JP5897990B2 - 無線基地局及び通信方法 - Google Patents

無線基地局及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5897990B2
JP5897990B2 JP2012123108A JP2012123108A JP5897990B2 JP 5897990 B2 JP5897990 B2 JP 5897990B2 JP 2012123108 A JP2012123108 A JP 2012123108A JP 2012123108 A JP2012123108 A JP 2012123108A JP 5897990 B2 JP5897990 B2 JP 5897990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal station
transmission
base station
period
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012123108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013251614A (ja
Inventor
俊翔 黄
俊翔 黄
後藤 弘明
弘明 後藤
守 秋元
守 秋元
正孝 飯塚
正孝 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012123108A priority Critical patent/JP5897990B2/ja
Publication of JP2013251614A publication Critical patent/JP2013251614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5897990B2 publication Critical patent/JP5897990B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システムにおける省電力化を実現する技術に関する。
近年、IEEE 802.11標準規格に準拠した無線LAN通信機能を搭載している端末局が普及している。例えば、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、ゲーム機器等の端末局に無線LAN通信機能が搭載されている。これらの端末局は、無線通信によって無線LANの基地局を介してインターネットにアクセスできる。
非特許文献1では、上記のような電池で駆動する端末局の省電力モードが標準規格として規定されている。省電力モードでは、端末局は、送信のデータフレームが発生しないとき、基地局に対して自らがスリープ状態で動作することを通知する。スリープ状態で動作する端末局は、当該端末局内の送受信回路の一部を休止させることにより、電池の消費電力を節約することが可能となる。また、端末局は、一定周期でスリープ状態からデータフレームを送受信可能なアウェイク状態へ遷移し、基地局からビーコンを受信するように制御される。
上記ビーコンには、その端末局宛のデータフレームの有無に関する情報が含まれている。そのため、端末局は、ビーコンを受信することで、自局宛てのデータフレームの有無を判断できる。端末局は、自局宛てのデータフレームが存在するとき、基地局に対して、PS−pollを送信し、基地局との通信が終了するまで、アウェイク状態を維持する。これに対し、ビーコンを受信しても、自局宛てのデータフレームが存在しない場合には、端末局は、再びスリープ状態に戻り、省電力化を図る。
このように端末局の省電力化モードが標準規格で規定されているのに対し、基地局の省電力化モードは標準規格で規定されていない。一般的な基地局は、電池駆動の端末局と異なり、外部の電源とケーブル等で接続されているため、省電力化への要求は高くないと考えられていたためである。
しかし、近年では、電池により駆動できる可搬型無線LAN(Local Area Network)基地局が普及しつつある。これらの可搬型無線LAN基地局は、長距離通信が可能な3G又はWiMAX(登録商標)システムの通信機能も備えている。そのため、端末局は可搬型無線LAN基地局を中継局として使用し、インターネットにアクセスできる。但し、電源ケーブルと接続していないとき、可搬型無線LAN基地局の稼動時間は電池残量によって制限される。そこで、可搬型無線LAN基地局の稼動時間を延長させるための省電力化方法が求められている。
電池等によって給電される無線LAN基地局において、端末局のようにスリープ制御方式の適用で省電力化を達成する方法が検討されている。しかし、上述したように、基地局のスリープ制御方式は標準規格では規格化されていない。端末局は、スリープ状態で動作する基地局が受信不能となることを認識できない。そのため、スリープ状態の基地局に対してデータフレームが送信された場合、そのデータフレームは送信失敗となる。端末局において、連続的な送信失敗が再送回数の上限値を超えた場合、そのデータフレームは廃棄され、フレームロスとなる。そのため、端末局の送信失敗によるフレームロスを回避する基地局のスリープ制御方式が必要となる。
例えば、非特許文献2、4、5では、フレームロスを回避しつつ、基地局における省電力化を図る予約型スリープ制御方式(以下、関連方式)が示されている。
図6は、関連方式の動作概要を説明するための概念図である。図6において、無線LAN内の基地局APが端末局STAとの通信をしていない場合、アウェイク(1)期間601内で、スリープ移行判断を行う。アウェイク(1)期間601内で端末局STAとの通信がない場合、基地局APは、スリープ状態で動作する期間(スリープ期間603)を制御フレーム602のMACヘッダに記入して送信する。そして、基地局APは、スリープ状態に移行する。
制御フレーム602を受信した端末局STAでは、NAV(Network Allocation Vector)が設定される。基地局APのスリープ期間603内に、端末局STAにおいてフレームが生起しても、NAVとして設定された期間が終了するまで、端末局STAは、基地局APに対する上りのフレームを送信できない。
つまり、基地局APが制御フレーム602でNAVを設定することによって、端末局STAに送信フレームをバッファリングさせることが可能である。NAVが設定された端末局STAでは、スリープ状態となる基地局APに対してフレームの送信を開始しないため、連続的な送信失敗によるフレームロスが回避可能となる。
また、アウェイク(1)期間601において、端末局STAからフレーム送信が行われた場合、基地局APは、そのフレームの受信を完了するまで、スリープ状態に移行しない。基地局APがフレームの受信を完了した後に、上記手順でスリープ移行判断を再開する。
IEEE Standard 802.11, Wireless LAN medium access control (MAC) and Physical layer (PHY) specification, 12 June, 2007. 「無線LAN基地局における非予約型スリープ制御方式の検討」(黄、他),電子情報通信学会信学技報RCS2011-236. IEEE Standard 802.11, Wireless LAN medium access control (MAC) and Physical layer (PHY) specification Amendment 5: Enhancements for Higher throughput, 29 October, 2009. 小川将克、他、「無線LANアクセスポイントにおける省電力モードの性能評価」、信学技法、RCS2008-13、pp.173-177、May 2009. 五十嵐圭、他、「無線LANアクセスポイントの間欠受信方法に関する検討」、信学技法、RCS2008-123、pp.123-128、Oct.2009.
上述した関連方式が適用された基地局APは、アウェイク(1)期間601において端末局STAからのデータフレーム送信がない場合、スリープ状態に移行する。しかし、トラフィックの増大に伴い、端末局STAからの送信データフレームが増えた場合、基地局APがスリープ状態に移行できない状態が発生しうる。以下、この課題について説明する。
図7は、関連方式の課題を説明するための概念図である。なお、図6に対応する部分には同一の符号を付けている。基地局APのスリープ期間603中において、端末局STAの送信データフレームが生起した場合、そのデータフレームはバッファリングされる。NAVが終了した後、端末局STAは標準規格の手順に従い基地局APに対する送信準備を開始しする。そして、端末局STAは、DIFS(Distributed (coordination function) Inter Frame Space)とランダムバックオフ期間を待機する。なお、DIFSとランダムバックオフ期間の長さは、非特許文献1により、34μsと67.5μs(平均値)となる。
一方、基地局APは、端末局STAの送信データフレーム703−1、703−2が多い場合、各々のデータフレーム703−1、703−2に対して受信成功の制御フレームACK704で応答しなければならないため、アウェイク状態になる時間率が増大する。アウェイク状態になる時間率の増大によって、基地局APがスリープ状態で動作する期間(スリープ期間)が減少し、省電力効果が低下する原因となる。
上記事情に鑑み、本発明は、トラフィックの増大に伴い端末局の送信データフレームが増えた場合における省電力効果の向上を実現する技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、端末局との間で無線通信を行う無線基地局であって、送信権が付与された端末局が送信を排他的に行うために設定される送信抑止期間内で、前記端末局に対して送信を許可する送信許可期間を前記送信抑止期間内に設定して前記端末局に通知する通信制御部と、前記送信許可期間に前記端末局から送信されたデータを受信した後、スリープ状態へ移行するスリープ制御管理部と、前記スリープ制御管理部によりスリープ状態へ移行すると、自装置における所定の機能に対する電力供給を制限する電源管理部とを備える無線基地局である。
本発明の一態様は、上記の無線基地局であって、前記通信制御部は、自装置における省電力の必要性に基づいて前記送信許可期間を決定する。
本発明の一態様は、上記の無線基地局であって、前記通信制御部は、トラフィックの種類に応じて前記送信許可期間を決定する。
本発明の一態様は、上記の無線基地局であって、前記通信制御部は、自装置における蓄電力の残量に基づいて前記送信許可期間を決定する。
本発明の一態様は、端末局との間で無線通信を行う無線基地局における通信方法であって、送信権が付与された端末局が送信を排他的に行うために設定される送信抑止期間内で、前記端末局に対して送信を許可する送信許可期間を前記送信抑止期間内に設定して前記端末局に通知する通信制御ステップと、前記送信許可期間に前記端末局から送信されたデータを受信した後、スリープ状態へ移行するスリープ制御管理ステップと、前記スリープ状態へ移行すると、自装置における所定の機能に対する電力供給を制限する電源管理ステップとを有する通信方法である。
本発明の一態様は、上記の通信方法であって、前記通信制御ステップにおいて、自装置における省電力の必要性に基づいて前記送信許可期間を決定する。
本発明の一態様は、上記の通信方法であって、前記通信制御ステップにおいて、トラフィックの種類に応じて前記送信許可期間を決定する。
本発明の一態様は、上記の通信方法であって、前記通信制御ステップにおいて、自装置における蓄電力の残量に基づいて前記送信許可期間を決定する。
本発明により、トラフィックの増大に伴い端末局の送信データフレームが増えた場合における省電力効果の向上を実現することが可能となる。
IEEE802.11n規格のMACヘッダ構成と、MACヘッダのHT controlフィールドの構成とを示す概念図である。 RDプロトコルを用いる基地局APと端末局STAとの双方向通信の一例を示す概念図である。 基地局501の機能ブロックの一構成例を示すブロック図である。 本実施形態における省電力化通信方式を説明するための概念図である。 本実施形態における通信処理の一具体例を示す図である。 関連方式の動作概要を説明するための概念図である。 関連方式の課題を説明するための概念図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
基地局におけるスリープ期間を確保するために端末局の送信許可期間を指定する手法の一例として、非特許文献3に示すIEEE 802.11n規格のRD(Reverse direction)プロトコルが挙げられる。基地局は、端末局に送信を許可する際、当該端末局に送信を許可する期間を、基地局の省電力の必要性に応じて決定する。基地局は、決定した期間を表す値をMACヘッダに埋め込み、当該端末局に通知する。これにより、たとえ端末局において送信データフレームが多くても、基地局の電池残量等に応じて、TXOP(Transmission Opportunity)期間にスリープ期間を設定し、スリープ状態へ移行する。そのため、基地局の省電力化を図ることができる。
<RDプロトコルの概要>
まず、RDプロトコルの概要について説明する。非特許文献3に記載の802.11n規格では、非特許文献1の規格に比べ、MACレイヤにおける通信効率化のための機能が多く規定されている。これらの通信機能を使用する際に、データフレーム、もしくは制御フレームにおけるMACヘッダへの設定が必要である。
図1は、IEEE802.11n規格のMACヘッダ構成と、MACヘッダのHT controlフィールドの構成とを示す概念図である。図1(A)は、IEEE802.11n規格のMACヘッダ構成を示す。802.11n規格のMACヘッダ内には、HT controlフィールドがある。図1(B)は、HT controlフィールドの構成を示す。HT controlフィールドにおけるRDG/More PPDUフィールドの設定によって、802.11n規格に準拠した基地局と端末局との間で、RDプロトコルを使用した通信ができる。
図2は、RDプロトコルを用いる基地局APと端末局STAとの双方向通信の一例を示す概念図である。基地局APは、制御フレーム(CTS−to−self)202を用いることによって、時刻「A」〜「E」のTXOP(1)期間207−1を端末局STAに対して通知する。TXOP期間207−1は、図1(A)のMACヘッダのDuration/IDフィールドに記載されている。これによって、時刻「A」〜「E」内で、端末局STAにおいてNAVが設定される。
SIFS(Short Inter Frame Space)期間を経過した後に、基地局APは、端末局STAに対して下りのデータフレームを送信する。基地局APは、一つ目のデータフレーム203−1を送信してから、SIFS期間、もしくはRIFS(Reduced Inter Frame Space)期間の経過後に、二つ目のデータフレーム203−2を送信する。データフレーム203−2が基地局APのバッファにおける最後のデータフレームの場合、基地局APは、データフレーム203−2のMACヘッダのRDG/More PPDUフィールドを「1」に設定し、データフレーム203−2を受信した端末局STAに対してTXOP(3)期間207−3を与える。
端末局STAに与えるTXOP(3)期間207−3は、データフレーム203−2におけるMACヘッダのDuration/IDフィールドに記入されている。なお、データフレーム203−2は、ユニーキャストであり、データフレーム203−2の受信先の端末局のみがTXOP(3)期間207−3を使用できる。
端末局STAは、データフレーム203−2を受信した後に、TXOP(3)期間207−3を使用できるようになり、時刻「B」〜「C」内でNAVを無視できる。端末局STAにおいて、基地局APに対する上りのデータフレームがバッファリングされている場合、制御フレームBA(Blocked ACK)204におけるRDG/More PPDUフィールドを「1」に設定し、基地局APに送信する。制御フレームBA204によって、データフレーム203−1、203−2の受信成功を基地局APに応答すると共に、基地局APに対して上りのデータフレームが端末局STAにバッファリングされていると通知することができる。
端末局STAは、制御フレームBA204を送信した後、SIFS期間の経過後に、基地局APに対してデータフレーム205−1の送信を開始する。データフレーム205−1を送信した後に、SIFS期間、またはRIFS期間の経過後に、データフレーム205−2を送信する。データフレーム205−2は、上りの送信で最後のデータフレームの場合、端末局STAは、データフレーム205−2のMACヘッダのRDG/More PPDUフィールドを「0」に設定し、TXOPを基地局APに返す。
基地局APでは、データフレーム205−2を受信し、RDG/More PPDUフィールドから端末局STAにおける送信フレームがないことを確認してから、制御フレームBA206を用いて、データフレーム205−1と205−2の受信成功を端末局STAに応答する。基地局APは、制御フレームBA206を送信した後の時刻「D」〜「E」のTXOP(4)期間207−4を所有するため、端末局STAは、この期間内に送信できない。なお、基地局APにおいて下りの送信フレームが生起していた場合、TXOP(4)期間207−4内で端末局STAに対して送信を開始することができる。
図3は、基地局501の機能ブロックの一構成例を示すブロック図である。基地局501は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、基地局プログラムを実行する。基地局プログラムの実行によって、基地局501は、アンテナ502、送受信部503、通信制御部504、バッファ部505、インタフェース部506、スリープ制御管理部507、及び電源管理部508を備える装置として機能する。なお、基地局501の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。基地局プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。基地局プログラムは、電気通信回線を介して送受信されても良い。
基地局501は、アウェイク状態とスリープ状態とを遷移しながら無線チャネルを介して端末局装置との通信を行う。
送受信部503は、無線チャネルを介した通信のための信号処理を行う。通信制御部504は、データフレームの送受信に関する全体動作を制御する。バッファ部505は、送受信の過程でデータフレームを一時的に蓄積する。インタフェース部506は、基地局501と外部ネットワークとの間でデータフレームの入出力を担う。スリープ制御管理部507は、基地局501のスリープ状態を制御する。電源管理部508は、スリープ制御管理部507の下、基地局501の回路を一時的に休止させるための電源管理を担う。また、電源管理部508は、基地局501が電池によって駆動するとき、電池残量情報を把握する機能も有している。
また、上記構成要素のうち、通信制御部504とスリープ制御管理部507は、端末局に対して送信禁止期間を通知し、アウェイク状態からスリープ状態に移行する制御手段と、TXOP期間が終了する前に、スリープ状態からアウェイク状態に移行する制御手段を有している。
次に、本実施形態による基地局501の全体動作について説明する。
基地局501は、アウェイク状態において、無線チャネルを介した信号をアンテナ502で受信する。送受信部503は、アンテナ502で受信された信号に対して、帯域外信号のフィルタリング、ローノイズアンプによる信号増幅、RF周波数からベースバンド帯への周波数変換、アナログ信号からデジタル信号へのA/D変換等の処理を行ない、さらにデジタル化されたベースバンド信号に対して、タイミング検出、物理レイヤに関するヘッダ情報の終端、復調処理、誤り訂正などの一連の信号処理を実施する。送受信部503から出力される復調処理等がされた信号は、通信制御部504に入力される。受信した信号がデータフレームである場合には、通信制御部504は、バッファ部505を介してインタフェース部506にそのデータフレームを出力する。インタフェース部506は、基地局501と外部とのデータフレームの入出力を行う。
一方、外部の有線LAN等からインタフェース部506を介してデータフレームが入力されると、このデータフレームは、バッファ部505に蓄積される。このデータフレームが、通信制御部504の制御によって無線チャネルを介して送信されるときは、通信制御部504は、このデータフレームを送受信部503に出力する。送受信部503は、送信すべきデータフレームに各種変調処理を施してベースバンド信号を生成し、このベースバンド信号に対して、デジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換、周波数変換、帯域外信号のフィルタリング、信号増幅などを行った後、アンテナ502より送信する。
通信制御部504は、制御フレームのDuration fieldにTXOP期間を記入し、その制御フレームを端末局STAに送信してNAVを設定する。そして、通信制御部504は、バッファ部505から、蓄積されているデータフレームを取り出して端末局STAに対してデータフレームを送信する。通信制御部504は、端末局STAに送信する最後のデータフレームのヘッダに、端末局STAに与える送信許可期間を記入する。端末局STAに与える送信許可期間の計算に関して、TXOP期間から、基地局501の送信期間、及びスリープ期間を減算した残りが、送信可能期間として端末局に与えられる。なお、通信制御部504は、スリープ制御管理部507を通して、電源管理部508から電池残量の情報を取得し、その情報によってスリープ期間の長さを決定する。
通信制御部504は、端末局STAから送信される最後のデータフレームを受信した後に、スリープ制御管理部507に対して、TXOP期間内でスリープ状態に移行することを通知する。スリープ制御管理部507は、通信制御部504からスリープ移行の通知を受けて、電源管理部508を通じて、基地局501の回路を休止させる機能を有する。また、スリープ制御管理部507は、TXOP期間が終了する前に、再度、電源管理部508を通じて基地局501に電源を投入し、基地局501をアウェイク状態で動作させる。
<本実施形態による基地局通信方式>
図4は、本実施形態における省電力化通信方式を説明するための概念図である。なお、図2に対応する部分には同一の符号を付けている。図4において、基地局(AP)501は、アウェイク(2)期間において端末局STAとの通信が発生しない場合、本実施形態において特徴的な通信方式を開始する。なお、スリープ移行判断期間としてのアウェイク(2)期間には、SIFS、もしくはPIFS期間等を使用しても良いし、データフレームに比べ優先度が高い待機期間を使用しても構わない。優先度の高いスリープ移行判断期間等を使用することで、基地局(AP)501は、端末局STAより先に制御フレーム301を送信し、TXOP(1)期間207−1の獲得が可能となる。
制御フレーム301を用い、基地局(AP)501は、TXOP(1)期間207−1を獲得すると共に、端末局STAにおけるNAVを設定する。TXOP(1)期間207−1の長さは、制御フレーム301におけるMACヘッダのDuration/IDフィールドに記載されており、最大で約32.77msに設定可能である。基地局(AP)501は、制御フレーム301を送信してから、SIFS期間の経過後に、端末局STAに対するデータフレームを送信し始める。
基地局(AP)501は、一つ目のデータフレーム203−1を送信してから、SIFS期間、もしくはRIFS期間の経過後に、二つ目のデータフレーム203−2を送信する。データフレーム203−2が基地局(AP)501のバッファ部505に保持している最後のデータフレームの場合、基地局(AP)501は、データフレーム203−2のMACヘッダのRDG/More PPDUフィールドを「1」に設定し、データフレーム203−2を受信した端末局STAに、TXOP(3)期間207−3を送信許可期間として与える。
端末局STAは、データフレーム203−2を受信した後に、送信許可期間であるTXOP(3)期間307−3内の送信権を有し、データフレームの送信が可能となる。端末局STAは、基地局(AP)501に対する送信のデータフレームをバッファリングしている場合、制御フレームBA204におけるRDG/More PPDUフィールドを「1」に設定し、基地局(AP)501に送信する。制御フレームBA204によって、端末局STAが基地局(AP)501に対してデータフレーム203−1と203−2の受信成功を応答すると共に、RDG/More PPDUフィールドを「1」に設定して、データフレームをバッファリングしていることを通知する。
端末局STAは、制御フレームBA204を送信した後に、SIFS期間の経過後に、データフレーム205−1を送信する。データフレーム205−1を送信してから、SIFS期間、もしくはRIFS期間の経過後に、データフレーム205−2を送信する。データフレーム205−2が、バッファリングしている最後のデータフレームの場合、端末局STAは、データフレーム205−2のMACヘッダのRDG/More PPDUフィールドを「0」に設定し、送信権を基地局(AP)501に返す。なお、端末局STAは、データフレームをバッファリングしていない場合、端末局STAが制御フレームBA204におけるRDG/More PPDUフィールドを「0」に設定し、基地局(AP)501に対して、送信するデータフレームがないことを通知すると共に、送信権を基地局(AP)501に返す。
基地局(AP)501において、RDG/More PPDUフィールドが「0」に設定されたフレーム305−2を受信してから、端末局STAに対してフレーム205−1、205−2の受信成功を、制御フレームBA206で応答する。制御フレームBA206を送信完了後に、基地局(AP)501は、TXOP(4)期間207−4をスリープ状態で動作し、省電力化を図る。TXOP(4)期間207−4内で、端末局STAは、送信権がないため、スリープ状態となる基地局(AP)501の受信不能に起因する送信失敗が回避できる。なお、端末局STAが送信するデータフレームを保持しておらず、基地局(AP)501がRDG/More PPDUフィールドを「0」に設定された制御フレームを受信した場合、基地局(AP)501は、直ぐにスリープ状態に移行することも可能である。
図4に示すTXOP(1)期間207−1内で、基地局(AP)501の省電力化効果を維持するため、基地局(AP)501がデータフレーム送信を完了した後に、端末局STAに対して送信許可期間を指定することが可能である。基地局(AP)501は、図4に示すデータフレーム203−2におけるMACヘッダのRDG/More PPDUフィールドを「1」に設定するとき、端末局STAに与える送信許可期間を計算し、計算した数値をMACヘッダのDuration/IDフィールドに記入する。端末局STAに与えるデータフレームの送信許可期間の計算に関して、以下の数式(1)を用いて計算が可能である。
端末局送信許可期間=TXOP期間−(基地局の送信期間+スリープ期間)……(1)
例えば、TXOP(1)期間207−1を10msとし、そのうち5msをスリープ期間とする場合、端末局STAとの通信に使用可能となる期間は、5msとなる。基地局(AP)501の送信期間で1msを使用した場合、端末局STAに与えられる送信許可期間であるTXOP(3)期間207−3が4msとなり、この数値をDuration/IDフィールドに記入する。TXOP(1)期間207−1内のスリープ期間に関して、基地局(AP)501は、省電力の必要性に応じて、調整することが可能である。
例えば、電池残量が50%の場合、TXOP(1)期間207−1の50%をスリープ期間とする。一方、電池残量が減り、30%となった場合、TXOP(1)期間207−1の70%をスリープ期間とするような、動的にTXOP(1)期間207−1内でスリープ期間の時間率を変更することが可能である。
端末局STAは、送信許可期間であるTXOP(3)期間207−3内で送信を完了する必要がある。端末局STAにおいて、TXOP(3)期間207−3内ですべてのデータフレームを送信できない場合には、最後に送信するデータフレームのヘッダに、RDG/More PPDUフィールドを「0」に設定し、基地局(AP)501に送信権を返す。
例えば、図4においてデータフレーム205−2を送信するとき、端末局STAが送信データフレームを保持していても、TXOP(3)期間207−3に制限されているため、フレーム305−3のヘッダにRDG/More PPDUフィールドを「0」に設定し、送信権を基地局(AP)501に返さなければならない。したがって、TXOP(1)期間207−1において、TXOP(4)期間207−4をスリープ期間として確保可能であり、基地局(AP)501の省電力化を図ることができる。
図5は、本実施形態における通信処理の一具体例を示す図である。図5に示す通信処理では、基地局(AP)501が、TXOP期間が終了する前に、スリープ状態からアウェイク状態に復帰し、省電力化通信方式で繰り返し動作する。図5において、基地局(AP)501が、アウェイク(2)期間401を待機して、制御フレーム402−1を用いて、TXOP期間403−1を獲得する。端末局STAにおいて、直接送信権を獲得することはできないが、基地局(AP)501から与えられた送信許可期間内で送信が可能となるため、送信許可期間において、端末局STAがデータフレームを送信する際に用いる間隔は、SIFS(16μs)、またはRIFS(2μs)である。図7に示す関連方式のDIFSとランダムバックオフ期間に比べ短く、かつフレームごとにACKで応答する必要もなくなり、基地局(AP)501がアウェイク状態で受信する期間が短縮し、スリープ状態に移行可能な期間が増大する。
図5に示す基地局(AP)501がTXOP期間403−1、TXOP期間403−2、及びTXOP期間403−3のうち、上述したように、端末局(図示なし)との通信許可期間を指定し、電池残量に応じて、それぞれのTXOP期間内で必要なスリープ期間404−1〜404−3を確保することが可能である。なお、TXOP期間403−1〜TXOP期間403−4の長さは、それぞれ制御フレーム402−1〜402−3のMACヘッダのDuration/IDフィールドに記載されており、固定値を用いても良いし、トラフィックの種類、例えばベストエフォート、音声やビデオ等によって、その都度にTXOP期間を動的に調整しても良い。
上述した実施形態によれば、トラフィックの増大に伴い、端末局STAでの送信データフレームが増加した場合でも、基地局APの電池残量等に応じて、TXOP期間にスリープ期間を設定してスリープ状態へ移行することで、基地局APの省電力化を図ることができる。
なお、上述した実施形態において、基地局APにおいて、端末局STAからの送信データフレームの有無を判断する(端末局STAに送信を許可する)手法としては、以下の手法により端末局STAに送信データフレームがあると、認知できていることを前提としている。
(A)過去の通信履歴を参照し、過去の一定期間(10秒)に閾値(5秒)以上の通信時間がある場合、あるいは、
(B)端末局STAが送信するデータフレームのMACフィールドを参照し、端末局STAが保有するフレームの合計値を把握し、まだ一定の閾値以上のデータフレームを端末局STAが保有している場合。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
501…基地局, 502…アンテナ, 503…送受信部, 504…通信制御部, 505…バッファ部, 506…インタフェース部, 507…スリープ制御管理部, 508…電源管理部

Claims (8)

  1. 端末局との間で無線通信を行う無線基地局であって、
    送信権が付与された端末局が送信を排他的に行うために設定される送信抑止期間内で前記端末局に対して送信を許可する送信許可期間を前記送信抑止期間内に設定して前記端末局に通知する通信制御部と、
    前記送信許可期間に前記端末局からデータが送信された場合、前記データを受信し、前記データを受信したことを応答した直後にスリープ状態へ移行し、前記送信許可期間に前記端末局からデータを送信しない旨の通知がなされた場合、前記通知を受信した直後にスリープ状態へ移行するスリープ制御管理部と、
    前記スリープ制御管理部によりスリープ状態へ移行すると、自装置における所定の機能に対する電力供給を制限する電源管理部と
    を備える無線基地局。
  2. 前記通信制御部は、自装置における省電力の必要性に基づいて前記送信許可期間を決定する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記通信制御部は、トラフィックの種類に応じて前記送信許可期間を決定する請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記通信制御部は、自装置における蓄電力の残量に基づいて前記送信許可期間を決定する請求項2に記載の無線基地局。
  5. 端末局との間で無線通信を行う無線基地局における通信方法であって、
    送信権が付与された端末局が送信を排他的に行うために設定される送信抑止期間内で前記端末局に対して送信を許可する送信許可期間を前記送信抑止期間内に設定して前記端末局に通知する通信制御ステップと、
    前記送信許可期間に前記端末局からデータが送信された場合、前記データを受信し、前記データを受信したことを応答した直後にスリープ状態へ移行し、前記送信許可期間に前記端末局からデータを送信しない旨の通知がなされた場合、前記通知を受信した直後にスリープ状態へ移行するスリープ制御管理ステップと、
    前記スリープ状態へ移行すると、自装置における所定の機能に対する電力供給を制限する電源管理ステップと
    を有する通信方法。
  6. 前記通信制御ステップにおいて、自装置における省電力の必要性に基づいて前記送信許可期間を決定する請求項5に記載の通信方法。
  7. 前記通信制御ステップにおいて、トラフィックの種類に応じて前記送信許可期間を決定する請求項5に記載の通信方法。
  8. 前記通信制御ステップにおいて、自装置における蓄電力の残量に基づいて前記送信許可期間を決定する請求項6に記載の通信方法。
JP2012123108A 2012-05-30 2012-05-30 無線基地局及び通信方法 Expired - Fee Related JP5897990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012123108A JP5897990B2 (ja) 2012-05-30 2012-05-30 無線基地局及び通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012123108A JP5897990B2 (ja) 2012-05-30 2012-05-30 無線基地局及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013251614A JP2013251614A (ja) 2013-12-12
JP5897990B2 true JP5897990B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=49849931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012123108A Expired - Fee Related JP5897990B2 (ja) 2012-05-30 2012-05-30 無線基地局及び通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5897990B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016203831A1 (ja) * 2015-06-18 2016-12-22 ソニー株式会社 情報処理装置、通信システム、情報処理方法およびプログラム
WO2020262740A1 (ko) * 2019-06-28 2020-12-30 엘지전자 주식회사 무선 av 시스템에서 데이터의 전송 장치 및 수신 장치
CN113825216B (zh) * 2021-09-18 2023-10-03 广州极飞科技股份有限公司 基准站的控制方法、装置、服务器及可读存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4371991B2 (ja) * 2004-12-10 2009-11-25 キヤノン株式会社 通信装置および通信制御方法
JP4561986B2 (ja) * 2005-03-14 2010-10-13 サクサ株式会社 無線端末機
JP2009027395A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Kenwood Corp 無線機及び通信方法
JP5075796B2 (ja) * 2008-11-17 2012-11-21 株式会社東芝 通信装置、通信制御方法及び通信プログラム
JP5494382B2 (ja) * 2010-09-15 2014-05-14 株式会社リコー アクセスポイント、通信制御方法、プログラム、及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013251614A (ja) 2013-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102378089B1 (ko) 무선랜에서 저전력 모드를 지원하는 통신 노드의 동작 방법
KR102439805B1 (ko) 무선랜 환경에서 웨이크-업 라디오를 이용하는 무선 통신 방법 및 무선 통신 단말
US10986571B2 (en) Implicit power management mode and state transitions
KR102378088B1 (ko) 무선랜에서 초기 협상 방법 및 장치
KR102354856B1 (ko) 무선랜에서 액세스 포인트의 탐색 방법 및 장치
JP5654431B2 (ja) 基地局装置及び該基地局装置のスリープ制御方法
CN107889199B (zh) 一种状态转换方法及装置
US11134444B2 (en) Method and apparatus for low power communication in communication system
US20160192293A1 (en) Data transmission method, base station, and user equipment
JP5897990B2 (ja) 無線基地局及び通信方法
KR20130097045A (ko) 모바일 스테이션 및 이의 전력 절약 방법
US10524286B2 (en) Power saving using integrated CF-End indication
US10805056B2 (en) Wireless station control of WLAN receive operating mode change
US20230300916A1 (en) Power efficient tunneled direct link setup apparatus, systems and methods
US20230337319A1 (en) Methods, devices, and systems for configuring sidelink drx
KR20220162064A (ko) 다중 링크를 지원하는 통신 시스템에 전력 절감 동작을 위한 방법 및 장치
JP2013031112A (ja) 無線メモリ装置、および、無線通信システム
KR20200116674A (ko) 무선랜 광대역 환경에서 웨이크업 라디오 단말의 디스커버리 프레임 처리 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5897990

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees