JP5499443B2 - 複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置 - Google Patents

複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5499443B2
JP5499443B2 JP2008106511A JP2008106511A JP5499443B2 JP 5499443 B2 JP5499443 B2 JP 5499443B2 JP 2008106511 A JP2008106511 A JP 2008106511A JP 2008106511 A JP2008106511 A JP 2008106511A JP 5499443 B2 JP5499443 B2 JP 5499443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic material
magnetic
resin
composite magnetic
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008106511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009255368A (ja
Inventor
徳次 西野
恭高 稗田
邦昭 清末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008106511A priority Critical patent/JP5499443B2/ja
Publication of JP2009255368A publication Critical patent/JP2009255368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5499443B2 publication Critical patent/JP5499443B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compounds Of Iron (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、RF−ID、即ちICカードやICタグなどの無線通信媒体との通信を行う無線通信媒体処理装置等に用いるアンテナ、あるいは無線通信媒体そのものに搭載されるアンテナなどにおいて、電磁誘導方式、マイクロ波方式での通信性を向上させると共に、破損に強く筐体等に接着しやすい粘着部を有する複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置に関するものである。
図11に、電磁誘導方式等による無線通信媒体との通信を行う無線通信処理装置や、無線通信媒体そのものに用いられるアンテナ装置を示す。従来のアンテナ装置は、周囲にある金属の影響を受け、磁界が弱くなり、通信に必要な相互インダクタンスが不十分となって、通信距離が短くなり、通信ができなくなるという障害があった。そこで、アンテナ装置100は、金属の影響を受けないように、アンテナ101と金属104とを樹脂スペーサー103等により離隔させたり、あるいは、フェライトなどによる磁性材料102をアンテナ101に近接、あるいは当接させて設置し、アンテナ101の発する磁界を強化するなどの工夫がなされていた。
ここで、樹脂スペーサー103等のみを使用する場合は、かなりの厚みが必要であり、無線処理装置自体が厚みを持った装置になるなど問題があった。また、磁性材料102を用いた場合、厚みの問題は解消されるが、磁性材料102は焼結された硬度のあるフェライトのバルク材料などが用いられていたため、落下時の割れや加工性が劣る問題があった。
このように、磁界を強化することを実現しつつ、破損への耐久性を持たせるために、例えば、フレキシブル状の磁性体をアンテナの底面や、側面に設置するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−315368号公報
しかしながら、上述したフレキシブル状の磁性体を複雑な形状のアンテナ面に貼り付けるために、磁性体を所定の形状に金型等で打ち抜き、形状の精度を確保しているが、磁性体の打ち抜きクズが発生したり、精度良く加工した後にセラミックの小片が落下するなどの機械的欠陥を生じ、電気的にも絶縁抵抗の低下から漏れ電流や外界からの電界の影響を受けやすくなり、アンテナや無線通信媒体処理装置の誤作動の原因となったりする問題があった。
また、RFIDシステムの通信距離特性の向上が望まれており、その解決手段として、磁界強度を増加させるため磁性体の厚みを厚くしているが、厚みの増加は、金型等での加工を困難なものにしていくと同時に、金型自体の磨耗を激しくしたり、加工装置自体が高価なものとなったりし、コスト高になってしまい、上述の機械的欠陥を生じる可能性が高くなるという課題があった。
一方、フェライト磁性粉末や金属磁性粉等の磁性粉と有機絶縁樹脂とを含む複合磁性材料から構成されるフレキシブル磁性体が既に知られている。しかし、この磁性体は金型の打ち抜き等の加工性に優れているものの、フェライト焼結体ほどの高透磁率が得られず、RFIDシステムの通信距離特性が劣る問題があった。
そこで、本発明は磁性物の必要限の物理的性能を有しつつ、磁気特性を最大限に発揮させることによりアンテナの通信特性の向上を図る複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の複合磁性物は、平面上に並んだ複数のブロック状の磁性部材と、複数の前記磁性部材を覆うように前記複数の磁性部材と積層し、粉体の磁性体と有機絶縁樹脂とが互いに混ざり合った磁性樹脂部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の複合磁性物は、磁性体を含む磁性部材と磁性体を含む粉末を有機絶縁樹脂の磁性樹脂部材を積層したことにより、金型等の工作機械で所定の形状に打ち抜き加工する際の加工に要する力が低減できると同時に、金型の磨耗が小さくなるため、生産性が向上し低コストの複合磁性物を供給できる。また、打ち抜き後の製品の機械的欠陥が低減できるため信頼性の高い複合磁性物が供給できる。
本発明の請求項1に記載の発明は、平面上に並んだ複数のブロック状の磁性部材と、複数の磁性部材を覆うように複数の磁性部材と積層し、粉体の磁性体と有機絶縁樹脂とが互いに混ざり合った磁性樹脂部材と、を備えることを特徴とする複合磁性物である。これにより、金型等の工作機械で所定の形状に打ち抜き加工する際の加工に要する力が低減できると同時に、金型の磨耗が小さくなるため、生産性向上と低コストの両立ができる。また、打ち抜き後の製品の機械的欠陥が低減できるため、絶縁抵抗の低下による、漏れ電流や外界からの電界の影響を受けにくいという効果を奏する。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の複合磁性物であって、磁性部材と粉末の磁性体は絶縁性を有することにより、絶縁抵抗の低下による漏れ電流や外界からの電界の影響を受けにくく、同一厚みで絶縁抵抗を高くでき、アンテナや無線通信媒体処理装置の通信特性を向上することができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1〜2いずれか1項に記載の複合磁性物であって、複合磁性物の厚さに対する磁性樹脂部材の厚さが25%以下であることにより、絶縁抵抗が高く、高い透磁率を有するので、漏れ電流や外界からの電界の影響を受けにくく、アンテナや無線通信媒体処理装置の通信を確実にすることができる。例えば、RFID、ICタグ、電子タグ、ICカード等の無線通信媒体と電磁誘導方式を用いて通信を行う場合、周囲にある金属の影響を受けず通信距離を拡張することができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3いずれか1項に記載の複合磁性物であって、性部材の厚みが150μm以下であることにより、複雑な形状のアンテナ面に貼り付けるために、複合磁性物を所定の形状に金型等で打ち抜く際、打ち抜きクズが発生しにくく、加工した後にセラミックの小片が落下するなどの機械的欠陥も生じにくい信頼性の高い複合磁性物が確保できる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4いずれか1項に記載の複合磁性物であって、粉体の磁性体は、1μm以上10μm未満の粒子が20〜40%、10μm以上50μm未満の粒子が60〜80%含まれることにより、磁性体を含む粉末をこの割合で混ぜ合わせた場合に最密充填となり、高透磁率の磁性樹脂部材が得られ、高い透磁率を維持したままの複合磁性物が形成できる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項に記載の複合磁性物であって、磁性樹脂部材において、粉体の磁性体の含有量は、有機絶縁樹脂に対して50wt%〜90wt%の範囲であることにより、十分な透磁率および機械的強度を持った複合樹脂部材を実現できる。
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合磁性物であって、有機絶縁樹脂が熱硬化性樹脂であることにより、柔軟性があり加工性に優れた樹脂を用いることで、複合磁性物を所定の形状に金型等で打ち抜く際、打ち抜きクズが発生しにくく、加工した後にセラミックの小片が落下するなどの機械的欠陥も生じにくい高信頼性が確保できる。
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合磁性物であって、有機絶縁樹脂が熱可塑性樹脂であることにより、熱硬化性樹脂同様に機械的強度の強い複合磁性物が得られる。
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載された複合磁性物であって、磁性部材粉体の磁性体はNi/Zn系、Mn/Zn系またはNi/Cu/Zn系から選択された少なくとも一種を含むことにより、金属磁性粉を用いた磁性樹脂部材に比べて、絶縁特性が非常に優れ、高い信頼性が確保できる。
本発明の請求項10に記載の発明は、無線通信装置において、請求項1〜9記載の複合磁性物を備えたことにより、装置の全体の厚さを薄くしつつ、従来のセラミック焼結体と同程度の通信距離を実現することができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る実施例における粘着面を有する複合磁性物の概観図であり、図2は、本発明の実施例における複合磁性物の側面図である。
図1、2に示すように、粘着面を有する複合磁性物10は、絶縁性を有する磁性体であって、例えばフェライト等の材料を2mm×2mmのブロック状に加工した磁性部材であるセラミック層11、および絶縁性を有する磁性体であって、例えばフェライト等の材料を含むセラミック粉末と有機絶縁樹脂が互いに混ざり合った磁性樹脂層12と両面に粘着性のある粘着テープ13により構成されている。
なお、本実施例では、セラミック層11および磁性樹脂層12に絶縁性を有する磁性体を用いているが、パーマロイ、センダスト等の絶縁性ではない磁性体も利用してもよい。
粘着テープ13は、柔軟性を有する材料で形成され、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのプラスチックにより構成させる。PET系のテープ材は、取り扱いが容易で、環境負荷物質などが含まれておらず環境汚染防止として有効な素材である。また、粘着テープ13は、透明性もしくは遮光性のプラスチック、または、それらの組み合わせで構成することも可能であるが、紫外線などからセラミック層11を保護し、長期信頼性を向上させるために、遮光性の材料を用いることが好ましい。
また、上記粘着テープ13は、電子部品等の熱に対して信頼性を確保するために、耐熱性の材料を使用するほうが好ましい。
なお、上記粘着テープ13の材料として、樹脂系の材料で、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化性樹脂の場合には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BT樹脂を挙げることができ、熱可塑性樹脂の場合には、PPS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂を挙げることができ、上記PET系のテープ材の代わりとして使用してもよい。
セラミック層11は、本実施例に示すように複数のブロックを有するものが好ましく、これにより、複合磁性物10に柔軟性が確保できる。さらに、複合磁性物10が外部応力や衝撃を受けた場合であってもブロックが受けた応力を分散させることができるので、耐衝撃性や耐久性を向上させることができる。
なお、ブロックの形状として、三角形状等の多角形状、および円形状であってもよいが、できるだけブロック間の間隔を狭くするために、多角形状の形状であって、三角形、四角形、五角形、六角形等が好ましい。
磁性樹脂層12は、ペーストの状態でセラミック層11に塗布した後、硬化密着させて形成させる。そのため、塗布した樹脂がセラミック層11に含浸するため、セラミック層11を保護している形となり、信頼性を向上させる効果を奏する。
なお、本実施例では、磁性樹脂層12がセラミック層11の全面を覆うようになっているが、一部セラミック層11を露出させるようにしてもよく、一部露出させることで、例えば、金型による打ち抜きの際の目印として利用することもできる。
ここで、上記磁性樹脂層12について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施例における磁性樹脂層の概念図である。
図3に示すように、磁性樹脂層12は、セラミック粉末1と有機絶縁樹脂2により構成されており、粒径の異なるセラミック粉末が混合されている。
なお、セラミック粉末1は、粒径が1μm以上10μm未満の粒子が20〜40%、10μm以上50μm未満の粒子が60〜80%の割合で混ぜられたものが、有機絶縁樹脂2中に最も充填される構造になるため、透磁率が高くなり好ましい。
また、上記粒子の形状は、より透磁率を高めるためには、球形の粒子ではなく扁平形状の粒子であることが好ましい。
また、有機絶縁樹脂2に対して、50wt%未満では、十分な透磁率が得られることができず、90wt%を超えると有機絶縁樹脂とセラミック粉末を均一に混合することが困難になり、この磁性樹脂層の機械的強度が大幅に低下するため、セラミック粉末1は50wt%〜90wt%の範囲が好ましい。
つまり、従来のセラミック層で構成された磁性物は、セラミック層を保護するために、保護層が設けられており、この保護層は、磁性を有しないため磁性物の磁気特性の向上には効果がなく、全体の厚さを増加させ、薄型化を阻害するものであったが、本発明磁性樹脂12は保護層として利用できるため、保護層として利用しつつ、磁性物の特性にも効果があるので、同じ磁気特性を持つ従来の磁性物と比較して薄型化を図ることができる。
また、このセラミック層11は磁性樹脂層12と粘着テープ13に挟まれて載置されるので、複合磁性物10が曲げられた場合であっても、各ブロックを安定して粘着テープ13上に載置することができ、複合磁性物10の柔軟性を向上させることができる。
また、図1に示すように粘着テープ13にセラミック層11を貼り付けその上に磁性樹脂層12を貼り付けているので、セラミック層11から磁性樹脂層12の外側表面までの距離と、セラミック層11から粘着テープ13の外側表面までの距離とが同じであって、アンテナ装置に利用する場合、磁性樹脂層12にはアンテナ装置の特性が向上するセラミック粉末1が含まれているため、アンテナパターンを磁性樹脂層12側に配置したほうが好ましい。
また、図4に示すように、粘着テープ13上に磁性樹脂層12を設け、さらにその上にセラミック層11を配置することもできるが、セラミック層11の保護が必要な場合、従来のように保護層を設ける必要がある。なお、この場合粘着テープ13の片面には粘着性のある磁性樹脂層12を塗布するため、上述したような両面に粘着性のある粘着テープ13ではなく、複合磁性物10の外側表面の部分のみに粘着性のあればよい。
なお、図1のように構成した場合においても、磁性樹脂層12の上に保護層を設けてもよい。
ここで、複合磁性物10を形成するセラミック層11の厚みは、後述するが、150μm以下であることが望ましく、金型等の工作機械で所望の形状に加工する際の加工に要する力が低減できると同時に、金型の磨耗が小さくなるため、生産性が向上し低コストの複合磁性物を供給できる。また、打ち抜き後の製品の機械的欠陥が低減できるため、絶縁抵抗の低下による、漏れ電流や外界からの電界の影響を受けにくい信頼性の高い複合磁性物が供給できるという効果を奏する。なお、セラミック層11の厚さが150μm以上では、打ち抜き後にクズ等の欠陥が多く発生し、好ましくない。
さらに、複合磁性物10を形成するセラミック粉末1と有機絶縁樹脂2が混ざり合った磁性樹脂層12の厚みは、複合磁性物10の総厚みの25%以下であることが望ましく、25%より大きいと、急激に複合磁性物全体の磁気特性が劣化してしまうので好ましくない。
次いで、複合磁性物10を形成するセラミック層11、および磁性樹脂層12のセラミック粉末1について詳細に説明する。セラミック層11と粉末1は、フェライト材料からなる。フェライトとしては、Ni−Zn系フェライトまたは、Mn−Zn系フェライトなどがある。このようなフェライト材料を用いることで、安定した磁気特性を得ることができ、Ni−Zn系フェライトには、例えばFe23・ZnO・NiO・CuOがあり、Mn−Zn系フェライトには、例えばFe23・ZnO・MnO・CuOがある。このようなフェライトを用いることで、アンテナの通信距離を拡張することができる。Ni−Zn系フェライトでは、具体的には、Fe23を48.5モル%、ZnOを20.55モル%、NiOを20.55モル%、CuOを10.40モル%の組成比で配合した粉体を使用する。
なお、上記有機絶縁樹脂2は、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化性樹脂の場合には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BT樹脂を挙げることができ、柔軟性があり加工性に優れた樹脂を用いることで、複合磁性物10を所定の形状に金型等で打ち抜く際、打ち抜きクズが発生しにくく、加工した後にセラミックの小片が落下するなどの機械的欠陥も生じにくい高信頼性が確保できる。
また、熱可塑性樹脂の場合には、PPS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂を挙げることができ、熱硬化性樹脂同様に機械的強度の強い複合磁性物10が得ることができる。
図5は、本発明の実施例における製造工程図である。また、図6は、本発明の実施例における製造工程の模式図である。
まず、Ni−Zn系フェライトのセラミック層11を作製する。ステップ1(図6(a))で、ブチラール樹脂等の樹脂とフタル酸系の可塑剤等と酢酸ブチル等の溶剤とを溶解させたビークルと上記組成のセラミック粉末とを混練し、磁性体スラリーを作製する。ステップ2(図6(b))で、この磁性体スラリーをPET等のキャリアフィルムの上面にドクターブレード法等のシート成形方法により塗布し、その後連続して乾燥を行い、厚み100μmの第1のフェライト系グリーンシートを形成する。ステップ3(図6(c))では、このグリ−ンシートを積層し、さらに、スリット加工を行った後、所定の形状にて切断した。
ここで、スリット加工は、本実施例では、2mm×2mmの大きさのスリットをグリーンシートの片面のみに設けるが、両面に設けてもよく、設けなくてもよい。
さらに、ステップ4(図6(d))で、この所定の形状のシートを、アルミナ質のセッター上にのせ、900℃にて3時間熱処理して片面にスリットを設けたセラミック層11を作製する。ステップ5(図6(e))で、厚み10μmの粘着テープ13(商品名:No5601、日東電工製)にセラミック層11を貼り合わせ、ステップ6(図6(f))では、ローラ9等によりセラミック層11を加圧破砕し、柔軟性を与えた状態とし、粘着テープ13にセラミック層11を形成した。
なお、粘着テープ13にセラミック層11を貼り合わせる際、スリットが設けてある面とは反対の面を貼り合わせたほうがよく、粘着テープ13とセラミック層11との間に隙間ができることを防止することができる。
また、ローラ9で粉砕する際にスリットを設けていたほうが、ローラで加圧粉砕する際に、まずスリットに沿って割れるため、シート毎の割れ方のバラツキを低減することができる。
次に、磁性樹脂層12を作製する。ステップ7(図6(g))で、Ni−Zn系フェライトの上述した組成の材料をそのまま900℃にて3時間熱処理する。ステップ8(図6(h))では、この熱処理したセラミック粉末1と有機絶縁樹脂2とを混合し、磁性樹脂層として塗布できるように作製する。
ここで、ステップ8について詳細に説明すると、Fe23を48.5モル%、ZnOを20.55モル%、NiOを20.55モル%、CuOを10.40モル%の組成比で配合した粉体をそのまま900℃にて3時間熱処理したものを30wt%と、上述した組成の材料にバインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)を加え、溶媒として水を用いて混合した後、スプレードラーヤーにて10〜50μmの顆粒を作製し、この顆粒を900℃にて3時間熱処理したものを70wt%混ぜ合わせた。
その後、ステップ9(図6(i))では、上記、ステップ6において柔軟性を付与したセラミック層11に上記ステップ8のセラミック粉末1と有機絶縁樹脂2を混ぜ合わしたものを塗布する。その後、ステップ10(図6(i))で、硬化させ、磁性樹脂層12を形成した。次に、ステップ11(図6(j))で金型により打ち抜き、多角板の複数のブロック15の集合体からなる、粘着面を有する複合磁性物10を作製する。
この場合、セラミック層11のスリットを設けた面は、塗布する際に樹脂が回りこみ、セラミック層11と磁性樹脂層12との間は隙間なく形成される。
なお、ステップ1〜6、およびステップ7、8は平行して行えるものであり、ステップ7、8を行った後、ステップ1〜6を行い、ステップ9以降を行うことも可能である。
上記ように作製した複合磁性物10の通信距離特性をソニー製:リーダーライターRC−S461C(標準ソフト)にて測定した。外径:32mm×30mm、線幅:0.8mm、線間:0.1mm、4ターンのアンテナに複合磁性物10を40mm×35mmの形状に加工して貼り付け、周波数13.56MHzにおける通信距離を測定した。(表1)は、周波数13.56MHzにおける通信距離の測定結果である。
Figure 0005499443
(表1)に示すように、磁性樹脂層12を設けることで、セラミック層11の一面を保護しつつ通信特性の向上図ることができる。また、セラミック層11の厚さ0.15mmで、磁性樹脂層12の厚さ0.05mmで全体の厚さが0.2mmで構成された複合磁性物10の通信距離(107mm)は、(表1)および図7に示すように比較例の従来の技術の一例であるセラミック焼結体で構成された磁性物の通信距離(108mm)とほぼ同等であり、一方の比較例であるセンダストやパーマロイなどの扁平状金属系磁性粉末41を有機結合材42で練り固めたものの通信距離(88mm)よりも優れていることがわかる。
また、従来のセラミック焼結体で構成された磁性物は、粘着テープの面とは反対の面に保護層を設ける必要がありセラミック焼結体の厚さ2mmに加えて保護層の厚さも必要になるが、本実施例では、従来のように保護層は必要としないため、厚さを薄くしつつ、従来のセラミック焼結体と同程度の通信距離を実現することができる。
なお、上記磁性樹脂層12の厚みは、本実施例では、0.05mm〜1.00mmとしているが、0.02mm〜0.17mm程度が好ましいと考えられ、セラミック層11の厚さよりも薄いほうが複合磁性物10としての特性がよく、本実施例のような構成の場合、磁性樹脂層12の厚さは、0.15mm以下が好ましい。
この上述した比較例である磁性物を図8に示す。図8は、従来の技術である磁性物の内部拡大図であり、図8(a)従来の技術における扁平状金属系磁性粉末と樹脂で練り固めた磁性物の断面図であり、図8(b)従来の技術におけるフェライトセラミックを使用した磁性物の断面図である。
図8(a)は、センダストやパーマロイなどの扁平状金属系磁性粉末41を有機結合材42で練り固めたもので、両面を粘着テープ13と保護層14とで保護している。また、図8(b)は本願で用いたセラミック層11の両面を粘着テープ13と保護層14とで保護している。
つまり、従来のセラミック焼結体で構成された磁性物は、粘着テープの面とは反対の面に保護層を設ける必要がありセラミック焼結体の厚さ2mmに加えて保護層の厚さも必要になるが、本実施例では、従来のように保護層は必要としないため、厚さを薄くしつつ、従来のセラミック焼結体と同程度の通信距離を実現することができる。
次いで、本実施例の粘着面を有する複合磁性物10と同上の比較例との金型での打ち抜き性について比較した。比較方法は、各比較片を40mm×35mmの形状になるように金型にて打ち抜いた後、所定のプレートに両面テープで貼り付け、振動周波数10〜55Hz、周期1分、振幅1.5mm、X、Y、Z方向に各2時間の合計6時間振動を与えた後、落下したクズの量を調べた。(表2)と図9は、振動試験後のクズ発生比較結果である。
Figure 0005499443
この(表2)および図8から、まず、フェライトのセラミック層11の厚さが0.2mm以上になるとクズおよび小片の発生率が急激に増加するためフェライトのセラミック層11の厚さは0.15mm以下であることが望ましい。
さらに、複合磁性物10全体としてみた場合、フェライトセラミック層が0.15mmにおいて比較例に比べ金型等で打ち抜く際にクズが発生しにくく、製品に振動を負荷させた際にセラミックの小片が落下するなどの機械的欠陥も生じにくく、信頼性に優れていることがわかる。これは、複合磁性物10がセラミック層11と磁性樹脂層12でできているため、金型で打ち抜く際に、衝撃を緩和でき、磁性樹脂層12がセラミック層11を保護することで、セラミックの小片の落下を防いでいるからである。
なお、セラミック層11は、一枚の板状のものである場合、磁性樹脂層12はセラミック層11の表面のみを保護する形となり、上記セラミックの小片の落下を防ぐ効果は小さくなるため、上述したようにブロック形状にし、セラミック層11と磁性樹脂層12とが接する表面積を大きくし、衝撃を緩和できるようにしたほうが、上述した効果が大きくなり好ましい。
図10に、本発明の実施例における他の複合磁性物10の断面図を示す。図10に示すように、粘着テープ13の上にセラミック層11、磁性樹脂層12、セラミック層11、保護層14と順に積層する。
これにより、アンテナが保護層側または粘着テープ13側のいずれの位置に配置されても、セラミック層がアンテナにより近接することになり、磁界強度を高く保つ効果を奏する。
なお、図10に示すように、位置による透磁率のバラツキが小さくするため、ブロック状のセラミック層11の間は積層する際、異なる位置のほうが好ましい。
また、積層の方法は上述した以外にも、磁性樹脂層12をセラミック層11の両面に設け、保護層として利用することも可能であり、また、セラミック層11、および磁性樹脂層12を交互に積層することも可能である。
この場合、複数のセラミック層11を設けることで、セラミック層11の1枚の厚さを0.15mm以下にすることで、クズおよび小片の発生率を抑えつつ、セラミック層11全体の厚さは0.15mm以上にすることができるため、透磁率が高い複合磁性物を実現することができる。
また、上述したように複合磁性物10を無線通信装置に搭載した場合、複合磁性物10は、従来のセラミック焼結体で構成された磁性物と比較して、粘着テープの面とは反対の面に保護層を設ける必要がなく、磁性樹脂層12が保護層としての役割を果たすため、従来の磁性物と同程度の透磁率を有しつつ、厚さを薄くできるため、無線通信装置として、
従来の磁性物と同程度の通信距離を実現しつつ、装置全体の厚さを薄くでき、小型化に貢献することができる。
上記複合磁性物は、無線通信装置、例えば、携帯電話、モバイル端末等の小型の無線端末に利用することができる。
本発明の複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置は、耐久性が高く、柔軟性を確保しながら、成形加工性に優れ、高い透磁率を有しながら、絶縁抵抗値が高くなるので、漏れ電流や外界からの電界の影響を受けにくく、アンテナや無線通信媒体処理装置の通信を確実にする用途に適用できる。
本発明の実施例における粘着面を有する複合磁性物の概観図 本発明の実施例における複合磁性物の側面図 本発明の実施例における磁性樹脂層の概念図 本発明の実施例における保護層と粘着面を有する複合磁性物の断面図 本発明の実施例における製造工程図 本発明の実施例における製造工程の模式図 本発明の実施例におけるセラミック層と磁性樹脂層の厚み別の通信距離特性の結果を示すグラフ 従来の技術である磁性物の内部拡大図 本発明の実施例におけるセラミック層の厚みと打ち抜きクズ発生率の結果を示すグラフ 本発明の実施例における他の複合磁性物の断面図 従来の技術におけるアンテナ装置斜視図
符号の説明
1 セラミック粉末
2 有機絶縁樹脂
10 複合磁性物
11 セラミック層
12 磁性樹脂層
13 粘着テープ
14 保護層
41 扁平状金属系磁性粉末
42 有機結合材
100 アンテナ装置
101 アンテナ
102 磁性材部
103 樹脂スペーサー
104 金属板

Claims (10)

  1. 平面上に並んだ複数のブロック状の磁性部材と、
    複数の前記磁性部材を覆うように前記複数の磁性部材と積層され、粉体の磁性体と有機絶縁樹脂とが互いに混ざり合った磁性樹脂部材と、を備えることを特徴とする複合磁性物。
  2. 前記磁性部材と前記粉末の磁性体は絶縁性を有することを特徴とする請求項1記載の複合磁性物。
  3. 前記複合磁性物の厚さに対する前記磁性樹脂部材の厚さが25%以下であることを特徴とする請求項1〜2いずれか1項に記載の複合磁性物。
  4. 前記磁性部材の厚みが150μm以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の複合磁性物。
  5. 前記粉体の磁性体は、1μm以上10μm未満の粒子が20〜40%、10μm以上50μm未満の粒子が60〜80%含まれることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の複合磁性物。
  6. 前記磁性樹脂部材において、前記粉体の磁性体の含有量は、前記有機絶縁樹脂に対して50wt%〜90Wt%の範囲であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の複合磁性物。
  7. 前記有機絶縁樹脂は、熱硬化性の樹脂であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の複合磁性物。
  8. 前記有機絶縁樹脂は、熱可塑性の樹脂であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の複合磁性物。
  9. 前記磁性部材と前記粉体の磁性体はNi/Zn系、Mn/Zn系またはNi/Cu/Zn系から選択された少なくとも一種を含むフェライトであることを特徴とする請求項1〜8
    いずれか1項に記載の複合磁性物。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載の複合磁性物を備えたことを特徴とする無線通信装置。
JP2008106511A 2008-04-16 2008-04-16 複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置 Expired - Fee Related JP5499443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008106511A JP5499443B2 (ja) 2008-04-16 2008-04-16 複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008106511A JP5499443B2 (ja) 2008-04-16 2008-04-16 複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009255368A JP2009255368A (ja) 2009-11-05
JP5499443B2 true JP5499443B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=41383438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008106511A Expired - Fee Related JP5499443B2 (ja) 2008-04-16 2008-04-16 複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5499443B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101315470B1 (ko) * 2012-11-22 2013-10-04 에이큐 주식회사 안테나용 페라이트 기판 및 안테나 모듈 그리고 안테나모듈의 제조방법
KR101256912B1 (ko) 2012-11-28 2013-04-23 에이큐 주식회사 안테나용 페라이트 기판 및 안테나 모듈 그리고 안테나모듈의 제조방법
KR101315469B1 (ko) 2012-11-28 2013-10-04 에이큐 주식회사 안테나용 페라이트 기판 및 안테나 모듈 그리고 안테나모듈의 제조방법
KR101256913B1 (ko) 2012-11-28 2013-04-25 에이큐 주식회사 페라이트 기판을 이용한 안테나모듈의 제조방법
KR101411480B1 (ko) 2013-02-28 2014-06-27 에스케이씨 주식회사 굴곡성 세라믹 적층 시트 및 점 접촉 가압을 통한 이의 제조 방법
CN106133761B (zh) * 2015-03-06 2019-03-29 株式会社村田制作所 无线ic设备、具备该无线ic设备的树脂成型体和通信终端装置、以及该无线ic设备的制造方法
KR101739350B1 (ko) * 2015-06-01 2017-05-24 주식회사 이엠따블유 페라이트 복합 시트 제조 방법
CN107070549A (zh) * 2017-04-18 2017-08-18 北京航空航天大学 基于磁聚焦器的空间通讯系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2663409B2 (ja) * 1992-05-28 1997-10-15 富士電気化学株式会社 積層型電波吸収体
JP2005228908A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Mitsubishi Materials Corp 高周波磁芯材及びその製造方法並びに該磁芯材を備えたアンテナ
JP4400509B2 (ja) * 2005-05-16 2010-01-20 パナソニック株式会社 セラミックシート、アンテナ装置、無線通信媒体処理装置、及びセラミックシートの製造方法
JP2006114725A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁性シート及びその製造方法
EP1819211A4 (en) * 2004-12-03 2011-02-23 Nitta Corp ELECTROMAGNETIC INTERFERENCE INHIBITOR, ANTENNA DEVICE AND ELECTRONIC COMMUNICATION APPARATUS
JP2007027687A (ja) * 2005-06-15 2007-02-01 Daido Steel Co Ltd 低損失複合磁性シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009255368A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5499443B2 (ja) 複合磁性物およびそれを備えた無線通信装置
KR101810248B1 (ko) 복합 rf 태그, 그 복합 rf 태그를 설치한 공구
US8246849B2 (en) Magnetic powder production method
JP6667624B2 (ja) 多機能複合モジュール及びこれを含む携帯用機器
TWI520430B (zh) A composite magnetic antenna and an RF tag, a metal part provided with the composite magnetic antenna or an RF tag, a metal tool
EP2916330B1 (en) Ferrite sintered plate and ferrite sintered sheet
KR101476044B1 (ko) 페라이트 그린 시트, 소결 페라이트 시트, 이를 포함하는 페라이트 복합시트 및 도전 루프 안테나 모듈
KR101890334B1 (ko) 마그네틱 보안전송용 자기장 차폐유닛, 이를 포함하는 모듈 및 이를 포함하는 휴대용 기기
KR101939653B1 (ko) 자기장 차폐유닛 및 이를 포함하는 다기능 복합모듈
CN108293314A (zh) 磁场屏蔽单元及包括其的多功能复合模块
CN107112811A (zh) 磁场屏蔽片及包括其的无线电力传输模块
TWI776846B (zh) 電子零件、天線及rf標籤
US10714247B2 (en) Ferrite sintered plate and ferrite sintered sheet
KR20180082511A (ko) 자기 아이솔레이터, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 디바이스
JP2008194865A (ja) シート状成形体その製造方法
JP2006302083A (ja) 非接触型データ受送信体
KR20170076566A (ko) 자기장 차폐유닛 및 이를 포함하는 다기능 복합모듈
KR101259080B1 (ko) 페라이트 시트 어셈블리 및 그 제조방법
JP2017050811A (ja) アンテナ装置、icタグ及びicタグ付き物品
JP2007043621A (ja) アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法
KR102572806B1 (ko) 페라이트 적층체 및 노이즈 억제 시트
KR101844551B1 (ko) 복합 용도의 자성 시트 및 이를 포함하는 안테나 장치
KR101939654B1 (ko) 자기장 차폐유닛 및 이를 포함하는 다기능 복합모듈
KR20170062415A (ko) 자기장 차폐유닛 및 이를 포함하는 다기능 복합모듈
JP2006114725A (ja) 磁性シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110303

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20110413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20121213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130611

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5499443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees