JP5504194B2 - エンジンの軸受装置 - Google Patents
エンジンの軸受装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5504194B2 JP5504194B2 JP2011056088A JP2011056088A JP5504194B2 JP 5504194 B2 JP5504194 B2 JP 5504194B2 JP 2011056088 A JP2011056088 A JP 2011056088A JP 2011056088 A JP2011056088 A JP 2011056088A JP 5504194 B2 JP5504194 B2 JP 5504194B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- bearing
- oil supply
- supply port
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
この種のエンジンの軸受装置によれば、クランクケース内のエンジンオイルがクランクケースの外に漏れるのをオイルシールで防止することができるとともに、オイル供給口から供給したエンジンオイルでオイルシールを冷却することができる利点がある。
しかし、この従来技術では、オイルシールにエンジンオイルを供給するオイル供給口が軸受ケースの上部1個所にだけ設けられているため、問題がある。
オイルシールにエンジンオイルを供給するオイル供給口が軸受ケースの上部1個所にだけ設けられているため、オイル供給口の正面にあるオイルシールの上部1個所だけはオイル供給口から供給された直後のエンジンオイルで強力に冷却されるが、オイルシールの下部には、オイルシールの上部から熱を吸収して比較的高温になったエンジンオイルが流れ落ちて接触する。このため、オイルシールの冷却が不均一となり、オイルシールが熱劣化しやすかった。
図2に例示するように、クランクケース(1)に軸受(2)を支持させ、この軸受(2)にクランク軸(3)のジャーナル部(4)を軸受けさせ、図1(A)に例示するように、軸受(2)の外側に円環形のオイルシール(5)を配置し、オイル供給口(6)からオイルシール(5)にエンジンオイル(7)を供給するようにした、エンジンの軸受装置において、
図1(A)(B)に例示するように、軸受(2)に転がり軸受(8)を用い、クランク軸(3)のクランクアーム(9)にオイル供給口(6)を配置し、このオイル供給口(6)を転がり軸受(8)に向け、クランク軸(3)の回転で、オイル供給口(6)から噴射された直後のエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の周方向全域に供給し、このエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の隙間(10)を介してオイルシール(7)の周方向全域に供給するようにし、
クランク軸(3)にクランクピン摺動面(11)へのオイル供給通路(12)を形成し、
このオイル供給通路(12)の端部開口(13)をクランクアーム(9)に設け、この端部開口(13)をプラグ(14)で塞ぎ、このプラグ(14)にオイル供給口(6)をあけ、
プラグ(14)に椀形プラグ(15)を用い、この椀形プラグ(15)の奥端壁(16)にオイル供給口(6)をあけ、
椀形プラグ(15)と転がり軸受(8)とを前後方向に並べ、椀形プラグ(15)の凹入空間(15a)を転がり軸受(8)に向け、この凹入空間(15a)の開口面(15b)を転がり軸受(8)の端面(8a)に沿わせた、ことを特徴とするエンジンの軸受装置。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。《効果》オイルシールの熱劣化を抑制することができる。
図1(A)(B)に例示するように、軸受(2)に転がり軸受(8)を用い、クランク軸(3)のクランクアーム(9)にオイル供給口(6)を配置し、このオイル供給口(6)を転がり軸受(8)に向け、クランク軸(3)の回転で、オイル供給口(6)から噴射された直後のエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の周方向全域に供給し、このエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の隙間(10)を介してオイルシール(7)の周方向全域に供給するようにしたので、オイル供給口(6)から噴射された直後の比較的低温のエンジンオイル(7)が、転がり軸受(8)の隙間(10)を介してオイルシール(5)の周方向全域に供給され、オイルシール(5)の周方向全域が均一に冷却され、オイルシール(5)の熱劣化が抑制される。
図1(A)(B)に例示するように、軸受(2)に転がり軸受(8)を用い、クランク軸(3)のクランクアーム(9)にオイル供給口(6)を配置し、このオイル供給口(6)を転がり軸受(8)に向け、クランク軸(3)の回転で、オイル供給口(6)から噴射された直後のエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の周方向全域に供給するので、転がり軸受(8)の熱劣化も抑制され、また潤滑性も高まる。
図2に例示するように、クランク軸(3)にクランクピン摺動面(11)へのオイル供給通路(12)を形成し、図1(A)(B)に例示するように、このオイル供給通路(12)の端部開口(13)をクランクアーム(9)に設け、この端部開口(13)をプラグ(14)で塞ぎ、このプラグ(14)にオイル供給口(6)をあけたので、クランクピン摺動面(11)へのオイル供給通路(12)をオイルシール(5)へのオイル供給通路としても利用でき、オイル供給通路(12)の有効利用を図ることができる。
図1(A)(B)に例示するように、プラグ(14)に椀形プラグ(15)を用い、この椀形プラグ(15)の奥端壁(16)にオイル供給口(6)をあけたので、オイル供給口(6)は椀形プラグ(15)の奥端壁(16)の薄い肉壁にキリ等を用いて開ければよく、オイル供給口(6)の形成が容易になる。
また、クランクケース(1)に後側の軸受(2)を支持させ、この後側の軸受(2)にクランク軸(3)の後側のジャーナル部(4)を軸受けさせ、図1(A)に示すように、軸受(2)の外側に円環形のオイルシール(5)を配置し、オイル供給口(6)からオイルシール(5)にエンジンオイル(7)を供給するようにしている。
後側の軸受(2)とオイルシール(7)とは、軸受ケース(28)を介してクランクケース(1)の後壁に取り付けられている。
図1(A)(B)に示すように、軸受(2)に転がり軸受(8)を用い、クランク軸(3)のクランクアーム(9)にオイル供給口(6)を配置し、このオイル供給口(6)を転がり軸受(8)に向け、クランク軸(3)の回転で、オイル供給口(6)から噴射された直後のエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の周方向全域に供給し、このエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の隙間(10)を介してオイルシール(7)の周方向全域に供給するようにしている。
転がり軸受(8)はボールベアリングであり、アウターレース(29)とインナーレース(30)の間にボール(31)を配置し、このボール(31)の周方向の間隔をリテーナ(32)で保持している。アウターレース(29)とリテーナ(32)の間、リテーナ(32)とインナーレース(30)の間には、隙間(10)が形成されるため、この隙間(10)を介してエンジンオイル(7)がオイルシール(7)の周方向全域に供給される。
椀形プラグ(15)と転がり軸受(8)とを前後方向に並べ、椀形プラグ(15)の凹入空間(15a)を転がり軸受(8)に向け、この凹入空間(15a)の開口面(15b)を転がり軸受(8)の端面(8a)に沿わせている。
(2) 軸受
(3) クランク軸
(4) ジャーナル部
(5) オイルシール
(6) オイル供給口
(7) エンジンオイル
(8) 転がり軸受
(8a) 端面
(9) クランクアーム
(10) 隙間
(11) クランクピン摺動面
(12) オイル供給通路
(13) 端部開口
(14) プラグ
(15) 椀形プラグ
(15a) 凹入空間
(15b) 開口面
(16) 奥端壁
Claims (1)
- クランクケース(1)に軸受(2)を支持させ、この軸受(2)にクランク軸(3)のジャーナル部(4)を軸受けさせ、軸受(2)の外側に円環形のオイルシール(5)を配置し、オイル供給口(6)からオイルシール(5)にエンジンオイル(7)を供給するようにした、エンジンの軸受装置において、
軸受(2)に転がり軸受(8)を用い、クランク軸(3)のクランクアーム(9)にオイル供給口(6)を配置し、このオイル供給口(6)を転がり軸受(8)に向け、クランク軸(3)の回転で、オイル供給口(6)から噴射された直後のエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の周方向全域に供給し、このエンジンオイル(7)を転がり軸受(8)の隙間(10)を介してオイルシール(7)の周方向全域に供給するようにし、
クランク軸(3)にクランクピン摺動面(11)へのオイル供給通路(12)を形成し、
このオイル供給通路(12)の端部開口(13)をクランクアーム(9)に設け、この端部開口(13)をプラグ(14)で塞ぎ、このプラグ(14)にオイル供給口(6)をあけ、
プラグ(14)に椀形プラグ(15)を用い、この椀形プラグ(15)の奥端壁(16)にオイル供給口(6)をあけ、
椀形プラグ(15)と転がり軸受(8)とを前後方向に並べ、椀形プラグ(15)の凹入空間(15a)を転がり軸受(8)に向け、この凹入空間(15a)の開口面(15b)を転がり軸受(8)の端面(8a)に沿わせた、ことを特徴とするエンジンの軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011056088A JP5504194B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | エンジンの軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011056088A JP5504194B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | エンジンの軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012193617A JP2012193617A (ja) | 2012-10-11 |
JP5504194B2 true JP5504194B2 (ja) | 2014-05-28 |
Family
ID=47085746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011056088A Active JP5504194B2 (ja) | 2011-03-15 | 2011-03-15 | エンジンの軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5504194B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5585509U (ja) * | 1978-12-06 | 1980-06-12 | ||
JPS62105311U (ja) * | 1985-12-20 | 1987-07-04 | ||
JP2589045Y2 (ja) * | 1993-03-05 | 1999-01-20 | 株式会社クボタ | エンジンのオイルジェット式ピストン冷却装置 |
-
2011
- 2011-03-15 JP JP2011056088A patent/JP5504194B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012193617A (ja) | 2012-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013209934A (ja) | ターボチャージャー | |
RU151504U1 (ru) | Конструкция подшипникового узла двигателя, блок цилиндров двигателя, картер двигателя и головка цилиндров двигателя | |
JP5504194B2 (ja) | エンジンの軸受装置 | |
RU2015124566A (ru) | Двигатель внутреннего сгорания с масляным контуром и опорными подшипниками с масляной смазкой | |
JP2010223005A (ja) | 内燃機関用ピストン及び内燃機関 | |
KR101163824B1 (ko) | 내연기관의 냉각장치 및 워터재킷용 인서트 | |
US8770157B2 (en) | Cylinder cooling apparatus for air-cooled engine | |
JP5736281B2 (ja) | エンジンのアイドルギヤの軸受装置 | |
JP2010196566A (ja) | 多気筒エンジンのシリンダヘッド冷却用油路 | |
JP2010150994A (ja) | オイル供給システム及び内燃機関のピストン | |
JP2009236050A5 (ja) | ||
JP2011247186A (ja) | 内燃機関 | |
JP6759160B2 (ja) | 水冷エンジン | |
CN109209549B (zh) | 一种带有气门座冷却油道的摩托车发动机气缸头 | |
JP2013024156A (ja) | 内燃機関用ピストン | |
CN207297189U (zh) | 曲轴箱及曲轴箱端盖 | |
JP2008267296A (ja) | バルブ冷却システム | |
JP5293293B2 (ja) | コンロッド冷却構造 | |
KR200476236Y1 (ko) | 엔진의 오일 갤러리 냉각 장치 | |
JP2014152782A (ja) | 内燃エンジンおよび内燃エンジンのシリンダーライナー用のシールドデバイス | |
JP6087868B2 (ja) | 内燃機関の動弁室の潤滑油回収構造 | |
CN212837987U (zh) | 一种气阀推杆及摇杆装置以及应用其的内燃机 | |
CN107559100B (zh) | 曲轴箱及曲轴箱端盖 | |
JP2012132343A (ja) | 内燃機関のピストン冷却装置 | |
GB2550113B (en) | Crankcase oil catcher with an aperture and seal. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5504194 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |