JP5493893B2 - 厚板鋼板の熱間プレス成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、厚板鋼板の熱間プレス成形において、鋼板の板厚方向に強度を変化させた成形部品を形成する方法に関するものである。
一般に、厚板の鋼板を各種の曲面を有する部品に成形する場合には大型のプレス成形機を用いて加工される。従来、この種の曲面加工は、特許文献1や特許文献2に記載のプレス成形型のように、被加工材を金型で挟んで成形する。板厚が薄い場合には冷間で加工されるが板厚が大きくなるとプレスの加圧力が不足するために、特許文献3にあるように鋼板を加熱したうえで熱間プレス成形を行うのが通常である。
ところで、近年、船舶や送風機に代表されるような大型タンクなどの容器や、回転機械おいては、省エネルギーやCO削減のニーズから軽量化が望まれるとともに、破損に至るような特異な負荷が加わった際にも不安定破壊である脆性破壊に至りにくいといった破壊特性、即ち高靱性が鋼板部材として要求されている。
鋼板の軽量化には、一般に高強度化が必要で、高強度化を達成するための一つの手法として自動車用薄板鋼板などにおいては、予め加熱炉によって所定の温度に加熱された鋼板を成形用金型のダイス上に載置した状態でポンチを下死点まで降下し、その状態を保持したまま成形用金型の内部に冷媒を供給することで鋼板を一定時間急冷する熱間プレス形成方法を採用している(特許文献4)。この急冷による焼き入れによって鋼板の組織がマルテンサイトに変化することで硬度が上昇し、成形品の強度を大幅に向上させることができる。
特開昭61−186125号公報 特開昭59−163033号公報 特開平1−133622号公報 特開2005−169394号公報
しかしながら、前述の熱間プレス成形方法は、熱容量の小さい比較的薄い板厚の鋼板に適用が限定されている。特許文献4に示されるような熱間プレス方法を用いた場合鋼板の強度は上昇するものの、その一方で靱性が低下し脆く割れやすくなるため、大きな破損を回避できるような脆性破壊しにくい破壊特性という観点からみると、単純に鋼板の全厚さを高強度化することは好ましくないためである。したがって、厚板鋼板においては、鋼板の板厚方向に強度を変化させ、例えば成形部品の表層のみを高強度とし、高強度層の内側は脆性破壊しにくい靱性を有する成形部品を形成する方法の開発が望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、厚板鋼板において、鋼板の板厚方向に強度を変化させた成形部品を形成することを目的としている。
前記の目的を達成するための本発明は、熱間プレス成形時に鋼板に冷媒を供給して当該鋼板の成形と急冷を並行して行う急冷金型を用い、所定の温度に加熱された厚板鋼板を熱間プレス成形する方法であって、前記加熱された厚板鋼板を前記急冷金型に載置し、前記急冷金型を下死点で保持しながら前記厚板鋼板に冷媒を供給して前記厚板鋼板を急冷し、その後、前記急冷金型を下死点で保持した状態で前記冷媒の供給を制御することを特徴とし、前記冷媒の供給の制御とは、冷媒の供給を停止し所定の期間経過後再び冷媒の供給を行うこと、冷媒の供給流量を低減し所定の期間経過後に冷媒の供給流量を増加させること、又は冷媒の供給圧力を低減し所定の期間経過後に冷媒の供給圧力を増加させることのいずれかを、少なくとも一回以上繰り返すことをいう。
本発明者らは、厚板鋼板の熱間プレス成形において鋼板の板厚方向の冷却速度を制御できれば、例えば当該鋼板の表面のみを急冷して成形部品の表層のみを高強度とし、高強度層の内側は脆性破壊しにくい低強度とすることで必要な強度と靱性とを兼ね備えた成形部品を形成できる点に着目した。本発明はこの点に着目したものであり、本発明によれば、予め所定の温度に加熱した厚板鋼板に対して急冷金型を用いた熱間プレス成形を適用するにあたり、急冷金型を下死点で保持した状態で冷媒の供給を制御するので、鋼板の板厚方向における冷却速度を変化させることができる。そして、鋼板の板厚方向における冷却速度を制御することで、例えば鋼板の内部には焼き入れを行うことなく、鋼板の表層部のみに対して選択的に焼き入れを施すことが可能となる。これにより、鋼板の板厚方向において異なる強度を有する成形部品を作ることが可能となり、例えば鋼板の表層のみを高強度とし、表層の内側には靱性を持たせて脆性破壊に対する耐性を持たせた成形部品を製作するといったことが可能となる。
なお、前記冷媒は、前記厚板鋼板の上面か下面のいずれか一の面に対して供給してもよい。
前記厚板鋼板は、板厚が4mm以上で300mm未満の鋼板であってもよい。
前記厚板鋼板において冷媒が供給される部位を制御して冷却範囲を限定してもよい。
前記冷媒の供給制御は、前記厚板鋼板の表面温度、又は前記急冷金型における前記加熱された厚板鋼板と対向する面の温度の少なくともいずれか一方を計測し、当該計測結果に基づいて行ってもよい。
前記所定の温度は、A1変態点以上の温度であり、前記冷媒の供給の制御は、前記厚板鋼板の表面における温度がMs点以下となった後で、且つ前記厚板鋼板の厚み方向の全域にわたって室温以下の温度となる前に行われてもよい。かかる場合、前記所定の期間は、前記厚板鋼板においてMs点以下の温度となっていない部位を急冷しても当該部位にマルテンサイト変態が生じなくなる期間であってもよい。
本発明によれば、厚板鋼板の熱間プレス成形において、鋼板の板厚方向に強度を変化させた成形部品を形成することができる。
本実施の形態にかかる熱間プレス成形装置の構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかる熱間プレス成形装置の構成の概略を示す平面図である。 本発明の適用対象となる急冷金型のダイス表面の拡大図である。 本発明の適用対象となる急冷金型のダイスの説明図である。 本実施の形態にかかる熱間プレス成形装置により製作した成形部品の説明図である。 他の実施の形態にかかるポンチの説明図である。 他の実施の形態にかかるダイスの説明図である。 他の実施の形態にかかるダイスの説明図である。 他の実施の形態にかかるダイスの説明図である。 実施例にかかる成形部品の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は実施の形態にかかる熱間プレス成形装置1の構成の概略を示す側面図である。図2は実施の形態にかかる熱間プレス成形装置1の構成の概略を示す平面図である。
熱間プレス成形装置1は、加熱装置(図示せず)により所定の温度に加熱された平板状の鋼板Kが投入される投入ステージ10と、投入ステージ10に投入された鋼板Kの成形と急冷とを同時に行う成形急冷ステージ11と、熱間プレス成形装置1内で鋼板Kの搬送を行う搬送機構12と、熱間プレス成形装置1の制御を行う制御部13を有している。投入ステージ10及び成形急冷ステージ11は、鋼板Kの流れ方向H(図1のX方向正方向)に沿って順に基台14の上面に配置されている。
なお、本実施の形態における鋼板Kは、例えば板厚が4mm以上で300mm未満、質量%でC:0.05〜0.7%、Si:0.1〜1%、Mn:0.7〜2%、P:0.003〜0.1%、S:0.003〜0.1%を含有する鋼板である。熱間プレス前の鋼板を加熱するにあたっての目標温度は850℃以上1000℃以下である。
投入ステージ10は、一対の支持台20を有しており、夫々の支持台20の上面には、鋼板Kに予め施されたプレピアス孔Pとの間で位置決めを行うための位置決めピン21と、その上端で鋼板Kを支持する支持ピン22が設けられている。支持台20は、例えば平面視において矩形状に形成されており、長手方向が鋼板Kの流れ方向Hと一致するように基台14上に配置されている。
位置決めピン21は、例えば支持台20の中心位置に設けられ、支持ピン22は支持台20の長手方向に沿って位置決めピン21の両側に設けられている。支持ピン22の上端は、当該支持ピン22と鋼板Kとの間での接触面積を減らし熱の伝達が最小限となるように、鋼板Kの裏面と点接触する、例えば球状に形成されている。なお、投入ステージ10は必ずしも設置する必要は無く、投入ステージ10を省略して、直接成形急冷ステージ11に鋼板Kを投入してもよい。
成形急冷ステージ11には、鋼板Kの成形及び急冷を行う急冷金型30が設けられている。急冷金型30は、図1に示すように、下側の金型である下ダイス31と、上側の金型である上ダイス32を有している。上ダイス32は下ダイス31の鉛直上方に設けられ、図示しない昇降機構によって鉛直方向(図1のY方向)に上下動自在に構成されている。
下ダイス31には、下ダイス31の内部を貫通して鉛直上方に突出し、下ダイス31に対して摺動自在な位置決めピン33が設けられている。位置決めピン33は、図示しないばねを介して基台14の上面に支持されており、上ダイス32が下ダイス31に向かって降下する際に位置決めピン33を下方に押圧することで、位置決めピン33と共に鋼板Kが下方に押し下げられ、急冷金型30により鋼板Kの成形が行われるように構成されている。また、下ダイス31の内部には、当該下ダイス31の成形面31aの温度を連続的に測定する温度測定機構34が設けられている。温度測定機構34としては、例えば熱電対を用いることができる。温度測定機構34は制御部13と電気的に接続されている。なお、温度測定機構34は、後述する下ダイス31の成形面31aに設けられた凸部31bの先端に設けられており、熱間プレス成形時には、当該凸部31bと接触する鋼板Kの温度を測定することができる。
下ダイス31の成形面31aには、例えば図3及び図4に示すように、上ダイス32を下死点まで降下して鋼板Kを熱間プレス成形する際に鋼板Kの下面Ka対して冷媒を供給する冷媒供給口40と、供給された冷媒を吸引して下ダイス31の外部に排出する排気吸引口41が設けられている。下ダイス31の内部には、冷媒供給口40に連通する流路42が設けられ、流路42には冷媒供給管43が接続されている。排気吸引口41には、吸引管44が接続され、吸引管44は図示しない吸引機構に接続されている。なお、冷媒供給口40から供給された冷媒が排気吸引口41から円滑に排出されるように、排気吸引口41は大気圧以下であればよく、例えば吸引管44の排気吸引口41と反対側の端部を大気開放していれば、吸引機構は必ずしも設ける必要はない。冷媒供給管43には制御部13と電気的に接続された供給制御弁45が設けられ、制御部13は温度測定機構34の測定結果に基づいて供給制御弁45を制御し、冷媒供給口40への冷媒の供給を制御することができる。なお、本実施の形態における冷媒供給の制御とは、おもに冷媒の供給を制限することを意味し、例えば冷媒の供給と供給停止を繰り返すこと、冷媒の供給流量の低減と増加を繰り返すこと、又は冷媒の供給圧力の低減と増加を繰り返すことを指すが、本実施の形態においては、例えば冷媒の供給と供給停止を繰り返し行う場合について説明する。このような冷媒の供給制限を行うことで、下ダイス31上に載置された鋼板Kの下面Kaの冷却速度を低下させることができる。
また、下ダイス31の成形面31aには、一定の高さの独立した複数の凸部31bが鋼板Kと対向する領域の全面にわたって形成されている。これにより、上ダイス32によって鋼板Kの下面Kaが下ダイス31の成形面31aに接触する位置まで押し下げられた際に、複数の凸部31bの間の凹部、すなわち凸部31bにより成形面31aと鋼板Kの下面Kaとの間に形成される隙間に、冷媒供給口40から供給される冷媒を流し、鋼板Kの下面Kaを急冷することができる。冷媒供給口40から供給された冷媒は、排気吸引口41から吸引され排出される。なお、本実施の形態の冷媒としては、例えば水などを用いることができる。
上ダイス32の成形面32aには、下ダイス31の成形面31aと同様に、複数の凸部32bと、上ダイス32を下死点まで降下してめっき鋼板Kを熱間プレス成形する際にめっき鋼板Kに対して冷媒を供給する冷媒供給口60と、供給された冷媒を吸引して排出する排気吸引口61とが形成され、上ダイス32には冷媒供給口60に連通する冷媒の流路62と、流路に接続された冷媒供給管63と、排気吸引口61に接続された吸引管64と、冷媒供給管に設けられた供給制御弁65と、が設けられている。これにより、上ダイス32も下ダイス31と同様に、当該上ダイス32を下死点まで降下した際に鋼板Kを上面Kb側から急冷することができる。
搬送機構12は、図2に示すように、鋼板Kを把持する把持部12aと、把持部12aを支持し駆動機構(図示せず)により鋼板Kの流れ方向H及び流れ方向Hに直交する方向に沿って往復動自在で、且つ鉛直方向にも昇降自在に構成された一対の搬送支持体12bとを有している。搬送支持体12bは、投入ステージ10や成形急冷ステージ11などを挟み込むように、対向して配置されている。搬送機構12は、例えば投入ステージ10に載置された鋼板Kを把持部12aにより把持し、鋼板Kを把持した状態で一対の搬送支持体12b鉛直上方に移動し、次いで鋼板Kの流れ方向Hに沿って搬送支持体12bが成形急冷ステージ11側に移動し、位置決めピン33とプレピアス孔Pとの位置が合致した位置で搬送支持体12bが下降することで、鋼板Kを離し下ダイス31上に当該鋼板K載置することができる。
本実施の形態にかかる熱間プレス成形装置1は以上のように構成されており、次に本発明の熱間プレス成形の原理を簡単に説明する。
一般的に、鋼材はA1変態点以上に加熱することでオーステナイト組織の生成が始まり、A3変態点以上に加熱することでオーステナイト単体組織となる。そして、このオーステナイトをマルテンサイト変態の開始温度Ms点以下まで急冷する、いわゆる焼き入れを行うことで、強度の高いマルテンサイト組織が生成される。一方、鋼材を徐々に冷却すると、マルテンサイト組織よりも強度は低いが靱性の高いパーライト組織が生成される。
したがって、所定の厚みを有する厚板鋼板を熱間プレス成形する過程において、例えば厚板鋼板の表面に供給する冷媒を制御することで、当該厚板鋼板の表層部を急冷しつつ、表層部からの熱伝達によって冷却される厚板鋼板の内部を、マルテンサイト変態が生じない速度で徐々に冷却するようにすれば、当該厚板鋼板の表層にのみ焼き入れを行い、その内部には焼き入れを行わないことで、表層部分では要求される機械的強度を維持しつつ、その内部を、例えば脆性破壊に対する耐力を備えた高い靱性を有する成形部品を製作することができる。本発明は、この点に着目したものであり、次に、本実施の形態にかかる熱間プレス成形装置1による鋼板Kの熱間プレス成形について説明する。
先ず、加熱装置(図示せず)により予めA1変態点以上に加熱された鋼板Kが、図示しない受け渡し装置により投入ステージ10の支持ピン22上に載置される。次いで、投入ステージ10に載置された鋼板Kは、搬送機構12により成形急冷ステージ11へ搬送され、位置決めピン33により位置合わせが行われた後に下ダイス31上に載置される。
次いで、上ダイス32が下死点まで下降し、上ダイス32と下ダイス31により鋼板Kの成形が行われる。鋼板Kの成形と並行して、制御部13により供給制御弁45、65が開操作され、冷媒が冷媒供給口40、60を介して鋼板Kの上面Kb及び下面Kaに供給される。これにより、鋼板Kの上面Kb及び下面Kaに冷媒が直接供給され、鋼板Kの表層部が急速に冷却されるとともに、当該冷却された表層部からの熱伝達により鋼板Kの内部の温度も鋼板K固有の時定数に従って低下してゆく。
冷媒供給口40への冷媒供給を開始した後、温度測定機構34により検出される下ダイス31の成形面31aの温度、すなわち鋼板Kの下面Kaの温度が所定の温度以下、この場合例えばMs点以下の温度になると、制御部13により供給制御弁45、65が閉操作され冷媒の供給が停止される。このように、鋼板Kの下面Kaの温度がMs点以下となった時点で冷媒の供給を停止することで、鋼板Kの表層部はMs点以下に、所定の時定数に従って温度が低下する鋼板Kの内部の温度はMs点以上の状態となる。そして、鋼板Kの表層部の急冷が停止されることにより、鋼板Kの内部の冷却速度は、鋼板Kに冷媒が供給されていた場合と比較して更に低下し、例えばマルテンサイト変態が生じない速度で徐々に冷却される。
冷媒供給口40への冷媒の供給を停止して所定の時間経過した後、供給制御弁45、65を開操作して再び冷媒を供給し、鋼板Kの急冷を行う。なお、この場合の所定の時間は、例えば冷媒の供給を停止したことによりMs点以上の温度が維持されている鋼板Kの内部を再び鋼板Kを急冷することにより冷却しても、当該内部がマルテンサイト変態を生じなくなる時間である。そして、冷媒の供給再開により鋼板Kの厚み方向にわたってマルテンサイト変態の終了温度(Mf点)以下とすることで、例えば図5に示すように鋼板Kの表層部Sにおいては焼き入れが行われることで高強度化し、その一方で、鋼板Kの内部Tでは、例えばパーライト組織が生成され鋼板Kの表層部Sより低強度の部位が形成された成形部品Cを得ることができる。なお、冷媒の供給を停止している間に鋼板Kの内部Tが保有する熱により、鋼板Kの表層部Sの温度が一時的にMs点以上に復熱することも考えられるが、その場合、表層部Sは焼き戻しを受けて焼き戻しマルテンサイト組織となる。また、この間、鋼板Kの表層部Sの温度がMs点以上とならないように、供給制御弁45、46の開閉操作を断続的に繰り返すことで、鋼板Kが焼き戻されることを防止することもできる。
そして、鋼板Kの厚み方向にわたって冷却が完了すると、上ダイス32が上死点まで上昇し、鋼板Kの熱間プレス成形が終了する。熱間プレス成形が終了すると、成形後の鋼板Kは、例えば図示しない搬出装置によりが下ダイス31から取り除かれ、熱間プレス成形装置1から搬出される。この一連の熱間プレス成形が繰り返し行われる。
以上の実施の形態によれば、予め所定の温度に加熱した所定の板厚を有する鋼板Kに対して急冷金型30を用いた熱間プレス成形を適用するにあたり、急冷金型30を下死点で保持した状態で冷媒の供給を制御するので、鋼板Kの板厚方向における冷却速度を変化させることができる。そして、鋼板Kの板厚方向における冷却速度を制御することで、例えば鋼板Kの内部Tには焼き入れを行うことなく、鋼板Kの表層部Sのみに対して選択的に焼き入れを施すことが可能となる。これにより、鋼板Kの板厚方向において異なる強度を有する成形部品を作ることが可能となり、例えば鋼板Kの表層部Sのみを高強度とし、高強度である表層部Sの内側には靱性を持たせて脆性破壊に対する耐性を持たせた成形部品Cを製作するといったことが可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、下ダイス31と上ダイス32の両方に凸部31b、32bや冷媒供給口を設け、鋼板Kの上面Kbと下面Kaの両面から急冷を行ったが、冷媒の供給は上面Kbか下面Kaのいずれか一の面に対してのみ行ってもよく、例えば図6に示すように、その内部に成形面70aを冷却するための冷却管70bが連通する、従来から熱間プレス成形に用いられる上ダイス70を用いて鋼板Kの上面Kbを冷却するようにしてもよい。かかる上ダイス70を用いた場合、鋼板Kの上面Kbの冷却速度が低下するため、例えば、鋼板Kの下面Kaのみ高強度とし、それ以外の部位は低強度であるが高靱性である成形部品を製作することができる。
また、以上の実施の形態においては、凸部31b、32bは、下ダイス31及び上ダイス32における鋼板Kと対向する領域の全面にわたって形成されていたが、凸部31b、32bは必ずしも下ダイス31及び上ダイス32の全面に設ける必要はなく、例えば成形面31a、32aの所定の部位のみに凸部31b、32bを設けてもよい。かかる場合、鋼板Kの所望の部位について、その表層部Sのみを高強度な部位とすることができる。また、鋼板Kの一部分のみを急冷した場合、部分的に急冷された箇所と急冷が行われていない箇所と間で熱伝達が行われる領域が大きくなるため、冷媒の供給を停止した後に急冷された箇所において、例えばMs点温度以上に復熱させることが容易にとなる。かかる場合、鋼板Kに焼き戻しマルテンサイト組織を生成する場合などに用いることができる。
以上の実施の形態においては、冷媒の停止と停止後の供給をそれぞれ一度のみ行っていたが、冷媒の停止及び停止後の供給を複数回繰り返しおこなってもよい。また、上述の通り、冷媒の供給制御は、例えば冷媒の流量制御により行ってもよいし、冷媒の供給圧力の制御により行ってもよいし、これらを組み合わせて行ってもよい。冷媒の流量制御または圧力制御を行う場合、温度測定機構34による測定値に応じて、供給制御弁45の開度を適宜調整することで、より厳密に鋼板Kの冷却速度を制御することができる。なお、冷媒の圧力制御を行う場合、供給制御弁45は、冷媒供給管43ではなく、吸引管44に設けられる。また、冷媒の供給流量と供給圧力の制御を組み合わせて行う場合、例えば図7に示すように、下ダイス31の排気吸引口41に他の供給制御弁80を設けることで、例えば供給制御弁41によって冷媒供給口40に供給する冷媒の圧力を制御し、供給制御弁80により冷媒の流量を制御することで圧力と流量を同時に制御することができる。かかる場合、例えば冷媒の供給圧力を上昇させて冷媒としての水の飽和温度を上昇させることで、水の蒸発潜熱を低下させ、冷媒と鋼板Kの間での熱交換量を減らすことができるので冷却速度の制御を精度よく行うことができる。なお、図7は下ダイス31の場合を図示しているが、上ダイス32の場合の構成も同様である。
なお、以上の実施の形態においては、供給制御弁45を温度測定機構34の測定値に基づいて制御を行ったが、例えば冷媒の供給時間、供給温度、供給量、供給圧力などと鋼板Kの冷却速度との関係のデータを実験等により予め求めて制御部13に格納しておき、当該制御部13に格納されたデータに基づいて供給制御弁45の制御を行ってよい。
また、以上の実施の形態では、急冷金型30の下ダイス31及び上ダイス32にそれぞれ一の冷媒供給管43、63を設けていたが、例えば図8、図9に示すように、凸部90が形成された成形面を、当該凸部90と同じ高さの堰90aにより複数の区画Aに分割し、分割した各区画A毎に冷媒供給口91、吸引管92、供給制御弁93などをそれぞれ設けた急冷金型94を用いてもよい。係る場合、各区画A毎に独立して冷媒の供給を制御することで、冷媒が供給される部位を制御し、各区画A毎に鋼板Kの厚み方向の強度を変化させることができる。
実施例として、本発明にかかる熱間プレス成形装置1を用いて鋼板Kの板厚t、冷媒供給の制御パターンを変化させて、鋼板Kの下面Ka、上面Kbのいずれか、またはその両面に対して冷媒を供給して急冷する熱間プレス成形の確認試験を行った。なお、冷媒として20度の水を用い、冷媒供給の制御パターンとしては、冷媒の供給及び供給停止の繰り替えしにより行い、各試験毎に冷媒の供給時間、冷媒の停止時間及び冷媒の供給回数を変化させた。鋼板Kには、質量%でC:0.05〜0.7%、Si:0.1〜1%、Mn:0.7〜2%、P:0.003〜0.1%、S:0.003〜0.1%を含有する鋼であり、80g/m2のAlを主体とするめっきを施した板厚が4mm、30mm及び300mmのものを用いた。また、鋼板加熱後の初期温度Tiを950℃、金型の下死点における保持時間を3〜300秒で変化させ、図10に示すような、高さHが200mm、幅Wが200mmのハット形状の成形部品Cを製作した。
確認試験の結果を表1に示す。鋼板Kに対して直接冷媒を供給した面の硬度が450Hv以上で、且つ鋼板Kの内部の硬度が鋼板Kの下面Ka及び上面Kbの硬度よりHv30を超えて軟らかくなる場合を良好として、硬度の評価を○で示した。
また、比較用の従来技術として、急冷金型30を用いて板厚が2mmの薄板鋼板を熱間成形した場合を従来技術A、B、従来の上ダイス70及び上ダイス70と同様の構成の下ダイスを用いて30mmの厚板鋼板の熱間成形を行った場合を従来技術Cとして確認試験を行った。
Figure 0005493893
板厚2mmの鋼板Kを用いた従来技術Aにおいては、成形品の硬さは、Ka面、Kb面及び内部において等しく高強度なものとなっている。これは、板厚が2mmと薄く、3秒間の冷媒供給により鋼板Kの厚み方向の全面にわたって急冷され、鋼板Kが全てマルテンサイト組織となってしまったためである。また、従来技術Aと同様に板厚2mmの鋼板Kを用いた従来技術Bにおいては、1回目の冷媒供給時間を従来技術Aよりも短い0.5秒としたものの、0.5秒の冷媒供給であっても、やはり鋼板Kの厚み方向の全面にわたって急冷されてしまいっているため、成形品の硬さは、Ka面、Kb面及び内部において等しく高強度なものとなっている。従来の金型を用いた従来技術CではKa面、Kb面の硬さが内部に比べて共に若干増加しているものの、従来の金型による鋼板Kの冷却速度がマルテンサイト変態を得るほどに大きくないため、所望の強度を得られていない。
これに対して、実施例1〜5においては、一回目の冷媒を供給することで鋼板Kの表層の強度を高めると共に、一回目の冷媒供給後に冷媒の停止し、その状態で所定の時間維持することで鋼板Kの冷却速度を低下させているため、鋼板Kの表層においては焼き入れが行われ、鋼板の内部においては焼き入れを行うことなく低強度、高靱性の組織を生成することができ、これにより鋼板Kの厚み方向に任意の強度を有する成形部品を製作できることが確認できた。なお、実施例3においては、鋼板Kの下面Kaのみを上ダイス32を用いて急冷し、上面Kbについては上ダイス70と同様の構成の従来のダイスを用いて冷却した場合であるが、この場合も上ダイス32により急冷を行った下面Kaについては高強度で、急冷を行っていないその他の部位については低強度、高靱性な成形部品を製作できることが確認できた。
また、実施例4では、板厚4mmの鋼板Kを用いたが、冷媒供給時間を0.5秒とし、またその供給周期も短く制御することで、厚板としては比較的厚みの薄い4mmの鋼板Kにおいても鋼板の厚み方向に任意の強度を有する成形部品を製作できることが確認できた。
また、実施例5のように、鋼板Kの厚みが300mmと極厚の場合であっても、冷媒供給時間を30秒と、十分長い時間とし、またその供給周期も長くすることで鋼板の厚み方向に任意の強度を有する成形部品を製作できることが確認できた。
また、実施例6は、実施例1〜5と同様に急冷金型30を用いて鋼板Kの熱間プレス成形を行った場合であるが、実施例1〜5のように、冷媒の供給時間ではなく、温度測定機構34による温度の実測値に基づいて冷媒の供給及び停止を制御した場合の例であり、下面Kaの温度が400℃に達した時点で一端冷媒の供給を停止し、下面Kaの温度が600℃まで復熱した時点で冷媒の供給を再開して下面Kaの温度が200℃に到達するまで急冷を行った。この場合においても、実施例1〜5と同様に鋼板の厚み方向に任意の強度を有する成形部品を製作できることが確認できた。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、鋼板を連続的に熱間プレス成形する際に有用である。
1 熱間プレス成形装置
10 投入ステージ
11 成形急冷ステージ
12 搬送機構
13 制御部
14 基台
20 支持台
21 位置決めピン
22 支持ピン
30 急冷金型
31 下ダイス
31a 成形面
31b 凸部
32c 区画
32 上ダイス
32a 成形面
32b 凸部
33 位置決めピン
34 温度測定機構
40 冷媒供給口
41 排気吸引口
42 流路
43 冷媒供給管
44 吸引管
45 供給制御弁
60 冷媒供給口
61 排気吸引口
62 流路
63 冷媒供給管
64 吸引管
65 供給制御弁
70 上ダイス
70a 成形面
70b 冷却管
80 他の供給制御弁
90 凸部
91 冷媒供給口
92 吸引管
93 供給制御弁
94 急冷金型
K 鋼板
Ka 下面
Kb 上面
S 表層部
T 内部
C 成形部品
P プレピアス孔

Claims (9)

  1. 熱間プレス成形時に鋼板に冷媒を供給して当該鋼板の成形と急冷を並行して行う急冷金型を用い、所定の温度に加熱された厚板鋼板を熱間プレス成形する方法であって、
    前記加熱された厚板鋼板を前記急冷金型に載置し、前記急冷金型を下死点で保持しながら前記厚板鋼板に冷媒を供給して前記厚板鋼板を急冷し、
    その後、前記急冷金型を下死点で保持した状態で前記冷媒の供給を制御し、
    前記冷媒の供給の制御は、冷媒の供給を停止し、所定の期間経過後に再び冷媒の供給を行うことを少なくとも一回以上繰り返すことを特徴とする、厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  2. 熱間プレス成形時に鋼板に冷媒を供給して当該鋼板の成形と急冷を並行して行う急冷金型を用い、所定の温度に加熱された厚板鋼板を熱間プレス成形する方法であって、
    前記加熱された厚板鋼板を前記急冷金型に載置し、前記急冷金型を下死点で保持しながら前記厚板鋼板に冷媒を供給して前記厚板鋼板を急冷し、
    その後、前記急冷金型を下死点で保持した状態で前記冷媒の供給を制御し、
    前記冷媒の供給の制御は、冷媒の供給流量を低減し、所定の期間経過後に冷媒の供給流量を増加させることを少なくとも一回以上繰り返すことを特徴とする、厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  3. 熱間プレス成形時に鋼板に冷媒を供給して当該鋼板の成形と急冷を並行して行う急冷金型を用い、所定の温度に加熱された厚板鋼板を熱間プレス成形する方法であって、
    前記加熱された厚板鋼板を前記急冷金型に載置し、前記急冷金型を下死点で保持しながら前記厚板鋼板に冷媒を供給して前記厚板鋼板を急冷し、
    その後、前記急冷金型を下死点で保持した状態で前記冷媒の供給を制御し、
    前記冷媒の供給の制御は、冷媒の供給圧力を低減し、所定の期間経過後に冷媒の供給圧力を増加させることを少なくとも一回以上繰り返すことを特徴とする、厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  4. 前記冷媒は、前記厚板鋼板の上面か下面のいずれか一の面に対して供給されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  5. 前記厚板鋼板は、板厚が4mm以上で300mm未満の鋼板であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  6. 前記厚板鋼板において冷媒が供給される部位を制御して冷却範囲を限定したことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  7. 前記冷媒の供給の制御は、前記厚板鋼板の表面温度、又は前記急冷金型における前記加熱された厚板鋼板と対向する面の温度の少なくともいずれか一方を計測し、当該計測結果に基づいて行われることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
  8. 前記所定の温度は、A1変態点以上の温度であり、
    前記冷媒の供給の制御は、前記厚板鋼板の表面における温度がMs点以下となった後で、且つ前記厚板鋼板の厚み方向の全域にわたって室温以下の温度となる前に行われることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の厚板鋼板の熱間プレス成形方法
  9. 前記所定の期間は、前記厚板鋼板においてMs点以下の温度となっていない部位を急冷しても当該部位にマルテンサイト変態が生じなくなる期間であることを特徴とする、請求項8に記載の厚板鋼板の熱間プレス成形方法。
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