以下、本発明の一実施の形態の撮像装置を図面に基づいて説明する。
[構成]
<撮像装置外観構造>
図1は、本発明の実施形態に係わる撮像装置としての撮像システム、すなわち画像入力装置であるデジタルカメラの正面図である。
また、図2は図1のデジタルカメラの平面図(上面図)、図3は図1のデジタルカメラの背面図(裏面図)である。図1〜図3において、1はデジタルカメラのカメラボディ(装置本体)でる。
図1に示したようにカメラボディ1の正面1aには、中央より右寄りに配設された鏡胴配置部2aと、鏡胴配置部2aに出没可能に配置された鏡胴ユニット2と、鏡胴ユニット2の右斜め上側に配置されたリモコン受光部3と、撮像レンズであるレンズユニットを格納している鏡胴ユニット2、及びリモコン受光部3の上方に位置させられた左右に延びる光学部品配設部4等が設けられている。この光学部品配設部4には、左側からストロボ発光部5,測距ユニット6,光学ファインダ7が順に配置されている。この測距ユニット6は、被写体(撮像対象)までの距離を測定するのに用いられる。
また、図1〜図3に示したようにカメラボディ1の上面1bには、レリーズシャッターSW1と、ダイアル式のモード切換用スイッチであるモードダイアルSW2と、数値表示等に用いられるサブLCD(サブ液晶表示器)8が表示部(表示装置)として設けられている。このモードダイアルSW2は、いろいろな撮像モード(撮影モード)や再生モードなどの切り替えに用いられる。このサブLCD8には、撮影可能な残枚数やバッテリーエンドなどを表示可能になっている。
更に、図3に示したように、カメラボディ1の背面1cの上部には、左側に位置させた光学ファインダ7の覗き窓7aと、覗き窓7aの下方に位置させたオートフォーカル確認用光源(オートフォーカル確認用発光ダイオード)LED1およびストロボ充電完了をユーザに知らせるためのストロボ充電確認用光源(ストロボ充電確認用発光ダイオード)LED2が設けられている。しかも、図3に示したように、カメラボディ1の背面1cの上部には、レリーズシャッターSW1に対応させて右側に位置させたWIDE用(広角用)のズームスイッチSW3及びTELE用(遠方用)のズームスイッチSW4と、モードダイアルSW2に対応させてズームスイッチSW3に隣接配置させたセルフタイマー/削除スイッチSW5等が設けられている。また、図3に示したように、カメラボディ1の背面1cの左側下部には、電源スイッチ9が設けられている。
また、図3に示したように、カメラボディ1の背面1cの上下方向中間部には、左側に位置させたLCDモニタ(画像表示部又は画像表示装置としての液晶モニタ)10と、LCDモニタ10の右側上部に隣接配置されたメニュースイッチ(MENU SW)SW6と、メニュースイッチSW6の右下側に配置されたスイッチ部11が設けられている。このメニュースイッチSW6の操作により、LCDモニタ10に設定等に用いるメニュー(項目)等が表示される。
また、スイッチ部11は、上移動兼用の上側のストロボスイッチ(上スイッチ)SW7と、右移動用の右側のスイッチ(右スイッチ)SW8と、下移動用の下側のマクロスイッチ(下スイッチ)SW9と、左移動兼用の左側の画像確認スイッチ(左スイッチ)SW10等を有する。この各スイッチSW7〜SW10等は、メニュースイッチSW6の操作によりLCDモニタ10に表示されたメニューの項目移動や数値の増減等の設定に用いられる。
更に、図3に示したように、カメラボディ1の背面1cの上下方向中間部には、LCDモニタ10の右側下部に隣接配置されたOKスイッチSW11と、スイッチ部11の右下に配置されたディスプレイスイッチSW12が設けられている。
図1,図3において、12はカメラボディ1の側面1dに解放するスロット(図示せず)のSDカード/電池蓋で、このスロット内には外部メモリーであるSDカード等が着脱可能に格納装着されるようになっている。
<制御回路>
図4は、図1〜図3に示したデジタルカメラの制御用回路を機能ブロック毎に図示した制御回路図である。
デジタルカメラは、図1の鏡胴ユニット2に設けられた図4のレンズユニット20と、CCD(固体撮像素子)としてのCMOSセンサ21を有する。このCMOSセンサ21には、レンズユニット20を介して被写体(撮像対象)が結像されるようになっている。
また、デジタルカメラは、AFE(アナログフロントエンドA/E)22をアナログ画像処理手段として有する。このAFE22は、後述するように、撮像素子駆動用のタイミングジェネレータ機能、および撮像素子出力信号をデジタル画像信号に変換する機能等を有する。
(レンズユニット20)
図4のレンズユニット20は、複数のレンズ群20Lとシャッター20Sを有し、複数のレンズ群20Lはズームレンズを構成している。この複数のレンズ群20Lは、モータドライバ(駆動手段)23の図示しないレンズ駆動モータ(レンズ駆動手段)により光軸方向にズーム駆動させられるようになっている。また、シャッター20Sは、モータドライバ23の図示しないシャッター駆動モータ(シャッター駆動手段)により開閉駆動制御されるようになっている。
(AFE22)
このAFE22は、タイミングジェネレータTGを有している。このタイミングジェネレータTGには、クロック生成部38からのクロック信号及び水平・垂直同期信号生成部37からのHD信号(水平同期信号),VD信号(垂直同期信号)が入力されるようになっている。そして、このタイミングジェネレータTGは、CMOSセンサ21の制御レジスタにHD信号(水平同期信号)およびVD信号(垂直同期信号)を駆動信号(駆動パルス信号)として入力して、CMOSセンサ21を駆動制御するようになっている。
そして、AFE22は、この駆動信号をCMOSセンサ21の制御レジスタに入力して、CMOSセンサ21を駆動制御することにより、CMOSセンサ21から映像信号(画像信号)であるセンサ出力電気信号(アナログ画像データ信号)を出力させるようになっている。
また、AFE22は、CMOSセンサ21から出力させたセンサ出力電気信号(アナログ画像データ信号)をサンプリングホールド(相関二重サンプリング)するCDS24と、このサンプリングされたデータのゲインを調整するAGC(AUTO GAIN CONTROL)25と、デジタル信号に変換するA/D変換器26を備えている。
(信号処理IC27)
撮影対象を上述したレンズユニット20を介してCMOSセンサ21に画像として結像させて撮像すると、CMOSセンサ21は撮像した画像のデータをアナログ画像データ信号(センサ出力電気信号)として出力する。このアナログ画像データ信号は、AFE22でデジタル映像信号に変換されて信号処理回路(信号制御部、信号処理装置)としての信号処理IC27に入力される。
この信号処理IC27は、CMOSセンサ21を駆動する同期信号、及び、この同期信号に合わせたデータ(AFE22からのデジタル映像信号)の取り込みを行うCMOSインターフェース(CMOS I/F)28を有する。
また、信号処理IC27は、同期信号に合わせたデータ(AFE22からのデジタル映像信号)が入力されるメモリコントローラ29と、各部の制御や演算や信号処理等に用いられるCPU(信号制御回路)30と、メモリコントローラ29とCPU30を接続するデータバス31を有する。このCPU30は、上述したモータドライバ23を制御するようになっている。尚、CPU30は、色情報を抽出する色情報抽出装置(色情報抽出手段)としても用いられる。
更に、信号処理IC27は、撮像手段であるCMOSセンサ21からの映像信号(画像信号)すなわちAFE22からのデジタル映像信号(画像信号)を表示可能な形式に変換してメモリに保存させる画像処理手段としてのYUV変換部32と、表示や記録のサイズにあわせて画像サイズを変更するリサイズ処理部33と、JPEGで記録する場合のデータ圧縮・伸長部34を備えている。
また、信号処理IC27は、画像データのメモリカードへの書き込みを制御するメディアI/F35と、表示出力を制御する表示信号出力手段である表示出力制御部36を備えている。このYUV変換部32,リサイズ処理部33,表示出力制御部36,メディアI/F35,データ圧縮・伸長部34等は、データバス31を介してメモリコントローラ29及びCPU30に接続されている。
更に、信号処理IC27は、水平・垂直同期信号生成部37を水平・垂直同期信号生成手段として有する。この水平・垂直同期信号生成部37は、信号処理IC27の外側のクロック生成部(クロック生成手段)38で生成されるクロック信号に基づいて、HD信号(水平同期信号すなわち水平同期駆動信号)およびVD信号(垂直同期信号すなわち垂直同期駆動信号)を駆動パルスとして生成するようになっている。
また、信号処理IC27は、デジタルカメラが操作部41のモードダイアルSW2で長時間露出モードに設定されたときに、CPU30で動作制御されるタイマー37aを有する。このタイマー37aは、デジタルカメラが長時間露出モードに設定されたときに、クロック生成部38から水平・垂直同期信号生成部37に供給される駆動パルスを所定時間(所定秒数)停止させるようになっている。
尚、操作部41には、電源スイッチ9,レリーズシャッターSW1,モードダイアルSW2,ズームスイッチSW3,ズームスイッチSW4,セルフタイマ/削除スイッチSW5,メニュースイッチSW6,スイッチ部11のストロボスイッチSW7,スイッチSW8,マクロスイッチSW9,画像確認スイッチSW10等、及びOKスイッチSW11,ディスプレイスイッチSW12等が含まれる。
(LCDモニタ10)
この表示出力制御部36は、デジタルカメラに内蔵されている表示手段(表示装置)としてのLCDモニタ(液晶表示器)10に出力を行うための同期信号などの信号を付加して信号出力を行って、LCDモニタ10にCMOSセンサ21で撮像された画像を表示させるようになっている。
(ROM40及び操作部41)
また、データバス31にはデジタルカメラの制御を行う制御プログラムなどが記憶格納されたROM40が接続されていて、このプログラムおよびデータをもとにCPU30が動作するようになっている。
このCPU30には、操作部41からの操作信号が入力されるようになっている。この操作部41は、上述した図1〜図3に示したレリーズシャッターSW1,モードダイアルSW2,スイッチSW3〜SW12等が含まれる。
(SDRAM42)
更に、メモリコントローラ29には、画像データおよびJPEG圧縮データを一時保管するSDRAM42が記録装置である記憶装置(メモリ)として接続されていて、CPU30のRAMを兼用している。
このSDRAM42は、「表示用データであるRAW−DATA(RAW−RGB)画像データ」のRAW−DATA記憶部42a,YUV変換部32で変換が行われた状態の「YUV画像データ」のYUV記憶部42b,データ圧縮・伸長部34でJPEG圧縮等が行われた状態の「JPEG画像データ」のJPEG記憶部42c等を有する。そして、YUV変換データ及びJPEG圧縮データが格納されるようになっている。また、SDRAM42は、OSD画像データ記憶部42dを有する。
[作用]
次に、上述した構成の制御回路の制御シーケンスや作用を図5〜図7によって説明する。
(i).通常の水平同期信号および垂直同期信号の生成
図5は、静止画取り込みにおける制御シーケンスの例を示している。
VD信号は、信号処理IC27内の水平・垂直同期信号生成部37で生成する。この水平・垂直同期信号生成部37は、外部のクロック生成部38からクロック信号が入力されると、このクロック信号を入力ソースとして、このクロック信号のクロック数をカウントし、所定数のクロック信号で1つの水平期間をHD信号(水平同期信号)として生成する。しかも、水平・垂直同期信号生成部37は、HD信号を繰り返し生成して、このHD信号をカウントし、このHD信号が所定数になったときに1つの垂直期間をVD信号(垂直同期信号)として生成する。
従って、
水平期間 = 1水平期間を構成するカウンタ値 × (1/f) f:周波数
垂直期間 = 1垂直期間を構成する水平本数値 × 水平期間
となる。
なお、本実施例では、水平・垂直同期信号生成部37を信号処理IC27の中に設けている例を示したが、水平・垂直同期信号生成部37を信号処理IC27の外に設けても良い。
本実施例では、信号処理IC27の外部のクロック生成部38から水平・垂直同期信号生成部37に入力されるクロック(クロック信号)の周波数が54Mhzである。また、水平・垂直同期信号生成部37は内部カウンタ(図示せず)を備えている。この図示しない内部カウンタは、1水平期間を構成するカウンタ値の最大値が65536(16bit)、1垂直期間を構成する水平本数値の最大値が8192(13bit)となっている。
1垂直期間は前述しているように、水平期間を構成するカウンタ値と1垂直期間を構成する水平本数値で決まるが、簡単ために水平期間を構成するカウンタ値は最大値である65536に固定して考えることとする。
つまり、1水平期間は 65536×(1/54Mhz) = 0.0012136・・・ = 1.2136msecとなる。
一般的に、デジタルカメラの通常撮影モードは撮影環境の明るさに関わらず露光時間の最大値が1秒程度にリミットされている。
また、一般撮影においては、よほどの暗黒でない限り1秒以上の露光は必要ないが、露光時間が長いとそれに対応したノイズ軽減処理などを行うこともある。この露光時間は、ノイズ軽減処理の処理時間とのバランスも考慮された上で決められている。
一方で花火撮影など露光時間を長くして撮影したい場合もある。このような場合は、通常モードではなくTV優先モードやマニュアル撮影モードなどユーザが露光時間を設定して撮影ができる長時間露光モードがある。
図5、図6は、通常撮影における露光制御の例を示した図である。
図5の露光フレームとある期間は、水平本数値を30としており、1.2136×30=36.4msecとなる。実際にCMOSセンサ21が露光する時間は、メカニカルシャッターであるシャッター20Sが開いている時間となり、露光フレーム期間とは異なる。
また、露光期間フレームで電子シャッタにより貯まっている電荷を排出する動作を 行うことができる。この場合は最後の排出からシャッター20Sが閉じる期間がCMOSセンサ21が露光する期間となる。
ここでは簡単のため電子シャッタは出さずに露光フレームの最初から露光が始まることとする。
露光フレームの後は露光した画像の読み出し期間となる。読み出し時間はCMOSセンサ21のセンサー仕様に依存するが、ここでは200msecの時間をかけ画像の読み出しが行われている。
読み出しフレーム期間の水平・垂直同期信号も信号処理IC27内の水平・垂直同期信号生成部37で生成する。読み出しフレームの水平・垂直同期信号は、露光期間と異なり任意に作成することはできず、CMOSセンサ21の仕様に合わせたクロック数、水平本数を設定する必要がある。ただし読み出しフレームにおける水平、垂直期間は長秒時露光時間のように長い期間を作ることはない。
読み出しフレームが終わると次にまた露光フレームとなる。静止画の露光、読み出しのセンサ駆動モード制御は、信号処理IC27のシリアル通信により制御データをCMOSセンサ21のセンサー制御レジスタに送信することで行う。
図6は露光フレーム期間を図5とは変更した場合の静止画取り込みの例である。
この例では水平本数値を50としており、1.2136×50=60.7msecを露光フレーム期間としている。このように露光フレーム期間を変更することで、実際のセンサー露光時間を調節する。露光フレーム期間をどのように伸ばすかは露光制御アルゴリズムにより、例えば30fps(33.3msec)を1つのフレーム単位と考え、露光時間に応じて33.3×2, 33.3×3, 33.3×4...とフレーム期間を延ばしていっても良い。
このように露光期間フレームを水平・垂直同期信号生成部37の設定値を変更することで増やしていくことで露出時間を制御することができる。
しかし、1垂直期間を構成する水平本数値の最大値が8192(13bit)のため1.2136×8192=9942msec程度までが限界となってしまう。
(ii).長時間露光制御
そこで、これを解決するための2つの制御方法を説明する。
図7は、カメラの撮影モードを通常撮影からマニュアル撮影モードに切り替え、長時間露光撮影をする場合における静止画取り込み制御シーケンスを示している。
なお、本実施例では、マニュアル撮影モードが設定された場合を長時間露光モードとした。しかしながら、撮影モードにかかわらずシステムあるいはユーザにより撮影時に設定される露光時間が、上記の通常の水平同期信号および垂直同期信号の生成方法により1垂直期間内で設定可能な最長露光時間を超えた場合を長時間露光モードとして、下記で説明する長時間露光制御を行ってもよい。また、撮影モードにかかわらずシステムあるいはユーザにより撮影時に設定される露光時間が予め定めた所定時間以上の場合を長時間露光モードとして、下記で説明する長時間露光制御を行ってもよい。
この例では長時間の撮影として、例えば10秒間の露光フレームを実現している。前述しているがこの実施例では、クロック生成部38から入力されるクロックの周波数が54Mhzで、1水平期間を構成するカウンタ値の最大値が65536、1垂直期間を構成する水平本数値の最大値が8192としている。この場合に最大垂直期間は約9942msecとなる。
従って、10秒間の露光は、信号処理IC27内の水平・垂直同期信号生成部37のみでは生成できない。
そこで、水平・垂直同期信号生成部37とは別のタイマー37aを使って、以下の(a),(b)のような制御をすることで、10秒間の露光を実現することができる。
(a).水平・垂直同期信号生成部37をスタンバイ状態にすることで長時間の垂直同期信号を作る方法
ここでは、長時間露光の期間として、10秒間の露光フレームを作る場合を一例に説明する。
CPU30は、図4の操作部41の一つである図1〜図3のモードダイアルSW2の操作により長時間露光モードに設定されたとき、図3のスイッチ部11の操作で露光時間が設定できるようになっている。この露光時間の設定は、例えば、スイッチ部11のストロボスイッチSW7,マクロスイッチSW9またはスイッチ部11のスイッチSW8,画像確認スイッチSW10により行うことができるようにしておくものとする。例えば、スイッチ部11のストロボスイッチSW7,マクロスイッチSW9を用いた場合、ストロボスイッチSW7の操作により露光時間を1秒単位で増加させ、マクロスイッチSW9の操作により露光時間を1秒単位で減少させるようにできる。また、スイッチ部11のスイッチSW8,画像確認スイッチSW10を用いた場合、スイッチSW8の操作により露光時間を1秒単位で増加させ、画像確認スイッチSW10の操作により露光時間を1秒単位で減少させるようにできる。このような操作により増減される露光時間はサブLCD8に表示させるようにする。
このような操作によりCPU30は、水平・垂直同期信号生成部37を動作制御する制御レジスタの動作開始時間の設定を変更できる。この動作開始時間はタイマー37aでカウントする。
従って、図4の操作部41の一つである図1〜図3のモードダイアルSW2の操作により長時間露光モードに設定して、例えばスイッチ部11の操作により露光時間を10秒に設定する。
この状態でCPU30は、図1〜図3のレリーズシャッターSW1が押されてオンさせられると、モータドライバ23を作動制御して、モータドライバ23の図示しないシャッター駆動モータ(シャッター駆動手段)によりシャッター20Sを開かせ、被写体(撮像対象)からの光束をレンズユニット20を介してCMOSセンサ21に導いて、被写体像をCMOSセンサ21に結像させ、CMOSセンサ21の露光をスタートさせる。これにより、CMOSセンサ21は露光フレームの期間に入る。
そして、CPU30は、CMOSセンサ21が露光フレームの期間に入ると同時に、水平・垂直同期信号生成部37を制御して、水平・垂直同期信号生成部37をスタンバイ状態(待機状態)に設定すると共に、タイマー37aを9秒間の設定でスタートさせる。
この水平・垂直同期信号生成部37のスタンバイ制御は、信号処理IC27の制御プログラムにより、即ちCPU30による水平・垂直同期信号生成部37の制御プログラムにより、水平・垂直同期信号生成部37の制御レジスタの動作制御を変更することで実現できる。
そして、CPU30は、露光スタートからの時間をタイマー37aによりカウントさせて、露光時間が9秒経過したときにタイマー37aからトリガー信号を出力させて、タイマー37aからのトリガー信号で水平・垂直同期信号生成部37の動作制御を再開させる。
この露光スタートから9秒後に水平・垂直同期信号生成部37の動作制御が再開されると、水平・垂直同期信号生成部37はクロック生成部38から供給される駆動パルスに基づいて、HD信号(水平同期信号)およびVD信号(垂直同期信号)を1秒で生成する。即ち、水平・垂直同期信号生成部37は、露光スタートから9秒後に動作制御が再開されると、外部のクロック生成部38からクロック信号を入力ソースとして、このクロック信号のクロック数をカウントし、所定数のクロック信号で1つの水平期間をHD信号(水平同期信号)として生成する。しかも、水平・垂直同期信号生成部37は、HD信号を繰り返し生成して、このHD信号をカウントし、このHD信号が所定数になったときに1つの垂直期間をVD信号(垂直同期信号)として生成する。このVD信号の生成は1秒で行われる。このようにして、例えば10秒の長時間露光の制御が行われる。
この水平・垂直同期信号生成部37からの水平・垂直同期信号の生成の再開は、信号処理IC27の制御プログラムにより水平・垂直同期信号生成部37の制御レジスタを変更することで実現できる。さらに、水平・垂直同期信号生成部37の動作制御を再開させる場合、水平・垂直同期信号生成部37が1秒の垂直同期信号を作る設定とすれば、合計で10秒間の露光フレームを生成することができる。1秒の設定は本実施例の場合、水平本数の設定を824(1.2136×824=1000)とすればよい。
尚、タイマー37aは、CPU30内にあっても良いし、信号処理IC27の外側にあっても良い。
(b).水平・垂直同期信号生成部37に供給するクロックを停止することで長時間の垂直同期信号を作る方法
図4Aは、デジタルカメラの制御回路の他の例を示したものである。この図4Aでは、CPU30が水平・垂直同期信号生成部37を図4のように直接動作制御するのではなく、クロック生成部38から出力される駆動パルスをクロックコントローラ38aを介して水平・垂直同期信号生成部37に供給制御させるようにしたものである。
この図4Aでも、CPU30は、操作部41の一つである図1〜図3のモードダイアルSW2の操作により長時間露光モードに設定されたとき、図3のスイッチ部11の操作で露光時間が設定できるようになっている。
この露光時間の設定は、例えば、スイッチ部11のストロボスイッチSW7,マクロスイッチSW9またはスイッチ部11のスイッチSW8,画像確認スイッチSW10により行うことができるようにしておくものとする。例えば、スイッチ部11のストロボスイッチSW7,マクロスイッチSW9を用いた場合、ストロボスイッチSW7の操作により露光時間を1秒単位で増加させ、マクロスイッチSW9の操作により露光時間を1秒単位で減少させるようにできる。また、スイッチ部11のスイッチSW8,画像確認スイッチSW10を用いた場合、スイッチSW8の操作により露光時間を1秒単位で増加させ、マクロスイッチSW9の操作により露光時間を1秒単位で減少させるようにできる。このような操作により増減される露光時間はサブLCD8に表示させるようにする。
このような操作によりCPU30は、長時間露光の露光時間をスイッチ部11の操作で設定された時間(秒数)に設定できる。そして、CPU30は、水平・垂直同期信号生成部37で生成されるVD信号が1秒かかるときに、タイマー37aの設定をスイッチ部11の操作で設定された時間(秒数)から1秒引いたタイマー設定時間に設定できる。例えば、スイッチ部11で設定された時間が10秒であれば、タイマー37aの設定は9秒となる。
しかも、CPU30は、長時間露光モードにおいて、CMOSセンサ21の露光スタートの制御が開始されると、クロックコントローラ38aを作動制御して、クロック生成部38から出力される駆動パルスが水平・垂直同期信号生成部37に供給されるのをクロックコントローラ38aにより停止させようになっていうる。また、CPU30は、長時間露光モードにおいて、タイマー37aがCMOSセンサ21の露光スタートからタイマー設定時間をカウントすると、クロックコントローラ38aを制御して、クロック生成部38から出力される駆動パルスを水平・垂直同期信号生成部37に供給するようになっている。
従って、図4の操作部41の一つである図1〜図3のモードダイアルSW2の操作により長時間露光モードに設定して、例えばスイッチ部11の操作により露光時間を10秒に設定する。
この状態でCPU30は、図1〜図3のレリーズシャッターSW1が押されてオンさせられると、モータドライバ23を作動制御して、モータドライバ23の図示しないシャッター駆動モータ(シャッター駆動手段)によりシャッター20Sを開かせ、被写体(撮像対象)からの光束をレンズユニット20を介してCMOSセンサ21に導いて、被写体像をCMOSセンサ21に結像させ、CMOSセンサ21の露光をスタートさせる。これにより、CMOSセンサ21は露光フレームの期間に入る。
そして、CPU30は、CMOSセンサ21が露光フレームの期間に入ると同時に、クロックコントローラ38aを制御して、クロック生成部38から出力される駆動パルスが水平・垂直同期信号生成部37に供給されるのをクロックコントローラ38aにより停止させる。これにより、水平・垂直同期信号生成部37をスタンバイ状態(待機状態)にすると共に、タイマー37aを9秒間の設定でスタートさせる。
ここでは10秒間の露光フレームを作るのに、水平・垂直同期信号生成部37の設定を1秒間の垂直同期信号を作る設定として示す。
1秒間の垂直同期信号を作る設定値としては、1水平期間は 65536×(1/54Mhz) = 0.0012136・・・ = 1.2136msecとしているので、水平本数は1000÷1.2136=824となる。
露光フレームの期間に入ると同時に、水平・垂直同期信号生成部37に提供するクロックを停止し、同時にタイマー37aを9秒間の設定でスタートさせる。
クロックの停止は、信号処理ICの制御プログラムでクロックコントローラ設定を変更することで実現できる。
クロックが停止されると、入力クロックをカウントしている水平・垂直同期信号生成部37のカウント処理が停止するので、回路内部の信号生成処理が停止した状態となる。
そして、CPU30は、露光スタートからの時間をタイマー37aによりカウントさせて、タイマー37aがCMOSセンサ21の露光スタートからタイマー設定時間をカウントすると、クロックコントローラ38aを制御して、クロック生成部38から出力される駆動パルスを水平・垂直同期信号生成部37に供給するようになっている。本実施例においてCPU30は、露光スタートからの時間が露光時間が9秒経過しをタイマー37aがカウントすると、クロックコントローラ38aを制御して、クロック生成部38から出力される駆動パルスを水平・垂直同期信号生成部37に供給し、水平・垂直同期信号生成部37の動作制御を再開させる。
このように、クロック停止後に9秒経過したら、そのタイマー37aのタイムカウント終了の信号をトリガーとして水平・垂直同期信号生成部37へのクロック供給を再開する。
そして、露光スタートから9秒後に水平・垂直同期信号生成部37の動作制御が再開されると、水平・垂直同期信号生成部37はクロック生成部38から供給される駆動パルスに基づいて、HD信号(水平同期信号)およびVD信号(垂直同期信号)を1秒で生成する。即ち、水平・垂直同期信号生成部37は、露光スタートから9秒後に動作制御が再開されると、外部のクロック生成部38からクロック信号を入力ソースとして、このクロック信号のクロック数をカウントし、所定数のクロック信号で1つの水平期間をHD信号(水平同期信号)として生成する。しかも、水平・垂直同期信号生成部37は、HD信号を繰り返し生成して、このHD信号をカウントし、このHD信号が所定数になったときに1つの垂直期間をVD信号(垂直同期信号)として生成する。このVD信号の生成は1秒で行われる。このようにして、例えば10秒の長時間露光の制御が行われる。
クロックの供給が開始されると、すでに設定している1秒の設定の垂直同期信号が生成が再開され、1秒後同期信号が発生し、合計10秒間の露光フレームを生成するこができる。
このようにタイマー37aの機能と、水平・垂直同期信号生成部37の機能、およびクロック制御を組み合わせて使うことで長時間となる露光フレームを実現することができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の撮像装置は、撮像手段(固体撮像素子であるCMOSセンサ21)と、前記撮像手段(CMOSセンサ21)を駆動する信号を生成する駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)と、前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給する垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)と、所定の時間を計測するタイマー手段(タイマー37a)と、備えている。また、撮像装置は、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)により生成される垂直同期信号の周期1つ分の期間内で前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光期間を設定し、前記垂直同期信号に同期して前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光を行うようになっている。しかも、長時間露光モードでは、前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光開始後または露光開始と同時に前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)をスタンバイ状態として前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)への垂直同期信号の出力を停止するとともに前記タイマー手段(タイマー37a)により時間の計測を開始し、前記タイマー手段(タイマー37a)が所定の時間を計測した後、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)を動作状態として前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)へ垂直同期信号の出力を再開するようになっている。
この構成によれば、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することで、長時間露光を実現できる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の通常露光モードでは、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)をスタンバイ状態とせずに前期垂直同期信号の出力を継続するようになっている。また、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するようになっている。
この構成によれば、通常露光モードでは、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)をスタンバイ状態とせずに前期垂直同期信号の出力を継続するので、通常露光モードで設定された露光時間に基づいて露光制御を行うことができる。しかも、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するので、長時間露光モードでは容易に長時間露光を実現できる。
また、この発明の実施の形態の撮像装置は、クロックを出力するクロック発生手段(クロック生成部38)をさらに備えている。しかも、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給するようになっている。また、前記長時間露光モードにおいても、前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を継続するようになっている。
この構成によれば、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給するので、駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)の作動制御を容易に行うことができる。しかも、このクロックに基づく駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)の作動制御により、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することが容易となり、長時間露光を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態の撮像装置は、撮像手段(CMOSセンサ21)と、クロックを出力するクロック発生手段(クロック生成部38)と、前記撮像手段(CMOSセンサ21)を駆動する信号を生成する駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)と、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて、前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給する垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)と、所定の時間を計測するタイマー手段(タイマー37a)と、を備えている。また、この撮像装置では、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)により生成される垂直同期信号の周期1つ分の期間内で前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光期間を設定し、前記垂直同期信号に同期して前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光を行うようになっている。しかも、この撮像装置における長時間露光モードでは、前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光開始後または露光開始と同時に前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を停止することで前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)における垂直同期信号の生成を停止すると共に、前記タイマー手段(タイマー37a)により時間の計測を開始し、前記タイマー手段(タイマー37a)が所定の時間を計測した後、前記クロック発生手段(クロック生成部38)からの前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を再開するようになっている。
この構成によれば、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給するので、駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)の作動制御を容易に行うことができる。しかも、撮像手段(CMOSセンサ21)の露光開始後または露光開始と同時にクロック発生手段(クロック生成部38)のクロックの出力を停止して、この停止から所定の時間経過後にクロックの出力を再開することで、長時間露光モードを実現できるので、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することが容易となり、長時間露光を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態の撮像装置の通常露光モードでは、前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を停止せずに継続するようになっている。しかも、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するようになっている。
この構成によれば、通常露光モードでは、前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を停止せずに継続するので、通常露光モードで設定された露光時間に基づいて露光制御を行うことができる。しかも、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するので、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することで、長時間露光を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態の撮像装置における前記長時間露光モードは、ユーザが露光時間を設定して撮影が可能な撮影モードである
この構成によれば、長時間露光モードはユーザが露光時間を設定して撮影が可能な撮影モードであるので、長時間露光モードでの露光時間を撮影条件や好みに応じてユーザーが任意に設定して、好みの撮影を行うことができる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の撮像方法は、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)から垂直同期信号を駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に供給して、前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)からの駆動信号で撮像手段(固体撮像素子であるCMOSセンサ21)を駆動制御するようになっている。更に、この発明の撮像装置の撮像方法は、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)により生成される垂直同期信号の周期1つ分の期間内で前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光期間を設定し、前記垂直同期信号に同期して前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光を行うようになっている。しかも、この発明の撮像装置の撮像方法における長時間露光モードでは、前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光開始後または露光開始と同時に前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)をスタンバイ状態として前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)への垂直同期信号の出力を停止するとともに前記タイマー手段(タイマー37a)により時間の計測を開始し、前記タイマー手段(タイマー37a)が所定の時間を計測した後、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)を動作状態として前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)への垂直同期信号の出力を再開するようになっている。
この発明の撮像装置の撮像方法によれば、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することで、長時間露光を実現できる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の撮像方法の通常露光モードでは、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)をスタンバイ状態とせずに前期垂直同期信号の出力を継続するようになっている。また、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するようになっている。
この発明の撮像装置の撮像方法によれば、通常露光モードでは、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)をスタンバイ状態とせずに前期垂直同期信号の出力を継続するので、通常露光モードで設定された露光時間に基づいて露光制御を行うことができる。しかも、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するので、長時間露光モードでは容易に長時間露光を実現できる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の撮像方法は、クロックを出力するクロック発生手段(クロック生成部38)をさらに備えている。しかも、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給するようになっている。また、前記長時間露光モードにおいても、前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を継続するようになっている。
この発明の撮像装置の撮像方法によれば、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給するので、駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)の作動制御を容易に行うことができる。しかも、このクロックに基づく駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)の作動制御により、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することが容易となり、長時間露光を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の撮像方法は、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)から出力される垂直同期信号をクロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に供給して、前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)からの駆動信号で撮像手段(固体撮像素子であるCMOSセンサ21)を駆動制御するようになっている。更に、この発明の撮像装置の撮像方法は、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)により生成される垂直同期信号の周期1つ分の期間内で前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光期間を設定し、前記垂直同期信号に同期して前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光を行うようになっている。しかも、この撮像装置の撮像方法における長時間露光モードでは、前記撮像手段(CMOSセンサ21)の露光開始後または露光開始と同時に前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を停止することで前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)における垂直同期信号の生成を停止すると共に、前記タイマー手段(タイマー37a)により時間の計測を開始し、前記タイマー手段(タイマー37a)が所定の時間を計測した後、前記クロック発生手段(クロック生成部38)からの前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を再開するようになっている。
この発明の撮像装置の撮像方法によれば、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記クロック発生手段(クロック生成部38)から出力されるクロックに基づいて前記駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)に垂直同期信号を供給するので、駆動信号生成手段(タイミングジェネレータTG)の作動制御を容易に行うことができる。しかも、撮像手段(CMOSセンサ21)の露光開始後または露光開始と同時にクロック発生手段(クロック生成部38)のクロックの出力を停止して、この停止から所定の時間経過後にクロックの出力を再開することで、長時間露光モードを実現できるので、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することが容易となり、長時間露光を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の撮像方法の通常露光モードでは、前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を停止せずに継続するようになっている。しかも、前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、前記長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するようになっている。
この発明の撮像装置の撮像方法によれば、通常露光モードでは、前記クロック発生手段(クロック生成部38)は前記垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)へのクロックの出力を停止せずに継続するので、通常露光モードで設定された露光時間に基づいて露光制御を行うことができる。しかも、垂直同期信号生成手段(水平・垂直同期信号生成部37)は、長時間露光モードでは、前記通常露光モードにて生成する垂直同期信号の周期よりも長い周期で前記垂直同期信号を生成するので、通常露光モードと長時間露光モード、いずれの露光モードでも露光期間の設定を1垂直期間(垂直同期信号の周期1つ分の期間)で行う構成の撮像装置においても、長時間露光モードでは、通常露光モードでの垂直同期信号の生成周期よりも長い周期で垂直同期信号を生成することで、長時間露光を容易に実現できる。
また、この発明の実施の形態における撮像装置の撮像方法の前記長時間露光モードは、ユーザが露光時間を設定して撮影が可能な撮影モードである
この発明の撮像装置の撮像方法によれば、長時間露光モードはユーザが露光時間を設定して撮影が可能な撮影モードであるので、長時間露光モードでの露光時間を撮影条件や好みに応じてユーザが任意に設定して、好みの撮影を行うことができる。
以上説明した実施例では、本発明にかかる撮像装置として、画像入力装置をデジタルスチルカメラの撮影モジュールとしたデジタルカメラ撮像システムを用いているが、カメラ撮像システムに限るものではない。例えば、ハンドスキャナ+PDAなどの画像入力装置と画像処理装置と表示装置をもった画像処理システムでもよい。
また、一つの水平・垂直同期信号生成部37で水平同期信号と垂直同期信号を生成するようにしているが、水平同期信号を生成する水平同期信号生成部(水平同期信号生成手段)と垂直同期信号を生成する垂直同期信号生成部(垂直同期信号生成手段)を別々に設けることもできる。