JP5494382B2 - アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5494382B2
JP5494382B2 JP2010206522A JP2010206522A JP5494382B2 JP 5494382 B2 JP5494382 B2 JP 5494382B2 JP 2010206522 A JP2010206522 A JP 2010206522A JP 2010206522 A JP2010206522 A JP 2010206522A JP 5494382 B2 JP5494382 B2 JP 5494382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication device
radio
wireless
wireless communication
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010206522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012065080A (ja
Inventor
吉満 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010206522A priority Critical patent/JP5494382B2/ja
Priority to US13/228,568 priority patent/US20120063394A1/en
Publication of JP2012065080A publication Critical patent/JP2012065080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5494382B2 publication Critical patent/JP5494382B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0212Power saving arrangements in terminal devices managed by the network, e.g. network or access point is master and terminal is slave
    • H04W52/0216Power saving arrangements in terminal devices managed by the network, e.g. network or access point is master and terminal is slave using a pre-established activity schedule, e.g. traffic indication frame
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/51Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on terminal or device properties
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)に関する。
無線LANは従来の有線LANからケーブル配線を排除することが可能である。また、無線LANは、ある程度場所に制限されること無く通信を行うことができる。以上の利点から、無線LAN技術は今後益々注目を浴びていくものと思われる。
最近では無線LANの通信速度が益々向上し、その使用目的も大幅に広がっている。例えば、無線LANで、音声やビデオストリームなどのリアルタイム性の高いトラフィック、即ちマルチメディア通信を行う需要も増えてきている。マルチメディア通信では、データ送信の遅延、及び損失には敏感である。このため、QoS(Quality of Service)制御機能が必須になる。
IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11e規格では、QoS制御機能が実現されることが定められている。IEEE802.11e規格では、アクセス制御方式としてEDCA(Enhanced Distribution Channel Access)とHCCA(HCF Control Channel Access)とが新規に定められる。IEEE802.11e規格では、通信トラフィックが、その種類によって4種類のアクセスカテゴリーに分類される。該アクセスカテゴリーにはプライオリティが与えられ、該プライオリティにより各通信トラフィックが送信される際の優先順位が決定される。
更に、IEEE802.11e規格が正式に発行されるまでには、Wi-Fi AllicanceによりWMM(Wi-Fi Multi Media)規格において、アクセス制御方式をEDCAのみに限定した簡易なQoS制御機能が定められた。この規格においても、通信トラフィックが4種類のアクセスカテゴリーに分類される。該アクセスカテゴリーにはプライオリティが与えられ、通信トラフィックのプライオリティ制御が実現される。
EDCAアクセス制御方式は、データ送信を開始するまでの待機時間をアクセスカテゴリー毎に設定する。優先度の高いトラフィックの待機時間を短くすることにより、優先順位の高いトラフィックが優先度の低いトラフィックより先に送信できるようにしている。また、待機時間をアクセスカテゴリー毎に設定することにより、音声や映像などのデータは他のデータよりも優先的に送信できる。
しかし、ネットワーク内の無線ノード数が多くなり、複数の音声、映像データが同時にやり取りされる状況下では、パケットが衝突する可能性が高くなり、QoS制御による効果が薄れてしまう問題点がある。
HCCAアクセス制御方式は、データの種類に応じてAP(アクセスポイント)が送信時間の割り当てを行う。APに実装されるスケジューラが各STA(アクセスポイント機能を持たない無線ノード)の通信要求を比べて、各無線ノードの送信時間とタイミングとを決定し、通知する。この方式では、通信帯域は確実に保証される。しかし、ネットワークの制御が複雑になりやすく、またパフォーマンスがEDCA制御方式に比べて落ちてしまう。
上記2つのアクセス制御方式の問題点をある程度解決するために、IEEE802.11eとWMM両方の規格では、アドミッション制御機能が定められる。
アドミッション制御機能では、APと複数の無線ノードとの間で構成される無線ネットワークにおいて、APが定めた特定のアクセスカテゴリーを使用して通信を行いたい場合、STAはAPに対してADDTS(Add Traffic Stream)要求管理フレームを送信する。
APは、STAが要求する無線リソース量と現在使用されている無線リソースの使用状況とを照らし合わせて、その要求に対する応答を行う。APから許可されたSTAはそのアクセスカテゴリーを使用して与えられた時間でデータ送信を行うことができる。逆にAPから拒否されたSTAはそのアクセスカテゴリーでデータ送信を行うことができない。また、そのアクセスカテゴリーでデータ送信を行わない場合、もしくは中止させる場合、DELTS(Delete Traffic Stream)管理フレームを送信することで、STAがそのアクセスカテゴリーを使用して通信を行うことを中止させることができる。
アドミッション制御機能において、APが無線リソースの使用量をスケジューリングするアルゴリズムは、上記両方の規格では定められておらず、実装依存になっている。
また、無線デバイスをモバイル用途の製品に組み込んで使用する要求が近年益々増えてきている。無線デバイスをモバイル用途の製品に組み込む場合には、無線デバイスの省電力化も重要な課題となる。無線デバイスは通信を行わない場合、その動作を止めることで省電力化を実現するのが一般的であり、できるだけ動作時間を短くすることが重要になる。
以上のように、これからの無線デバイスは音声、映像データなど、リアルタイム性の必要なトラフィックを遅延、損失無く転送することが求められて、それと同時に省電力化も求められていくことになる。
アドミッション制御を使用する無線ネットワークについては、無線通信装置が無線リソースの使用を要求する場合に、平均データレート、バーストサイズ、平均データサイズなどの無線リソース要求と一緒に標準パラメータセットも送信して、そのパラメータセットと現在の無線リソースの使用状況から無線通信装置に割り当てることが提案されている(例えば、特許文献1−3参照)。パラメータセットと現在の無線リソースの使用状況から無線通信装置に割り当てることにより、効率良く無線リソースを割り当てることができ、またリアルタイム転送に必要な無線リソースを確実に割り当てることができる。
しかし、パワーセーブ機能を使用した無線通信端末がスリープ状態でいる場合においても、無線リソースを割り当てることになり、他の無線通信端末が使用できる無線リソースが限定される。
すなわち、IEEE802.11e規格、若しくはWMM規格で定められているアドミッション制御機能では、アクセスポイントから特定のAC(アクセスカテゴリー)を使用して無線通信を行うことを許可された無線通信装置は、パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移した場合でも、無線リソースの割り当ては継続される。
該特定のACを使用する無線リソースに空きが無い状態で、該特定のACを使用して通信を行いたい使用要求が他の無線通信装置から挙げられた場合には、該使用要求が却下される。スリープ状態に遷移し、無線リソースを一時的に使用していないにもかかわらず、無線リソースの割り当てが継続されるためである。
そこで、本発明は、上述した問題点の少なくとも1つに鑑みてなされたものであり、無線リソースの使用効率を改善することである。
本アクセスポイントは、
無線通信装置との間でアドミッション制御により無線リソースを割り当てるアクセスポイントであって、
パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定する状態判定部と、
該状態判定部により存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てる割り当て部と
を有する。
本通信制御方法は、
無線通信装置との間でアドミッション制御により無線リソースを割り当てるアクセスポイントにおける通信制御方法であって、
パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定するステップと、
該判定するステップにより存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てるステップと
を有する。
本プログラムは、上記の通信制御方法をコンピュータに実行させるものである。
本記録媒体は、上記のプログラムを記録したものである。
開示の実施例によれば、無線リソースの使用効率を改善できる。
本実施例に従った無線ネットワークの一例を示す図である。 本実施例に従ったアクセスポイントの一例を示す機能ブロック図である。 本実施例に従ったアクセスポイントの一例を示す部分ブロック図である。 本実施例に従った無線ネットワークの動作の一例を示すタイムチャートである。 アクセスカテゴリーの一例を示す図である。 本実施例に従った無線ネットワークの動作の一例を示すフローチャートである。 本実施例に従った無線ネットワークの動作の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<無線ネットワーク>
図1は、本実施例に従った無線ネットワークの一例を示す。
本無線ネットワークには、好適には無線LANが含まれるが、無線LAN以外のネットワークが含まれてもよい。本無線ネットワークは、自律分散制御に基づき優先制御を行うEDCA(Enhanced Distributed Channel Access)が適用される分散制御ネットワークに適用されてもよいし、アクセスポイントによるポーリングを用いた集中制御により品質を保証するHCCA(Hybrid Coordination Function Controlled Channel Access)が適用される集中制御ネットワークに適用されてもよい。
本無線ネットワークは、アクセスポイント(AP: Access Point)100と、無線通信装置(STA: Station)200(nは、n>0の整数)とが含まれる。図1には、一例として、1台のアクセスポイント100と、6台の無線通信装置200−200とが描かれている。アクセスポイント100によりカバーされるエリア(無線LANネットワークエリア)160に、無線通信装置200−200は存在する。
アクセスポイント100は、スケジュール機能を有する。スケジュール機能によりアドミッション制御が実施される。
無線通信装置200は、アクセスポイント100によるスケジューリングに従ってデータ通信を行う。該無線通信装置200はパワーセーブ機能を有する。例えば、該パワーセーブ機能は、無線LAN規格(IEEE802.11規格)に規定されるものであってもよい。パワーセーブ機能を有する無線通信装置200が遷移する状態には、通常動作状態(アクティブ状態)と、スリープ状態とが含まれる。
本無線ネットワークは、無線通信装置200が含まれていれば、該無線ネットワークの一部が有線であってもよい。
本実施例では、一例として、無線通信装置200は、IEEE802.11規格による規定に従って無線通信を行う場合について説明する。他の無線通信の規格に従って無線通信を行うようにしてもよい。また、無線通信装置200は、QoS(Quality Of Service)制御機能を実装する。該QoS制御機能は、IEEE802.11e規格に規定されているものであってもよい。
<アクセスポイント>
図2は、本アクセスポイント100を示す機能ブロック図である。
本アクセスポイント100は、無線LAN回路102を有する。無線LAN回路102は、無線通信の規格に従って、本アクセスポイント100を制御する。
無線LAN回路102は、MAC(Medium Access Control)処理部104を有する。MAC処理部104は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルでMAC副層の機能を実現する。
無線LAN回路102は、無線部106を有する。無線部106は、MAC処理部104と接続される。無線部106は、OSI参照モデルで物理層(Physical Layer)の機能を実現する。
無線部106は、信号処理部108と、RF(Radio Frequency)部110とを有する。信号処理部108はMAC処理部104と接続され、RF部110は信号処理部108と接続される。
無線LAN回路102は、スケジューラ112を有する。スケジューラ112は、MAC処理部104と接続される。スケジューラ112は、アドミッション制御機能を実現する。スケジューラ112により実行される機能はハードウェアで実現されてもよいし、プロセッサ116によりソフトウェアに従って処理されてもよい。
無線LAN回路102は、パラメータ記憶テーブル114を有する。パラメータ記憶テーブル114は、スケジューラ112と接続される。パラメータ記憶テーブル114は、無線ネットワーク内の無線通信装置200の通信パラメータ、割り当て時間などを記憶する。
本アクセスポイント100は、プロセッサ116を有する。プロセッサ116は、無線通信機能の一部をソフトウェアで処理する。
本アクセスポイント100は、RAM118を有する。
本アクセスポイント100は、DMAC(Direct Memory Access controller)120を有する。DMAC120は、無線LAN回路102と、RAM118との間で、プロセッサ116による処理を介さずに、データ転送を行う。
MAC処理部104と、プロセッサ116と、RAM118と、DMAC120との間は、バス150により接続される。
<無線LAN回路>
無線LAN回路102について詳細に説明する。
信号処理部108は、MAC処理部104により入力された送信データを変調して、アナログデータに変換し、RF部110に入力する。RF部110は、信号処理部108により入力されたアナログデータを無線信号に変換し、電波として送信する。
また、RF部110は、受信した電波をアナログデータに変換し、信号処理部108に入力する。信号処理部108は、RF部110により入力されたアナログデータをデジタルデータに変換し、復調を行い、必要なデータをMAC処理部104に入力する。
MAC処理部104は、送信データを無線パケットに加工し、信号処理部108に入力する。また、MAC処理部104は、信号処理部108により入力されたデータを抽出する。また、MAC処理部104は、必要に応じてパケットの暗号化、復号を行う。また、MAC処理部104は、パケットを送信できる時間を判断し、該判断に従って無線部106に送信指示を行う。
スケジューラ112は、アドミッション制御機能を実現する。スケジューラ112は、パラメータ記憶テーブル114に格納されているパラメータに従って、アクセスカテゴリー毎に各無線通信装置200に割り当てる無線リソースを計算する。該無線リソースは、データ送信可能時間により表されてもよい。また、パラメータ記憶テーブル114に格納されるべきパラメータは、各無線通信装置200から受信したTSPEC(Traffic Specification)値から抽出したものであってもよい。
スケジューラ112は、無線通信装置200により要求されたデータ送信時間に応じて、現状の無線リソースに空きがある場合に、MAC処理部104に、無線リソースに空きがあることと、割り当て時間とを通知する。一方、スケジューラ112は、無線通信装置200により要求されたデータ送信時間に応じて、現状の無線リソースに空きが無い場合に、MAC処理部104に、要求を却下することを通知する。
パラメータ記憶テーブル114は、各無線通信装置200から受信したTSPEC(Traffic Specification)値から抽出されたパラメータを格納する。
<スケジューラ>
スケジューラ112の機能について詳細に説明する。
図3は、スケジューラ112を示す機能ブロック図である。
スケジューラ112は、データ転送時間設定部1122を有する。IEEE802.11e規格に従う場合、通信トラヒックは4種類のアクセスカテゴリーに分類される。該アクセスカテゴリー毎に送信する際の優先順位が決定される。データ転送時間設定部1122は、例えば、アクセスカテゴリーが音声(Voice)及び映像(Video)であるデータを転送できる時間を設定する。例えば、データ転送時間設定部1122は、データを転送できる時間を予め決められた固定値としてもよい。また、データ転送時間設定部1122は、ユーザにより入力された値にデータを転送できる時間を設定してもよい。データ転送時間設定部1122は、スケジューリング部1124に、設定したデータ転送時間を示す情報を入力する。
以下、音声のアクセスカテゴリーを「AC_VO」により表し、映像のアクセスカテゴリーを「AC_VI」により表す。また、AC_VOに所属するデータを転送できる時間を「TOTAL_TIME(AC_VO)」により表し、AC_VIに所属するデータを転送できる時間を「TOTAL_TIME(AC_VI)」により表す。
スケジューラ112はスケジューリング部1124を有する。スケジューリング部1124は、データ転送時間設定部1122と接続される。スケジューリング部1124には、MAC処理部104からパラメータ情報が入力される。該パラメータ情報には、平均データレート、最大データレート、バーストサイズ、平均パケットサイズなどの情報が含まれてもよい。該パラメータ情報は、AC_VOに所属するデータを送信するために、無線通信装置200が送信する送信要求信号(ADDTS-REQフレーム)のTSPEC値に含まれてもよい。以下送信要求を行った無線通信装置は「REQ_STA」により表されることもある。
スケジューリング部1124は、パラメータ情報からREQ_STAに割り当てるべき送信可能時間(Admitted Time or Medium Time)を計算する。スケジューリング部1124は、データ転送時間格納部1126に格納された「TOTAL_TIME(AC_VO)」に、送信可能時間を割り当てるだけの空きがあるかどうかを判断する。
空きがある場合、該REQ_STAに、送信可能時間を割り当てる。スケジューリング部1124は、「TOTAL_TIME(AC_VO)」を更新する。例えば、スケジューリング部1124は、「TOTAL_TIME(AC_VO)」から送信可能時間を減算し、該減算した値を新たな「TOTAL_TIME(AC_VO)」とする。
空きがない場合、該スケジューリング部1124は、状態管理部1128を参照し、無線ネットワークに属するREQ_STA以外の無線通信装置のうち、AC_VOに所属するデータを送信するための無線リソースが割り当てられ、且つスリープ状態の無線通信装置が存在するかどうかを判定する。
存在すると判定した場合、該スケジューリング部1124は、データ転送時間格納部1126に格納された「TOTAL_TIME(AC_VO)」のうち、該スリープ状態の無線通信装置の「TOTAL_TIME(AC_VO)」に、送信可能時間を割り当てるだけの空きがあるかどうかを判断する。
空きがある場合、該REQ_STAに、該スリープ状態の無線通信装置に割り当てていた無線リソースから、送信可能時間を割り当てる。スケジューリング部1124は、該スリープ状態の無線通信装置の「TOTAL_TIME(AC_VO)」を更新する。例えば、スケジューリング部1124は、該スリープ状態の無線通信装置の「TOTAL_TIME(AC_VO)」から送信可能時間を減算し、該減算した値を新たな「TOTAL_TIME(AC_VO)」とする。
空きがない場合、該スケジューリング部1124は、状態管理部1128を参照し、無線ネットワークに属するREQ_STA以外の無線通信装置のうち、AC_VIに所属するデータを送信するための無線リソースが割り当てられ、且つスリープ状態の無線通信装置が存在するかどうかを判定する。
存在すると判定した場合、該スケジューリング部1124は、データ転送時間格納部1126に格納された「TOTAL_TIME(AC_VI)」のうち、該スリープ状態の無線通信装置の「TOTAL_TIME(AC_VI)」に、送信可能時間を割り当てるだけの空きがあるかどうかを判断する。
空きがある場合、該REQ_STAに、該スリープ状態の無線通信装置に割り当てていた無線リソースから、送信可能時間を割り当てる。スケジューリング部1124は、該スリープ状態の無線通信装置の「TOTAL_TIME(AC_VI)」を更新する。例えば、スケジューリング部1124は、該スリープ状態の無線通信装置の「TOTAL_TIME(AC_VI)」から送信可能時間を減算し、該減算した値を新たな「TOTAL_TIME(AC_VI)」とする。
スリープ状態の無線通信装置が存在しない場合、及び送信可能時間を割り当てるだけの空きがない場合、該スケジューリング部1124は、MAC処理部104に、割り当てることができないことを示す情報を入力する。該割り当てることができないことを示す情報は、ステータスコードがエラーであることが含まれたADDTS-RESPであってもよい。
スケジューラ112はデータ転送時間格納部1126を有する。データ転送時間格納部1126は、スケジューリング部1124と接続される。データ転送時間格納部1126には、当該アクセスポイント100の配下の無線通信装置200毎に、該無線通信装置200に割り当てている無線リソースの情報が格納される。該無線リソースの情報には、AC_VOに所属するデータを転送できる時間「TOTAL_TIME(AC_VO)」と、AC_VIに所属するデータを転送できる時間「TOTAL_TIME(AC_VI)」とが含まれる。
スケジューラ112は状態管理部1128を有する。状態管理部1128は、スケジューリング部1124と接続される。状態管理部1128には、当該アクセスポイント100の配下の無線通信装置200毎に、該無線通信装置200の状態を示す情報が格納される。該状態を示す情報には、アクティブ状態と、スリープ状態とが含まれる。
<無線ネットワークの動作>
本無線ネットワークでは、IEEE802.11e規格に従って無線通信装置(STA1)200がパワーセーブ機能を使用する。
STA1がスリープ期間中に、無線通信装置(STA2)200は無線リソース使用要求を行う。例えば、無線通信装置200は、ADDTS-REQフレームを送信することにより無線リソースの使用要求を行う。
アクセスポイント(AP)100は、STA2により送信されたADDTS-REQに従って、無線リソースの割り当てを行う。
STA2は、AP100により割り当てられた無線リソースに従ってデータ送信を行う。
図4は、本無線ネットワークに含まれるアクセスポイント100と、無線通信装置200と、無線通信装置200との間の処理の一例を示す。
図4に示される例では、STA1がスリープ状態に遷移するまでは無線リソースに空きが無い場合を前提として説明する。
STA1はスリープ状態から復帰するとトリガーフレームをアクセスポイント(AP)100に送信する(1)。該トリガーフレームにより、STA1は、スリープ状態に遷移していた間に、AP100にバッファされた当該STA1宛のデータを送信するように要求する。
該トリガーフレームを受信したAP100は、肯定応答(ACK)を送信する(2)。STA1は、AP100から全てのバッファデータを受信する(3)−(6)。STA1は、再度スリープ状態に遷移する。
STA1がスリープ状態に遷移した後に、STA2が、ADDTS-Reqを送信することにより、無線リソースの使用要求を行う(7)。AP100は、STA2からのADDTS-Reqを受信すると、パラメータ情報からSTA2に割り当てるべき送信可能時間を計算する。AP100は、AC_VOに所属するデータを転送できる時間TOTAL_TIME(AC_VO)」に、送信可能時間を割り当てるだけの空きが無い場合に、STA2に、STA1に割り当てられている無線リソースを一時的に割り当てる。AP100は、ADDTS-Reqに対する応答(ADDTS-Resp)を行う(8)。
STA2は、AP100により割り当てられた無線リソースにより、データフレームを送信する(9)。該無線リソースは、スリープ状態のSTA1に割り当てられている無線リソースである。
<アドミッション制御方法>
アドミッション制御方法について説明する。
例えば、IEEE802.11e規格に従う場合、4種類のアクセスカテゴリーが定義される。
図5は、4種類のアクセスカテゴリーを示す。
4種類のアクセスカテゴリーには、「AC_VO」、「AC_VI」、「AC_BE」、「AC_BK」が含まれる。「AC_VO」は音声(Voice)を表し、「AC_VI」は映像(Video) を表し、「AC_BE」はベストエフォート(Best Effort) を表し、「AC_BK」はバックグラウンド(Back Ground)を表す。
「AC_VO」に所属するデータが最もデータ送信の優先度が高い。「AC_VI」、「AC_BE」、「AC_BK」の順番に優先度が低くなる。
また、アドミッション制御を使用するアクセスカテゴリー(AC)は、「AC_VO」と「AC_VI」の2つにすることがIEEE802.11e規格で推奨されている。本実施例でもその推奨条件に従う。3以上のアクセスカテゴリーに対してアドミッション制御が行われてもよい。本実施例では、一例として、「AC_BE」と「AC_BK」に所属するデータに対してはアドミッション制御を使用しない場合について示す。従って、「AC_BE」と「AC_BK」に所属するデータについては、使用するアクセス制御方式(EDCA、またはHCCA)に従ってデータ送信を行うため、APにデータ送信時間の割り当てを許可してもらう必要は無い。
<送信時間の計算方法>
以下、APにより割り当てられるべき送信時間の計算方法について説明する。以下に示される計算方法は、一例であり、他の計算方法を使用しても構わない。
「AC_VO」と「AC_VI」に所属するデータが使用できるデータ転送時間「TOTAL_TIME(AC_VO)」、「TOTAL_TIME(AC_VI)」を決定する。該決定方法は、毎回固定値を使用してもよいし、ネットワーク環境に合わせてユーザーが自由に設定できるようにしてもよい。この時間は、1秒間に例えばAC_VOに所属するデータ送信のためにどれだけの時間を割り当てるかにより決定されてもよい。すなわち、式(1)が成り立つように決定してもよい。
TOTAL_TIME(AC_VO) + TOTAL_TIME(AC_VI) = 1 (1)
図6は、本無線ネットワークの動作の一例を示すフローチャート(その1)である。
本アクセスポイント100は、「AC_VO」と「AC_VI」でアドミッション制御を使用している。これは一例であり、3以上のカテゴリに対してアドミッション制御が行われてもよいし、1つのカテゴリ、例えば「AC_VO」のみに対してアドミッション制御が行われてもよい。
無線ネットワークに所属する無線通信装置(REQ_STA)200は、「AC_VO」に所属するデータ送信を行うために、TSPEC値を含めたADDTS-REQフレームをAPに送信する(ステップS602)。
AP100は、無線通信装置200からADDTS−REQフレームを受信すると、TSPEC値に含まれるパラメータ情報から、そのREQ−STAに割り当てる送信可能時間(Admitted Time or Medium Time)を計算する(ステップS604)。該パラメータ情報には、平均データレート、最大データレート、バーストサイズ、平均パケットサイズなどが含まれる。
AP100は、AC_VOに所属するデータ送信を行うための時間に、ステップS604により計算された送信可能時間を割り当てることができる空きがあるかどうかを判断する(ステップS606)。例えば、スケジューリング部1124は、AC_VOに所属するデータ送信を行うための時間に、送信可能時間を割り当てることができる空きがあるかどうかを判断する。
ステップS606により送信可能時間を割り当てることができる空きがあると判断された場合(ステップS606:YES)、AP100は、「AC_VO」に所属するデータ通信のために使用できる合計時間を以下の式(2)に従って更新する(ステップS608)。例えば、スケジューリング部1124は、「AC_VO」に所属するデータ通信のために使用できる合計時間を更新する。
TOTAL_TIME(AC_VO) = TOTAL_TIME(AC_VO) - MEDIUM_TIME(REQ-STA) (2)
AP100は、割り当てた時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」情報を含むADDTS-RESPフレームを送信することにより、通知する(ステップS610)。例えば、スケジューリング部1124は、MAC処理部104に、ADDTS-RESPフレームとして送信できるように、割り当てた時間情報を入力する。
一方、ステップS606により送信可能時間を割り当てることができる空きがあると判断されない場合(ステップS606:NO)、AP100は、無線ネットワークに含まれる無線通信装置200のうち、「AC_VO」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)が存在するかどうかを判定する(ステップS612)。例えば、スケジューリング部1124は、データ転送時間格納部1126、及び状態管理部1128を参照し、無線ネットワークに含まれる無線通信装置200のうち、「AC_VO」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)が存在するかどうかを判定する。
ステップS612により無線通信装置(STA)が存在すると判定された場合(ステップS612:YES)、該無線通信装置(STA)への割り当て時間「MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)」内で、REQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まるかどうかの判定を行う(ステップS614)。例えば、式(3)が成立するかどうかが判断される。例えば、スケジューリング部1124は、「AC_VO」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)への割り当て時間「MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)」内で、REQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まるかどうかの判定を行う。
MEDIUM_TIME(REQ-STA)≦MEDIUM_TIME(SLEEP_STA) (3)
ステップS614によりREQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まると判定された場合(ステップS614:YES)、AP100は、式(4)に従って、一時的に割り当て可能な時間の合計を更新する。例えば、スケジューリング部1124は、「AC_VO」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)への割り当て時間「MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)」の合計を更新する。
MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)=MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)-MEDIUM_TIME(REQ-STA) (4)
AP100は、MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)を一時的に割り当てる(ステップS618)。例えば、スケジューリング部1124は、MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)を一時的に割り当てる。
AP100は、ステップS618により一時的に割り当てた割り当て時間情報を含むADDTS-RESPフレームを送信することにより、通知する(ステップS620)。例えば、スケジューリング部1124は、ADDTS-RESPフレームにより送信できるように、MAC処理部104に、一時的に割り当てた割り当て時間情報を入力する。
ステップS612により無線通信装置(STA)が存在すると判定されない場合(ステップS612:NO)、及びステップS614によりREQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まると判定されない場合(ステップS614:NO)、AP100は、「AC_VO」よりも優先度が低い「AC_VI」で無線リソースが割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)が存在するかどうかを判定する(ステップS622)。例えば、スケジューリング部1124は、データ転送時間格納部1126、及び状態管理部1128を参照し、無線ネットワークに含まれる無線通信装置200のうち、「AC_VI」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)が存在するかどうかを判定する。
ステップS622により無線通信装置(STA)が存在すると判定された場合(ステップS622:YES)、該無線通信装置(STA)への割り当て時間「MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)」内で、REQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まるかどうかの判定を行う(ステップS624)。例えば、式(3)が成立するかどうかが判断される。例えば、スケジューリング部1124は、「AC_VI」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)への割り当て時間「MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)」内で、REQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まるかどうかの判定を行う。
ステップS624によりREQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まると判定された場合(ステップS624:YES)、AP100は、式(4)に従って、一時的に割り当て可能な時間の合計を更新する。例えば、スケジューリング部1124は、「AC_VI」に所属するデータ送信時間を割り当てられていてスリープ状態に遷移している無線通信装置(STA)への割り当て時間「MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)」を更新する。
AP100は、MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)を一時的に割り当てる(ステップS628)。例えば、スケジューリング部1124は、MEDIUM_TIME(SLEEP_STA)を一時的に割り当てる。
AP100は、ステップS628により一時的に割り当てた割り当て時間情報を含むADDTS-RESPフレームを送信することにより、通知する(ステップS630)。例えば、スケジューリング部1124は、ADDTS-RESPフレームにより送信できるように、MAC処理部104に、一時的に割り当てた割り当て時間情報を入力する。
ステップS622により無線通信装置(STA)が存在すると判定されない場合(ステップS622:NO)、及びステップS624によりREQ-STAが要求している時間「MEDIUM_TIME(REQ-STA)」が収まると判定されない場合(ステップS624:NO)、要求してきたSTAに対して無線リソースを割り当てることができないので、AP100は、STATUS CODEがエラーのADDTS-RESPフレームを送信することにより、通知する(ステップS632)。例えば、スケジューリング部1124は、ADDTS-RESPフレームにより送信できるように、MAC処理部104に、STATUS CODEがエラーとなる情報を入力する。
ステップS604−S632の処理は、プロセッサ116がスケジューラ112に従って処理を行うことにより実行される。プロセッサ116をスケジューラ112として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。プロセッサ116は、読み込んだプログラムをRAM118あるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図6の各ステップS604−S632を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
次に、「AC_VO」に所属するデータ送信時間をAP100から割り当てられていて、スリープ状態に遷移していた無線通信装置(STA1)200が通常動作状態に復帰する場合について説明する。
図7は、本無線ネットワークの動作の一例を示すフローチャート(その2)である。
無線通信装置(STA1)200が、スリープ状態から通常動作状態に復帰する(ステップS702)。
AP100は、他の無線通信装置(STA2)200に、通常状態に復帰した無線通信装置(STA1)200に割り当てていたデータ送信時間を割り当てていたかどうかを判定する(ステップS704)。例えば、スケジューリング部1124は、データ転送時間格納部1126、及び状態管理部1128を参照し、通常状態に復帰した無線通信装置(STA1)200に割り当てていたデータ送信時間を割り当てていたかどうかを判定する。
他の無線通信装置(STA2)200に、通常状態に復帰した無線通信装置(STA1)200に割り当てていたデータ送信時間を割り当てていたと判断した場合(ステップS704:YES)、AP100は、無線通信装置(STA1)200に、他の無線通信装置(STA2)200に割り当てていたデータ送信時間を戻す(ステップS706)。例えば、スケジューリング部1124は、無線通信装置(STA1)200に、他の無線通信装置(STA2)200に割り当てていたデータ送信時間を戻す。
AP100は、AC_VOに所属するデータ送信を行うための時間が、一時的に無線通信装置(STA2)200が使用していたデータ送信時間以上であるかどうかを判定する(ステップS708)。例えば、AP100は、式(5)であるかどうかを判断する。例えば、スケジューリング部1124は、AC_VOに所属するデータ送信を行うための時間が、一時的に無線通信装置(STA2)200が使用していたデータ送信時間以上であるかどうかを判定する。
MEDIUM_TIME(STA2)≦TOTAL_TIME(AC_VO) (5)
式(5)において、TOTAL_TIME(AC_VO)は、現状でAC_VOに所属するデータ送信が可能な合計時間であり、MEDIUM_TIME(STA2)は、STA1がスリープの期間、一時的にSTA2が割り当てられていたデータ送信時間を示す。
ステップS708において、AC_VOに所属するデータ送信を行うための時間が、一時的に無線通信装置(STA2)200が使用していたデータ送信時間以上であると判定された場合(ステップS708:YES)、AP100は、無線通信装置(STA2)200にデータ送信可能時間を割り当てる。例えば、スケジューリング部1124は、無線通信装置(STA2)200にデータ送信可能時間を割り当てる。
AP100は、ADDTS-RESPフレームを送信することにより、通知する。
一方、ステップS708において、AC_VOに所属するデータ送信を行うための時間が、一時的に無線通信装置(STA2)200が使用していたデータ送信時間未満であると判定された場合(ステップS708:NO)、AP100は、無線通信装置(STA2)200に、DELTSフレームを送信することにより、そのアクセスカテゴリーを使用した通信を中止させる(ステップS710)。例えば、スケジューリング部1124は、そのアクセスカテゴリーを使用した通信を中止させる。
ステップS704−S710の処理は、プロセッサ116がスケジューラ112に従って処理を行うことにより実行される。プロセッサ116をスケジューラ112として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。プロセッサ116は、読み込んだプログラムをRAM118あるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図7の各ステップS704−S710を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
本実施例によれば、アドミッション制御を使用する無線ネットワークにおいて、あるアクセスカテゴリーに対する無線リソースの割り当てが行われている無線通信装置がスリープ状態の場合、該無線通信装置に割り当てられている無線リソースを、該無線通信装置がスリープ状態である場合に限り、他の無線通信装置に一時的に割り当てることができる。
他の無線通信装置に、スリープ状態である無線通信装置に割り当てていた無線リソースを割り当てることができるため、効率よく、最大限に無線リソースを使用することができる。
本アクセスポイントは、
無線通信装置との間でアドミッション制御により無線リソースを割り当てるアクセスポイントであって、
パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定するスケジューリング部としての、状態判定部と、
該状態判定部により存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てるスケジューリング部としての、割り当て部と
を有する。
さらに、
前記割り当て部は、前記第1の無線通信装置が通常動作状態に復帰する場合、該第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行う。
さらに、
前記割り当て部により前記第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行った結果、前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースがあるかどうかを判断するスケジューリング部としての、無線リソース判断部と、
該無線リソース判断部により前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースが無いと判断された場合に、前記第2の無線通信装置に無線リソースの使用を中止することを通知する通知部と
を有する。
さらに、
前記第2の無線通信装置が、無線リソースの空きの無い第1のアクセスカテゴリーでの送信を要求した場合、前記状態判定部は、前記第1のアクセスカテゴリー以外の第2のアクセスカテゴリーで使用可能な無線リソースを割り当てられ、且つパワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定し、
前記割り当て部は、前記状態判定部により存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てる。
本通信制御方法は、
無線通信装置との間でアドミッション制御により無線リソースを割り当てるアクセスポイントにおける通信制御方法であって、
パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定するステップと、
該判定するステップにより存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てるステップと
を有する。
さらに、
前記第1の無線通信装置が通常動作状態に復帰する場合、該第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行うステップ
を有する。
さらに、
前記再割り当てを行うステップにより、前記第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行った結果、前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースがあるかどうかを判断するステップと、
該判断するステップにより前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースが無いと判断された場合に、前記第2の無線通信装置に無線リソースの使用を中止することを通知するステップと
を有する。
さらに、
前記第2の無線通信装置が、無線リソースの空きの無い第1のアクセスカテゴリーでの送信を要求した場合、前記判定するステップでは、前記第1のアクセスカテゴリー以外の第2のアクセスカテゴリーで使用可能な無線リソースを割り当てられ、且つパワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定し、
前記割り当てるステップでは、該判定するステップにより存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てる。
本プログラムは、
上記通信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本記録媒体は、
上記プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
100 アクセスポイント(AP: Access Point)
102 無線LAN回路
104 MAC(Medium Access Control)処理部
106 無線部
108 信号処理部
110 RF(Radio Frequency)部
112 スケジューラ
1122 データ転送時間設定部
1124 スケジューリング部
1126 データ転送時間格納部
1128 状態管理部
114 パラメータ記憶テーブル
116 プロセッサ
118 RAM
120 DMAC(Direct Memory Access controller)
200(nは、n>0の整数) 無線通信装置
特開2009−177839号公報 特表2010−517353号公報 特表2006−528861号公報

Claims (10)

  1. 無線通信装置との間でアドミッション制御により無線リソースを割り当てるアクセスポイントであって、
    パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定する状態判定部と、
    該状態判定部により存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てる割り当て部と
    を有するアクセスポイント。
  2. 請求項1に記載のアクセスポイントにおいて、
    前記割り当て部は、前記第1の無線通信装置が通常動作状態に復帰する場合、該第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行うアクセスポイント。
  3. 請求項2に記載のアクセスポイントにおいて、
    前記割り当て部により前記第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行った結果、前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースがあるかどうかを判断する無線リソース判断部と、
    該無線リソース判断部により前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースが無いと判断された場合に、前記第2の無線通信装置に無線リソースの使用を中止することを通知する通知部と
    を有するアクセスポイント。
  4. 請求項1に記載のアクセスポイントにおいて、
    前記第2の無線通信装置が、無線リソースの空きの無い第1のアクセスカテゴリーでの送信を要求した場合、前記状態判定部は、前記第1のアクセスカテゴリー以外の第2のアクセスカテゴリーで使用可能な無線リソースを割り当てられ、且つパワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定し、
    前記割り当て部は、前記状態判定部により存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てるアクセスポイント。
  5. 無線通信装置との間でアドミッション制御により無線リソースを割り当てるアクセスポイントにおける通信制御方法であって、
    パワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定するステップと、
    該判定するステップにより存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てるステップと
    を有する通信制御方法。
  6. 請求項5に記載の通信制御方法において、
    前記第1の無線通信装置が通常動作状態に復帰する場合、該第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行うステップ
    を有する通信制御方法。
  7. 請求項6に記載の通信制御方法において、
    前記再割り当てを行うステップにより、前記第1の無線通信装置に、前記第2の無線通信装置に一時的に割り当てていた無線リソースの再割り当てを行った結果、前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースがあるかどうかを判断するステップと、
    該判断するステップにより前記第2の無線通信装置に割り当てる無線リソースが無いと判断された場合に、前記第2の無線通信装置に無線リソースの使用を中止することを通知するステップと
    を有する通信制御方法。
  8. 請求項5に記載の通信制御方法において、
    前記第2の無線通信装置が、無線リソースの空きの無い第1のアクセスカテゴリーでの送信を要求した場合、前記判定するステップでは、前記第1のアクセスカテゴリー以外の第2のアクセスカテゴリーで使用可能な無線リソースを割り当てられ、且つパワーセーブ機能によりスリープ状態に遷移している第1の無線通信装置が存在するかどうかを判定し、
    前記割り当てるステップでは、該判定するステップにより存在すると判定された場合に、第2の無線通信装置に、前記第1無線通信装置に割り当てていた無線リソースを一時的に割り当てる通信制御方法。
  9. 請求項5に記載の通信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
JP2010206522A 2010-09-15 2010-09-15 アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP5494382B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010206522A JP5494382B2 (ja) 2010-09-15 2010-09-15 アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体
US13/228,568 US20120063394A1 (en) 2010-09-15 2011-09-09 Access point, communication control method and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010206522A JP5494382B2 (ja) 2010-09-15 2010-09-15 アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014042280A Division JP5655965B2 (ja) 2014-03-05 2014-03-05 無線通信装置、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012065080A JP2012065080A (ja) 2012-03-29
JP5494382B2 true JP5494382B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=45806679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010206522A Expired - Fee Related JP5494382B2 (ja) 2010-09-15 2010-09-15 アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120063394A1 (ja)
JP (1) JP5494382B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6069858B2 (ja) 2012-03-21 2017-02-01 株式会社リコー 無線通信方法及び無線通信システム
JP5897990B2 (ja) * 2012-05-30 2016-04-06 日本電信電話株式会社 無線基地局及び通信方法
US20140169359A1 (en) * 2012-12-14 2014-06-19 Motorola Mobility Llc Optimized time-slot structure for blockized communication
JP6232870B2 (ja) 2013-09-11 2017-11-22 株式会社リコー 無線通信システム、無線通信方法、プログラム、及び記録媒体
JP2015104072A (ja) 2013-11-27 2015-06-04 株式会社リコー 通信装置、信号処理プログラム及び記録媒体
US10264526B2 (en) * 2017-06-07 2019-04-16 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Adaptive TIM setup policy for client devices in power-save mode in dense environment
CN116567834A (zh) * 2022-01-26 2023-08-08 华为技术有限公司 一种时频资源的分配方法及相关设备

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7506043B2 (en) * 2004-01-08 2009-03-17 Interdigital Technology Corporation Wireless local area network radio resource management admission control
WO2005069806A2 (en) * 2004-01-12 2005-08-04 Avaya Technology Corp. Efficient power management in wireless local area networks
EP1662727B1 (en) * 2004-11-30 2013-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Control of sequentially communicating with devices included in a plurality of networks (e.g. piconets)
EP1973277A1 (en) * 2007-03-23 2008-09-24 NTT DoCoMo, Inc. Method and apparatus for real time scheduling of traffic in wireless networks
JP4940082B2 (ja) * 2007-09-28 2012-05-30 株式会社日立製作所 無線lanシステム
US8369257B2 (en) * 2008-12-31 2013-02-05 Stmicroelectronics, Inc. Reliable and deterministic communication protocol

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012065080A (ja) 2012-03-29
US20120063394A1 (en) 2012-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5494382B2 (ja) アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP3774464B2 (ja) 無線通信システムとその基地局装置
JP4733052B2 (ja) リアルタイム通信のための無線ローカルエリアネットワークにおけるハイブリッド省電力送出方法
EP1537758B1 (en) Apparatus and method for providing qos service schedule and bandwidth allocation to a wireless station
Gao et al. Admission control in IEEE 802.11 e wireless LANs
KR100743439B1 (ko) 무선 근거리 통신망용 서비스 품질 관리
JP4370357B2 (ja) 伝送スケジュール構築装置
EP1540968B1 (en) Apparatus and method for announcing a pending qos service schedule to a wireless station
Liang et al. Quality of service performance of a cognitive radio sensor network
JP4545662B2 (ja) 無線lan基地局の制御方法およびその基地局
US10009280B2 (en) Method and apparatus for providing an efficient multi-client access
EP1433286A1 (en) A class of computationally parsimonious schedulers for enforcing quality of service over packet based av-centric home networks
KR19990087162A (ko) 무선 비동기 전송 모드를 위한 매체 접근 제어(엠에이씨) 프로토콜
WO2014177103A1 (zh) 数据传输调度方法、装置和系统
CN106538031B (zh) 基于介质或信道感测的调度
JP2006191523A (ja) 通信方法、通信システム、中継装置及びコンピュータプログラム
EP1916801B1 (en) Access point for centralised scheduling in a IEEE 802.11e WLAN
JP5655965B2 (ja) 無線通信装置、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP4596893B2 (ja) 無線制御局及び無線制御方法
JP6841413B2 (ja) 無線通信システム及び方法
JP5041491B2 (ja) 周期的なチャネル時間割り当てを使用するステップを提供する通信品質
WO2022044234A1 (ja) 中継方法、及び中継装置
WO2014188499A1 (ja) 無線中継装置、無線端末、無線中継方法
Cecchetti et al. A framework for enhanced QoS support in IEEE802. 11e networks
CN117178623A (zh) 用于管理无线网络中的低延迟数据传输的方法和设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5494382

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees