JP5498528B2 - 除染装置 - Google Patents

除染装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5498528B2
JP5498528B2 JP2012108424A JP2012108424A JP5498528B2 JP 5498528 B2 JP5498528 B2 JP 5498528B2 JP 2012108424 A JP2012108424 A JP 2012108424A JP 2012108424 A JP2012108424 A JP 2012108424A JP 5498528 B2 JP5498528 B2 JP 5498528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
endless annular
drum
annular rope
contaminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012108424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013233896A (ja
Inventor
真一 前川
Original Assignee
前川鉄工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 前川鉄工株式会社 filed Critical 前川鉄工株式会社
Priority to JP2012108424A priority Critical patent/JP5498528B2/ja
Publication of JP2013233896A publication Critical patent/JP2013233896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5498528B2 publication Critical patent/JP5498528B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

本発明は、除染装置に関する。
原子力発電所の事故等によって放射性セシウム等の放射性物質の粉体やそれを含んだ雨が森林に降ると、放射性物質が土壌に付着・蓄積して、汚染土壌となる。
この汚染土壌に、雨が降ると、放射性物質が、ふもとの農地や居住地に、流出する虞がある。
このような汚染土壌は、汚染区域に、農林業用モノレール(例えば特許文献1参照)や、土砂用コンベアを設置して、汚染区域から所定距離だけ離れた土壌集積地まで搬送することが検討されていた。
特開2000−159100号公報
しかし、農林業用モノレールや土砂用コンベアは、汚染区域内に、装置の部品を搬送可能な程度の作業道や、木や石等の障害物を除去して装置を設置可能な程度の設置場所を新たに整備する必要があるといった問題があった。設置に多大な時間がかかるため、除染作業を直ぐに開始できないという問題があった。
そこで、本発明は、様々な汚染区域に柔軟に対応でき、汚染土壌を土壌集積地まで搬出可能であると共に、除染作業を迅速に開始可能な除染装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の除染装置は、放射能汚染された汚染土壌を有する汚染区域と該汚染区域から所定距離だけ離れた土壌集積地との間に懸架される無端環状ロープと、該無端環状ロープを周回駆動させるロープ駆動装置と、上記無端環状ロープに着脱自在に取付けられ上記汚染土壌を収納するための搬送容器と、を備えた除染装置であって、上記ロープ駆動装置は、上記無端環状ロープが巻設される駆動ドラムと、該駆動ドラムに隣接され上記無端環状ロープが巻設される従動ドラムと、上記無端環状ロープにテンションを付与するためのウインチと、ドラム用モータ及びウインチ用モータを駆動させるための発電機及び原動機と、上記駆動ドラムよりも上方位置に配設され上記無端環状ロープが懸架されるガイドローラと、を履帯付きの自走可能な走行基台上に具備し、上記駆動ドラム及び上記従動ドラムは、複数の外周凹溝を有し、上記無端環状ロープをたすき掛け状に巻設可能に相互に隣接して配設され、上記ガイドローラは、上記駆動ドラムの上記外周凹溝よりも幅広のガイド凹周溝をもって上記駆動ドラムに上記無端環状ロープを導くように設けられ、さらに、上記ガイドローラは、該ガイドローラの近傍で上記搬送容器が取付けられておらずテンションにより水平状となった上記無端環状ロープの軸心の高さ寸法が1500mm以上2500mm以下の高さとなるように設けられているものである。
発明によれば、土壌集積地に広い設置空間や、電源(電気)が無くても、除染作業の準備が行なえると共に、除染作業後の撤去を容易に行なうことができる。様々な場所に迅速に移動して広範囲にわたる汚染区域を次々と除染することができる。
本発明の実施の一形態を示す簡略全体図である。 実施の一形態を示す要部側面図である。 ロープ駆動装置の一例を示す背面から見た斜視図である。 ロープ駆動装置の一例を示す正面から見た斜視図である。 駆動ドラムと従動ドラムの一例を示す平面図である。 無端環状ロープをたすき掛け状に巻設した状態を示す斜視図である。 定尺ロープと短寸ロープの一例を示す側面図である。 無端環状ロープの接続部を示す側面図である。 吊り輪部の一例を示す側面図である。 搬送容器と吊下部材の一例を示す図であり、(a)は搬送容器と吊下部材の側面図であり、(b)は搬送容器と吊下部材の取付部を説明するための斜視図であり、(c)は取付部の要部断面正面図である。 汚染区域の一例を示す斜視図である。 除染完了区域の一例を示す斜視図である。 搬送ルートの一例を示す簡略全体図である。 搬送ルートの他例を示す簡略全体図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る除染装置は、図1及び図2に示すように、放射性セシウム等の放射性物質を含んだ雨等が降って、地形や地質等の理由により、放射性物質が付着・蓄積した汚染土壌10が存在している。この汚染土壌10を有する汚染区域(除染対象区域)Eから、所定距離れた土壌集積地Kまで、汚染土壌10を搬出するものである。
汚染区域Eと土壌集積地Kの木や仮設支柱等の支持部11に締め付けベルト部材等を介して揺動自在に取着される複数の滑車5と、汚染区域Eと土壌集積地Kとの間の滑車5に懸架される無端環状ロープ6と、無端環状ロープ6を周回駆動させるロープ駆動装置2と、無端環状ロープ6に着脱自在に取付けられる搬送容器8と、を備えている。
図3に於て、ロープ駆動装置2は、無端環状ロープ6が巻設される駆動ドラム21と、駆動ドラム21に隣接され無端環状ロープ6が巻設される従動ドラム22と、ドラム用モータMaと、無端環状ロープ6にテンションを付与するためのウインチ23と、ウインチ用モータMbと、ドラム用(電動)モータMa及びウインチ用(電動)モータMbを駆動させるための発電機24及び原動機25と、駆動ドラム21よりも上方位置に配設され無端環状ロープ6が懸架されるガイドローラ28と、を履帯29付きの自走可能な走行基台20上に具備している。
図4に於て、走行基台20上に、履帯29の操作を行なう運転操作部(運転席)27と、履帯29を駆動させるための走行用の駆動源26と、を備えている。原動機25及び駆動源26は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関である。なお、走行用の駆動源26を、発電用の原動機25と併用するも良い。
図5に於て、駆動ドラム21及び従動ドラム22は、複数(5つの)のU字状の外周凹溝31,32を有している。
駆動ドラム21の回転軸心L1と、従動ドラム22の回転軸心L2とを、平行に配設し、さらに、高さ位置を一致させている。
また、平面視で、駆動ドラム21の外周凹溝31の溝幅方向中心線Q1と、従動ドラム22の外周凹溝32の溝幅方向中心線Q2が一致するように接近して配設されている。
なお、駆動ドラム21の5つの外周凹溝31を左右一方側から順に、第1駆動溝31a、第2駆動溝31b、第3駆動溝31c、第4駆動溝31d、第5駆動溝31eと、呼び、従動ドラム22の5つの外周凹溝32を左右一方側から順に、第1従動溝32a、第2従動溝32b、第3従動溝32c、第4従動溝32d、第5従動溝32eと、呼ぶ場合がある。
図6に於て、駆動ドラム21と従動ドラム22には、無端環状ロープ6がたすき掛け状に巻設される。
具体的には、上方のガイドローラ28から送られた無端環状ロープ6は、先ず、第1駆動溝31aの下側にガイドされて、第1従動溝32aの上側に送られC字状に巻設する。次に、第1従動溝32aの下側から第2駆動溝31bの上側に送られC字状に巻設する。次に、第2駆動溝31bの下側から第2従動溝32bの上側に送られ、第2従動溝32bにC字状に巻設する。次に、第2従動溝32bの下側から第3駆動溝31cの上側に送られC字状に巻設する。次に、第3駆動溝31cの下側から第3従動溝32cの上側に送られC字状に巻設する。次に、第3従動溝32cの下側から第4駆動溝31dの上側に送られC字状に巻設する。次に、第4駆動溝31dの下側から第4従動溝32dの上側に送られC字状に巻設する。次に、第4従動溝32dの下側から第5駆動溝31eの上側に送られC字状に巻設する。次に、第5駆動溝31eの下側から第5従動溝32eの下側にガイドされて送り出されるようたすき掛け状に巻設されている。
また、図2乃至図4に於て、ガイドローラ28は、走行基台20から立設された支柱部材に設けられ、土壌集積地Kにおいて、無端環状ロープ6が搬送容器8の重さで撓んで、搬送容器8が引きずられるのを防止している。
具体的には、ガイドローラ28の近傍で、搬送容器8が取付けられておらず、テンションにより水平状となった無端環状ロープ6の軸心の高さ寸法Hが、1500mm以上2500mm以下の高さとなるように設けている。下限値未満であると、土壌集積地Kにおいて、搬送容器8が重さで地面に引きずられる虞がある。また、上限値を越えると、無端環状ロープ6から搬送容器8の取り外しが困難となり作業性が低下する。なお、ガイドローラ28を支持する支柱部材を伸縮・固定自在(ガイドローラ28の高さを位置決め調整自在)に設けるのが望ましい。
また、ガイドローラ28は、駆動ドラム21及び従動ドラム22の外周凹溝31,32よりも幅広の1つのガイド凹周溝28aを有し、無端環状ロープ6の振れが直接的に駆動ドラム21に伝達しないようにして、外周凹溝31からの離脱を防止する。
また、駆動ドラム21と従動ドラム22とガイドローラ28は、アルミニウム等の鉄よりも柔らかい金属製とし、無端環状ロープ6が磨耗するの(すり減るの)を軽減している。
また、駆動ドラム21及び従動ドラム22の下方位置にウインチ23を設けて、履帯29の走行方向を前後方向とすると、左右方向中央部に寄せて配設し、左右方向寸法(幅寸法)を小さくし、道幅の狭い箇所でも走行可能としている。また、無端環状ロープ6を、前後一方向側から引き込み、前後一方向側へ送り出すように構成している。
また、図2に示すように、無端環状ロープ6は、所定長さの合成繊維製の複数本の定尺ロープ60を連結(接続)して形成したものである。
図7に示すように、定尺ロープ60は、10本以上の多数本の合成繊維から成るストランド90,90を、2本(束)1組として、その組を交互に重ね合わせるように組み込んで、張力非作用状態(自然状態や長手方向Nの圧縮力作用状態)で軸心に沿った中空部(円筒網袋状部)60eが形成される合成繊維ロープとも呼ばれるものである。
また、定尺ロープ60は、予め(土壌集積地Kに到着前に)、所定長さに形成された複数種類のものを用意している。具体的には、約100m、約50m、約30m、約20m、の長さに形成された5種類のものである。合成繊維は、例えば、ポリアシド系ナイロン、ポリエチレン、ビニロン、ポリプロピレン等である。また、破断張力が6t以上のものが望ましい。
図8に示すように、一方の定尺ロープ60(60A)と、他方の定尺ロープ60(60B)が接続される。
つまり、無端環状ロープ6の接続部61は、他方の定尺ロープ60(60B)の先端94が、一方の定尺ロープ60(60A)の一端部91の中空部60eに挿入されて収納され、かつ、一方の定尺ロープ60(60A)の先端92が、他方の定尺ロープ60(60B)の他端部93の中空部60eに挿入されて収納され、接続部61の中間部(位置)で2本の定尺ロープ60A,60B(の軸心)が1本ずつの分割状態で(2本に分岐して)配設される分岐部(分離部)を形成し、接続部61の両端部(位置)で2本の定尺ロープ60A,60Bが一本化(合流)した合流部を形成した、唇状(二股状)である。
この接続部61は、長手方向Nの引張り力に強く、張力(テンション)が作用している状態で中空部60eが縮径する締め付け力によって、挿入されている定尺ロープ60の先端92,94の抜け止めが行われる。また、飲込み(収容)側の定尺ロープ60を長手方向Nに圧縮すれば、中空部60eが拡大し、差し込んだ(挿入)側の定尺ロープ60が容易に引き抜かれ、接続が解除される。即ち、接続部61は、着脱自在に接続され、無端環状ロープ6を形成する複数本の定尺ロープ60の本数を増減自在とし、長さを変更自在としている。
また、無端環状ロープ6には、図7に示すように、定尺ロープ60よりも小径かつ短寸である合成繊維製の短寸ロープ70が、図9に示すように、取着され吊り輪部62が形成されている。
図7及び図9に於て、短寸ロープ70は太さや長さが異なるだけで定尺ロープ60同様に、多数本の合成繊維から成るストランド79,79を、2本1組として、その組を交互に重ね合わせて中空部が形成されたものである。なお、中空部を有していないものでも良い。破断張力が1t以上のものが望ましい。
図9に於て、短寸ロープ70は、中間部70cがU字弯曲状に形成されるように両端70a,70bが無端環状ロープ6の外周面から相反する無端環状ロープ6の長手方向Nに差し込まれて中空部60eに挿入されて取着している。
つまり、定尺ロープ60の張力非作用状態又は小さな圧力作用状態下にて、短寸ロープ70の一端70aが長手一方向N1に沿って中空部60eに差し込まれて一本化され、他端70bが長手他方向N2に沿って中空部60eに差し込まれて一本化されている。短寸ロープ70を、無端環状ロープ6の長手方向Nに10本以上の多数本取着している。言い換えると、無端環状ロープ6に、U字弯曲状の中間部70cをもって形成された10箇所以上の多数の吊り輪部62を形成している。
無端環状ロープ6は、その使用状態下で、長手方向Nに強力な引張力(テンション)が作用する。この引張力によって、定尺ロープ60の中空部60eが縮径するようにストランド90が絞り込まれる。これによって、挿入された短寸ロープ70の両端70a,70bは、圧接(締め付け)による摩擦力により、引抜けることがない(強力に接続される)。
また、無端環状ロープ6を長手方向Nに圧縮すれば、ストランド90とストランド90の間が開くと共に中空部60eが拡径して、短寸ロープ70の両端70a,70bがスムーズに引き抜かれる。無端環状ロープ6と短寸ロープ70の接続は工具を必要とせず容易に解除され、無端環状ロープ6に対して短寸ロープ70(吊り輪部62)を容易かつ迅速に着脱自在としている。また、取付本数(箇所)を増減自在としている。また、相互に隣り合う吊り輪部62の取付間隔寸法(取付ピッチ寸法)変更自在としている。例えば、4m間隔や1m間隔、50cm間隔でも設けることが可能である。
図10に示すように、搬送容器8は、具体的には、フレコンバック80である。
採取した汚染土壌10を土嚢袋81に収納し、汚染土壌10が収納された複数の土嚢袋81をフレコンバック80に収納する。
フレコンバック80は、持ち手部80aに、フック部(鉤爪部)89aとロープ部89bを有する吊下部材89が取着されている。つまり、除染作業者Pは、吊り輪部62にフック部89aを引っ掛けることで、フレコンバック80を無端環状ロープ6に吊り下げる。このように、吊り輪部62にフック部89aを引っ掛けることで、無端環状ロープ6に対して搬送容器8の着脱が容易となって、無端環状ロープ6の周回(駆動ドラム21の回転駆動)を止めることなく作業が可能となる。また、吊り輪部62が可撓性を有するロープであるため、変形自在となって、駆動ドラム21、従動ドラム22、ガイドローラ28、滑車5に引掛かること無くスムーズに無端環状ロープ6が周回駆動する。
また、吊下部材89のロープ部89bは、合成繊維製であって、定尺ロープ60と同様にストランドと中空部を有している。ロープ部89bは、一文字状態での下端を、自らの中空部に差し込んで、輪部89cを形成している。
そして、フレコンバック80と吊下部材89の取付部Jは、図10(b)に示すように、輪部89cの輪内に、持ち手部80aを巻き込んだ輪部89cの一部89dを挿通させ、一部89dが形成する輪内にJ字状の抜け止め棒84を、挿入して、図10(c)に示すように抜け止め棒84で一部89dの抜けを防止している。このように取り付けることで、土壌集積地Kの作業者は、指で抜け止め棒84を引っ掛けて引き抜けばフレコンバック80のみを容易に無端環状ロープ6から離間して回収できる。
次に、本発明の除染装置の実施の一形態の使用方法(作用)について説明する。
先ず、汚染区域E内から所定距離だけ離れた土壌集積地Kに、ロープ駆動装置2を自走にて移動させる。道路が整備されていな凹凸の激しい荒地であっても履帯29によって走行可能である。到着した土壌集積地Kに電源が無くても、発電機24及び原動機25によって電気を得て、駆動ドラム21及びウインチ23を駆動準備状態にする。
そして、図1及び図2に示すように、滑車5及び駆動ドラム21等に懸架された無端環状ロープ6を、ロープ駆動装置2近傍の滑車5を介してウインチ23で引き寄せてテンション(引張力)を付与させる。
さらに、テンションをかけつつ駆動ドラム21を回転駆動させて、無端環状ロープ6を引き寄せつつ送り出して、土壌集積地Kから汚染区域Eにわたって無端環状ロープ6を周回循環させる。つまり、複数(10箇所以上の多数)の吊り輪部62を汚染区域Eと土壌集積地Kの間を巡回させる。この無端環状ロープ6の架設ルート(周回循環ルート)が、搬送ルートと成る。また、搬送ルート近傍が除染作業区域となる。例えば、搬送ルートに囲まれた範囲や、搬送ルートから約10m四方を除染作業区域とする。
また、森林内の汚染区域(除染対象区域)E内に、除染作業者Pを配設し、落葉や落枝等を有する汚染土壌10を採取させる。
図11に示すように、汚染区域E内には、落葉や落枝等が堆積し、また、雑草等が生えている。地表から所定の深さの土壌が、放射能汚染されている可能性が高い。そこで、所定の深さまでの落葉や落枝及び雑草や腐植層等を有する土壌を、汚染土壌10として、農作業工具等で削り取るように採取する。汚染土壌10と共に汚染された瓦礫等を搬送しても良い。つまり、汚染瓦礫搬送と併用するも良い。若しくは、汚染された木や竹等を伐採して搬送するも良い。
そして、図1及び図2に示すように、採取した汚染土壌10を、搬送容器8に収納する。汚染区域(除染作業区域)E内を巡回してくる吊り輪部62に、搬送容器8を、順次吊り下げて、汚染土壌10を土壌集積地Kに搬出する。
また、土壌集積地K側の作業者は吊り輪部62から搬送容器8を取り外して、荷降ろし(荷受け)する。
汚染土壌10が採取搬出されると、図12に示すように、汚染区域Eは、落葉や落枝、雑草等が無くなって、除染が終了した除染完了区域Fとなる。
図13に示すように、汚染区域E内の搬送ルート近傍の除染作業が終了して、除染完了区域Fとなると、除染完了区域Fの隣接地(近傍地)が次の汚染(除染対象)区域E´となる。
図14に示すように、滑車5を次の汚染(除染対象)区域E´に移設や増設する。
また、無端環状ロープ6を接続部61で分離し、定尺ロープ60の本数を増やして無端環状ロープ6を延長する。つまり、搬送ルートを延長・増設する。
そして、再び、汚染土壌10を搬送容器8に収納して吊り輪部62に引っ掛けて、汚染区域E´から搬出させる。
また、図14に示すように、長い搬送ルートを形成し、土壌集積地Kから遠い汚染区域E内から、除染作業を行なって、次に、土壌集積地Kに近い汚染区域E内を除染するために、無端環状ロープ6を形成する定尺ロープ60の本数を減らして、搬送ルートを短縮・減少させても良い。汚染区域E内には、急斜面や急な窪地、大きな石等の障害物が点在しているが、定尺ロープ60の本数及び滑車5を増減させると共に、滑車5の配置を変更して自由自在に搬送ルートを変更可能としている。
また、図示省略するが、滑車5は、外周面に横断面U字状の懸架溝部を有するプーリ等の回転体を備え、回転体の森林土壌側の溝側壁部を、所定間隔毎に切り欠いたスプロケット型(歯車型)に形成したものを用いる。(なお、スプロケット型でない滑車5を用いても良い。)垂下状の吊り輪部62が引っ掛かるのをより防げて好ましい。
なお、本発明は、設計変更可能であって、搬送容器8は、魚網等の網材で形成した網状の袋体とするも良い。また、土嚢袋81に吊下部材89を取着して吊り上げても良い。つまり、土嚢袋81を搬送容器8とするも良い。
また、上述の実施形態は、汚染区域E内の放射能汚染された汚染土壌10を、汚染区域Eから所定距離だけ離れた土壌集積地Kまで搬出する除染装置であって、汚染区域E内の複数の木等の支持部11に夫々取着した滑車5と、土壌集積地Kに設けた駆動ドラム21とに、所定長さの複数本の定尺ロープ60を連結した無端環状ロープ6を懸架し、かつ、無端環状ロープ6には複数本の短寸ロープ70が取着して複数の吊り輪部62が形成されており、無端環状ロープ6にテンションをかけつつ駆動ドラム21を回転駆動させて吊り輪部62を汚染区域Eと土壌集積地Kの間を巡回させ、巡回する吊り輪部62に汚染土壌10を収納した搬送容器8を順次吊り下げて搬出するので、汚染区域E内に、作業道や設置場所を新たに整備しなくとも、様々な場所に柔軟に対応して汚染土壌搬送ルートを容易に形成でき、除染作業を迅速に開始できる。汚染土壌10を土壌集積地Kまで容易に搬出できる。また、汚染区域Eへの搬送ルートの移設や、除染作業後の撤去を容易かつ迅速に行なうことができる。つまり、農林業用モノレールや土砂用コンベア等の過大な装置に比べて、搬送・設置・撤去の何れにおいても迅速かつ容易に作業できる。また、複数の吊り輪部62が順次巡回してくるので、農林業用モノレールのように1台の回収作業車が集荷する場合に比べて、除染作業者Pは、回収のタイミングに合わせる必要が無い。したがって、高齢者や女性等の力の弱い者や作業に不慣れなボランティアの者であっても、マイペースに汚染土壌10を搬送させることができる。
また、連結する複数本の定尺ロープ60の本数を増減させて搬送ルートを変更させ、除染完了区域Fを次々と広めてゆくので、汚染区域Eが広く、土壌集積地Kが限られた広さしかなくても、土壌集積地Kを移動させずに広範囲を除染できる。汚染区域E内の障害物等に柔軟に対応して除染完了区域Fを隈なく広めることができる。
また、搬送容器8をフレコンバック80とし、汚染土壌10を複数の土嚢袋81に収納し、フレコンバック80に複数の土嚢袋81を収納して汚染土壌10を搬出するので、土嚢袋81を直接的に無端環状ロープ6に引っ掛ける場合に比べて、1つの吊り輪部62でより多くの汚染土壌10を搬出することができる。作業効率が良く、フック部89aを有する吊下部材89を、土嚢袋81に取着する場合は、汚染土壌10を収納した土嚢袋81を動かす手前や腕力が必要であるが、フレコンバック80に取着する場合は、汚染土壌10を収納する前に(予め)、持ち手部80aに取着すれば良いので、作業効率が良く容易かつ迅速に無端環状ロープ6に引っ掛けることができる。
また、定尺ロープ60及び短寸ロープ70を合成繊維製としたので、破断張力が6tと十分に大きくでき、直径約12mmの場合、重量は100mで10kgである。破断張力が6tの金属製定尺ワイヤは、直径12mmの場合、重量は100mで60kgである。即ち、合成繊維製の定尺ロープ60は、十分な破断張力を有しながらも、軽量で持ち運びが容易であり、搬入・搬出が人力で容易に行なうことができる。
以上のように、本発明の除染装置は、放射能汚染された汚染土壌10を有する汚染区域Eと汚染区域Eから所定距離だけ離れた土壌集積地Kとの間に懸架される無端環状ロープ6と、無端環状ロープ6を周回駆動させるロープ駆動装置2と、を備えた除染装置であって、ロープ駆動装置2は、無端環状ロープ6が巻設される駆動ドラム21と、駆動ドラム21に隣接され無端環状ロープ6が巻設される従動ドラム22と、無端環状ロープ6にテンションを付与するためのウインチ23と、ドラム用モータMa及びウインチ用モータMbを駆動させるための発電機24及び原動機25と、を履帯29付きの自走可能な走行基台20上に具備するので、土壌集積地Kに広い設置空間や、電源(電気)が無くても、除染作業を迅速に開始できる。ウインチや発電ユニット等を個別に搬送・設置・撤去する必要がなく、除染作業の準備、及び、除染作業後の撤去を容易かつ迅速に行なうことができる。除染作業完了後に、次に除染すべき場所が遠く離れているような場所であっても、ロープ駆動装置2を自走させて、広範囲にわたる汚染区域Eを次々と迅速に除染することができる。
また、駆動ドラム21及び従動ドラム22は、複数の外周凹溝31,32を有し、無端環状ロープ6をたすき掛け状に巻設可能に相互に隣接して配設したので、無端環状ロープ6との滑りが防止され(摩擦力を強め)、確実に駆動力が伝達され、除染作業の中断を防ぐ。さらに、十分な摩擦力によって、駆動ドラム21を逆回転して、無端環状ロープ6の周回方向を変更(切換)でき、様々な汚染区域Eや、作業状況に臨機応変に効率良く対応できる。(あるいは、無端環状ロープ6が絡んだような場合に逆転して補修等を行い得る。)また、外周凹溝31,32によって、吊り輪部62の巻き込みや押さえ付けが防止され、スムーズに安定して送り出しできる。
また、ロープ駆動装置2は、駆動ドラム21よりも上方位置に、無端環状ロープ6が懸架されるガイドローラ28を有するので、土壌集積地Kにおいて搬送容器8の重さで無端環状ロープ2が撓んで、搬送容器8が地面に引きずられるのを防止できる。また、無端環状ロープ6から搬送容器8の取り外しが容易な高さに保持でき、作業性を向上できる。土壌集積地Kにおいて無端環状ロープ6を所定の高さに保持する仮設の柱や滑車5を多数立設する必要がなく、除染作業準備及び撤去を迅速に行なうことができる。
2 ロープ駆動装置
6 無端環状ロープ
搬送容器
10 汚染土壌
20 走行基台
21 駆動ドラム
22 従動ドラム
23 ウインチ
24 発電機
25 原動機
28 ガイドローラ
28a ガイド凹周溝
29 履帯
31 外周凹溝
32 外周凹溝
E 汚染区域
無端環状ロープの軸心の高さ寸法
K 土壌集積地
Ma ドラム用モータ
Mb ウインチ用モータ

Claims (1)

  1. 放射能汚染された汚染土壌(10)を有する汚染区域(E)と該汚染区域(E)から所定距離だけ離れた土壌集積地(K)との間に懸架される無端環状ロープ(6)と、該無端環状ロープ(6)を周回駆動させるロープ駆動装置(2)と、上記無端環状ロープ(6)に
    着脱自在に取付けられ上記汚染土壌(10)を収納するための搬送容器(8)と、を備えた除染装置であって、
    上記ロープ駆動装置(2)は、上記無端環状ロープ(6)が巻設される駆動ドラム(21)と、該駆動ドラム(21)に隣接され上記無端環状ロープ(6)が巻設される従動ドラム(22)と、上記無端環状ロープ(6)にテンションを付与するためのウインチ(23)と、ドラム用モータ(Ma)及びウインチ用モータ(Mb)を駆動させるための発電機(24)及び原動機(25)と、上記駆動ドラム(21)よりも上方位置に配設され上記無端環状ロープ(6)が懸架されるガイドローラ(28)と、を履帯(29)付きの自走可能な走行基台(20)上に具備し、
    上記駆動ドラム(21)及び上記従動ドラム(22)は、複数の外周凹溝(31)(32)を有し、上記無端環状ロープ(6)をたすき掛け状に巻設可能に相互に隣接して配設され、
    上記ガイドローラ(28)は、上記駆動ドラム(21)の上記外周凹溝(31)よりも幅広のガイド凹周溝(28a)をもって上記駆動ドラム(21)に上記無端環状ロープ(6)を導くように設けられ、
    さらに、上記ガイドローラ(28)は、該ガイドローラ(28)の近傍で上記搬送容器(8)が取付けられておらずテンションにより水平状となった上記無端環状ロープ(6)の軸心の高さ寸法(H)が1500mm以上2500mm以下の高さとなるように設けられていることを特徴とする除染装置。
JP2012108424A 2012-05-10 2012-05-10 除染装置 Expired - Fee Related JP5498528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108424A JP5498528B2 (ja) 2012-05-10 2012-05-10 除染装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108424A JP5498528B2 (ja) 2012-05-10 2012-05-10 除染装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013233896A JP2013233896A (ja) 2013-11-21
JP5498528B2 true JP5498528B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=49760366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012108424A Expired - Fee Related JP5498528B2 (ja) 2012-05-10 2012-05-10 除染装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5498528B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6444044B2 (ja) * 2014-04-01 2018-12-26 清水建設株式会社 放射能汚染物の放射性物質濃度測定方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4315053Y1 (ja) * 1965-11-30 1968-06-24
JPS541724Y2 (ja) * 1976-06-01 1979-01-25
JPS588458A (ja) * 1981-07-03 1983-01-18 新キャタピラー三菱株式会社 自走式搬送方法およびその装置
JPS63166654A (ja) * 1987-07-11 1988-07-09 新キャタピラ−三菱株式会社 自走式搬送装置
JPS63166653A (ja) * 1987-07-11 1988-07-09 新キャタピラ−三菱株式会社 自走式搬送装置
JP2011219226A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Sentan Gijutsu Kenkyusho:Kk 索道装置
JP4767354B1 (ja) * 2010-06-04 2011-09-07 正輝 岩崎 伐採材搬出方法
JP5468094B2 (ja) * 2012-03-05 2014-04-09 前川鉄工株式会社 森林内除染方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013233896A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2151163A1 (en) Track, tractor system and safety device
KR101207281B1 (ko) 패류 채취용 형망어구
JP5498528B2 (ja) 除染装置
CN106166372A (zh) 电杆检修平台自行攀爬装置
ES1192835U (es) Maquina para el despedregado del terreno
KR102109038B1 (ko) 해저 폐기물 인양장치
DE3024074A1 (de) Verfahren und vorrichtung zum kontinuierlichen reinigen eines seegrundes oder des meeresbodens
CN102475011A (zh) 泥地生块粒状物收获机
JP5468094B2 (ja) 森林内除染方法
KR100855452B1 (ko) 트랙터 부착형 타워 집재기
KR100689012B1 (ko) 소형 케이블 윈치형 집재기
CN101518177A (zh) 烟田管理作业拖拉机
CN113615650B (zh) 一种大型养殖设施鱼类高效捕捞方法
JP4767354B1 (ja) 伐採材搬出方法
KR100803761B1 (ko) 체인형 해저폐기물 수거장치
JP2012116638A (ja) 伐採材搬出装置及び搬送ロープと引掛ロープの接続方法
CN216123722U (zh) 囊网可更换型养殖鱼类捕捞装置
CN201758566U (zh) 全自动芦苇打捆机拾取输送装置
CN206237839U (zh) 人字形螺旋辊式集条机
JP2010100150A (ja) 搬送方法及び装置
JPH0221973A (ja) グラブ・ポンプ浚渫船の浚渫土砂中障害物除去装置
CN207411045U (zh) 大型树木移植装置
JP3200211U (ja) 筒状索体、環状索体、索体チェーンおよびタイヤチェーン
US20230065423A1 (en) Apparatus for removal of in soil embedment and method of construction thereof
JPS62180896A (ja) 簡易ウインチ及びこれを使用した被運搬材の運搬方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5498528

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees