以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[1.授業支援システムの構成]
図1は、授業支援システム900の概略構成を示す概念図である。
この図に示すように、授業支援システム900は、関数電卓1を用いた授業を支援するためのシステムであり、複数の関数電卓1と、パソコン200とを備えている。なお、本実施の形態においては、関数電卓1は生徒によって操作されることとし、パソコン200は教師によって操作されるとともに、教師及び生徒に対して表示されることとして説明する。
[1−1.関数電卓の構成]
[1−1−1.外観構成]
まず、関数電卓1について説明する。
図1に示すように、エミュレート対象の関数電卓1は、各種キー群を有する入力キー群2と、ディスプレイ3と、を備えている。
入力キー群2は、ユーザから数値や演算記号等の数式構成要素の入力操作を受けたり、各種処理の指示操作を受けたりするためのキー群であり、それぞれ固有の機能を割り当てられた複数のキーを備えている。本実施の形態においては、入力キー群2は、テンキー20や演算記号キー21、カーソルキー22、EXEキー23、削除キー24、シフトキー25、ファンクションキー26、メニューキー27、EXITキー28等を備えている。
このうち、テンキー20は数値の入力操作を受けるキーであり、演算記号キー21は四則演算の記号や括弧、分数の括線、根号(√)、対数記号、定数(円周率「π」や光速度「c」等)、三角関数記号など、各種演算記号の入力操作を受けるキーである。
カーソルキー22は、ディスプレイ3内で編集対象位置や選択対象位置を示すカーソルや、座標系の表示範囲等を所定の方向に移動させる場合等に押下されるキーであり、本実施の形態においては、上下左右の4方向について入力可能に構成されている。
EXEキー23は、処理の実行指示や決定指示の入力操作を受けるキーであり、例えば数式の入力後に演算処理の実行を指示するキーとして機能するようになっている。削除キー24は、ディスプレイ3に表示されている数値や演算記号などの削除操作を受けるキーである。シフトキー25は、各キーの機能を切り替える場合などに他のキーと組み合わせて押下されるキーである。
ファンクションキー26は、所定の処理の実行指示を受ける複数のキーを有しており、本実施の形態においては、「F1」〜「F6」の6つのキー26a〜26fを有している。
メニューキー27は、関数電卓1において各機能を実行する為のメニューを呼び出すキーである。EXITキー28は、関数電卓1における各種処理の終了を指示する場合に押下されるキーである。
ディスプレイ3は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等により構成されており、入力キー群2などの操作に応じた文字や符号、数式、演算結果、座標軸、グラフなどの他、関数電卓1を使用するために必要な各種データを表示するようになっている。このディスプレイ3には、タッチパネル30が表示画面全面に亘って一体的に設けられている。
[1−1−2.機能構成]
続いて、関数電卓1の機能構成を説明する。
図2は、関数電卓1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
この図に示すように、関数電卓1は、キー入力部14と、表示部15と、通信部16と、記録媒体読取部17と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、CPU(Central Processing Unit)11と、を備えて構成されている。
キー入力部14は、上述の入力キー群2を備えており、押下されたキーに対応する操作信号をCPU11に出力するようになっている。
表示部15は、上述のディスプレイ3を備えており、CPU11からの表示信号に従って各種情報をディスプレイ3に表示するようになっている。また、この表示部15は、ディスプレイ3と一体的に設けられたタッチパネル30を備えており、表示画面に対する入力ペンの接触位置情報をCPU11に出力するようになっている。
通信部16は、パソコン200との間でデータ通信を行うものである。
記録媒体読取部17は、着脱自在に装着されるUSBメモリ等の記録媒体207Aから情報を読み取るものである。
RAM12は、情報を一時的に格納する揮発性のメモリであり、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納する複数のワークエリアを有する。
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)等により構成される不揮発性のメモリであり、各種プログラム及び各種データを記憶している。
CPU11は、関数電卓1の各部を中央制御する。具体的には、CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM12に展開し、RAM12に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
[1−2.パソコンの構成]
続いて、パソコン200について説明する。なお、このパソコン200は、本発明に係る電子機器であり、後述のように関数電卓1の動作を仮想実行(エミュレート)するようになっている。
図3は、パソコン200の概略構成を示すブロック図である。
この図に示すように、パソコン200は、入力部201、表示部202、通信部203、記録媒体読取部207、フラッシュROM(Read Only Memory)204、RAM(Random Access Memory)205及びCPU(Central Processing Unit)206等の機能部を備えており、各機能部はバスで接続されている。
入力部201は、入力キー群210とマウス211とを備えており、これら入力キー群210やマウス211を介して入力された信号をCPU206に出力するようになっている。なお、本実施の形態におけるマウス211は、表示部202と協働することにより、GUI(Graphical User Interface)を用いて数式の入力操作などを受けるようになっている。
表示部202は、ディスプレイ220を備えており、CPU206からの信号に基づいて各種情報をディスプレイ220に表示するようになっている。
このディスプレイ220には、図4に示すように、後述の関数電卓エミュレーション処理(図6参照)において入力キー群表示エリア220aと、操作履歴表示エリア220bと、入力ブロック表示エリア220cと、表示画面表示エリア220dとが形成されるようになっている。
ここで、入力キー群表示エリア220aには、パソコン200によりエミュレートされた関数電卓1(以下、実際の関数電卓1と区別して関数電卓1Eとする)の入力キー群2が表示されるようになっており、この入力キー群表示エリア220aに表示された入力キー群2(以下、エミュレータキー群2Eとする)に対しては、マウス211の操作によって入力操作が可能となっている。
また、操作履歴表示エリア220bには、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、ユーザにより操作された入力キーのアイコン(以下、キーアイコンIとする)が入力順に配列表示されるようになっており、これにより、エミュレータキー群2Eについて行われた操作の履歴が表示されるようになっている。なお、本実施の形態における操作履歴表示エリア220bでは、エミュレータキー群2Eについての操作履歴が、一連の操作手順からなる1つ以上の入力ブロックBに分節して表示されるようになっている。ここで、操作履歴が1つのみの入力ブロックBに分節して表示されるとは、操作履歴が末尾で分節されて、操作履歴の全体が1つの入力ブロックBとして表示されることを意味する。
また、入力ブロック表示エリア220cには、操作履歴表示エリア220bに表示された入力ブロックBのうち、ユーザにより選択される選択入力ブロックSBが、1つ以上の所定の分節ブロックKに分節して表示されるようになっている。ここで、選択入力ブロックSBが1つのみの分節ブロックKに分節して表示されるとは、選択入力ブロックSBが末尾で分節されて、選択入力ブロックSBの全体が1つの分節ブロックKとして表示されることを意味する。
また、表示画面表示エリア220dには、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順の操作が関数電卓1に対して行われた場合のディスプレイ3の表示画面が表示されるようになっている。
なお、以上のディスプレイ220はドットマトリクス液晶で構成されているものとして説明するが、例えばTFT(Thin Film Transistor)液晶や、PDP(Plasma Display Panel)等、他の表示装置でも良いことは勿論である。
また、上述の図3に示すように、通信部203は、関数電卓1の通信部16との間でデータ通信を行うものである。ここで、本実施の形態における通信部203は、関数電卓1から記憶部13内のデータを受信して、フラッシュROM204に記憶させるようになっている。なお、通信は無線で行っても良いし有線で行っても良い。
記録媒体読取部207は、着脱自在に装着されるUSBメモリ等の記録媒体207Aから情報を読み取るものである。
フラッシュROM204は、パソコン200におけるメニュー表示処理や各種設定処理、各種演算処理等の動作に係る各種プログラムや、パソコン200の備える種々の機能を実現するためのプログラム等を格納しており、本実施の形態においては、情報表示プログラム240と、操作内容記憶テーブル241と、関数電卓内データ242とを格納している。
情報表示プログラム240は、後述の関数電卓エミュレーション処理(図6参照)をCPU206に実行させるためのプログラムである。なお、本実施の形態における情報表示プログラム240では、関数電卓1の動作をエミュレートできるようになっている。
操作内容記憶テーブル241は、図5に示すように、関数電卓1に対する複数種類の操作手順と、当該操作手順の意味内容とを対応付け、登録キー操作データ241aとして記憶している。より詳細には、本実施の形態における操作内容記憶テーブル241では、操作時点での関数電卓1の状態(以下、操作時状態とする)と、入力キー群2の操作手順と、当該操作手順の操作の意味内容とが対応付けられている。ここで、操作時状態としては、例えばセットアップ状態や、グラフ式の入力状態、グラフの表示状態などがある。
なお、図中、「操作手順」の欄において括弧で囲まれた部分は、当該括弧内の操作内容に合致する限り、任意に変更可能となっている。
また、「意味内容」の欄における「※1」や「※2」等の記号(以下、参照指示記号とする)の部分には、「条件別データ」の欄で示される内容が代入されるようになっており、当該「条件別データ」の具体的な内容は、「条件別データ処理」の欄における処理(図8〜図12参照)によって設定されるようになっている。
また、上述の図3に示すように、関数電卓内データ242は、関数電卓1における記憶部13内のデータを記憶している。ここで、当該関数電卓内データ242に記憶されるデータとしては、例えば関数電卓1に登録されたグラフ式のデータや、座標系の表示範囲のデータ(Xmax,Xmin,Ymax,Ymin)、関数電卓1におけるセットアップデータ等がある。
RAM205は、情報を一時的に格納する揮発性のメモリであり、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納する複数のワークエリアを有する。例えば、本実施の形態におけるRAM205は、ワークエリアとして履歴データ記憶領域250や入力ブロックデータ展開領域251、分節ブロック記憶領域252、意味内容記憶領域253などを有するようになっている。
履歴データ記憶領域250は、後述の関数電卓エミュレーション処理(図6参照)において関数電卓1Eに行われた操作の履歴を記憶するようになっており、より詳細には、関数電卓1Eにおいて操作された入力キーのキー名に、操作時点での関数電卓1Eの操作時状態を対応付け、キー入力履歴データとして蓄積記憶するようになっている。また、この履歴データ記憶領域250では、操作履歴を入力ブロックBに分節して記憶するようになっており、具体的には、キー入力履歴データの間に分節データを介在させることにより、当該分節データの前後に位置するキー入力履歴データの操作手順を、別個の入力ブロックBとして分節するようになっている。
入力ブロックデータ展開領域251には、後述の関数電卓エミュレーション処理(図6参照)において、履歴データ記憶領域250における何れかの入力ブロックBのキー入力履歴データが記憶されるようになっている。
分節ブロック記憶領域252には、後述の関数電卓エミュレーション処理(図6参照)において分節ブロックKの操作手順が記憶されるようになっている。
意味内容記憶領域253には、後述の関数電卓エミュレーション処理(図6参照)において、分節ブロックKの操作手順の意味内容が記憶されるようになっている。
CPU206は、入力される指示に基づいて、フラッシュROM204から所定のプログラムを読み出してRAM205に一時格納し、当該プログラムに基づく各種処理を実行してパソコン200の各部を集中制御する。すなわち、CPU206は、読み出した所定プログラムに基づいて各種処理を実行し、その処理結果をRAM205内のワークエリアに格納するとともに、表示部202に表示させる。
[2.グラフ表示システムの動作]
[2−1.パソコンの動作]
続いて、パソコン200の動作について説明する。
図6は、パソコン200において実行される関数電卓エミュレーション処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この関数電卓エミュレーション処理は、ユーザにより入力部201を介して実行指示が入力されると、フラッシュROM204から情報表示プログラム240が読み出されてRAM205に適宜展開される結果、当該情報表示プログラム240とCPU206との協働によって実行される。
この図に示すように、関数電卓エミュレーション処理においては、まずCPU206はエミュレーションモードを起動して関数電卓1Eを初期状態とし、上述の図4に示すように、入力キー群表示エリア220aと、操作履歴表示エリア220bと、入力ブロック表示エリア220cと、表示画面表示エリア220dとをディスプレイ220に形成する(ステップS1)。また、このときCPU206は、関数電卓1の起動画面を表示画面表示エリア220dに表示させる。
次に、CPU206は、エミュレーションモードから出る旨の操作がパソコン200の入力キー群210で行われるか否かを判定する(ステップS2)。
このステップS2においてエミュレーションモードから出る旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS2;No)には、CPU206は、エミュレータキー群2Eに対するキー操作、換言すれば、関数電卓1Eに対するキー操作を検知し(ステップS3)、一定時間(例えば3秒)が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力がないか否かを判定する(ステップS4)。
このステップS4において一定時間が経過する間に入力があると判定した場合(ステップS4;No)には、CPU206は、操作履歴表示エリア220bに入力キーのキーアイコンIを表示させる(ステップS5)。これにより、エミュレータキー群2Eを介して関数電卓1Eについて行われる操作の履歴が表示される。
また、このとき、CPU206は、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、ステップS3〜S4で検知された入力キーを識別表示させる(ステップS6)。これにより、操作された入力キーが何れのキーであるのかをユーザに示すことができる。なお、識別表示の形態としては、反転表示や点滅表示を用いることができる。
次に、CPU206は、ステップS3〜S4で検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面をエミュレートして導き出し、表示画面表示エリア220dに表示させる(ステップS7)。
次に、CPU206は、ステップS3〜S4で検知された入力キーのキー名と、ステップS3の時点でエミュレートされていた関数電卓1Eの操作時状態とを対応付け、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶させ(ステップS8)、上述のステップS2に移行する。
また、上述のステップS4において一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力がないと判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU206は、履歴データ記憶領域250に分節データを記憶させることにより、前回の経過時点から今回の経過時点までの操作履歴(操作手順)を入力ブロックBとして確定させて履歴データ記憶領域250内の操作履歴を分節させるとともに、この入力ブロックBを選択入力ブロックSBとして選択する(ステップS9)。これにより、操作が行われずに一定時間が経過する毎に、前回の経過時点から今回の経過時点までの操作手順が入力ブロックBとして分節して記憶されることとなる。
また、このときCPU206は、操作履歴表示エリア220bに表示された一連の操作手順、つまり一連のキーアイコンIのうち、最後のキーアイコンIの直後に分節マークMを表示させる。
次に、CPU206は、操作説明表示処理を行う(ステップS10)。
具体的には、図7に示すように、この操作説明表示処理においてまずCPU206は、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データを履歴データ記憶領域250から読み出して入力ブロックデータ展開領域251に記憶させる(ステップT1)。
次に、CPU206は、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データから、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態を読み出した後(ステップT2)、この操作時状態に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順に前方一致する登録キー操作データ241aを操作内容記憶テーブル241から検索し、完全一致する登録キー操作データ241aがあるか否かを判定する(ステップT3)。
このステップT3において完全一致する登録キー操作データ241aがあると判定した場合(ステップT3;Yes)には、CPU206は、当該登録キー操作データ241aを特定して後述のステップT5に移行する。また、このときCPU206は、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順を分節ブロックKとし、分節ブロック記憶領域252に記憶させる。
また、ステップT3において完全一致する登録キー操作データ241aがないと判定した場合(ステップT3;No)には、CPU206は、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データにおける最初のキー入力時点での操作時状態に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順に前方一致する最長の登録キー操作データ241aを、操作内容記憶テーブル241内で特定する(ステップT4)。また、このときCPU206は、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順を分節ブロックKとし、分節ブロック記憶領域252に記憶させる。なお、最初のキー入力時点での操作時状態に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241内に無い場合には、このステップT4においてCPU206は、登録キー操作データ241aの特定を行わず、入力ブロックデータ展開領域251に記憶された先頭のキー入力操作のみを分節ブロックKとするようになっている。
次に、CPU206は、特定した登録キー操作データ241aにおける操作手順の意味内容を操作内容記憶テーブル241から読み出して、意味内容記憶領域253に記憶させる(ステップT5)。なお、上述のステップT4において登録キー操作データ241aの特定を行っていない場合には、このステップT5においてCPU206は、意味内容記憶領域253にブランクデータを記憶させる。
次に、CPU206は、読み出した意味内容のデータに「※1」等の参照指示記号(図5参照)が含まれるか否かを判定し(ステップT6)、含まれないと判定した場合(ステップT6;No)には、後述のステップT8に移行する。
また、ステップT6において意味内容のデータに参照指示記号が含まれると判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU206は、操作内容記憶テーブル241において当該意味内容に対応付けられた条件別データ処理を行う(ステップT7)。
具体的には、ステップT3,T4によって図5における番号「1」欄の登録キー操作データ241aが特定された場合(メニュー画面を呼び出して何れかの操作メニューを指定して実行する操作手順が特定された場合)には、CPU206は、この登録キー操作データ241aに対応付けられた条件別データ処理「A」を行う。
即ち、図8に示すように、この条件別データ処理「A」においてまずCPU206は、関数電卓1Eにおいて選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される操作メニューの名称を導き出し、条件別データにおける「※1」のデータとして設定した後(ステップU1)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」の位置に、当該「※1」のデータ内容を代入し(ステップU2)、条件別データ処理「A」を終了する。
また、ステップT3,T4によって図5における番号「5」,「6」欄の登録キー操作データ241aが特定された場合(グラフ式の入力状態から何れかの式番号を指定して等式または不等式の種別を変更する操作手順、或いは等式または不等式を入力する操作手順が特定された場合)には、CPU206は、この登録キー操作データ241aに対応付けられた条件別データ処理「B」を行う。
即ち、図9に示すように、この条件別データ処理「B」においてまずCPU206は、関数電卓1Eにおいて選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される式番号(例えばY2やX3、r4など)を検知して条件別データにおける「※1」のデータとして設定する(ステップU11)。次に、CPU206は、関数電卓1Eにおいて選択入力ブロックSBの操作手順内で指定されるグラフ式の種類(等式または不等式)を検知して条件別データにおける「※2」のデータとして設定した後(ステップU12)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容を代入し(ステップU13)、条件別データ処理「B」を終了する。
また、ステップT3,T4によって図5における番号「8」欄の登録キー操作データ241aが特定された場合(グラフ式の入力状態からグラフ式とグラフとの表示切替を指示する操作手順が特定された場合)には、CPU206は、この登録キー操作データ241aに対応付けられた条件別データ処理「C」を行う。
即ち、図10に示すように、この条件別データ処理「C」においてまずCPU206は、関数電卓1Eにおいて操作時点で入力されているグラフ式の種類(等式または不等式)を検知して条件別データにおける「※1」のデータとして設定した後(ステップU21)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」の位置に、当該「※1」のデータ内容を代入し(ステップU22)、条件別データ処理「C」を終了する。
また、ステップT3,T4によって図5における番号「10」欄の登録キー操作データ241aが特定された場合(グラフ画像の表示状態から座標系の表示範囲の移動を指示する操作手順が特定された場合)には、CPU206は、この登録キー操作データ241aに対応付けられた条件別データ処理「D」を行う。
即ち、図11に示すように、この条件別データ処理「D」においてまずCPU206は、選択入力ブロックSBの操作手順から、上下左右それぞれの操作回数を別々にカウントし、右方向の操作回数を正の値、左方向の操作回数を負の値として、左右の操作回数を合算し、計算結果の値を条件別データにおける「※2」のデータとして設定する(ステップU31)。次に、CPU206は、「※2」のデータの値が正であるか否かを判定し(ステップU32)、正でないと判定した場合(ステップU32;No)には、条件別データにおける「※1」のデータを「左」に設定するとともに、「※2」のデータを「−1」倍して正の値に変換する(ステップU33)。また、ステップU32において「※2」のデータの値が正であると判定した場合(ステップU32;Yes)には、CPU206は、条件別データにおける「※1」のデータを「右」に設定する(ステップU34)。次に、CPU206は、上方向の操作回数を正の値、下方向の操作回数を負の値として、上下の操作回数を合算し、計算結果の値を条件別データにおける「※5」のデータとして設定する(ステップU35)。次に、CPU206は、「※5」のデータの値が正であるか否かを判定し(ステップU36)、正でないと判定した場合(ステップU36;No)には、条件別データにおける「※4」のデータを「下」に設定するとともに、「※5」のデータを「−1」倍して正の値に変換する(ステップU37)。また、ステップU36において「※5」のデータの値が正であると判定した場合(ステップU36;Yes)には、CPU206は、条件別データにおける「※4」のデータを「上」に設定する(ステップU38)。次に、CPU206は、関数電卓内データ242を参照して関数電卓1Eにおける操作時点での表示レンジの最大値(Xmax,Ymax)と、カーソルキー22の操作後の表示レンジの最大値(Xmax’,Ymax’)とを比較し、X軸方向の移動量(=Xmax’-Xmax)を条件別データにおける「※3」のデータとし、Y軸方向の移動量(=Ymax’-Ymax)を条件別データにおける「※6」のデータとする(ステップU39)。そして、CPU206は、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」〜「※6」の位置に、当該「※1」〜「※6」のデータ内容を代入し(ステップU40)、条件別データ処理「D」を終了する。以上の条件別データ処理「D」により、グラフ画像を表示した状態の関数電卓1Eで移動操作が行われた場合には、移動処理の数量、つまり移動量が操作手順の意味内容に含まれることとなる。
また、ステップT3,T4によって図5における番号「11」欄の登録キー操作データ241aが特定された場合(グラフ画像の表示状態からズームを指示する操作手順が特定された場合)には、CPU206は、この登録キー操作データ241aに対応付けられた条件別データ処理「E」を行う。
即ち、図12に示すように、この条件別データ処理「E」においてまずCPU206は、関数電卓内データ242から関数電卓1Eでのズーム操作時のX軸方向,Y軸方向の拡大倍率(XFact,YFact)を読み出し(ステップU51)、これらを条件別データにおける「※1」,「※2」のデータとして設定した後(ステップU52)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容を代入し(ステップU53)、条件別データ処理「E」を終了する。以上の条件別データ処理「E」により、グラフ画像を表示した状態の関数電卓1Eでズーム操作が行われた場合には、ズーム処理の数量、つまり拡大量が操作手順の意味内容に含まれることとなる。
そして、以上の条件別データ処理が終了したら、図7に示すように、次にCPU206は、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データと、この意味内容に対応する操作手順、具体的には分節ブロック記憶領域252に記憶された分節ブロックKの操作手順と、を対応付けて入力ブロック表示エリア220cに表示させる(ステップT8)。
次に、CPU206は、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っているか否かに基づいて、意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在するか否かを判定し(ステップT9)、存在しないと判定した場合(ステップT9;No)には、操作説明表示処理を終了する。
また、ステップT9において意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在すると判定した場合(ステップT9;Yes)には、CPU206は、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、意味内容が表示済みとなっている操作手順の部分を削除した後(ステップT10)、上述のステップT2に移行する。
以降、ステップT2〜T10の処理を繰り返すことにより、選択入力ブロックSBが分節ブロックKに分節されて、当該分節ブロックKの操作手順と、その意味内容とが対応付けられて表示されることとなる。
そして、以上の説明情報表示処理(ステップS10)が終了したら、図6に示すように、CPU206は、上述のステップS2に移行する。
また、このステップS2においてエミュレーションモードから出る旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU206は、操作履歴表示エリア220bにおいて入力ブロックBの選択操作が行われるか否かを判定する(ステップS11)。
このステップS11において入力ブロックBの選択操作が行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU206は、ユーザに選択された選択入力ブロックSBを操作履歴表示エリア220b内で識別表示させる(ステップS12)。なお、本実施の形態においては、入力ブロックBを反転表示させて識別表示させることとして説明するが、他の態様としても良い。
次に、CPU206は、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の先頭から、選択入力ブロックSBの末尾までの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面をエミュレートして導き出し(ステップS13)、導き出された表示画面を表示画面表示エリア220dに表示させる(ステップS14)。
次に、CPU206は、上述のステップS10と同様の操作説明表示処理を行った後(ステップS15)、エミュレーションモードに入る旨の操作が行われるか否かを判定する(ステップS16)。
このステップS16においてエミュレーションモードに入る旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS16;No)には、CPU206は、上述のステップS11に移行する。
また、ステップS16においてエミュレーションモードに入る旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS16;Yes)には、CPU206は、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の全体について関数電卓1Eの動作をエミュレートし、エミュレートにより導き出された関数電卓1の表示画面を表示画面表示エリア220dに表示させた後(ステップS17)、上述のステップS3に移行する。
また、上述のステップS11において入力ブロックBの選択操作が行われないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU206は、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴内で選択入力ブロックSBの分節位置を変更する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップS18)、変更する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS18;No)には、上述のステップS11に移行する。なお、このステップS18において選択入力ブロックSBが選択されていない場合には、CPU206は、最後尾の入力ブロックBを選択入力ブロックSBとして選択した後、分節位置の変更操作が行われるか否かを判定するようになっている。
また、このステップS18において選択入力ブロックSBの分節位置を変更する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS18;Yes)には、CPU206は、ユーザによるドラッグ操作などに応じて、操作履歴表示エリア220bにおける一連の操作履歴内で分節マークMの位置を移動させるとともに、履歴データ記憶領域250における操作履歴内で選択入力ブロックSBの分節位置(分節データの位置)を変更した後(ステップS19)、上述のステップS13に移行する。これにより、選択入力ブロックSBの分節位置が変更された場合には、ディスプレイ220による表示内容が更新されることとなる。
[1.4 動作例]
続いて、図面を参照しつつ、パソコン200や関数電卓1における上述の動作を具体的に説明する。
まず、関数電卓エミュレーション処理が実行されると、図13(a)に示すように、入力キー群表示エリア220aと、操作履歴表示エリア220bと、入力ブロック表示エリア220cと、表示画面表示エリア220dとがディスプレイ220に形成されて、関数電卓1の起動画面が表示画面表示エリア220dに表示される。(ステップS1)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、図13(b)に示すように、エミュレータキー群2Eにおけるメニューキー27,カーソルキー22の下キー,EXEキー23をこの順に操作する、つまり、メニュー画面を呼び出して何れかの操作メニュー(ここでは「グラフ」)を指定して実行する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここではグラフ式の入力画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、メニューキー27,カーソルキー22の下キー,EXEキー23の操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここではEXEキー23のアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここでは初期状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(初期状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではメニューキー27,カーソルキー22の下キー,EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「1」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではメニューキー27,カーソルキー22の下キー,EXEキー23)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「1」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」モードに入る」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」が含まれると判定され(ステップT6;Yes)、入力ブロックBの操作手順内で指定される操作メニューの名称「グラフ」が導き出され、条件別データにおける「※1」のデータとして設定された後(ステップU1)、意味内容記憶領域253の意味内容データ「「※1」モードに入る」における参照指示記号「※1」の位置に、当該「※1」のデータ内容「グラフ」が代入される(ステップU2)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「グラフモードに入る」と、分節ブロックKの操作手順(ここではメニューキー27,カーソルキー22の下キー,EXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、図14(a)に示すように、エミュレータキー群2Eにおけるシフトキー25,メニューキー27をこの順に操作する、つまり、セットアップモードを実行する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここではセットアップ画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、シフトキー25,メニューキー27の操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここではメニューキー27のアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではシフトキー25,メニューキー27)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「2」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではシフトキー25,メニューキー27)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「2」の欄)における操作手順の意味内容「セットアップモードに入る」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに「※1」等の参照指示記号が含まれないと判定され(ステップT6;No)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「セットアップモードに入る」と、分節ブロックKの操作手順(ここではシフトキー25,メニューキー27)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、図14(b)に示すように、エミュレータキー群2Eにおけるカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26bをこの順に操作する、つまり、不等式グラフをOR条件で表示するようセットアップする操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは不等式グラフをOR条件で表示させるようセットアップした画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、カーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26bの操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここでは「F2」キー26bのアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではセットアップ状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(セットアップ状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26b)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「4」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26b)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「4」の欄)における操作手順の意味内容「不等式グラフをOR条件で表示」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに「※1」等の参照指示記号が含まれないと判定され(ステップT6;No)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「不等式グラフをOR条件で表示」と、分節ブロックKの操作手順(ここではカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26b)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行い(ステップS2;Yes)、入力ブロックBの選択操作を行わないと(ステップS11;No)、最後尾の入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される。そして、図15(a)に示すように、この状態で選択入力ブロックSBの分節位置を変更する旨の操作をユーザが行い(ステップS18;Yes)、操作履歴表示エリア220bにおける一連の操作履歴内で選択入力ブロックSBの左側の分節マークMの位置を左方向に移動させると、履歴データ記憶領域250における操作履歴内で選択入力ブロックSBの分節位置が変更される(ステップS19)。
そして、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の先頭から、選択入力ブロックSBの末尾までの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは不等式グラフをOR条件で表示させるようセットアップした画面)がエミュレートして導き出され(ステップS13)、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS14)。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではメニュー表示状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(メニュー表示状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではEXEキー23,シフトキー25,…「F2」キー26b)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索されて、完全一致する登録キー操作データ241aがないと判定された後(ステップT3;No)、更に、前方一致する登録キー操作データ241aも無いと判定されて、登録キー操作データ241aの特定が行われずに、入力ブロックデータ展開領域251に記憶された先頭のキー入力操作(ここではEXEキー23の操作)が分節ブロックKとされる(ステップT4)。
次に、意味内容記憶領域253にブランクデータが記憶された後(ステップT5)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ(ここではブランクデータ)と、分節ブロック記憶領域252に記憶された分節ブロックKの操作手順(ここではEXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示される(ステップT8)。
次に、意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在すると判定され(ステップT9;Yes)、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、意味内容が表示済みとなっている操作手順の部分(ここではEXEキー23)が削除された後、入力ブロックデータ展開領域251から最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではシフトキー25,メニューキー27,…「F2」キー26b)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241aがないと判定された後(ステップT3;No)、前方一致する最長の登録キー操作データ241a(図5の番号「2」の欄参照)が操作内容記憶テーブル241内で特定される(ステップT4)。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではシフトキー25,メニューキー27)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「2」の欄)における操作手順の意味内容「セットアップモードに入る」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに「※1」等の参照指示記号が含まれないと判定され(ステップT6;No)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「セットアップモードに入る」と、分節ブロックKの操作手順(ここではシフトキー25,メニューキー27)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示される(ステップT8)。
次に、意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在すると判定され(ステップT9;Yes)、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、意味内容が表示済みとなっている操作手順の部分(ここではシフトキー25,メニューキー27)が削除された後、入力ブロックデータ展開領域251から最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではセットアップ状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(セットアップ状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26b)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「4」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26b)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「4」の欄)における操作手順の意味内容「不等式グラフをOR条件で表示」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに「※1」等の参照指示記号が含まれないと判定され(ステップT6;No)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「不等式グラフをOR条件で表示」と、分節ブロックKの操作手順(ここではカーソルキー22の下キー,下キー,「F2」キー26b)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードに入る旨の操作をユーザが行わず(ステップS16;No)、先頭の入力ブロックBの選択操作を行うと(ステップS11;Yes)、図15(b)に示すように、ユーザに選択された選択入力ブロックSB(ここでは先頭の入力ブロックB)が操作履歴表示エリア220b内で識別表示される(ステップS12)。
そして、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の先頭から、選択入力ブロックSBの末尾までの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここではメニュー画面内で「グラフ」を指定した画面)がエミュレートして導き出され(ステップS13)、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS14)。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここでは初期状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(初期状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではメニューキー27,カーソルキー22の下キー)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索されて、完全一致する登録キー操作データ241a(但し図5では図示せず)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではメニューキー27,カーソルキー22の下キー)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(但し図5では図示せず)における操作手順の意味内容「グラフモードを指定」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「グラフモードを指定」と、分節ブロックKの操作手順(ここではメニューキー27,カーソルキー22の下キー)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードに入る旨の操作をユーザが行うと(ステップS16;Yes)、図16(a)に示すように、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の全体について関数電卓1Eの動作がエミュレートされ、エミュレートにより導き出された関数電卓1の表示画面が表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS17)。
次に、図16(b)に示すように、ユーザがエミュレータキー群2EにおけるEXEキー23,「F3」キー26c,「F6」キー26f,「F3」キー26c,演算記号キー21の「X,θ,T」キー,「x2」キー,「−」キー,テンキー20の「2」キー,EXEキー23をこの順に操作する、つまり、セットアップを終了してグラフ式の入力状態に移行した後、カーソル位置(ここでは先頭)の式番号を指定して不等式「≧x2−2」を入力する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは不等式を入力した画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、EXEキー23,「F3」キー26c,…EXEキー23の操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここではEXEキー23のアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではセットアップ状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(セットアップ状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではEXEキー23,「F3」キー26c,…EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索されて、完全一致する登録キー操作データ241aがないと判定された後(ステップT3;No)、更に、前方一致する登録キー操作データ241aも無いと判定されて、登録キー操作データ241aの特定が行われずに、入力ブロックデータ展開領域251に記憶された先頭のキー入力操作(ここではEXEキー23の操作)が分節ブロックKとされる(ステップT4)。
次に、意味内容記憶領域253にブランクデータが記憶された後(ステップT5)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ(ここではブランクデータ)と、分節ブロック記憶領域252に記憶された分節ブロックKの操作手順(ここではEXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示される(ステップT8)。
次に、意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在すると判定され(ステップT9;Yes)、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、意味内容が表示済みとなっている操作手順の部分(ここではEXEキー23)が削除された後、入力ブロックデータ展開領域251から最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」に「※2」を入力」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」,「※2」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される式番号「Y1」が検知されて条件別データにおける「※1」のデータとして設定されるとともに(ステップU11)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定されるグラフ式の種類(ここでは不等式)が検知されて条件別データにおける「※2」のデータとして設定され(ステップU12)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容が代入される(ステップU13)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「Y1に不等式を入力」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、図17(a)に示すように、エミュレータキー群2Eにおける「F3」キー26c,「F6」キー26f,「F4」キー26d,演算記号キー21の「X,θ,T」キー,EXEキー23をこの順に操作する、つまり、グラフ式の入力状態から、カーソル位置(ここでは2番目)の式番号を指定して不等式「≦x」を入力する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは不等式を入力した画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、「F3」キー26c,…EXEキー23の操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここではEXEキー23のアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」に「※2」を入力」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」,「※2」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される式番号「Y2」が検知されて条件別データにおける「※1」のデータとして設定されるとともに(ステップU11)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定されるグラフ式の種類(ここでは不等式)が検知されて条件別データにおける「※2」のデータとして設定され(ステップU12)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容が代入される(ステップU13)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「Y2に不等式を入力」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行い(ステップS2;Yes)、入力ブロックBの選択操作を行わないと(ステップS11;No)、最後尾の入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される。そして、図17(b)に示すように、この状態で選択入力ブロックSBの分節位置を変更する旨の操作をユーザが行い(ステップS18;Yes)、操作履歴表示エリア220bにおける一連の操作履歴内で選択入力ブロックSBの右側の分節マークMの位置を左方向に移動させると、履歴データ記憶領域250における操作履歴内で選択入力ブロックSBの分節位置が変更される(ステップS19)。
そして、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の先頭から、選択入力ブロックSBの末尾までの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここではグラフ式「Y2」の種類を不等式に指定した画面)がエミュレートして導き出され(ステップS13)、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS14)。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは「F3」キー26c,「F6」キー26f,「F4」キー26d)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「6」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは「F3」キー26c,「F6」キー26f,「F4」キー26d)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「6」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」タイプ変更:「※2」」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」,「※2」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される式番号「Y2」が検知されて条件別データにおける「※1」のデータとして設定されるとともに(ステップU11)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定されるグラフ式の種類(ここでは不等式)が検知されて条件別データにおける「※2」のデータとして設定され(ステップU12)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容が代入される(ステップU13)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「Y2タイプ変更:不等式」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは「F3」キー26c,「F6」キー26f,「F4」キー26d)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードに入る旨の操作をユーザが行わず(ステップS16;No)、最後尾の入力ブロックBの選択操作を行うと(ステップS11;Yes)、図18(a)に示すように、ユーザに選択された選択入力ブロックSB(ここでは最後尾の入力ブロックB)が操作履歴表示エリア220b内で識別表示される(ステップS12)。
そして、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の先頭から、選択入力ブロックSBの末尾までの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは不等式を入力した画面)がエミュレートして導き出され(ステップS13)、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS14)。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式の種類を不等式に指定した状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式の種類を不等式に指定した状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは演算記号キー21の「X,θ,T」キー,EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索されて、完全一致する登録キー操作データ241a(但し図5では図示せず)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは演算記号キー21の「X,θ,T」キー,EXEキー23)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(但し図5では図示せず)における操作手順の意味内容「式データの入力」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「式データの入力」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは演算記号キー21の「X,θ,T」キー,EXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードに入る旨の操作をユーザが行わず(ステップS16;No)、入力ブロックBの選択操作を行わないと(ステップS11;No)、最後尾の入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される。そして、図18(b)に示すように、この状態で選択入力ブロックSBの分節位置を変更する旨の操作をユーザが行い(ステップS18;Yes)、操作履歴表示エリア220bにおける一連の操作履歴内で選択入力ブロックSBの左側の分節マークMの位置を左方向に移動させると、履歴データ記憶領域250における操作履歴内で選択入力ブロックSBの分節位置が変更される(ステップS19)。
そして、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の先頭から、選択入力ブロックSBの末尾までの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは不等式を入力した画面)がエミュレートして導き出され(ステップS13)、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS14)。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではセットアップ状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(セットアップ状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではEXEキー23,「F3」キー26c,…EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索されて、完全一致する登録キー操作データ241aがないと判定された後(ステップT3;No)、更に、前方一致する登録キー操作データ241aも無いと判定されて、登録キー操作データ241aの特定が行われずに、入力ブロックデータ展開領域251に記憶された先頭のキー入力操作(ここではEXEキー23の操作)が分節ブロックKとされる(ステップT4)。
次に、意味内容記憶領域253にブランクデータが記憶された後(ステップT5)、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ(ここではブランクデータ)と、分節ブロック記憶領域252に記憶された分節ブロックKの操作手順(ここではEXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示される(ステップT8)。
次に、意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在すると判定され(ステップT9;Yes)、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、意味内容が表示済みとなっている操作手順の部分(ここではEXEキー23)が削除された後、入力ブロックデータ展開領域251から最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23,「F3」キー26c,…EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241aがないと判定された後(ステップT3;No)、前方一致する最長の登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄参照)が操作内容記憶テーブル241内で特定される(ステップT4)。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23(選択入力ブロックSBにおける2番目から9番目まで))が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」に「※2」を入力」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」,「※2」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される式番号「Y1」が検知されて条件別データにおける「※1」のデータとして設定されるとともに(ステップU11)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定されるグラフ式の種類(ここでは不等式)が検知されて条件別データにおける「※2」のデータとして設定され(ステップU12)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容が代入される(ステップU13)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「Y1に不等式を入力」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23(選択入力ブロックSBにおける2番目から9番目まで))とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示される(ステップT8)。
次に、意味内容を未だ表示していない操作手順が選択入力ブロックSBに存在すると判定され(ステップT9;Yes)、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、意味内容が表示済みとなっている操作手順の部分(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23(選択入力ブロックSBにおける2番目から9番目まで))が削除された後、入力ブロックデータ展開領域251から最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23(選択入力ブロックSBにおける10番目から14番目まで))に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23(選択入力ブロックSBにおける10番目から14番目まで))が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「5」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」に「※2」を入力」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」,「※2」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定される式番号「Y2」が検知されて条件別データにおける「※1」のデータとして設定されるとともに(ステップU11)、選択入力ブロックSBの操作手順内で指定されるグラフ式の種類(ここでは不等式)が検知されて条件別データにおける「※2」のデータとして設定され(ステップU12)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容が代入される(ステップU13)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「Y2に不等式を入力」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは「F3」キー26c,…EXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードに入る旨の操作をユーザが行うと(ステップS16;Yes)、履歴データ記憶領域250に記憶された操作履歴の全体について関数電卓1Eの動作がエミュレートされ、エミュレートにより導き出された関数電卓1の表示画面が表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS17)。
次に、図19(a)に示すように、ユーザがエミュレータキー群2Eにおける「F6」キー26fを操作する、つまり、グラフ式の入力状態からグラフ式とグラフとの表示切替を指示する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、この入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここではグラフをOR条件で表示した画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、「F6」キー26fの操作が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここでは「F6」キー26fのアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ式入力状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ式入力状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここでは「F6」キー26f)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索されて、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の「8」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここでは「F6」キー26f)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「8」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」描画」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、関数電卓1Eにおいて操作時点で入力されているグラフ式の種類(ここでは不等式)が検知されて条件別データにおける「※1」のデータとして設定され(ステップU21)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」の位置に、当該「※1」のデータ内容が代入される(ステップU22)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「不等式描画」と、分節ブロックKの操作手順(ここでは「F6」キー26f)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、図19(b)に示すように、エミュレータキー群2Eにおけるカーソルキー22の右キー,右キー,右キー,上キー,左キーをこの順に操作する、つまり、グラフ画像の表示状態から座標系の表示範囲の移動を指示する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは座標系の表示範囲を移動した画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、カーソルキー22の右キー,…左キーの操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここでは左キーのアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ画像表示状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ画像表示状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではカーソルキー22の右キー,…左キー)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「10」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではカーソルキー22の右キー,…左キー)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「10」の欄)における操作手順の意味内容「「※1」に「※2」移動(X:「※3」)、「※4」に「※5」移動(Y:「※6」)」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」〜「※6」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、選択入力ブロックSBの操作手順から、上下左右それぞれの操作回数(上:1回、下:0回、左:1回、右:3回)が別々にカウントされ、右方向の操作回数(3回)を正の値、左方向の操作回数(1回)を負の値として、左右の操作回数が合算され、計算結果の値(=2)が条件別データにおける「※2」のデータとして設定される(ステップU31)。次に、「※2」のデータの値が正であると判定され(ステップU32;Yes)、条件別データにおける「※1」のデータが「右」に設定される(ステップU34)。次に、上方向の操作回数(1回)を正の値、下方向の操作回数(0回)を負の値として、上下の操作回数が合算され、計算結果の値(=1)が条件別データにおける「※5」のデータとして設定される(ステップU35)。次に、「※5」のデータの値が正であると判定され(ステップU36;Yes)、条件別データにおける「※4」のデータが「上」に設定される(ステップU38)。次に、関数電卓内データ242を参照して関数電卓1Eにおける操作時点での表示レンジの最大値(Xmax,Ymax)と、カーソルキー22の操作後の表示レンジの最大値(Xmax’,Ymax’)とが比較され、X軸方向の移動量(=Xmax’-Xmax、ここでは「+2.53333」)が条件別データにおける「※3」のデータとされ、Y軸方向の移動量(=Ymax’-Ymax、ここでは「+1.26666」)が条件別データにおける「※6」のデータとされる(ステップU39)。そして、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」〜「※6」の位置に、当該「※1」〜「※6」のデータ内容が代入される(ステップU40)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「右に2移動(X:2.53333)、上に1移動(Y:+1.26666)」と、分節ブロックKの操作手順(ここではカーソルキー22の右キー,…左キー)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、図19(c)に示すように、エミュレータキー群2Eにおけるシフトキー25,「F2」キー26b,「F3」キー26c,EXEキー23をこの順に操作する、つまり、グラフ画像の表示状態からズームを指示する操作を行うと(ステップS3、ステップS4;No)、これら入力キーのキーアイコンIが操作履歴表示エリア220bに表示される(ステップS5)。また、このとき、エミュレータキー群2Eにおける各入力キーのうち、検知された入力キーが各検知タイミングで識別表示される(ステップS6)。
また、検知された入力キーの操作が関数電卓1で行われた場合のディスプレイ3の表示画面(ここでは座標系の表示範囲をズームした画面)が各検知タイミングでエミュレートして導き出され、表示画面表示エリア220dに表示される(ステップS7)。また、検知された各入力キーのキー名と、各検知タイミングでの関数電卓1Eの操作時状態とが対応付けられ、キー入力履歴データとして履歴データ記憶領域250に蓄積記憶される(ステップS8)。
次に、エミュレーションモードから出る旨の操作をユーザが行わず(ステップS2;No)、一定時間が経過する間にエミュレータキー群2Eに入力を行わないと(ステップS4;Yes)、シフトキー25,…EXEキー23の操作手順が入力ブロックBとして確定されて履歴データ記憶領域250内の操作履歴が分節されるとともに、この入力ブロックBが選択入力ブロックSBとして選択される(ステップS9)。また、このとき、操作履歴表示エリア220bに表示された操作手順における最後のキーアイコンI(ここではEXEキー23のアイコン)の直後に分節マークMが表示される。
次に、選択入力ブロックSBのキー入力履歴データが履歴データ記憶領域250から読み出されて入力ブロックデータ展開領域251に記憶され(ステップT1)、最初のキー入力時点での関数電卓1Eの操作時状態(ここではグラフ画像表示状態)が読み出される(ステップT2)。
次に、この操作時状態(グラフ画像表示状態)に対応し、かつ、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データの操作手順(ここではシフトキー25,…EXEキー23)に前方一致する登録キー操作データ241aが操作内容記憶テーブル241から検索され、完全一致する登録キー操作データ241a(図5の番号「11」の欄参照)があると判定され(ステップT3;Yes)、当該登録キー操作データ241aが特定される。また、このとき、入力ブロックデータ展開領域251に記憶されたキー入力履歴データのうち、特定された登録キー操作データ241aに一致する部分の操作手順(ここではシフトキー25,…EXEキー23)が分節ブロックKとされ、分節ブロック記憶領域252に記憶される。
次に、特定された登録キー操作データ241a(図5の番号「11」の欄)における操作手順の意味内容「Zoom−in(「※1」×「※2」)」が操作内容記憶テーブル241から読み出されて、意味内容記憶領域253に記憶される(ステップT5)。
次に、読み出した意味内容のデータに参照指示記号「※1」,「※2」が含まれると判定された後(ステップT6;Yes)、関数電卓内データ242から関数電卓1Eでのズーム操作時のX軸方向,Y軸方向の拡大倍率(XFact=3,YFact=3)が読み出されるとともに(ステップU51)、これらが条件別データにおける「※1」,「※2」のデータとして設定され(ステップU52)、意味内容記憶領域253の意味内容データにおける参照指示記号「※1」,「※2」の位置に、当該「※1」,「※2」のデータ内容が代入される(ステップU53)。
そして、意味内容記憶領域253に記憶された意味内容データ「Zoom−in(3×3)」と、分節ブロックKの操作手順(ここではシフトキー25,…EXEキー23)とが対応付けられて入力ブロック表示エリア220cに表示され(ステップT8)、入力ブロックデータ展開領域251にキー入力履歴データが残っていないと判定される(ステップT9;No)。
以上、本実施の形態によれば、図6のステップS9,S10,S11〜S15や、図13〜図21等に示したように、関数電卓1に対する複数種類の操作手順それぞれに、当該操作手順の意味内容が対応付けられて操作内容記憶テーブル241に記憶されるとともに、仮想実行された関数電卓1について行われた操作の履歴が、一連の操作手順からなる1つ以上の入力ブロックBに分節されて記憶され、ユーザ操作に基づいて入力ブロックBの何れかが選択入力ブロックSBとして選択されると、操作内容記憶テーブル241における操作手順の何れかに一致する分節ブロックKに選択入力ブロックSBが分節され、関数電卓1に対して選択入力ブロックSBの操作が行われた場合の当該関数電卓1の表示画面が導き出されるとともに、この表示画面と、選択入力ブロックSBにおける各分節ブロックKの操作手順とが表示され、各分節ブロックKの操作手順の意味内容が当該操作手順に対応付けて表示されるので、数式の入力操作以外であっても、関数電卓1での操作履歴や表示画面を表示させることができ、また、数式構成要素を入力する以外の操作であっても、複数のキーを組み合わせた操作手順の意味内容を表示させることができる。そして、入力ブロックBを分節した分節ブロックKそれぞれに意味内容が対応付けられて表示されるので、入力ブロックB内の各操作がどのような意味内容を持っているのかを明示させることができる。よって、従来と比較して操作手順についての理解度を向上させることができる。
また、図6のステップS18〜19や図15(a),図17等に示したように、操作履歴内で選択入力ブロックSBの分節位置がユーザ操作に基づいて変更されると、表示内容が更新されるので、操作履歴における任意の部分を選択入力ブロックSBとし、当該選択入力ブロックSBにおける各分節ブロックKの操作手順の意味内容を表示させることができる。従って、操作手順についての理解度をいっそう向上させることができる。
また、図6のステップS5や図13〜図21等に示したように、操作履歴表示エリア220bに操作履歴が表示されるので、操作履歴中の何れの部分を選択入力ブロックSBとして選択しているかを容易に把握することができる。
また、図11のステップU39や図12のステップU52、図19(b),(c)等に示したように、移動操作やズーム操作が行われる場合には、移動量やズーム量が当該操作手順の意味内容に含めて表示されるので、操作手順についての理解度をいっそう向上させることができる。
なお、上記の実施の形態における関数電卓1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明に係る電子機器をパソコン200として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、関数電卓、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム240は、パソコン200に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
また、関数電卓エミュレーション処理がパソコン200で行われることとして説明したが、教師用の関数電卓1で行われることとしても良い。
また、ディスプレイ220には表示画面表示エリア220dが1つ形成され、この表示画面表示エリア220dには、選択入力ブロックSBの末尾までの操作手順の操作が関数電卓1に対して行われた場合のディスプレイ3の表示画面が表示されることとして説明したが、ディスプレイ220に表示画面表示エリア220dが2つ形成されて、選択入力ブロックSBの末尾までの操作手順の操作が関数電卓1に対して行われた場合のディスプレイ3の表示画面と、選択入力ブロックSBまでの操作手順の操作が関数電卓1に対して行われた場合のディスプレイ3の表示画面とがそれぞれ表示されることとしても良い。この場合には、例えば上述の図13(b)の状態では、図20(a)に示す内容が各表示画面表示エリア220dに表示され、上述の図14(a)の状態では、図20(b)に示す内容が各表示画面表示エリア220dに表示され、上述の図14(b)の状態では、図21(a)に示す内容が各表示画面表示エリア220dに表示され、上述の図15(a)の状態では、図21(b)に示す内容が各表示画面表示エリア220dに表示されることとなる。但し、図20,図21では、選択入力ブロックSBまでの操作手順が行われた場合の表示画面が左側の表示画面表示エリア220dに表示され、選択入力ブロックSBの末尾までの操作手順が行われた場合の表示画面が右側の表示画面表示エリア220dに表示されている。