JP2010223005A - 内燃機関用ピストン及び内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストン重量の増加を抑えつつ、セカンドリング溝とオイルリング溝との間のサードランド部に溜まるオイルを低減することで、燃焼室でのオイル消費を低減する。
【解決手段】サードランド部43には、ピストン外側からピストン内側に貫通し、オイルをピストン内側へ逃がすためのオイル戻し孔46がピストン内壁面62よりピストン内側へ突出して設けられている。エンジンが動力を発生する燃焼運転時には、サードランド部43上に溜まったオイルがブローバイガスとともにオイル戻し孔46を通ってピストン内側空間63に流出する。一方、エンジンがほとんど動力を発生しておらず、クランクケース内のガスがオイル戻し孔46を通って燃焼室13内へ逆流する際には、ピストン内壁面62に付着したオイルがオイル戻し孔46を通ってサードランド部43上に逆流するのが防止される。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダ内を往復運動する内燃機関用ピストン、及びピストンを備える内燃機関に関する。
4サイクルエンジンのピストン系では、オイル(潤滑油)がピストンを経て燃焼室で消費されるオイル消費が問題になる。ピストン系オイル消費は、ピストンリングがシリンダ壁面に拭き残した油膜が燃焼室内で蒸発するものと、ピストンリング背面及びピストンリング合口からピストントップランド〜ピストン頂部に流出するものとに大別される。前者は、ピストンとシリンダ間の潤滑に使用したオイルに起因するものであるため、必要最小限にとどめることはできても、なくすことはできない。一方、後者は、本来潤滑に必要のないオイルが流出しているものであり、極力低減することが求められる。後者によるオイル消費を低減するために、ピストン外側からピストン内側に貫通するオイル戻し孔をセカンドリング溝とオイルリング溝との間のサードランド部に形成した内燃機関用ピストンが下記特許文献1,2に開示されている。特許文献1,2においては、サードランド部上に溜まったオイルがオイル戻し孔を通ってピストン内側に流出することで、サードランド部上に溜まったオイルが燃焼室に流出するのが抑えられ、燃焼室でのオイル消費の低減が図られる。
特開平7−139423号公報 特開平7−279752号公報
特許文献1,2のようにサードランド部にオイル戻し孔を設けた場合は、燃焼室内の平均圧力がクランクケース内の平均圧力より高くなるときに、燃焼室内のガスがクランクケース内に流出するブローバイが生じるため、サードランド部上に溜まったオイルがブローバイガスとともにオイル戻し孔を通ってピストン内側に流出する。ただし、エンジン低負荷時やエンジンブレーキ時等、エンジンがほとんど動力を発生していないときは、燃焼室内の圧力が低くなったり負圧となるため、クランクケース内のガスがオイル戻し孔を通って燃焼室へ逆流しやすくなる。ピストン内壁面には、クランクシャフトからの跳ねかけや、ピストン潤滑もしくは冷却を目的としたオイルジェットにより、オイルが付着するため、クランクケース内のガスが燃焼室へ逆流する際には、ピストン内壁面に付着したオイルがクランクケース内のガスとともにオイル戻し孔を通ってサードランド部上(ピストン外側)に逆流して燃焼室に流出する。ピストン内壁面に付着したオイルがオイル戻し孔を通って燃焼室に流出した分、燃焼室でのオイル消費が増加する。
特許文献1においては、ピストン内側におけるオイル戻し孔より下方の位置にカバーを設けることで、クランクシャフトや、コネクティングロッド大端部に設けたオイルジェットから供給されたオイルがオイル戻し孔に流入するのを遮蔽している。しかし、回転体からのオイル供給は広範囲に飛散することから、飛散したオイルがオイル戻し孔に流入するのを十分に抑制するためには、ピストン下部の広範囲に渡ってカバーを設ける必要がある。その結果、カバー付与によるピストン重量の増加が問題になる。また、ピストンへのオイル供給は、摺動面への潤滑の目的以外にピストン冷却の目的があることから、カバーの付与によって、ピストン頂部内側へのオイル供給を十分に行うことが困難となる。
本発明は、ピストン重量の増加を抑えつつ、セカンドリング溝とオイルリング溝との間のサードランド部に溜まるオイルを低減することで、燃焼室でのオイル消費を低減することを目的とする。
本発明に係る内燃機関用ピストン及び内燃機関は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る内燃機関用ピストンは、シリンダ内を往復運動する内燃機関用ピストンであって、ピストン外周面には、トップリングが装着されるトップリング溝と、トップリング溝よりピストン下方に位置し、セカンドリングが装着されるセカンドリング溝と、セカンドリング溝よりピストン下方に位置し、オイルリングが装着されるオイルリング溝と、が互いに間隔をおいて形成されており、セカンドリング溝とオイルリング溝との間のサードランド部に、オイルをピストン内側へ逃がすためのオイル戻し孔が設けられており、オイル戻し孔がピストン内壁面よりピストン内側へ突出していることを要旨とする。
本発明の一態様では、サードランド部に、ピストン外側からピストン内側に貫通する貫通孔が設けられ、貫通孔にパイプがピストン内壁面よりピストン内側へ突出する状態で装着されていることで、サードランド部にオイル戻し孔が設けられていることが好適である。
本発明の一態様では、パイプを構成する材料の熱膨張率が、サードランド部を構成する材料の熱膨張率と同等、もしくはそれより大きいことが好適である。
本発明の一態様では、ピストン内壁面及びパイプのいずれか1つ以上に撥油性処理が施されていることが好適である。
本発明の一態様では、オイル戻し孔においては、ピストン内側へ突出した部分が他の部分に対してピストン上方へ曲げられていることが好適である。
本発明の一態様では、オイル戻し孔においては、ピストン内側へ突出した部分がピストン上方に開口していることが好適である。
また、本発明に係る内燃機関は、シリンダ内を往復運動するピストンを備える内燃機関であって、前記ピストンが、本発明に係る内燃機関用ピストンであることを要旨とする。
本発明によれば、ピストン重量の増加を抑えつつ、セカンドリング溝とオイルリング溝との間のサードランド部に溜まるオイルを低減することができ、燃焼室でのオイル消費を低減することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンを備える内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの他の概略構成を示す図である。 ピストン外周部にオイルが溜まる様子を説明する図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの作用を説明する図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの作用を説明する図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストンの他の概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1〜3は、本発明の実施形態に係る内燃機関用ピストン12を備える内燃機関の概略構成を示す図である。図1はクランクシャフトの軸線方向から見た内燃機関の内部構成の概略を示す図であり、図2はクランクシャフトの軸線方向から見たピストン12の概略構成を示す断面図(ピストンスラスト方向の断面図)であり、図3はクランクシャフトの軸線方向及びシリンダ11の軸線方向と直交する方向から見たピストン12の概略構成を示す外観図(ピストンピンボス方向の外観図)である。図1,2では、ピストン12及びシリンダ11の構成を部分的に図示しているが、図示を省略している部分の構成は図示している部分と同様の構成である。図1では、コネクティングロッドやクランクシャフトや動弁機構等の具体的構成の図示を省略しているが、公知の構成で実現可能である。本実施形態に係るピストン12は、4サイクルエンジンにて用いられ、シリンダ11内をその軸線方向に沿って往復運動するものである。
シリンダ内周壁11aに面するピストン12の外周面には、トップリング溝21、セカンドリング溝22、及びオイルリング溝23がピストン周方向に沿って形成されている。トップリング溝21及びセカンドリング溝22には、コンプレッションリングとしてトップリング31及びセカンドリング32がそれぞれ装着されており、オイルリング溝23には、オイルリング33が装着されている。トップリング31、セカンドリング32、及びオイルリング33は、ピストン12の往復運動の際に、シリンダ内周壁11aに対して摺動し、シリンダ内周壁11aには、潤滑のためのエンジンオイル(潤滑油)が供給される。トップリング溝21、セカンドリング溝22、及びオイルリング溝23は、ピストン上下方向(ピストン往復運動方向)に関して互いに間隔をおいて設けられており、セカンドリング溝22(セカンドリング32)がトップリング溝21(トップリング31)よりピストン下方に位置し、オイルリング溝23(オイルリング33)がセカンドリング溝22(セカンドリング32)よりピストン下方に位置する。ピストン上下方向に関して、トップリング溝21(トップリング31)よりピストン上方にはトップランド部41が設けられ、トップリング溝21(トップリング31)とセカンドリング溝22(セカンドリング32)との間にはセカンドランド部42が設けられ、セカンドリング溝22(セカンドリング32)とオイルリング溝23(オイルリング33)との間にはサードランド部43が設けられている。トップランド部41、セカンドランド部42、及びサードランド部43は、シリンダ内周壁11aに面する。ピストン内壁面62はピストン内側空間63に面し、ピストン内側空間63はクランクケース内に連通する。
本実施形態では、図4に示すように、サードランド部43には、シリンダ内周壁11aに面するピストン外側からクランクケース内と連通するピストン内側に貫通する貫通孔44が設けられている。そして、この貫通孔44にパイプ45が装着されていることで、ピストン外側からピストン内側に貫通し、オイルをピストン内側へ逃がすためのオイル戻し孔46がサードランド部43に設けられている。さらに、図1,2に示すように、パイプ45がピストン内壁面62よりピストン内側へ突出した状態で貫通孔44に装着されていることで、オイル戻し孔46がピストン内壁面62よりピストン内側へ突出して設けられている。これによって、パイプ45(オイル戻し孔46)におけるピストン内側への開口部がピストン内壁面62よりピストン内側へ突出した位置に配置される。パイプ45を貫通孔44に装着する際には、ピストン12の熱膨張によってパイプ45の嵌め込みが緩んで脱落することがないように、パイプ45は貫通孔44に締まり嵌めで装着される。また、パイプ45を構成する材料の熱膨張率を、ピストン12のサードランド部43を構成する材料の熱膨張率と同等にする、もしくはそれより大きくすることも好ましい。例えば、ピストン12(サードランド部43)を構成する材料がピストン用アルミニウム合金である場合は、パイプ45を構成する材料を、線膨張係数(熱膨張率)が同等もしくは大きくなるように、アルミニウム合金または銅合金にすることが好ましい。
図1〜4に示す例では、シリンダ内周壁11aに面するピストンスカート部16の上方に、複数のオイル戻し孔46(パイプ45)がピストン周方向に関して互いに間隔をおいて配置されている。ただし、ピストンピンが嵌入されるピストンピン孔19が形成されたピストンピンボス部18に、オイル戻し孔46(パイプ45)を設けることも可能である。また、例えば図5に示すように、ピストン上下方向に関してオイルリング溝23が形成された位置に、ピストン外側からピストン内側に貫通し、オイルリング33が掻き落としたオイルをピストン内側へ排出するためのオイル排出孔56をさらに設けることも可能である。
内燃機関のピストンは、ピストンリングによってオイルの燃焼室内への漏洩を抑制している。ただし、ピストンリングの合口やエンジン実働時におけるピストンリングの挙動によってピストンリングとピストンとの間に隙間が生じることで、オイルが漏洩しやすくなる。例えば図6に示すように、サードランド部43上やセカンドランド部42上に溜まったオイル35がトップリング溝21を通してトップランド部41上へ流出する。トップランド部41上に流出したオイルは、燃焼室13内に漏洩することで燃焼室13内で消費される。
現行のレシプロ内燃機関では、動力を発生する燃焼運転時に、燃焼室13内の平均圧力がクランクケース内の平均圧力より高くなるため、燃焼室13内のガスがクランクケース内に流出するブローバイが生じる。本実施形態では、図7に示すように、エンジンが動力を発生する燃焼運転時に、サードランド部43上(サードランド部43とシリンダ内周壁11aとの間)に溜まったオイル35がブローバイガスとともにオイル戻し孔46を通ってピストン内側空間63に流出する。これによって、サードランド部43上に溜まったオイル35がトップランド部41上へ流出するのが抑えられ、燃焼室13内へのオイル35の流出が抑えられる。特に、燃焼室13内の平均圧力とクランクケース内の平均圧力との差が大きくなるエンジン高負荷時に、サードランド部43上のオイル35がオイル戻し孔46を通ってピストン内側に流出しやすくなる。
一方、例えばエンジン低負荷時やエンジンブレーキ時等、エンジンがほとんど動力を発生していないときは、燃焼室13内の圧力が低くなったり負圧となるため、クランクケース内のガスがオイル戻し孔46を通って燃焼室13内へ逆流しやすくなる。ピストン内壁面62には、クランクシャフトからの跳ねかけや、ピストン潤滑もしくは冷却を目的としたオイルジェットにより、オイル35が付着するため、クランクケース内のガスが燃焼室13内へ逆流する際に、ピストン内壁面62に付着したオイル35がクランクケース内のガスとともにオイル戻し孔46を通ってサードランド部43上(ピストン外側)に逆流すると、燃焼室13内へ流出しやすくなる。ただし、本実施形態では、パイプ45(オイル戻し孔46)が、オイル35の付着しているピストン内壁面62よりピストン内側空間63へ突出しているため、図8に示すように、クランクケース内のガスがオイル戻し孔46を通って燃焼室13内へ逆流する際には、パイプ45の先端部に付着したオイル35はクランクケース内のガスとともにオイル戻し孔46を通ってサードランド部43上に逆流するものの、ピストン内壁面62に付着したオイル35がオイル戻し孔46を通ってサードランド部43上に逆流するのを防ぐことができる。したがって、サードランド部43上に溜まるオイル35を低減することができ、サードランド部43上から燃焼室13内へのオイル35の流出を抑えることができる。その結果、燃焼室13内でのオイル消費を低減することができる。
さらに、本実施形態では、小部品(パイプ45)の追加によってサードランド部43上に溜まるオイルを低減することができるので、ピストン重量の増加を最小限にとどめながら燃焼室13内でのオイル消費を低減することができる。ピストン重量は、エンジン回転数が高くなった際のピストン慣性力に影響があり、ピストン慣性力が大きいほどエンジンの摩擦損失及び振動が増大するが、本実施形態の構成によれば、エンジンの摩擦損失及び振動の増大を招くことなく燃焼室13内でのオイル消費を低減することができる。
次に、本実施形態の他の構成例について説明する。
図9に示す構成例では、パイプ45(オイル戻し孔46)におけるピストン内壁面62よりピストン内側空間63へ突出した部分が、他の部分(貫通孔44内に位置する部分)に対してピストン上方へ湾曲している(曲げられている)ことで、パイプ45(オイル戻し孔46)の先端部が、貫通孔44に対してピストン上方へ傾斜した状態でピストン内側空間63に開口している。パイプ45を湾曲させる工程については、パイプ45を貫通孔44に装着した後に行うことが可能である。ピストン12へのオイル供給はピストン下方から行われるため、パイプ45(オイル戻し孔46)をピストン上方へ曲げることで、パイプ45の先端部(ピストン内側空間63への開口部)にオイル35が直接かかることを抑制することができる。したがって、サードランド部43上へのオイル35の逆流をさらに抑制することができる。
また、図10に示す構成例では、パイプ45(オイル戻し孔46)におけるピストン内壁面62よりピストン内側空間63へ突出した部分が、ピストン内側空間63に対しピストン上方に開口している。つまり、パイプ45(オイル戻し孔46)におけるピストン内側空間63への開口部がピストン上方に設けられている。この構成例においても、パイプ45におけるピストン内側空間63への開口部にオイル35が直接かかることを抑制することができ、サードランド部43上へのオイル35の逆流をさらに抑制することができる。さらに、この構成例によれば、パイプ45を貫通孔44に装着した後にパイプ45を湾曲させる工程を省略することができる。
また、図11に示す構成例では、ピストン内壁面62及びパイプ45に撥油性の膜66が形成されていることで撥油性処理が施されている。撥油性処理については、例えばフッ素系のコーティング材を使用することが可能である。撥油性処理によって、ピストン内壁面62及びパイプ45にオイル35が付着し難くなるとともに、付着したオイル35は油滴状になるために、サードランド部43上へのオイル35の逆流を効果的に抑制することができる。なお、ピストン内壁面62及びパイプ45のうち、ピストン内壁面62だけに撥油性処理を施すことも可能であるし、パイプ45だけに撥油性処理を施すことも可能である。また、ピストン内壁面62やパイプ45への撥油性処理については、図9,10に示す構成例に対しても適用可能である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
11 シリンダ、11a シリンダ内周壁、12 ピストン、13 燃焼室、16 ピストンスカート部、18 ピストンピンボス部、19 ピストンピン孔、21 トップリング溝、22 セカンドリング溝、23 オイルリング溝、31 トップリング、32 セカンドリング、33 オイルリング、35 オイル、41 トップランド部、42 セカンドランド部、43 サードランド部、44 貫通孔、45 パイプ、46 オイル戻し孔、62 ピストン内壁面、63 ピストン内側空間、66 撥油性の膜。

Claims (7)

  1. シリンダ内を往復運動する内燃機関用ピストンであって、
    ピストン外周面には、トップリングが装着されるトップリング溝と、トップリング溝よりピストン下方に位置し、セカンドリングが装着されるセカンドリング溝と、セカンドリング溝よりピストン下方に位置し、オイルリングが装着されるオイルリング溝と、が互いに間隔をおいて形成されており、
    セカンドリング溝とオイルリング溝との間のサードランド部に、オイルをピストン内側へ逃がすためのオイル戻し孔が設けられており、
    オイル戻し孔がピストン内壁面よりピストン内側へ突出している、内燃機関用ピストン。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用ピストンであって、
    サードランド部に、ピストン外側からピストン内側に貫通する貫通孔が設けられ、
    貫通孔にパイプがピストン内壁面よりピストン内側へ突出する状態で装着されていることで、サードランド部にオイル戻し孔が設けられている、内燃機関用ピストン。
  3. 請求項2に記載の内燃機関用ピストンであって、
    パイプを構成する材料の熱膨張率が、サードランド部を構成する材料の熱膨張率と同等、もしくはそれより大きい、内燃機関用ピストン。
  4. 請求項2または3に記載の内燃機関用ピストンであって、
    ピストン内壁面及びパイプのいずれか1つ以上に撥油性処理が施されている、内燃機関用ピストン。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の内燃機関用ピストンであって、
    オイル戻し孔においては、ピストン内側へ突出した部分が他の部分に対してピストン上方へ曲げられている、内燃機関用ピストン。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の内燃機関用ピストンであって、
    オイル戻し孔においては、ピストン内側へ突出した部分がピストン上方に開口している、内燃機関用ピストン。
  7. シリンダ内を往復運動するピストンを備える内燃機関であって、
    前記ピストンが、請求項1〜6のいずれか1に記載の内燃機関用ピストンである、内燃機関。
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