JP5494261B2 - 処理装置、光学式検出装置、表示装置及び電子機器 - Google Patents

処理装置、光学式検出装置、表示装置及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、処理装置、光学式検出装置、表示装置及び電子機器等に関する。
携帯電話、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション装置、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、表示部の前面にタッチパネルが配置された位置検出機能付きの表示装置が用いられる。この表示装置によれば、ユーザーは、表示部に表示された画像を参照しながら、表示画像のアイコン等をポインティングしたり、情報を入力することが可能になる。このようなタッチパネルによる位置検出方式としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式などが知られている。
一方、投写型表示装置(プロジェクター)やデジタルサイネージ用の表示装置では、携帯電話やパーソナルコンピューターの表示装置に比べて、その表示エリアが広い。従って、これらの表示装置において、上述の抵抗膜方式や静電容量方式のタッチパネルを用いて位置検出を実現することは難しい。
また投写型表示装置用の位置検出装置の従来技術としては、例えば特許文献1、2に開示される技術が知られている。しかしながら、この位置検出装置では、システムが大掛かりになることや対象物の反射率に影響されることなどの問題がある。
特開平11−345085号公報 特開2001−142643号公報
本発明の幾つかの態様によれば、対象物の反射率の影響などを低減して精度の高い検出ができる処理装置、光学式検出装置、表示装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、第1の光源部及び第2の光源部からの照射光が対象物に反射されることによる反射光を受光する受光部の受光結果に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光制御を行う制御部と、前記発光制御を行うための発光電流制御情報に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定する判定部とを含み、前記判定部は、前記対象物が、前記対象物が検出される領域である検出領域に存在しない第1の期間での前記発光電流制御情報である第1期間用発光電流制御情報と、前記対象物が前記検出領域に存在する第2の期間での前記発光電流制御情報である第2期間用発光電流制御情報とに基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部と前記対象物との位置関係を判定する処理装置に関係する。
本発明の一態様によれば、判定部は、第1の期間での発光電流制御情報と第2の期間での発光電流制御情報とに基づいて対象物の位置関係を判定することができるから、太陽光などの外光(環境光)の影響や照射光の初期経路の影響などを低減することが可能になる。その結果、位置検出精度の向上などが可能になる。
また本発明の一態様では、前記受光部は、参照光源部からの照射光をさらに受光し、前記制御部は、前記受光部での受光結果に基づいて、前記第1の光源部、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行い、前記判定部は、前記第1の光源部、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行うための前記第1期間用発光電流制御情報と前記第2期間用発光電流制御情報とに基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部と前記対象物との位置関係を判定してもよい。
このようにすれば、判定部は、第1、第2の光源部とさらに参照光源部の発光電流制御情報に基づいて対象物の位置関係を判定することができるから、対象物により異なる反射率の影響などを低減することができる。その結果、対象物の反射率に影響されずに位置検出精度を向上させることなどが可能になる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、前記第1の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行うと共に、前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行い、前記第2の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行うと共に、前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行ってもよい。
このようにすれば、制御部は、例えば第1の光源部の発光時の受光結果と、参照光源部の発光時の受光結果とを比較して、両者が等しくなるように発光制御を行うことができるから、例えば比較回路などを用いて安定な発光制御を行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、前記第1の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第1の第1期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第2の第1期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、前記第2の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第1の第2期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第2の第2期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、前記判定部は、前記第1の第1期間用発光電流制御情報、前記第2の第1期間用発光電流制御情報、前記第1の第2期間用発光電流制御情報及び前記第2の第2期間用発光電流制御情報に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定してもよい。
このようにすれば、判定部は、第1、第2の第1期間用発光電流制御情報と第1、第2の第2期間用発光電流制御情報とに基づいて対象物の位置関係を判定することができるから、太陽光などの外光(環境光)の影響や照射光の初期経路の影響や対象物により異なる反射率の影響などを低減することが可能になる。その結果、位置検出精度の向上や反射率の異なる対象物の検出などが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1の第1期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1及びIB1とし、前記第2の第1期間用発光電流制御情報である前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA2及びIB2とし、前記第1の第2期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1d及びIB1dとし、前記第2の第2期間用発光電流制御情報である前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA2d及びIB2dとし、前記第1の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第1の関数の値をFA1とし、前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第2の関数の値をFA2とし、前記第1の関数の値FA1と前記第2の関数の値FA2との比をFRとした場合に、前記判定部は、FR=(IB2×IA1×IB1d/IA1d−IB1×IB2)/(IB1×IA2×IB2d/IA2d−IB1×IB2)の関係式により前記第1の関数の値FA1及び前記第2の関数の値FA2の比FRを求めることで、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定してもよい。
このようにすれば、判定部は、発光電流制御情報である各光源部の電流設定値から、第1、第2の光源部に対する対象物の位置関係を判定することができる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、前記第1の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光制御を行い、前記第2の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光制御を行ってもよい。
このようにすれば、制御部は、参照光源部を用いないで発光制御を行うことができるから、簡素な構成で効率の良い位置検出を行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、前記第1の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流を設定するための前記第1期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、前記第2の期間では、前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流を設定するための前記第2期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、前記判定部は、前記第1期間用発光電流制御情報及び前記第2期間用発光電流制御情報に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定してもよい。
このようにすれば、制御部は、例えば第1の光源部の発光時の受光結果と、第2の光源部の発光時の受光結果とを比較して、両者が等しくなるように発光制御を行うことができるから、例えば比較回路などを用いて安定な発光制御を行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1及びIA2とし、前記第2期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1d及びIA2dとし、前記第1の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第1の関数の値をFA1とし、前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第2の関数の値をFA2とし、前記第1の関数の値FA1と前記第2の関数の値FA2との比をFRとした場合に、前記判定部は、FR=(IA1×IA2d)/(IA2×IA1d)の関係式により前記第1の関数の値FA1及び前記第2の関数の値FA2の比FRを求めることで、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定してもよい。
このようにすれば、判定部は、発光電流制御情報である各光源部の電流設定値から、第1、第2の光源部に対する対象物の位置関係を判定することができる。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の処理装置を含む光学式検出装置に関係する。
また本発明の他の態様では、前記第1の光源部及び前記第2の光源部を有する照射部と、前記照射部からの前記照射光が前記対象物に反射されることによる前記反射光を受光する前記受光部とを含んでもよい。
このようにすれば、制御部が、照射部の第1、第2の光源部からの照射光が対象物に反射されることによる反射光を受光する受光部の受光結果に基づいて発光制御を行い、判定部は、発光電流制御情報に基づいて対象物の位置関係を判定することができる。
また本発明の他の態様では、前記照射部は、前記第1の光源部からの第1の光源光及び前記第2の光源部からの第2の光源光を曲線状の導光経路に沿って導光する曲線形状のライトガイドと、前記ライトガイドの外周側から出射される前記第1の光源光及び前記第2の光源光を受け、曲線形状の前記ライトガイドの内周側から外周側へと向かう方向に前記照射光の照射方向を設定する照射方向設定部とを含んでもよい。
このようにすれば、第1、第2の光源部を交互に発光させることで、2つの照射光強度分布を形成することができるから、太陽光などの外光の影響を低減し、位置検出精度の向上などが可能になる。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の光学式検出装置を含む表示装置及び電子機器に関係する。
図1(A)、図1(B)は、光学式検出装置及び処理装置の基本的な構成例。 図2(A)、図2(B)は、光学式検出装置及び処理装置の基本的な構成例の変形例。 制御部の構成例及び第1の期間での発光制御を説明する図。 制御部の第2の期間での発光制御を説明する図。 発光電流及び受光検出信号の波形の一例。 発光制御のフローチャートの一例。 発光制御のフローチャートの一例。 第1の期間での参照光源部を用いない発光制御を説明する図。 第2の期間での参照光源部を用いない発光制御を説明する図。 図10(A)、図10(B)は、光学式検出装置及びこれを用いた表示装置や電子機器の基本構成例。 照射部の詳細な構成例。 照射部の変形例。 図13(A)、図13(B)は、光学式検出装置の変形例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.光学式検出装置及び処理装置
図1(A)、図1(B)に、本実施形態の光学式検出装置及び処理装置100の基本的な構成例を示す。本実施形態の光学式検出装置は、処理装置100、第1、第2の光源部LS1、LS2、参照光源部LB及び受光部RUを含む。また本実施形態の処理装置100は、制御部110と判定部120とを含む。なお、本実施形態の光学式検出装置及び処理装置100は図1(A)、図1(B)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。例えば、光源部として第3の光源部、さらに第4の光源部を設けてもよい。また参照光源部LBを省略する構成としてもよい。
制御部110は、第1、第2の光源部LS1、LS2からの照射光LT1、LT2が対象物OBに反射されることによる反射光LR1、LR2を少なくとも受光する受光部RUの受光結果に基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2の発光制御を行う。また受光部RUは、参照光源部LBからの照射光LTBをさらに受光し、制御部110は、受光部RUでの受光結果に基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2及び参照光源部LBの発光制御を行う。
第1、第2の光源部LS1、LS2は、照射光LT1、LT2を出射するための光源であり、LED(発光ダイオード)等の発光素子を有する。この第1、第2の光源部LS1、LS2は例えば赤外光(可視光領域に近い近赤外線)を放出する。
参照光源部LBは、LBからの照射光LTBが対象物OBに反射されないように配置される。すなわち参照光源部LBは、検出領域に照射光LTBを出射しないように配置される光源である。この参照光源部LBも、LS1、LS2と同様にLED(発光ダイオード)等の発光素子を含み、例えば赤外光(可視光領域に近い近赤外線)を放出する。
判定部120は、第1、第2の光源部LS1、LS2及び参照光源部LBの発光制御を行うための発光電流制御情報LCNに基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2に対する対象物OBの位置関係を判定する。
具体的には、判定部120は、第1期間用発光電流制御情報LCNinitと第2期間用発光電流制御情報LCNdetとに基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2と対象物OBとの位置関係を判定する。第1期間用発光電流制御情報LCNinitは、対象物OBが検出領域に存在しない第1の期間(初期状態期間)での発光電流制御情報であり、第2期間用発光電流制御情報LCNdetは、対象物OBが検出領域に存在する第2の期間(検出期間)での発光電流制御情報である。これらの発光電流制御情報を用いて位置関係を判定する手法については、後述する。
検出領域は、対象物が検出される領域であって、具体的には、例えば照射光LT1、LT2が対象物OBに反射されることによる反射光LR1、LR2を、受光部RUが受光して、対象物OBを検出することができる領域である。より具体的には、受光部RUが反射光LR1、LR2を受光して対象物OBを検出することが可能であって、かつ、その検出精度について、許容できる範囲の精度が確保できる領域である。
第1、第2の光源部LS1、LS2に対する対象物OBの位置関係は、例えば光源部LS1(又はLS2)から対象物OBまでの距離であり、或いはLS1及びLS2の位置により規定される基準点から見た対象物OBの方向(例えばX軸など基準となる方向からの角度)などである。これらの位置関係に基づいて、対象物OBの位置を特定することが可能になる。
なお、制御部110及び判定部120を含む処理装置100は、例えばアナログ回路やロジック回路等を含む集積回路装置により実現することができ、例えばマイクロコンピューター上で動作するソフトウェアなどにより制御を行うことができる。
図1(A)に、対象物OBが検出領域に存在しない第1の期間での動作を示す。最初に制御部110は、LS1とLBとを交互に発光させる。受光部RUは、LS1の発光時にはLS1からの照射光LT1を受光し、LBの発光時にはLBからの照射光LTBを受光する。さらに受光部RUは、太陽光などの外光(環境光)LOを受光する。
制御部110は、LS1の発光時での受光結果とLBの発光時での受光結果とが等しくなるように、LS1及びLBの発光制御(発光電流制御)を行う。次に、制御部110は、LS2とLBとを交互に発光させる。
受光部RUは、LS2の発光時にはLS2からの照射光LT2を受光し、LBの発光時にはLBからの照射光LTBを受光する。さらに受光部RUは、太陽光などの外光(環境光)LOを受光する。
制御部110は、LS2の発光時での受光結果とLBの発光時での受光結果とが等しくなるように、LS2及びLBの発光制御(発光電流制御)を行う。そして制御部110は、これらの発光制御により得られた発光電流制御情報を、第1期間用発光電流制御情報LCNinitとして判定部120に出力する。このように第1の期間での発光制御を行うことで、照射光LT1、LT2の初期経路(対象物OBが無い場合の光経路)の影響を除去することが可能になる。
図1(B)に、対象物OBが検出領域に存在する第2の期間での動作を示す。最初に制御部110は、LS1とLBとを交互に発光させる。受光部RUは、LS1の発光時にはLS1からの照射光LT1aと、照射光LT1bが対象物OBに反射されることによる反射光LR1とを受光し、LBの発光時にはLBからの照射光LTBを受光する。さらに受光部RUは、太陽光などの外光(環境光)LOを受光する。制御部110は、LS1の発光時での受光結果とLBの発光時での受光結果とが等しくなるように、LS1及びLBの発光制御(発光電流制御)を行う。
次に、制御部110は、LS2とLBとを交互に発光させる。受光部RUは、LS2の発光時にはLS2からの照射光LT2aと、照射光LT2bが対象物OBに反射されることによる反射光LR2とを受光し、LBの発光時にはLBからの照射光LTBを受光する。さらに受光部RUは、太陽光などの外光(環境光)LOを受光する。制御部110は、LS2の発光時での受光結果とLBの発光時での受光結果とが等しくなるように、LS2及びLBの発光制御(発光電流制御)を行う。そして制御部110は、これらの発光制御により得られた発光電流制御情報を、第2期間用発光電流制御情報LCNdetとして判定部120に出力する。
図2(A)、図2(B)に、本実施形態の処理装置100及び光学式検出装置の基本的な構成例の変形例を示す。この変形例は、上述した図1(A)、図1(B)の構成に、さらに透光部材TPを付加したものである。透光部材TPは、対象物OBと、第1、第2の光源部LS1、LS2、参照光源部LB及び受光部RUとの間に設けられる。
図2(A)に示すように、第1の期間では、受光部RUは第1、第2の光源部LS1、LS2からの直接光ではなく、透光部材TPに反射された照射光LT1、LT2を受光する。また図2(B)に示すように、第2の期間では、受光部RUは、LS1の発光時には透光部材TPに反射された照射光LT1aと、透光部材TPを透過した照射光LT1bが対象物OBに反射され、さらに透光部材TPを透過した反射光LR1とを受光する。同様にLS2の発光時には透光部材TPに反射された照射光LT2aと、透光部材TPを透過した照射光LT2bが対象物OBに反射され、さらに透光部材TPを透過した反射光LR2とを受光する。なお、参照光源部LBからの照射光LTBは、透光部材TPを設けることで影響を受けることはない。また制御部110による発光制御は、図1(A)、図1(B)で説明したものと同一である。
このように本実施形態の光学式検出装置及び処理装置100によれば、対象物が検出領域に存在しない期間、すなわち第1の期間での発光電流制御情報と、対象物が検出領域に存在する期間、すなわち第2の期間での発光電流制御情報とに基づいて、光源部と対象物との位置関係を判定することができる。こうすることで、太陽光などの外光(環境光)の影響や初期経路の影響や対象物により異なる反射率の影響などを低減することができる。その結果、位置検出精度の向上や反射率の異なる様々な対象物の検出などが可能になる。
2.制御部による発光制御
図3に、本実施形態の制御部110の構成例及び第1の期間での発光制御を示す。制御部110は、信号検出回路111、スイッチ回路SW、比較回路112、発光電流制御回路113、駆動回路114a〜114cを含む。なお、本実施形態の制御部110は図3の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
信号検出回路111は、受光部RUからの受光検出電流を電圧に変換し、増幅してスイッチ回路SWへ出力する。スイッチ回路SWは、信号検出回路111からの受光検出信号を、比較回路112の一方の入力ノード(+)と他方の入力ノード(−)とに切り換えて出力する。具体的には、第1、第2の光源LS1、LS2の発光時には入力ノード(+)に受光検出信号を出力し、参照光源部LBの発光時には入力ノード(−)に受光検出信号を出力する。
比較回路112は、入力ノード(+)に入力された受光検出信号と入力ノード(−)に入力された受光検出信号とを比較して、その結果を発光電流制御回路113に出力する。具体的には、例えばLS1の発光時の受光検出信号VA1が入力ノード(+)に入力され、参照光源部LBの発光時の受光検出信号VB1が入力ノード(−)に入力された場合に、比較回路112は2つの受光検出信号の差分VA1−VB1に対応する信号を出力する。
発光電流制御回路113は、比較回路112からの信号に基づいてLS1、LS2及びLBの発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、2つの受光検出信号(例えばVA1、VB1など)が等しくなるように、2つの光源部(例えばLS1、LBなど)に流れる電流(発光電流)を設定するための発光電流制御情報LCNを出力する。この発光電流制御情報LCNは、例えばLS1の発光電流を設定するための電流設定値IA1及びLBの発光電流を設定するための電流設定値IB1を含む。
駆動回路114a〜114cは、発光電流制御回路113からの電流設定値IA1、IB1、IA2、IB2に基づいて、発光電流を生成してLS1、LB及びLS2に供給する。
図3により第1の期間での発光制御を説明する。図3には、透光部材TPを含む構成例を示すが、透光部材TPを含まない構成であっても同様である。制御部110は、最初にLS1とLBとを交互に発光させ、LS1の発光時の受光結果とLBの発光時の受光結果とが等しくなるように、発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、差分が0に近づくようにLS1、LBの発光電流の電流設定値IA1、IB1を設定する。そして2つの受光結果が等しくなった時の電流設定値IA1、IB1を第1の第1期間用発光電流制御情報LCNinit1として判定部120に出力する。
次に、制御部110は、LS2とLBとを交互に発光させ、LS2の発光時の受光結果とLBの発光時の受光結果とが等しくなるように、発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、差分が0に近づくようにLS2、LBの発光電流の電流設定値IA2、IB2を設定する。そして2つの受光結果が等しくなった時の電流設定値IA2、IB2を第2の第1期間用発光電流制御情報LCNinit2として判定部120に出力する。
図4は、制御部110の第2の期間での発光制御を説明する図である。図4には、透光部材TPを含む構成例を示すが、透光部材TPを含まない構成であっても同様である。第2の期間での発光制御は、上述した第1の期間での発光制御と同じである。すなわち制御部110は、最初にLS1とLBとを交互に発光させ、LS1の発光時の受光結果とLBの発光時の受光結果とが等しくなるように、発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、差分が0に近づくようにLS1、LBの発光電流の電流設定値IA1d、IB1dを設定する。そして2つの受光結果が等しくなった時の電流設定値IA1d、IB1dを第1の第2期間用発光電流制御情報LCNdet1として判定部120に出力する。
次に、制御部110は、LS2とLBとを交互に発光させ、LS2の発光時の受光結果とLBの発光時の受光結果とが等しくなるように、発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、差分が0に近づくようにLS2、LBの発光電流の電流設定値IA2d、IB2dを設定する。そして2つの受光結果が等しくなった時の電流設定値IA2d、IB2dを第2の第2期間用発光電流制御情報LCNdet2として判定部120に出力する。
判定部120は、制御部110から出力された第1、第2の第1期間用発光電流制御情報LCNinit1、LCNinit2及び第1、第2の第2期間用発光電流制御情報LCNdet1、LCNdet2に基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2に対する対象物OBの位置関係を判定する。なお、これらの発光電流制御情報を用いて位置関係を判定する手法については、後述する。
図5は、上述した発光制御(図3、図4)によるLS1、LS2、LBの発光電流及び信号検出回路111が出力する受光検出信号の波形の一例である。LS1の発光期間TA1とLBの発光期間TB1とが交互に設けられる。TA1ではLS1に発光電流が流れて発光し、受光部RUの受光結果に対応する受光検出信号VA1が出力される(図5のA1)。またTB1ではLBに発光電流が流れて発光し、受光部RUの受光結果に対応する受光検出信号VB1が出力される(図5のA2)。
そして受光検出信号の差分VA1−VB1が0に近づくように発光電流が制御される。例えば図5では、VA1>VB1であるから、LS1の発光電流を減少させ、LBの発光電流を増加させる制御が行われる。そしてVA1とVB1とがほぼ等しくなると(図5のA3)、この時の電流設定値IA1、IB1が、第1の第1期間用発光電流制御情報LCNinit1として判定部120に出力される。
次にLS2の発光期間TA2とLBの発光期間TB2とが交互に設けられる。TA2ではLS2に発光電流が流れて発光し、受光部RUの受光結果に対応する受光検出信号VAが出力される(図5のA4)。またTBではLBに発光電流が流れて発光し、受光部RUの受光結果に対応する受光検出信号VBが出力される(図5のA5)。
そして受光検出信号の差分VA2−VB2が0に近づくように発光電流が制御される。例えば図5では、VA2<VB2であるから、LSの発光電流を増加させ、LBの発光電流を減少させる制御が行われる。そしてVA2とVB2とがほぼ等しくなると(図5のA6)、この時の電流設定値IA2、IB2が、第2の第1期間用発光電流制御情報LCNinit2として判定部120に出力される。
以上は、第1の期間での発光制御の説明であるが、第2の期間での発光制御についても同様である。すなわちLS1とLBとを交互に発光させ、受光検出信号の差分VA1−VB1が0に近づくように発光電流が制御される。そしてVA1とVB1とがほぼ等しくなると、この時の電流設定値IA1d、IB1dが、第1の第2期間用発光電流制御情報LCNdet1として判定部120に出力される。次にLS2とLBとを交互に発光させ、受光検出信号の差分VA2−VB2が0に近づくように発光電流が制御される。そしてVA2とVB2とがほぼ等しくなると、この時の電流設定値IA2d、IB2dが、第2の第2期間用発光電流制御情報LCNdet2として判定部120に出力される。
図6、図7は、上述した発光制御のフローチャートの一例である。最初にLS1、LBの発光電流の電流設定値IA1、IB1の初期値を設定する(ステップS1)。次にLS1を発光させて、受光検出信号VA1を得る(ステップS2)。続いてLBを発光させて、受光検出信号VB1を得る(ステップS3)。
ステップS4では、受光検出信号の差分VA1−VB1の絶対値が所定の値Veより小さいか否かを判断する。この所定の値Veは、受光部RU、信号検出回路111、比較回路112などの動作特性や要求される位置検出精度などを考慮して、適切な値に設定することが望ましい。VA1−VB1の絶対値が所定の値Veより小さくない場合には、電流設定値IA1をG1×(VA1−VB1)だけ減少させ、また電流設定値IB1をGB×(VA1−VB1)だけ増加させて(ステップS5)、ステップS2〜S4を繰り返す。ここでG1、GBは電流設定値の増分値を決める係数であって、光源部LS1、LBの特性などを考慮して設定する。
ステップS4の判断で、VA1−VB1の絶対値が所定の値Veより小さい場合には、図7のステップS6に進む。ステップS6〜S10では、LS2とLBとを交互に発光させ、上記のフローと同様な制御を行う。そして最終的に4つの電流設定値IA1、IB1、IA2、IB2が決定されて、判定部120に出力される(ステップS11)。
以上は、第1の期間での発光制御の説明であるが、第2の期間での発光制御についても同様の制御フローにより、4つの電流設定値IA1d、IB1d、IA2d、IB2dが決定されて、判定部120に出力される。
3.判定部による位置関係判定
判定部120は、上述した発光制御により得られた第1、第2の第1期間用発光電流制御情報LCNinit1、LCNinit2及び第1、第2の第2期間用発光電流制御情報LCNdet1、LCNdet2に基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2に対する対象物OBの位置関係を判定する。具体的には、LCNinit1は電流設定値IA1、IB1であり、LCNinit2は電流設定値IA2、IB2であり、LCNdet1は電流設定値IA1d、IB1dであり、LCNdet2は電流設定値IA2d、IB2dである。以下では、これらの電流設定値から対象物OBの位置関係を求めるための式について説明する。
始めに対象物が検出領域に存在しない期間、すなわち第1の期間について説明する。図3に示すように、LS1の発光時には照射光LT1と外光LOとが受光される。この時のLS1の発光電流をIA1、LS1の電流から光に変換する係数をK1、LS1から受光部RUまでの光経路をL1、RUの光から電流に変換する係数をKP、外光LOの強度をKAとすると、RUの出力電流IPA1は次式で与えられる。
IPA1=KP×(F(L1)×K1×IA1+KA) (1)
ここでF(L1)は、光経路L1に対する光減衰を表す距離関数である。この距離関数F(L)は、例えば光源が点光源である場合には、距離の2乗に反比例する関数である。実際には、距離関数F(L)は、光源部LS1と受光部RUの位置関係や透光部材TPの有無などを考慮して決めることができる。
また参照光源部LBの発光時には、LBからの入射光(直接光)LTBと外光LOとが受光される。この時のRUの出力電流IPB1は、LBの発光電流をIB1として、次式で与えられる。
IPB1=KP×(KB×IB1+KA) (2)
ここで、LBからRUまでの光経路による減衰とLBの電流から光に変換する係数とを1つにまとめて定数KBで表した。
信号検出回路111は、RUからの出力電流を電圧に変換して受光検出信号を出力する。上記のIPA1に対応する受光検出信号電圧をVA1とし、IPB1に対応する受光検出信号電圧をVB1とすると、VA1、VB1は次式で与えられる。
VA1=R×IPA1 (3)
VB1=R×IPB1 (4)
ここでRは、信号検出回路111の特性により決まる定数である。
上述したように、制御部110はVA1とVB1が等しくなるように、すなわちVA1−VB1が0になるように発光制御を行う。式(1)〜(4)から、
VA1−VB1=R×KP×(F(L1)×K1×IA1−KB×IB1) (5)
上式VA1−VB1が0になる場合は、次式が成り立つ。
IA1/IB1=KB/(K1×F(L1)) (6)
同様にして、LS2とLBとの発光制御により、次式が成り立つ。
IA2/IB2=KB/(K2×F(L2)) (7)
ここで、K2はLS2の電流から光に変換する係数であり、L2はLS2からRUまでの光経路である。L1=L2の場合には、式(6)、(7)の両辺の比をとって、以下のように簡略化できる。
K1/K2=(IB1×IA2)/(IB2×IA1) (8)
次に、対象物が検出領域に存在する期間、すなわち第2の期間について説明する。図4に示すように、LS1の発光時には照射光LT1a、反射光LR1及び外光LOが受光される。この時のLS1の発光電流をIA1d、LS1の電流から光に変換する係数をK1、照射光LT1aの光経路をL1、照射光LT1bの光経路(LS1から対象物OBまでの光経路)をLOB1、対象物OBの反射率をKT、反射光LR1の光経路(対象物OBからRUまでの光経路)をLOR、RUの光から電流に変換する係数をKP、外光LOの強度をKAとすると、RUの出力電流IPA1dは次式で与えられる。
IPA1d=KP×(F(LOR)×KT×F(LOB1)×K1×IA1d
+F(L1)×K1×IA1d+KA) (9)
ここでF(LOB1)は、第1の光源部LS1に対する対象物OBの位置関係を表す距離関数(広義には第1の関数)である。
また参照光源部LBの発光時の出力電流IPB1dは、LBの発光電流をIB1dとして、次式で与えられる。
IPB1d=KP×(KB×IB1d+KA) (10)
IPA1dに対応する受光検出信号電圧をVA1dとし、IPB1dに対応する受光検出信号電圧をVB1dとすると、VA1d、VB1dは次式で与えられる。
VA1d=R×IPA1d (11)
VB1d=R×IPB1d (12)
従って、式(9)〜(12)から、
VA1d−VB1d
=R×KP×(F(LOR)×KT×F(LOB1)×K1×IA1d
+F(L1)×K1×IA1d−KB×IB1d) (13)
上式VA1−VB1が0になる場合は、次式が成り立つ。
IB1d/IA1d=(KT×F(LOR)×K1×F(LOB1)
+K1×F(L1))/KB (14)
同様にして、LS2とLBとの発光制御により、次式が成り立つ。
IB2d/IA2d=(KT×F(LOR)×K2×F(LOB2)
+K2×F(L2))/KB (15)
ここでLOB2は、照射光LT2bの光経路(LS2から対象物OBまでの光経路)であり、F(LOB2)は第2の光源部LS2に対する対象物OBの位置関係を表す距離関数(広義には第2の関数)である。
式(14)、(15)に式(6)、(7)を代入して、
IB1d/IA1d=(KT×F(LOR)×K1×F(LOB1)
+IB1×KB/IA1)/KB
=KT×F(LOR)×K1×F(LOB1)/KB
+IB1/IA1 (16)
IB2d/IA2d=(KT×F(LOR)×K2×F(LOB2)
+IB2×KB/IA2)/KB
=KT×F(LOR)×K2×F(LOB2)/KB
+IB2/IA2 (17)
式(16)、(17)を変形して、
IB1d/IA1d−IB1/IA1=KT×F(LOR)×K1
×F(LOB1)/KB (18)
IB2d/IA2d−IB2/IA2=KT×F(LOR)×K2
×F(LOB2)/KB (19)
ここで式(18)の左辺をP1、式(19)の左辺をP2とおくと、
P1=KT×F(LOR)×K1×F(LOB1)/KB (20)
P2=KT×F(LOR)×K2×F(LOB2)/KB (21)
式(20)、(21)の両辺の比をとって、
P1/P2=(K1×F(LOB1))/(K2×F(LOB2)) (22)
上式のK1/K2に式(8)を代入して、
P1/P2=(IB1×IA2×F(LOB1))
/(IB2×IA1×F(LOB2)) (23)
距離関数F(LOB1)の値をFA1、距離関数F(LOB2)の値をFA2とし、F
A1とFA2との比をFRとすると、式(23)から次式が求まる。

FR=FA1/FA2=F(LOB1)/F(LOB2)
=Q1/Q2 (24)
Q1=IB2×IA1×IB1d/IA1d−IB1×IB2 (25)
Q2=IB1×IA2×IB2d/IA2d−IB1×IB2 (26)
式(24)〜(26)から分かるように、電流設定値IA1、IB1、IA2、IB2、IA1d、IB1d、IA2d、IB2dから、距離関数F(LOB1)の値と距離関数F(LOB2)の値との比FRを求めることができる。距離関数の形は、各光源の位置関係などから決めることができる。
以上説明したように、本実施形態の処理装置100によれば、上記の電流設定値から、式(24)〜(26)を用いて、光源部LS1、LS2と対象物OBとの位置関係を判定することができる。さらに式(24)〜(26)には、第1の期間での光経路L1、L2、外光KA及び対象物の反射率KTが含まれていないから、第1の期間での光経路、外光及び対象物の反射率の影響を除去することができる。その結果、異なる反射率の対象物であっても高い精度で位置検出を行うことなどが可能になる。
4.参照光源部を用いない位置検出
図8は、第1の期間での参照光源部LBを用いない発光制御を説明する図である。信号検出回路111、スイッチ回路SW、比較回路112、発光電流制御回路113、駆動回路114a、114bの動作は、図3で説明したものと同じであるから、ここでは詳細な説明を省略する。
制御部110は、LS1とLS2とを交互に発光させ、LS1の発光時の受光結果とLS2の発光時の受光結果とが等しくなるように、発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、差分が0に近づくようにLS1、LS2の発光電流の電流設定値IA1、IA2を設定する。そして2つの受光結果が等しくなった時の電流設定値IA1、IA2を第1期間用発光電流制御情報LCNinitとして判定部120に出力する。
図9は、第2の期間での参照光源部LBを用いない発光制御を説明する図である。第2の期間での発光制御は、上述した第1の期間での発光制御と同じである。すなわち制御部110は、LS1とLS2とを交互に発光させ、LS1の発光時の受光結果とLS2の発光時の受光結果とが等しくなるように、発光制御を行う。具体的には、比較回路112の比較結果(受光検出信号の差分)に基づいて、差分が0に近づくようにLS1、LS2の発光電流の電流設定値IA1d、IA2dを設定する。そして2つの受光結果が等しくなった時の電流設定値IA1d、IA2dを第2期間用発光電流制御情報LCNdetとして判定部120に出力する。
判定部120は、制御部110から出力された第1期間用発光電流制御情報LCNinit及び第2期間用発光電流制御情報LCNdetに基づいて、第1、第2の光源部LS1、LS2に対する対象物OBの位置関係を判定する。
以下では、参照光源部を用いないで位置関係を判定する手法を説明する。第1の期間でのLS1の発光時及びLS2の発光時の受光部RUの出力電流をそれぞれIPA1、IPA2とすると、
IPA1=KP×(F(L1)×K1×IA1+KA) (27)
IPA2=KP×(F(L2)×K2×IA2+KA) (28)
IPA1に対応する受光検出信号電圧をVA1とし、IPA2に対応する受光検出信号電圧をVA2とすると、VA1、VA2は次式で与えられる。
VA1=R×IPA1 (29)
VA2=R×IPA2 (30)
制御部110はVA1とVA2が等しくなるように、すなわちVA1−VA2が0になるように発光制御を行う。式(27)〜(30)から、
VA1−VA2=R×KP×(F(L1)×K1×IA1
−F(L2)×K2×IA2) (31)
上式VA1−VA2が0になる場合は、次式が成り立つ。
IA1/IA2=(K2×F(L2))/(K1×F(L1)) (32)
ここでL1=L2の場合には、式(31)、(32)の両辺の比をとって、以下のように簡略化できる。
IA1/IA2=K2/K1 (33)
次に、対象物が検出領域に存在する期間、すなわち第2の期間について説明する。LS1の発光時のRUの出力電流をIPA1dとし、LS2の発光時のRUの出力電流をIPA2dとすると、
IPA1d=KP×(F(LOR)×KT×F(LOB1)×K1×IA1d
+F(L1)×K1×IA1d+KA) (34)
IPA2d=KP×(F(LOR)×KT×F(LOB2)×K2×IA2d
+F(L2)×K2×IA2d+KA) (35)
ここでF(LOB1)は第1の光源部LS1に対する対象物OBの位置関係を表す距離関数(広義には第1の関数)であり、F(LOB2)は第2の光源部LS2に対する対象物OBの位置関係を表す距離関数(広義には第2の関数)である。
IPA1dに対応する受光検出信号電圧をVA1dとし、IPA2dに対応する受光検出信号電圧をVA2dとすると、VA1d、VA2dは次式で与えられる。
VA1d=R×IPA1d (36)
VA2d=R×IPA2d (37)
制御部110はVA1dとVA2dが等しくなるように、すなわちVA1d−VA2dが0になるように発光制御を行う。式(34)〜(37)から、
VA1d−VA2d
=R×KP×(F(LOR)×KT×F(LOB1)×K1×IA1d
+F(L1)×K1×IA1d
−F(LOR)×KT×F(LOB2)×K2×IA2d
−F(L2)×K2×IA2d) (38)
上式VA1d−VA2dが0になる場合は、次式が成り立つ。
IA2d/IA1d=(F(LOR)×KT×F(LOB1)×K1
+F(L1)×K1)
/(F(LOR)×KT×F(LOB2)×K2
+F(L2)×K2) (39)
ここで第1の期間での距離関数F(L1)、F(L2)が第2の期間での距離関数F(LOR)、F(LOB1)、F(LOB2)より十分に小さい場合には、式(39)の第1の期間に関する項を無視することができる。例えば図9において、透光部材TPの反射率を低減することで、距離関数F(L1)、F(L2)を十分に小さくすることができる。式(39)において、F(L1)×K1及びF(L2)×K2を無視することで、次式を得る。
IA2d/IA1d=(F(LOB1)×K1)
/(F(LOB2)×K2) (40)
距離関数F(LOB1)の値をFA1、距離関数F(LOB2)の値をFA2とし、上式に式(33)を代入して整理すると、FA1とFA2との比FRが以下のように求まる。
FR=FA1/FA2=F(LOB1)/F(LOB2)
=(IA1×IA2d)/(IA2×IA1d) (41)
式(41)から分かるように、電流設定値IA1、IA2、IA1d、IA2dから、距離関数F(LOB1)の値と距離関数F(LOB2)の値との比FRを求めることができる。距離関数の形は、各光源の位置関係などから決めることができる。
以上説明したように、本実施形態の処理装置100によれば、参照光源部を用いない場合であっても、第1の期間(光の初期経路)に関する項を無視することができる場合には、式(41)を用いて、光源部LS1、LS2と対象物OBとの位置関係を判定することができる。このようにすることで、参照光源部を含まない簡素な構成で位置検出を行うことができるから、用途に応じた効率の良い位置検出などが可能になる。
5.光学式検出装置、表示装置、電子機器
図10(A)、図10(B)に本実施形態の光学式検出装置及びこれを用いた表示装置や電子機器の基本構成例を示す。図10(A)、図10(B)は本実施形態の光学式検出装置を、液晶プロジェクター或いはデジタル・マイクロミラー・デバイスと呼ばれる投写型表示装置(プロジェクター)に適用した場合の例である。図10(A)、図10(B)では、互いに交差する軸をX軸、Y軸、Z軸(広義には第1、第2、第3の座標軸)としている。具体的には、X軸方向を横方向とし、Y軸方向を縦方向とし、Z軸方向を奥行き方向としている。
本実施形態の光学式検出装置は、照射部EUと受光部RUと処理装置100を含む。また本実施形態の表示装置(電子機器)は、光学式検出装置とスクリーン20(広義には表示部)を含む。さらに表示装置(電子機器)は画像投射装置10(広義には画像生成装置)を含むことができる。なお、本実施形態の光学式検出装置、表示装置、電子機器は図10(A)、図10(B)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
画像投射装置10は、筺体の前面側に設けられた投射レンズからスクリーン20に向けて画像表示光を拡大投射する。具体的には画像投射装置10は、カラー画像の表示光を生成して、投射レンズを介してスクリーン20に向けて出射する。これによりスクリーン20の表示エリアARDにカラー画像が表示されるようになる。
本実施形態の光学式検出装置は、図10(B)に示すようにスクリーン20の前方側(Z軸方向側)に設定された検出領域RDETにおいて、ユーザーの指やタッチペンなどの対象物を光学的に検出する。このために光学式検出装置の照射部EUは、対象物を検出するための照射光(検出光)を出射する。具体的には、照射方向に応じて強度(照度)が異なる照射光を放射状に出射する。これにより検出領域RDETには、照射方向に応じて強度が異なる照射光強度分布が形成される。なお検出領域RDETは、スクリーン20(表示部)のZ方向側(ユーザー側)において、XY平面に沿って設定される領域である。
受光部RUは、照射部EUからの照射光が対象物に反射されることによる反射光を受光する。この受光部RUは、例えばフォトダイオードやフォトトランジスターなどの受光素子により実現できる。この受光部RUには処理装置100が例えば電気的に接続されている。なお、図示していないが、受光部RUの近傍に参照光源部を設けることができる。
処理装置100は光学式検出装置の各種の制御処理を行う。具体的には照射部EUが有する光源部及び参照光源部の発光制御などを行う。この処理装置100は照射部EUに電気的に接続されている。処理装置100の機能は、集積回路装置やマイクロコンピューター上で動作するソフトウェアなどにより実現できる。例えば処理装置100は、照射部EUが第1、第2の光源部を含む場合に、これらの第1、第2の光源部を交互に発光させる制御を行う。また、後述するように第1、第2の照射部が設けられる場合には、第1の照射部に対する対象物の方向を求める第1の期間において、第1の照射部に設けられる第1、第2の光源部を交互に発光させる制御を行う。また第2の照射部に対する対象物の方向を求める第2の期間において、第2の照射部に設けられる第3、第4の光源部を交互に発光させる制御を行う。
なお本実施形態の光学式検出装置は、図10(A)に示す投写型表示装置には限定されず、各種の電子機器に搭載される様々な表示装置に適用できる。また本実施形態の光学式検出装置を適用できる電子機器としては、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション装置、券売機、携帯情報端末、或いは銀行の端末などの様々な機器を想定できる。この電子機器は、例えば画像を表示する表示部(表示装置)や、情報を入力するための入力部や、入力された情報等に基づいて各種の処理を行う処理部などを含むことができる。
図11に、本実施形態の光学式検出装置に含まれる照射部EUの詳細な構成例を示す。図11の構成例の照射部EUは、光源部LS1、LS2と、ライトガイドLGと、照射方向設定部LEを含む。また反射シートRSを含む。そして照射方向設定部LEは光学シートPS及びルーバーフィルムLFを含む。なお、本実施形態の照射部EUは、図11の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
光源部LS1、LS2は、光源光を出射するものであり、LED(発光ダイオード)等の発光素子を有する。この光源部LS1、LS2は例えば赤外光(可視光領域に近い近赤外線)の光源光を放出する。即ち、光源部LS1、LS2が発光する光源光は、ユーザーの指やタッチペン等の対象物により効率的に反射される波長帯域の光や、外乱光となる環境光にあまり含まれない波長帯域の光であることが望ましい。具体的には、人体の表面での反射率が高い波長帯域の光である850nm付近の波長の赤外光や、環境光にあまり含まれない波長帯域の光である950nm付近の赤外光などである。
光源部LS1は、図11のF1に示すようライトガイドLGの一端側に設けられる。また第2の光源部LS2は、F2に示すようにライトガイドLGの他端側に設けられる。そして光源部LS1が、ライトガイドLGの一端側(F1)の光入射面に対して光源光を出射することで、照射光LT1を出射し、第1の照射光強度分布LID1を対象物の検出エリアに形成(設定)する。一方、光源部LS2が、ライトガイドLGの他端側(F2)の光入射面に対して第2の光源光を出射することで、第2の照射光LT2を出射し、第1の照射光強度分布LID1とは強度分布が異なる第2の照射光強度分布LID2を検出エリアに形成する。このように照射部EUは、検出領域RDETでの位置に応じて強度分布が異なる照射光を出射することができる。
ライトガイドLG(導光部材)は、光源部LS1、LS2が発光した光源光を導光するものである。例えばライトガイドLGは、光源部LS1、LS2からの光源光を曲線状の導光経路に沿って導光し、その形状は曲線形状になっている。具体的には図11ではライガイドLGは円弧形状になっている。なお図11ではライトガイドLGはその中心角が180度の円弧形状になっているが、中心角が180度よりも小さい円弧形状であってもよい。ライトガイドLGは、例えばアクリル樹脂やポリカーボネートなどの透明な樹脂部材等により形成される。
ライトガイドLGの外周側及び内周側の少なくとも一方には、ライトガイドLGからの光源光の出光効率を調整するための加工が施されている。加工手法としては、例えば反射ドットを印刷するシルク印刷方式や、スタンパーやインジェクションで凹凸を付ける成型方式や、溝加工方式などの種々の手法を採用できる。
プリズムシートPSとルーバーフィルムLFにより実現される照射方向設定部LE(照射光出射部)は、ライトガイドLGの外周側に設けられ、ライトガイドLGの外周側(外周面)から出射される光源光を受ける。そして曲線形状(円弧形状)のライトガイドLGの内周側から外周側へと向かう方向に照射方向が設定された照射光LT1、LT2を出射する。即ち、ライトガイドLGの外周側から出射される光源光の方向を、ライトガイドLGの例えば法線方向(半径方向)に沿った照射方向に設定(規制)する。これにより、ライトガイドLGの内周側から外周側に向かう方向に、照射光LT1、LT2が放射状に出射されるようになる。
このような照射光LT1、LT2の照射方向の設定は、照射方向設定部LEのプリズムシートPSやルーバーフィルムLFなどにより実現される。例えばプリズムシートPSは、ライトガイドLGの外周側から低視角で出射される光源光の方向を、法線方向側に立ち上げて、出光特性のピークが法線方向になるように設定する。またルーバーフィルムLFは、法線方向以外の方向の光(低視角光)を遮光(カット)する。
このように本実施形態の照射部EUによれば、ライトガイドLGの両端に光源部LS1、LS2を設け、これらの光源部LS1、LS2を交互に点灯させることで、2つの照射光強度分布を形成することができる。すなわちライトガイドLGの一端側の強度が高くなる照射光強度分布LID1と、ライトガイドLGの他端側の強度が高くなる照射光強度分布LID2を交互に形成することができる。
このような照射光強度分布LID1、LID2を形成し、これらの強度分布の照射光による対象物の反射光を受光することで、環境光などの外乱光の影響を最小限に抑えた、より精度の高い対象物の検出が可能になる。即ち、外乱光に含まれる赤外成分を相殺することが可能になり、この赤外成分が対象物の検出に及ぼす悪影響を最小限に抑えることが可能になる。
図12に、本実施形態の照射部EUの変形例を示す。図12では、照射部EUとして第1、第2の照射部EU1、EU2が設けられる。これらの第1、第2の照射部EU1、EU2は、対象物OBの検出領域RDETの面に沿った方向において所与の距離DSだけ離れて配置される。即ち図10(A)、図10(B)のX軸方向に沿って距離DSだけ離れて配置される。
第1の照射部EU1は、照射方向に応じて強度が異なる第1の照射光を放射状に出射する。第2の照射部EU2は、照射方向に応じて強度が異なる第2の照射光を放射状に出射する。受光部RUは、第1の照射部EU1からの第1の照射光が対象物OBに反射されることによる第1の反射光と、第2の照射部EU2からの第2の照射光が対象物OBに反射されることによる第2の反射光を受光する。そして処理装置100は、受光部RUでの受光結果に基づいて、対象物OBの位置POBを検出する。
具体的には処理装置100は、第1の反射光の受光結果に基づいて、第1の照射部EU1に対する対象物OBの方向を第1の方向DDB1(角度θ1)として検出する。また第2の反射光の受光結果に基づいて、第2の照射部EU2に対する対象物OBの方向を第2の方向DDB2(角度θ2)として検出する。そして検出された第1の方向DDB1(θ1)及び第2の方向DDB2(θ2)と、第1、第2の照射部EU1、EU2の間の距離DSとに基づいて、対象物OBの位置POBを求める。
本実施形態の光学式検出装置は、上述した構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。図13(A)、図13(B)に、光学式検出装置の変形例を示す。図13(A)の変形例では、光源部LS1〜LS4がスクリーン20の各コーナーに設けられる。また、図13(B)の変形例では、光源部LS1〜LS4に対応して、直線状のライトガイドLG1〜LG4及び照射方向設定部LE1〜LE4がさらに設けられる。これらのライトガイドLG1〜LG4及び照射方向設定部LE1〜LE4は、例えばスクリーン20の各辺に設けられ、各辺に対して垂直に、スクリーン20の内側へ向かう方向に照射光を出射する。
処理装置100は、例えばLS1と参照光源部LBとを交互に発光させて発光制御を行い、次にLS2とLBとの発光制御を行い、順次LS3とLB、そしてLS4とLBの発光制御を行う。また、参照光源部LBを設けずに、例えばLS1とLS3の発光制御を行い、次にLS2とLS4との発光制御を行うこともできる。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また処理装置、光学式検出装置、表示装置及び電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
EU 照射部、RU 受光部、ARD 表示エリア、LT1、LT2、LTB 照射光、LR1、LR2 反射光、LS1、LS2 光源部、LB 参照光源部、OB 対象物、
RDET 検出領域、LCNinit 第1期間用発光電流制御情報、
LCNdet 第2期間用発光電流制御情報、TP 透光部材
LG、LG1、LG2 ライトガイド、RS 反射シート、PS プリズムシート、
LF ルーバーフィルム、LE 照射方向設定部、LID1 第1の照射光強度分布、
LID2 第2の照射光強度分布、
10 画像投影装置、20 スクリーン、100 処理装置、110 制御部、
111 信号検出回路、112 比較回路、113 発光電流制御回路、
114 駆動回路、120 判定部

Claims (11)

  1. 第1の光源部及び第2の光源部からの照射光が対象物に反射されることによる反射光および参照光源部からの照射光を受光する受光部の受光結果に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光制御を行う制御部と、
    前記発光制御を行うための発光電流制御情報に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定する判定部とを含み、
    前記制御部は、
    前記受光部での受光結果に基づいて、前記第1の光源部、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行い、
    前記対象物が、前記対象物が検出される領域である検出領域に存在しない第1の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第1の第1期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、
    前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第2の第1期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、
    前記対象物が前記検出領域に存在する第2の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第1の第2期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、
    前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流を設定するための第2の第2期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、
    前記判定部は、
    前記第1の第1期間用発光電流制御情報、前記第2の第1期間用発光電流制御情報、前記第1の第2期間用発光電流制御情報及び前記第2の第2期間用発光電流制御情報に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部と前記対象物との位置関係を判定することを特徴とする処理装置。
  2. 請求項において、
    前記制御部は、
    前記第1の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行うと共に、前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行い、
    前記第2の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行うと共に、前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記参照光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第2の光源部及び前記参照光源部の前記発光制御を行うことを特徴とする処理装置。
  3. 請求項において、
    前記第1の第1期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1及びIB1とし、
    前記第2の第1期間用発光電流制御情報である前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA2及びIB2とし、
    前記第1の第2期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1d及びIB1dとし、
    前記第2の第2期間用発光電流制御情報である前記第2の光源部及び前記参照光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA2d及びIB2dとし、
    前記第1の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第1の関数の値をFA1とし、
    前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第2の関数の値をFA2とし、
    前記第1の関数の値FA1と前記第2の関数の値FA2との比をFRとした場合に、
    前記判定部は、
    FR=(IB2×IA1×IB1d/IA1d−IB1×IB2)/(IB1×IA2×IB2d/IA2d−IB1×IB2)
    の関係式により前記第1の関数の値FA1及び前記第2の関数の値FA2の比FRを求めることで、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定することを特徴とする処理装置。
  4. 請求項1において、
    前記制御部は、
    前記第1の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光制御を行い、
    前記第2の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の発光制御を行うことを特徴とする処理装置。
  5. 請求項において、
    前記制御部は、
    前記第1の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流を設定するための前記第1期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、
    前記第2の期間では、
    前記第1の光源部の発光時での前記受光部の受光結果と前記第2の光源部の発光時での前記受光部の受光結果とが等しくなるように、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流を設定するための前記第2期間用発光電流制御情報を前記判定部に出力し、
    前記判定部は、
    前記第1期間用発光電流制御情報及び前記第2期間用発光電流制御情報に基づいて、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定することを特徴とする処理装置。
  6. 請求項において、
    前記第1期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1及びIA2とし、
    前記第2期間用発光電流制御情報である前記第1の光源部及び前記第2の光源部に流れる電流の電流設定値をそれぞれIA1d及びIA2dとし、
    前記第1の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第1の関数の値をFA1とし、
    前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を表現する第2の関数の値をFA2とし、
    前記第1の関数の値FA1と前記第2の関数の値FA2との比をFRとした場合に、
    前記判定部は、
    FR=(IA1×IA2d)/(IA2×IA1d)
    の関係式により前記第1の関数の値FA1及び前記第2の関数の値FA2の比FRを求めることで、前記第1の光源部及び前記第2の光源部に対する前記対象物の位置関係を判定することを特徴とする処理装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の処理装置を含むことを特徴とする光学式検出装置。
  8. 請求項において、
    前記第1の光源部及び前記第2の光源部を有する照射部と、
    前記照射部からの前記照射光が前記対象物に反射されることによる前記反射光を受光する前記受光部とを含むことを特徴とする光学式検出装置。
  9. 請求項において、
    前記照射部は、
    前記第1の光源部からの第1の光源光及び前記第2の光源部からの第2の光源光を曲線状の導光経路に沿って導光する曲線形状のライトガイドと、
    前記ライトガイドの外周側から出射される前記第1の光源光及び前記第2の光源光を受け、曲線形状の前記ライトガイドの内周側から外周側へと向かう方向に前記照射光の照射方向を設定する照射方向設定部とを含むことを特徴とする光学式検出装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれかに記載の光学式検出装置を含むことを特徴とする表示装置。
  11. 請求項7乃至9のいずれかに記載の光学式検出装置を含むことを特徴とする電子機器。
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