JP5495260B2 - 部品装着機 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板に部品を装着するための2つの装着ヘッドと各装着ヘッドを別々に移動させる2つのロボットを搭載した部品装着機に関する発明である。
従来より、部品装着機の各機構部の熱膨張等による部品装着位置のずれに対処するために、特許文献1(特開平8−18289号公報)や特許文献2(特開2007−12914号公報)に記載されているように、回路基板の搬送を案内するコンベアレールに基準位置マークであるレールマークを設け、部品装着機の基板マーク撮像用のカメラ(マークカメラ)でレールマークを撮像してレールマークの位置を画像認識して、各機構部の熱膨張等による位置ずれを補正した上で、回路基板の基準位置マークである基板マークを上記カメラで撮像して当該基板マークの位置を画像認識して、当該基板マークの位置を基準にして当該回路基板への部品装着位置を判断して当該回路基板に部品を装着するようにしている。
また、部品の装着作業を能率良く行うために、特許文献3(特開2000−294992号公報)に記載されているように、1台の部品装着機に2つの装着ヘッドを搭載して、2つの装着ヘッドを2つのロボットで移動させて同時並行的に部品を回路基板に装着するようにしたものがある。このものでは、部品装着機の本体基台の上面のうちのコンベアから外れた位置に基準位置マークを設け、2つのロボットのカメラで本体基台上の基準位置マークをそれぞれ撮像して本体基台上の基準位置マークの位置を画像認識して、熱膨張等による位置ずれを補正するようにしている。更に、位置較正用の基準マークが設けられた位置較正用基板をコンベアで搬送して各ロボットのカメラで撮像することで、各ロボット固有の位置較正データを取得し、各ロボットの位置制御を位置較正データで補正するようにしている。
特開平8−18289号公報 特開2007−12914号公報 特開2000−294992号公報
ところで、前記特許文献3では、部品装着機の本体基台の上面のうちのコンベアで搬送可能な回路基板路の最大幅よりも外側の位置に基準位置マークが設けられているため、搬送する回路基板の幅が狭くなるほど、本体基台上面の基準位置マークと回路基板との間の距離が離れてしまい、その分、回路基板の部品装着位置における位置ずれ補正精度が低下することは避けられない。
そこで、特許文献3のように2つの装着ヘッドを搭載した部品装着機においても、特許文献1,2のように、コンベアレールに基準位置マーク(レールマーク)を設けて、基準位置マークと回路基板との間の距離を短くして、回路基板の部品装着位置における位置ずれ補正精度を向上させることが考えられる。
しかし、特許文献3では、位置較正用の基準マークが設けられた位置較正用基板をコンベアで搬送して各ロボットのカメラで撮像して、各ロボット固有の位置較正データを取得するようにしているため、位置較正用基板を必要とすると共に、位置較正用基板の基準マークの位置を画像認識する必要があり、その分、生産性が低下する。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、回路基板への部品装着位置の補正精度向上と生産性向上とを両立させることができる部品装着機を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、回路基板に部品を装着するための2つの装着ヘッドと、前記各装着ヘッドを別々に移動させる2つのロボットと、前記各ロボットにより前記各装着ヘッドと一体的に移動して回路基板の基板マークを撮像する2つのカメラと、前記回路基板の搬送を案内する少なくとも2つのコンベアレールと、前記各コンベアレール間の幅を前記回路基板の幅に応じて調整するレール幅調整機構とを備え、前記回路基板の基板マークの位置を基準にして当該回路基板への部品装着位置を判断して前記各ロボットを制御して当該回路基板に部品を装着する部品装着機において、前記各コンベアレールに設けられたレールマークと、前記各カメラで前記各コンベアレールのレールマークをそれぞれ撮像して前記各レールマークの位置を前記各ロボット毎に画像認識して前記各ロボットの画像認識位置間の相対誤差を演算する相対誤差演算手段と、一方のロボットのカメラで前記回路基板の基板マークを撮像して当該基板マークの位置を画像認識して当該基板マークの画像認識位置を基準にして前記相対誤差を用いて他方のロボットで使用する前記回路基板の基板マークの位置を演算する基板マーク位置演算手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、搬送する回路基板の幅に合わせて移動する各コンベアレール(実施例では1本は固定レール)にそれぞれ基準位置マークとなるレールマークを設けているため、搬送する回路基板の幅に合わせて基準位置マークとなるレールマークを移動させて、当該レールマークと回路基板との間の距離を短くすることができ、回路基板の部品装着位置における位置ずれ補正精度を向上させることができる。しかも、各カメラで各コンベアレールのレールマークをそれぞれ撮像して各レールマークの位置を各ロボット毎に画像認識して各ロボットの画像認識位置間の相対誤差を演算し、一方のロボットのカメラで回路基板の基板マークを撮像して当該基板マークの位置を画像認識して当該基板マークの画像認識位置を基準にして前記相対誤差を用いて他方のロボットで使用する回路基板の基板マークの位置を演算するようにしたので、他方のロボットのカメラで回路基板の基板マークを撮像する工程を行わずに済み、その分、生産性を向上できる。勿論、前記特許文献3の位置較正用基板が不要であることは言うまでもない。
この場合、請求項2のように、前記基板マーク位置演算手段は、回路基板を挟んで対向する2つのコンベアレールのレールマークと回路基板の基板マークとの位置関係に基づいて2つの相対誤差を線形補間して回路基板の基板マークの位置を演算するようにすると良い。このようにすれば、各コンベアレール間の幅(回路基板の幅寸法)を変更して、レールマークと回路基板の基板マークとの位置関係が変化しても、2つの相対誤差を線形補間することで、回路基板の基板マークの位置を精度良く演算することができる。
また、請求項3のように、回路基板を挟んで対向する2つのコンベアレールのレールマークが当該回路基板の対角線の延長方向の近くに位置するように位置調整可能に設けると良い。このようにすれば、相対誤差の線形補間を精度良く行うことができる。
図1は本発明の一実施例における部品装着機の主要部の構成を概略的に説明する平面図である。 図2は本実施例のレールマークと基板マークとの位置関係を説明する平面図である。 図3(a)は本実施例のレールマーク位置調整機構の断面図、同図(b)は同機構の側面図である。 図4(a)は他の実施例のレールマーク位置調整機構の断面図、同図(b)は同機構の側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を図1を用いて説明する。
部品装着機は、対向する2台のXYロボット11a,11bを搭載し、各XYロボット11a,11bには、それぞれ回路基板S1,S2に部品を装着するための装着ヘッド13a,13bが支持され、各装着ヘッド13a,13bには、それぞれ部品を吸着する吸着ノズル(図示せず)が交換可能に保持されている。更に、各装着ヘッド13a,13bには、それぞれ回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4を撮像するカメラ15a,15b(マークカメラ)が支持されている。装着ヘッド13a,13bとカメラ15a,15bは、XYロボット11a,11bによって一体的にXY方向に移動される。
この部品装着機の両側には、部品を供給するテープフィーダ等の部品供給装置16a,16bが装着されている。この部品装着機には、回路基板S1,S2を搬送する例えば2本のコンベア17,18が設けられ、回路基板S1,S2の搬送を案内する合計4本のコンベアレールCR1〜CR4が平行に設けられている。尚、部品装着機に搭載するコンベアは、2本に限定されず、1本又は3本以上であっても良い。
4本のコンベアレールCR1〜CR4のうち、最も端に位置する1本のコンベアレールCR1の位置は固定され、他の3本のコンベアレールCR2〜CR4は、レール幅調整機構(図示せず)によって回路基板S1,S2の幅に応じて各コンベアレールCR1−CR2間の幅とCR3−CR4間の幅を調整できるように移動可能に構成されている。その他、部品装着機には、各装着ヘッド13a,13bの吸着ノズルに吸着された部品をその下方から撮像する2台のカメラ25a,25b(パーツカメラ)が設けられている。
各コンベアレールCR1〜CR4の上面には、それぞれレールマークRM1〜RM4が各回路基板S1,S2の対角線方向の近くに位置するように位置調整機構26によって位置調整可能に設けられている。各回路基板S1,S2には、それぞれ2つの基板マークSM1,SM2とSM3,SM4がほぼ対角線方向に位置するように設けられ、当該対角線の延長方向の近くにレールマークRM1〜RM4が位置するように構成されている。
図3に示すように、位置調整機構26は、各コンベアレールCR1〜CR4にスライド可能に装着される断面コ字形のスライドプレート27の上面にレールマークRM1〜RM4が設けられ、スライドプレート27に設けられたねじ孔28にボルト29を締め込んで該ボルト29の先端をコンベアレールCR1〜CR4に圧接させることで、スライドプレート27の位置(レールマークRM1〜RM4の位置)を各コンベアレールCR1〜CR4の任意の位置で固定できるようになっている。レールマークRM1〜RM4の位置(スライドプレート27の位置)を調整する場合は、ボルト29を緩めてスライドプレート27の固定を解除すれば良い。ボルト29の根元部に嵌め込んだナット30を締め付けて、該ナット30をスライドプレート27に圧接させることで、ボルト29の緩みを防止するようにしている。
尚、位置調整機構26は、図3の構成に限定されず、図4に示す他の実施例の位置調整機構31を用いても良い。この位置調整機構31は、各コンベアレールCR1〜CR4を磁性材料で形成すると共に、各コンベアレールCR1〜CR4にスライド可能に装着される断面コ字形のスライドプレート32を磁石で形成し、磁石の磁力によりスライドプレート32の位置(レールマークRM1〜RM4の位置)を各コンベアレールCR1〜CR4の任意の位置で固定できるようになっている。
以上のように構成した部品装着機の動作は、制御装置(図示せず)によって制御される。制御装置は、各XYロボット11a,11bのカメラ15a,15bで各コンベアレールCR1〜CR4のレールマークRM1〜RM4をそれぞれ撮像して各レールマークRM1〜RM4の位置を各XYロボット11a,11b毎に画像認識して各XYロボット11a,11bの画像認識位置間の相対誤差を演算する相対誤差演算手段として機能すると共に、一方のXYロボット11aのカメラ15aで回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4を撮像して当該基板マークSM1〜SM4の位置を画像認識して当該基板マークSM1〜SM4の画像認識位置を基準にして前記相対誤差を用いて他方のXYロボット11bで使用する回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の位置を演算する基板マーク位置演算手段として機能し、各回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の位置を基準にして当該回路基板S1,S2への部品装着位置を判断して各XYロボット11a,11bを制御して当該回路基板S1,S2に部品を装着する。
以下、この部品装着シーケンスを具体的に説明する。
まず、搬入される回路基板S1,S2の幅に合わせて、レール幅調整機構によって各コンベアレールCR1−CR2間の幅とCR3−CR4間の幅を調整する。この際、4本のコンベアレールCR1〜CR4のうち、最も端に位置する1本目のコンベアレールCR1の位置は固定されているため、他の3本のコンベアレールCR2〜CR4を移動させる。
コンベアレールCR2〜CR4の移動が完了した後、各XYロボット11a,11bを駆動して各カメラ15a,15bを各コンベアレールCR1〜CR4のレールマークRM1〜RM4の真上まで移動させて、各カメラ15a,15bで各コンベアレールCR1〜CR4のレールマークRM1〜RM4をそれぞれ撮像して各レールマークRM1〜RM4の位置を各XYロボット11a,11b毎に画像認識する。
この後、各XYロボット11a,11bの画像認識位置間の相対誤差を演算する。
ここで、一方のXYロボット11aのカメラ15aによるレールマークRM1〜RM4の画像認識位置を(Xar1,Yar1),(Xar2,Yar2),(Xar3,Yar3),(Xar4,Yar4)とし、他方のXYロボット11bのカメラ15bによるレールマークRM1〜RM4の画像認識位置を(Xbr1,Ybr1),(Xbr2,Ybr2),(Xbr3,Ybr3),(Xbr4,Ybr4)とすると、各レールマークRM1〜RM4における相対誤差(ΔXabr1,ΔYabr1),(ΔXabr2,ΔYabr2),(ΔXabr3,ΔYabr3),(ΔXabr4,ΔYabr4)は、次式により演算すれば良い。
ΔXabr1=Xar1−Xbr1
ΔYabr1=Yar1−Ybr1
ΔXabr2=Xar2−Xbr2
ΔYabr2=Yar2−Ybr2
ΔXabr3=Xar3−Xbr3
ΔYabr3=Yar3−Ybr3
ΔXabr4=Xar4−Xbr4
ΔYabr4=Yar4−Ybr4
この後、一方のXYロボット11aのカメラ15aで回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4を撮像して当該基板マークSM1〜SM4の位置を画像認識して当該基板マークSM1〜SM4の画像認識位置を基準にして前記相対誤差を用いて他方のXYロボット11bで使用する回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の位置を補間補正により演算する。
ここで、一方のXYロボット11aのカメラ15aによる4つの基板マークSM1〜SM4の画像認識位置を(Xas1,Yas1),(Xas2,Yas2),(Xas3,Yas3),(Xas4,Yas4)とし、図2に示すように、一方の回路基板S1を挟んで対向する2つのコンベアレールCR1,CR2のレールマークRM1,RM2間のX方向(搬送方向)の距離をL1、Y方向(幅方向)の距離をW1、他方の回路基板12bを挟んで対向する2つのコンベアレールCR3,CR4のレールマークRM3,RM4間のX方向(搬送方向)の距離をL2、Y方向(幅方向)の距離をW2とする。また、1本目のコンベアレールCR1のレールマークRM1の位置(Xar1,Yar1)を基準とする一方の回路基板S1の第1の基板マークSM1の相対位置を(ΔXars1,ΔYars1)、第2の基板マークSM2の相対位置を(ΔXars2,ΔYars2)とし、3本目のコンベアレールCR3のレールマークRM3の位置(Xar3,Yar3)を基準とする他方の回路基板S2の第1の基板マークSM3の相対位置を(ΔXars3,ΔYars3)、第2の基板マークSM4の相対位置を(ΔXars4,ΔYars4)とすると、他方のXYロボット11bで使用する回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の位置(Xbs1,Ybs1),(Xbs2,Ybs2),(Xbs3,Ybs3),(Xbs4,Ybs4)は、次式の補間補正により演算される。
Xbs1=Xas1−ΔXars1(ΔXabr2−ΔXabr1)/L1
Ybs1=Yas1−ΔYars1(ΔYabr2−ΔYabr1)/W1
Xbs2=Xas2−ΔXars2(ΔXabr2−ΔXabr1)/L1
Ybs2=Yas2−ΔYars2(ΔYabr2−ΔYabr1)/W1
Xbs3=Xas3−ΔXars3(ΔXabr4−ΔXabrr)/L2
Ybs3=Yas3−ΔYars3(ΔYabr4−ΔYabr3)/W2
Xbs4=Xas4−ΔXars4(ΔXabr4−ΔXabr3)/L2
Ybs4=Yas4−ΔYars4(ΔYabr4−ΔYabr3)/W2
ここで、ΔXars1=Xas1−Xar1
ΔYars1=Yas1−Yar1
ΔXars2=Xas2−Xar2
ΔYars2=Yas2−Yar2
ΔXars3=Xas3−Xar3
ΔYars3=Yas3−Yar3
ΔXars4=Xas4−Xar4
ΔYars4=Yas4−Yar4
この後、一方のXYロボット11aでは、各回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の画像認識位置(Xas1,Yas1),(Xas2,Yas2),(Xas3,Yas3),(Xas4,Yas4)を基準にして当該回路基板S1,S2への部品装着位置を判断してXYロボット11aを制御して、装着ヘッド13aで吸着した部品を当該回路基板S1,S2に装着する。
他方のXYロボット11bでは、各回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の演算位置(Xbs1,Ybs1),(Xbs2,Ybs2),(Xbs3,Ybs3),(Xbs4,Ybs4)を基準にして当該回路基板S1,S2への部品装着位置を判断してXYロボット11bを制御して、装着ヘッド13bで吸着した部品を当該回路基板S1,S2に装着する。
尚、各XYロボット11a,11bでレールマークRM1〜RM4を画像認識する動作は、回路基板幅変更時や部品装着機の起動時であっても良く、また、回路基板の部品装着枚数が所定枚数に達する毎、所定時間動作後、又は所定時間停止後に行っても良い。
以上説明した本実施例によれば、搬送する回路基板S1,S2の幅に合わせて移動する各コンベアレールCR1〜CR4(CR1は固定レール)にそれぞれ基準位置マークとなるレールマークRM1〜RM4を設けているため、搬送する回路基板S1,S2の幅に合わせて基準位置マークとなるレールマークRM1〜RM4を移動させて、当該レールマークRM1〜RM4と回路基板S1,S2との間の距離を短くすることができ、回路基板S1,S2の部品装着位置における位置ずれ補正精度を向上させることができる。
しかも、各XYロボット11a,11bのカメラ15a,15bで各コンベアレールCR1〜CR4のレールマークRM1〜RM4をそれぞれ撮像して各レールマークRM1〜RM4の位置を各XYロボット11a,11b毎に画像認識して各XYロボット11a,11bの画像認識位置間の相対誤差を演算し、一方のXYロボット11aのカメラ15aで回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4を撮像して当該基板マークSM1〜SM4の位置を画像認識して当該基板マークSM1〜SM4の画像認識位置を基準にして前記相対誤差を用いて他方のXYロボット11bで使用する回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4の位置を演算するようにしたので、他方のXYロボット11bのカメラ15bで回路基板S1,S2の基板マークSM1〜SM4を撮像する工程を行わずに済み、その分、生産性を向上できる。勿論、前記特許文献3の位置較正用基板が不要であることは言うまでもない。これにより、回路基板S1,S2への部品装着位置の補正精度向上と生産性向上とを両立させることができる。
しかも、本実施例では、回路基板S1を挟んで対向する2つのコンベアレールCR1,CR2のレールマークRM1,RM2と回路基板S1の基板マークSM1,SM2との位置関係に基づいて2つの相対誤差を線形補間して回路基板S1の基板マークSM1,SM2の位置を演算するようにしたので、各コンベアレールCR1,CR2間の幅(回路基板S1の幅寸法)を変更して、レールマークCR1,CR2と回路基板S1の基板マークSM1,SM2との位置関係が変化しても、2つの相対誤差を線形補間することで、回路基板S1の基板マークSM1,SM2の位置を精度良く演算することができる。
更に、本実施例では、各回路基板S1,S2に、それぞれ2つの基板マークSM1,SM2とSM3,SM4がほぼ対角線方向に位置するように設けられ、当該対角線の延長方向の近くにレールマークRM1〜RM4が位置するように構成されているため、2つのレールマークCR1,CR2の間に2つの基板マークSM1,SM2が位置する位置関係となり、相対誤差の線形補間を精度良く行うことができる。
11a,11b…XYロボット、13a,13b…装着ヘッド、15a,15b…カメラ、16a,16b…部品供給装置、17,18…コンベア、S1,S2…回路基板、SM1〜SM4…基板マーク、CR1〜CR4…コンベアレール、RM1〜RM4…レールマーク

Claims (3)

  1. 回路基板に部品を装着するための2つの装着ヘッドと、前記各装着ヘッドを別々に移動させる2つのロボットと、前記各ロボットにより前記各装着ヘッドと一体的に移動して回路基板の基板マークを撮像する2つのカメラと、前記回路基板の搬送を案内する少なくとも2つのコンベアレールと、前記各コンベアレール間の幅を前記回路基板の幅に応じて調整するレール幅調整機構とを備え、前記回路基板の基板マークの位置を基準にして当該回路基板への部品装着位置を判断して前記各ロボットを制御して当該回路基板に部品を装着する部品装着機において、
    前記各コンベアレールに設けられたレールマークと、
    前記各カメラで前記各コンベアレールのレールマークをそれぞれ撮像して前記各レールマークの位置を前記各ロボット毎に画像認識して前記各ロボットの画像認識位置間の相対誤差を演算する相対誤差演算手段と、
    一方のロボットのカメラで前記回路基板の基板マークを撮像して当該基板マークの位置を画像認識して当該基板マークの画像認識位置を基準にして前記相対誤差を用いて他方のロボットで使用する前記回路基板の基板マークの位置を演算する基板マーク位置演算手段と
    を備えていることを特徴とする部品装着機。
  2. 前記基板マーク位置演算手段は、前記回路基板を挟んで対向する2つのコンベアレールのレールマークと前記回路基板の基板マークとの位置関係に基づいて2つの相対誤差を線形補間して前記回路基板の基板マークの位置を演算することを特徴とする請求項1に記載の部品装着機。
  3. 前記回路基板を挟んで対向する2つのコンベアレールのレールマークが当該回路基板の対角線の延長方向の近くに位置するように位置調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の部品装着機。
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