JP5501783B2 - コーキングガン - Google Patents

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Description

この発明は、例えば住宅外壁のひび割れや隙間の補修、あるいはお風呂場の浴槽と壁面の目地の補修等の主として建築資材の防水を目的とした補修に用いるシリコン系充てん剤等(以下、単にコーキング剤と言う)の充てん作業を楽に行うための充てん工具(いわゆるコーキングガン)に関する。
例えば製品名シリコンシーラント等と称されるコーキング剤は、一定容量封入したカートリッジとして一般に市販されており、通常このカートリッジを専用のコーキングガンにセットして充てん作業に用いられる。
例えば下記の特許文献2に記載されている一般的なコーキングガンでは、ハンドル部を把持しつつトリガ形式のレバーを引き操作して押し出し用のピストンを移動させることによりカートリッジのノズルからコーキング剤を押し出すことができる。また、この完全手動式のコーキングガンでは繰り返しの押し出し操作による疲労が大きいため、電動式のコーキングガンが提供されている。この電動式コーキングガンが例えば下記の特許文献1に開示されている。この電動式コーキングガンによれば、使用者は手動式の場合のようなレバー操作をする必要がないので、繰り返しの充てん作業を楽に行うことができる。
特開昭59−112867号公報 特開昭61−68160号公報
しかしながら、上記従来の完全電動式のコーキングガンによれば、押し出し用のピストンを移動させるための動力源として電動モータを用いる構成であるので、コーキング剤の粘性状態等が手動式のレバー操作の場合のように使用者の手に伝わらないため、押し出し量を微妙に調整する場合等の使い勝手がかえって悪くなる場合があった。一部には、コーキング剤の状態に合わせて電動モータの出力を調整するための制御回路を備えるものが提供されているが、これではコストが嵩む問題がある。
そこで、本発明では、手動式のレバー操作をサポートするパワーアシスト機構を電動式として手動式のレバー操作の操作感を継承しつつ、繰り返しのレバー操作による疲労を大幅に低減できるようにすることを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。
第1の発明は、コーキング剤入りのカートリッジをセットするカートリッジセット部と、カートリッジセット部にセットしたカートリッジに対してコーキング剤押し出し方向に移動可能に支持されたピストンと、ピストンをコーキング剤押し出し方向に移動させるために使用者が引き操作する操作レバーを備えたコーキングガンであって、電動モータを駆動源として操作レバーをコーキング剤押し出し方向に移動させるパワーアシスト機構を備えたコーキングガンである。
第1の発明によれば、使用者が操作レバーを引き操作してピストンをコーキング剤押し出し方向に移動させるとセットしたカートリッジからコーキング剤が
押し出される。また、操作レバーは電動モータを駆動源とするパワーアシスト機構によっても引き操作される。このため、ピストンを移動させてカートリッジからコーキング剤を押し出す操作力は、使用者の手による引き操作力と、パワーアシスト機構による引き操作力の合計によって得られる。
このことから、使用者は小さな引き操作力で操作レバーを引き操作することができるので、繰り返しの引き操作による疲労を従来の完全手動式に比して大幅に低減することができる。しかも、使用者の操作レバーの引き操作によってコーキング剤が押し出されるので、使用者は操作レバーを介してその手にコーキング剤の粘性状態等を直接感ずることができ、この点で従来の完全手動式の操作感をも継承することができるとともに、従来の完全電動式の場合のような制御回路を必要としないことから大きなコストアップを招くこともない。
このように、第1の発明によれば、従来の完全手動式の利点(手操作による操作感と低コスト)と完全電動式の利点(疲労低減)を併せ持ったコーキングガンとすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、パワーアシスト機構は、電動モータと、操作レバーの引き操作によりオンして電動モータを起動させるスイッチと、電動モータを駆動源として回転するウォームギヤと、ウォームギヤに噛み合って回転するピニオンギヤと、ピニオンギヤが噛み合わされてコーキング剤押し出し方向に移動可能に支持されるとともに、操作レバーに連係されたラックを備えたコーキングガンである。
第2の発明によれば、使用者が操作レバーを引き操作すると、先ずスイッチがオンして電動モータが起動する。電動モータが起動すると、ウォームギヤが回転し、従ってピニオンが回転してラックがコーキング剤押し出し方向に移動し、このラックの移動により操作レバーがコーキング剤押し出し方向に移動してコーキング剤が押し出される。使用者が操作レバーの引き操作を止めると、スイッチがオフして電動モータが停止し、これにより操作レバーのパワーアシストが解除される。
第3の発明は、第2の発明において、ウォームギヤは、電動モータにより回転する駆動軸に回転について一体化される一方、その軸方向に変位可能に支持され、かつ軸方向両方向についてピニオンギヤに噛み合う噛み合い位置側に付勢されたコーキングガンである。
第3の発明によれば、使用者が操作レバーを、当該操作範囲の引き側の操作端まで引き操作すると(引き切ると)、ピニオンギヤの回転が規制されることによる反力によりウォームギヤが付勢力に抗して軸方向に退避して最終的にピニオンギヤに対する噛み合いが外れることにより、ウォームギヤ及び電動モータの空転(アイドリング回転)が許容される。操作レバーの引き側操作端での電動モータの空転が許容されることにより、当該電動モータのロックが回避されてその損傷等が未然に防止され、ひいてはその耐久性を高めることができる。
逆に、引き切った操作レバーの引き操作を止めると、先ずスイッチがオフして電動モータが停止する。その後、操作レバーが初期位置に向けて戻されるに従って、これと一体でラックが初期位置に向けて戻され、従ってピニオンギヤが逆転する。ピニオンギヤの逆転により、ウォームギヤが付勢力に抗して軸方向逆方向に退避し、この場合も最終的に両者の噛み合いが外れてピニオンギヤが空転することにより操作レバーがスムーズに初期位置に戻される。
このように第3の発明によれば、操作レバーの引き操作完了時と戻し操作開始時においてパワーアシスト機構を空転状態にすることができ、これにより電動モータひいては当該パワーアシスト機構の耐久性を高めることができる。
本発明の実施形態に係るコーキングガンの全体側面図である。本図は、パワーアシスト機構の組み立て時の状態を示している。 パワーアシスト機構の側面図である。本図は、操作レバーの引き操作開始直後の状態であってスイッチがオンした段階を示している。なお、本図では、ピストンロッドの後端部側及び第2係合板の図示が省略されている。 パワーアシスト機構の側面図である。本図は、操作レバーを引き操作し切った直後の状態を示している。なお、本図では、ピストンロッドの後端部側及び第2係合板の図示が省略されている。 パワーアシスト機構の側面図である。本図は、操作レバーを引き側操作端まで引き操作した後で、ウォームギヤが退避した電動モータ空転状態を示している。なお、本図では、ピストンロッドの後端部側及び第2係合板の図示が省略されている。 パワーアシスト機構の側面図である。本図は、電動モータが停止し、ウォームギヤが退避した状態で操作レバーがオフ位置に戻された状態であって当該コーキングガン及びパワーアシスト機構の初期状態を示している。なお、本図では、ピストンロッドの後端部側及び第2係合板の図示が省略されている。
次に、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るコーキングガン1を示している。本実施形態のコーキングガン1は、パワーアシスト機構30を備えた点に特徴を有している。
このコーキングガン1は、コーキング剤を収容したカートリッジ10をセットするためのカートリッジセット部2aと使用者が把持するハンドル部2bを一体に有する本体ケース2を備えている。
カートリッジセット部2aは半円筒形状を有しており、カートリッジ10を下方から受ける状態で保持している。カートリッジセット部2aの前端部2cから、カートリッジ10のノズル10aが突き出されている。カートリッジセット部2aの後端部2dからは、ピストン3のピストンロッド3aが突き出されている。ピストンロッド3aは後方へ長く延びている。カートリッジセット部2aの後端部2dとハンドル部2bの後端部2eとの間において、ピストンロッド3aには第1係合板4が装着されている。第1係合板4には第1係合孔4aが設けられている。この第1係合孔4aにピストンロッド3aが挿通されている。この第1係合板4とカートリッジセット部2aの後端部2dとの間には第1圧縮ばね5が装着されている。
ハンドル部2bの後端部2eから突き出されたピストンロッド3aには第2係合板6が装着されている。この第2係合板6とハンドル部2bの後端部2eとの間には第2圧縮ばね7が装着されている。ハンドル部2bの後端部2eは、保持板8が後方へ張り出す状態に設けられている。この保持板8に第2係合板6の上端部が支持されている。第2係合板6は、保持板8から下方へ垂れ下がる状態で前後に傾動可能な状態で支持されている。この第2係合板6のほぼ中央に第2係合孔6aが設けられている。この第2係合孔6aにピストンロッド3aが挿通されている。図1に示すようにこの第2係合板6を第2圧縮ばね7の付勢力によって後ろ側へ傾かせることにより、ピストンロッド3aが第2係合孔6aに係合されてその後方への移動が規制される。この第2係合板6は、ピストンロッド3aの後方への移動を規制するストッパとして機能する。使用者がこの第2係合板6を第2圧縮ばね7に抗して前側へ傾かせるとピストンロッド3aに対する第2係合孔6aの係合状態が解除されて当該ピストンロッド3aを後方へ引き出すことができる。
ハンドル部2bの前部には、支軸9を中心にして操作レバー11が前後に傾動可能に支持されている。操作レバー11は、その長手方向のほぼ中央で支軸9を介して傾動可能に支持されている。支軸9は、ハンドル部2bに対して前後方向に僅かな距離だけ変位可能に支持されている。操作レバー11の支軸9よりも下側の部分が、ハンドル部2bから前方へ突き出されており、この部分を使用者が指先で引き操作することができる。
支軸9を介して前後に僅かな距離だけ変位可能に支持された操作ハンドル11は、トーションばね12によって前側(オフ位置側)に付勢されている。この操作ハンドル11の後部には、突起部11bが設けられている。この突起部11bの後ろ側において、ハンドル部2bにはスイッチ14が取り付けられている。使用者が操作レバー11をトーションばね12に抗して後ろ側へ引き操作すると突起部11bによってボタン14aが押されることによりスイッチ14がオンする。このスイッチ14がオンするとパワーアシスト機構30が起動する。これについては後述する。
操作レバー11の上端部には、係合ピン13が取り付けられている。この係合ピン13を介して操作レバー11の上部が上記第1係合板4の下部に後ろ側から当接されている。使用者が操作レバー11を後ろ側へ引き操作すると、その上端部が前側へ変位するため第1係合板4が第1圧縮ばね5に抗してその下部側を前側へ変位させる方向に傾く。第1係合板4が前側へ傾くと、その第1係合孔4aがピストンロッド3aに係合されることにより当該第1係合板4がピストンロッド3aに一体化される。このため、操作レバー11の引き操作によってピストンロッド3aが第1圧縮ばね5の付勢力に抗して前側へ押され、従ってピストン3が前側(コーキング剤押出し方向)へ移動する。ピストン3が前側へ移動すると、カートリッジ10のノズル10aからコーキング剤が押し出される。
使用者が操作レバー11の引き操作を止めると、第1圧縮ばね5の付勢力によって第1係合板4のピストンロッド3aに対する傾きが解除され、従ってピストンロッド3aに対する第1係合孔4aの係合状態が解除されて当該ピストンロッド3aと操作レバー11が切り離される。ピストンロッド3aに対する係合状態が解除されると、第1係合板4は第1圧縮ばね5によって後ろ側へ戻され、従って操作レバー11はその上部を第1係合板4で後ろ側へ押されることによって図1及び図2に示す初期位置側へ戻される。この際、ピストンロッド3aは、第2係合板6のストッパ機能によって前側へ移動した位置に保持される。操作レバー11の上記引き操作の繰り返しによって、ピストンロッド3aを一定距離ずつ前側へ移動させることができ、これによりカートリッジ10からコーキング剤を一定量ずつ押し出すことができる。
操作レバー11の引き操作は、パワーアシスト機構30によって小さな操作力で楽に行うことができる。本実施形態のパワーアシスト機構30は、カートリッジセット部2aの後部付近でハンドル部2bの上部付近に設けたアシストケース部2f内に内装されている。このパワーアシスト機構30は、電動モータ31を駆動源としている。本実施形態では、この電動モータ31には、直流電動モータが用いられている。この電動モータ31の出力軸には駆動ギヤ32が取り付けられており、この駆動ギヤ32には中間ギヤ33が噛み合わされている。中間ギヤ33は、アシストケース部2fに回転自在に支持されている。この中間ギヤ33には、従動ギヤ34が噛み合わされている。この従動ギヤ34は、駆動軸35の前端部に一体に取り付けられている。駆動軸35は、アシストケース部2fに回転自在に支持されている。
駆動軸35にはスプライン軸部35aが設けられている。このスプライン軸部35aには、ウォームギヤ36が支持されている。このウォームギヤ36は、スプライン軸部35a上を移動可能で、かつスプライン軸部35aを介して従動ギヤ34と一体で回転する。スプライン軸部35aの前後両端部には固定フランジ35b,35cが軸方向移動不能に取り付けられている。また、ウォームギヤ36の前側及び後ろ側においてスプライン軸部35a上にはそれぞれ可動フランジ35d,35eが軸方向に変位可能に支持されている。ウォームギヤ36の前後両側であって、前側の固定フランジ35bと前側の可動フランジ35dとの間、後ろ側の固定フランジ35cと後ろ側の可動フランジ35eとの間にはそれぞれ圧縮ばね37,38が介装されている。
この二つの圧縮ばね37,38の自由長は、図1,2に示すようにウォームギヤ36がスプライン軸部35aの軸方向中央に位置する状態では付勢力が発生しないこととなる長さに設定されている。このため、図1,2に示す状態では、ウォームギヤ36の前後両端面に対して圧縮ばね37,38の付勢力は作用しておらず、従って可動フランジ35d,35eが押圧された状態とはなっていない。ウォームギヤ36は、図1,2に示す軸方向中央の位置から図5に示すように軸方向前側へ変位する際に圧縮ばね37に付勢力が発生し、図4に示すように軸方向後ろ側へ変位する際に圧縮ばね38の付勢力が発生する。従って、ウォームギヤ36は、図5に示すように前側の圧縮ばね37の付勢力に抗して前側へ変位し、逆に図4に示すように後ろ側の圧縮ばね38の付勢力に抗して後ろ側へ変位する。
ウォームギヤ36には、ピニオンギヤ39が噛み合わされている。このピニオンギヤ39は、アシストケース部2fに回転自在に支持されている。このピニオンギヤ39には、ラック40が噛み合わされている。このラック40は、前後方向に移動可能な状態でアシストケース部2fに支持されている。電動モータ31が正転側に起動すると、駆動ギヤ32と中間ギヤ33と従動ギヤ34からなるギヤ列を介して駆動軸35がその軸回りに回転する。駆動軸35が回転するとウォームギヤ36が一体で回転する。ウォームギヤ36の回転によりピニオンギヤ39が回転してラック40が前側へ移動する。
ラック40の後部には連結ピン41が取り付けられている。この連結ピン41は、操作レバー11の上部に設けた連結孔11a内に支持されている。連結孔11aは、操作レバー11の長手方向に長い溝孔形状を有している。ラック40は、この連結ピン41を介して操作レバー11の上部に連結されている。このため、ラック40が電動モータ31を駆動源として前側へ移動すると、操作レバー11の上部が前側へ移動し、これにより当該操作レバー11に対して引き操作側の駆動力が加えられる。このことから、操作レバー11の引き操作は、使用者の手による引き操作力と、パワーアシスト機構30の引き操作駆動力によってなされるため、使用者に要求される引き操作力は小さな力で足りる。
前記したように操作レバー11を引き操作すると、先ず支軸9が後ろ側へ変位してスイッチ14がオンする。スイッチ14がオンすると、電動モータ31が正転側に起動する。電動モータ31は、ハンドル部2bの先端部に装填したバッテリ42を電源として起動する。このバッテリ42は、ハンドル部2b内から取り出して、専用の充電器で充電することによって繰り返し利用することができる。
このように構成した本実施形態のコーキングガン1によれば、内装したパワーアシスト機構30によって小さな操作力でコーキング剤の充てん作業等を迅速かつ楽に行うことができる。
コーキング剤のカートリッジ10を装填するには、先ず使用者が第2圧縮ばね7に抗して第2係合板6の下部を前側へ押してその第2係合孔6aに対するピストンロッド3aの係合状態を解除し、次いでピストンロッド3aを最後端位置まで引き抜く。これで、カートリッジ10をカートリッジセット部2aにセットすることができる。
セット後、第2係合板6の前側への押し操作を解除するとともにピストンロッド3aをやや前側へ押してカートリッジ10の後面にピストン3を当接させれば当該ピストン3及びピストンロッド3aがこのセット位置に保持される。この操作については従来構成のものと同様である。なお、第2係合板6の第2係合孔6aは、当該第2係合板6を解除操作しない状態でのみピストンロッド3aの後ろ側への移動を規制する機能を有するもので、解除操作の有無に依らずピストンロッド3aの前側への移動は常時許容される。
図1及び図2に示すようにカートリッジ10の装填が完了した待機状態では、操作ハンドル11は、トーションばね12によって前側へ変位しており、従ってその後面に設けた突起部11bがスイッチ14のボタン14aから離間した状態となっている。また、この段階で操作レバー11は、第1圧縮ばね5によってその上部側を後方へ変位させたオフ位置に保持されている。スイッチ14は、ボタン14aが押されていないのでオフ状態であり、従ってパワーアシスト機構30はオフ状態となっている。
使用者がハンドル部2bを把持して操作レバー11を引き操作し始めると、先ず当該操作レバー11が後ろ側へ僅かに変位して突起部11bがスイッチ14のボタン14aを押し込む。これによりスイッチ14がオンしてパワーアシスト機構30が起動する。パワーアシスト機構30が起動すると、電動モータ31の駆動力によってラック40が前側へ変位し、これにより操作レバー11の上部側が前側(引き操作方向)へ引かれ始める。このため、使用者は操作レバー11を軽い操作力で引き操作すれば、第1係合板4を介してピストンロッド3a及びピストン3を前側へ移動させてカートリッジ10のノズル10aからコーキング剤を押し出すことができる。
操作レバー11がそのオフ位置から引き操作(回動操作)されると、その上部が前側へ変位するためラック40が使用者の引き操作力で前側へ移動する。これに加えて、電動モータ31を駆動源とするパワーアシスト機構30によってもラック40が前側へ移動する。操作レバー11の引き操作に伴ってその上部が前側へ変位することにより、第1係合板4がピストンロッド3aに係合される結果、ピストン3及びピストンロッド3aが第1圧縮ばね5に抗して前側へ移動する。
また、操作レバー11がそのオフ位置(図1,2に示す位置)から引き側の端部まで引き操作される過程において、ウォームギヤ36は、圧縮ばね38の付勢力によりスプライン軸部35aの軸方向中程に保持された状態で駆動軸35と一体で回転する。
図3に示すように操作レバー11がその引き側端部まで引き操作されると、ラック40がその前進端位置に至る。また、操作レバー11の1回の引き操作により、その操作分に相当する距離だけピストン3が前側へ移動しており、この移動距離に相当する量のコーキング剤がノズル10aから押し出された状態となっている。
操作レバー11がその引き側端部まで引き操作された状態では、未だスイッチ14がオンしてパワーアシスト機構30が起動した状態であり、従って駆動軸35が依然として正転側に回転している状態となっている。一方、操作レバー11はその引き操作側の端部まで引き操作され切った状態であり、従ってラック40はその前進側スライド端までスライドして停止した状態となっている。ラック40が停止しているので、ピニオンギヤ39も停止している。その結果、図4に示すように停止したピニオンギヤ39に噛み合わされたウォームギヤ36は駆動軸35と一体回転しながらその後ろ側の圧縮ばね38に抗してスプライン軸部35a上の後ろ側に退避する。
こうして電動モータ31の駆動力によってウォームギヤ36を圧縮ばね38に抗して後ろ側へ位置保持した当該パワーアシスト機構30のアイドリング状態により、当該電動モータ31の過負荷を回避してその損傷を防止し、これにより当該パワーアシスト機構30の耐久性を高めることができる。図4に示すアイドリング状態では、ピニオンギヤ39に対するウォームギヤ36の噛み合いが瞬間的に外れる状態が繰り返される。
また、レバー11の引き操作の途中で例えばピストン3及びピストンロッド3aの動作が何らかの障害等によってロックされた場合であっても、電動モータ31は大きな負荷を受けることなく回転し続けてウォームギヤ36が図4に示す後退端まで移動し、これにより当該パワーアシスト機構30がアイドリング状態に至ることから、この点でも当該パワーアシスト機構30の耐久性を高めることができる。
上記アイドリング状態で、操作レバー11の引き操作を止めると、当該操作レバー11がトーションばね12によって前側へ戻されるため、その突起部11bがボタン14aから離間してスイッチ14がオフする。スイッチ14がオフすると、電動モータ31が停止して駆動軸35が停止する結果、ウォームギヤ36が圧縮ばね38の付勢力によってスプライン軸部35a上を前側へ戻される。これに加えて、操作レバー11が第1圧縮ばね5の付勢力によりその上部を後ろ側へ変位させる方向(オフ位置側)に戻され、これによりラック40が後ろ側へ戻されることによるピニオンギヤ39の回転によってもウォームギヤ36がスプライン軸部35a上を前側へ戻される。
ウォームギヤ36がスプライン軸部35a上の長手方向ほぼ中央に至った後、さらに操作レバー11が第1圧縮ばね5によりオフ位置側に戻されて、ラック40がさらに後ろ側へ移動することにより、ウォームギヤ36が前側の圧縮ばね37の付勢力に抗してスプライン軸部35a上をさらに前側へ戻される。
図5に示すように、操作レバー11がオフ位置に戻されてラック40が最後端位置に戻されると、ウォームギヤ36が前側の圧縮ばね37に抗してスプライン軸部35a上の最前端位置に戻される。この最前端位置では、ピニオンギヤ39に対するウォームギヤ36の噛み合いが外れるため、ラック40及び操作レバー11は第1圧縮ばね5の付勢力によってそれぞれ最前端位置若しくはオフ位置に戻される。図5に示す状態が当該コーキングガン1及びそのパワーアシスト機構30の初期状態となる。その後、再度操作レバー11を引き操作すると、図2→図3→図4の順でパワーアシスト機構30が起動し、かつラック40が前側へ変位してウォームギヤ36にピニオンギヤ39が噛み合わされることにより、ピストンロッド3aが前側へ押されてコーキング剤がノズル10aから押し出される。
以上のように構成したコーキングガン1によれば、パワーアシスト機構30により使用者はより小さな操作力で操作レバー11を引き操作することができる。このため、例示したコーキングガン1によれば、従来の完全手動式に比してより迅速かつ楽に操作レバー11を引き操作することができ、これにより操作レバー11を繰り返し引き操作してなされるコーキング剤塗布作業等における疲労を大幅に低減することができる。
また、従来の完全手動式と同様、使用者の操作レバー11の引き操作によってコーキング剤が押し出されるので、使用者は操作レバー11を介してその手にコーキング剤の粘性状態等を直接的に感ずることができ、この点で従来の完全手動式の操作感をも継承することができるとともに、従来の完全電動式の場合のような出力調整等のための制御回路を必要としないことから大きなコストアップを招くこともない。このように、例示したパワーアシスト式のコーキングガン1によれば、従来の完全手動式の利点(手操作による操作感と低コスト)と完全電動式の利点(疲労低減)を併せ持ったコーキングガン1とすることができる。
さらに、コーキングガン1によれば、操作レバー11の引き操作完了時には、電動モータ31を起動させたまま当該パワーアシスト機構30がアイドリング状態(空転状態)に保持されることから、電動モータ31ひいては当該パワーアシスト機構30の耐久性を高めることができる。
また、操作ハンドル11の引き操作を直接検知してオンオフするスイッチによりパワーアシスト機構30を起動、停止させる構成であるので、使用者が引き操作可能範囲の途中で当該操作レバー11の引き操作を止めると、即時スイッチ14がオフしてパワーアシスト機構30を停止させることができ、この点で使用者の手操作に対して時間的ずれを生ずることなくパワーアシスト機構30を起動停止させることができるので、従来の完全手動式に近い操作感を得ることができる。
さらに、例示したパワーアシスト機構30によれば、使用者は操作レバー11の手操作によりスイッチ14をオンオフするのみで、当該パワーアシスト機構30の出力のみによって操作レバー11を操作してコーキング剤を押し出すことができる。この場合、使用者は、パワーアシスト機構30を起動した状態では操作レバー11に手を添えてスイッチ14のオン状態を保持すれば足りるので、より一層楽にコーキング剤押出し作業を行うことができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、操作ハンドル11を支持する支軸9を前後に変位可能に支持してスイッチ14をオンオフさせる構成を例示したが、操作ハンドル11の支軸を固定して、この支軸の後方からずれた位置にスイッチを配置して当該操作レバー11の引き操作によりオンオフさせる構成としてもよい。
電動モータ31の出力若しくはギヤ列の減速比を適切に設定することにより、当該パワーアシスト機構30の操作力を任意に設定することができる。
1…コーキングガン
2…本体ケース
2a…カートリッジセット部、2b…ハンドル部、2c…前端部、2d…後端部
2e…ハンドル部の後端部、2f…アシストケース部
3…ピストン、3a…ピストンロッド
4…第1係合板、4a…第1係合孔
5…第1圧縮ばね
6…第2係合板、6a…第2係合孔
7…第2圧縮ばね
8…保持板
9…支軸
10…カートリッジ、10a…ノズル
11…操作レバー、11a…連結孔、11b…突起部
12…トーションばね
13…係合ピン
14…スイッチ、14a…ボタン
30…パワーアシスト機構
31…電動モータ
32…駆動ギヤ
33…中間ギヤ
34…従動ギヤ
35…駆動軸、35a…スプライン軸部
36…ウォームギヤ
37…圧縮ばね(前側)
38…圧縮ばね(後ろ側)
39…ピニオンギヤ
40…ラック
41…連結ピン
42…バッテリ

Claims (1)

  1. コーキング剤入りのカートリッジをセットするカートリッジセット部と、該カートリッジセット部にセットしたカートリッジに対してコーキング剤押し出し方向に移動可能に支持されたピストンと、該ピストンを前記コーキング剤押し出し方向に移動させるために使用者が引き操作する操作レバーを備えたコーキングガンであって、
    電動モータを駆動源として前記操作レバーを前記コーキング剤押し出し方向に移動させるパワーアシスト機構を備えており、
    前記パワーアシスト機構は、前記電動モータと、前記操作レバーの引き操作によりオンして前記電動モータを起動させるスイッチと、前記電動モータを駆動源として回転するウォームギヤと、該ウォームギヤに噛み合って回転するピニオンギヤと、該ピニオンギヤが噛み合わされて前記コーキング剤押し出し方向に移動可能に支持されるとともに、前記操作レバーに連係されたラックを備えており、
    前記ウォームギヤは、前記電動モータにより回転する駆動軸に回転について一体化される一方、その軸方向に変位可能に支持され、かつ軸方向両方向について前記ピニオンギヤに噛み合う噛み合い位置側に付勢されたコーキングガン。
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