレンズ、トーリックレンズおよびシリンドリカルレンズ等で構成可能である。
また、ピニングユニット86は、照射部131の照射端面131aと拡散レンズ132の入射面135との離間距離を調節する調節機構137を有している。調節機構137は、ピニングフレーム133の内側面に、例えばモーター駆動で法線方向に進退可能に架設されている。この調節機構137の中央に、照射部131が固定され、調節機構137が進退動することによって、照射部131も共に法線方向に進退し、照射端面131aと拡散レンズ132との離間距離を調節することができる。これにより、ピニングユニット86の照射光量を微調整することができるようになっている。
また、ピニングユニット86は、添設したダクト接続のミスト吸引口99を有している。拡散レンズ132およびミスト吸引口99は、相互に並行に且つ前後方向に延在し、上記のラインヘッド77に対し、ほぼ同じ長さに且つ前後方向に同位置に配設されている。また、複数のヘッド76(ラインヘッド77)、ミスト吸引口99、拡散レンズ132は、記録媒体Aの送り方向においてこの順で配設されており、ヘッド76から吐出されたUVインクのミストをミスト吸引口99で吸引し、記録媒体Aに着弾したUVインクをピニングユニット86からの紫外線の照射で半硬化させる。これにより、拡散レンズ132へのミストの付着を防止し、且つ混色が生じない程度にUVインクを硬化させることができる。
これまで説明した構成によれば、UVランプ101から本硬化用に照射された紫外線の一部を半硬化に利用するため、ピニングユニット86毎に光源を設ける必要がなく、ピニングユニット86をキャリッジユニット42に搭載しても、キャリッジユニット42の小型化および軽量化を達成することができると共に、ヘッド廻りへ熱影響を及ぼすことがない。また、ピニングユニット86毎に光源の設置および交換を行う必要ないため、メンテナンス性が向上すると共に、装置全体のコストダウンを達成することができる。
また、UV照射ユニット44に光源を搭載しているため、本硬化においてUVインクを本硬化させるために十分な光量の光を照射することができ、印刷時間に影響を与えることなく本硬化を行うことができる。また、第2照射面105を第1照射面の幅方向両側にそれぞれ設けることにより、受光部111が対峙する第2照射面の面積を広く採ることができ、各ピニングユニット86に対してUV照射ユニット44の照射光を十分に分配することができる。
1:インクジェット装置 42:キャリッジユニット 44:UV照射ユニット 45:導光ユニット 86:ピニングユニット 101:UVランプ 102:UV照射面 103:ランプ筐体 104:第1照射面 105:第2照射面 111:受光部 112:バンドルファイバ 121:集光レンズ 122:赤外線カットフィルター 123:ケース 124:シャッター 132:拡散レンズ A:記録媒体

Claims (8)

  1. 記録媒体に光硬化性インクを吐出するインク吐出ヘッドを搭載した1以上のヘッドユニットと、
    前記記録媒体に吐出された前記光硬化性インクを光照射により半硬化させる1以上の仮硬化手段と、
    前記記録媒体の幅に対応する第1照射面、および前記記録媒体から幅方向に外れた第2照射面を有すると共に、前記第1照射面の光照射により、前記記録媒体に吐出された半硬化状態の前記光硬化性インクを本硬化させる本硬化手段と、
    前記第2照射面に対峙する受光部、および前記第2照射面からの照射光を前記受光部から前記各仮硬化手段に導く導光路部を有する1以上の導光手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 複数の前記ヘッドユニットと、
    複数の前記仮硬化手段と、
    単一の前記本硬化手段と、
    複数の前記導光手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記本硬化手段は、前記記録媒体から幅方向に両側に外れた2つの前記第2照射面を有し、
    複数の前記導光手段の複数の前記受光部は、2つの前記第2照射面に分散して対峙していることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記各導光路部は、
    複数の光ファイバを束ねて成るバンドルファイバで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記各受光部は、
    前記第2照射面からの照射光を、前記導光路部の入射端面に集光する集光レンズを有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記各受光部は、
    前記第2照射面からの照射光の光量を調光するシャッターを有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記各受光部は、
    前記第2照射面からの照射光の赤外線成分をフィルタリングするフィルタリング部を有していることを特徴する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記仮硬化手段は、
    前記導光路部の出射端面から出射された照射光を光拡散する拡散レンズを有していることを特徴する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の記録装置。
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