JP5500897B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の着脱、取り付けに係る構造を有する遊技機に関する。
従来、遊技盤を遊技機の前方から装着する構成において、遊技盤の左側方部を係止部材に引っ掛けて、右側方部を押し込んで固定部材により固定する技術が提案されている。このような構成を有する特許文献1に示す遊技機においては、係止部材をビス等の締結部材によって枠に固定するようにしていた。
特開平6−47157号公報
しかしながら、上記特許文献1に示す遊技機において、例えば、係止部材が破損したような場合、工具を用いてビス等の締結部材を取り外さなければ交換することができず、交換作業に多くの手間と時間を費やすこととなってしまう。
また、上記の問題を解決するために、係止部材をABS樹脂製の枠と一体に成型することも考えられるが、この場合、ABS樹脂では破損しやすく、破損した場合は枠全体を交換しなければならなくなる。また、ある程度弾性が得られる形状が必要な係止部材を一体成型することにより枠自体の強度が弱くなってしまうという新たな問題が生じることとなる。
さらに、薄く丈夫にできることから枠を金属製にする傾向もみられるが、アルミ等の金属を用いて枠を構成した場合、その薄さゆえ、係止部材をビス止めするための締シロがなく、裏面からナット等によって固定しなければならなくなる。よって、係止部材の交換作業に費やす手間と時間を減らすという初期の問題を解決することができなくなってしまう。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するために、遊技盤を遊技機に装着するための係止部材の利便性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、遊技盤を保持する遊技盤保持枠を有する遊技機であって、該遊技盤保持枠に取り付けられるとともに、前記遊技盤を前記遊技盤保持枠に装着するときには該遊技盤の一側端を係止し、前記遊技盤が前記遊技盤保持枠に装着されたときには該一側端の前面側を押止する押え部と、該押え部側に湾曲した湾曲片を有し、前記遊技盤を前記遊技盤保持枠に装着するとき/装着されたときには該湾曲片により該遊技盤の前記一側端を背面側から押圧する湾曲部と、連結部を介して一体に成型された合成樹脂から構成されてなる遊技盤係止部材を備え、前記押え部は、中空形状を成していることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る遊技機であって、前記遊技盤係止部材には、該遊技盤係止部材の背面に係合突起部が形成され、前記遊技盤保持枠には、該係合突起部を挿入したのちスライドさせて前記遊技盤係止部材を該遊技盤保持枠に固定する嵌合孔が形成されてなることを特徴とする。
の発明は、第1またはの発明係る遊技機であって、前記遊技盤保持枠は、アルミニウムから構成されてなることを特徴とする。

本発明によれば、遊技盤係止部材の押え部と湾曲部Bとによって遊技盤が前後に揺動することなく挟み込んで保持することができる。
また、遊技盤係止部材には、係合突起部が形成されており、この係合突起部を遊技盤保持枠に形成された嵌合孔に挿入したのちスライドさせることにより遊技盤係止部材が遊技盤保持枠に固定される。したがって、遊技盤係止部材をビス等の締結部材によって枠に固定する必要がなく、遊技盤保持枠の強度を保ちつつ、遊技盤係止部材の利便性を向上させることができる。
透過部材保持枠の開放状態を示す斜視図である。 遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 遊技機の制御手段の構成を示すブロック図である。 遊技盤保持枠に遊技盤を装着させるときの様子を示す説明図である。 遊技盤保持枠に遊技盤が装着されたときの様子を示す説明図である。 左側辺の一部及び遊技盤止め具を示す図である。 遊技盤止め具を上方から見た図である。 図7における左側辺の一部及び遊技盤止め具を反対側から見た図である。 スライド溝を説明する説明図である。 左側辺に遊技盤止め具を嵌合させたときの状態を説明する図である。 遊技盤止め具がスライド孔に沿ってスライドされ、ロック孔に棒状突起が固定されたときの状態を説明する図である。 図12における遊技盤止め具がスライド孔に沿ってスライドされ、ロック孔に棒状突起が固定されたときの状態を反対側から見た図である。 遊技盤止め具の原材料となりうる合成樹脂の各種物性値を示す表である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1に示すように、遊技機1は、支持体2と、この支持体2に回転可能に枢支された扉体3とを備えている。支持体2は、上板2a、下板2b、側板2c,2dによって四辺を構成する枠体からなる。各板2a〜2dは、変形や歪みが生じにくい木材等を材質とするもので、略長方形状に囲繞空間が形成されるように連結金具によって連結されている。
そして、これら連結金具のうち、上板2aと側板2cとを連結する金具および側板2cと下板2bとを連結する金具には、一対のヒンジ4a,4bが、遊技機1の前面側に突出した位置で対面するように固定されている。
そして、一対のヒンジ4a,4bには、扉体3が回転可能に枢支されている。扉体3は、支持体2に対して開閉可能となるものであり、本実施形態においては、透過部材保持枠5と遊技盤保持枠6とによって扉体3が構成されている。なお、図1は、支持体2に対して透過部材保持枠5が開放され、遊技盤保持枠6が支持体2に対して閉じられた状態を示している。これら透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6は、その背面の一部または全部を支持体2の前面に接触させ、支持体2、透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が略平行となる閉位置から、上記背面が支持体2の前面から離間した開位置まで回転する。
透過部材保持枠5は、支持体2と同様に、上辺5a、下辺5b、側辺5c,5dからなる四辺によって略長方形状の囲繞空間が形成される枠体からなり、後述する遊技盤17の前面を覆う透過部材7が囲繞空間に固定される。本実施形態においては、透明のガラス板によって透過部材7を構成しているが、この透過部材7を介して後述する遊技盤17が見えるものであれば、その材質や形状は特に問わず、例えば合成樹脂等によって構成してもよい。また、透過部材保持枠5の材質も特に問わないが、軽量化や装飾性の向上の目的から合成樹脂性とすることが望ましく、特にこの場合には補強金具8を固定して歪みや変形を防止するとよい。
なお、図2に示すように、遊技機1の前面すなわち透過部材保持枠5の前面には、装飾ランプ9、遊技球を発射するための操作ハンドル10、払い出された賞球を溜める上皿11、装飾部材12が固定されている。また装飾部材12は内部に設けられたスピーカ部21を完全に覆う形で固定されているが、この装飾部材12は、スピーカからの音を遊技機外部に放出する放音穴は有していない。すなわち、スピーカ部21はこの装飾部材12により完全に覆われるため、該スピーカ部21が遊技機外部から視認することは不可能となっている。また、図1に示すように、上記の補強金具8や、上皿11に賞球を送球する供給路13が、遊技機1の背面側に位置するように設けられている。
図1および図2からも明らかなように、透過部材保持枠5の上辺5aおよび下辺5bは、支持体2の上板2aおよび下板2bと長さを等しくしており、透過部材保持枠5を閉じて、支持体2および透過部材保持枠5が略平行になったとき(透過部材保持枠5が閉位置にあるとき)に、上辺5aが上板2aに、側辺5c,5dが側板2c,2dに、それらの外周面が面一の状態で重なる。したがって、遊技機1を正面から見たときに、支持体2の上板2aおよび側板2c,2dは、透過部材保持枠5に覆われて見えなくなる。ただし、側辺5c,5dは、側板2c,2dよりも短く形成されており、支持体2の下板2bが遊技機1の正面側に露出する。支持体2の下板2bは、上板2aや側板2c,2dに比べて厚く形成されており、その正面側に装飾部材15が固定されている。
そして、透過部材保持枠5には、側辺5cの上方に突出する枢支軸16a、および側辺5cの下方に突出する枢支軸16bが固定されており、枢支軸16aがヒンジ4aに、枢支軸16bがヒンジ4bに回転可能に枢支されている。これにより、透過部材保持枠5が支持体2に対して開閉可能に支持されることとなる。なお、透過部材保持枠5を支持体2に回転可能に枢支する構造は上記に限らず、例えば、透過部材保持枠5の側辺5cの一部を凸状に形成し、この凸状部分をヒンジ4a,4bや支持体2に直接嵌合させて枢支するようにしてもよい。
また、ヒンジ4a,4bには、透過部材保持枠5と同様に、遊技盤保持枠6が回転可能に枢支されている。図1に示すように、遊技盤保持枠6は、上辺6a、下辺6b、左側辺6c,右側辺6dからなる四辺によって略長方形状の囲繞空間が形成される枠体からなり、この囲繞空間に図3に示す遊技盤17が固定される。そして、遊技盤保持枠6の左側辺6cには遊技盤止め具60a,60bが設けられており、上辺6aおよび下辺6bのそれぞれ右側辺6d寄りには遊技盤固定具60c,60dが設けられている。
遊技盤17の前面には、複数の釘や風車、遊技球が入球可能な各種の入賞口、演出用の役物等が設けられており、その略中央部分に形成された孔に演出用の液晶表示装置18が固定されている。透過部材保持枠5および遊技盤保持枠6が閉じられて遊技が可能な状態では、遊技盤17に所定の間隔を維持して略平行に透過部材7が対面するとともに、遊技盤17の前面が透過部材7によって覆われる。
ここで、遊技盤17に設けられた各種の入賞口、役物等について、図2〜図4を参照しつつ説明する。上述したように、遊技盤17の下部位置には操作ハンドル10が回動可能に設けられている。遊技者が操作ハンドル10に触れると、操作ハンドル10内にあるタッチセンサ3b(図4参照)が、操作ハンドル10に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板106(図4参照)にタッチ信号を送信する。発射制御基板106は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド4a(図4参照)の通電を許可する。そして、操作ハンドル10の回転角度を変化させると、操作ハンドル10に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム3aのつまみが回転する。この発射ボリューム3aの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド4aに印加される。そして、発射用ソレノイド4aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド4aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル3の回動角度に応じた強さで、遊技領域26に向けて遊技球が発射される。
上記のようにして発射された遊技球は、レール25a,25b間を上昇して遊技盤17の上部位置に達した後、遊技領域26内を落下する。このとき、遊技領域26に設けられた不図示の複数の釘や風車Fによって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
また、上記遊技領域26には、複数の一般入賞口32が設けられている。これら各一般入賞口32には、一般入賞口検出SW32aが設けられており、この一般入賞口検出SW32aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。なお、本実施形態では、必要に応じてスイッチを「SW」と表記する。
さらに、上記遊技領域26であって、後述する大入賞口34の上方には、普通図柄ゲート33が遊技球を通過可能に設けられている。普通図柄ゲート33には、遊技球の通過を検出するゲート検出SW33aが設けられており、このゲート検出SW33aが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
また、上記遊技領域26の下部位置には、上記一般入賞口32と同様に、遊技球が入球可能な第1始動口30が設けられている。また、第1始動口30の真下には、第2始動口31が設けられている。第2始動口31は、図3に示すように、一対の可動片31bを有しており、これら一対の可動片31bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片31bが開状態となる第2の態様とに可動制御される(図3では、この第2の態様に可動制御されている状態を示している)。なお、第2始動口31が上記第1の態様に制御されているときには、当該第2始動口31の真上に位置する第1始動口30が障害物となって、遊技球の受入れを不可能または困難としている。一方で、第2始動口31が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の可動片31bが受け皿として機能し、第2始動口31への遊技球の入球が容易となる。つまり、第2始動口31は、第1の態様にあるときには遊技球の入球機会がほとんどなく、第2の態様にあるときには遊技球の入球機会が増すこととなる。
なお、上記第1始動口30および第2始動口31には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出SW30aおよび第2始動口検出SW31aがそれぞれ設けられており、これら検出SWが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、検出SW30a、31aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
そして、図2に示すように、上記普通図柄ゲート33のさらに下方には、大入賞口34が設けられている。この大入賞口34は、通常は大入賞口開閉扉34bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、大入賞口開閉扉34bが開放されるとともに、この大入賞口開閉扉34bが遊技球を大入賞口34内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口34に入球可能となる。大入賞口34には大入賞口検出SW34aが設けられており、この大入賞口検出SW34aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
上記大入賞口34のさらに下方、すなわち、遊技領域26の最下部には、一般入賞口32、第1始動口30、第2始動口31、および大入賞口34のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するための排出口35が設けられている。
また、上記遊技盤17には、さまざまな演出を行う演出装置が設けられている。
具体的には、上記遊技領域26の略中央部分には、液晶表示器(LCD)等からなる液晶表示装置18が設けられており、この液晶表示装置18の上方には、演出用役物装置36が設けられている。さらに、遊技盤17の上部位置および下部位置の双方には、演出用照明装置9が設けられている。
上記液晶表示装置18は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口30または第2始動口31に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する装飾図柄が変動表示される。装飾図柄というのは、例えば3つの数字をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この装飾図柄の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクター等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。
上記演出用役物装置36は、その動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。本実施形態においては、演出用役物装置36は、中央部に回転可能な風車部材が配設されたベルトを模擬している。演出に応じて風車部材が回転したり、ベルト全体が下降したりする。
なお、本実施形態においては、操作ハンドルの左斜め上方に遊技者が押圧操作可能な演出ボタン(チャンスボタン)37が設けられている。この演出ボタン37は、例えば、上記液晶表示装置18に当該演出ボタン37を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効とする。演出ボタン37には、演出ボタン検出SW37aが設けられており、この演出ボタン検出SW37aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
そして、遊技領域26の下方には、第1特別図柄表示装置40、第2特別図柄表示装置41、普通図柄表示装置42、第1保留表示器43、第2保留表示器44、普通図柄保留表示装置45、高確率状態表示装置46及び時短状態表示装置47が設けられている。
上記特別図柄表示装置40,41は、始動口30,31に遊技球が入球することを条件に行われる大当たり抽選の抽選結果を表示するためのものである。つまり、大当たり抽選の抽選結果に対応する特別図柄が複数設定されており、これらの特別図柄表示装置40,41に大当たり抽選の抽選結果に対応する特別図柄を停止表示することによって、抽選結果が遊技者に報知される。特別図柄表示装置40,41は、例えばそれぞれ複数のLEDで構成されており、大当たりに当選した場合には特定の複数のLEDが点灯し、ハズレであった場合にはそれに対応した特定のLEDが1つ点灯する。このようにして点灯することによって表される模様が特別図柄となるが、この特別図柄は、所定時間変動表示された後に、停止表示される。言い換えれば、特別図柄の変動表示が行われると必ず特別図柄の停止表示が行われ、大当たり抽選の抽選結果が報知される。また、本実施形態では、第1特別図柄表示装置40および第2特別図柄表示装置41における特別図柄の表示態様は同一のものとはしていない。すなわち、同じ種類の大当たりであっても、第1特別図柄表示装置40における特別図柄の表示態様と、第2特別図柄表示装置41における特別図柄の表示態様は異なるものとなる。このようにすると、遊技者が特別図柄表示装置40,41のいずれか一方の特別図柄の表示態様を覚えたとしても、他方の表示態様からは大当たり等の種類を把握することができないため、特別図柄の表示態様を分かりにくくできるという効果が得られる。なお、ハズレの場合にも複数のLEDを点灯させるものとすれば、ハズレか大当たりかを見極めにくくすることも可能となる。
普通図柄表示装置42は、普通図柄ゲート33を遊技球が通過したことを契機として行われる当たりの抽選の抽選結果を報知するためのものである。この当たりの抽選に当選するとLEDで構成された普通図柄表示装置42が点灯し、その後、上記第2始動口31が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、普通図柄ゲート33を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置42を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。すなわち、所定時間が経過するまで普通図柄表示装置42は点滅する。この普通図柄表示装置42の点滅が普通図柄の変動表示を構成し、普通図柄表示装置42の点灯が、当たりの抽選の抽選結果に対応する普通図柄の停止表示を構成する。
ところで、特別図柄の変動表示中や大入賞口開閉装置が作動する特別遊技中に、始動口30,31に遊技球が入球しても、即座に特別図柄の変動表示が行われて特賞抽選の抽選結果が報知されない場合には、一定条件下で特別図柄の変動表示(特賞抽選の抽選結果の報知)が保留される。より詳細には、第1始動口30に遊技球が入球して留保される特別図柄の変動表示の権利は第1保留(U)として留保され、第2始動口31に遊技球が入球して留保される特別図柄の変動表示の権利は第2保留(U)として留保される。
これら両保留は、それぞれ上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、それぞれ第1保留表示器43と第2保留表示器44とに表示される。なお、第1保留(U)が1つの場合には、第1保留表示器43の左側のLEDが点灯し、第1保留(U)が2つの場合には、第1保留表示器43の2つのLEDが点灯する。また、第1保留(U)が3つの場合には、第1保留表示器43の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留(U)が4つの場合には、第1保留表示器22の2つのLEDが点滅する。また、第2保留表示器44においても、上記と同様に第2保留(U)の留保個数が表示される。
一方、普通図柄の変動表示についても同様に、上限留保個数が4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示装置43および第2特別図柄保留表示装置44と同様の態様によって、普通図柄保留表示装置45において表示される。
高確率状態表示装置46はLEDで構成されており、モーニング(電源復旧時)において当該電源切断前に後述する高確率状態であることを条件に点灯する。一方、時短状態表示装置47もLEDで構成されているが、こちらはモーニング時に限らず電源が投入されていれば時短状態であることを条件に点灯する。
また、遊技盤保持枠6において、遊技盤17の固定位置の下方には、音声出力装置19(低音スピーカ19)や、操作ハンドル10の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射する発射装置20等が固定されている。また、遊技盤17の背面には遊技の進行を制御するさまざまな制御基板が固定されている。
図4は、遊技機1の制御基板(制御手段)の構成について示した図である。遊技機1は、主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、ランプ制御基板104、画像制御基板105、発射制御基板106、および、電源基板107から構成されている。
主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各検出SWやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、一般入賞口検出SW32a、ゲート検出SW33a、第1始動口検出SW30a、第2始動口検出SW31a、および大入賞口検出SW34aが接続されており、遊技球の検出信号が主制御基板101に入力するようにしている。
また、主制御基板101の出力側には、第2始動口30の一対の可動片30bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド30cと、大入賞口開閉扉34bを開閉動作させる大入賞口開閉ソレノイド34cとが接続されるとともに、図柄表示装置を構成する第1特別図柄表示装置40と第2特別図柄表示装置41と普通図柄表示装置42と、保留表示器を構成する第1保留表示器43と第2保留表示器44と普通図柄保留表示器45と、状態表示装置を構成する高確率状態表示装置46及び時短状態表示装置47とが接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
主制御基板101のメインROM101bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。また、主制御基板101のメインRAM101cには、複数の記憶領域が設けられている。
また、メインRAM101cは、その一部または全部が電源基板107において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMを構成している。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、メインRAM101cのデータの内容は保存される。なお、バックアップ電源を有さずに、メインRAM101cをフラッシュメモリ等で構成してもよい。
さらに、主制御基板101には、メインRAM101cのデータの内容をクリアすることを指示するためのRAMクリアスイッチ101dが直接搭載されている。また、主制御基板101には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)101eが搭載されている。メインCPU101aは、RTC101eから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時にもとづいて各種処理を実行する。RTC101eは、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、電源基板107に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。従って、RTC101eは、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。
なお、RTC101eは、主制御基板101上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。また、RTC101eを設けずに、バックアップRAMとしての機能を有するメインRAM101cに設けたカウンタを、所定時間ごと(例えば4ms毎)にカウントアップすることによって時間を計時してもよい。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101および演出制御基板102に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aおよびサブCPU102aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aおよびサブCPU102aは動作停止状態になる。
演出制御基板102は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、サブRAM102cを備えており、主制御基板101に対して、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU102aは、主制御基板101から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ17a、タイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板104または画像制御基板105に送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
演出制御基板102のサブROM102bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板101から受信したコマンドに基づいて演出モードを決定するための演出モード決定テーブル(図示しない)等がサブROM102bに記憶されている。
また、演出制御基板102のサブRAM102cには、複数の記憶領域が設けられている。
払出制御基板103は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU103aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ32、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM103bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板101に送信する。また、払出制御基板103の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ31が接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置26を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板103に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板106に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板106は、払出制御基板103から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号および発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド4aを通電制御し、遊技球を発射させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板106に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。
なお、本実施形態では、タッチセンサ3bからのタッチセンサ信号は、発射制御基板106が払出制御基板103と主制御基板101とを介して、演出制御基板102に送信されるようになっている。
ランプ制御基板104は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置9を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用役物装置36を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板104は、演出制御基板102に接続されており、演出制御基板102から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板105は、上記液晶表示装置18の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、VRAMと、音声CPU、音声ROM、音声RAMとを備えている。この画像制御基板105は、上記演出制御基板102に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記液晶表示装置18および音声出力装置19を接続している。
上記画像ROMには、液晶表示装置18に表示される演出図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、所定の画像データを画像ROMからVRAMに読み出して、液晶表示装置18における表示制御をする。なお、画像CPUは、液晶表示装置18に対して、背景画像表示処理、演出図柄表示処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、演出図柄画像、キャラクター画像は、液晶表示装置18の表示画面上において重畳表示される。
すなわち、演出図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAMに記憶させる。
また、上記音声ROMには、音声出力装置19から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置19における音声出力制御をする。
次に、遊技機1に遊技盤17を装着する際の装着方法及び遊技盤止め具60aの構造について説明する。
図5は、遊技盤保持枠6に遊技盤17を装着させるときの様子を示す説明図であり、図6は、遊技盤保持枠6に遊技盤17が装着されたときの様子を示す説明図である。なお、図6では、遊技盤保持枠6の左側辺6c及び右側辺6d、遊技盤17のみを簡略化して示している。
図5に示すように、先ず遊技盤17の左側端17aを遊技盤保持枠6の左側辺6cに設けられた遊技盤止め具60a,60bに嵌入させる。そして、該嵌入させた後に遊技盤17を遊技盤保持枠6方向に該遊技盤保持枠6の右側辺6dまで回動させる。この右側辺6dは、図6(a)に示すようにL字形状に形成されているため、該右側辺6dのL字形状部分で遊技盤17が遊技盤保持枠6の後方、すなわち、遊技機1の背面まで回動してしまうことが規制される。
このようにして、遊技盤17の右側端17bが遊技盤保持枠6の右側辺6dと接した位置でそれ以上、遊技機1の背面側への回動が不可能な位置に到達したときに、該遊技盤17が右側辺6dにまで回動したのとは反対方向、すなわち、遊技盤保持枠6の前方に回動してしまうことがないように遊技盤固定部60c,60dにより該遊技盤17を固定する。なお、図6(b)は遊技盤固定部60cに遊技盤17が固定されていない状態を示し、図6(c)は遊技盤固定部60cに遊技盤17が固定された状態を示している。図6(b)及び図6(c)からも明らかなように、遊技盤固定部60cは、複数の固定部材63a,63b、及び、ばね64から構成されており、遊技盤17を遊技盤保持枠6に固定する機能を有する(いわゆるロック機構として機能する)。なお、遊技盤固定部60dについても上記遊技盤固定部60cと同様に構成されている(不図示)。
遊技盤保持枠6の左側辺6c及び右側辺6dは、アルミニウムで形成されており、特に左側辺6cには、遊技盤止め具60a,60bをスライドさせて固定させるためのスライド孔61a,61bが設けられている。図7及び図9は、このスライド孔61a(及び遊技盤止め具60a)を含む部分を拡大した図である。図7では、左側辺6cから遊技盤止め具60aを取り外した場合の、スライド孔61aと遊技盤止め具60aを前面側(図5に示す方向)から示しており、図9では、左側辺6cから遊技盤止め具60aを取り外した場合の、スライド孔61aと遊技盤止め具60aを背面側(図5に示す方向の反対側)から示している。なお、左側辺6cにおいてスライド孔61aが設けられた面と垂直な面にはロック孔62aが設けられている。また、図示はしないが、スライド孔61bについても同様にロック孔62bが設けられている。
図7に示すように、遊技盤止め具60aには、押え部Aと、先端が内側(押え部Aに向かう側)に湾曲した湾曲部Bとが、連結部Cに一体化して成型されている。なお、本実施形態における遊技盤止め具60aは合成樹脂を材料として形成されており、湾曲部B等には一定の弾性力が働くものとなっている。
押え部Aには、遊技盤止め具60aの内側(湾曲部Bに向かう側)にやや傾斜した形状の傾斜片Aと、遊技盤17を該遊技盤止め具60aに嵌め込んだときに該遊技盤17の前面(図3等における遊技盤17の正面)と接する面(または該遊技盤17の前面を押圧する押圧面)となる水平片Aとが形成されている。また、押え部Aには、中空Aが形成された環状の形状を成している。
そして、上記傾斜片Aは、遊技盤17を遊技盤止め具60aに嵌め込みやすくする役割を果たしている。例えば、傾斜片Aが無い場合には、遊技盤17を水平片Aと略平行になるように遊技盤止め具60aに嵌入させなければならず、遊技盤17と遊技盤保持枠6の上辺6aや下辺6bとの隙間がほとんど確保できなくなってしまう。すなわち、遊技盤17を遊技盤保持枠6に装着させる際に、作業者等が遊技盤17の上辺6a側や下辺6b側を把持して作業しようとしたときに、上記隙間がほとんど確保できないために、作業者等が遊技盤17と遊技盤保持枠6の上辺6aや下辺6bとの間に手を挟んでしまったり、遊技盤17が遊技盤保持枠6から脱落してしまったりする虞がある。したがって、押え部Aに傾斜片Aを設けることにより、これらの虞を解消できるとともに、遊技盤17を遊技盤止め具60aに嵌入させやすくすることができる。なお、中空Aが形成された環状構造により、何度も遊技盤17の装着/脱着を繰り返したとしても押え部Aが破損する度合いを軽減する効果も期待できる。
湾曲部Bには、押え部Aに向かって湾曲した湾曲片Bと、遊技盤17を該遊技盤止め具60aに嵌め込んだときに該遊技盤17の背面(図3等における遊技盤17の背面)と接する面(または該遊技盤17の背面を押圧する押圧面)となる水平片Bとが形成されている。そして、遊技盤止め具60aを左側辺6cに嵌め込んだときには、湾曲片Bの一部分または全部分が左側辺6cからはみ出すように形成されている。すなわち、水平片Bの横方向の長さE及び湾曲片Bの横方向の長さF(共に図8参照)と、左側辺6cのロック孔62bが設けられた面の横方向の長さGとは、
「E<G、かつ、E+F>G」
という関係式が成り立つものとなっている。
これにより、湾曲辺Bの背面は左側辺6cにより支持されることとならないため、湾曲片Bは、内側(押え部A側から湾曲片Bの正面側に向けて)からも、外側(湾曲片Bの背面側から押え部A側に向けて)からも押圧することが可能な状態となる。したがって、湾曲片Bに上記内側あるいは上記外側から押圧する力が加えられたときには、該湾曲片Bに元の位置(以下「初期位置」という、図8参照)に戻ろうとする弾性力が生じることとなる。
そして、図8に示すように、押え部Aの水平片Aと湾曲部Bの水平片Bとから形成される距離Xは、遊技盤17の厚さW(図示しない)に比してやや長くなるように形成されている(すなわち「W<X」で示される)。
一方、上記水平片Aと湾曲部Bの湾曲片Bとから形成される距離Y(具体的には、連結面Cと平行となる、水平片Aの横方向延長線上の点A21と湾曲片Bの最も押え部A側に湾曲した点B11とを結ぶ直線距離Y)は、上記遊技盤17の厚さWに比して短くなるように形成されている(すなわち「Y<W」で示される)。
これらのことから、上記距離X,Y、及び厚さWとは、
「Y<W<X」
という関係式で示されることとなる。したがって、遊技盤17を遊技盤止め具60aに嵌め込むときには、該遊技盤17(遊技盤17の背面)により湾曲片Bは、押え部A側から該湾曲片Bの背面側へ押圧された状態となる。このように湾曲片Bが押え部A側から該湾曲片Bの背面側へ押圧された状態は、遊技盤17が遊技盤保持枠6に装着されたとき(つまり、遊技盤17が遊技盤止め具60aに完全に嵌め込まれた状態)でも同様である。そして、これらのときには、湾曲片Bには初期位置(図8参照)に戻ろうとする弾性力が働くこととなるが、上記したように遊技盤17の厚さWと上記距離Yとの関係から、湾曲片Bが初期位置に完全に戻ることはできない。したがって、遊技盤17の背面は湾曲片Bの弾性力により常に押圧されることとなる。
これらのことから、遊技盤17は、押え部Aと湾曲部Bとによって挟み込まれたときに、前後に揺動することなく保持される。
また、遊技盤止め具60aの背面には、図9に示すように、スライド孔61a及びロック孔62aにそれぞれ嵌合可能な十字形状の突起P(以下「十字突起P」という)、及び棒形状の突起R(以下「棒状突起R」という)が形成されている。
スライド孔61a及びロック孔62aは、左側辺6cを貫通する穴形状を成しており、スライド孔61aは、上記十字突起Pと略同形状(十字形状)を成す十字形部Sに、該十字形状の下端部が延長された棒形部Sを加えた、十字突起Pに比べて下端部が長く形成された十字形状を成している。また、ロック孔62aは、上記棒状突起Rと略同形状(棒形状)を成している。
十字突起Pにおける凸部Q(十字形状において横一文字に該当する部分)には、スライド溝Pa,Pb(図10参照)が形成されており、十字突起Pをスライド孔61aに嵌合させたのち、SからS方向にスライドさせることが可能となっている(図11及び図12参照)。遊技盤止め具60aをSからS方向にスライドさせたとき、棒状突起Rがロック孔62aに嵌合することで遊技盤止め具60aが固定(ロック)される。言い換えれば、左側辺6cにおいてロック孔62aが形成される箇所は、スライド孔61aの下端部Sにおける最下端に十字突起Pが到達したときに、遊技盤止め具60aにおいて棒状突起Rが位置するところとなる。なお、図13は、遊技盤止め具60aが左側辺6cに固定された状態を示す図であり、図12の状態を反対側(図5における正面側)から見た図である。
また、遊技盤止め具60aを左側辺6cから取り外すときには、上記した手順と反対の手順を行うことで容易に遊技盤止め具60aの取り外しができる。すなわち、遊技盤止め具60aの湾曲部Bの湾曲片Bを該湾曲片Bの背面側から押え部A側に向けて押圧する。このとき、湾曲部Bが押圧されたことにより、ロック孔62aに嵌合していた棒状突起Rが該ロック孔62aから外れると、遊技盤止め具60aをSからS方向にスライドさせることが可能となる。そして、遊技盤止め具60aをSからS方向にスライドさせたのち、十字突起PがSの最上端に到達したときに、遊技盤止め具60aを左側辺6cから取り外すことができる。
また、図14は遊技盤止め具60aの原材料として、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカーボネート)、及び、POM(ポリアセタール)から、最適な合成樹脂を選び出すために本発明者が行った実験結果を示す表である。これによれば、曲げ強さ、曲げ弾性率、及び、圧縮強さ、これらのいずれにおいても、POM樹脂製の遊技盤止め具60aが高い物性値を示した。したがって、本実施形態における遊技盤止め具60aの原材料としてはPOM樹脂を使用することが望ましい。
なお、本実施形態において、遊技盤止め具60a,60bが、本発明における遊技盤係止部材に相当する。
また、本実施形態において、十字突起P及び棒状突起Rは、本発明における係合突起部に相当し、スライド孔61a,61bは、本発明における嵌合孔に相当する。
また、本実施形態において、十字突起Pをスライド孔61aに嵌合させたのち、SからS方向にスライドさせたときに、棒状突起Rがロック孔62aに嵌合することで遊技盤止め具60aが固定(ロック)される、ことが本発明における係合突起部を挿入したのちスライドさせて遊技盤係止部材を遊技盤保持枠に固定することに相当する。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。したがって本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
1 遊技機
2 支持体
2a 上板
2b 下板
2c,2d 側板
3 扉体
4a,4b ヒンジ
5 透過部材保持枠
5a 上辺
5b 下辺
5c,5d 側辺
6 遊技盤保持枠
6a 上辺
6b 下辺
6c 左側辺
6d 右側辺
7 透過部材
8 補強金具
9 演出用照明装置(装飾ランプ)
10 操作ハンドル
11 上皿
12 装飾部材
13 供給路
14 制御基板
15 装飾部材
16a,16b 枢支軸
17 遊技盤
18 液晶表示装置
19 音声出力装置(低音スピーカ)
20 発射装置
36 演出用役物装置
60a,60b 遊技盤止め具
60c,60d 遊技盤固定具
61a,61b スライド孔
62a,62b ロック孔
A 押え部
傾斜片
水平片
中空
B 湾曲部
水平片
湾曲片
C 連結部
P 十字突起
Pa,Pb スライド溝
Q 凸部
R 棒状突起



Claims (3)

  1. 遊技盤を保持する遊技盤保持枠を有する遊技機であって、
    該遊技盤保持枠に取り付けられるとともに、
    前記遊技盤を前記遊技盤保持枠に装着するときには該遊技盤の一側端を係止し、前記遊技盤が前記遊技盤保持枠に装着されたときには該一側端の前面側を押止する押え部と、
    該押え部側に湾曲した湾曲片を有し、前記遊技盤を前記遊技盤保持枠に装着するとき/装着されたときには該湾曲片により該遊技盤の前記一側端を背面側から押圧する湾曲部と、連結部を介して一体に成型された合成樹脂から構成されてなる遊技盤係止部材を備え
    前記押え部は、中空形状を成していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤係止部材には、
    該遊技盤係止部材の背面に係合突起部が形成され、
    前記遊技盤保持枠には、
    該係合突起部を挿入したのちスライドさせて前記遊技盤係止部材を該遊技盤保持枠に固定する嵌合孔が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤保持枠は、アルミニウムから構成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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