JP5504728B2 - 半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ - Google Patents

半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ Download PDF

Info

Publication number
JP5504728B2
JP5504728B2 JP2009171253A JP2009171253A JP5504728B2 JP 5504728 B2 JP5504728 B2 JP 5504728B2 JP 2009171253 A JP2009171253 A JP 2009171253A JP 2009171253 A JP2009171253 A JP 2009171253A JP 5504728 B2 JP5504728 B2 JP 5504728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
dicing
semiconductor element
semiconductor wafer
identification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009171253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011029268A (ja
Inventor
隆寛 橋本
晃孝 井上
恭久 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2009171253A priority Critical patent/JP5504728B2/ja
Publication of JP2011029268A publication Critical patent/JP2011029268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5504728B2 publication Critical patent/JP5504728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Dicing (AREA)

Description

この発明は、半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハに関するものである。
従来、上記半導体チップ等に関連する技術としては、例えば、特開平7−142763号公報、特開平7−335510号公報、特開平9−116198号公報、特開平10−50787号公報、特開2004−158662号公報及び特開2007−189067号公報等に開示されたものが既に提案されている。
上記特開平7−142763号公報に係る窒化ガリウム系化合物半導体チップの製造方法は、サファイアを基板とする窒化物半導体ウエハをチップ状に分離する際に、切断面のクラックやチッピングの発生を防止し、歩留良く、所望の形状、サイズの窒化物半導体チップの製造方法を提供するものであり、予めp型層あるいはn型層の電極形成面が露出するようにエッチングされた窒化ガリウム系化合物半導体をサファイア基板上に備えた窒化ガリウム系化合物半導体ウエーハをチップ状に分離する方法において、前記窒化ガリウム系化合物半導体の電極形成面のエッチングとは別に、新たに窒化ガリウム系化合物半導体面にエッチングを行い、第一の割り溝を所望のチップサイズで線状に形成する工程と、前記第一の割り溝の上から、さらに第二の割り溝をサファイア基板に達する深さ以上で線状に形成すると共に、第一の割り溝の線幅(W1)よりも、第二の割り溝の線幅(W2)を狭く調整する工程と、前記第二の割り溝に沿って前記ウエーハをチップ状に分離する工程とを具備するように構成したものである。
また、上記特開平7−335510号公報に係る半導体チップは、チップに識別子を付与し、不良原因を追求する際に確実な情報となり得る識別子を付与した半導体チップを提供することを目的とし、少なくとも半導体チップの製造順を示す情報を含む識別子を、半導体チップ自身に付与したものである。
さらに、上記特開平9−116198号公報に係る発光ダイオードアレイは、ダイシング切り残し幅の管理が容易で、プリンタヘッドへの搭載精度を向上させることを目的とし、チップの上面に多数の発光ドットを等間隔で列状に配置してなる発光ダイオードアレイにおいて、上記発光ドット列方向のチップの長さが上面で長く下面で短くなるよう上記チップの両端を斜めに切断するように構成したものである。
又、上記特開平10−50787号公報に係る半導体チップの不良解析方法は、個々のチップ、もしくはウエハの小片に切り出した後でも、不良発生箇所の検査座標と観察座標の対応をとることを可能とすることを目的とし、半導体チップを形成する半導体ウェハの不良解析において、電気的不良の発生箇所のウェハ上の位置座標を観察する際に、半導体ウェハ上に予め記された領域を定義した座標の原点を基に観察装置を制御し観察するように構成したものである。
更に、上記特開2004−158662号公報に係る半導体ウエハのダイシング方法は、脆い性質を有する化合物半導体のダイシングにおいて、しかも切断方式として斜め切断を採用する場合において、切断速度を落とすことなく、チッピングを発生させないことを目的とし、ウエハプロセスにおけるエッチング工程を利用してダイシングライン領域にダイシングブレードの厚さよりも広い溝を形成するステップと、前記溝の側面に対しダイシングブレードのブレード面を傾け、ダイシングブレードのエッジを溝に沿って移動することによりウエハを切断して半導体チップをダイシングするステップと、を含むように構成したものであり、前記ダイシングライン領域は、少なくとも1箇所に溝未形成部分を有するように構成した態様をも含んでいる。
また、上記特開2007−189067号公報に係る発光ダイオードアレイの製造方法は、ダイシング時に欠けやクラック等の発生を防止することを目的とし、発光ダイオードからなる発光ドットが複数個配列された発光ダイオードアレイチップが形成された半導体ウェハを、隣接する上記発光ダイオードアレイチップ間のダイシングガイド溝においてダイシングして、発光ダイオードアレイを製造する発光ダイオードアレイの製造方法であって、上記発光ダイオードアレイチップに被着されて当該アレイチップを保護する保護膜の、上記ダイシングガイド溝内に設けられた側縁を、当該ダイシングガイド溝内に想定されたダイシングターゲットラインに対するマイナス交差マークとして設定し、このマイナス交差マークの外側に沿ってダイシングするように構成したものである。
特開平7−142763号公報 特開平7−335510号公報 特開平9−116198号公報 特開平10−50787号公報 特開2004−158662号公報 特開2007−189067号公報
ところで、この発明が解決しようとする課題は、半導体チップのデバイス領域を犠牲にすることなくダイシング領域を有効に利用して、半導体チップの製造工程における位置情報を追跡することが可能な半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハを提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、半導体ウエハの表面に半導体製造工程を経て形成され、個々に区画するダイシング領域を切断することで分離される半導体素子部と、
前記ダイシング領域に隣接する前記半導体素子部間にわたり設けられ、前記ダイシング領域を切断した後も前記個々の半導体素子部の外周領域に残り、前記半導体素子部を個々に識別するための少なくとも1つ以上の凹部又は凸部からなる識別部を備えた半導体チップであって、
前記凹部又は凸部からなる識別部は、前記半導体素子部の端部から前記半導体チップの端部まで延びていることを特徴とする半導体チップである。
また、請求項2に記載された発明は、前記識別部は、半導体製造工程において、前記半導体ウエハの全表面に全面露光をする際に、個々の半導体素子部に対応して個別に付与されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップである。
さらに、請求項3に記載された発明は、前記識別部は、半導体製造工程において、前記半導体ウエハの全表面を複数回に分けて露光する際に、前記半導体ウエハ表面の露光位置を特定する露光位置特定情報部と、各露光における個々の半導体素子部の位置を特定する素子部位置特定情報部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップである。
又、請求項4に記載された発明は、半導体ウエハの表面に半導体製造工程を経て複数の半導体素子部を形成する際に、前記複数の半導体素子部を個々に区画するダイシング領域に隣接する前記半導体素子部間にわたり設けられ、前記各半導体素子部を個々に識別するための少なくとも1つ以上の凹部又は凸部からなる識別部を形成する識別部形成工程と、
前記各半導体素子部を前記ダイシング領域を切断することによって、前記個々の半導体素子部の外周領域に前記識別部を残した状態で分離する分離工程とを備えた半導体チップの製造方法であって、
前記凹部又は凸部からなる識別部は、前記半導体素子部の端部から前記半導体チップの端部まで延びていることを特徴とする半導体チップの製造方法である。
更に、請求項5に記載された発明は、半導体製造工程を経て形成され、個々に区画するダイシング領域を切断することで分離される複数の半導体素子部と、
前記ダイシング領域に隣接する前記半導体素子部間にわたり設けられ、前記ダイシング領域を切断した後も前記個々の半導体素子部の外周領域に残り、前記半導体素子部を個々に識別するための少なくとも1つ以上の凹部又は凸部からなる識別部を備え、
前記凹部又は凸部からなる識別部は、前記半導体素子部の端部から隣接する他の半導体素子に向けて前記ダイシング領域に延び、前記凹部又は凸部の途中で切断されることで前記個々の半導体素子部の外周領域に残ることを特徴とする半導体ウエハである。
また、請求項6に記載された発明は、前記ダイシング領域に設けられるダイシング溝部の少なくとも一部に形成され、研削工程における流体が前記ダイシング溝部に流入するのを阻止する流入阻止部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の半導体ウエハである。
さらに、請求項7に記載された発明は、前記流入阻止部が前記識別部を兼ねたことを特徴とする請求項6に記載の半導体ウエハである。
請求項1に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、半導体チップのデバイス領域を犠牲にすることなくダイシング領域を有効に利用して、半導体チップの製造工程における半導体ウエハ内の位置を特定することが可能となる。
また、請求項2に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、半導体製造工程において、半導体ウエハの全表面に全面露光をする場合であっても、半導体ウエハの全面における個々の半導体チップの位置情報を識別することができる。
さらに、請求項3に記載された発明によれば、半導体製造工程において、半導体ウエハの全表面に複数回に分割して露光をする場合であっても、露光位置特定情報と素子部位置特定情報の双方を識別することができる。
又、請求項4に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、半導体チップのデバイス領域を犠牲にすることなくダイシング領域を有効に利用して、半導体チップの製造工程における半導体ウエハ内の位置を特定することが可能となる
更に、請求項5に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、半導体チップのデバイス領域を犠牲にすることなくダイシング領域を有効に利用して、半導体チップの製造工程における半導体ウエハ内の位置を特定することが可能となる。
また、請求項6に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、半導体ウエハの裏面を研磨する際に、ダイシング溝を介して、研削屑や気泡等が混入した研削水などの流体が保護層によって覆われた半導体ウエハの表面に流入するのを抑制することができ、半導体チップ表面の汚染や不良品の発生、あるいは研摩量のバラツキ等が発生するのを低減することが可能となる。
また、請求項7に記載された発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、研削屑や気泡等が混入した研削水などの流体が半導体ウエハの表面に流入するのを抑制することが可能であるとともに、半導体チップの製造工程における半導体ウエハ内の位置を特定することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る半導体チップを示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る半導体ウエハを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る半導体チップとしての自己走査型発光素子アレイチップを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る半導体チップとしての自己走査型発光素子アレイチップを示す平面構成図である。 この発明の実施の形態1に係る半導体チップとしての自己走査型発光素子アレイチップを示す等価回路図である。 半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る半導体チップを示す模式図である。 識別部を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態2に係る半導体チップを示す模式図である。 この発明の実施の形態3に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態3に係る半導体チップを示す模式図である。 半導体ウエハに研削水が流入した状態をそれぞれ示す説明図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体ウエハを示す模式図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体ウエハを示す模式図である。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る半導体チップとしての自己走査型発光素子アレイチップ(SLED:SELF−SCANNING LIGHT−EMITTING DEVICE)を製造するための半導体ウエハを示すものである。この半導体ウエハ1は、図2 に示すように、GaAs基板等からなるp型のウエハ基板2上に、第1層としてのp型層3と、第2層としてのn型層4と、第3層としてのp型層5と、第4層としてのn型層6からなる半導体層が順次積層されている。
そして、上記半導体ウエハ1の表面には、図3に示すように、フォトレジストを塗布した後に、アライナー等によって全面露光を施すか、又はステッパー等を用いた部分露光を施した上でエッチング処理を施し、金属や導電性材料からなる電極の形成工程、更には絶縁性材料の被覆工程を必要に応じて繰り返す半導体チップの製造工程を経て、複数の自己走査型発光素子アレイチップ10が製造される。
図4は上記の如くごく半導体ウエハ1の表面に形成されるカソードコモン型の1つの自己走査型発光素子アレイチップ10を示すものである。また、図5は自己走査型発光素子アレイチップ10上に形成される自己走査型発光素子アレイ11の等価回路を示す回路図である。
この自己走査型発光素子アレイ11は、図4及び図5に示すように、大別して、発光素子アレイ11の長手方向である走査方向に沿って直線状に配列された発光部12と、当該発光部12の発光素子アレイ11の長手方向と交差する幅方向に配設されたシフト部13とから構成されている。上記発光部12は、発光素子アレイ11の走査方向に沿って直線状に配列された複数(例えば、128個又は256個等)の発光サイリスタからなる書き込み用発光素子L1〜L128を備えている。これらの書き込み用発光素子L1〜L128は、カソードコモン型の発光サイリスタによって構成されており、カソード電極は、p型のウエハ基板2の背面に形成された共通電極14(図3参照)を介して接地されている。また、上記書き込み用発光素子L1〜L128のアノード電極には、書き込み信号φIが書き込みライン15及び抵抗を介して印加される。さらに、上記書き込み用発光素子L1〜L128のゲート電極は、シフト部13の対応するスイッチング素子T1〜T128のゲート電極に接続されている。
一方、上記シフト部13は、上述したように、書き込み用発光素子L1〜L128に対応して設けられたスイッチング素子T1〜T128を備えている。これらのスイッチング素子T1〜T128は、例えば、カソードコモン型の発光サイリスタによって構成されており、カソード電極は、p型のウエハ基板2の背面に形成された共通電極15を介して接地されている。また、上記スイッチング素子T1〜T128のうち、偶数番目のスイッチング素子T2〜T128のアノード電極には、第1の転送用クロックパルスφ1が電流制限用抵抗及び第1の転送ライン16を介して印加されているとともに、奇数番目のスイッチング素子T1〜T127のアノード電極には、第2の転送用クロックパルスφ2が電流制限用抵抗及び第2の転送ライン17を介して印加されている。さらに、上記スイッチング素子T1〜T128のゲート電極には、抵抗及び電源ライン18を介して電源電圧VGKが印加されている。また、隣接するスイッチング素子T1〜T127のゲート電極間には、番号の小さいスイッチング素子T1〜T127を向いた方向が順方向となるようにダイオードD1〜D128が介在されている。
なお、図4中、符号19〜22は書き込みライン、第1及び第2の転送ライン、電源ライン、第1及び第2の転送ラインに通電するための書き込み用、第1及び第2の転送用、電源用の電極パッドをそれぞれ示すものである。
次に、上記の如く構成される自己走査型発光素子アレイ11の動作について説明すると、この自己走査型発光素子アレイ11では、図 に示すように、まず、スタートパルスφsをLレベル(約0V)にすると同時に第2の転送用クロックパルスφ2をHレベル(約2〜約4V)とし、スイッチング素子T1をオンさせる。その後、スタートパルスφsは直ぐにHレベルに戻される。
スイッチング素子T1がオン状態となると、スイッチング素子T1のゲート電極G1の電位は、電源ラインの電圧VGK(例えば、5V)から略0Vにまで低下する。したがって、書き込み信号φIの電圧が、書き込み用発光素子L1のpn接合の拡散電位(約1V)以上であれば、書き込み用発光素子L1を発光状態とすることができる。
次に、第1の転送用クロックパルスφ1の電圧をハイレベルとすると、スイッチング素子T2がオン状態となる。すると、上記スイッチング素子T2のゲート電極G2の電位は、電源ラインの電圧VGKである5Vからほぼ0Vにまで降下する。このスイッチング素子T2の電圧降下の影響は、ダイオードD2を介して右側に隣接するスイッチング素子T3のゲート電極G3に伝えられ、当該スイッチング素子T3のゲート電極G3の電位が約1V(ダイオードD2の順方向の立ち上がり電圧(拡散電位に等しい))となる。
これに対して、上記スイッチング素子T2の電圧降下の影響は、左側に隣接するダイオードD1に対しては、逆バイアス状態となるため、ダイオードD1のゲート電極G1への電位の接続は行われず、スイッチング素子T1のゲート電極G1の電位は5Vのままとなる。
ところで、書き込み用発光素子L1〜L128である発光サイリスタのオン電位は、ゲート電極Gの電位よりもpn接合の拡散電位(約1V)だけ高い電圧で近似することができる。したがって、書き込み用発光素子L1〜L128のアノード電極に印加される書き込み電圧φIを、当該オン電位よりも高く設定すれば、発光サイリスタはオン状態となり発光する。
ここで、書き込み用発光素子Lがオンしている状態で、第2の転送用クロックパルスφ2にハイレベル電圧を印加する。この第2の転送用クロックパルスφ2は、スイッチング素子T3とスイッチング素子T5に同時に加わるが、ハイレベル電圧の値を約2V(スイッチング素子T3をオンさせるために必要な電圧)以上でありかつ約4V(スイッチング素子T5をオンさせるために必要な電圧)以下に設定しておくと、スイッチング素子T3のみをオンとし、これ以外のスイッチング素子T5は、オフのままにすることができる。
そして、第1の転送用クロックパルスφ1のハイレベル電圧を切ると、スイッチング素子T2がオフ状態となり、発光素子L2がオフとなるとともに、発光素子L3がオン状態となって、オン状態を転送させることができる。従って、2本の第1及び第2の転送用クロックパルスφ1、φ2のハイレベル電圧及びローレベル電圧を切り替えることにより、オン状態が転送されることになる。
いま、第1の転送用クロックパルスφ1の電圧がハイレベルで、スイッチング素子T2がオン状態であるとすると、ゲート電極G2の電位は、電源ラインの電圧VGK(ここでは5Vと想定する)からほぼ0Vにまで低下する。したがって、書き込み信号φIの電圧が、pn接合の拡散電位(約1V)以上であれば、書き込み用発光素子L2を発光状態とすることができる。
これに対して、スイッチング素子T1のゲート電極G1は約5Vであり、スイッチング素子T3のゲート電極G3は約1Vとなる。したがって、発光素子L1の書き込み電圧は約6V、発光素子L3の書き込み電圧は約2Vとなる。そのため、発光素子L2のみに書き込める書き込み信号φIの電圧は、1〜2Vの範囲となり、書き込み信号φIの電圧を1〜2Vとすることにより、発光素子L2のみを発光させることができる。
発光素子L2がオン、すなわち発光状態となると、発光素子L2の発光強度は、書き込み信号φIに流す電流量で決められ、任意の強度にて画像書き込みが可能となる。
また、発光強度を次の発光素子Lに転送するためには、書き込み信号φIラインの電圧を一旦0Vまで低下させて、発光している発光素子L2を一旦オフにしておく必要がある。
このように、自己走査型発光素子アレイ11は、第1及び第2の転送用クロックパルスφ1、φ2の電圧、及び書き込み信号φIラインの電圧を切り替えることで、予め定められた解像度に応じて直線状に配列された書き込み用発光素子L1〜L128を順次走査して発光させることができ、通常の発光素子アレイに比べて印加電圧を切り替える端子としてのボンデイングパッドが少なくてよいという特徴を有しており、半導体チップの面積を小さくすることができる。
上記の如く動作する自己走査型発光素子アレイチップ10は、図6に示すように、図2の如く層構成を有する半導体ウエハ1を準備し、当該半導体ウエハ1の表面に、フォトレジストを塗布した後に、アライナー等によって全面露光を施すか、又はステッパー等を用いた部分塗布工程、更には絶縁性材料の塗布工程を必要に応じて繰り返す半導体チップの製造工程を経て、スイッチング素子T1〜T128、発光素子L1〜L128、ダイオードD1〜D128、抵抗素子、第1及び第2の転送用クロックパルスφ1、φ2の転送ライン16、17、書き込み信号φIライン15、電源ライン18等を半導体ウエハ1の表面に形成することによって、多数(複数)の自己走査型発光素子アレイチップ10が同時に製造される。
その際、上記半導体ウエハ1の表面には、多数の自己走査型発光素子アレイチップ10が形成されるが、各自己走査型発光素子アレイチップ10は、図1に示すように、自己走査型発光素子アレイ11を構成するデバイス領域23と、当該デバイス領域23の外周に位置し、隣接する自己走査型発光素子アレイ11と分離するためのダイシング領域24とから構成されている。上記ダイシング領域24には、図1(b)に示すように、個々の自己走査型発光素子アレイチップ10を切断して分離するためのダイシング溝25が形成されており、このダイシング溝25は、例えば、約30μm程度の幅wで、約3〜6μm程度の深さdを有するように設定される。ここで、デバイス領域23とは、自己走査型発光素子アレイチップ10のうち、半導体素子部としての自己走査型発光素子アレイ11が形成される領域を意味している。
ところで、この実施の形態では、自己走査型発光素子アレイチップ10が、図6に示すような半導体ウエハ1の表面にアライナー等によって全面露光を施すことによって製造されるが、製品としての自己走査型発光素子アレイチップ10に不良品が発生した場合、その原因を解析するために、自己走査型発光素子アレイチップ10が半導体ウエハ1表面のどの位置に形成されたかなどの位置情報を追跡調査する必要がある。
そこで、この実施の形態では、図7に示すように、半導体ウエハ1の表面に形成される自己走査型発光素子アレイチップ10のダイシング溝部25に凸部26からなる識別部27が、000000000001、000000000010、・・・111111111111というように2進法に従って、自己走査型発光素子アレイチップ10に1対1に対応した連続番号として形成されている。上記識別部27は、自己走査型発光素子アレイチップ10のデバイス領域の発光素子L1〜L128や電極パッド19〜22等のパターンを目印にして形成されており、例えば、図7に示すように、当該デバイス領域の下辺の左端部の角を基準として、デバイス溝部25の長手方向に沿って形成されている。
上記識別部27を形成する位置は、デバイス領域23外の下辺の左端部の角に限らず、デバイス領域23外の下辺中央部や右端部、デバイス領域23外の上辺や左右両辺など任意の位置で良いことは勿論である。
また、上記識別部27は、図1に示すように、ダイシング溝部25に形成された凸部26によって構成するのではなく、ダイシング溝部25に形成された凹部によって構成しても良く、あるいは凸部と凹部の組み合わせによって構成しても良い。
以上の構成において、この実施の形態に係る半導体チップでは、次のようにして、半導体チップのデバイス領域を犠牲にすることなくダイシング領域を有効に利用して、半導体チップの製造工程における半導体ウエハ内の位置を識別することが可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係る自己走査型発光素子アレイチップ10は、図2、図3及び図6に示すように、半導体ウエハ1の表面に半導体チップの製造工程を経て製造され、半導体ウエハ1のダイシング領域24を介してダイシングすることにより、個々の自己走査型発光素子アレイチップ10に分離される。
上記自己走査型発光素子アレイチップ10は、図1及び図7に示すように、個々の自己走査型発光素子アレイチップ10に分離される前に、ダイシング領域24に凸部26からなる識別部27が設けられている。そのため、上記個々の自己走査型発光素子アレイチップ10は、図7に示すように分離された後も、当該自己走査型発光素子アレイチップ10の外周領域に識別部27が残った状態となっている。
したがって、上記自己走査型発光素子アレイチップ10は、製造後であっても、当該自己走査型発光素子アレイチップ10の外周領域に設けられた識別部27を、目視又は顕微鏡等を介して観察することにより、自己走査型発光素子アレイチップ10に個別に付加された識別情報を認識することができる。
そのため、上記自己走査型発光素子アレイチップ10では、半導体チップのダイシング領域24を有効に利用して、半導体チップの製造過程のトレーサビリティを確保することが可能となっている。
また、この自己走査型発光素子アレイチップ10は、デバイス領域23に識別部27を設ける必要がなく、半導体チップのデバイス領域23を半導体素子部そのものに使用することができ、半導体チップのデバイス領域を無駄にすることがない。
上記識別部27は、図1及び図8に示すように、デバイス領域23のダイシング溝部25に対して、幅が狭く形成されたものであっても良いし、部分的に又は全体的に浅く形成したダイシング溝部25によって構成しても良く、種々の変更が可能であり、半導体チップのデバイス領域23をダイシング溝部25によって分離した際に、少なくともいずれかの半導体チップに残る凸部又は凹部から構成されたものであれば良い。
識別部27は、図8(b)に示すように、ダイシング溝部25の深さと同じ深さに形成する必要はなく、ダイシング溝部25よりも浅い溝部として形成しても良く、又、識別部27の幅は、ダイシング溝部25の幅と同じ幅に形成する必要はなく、ダイシング溝部25の幅の1/2や1/3の幅に形成しても良い。即ち、上記識別部27は、半導体チップを個別に分離した後に、半導体チップに残る凸部又は凹部から構成されるものであり、他の部分と区別され、且つ半導体チップを個別に識別可能なものであれば良い。
実施の形態2
図9及び図10はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、前記識別部は、半導体製造工程において、前記半導体ウエハの全表面を複数回に分けて露光する際に、前記半導体ウエハ表面の露光位置を特定する露光位置特定情報部と、各露光における個々の半導体チップの位置を特定するチップ位置特定情報部とから構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、図9に示すように、自己走査型発光素子アレイチップ10等の半導体チップを製造する際に、図6に示すような半導体ウエハ1に対して、ステッパー装置等を用いて、半導体ウエハの全表面を複数回、図示例では、5×5=25回に分けて露光するように構成されている。
そして、この実施の形態2では、図10に示すように、識別部27として、半導体ウエハ1表面の1−1、1−2、1−3、・・・2−1、・・・3−1・・・等の露光位置を特定する露光位置特定情報部31と、各露光における個々の半導体チップの位置を特定するチップ位置特定情報部32とを備えるように構成されている。
上記露光位置特定情報部31は、図9に示すように、ステッパー装置等による半導体ウエハ1表面の1−1、1−2、1−3、・・・2−1、・・・3−1・・・等の露光位置を特定するための識別部であり、2−3や5−3等のX方向及びY方向の座標位置で構成される。上記露光位置特定情報部31は、ステッパー装置等による半導体ウエハ1表面の露光位置を、X方向及びY方向に移動させる動作に伴って、露光位置特定情報部31を構成する凸部の位置を1つずつX方向及びY方向に移動させることによって形成される。
この実施の形態2では、図10に示すように、半導体ウエハ1の表面に形成される自己走査型発光素子アレイチップ10のダイシング溝部25において、図中、左下の位置に凸部26からなる半導体チップ10を個別に識別するためのチップ識別部32が、チップ1を表す000000000001、チップ15を表す000000001111、チップ16を表す000000010000、・・・というように2進法に従って、自己走査型発光素子アレイチップ10に1対1に対応した連続番号として形成されている。
また、上記露光位置特定情報部31は、図10に示すように、半導体ウエハ1の表面に形成される自己走査型発光素子アレイチップ10のダイシング溝部25において、図中、右下の角部に設けられた凸部26から構成されている。この露光位置特定情報部31は、図10に示すように、自己走査型発光素子アレイチップ10の右下の下辺と右側の縦辺とに設けられており、右下の下辺の露光位置特定情報部31は、例えば、図10の上に示すように、基準となる“0”の位置から右側に10進数で2番目=2となっているとともに、右下の縦辺の露光位置特定情報部31は、基準となる“0”の位置から上側に10進数で3番目=3となっており、2−3の露光位置(ショット位置)であることを表している。また、上記露光位置特定情報部31は、例えば、図10の中に示すように、基準となる“0”の位置から右側に10進数で5番目=5となっているとともに、右下の縦辺の露光位置特定情報部31は、基準となる“0”の位置から上側に10進数で3番目=3となっており、5−3の露光位置(ショット位置)であることを表している。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3
図11及び図12はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、識別部が設けられる領域を示す基準マークを備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態3では、図12に示すように、識別部27の読み取りを容易とするため、当該識別部27が設けられる領域の一端部又は両端部を特定するための基準マーク41〜47が設けられている。これらの基準マーク41〜47は、例えば、識別部27と同様に凹部又は凸部の組み合わせによって形成されるが、当該基準マーク41〜47は、明確化する目的で、識別部を構成する凹部又は凸部よりも大きく形成するのが望ましく、例えば、識別部27を構成する凸部26の2〜3倍の長さを有するように形成される。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態4
図14はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4に係る半導体ウエハは、表面に半導体製造工程を経て形成される複数の半導体チップを個別に分離するためのダイシング溝部と、前記ダイシング溝部の少なくとも一部に形成され、研削工程における流体が前記ダイシング溝部に流入するのを阻止する流入阻止部とを備えるように構成されている。
すなわち、この実施の形態4では、図2及び図3に示すように、半導体ウエハ1の表面に、自己走査型発光素子アレイチップ10等の半導体チップを形成した後、半導体ウエハ1の裏面を研磨して、当該半導体ウエハ1を予め定められた厚さとし、半導体ウエハ1の裏面に図3に示すように裏面電極4が形成される。
その際、上記半導体ウエハ1の裏面を研磨するに当たり、図3に示すように、半導体ウエハ1の表面に形成された自己走査型発光素子アレイチップ10等の半導体チップを保護するため、半導体ウエハ1の表面には、フォトレジストが全面に塗布されるとともに、更にその上に樹脂フィルムが貼り付けられて保護されている。
しかしながら、上記半導体ウエハ1の表面には、ダイシング溝部が形成されているため、半導体ウエハ1の裏面を研磨するに当たり、図13に示すように、ダイシング溝部を介して半導体ウエハ1の表面に研削屑や気泡が混入した研削水が流入し、半導体チップ表面を汚染したり、部分的に集中した気泡によって、研削時の半導体ウエハの厚みにバラツキが発生するという虞れがあった。
そこで、この実施の形態4に係る半導体ウエハ1は、図14に示すように、表面に半導体製造工程を経て形成される複数の半導体チップ10を個別に分離するためのダイング溝部25と、ダイシング溝部25の少なくとも一部に形成され、研削工程における流体がダイシング溝部25に流入するのを阻止する流入阻止部50とを備えるように構成されている。
この流入阻止部50としては、例えば、図14に示すように、ダイシング溝部25の幅と等しい幅を有し、深さがダイシング溝部25の深さよりも浅い流入阻止用の溝部50として構成される。上記流入阻止用の溝部50は、研削水等の流体がダイシング溝部25内に流入する際に、深さがダイシング溝部25よりも浅く設定されているため、研削水等の流体の流動抵抗が局所的に増大し、研削水等の流体がダイシング溝部25内に流入するのを阻止乃至抑制するものである。
また、上記流入阻止部50としては、例えば、図15に示すように、ダイシング溝部25の深さと等しい高さを有し、幅がダイシング溝部25の幅よりも狭い流入阻止用の溝部50を用いても良い。なお、この流入阻止部50は、図14に示すものと比較して、ダイシング溝部25の形成工程と同時に形成できる点で簡易である。
図16は上記流入阻止部50を更に具体的に示したものである。
この流入阻止部50は、デバイス領域23に隣接して設けられるダイシング溝部25の縦方向及び横方向に沿った中間部に設けられ、例えば、ダイシング溝部25が3〜6μm程度の深さに形成されるのに対して、当該流入阻止部50は、自己走査型発光素子アレイチップ10等の半導体チップの表面に形成される絶縁保護層の厚みよりも薄いか又は同程度の0.7μm程度の深さに形成される。
図17は上記流入阻止部50の他の例を更に具体的に示したものである。
この流入阻止部50は、デバイス領域23に隣接して設けられるダイシング溝部25の縦方向及び横方向に沿った中間部に設けられ、例えば、ダイシング溝部25の幅が30μm程度に形成されるのに対して、当該流入阻止部50は、ダイシング溝部25の幅よりも狭い20〜25μm程度に形成される。
図18は上記流入阻止部50の更に他の例を更に具体的に示したものである。
この流入阻止部50は、図17に示すものと同様のものを、隣接するデバイス領域23の角部に集中させて形成したものである。
上記流入阻止部50は、自己走査型発光素子アレイチップ10等の絶縁保護層のパターニング時に、一定間隔で非エッチング領域を残し、この部分をマスクして、ダイシング溝部25の形成時にエッチング処理を行うことによって形成される。
上記実施の形態では、流入阻止部50は、半導体ウエハ1の表面全体に形成されるが、必ずしも流入阻止部50を半導体ウエハ1の表面全体に形成する必要はなく、図19に示すように、研削水等の流体が流入する虞れのある半導体ウエハ1の外周領域60に位置するダイシング溝部25にのみ設けるように構成しても良い。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、図8において説明したように、前述した識別部27は、ダイシング溝25に設けられた浅い溝部から構成しても良く、この場合には、識別部27が流入阻止部50としての機能を兼ね備えることになり、又、流入阻止部50を半導体チップに対応させて個別に設けることにより、流入阻止部50が識別部27を兼ねるように構成しても良い。
この発明は、自己走査型発光素子アレイチップ等の半導体チップに限らず、広く他の半導体全般に適用できることは勿論である。
1:半導体ウエハ、10:自己走査型発光素子アレイチップ、23:デバイス領域、25:デバイス溝部、27:識別部。

Claims (7)

  1. 半導体ウエハの表面に半導体製造工程を経て形成され、個々に区画するダイシング領域を切断することで分離される半導体素子部と、
    前記ダイシング領域に隣接する前記半導体素子部間にわたり設けられ、前記ダイシング領域を切断した後も前記個々の半導体素子部の外周領域に残り、前記半導体素子部を個々に識別するための少なくとも1つ以上の凹部又は凸部からなる識別部を備えた半導体チップであって、
    前記凹部又は凸部からなる識別部は、前記半導体素子部の端部から前記半導体チップの端部まで延びていることを特徴とする半導体チップ。
  2. 前記識別部は、半導体製造工程において、前記半導体ウエハの全表面に全面露光する際に、個々の半導体素子部に対応して個別に付与されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
  3. 前記識別部は、半導体製造工程において、前記半導体ウエハの全表面を複数回に分けて露光する際に、前記半導体ウエハ表面の露光位置を特定する露光位置特定情報部と、各露光における個々の半導体素子部の位置を特定する素子部位置特定情報部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
  4. 半導体ウエハの表面に半導体製造工程を経て複数の半導体素子部を形成する際に、前記複数の半導体素子部を個々に区画するダイシング領域に隣接する前記半導体素子部間にわたり設けられ、前記各半導体素子部を個々に識別するための少なくとも1つ以上の凹部又は凸部からなる識別部を形成する識別部形成工程と、
    前記各半導体素子部を前記ダイシング領域を切断することによって、前記個々の半導体素子部の外周領域に前記識別部を残した状態で分離する分離工程とを備えた半導体チップの製造方法であって、
    前記凹部又は凸部からなる識別部は、前記半導体素子部の端部から前記半導体チップの端部まで延びていることを特徴とする半導体チップの製造方法。
  5. 半導体製造工程を経て形成され、個々に区画するダイシング領域を切断することで分離される複数の半導体素子部と、
    前記ダイシング領域に隣接する前記半導体素子部間にわたり設けられ、前記ダイシング領域を切断した後も前記個々の半導体素子部の外周領域に残り、前記半導体素子部を個々に識別するための少なくとも1つ以上の凹部又は凸部からなる識別部を備え、
    前記凹部又は凸部からなる識別部は、前記半導体素子部の端部から隣接する他の半導体素子に向けて前記ダイシング領域に延び、前記凹部又は凸部の途中で切断されることで前記個々の半導体素子部の外周領域に残ることを特徴とする半導体ウエハ。
  6. 前記ダイシング領域に設けられるダイシング溝部の少なくとも一部に形成され、研削工程における流体が前記ダイシング溝部に流入するのを阻止する流入阻止部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の半導体ウエハ。
  7. 前記流入阻止部が前記識別部を兼ねたことを特徴とする請求項6に記載の半導体ウエハ。
JP2009171253A 2009-07-22 2009-07-22 半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ Active JP5504728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171253A JP5504728B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009171253A JP5504728B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011029268A JP2011029268A (ja) 2011-02-10
JP5504728B2 true JP5504728B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=43637714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009171253A Active JP5504728B2 (ja) 2009-07-22 2009-07-22 半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5504728B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014216448A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 シャープ株式会社 半導体素子及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04243148A (ja) * 1991-01-17 1992-08-31 Fujitsu Ltd 半導体装置の固有情報化回路及びその形成方法並びに個人識別装置
JP2007042882A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置、その製造方法及び半導体装置の個別管理情報認識方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011029268A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7268053B2 (en) Semiconductor wafer and a method for manufacturing a semiconductor wafer
US6163036A (en) Light emitting element module with a parallelogram-shaped chip and a staggered chip array
JP5423275B2 (ja) 発光素子
JPH01151275A (ja) 発光ダイオードアレイ
JP2005064104A (ja) 発光ダイオードアレイ
JP2011040582A (ja) 発光素子およびその製造方法
KR20010088929A (ko) AlGaInN계 반도체 LED 소자 및 그 제조 방법
US20180326725A1 (en) Print head substrate and method of manufacturing the same, and semiconductor substrate
CN100517786C (zh) 氮化物基半导体发光二极管
JP5504728B2 (ja) 半導体チップ、半導体チップの製造方法並びに半導体ウエハ
JP4362905B2 (ja) 自己走査型発光装置、書き込み用光源および光プリンタ
US7754512B2 (en) Method of fabricating semiconductor light-emitting devices with isolation trenches
JP3563976B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP2005347640A (ja) 発光ダイオードアレイ
JP2008112883A (ja) 発光ダイオードアレイ及び発光ダイオードアレイの製造方法
JPH10284760A (ja) 受発光ダイオードアレイチップの製造方法
JP2011082407A (ja) 半導体チップ及びその製造方法
JP6225618B2 (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
US6919583B2 (en) End surface light-emitting element having increased external light emission efficiency and self-scanning light-emitting element array using the same
JP2008227467A (ja) 発光素子アレイチップおよび露光光源装置
JP2009238964A (ja) 発光ダイオードチップおよびその製造方法
US8581367B2 (en) Semiconductor device having electrode film in which film thickness of periphery is thinner than film thickness of center
JP5438308B2 (ja) パターン光発光装置
JP2004158662A (ja) 半導体ウエハのダイシング方法およびダイシングライン領域に設けられる溝の構造
JP2001088343A (ja) 自己走査型発光素子アレイチップの配列方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5504728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350