JP5503432B2 - 美容カウンセリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、美容カウンセリングシステム、美容カウンセリング方法および美容ポイント分析方法に関する。
人物を観察する場合、まず着目されるのは顔や髪などの頭部である。しかしながら、自分または他人の頭部に対して観察者の視線がどのように移動するかを客観的に把握することはあまりおこなわれていない。
特に、主として女性が自ら化粧メイクやヘアメイクなどの美容行為をおこなう場合には、他人の視線を意識してこれをおこなうことが望まれるところ、メイクの方法が正しいのか、その結果が自分に本当に似合っているのか不安を感じることがある。
化粧メイクの場合には化粧品売り場のビューティーアドバイザーと対面しながら自分に合ったメイク方法のアドバイスを受けることができる。しかしながら、受けられるアドバイスは、そのアドバイザーの主観や特有の経験によるメイク方法であったり、その化粧品会社特有のメイク方法であったりするため、女性の不安を解消できない場合がある。
ヘアメイクの場合も同様に、美容室の美容師のヘアメイクに対して、自分に本当に似合っているかという女性の不安を解消できない場合があった。
これに対し、ユーザの顔画像に化粧見本やアドバイスを重畳表示することで、ユーザが化粧の修正や変更の指示を受けながら一人で化粧することを容易にする化粧支援装置が提案されている(特許文献1を参照)。特許文献2については後述する。
特開2001−216386号公報 特開2008−3724号公報
しかしながら、特許文献1の化粧支援装置を用いたとしても、化粧見本どおりにユーザが化粧を自ら再現することはきわめて困難であり、結局のところ、自分に似合った化粧が行われたかどうかの不安を払拭することはできない。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、美容に関する説得力のある情報をユーザに与え、美容行為を行うユーザの不安を解消することのできる美容カウンセリングシステムおよび美容カウンセリング方法、ならびにかかる情報を与えるためのポイントとなるデータを取得して分析する美容ポイント分析方法を提供するものである。
本発明の美容カウンセリングシステムは、頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する提示手段と、前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する取得手段と、前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データを保存する蓄積手段と、前記第一の視線データと前記第二の視線データとを表示出力する表示手段と、を有する。
本発明の美容カウンセリング方法は、頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する工程と、前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する工程と、前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データと、前記第一の視線データと、を表示出力する工程と、を含む。
ここで、美容カウンセリングとは、美容に関するアドバイスをカウンセラーが被カウンセラーに与えることのほか、美容カウンセリングシステムからの情報に基づいて被カウンセラーが自ら美容行為に関する知見を得る(いわゆるセルフカウンセリングをおこなう)ことをいう。したがって、美容カウンセリングは、美容アドバイスを含む。
そして、美容カウンセリングシステムとは、ユーザに対して美容カウンセリングを提供するシステムであり、美容アドバイスシステムを含む。美容カウンセリングシステムのユーザが被カウンセラーにあたる。
本発明の美容ポイント分析方法は、頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する工程と、前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する工程と、前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データを、前記第一の視線データと対応づけて取得する工程と、を含む。
なお、本発明の美容カウンセリングシステムの各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の装置として形成されていること、一つの構成要素が複数の装置で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の美容カウンセリング方法および美容ポイント分析方法は、複数の工程を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の工程を実行する順番を必ずしも限定するものではない。このため、本発明の方法を実施するときには、その複数の工程の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の美容カウンセリング方法および美容ポイント分析方法は、複数の工程が個々に相違するタイミングで実行されることに限定されず、ある工程の実行中に他の工程が発生することや、ある工程の実行タイミングと他の工程の実行タイミングとの一部ないし全部が重複することを含む。
本発明の美容カウンセリングシステムおよび美容カウンセリング方法によれば、視覚的刺激に対する被験者の視線データと他の視線データとを表示出力することができる。これにより、美容に関する似合いの判断を被カウンセラーがおこなうに際して、頭部に対する被験者の着目点を客観的に把握することができる。このため、被カウンセラーは美容行為の妥当性について説得力が得られ、美容行為を行う際の不安が解消される。また、本発明の美容ポイント分析方法によれば、被カウンセラーにこの種の情報を提供するための視線データを取得することができる。
第一実施形態にかかる美容カウンセリングシステムの構成図である。 第一実施形態にかかる美容カウンセリングシステムの機能ブロック図である。 第一実施形態にかかる美容カウンセリング方法のフローチャートである。 第二実施形態にかかる美容カウンセリングシステムの構成図である。 第一実施例で用いた第一の視覚的刺激を示す図である。 第一実施例で用いた第二の視覚的刺激を示す図である。 第一実施例で用いた第三の視覚的刺激を示す図である。 第一実施例で用いた第四の視覚的刺激を示す図である。 第一の視覚的刺激に対するヘア専門家視線データを示す図である。 第二の視覚的刺激に対するヘア専門家視線データを示す図である。 第三の視覚的刺激に対するヘア専門家視線データを示す図である。 第四の視覚的刺激に対するヘア専門家視線データを示す図である。 第一の視覚的刺激に対する被験者の視線データを示す図である。 第二の視覚的刺激に対する被験者の視線データを示す図である。 第三の視覚的刺激に対する被験者の視線データを示す図である。 第四の視覚的刺激に対する被験者の視線データを示す図である。 第一の視覚的刺激に対するメイク専門家視線データを示す図である。 第二の視覚的刺激に対するメイク専門家視線データを示す図である。 第三の視覚的刺激に対するメイク専門家視線データを示す図である。 第四の視覚的刺激に対するメイク専門家視線データを示す図である。 第二実施例のメイク専門家視線データ(似合い判断)を示す図である。 第二実施例のメイク専門家視線データ(不似合い判断)を示す図である。 第二実施例の被験者の視線データ(似合い判断)を示す図である。 第二実施例の被験者の視線データ(不似合い判断)を示す図である。 第二実施例のヘア専門家視線データ(似合い判断)を示す図である。 第二実施例のヘア専門家視線データ(不似合い判断)を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第一実施形態>
(美容カウンセリングシステム)
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる美容カウンセリングシステム100の一例を示す構成図である。
図2は、本実施形態の美容カウンセリングシステム100の機能ブロック図である。
はじめに、本実施形態の美容カウンセリングシステム100の概要について説明する。
本実施形態の美容カウンセリングシステム100は、提示部(画像提示部10)と、取得部(視線取得部20)と、蓄積部30と、表示部40とを有する。
画像提示部10は、頭部60を含む視覚的刺激50を被験者S1に提示する。ここで、頭部とは、髪部および顔部のそれぞれ少なくとも一部を含む領域である。
視線取得部20は、視覚的刺激50を目視する被験者S1の視線に関する第一の視線データD1を取得する。
蓄積部30は、被験者S1に提示される視覚的刺激50または他の視覚的刺激を目視する視線提供者(SP、CE)の視線に関する第二の視線データD2を保存する
表示部40は、第一の視線データD1と第二の視線データD2とをともに表示出力する。
ここで、美容カウンセリングシステム100の各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、たとえば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与された処理装置(データ処理装置または画像処理装置)、コンピュータプログラムにより処理装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
また、美容カウンセリングシステム100の各種の構成要素は、コンピュータプログラムを読み取って対応する処理動作を実行できるように、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、I/F(Interface)ユニット、等の汎用デバイスで構築されたハードウェア、所定の処理動作を実行するように構築された専用の論理回路、これらの組み合わせ、等として実施することができる。
なお、美容カウンセリングシステム100においてコンピュータプログラムに対応した各種動作を処理装置に実行させるとは、各種デバイスを処理装置に動作制御させることを含む。
また、本実施形態において蓄積部30が視線データを保存するとは、蓄積部30が少なくとも視線データを記憶する機能を有することを意味している。このため、蓄積部30は、視線提供者の視線データが新規に登録されることのほか、蓄積部30の製造時に登録された視線データを保持して出荷後には新規の視線データが登録されないことも許容する。
一方、蓄積部30が視線提供者の視線データを保存しているとは、本実施形態の美容カウンセリングシステム100が、少なくとも被験者により使用されるときに視線提供者の視線データを記憶している状態となる機能を有することを意味している。このため、蓄積部30がサプライヤから出荷される時点で視線提供者の視線データが登録されていることのほか、出荷されるときには登録されていない視線提供者の視線データが、被験者に使用されるまでに登録されることも許容する。
本実施形態の美容カウンセリングシステム100は、画像提示部10、視線取得部20、蓄積部30、表示部40、および後述する撮影部12が、バスライン80に接続されている。
また、図1に示すように、バスライン80には、美容カウンセリングシステム100に対する各種操作を受け付ける操作部72と、視線データD1、D2や視覚的刺激50のデータ処理を実行するCPU70とが接続されている。
次に、図1および図2を用いて本実施形態の美容カウンセリングシステム100を詳細に説明する。
なお、第一の視線データD1が取得される被験者と、被カウンセラーとは共通であってもよく、または異なってもよい。また、被験者S1は、美容に関する素人であってもよく、美容専門家であってもよい。本実施形態では、美容カウンセリングシステム100のユーザ(被カウンセラー)と被験者S1とを同一とする。したがって、本実施形態の場合、視線取得部20で取得される第一の視線データD1は、ユーザの視線を示すデータとなる。なお、被カウンセラーと被験者S1とが異なる場合については後述する。
一方、蓄積部30に予め保存された第二の視線データD2は、美容専門家SPまたは著名人CEの視線を示すデータである。ここで、著名人とは、美容分野に限らず、芸能人や文化人など各種分野における有名人である。このほか、第二の視線データD2として、被験者Sと異なる性別の者(異性)の視線を示すデータを用いてもよい。また、美容専門家SP、著名人CEまたは異性のいずれか二以上は、重複する者であってもよい。
本実施形態の美容カウンセリングシステム100は、ユーザ(被験者S1)自らの操作、またはアドバイザーの操作によって、ユーザの第一の視線データD1と、美容専門家SPまたは著名人CEの第二の視線データD2とを、視覚的刺激50とともに表示出力する。これにより、アドバイザーは、表示部40を目視するユーザに対して美容アドバイスを提供することができる。
被験者S1に提示される視覚的刺激50は、被験者S1もしくは他者の頭部60を含む静止画像、動画像、鏡像または美容行為の実演である。
提示部は、視覚的刺激50を被験者S1に提示する手段である。具体的には、視覚的刺激50が画像(静止画像または動画像)である場合、提示部としては液晶表示装置などのディスプレイ装置(画像提示部10)を用いることができる。
視覚的刺激50が被験者S1の鏡像の場合は、提示部に鏡を用いることができる。そして、美容専門家によって被験者S1の頭や顔に対するヘアメイクや化粧メイクを行う様子を、鏡像として被験者S1は目視することができる。
また、美容行為の実演としては、モデルの頭や顔に対するヘアメイクや化粧メイクを例示することができる。そして、視覚的刺激50が美容行為の実演の場合、提示部には、モデルを含む実態物を用いることができる。
また、鏡像や実演を視覚的刺激50とする場合、ヘアメイクや化粧メイクに代えて、またはこれらに加えて、着衣やアクセサリーを交換してもよい。
このように、鏡や実演を視覚的刺激50とすることで、被験者S1が現実に美容行為を自ら行う状況を模した視線データを取得することができる。
このうち、本実施形態では、画像提示部10が被験者S1に提示する視覚的刺激50として、被験者S1自身の静止画像または動画像(以下、被験者画像という場合がある)を用いるものとする。
より具体的には、図1、図2に示す本実施形態の画像提示部10は、撮影部12で撮像した被験者S1の頭部画像を視覚的刺激50として被験者S1に表示する。
頭部画像とは、髪部および顔部のそれぞれ少なくとも一部を含む頭部が撮像された画像である。頭部に加えて、被験者S1の上半身や下半身、胴部や衣服、装飾品などが撮像されていてもよい。すなわち、本実施形態にいう頭部画像は全身画像を含む。そして、頭部を含む視覚的刺激は、全身の静止画像、動画像もしくは鏡像、または美容行為の全身実演を含む。
そして、異なる被験者S2、S3、・・・(図1、2には図示せず、図4に図示)に対しては、それぞれ被験者S2、S3、・・・の頭部画像を画像提示部10は表示する。
すなわち、提示部(画像提示部10)において被験者S1に提示される視覚的刺激50と、被験者S2、S3、・・・に提示される視覚的刺激50とは相違するものであってもよい。例として、提示部は、被験者S1には被験者S1自身の画像や鏡像を提示し、被験者S2、S3、・・・には他の画像、鏡像または実演を提示してもよい。ただし本発明においては、被験者S1、S2、S3、・・・に対して同一の視覚的刺激50を提示してもよい。
視線取得部20は、視覚的刺激50を目視する被験者S1の視線方向(視点位置)を示す第一の視線データD1を取得する眼検知装置(アイカメラ)である。
視線取得部20は、画像提示部10に正対する被験者S1に対向して配置され、被験者S1の頭部に向かって赤外線などの光ビームを照射するとともに、その反射光を受光する。視線取得部20は、受光光を画像化し、画素のコントラストに基づいて瞳孔位置を算出することで、被験者S1の目の位置を検出してその視線方向を数値データまたは画像データとして取得する。
本実施形態の視線取得部20は、赤外線ダイオードを用いて被験者S1に光ビームを照射する。光ビームの強度は、被験者S1による視覚的刺激50の自然な目視を妨げない程度に抑制されている。
ここで、被験者S1に代えて、視線提供者である美容専門家SPや著名人CEを美容カウンセリングシステム100に適用することにより、視線取得部20は第二の視線データD2を取得することができる。
すなわち、美容カウンセリングシステム100の蓄積部30には、視線提供者の目の位置および凝視方向を視線取得部20で検知してデータ取得した、視線提供者の視線方向(視点位置)を示す視線データが、第二の視線データD2として記憶されている。
視線取得部20が取得する具体的な視線データD1、D2は特に限定されない。たとえば、視覚的刺激50に対する視線提供者の視線の初期位置データのほか、視覚的刺激50に対してどの位置に視線提供者の視線が集中したかを示す視線の頻度データを視線取得部20は取得してもよい。視線の頻度データは、たとえば、視覚的刺激50を複数の領域に分割して、各領域を視線が通過した回数をカウントして求めることができる。
本実施形態の視線取得部20は、光ビームの照射および受光と、画像処理による視線データD1、D2の取得を連続的におこなう。そして、視線取得部20は、視線データD1、D2として、視覚的刺激50に対する視線提供者の目視位置の時刻歴データを取得する。
このように、視線提供者の目線を視線取得部20で追跡して、視線データD1、D2を時刻歴データとして取得することにより、視線提供者の視線の初期位置データや、目視位置の頻度データなど、多様なデータを取得することができる。
蓄積部30は、画像蓄積部31と視線データ蓄積部32とからなる。
蓄積部30は、頭部60をそれぞれ含む複数のサンプル画像55と、サンプル画像55を個別に目視する視線提供者(美容専門家SPまたは著名人CE)の視線に関する第二の視線データD2(専門家視線データDSまたは著名人視線データDC)と、を互いに対応づけて保存している。
第二の視線データD2は、被験者S1に提示される視覚的刺激50(被験者画像)とは異なる他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関するデータである。そして、本実施形態の表示部40は、被験者S1に提示される視覚的刺激50(被験者画像)と第二の視線データD2とを合成して表示出力する。
具体的には、画像蓄積部31には複数のサンプル画像55がライブラリとして保存されている。サンプル画像55は、美容専門家SPや著名人CEに対して表示される視覚的刺激である。
視線データ蓄積部32には、画像提示部10で視覚的刺激として表示されたサンプル画像55を目視する美容専門家SPや著名人CEの視線に関する専門家視線データDSや著名人視線データDCが、第二の視線データD2として保存されている。
サンプル画像55は、複数のカテゴリに分類されて画像蓄積部31に保存されている。
サンプル画像55の分類は種々の観点でおこなうことができるが、たとえば、髪型のボリューム感の分布の特徴、顔型、顔パーツの相対位置、肌色の分類、虹彩色の分類、年齢などの観点で分類することができる。
髪型のボリューム感の分布とは、たとえば、正面頭部画像において、水平線を二段に引き、上側の水平線より上部における毛髪領域の面積(髪トップ面積)と、上下の水平線の間における毛髪領域の面積(髪ミドル面積)と、下側の水平線より下部における毛髪領域の面積(髪ボトム面積)との比率をいう。かかる比率の大小によってサンプル画像55を複数のカテゴリに分類することができる。
顔型とは、丸顔、四角顔、三角顔、面長顔、卵顔などに分類される顔の外形形状である。
顔パーツの相対位置とは、顔における髪、眉、目、鼻、口、耳などの部位の相対的な位置関係をいう。かかる相対位置が互いに類似する顔のサンプル画像55を同一のカテゴリに分類することができる。
肌色の分類とは、黄味か青味か、暖色か寒色か、などの分類である。
虹彩色の分類とは、濃褐色、淡褐色、琥珀色、緑色、灰色、青色などの分類である。
画像提示部10は、美容専門家SPや著名人CEに対して、視覚的刺激50としてサンプル画像55を提示する。
視線取得部20は画像提示部10の近傍に設置され、サンプル画像55を目視する美容専門家SPや著名人CEの視線に関する専門家視線データDSや著名人視線データDCを取得する。
そして、CPU70は、視線取得部20が取得した専門家視線データDSや著名人視線データDCを、第二の視線データD2として視線データ蓄積部32に格納する。
本実施形態では、第二の視線データD2は、各サンプル画像55における部位ごとの目視頻度を示す分布図の画像データであるコンター(等値線)データとして、視線データ蓄積部32に蓄積される。
また、本実施形態では、美容専門家SPは、髪型または髪色に関する頭髪専門家SPHと、化粧メイクに関する化粧専門家SPMと、を含む。そして、専門家視線データDSは、頭髪専門家SPHの視線に関するヘア専門家視線データDSHと、化粧専門家SPMの視線に関するメイク専門家視線データDSMと、を含んでいる。
なお、髪型または髪色と化粧メイクとの両方に精通した専門家の場合、頭髪専門家SPHと化粧専門家SPMとは同一人でもよい。言い換えると、ヘア専門家視線データDSHとメイク専門家視線データDSMとは、同一人の視線に関する視線データでもよい。
そして、視線データ蓄積部32に格納される第二の視線データD2には、頭髪専門家SPH、化粧専門家SPM、または著名人CEのいずれの視線データであるかを示す目視者識別情報と、目視された視覚的刺激50(サンプル画像55)を示すサンプル識別情報と、がヘッダー情報として付されている。
サンプル画像55は、分類された各カテゴリより少なくとも一枚が、画像提示部10にて視線提供者に順次提示される。
視線データ蓄積部32には、これら複数枚のサンプル画像55の個々に対するヘア専門家視線データDSH、メイク専門家視線データDSMおよび著名人視線データDCが記憶されている。
また、シミュレーション部14(図2を参照)は、各サンプル画像55を画像処理して、その髪型、髪色、化粧メイクのいずれか一以上を複数通りに変化させる。かかる複数通りのサンプル画像55は、美容専門家SPや著名人CEに対して画像提示部10で順次提示される。
シミュレーション部14が行う、サンプル画像55に含まれる頭部60の髪型を変更するヘアスタイルシミュレーション、その髪色を変更するヘアカラーシミュレーション、および頭部60の顔面部分に化粧を施すメイクアップシミュレーションは、具体的には、上記の特許文献2に記載の画像処理方法を用いておこなうことができる。
そして、視線データ蓄積部32には、髪型、髪色および/または化粧メイクを変化させたサンプル画像55について、それぞれヘア専門家視線データDSH、メイク専門家視線データDSMおよび著名人視線データDCが関連づけて記憶されている。
図2に示すように、本実施形態の美容カウンセリングシステム100は、複数枚のサンプル画像55のうち、被験者画像との一致度の高いものを抽出する。そして、抽出された当該サンプル画像55に対する視線提供者の視線データを、視線データ蓄積部32より呼び出して表示出力する。すなわち、本実施形態の美容カウンセリングシステム100は、被験者S1に提示される視覚的刺激50(被験者画像)とサンプル画像55との一致度に基づいて、サンプル画像55を複数枚より抽出する抽出部74をさらに備えている。そして、表示部40は、抽出されたサンプル画像55に対応づけられた第二の視線データD2(ヘア専門家視線データDSH、メイク専門家視線データDSMまたは著名人視線データDC)を表示出力する。
これにより、被験者S1は、美容専門家SPまたは著名人CEが被験者S1を目視した場合に想定される視線を把握することができる。
なお、抽出部74における被験者画像とサンプル画像55との一致度の判断方法は特に限られない。たとえば後述するように、複数の項目に関するスコアを被験者画像とサンプル画像55とにそれぞれ付与し、スコアの傾向の類似性によって、画像同士の一致度を判断することができる。
表示部40は、第一の視線データD1と第二の視線データD2とをともに表示出力する。第一の視線データD1と第二の視線データD2とは同時に表示出力されてもよく、時間的に相前後して表示出力されてもよい。
本実施形態の表示部40は、第一の視線データD1および第二の視線データD2を、被験者S1に提示した視覚的刺激50と重ね合わせて表示出力する。
ここで、表示部40は、第一の視線データD1および第二の視線データD2に関する画像データと被験者画像とをそれぞれ重畳して表示してもよく、第一の視線データD1または第二の視線データD2と被験者画像のデータとを画像合成した新たな画像データを表示出力してもよい。
このほか、積層された二枚のディスプレイで表示部40を構成するとともに、その少なくとも一方を透明ディスプレイとしてもよい。具体的には、被験者画像を表示するディスプレイの前面に重ねて、第一の視線データD1または第二の視線データD2を表示する透明な有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイを設置してもよい。これにより、被験者S1は第一の視線データD1または第二の視線データD2と被験者画像とを重ね合わせて目視することができる。
ここで、本実施形態の表示部40は、第一の視線データD1および第二の視線データD2(専門家視線データDSまたは著名人視線データDC)を、視覚的刺激50に対する目視頻度に関する分布図として表示出力する。
これにより、被験者S1は、美容専門家SPまたは著名人CEが被験者S1の髪型、髪色および/または化粧メイクの似合いを判断するにあたってどの部位に着目するかを客観的に知得することができる。このため、被験者S1は、自らが行う美容行為における似合いの判断ポイントの妥当性について不安を解消することができる。
なお、本実施形態において表示部40が視線データ(第一の視線データD1、第二の視線データD2)を表示出力するとは、視線取得部20で取得された視線データを任意で画像処理またはデータ処理して表示出力することを含む。
また、第一の視線データD1または第二の視線データD2が重畳されて表示部40で表示出力される被験者画像には、画像提示部10で被験者S1に提示された視覚的刺激50に対して任意で画像処理を施したものを用いることができる。具体的には、画像提示部10で被験者S1に提示される被験者画像(元画像)には比較的明度や彩度の高い画像を用いるとよい。そして、表示部40で出力される被験者画像には、重畳される第一の視線データD1または第二の視線データD2の画像データが鮮明に目視できるよう、元画像よりも明度や彩度を低下させたものを用いるとよい。
(美容カウンセリング方法)
図3は、本実施形態の美容カウンセリングシステム100を用いておこなう美容カウンセリング方法(以下、本方法という場合がある)のフローチャートである。図1〜図3を用いて本方法を説明する。
本方法は、提示工程S22と視線追跡工程S24と表示工程S46と、を含む。
提示工程S22は、頭部を含む視覚的刺激50を被験者S1に提示する工程である。
視線追跡工程S24は、視覚的刺激50を目視する被験者S1の視線に関する第一の視線データD1を取得する工程である。
表示工程S46は、被験者S1に提示される視覚的刺激50または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データD2と、第一の視線データD1と、を表示出力する工程である。
本方法で被験者S1に提示される視覚的刺激50は、被験者S1の頭部を含む静止画像または動画像(被験者画像)である。そして、表示工程S46では、第一の視線データD1および第二の視線データD2を、それぞれ視覚的刺激50(被験者画像)に重ね合わせて表示出力する。
以下、図1から3を用いて本方法をより詳細に説明する。
本方法では、被験者S1の視線に関する視線データ(第一の視線データD1)を被験者S1に対して表示出力して、当該被験者S1を被カウンセラーとして美容カウンセリングを提供する場合を例にして、まず以下の説明をおこなう。ただし、本発明はこれに限るものではなく、被験者と視線提供者と被カウンセラーとを種々に選択することで特有の効果が発揮されることを後述する。
本方法では、まず、視線提供者より第二の視線データD2を取得して、これを蓄積部30に蓄積する予備取得工程を行う。
予備取得工程は、刺激取得工程S10と取得工程S20とからなる。
刺激取得工程S10では、頭部60を含むサンプル画像55を、視線提供者である頭髪専門家SPH、化粧専門家SPMまたは著名人CEに提示する。
具体的には、美容カウンセリングシステム100のCPU70は、画像蓄積部31に保存された一枚または複数枚のサンプル画像55を呼び出す。
予備取得工程では、被験者S1に提示される視覚的刺激50(被験者画像)とは異なる他の視覚的刺激(サンプル画像55)を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データD2を取得する。
取得工程S20では、CPU70は、画像蓄積部31から呼び出されたサンプル画像55を、画像提示部10にて視覚的刺激として表示出力させる(提示工程S22)。
頭髪専門家SPH、化粧専門家SPMまたは著名人CEは、視覚的刺激50を目視して、サンプル画像55にかかる人物の髪型、髪色または化粧メイクの似合いを判断する。
視線取得部20は、サンプル画像55を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データD2を所定時間に亘って取得する(視線追跡工程S24)。
視線取得部20は、取得した第二の視線データD2を蓄積部30の視線データ蓄積部32に保存する。
つぎに、視線提供者に提示されるサンプル画像55を切り替える場合(S26:Y)には、その髪型、髪色および/または化粧メイクを変化させる画像処理がシミュレーション部14(CPU70)で行われる(シミュレーション工程S28)。
画像処理が施されたサンプル画像55は、画像提示部10にて繰り返し表示出力される(提示工程S22)。
提示工程S22および視線追跡工程S24が所定回数に亘って繰り返され、十分な量の第二の視線データD2が蓄積されたところで、取得工程S20は終了する(S26:N)。
また、本方法では、視線提供者に対しては美容アドバイスを行わず(S30:N)、一連の処理を終了する。
本方法では、髪型、髪色または化粧メイクを変化させたサンプル画像55に対してヘア専門家視線データDSH、メイク専門家視線データDSMおよび著名人視線データDCをそれぞれ取得する。これにより、サンプル画像55にかかる人物が髪型、髪色または化粧メイクを変化させた場合に美容専門家SPや著名人CEが着目する似合いの判断ポイントが多様に蓄積され、ひいては被験者S1に対する豊富なアドバイスが可能となる。
つぎに、本実施形態の美容カウンセリングシステム100を用いて被験者S1に美容アドバイスを行う方法を説明する。
刺激取得工程S10では、まず、デジタルカメラなどの撮影部12にて被験者S1の頭部画像(被験者画像)を撮影する。ただし、刺激取得工程S10では、予め撮影された被験者画像のデータを画像蓄積部31に格納してもよい。
撮影された被験者画像は、画像蓄積部31に保存されるとともに、画像提示部10で視覚的刺激50として表示出力される(提示工程S22)。
被験者S1は、画像提示部10で表示出力されている視覚的刺激50を目視して、髪型、髪色または化粧メイクの似合いを判断する。
視線追跡工程S24では、かかる被験者S1の視線を示す第一の視線データD1を、視線取得部20で取得する。
取得された第一の視線データD1は、被験者画像における部位ごとの目視頻度を示す分布図の画像データ(コンターデータ)として、視線データ蓄積部32に蓄積される。
被験者画像と、被験者S1の第一の視線データD1には、それぞれ被験者S1を識別する個人IDが付されて画像蓄積部31と視線データ蓄積部32に蓄積される。
つぎに、被験者S1に提示される視覚的刺激50(被験者画像)を切り替える場合(S26:Y)には、画像蓄積部31に保存された被験者画像に対してその髪型、髪色および/または化粧メイクを変化させる画像処理を行う(シミュレーション工程S28)。かかる画像処理は、シミュレーション部14(CPU70)により行われる。
髪型、髪色および/または化粧メイクが変化した被験者画像は、新たな視覚的刺激50として、順次、画像提示部10で表示出力される(提示工程S22)。
所定回数に亘って提示工程S22と視線追跡工程S24とが繰り返されたところで(S26:N)、取得工程S20は終了する。
そして、本方法では、被験者S1に対してアドバイスを行う(S30:Y)ための出力工程S40が行われる。
まず、出力工程S40では、画像蓄積部31にライブラリとして保存されたサンプル画像55より、被験者画像に類似しているものを抽出部74(図2を参照)により抽出する(抽出工程S42)。
抽出工程S42は、具体的にはCPU70によるサンプル画像55の検索処理によって行われる。
上述のように、画像蓄積部31に記憶されているサンプル画像55は、複数のカテゴリに分類されている。抽出工程S42の一例として、CPU70は、被験者画像をサンプル画像55と同様にカテゴリ分類し、被験者画像と同一カテゴリに分類されているサンプル画像55を選択する。
このほか、抽出工程S42では、CPU70は、髪型のボリューム感の分布の特徴、顔型、顔パーツの相対位置などの観点から、被験者画像ともっとも類似度の高いサンプル画像55を検索してもよい。
被験者画像に対応するサンプル画像55が画像蓄積部31から抽出されると、CPU70は、当該サンプル画像55に対応づけられた第二の視線データD2を、視線データ蓄積部32より呼び出す。具体的には、CPU70は、画像データとして記憶されている第二の視線データD2のヘッダー情報に基づいて、抽出工程S42で抽出されたサンプル画像55に対応する第二の視線データD2を検索する。
つぎに、美容カウンセリングシステム100では画像合成工程S44を行う。画像合成工程S44では、まず、画像調整部76(図2を参照)にて、第二の視線データD2を被験者画像に重ね合わせるためのサイズ調整と位置合わせを行う。
具体的には、CPU70は、第二の視線データD2に対応づけられたサンプル画像55と被験者画像とにそれぞれ含まれる頭部60のサイズを正規化する。正規化の基準としては、たとえば、両目の中心を結んだライン上での顔幅を採ればよい。正規化によりサイズ調整したそれぞれの画像は、たとえば、上記両目の中心を結んだラインと両目の中間点が重なるように位置合わせを行う。
これにより、美容専門家SPや著名人CEに提示したサンプル画像55と被験者画像とが異なるものであっても、専門家視線データDSや著名人視線データDCを被験者画像に重ね合わせて表示出力することが可能となる。すなわち、美容専門家SPや著名人CEの視線データD2を有限枚のサンプル画像55に対して取得しておくだけで、不特定の被験者S1、S2、S3、・・・の被験者画像に対して視線データD2を重ね合わせて表示部40で表示することができる。
つぎに、画像合成工程S44では、被験者S1に提示される視覚的刺激50(被験者画像)と第二の視線データD2とを合成する。
また、画像合成工程S44では、第一の視線データD1と視覚的刺激50(被験者画像)とを合成する。
CPU70は、第一の視線データD1および第二の視線データD2が合成された視覚的刺激50を画像蓄積部31に格納する。
なお、第一の視線データD1と第二の視線データD2は、被験者画像に対して個別に合成してもよく、または共通の視覚的刺激50に対して第一の視線データD1および第二の視線データD2をともに合成してもよい。
表示工程S46では、表示部40は、第一の視線データD1および第二の視線データD2が合成された視覚的刺激50(被験者画像)を表示出力する。すなわち、本方法では、第一の視線データD1および第二の視線データD2を、それぞれ視覚的刺激50に重ね合わせて表示出力する。
なお、第一の視線データD1の表示出力と、第二の視線データD2の表示出力とは、同時におこなってもよく、または異なるタイミングでおこなってもよい。また、これらは異なる表示部40で表示出力してもよい。
本方法では、第一の視線データD1と第二の視線データD2とを、被験者S1に対してともに表示出力する場合を例示する。
第一の視線データD1および第二の視線データD2が合成された視覚的刺激50(被験者画像)には被験者を特定する個人IDがデータ付与されている。操作部72(図1を参照)を用いて被験者S1の個人IDをキー入力することで、画像蓄積部31から視覚的刺激50を呼び出して表示部40で出力することができる。
アドバイザーと被験者S1は、かかる表示部40を目視して、被験者S1の視線と美容専門家SPや著名人CEの視線とを対照し、一連の処理を終了する。
より具体的には、本方法は、表示出力された第一の視線データD1と第二の視線データD2との相違に基づく美容アドバイスを被カウンセラーに提供する工程をさらに含んでもよい。すなわち、表示部40を目視した被カウンセラーは、美容に関するセルフカウンセリングをおこなってもよく、または表示部40を目視した美容専門家SPが被カウンセラーに美容アドバイスを与えてもよい。
より具体的には、被験者S1の第一の視線データD1と、他者(美容の素人または美容専門家)の第二の視線データD2とを比較することにより、美容専門家SPから美容行為における重要なポイントに関する説得力のあるアドバイスを受けることができ、また被験者S1自身も、美容行為におけるポイントを分析してセルフカウンセリングをすることができる。
本方法によれば、提示工程S22と視線追跡工程S24とを含む美容ポイント分析方法が提供される。
提示工程S22は、本方法と共通であり、頭部を含む視覚的刺激50を被験者S1に提示する。
そして、本実施形態の美容ポイント分析方法における視線追跡工程S24では、視覚的刺激50を目視する被験者S1の視線に関する第一の視線データD1を取得し、また、視覚的刺激50または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データD2を、第一の視線データD1と対応づけて取得する。
このように、第一の視線データD1と第二の視線データD2とを対応づけて取得することにより、第一の視線データD1と第二の視線データD2との相違に基づく美容アドバイスのポイントとなるデータを得ることができる。
<第二実施形態>
図4は、本実施形態の美容カウンセリングシステム100の構成図である。
本実施形態の美容カウンセリングシステム100は、蓄積部30と、複数の視線取得部20および表示部40と、がネットワーク110を通じて互いに接続されている。
すなわち、第一実施形態の美容カウンセリングシステム100がスタンドアローン型であるのに対して、本実施形態の美容カウンセリングシステム100はネットワーク型である。
ネットワーク110としてはインターネットが例示される。
本実施形態の蓄積部30は、ネットワーク110に接続された一つまたは複数のサーバ型記憶装置であり、画像蓄積部31と視線データ蓄積部32を備えている。
アドバイス装置91〜94は、個別にネットワーク110に接続されている。
アドバイス装置91〜94は、撮影部12、画像提示部10、視線取得部20、表示部40、CPU70および操作部72を備えている。これらは、送受信部90を介してネットワーク110に接続されている。
アドバイス装置91〜94は、被験者S1、S2、S3のほか、美容専門家SPや著名人CEに供される。
アドバイス装置94では、画像蓄積部31に蓄積されたサンプル画像55(図1を参照)がネットワーク110および送受信部90を介して画像提示部10に表示される。
かかるサンプル画像55を目視する美容専門家SPや著名人CEの視線データD2は、視線取得部20で取得されて視線データ蓄積部32に記憶される。
アドバイス装置91〜93はそれぞれ撮影部12を備えている。撮影部12が撮影した被験者S1〜S3の被験者画像は画像提示部10で表示される。
CPU70は、画像蓄積部31に記憶されたサンプル画像55の中から、被験者S1〜S3の被験者画像との類似度の高いものを抽出し、当該サンプル画像55に対応づけられた視線データD2を視線データ蓄積部32から取得する。
被験者画像を目視する被験者S1〜S3の視線データD1は、視線取得部20で取得され、被験者画像と重ね合わされて表示部40で表示される。
一方、送受信部90を通じて視線データ蓄積部32から受信した視線データD2も、被験者画像と重ね合わされて表示部40で表示される。
被験者S1〜S3は、表示部40を目視することにより、美容専門家SPや著名人CEの視線データD2と、自らの視線データD1との差異を視覚的に知得することができる。
ここで、アドバイス装置91〜93は、被験者S1〜S3より取得した被験者画像および視線データD1を、互いに対応づけて画像蓄積部31および視線データ蓄積部32に送信してもよい。
本実施形態によれば、美容に関する素人である多数かつ散在する被験者の視線データD1を蓄積部30に蓄積してゆくことができる。これにより、素人の視線の傾向を示す情報を統計的に取得することができ、任意の被験者に対して他の被験者の視線との傾向の差異を視覚的に示すことが可能である。
上記実施形態は種々の変形を許容する。
第一実施形態では、サンプル画像55および被験者画像の髪型、髪色、化粧メイクをシミュレーション部14で変化させることを説明したが、本発明はこれに限られない。髪型、髪色、化粧メイクに代えて、またはこれらに加えて、たとえば着衣やアクセサリーの形状やカラーを変化させたサンプル画像55に基づく視線データD2を視線提供者から取得して蓄積部30に蓄積しておくとよい。これにより、所定の衣服やアクセサリーとのバランスに鑑みて化粧メイクやヘアメイクの似合いを判断する際の被験者S1の視線データD1と美容専門家SPや著名人CEの視線データD2とを対照することができる。
また、表示部40で第一の視線データD1とともに表示出力する第二の視線データD2は、当該被験者S1、S2、S3、・・・より過去に取得された視線データでもよい。すなわち、本方法における視線提供者は、当該被験者S1、S2、S3、・・・から見た他人(第三者)に限られず、過去の自分でもよい。
そして、過去の自分の視線データD2を、現在の自分の視線データD1とともに表示部40で表示出力することにより、被験者S1は、似合いの判断時の着目点に関する自己の変化や成長を確認することができる。
また、上記実施形態では被験者S1の被験者画像を視覚的刺激50として用いることを説明したが、本発明では被験者S1の鏡像を視覚的刺激50としてもよい。すなわち、画像提示部10に鏡(ミラーまたはハーフミラー)を用いて、画像提示部10に被験者S1の頭部を映してもよい。この場合、視線取得部20は、鏡に映る被験者S1を目視する被験者S1の視線を取得する。
一方、被験者S1の頭部に関する鏡面写真のデジタルデータを撮影部12で取得して画像蓄積部31に保存し、当該データに対して視線データD1およびD2を合成し、表示部40で出力する。
このように、本実施形態においては、画像提示部10で被験者S1に提示する視覚的刺激と、表示部40で表示出力する視覚的刺激とは異なるものでもよい。
また、被験者S1から取得した第一の視線データD1は、上記のように画像蓄積部31に一旦保存した上で視覚的刺激50に合成されて表示部40で出力してもよく、または画像蓄積部31を介さず視線取得部20から表示部40に出力してもよい。後者の場合、被験者S1に対してその視線をリアルタイムで表示することができる。したがって、画像提示部10と表示部40とを共通のディスプレイ装置によって実現してもよい。
また、上記実施形態では、サンプル画像55を複数のカテゴリに分類して画像蓄積部31に記憶することを説明したが、本発明はこれに限られない。サンプル画像55には複数の項目に関するスコアを付与して画像蓄積部31に記憶してもよい。項目としては、上述のカテゴリと同様に、髪型のボリューム感の分布の特徴、顔型、顔パーツの相対位置、肌色の分類、虹彩色の分類、年齢などを用いることができる。すなわち、サンプル画像55を各項目に関してスコア付けして、スコアデータをテーブル形式で蓄積部30に記憶しておく。そして、撮影部12で取得した被験者画像を同様にスコア付けし、スコアの一致度の高いサンプル画像55をテーブル検索して抽出してもよい。
また、上記実施形態では、第一の視線データD1および第二の視線データD2を、目視頻度の分布図として表示出力することを例示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第一の視線データD1および第二の視線データD2を、目視順と各目視点での静止時間を可視化したプロット図として表示出力してもよいし、被験者S1の視線の傾向を美容専門家SPや著名人CEの視線の傾向と対比して、テキストメッセージまたは数値にてディスプレイ表示または印字出力してもよい。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、被験者と視線提供者とを異なる人物とし、また被験者を被カウンセラーとして美容アドバイスを提供する場合を例に本発明を説明した。また、視覚的刺激50としては、被験者の頭部を含む画像を用いる場合を例示した。
しかしながら、以下に例示するように被験者、視線提供者、被カウンセラーおよび視覚的刺激を種々に設定することで、それぞれ独自の効果を発揮する美容カウンセリングシステム、美容カウンセリング方法および美容ポイント分析方法が提供される。
(i)視線提供者は、被験者S1であってもよい。言い換えると、第二の視線データD2を提供する視線提供者と、第一の視線データD1を提供する被験者S1を同一人物としてもよい。このとき、例えば被験者S1が美容に関する素人である場合に、当該被験者S1の視線データが、視覚的刺激ごとにどのように変化するかを、被験者S1に示すことができる。
とくに、第二の視線データD2として、被験者S1と異なる他者の頭部を含む視覚的刺激を用いた場合には、当該被験者S1が自身および他者を見る視線データを比較して示すことができる。これにより、被験者S1の主観的な見方に客観的な修正を加え、被験者S1に気付きを与えながら、当該被験者(被カウンセラー)に対してカウンセリングを行うことができる。言い換えると、被験者S1が自身の像を主観的に見る視線と、被験者S1が他人を客観的に見る視線とを対比することで、被験者S1が自身に感じている印象が主観的なものか客観的なものであるか否かを示すことができ、また美容に関して被験者S1が抱えている悩みを分析することができる。
(ii)第一の視線データD1が、被験者S1の頭部を含む視覚的刺激に対する被験者S1の視線に関する視線データであり、第二の視線データD2が、他者の頭部を含む他の視覚的刺激に対する当該他者の視線に関する視線データであってもよい。
これにより、他者が自身を観察する視線と、被験者S1が自身を観察する視線とを比較して被験者S1(被カウンセラー)に示すことができる。この場合も、被験者S1の主観的な見方に客観的な修正を加え、被験者S1に気付きを与えながら、当該被験者S1に対してカウンセリングを行うことができる。
(iii)上記の(ii)の場合において、他者が美容専門家SPであってもよい。すなわち、美容専門家SPが自身を観察する視線と、被験者S1が自身を観察する視線とを対比して被験者S1(被カウンセラー)に示すことができる。これにより、被験者S1が美容の素人であるか専門家であるかにかかわらず、他者(美容専門家SP)による自己観察の仕方を被験者S1は学ぶことができる。
(iv)上記の(iii)の場合において、被カウンセラーが被験者S1と異なる人物であってもよい。すなわち、美容専門家SPが自身を観察する視線と、その他人にあたる被験者S1(美容の素人または美容専門家)が自身を観察する視線と、を対比して、第三者にあたる被カウンセラーに示すことができる。これにより、被カウンセラーは、美容専門家SPと素人による自身の観察時の視線の差異や、美容専門家SP同士による自身の観察時の視線の差異を学ぶことができる。
(v)また、被験者S1に提示する視覚的刺激が、被カウンセラーの頭部を含んでもよい。被カウンセラーと被験者S1とは、互いに同一でもよく、または相違してもよい。被カウンセラーと被験者S1とが同一であり、これと視線提供者とが相違する場合には、被験者S1に客観的な見方の重要性について気付きを与えながらカウンセリングをおこなうことができる。すなわち、第三者にあたる視線提供者が被カウンセラーを客観的に観察する視線と、被カウンセラーが自身の像を主観的に観察する視線との相違の大小を示すことで、被カウンセラーが自身を客観的に観察できているか否かを知得させることができる。
また、被カウンセラーと被験者S1と視線提供者とが互いに相違する場合には、被カウンセラーの頭部に対して複数の人間(被験者および視線提供者)がどのように視線を送るかを客観的に示すことができる。
(vi)また、第二の視線データD2は、美容行為の動画または実演に対する美容専門家SPの視線に関する専門家視線データDSであってもよい。かかる美容行為は、当該美容専門家SPが自らおこなうものでもよく、または他の美容専門家によっておこなわれるものでもよい。これにより、美容行為に対する美容専門家SPの視線と、被験者S1の視線とを比較して示すことができる。すなわち、美容行為の動画または実演(いわゆるハウツー動画や実演)に対して、上級者にあたる美容専門家SPの視線情報を付与することにより、被カウンセラーへの伝達力が向上する。
(vii)また、被験者S1に提示する視覚的刺激が、この被験者S1が知っている人物の頭部を含んでもよい。また、第二の視線データD2が、視線提供者の知らない人物(被験者S1が知っている人物でもよい)の頭部を含む視覚的刺激に対する、この視線提供者の視線に関する視線データであってもよい。これにより、既知の(親密な)人物の頭部に対する被験者S1の視線と、未知(初対面)の人物の頭部に対する視線提供者の視線とを比較して示すことができる。よって、親密者と初対面者それぞれに合わせて魅力を強調する美容ポイント(顔パーツ、髪など)を把握することができる。この場合、被カウンセラーは、被験者S1と同一でもよく、または相違してもよい。
上記実施形態は、以下の技術的思想を包含する。
(1)頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する提示手段と、
前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する取得手段と、
前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データを保存する蓄積手段と、
前記第一の視線データと前記第二の視線データとをともに表示出力する表示手段と、
を有する美容アドバイスシステム。
(2)前記被験者に提示される前記視覚的刺激が、前記被験者もしくは他者の頭部を含む静止画像、動画像、鏡像または美容行為の実演である(1)に記載の美容アドバイスシステム。
(3)前記被験者に提示される前記視覚的刺激が、前記被験者の静止画像または動画像であって、
前記表示手段が、第一および第二の前記視線データを、前記視覚的刺激と重ね合わせて表示出力することを特徴とする(1)に記載の美容アドバイスシステム。
(4)前記第二の視線データが、前記被験者に提示される前記視覚的刺激とは異なる他の視覚的刺激を目視する前記視線提供者の視線に関するデータであって、
前記表示手段が、前記被験者に提示される前記視覚的刺激と前記第二の視線データとを合成して表示出力することを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の美容アドバイスシステム。
(5)前記表示手段が、目視頻度に関する分布図として第一および第二の前記視線データを表示出力する(1)から(4)のいずれかに記載の美容アドバイスシステム。
(6)前記蓄積手段が、頭部をそれぞれ含む複数のサンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記視線提供者の視線に関する前記第二の視線データと、を互いに対応づけて保存している(1)から(5)のいずれかに記載の美容アドバイスシステムであって、
前記被験者に提示される前記視覚的刺激との一致度に基づいて、前記サンプル画像を前記複数より抽出する抽出手段をさらに備えるとともに、
前記表示手段が、抽出された前記サンプル画像に対応づけられた前記第二の視線データを表示出力することを特徴とする美容アドバイスシステム。
(7)前記蓄積手段と、複数の前記取得手段および前記表示手段と、がネットワークを通じて互いに接続されていることを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載の美容アドバイスシステム。
(8)前記第二の視線データが、美容専門家の視線に関する専門家視線データである(6)に記載の美容アドバイスシステム。
(9)前記美容専門家が、髪型または髪色に関する頭髪専門家と、化粧メイクに関する化粧専門家と、を含み、
前記専門家視線データが、前記頭髪専門家の視線に関するヘア専門家視線データと、前記化粧専門家の視線に関するメイク専門家視線データと、を含む(8)に記載の美容アドバイスシステム。
(10)前記蓄積手段は、髪型または髪色の一方または両方を互いに変化させた複数の前記サンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記頭髪専門家より取得された前記ヘア専門家視線データを保存し、
前記提示手段は、第一の前記視覚的刺激に続けて、髪型または髪色の一方または両方を変化させた第二の視覚的刺激を前記被験者に提示し、
前記表示手段は、前記被験者より取得した前記第一の視線データと、前記ヘア専門家視線データと、をともに表示出力する(9)に記載の美容アドバイスシステム。
(11)前記蓄積手段は、化粧メイクを互いに変化させた複数の前記サンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記化粧専門家より取得された前記メイク専門家視線データを保存し、
前記提示手段は、第一の前記視覚的刺激に続けて、化粧メイクを変化させた第二の視覚的刺激を前記被験者に提示し、
前記表示手段は、前記被験者より取得した前記第一の視線データと、前記メイク専門家視線データと、をともに表示出力する(9)に記載の美容アドバイスシステム。
(12)前記第二の視線データが、著名人の視線に関する著名人視線データである(1)から(7)のいずれかに記載の美容アドバイスシステム。
(13)被験者の視線に関する視線データを前記被験者に対して表示出力する美容アドバイス方法であって、
頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する工程と、
前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する工程と、
前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データと、前記第一の視線データと、を前記被験者に対してともに表示出力する工程と、
を含む美容アドバイス方法。
(14)前記被験者に提示される前記視覚的刺激が前記被験者の頭部を含む静止画像または動画像であって、
前記第一の視線データおよび前記第二の視線データを、それぞれ前記視覚的刺激に重ね合わせて表示出力することを特徴とする(13)に記載の美容アドバイス方法。
(15)前記被験者に提示される前記視覚的刺激とは異なる他の視覚的刺激を目視する前記視線提供者の視線に関する前記第二の視線データを取得する工程と、
前記被験者に提示される前記視覚的刺激と前記第二の視線データとを合成する工程と、
をさらに含む(13)または(14)に記載の美容アドバイス方法。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。本実施例は、図1および図2に示す美容カウンセリングシステム100を用いて、頭髪専門家SPH、化粧専門家SPMおよび被験者S1を視線提供者として視線データD1、D2を取得し、かかる結果を被験者S1に提示するものである。被験者S1は美容に関する素人である。本実施例は更に、髪型の似合いを判断する際の視線提供者の視点を追跡して視線データを取得し、複数の視線データを対照して表示出力するものである。
(第一実施例)
図5〜図8は、視線提供者に提示される視覚的刺激50a〜50dをそれぞれ示す画像である。なお、図5〜図8は、視線提供者に実際に提示されたカラー画像の視覚的刺激50a〜50dに対して白黒二値化およびモザイク処理し、かつ、モデルの目線にあたる領域を黒色で表示している。
本実施例の美容カウンセリングシステム100は、共通の視覚的刺激50(50a〜50d)を目視して髪型の似合いを判断する、頭髪専門家SPHのヘア専門家視線データDSHと被験者S1の視線データD1とを対照可能に表示出力するものである。
蓄積部30は、髪型または髪色の一方または両方を互いに変化させた複数のサンプル画像55と、サンプル画像55を個別に目視する頭髪専門家SPHより取得されたヘア専門家視線データDSHを保存している。
画像提示部10は、第一の視覚的刺激50aに続けて、髪型または髪色の一方または両方を変化させた第二の視覚的刺激50bを被験者S1に提示する。
表示部40は、被験者S1より取得した第一の視線データD1と、ヘア専門家視線データDSHと、をともに表示出力する(図1を参照)。
より具体的には、図5〜図8に示す視覚的刺激50a〜50dは、共通のモデルの頭部正面を被写体とし、髪型(ヘアスタイル)のみを互いに変化させたものである。
本実施例の画像提示部10では、第一の視覚的刺激50aおよび第二の視覚的刺激50bに続けて、視覚的刺激50cおよび視覚的刺激50dをこの順に切り替えて視線提供者に提示した。
そして、被験者S1の視線データD1の取得に先だって、視線提供者である頭髪専門家SPHよりヘア専門家視線データDSHを取得した。頭髪専門家SPHは、視覚的刺激50a〜50dを順に目視して、各画像に示された髪型がモデルに似合っているかどうかを判断した。視線取得部20は、かかるヘア専門家視線データDSHを取得して蓄積部30に保存した(図1を参照)。
視線取得部20には、Tobii社製の注視点追跡システム(アイトラッカー)を用いた。
このように、髪型を変化させた視覚的刺激50を連続的に被験者S1および視線提供者に目視させることにより、髪型の似合いを判断する際の自然な目線の動きを視線取得部20で取得することが可能である。
取得されたヘア専門家視線データDSHは、それぞれ対応する視覚的刺激50a〜50dと画像合成して表示部40で表示出力した。
図9〜図12は、図5〜図8の視覚的刺激50a〜50dをこの順に目視した頭髪専門家SPHの目視頻度を示す分布図(暗色で図示)を、視覚的刺激50a〜50d(明色で図示)にそれぞれ重ね合わせた図である。
図9〜図12における頭部60は、図5〜図8を白黒反転させたものである。また、図9〜図12では、目視頻度の高い部位を濃色に図示している(図13以降も共通である)。
すなわち、図9〜図12は、表示部40で表示出力されるヘア専門家視線データDSH(第二の視線データD2)を示している。このうち、図9に関しては、頭部60、中心線61および毛先62に符号を付している。
つぎに、美容カウンセリングシステム100では、画像提示部10にて被験者S1に対して視覚的刺激50a〜50dを順に提示した。被験者S1は、各画像に示された髪型がモデルに似合っているかどうかを判断した。
視線取得部20は、かかる視線データ(第一の視線データ)D1を取得した。
そして、取得された第一の視線データD1は、それぞれ対応する視覚的刺激50a〜50dと画像合成した。
図13〜図16は、図5〜図8の視覚的刺激50a〜50dをこの順に目視した被験者S1の目視頻度を示す分布図(暗色で図示)を、視覚的刺激50a〜50d(明色で図示)にそれぞれ重ね合わせた図である。すなわち、図13〜図16は、表示部40で表示出力される第一の視線データD1を示している。このうち、図13に関しては、頭部60、中心線61および毛先62に符号を付している。
図9〜図12に示すように、頭髪専門家SPHは、髪型の似合いを判断するにあたって、頭部60の中心線61を軸に逆卵型(上側が幅広の楕円形)に頭部60のシルエットを目視していることがわかった。また、頭髪専門家SPHは、髪型そのものを直接見るのではなく、頭部60のアウトラインをおぼろ気に観察していることがわかった。
そして、頭髪専門家SPHの視線は、モデルの髪型がロングヘアーである視覚的刺激50d(図8を参照)に対しては毛先62にまで及んだものの、髪型の似合いの判断をする際の上記の傾向は、図9〜図12を通じて共通であった。
これに対し、図13〜図16に示すように、美容の素人である被験者S1は、目から上と毛先62のニュアンスを主に頭部60を観察しており、特に目の周囲を集中的に目視していることがわかった。また、被験者S1の視線は髪単体に集中しており、髪型のシルエットと顔型や顔パーツ(目、鼻等)の相対位置などとの似合いよりも、髪単体に対する嗜好によって似合いを判断していることがわかった。
そして、モデルの髪型によらず、髪型の似合いの判断をする際の被験者S1(素人)の視線に関する上記の傾向は、図13〜図16を通じて共通であった。
表示部40(図1を参照)では、図9と図13、図10と図14、図11と図15、図12と図16を、それぞれ対にして、同時にまたは連続的に表示出力した。
これにより、被験者S1は、頭髪専門家SPHがモデルの髪型を目視する場合の着目点を、自分の着目点と対比して目視することが可能である。そして、美容に関するアドバイザーは、被験者S1とともに表示部40を目視して、被験者S1の視線と頭髪専門家SPHの視線との違いをアドバイスすることができる。
これにより、被験者S1は、髪型の似合いを自ら判断するに際して、頭髪専門家SPHの視線に似せて、頭部60のアウトラインを全体的に観察することができるようになる。
また、本実施例の蓄積部30は、第一の視覚的刺激50aおよび第二の視覚的刺激50bを目視する化粧専門家SPMより取得されたメイク専門家視線データDSMをさらに保存している。
本実施例の場合、メイク専門家視線データDSMは、視覚的刺激50a〜50dに示された髪型がモデルに似合っているかどうかを判断する化粧専門家SPMの視線に関する視線データである。
ここで、化粧専門家SPMは、化粧メイクに関する専門家ではあるものの、髪型の似合いの判断に関しては被験者S1と同様に素人である。
図17〜図20は、図5〜図8の視覚的刺激50a〜50dをこの順に目視した化粧専門家SPMの目視頻度を示す分布図(暗色で図示)を、視覚的刺激50a〜50d(明色で図示)にそれぞれ重ね合わせた図である。このうち、図17に関しては、頭部60、中心線61および毛先62に符号を付している。
化粧専門家SPMのメイク専門家視線データDSMは、髪型の似合いの判断に関する限り、美容の素人の被験者S1と大きな差はなく、目から下を主に目視しているとともに、肌と毛先62とのニュアンスを注視していることがわかった。
すなわち、図9〜図20を対照すると、第二の視覚的刺激50bに含まれる頭部60の中心線61近傍に対する頭髪専門家SPHの目視頻度は、中心線61近傍に対する化粧専門家SPMおよび素人(被験者S1)の目視頻度よりも高いことがわかった。
そして、第二の視覚的刺激50bに含まれる頭髪の毛先62近傍に対する頭髪専門家SPHの目視頻度が、毛先62近傍に対する化粧専門家SPMおよび被験者S1の目視頻度よりも低いことがわかった。
このように、本実施例の美容カウンセリングシステム100では、頭髪専門家SPHを含む複数人の視線提供者の視線データを蓄積部30に蓄積しておき、任意で被験者S1の視線データD1と対照して表示部40で表示出力することができる。視線データを蓄積する視線提供者としては、美容の素人である他の被験者としてもよい。そして、多数の被験者より視線データを取得して統計的に分析することにより、被験者S1の視線データの傾向を他の被験者の傾向と対比して表示出力してもよい。
(第二実施例)
本実施例は、化粧の似合いを判断する際の視線提供者(頭髪専門家SPH、化粧専門家SPMおよび被験者S1)の視点を追跡して視線データを取得し、複数の視線データを対照して表示出力するものである。
本実施例の蓄積部30は、化粧メイクを互いに変化させた複数のサンプル画像55と、サンプル画像55を個別に目視する化粧専門家SPMより取得されたメイク専門家視線データDSMを保存している。
画像提示部10は、第一の視覚的刺激50aに続けて、化粧メイクを変化させた第二の視覚的刺激50bを被験者S1に提示する。
表示部40は、被験者S1より取得した第一の視線データD1と、メイク専門家視線データDSMと、をともに表示出力する(図1を参照)。
本実施例をより詳細に説明する。
本実施例では、図6に示した視覚的刺激50bを第一の視覚的刺激として用い、その口紅のカラーを変化させた画像を第二の視覚的刺激(図示省略)として用いた。
そして、被験者S1の視線データD1の取得に先だって、視線提供者である化粧専門家SPMよりメイク専門家視線データDSMを取得した。化粧専門家SPMは、第一および第二の視覚的刺激を順に目視して、各画像に示された口紅がモデルに似合っているかどうかを判断した。視線取得部20は、かかるメイク専門家視線データDSMを取得して蓄積部30に保存した(図1を参照)。
このように、化粧メイクを変化させた視覚的刺激50を連続的に被験者S1および視線提供者に目視させることにより、化粧メイクの似合いを判断する際の自然な目線の動きを視線取得部20で取得することが可能である。
取得されたメイク専門家視線データDSMは、それぞれ対応する第一または第二の視覚的刺激と画像合成して表示部40で表示出力した。
図21〜図22は、化粧専門家SPMの目視頻度を示す分布図(明色で図示)を、第一または第二の視覚的刺激(暗色で図示)にそれぞれ重ね合わせた図である。すなわち、図21〜図22は、表示部40で表示出力されるメイク専門家視線データDSM(第二の視線データD2)を示している。
図21は口紅がモデルに似合うと化粧専門家SPMが判断した場合の視線データを示し、図22は口紅がモデルに似合わないと化粧専門家SPMが判断した場合の視線データを示している。
以下、図21、図23および図25に関しては、頭部60、中心線61および毛先62に符号を付している。
つぎに、美容カウンセリングシステム100では、画像提示部10にて被験者S1に対して第一および第二の視覚的刺激を順に提示した。被験者S1は、各画像に示された口紅がモデルに似合っているかどうかを判断した。
視線取得部20は、かかる視線データ(第一の視線データ)D1を取得した。
そして、取得された第一の視線データD1を、それぞれ対応する視覚的刺激と画像合成した。
図23および図24は、被験者S1の目視頻度を示す分布図(暗色で図示)を、第一または第二の視覚的刺激(明色で図示)にそれぞれ重ね合わせた図である。すなわち、図23〜図24は、表示部40で表示出力される第一の視線データD1を示している。
図23は口紅がモデルに似合うと被験者S1が判断した場合の視線データを示し、図24は口紅がモデルに似合わないと被験者S1が判断した場合の視線データを示している。
図21〜図22に示すように、化粧専門家SPMは、口紅の似合いを判断するにあたって肌色や髪色とのバランスを見ており、肌色がくすんで見えないか、または顔全体の表情が生き生きとして見えるかどうかに着目していることがわかった。また、メイク専門家視線データDSMは、顔の全体から髪まで広く分散していることがわかった。
これに対し、図23〜図24に示すように、美容の素人である被験者S1は、唇と目に視線を集めて口紅の似合いを判断していることがわかった。そして、被験者S1は、モデルの印象と自分の好みとを合わせながら、唇の色の好みと、肌色がくすんで見えないかに着目して口紅の似合いを判断していることがわかった。
表示部40(図1を参照)では、図21と図23、図22と図24を、それぞれ対にして表示出力した。
これにより、被験者S1は、化粧専門家SPMがモデルの化粧を目視する場合の着目点を、自分の着目点と対比して目視することが可能である。そして、美容に関するアドバイザーは、被験者S1とともに表示部40を目視して、被験者S1の視線と化粧専門家SPMの視線との違いをアドバイスすることができる。
これにより、被験者S1は、髪型の似合いを自ら判断するに際して、化粧専門家SPMの視線に似せて、頭部60を全体的に観察することができるようになる。
また、本実施例の蓄積部30は、第一の視覚的刺激および第二の視覚的刺激を目視する頭髪専門家SPHより取得されたヘア専門家視線データDSHをさらに保存している。
本実施例の場合、ヘア専門家視線データDSHは、第一および第二の視覚的刺激に示された髪型がモデルに似合っているかどうかを判断する頭髪専門家SPHの視線に関する視線データである。
ここで、頭髪専門家SPHは、ヘアメイクに関する専門家ではあるものの、化粧の似合いの判断に関しては被験者S1と同様に素人である。
図25および図26は、第一および第二の視覚的刺激をこの順に目視した頭髪専門家SPHの目視頻度を示す分布図(暗色で図示)を、第一または第二の視覚的刺激(明色で図示)にそれぞれ重ね合わせた図である。
図25は口紅がモデルに似合うと頭髪専門家SPHが判断した場合の視線データを示し、図26は口紅がモデルに似合わないと頭髪専門家SPHが判断した場合の視線データを示している。
頭髪専門家SPHのヘア専門家視線データDSHは、頭部60の中心線61に視線を集め、唇自体はほとんど目視しておらず、唇と肌のカラーのバランスを朧気に観察していることがわかった。また、唇の色の好みと、肌色がくすんで見えないかに着目して口紅の似合いを判断していることがわかった。したがって、化粧の似合いの判断に関する限り、美容の素人の被験者S1と大きな差はないことがわかった。
すなわち、本実施例の場合、第二の視覚的刺激に含まれる頭部60に対する化粧専門家SPMの目視頻度は、頭部60に対する頭髪専門家SPHの目視頻度よりも、頭部60の全体に分散していることがわかった。
以上の実施例により、美容カウンセリングシステム100および本方法を用いて被験者S1に美容アドバイスを有効に行うことが可能であることが理解される。
上記の各実施形態及び各実施例の一部又は全部は、以下のようにも特定され得る。但し、各実施形態及び各実施例が以下の記載に限定されるものではない。
<1>頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する提示手段と、
前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する取得手段と、
前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データを保存する蓄積手段と、
前記第一の視線データと前記第二の視線データとを表示出力する表示手段と、
を有する美容カウンセリングシステム。
<2>前記被験者に提示される前記視覚的刺激が、前記被験者もしくは他者の頭部を含む静止画像、動画像、鏡像または美容行為の実演である<1>に記載の美容カウンセリングシステム。
<3>前記被験者に提示される前記視覚的刺激が、前記被験者の静止画像または動画像であって、
前記表示手段が、第一および第二の前記視線データを、前記視覚的刺激と重ね合わせて表示出力することを特徴とする<1>に記載の美容カウンセリングシステム。
<4>前記第二の視線データが、前記被験者に提示される前記視覚的刺激とは異なる他の視覚的刺激を目視する前記視線提供者の視線に関するデータであって、
前記表示手段が、前記被験者に提示される前記視覚的刺激と前記第二の視線データとを合成して表示出力することを特徴とする<1>から<3>のいずれか1つに記載の美容カウンセリングシステム。
<5>前記表示手段が、目視頻度に関する分布図として第一および第二の前記視線データを表示出力する<1>から<4>のいずれか1つに記載の美容カウンセリングシステム。
<6>前記蓄積手段が、頭部をそれぞれ含む複数のサンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記視線提供者の視線に関する前記第二の視線データと、を互いに対応づけて保存している<1>から<5>のいずれか1つに記載の美容カウンセリングシステムであって、
前記被験者に提示される前記視覚的刺激との一致度に基づいて、前記サンプル画像を前記複数より抽出する抽出手段をさらに備えるとともに、
前記表示手段が、抽出された前記サンプル画像に対応づけられた前記第二の視線データを表示出力することを特徴とする美容カウンセリングシステム。
<7>前記蓄積手段と、複数の前記取得手段および前記表示手段と、がネットワークを通じて互いに接続されていることを特徴とする<1>から<6>のいずれか1つに記載の美容カウンセリングシステム。
<8>前記第二の視線データが、美容専門家の視線に関する専門家視線データである<6>に記載の美容カウンセリングシステム。
<9>前記美容専門家が、髪型または髪色に関する頭髪専門家と、化粧メイクに関する化粧専門家と、を含み、
前記専門家視線データが、前記頭髪専門家の視線に関するヘア専門家視線データと、前記化粧専門家の視線に関するメイク専門家視線データと、を含む<8>に記載の美容カウンセリングシステム。
<10>前記蓄積手段は、髪型または髪色の一方または両方を互いに変化させた複数の前記サンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記頭髪専門家より取得された前記ヘア専門家視線データを保存し、
前記提示手段は、第一の前記視覚的刺激に続けて、髪型または髪色の一方または両方を変化させた第二の視覚的刺激を前記被験者に提示し、
前記表示手段は、前記被験者より取得した前記第一の視線データと、前記ヘア専門家視線データと、をともに表示出力する<9>に記載の美容カウンセリングシステム。
<11>前記蓄積手段は、化粧メイクを互いに変化させた複数の前記サンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記化粧専門家より取得された前記メイク専門家視線データを保存し、
前記提示手段は、第一の前記視覚的刺激に続けて、化粧メイクを変化させた第二の視覚的刺激を前記被験者に提示し、
前記表示手段は、前記被験者より取得した前記第一の視線データと、前記メイク専門家視線データと、をともに表示出力する<9>に記載の美容カウンセリングシステム。
<12>前記第二の視線データが、著名人の視線に関する著名人視線データである<1>から<7>のいずれか1つに記載の美容カウンセリングシステム。
<13>頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する工程と、
前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する工程と、
前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データと、前記第一の視線データと、を表示出力する工程と、
を含む美容カウンセリング方法。
<14>前記第一の視線データと前記第二の視線データとを前記被験者に対してともに表示出力する<13>に記載の美容カウンセリング方法。
<15>前記視線提供者が前記被験者である<13>または<14>に記載の美容カウンセリング方法。
<16>前記第一の視線データが、前記被験者の頭部を含む前記視覚的刺激に対する前記被験者の視線に関する視線データであり、
前記第二の視線データが、他者の頭部を含む前記他の視覚的刺激に対する前記他者の視線に関する視線データである<13>または<14>に記載の美容カウンセリング方法。
<17>前記他者が美容専門家である<16>に記載の美容カウンセリング方法。
<18>表示出力された前記第一の視線データと前記第二の視線データとの相違に基づく美容アドバイスを被カウンセラーに提供する工程をさらに含む<13>から<17>のいずれか1つに記載の美容カウンセリング方法。
<19>前記被カウンセラーが、前記被験者と異なる人物である<18>に記載の美容カウンセリング方法。
<20>前記視覚的刺激が、前記被カウンセラーの頭部を含む<18>または<19>に記載の美容カウンセリング方法。
<21>前記第二の視線データが、美容行為の動画または実演に対する美容専門家の視線に関する専門家視線データである<13>から<15>のいずれか1つに記載の美容カウンセリング方法。
<22>前記第一の視線データおよび前記第二の視線データを、それぞれ前記視覚的刺激に重ね合わせて表示出力することを特徴とする<13>から<21>のいずれか1つに記載の美容カウンセリング方法。
<23>頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する工程と、
前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する工程と、
前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データを、前記第一の視線データと対応づけて取得する工程と、
を含む美容ポイント分析方法。
<24>前記視覚的刺激が、前記被験者が知る人物の頭部を含み、
第二の視線データが、前記視線提供者が知らない人物の頭部を含む視覚的刺激に対する前記視線提供者の視線に関する視線データである<23>に記載の美容ポイント分析方法。
10 画像提示部
12 撮影部
14 シミュレーション部
20 視線取得部
30 蓄積部
31 画像蓄積部
32 視線データ蓄積部
40 表示部
50 視覚的刺激
55 サンプル画像
60 頭部
61 中心線
62 毛先
70 CPU
72 操作部
74 抽出部
76 画像調整部
80 バスライン
90 送受信部
91〜94 アドバイス装置
100 美容カウンセリングシステム
110 ネットワーク
CE 著名人
D1、D2 視線データ
DC 著名人視線データ
DS 専門家視線データ
DSH ヘア専門家視線データ
DSM メイク専門家視線データ
SP 美容専門家
SPH 頭髪専門家
SPM 化粧専門家
S1〜S3 被験者

Claims (12)

  1. 頭部を含む視覚的刺激を被験者に提示する提示手段と、
    前記視覚的刺激を目視する前記被験者の視線に関する第一の視線データを取得する取得手段と、
    前記視覚的刺激または他の視覚的刺激を目視する視線提供者の視線に関する第二の視線データを保存する蓄積手段と、
    前記第一の視線データと前記第二の視線データとを表示出力する表示手段と、
    を有する美容カウンセリングシステム。
  2. 前記被験者に提示される前記視覚的刺激が、前記被験者もしくは他者の頭部を含む静止画像、動画像、鏡像または美容行為の実演である請求項1に記載の美容カウンセリングシステム。
  3. 前記被験者に提示される前記視覚的刺激が、前記被験者の静止画像または動画像であって、
    前記表示手段が、第一および第二の前記視線データを、前記視覚的刺激と重ね合わせて表示出力することを特徴とする請求項1に記載の美容カウンセリングシステム。
  4. 前記第二の視線データが、前記被験者に提示される前記視覚的刺激とは異なる他の視覚的刺激を目視する前記視線提供者の視線に関するデータであって、
    前記表示手段が、前記被験者に提示される前記視覚的刺激と前記第二の視線データとを合成して表示出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の美容カウンセリングシステム。
  5. 前記表示手段が、目視頻度に関する分布図として第一および第二の前記視線データを表示出力する請求項1から4のいずれか一項に記載の美容カウンセリングシステム。
  6. 前記蓄積手段が、頭部をそれぞれ含む複数のサンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記視線提供者の視線に関する前記第二の視線データと、を互いに対応づけて保存している請求項1から5のいずれか一項に記載の美容カウンセリングシステムであって、
    前記被験者に提示される前記視覚的刺激との一致度に基づいて、前記サンプル画像を前記複数より抽出する抽出手段をさらに備えるとともに、
    前記表示手段が、抽出された前記サンプル画像に対応づけられた前記第二の視線データを表示出力することを特徴とする美容カウンセリングシステム。
  7. 前記蓄積手段と、複数の前記取得手段および前記表示手段と、がネットワークを通じて互いに接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の美容カウンセリングシステム。
  8. 前記第二の視線データが、美容専門家の視線に関する専門家視線データである請求項6に記載の美容カウンセリングシステム。
  9. 前記美容専門家が、髪型または髪色に関する頭髪専門家と、化粧メイクに関する化粧専門家と、を含み、
    前記専門家視線データが、前記頭髪専門家の視線に関するヘア専門家視線データと、前記化粧専門家の視線に関するメイク専門家視線データと、を含む請求項8に記載の美容カウンセリングシステム。
  10. 前記蓄積手段は、髪型または髪色の一方または両方を互いに変化させた複数の前記サンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記頭髪専門家より取得された前記ヘア専門家視線データを保存し、
    前記提示手段は、第一の前記視覚的刺激に続けて、髪型または髪色の一方または両方を変化させた第二の視覚的刺激を前記被験者に提示し、
    前記表示手段は、前記被験者より取得した前記第一の視線データと、前記ヘア専門家視線データと、をともに表示出力する請求項9に記載の美容カウンセリングシステム。
  11. 前記蓄積手段は、化粧メイクを互いに変化させた複数の前記サンプル画像と、前記サンプル画像を個別に目視する前記化粧専門家より取得された前記メイク専門家視線データを保存し、
    前記提示手段は、第一の前記視覚的刺激に続けて、化粧メイクを変化させた第二の視覚的刺激を前記被験者に提示し、
    前記表示手段は、前記被験者より取得した前記第一の視線データと、前記メイク専門家視線データと、をともに表示出力する請求項9に記載の美容カウンセリングシステム。
  12. 前記第二の視線データが、著名人の視線に関する著名人視線データである請求項1から7のいずれか一項に記載の美容カウンセリングシステム。
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