JP2015176483A - 画像処理プログラム、画像処理方法、及び情報処理装置 - Google Patents

画像処理プログラム、画像処理方法、及び情報処理装置 Download PDF

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Shintaro Kida
慎太郎 木田
伸一 田代
Shinichi Tashiro
伸一 田代
茂 高本
Shigeru Takamoto
茂 高本
亨 戸口
Toru Toguchi
亨 戸口
藤田 香織
Kaori Fujita
香織 藤田
佐伯 敦
Atsushi Saeki
敦 佐伯
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Abstract

【課題】新聞記事等のようにある纏まった領域に限定されるとは限らない資料の一部を抽出して保存しておくような場合に、簡単な操作で画像の所望の領域を抽出した部分画像を取得する技術を提供する。
【解決手段】画像処理プログラムにおいて、表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する、処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図3

Description

本願は、画像処理プログラム、画像処理方法、及び情報処理装置に関する。
スマートフォンやタブレット端末等の情報通信端末等を利用して、1又は複数の人にデータ等の情報の提供を行うシステムが存在する。例えば、学校等の授業において、生徒毎にタブレット端末等を配布し、先生と生徒とが、撮影した写真や画像キャプチャ、ファイル、文字情報等を共有して閲覧可能にするシステム等がある。このように、情報通信端末を利用することで、先生から配布されたワークファイルや写真、デジタル教科書等の資料を参照できるだけでなく、一部を抽出して保存する等の作業も行うことができる。
特開2013−41332号公報 特開2007−28536号公報 特開2003−141105号公報
しかしながら、配布された資料の一部を抽出して保存しておくような場合、抽出部分は、新聞記事等のようにある纏まった領域に限定されるとは限らない。そのため、部分的な画像の抽出を行うには、画像の所望の領域を指定するための操作技術が必要となり、簡単な作業ではなかった。
1つの側面では、本発明は、簡単な操作で画像の所望の領域を抽出した部分画像を取得することを目的とする。
一態様における画像処理プログラムは、表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する、処理をコンピュータに実行させる。
簡単な操作で画像の所望の領域を抽出した部分画像を取得することができる。
本実施形態における情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理の一例を示すフローチャートである。 モード設定時の画面例について説明するための図である。 第1のモードパターンにおける抽出対象領域の一例を示す図である。 第2のモードパターンにおける抽出対象領域の一例を示す図である。 第3のモードパターンにおける抽出対象領域の一例を示す図である。 抽出対象領域が特定された後の画面例を示す図である。 キャプチャ画面の一例を示す図である。 サムネイル画像の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、実施例について詳細に説明する。
<本実施形態における情報処理装置の機能構成例>
図1は、本実施形態における情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。図1の例において、情報処理装置10は、設定部11と、モード切替部12と、タッチ位置取得部13と、領域特定部14と、表示制御部15と、表示部16と、記憶部17と、通信部18と、制御部19とを有する。
設定部11は、情報処理装置10の画面上に表示させる画像や文字情報等に対して、どの部分を抽出するかのモードの設定を行う。設定部11は、例えば本実施形態における画像処理プログラムの実行後に、予め設定された画像を抽出するための複数のモードの種類をアイコンやメニュー、ダイアログボックス等で画面に提示して、ユーザに選択させることで、モードの設定を行ってもよい。
モードの設定としては、例えば画面に表示された画像に対し、ユーザが所望する一部の画像領域を、ユーザの指やタッチペン等でタッチ操作によりなぞることで抽出する「フリーハンドモードのON/OFF」を設定する。また、本実施形態では、フリーハンドモードに対し、更に複数の詳細モードを設定することができる。
本実施形態における詳細モードのパターンとしては、例えばタッチ操作によりなぞられた部分(タッチ操作の軌跡上の部分)を選択する第1のモードパターンがある。また、詳細モードのパターンとしては、例えばフリーハンドで囲まれた領域であって、画面上のなぞられた領域において、その軌跡が閉ループであると検出した場合に、閉ループで囲まれた画像部分(閉ループ領域)を選択する第2のモードパターンがある。なお、閉ループ領域とは、例えばタッチ操作によりなぞられた軌跡が、他の軌跡と交わることで得られる軌跡内の領域であるが、これに限定されるものではない。
また、詳細モードのパターンとしては、例えば画面をXY平面とし、フリーハンドでなぞられた領域のXY座標軸の最大領域を抽出する第3のモードパターンがある。したがって、第3のモードパターンにより抽出される領域は、例えばなぞられた領域のX軸に対する最大(MAX)値及び最小(MIN)値と、Y軸に対する最大値及び最小値との4点で囲まれた矩形領域である。第3のモードパターンは、言い換えれば、タッチ操作の軌跡のうち、表示部16の画面の縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出する。
詳細モードのパターンとしては、上述した第1〜第3のモードパターンに限定されるものではなく、他のモードパターンを有していてもよい。例えば、ユーザが画面をタップすることで、画面全体を選択するモードや、スワイプ操作により画像領域を選択するモード等を有していてもよい。
上述した設定部11による各種設定は、ユーザ等による画像領域の指定の前に予め設定されていることが好ましい。設定部11により設定された情報は、記憶部17等に記憶される。
モード切替部12は、表示部16の画面に表示された情報(例えば、画像)の一部を抽出するため、その一部の領域を指定するモードの切り替えを行う。モード切替部12において、切り替えられるモードは、上述した設定部11により設定されたモードである。
タッチ位置取得部13は、ユーザの指やユーザが操作するタッチペン等による表示部16の画面上のタッチ操作位置を取得する。例えば、タッチ位置取得部13は、タッチ操作するタッチペン等による画面上のタッチ位置(座標)を取得する。また、タッチ位置取得部13は、タッチ操作によりなぞられた軌跡に対応する連続的なタッチ位置の座標を取得する。
また、タッチ位置取得部13は、最初にタッチされた位置と、最後にタッチされた位置の座標を取得する。最初にタッチされた位置とは、例えば画面をタッチしていない状態から指等で画面にタッチしたときの座標値である。また、最後にタッチされた位置とは、例えば最初に画面をタッチした時間から所定時間経過後にタッチしていた位置等である。なお、最後にタッチされた位置とは、これに限定されるものではなく、例えば移動中のタッチの軌道が停止してから所定時間経過後のタッチ位置であってもよく、画面をなぞっている指等が画面から離れたときの位置であってもよいが、これに限定されるものではない。
また、タッチ位置取得部13は、マウス等の入力インターフェース等による入力により、表示部16の画面上にカーソル等が表示されている場合には、そのカーソルに対応付けられた位置を取得する。また、タッチ位置取得部13は、タップやダブルタップ等の動作に対応させてタッチ位置を取得してもよく、フリックやスワイプのようなタッチ位置の移動情報、ピンチインやピンチアウト等のような複数の指等を用いた操作内容を取得することができる。
領域特定部14は、設定部11による抽出モードの種類と、タッチ位置取得部13により得られるタッチ操作の軌跡に基づいて画像抽出対象領域を特定する。また、領域特定部14は、特定した画像抽出対象領域に対応する画像データ(部分画像)を抽出する。また、領域特定部14は、抽出した画像データを記憶部17に記憶(保存)する。
例えば、領域特定部14は、表示された画像のうち、タッチ操作の軌跡上の部分を画像抽出対象領域として特定する。また、領域特定部14は、例えばタッチ操作の軌跡が閉ループを形成したことを検出すると、検出した閉ループ領域を画像抽出対象領域として抽出してもよい。
また、領域特定部14は、例えばタッチ操作の軌跡のうち、表示部16の画面の縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定してもよい。
また、領域特定部14は、例えば連続してなぞるタッチ操作の軌跡の開始点と終了点との間の途中部分が開始点と終了点とを対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも上述した途中部分がはみ出さないように矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象領域として特定してもよい。なお、この場合、拡張した矩形領域は、例えば軌跡を囲む最小面積の四角形であるが、これに限定されるものではなく、他の形状でもよい。
表示制御部15は、本実施形態における画像の抽出を行うための処理を実行する指示を受け付けたり、設定部11によりユーザにモードを設定させるための画面、アイコン、メニュー、ダイアログボックス等を表示する。
また、表示制御部15は、タッチ位置取得部13により取得されたなぞられた部分の位置情報(タッチ位置)を画面に表示する。また、表示制御部15は、領域特定部14により特定された抽出対象部分が示された画像を表示する。表示制御部15は、抽出する画像の一部がどの部分であるかをユーザに提示するために、タッチ操作の軌跡上の部分をタッチ操作の軌跡上以外の部分と識別可能に表示してもよい。この場合、表示制御部15は、タッチ操作の軌跡上の部分をタッチ操作の軌跡上以外の部分とは色を変えて識別可能としてもよい。どのような色に替えるかについては、予め設定部11により設定することができるが、任意の色を用いることができる。
また、特定されたした領域の表示方法については、これに限定されるものではなく、例えば、斜線や模様、領域の点滅等を行うことで識別してもよい。また、表示制御部15は、抽出した画像領域(部分画像)のキャプチャ画像やサムネイル画像を生成して表示してもよい。
表示部16は、記憶部17に記憶された配布資料や、各種画像や映像等のデータ、通信部18等を介して外部装置(例えば、他の情報処理装置、サーバ、一以上の情報処理装置から構成されるクラウドサーバ)等から配信されたデータ等を表示する。また、表示部16は、本実施形態における各モードにより抽出された部分画像を表示する。なお、上述したタッチ位置取得部13と、表示部16とは、例えば一体のタッチパネルディスプレイとして構成されていてもよい。この場合、タッチ位置取得部13は、表示部16をタッチした位置(座標)を取得する。
記憶部17は、本実施形態における画像処理時に用いられる各種データ等を記憶する。例えば、記憶部17は、本実施形態におけるモード設定情報や、表示内容に関する設定情報、抽出される前の情報(例えば、全体画像)、抽出された後の情報(例えば、部分画像)等を記憶するが、これに限定されるものではない。記憶部17は、処理結果を示すログ情報(履歴情報)やエラー情報、外部装置とデータの送受信を行うための通信設定情報等を記憶してもよい。
通信部18は、例えばインターネットやLocal Area Network(LAN)等に代表される通信ネットワークを介して外部装置とデータの送受信を行う。なお、通信ネットワークは、有線でも無線でもよく、これらの組み合わせでもよい。
制御部19は、本実施形態における画像処理を行うための各構成全体を制御する。制御部19の制御としては、例えば設定部11による設定、モード切替部12による部分画像の抽出時のモード設定、タッチ位置取得部13によるタッチ位置の取得、領域特定部14による画像抽出対象領域(切り出し領域)の特定、表示制御部15による表示制御、表示部16による表示等を行う。なお、制御部19による制御内容は、これに限定されるものではなく、例えば配布情報の資料要求処理や、各種情報のダウンロードやアップロード処理、異常発生時のエラー処理等を行うことができる。
図1の例に示す情報処理装置10は、例えばスマートフォン、タブレット端末、Personal Digital Assistant(PDA)等の情報通信端末である。また、情報処理装置10は、電子ボート(電子黒板等)や汎用のPersonal Computer(PC)、ゲーム機器、音楽再生装置等でもよい。
<情報処理装置10のハードウェア構成例>
図2は、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2の例において、情報処理装置10は、マイクロフォン(以下、マイクという)21と、スピーカ22と、表示部23と、操作部24と、センサ部25と、電力部26と、無線部27と、近距離通信部28と、補助記憶装置29と、主記憶装置30と、Central Processing Unit(CPU)31と、ドライブ装置32とを有し、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
マイク21は、ユーザが発した音声や、その他の音を入力する。スピーカ22は、通話相手先の音声を出力したり、着信音等の音を出力する。マイク21及びスピーカ22は、例えば、通話機能等により通話相手と会話するとき等に用いられる。
表示部23は、例えばLiquid Crystal Display(LCD)や有機Electro Luminescence(EL)等のディスプレイである。また、表示部23は、例えばディスプレイとタッチパネルとを有するタッチパネルディスプレイ等でもよい。表示部23は、例えば上述した表示部16の一例に対応する。
操作部24は、操作ボタン、タッチパネル等である。操作ボタンは、例えば電源ボタン、音量調整ボタン、その他の操作ボタンである。また、タッチパネルは、例えばディスプレイ(表示部23)とタッチパネルとが重畳されたタッチパネルディスプレイとして構成される。タッチパネルは、例えば抵抗膜方式や静電容量方式、光学式、電磁誘導方式等を利用することができ、例えばソフトウェアキーボードへのタッチ入力が行える程度のサンプリングレート及び分解能があれば方式は問わない。操作部24は、例えば上述したタッチ位置取得部13の一例に対応する。
センサ部25は、情報処理装置10のある時点又は継続的な動作を検出する。例えば、センサ部25は、情報処理装置10自体の傾き角度、加速度、方向、位置等を検出するが、これに限定されるものではない。なお、センサ部25としては、例えばアナログ出力の加速度センサを有するが、これに限定されるものではなく、例えば傾きセンサやジャイロセンサ、Global Positioning System(GPS)等を有していてもよい。
電力部26は、情報処理装置10の各構成に対して電力を供給する。電力部26は、例えばバッテリ等の内部電源であるが、これに限定されるものではない。電力部26は、電力量を常時又は所定の時間間隔で検出し、電力量の残量等を監視することもできる。
無線部27は、例えばアンテナ等を用いて基地局からの無線信号(通信データ)を受信したり、アンテナを介して無線信号を基地局に送信する通信データの送受信部である。
近距離通信部28は、例えば赤外線通信やBluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)等の通信手法を用いて、他の情報処理装置や外部装置との近距離通信を行う。上述した無線部27及び近距離通信部28は、外部装置等との間でデータの送受信を可能とする通信インターフェースである。
補助記憶装置29は、例えばHard Disk Drive(HDD)やSolid State Drive(SSD)等のストレージ手段である。補助記憶装置29は、各種のプログラム等を記憶し、必要に応じてデータの入出力を行う。
主記憶装置30は、CPU31からの指示により補助記憶装置29から読み出された実行プログラム等を格納したり、プログラム実行中に得られる各種情報等を記憶する。主記憶装置30は、例えばRead Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等であるが、これに限定されるものではない。補助記憶装置29及び主記憶装置30は、例えば上述した記憶部17の一例に対応する。
CPU31は、オペレーティングシステム等の制御プログラム、及び主記憶装置30に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御することで、画像処理における各処理を実現する。
具体的には、CPU31は、例えば表示部23や操作部24等から得られるプログラムの実行指示等に基づき、補助記憶装置29にインストールされたプログラムを実行させることにより、主記憶装置30上でプログラムに対応する処理を行う。例えば、CPU31は、画像処理プログラムを実行させることで、上述した設定部11によるモード設定、モード切替部12による部分画像の抽出時のモード切り替え、タッチ位置取得部13によるタッチ位置の取得、領域特定部14による画像抽出対象領域の特定等の処理を行う。また、CPU31は、画像処理プログラムを実行させることで、表示制御部15による表示制御、表示部16による表示、記憶部17によるデータの読み出しや書き込み、通信部18によるデータの送受信等の処理を行う。CPU31における処理内容は、上述した内容に限定されるものではない。CPU31により実行された内容は、必要に応じて補助記憶装置29等に記憶される。
ドライブ装置32は、例えば記録媒体33等を着脱自在にセットすることができ、セットした記録媒体33に記録された各種情報を読み込んだり、所定の情報を記録媒体33に書き込むことができる。ドライブ装置32は、例えば媒体装填スロット等であるが、これに限定されるものではない。
記録媒体33は、上述したように実行プログラム等を格納するコンピュータで読み取り可能な記録媒体である。記録媒体33は、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。また、記録媒体33は、Universal Serial Bus(USB)メモリ等の可搬型記録媒体であってもよいが、これに限定されるものではない。
本実施形態では、上述したコンピュータ本体のハードウェア構成に実行プログラム(例えば、画像処理プログラム等)をインストールすることで、ハードウェア資源とソフトウェアとが協働して本実施形態における画像処理等を実現することができる。また、上述した画像処理に対応する画像処理プログラムは、例えば装置上で常駐している状態であってもよく、起動指示により起動させてもよい。
上述した情報処理装置10は、一態様として、例えば表示装置一体型のタッチパネルディスプレイを搭載したデバイスと、その上で動作するソフトウェアとを用いて実装される。ソフトウェアの部分は、等価な働きをするハードウェアによって実現されていてもよい。また、情報処理装置10は、例えばPC等のハードウェア構成により実現されていてもよい。
<画像処理の一例>
次に、情報処理装置10における画像処理の一例について、フローチャートを用いて説明する。図3は、画像処理の一例を示すフローチャートである。なお、図3の例に示す画像処理では、処理実行の前に予め設定部11によるモード等の各種設定がなされているものとする。また、図3の例では、本実施形態によるフリーハンドによる部分画像の抽出モードとして、上述した第1〜第3のモードパターンが設定されているものとして説明するが、これに限定されるものではない。
図3の例において、情報処理装置10の設定部11は、ユーザ等からの指示により、表示されている画像の一部を抽出して保存するためのモード(例えば、フリーハンドモード)の選択を受け付け(S01)、更に詳細モードの選択を受け付ける(S02)。なお、S01及びS02の処理において、モード切替部12は、表示部16の画面上に表示されたアイコンやメニュー、ダイアログボックス等に対してユーザが選択したモードを受け付けることができるが、これに限定されるものではない。
次に、情報処理装置10のモード切替部12は、S02の処理で受け付けたモードに切り替える(S03)。次に、情報処理装置10のタッチ位置取得部13は、ユーザから選択されたモードが上述した第1のモードパターンか否かを判断する(S04)。タッチ位置取得部13は、第1のモードパターンである場合(S04において、YES)、情報処理装置10のタッチ位置取得部13は、タッチ開始(開始点)を受け付け(S05)、なぞられた部分の位置情報(座標等)を取得する(S06)。なお、S06の処理では、画面上のどの部分がなぞられたかがユーザに分かるように、表示制御部15は、指等でなぞられた部分の位置に対応する軌跡情報を表示部16に表示してもよい。また、タッチ位置取得部13は、S06の処理で取得した位置情報を内部メモリ等に一時的に記憶してもよい。
次に、情報処理装置10は、表示部16の画面をタッチ操作している指が画面から離れたか否かを判断する(S07)。S07の処理では、ユーザの指が離れたことにより、終了点として認識したか否かを判断するものである。S07の処理では、例えば開始点を受け付けてから所定時間経過後のタッチ位置を受け付けたか否かで判断してもよい。また、S07の処理では、所定間隔毎に指が離れたか否かを判断する。
S07の処理において、指が離れていない場合(S07において、NO)、S06の処理に戻る。つまり、指が離れたと判断されるまで、なぞられたタッチ位置(軌跡上の位置)の情報が記憶される。また、S07の処理において、指が離れた場合(S07において、YES)、情報処理装置10の領域特定部14は、上述した開始点から終了点までの軌跡と、第1のモードパターンにおける領域特定条件とに基づいて、抽出対象領域を特定する(S08)。第1のモードパターンでは、タッチの操作の軌跡上の部分が画像抽出対象領域として特定される。
また、タッチ位置取得部13は、S04の処理において、第1のモードパターンでない場合(S04において、NO)、上述した第2のモードパターンであるか否かを判断する(S09)。第2のモードパターンである場合(S09において、YES)、タッチ位置取得部13は、タッチ開始(開始点)を受け付け(S10)、なぞられた部分の位置情報を取得する(S11)。なお、S11の処理では、上述したように軌跡情報を表示部16に表示してもよい。また、取得した位置情報は、内部メモリ等に一時的に記憶される。
次に、領域特定部14は、なぞれられた軌跡が閉ループとなったか否かを判断し(S12)、閉ループでない場合(S12において、NO)、S11の処理に戻る。つまり、閉ループになるまで処理が継続される。また、閉ループである場合(S12において、YES)、領域特定部14は、その閉ループ内を抽出領域として選択する(S13)。
次に、タッチ位置取得部13は、ユーザの指が表示部16の画面から離れたか否かを判断し(S14)、ユーザの指が離れていない場合(S14において、NO)、S11の処理に戻る。また、ユーザの指が離れた場合(S14において、YES)、開始点及び終了点の位置座標と、第2のモードパターンにおける領域特定条件とに基づいて、抽出対象領域を特定する(S15)。第2のモードパターンでは、連続してなぞられるタッチ操作の軌跡が閉ループを形成したことを検出すると、その閉ループで囲まれた画像部分が画像抽出対象として特定される。
また、タッチ位置取得部13は、S09の処理において、第2のモードパターンでない場合(S09において、NO)、上述した第3のモードパターンであるとして処理を行う。
タッチ位置取得部13は、ユーザの指等によるタッチ開始(開始点)を受け付け(S16)、なぞられた部分の位置情報を取得する(S17)。なお、S17の処理では、上述したように軌跡情報を表示部16に表示してもよい。また、取得した位置情報は、内部メモリ等に一時的に記憶される。
次に、タッチ位置取得部13は、指が離れたか否か(終了点)を判断し(S18)、指が離れていない場合(S18において、NO)、S17の処理に戻る。また、指が離れた場合(S17において、YES)、タッチ位置取得部13は、なぞられた部分のうちX軸の最大値及び最小値、Y軸の最大値及び最小値を取得し(S19)、S19の処理で得られた情報と、第3のモードパターンにおける領域特定条件とに基づいて、抽出対象領域を特定する(S20)。第3のモードパターンでは、例えばタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイント(例えば、Y軸の最大値、最小値)のそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイント(例えば、X軸の最大値、最小値)のそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定される。
また、第3のモードパターンとして、例えばタッチ操作の軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも途中部分がはみ出さないように矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象領域として特定してもよい。
次に、情報処理装置10の表示制御部15は、S08、S15,又はS20の処理により特定された抽出対象領域を保存するための保存ボタンを表示部16に表示し(S21)、ユーザが保存ボタンを押したか否かを判断する(S22)。上述したS21の処理では、保存ボタンと共に、キャンセルボタン等を表示させてもよい。また、S21の処理では、ボタンを表示してから所定時間(例えば、3〜5秒等)内にボタンを選択されたか否かを判断してもよい。上述したS22の処理では、例えばユーザが指定したタッチ位置が、表示された保存ボタンの領域内にあるか否かにより判断することができるが、これに限定されるものではない。
S22の処理において、画面に表示された保存ボタンが所定時間以上押さなかった場合(S22において、NO)、情報処理装置10の制御部19は、保存ボタンを画面から消去すると共に特定された抽出対象領域を解除してS01の処理に戻る。なお、保存ボタンを所定時間以上押さなかった場合には、S01の処理に戻らずに画像処理を終了してもよい。また、制御部19は、画面に表示されたキャンセルボタン等を押した場合にも、所定期間内に保存ボタンを押さなかった場合と同様の処理を行ってもよい。
また、S22の処理において、保存ボタンを押した場合(S22において、YES)、表示制御部15は、画面キャプチャ保存確認画面を表示し(S23)、ユーザに確認を促す。ここで、制御部19は、ユーザが保存ボタンを押したか否かを判断し(S24)、保存ボタンを押さなかった場合(S24において、NO)、S01の処理に戻る。なお、キャンセルボタンを押した場合に処理を終了してもよい。
また、制御部19は、保存ボタンが押されたことを受け付けた場合(S24において、YES)画像を記憶部17に保存し(S25)、処理を終了する。なお、上述した保存処理は、領域特定部14が行ってもよい。上述の処理においては、第1〜第3のモードパターンを用いて処理を行ったが、モードパターンの種類や順序やモードパターン数については、これに限定されるものではない。例えば、フリーハンドモード以外のモードとして、画面をタップすることで、画面全体を選択するモードや、スワイプ操作により抽出する領域を選択するモードがあってもよい。本実施形態では、予め設定されたモードパターンに基づいて、抽出対象領域が特定される。
また、本実施形態では、例えば、上述したS21の処理において、保存ボタンを表示した場合に、詳細モードの選択画面を表示し、ユーザがモードの切り替えを行うと、その切り替えにあった画面を表示して、ユーザに保存するか否かを確認してもよい。なお、この場合には、全てのモードについて並列的に抽出対象領域を特定するまでの処理を実行しておくことが好ましい。これにより、ユーザのモードの切り替えに応じて、すぐに対応する領域を特定することができる。
<画面例>
次に、本実施形態における画像処理を行うための各種画面例について、図を用いて説明する。図4は、モード設定時の画面例について説明するための図である。図4の例では、タッチパネルディスプレイ等の情報処理装置10を用いているが、これに限定されるものではない。また、図4の例では、通信ネットワーク等を介して接続される外部装置(サーバ)等から配信された小学校用の資料が表示されているが、抽出対象の画像については、これに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、図4(A)に示すように表示部16の画面に表示された基本画像40から本実施形態における操作により、基本画像40の一部の画像(部分画像)を抽出する処理を行う。この場合、複数の処理内容を選択して行うことができるメニューバー41が表示されており、その中から予め表示画面の一部をキャプチャ(一時保存)するアイコン(例えば、アイコン41a)の選択を受け付ける。これにより、図4(B)に示すように、画像の一部を抽出するための設定入力画面42等が行われる。例えば、図4(B)の画面では、抽出範囲を指定するためのモードを設定する各種のボタン43が表示される。
例えば、「メニューへ」ボタン43−1は、図4(B)に示す画面モードを解除して図4(A)の基本画像40が表示される画面に戻るためのボタンである。また、「フリーハンド」ボタン43−2は、本実施形態における画像の一部を抽出して保存するためのモードを選択するためのボタンである。「タップ・スワイプ」ボタン43−3は、タップやスワイプ操作により画面全体等を保存するモードを選択するためのボタンである。
本実施形態では、フリーハンドボタン43−2の選択を受け付けると、ポップアップ画面44により詳細モードが表示される。詳細モードでは、上述した3つのモード(なぞられた領域(第1のモードパターン)、囲まれた領域(第2のモードパターン)、最小・最大領域(第3のモードパターン))が表示される。ユーザが上述した詳細モードから1つを選択することで、情報処理装置10は、そのモードに合わせた抽出対象領域の特定が行われる。
<各モードパターンにおける抽出対象領域について>
次に、上述した第1〜第3のモードパターンにおける抽出対象領域について、図を用いて説明する。
<第1のモードパターンにおける抽出対象領域の一例>
図5は、第1のモードパターンにおける抽出対象領域の一例を示す図である。図5の例に示す第1のモードパターンは、タッチ操作による軌跡上の部分(なぞられた部分)のみを選択するものである。なお、タッチ操作による軌跡上の部分とは、例えば画面に対して連続的にタッチ操作された、いわゆる一筆書きによる軌跡上の部分である。
例えば、ユーザの指51が画面上をタッチし、図5の点線に示すタッチ操作の軌跡があった場合、そのタッチ位置の軌跡上の部分52が、抽出対象領域として特定される。なお、第1のモードパターンでは、タッチ位置の軌跡に対して予め設定された幅W(例えば、例えば1〜5cm程度)を有する領域が選択される。この幅は、画面に接している指の太さ(接触面の大きさ)に対応して設定してもよい。また、タッチペン等で画面をなぞっている場合には、細い線になるため、その線を中心にして所定の幅(太さ)を持たせてもよい。
上述したように、第1のモードパターンでは、タッチ操作の軌跡に表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分が画像抽出対象領域として特定され、特定された画像抽出対象領域の画像データが抽出される。つまり、第1のモードパターンでは、なぞられた部分(軌跡上の部分)の塗りつぶしにより画像抽出対象領域が特定される。
<第2のモードパターンにおける抽出対象領域の一例>
次に、第2のモードパターンにおける抽出対象領域の一例について、図を用いて説明する。図6は、第2のモードパターンにおける抽出対象領域の一例を示す図である。図6(A)〜(C)は、それぞれの領域を選択する例を示すものである。第2のモードパターンでは、ユーザの指51によりなぞられた領域53で、軌跡が閉ループを検出した場合、閉ループで囲まれた部分の画像が抽出対象領域として特定される。
例えば、第2のモードパターンでは、開始点から終了点までの軌跡(なぞられた領域53)において、各点を所定時間間隔又は指の移動量が所定値以上になった場合に、その時点での位置(座標)をプロットしていく。また、第2のモードパターンにおいて、画面上の指の軌跡が、それまでなぞられていた他の軌跡と交わる場合に、その中の軌跡で囲まれた領域(閉ループ領域)が抽出対象領域となる。
図6(A)の例では、開始点と終了点が同じ位置にある。そのため、開始点から終了点までの軌跡(なぞられた領域53)で囲まれた閉ループ領域54−1が抽出対象領域として特定される。また、図6(B)の例でも開始点と終了点が交わっているため、その中の軌跡で囲まれた領域(閉ループ領域)が抽出対象領域として特定される。なお、図6(B)の例では、開始点と終了点以外で軌跡が一度交わっているため二つの閉ループ領域54−2,54−3が存在している。この場合、領域特定部14は、閉ループ領域54−2,54−3の両方を抽出対象領域として特定してもよく、最初にできた閉ループ領域54−2又は最後にできた閉ループ領域54−3を抽出対象領域として特定してもよい。
また、図6(C)では、開始点から終了点までのタッチ操作の軌跡(なぞられた領域53)において、交点が1カ所あるため、その部分のみの閉ループ領域54−4が特定された抽出対象領域となる。
なお、第2のモードパターンでは、軌跡が交わった場合に軌跡で囲まれた領域(閉ループ領域)を選択対象としたが、これに限定されるものではなく、軌跡同士が所定距離以内(例えば、約1cm未満)となった場合にも、閉ループ領域とみなして抽出対象領域を特定してもよい。この場合、軌跡が最も近くなる軌跡上の2点を直線等で結ぶことにより、閉ループ領域を形成することができるが、これに限定されるものではない。
<第3のモードパターンにおける抽出対象領域の一例>
次に、第3のモードパターンにおける抽出対象領域の一例について、図を用いて説明する。図7は、第3のモードパターンにおける抽出対象領域の一例を示す図である。第3のモードパターンでは、ユーザの指51によるタッチ操作において、指51の軌跡(なぞられた領域53)から得られる矩形領域を用いて抽出対象領域を特定する。
例えば、第3のモードパターンとして、タッチ操作の軌跡のうち、縦方向(Y方向)に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向(X方向)に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する。
例えば、図7(A)の例では、画面上に設定したXY軸に基づく座標系(XY座標系)において、ユーザのタッチ操作による指51の軌跡(なぞられた領域53)のうち、X軸に対する座標(X座標)の最大値及び最小値が横方向に最も離れた二つのポイントである。また、Y軸に対する座標(Y座標)の最大値及び最小値が、縦方向に最も離れた二つのポイントとなる。したがって、図7(A)に示すように、Y座標の最大値(Y軸MAX)及び最小値(Y軸MIN)を通る二つの横線a,bと、X座標の最大値(X軸MAX)及び最小値(X軸MIN)を通る二つの縦線c,dとで囲まれた領域55−1が、抽出対象領域として特定される。なお、図7(A)の例では、X座標の最大、最小と、Y座標の最大、最小との4点が定まるため、この4点に接する矩形領域を抽出対象領域として特定してもよい。
また、第3のモードパターンを選択した場合、上述した図6(C)と同様のタッチ操作の軌跡であっても、上述した図7(A)と同様の領域特定条件から、図7(B)に示すように異なる領域55−2を抽出対象領域として特定することができる。
例えば、第3のモードパターンでは、図7(C)に示すように、タッチ操作の軌跡(なぞられた領域53)の開始点と終了点との間の途中部分が開始点と終了点を対角線とする矩形領域56の外に位置する場合に、少なくとも途中部分がはみ出さないように矩形領域56を拡張した領域55−3を抽出対象領域として検出する。なお、拡張した矩形領域は、上述した軌跡を囲む最小面積の四角形であるが、これに限定されるものではなく、予め設定された形状であってもよい。図7(A)及び図7(C)の例では、結果的に同じ大きさの抽出対象領域が指定される。なお、図7(C)のモードパターンは、図7(A),(B)と異なるモードパターン(第4のモードパターン)として設定されていてもよい。
上述した各モードパターンにより選択された領域は、画面に表示され、その後、ユーザの指示(例えば、保存指示)等により、その領域内の画像(部分画像)が抽出されて、記憶部17等に保存される。
また、本実施形態では、上述したタッチ操作により選択された領域に対し、例えばピンチインやピンチアウト等の動作(2本の指を離したり、近づけたりする動作)を行うことで、領域の拡大、縮小等を行ってもよい。
<抽出対象領域が特定された後の画面例>
図8は、抽出対象領域が特定された後の画面例を示す図である。図8の例では、上述した第3のモードパターンにより画像抽出対象領域が特定された後の画面例を示している。 図8の例では、表示制御部15により、画面60に画像に対する抽出対象領域(タッチ操作の軌跡(なぞられた領域53)上の部分)61と、非抽出対象領域(タッチ操作の軌跡上以外の部分)62とが識別可能に表示されている。これにより、ユーザは、特定された抽出対象領域(切り出し部分)を容易に把握することができる。なお、抽出対象領域61と非抽出対象領域62との識別について、表示制御部15は、例えば画面60に対する抽出対象領域61と非抽出対象領域62とを色等を変えることで識別することができるが、これに限定されるものではない。例えば、表示制御部15は、抽出対象領域61と非抽出対象領域62とを、斜線や模様、領域の点滅等により識別可能にしてもよい。このような画面60をユーザが確認するとと共に、画面60に表示された保存ボタン63(図8の例では、「選択した領域を保存」)を選択すると、表示制御部15は、抽出対象領域内の画像(部分画像)の画面キャプチャを行い、そのキャプチャ画面を表示部16に表示する。
なお、本実施形態では、図8に示す画面60において、モードパターンの切替ボタンを表示し、モードの切替を行うことで、切り替えられたモードパターンに対応したモードを表示させることができる。
<キャプチャ画面の一例>
図9は、キャプチャ画面の一例を示す図である。図9に示すキャプチャ画面70には、特定された抽出対象領域71と、最終的に保存の決定をする保存ボタン72と、保存をキャンセルするキャンセルボタン73とを有する。なお、図9の例に示す抽出対象領域71は、図8で示した領域に相当する。
図9に示すように、キャプチャ画面70を有することで、ユーザは、各モードにより特定された画像の抽出対象領域を容易に把握することができ、保存ボタン72やキャンセルボタン73を選択することで、最終的に保存するか否かを判断し、所望の画像のみを保存することができる。なお、本実施形態では、例えば図9の画面を表示させずに、図8に示す保存ボタンを選択後に対応する領域の部分画像を記憶部17に記憶してもよい。
<サムネイル画像の一例>
図10は、サムネイル画像の一例を示す図である。図9の例に示すキャプチャ画面70において、ユーザが保存ボタン72を選択すると、抽出対象領域71に対応する部分画像が記憶部17に記憶される。このとき、予め設定されたフォルダ等に保存される。表示制御部15は、そのフォルダに保存されている部分画像を、図10に示す画面80によりサムネイル画像81として表示することができる。サムネイル表示により複数の部分画像を同時に確認することができる。
なお、図10の例では、算数の授業で用いた資料(画像)の一部を抽出しているため、算数のデータを保存するフォルダ内にサムネイル画像81が保存される。サムネイル画像81には、図10の例に示すように、ファイル名や作成者名、画像作成日時等の詳細情報も表示することができるが、これに限定されるものではない。
上述した各実施例は、その一部又は全部を組み合わせてもよい。例えば、上述した第1のモードパターンと第2のモードパターンとを組み合わせて、タッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として抽出すると共に、タッチ操作の軌跡が閉ループで形成する場合には、その閉ループ領域も抽出対象領域として抽出してもよい。この場合には、例えば図6(C)や図7(B)と同様の軌跡(なぞられた領域)であっても、図6(C)や図7(B)とは異なる抽出対象領域を抽出することができる。
上述した実施形態の一態様によれば、簡単な操作で画像の所望の領域を抽出した部分画像を取得することができる。なお、本実施形態における画像処理手法は、様々な分野に広く適用することができる。その一例は、Information and Communication Technology (ICT、情報コミュニケーション技術)活用授業への適用である。ICT活用授業に本実施形態における画像処理手法を適用することで、例えば先生が提示したワークシートの一部を抽出したり、水槽の写真からその中にいる魚の部分のみを抽出したり、デジタル教科書の一部を画面キャプチャして抽出したりして保存すること等ができる。本実施形態は、画像の一部の抽出を簡単な操作で実現できるため、例えば、小学生や中学生だけでなく、お年寄り等も含めた広い世代に適用可能である。
また、ICT活用授業が誰でも簡単にでき、授業の記録、学習の記録が蓄積されるため、蓄積されたデータを有効活用することができる。また、授業の見える化、児童生徒の学習履歴を分析することができる。したがって、データ活用による教育の質を向上できる。また、校内に留まらない学びの環境を提供することにより、保護者との情報共有、家庭学習の見える化、最適な教材や学習方法の推薦等により、家庭と学びの連続性を実現することができる。なお、上述した情報処理装置10は、上述した学校教育だけでなく、情報提供の一つのツールとして企業、個人等にも活用することができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形及び変更が可能である。
なお、以上の実施例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、
特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する、
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(付記2)
前記タッチ操作の軌跡上の部分は、連続的にタッチ操作された軌跡上の部分であることを特徴とする付記1に記載の画像処理プログラム。
(付記3)
前記タッチ操作の軌跡上の部分を前記タッチ操作の軌跡上以外の部分と識別可能に表示することを特徴とする付記1又は2に記載の画像処理プログラム。
(付記4)
前記識別可能に表示する際に、前記タッチ操作の軌跡上の部分を前記タッチ操作の軌跡上以外の部分とは色を変えて識別可能とすることを特徴とする付記3に記載の画像処理プログラム。
(付記5)
前記タッチ操作の軌跡が、閉ループを形成した場合に、前記閉ループで囲まれた領域を前記抽出対象領域として特定することを特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の画像処理プログラム。
(付記6)
表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する、
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(付記7)
前記縦方向に最も離れた二つのポイントは、画面上に設定したXY座標系におけるY座標の最大値及び最小値であり、前記横方向に最も離れた二つのポイントは、前記XY座標系におけるX座標の最大値及び最小値であることを特徴とする付記6に記載の画像処理プログラム。
(付記8)
表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、前記軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が前記開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも前記途中部分がはみ出さないように前記矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象として特定する、
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。(請求項6、図7)
(付記9)
前記拡張した矩形領域は、前記軌跡を囲む最小面積の四角形であることを特徴とする付記8に記載の画像処理プログラム。
(付記10)
情報処理装置が、
表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、
特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する、
ことを特徴とする画像処理方法。
(付記11)
情報処理装置が、
表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する、
ことを特徴とする画像処理方法。
(付記12)
情報処理装置が、
表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、前記軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が前記開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも前記途中部分がはみ出さないように前記矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象として特定する、
ことを特徴とする画像処理方法。
(付記13)
表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する領域特定部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記14)
表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する領域特定部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記15)
表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、前記軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が前記開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも前記途中部分がはみ出さないように前記矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象として特定する領域特定部を有することを特徴とする情報処理装置。
10 情報処理装置
11 設定部
12 モード切替部
13 タッチ位置取得部
14 領域特定部
15 表示制御部
16,23 表示部
17 記憶部
18 通信部
19 制御部
21 マイク
22 スピーカ
24 操作部
25 センサ部
26 電力部
27 無線部
28 近距離通信部
29 補助記憶装置
30 主記憶装置
31 CPU
32 ドライブ装置
33 記録媒体
40 基本画像
41 メニューバー
42 設定入力画面
43 ボタン
51 指
52 部分
53 なぞられた領域
54 閉ループ領域
55 領域
56 矩形領域
60,80 画面
61,71 抽出対象領域
62 非抽出対象領域
63,72 保存ボタン
70 キャプチャ画面
73 キャンセルボタン
81 サムネイル画像

Claims (12)

  1. 表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、
    特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する、
    処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  2. 前記タッチ操作の軌跡上の部分は、連続的にタッチ操作された軌跡上の部分であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  3. 前記タッチ操作の軌跡上の部分を前記タッチ操作の軌跡上以外の部分と識別可能に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記識別可能に表示する際に、前記タッチ操作の軌跡上の部分を前記タッチ操作の軌跡上以外の部分とは色を変えて識別可能とすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理プログラム。
  5. 表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する、
    処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  6. 表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、前記軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が前記開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも前記途中部分がはみ出さないように前記矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象として特定する、
    処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  7. 情報処理装置が、
    表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、
    特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 情報処理装置が、
    表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 情報処理装置が、
    表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、前記軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が前記開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも前記途中部分がはみ出さないように前記矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象として特定する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  10. 表示画像のうちタッチ操作の軌跡上の部分を抽出対象領域として特定し、特定した前記抽出対象領域の画像データを抽出して記憶部に保存する領域特定部を有することを特徴とする情報処理装置。
  11. 表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、縦方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの横線と、横方向に最も離れた二つのポイントのそれぞれを通る二つの縦線とで囲まれる領域を抽出対象領域として特定する領域特定部を有することを特徴とする情報処理装置。
  12. 表示画像に対するタッチ操作の軌跡のうち、前記軌跡の開始点と終了点の間の途中部分が前記開始点と終了点を対角線とする矩形領域の外に位置する場合に、少なくとも前記途中部分がはみ出さないように前記矩形領域を拡張した矩形領域を抽出対象として特定する領域特定部を有することを特徴とする情報処理装置。
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