JP5495707B2 - 並列信号処理装置 - Google Patents
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Description
また、製造ばらつき等の影響により、プロセッサ、SIMD型並列データ処理装置、専用ハードウェア間に性能差が生じた場合、画像処理装置全体の性能が劣化する、又は画像処理装置全体が動作せず歩留まりが劣化するという課題もあった。
さらに、画像処理装置全体が一斉に動作するため、消費電力が大きいという課題もあった。
図1は、この発明の実施の形態1に係る並列信号処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示す並列信号処理装置は、1つの全体制御部1と、複数個(#1〜#n)の部分制御部10、データパス部20、データ転送部30及びデータメモリ40と、1つのバス50とから構成されている。なお、部分制御部10、データパス部20及びデータ転送部30が並列ユニットを構成し、図1では#1〜#nの並列ユニットが並列に全体制御部1に接続されている。
なお、全体制御プログラムは、外部から設定してもよいし、全体制御部1自らがロードしてもよい。また、全体制御プログラムは、全体制御部1に接続された部分制御部10それぞれに異なる単位処理を実行させるようにしてもよいし、全ての又は複数の部分制御部10に同じ単位処理を実行させるようにしてもよい。
また、データ転送制御部13bも、メイン命令伝達部15bによって選択された共通データ転送制御命令(信号)S31(即ちデータ転送制御命令S30b)に含まれる単位処理で必要なデータと演算結果の転送順序、データサイズ、及び転送先/転送元の情報に従って、データ転送命令(信号)S32bを生成してデータ転送部30bへ発行する。
そのため、単位処理実行対象の全ての部分制御部10a〜10cが、単位処理命令S1が発行された部分制御部10b内部のメイン制御部11bを共有することができる。また、単位処理命令S1が発行されなかった部分制御部10a,10cのメイン制御部11a,11cは不要となるのでクロック供給を停止するように構成してもよく、その分の消費電力を削減することができる。
並列信号処理装置全体で1つのクロック供給部を備える構成の場合、例えば、並列信号処理装置内部にクロック供給部を設置して、全体制御部1がこのクロック供給部を制御してクロック供給部から各並列ユニットへクロック供給/停止を行うか、あるいは全体制御部1の内部にクロック供給部を設置して、全体制御部1から各並列ユニットへクロック供給/停止を行う。
並列ユニットで1つのクロック供給部を備え、並列信号処理装置全体では複数のクロック供給部を備える構成の場合、例えば、全体制御部1が各クロック供給部を制御して各クロック供給部から各並列ユニットへクロック供給/停止を行う。
図5は、この発明の実施の形態2に係る全体制御部1の構成を示すブロック図である。全体制御部1は、図5に示すように命令発行部101、選択部103及び処理性能メモリ104から構成される。全体制御部1に接続されている#1〜#nの部分制御部10の処理性能は、互いに全く同一とは限らず、製造ばらつき又は低電圧ばらつきに起因して処理時間がばらついたり、動作しないものがあったりする。そこで、全体制御部1に接続された全ての部分制御部10について、動作有無を含めた、単位命令当たりの処理時間を示す処理性能情報を、処理性能メモリ104に格納する。この処理性能情報は、全体制御部1が並列信号処理装置の初期動作時に命令を一度実行して、各部分制御部10の処理性能を計測することで作成される。
図6は、この発明の実施の形態3に係る並列信号処理装置の構成を示すブロック図であり、図1又は図3と同一又は相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
本実施の形態3の並列信号処理装置は、部分制御部10、データパス部20及びデータ転送部30を1組とする並列ユニット60が、複数、バス50に並列に接続される構成である。図6の例では、並列ユニット60aの内部に部分制御部10a、データパス部20a及びデータ転送部30aが配置され、並列ユニット60bの内部に部分制御部10b、データパス部20b及びデータ転送部30bが配置されている。データメモリ40は、各並列ユニット60a,60bに1つずつ配置してもよいし、全並列ユニット60a,60bに1つ配置して共有してもよい。なお、全体制御部1は用いない。
部分制御部10aは、図3に示したメイン制御部11a、データパス制御部12a、データ転送制御部13a及び演算メモリ14aに加え、新たに、図6に示す命令メモリ16a、状態管理部17a及び転送命令調停部18aを備える。命令メモリ16aには、同一並列ユニット60a内の部分制御部10a、データパス部20a及びデータ転送部30aで実行する処理命令が格納されている。そして、メイン制御部11aは、この命令メモリ16aに格納されている処理命令に従って、単一演算を実行して、データパス制御命令S20a及びデータ転送制御命令S30aを発行する。
また、メイン制御部11aは、データ転送制御命令S30aと共に発行先指定命令(信号)S40aも発行する。この詳細は後述する。
データ転送制御部13aは、転送命令調停部18aから入力される調停済データ転送制御命令(信号)S42aに従って、データ転送部30aへデータ転送命令S32aを発行する。
自並列ユニット60aの状態管理部17aが格納している、データ転送制御部13aについての状態情報の更新は、自データ転送制御部13aがデータ転送制御命令S30aから動作状態となるか待機状態となるかを判定して行えばよい。他方、状態管理部17aが格納している、他の並列ユニット60bの他データ転送制御部13bについての状態情報の更新は、他状態管理部17bから通知を受けた自メイン制御部11aが行う。
なお、図6の例では、部分制御部10aが内部に状態管理部17aを備える構成としたが、部分制御部10aの外に設置する構成にしてもよい。
なお、自状態管理部17aが格納している、自データ転送制御部13aについての状態情報の更新をデータ転送制御部13a自身が行わず、自メイン制御部11aが処理命令から判定して更新してもよい。
調停部182は、自他の振り分け部181から転送されてきた調停用データ転送制御命令S41を調停済データ転送制御命令S42aとしてデータ転送制御部13aへ発行する。
また、製造ばらつき、低電圧ばらつき等が原因で、部分制御部10aとデータパス部20aは動作するがデータ転送部30aが動作しない場合、部分制御部10aは動作しないデータ転送部30aを使用せず、他の並列ユニット60b〜60dのデータ転送部30b〜30dを利用できるため、歩留まり向上につながる。
さらに、各部分制御部10a〜10dの実行する単位処理がデータ転送を頻繁に必要としない場合には、データ転送部30a〜30dは待機状態にあることが多くなる。このため、任意の1つのデータ転送部30aを各部分制御部10a〜10dが共有して利用すれば、他のデータ転送部30b〜30dへのクロック供給を停止して未動作状態にすることができ、その分の消費電力を削減することができる。
ただし、本実施の形態3では、各並列ユニット60において、部分制御部10にクロック供給がされると、部分制御部10内のメイン制御部11が自データ転送部30へクロック供給/停止を行う。メイン制御部11によるクロック供給/停止の決定は、データ転送部30の状態情報に応じて、動作状態のときに供給する、待機状態のときに停止することとする。
Claims (6)
- 処理対象データ及び処理結果データを格納するデータメモリと、
処理命令に従って単一演算を実行して、前記処理対象データに対する演算制御命令及びデータ転送制御命令を生成するメイン制御部、前記単一演算に用いるデータ及び演算結果データを格納する演算メモリ、前記演算制御命令に基づいて前記処理対象データに対する演算命令を生成するデータパス制御部、及び前記データ転送制御命令に基づいてデータ転送命令を生成するデータ転送制御部を有する部分制御部と、
前記演算命令に基づき、前記処理対象データに対する演算を実行するデータパス部と、 前記データ転送制御命令に基づき、前記データメモリ、前記部分制御部及び前記データパス部間のデータ転送を行うデータ転送部と、
前記データメモリ、前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部を互いに接続するバスと、
前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部からなる並列ユニットを複数並列に接続して、各並列ユニットに互いに異なる処理命令を発行するか、又は複数の並列ユニット単位に同一の処理命令を発行するかして、各並列ユニットに並列に処理を実行させる全体制御部とを備え、
前記部分制御部は、自メイン制御部が生成した演算制御命令及びデータ転送制御命令を、他の部分制御部内のデータパス制御部及びデータ転送制御部へ転送するメイン命令伝達部を有し、
前記全体制御部は、各並列ユニット内の各部分制御部の処理性能情報に基づいて、同一の処理命令を実行させる複数の並列ユニットのうちから1つの並列ユニット内の部分制御部を選択し、各並列ユニット内のメイン命令伝達部を制御して、当該部分制御部のメイン制御部が生成した演算制御命令及びデータ転送制御命令を、他の各並列ユニット内の各部分制御部内のデータパス制御部及びデータ転送制御部へ転送させる選択部を有することを特徴とする並列信号処理装置。 - 前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部からなる並列ユニットそれぞれについて、各並列ユニットに対して互いに異なる処理命令を格納しておくか、又は複数ユニット単位に同一の処理命令を格納しておくかして、各並列ユニットに並列に処理を実行させる命令メモリを備えることを特徴とする請求項1記載の並列信号処理装置。
- 前記部分制御部は、データ転送制御部の状態情報を他の部分制御部へ通知する状態管理部を有し、さらに、当該他の部分制御部内の状態管理部から通知される状態情報を取得することを特徴とする請求項2記載の並列信号処理装置。
- 処理対象データ及び処理結果データを格納するデータメモリと、
処理命令に従って単一演算を実行して、前記処理対象データに対する演算制御命令及びデータ転送制御命令を生成するメイン制御部、前記単一演算に用いるデータ及び演算結果データを格納する演算メモリ、前記演算制御命令に基づいて前記処理対象データに対する演算命令を生成するデータパス制御部、及び前記データ転送制御命令に基づいてデータ転送命令を生成するデータ転送制御部を有する部分制御部と、
前記演算命令に基づき、前記処理対象データに対する演算を実行するデータパス部と、 前記データ転送制御命令に基づき、前記データメモリ、前記部分制御部及び前記データパス部間のデータ転送を行うデータ転送部と、
前記データメモリ、前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部を互いに接続するバスと、
前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部からなる並列ユニットを複数並列に接続して、各並列ユニットに互いに異なる処理命令を発行するか、又は複数の並列ユニット単位に同一の処理命令を発行するかして、各並列ユニットに並列に処理を実行させる全体制御部とを備え、
前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部からなる並列ユニットそれぞれについて、各並列ユニットに対して互いに異なる処理命令を格納しておくか、又は複数の並列ユニット単位に同一の処理命令を格納しておくかして、各並列ユニットに並列に処理を実行させる命令メモリを備え、
前記部分制御部は、自データ転送制御部の状態情報を他の部分制御部へ通知する状態管理部を有し、さらに、当該他の部分制御部内の状態管理部から通知される状態情報を取得することを特徴とする並列信号処理装置。 - 処理対象データ及び処理結果データを格納するデータメモリと、
処理命令に従って単一演算を実行して、前記処理対象データに対する演算制御命令及びデータ転送制御命令を生成するメイン制御部、前記単一演算に用いるデータ及び演算結果データを格納する演算メモリ、前記演算制御命令に基づいて前記処理対象データに対する演算命令を生成するデータパス制御部、及び前記データ転送制御命令に基づいてデータ転送命令を生成するデータ転送制御部を有する部分制御部と、
前記演算命令に基づき、前記処理対象データに対する演算を実行するデータパス部と、 前記データ転送制御命令に基づき、前記データメモリ、前記部分制御部及び前記データパス部間のデータ転送を行うデータ転送部と、
前記データメモリ、前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部を互いに接続するバスと、
前記部分制御部、前記データパス部及び前記データ転送部からなる並列ユニットそれぞれについて、各並列ユニットに対して互いに異なる処理命令を格納しておくか、又は複数の並列ユニット単位に同一の処理命令を格納しておくかして、各並列ユニットに並列に処理を実行させる命令メモリとを備え、
前記部分制御部は、自データ転送制御部の状態情報を他の部分制御部へ通知する状態管理部を有し、さらに、当該他の部分制御部内の状態管理部から通知される状態情報を取得することを特徴とする並列信号処理装置。 - 前記部分制御部は、自データ転送制御部の状態情報と他の部分制御部内の状態管理部から通知される状態情報とに基づいて、自メイン制御部が生成したデータ転送制御命令を他の部分制御部内のデータ転送制御部へ転送する転送命令調停部を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の並列信号処理装置。
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