JP2012026823A - 光学式検出装置、表示装置及び電子機器 - Google Patents

光学式検出装置、表示装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】位置特定情報の効率的な検出等が可能な光学式検出装置等の提供。
【解決手段】光学式検出装置は、第1の発光波長の第1、第2の光源光を出射する第1、第2の光源部LS1、LS2と、第2の発光波長の第3、第4の光源光を出射する第3、第4の光源部LS3、LS4と、第1の光源光による第1の照射光が対象物に反射することによる第1の反射光と、第2の光源光による第2の照射光が対象物に反射することによる第2の反射光を受光する第1の受光部RU1と、第3の光源光による第3の照射光が対象物に反射することによる第3の反射光と、第4の光源光による第4の照射光が前記対象物に反射することによる第4の反射光を受光する第2の受光部RU2と、第1の受光部RU1での第1の受光結果と第2の受光部RU2での第2の受光結果に基づいて、対象物の位置特定情報を検出する検出部50を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学式検出装置、表示装置及び電子機器等に関する。
携帯電話、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション装置、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、表示部の前面にタッチパネルが配置された位置検出機能付きの表示装置が用いられる。この表示装置によれば、ユーザーは、表示部に表示された画像を参照しながら、表示画像のアイコン等をポインティングしたり、情報を入力することが可能になる。このようなタッチパネルによる位置検出方式としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式などが知られている。
一方、投写型表示装置(プロジェクター)やデジタルサイネージ用の表示装置では、携帯電話やパーソナルコンピューターの表示装置に比べて、その表示エリアが広い。従って、これらの表示装置において、上述の抵抗膜方式や静電容量方式のタッチパネルを用いて位置検出を実現することは難しい。
また投写型表示装置用の位置検出装置の従来技術としては、例えば特許文献1、2に開示される技術が知られている。しかしながら、この位置検出装置では、システムが大掛かりになってしまうなどの問題がある。
一方、赤外光などを用いて対象物の位置を光学的に検出する手法も考えられる。しかしながら、このような光学的検出手法により、例えば対象物のX座標を検出し、次にY座標を検出するというように、各座標を順次に検出すると、X、Y座標のデータのサンプリングレート(データ取得レート)が低下してしまう。一方、このようなデータのサンプリングレートの低下を回避するために、光源部の発光の駆動周波数を高くすると、消費電力が増加してしまう。
特開平11−345085 特開2001−142643
本発明の幾つかの態様によれば、位置特定情報の効率的な検出等が可能な光学式検出装置、表示装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、第1の発光波長の第1の光源光を出射する第1の光源部と、前記第1の発光波長の第2の光源光を出射する第2の光源部と、前記第1の発光波長とは異なる第2の発光波長の第3の光源光を出射する第3の光源部と、前記第2の発光波長の第4の光源光を出射する第4の光源部と、前記第1の光源光による第1の照射光が対象物に反射することによる第1の反射光と、前記第2の光源光による第2の照射光が前記対象物に反射することによる第2の反射光を受光する第1の受光部と、前記第3の光源光による第3の照射光が前記対象物に反射することによる第3の反射光と、前記第4の光源光による第4の照射光が前記対象物に反射することによる第4の反射光を受光する第2の受光部と、前記第1の受光部での第1の受光結果と前記第2の受光部での第2の受光結果とに基づいて、前記対象物の位置特定情報を検出する検出部とを含む光学式検出装置に関係する。
本発明の一態様によれば、第1の発光波長の第1、第2の光源光を出射する第1、第2の光源部と、第2の発光波長の第3、第4の光源光を出射する第3、第4の光源部が設けられる。そして第1の受光部は、第1の発光波長の第1、第2の光源光による第1、第2の照射光が対象物に反射することによる第1、第2の反射光を受光する。また第2の受光部は、第2の発光波長の第3、第4の光源光による第3、第4の照射光が対象物に反射することによる第3、第4の反射光を受光する。そして検出部は、第1、第2の受光部での第1、第2の受光結果に基づいて、対象物の位置特定情報を検出する。これにより、位置特定情報の効率的な検出等が可能な光学式検出装置の提供が可能になる。
また本発明の一態様では、前記検出部は、検出期間において前記第1の受光部が前記第1の反射光、前記第2の反射光を受光することにより取得された前記第1の受光結果と、前記検出期間において前記第2の受光部が前記第3の反射光、前記第4の反射光を受光することにより取得された前記第2の受光結果とに基づいて、前記対象物の前記位置特定情報を検出してもよい。
このようにすれば、同じ検出期間で取得された第1、第2の受光結果により対象物の位置特定情報を検出できるため、検出期間の短縮化等を図れる。
また本発明の一態様では、前記検出期間において前記第1の光源部と前記第2の光源部を交互に発光させる制御を行うと共に、前記検出期間において前記第3の光源部と前記第4の光源部を交互に発光させる制御を行う制御部を含んでもよい。
このようにすれば、第1、第2の光源部を交互に発光させることで第1、第2の照射光強度分布を形成し、第3、第4の光源部を交互に発光させることで第3、第4の照射光強度分布を形成して、対象物の位置特定情報を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1の光源部、前記第2の光源部、前記第3の光源部、前記第4の光源部を発光させる制御を行う制御部を含み、前記検出部は、前記位置特定情報として、前記対象物の検出領域に沿った面でのX、Y座標を検出し、前記制御部は、第1の検出期間において、前記第1の光源部、前記第2の光源部、前記第3の光源部、前記第4の光源部を、前記X、Y座標を検出するための光源部として発光させる制御を行い、第2の検出期間において、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の第1のペアと前記第3の光源部及び前記第4の光源部の第2のペアのうちの一方のペアの光源部を、Z座標方向での前記対象物の位置を検出するための補償用光源部として発光させる制御を行ってもよい。
このようにすれば、専用の補償用光源部を設けなくても、第1の検出期間において対象物のX、Y座標を検出し、第2の検出期間において対象物のZ座標方向での位置を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、一端側の光入射面に入射された前記第1の光源部からの前記第1の光源光を導光し、前記第1の光源光に対応する前記第1の照射光を、前記対象物の検出領域に出射する第1のライトガイドと、一端側の光入射面に入射された前記第2の光源部からの前記第2の光源光を導光し、前記第2の光源光に対応する前記第2の照射光を、前記検出領域に出射する第2のライトガイドと、一端側の光入射面に入射された前記第3の光源部からの前記第3の光源光を導光し、前記第3の光源光に対応する前記第3の照射光を、前記検出領域に出射する第3のライトガイドと、一端側の光入射面に入射された前記第4の光源部からの前記第4の光源光を導光し、前記第4の光源光に対応する前記第4の照射光を、前記検出領域に出射する第4のライトガイドとを含み、前記第1の受光部は、前記第1のライトガイドから出射された前記第1の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第1の反射光と、前記第2のライトガイドから出射された前記第2の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第2の反射光を受光し、前記第2の受光部は、前記第3のライトガイドから出射された前記第3の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第3の反射光と、前記第4のライトガイドから出射された前記第4の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第4の反射光を受光してもよい。
このようにすれば、第1、第2のライトガイドからの第1、第2の照射光による第1、第2の反射光が受光されることによる第1の受光結果と、第3、第4のライトガイドからの第3、第4の照射光による第3、第4の反射光が受光されることによる第2の受光結果を用いて、対象物の位置特定情報を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1のライトガイドと前記第2のライトガイドは、前記検出領域を挟んで対向して設けられ、前記第3のライトガイドと前記第4のライトガイドは、前記検出領域を挟んで対向して設けられてもよい。
このようにすれば、対向する第1、第2のライトガイドと、対向する第3、第4のライトガイドとにより、対象物の検出領域を設定して、対象物の位置特定情報を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1のライトガイドは、前記第1のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第1の強度分布の前記第1の照射光を出射し、前記第2のライトガイドは、前記第2のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第2の強度分布の前記第2の照射光を出射し、前記第3のライトガイドは、前記第3のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第3の強度分布の前記第3の照射光を出射し、前記第4のライトガイドは、前記第4のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第4の強度分布の前記第4の照射光を出射し、前記第1のライトガイドと前記第2のライトガイドは、前記第1の強度分布の前記第1の照射光と前記第2の強度分布の前記第2の照射光を交互に出射し、前記第3のライトガイドと前記第4のライトガイドは、前記第3の強度分布の前記第3の照射光と前記第4の強度分布の前記第4の照射光を交互に出射してもよい。
このようにすれば、第1のライトガイドにより第1の照射光の第1の強度分布を形成し、第2のライトガイドにより第2の照射光の第2の強度分布を形成することにより、例えば対象物の第1の座標軸での位置情報等を検出できるようになる。また第3のライトガイドにより第3の照射光の第3の強度分布を形成し、第4のライトガイドにより第4の照射光の第4の強度分布を形成することにより、例えば対象物の第2の座標軸での位置情報等を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1の光源部からの前記第1の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第1の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第1の光源光に対応する前記第1の照射光を、前記対象物の検出領域に出射し、前記第2の光源部からの前記第2の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第2の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第2の光源光に対応する前記第2の照射光を、前記検出領域に出射する第1のライトガイドと、前記第3の光源部からの前記第3の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第3の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第3の光源光に対応する前記第3の照射光を、前記検出領域に出射し、前記第4の光源部からの前記第4の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第4の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第4の光源光に対応する前記第4の照射光を、前記検出領域に出射する第2のライトガイドとを含み、前記第1の受光部は、前記第1のライトガイドから出射された前記第1の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第1の反射光と、前記第1のライトガイドから出射された前記第2の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第2の反射光を受光し、前記第2の受光部は、前記第2のライトガイドから出射された前記第3の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第3の反射光と、前記第2のライトガイドから出射された前記第4の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第4の反射光を受光してもよい。
このようにすれば、第1のライトガイドからの第1、第2の照射光による第1、第2の反射光が受光されることによる第1の受光結果と、第2のライトガイドからの第3、第4の照射光による第3、第4の反射光が受光されることによる第2の受光結果を用いて、対象物の位置特定情報を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1の光源部、前記第2の光源部、第1のライトガイドを有する第1の照射部と、前記第3の光源部、前記第4の光源部、第2のライトガイドを有する第2の照射部とを含み、前記第1の照射部の前記第1のライトガイドは、前記第1の光源部からの前記第1の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第1の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第1の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第1の照射光を、前記対象物の検出領域に出射し、前記第2の光源部からの前記第2の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第2の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第2の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第2の照射光を、前記検出領域に出射し、前記第2の照射部の前記第2のライトガイドは、前記第3の光源部からの前記第3の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第3の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第3の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第3の照射光を、前記検出領域に出射し、前記第4の光源部からの前記第4の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第4の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第4の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第4の照射光を、前記検出領域に出射し、前記第1の受光部は、前記第1の照射部から出射された前記第1の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第1の反射光と、前記第1の照射部から出射された前記第2の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第2の反射光を受光し、前記第2の受光部は、前記第2の照射部から出射された前記第3の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第3の反射光と、前記第2の照射部から出射された前記第4の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第4の反射光を受光してもよい。
このようにすれば、第1の照射部からは、照射方向に応じて強度が異なる第1、第2の照射光が対象物の検出領域に出射され、第2の照射部からは、照射方向に応じて強度が異なる第3、第4の照射光が検出領域に出射されるようになる。そして第1、第2の照射光による第1、第2の反射光の第1の受光結果と、第3、第4の照射光による第3、第4の反射光の第2の受光結果により、対象物の位置特定情報を検出することが可能になり、狭い設置面積で広い範囲での対象物の検出が可能になる。
また本発明の一態様では、前記検出部は、前記第1の受光部での前記第1の受光結果に基づいて、前記第1の照射部に対する前記対象物の方向を第1の方向として検出し、前記第2の受光部での前記第2の受光結果に基づいて、前記第2の照射部に対する前記対象物の方向を第2の方向として検出し、検出された前記第1の方向及び前記第2の方向と、前記第1の照射部と前記第2の照射部の間の距離とに基づいて、前記対象物の位置情報を検出してもよい。
このようにすれば、第1の照射部に対する対象物の方向である第1の方向と、第2の照射部に対する対象物の方向である第2の方向を検出することで、これらの第1、第2の方向と第1、第2の照射部間の距離から、対象物の位置情報を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1の発光波長及び前記第2の発光波長のいずれか一方は850nm±30nmの波長であり、他方は940nm±30nmの波長であってもよい。
このようにすれば、対象物の検出に有効な赤外光の2つの波長を有効活用して、第1、第2の光源部の第1の発光波長と、第3、第4の光源部の第2の発光波長を設定して、対象物の位置検出情報を検出できるようになる。
また本発明の一態様では、第1のモードでは、前記第1の光源部、前記第2の光源部、前記第3の光源部、前記第4の光源部を発光させるための駆動周波数を第1の周波数に設定し、第2のモードでは、前記駆動周波数を前記第1の周波数よりも低い第2の周波数に設定する駆動周波数設定部を含んでもよい。
このようにすれば、例えば高いデータのサンプリングレートが必要な場合には第1のモードに設定し、低消費電力を優先する場合には第2のモードに設定することで、これに対応できるようになる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の光学式検出装置を含む表示装置に関係する。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の光学式検出装置を含む電子機器に関係する。
本実施形態の光学式検出装置の第1の構成例。 図2(A)、図2(B)は第1の構成例の動作説明図。 図3(A)、図3(B)は第1の構成例の動作説明図。 図4(A)〜図4(C)は第1の構成例での照射光の強度分布の例。 図5(A)〜図5(D)は本実施形態の比較例の構成例及びその動作を説明するための信号波形例。 図6(A)、図6(B)は本実施形態の動作を説明するための信号波形例。 本実施形態の光学式検出装置の第2の構成例。 図8(A)、図8(B)は第2の構成例の動作説明図。 図9(A)、図9(B)は第2の構成例での照射光の強度分布の例。 図10(A)、図10(B)は本実施形態の光学式検出装置等の第3の構成例。 第3の構成例の検出手法の説明図。 図12(A)、図12(B)は第3の構成例の検出手法の説明図。 第3の構成例の全体的な構成を示す図。 検出部等の詳細な構成例。 図15(A)、図15(B)は発光素子の波長−相対強度の特性例であり、図15(C)、図15(D)は受光素子の波長−相対感度の特性例。 図16(A)、図16(B)は、本実施形態で用いられるローパスフィルター、ハイパスフィルターの周波数特性の例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1の構成例
図1に本実施形態の光学式検出装置の第1の構成例を示す。この光学式検出装置は、第1〜第4の光源部LS1〜LS4と、第1、第2の受光部RU1、RU2と、検出部50を含む。また制御部60、駆動周波数設定部62、ライトガイドLG1〜LG4を含むことができる。なお、本実施形態の光学式検出装置は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば駆動周波数設定部、制御部、ライトガイド等)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
また図1では、検出領域RDETに沿った面が、X、Y座標が設定されるXY平面になり、XY平面に交差(直交)する方向がZ座標軸方向になっている。ここで検出領域RDETは、対象物が検出される領域であって、例えば照射光が対象物に反射されることによる反射光を、受光部RU1、RU2が受光して、対象物の位置特定情報を検出することができる領域である。より具体的には、受光部RU1、RU2が反射光を受光して対象物を検出することが可能であって、且つ、その位置特定情報の検出精度について、許容できる範囲の精度が確保できる領域である。
第1の光源部LS1は、第1の発光波長λ1の第1の光源光を出射し、第2の光源部LS2も、同じ第1の発光波長λ1の第2の光源光を出射する。第3の光源部LS3は、第1の発光波長λ1とは異なる第2の発光波長λ2の第3の光源光を出射し、第4の光源部LS4も、同じ第2の発光波長λ2の第4の光源光を出射する。
これらの光源部LS1〜LS4は、光源光を出射するLED(発光ダイオード)等の発光素子を有する。例えば光源部LS1〜LS4は赤外光(可視光領域に近い近赤外線)の光源光を放出する。この場合に光源部LS1〜LS4が発光する光源光は、ユーザーの指やタッチペン等の対象物により効率的に反射される波長帯域の光や、外乱光となる環境光にあまり含まれない波長帯域の光であることが望ましい。
そして本実施形態では、光源部LS1、LS2の発光波長λ1(ピーク波長)と、光源部LS3、LS4の発光波長λ2(ピーク波長)とが、互いに異なっている。具体的には、後述するように発光波長λ1は、例えば850nm付近(具体的には850nm±30nm)の波長であり、発光波長λ2は、例えば940nm付近(具体的には940nm±30nm)の波長である。なお発光波長λ2が850nm付近の波長であり、発光波長λ1が940nm付近の波長であってもよい。ここで、850nm付近の波長の赤外光は、人体の表面での反射率が高い波長帯域の光となる。一方、940nm付近の波長の赤外光は、環境光にあまり含まれない波長帯域の光となる。但し、光源部LS1、LS2の発光波長λ1や光源部LS3、LS4の発光波長λ2は、これらの波長には限定されず、受光部RU1、RU2での受光において互いに干渉しない程度に異なっている波長であればよい。具体的には、対象物の位置特定情報の検出精度を確保できる程度に異なっている波長であればよく、例えば発光波長λ2は950nm付近の波長であってもよい。
また光源部LS1とLS2の発光波長λ1は厳密に一致している必要はなく、LS1、LS2の各光源部が有する発光素子(発光ダイオード等)の発光波長(ピーク波長)に製造等によるバラツキが存在する場合には、そのバラツキの範囲内において波長が異なっていてもよい。同様に、光源部LS2とLS3の発光波長λ2も厳密に一致している必要はなく、バラツキの範囲内で波長が異なっていてもよい。
第1、第2の受光部RU1、RU2は、照射光が対象物に反射されることによる反射光を受光する。この受光部RU1、RU2は、例えばフォトダイオードやフォトトランジスターなどの受光素子により実現できる。この受光部RU1、RU2には検出部50が例えば電気的に接続されている。
具体的には受光部RU1は、光源部LS1からの第1の光源光による第1の照射光が対象物に反射することによる第1の反射光を受光する。また光源部LS2からの第2の光源光による第2の照射光が対象物に反射することによる第2の反射光を受光する。そして受光部RU1は、これらの第1、第2の照射光による第1、第2の反射光を受光することにより取得された第1の受光結果SR1(受光結果信号)を検出部50に出力する。ここで、第1、第2の照射光は、ライトガイドLG1、LG2等により、光源部LS1、LS2からの第1、第2の光源光を導光することにより、対象物に照射される光である。また受光部RU1は、第1、第2の照射光による第1、第2の反射光を少なくとも受光できればよく、それ以外の外光や他の反射光等の光を受光してもよい。また第1の受光結果SR1は、受光により得られた検出電流や、検出電流を電圧に変換した検出電圧などである。
受光部RU2は、光源部LS3からの第3の光源光による第3の照射光が対象物に反射することによる第3の反射光を受光する。また光源部LS4からの第4の光源光による第4の照射光が対象物に反射することによる第4の反射光を受光する。そして受光部RU2は、これらの第3、第4の照射光による第3、第4の反射光を受光することにより取得された第2の受光結果SR2(受光結果信号)を検出部50に出力する。ここで、第3、第4の照射光は、ライトガイドLG3、LG4等により、光源部LS3、LS4からの第3、第4の光源光を導光することにより、対象物に照射される光である。また受光部RU2は、第3、第4の照射光による第3、第4の反射光を少なくとも受光できればよく、それ以外の外光や他の反射光等の光を受光してもよい。また第2の受光結果SR2は、受光により得られた検出電流や、検出電流を電圧に変換した検出電圧などである。
検出部50は、受光部RU1での第1の受光結果SR1と受光部RU2での第2の受光結果SR2とに基づいて、対象物の位置特定情報を検出(取得)する。例えば検出期間(第1の検出期間)において受光部RU1が第1、第2の反射光を受光することにより取得された第1の受光結果SR1と、同じ検出期間において受光部RU2が第3、第4の反射光を受光することにより取得された第2の受光結果SR2とに基づいて、対象物の位置特定情報を検出する。この検出部50の機能は、アナログ回路等を有する集積回路装置や、マイクロコンピューター上で動作するソフトウェア(プログラム)などにより実現できる。
ここで位置特定情報は、対象物の位置を特定するための情報であり、例えば図1の検出領域RDET(XY平面)でのX、Y座標自体であってもよいし、これらのX、Y座標を取得するための情報であってもよい。例えば位置特定情報は、後述する第3の構成例における第1、第2の方向DDB1、DDB2であってもよい。
制御部60は光学式検出装置の各種の制御処理を行う。具体的には、第1〜第4の光源部LS1〜LS4を発光させる制御を行う。例えば制御部60は、光源部LS1〜LS4に対して発光制御信号(発光駆動信号)SL1〜SL4を出力して、光源部LS1〜LS4の発光素子を発光させる制御を行う。この制御部60の機能は、集積回路装置やマイクロコンピューター上で動作するソフトウェアなどにより実現できる。
駆動周波数設定部62は、第1のモード(通常動作モード)では、光源部LS1〜LS4を発光させるための駆動周波数を第1の周波数f1に設定する。一方、第2のモード(低消費電力モード)では、駆動周波数を第1の周波数f1よりも低い第2の周波数f2に設定する。制御部60は、この駆動周波数設定部62で設定された駆動周波数(クロック周波数)で、発光制御信号SL1〜SL4を生成して、光源部LS1〜LS4を発光させる制御を行う。
具体的には制御部60は、検出期間において光源部LS1と光源部LS2を交互に発光(点灯)させる制御を行うと共に、検出期間において光源部LS3と光源部LS4を交互に発光させる制御を行う。例えば同じ検出期間において、光源部LS1及びLS2と光源部LS3及びLS4を同期させて交互に発光させる。
例えば制御部60は、第1の検出期間において、光源部LS1〜LS4を、X、Y座標を検出するための光源部として発光させる制御を行う。そして検出部50は、位置特定情報として、対象物の検出領域RDETに沿った面でのX、Y座標を検出する。また制御部60は、第1の検出期間に続く第2の検出期間において、光源部LS1、LS2からなる第1のペアと、光源部LS3、LS4からなる第2のペアのうちの一方のペアの光源部を、Z座標方向での対象物の位置を検出するための補償用光源部として発光させる制御を行う。このようにすることで、ユーザーの指やタッチペン等の対象物がZ方向において検出領域RDET(スクリーン、表示画面)に接近した場合に、これを検出することが可能になる。
第1〜第4のライトガイドLG1〜LG4は光源光を導光するためのものであり、例えばアクリル樹脂やポリカーボネートなどの透明な樹脂部材等により形成される。
第1のライトガイドLG1は、一端側の光入射面に入射された光源部LS1からの第1の光源光を導光する。そして第1の光源光に対応する第1の照射光を、対象物の検出領域RDETに出射する。第2のライトガイドLG2は、一端側の光入射面に入射された光源部LS2からの第2の光源光を導光する。そして第2の光源光に対応する第2の照射光を、検出領域RDETに出射する。第3のライトガイドLG3は、一端側の光入射面に入射された光源部LS3からの第3の光源光を導光する。そして第3の光源光に対応する第3の照射光を、検出領域RDETに出射する。第4のライトガイドLG4は、一端側の光入射面に入射された光源部LS4からの第4の光源光を導光する。そして第4の光源光に対応する第4の照射光を、検出領域RDETに出射する。
ここで、図1ではライトガイドLG1〜LG4は直線形状のライトガイドになっており、光源部LS1〜LS4からの第1〜第4の光源光を、直線形状の導光経路に沿って導光する。そして導光された第1〜第4の光源光は、LG1〜LG4の各ライドガイドから、各ライドガイドの直線形状に交差(直交)する方向に、第1〜第4の照射光として出射される。
具体的には、LG1〜LG4の各ライトガイドの内周側(検出領域側)及び外周側(検出領域と逆側)の少なくとも一方には、各ライドガイドからの光源光の出光効率を調整するための加工が施されている。加工方法としては、例えば反射ドットを印刷するシルク印刷方式や、スタンパーやインジェクションで凹凸を付ける成型方式や、溝加工方式などの種々の手法を採用できる。そして、このような加工を施すことで、各ライトガイドに沿って導光された光源光が、ライトガイドの直線に直交する法線方向に沿った照射方向の照射光として、検出領域RDET側に出射されるようになる。これにより、対象物に照射光が入射され、その反射光を、受光部RU1、RU2が受光できるようになる。
受光部RU1は、ライトガイドLG1から出射された第1の照射光が対象物に反射されることによる第1の反射光と、ライトガイドLG2から出射された第2の照射光が対象物に反射されることによる第2の反射光を受光する。そして受光結果SR1を検出部50に出力する。
一方、受光部RU2は、ライトガイドLG3から出射された第3の照射光が対象物に反射されることによる第3の反射光と、ライトガイドLG4から出射された第4の照射光が対象物に反射されることによる第4の反射光を受光する。そして受光結果SR2を検出部50に出力する。
そして検出部50は、これらの受光結果SR1、SR2に基づいて、対象物のX、Y座標等の位置情報を検出することになる。
なおLG1〜LG4の各ライトガイドの内周側(検出領域側)に、後述する第3の構成例のような照射方向設定部を設けてもよい。この照射方向設定部は、第3の構成例の場合と同様にプリズムシートやルーバーフィルムや拡散シートなどの光学シートにより実現できる。このような光学シートを設けることで、各ライトガイドの内周側(検出領域側)から出射される光源光の方向を、各ライトガイドの法線方向に沿った照射方向に設定できる。具体的には、プリズムシートは、各ライトガイドの内周側から低視角で出射される光源光の方向を、法線方向側に立ち上げて、出光特性のピークが法線方向になるように設定する。またルーバーフィルムは、法線方向以外の方向の光(低視角光)を遮光(カット)する。なおLG1〜LG4の各ライトガイドの外周側に反射シートを設けてもよい。
また図1では、ライトガイドLG1とLG2は、検出領域RDETを挟んで対向して設けられる。またライトガイドLG3とLG4は、検出領域RDETを挟んで対向して設けられる。即ち、検出領域RDETを囲むようにライトガイドLG1〜LG4が配置されている。具体的には、矩形の検出領域RDETの第1〜第4の辺に沿ってライトガイドLG1〜LG4が配置される。
そして後述するようにライトガイドLG1は、LG1からの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第1の強度分布の第1の照射光を出射し、ライトガイドLG2は、LG2からの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第2の強度分布の第2の照射光を出射する。具体的には、ライトガイドLG1、LG2は、第1の強度分布の第1の照射光と第2の強度分布の第2の照射光を交互に出射する。このような第1、第2の強度分布の第1、第2の照射光が対象物に照射され、その反射光である第1、第2の反射光を受光部RU1により受光することで、対象物のX座標を特定できる。
またライトガイドLG3は、LG3からの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第3の強度分布の第3の照射光を出射し、ライトガイドLG4は、LG4からの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第4の強度分布の第4の照射光を出射する。具体的には、ライトガイドLG3、LG4は、第3の強度分布の第3の照射光と第4の強度分布の第4の照射光を交互に出射する。このような強度分布の第3、第4の照射光が対象物に照射され、その反射光である第3、第4の反射光を受光部RU2により受光することで、対象物のY座標を特定できる。
2.動作
次に図2(A)〜図4(C)を用いて第1の構成例の光学式検出装置の動作を更に詳細に説明する。
図2(A)では光源部LS1からの第1の光源光がライトガイドLG1により導光され、第1の光源光による第1の照射光LT1がライトガイドLG1から出射される。第1の照射光LT1はライトガイドLG1の直線形状の例えば法線方向に出射される。そして受光部RU1は、第1の照射光LT1が対象物OBにより反射されることによる第1の反射光LR1を受光する。
また図2(B)では光源部LS2からの第2の光源光がライトガイドLG2により導光され、第2の光源光による第2の照射光LT2がライトガイドLG2から、その法線方向に出射される。そして受光部RU1は、第2の照射光LT2が対象物OBにより反射されることによる第2の反射光LR2を受光する。
具体的には光源部LS1、LS2は、制御部60の制御により交互に発光(点灯)する。受光部RU1は、光源部LS1、LS2が交互に発光することによる反射光LR1、LR2を受光し、その受光結果SR1を検出部50に出力する。そして検出部50は、受光部RU1での受光結果SR1に基づいて対象物OBのX座標を検出する。
図3(A)では光源部LS3からの第3の光源光がライトガイドLG3により導光され、第3の光源光による第3の照射光LT3がライトガイドLG3からその法線方向に出射される。そして受光部RU2は、第3の照射光LT3が対象物OBにより反射されることによる第3の反射光LR3を受光する。
また図3(B)では光源部LS4からの第4の光源光がライトガイドLG4により導光され、第4の光源光による第4の照射光LT4がライトガイドLG4からその法線方向に出射される。そして受光部RU2は、第4の照射光LT4が対象物OBにより反射されることによる第4の反射光LR4を受光する。
具体的には光源部LS3、LS4は、制御部60の制御により交互に発光する。受光部RU2は、光源部LS3、LS4が交互に発光することによる反射光LR3、LR4を受光し、その受光結果SR2を検出部50に出力する。そして検出部50は、受光部RU2での受光結果SR2に基づいて対象物OBのY座標を検出する。
図4(A)、図4(B)は、ライトガイドLG1〜LG4が出射する照射光LT1〜LT4の強度分布の例である。
図4(A)のLID1は、図2(A)のライトガイドLG1が出射する照射光LT1の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT1の強度は、ライトガイドLG1からのX方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。
図4(A)のLID2は、図2(B)のライトガイドLG2が出射する照射光LT2の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT2の強度は、ライトガイドLG2からのX方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。なお、照射光LT1、LT2の強度は、Y方向においては一定(ほぼ一定)になっている。
図4(B)のLID3は、図3(A)のライトガイドLG3が出射する照射光LT3の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT3の強度は、ライトガイドLG3からのY方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。
図4(B)のLID4は、図3(B)のライトガイドLG4が出射する照射光LT4の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT4の強度は、ライトガイドLG4からのY方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。なお、照射光LT3、LT4の強度は、X方向においては一定(ほぼ一定)になっている。
図4(A)、図4(B)に示すような照射光強度分布を形成することで、本実施形態では、対象物OBのX、Y座標を検出している。以下、X座標の検出手法を例にとり説明する。なおY座標の検出手法はX座標の検出手法と同様であるため、詳しい説明を省略する。
例えば図4(C)のC1は、図4(A)の照射光強度分布LID1に対応しており、対象物OBのX座標と、そのX座標での照射光LT1の強度との関係を示している。図4(C)のC2は、図4(A)の照射光強度分布LID2に対応しており、対象物OBのX座標と、そのX座標での照射光LT2の強度との関係を示している。
例えば対象物OBがX=XOBの座標位置に存在したとする。すると、図2(A)のように光源部LS1が発光することで、図4(A)のような強度分布LID1を形成した場合(C1の場合)には、図4(C)に示すように、対象物OBの位置での強度はINTaになる。一方、図2(B)のように光源部LS2が発光することで、図4(A)のような強度分布LID2を形成した場合(C2の場合)には、図4(C)に示すように、対象物OBの位置での強度はINTbになる。
このような強度INTa、INTbの関係を求めるために、本実施形態では、受光部RU1は、図4(A)のような照射光強度分布LID1を形成した際の対象物OBの反射光を受光する。この時の反射光の検出受光量をGaとした場合に、このGaが強度INTaに対応するようになる。また受光部RU1は、図4(A)のような照射光強度分布LID2を形成した際の対象物OBの反射光を受光する。この時の反射光の検出受光量をGbとした場合に、このGbが強度INTbに対応するようになる。従って、検出受光量GaとGbの関係が求まれば、強度INTa、INTbの関係が求まり、対象物OBのX座標XOBを検出できる。
例えば光源部LS1の制御量(例えば電流量)、変換係数、放出光量を、各々、Ia、k、Eaとする。また、光源部LS2の制御量(電流量)、変換係数、放出光量を、各々、Ib、k、Ebとする。すると下式(1)、(2)が成立する。
Ea=k・Ia (1)
Eb=k・Ib (2)
また光源部LS1からの光源光(第1の光源光)の減衰係数をfaとし、この光源光に対応する反射光(第1の反射光)の検出受光量をGaとする。また光源部LS2からの光源光(第2の光源光)の減衰係数をfbとし、この光源光に対応する反射光(第2の反射光)の検出受光量をGbとする。すると下式(3)、(4)が成立する。
Ga=fa・Ea=fa・k・Ia (3)
Gb=fb・Eb=fb・k・Ib (4)
従って、検出受光量Ga、Gbの比は下式(5)のように表せる。
Ga/Gb=(fa/fb)・(Ia/Ib) (5)
ここでGa/Gbは、受光部RU1での受光結果から特定することができ、Ia/Ibは、制御部60による光源部の制御量から特定することができる。そして図4(C)の強度INTa、INTbと減衰係数fa、fbとは一意の関係にある。例えば減衰係数fa、fbが小さな値となり、減衰量が大きい場合は、強度INTa、INTbが小さいことを意味する。一方、減衰係数fa、fbが大きな値となり、減衰量が小さい場合は、強度INTa、INTbが大きいことを意味する。従って、上式(5)から減衰率の比fa/fbを求めることで、対象物のX座標を求めることが可能になる。
より具体的には、一方の制御量IaをImに固定し、検出受光量の比Ga/Gbが1になるように、他方の制御量Ibを制御する。例えば後述するように光源部LS1、LS2を逆相で交互に点灯させる制御を行い、検出受光量の波形を解析し、検出波形が観測されなくなるように(Ga/Gb=1になるように)、他方の制御量Ibを制御する。そして、このときの他方の制御量Ib=Im・(fa/fb)から、減衰係数の比fa/fbを求めて、対象物のX座標を求める。
また下式(6)、(7)のように、Ga/Gb=1になると共に制御量IaとIbの和が一定になるように制御してもよい。
Ga/Gb=1 (6)
Im=Ia+Ib (7)
上式(6)、(7)を上式(5)に代入すると下式(8)が成立する。
Ga/Gb=1=(fa/fb)・(Ia/Ib)
=(fa/fb)・{(Im−Ib)/Ib} (8)
上式(8)より、Ibは下式(9)のように表される。
Ib={fa/(fa+fb)}・Im (9)
ここでα=fa/(fa+fb)とおくと、上式(9)は下式(10)のように表され、減衰係数の比fa/fbは、αを用いて下式(11)のように表される。
Ib=α・Im (10)
fa/fb=α/(1−α) (11)
従って、Ga/Gb=1になると共にIaとIbの和が一定値Imになるように制御すれば、そのときのIb、Imから上式(10)によりαを求め、求められたαを上式(11)に代入することで、減衰係数の比fa/fbを求めることができる。これにより、対象物のX座標を求めることが可能になる。そしてGa/Gb=1になると共にIaとIbの和が一定になるように制御することで、外乱光の影響等を相殺することが可能になり、検出精度の向上を図れる。
以上のように照射光強度分布LID1、LID2(或いはLID3、LID4)を形成し、これらの強度分布の照射光による対象物の反射光を受光することで、環境光などの外乱光の影響を最小限に抑えた、より精度の高い対象物の検出が可能になる。即ち、外乱光に含まれる赤外成分を相殺することが可能になり、この赤外成分が対象物の検出に及ぼす悪影響を最小限に抑えることが可能になる。
なお、検出精度の低下等をある程度許容できる場合には、照射光強度分布LID1又はLID2(或いはLID3又はLID4)の一方だけを形成して、対象物の位置特定情報を検出することも可能である。
3.比較例との比較
次に本実施形態の光学式検出装置の優位点について、図5(A)の比較例の光学式検出装置との比較において説明する。
図5(A)の比較例の光学式検出装置では、検出領域RDETの4隅に光源部LH1〜LH4が配置されている。これらの光源部LH1〜LH4の発光波長は、同じ波長(例えば850nm又は940nm)に設定されている。そして、これらの光源部LH1〜LH4からの照射光が対象物により反射されることによる反射光を、受光部RUが受光し、その受光結果に基づいて対象物の位置を検出する。なお受光部RUは、補償用光源部LSCを内蔵している。
図5(A)の比較例では、図5(B)の信号波形例のA1に示すように、検出期間TD1Aでは、光源部LH1、LH4が同時に発光(点灯)することで、図5(C)に示すように、LH1とLH4を結ぶ線分からX軸方向において距離が遠ざかるほど強度が低くなる第1の照射光強度分布が形成される。また光源部LH2、LH3が同時に発光することで、LH2とLH3を結ぶ線分からX軸方向において距離が遠ざかるほど強度が低くなる第2の照射光強度分布が形成される。そして、これらの第1、第2の照射光強度分布を交互に形成して、受光部RUが対象物からの反射光を受光することで、図5(B)のA2に示すように対象物のX座標が検出される。
続く検出期間TD1Bでは、図5(B)のA3に示すように、光源部LH1、LH3が同時に発光することで、LH1とLH3を結ぶ線分からY軸方向において距離が遠ざかるほど強度が低くなる第3の照射光強度分布が形成される。また光源部LH2、LH4が同時に発光することで、LH2とLH4を結ぶ線分からY軸方向において距離が遠ざかるほど強度が低くなる第4の照射光強度分布が形成される。そして、これらの第3、第4の照射光強度分布を交互に形成して、受光部RUが対象物からの反射光を受光することで、A4に示すように対象物のY座標が検出される。
続く検出期間TD2では、図5(B)のA5、A6に示すように、光源部LH1〜LH4と補償用光源部LSCとが交互に発光する。光源部LH1〜LH4が同時に発光することで、図5(D)に示すようにZ方向に一様な照射光強度分布が形成され、補償用光源部LSCの光源光との比較が行われる。これにより図5(B)のA7に示すように、対象物のZ方向での位置の検出が行われる。具体的には、Z方向での所定のZ座標範囲に対象物が存在する場合には、光源部LH1〜LH4からの光源光により形成されたZ方向に一様な照射光強度分布の照射光が、対象物に反射され、その反射光が受光部RUに入射される。一方、上述のZ座標範囲に対象物が存在しない場合には、光源部LH1〜LH4の照射光強度分布による反射光は受光部RUには入射されず、補償用光源部LSCからの光源光だけが受光部RUに入射される。従って、受光部RUでの受光結果に基づいて、Z座標範囲に対象物が存在するか否かを検出できる。これにより、ユーザーがその指やタッチペン(ポインター)を、Z方向において検出領域RDETの方に接近させたか否かを検出できる。
図5(A)の比較例では、図5(B)のA2、A4に示すように、X座標の検出とY座標の検出を同時に行うことはできず、これらの検出をシーケンシャルに行う必要がある。即ち、X座標の検出時には図5(B)のA1に示すように光源部LH1、LH4の同時発光とLH2、LH3の同時発光を交互に繰り返し、Y座標の検出時にはA3に示すように光源部LH1、LH3の同時発光とLH2、LH4の同時発光を交互に繰り返す必要がある。このため、本実施形態のように光源部の発光波長を異ならせることができず、X座標とY座標の同時検出を実現できない。従って、その分だけ検出期間が長くなってしまい、取得されるデータのサンプリングレートが低下する。例えば指等の対象物の位置に基づいて、手書き入力を実現する場合には、入力された文字を判別するための位置データの1秒あたりのサンプリング数が少なくなる。このため、滑らかな手書き入力を実現することが難しくなる。
また図5(B)のA1、A3に示す光源部LH1〜LH4の発光制御を行うための駆動周波数を低くできれば、クロック周波数を低くできるため、低消費電力化を図れる。しかしながら、比較例では、X座標の検出とY座標の検出を同時に行うことができない。従って、低消費電力化のために駆動周波数を低くすると、検出期間(TD1A+TD1B)が長くなってしまい、データのサンプリングレートが低下してしまうという問題が生じる。
また図5(A)の比較例では、Z方向での検出を行うために、補償用光源部LSCが別途必要になる。このため、専用の補償用光源部LSCを設ける必要が生じ、部品点数等が増えて高コスト化などを招く。
図6(A)は本実施形態の光学式検出装置における信号波形例である。図6(A)のB1に示すように、検出期間TD1(第1の検出期間)において、光源部LS1とLS2が交互に発光する。そしてB2に示すように、光源部LS1、LS2からの光源光による対象物の反射光を、受光部RU1が受光する。そして受光部RU1での受光結果に基づいて対象物のX座標が検出される。なお図6(A)等のLS1〜LS4の信号波形においてHレベルはLS1〜LS4の点灯を意味し、Lレベルは消灯を意味する。またRU1、RU2の信号波形においてHレベルはRU1、RU2による反射光の受光を意味する。
図6(A)ではX座標が検出される同じ検出期間TD1において、B3に示すように光源部LS3とLS4が交互に発光する。そしてB4に示すように、光源部LS3、LS4からの光源光による対象物の反射光を、受光部RU2が受光する。そして受光部RU2での受光結果に基づいて対象物のY座標が検出される。
このように図6(A)の本実施形態では、図5(A)、図5(B)の比較例とは異なり、対象物のX座標とY座標とが同時に検出される。
即ち、図5(A)の比較例では、光源部LH1〜LH4の発光波長が全て同じ波長になっている。
これに対して本実施形態の光学式検出装置では、X座標検出用の光源部LS1、LS2の発光波長はλ1であり、Y座標検出用の光源部LS3、LS4の発光波長はλ2となっており、発光波長が互いに異なっている。
従って、発光波長λ1にピーク感度(感度帯域)を有する受光部RU1は、発光波長がλ1である光源部LS1、LS2の光源光による反射光を十分な感度で受光できるため、X座標の検出に必要な適正な受光量を得ることができる。一方、光源部LS3、LS4の光源光による反射光の波長λ2は、受光部RU1のピーク感度の波長とはずれているため、X座標の検出の際には、これらの光源部LS3、LS4の光源光による反射光については、ほとんど無視できるようになる。
同様に、発光波長λ2にピーク感度(感度帯域)を有する受光部RU2は、発光波長がλ2である光源部LS3、LS4の光源光による反射光については十分な感度で受光できるため、Y座標の検出に必要な適正な受光量を得ることができる。一方、光源部LS1、LS2の光源光による反射光の波長λ1は、受光部RU2のピーク感度の波長とはずれているため、Y座標の検出の際には、これらの光源部LS1、LS2の光源光による反射光については、ほとんど無視できるようになる。
従って、本実施形態によれば、図6(A)のB2、B4に示すようにX座標とY座標を同時に検出することが可能になり、データのサンプリングレートを向上できる。例えば指等の対象物の位置に基づいて、手書き入力を実現する場合には、入力された文字を判別するための位置データの1秒あたりのサンプリング数を、比較例に比べて多くできるため、滑らかな手書き入力を実現することが容易になる。
また本実施形態では、検出期間TD2(第2の検出期間)においては、B5、B6に示すように、光源部LS1及びLS2と、補償用光源部として代用される光源部LS4とが交互に発光する。即ち、光源部LS1、LS2の第1のペアと、光源部LS3、LS4の第2のペアのうちの一方である第2のペアの光源部LS4が、補償用光源部として代用される。これによりB7に示すように、対象物のZ方向での位置の検出が行われる。具体的には、Z方向の所定のZ座標範囲に対象物が存在する場合には、光源部LS1、LS2からの光源光による照射光が対象物に反射され、その反射光が受光部RU1に入射される。一方、Z座標範囲に対象物が存在しない場合には、光源部LS1、LS2による反射光は受光部RU1には入射されず、補償用光源部として代用される光源部LS4からの光源光のみが受光部RU1に入射される。従って、受光部RU1での受光結果に基づいて、Z座標範囲に対象物が存在するか否かを検出できる。
これにより、ユーザーがその指やタッチペンを、Z方向において検出領域RDETの方に接近させたか否かを検出できるようになる。また、受光部RU1での受光量に基づいて、対象物の大まかなZ座標についても検出できるようになる。従って、専用の補償用光源部を設けなくても、Z方向での位置検出が可能になり、部品点数等の削減が可能になり、低コスト化等を図れる。
図6(B)は本実施形態の光学式検出装置における他の信号波形例である。図6(B)では、図6(A)に比べて、光源部LS1〜LS4を発光させるための駆動周波数が半分になっており、遅くなっている。このように駆動周波数が低くなれば、クロック周波数を低くできるため、低消費電力化を図れる。そして図6(B)と図5(B)を比較すれば分かるように、本実施形態では、低消費電力化のために駆動周波数を低くしても、位置データ等のサンプリングレートについては、比較例と同じ速度に維持することが可能になる。従って、比較例に比べて低消費電力化を容易に実現できる。
なお図6(A)の第1のモードと図6(B)の第2のモードを、随時、切り替え可能にしてもよい。具体的には、図1の駆動周波数設定部62が、通常動作モードである第1のモードでは、光源部LS1〜LS4を発光させるための駆動周波数(B1、B2の波形のクロック周波数)を、周波数f1に設定する。一方、低消費電力モードである第2のモードでは、駆動周波数を、周波数f1よりも低い周波数f2に設定する。例えば図6(A)の駆動周波数f1と図6(B)の駆動周波数f2は、f2=f1/2の関係になっている。
このようにすれば、例えば高いデータのサンプリングレートが必要な場合には、図6(A)の第1のモードに設定し、サンプリングレートよりも低消費電力を優先する場合には、図6(B)の第2のモードに設定することで、これに対応できるようになる。従って、使用用途や動作状況に応じた柔軟なシステム動作が可能になる。
4.第2の構成例
図7に本実施形態の光学式検出装置の第2の構成例を示す。この第2の構成例の光学式検出装置は、第1〜第4の光源部LS1〜LS4と、第1、第2の受光部RU1、RU2と、検出部50と、第1、第2のライトガイドLG1、LG2を含む。また制御部60、駆動周波数設定部62を含むことができる。
第1、第2の光源部LS1、LS2は、第1の発光波長λ1の第1の光源光を出射する。第3、第4の光源部LS3、LS4は、第1の発光波長λ1とは異なる第2の発光波長λ2の光源光を出射する。これらの第1〜第4の光源部LS1〜LS4、制御部60、駆動周波数設定部62の構成・動作は図1の第1の構成例と同様であるため、詳しい説明を省略する。
第1、第2のライトガイドLG1、LG2は光源光を導光するためのものであり、例えばアクリル樹脂やポリカーボネートなどの透明な樹脂部材等により形成される。
第1のライトガイドLG1は、光源部LS1からの第1の光源光が一端側の光入射面に入射された場合には、第1の光源光を導光経路に沿って導光し、第1の光源光に対応する第1の照射光を、対象物の検出領域RDETに出射する。また光源部LS2からの第2の光源光が他端側の光入射面に入射された場合には、第2の光源光を導光経路に沿って導光し、第2の光源光に対応する第2の照射光を検出領域RDETに出射する。
第2のライトガイドLG2は、光源部LS3からの第3の光源光が一端側の光入射面に入射された場合には、第3の光源光を導光経路に沿って導光し、第3の光源光に対応する第3の照射光を、検出領域RDETに出射する。また光源部LS4からの第4の光源光が他端側の光入射面に入射された場合には、第4の光源光を導光経路に沿って導光し、第4の光源光に対応する第4の照射光を検出領域RDETに出射する。
ここでライトガイドLG1、LG2は直線形状のライトガイドになっており、光源部LS1〜LS4からの第1〜第4の光源光を、直線形状の導光経路に沿って導光する。そして導光された第1、第2の光源光は、ライドガイドLG1から、LG1の直線形状に交差(直交)する方向に、第1、第2の照射光として出射される。また、導光された第3、第4の光源光は、ライドガイドLG2から、LG2の直線形状に交差(直交)する方向に、第3、第4の照射光として出射される。
具体的には、図1の第1の構成例と同様に、LG1、LG2の各ライトガイドの内周側(検出領域側)及び外周側(検出領域と逆側)の少なくとも一方には、各ライドガイドからの光源光の出光効率を調整するための加工が施されている。また第1の構成例と同様に、LG1、LG2の各ライトガイドの内周側に、プリズムシートやルーバーフィルムや拡散シートなどにより実現される照射方向設定部を設けてもよい。またLG1、LG2の各ライトガイドの外周側に反射シートを設けてもよい。
受光部RU1は、ライトガイドLG1から出射された第1の照射光が対象物に反射されることによる第1の反射光と、ライトガイドLG1から出射された第2の照射光が対象物に反射されることによる第2の反射光を受光する。そして受光結果SR1を検出部50に出力する。
一方、受光部RU2は、ライトガイドLG2から出射された第3の照射光が対象物に反射されることによる第3の反射光と、ライトガイドLG2から出射された第4の照射光が対象物に反射されることによる第4の反射光を受光する。そして受光結果SR2を検出部50に出力する。
そして検出部50は、これらの受光結果SR1、SR2に基づいて、対象物のX、Y座標等の位置情報を検出する。
なお図7では、ライトガイドLG1とLG2は、その方向が直交(交差)するように配置される。具体的には、矩形の検出領域RDETの第1の辺に沿ってライトガイドLG1が配置され、第1の辺に直交する第2の辺に沿ってライトガイドLG2が配置される。
次に図8(A)〜図9(B)を用いて第2の構成例の光学式検出装置の動作を更に詳細に説明する。
図8(A)において、光源部LS1が発光すると、光源部LS1からの第1の光源光がライトガイドLG1により導光され、第1の光源光による第1の照射光LT1がライトガイドLG1から出射される。第1の照射光LT1は例えばライトガイドLG1の直線形状に交差(直交)する方向(法線方向)に出射される。そして受光部RU1は、第1の照射光LT1が対象物OBにより反射されることによる第1の反射光LR1を受光する。
一方、光源部LS2が発光すると、光源部LS2からの第2の光源光がライトガイドLG1により導光され、第2の光源光による第2の照射光LT2が、ライトガイドLG1からLG1に交差(直交)する方向に出射される。そして受光部RU1は、第2の照射光LT2が対象物OBにより反射されることによる第2の反射光LR2を受光する。
具体的には光源部LS1、LS2は、制御部60の制御により交互に発光する。受光部RU1は、光源部LS1、LS2が交互に発光することによる反射光LR1、LR2を受光し、その受光結果SR1を検出部50に出力する。そして検出部50は、受光部RU1での受光結果SR1に基づいて対象物OBのY座標を検出する。
また図8(B)において、光源部LS3が発光すると、光源部LS3からの第3の光源光がライトガイドLG2により導光され、第3の光源光による第3の照射光LT3が、ライトガイドLG2からLG2に交差(直交)する方向に出射される。そして受光部RU2は、第3の照射光LT3が対象物OBにより反射されることによる第3の反射光LR3を受光する。
一方、光源部LS4が発光すると、光源部LS4からの第4の光源光がライトガイドLG2により導光され、第4の光源光による第4の照射光LT4が、ライトガイドLG2からLG2に交差(直交)する方向に出射される。そして受光部RU2は、第4の照射光LT4が対象物OBにより反射されることによる第4の反射光LR4を受光する。
具体的には光源部LS3、LS4は、制御部60の制御により交互に発光する。受光部RU2は、光源部LS3、LS4が交互に発光することによる反射光LR3、LR4を受光し、その受光結果SR2を検出部50に出力する。そして検出部50は、受光部RU2での受光結果SR2に基づいて対象物OBのX座標を検出する。
図9(A)、図9(B)は、ライトガイドLG1、LG2が出射する照射光LT1〜LT4の強度分布の設定例である。
図9(A)のLID1は、図8(A)のライトガイドLG1が、光源部LS1からの光源光に基づき出射する照射光LT1の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT1の強度は、光源部LS1からのY方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。
図9(A)のLID2は、図8(A)のライトガイドLG1が、光源部LS2からの光源光に基づき出射する照射光LT2の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT2の強度は、光源部LS2からのY方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。
図9(B)のLID3は、図8(B)のライトガイドLG2が、光源部LS3からの光源光に基づき出射する照射光LT3の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT3の強度は、光源部LS3からのX方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。
図9(B)のLID4は、図8(B)のライトガイドLG2が、光源部LS4からの光源光に基づき出射する照射光LT4の強度分布の例である。同図に示すように照射光LT4の強度は、光源部LS4からのX方向での距離が遠ざかるにつれて、徐々に低くなっている。
図9(A)、図9(B)に示すような照射光強度分布を形成することで、本実施形態の第2の構成例では、対象物OBのX、Y座標を検出している。即ち図9(A)のように光源部LS1、LS2を交互に発光させて照射光強度分布LID1、LID2を交互に形成することで、対象物OBのY座標を検出する。また図9(B)のように光源部LS3、LS4を交互に発光させて照射光強度分布LID3、LID4を交互に形成することで、対象物OBのX座標を検出する。この場合の検出原理は、図4(C)で説明した第1の構成例での検出原理と同様であるため、詳しい説明は省略する。
また第2の構成例では、図6(A)、図6(B)の信号波形例の検出期間TD1において、ライトガイドLG1の両端に設けられた光源部LS1、LS2が交互に発光する。これにより、対象物のY座標が検出される。そして同じ検出期間TD1において、ライトガイドLG2の両端に設けられた光源部LS3、LS4も交互に発光する。これにより、対象物のX座標が検出される。即ち同じ検出期間TD1において、X座標とY座標の両方が検出される。そして検出期間TD2では、例えば光源部LS4が補償用光源部として代用され、対象物OBのZ方向での位置が検出されることになる。
以上のように第2の構成例においても、第1の構成例と同様に、X座標とY座標を同時に検出することが可能になり、データのサンプリングレートを向上できる。また、低消費電力化のために駆動周波数を低くしても、位置データ等のサンプリングレートについては、図5(A)、図5(B)の比較例と同じ速度に維持することが可能になる。従って、比較例に比べて低消費電力化を容易に実現できるようになる。また光源部の1つを補償用光源部として代用して、Z座標範囲に対象物が存在するか否かを検出したり、対象物の大まかなZ座標についても検出できるようになる。従って、専用の補償用光源部を設けなくても、Z方向での位置検出が可能になり、部品点数等の削減が可能になり、低コスト化等を図れる。
5.第3の構成例
図10(A)、図10(B)に本実施形態の第3の構成例の光学式検出装置及びこれを用いた表示装置や電子機器の構成例を示す。図10(A)、図10(B)は本実施形態の光学式検出装置を、液晶プロジェクター或いはデジタル・マイクロミラー・デバイスと呼ばれる投写型表示装置(プロジェクター)に適用した場合の例である。図10(A)、図10(B)では、互いに交差する軸をX軸、Y軸、Z軸(広義には第1、第2、第3の座標軸)としている。具体的には、X軸方向を横方向とし、Y軸方向を縦方向とし、Z軸方向を奥行き方向としている。
本実施形態の第3の構成例の光学式検出装置は、第1、第2の照射部EU1、EU2と第1、第2の受光部RU1、RU2と検出部50を含む。また制御部60を含むことができる。また本実施形態の表示装置(電子機器)は、光学式検出装置とスクリーン20(広義には表示部)を含む。更に表示装置(電子機器)は画像投射装置10(広義には画像生成装置)を含むことができる。
なお、本実施形態の光学式検出装置、表示装置、電子機器は図10(A)、図10(B)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また図10(A)、図10(B)は、第3の構成例の光学式検出装置を用いた表示装置や電子機器の例を示しているが、図1、図7の第1、第2の構成例の光学式検出装置を用いて、図10(A)、図10(B)の表示装置や電子機器を構成してもよい。また本実施形態の光学式検出装置は、図10(A)に示す投写型表示装置には限定されず、各種の電子機器に搭載される様々な表示装置に適用できる。また本実施形態の光学式検出装置を適用できる電子機器としては、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション装置、券売機、携帯情報端末、デジタルサイネージ機器、或いは銀行の端末などの様々な機器を想定できる。この電子機器は、例えば画像を表示する表示部(表示装置)や、情報を入力するための入力部や、入力された情報等に基づいて各種の処理を行う処理部などを含むことができる。
画像投射装置10は、筺体の前面側に設けられた投射レンズからスクリーン20に向けて画像表示光を拡大投射する。具体的には画像投射装置10は、カラー画像の表示光を生成して、投射レンズを介してスクリーン20に向けて出射する。これによりスクリーン20の表示エリアARDにカラー画像が表示されるようになる。
本実施形態の光学式検出装置は、図10(B)に示すようにスクリーン20の前方側(Z軸方向側)に設定された検出領域RDETにおいて、ユーザーの指やタッチペンなどの対象物を光学的に検出する。
次に、第3の構成例による対象物の検出手法について詳細に説明する。図11は、図10(A)の照射部EU1の構成例を示す図である。照射部EU1は、光源部LS1、LS2と、ライトガイドLG1と、照射方向設定部LE1を含む。また反射シートRS1を含む。そして照射方向設定部LE1はプリズムシートPS1及びルーバーフィルムLF1を含む。なお、照射部EU2の構成も照射部EU1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
光源部LS1、LS2は、LED(発光ダイオード)等の発光素子を有し、交互に発光する。なお、照射部EU1においては、光源部LS1、LS2は第1の発光波長λ1で発光するが、照射部EU2においては光源部は第2の発光波長λ2で発光する。
ライトガイドLG1(導光部材)は、光源部LS1からの光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光するものであり、その形状は曲線形状になっている。具体的にはライガイドLG1は円弧形状になっている。なお図11ではライトガイドLG1はその中心角が180度の円弧形状になっているが、中心角が180度よりも小さい円弧形状であってもよい。
ライトガイドLG1の外周側(D1側)及び内周側(D2側)の少なくとも一方には、ライトガイドLG1からの光源光の出光効率を調整するための加工(シルク印刷方式、成型方式、或いは溝加工方式等)が施されている。
プリズムシートPS1とルーバーフィルムLF1により実現される照射方向設定部LE1(照射光出射部)は、ライトガイドLG1の外周側(D1側)に設けられ、ライトガイドLG1の外周側(外周面)から出射される光源光を受ける。そして曲線形状(円弧形状)のライトガイドLG1の内周側から外周側へと向かう方向に照射方向が設定された照射光LT1又はLT2を出射する。即ち、ライトガイドLG1の外周側から出射される光源光の方向を、ライトガイドLG1の例えば法線方向(半径方向)に沿った照射方向に設定(規制)する。これにより、ライトガイドLG1の内周側(D2側)から外周側(D1側)に向かう方向に、照射光LT1又はLT2が放射状に出射されるようになる。例えばプリズムシートPS1は、ライトガイドLG1の外周側から低視角で出射される光源光の方向を、法線方向側に立ち上げて、出光特性のピークが法線方向になるように設定する。またルーバーフィルムLF1は、法線方向以外の方向の光(低視角光)を遮光(カット)する。なお、照射方向設定部LE1に拡散シート等を設けてよい。また反射シートRS1は、ライトガイドLG1の内周側に設けられる。このように反射シートRS1を内周側に設けることで、外周側への光源光の出光効率を改善できる。
そして光源部LS1が、ライトガイドLGの一端側(D3側)の光入射面に対して光源光を出射することで、第1の照射光強度分布LID1が対象物の検出領域に形成される。この第1の照射光強度分布LID1は、ライトガイドLG1の一端側から他端側に向かうにつれて照射光LT1の強度が低くなる強度分布である。即ち図11において照射光LT1のベクトルの大きさが強度(照度)を表しており、ライトガイドLG1の一端側(D3側)では照射光LT1の強度は最も大きく、他端側(D4側)では強度は最も小さい。そしてライトガイドLG1の一端側から他端側に向かうにつれて、照射光LT1の強度は単調減少している。
一方、第2の光源部LS2が、ライトガイドLG1の他端側(D4側)の光入射面に対して第2の光源光を出射することで、第2の照射光強度分布LID2が検出領域に形成される。この第2の照射光強度分布LID2は、第1の照射光強度分布LID1とは強度分布が異なり、ライトガイドLG1の他端側から一端側に向かうにつれて照射光LT2の強度が低くなる強度分布である。即ち、ライトガイドLG1の他端側(D4側)では照射光LT2の強度は最も大きく、一端側(D3側)では強度は最も小さい。そして他端側から一端側に向かうにつれて、照射光LT2の強度は単調減少している。
このような照射光強度分布LID1、LID2を形成し、これらの強度分布の照射光による対象物の反射光を受光することで、環境光などの外乱光の影響を最小限に抑えた、より精度の高い対象物の検出が可能になる。
例えば図12(A)のE1は、図11の照射光強度分布LID1において、照射光LT1の照射方向の角度と、その角度での照射光LT1の強度との関係を示す図である。一方、図12(A)のE2は、図11の照射光強度分布LID2において、照射光LT2の照射方向の角度と、その角度での照射光LT2の強度との関係を示す図である。
そして図12(B)に示すように、角度θ1の第1の方向DDB1に対象物OBが存在したとする。すると、図11の光源部LS1が発光することで照射光強度分布LID1を形成した場合(E1の場合)には、図12(A)に示すように、DDB1(角度θ1)の方向に存在する対象物OBの位置での強度はINTaになる。一方、図11の光源部LS2が発光することで照射光強度分布LID2を形成した場合(E2の場合)には、DDB1の方向に存在する対象物OBの位置での強度はINTbになる。
従って、これらの強度INTa、INTbの関係を求めることで、対象物OBの位置する方向DDB1(角度θ1)を特定できる。なお、強度INTa、INTbの関係を求める手法は、前述の式(1)〜(11)で説明した手法と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図13は、第3の構成例の全体的な構成を示す図である。照射部EU1は、第1の光源部LS1と第2の光源部LS2と第1のライトガイドLG1を含む。照射部EU2は、第3の光源部LS3と第4の光源部LS4と第2のライトガイドLG2を含む。これらの照射部EU1、EU2は、対象物OBの検出領域RDETの面に沿った方向(X軸方向)において所与の距離DSだけ離れて配置される。
ライトガイドLG1は、光源部LS1からの第1の光源光が一端側の光入射面に入射された場合には、第1の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、照射方向によって強度が異なる第1の照射光を、対象物OBの検出領域に出射する。また光源部LS2からの第2の光源光が他端側の光入射面に入射された場合には、第2の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、照射方向によって強度が異なる第2の照射光を、検出領域に出射する。
ライトガイドLG2は、光源部LS3からの第3の光源光が一端側の光入射面に入射された場合には、第3の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、照射方向によって強度が異なる前記第3の照射光を、検出領域に出射する。また光源部LS4からの第4の光源光が他端側の光入射面に入射された場合には、第4の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、照射方向によって強度が異なる第4の照射光を、検出領域に出射する。
そして受光部RU1は、照射部EU1から出射された第1の照射光が対象物OBに反射されることによる第1の反射光と、照射部EU1から出射された第2の照射光が対象物OBに反射されることによる第2の反射光を受光する。
一方、受光部RU2は、照射部EU2から出射された第3の照射光が対象物OBに反射されることによる第3の反射光と、照射部EU2から出射された第4の照射光が対象物OBに反射されることによる第4の反射光を受光する。
そして検出部50は、受光部RU1での第1の受光結果に基づいて、照射部EU1に対する対象物OBの方向を第1の方向DDB1(θ1)として検出する。また受光部RU2での第2の受光結果に基づいて、照射部EU2に対する対象物OBの方向を第2の方向DDB2(θ2)として検出する。そして検出された第1の方向DDB1及び第2の方向DDB2と、照射部EU1とEU2の間の距離DSとに基づいて、対象物OBの位置情報(X、Y座標)を検出する。
なお図13のPE1、PE2は、照射部EU1、EU2の配置位置であり、例えばライトガイドLG1、LG2の円弧形状の中心位置である。そして、例えば第1の方向DDB1は、照射部EU1の配置位置PE1と対象物OBの位置POBを結ぶ方向であり、第2の方向DDB2は、照射部EU2の配置位置PE2と対象物OBの位置POBを結ぶ方向である。
図10(A)の制御部60は、検出期間において、照射部EU1が有する光源部LS1、LS2を交互に発光させる制御を行う。受光部RU1は、光源部LS1、LS2からの光源光に基づく第1、第2の反射光を受光し、検出部50は、受光部RU1での受光結果に基づいて、照射部EU1に対する対象物OBの方向を第1の方向DDB1として検出する。
また制御部60は、同じ検出期間において、照射部EU2が有する光源部LS3、LS4を交互に発光させる制御を行う。受光部RU2は、光源部LS3、LS4からの光源光に基づく第3、第4の反射光を受光し、検出部50は、受光部RU2での受光結果に基づいて、照射部EU2に対する対象物OBの方向を第2の方向DDB2として検出する。そして、これらの第1、第2の方向DDB1、DDB2から、対象物OBの位置情報を検出する。
以上の第3の構成例の光学式検出装置によれば、曲線形状のライトガイドを用いることで、角度のセンシングが可能になる。そしてライトガイドが曲線形状になっているため、照射光を放射状に出射することができ、直線形状のライトガイド等を用いる手法に比べて、狭い設置面積で広い範囲での対象物の検出が可能になる。
また第3の構成例の光学式検出装置によれば、例えば図5(A)のように検出領域の4隅に光源部を配置する手法等に比べて、検出システムのコンパクト化を図れる。そして表示エリアの上側に2つの照射部を配置するだけで、対象物を検出できるため、機器の設置も容易になる。
また第3の構成例の光学式検出装置によれば、第1の方向と第2の方向を、同じ検出期間において同時に検出できる。従って、対象物の位置データのサンプリングレートの向上や低消費電力化も図れるようになる。
6.検出部
次に図14を用いて検出部50等の具体的な構成例について説明する。
駆動回路70は、光源部LS1(又はLS3)の発光素子LEDAと光源部LS2(又はLS4)の発光素子LEDBを駆動する。この駆動回路70は、可変抵抗RA、RBとインバーター回路IV(反転回路)を含む。可変抵抗RAの一端及びインバーター回路IVには、制御部60から矩形波形の駆動信号SDRが入力される。可変抵抗RAは、信号SDRの入力ノードN1と、発光素子LEDAのアノード側のノードN2の間に設けられる。可変抵抗RBは、インバーター回路IVの出力ノードN3と、発光素子LEDBのアノード側のノードN4の間に設けられる。発光素子LEDAはノードN2とGND(VSS)の間に設けられ、発光素子LEDBはノードN4とGNDの間に設けられる。
そして駆動信号SDRがHレベルである第1の発光期間では、可変抵抗RAを介して発光素子LEDAに電流が流れて、発光素子LEDAが発光する。これにより図4(A)、図9(A)、図11に示すような照射光強度分布LID1が形成される。
一方、駆動信号SDRがLレベルである第2の発光期間では、可変抵抗RBを介して発光素子LEDBに電流が流れて、発光素子LEDBが発光する。これにより図4(A)、図9(A)、図11に示すような照射光強度分布LID2が形成される。従って、光源部LS1、LS2(LS3、LS4)を交互に点灯させて、照射光強度分布LID1、LID2(LID3、LID4)を交互に形成できるようになる。
受光部RU(RU1又はRU2)は、フォトダイオード等により実現される受光素子PHDと、電流・電圧変換用の抵抗R1を含む。そして第1の発光期間では、発光素子LEDAからの光による対象物OBの反射光が受光素子PHDに入射されて、抵抗R1及び受光素子PHDに電流が流れ、ノードN5に電圧信号が発生する。一方、第2の発光期間では、発光素子LEDBからの光による対象物OBの反射光が受光素子PHDに入射されて、抵抗R1及び受光素子PHDに電流が流れ、ノードN5に電圧信号が発生する。
検出部50は、増幅部52、スイッチ回路SW、比較部54、判定部56を含む。
増幅部52は、受光部RUからの電圧信号を増幅する。スイッチ回路SWは、駆動信号SDRがHレベルになる第1の発光期間では、増幅部52の出力ノードN6を、比較部54の反転入力側(−)のノードN7に接続する。一方、駆動信号SDRがLレベルになる第2の発光期間では、増幅部52の出力ノードN6を、比較部54の非反転入力側(+)のノードN8に接続する。比較部54は、ノードN7の電圧信号(実効電圧)とノードN8の電圧信号(実効電圧)を比較する。
そして制御部60は、比較部54でのノードN7、N8の電圧信号(実効電圧)の比較結果に基づいて、駆動回路70の可変抵抗RA、RBの抵抗値を制御する。判定部56は、制御部60での可変抵抗RA、RBの抵抗値の制御結果(電流制御情報)に基づいて、対象物の位置の判定処理を行う。
本実施形態では図14の検出部50等により、上述した式(6)、(7)で説明した制御を実現する。即ち、第1の発光期間での受光素子PHDの検出受光量をGaとし、第2の発光期間での受光素子PHDの検出受光量をGbとすると、この検出受光量の比Ga/Gbが1になるように、制御部60は、比較部54での比較結果に基づいて可変抵抗RA、RBの抵抗値を制御する。
即ち制御部60は、光源部LS1が発光する第1の発光期間における受光部RUでの検出受光量Gaと、光源部LS2が発光する第2の発光期間における受光部RUでの検出受光量Gbとが等しくなるように、光源部LS1、LS2の発光制御を行う。
例えば第1の発光期間での検出受光量Gaの方が第2の発光期間TBでの検出受光量Gbよりも大きかった場合には、制御部60は、可変抵抗RAの抵抗値を大きくして、発光素子LEDAに流れる電流値が小さくなるように制御する。また可変抵抗RBの抵抗値を小さくして、発光素子LEDBに流れる電流値が大きくなるように制御する。これにより、第1の発光期間での受光素子PHDの検出受光量Gaが小さくなる一方で、第2の発光期間での受光素子PHDの検出受光量Gbが大きくなり、Ga/Gb=1になるように制御される。
一方、第2の発光期間での検出受光量Gbの方が第1の発光期間での検出受光量Gaよりも大きかった場合には、制御部60は、可変抵抗RAの抵抗値を小さくして、発光素子LEDAに流れる電流値が大きくするように制御する。また、可変抵抗RBの抵抗値を大きくして、発光素子LEDBに流れる電流値が小さくなるように制御する。これにより、第1の発光期間での受光素子PHDの検出受光量Gaが大きくなる一方で、第2の発光期間での受光素子PHDの検出受光量Gbが小さくなり、Ga/Gb=1になるように制御される。なおGa=Gbである場合には、可変抵抗RA、RBの抵抗値は変化させない。
このようにすれば、対象物の位置において、図4(C)、図12(A)の強度INTaとINTbが等しくなるように、光源部LS1、LS2の発光素子LEDA、LEDBの放出光量が制御される。そして、このような発光制御が行われている際の可変抵抗RA、RBの抵抗値等に基づいて、上述した式(6)〜(11)等で説明した手法により、対象物の位置や方向を検出する。このようにすれば、環境光等の外乱光の影響を最小限に抑えることが可能になり、対象物の位置の検出精度を向上することが可能になる。
なお本実施形態の発光制御手法は図14で説明した手法に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば図14の発光素子LEDBを参照用光源部の発光素子として用いる手法を採用してもよい。この参照用光源部は、例えば他の光源部(LS1、LS2、LS1〜LS4)に比べて受光部RUから近い距離に配置されたり、受光部RUと同じ筺体内に配置されることで、周囲光(外乱光、対象物からの反射光等)の入射が規制されるように配置設定される光源部である。そして制御部60が、第1の期間において光源部LS1と図示しない参照用光源部を交互に発光させ、受光部RUでの検出受光量が等しくなるように、光源部LS1と参照用光源部の発光制御を行う。また第2の期間において第2の光源部LS2と参照用光源部を交互に発光させ、受光部RUでの検出受光量が等しくなるように、第2の光源部LS2と参照用光源部の発光制御を行う。このようにすれば、光源部LS1が発光する第1の発光期間での検出受光量と、第2の光源部LS2が発光する第2の発光期間での検出受光量とが、参照用光源部を介して実質的に等しくなるように、発光制御が行われるようになる。
7.発光波長
図15(A)、図15(B)に光源部LS1〜LS4の発光素子の波長−相対強度の特性例を示す。図15(A)では発光波長であるピーク波長は850nmになっており、図15(B)ではピーク波長は940nmになっている。例えば光源部LS1、LS2の発光素子としては図15(A)の特性の素子が用いられ、光源部LS3、LS4の発光素子としては図15(B)の特性の素子が用いられる。但し、光源部LS3、LS4の発光素子として図15(A)の特性の素子が用い、光源部LS1、LS2の発光素子として図15(B)の特性の素子が用いてもよい。
また発光素子の発光波長には製造変動等によるバラツキが存在するため、光源部LS1、LS2の発光波長λ1は、厳密に850nmに等しい必要はなく、例えば850nm±30nm(或いは850nm±20nm)の範囲内であればよい。また、光源部LS3、LS4の発光波長λ2も、厳密に940nmに等しい必要はなく、例えば940nm±30nm(或いは940nm±20nm)の範囲内であればよい。
図15(C)、図15(D)は、受光部RU1、RU2の受光素子の波長−相対感度の特性例を示す。図15(C)ではピーク感度は850nmになっており、図15(D)ではピーク感度は950nmになっている。
図6(A)等のようなX座標とY座標の同時検出を容易化するためには、例えば光源部LS1、LS2からの光(λ1=850nm)に対しては、受光部RU1の感度を高く設定する一方で、受光部RU2の感度を低く設定することが望ましい。また光源部LS3、LS4からの光(λ2=940nm)に対しては、受光部RU2の感度を高く設定する一方で、受光部RU1の感度を低く設定することが望ましい。
そこで受光部RU1においては図16(A)に示すようなローパスフィルターを設けて、例えば900nm以上の波長の光(λ1とλ2の中間の波長以上の光)をカットすることが望ましい。また受光部RU2においては図16(B)に示すようなハイパスフィルターを設けて、例えば900nm以下の波長の光(λ1とλ2の中間の波長以下の光)をカットすることが望ましい。
このようにすれば、例えば光源部LS3、LS4からのλ2=940nmの光に対しては、受光部RU1の感度が十分に低くなる。また光源部LS1、LS2からのλ1=850nmの光に対しては、受光部RU2の感度が十分に低くなる。これにより、図6(A)等のようなX座標とY座標の同時検出を容易に実現することが可能になる。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また光学式検出装置、表示装置、電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
LS1〜LS4 第1〜第4の光源部、RU1、RU2 第1、第2の受光部、
LG1〜LG4 第1〜第4のライトガイド、RDET 検出領域、
SL1〜SL4 発光制御信号、SR1、SR2 第1、第2の受光結果、
LT1〜LT4 第1〜第4の照射光、LR1〜LR4 第1〜第4の反射光、
LID1〜LID4 第1〜第4の照射光強度分布、
EU1、EU2 第1、第2の照射部、ARD 表示エリア、
RS1、RS2 反射シート、PS1、PS2 プリズムシート、
LF1、LF2 ルーバーフィルム、LE1、LE2 照射方向設定部、
10 画像投射装置、20 スクリーン、50 検出部、52 増幅部、
54 比較部、56 判定部、60 制御部、62 駆動周波数設定部、70 駆動回路

Claims (14)

  1. 第1の発光波長の第1の光源光を出射する第1の光源部と、
    前記第1の発光波長の第2の光源光を出射する第2の光源部と、
    前記第1の発光波長とは異なる第2の発光波長の第3の光源光を出射する第3の光源部と、
    前記第2の発光波長の第4の光源光を出射する第4の光源部と、
    前記第1の光源光による第1の照射光が対象物に反射することによる第1の反射光と、前記第2の光源光による第2の照射光が前記対象物に反射することによる第2の反射光を受光する第1の受光部と、
    前記第3の光源光による第3の照射光が前記対象物に反射することによる第3の反射光と、前記第4の光源光による第4の照射光が前記対象物に反射することによる第4の反射光を受光する第2の受光部と、
    前記第1の受光部での第1の受光結果と前記第2の受光部での第2の受光結果とに基づいて、前記対象物の位置特定情報を検出する検出部と、
    を含むことを特徴とする光学式検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記検出部は、
    検出期間において前記第1の受光部が前記第1の反射光、前記第2の反射光を受光することにより取得された前記第1の受光結果と、前記検出期間において前記第2の受光部が前記第3の反射光、前記第4の反射光を受光することにより取得された前記第2の受光結果とに基づいて、前記対象物の前記位置特定情報を検出することを特徴とする光学式検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記検出期間において前記第1の光源部と前記第2の光源部を交互に発光させる制御を行うと共に、前記検出期間において前記第3の光源部と前記第4の光源部を交互に発光させる制御を行う制御部を含むことを特徴とする光学式検出装置。
  4. 請求項1において、
    前記第1の光源部、前記第2の光源部、前記第3の光源部、前記第4の光源部を発光させる制御を行う制御部を含み、
    前記検出部は、
    前記位置特定情報として、前記対象物の検出領域に沿った面でのX、Y座標を検出し、
    前記制御部は、
    第1の検出期間において、前記第1の光源部、前記第2の光源部、前記第3の光源部、前記第4の光源部を、前記X、Y座標を検出するための光源部として発光させる制御を行い、
    第2の検出期間において、前記第1の光源部及び前記第2の光源部の第1のペアと前記第3の光源部及び前記第4の光源部の第2のペアのうちの一方のペアの光源部を、Z座標方向での前記対象物の位置を検出するための補償用光源部として発光させる制御を行うことを特徴とする光学式検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    一端側の光入射面に入射された前記第1の光源部からの前記第1の光源光を導光し、前記第1の光源光に対応する前記第1の照射光を、前記対象物の検出領域に出射する第1のライトガイドと、
    一端側の光入射面に入射された前記第2の光源部からの前記第2の光源光を導光し、前記第2の光源光に対応する前記第2の照射光を、前記検出領域に出射する第2のライトガイドと、
    一端側の光入射面に入射された前記第3の光源部からの前記第3の光源光を導光し、前記第3の光源光に対応する前記第3の照射光を、前記検出領域に出射する第3のライトガイドと、
    一端側の光入射面に入射された前記第4の光源部からの前記第4の光源光を導光し、前記第4の光源光に対応する前記第4の照射光を、前記検出領域に出射する第4のライトガイドと、
    を含み、
    前記第1の受光部は、
    前記第1のライトガイドから出射された前記第1の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第1の反射光と、前記第2のライトガイドから出射された前記第2の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第2の反射光を受光し、
    前記第2の受光部は、
    前記第3のライトガイドから出射された前記第3の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第3の反射光と、前記第4のライトガイドから出射された前記第4の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第4の反射光を受光することを特徴とする光学式検出装置。
  6. 請求項5において、
    前記第1のライトガイドと前記第2のライトガイドは、前記検出領域を挟んで対向して設けられ、
    前記第3のライトガイドと前記第4のライトガイドは、前記検出領域を挟んで対向して設けられることを特徴とする光学式検出装置。
  7. 請求項6において、
    前記第1のライトガイドは、前記第1のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第1の強度分布の前記第1の照射光を出射し、
    前記第2のライトガイドは、前記第2のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第2の強度分布の前記第2の照射光を出射し、
    前記第3のライトガイドは、前記第3のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第3の強度分布の前記第3の照射光を出射し、
    前記第4のライトガイドは、前記第4のライトガイドからの距離が遠ざかるにつれて強度が低くなる第4の強度分布の前記第4の照射光を出射し、
    前記第1のライトガイドと前記第2のライトガイドは、前記第1の強度分布の前記第1の照射光と前記第2の強度分布の前記第2の照射光を交互に出射し、
    前記第3のライトガイドと前記第4のライトガイドは、前記第3の強度分布の前記第3の照射光と前記第4の強度分布の前記第4の照射光を交互に出射することを特徴とする光学式検出装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1の光源部からの前記第1の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第1の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第1の光源光に対応する前記第1の照射光を、前記対象物の検出領域に出射し、前記第2の光源部からの前記第2の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第2の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第2の光源光に対応する前記第2の照射光を、前記検出領域に出射する第1のライトガイドと、
    前記第3の光源部からの前記第3の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第3の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第3の光源光に対応する前記第3の照射光を、前記検出領域に出射し、前記第4の光源部からの前記第4の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第4の光源光を導光経路に沿って導光し、前記第4の光源光に対応する前記第4の照射光を、前記検出領域に出射する第2のライトガイドと、
    を含み、
    前記第1の受光部は、
    前記第1のライトガイドから出射された前記第1の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第1の反射光と、前記第1のライトガイドから出射された前記第2の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第2の反射光を受光し、
    前記第2の受光部は、
    前記第2のライトガイドから出射された前記第3の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第3の反射光と、前記第2のライトガイドから出射された前記第4の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第4の反射光を受光することを特徴とする光学式検出装置。
  9. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1の光源部、前記第2の光源部、第1のライトガイドを有する第1の照射部と、
    前記第3の光源部、前記第4の光源部、第2のライトガイドを有する第2の照射部と、
    を含み、
    前記第1の照射部の前記第1のライトガイドは、
    前記第1の光源部からの前記第1の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第1の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第1の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第1の照射光を、前記対象物の検出領域に出射し、前記第2の光源部からの前記第2の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第2の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第2の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第2の照射光を、前記検出領域に出射し、
    前記第2の照射部の前記第2のライトガイドは、
    前記第3の光源部からの前記第3の光源光が一端側の光入射面に入射された場合に、前記第3の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第3の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第3の照射光を、前記検出領域に出射し、前記第4の光源部からの前記第4の光源光が他端側の光入射面に入射された場合に、前記第4の光源光を曲線形状の導光経路に沿って導光し、前記第4の光源光に対応する、照射方向によって強度が異なる前記第4の照射光を、前記検出領域に出射し、
    前記第1の受光部は、
    前記第1の照射部から出射された前記第1の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第1の反射光と、前記第1の照射部から出射された前記第2の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第2の反射光を受光し、
    前記第2の受光部は、
    前記第2の照射部から出射された前記第3の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第3の反射光と、前記第2の照射部から出射された前記第4の照射光が前記対象物に反射されることによる前記第4の反射光を受光することを特徴とする光学式検出装置。
  10. 請求項9において、
    前記検出部は、
    前記第1の受光部での前記第1の受光結果に基づいて、前記第1の照射部に対する前記対象物の方向を第1の方向として検出し、前記第2の受光部での前記第2の受光結果に基づいて、前記第2の照射部に対する前記対象物の方向を第2の方向として検出し、検出された前記第1の方向及び前記第2の方向と、前記第1の照射部と前記第2の照射部の間の距離とに基づいて、前記対象物の位置情報を検出することを特徴とする光学式検出装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記第1の発光波長及び前記第2の発光波長のいずれか一方は850nm±30nmの波長であり、他方は940nm±30nmの波長であることを特徴とする光学式検出装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    第1のモードでは、前記第1の光源部、前記第2の光源部、前記第3の光源部、前記第4の光源部を発光させるための駆動周波数を第1の周波数に設定し、第2のモードでは、前記駆動周波数を前記第1の周波数よりも低い第2の周波数に設定する駆動周波数設定部を含むことを特徴とする光学式検出装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の光学式検出装置を含むことを特徴とする表示装置。
  14. 請求項1乃至12のいずれかに記載の光学式検出装置を含むことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101732957B1 (ko) * 2015-09-22 2017-05-08 주식회사 에이에프오 광학식 터치스크린의 펜 종류 및 방향 인식 장치
JP2018180850A (ja) * 2017-04-11 2018-11-15 アルパイン株式会社 表示装置

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