JP4370357B2 - 伝送スケジュール構築装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電灯線通信ネットワーク上で用いられる装置に関し、より特定的には、各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築することができる伝送スケジュール構築装置に関する。
従来、ネットワークに属する各端末が予め設定された伝送スケジュールに基づいて信号を送信する通信ネットワークシステムとして、無線LANシステムなどが実用化されている。無線LANシステムとして、2.4GHz帯を利用するIEEE802.11bや5GHz帯を利用するIEEE802.11aなどが規格標準化されており、これらは広く普及している。さらに、これらの規格にQoS(Quality of Service)の概念を取り入れたIEEE802.11eも規格策定中である。
IEEE802.11シリーズの無線LANでは、AP(Access Point)と呼ばれる制御局がステーション(STA:STAtion)と呼ばれる端末局に対してポーリングフレームを送信する。これによって、ステーションに送信許可が与えられる。このようなメディアアクセス方式は、PCF(Point Coordination Function)と呼ばれている。PCFによって、各ステーションは、APが決定した伝送スケジュールに基づいてフレーム送信を実現することができる(IEEE Std 802.11,“Wireless LAN Medium Access Con
trol (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications”参照)。
図15は、PCFによるメディアアクセスの例を示す図である。APと3台のステーションSTA1〜STA3によって構成される無線LANネットワークにおいて、まず、APは、ポーリングフレーム201を送信し、STA1に対してデータフレームの送信許可を与える。STA1によってデータフレーム202が送信されると、APは、STA2に対してポーリングフレーム203を送信する。これに応じて、STA2は、データフレーム204を送信する。さらに、APは、STA3に対してポーリングフレーム205を送信する。これに応じて、STA3は、データフレーム206を送信する。以降、同じシーケンスがAPと各ステーションとの間で行われることで、継続的なメディアアクセスが実現される。
IEEE802.11eでは、PCFにQoSの概念を与えたメディアアクセス方式が検討されている(Consumer Communications and Networking Conference, 2004. CCNC 2004. First IEEE, 5−8 Jan. 2004, “A QoS scheduler
for IEEE 802.11e WLANs”参照)。IEEE802.11eで検
討されている方式では、(1)無線LANネットワークを構成する各ステーションからAPへのメディア占有時間要求、(2)APから各ステーションへのメディア占有許可時間の通知、(3)通知を受けたステーションによるメディア占有送信、によって伝送メディアの占有が実現されている。
無線LANネットワークを構成する各ステーションは、データ伝送速度や許容できる遅延時間の上限などのQoSパラメータ(TSPEC)を含む情報をAPに通知することで、APに対して伝送メディアを占有する時間を要求する。図16は、TSPECの一部を示す図である。
APは、伝送メディア占有時間の要求をステーションから受け付けると、要求されたTSPECに基づいて、送信タイミングをスケジューリングする。APは、作成した送信スケジュールに基づいて、TXOP(transmission opportunity)と呼ばれるメディア占有時間情報を含むポーリングフレームを各ステーションに送信する。APからポーリングされたステーション以外のすべてのステーションは、ポーリングフレーム中のTXOPを確認することによって、TXOPで示された時間帯ではフレームの送信を控える。これによって、IEEE802.11eの無線LANを構成する各ステーションは、QoSを満たしながら、伝送メディアを占有的に使用することができる。
図17は、IEEE802.11eで検討されているメディアアクセス方式の例を示す図である。APと3台のステーションSTA1〜STA3によって構成される無線LANネットワークにおいて、各ステーションは、図16に示したTSPECを用いて伝送メディアの占有時間を獲得していると想定する。APは、まず、ステーションSTA1に対してポーリングフレーム401を送信する。この際、STA1がメディアを占有できる時間(TXOP)411が、ポーリングフレーム401に書き込まれている。STA1は、TXOP411で指定された時間にデータフレームの送信を行う(ステップS402)。TXOP411が満了すると、APは、次のステーションに対して、TXOPを指定してポーリングフレーム403を送信する。ここでは、APは、STA2に対してTXOP412を含むポーリングフレーム403を送信している。この一連の処理の繰り返しによって、各ステーションによってメディアが占有される時間が指定される。
このように、無線LANは、APによるスケジューリングに基づいて伝送を行う機能を有する。なお、APにおけるスケジューリング方法によっては、異なった伝送スケジュールが構築される可能性があるが、ここでは、単純に、割り当て要求を受け付けた順にスケジューリングを行うことを想定する。
図18および図19は、無線LANにおけるAPでのスケジューリング方法を説明するための図である。図18に示す例では、60msecのスケジューリング周期511で同じ伝送スケジュールが繰り返される通信ネットワークシステムにおいて、APは、次に示す2つのポリシーに基づいてスケジューリングを行うものと想定する。
第1のスケジューリングポリシーは、割り当て要求を受け付けた順にスケジューリングを行うということである。APは、割り当て要求を受け付けたデータストリームから順に割り当てを行い、新しい割り当て要求を受け付けた際にも既存の割り当てを変更することはない。
第2のスケジューリングポリシーは、割り当てられていない時間から前詰めで割り当てを行うということである。APは、全く割り当てが行われていない状態から第1の割り当て要求を受け付けた際には、必ずスケジューリング周期511の先頭から割り当てを行い、続く第2の割り当て要求を受け付けた際には、まだ何も割り当てられていない時間の中でスケジューリング周期511における最も早い時刻に割り当てを行うように試みる。
APが受け付ける割り当て要求は、以下のとおりであるとする。まず、APは、許容する最大遅延が20msecで1回の送信に必要な時間が5msecであるようなデータストリーム501を受け付け、次に、スケジューリング周期511中の20msecの時間を必要とし、かつ最大200msecの伝送遅延を許容するデータストリーム502を受け付けるとする。図19は、各データストリームの送信時間および遅延時間に関する要件を示す。
まず、APは、データストリーム501の割り当て要求を受け付けると、要求されたQoS要件を満たすように、割り当てられる時間帯を決定する。すなわち、APは、第1のスケジューリングポリシーに基づいて、スケジューリング周期511の開始時刻521から時刻522までの5msecをデータストリーム501に割り当てる。次に、APは、時刻521から20msec経過した時刻524から時刻525までの5msecをデータストリーム501に割り当てる。これによって、データストリーム501のQoS要件の一つである20msecの遅延時間が保証されることとなる。さらに、APは、時刻524から20msec経過した時刻526から時刻527までの5msecをデータストリーム501に割り当てる。これによって、データストリーム501によって要求されているQoS要件を満たした割り当てが完了する。
さらに、APは、データストリーム502のQoS要件を満たすように、データストリーム502に対する割り当て時間帯を決定する。APは、スケジューリング周期511内におけるデータストリーム501に対する第1の割り当てが完了する時刻522から、データストリーム502のQoS要件の一つである割り当て時間要件(1周期10msec)を満たすために、10msecをデータストリーム502に対して割り当てる。これにより、データストリーム502のQoS要件を満たしつつ、すべてのスケジューリングが完了する。
しかし、通信媒体として電灯線を用いる電灯線通信ネットワークでは、上記のようなスケジューリング方法によっては、不都合が生じる。以下、その不都合について説明する。
電灯線通信ネットワークは、商用交流電源周期もしくはその半周期で、通信媒体の伝送品質が変動するという特徴を持つ。図20Aは、商用交流電源周期に同期して伝送品質が変動する様子の一例を示す図である。図20Bは、商用交流電源周期の半周期に同期して伝送品質が変動する様子の一例を示す図である。
しかし、従来のスケジューリング方法では、このような伝送品質の変動が十分に考慮されていなかった。そのため、データの送信中に伝送品質が悪化することで伝送誤りが発生してデータが正常に受信できないといった事態や、大量のデータを伝送品質の悪い時間に送信してしまうことで当該データが長時間に渡って通信媒体を占有してしまうといった事態などが発生していた。
さらに、図20Aや図20Bに示すような伝送品質の変動は、送受信局が異なればそれぞれ異なる特性を示すことが一般的である。図20Cは、異なる送受信局間での伝送品質の変動の一例を示す図である。図20Cでは、電灯線通信ネットワークを構成する局Aと局Bとの間における伝送品質の変化731と、局Cと局Dとの間における伝送品質の変化732とが示されている。伝送品質の変化731は、電源周期1周期分である時刻741から時刻742の間で真ん中あたりが比較的良好な伝送品質を有している。これに対して、伝送品質の変化732では、同じ時刻741から時刻742の間の先頭あたりが比較的良好な伝送品質を示している。さらに、伝送品質の変化732は、伝送品質の変化731と比較すると、変動は小さいと言える。このように、送受信局間での伝送品質も考慮してスケジューリングがなされないと、伝送誤りや長時間に渡る通信媒体の占有といった事態が生じてしまう。
それゆえ、本発明の目的は、電灯線通信媒体の伝送品質を考慮することによって、効率的かつ安定したデータ伝送を行うことができるスケジューリングを提供することができる伝送スケジュール構築装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明の第1の局面は、電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築することができる伝送スケジュール構築装置であって、自装置内でのスケジュール割り当て要求および/または他の局からのスケジュール割り当て要求を受け付ける割り当て要求受付部と、電灯線における交流電源周期に依存した周期的な伝送品質変化と、スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、伝送スケジュールを構築する伝送スケジュール構築部とを備える。
本発明の第1の局面によれば、交流電源周期に依存した周期的な通信品質変化を考慮して、伝送品質に関するパラメータが要求する伝送品質を実現することができる伝送スケジュールが構築されることとなる。したがって、効率的かつ安定したデータ伝送を行うことができるスケジューリングを提供することができる伝送スケジュール構築装置が提供されることとなる。
好ましくは、伝送スケジュール構築部には、伝送スケジュールを構築するときのスケジューリングポリシーが予め設定されており、伝送スケジュール構築部は、新たなスケジュール割り当て要求がなされた場合、現在の伝送スケジュールをリセットし、スケジューリングポリシーに従って、現在受け付けられている全てのスケジュール割り当て要求の割り当てを試み、全てのスケジュール割り当て要求の割り当てに成功したら、当該割り当てによって得られた伝送スケジュールを出力し、全てのスケジュール割り当て要求の割り当てに失敗したら、リセットする前の伝送スケジュールに戻すとよい。
これにより、新しいスケジュール割り当て要求が発生する度に、伝送スケジュール構築装置は、スケジューリングポリシーに従った伝送スケジュールを構築することができる。
好ましくは、伝送スケジュール構築部が構築する伝送スケジュールの単位は、交流電源周期もしくは交流電源周期の半周期の整数倍であるとよい。
電灯線通信において、通信媒体の伝送品質の変化は、交流電源周期に依存しているので、これにより、交流電源周期に依存した伝送スケジュールを構築することができる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であるとよい。
これにより、伝送スケジュールを構築するための基準が客観的となる。
好ましくは、交流電源周期もしくは交流電源周期の半周期の整数倍は、複数の時間区間に分割され、伝送品質変化は、各時間区間の推定平均物理伝送速度の変化で表されるとよい。
これにより、通信品質変化を単純化することができ、伝送スケジュールの構築が容易となる。
好ましくは、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度は、局間における伝送路評価によって取得されるとよい。
電灯線通信では、局間毎に、通信媒体の伝送品質変化が異なるので、これにより、局間毎に異なる伝送品質変化を得ることができ、局間毎の異なる伝送品質を考慮した伝送スケジュールを構築することができる。局間毎の異なる伝送品質を考慮した伝送スケジュールを構築する場合、伝送スケジュール構築装置は、スケジュール割り当て要求に伴うデータ伝送の送信局と受信局との間の伝送品質変化、スケジューリングポリシー、および要求されている伝送品質に基づいて、割り当ての時間帯を決めるとよい。伝送スケジュール構築装置は、スケジュール割り当て要求に伴うデータ伝送の送信局を、通信プロトコルの規定によって特定する。その他、伝送スケジュール構築装置は、スケジュール割り当て要求をなしてきた局をスケジュール割り当て要求に伴うデータ伝送の送信局であるとしてもよい。また、スケジュール割り当て要求に伴うデータ伝送の送信局は、スケジュール割り当て要求に明示的に記載されていてもよい。また、スケジュール割り当て要求に伴うデータ伝送の受信局も、通信プロトコルの規定によって特定される。その他、スケジュール割り当て要求に伴うデータ伝送の受信局は、スケジュール割り当て要求に明示的に記載されていてもよい。
好ましくは、スケジュール割り当て要求で指定されているパラメータには、スケジューリングの対象となるデータのためのスケジュール割り当て要求が要求する伝送速度が記載されており、伝送スケジュール構築部は、伝送品質変化に従って、伝送速度の要求を満たすように、伝送スケジュールを構築するとよい。
これにより、要求されている伝送速度が満たされるように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、伝送スケジュール構築部は、所定の第1の速度以上の伝送速度を要求するデータに対して、所定の第2の速度以上の物理伝送速度を確保することができる時間帯を割り当てるとよい。
これにより、客観的な基準によって、要求されている伝送速度を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、伝送スケジュール構築部は、要求される伝送速度が高くなるほど、高い物理伝送速度を確保することができる時間帯に、スケジューリングの対象となるデータを割り当てるとよい。
これにより、要求されている伝送速度が満たされるように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、スケジュール割り当て要求で指定されているパラメータには、スケジューリングの対象となるデータが許容する伝送遅延時間が記載されており、伝送スケジュール構築部は、伝送品質変化に従って、伝送遅延時間の要求を満たすように、伝送スケジュールを構築するとよい。
これにより、要求されている伝送遅延時間を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、伝送スケジュール構築部は、所定の伝送遅延時間以下の伝送遅延時間を要求するデータに対して、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てるとよい。
これにより、客観的な基準に基づいて、要求されている伝送遅延時間を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、伝送スケジュール構築部は、要求される伝送遅延時間が小さくなるほど、物理伝送速度の変化率が小さくなる時間帯に、スケジューリングの対象となるデータを割り当てるとよい。
これにより、要求されている伝送遅延時間を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、スケジュール割り当て要求で指定されているパラメータには、データの再送要求に関する情報が記載されており、伝送スケジュール構築部は、伝送品質変化に従って、再送要求を満たすように、伝送スケジュールを構築するとよい。
これにより、要求されている再送条件を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、伝送スケジュール構築部は、データの再送が要求されていないデータに対して、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てるとよい。
これにより、客観的基準に基づいて、要求されている再送条件を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
好ましくは、伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、再送要求に関する情報は、再送の繰り返しに関する上限値であり、伝送スケジュール構築部は、上限値が所定の値以下の場合、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てるとよい。
これにより、要求されている再送条件を満たすように、伝送スケジュールが構築されることとなる。
本発明の第2の局面は、電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築するための方法であって、電灯線における交流電源周期に依存した周期的な通信媒体の伝送品質変化と、スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、伝送スケジュールを構築することを特徴とする。
本発明の第3の局面は、電灯線通信ネットワーク上に構成されたシステムであって、
電灯線通信ネットワーク上の通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築することができる制御局と、伝送スケジュールに従って電灯線へアクセスする少なくとも1つの端末局とを備え、制御局は、自装置内でのスケジュール割り当て要求および/または端末局からのスケジュール割り当て要求を受け付ける割り当て要求受付部と、電灯線における交流電源周期に依存した周期的な伝送品質変化と、スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、伝送スケジュールを構築する伝送スケジュール構築部とを備えることを特徴とする。
本発明の第4の局面は、電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築することができる集積回路であって、自装置内でのスケジュール割り当て要求および/または他の局からのスケジュール割り当て要求を受け付ける割り当て要求受付部と、電灯線における交流電源周期に依存した周期的な伝送品質変化と、スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、伝送スケジュールを構築する伝送スケジュール構築部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、交流電源周期に依存した周期的な通信品質変化を考慮して、伝送品質に関するパラメータが要求する伝送品質を実現することができる伝送スケジュールが構築されることとなる。したがって、効率的かつ安定したデータ伝送を行うことができるスケジューリングを提供することができる伝送スケジュール構築装置、方法、システム、および集積回路が提供されることとなる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電灯線通信ネットワーク101の構成概念図である。電灯線通信ネットワーク101は、制御局111と、端末局121および122とを備える。制御局111は、伝送スケジュールを構築し、電灯線通信ネットワーク101へのアクセスを制御するための伝送スケジュール構築装置である。端末局121および122は、制御局111によって構築された伝送スケジュールにしたがって、電灯線通信ネットワーク101へのアクセスを行う。各局は、ネットワーク101中で局を識別することができる識別番号を持つ。ここでは、制御局111の識別番号は“1”であるとし、端末局121の識別番号は“11”であるとし、端末局122の識別番号は“12”であるとする。また、制御局111、端末局121、および端末局122は、ネットワーク101内でお互いに通信可能であるとする。
本発明の実施形態では、50Hzの電灯線を利用した電灯線通信におけるスケジューリングの例を示す。以下の実施形態において、制御局111が決定する伝送スケジュールは、50Hzの商用電源における周期(交流電源周期)である20msecを単位として構築され、20msec毎に同じパターンを繰り返すものと想定する。なお、伝送スケジュールの単位として、交流電源周期の半周期の整数倍を用いてもよく、この場合も、制御局111は、同様にスケジューリングを行うことができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、以下のスケジューリングポリシー(1)〜(3)が規定されている。すなわち、制御局111は、(1)割り当てられていない時間から前詰めで割り当てを行う、(2)要求されている伝送速度が大きなデータを、物理伝送速度が高い時間に割り当てる、(3)新しい割り当て要求を受け付けた際にはスケジューリングポリシーに基づいてすべてのデータストリームに対する再割り当てを行う。
図2は、制御局111の機能的構成を示すブロック図である。図2において、制御局111は、フレーム送信部2101と、フレーム受信部2102と、通信制御部2103と、フレーム送受信I/F部2104と、パラメータ入力I/F部2106とを備える。
フレーム受信部2102は、フレーム送受信I/F部2104が受信した伝送フレームを受信し、必要な処理を行い、データであるかスケジュール構築の割り当て要求や特定の局間での物理伝送速度等の制御情報であるかを判別する。フレーム受信部2102は、当該伝送フレームがデータであれば受信データとして出力し、制御情報であれば通信制御部2103に引き渡す。当該スケジュール割り当て要求には、伝送品質に関するパラメータ(QoSパラメータ)が指定されている。このように、フレーム受信部2102は、スケジュール構築のための割り当て要求(スケジュール割り当て要求)を受け付けることができる割り当て要求受付部である。
制御局111自身がデータを送信する場合にも、スケジュールが構築されなければならいない。パラメータ入力I/F部2106は、自装置内でのスケジュール割り当て要求を受け付ける。当該スケジュール割り当て要求にも、伝送品質に関するパラメータ(QoSパラメータ)が指定されている。このように、パラメータ入力I/F部2106は、スケジュール割り当て要求を受け付けることができる割り当て要求受付部である。
フレーム送信部2101は、入力された送信データや通信制御部2103が生成する制御情報をフレーム化し、フレーム送受信I/F部2104に引き渡す。これによって、データ送信が行われる。
通信制御部2103は、通信制御に必要な制御情報の生成や、フレーム受信部2102からの情報を参照しながらデータ送受信タイミングの制御を行う。通信制御部2103は、伝送スケジュール構築部2105を含む。
伝送スケジュール構築部2105は、フレーム受信部2102を経由して他局から受信したスケジュール割り当て要求に含まれるQoSパラメータや、パラメータ入力I/F部2106で受け付けられたスケジュール割り当て要求に含まれるQoSパラメータに基づいて、伝送スケジュールを構築する。伝送スケジュール構築部2105は、電灯線における交流電源周期に依存した周期的な通信媒体の伝送品質変化を考慮して、上述のように設定されているスケジューリングポリシーに従って、伝送スケジュールを構築する。伝送スケジュール構築部2105は、フレーム受信部2102を経由して他局からスケジュール割り当て要求を受信した場合、スケジュール割り当て要求を発行した局に対して、スケジュール構築の成功/不成功を通知するための制御情報を生成し、フレーム送信部2101に引き渡す。それに応じて、フレーム送信部2101は、当該制御信号をフレーム化し、フレーム送受信I/F部2104に送信させる。
図3は、端末局121および122の機能的構成を示すブロック図である。端末局121および122は、フレーム送信部2201と、フレーム受信部2202と、通信制御部2203と、フレーム送受信I/F部2204とを備える。
フレーム受信部2202は、フレーム送受信I/F部2204が受信した伝送フレームを受信し、必要な処理を行い、データであるか制御情報であるかを判別する。フレーム受信部2202は、当該伝送フレームがデータであれば受信データとして出力し、制御情報であれば通信制御部2203に引き渡す。
フレーム送信部2201は、入力された送信データや通信制御部2203が生成する制御情報をフレーム化し、フレーム送受信I/F部2204に引き渡す。これによって、データ送信が行われる。
通信制御部2203は、通信制御に必要な制御情報の生成や、フレーム受信部2202からの情報を参照しながらデータ送受信タイミングの制御を行う。通信制御部2203は、伝送路評価部2205を含む。
伝送路評価部2205は、フレーム送受信I/F部2204がフレームを受信した際に取得した受信信号レベルや信号対雑音比などの情報を基準に伝送路評価を行う。伝送路評価の結果、伝送路評価部2205は、利用可能な変調方式を決定して、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度を取得する。伝送路評価部2205は、取得した物理伝送速度を制御情報としてフレーム送信部2201に入力し、フレーム送受信I/F部2204を経由して、制御局111に対して当該物理伝送速度を通知する。なお、制御局111もデータ通信を行う場合、通信制御部2103は、端末局の伝送路評価部2205と同等の機能を持つ伝送路評価部を有する。
図4は、制御局111の動作を示すフローチャートである。以下、図4を参照しながら、制御局111の動作について説明する。まず、伝送スケジュール構築部2105は、制御局111が起動すると(ステップS2301)、端末局から新しいスケジュール割り当て要求を受信したか否かを判断する(ステップS2302)。端末局から新しいスケジュール割り当て要求を受信しなければ、制御局111は、ステップS2302に戻る。一方、端末局から新しいスケジュール割り当て要求を受信した場合は、伝送スケジュール構築部2105は、ステップS2303の動作に進む。
ステップS2303において、伝送スケジュール構築部2105は、すでに構築されている伝送スケジュールをリセットする。ステップS2303の動作は、スケジューリングポリシー(3)に従っている。
次に、伝送スケジュール構築部2105は、先にスケジュール割り当て要求のあったデータおよび新しくスケジュール割り当て要求のあったデータを、QoSパラメータで要求されている伝送速度が大きいものから順に、物理伝送速度の高い時間に割り当てようと試みる(ステップS2304)。具体的には、伝送スケジュール構築部2105は、所定の第1の速度以上の伝送速度を要求するデータに対しては、所定の第2の速度以上の物理伝送速度を確保することができる時間帯を割り当てる。一方、所定の第1の速度未満の伝送速度を要求するデータに対しては、伝送スケジュール構築部2105は、割り当てられていない時間帯から前詰めで時間帯を割り当てる。すなわち、伝送スケジュール構築部2105は、要求される伝送速度が高くなるほど、高い物理伝送速度を確保することができる時間帯に、スケジューリングの対象となるデータを割り当てる。ステップS2304の動作は、スケジューリングポリシー(2)および(1)に従っている。
次に、伝送スケジュール構築部2105は、スケジュール割り当て要求のあった全てのデータに対して、要求されているQoSパラメータを満たすように、時間帯の割り当てに成功したか否かを判断する(ステップS2305)。
ステップS2305において、全てのデータの割り当てに成功したと判断した場合、伝送スケジュール構築部2105は、新しいスケジュール割り当て要求を発行した端末局および先にスケジュール割り当て要求を発行した端末局に対して、割り当てが成功した旨および新しい伝送スケジュールを送信し(ステップS2306)、ステップS2302の動作に戻る。
一方、ステップS2305において、全てのデータの割り当てに失敗したと判断した場合、伝送スケジュール構築部2105は、伝送スケジュールをステップS2303においてリセットする前に戻す(ステップS2307)。次に、伝送スケジュール構築部2105は、新しいスケジュール割り当て要求を発行した端末局に対して割り当てが失敗したことを示すフレームを通知し(ステップS2308)、ステップS2302の動作に戻る。
なお、図4ではスケジュール構築に関する処理のみが記述されているが、実際には、制御局111は、データフレームやスケジュール構築以外の制御フレームの送受信、さらには他の内部機能など実行してもよい。
また、ここでは端末局121または122が制御局111に対してスケジュール割り当て要求を発行することを想定しているが、制御局111は、制御局111の内部で発生したスケジュール割り当て要求に対しても、同様のスケジューリング方法によって、伝送スケジュールを構築するとよい。ただし、その場合、図4におけるステップS2306およびステップS2308の動作は省略される。
図4のステップS2302では、制御局111が端末局からスケジュール割り当て要求を受信するとしているが、制御局111と端末局との間で取り交わされるスケジュール割り当て要求シーケンスは、一般的には、図5のようになる。図5に示すように、端末局(ここでは、端末局121または122)は、時刻2411において制御局111に対してスケジュール割り当て要求2401を送信する。時刻2412においてスケジュール割り当て要求2401を受信した制御局111は、図4に示すフローチャートに従ってスケジューリングを実施した後、スケジューリングに成功した場合は送信許可を、スケジューリングに失敗した場合は送信不許可を示すためのスケジュール割り当て要求応答2402を、時刻2413において端末局に対して返送する。時刻2414においてスケジュール割り当て要求応答2402を受信した端末局は、受信内容に基づいてスケジュール割り当て要求したデータの処理を決定する。なお、図5では記載していないが、スケジュール割り当て要求2401、スケジュール割り当て要求応答2402には、それぞれのフレームを受信したことを示す送達確認フレームが付随してもよい。
次に、具体的に通信媒体の伝送品質変化を例示しながら、伝送スケジュール構築部2105の動作について説明する。図6は、伝送品質変化の一例を示す図である。なお、本実施形態での商用電源周波数は50Hzであるとする。図6では、伝送品質変化として、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化が用いられている。
図6では、時刻821から時刻823までの電源周期(=20msec)の中で、周期開始時刻821から周期のちょうど半分が経過した時刻822までの10msecの間(時間帯831)は媒体状態が良く、いずれの端末間でも100Mbpsの物理伝送速度を維持することができるとする。残りの半分、すなわち時刻822から時刻823までの10msecの間(時間帯832)は媒体状態が悪く、すべての端末間で物理伝送速度は10Mbpsが維持される。なお、現実には媒体状態の変化はもっと複雑であり、さらに送信局や受信局が異なれば媒体状態も異なることが一般的であるが、ここでは簡単のために図6のような媒体状態を仮定した。ここでは、上述の第1の速度として、50Mbpsを、第2の速度として100Mbpsを想定する。
図7は、第1の実施形態においてスケジュール割り当て要求を行うデータストリームの一覧を示す図である。図7において、割り当てを要求するデータストリームは、QoSパラメータとして5Mbpsの伝送速度を要求するデータストリーム901と、50Mbpsの伝送速度を要求するデータストリーム902との2つであるとする。データストリーム901および902の順に、制御局111に対して、スケジュール割り当て要求が送信されるものとする。なお、各データストリームの伝送速度は、計算を簡単にするためアプリケーションでのデータ速度を物理伝送速度に換算したものである。伝送スケジュール構築部2105は、これら2つのデータストリーム901および902を、図6に示した伝送品質変化を有する電灯線通信媒体での伝送にスケジューリングする。
まず、データストリーム901の割り当て要求を受け付けた伝送スケジュール構築部2105は、要求されている速度(5Mbps)が第1の速度(50Mbps)未満であるので、スケジューリングポリシー(1)に従って、データストリーム901に必要な時間を、スケジューリング周期開始時刻821から割り当てる(図4のステップS2304参照)。電源周期が20msecであり、割り当て時間が含まれる時間帯831の媒体速度が100Mbpsであり、さらにストリーム901の要求する物理伝送速度が5Mbpsであり、かつ20×(5/100)=1msecであるから、データストリーム901に割り当てるべき時間は、スケジューリング周期開始時刻821から1msec経過した時刻1121までである。図8Aは、データストリーム901を割り当てたときのスケジューリング結果を示す図である。
次に、制御局111は、データストリーム902の割り当て要求を受け付けたとする。伝送スケジュール構築部2105は、スケジューリングポリシー(3)に従って現在の伝送スケジューリングをリセットし(図4のステップS2303参照)、データストリーム901および902の再スケジューリングを実行する。データストリーム902が要求する速度(50Mbps)は第1の速度以上であるので、伝送スケジュール構築部2105は、スケジューリングポリシー(2)に従って、第2の速度(100Mbps)以上の物理伝送速度を確保することができる時間帯831に、データストリーム902を割り当てる(図4のステップS2304参照)。伝送スケジュール構築部2105は、要求物理伝送速度の低いデータストリーム901を、媒体速度の低い時間帯832へ割り当てる(図4のステップS2304参照)。電源周期が20msecであり、時間帯831の媒体速度が100Mbpsであり、データストリーム902の要求する物理伝送速度が50Mbpsであり、かつ20×(50/100)=10msecであることから、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム902を時間帯831の全てに割り当てる。電源周期が20msecであり、時間帯832の媒体速度が10Mbpsであり、データストリーム901の要求する物理伝送速度が5Mbpsであり、かつ20×(5/10)=10msecであることから、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム901を時間帯832のすべに割り当てる。図8Bは、データストリーム902および901を割り当てたときのスケジューリング結果を示す図である。このように、第1の実施形態においては、交流電源周期に依存した周期的な伝送品質変化と、スケジューリング割り当て要求で指定されているQoSパラメータとに基づいて、伝送スケジュールが構築されるので、各QoSパラメータの要求を満たすようなスケジュールが構築されることとなる。
ここで、本発明の効果を説明するために、第1の実施形態におけるスケジューリングポリシー(2)、すなわち、「要求されている伝送速度が大きなデータを、物理伝送速度が高い時刻に割り当てる」というポリシーを利用しない場合を考える。
まず、データストリーム901の割り当て要求を受け付けた制御局は、スケジューリングポリシー(1)に基づいて図8Aのように割り当てを行う。次に、データストリーム902の割り当て要求を受け付けた制御局は、スケジューリングポリシー(3)に基づいて、伝送スケジュールをリセットする。しかし、この場合、スケジューリングポリシー(2)が規定されていないので、スケジューリングを行う優先順位が規定されていないこととなる。よって、データストリーム901およびデータストリーム902のいずれを先にスケジューリングするかは不定である。ここでは、データストリーム901、データストリーム902の順にスケジューリングする場合を考える。
制御局は、まずデータストリーム901の割り当てを行い、図8Aで表されるスケジュールを構築する。次に、制御局は、データストリーム902の割り当てを試みる。スケジューリングポリシー(1)「割り当てられていない時間から前詰めで割り当てを行う」に従えば、制御局は、データストリーム902を時刻1121直後に割り当てることを試みる。電源周期が20msecであり、時刻1121直後は時間帯831であるので媒体速度が100Mbpsであり、データストリーム902の要求する物理伝送速度が50Mbpsであり、かつ割り当てに必要な時間は20×(50/100)=10msecである。これに対し、時間帯831の未割り当て時間は、時間帯831の全体10msecからデータストリーム901に割り当てた1msecを差し引いた9msecである。したがって、データストリーム902に対して、10msecを割り当てることはできない。
続いて、データストリーム902を時間帯832に割り当てる場合を考える。しかし、時間帯832は媒体速度が10Mbpsであるので、50Mbpsの物理伝送速度を必要とするストリーム902を割り当てることはできない。
このように、制御局は、データストリーム902を時間帯831にも時間帯832にも割り当てることができない。
ここで、時間帯831の残り時間と時間帯832のすべてとを利用すれば、データストリーム902を割り当てることは、計算上可能である。すなわち、時間帯831の未割り当て時間9msecがデータストリーム902に割り当てられるとすると、データストリーム902のデータ量の90%が割り当てられることとなる。さらに残りの10%が時間帯832に割り当てる場合、割り当てに必要な時間は、20×(50/10)×0.1=10msecである。したがって、時間帯831の残り時間と時間帯832とを用いて、データストリーム902をスケジューリングすることは、計算上可能である。しかし、実際には時刻822において伝送品質が大きく変動するので、伝送エラーが発生し、受信局で正常に受信できない可能性が高い。
また、データストリーム902を割り当てるために、制御局は、時間帯831と時間帯832とにそれぞれ別のフレームに分割して割り当てることも考えられる。しかし、実際には、データは、図9に示すように、ヘッダ1001とペイロード1002とに分けられる。ヘッダ1001は、常に同じ変調方式で変調される部分であり、ペイロード1002の変調方式を示すサブフィールド1011と、その他の情報を含む0個以上のサブフィールド群1012で構成される。ペイロード1002は、上位層のデータを伝送するためのフィールドであり、サブフィールド1011に記述された変調方式によって変調される。フレーム送信局は、ペイロード1002の変調方式を変調方式サブフィールド1011に記載し、フレーム受信局は、受信したフレーム中のサブフィールド1011に基づいてペイロード1002を復調する。このように、フレームには、ヘッダ1001というオーバーヘッドが存在する。したがって、同じデータ量でも複数のフレームに分割して送信すれば、ヘッダ分だけオーバーヘッドが増加することになる。これに伴い割り当てに必要とする時間が増加するため、本例では、データストリーム902をそれぞれ別のフレームに分割して、時間帯831と時間帯832とに割り当てることは不可能である。
このように、第1の実施形態によれば、交流電源周期に依存した周期的な通信媒体の伝送品質変化を考慮して、スケジュール割り当て要求で指定されている伝送速度を満たすように、制御局111は、伝送スケジュールを構築することができる。したがって、制御局111は、効率的かつ安定したデータ伝送を行うことができるスケジューリングを提供することができる伝送スケジュール構築装置として機能することとなる。
なお、制御局以外に、伝送スケジュール構築装置として機能する局が存在していてもよい。
なお、上記では、本発明の理解を容易にするために、交流電源周期を2分割して、伝送品質変化を2つの物理伝送速度で表すこととしたが、本発明は、当然、これに限定されるものではない。本発明において、伝送品質変化は、交流電源周期もしくは交流電源周期の半周期の整数倍を複数の時間区間に分割し、各時間区間の推定平均物理伝送速度の変化によって定義されているのが好ましい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、以下のスケジューリングポリシーにしたがって、制御局111は動作する。第2の実施形態に係るスケジューリングポリシーは、(1)割り当てられていない時間から前詰めで割り当てを行う、(2)伝送誤りによるフレームの再送に対応するため、要求される伝送速度の倍の時間を割り当てる、(3)伝送遅延に関する要求がスケジューリング周期以下のデータストリームに対しては媒体状態の安定したスロットを割り当てる、(4)新しい割り当て要求を受け付けた際にはスケジューリングポリシーに基づいてすべてのデータストリームに対する再割り当てを行うである。
第2の実施形態において、制御局111の装置構成および動作フローは、第1の実施形態に準ずるので、図2および図4を援用する。ただし、図4のステップS2304において、伝送スケジュール構築部2105は、上記スケジューリングポリシー(3)に従って、伝送遅延に関する要求がスケジューリング周期以下のデータストリームを、媒体状態の安定した時間スロット(所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間スロット)に割り当てることとする。また、伝送スケジュール構築部2105は、上記スケジューリングポリシー(2)および(1)に従って、要求される伝送速度の倍の時間を割り当て、割り当てられていない時間から前詰めで時間を割り当てることとする。
また、端末局121および122の装置構成については、図3を援用することとする。
図10は、第2の実施形態におけるスケジューリングを説明するための図である。図10に示すように、制御局111は、電源周期に等しいスケジューリング周期を4msec毎の複数の時間区間(スロット)に分けて管理し、スケジューリングする。制御局111は、スケジューリング周期を、スケジューリング周期の先頭である時刻1321から4msec後の時刻1322までの間をスロット1331、続く4msec後の時刻1323までの間をスロット1332、続く4msec後の時刻1324までの間をスロット1333、続く4msec後の時刻1325までの間をスロット1334、続く4msec後の時刻1325までの間をスロット1335に分割する。
また、伝送品質変化は、第1の実施形態と同様に、すべての端末間で同時刻に確保することができる推定平均物理伝送速度を確保できるものとする。
具体的には、以下のような例を用いて説明する。時刻1321から時刻1326までの電源周期(=20msec)の中で、時刻1321から時刻1323まで、すなわちスロット1331とスロット1332とにおいては60Mbpsの物理伝送速度が維持される。その後、時刻1323で瞬時に100Mbpsの物理伝送速度を達成できる状態となる。しかし、時刻1325まで8msecかけて直線的に、物理伝送速度は、20Mbpsまで低下する。さらに、時刻1325において瞬時に、物理伝送速度は、60Mbpsまで回復する。そして、残りの時刻1326まで、すなわちスロット1335では、物理伝送速度は、60Mbpsが維持される。以上の変動が、すべての端末間での通信において適用されるものとする。
図11は、図10で示した各スロット(スロット1331〜スロット1335)における平均物理伝送速度とフレームの平均誤り率とを示す図である。第2の実施形態において、伝送スケジュール構築部2105は、スロットにおける平均物理伝送速度を基準として、スケジューリングを行うものとする。
図12は、第2の実施形態において割り当てを要求されるデータストリームの一覧を示す図である。割り当てを要求される各データストリームには、QoSパラメータとして、伝送速度と最大遅延に関する要件とが設定されている。第1のデータストリーム1501は、12Mbpsの伝送速度と最大伝送遅延200msecとを要求する。第2のデータストリーム1502は、12Mbpsの伝送速度と最大伝送遅延5msecとを要求する。伝送スケジュール構築部2105は、これら2つのデータストリームを、図10に示した媒体変動をする電灯線通信媒体上に、伝送遅延時間の要求を満たすように、伝送スケジュールを構築する。
なお、第2の実施形態では、説明を簡単にするために、図9に示されるようなフレーム構造は考慮しない、すなわち、送信フレーム数に応じてヘッダ1001によるオーバーヘッドが増加することは計算に含めないものとする。
また、第2の実施形態では、データフレームの送信から再送までのシーケンスを簡略化して考える。図13Aは、一般的なデータフレームの送信から再送までのシーケンスを示す図である。図13Aに示すように、一般的には、送信局2551は、時刻2511にデータフレームの送信2501を行う。送信完了時刻は、時刻2512である。送信完了後に、受信局2552は、受信処理を開始し、時刻2513に送信局2551に向けてデータフレームに対する送達確認2502を送信する。受信局2552は、データフレームの受信処理において伝送誤り等の影響で正常にデータが受信できなかったことを確認した場合、この送達確認2502においてその旨が通知される。送達確認2502を時刻2514に受信し終えた送信局2551は、受信処理等を行った後、必要に応じて時刻2515から時刻2516にかけてデータフレームの再送2503を実行する。このように、実際のデータ送信に要する時間、すなわち時刻2511から時刻2512までの時間と、データの再送に要する時間、すなわち時刻2515から時刻2516までの時間以外に、送受信局における受信処理や、受信局2552から送信局2551への送達確認2502などに要する時間(図13Aでは時刻2512から時刻2515)が必要となる。
図13Bは、第2の実施形態で用いられるデータフレームの送信から再送までのシーケンスを示す図である。第2の実施形態では、図13Bに示すように、簡略化したシーケンスが用いられる。すなわち、送信局2551は、時刻2521から時刻2522にかけてデータ送信2501を行い、続いて時刻2522から時刻2523にかけて先立って送信したデータの再送2503を行う。
次に、第2の実施形態におけるスケジューリングの流れについて、図12に示すデータストリームを用いて、例示しながら説明する。まず、データストリーム1501の割り当て要求を受け付けた伝送スケジュール構築部2105は、スケジューリングポリシー(1)に従って、データストリーム1501に必要な時間を、スケジューリング周期開始時刻1321から割り当てる。データストリーム1501は、12Mbpsの伝送速度を要求しているので、5倍の物理伝送速度を有するスロット1331を電源周期毎に繰り返し利用すれば、全体の1/5の時間を利用できる。したがって、スロット1331において、ちょうど12Mbpsの物理伝送速度を要求するデータストリーム1501を伝送することが可能である。さらに、スケジューリングポリシー(2)によると再送のために同量の時間を割り当てることになっているので、伝送スケジュール構築部2105は、結果的に、スロット1331とスロット1332とを割り当てればよい。
続いて、データストリーム1502の割り当て要求を受け付けた制御局111は、スケジューリングポリシー(4)に従って現在の伝送スケジューリングをリセットし(図4のステップS2302に対応)、データストリーム1501および1502の再スケジューリングを実行する。
スケジューリングポリシー(3)によれば、遅延要件がスケジューリング周期である20msecよりも小さいデータストリーム1502に対しては安定した媒体状態(物理伝送速度の変化率が所定の変化率以下)を提供するスロットを割り当てることになるため、伝送スケジュール構築部2105は、物理伝送速度が変化するスロット1333や1334ではなく、安定した物理伝送速度を確保することができるスロット1331、1332、およびスロット1335を利用しようとする(図4のステップS2304に対応)。データストリーム1502の必要とする物理伝送速度は図12より12Mbpsであるので、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1501をスケジューリングした場合と同様にして、スロット1331とスロット1332とをすべて利用することでデータストリーム1502の割り当てを完了する。
次に、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1501に対してスロットを割り当てる。データストリーム1501の遅延要件は最大200msecでありスケジューリング周期の20msecよりも大きいので、伝送スケジュール構築部2105は、スケジューリングポリシー(1)と(3)によって媒体状態の安定性は考慮せず、スロット1333からスロット1335に前詰めでスケジューリングすることを試みる(図4のステップS2304に対応)。スロット1333の平均物理伝送速度は80Mbpsであるから、スロット1333は、12Mbpsの物理伝送速度を要求するデータストリーム1502の80/12=20/3倍の物理伝送速度を有している。したがって、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1501がスロット1333をスケジューリング周期毎に占有するようにスケジューリングすれば、スロット1333が全時間の1/5を占めているので、データストリーム1502を伝送することができ、さらに、再送のための時間の1/3を確保することができる。しかし、スロット1333だけではスケジューリングポリシー(2)を満足することができないので、伝送スケジュール構築部2105は、続くスロット1334もデータストリーム1502に割り当てようとする。スロット1334の平均物理伝送速度は図11によると40Mbpsであるので、スロット1334は、12Mbpsの物理伝送速度を要求するデータストリーム1502の40/12=10/3倍の物理伝送速度を有している。したがって、伝送スケジュール構築部2105は、スロット1334をスケジューリング周期毎に占有するようにスケジューリングすれば、スロット1334が全時間の1/5を占めているので、データストリーム1502の伝送に必要な時間の2/3を確保することができる。伝送スケジュール構築部2105は、スロット1334を再送に割り当てるようにスケジューリングすると、先に割り当てたスロット1333と合わせて、データストリーム1502のスケジューリングを完了することができる。
このように、第2の実施形態によれば、伝送スケジュール構築部2105は、伝送速度および許容される伝送遅延時間の要求を満たすように、伝送スケジュールを構築することができる。
なお、ここでは、データストリームの送信時間を媒体状態の安定したスロットを割り当てる条件として「伝送遅延に関する要求がスケジューリング周期以下」であることを例として挙げているが、閾値はスケジューリング周期に限定されるものではなく、スケジューリング周期を基準にした別の値でもよく、スケジューリング周期とは無関係な値でもよい。すなわち、伝送スケジュール構築部2105は、所定の伝送遅延時間以下の伝送遅延時間を要求するデータに対して、物理伝送速度の変化率が所定の変化率以下である時間帯を割り当てるようにスケジューリングすればよい。ここで、所定の変化率として、図10では、変化率が“0”のスロット1331,1332が用いられている。
また、伝送スケジュール構築部2105は、閾値として絶対値を用いるのではなく、相対的に最大遅延要件として与えられる時間の値が小さいデータストリームから順に、より媒体状態の安定したスロットにデータを割り当てるようにしてもよい。すなわち、伝送スケジュール構築部2105は、要求される伝送遅延時間が小さくなるほど、物理伝送速度の変化率が小さくなる時間帯に、スケジュールの対象となるデータを割り当てるように動作してもよい。
さらには、伝送スケジュール構築部2105は、要求される伝送遅延時間が小さくなるほど、平均物理伝送速度が高いスロットにデータを割り当ててもよい。
ここで、データストリーム1502として送信されるデータフレームが最大遅延要件を守れない確率を計算する。AVストリームの伝送では、AV機器の有する受信バッファ量に制限が存在するので、受信バッファに蓄積することができるデータ量が、当該制限を超えると、遅延が発生し、コマ落ちなどの原因となる。また、VoIPを用いたIP電話では、違和感のない双方向の音声通信を実現するために、遅延要件を守ることが非常に重要である。
制御局111は、スケジューリングポリシー(2)に従って、データ送信に必要な時間の倍の時間を当該データに割り当てているので、スロット1331で送信されたデータフレームは、続くスロット1332において再送される。データストリーム1502の遅延時間要件は、上限が5msecである。したがって、スロット1331で送信したデータを受信局が正常に受信できなかった場合でも、続くスロット1332で送信に成功すれば遅延は4msecとなるので、データストリーム1502の遅延要件は、満たされる。しかし、スロット1332における再送にも失敗すれば、次にデータストリーム1502のデータフレームが送信されるのは、次のスケジューリング周期になるので、遅延要件が満たされない。そこで、データストリーム1502として送信される各データフレームが最大遅延要件を守れない確率を計算する。当該確率は、1回の再送までで送受信が完了しない確率に等しい。スロット1331およびスロット1332におけるフレーム誤り率が共に0.01%であるので、2回以上の再送を要する確率は、1−0.9999−0.0001×0.9999=0.00000001より、0.000001%である。これは、20msec毎に1つのデータフレームが送信されると想定した場合、555.5時間に1つのフレームが遅延要件を満たせないことに等しい。これは、AVストリームの視聴などを目的とした利用には、充分小さい値である。
続いて、第2の実施形態におけるスケジューリングポリシー(3)、すなわち「伝送遅延に関する要求がスケジューリング周期以下のデータストリームに対しては媒体状態の安定したスロットを割り当てる」という規定がない場合について考える。この場合、制御局は、第2の実施形態と同様にして、データストリーム1501の割り当て要求をスケジューリングするが、続くデータストリーム1502の割り当て要求を受けた場合、第2の実施形態とは異なる動作を行う。すなわち、制御局は、データストリーム1502をデータストリーム1501の直後にスケジューリングしようと試みる。データストリーム1501およびデータストリーム1502の必要とする物理伝送速度は等しいので、制御局は、データストリーム1502に対してスロット1333およびスロット1334を割り当てることで、スケジューリングを完了する。
この場合についても、データストリーム1502として送信される各データフレームが最大遅延要件を守れない確率を計算する。データストリーム1502に属するデータフレームが最大遅延要件を守るために必要な条件は、再送回数が1回以下であることである。したがって、スロット1333およびスロット1334におけるフレーム誤り率が共に1%であるので、2回以上の再送が発生する確率は、1−0.99−0.01×0.99=0.0001となり、0.01%である。これは、20msec毎に1つのデータフレームが送信されると想定した場合、200秒毎に1つのフレームが遅延要件を満たせないことに等しい。これは、AVストリームの視聴などの目的に耐える品質ではない。
したがって、第2の実施形態のように、要求される伝送遅延時間がたとえばスケジューリング周期よりも小さいデータストリームに対しては、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てることによって、高品質なデータ伝送を実現するスケジューリングが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、以下のスケジューリングポリシーにしたがって、制御局111は動作する。第3の実施形態に係るスケジューリングポリシーは、(1)割り当てられていない時間から前詰めで割り当てを行う、(2)伝送誤りによるフレームの再送に対応するため、再送を行うデータストリームに対しては要求される伝送速度の倍の時間を割り当てる、(3)再送を行わないデータストリームに対しては媒体状態の安定したスロットを割り当てる、(4)新しい割り当て要求を受け付けた際にはスケジューリングポリシーに基づいてすべてのデータストリームに対する再割り当てを行うである。
第3の実施形態において、制御局111の装置構成および動作フローは、第1の実施形態に準ずるので、図2および図4を援用する。ただし、図4のステップS2304において、伝送スケジュール構築部2105は、上記スケジューリングポリシーにしたがって、再送を行わないデータストリームに対しては、媒体状態の安定した時間スロット(物理伝送速度の変化率が所定の変化率以下である時間スロット)に割り当てることとする。また、伝送スケジュール構築部2105は、上記スケジューリングポリシー(2)および(1)に従って、再送を行うデータストリームに対しては要求される伝送速度の倍の時間を割り当て、割り当てられていない時間から前詰めで時間を割り当てることとする。
また、端末局121および122の装置構成については、図3を援用することとする。
第3の実施形態において、電源周期でのスロットの分け方、伝送品質の変化、ならびに各スロットにおける平均物理伝送速度およびフレーム誤り率は、第2の実施形態と同様であるとする。図10および図11を援用する。
図14は、第3の実施形態においてスケジューリングすべきデータストリームの一例を示す図である。各データストリームには、物理伝送速度に換算した伝送速度と再送の有無とが設定されている。第1のデータストリーム1601の要求伝送速度は、12Mbpsである。データストリーム1601を再送のための時間帯は、割り当てられる必要があるとする。第2のデータストリーム1602の要求伝送速度は、12Mbpsである。データストリーム1602を再送するための時間帯は、割り当てられる必要がないとする。制御局111は、これら2つのデータストリーム1601,1602を、図10に示した伝送品質変化を有する電灯線での伝送にスケジューリングする。
なお、第3の実施形態でも、説明を簡単にするために、図9に示されるようなフレーム構造は考慮しない。すなわち、送信フレーム数に応じてヘッダ1001によるオーバーヘッドが増加することは計算に含めないものとする。また、データフレームの送信から再送までのシーケンスとして、図13Bの簡略化したシーケンスが用いられるとする。
次に、第3の実施形態におけるスケジューリングの流れについて、図14を用いて、例示しながら説明する。まず、データストリーム1601の割り当て要求を受け付けた伝送スケジュール構築部2105は、スケジューリングポリシー(1)に従って、データストリーム1601に必要な時間を、スケジューリング周期開始時刻1321から割り当てる。データストリーム1601が必要とする物理伝送速度は、第2の実施形態におけるデータストリーム1501と同じ12Mbpsである。さらに、データストリーム1601には、再送が必要である。したがって、第2の実施形態と同様の計算によって、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1601に対して、スロット1331とスロット1332とを割り当てる。
続いて、データストリーム1602の割り当て要求を受け付けた制御局111は、スケジューリングポリシー(4)に従って現在のスケジューリング結果をリセットし(図4のステップS2302に対応)、データストリーム1601および1602の再スケジューリングを実行する。
スケジューリングポリシー(3)によれば、再送を行わないデータストリーム1602に対しては安定した媒体状態を提供するスロットを割り当てることになる。したがって、伝送スケジュール構築部2105は、物理伝送速度が変化するスロット1333や1334ではなく、安定した物理伝送速度を確保することができるスロット1331、1332、およびスロット1335を、データストリーム1602の割り当てに利用しようとする(図4のステップS2304に対応)。ここで、伝送スケジュール構築部2105は、物理伝送速度が安定しているか否かを、物理伝送速度の変化率が所定の変化率以下であるか否かによって判断する。データストリーム1602の必要とする物理伝送速度は、図14に示すように12Mbpsである。よって、伝送スケジュール構築部2105は、5倍の物理伝送速度である60Mbpsを確保できるスロット1331を、スケジューリング周期毎にデータストリーム1602が占有するように割り当てればよい。スロット1331が全時間の1/5を占めていることを考慮すると、これにより、データストリーム1602は、要求する伝送速度を満たすように伝送可能である。また、スケジューリングポリシー(2)によれば再送を行わないデータストリームに関しては倍の時間を割り当てる必要がないので、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1602のスケジューリングを完了する。
次に、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1601に対するスケジューリングを試みる(図4のステップS2304に対応)。データストリーム1601が必要とする物理伝送速度は、12Mbpsである。よって、伝送スケジュール構築部2105は、データストリーム1602に続くスロット1332以降にデータストリーム1601を割り当てるようにすれば、十分にデータストリーム1601をスケジューリングすることができる。
ここで、受信局におけるデータストリーム1602のフレーム欠損率について考える。データストリーム1602は、再送されない。よって、データストリーム1602のフレーム欠損率は、スロット1331のフレーム誤り率に等しく、0.01%である。
これに対し、第3の実施形態のスケジューリングポリシー(3)、すなわち「再送を行わないデータストリームに対しては媒体状態の安定したスロットを割り当てる」を適用しない場合を考える。この場合、データストリーム1601の割り当て要求に対するスケジューリングは、第3の実施形態と同じである。しかし、続くデータストリーム1602の割り当て要求を受けた際のスケジューリング結果が異なる。すなわち、制御局は、スケジューリングポリシー(1)に従って、データストリーム1602をデータストリーム1601の直後にスケジューリングする。すなわち、データストリーム1602は、スロット1333以降に前詰めでスケジューリングされることになる。スロット1333の平均物理伝送速度は、図11に示すように、80Mbpsである。データストリーム1602の必要とする物理伝送速度は、12Mbpsである。したがって、80/12=約6.6倍の平均物理伝送速度を確保できるスロット1333がスケジューリング周期毎に占有されることとなるので、スロット1333が全時間の1/5を占めていることを考慮すると、一応、データストリーム1602は、十分に伝送されることとなる。
しかし、この場合、フレーム誤り率が1%となるスロット1333が使用されているので、再送を行わないデータストリーム1602のフレーム欠損率は、1%となる。したがって、スケジューリングポリシー(3)を用いた場合と比較して、フレーム欠損率は、100倍となる。
このように、第3の実施形態では、再送を行わないデータストリームに対しては媒体状態の安定したスロットを割り当てることによって、再送を行わないデータストリームのフレーム欠損率を抑えることが可能となる。
なお、媒体状態の安定したスロットに割り当てるデータフレームの条件として、上記では、再送を行わないことを条件とした。しかし、これは、あくまでも一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明において、スケジュール割り当て要求で指定されているQoSパラメータには、データの再送要求に関する情報が記載されているとよい。伝送スケジュール構築部2105は、伝送品質変化に従って、当該情報に記載されている再送要求を満たすように、伝送スケジュールを構築すればよい。データの再送要求に関する情報としては、上記のように、再送を行うか否かに関する情報であってもよいし、再送の繰り返しに関する上限値、すなわち、最大再送回数や、最大再送時間であってもよい。伝送スケジュール構築部2105は、データストリームの当該上限値が所定の値以下の場合、物理伝送速度の変化率が所定の変化率以下の時間帯を当該データストリームに割り当てることとすればよい。なお、上記のように、伝送スケジュール構築部2105は、所定の値として絶対値を用いるだけでなく、相対的に、最大再送回数や最大再送時間を比較してもよい。すなわち、伝送スケジュール構築部2105は、相対的に最大再送時間や最大再送回数の値が小さいデータストリームから順に、より媒体状態の安定したスロットに割り当ててもよい。
さらには、伝送スケジュール構築部2105は、最大再送時間や最大再送回数が小さくなるほど、平均物理伝送速度が高いスロットにデータを割り当ててもよい。
以上、3種類の実施形態を示したが、これらの実施の形態において、フレーム送信部、フレーム受信部、通信制御部等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。または、自システム内での通信に関与する部分と共存信号の送受信に関与する部分を、それぞれ個別のLSIとしてチップ化されても良い。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
また、上記した各実施形態は、記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク等)に格納された上述した処理手順を実行可能な所定のプログラムデータが、CPUによって解釈実行されることで実現してもよい。この場合、プログラムデータは、記録媒体を介して記憶装置内に導入されてもよいし、記録媒体上から直接実行されてもよい。ここで、記録媒体とは、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクメモリ、CD−ROMやDVD、BD等の光ディスク、メモリカード等の記録媒体をいう。また、記録媒体は、電話回線や搬送路等の通信媒体も含む概念である。
本発明を含む宅内系通信装置は、イーサネット(登録商標)インターフェース、IEEE1394インターフェース、USBインターフェース等の信号インターフェースを電灯線通信のインターフェースに変換するアダプタの形態を取ることによって、各種のインターフェースを有するパーソナルコンピュータ、DVDレコーダ、デジタルテレビ、ホームサーバシステム等のマルチメディア機器に接続することができる。これによって、電灯線を媒体としたマルチメディアデータ等のデジタルデータを高速伝送するネットワークシステムを構築することが可能となる。この結果、従来の有線LANのようにネットワークケーブルを新たに敷設することなく、家庭、オフィス等に既に設置されている電灯線をそのままネットワーク回線として利用できるので、コスト面、設置の容易性からその利便性は大きい。
また、将来的にはパーソナルコンピュータ、DVDレコーダ、デジタルテレビ、ホームサーバシステムなどのマルチメディア機器が本発明を含む機能を内蔵することにより、マルチメディア機器の電源コードを介して機器間のデータ伝送が可能になる。この場合、アダプタやイーサネット(登録商標)ケーブル、IEEE1394ケーブル、USBケーブルなどが不要になり、配線が簡略化される。
また、ルータを介してインターネットへの接続や、無線LANや従来の有線ケーブルのLANにハブ等を用いて接続することができるので、本発明の高速電灯線伝送システムを用いたLANシステムの拡張に何らの問題も生じない。
また、電灯線伝送により電灯線を介して流される通信データは、電灯線に直接接続して傍受する以外に無線LANで問題となる傍受によるデータ漏洩の問題が生じないので、電灯線伝送方式は、セキュア面からのデータ保護にも効果を有する。もちろん、電灯線上を流れるデータは、例えばIPプロトコルにおけるIPSec、コンテンツ自身の暗号化、その他のDRM方式等で保護されている。
従来の電灯線通信に比べ、上記のコンテンツ暗号化による著作権保護機能や、本発明の効果である効率的な通信メディアの利用、さらにはQoS機能を実装することによって、電灯線を用いた高品質なAVコンテンツの伝送が可能となる。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明に係る伝送スケジュール構築装置は、電灯線通信においてデータを効率的かつ高品質に伝送するためのスケジューリング機能を提供し、電灯線通信モデムや、電灯線による通信機能を有した各種電気製品等として有用である。
本発明の実施形態に係る電灯線通信ネットワーク101の構成概念図 制御局111の機能的構成を示すブロック図 端末局121および122の機能的構成を示すブロック図 制御局111の動作を示すフローチャート 一般的なスケジュール割り当て要求シーケンスを示す図 伝送品質変化の一例を示す図 第1の実施形態においてスケジュール割り当て要求を行うデータストリームの一覧を示す図 データストリーム901を割り当てたときのスケジューリング結果を示す図 データストリーム902および901を割り当てたときのスケジューリング結果を示す図 一般的なフレーム構成を示す図 第2の実施形態におけるスケジューリングを説明するための図 図10で示した各スロット(スロット1331〜スロット1335)における平均物理伝送速度とフレームの平均誤り率とを示す図 第2の実施形態において割り当てを要求されるデータストリームの一覧を示す図 般的なデータフレームの送信から再送までのシーケンスを示す図 第2の実施形態で用いられるデータフレームの送信から再送までのシーケンスを示す図 第3の実施形態においてスケジューリングすべきデータストリームの一例を示す図 PCFによるメディアアクセスの例を示す図 TSPECの一部を示す図 IEEE802.11eで検討されているメディアアクセス方式の例を示す図 無線LANにおけるAPでのスケジューリング方法を説明するための図 無線LANにおけるAPでのスケジューリング方法を説明するための図 商用交流電源周期に同期して伝送品質が変動する様子の一例を示す図 商用交流電源周期の半周期に同期して伝送品質が変動する様子の一例を示す図 異なる送受信局間での伝送品質の変動の一例を示す図
符号の説明
101 電灯線通信ネットワーク
111,121,122 制御局
2101,2201 フレーム送信部
2102,2202 フレーム受信部
2103,2203 通信制御部
2104,2204 フレーム送受信I/F部
2105,2205 伝送スケジュール構築部
2106 パラメータ入力I/F部
2551 送信局
2552 受信局

Claims (14)

  1. 電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築することができる伝送スケジュール構築装置であって、
    自装置内でのスケジュール割り当て要求および/または他の局からのスケジュール割り当て要求を受け付ける割り当て要求受付部と、
    前記電灯線における交流電源周期に依存した周期的な伝送品質変化と、前記スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、前記伝送スケジュールを構築する伝送スケジュール構築部とを備え、
    前記伝送スケジュール構築部には、伝送スケジュールを構築するときのスケジューリングポリシーが予め設定されており、
    前記伝送スケジュール構築部は、新たなスケジュール割り当て要求がなされた場合、現在の伝送スケジュールをリセットし、前記スケジューリングポリシーに 従って、現在受け付けられている全てのスケジュール割り当て要求の割り当てを試み、前記全てのスケジュール割り当て要求の割り当てに成功したら、当該割り 当てによって得られた伝送スケジュールを出力し、前記全てのスケジュール割り当て要求の割り当てに失敗したら、リセットする前の伝送スケジュールに戻すことを特徴とする伝送スケジュール構築装置。
  2. 前記伝送スケジュール構築部が構築する前記伝送スケジュールの単位は、前記交流電源周期もしくは前記交流電源周期の半周期の整数倍であって、複数の時間区間に分割され、前記伝送品質変化は、各前記時間区間の推定平均物理伝送速度の変化で表されることを特徴とする、請求項に記載の伝送スケジュール構築装置。
  3. 前記スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度は、前記局間における伝送路評価によって取得されることを特徴とする、請求項に記載の伝送スケジュール構築装置。
  4. 電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築することができる伝送スケジュール構築装置であって、
    自装置内でのスケジュール割り当て要求および/または他の局からのスケジュール割り当て要求を受け付ける割り当て要求受付部と、
    前記電灯線における交流電源周期に依存した周期的な伝送品質変化と、前記スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、前記伝送スケジュールを構築する伝送スケジュール構築部とを備え、
    前記スケジュール割り当て要求で指定されている前記パラメータには、スケジューリングの対象となるデータのためのスケジュール割り当て要求が要求する伝送速度が記載されており、
    前記伝送スケジュール構築部は、前記伝送品質変化に従って、前記伝送速度の要求を満たすように、前記伝送スケジュールを構築することを特徴とする伝送スケジュール構築装置。
  5. 前記伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、
    前記伝送スケジュール構築部は、所定の第1の速度以上の伝送速度を要求するデータに対して、所定の第2の速度以上の物理伝送速度を確保することができる時間帯を割り当てることを特徴とする、請求項に記載の伝送スケジュール構築装置。
  6. 前記伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、
    前記伝送スケジュール構築部は、要求される伝送速度が高くなるほど、高い物理伝送速度を確保することができる時間帯に、スケジューリングの対象となるデータを割り当てることを特徴とする、請求項に記載の伝送スケジュール構築装置。
  7. 前記スケジュール割り当て要求で指定されている前記パラメータには、スケジューリングの対象となるデータが許容する伝送遅延時間が記載されており、
    前記伝送スケジュール構築部は、前記伝送品質変化に従って、前記伝送遅延時間の要求を満たすように、前記伝送スケジュールを構築することを特徴とする、請求項1に記載の伝送スケジュール構築装置。
  8. 前記伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、
    前記伝送スケジュール構築部は、所定の伝送遅延時間以下の伝送遅延時間を要求するデータに対して、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てることを特徴とする、請求項に記載の伝送スケジュール構築装置。
  9. 前記伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、
    前記伝送スケジュール構築部は、要求される伝送遅延時間が小さくなるほど、物理伝送速度の変化率が小さくなる時間帯に、スケジューリングの対象となるデータを割り当てることを特徴とする、請求項に記載の伝送スケジュール構築装置。
  10. 前記スケジュール割り当て要求で指定されている前記パラメータには、データの再送要求に関する情報が記載されており、
    前記伝送スケジュール構築部は、前記伝送品質変化に従って、前記再送要求を満たすように、前記伝送スケジュールを構築することを特徴とする、請求項1に記載の伝送スケジュール構築装置。
  11. 前記伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、
    前記伝送スケジュール構築部は、データの再送が要求されていないデータに対して、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てることを特徴とする、請求項10に記載の伝送スケジュール構築装置。
  12. 前記伝送品質変化は、スケジューリングの対象となるデータを送受信する局間の物理伝送速度の変化であり、
    前記再送要求に関する情報は、再送の繰り返しに関する上限値であり、
    前記伝送スケジュール構築部は、前記上限値が所定の値以下の場合、所定の変化率以下の物理伝送速度の変化率を有する時間帯を割り当てることを特徴とする、請求項10に記載の伝送スケジュール構築装置。
  13. 電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築するための方法であって、
    前記電灯線における交流電源周期に依存した周期的な前記通信媒体の伝送品質変化と、前記スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、予め設定されたスケジューリングポリシーを用いて、前記伝送スケジュールを構築するにあたり、
    新たなスケジュール割り当て要求がなされた場合、現在の伝送スケジュールをリセットし、前記スケジューリングポリシーに従って、現在受け付けられている全てのスケジュール割り当て要求の割り当てを試み、前記全てのスケジュール割り当て要求の割り当てに成功したら、当該割り当てによって得られた伝送スケジュールを出力し、前記全てのスケジュール割り当て要求の割り当てに失敗したら、リセットする前の伝送スケジュールに戻すことを特徴とする、伝送スケジュールの構築方法。
  14. 電灯線通信ネットワーク上の各局が通信媒体である電灯線に時分割多元接続する際に用いる伝送スケジュールを構築するための方法であって、
    前記電灯線における交流電源周期に依存した周期的な前記通信媒体の伝送品質変化と、前記スケジュール割り当て要求で指定されている伝送品質に関するパラメータとに基づいて、前記伝送スケジュールを構築するにあたり、
    前記スケジュール割り当て要求で指定されている前記パラメータは、スケジューリングの対象となるデータのためのスケジュール割り当て要求が要求する伝送速度を含み、
    前記伝送品質変化に従って、前記伝送速度の要求を満たすように、前記伝送スケジュールを構築することを特徴とする、伝送スケジュールの構築方法。
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