JP5493721B2 - 楽曲対応音色情報提供システム - Google Patents

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Description

この発明は、電子音楽装置において指定されたオーディオ楽曲データに対応してその楽曲の演奏に適した音色データの情報をサーバとの間で授受することができる楽曲対応音色情報提供システムに関する。
従来より、電子楽器などの電子音楽装置においては、楽音信号の生成のために多数の音色データが用意されており、これらの音色データの中から選ばれた音色データに従って演奏を楽しむことができる。例えば、非特許文献1に示すようなシンセサイザーと呼ばれる電子楽器では、ボイスと呼ばれる音色データが利用され、非特許文献2に示されるように膨大なボイスが用意されている。これらのボイスは、ピアノ、オルガン、ギター等のカテゴリー(楽器種類)で分類されており、ユーザは、カテゴリーサーチと呼ばれるボイスのカテゴリーを元にした音色設定機能で所望の音色を探すことができる。
「MOTIF XS 取扱説明書」、ヤマハ株式会社、2007年、第88、89、93頁(http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/motifxs_ja_om_d0.pdf) 「MOTIF XS データリスト」、ヤマハ株式会社、2007年、第2〜9頁(http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/motifxs_en_dl_c0.pdf)
しかしながら、膨大なボイス(音色)を選択してどの様に使いこなせば良いのかをユーザに提供する仕組みが無く、ユーザが使用するボイスは限られてしまい、様々なボイスを使いこなすのが困難である。特に、音楽CDや携帯用オーディオプレーヤ等に記録された楽曲集(アルバム)のオーディオ楽曲データについて、どのような音色データが使用されているのかを知りたい、或いは、どのような音色データが適しているのかを知りたいと思っても、このようなボイスの使用例を知ることができない。従って、適当にカテゴリーを決めてカテゴリーサーチをするしかなかった。
この発明は、このような事情に鑑み、電子音楽装置において、指定されたオーディオ楽曲データに対応してその楽曲の演奏に適した音色データの情報の提供をサーバから受けることができ、また、かかる音色データの情報をサーバに提供することができる楽曲対応音色情報提供システムを提供することを目的とする。
この発明の第1の特徴に従うと、音色データ毎かつオーディオ楽曲データ毎に当該音色データを特定する音色指定情報(Vs)と当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報(関連付け用タグ情報Tgr)とを関連付けて記述した関連付け情報(RR)を蓄積する楽曲・音色関連付けサーバ(SV)と、この楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に通信可能に接続される電子音楽装置(EM)とから成る楽曲対応音色情報提供システムであって、該電子音楽装置(EM)は、楽音信号の生成に用いられる複数の音色データ(VP)を記憶した音色記憶手段(3)と、オーディオ楽曲データを再生する楽曲再生手段(音源/効果部10内の効果回路)と、楽曲再生手段(効果回路)により再生されるオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)を収録した楽曲データ集(音楽CD15及びUSBメモリ16に記録されたアルバム)から当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報(Tgc,Tgu)を取得する楽曲情報取得手段(Q2,Q2a)と、楽曲情報取得手段(Q2,Q2a)により取得された楽曲情報(Tgc,Tgu)に基づき探索された関連付け情報(RR)に含まれる音色指定情報(Vs)を楽曲・音色関連付けサーバ(SV)から取得する音色取得手段(Q3〜Q5)と、音色記憶手段(3)に記憶された複数の音色データ(VP)から、音色取得手段により取得された音色指定情報(Vs)に基づく音色データを選択して楽音信号生成手段(10)にロードする音色選択手段(Q7)とを具備する楽曲対応音色情報提供システム〔請求項1〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の参照記号や用語等であり、以下においても同様である。
この発明による楽曲対応音色情報提供システムにおいて、関連付け情報(RR)には、更に音色データの編集内容を表わす音色編集情報(Ed)を関連付けて記述したものが含まれ、電子音楽装置(EM)は、さらに、楽曲情報取得手段(Q2,Q2a)により取得された楽曲情報(Tgc,Tgu)に基づき探索された関連付け情報(RR)に含まれる音色編集情報(Ed)を楽曲・音色関連付けサーバ(SV)から取得する編集情報取得手段(Q8〜Q9)を具備する〔請求項2〕ように構成することができる。
この発明の第2の特徴に従うと、音色データ毎かつオーディオ楽曲データ毎に当該音色データを特定する音色指定情報(Vs)と当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報(関連付け用タグ情報Tgr)とを関連付けて記述した対応付け情報(RR)を蓄積する楽曲・音色関連付けサーバ(SV)と、この楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に通信可能に接続される電子音楽装置(EM)とから成る楽曲対応音色情報提供システムであって、該電子音楽装置(EM)は、楽音信号の生成に用いられる複数の音色データ(VP)を記憶した音色記憶手段(3)と、複数のオーディオ楽曲データが収録された楽曲データ集(アルバム)を記憶した楽曲データ集記憶手段(音楽CD15及びUSBメモリ16)と、楽曲データ集(アルバム)に収録されたオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)を再生する楽曲再生手段(音源/効果部10内の効果回路、P1)と、楽曲データ集(アルバム)から、楽曲再生手段(効果回路)により再生されるオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)に関する楽曲情報(Tgc,Tgu)を取得する楽曲情報取得手段(P2,P2a)と、楽音信号の生成のために、音色記憶手段(3)に記憶された複数の音色データ(VP)から所望の音色データを選択する音色選択手段(P3)と、音色選択手段(P3)により選択された音色データを特定する音色指定情報と楽曲情報取得手段(P2,P2a)により取得された楽曲情報(Tgc,Tgu)とを関連付けて記述した関連付け情報を楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に転送する関連付け情報転送手段(P8〜P10)とを具備する楽曲対応音色情報提供システム〔請求項3〕が提供される。
この発明による楽曲対応音色情報提供システムにおいて、楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に蓄積される関連付け情報(RR)には、更に音色データの編集内容を表わす音色編集情報(Ed)を関連付けて記述したものが含まれ、電子音楽装置(EM)は、さらに、音色選択手段(P3)により選択された音色データを編集する音色編集手段(P4)を具備し、関連付け情報転送手段(P8〜P10)により転送される関連付け情報には、更に、編集手段(P4)により編集された音色データの編集内容を表わす音色編集情報が関連付けて記述される(P10)〔請求項4〕ように構成することができる。
この発明による発明による楽曲対応音色情報提供システムでは、電子音楽装置(EM)において、楽音信号生成部(音源/効果部10)における楽音信号の生成に用いられる複数の音色データ(VP)が音色記憶手段(3)に記憶されると共に、例えば、所定の音色データをプロの演奏家が使用して実際に演奏したオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)を収録した楽曲データ集(アルバム)が楽曲データ集記憶手段(15,16)に記録されており、楽曲データ集(アルバム)中のオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)を楽曲再生手段(音源/効果部10内の効果回路)により再生することができる。また、電子音楽装置(EM)に通信可能に接続される楽曲・音色関連付けサーバ(SV)には、音色データ毎かつオーディオ楽曲データ毎に当該音色データを特定する音色指定情報(Vs)と当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報(関連付け用タグ情報Tgr)とを関連付けて記述した対応付け情報(RR)が多数蓄積される。
この発明の第1の特徴による楽曲対応音色情報提供システムでは(請求項1)、電子音楽装置(EM)は、楽曲再生手段(効果回路)により再生されるオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)を収録した楽曲データ集(音楽CD15及びUSBメモリ16に記録されたアルバム)から当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報(Tgc,Tgu)を取得すると(Q2,Q2a)、取得した楽曲情報(Tgc,Tgu)に基づき探索された関連付け情報(RR)に含まれる音色指定情報(Vs)を楽曲・音色関連付けサーバ(SV)から取得し(Q3〜Q5)、音色記憶手段(3)に記憶された複数の音色データ(VP)から、取得した音色指定情報(Vs)に基づく音色データを選択して楽音信号生成手段(10)にロードする(Q7)ようにしている。従って、この発明によれば、電子音楽装置ユーザは、自身が所持する音楽CDや携帯用オーディオプレーヤ(USBメモリ)などに録音されたオーディオ楽曲データを指定するのに対応して、その楽曲を演奏するのに適した音色データの情報の提供を楽曲・音色関連付けサーバから受けることができ、ユーザは、指定したオーディオ楽曲データの楽曲に適した音色がどれかわかり、簡単に、楽音信号生成の設定に反映させることができる。さらに、曲を鳴らしながら演奏すれば、バンドメンバになったかのように演奏を体験することができ、ユーザに、プロと同じ音色でプレイする楽しさを提供することができる。
この発明による楽曲対応音色情報提供システム(請求項1)において、関連付け情報(RR)には、更に音色データの編集内容を表わす音色編集情報(Ed)を関連付けて記述したものが含まれ、電子音楽装置(EM)は、さらに、再生されるオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)に関する楽曲情報(Tgc,Tgu)に基づき探索された関連付け情報(RR)に含まれる音色編集情報(Ed)を楽曲・音色関連付けサーバ(SV)から取得する(Q8〜Q9)(請求項2)。従って、この発明によれば、編集された音色データを使用したオーディオ楽曲データの場合でも、簡単に、楽音信号生成の設定に反映させることができる。
この発明の第2の特徴による楽曲対応音色情報提供システムでは(請求項3)、電子音楽装置(EM)は、楽曲データ集(音楽CD15及びUSBメモリ16に記録されたアルバム)に収録されたオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)を再生する際(P1)、再生するオーディオ楽曲データ(Adc,Adu)に関する楽曲情報(Tgc,Tgu)を楽曲データ集(アルバム)から取得し(P2,P2a)、楽音信号の生成のために、音色記憶手段(3)から所望の音色データ(VP)を選択すると(P3)、選択した音色データ(VP)を特定する音色指定情報と取得した楽曲情報(Tgc,Tgu)とを関連付けて記述した関連付け情報を楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に転送する(P8〜P10)ようにしている。従って、この発明によれば、ユーザは、自身が所持する音楽CDや携帯オーディオプレーヤ(USBメモリ)などに録音されたオーディオ楽曲データを指定し、指定したオーディオ楽曲データを再生しつつ所望の音色データを選択してその楽曲を演奏することで、指定したオーディオ楽曲データの楽曲を演奏するのに適した音色データの情報を楽曲・音色関連付けサーバに提供することができ、サーバ側では、楽曲とこれに適した音色とを関連付けるために用意される関連付け情報を充実することができる。
この発明による楽曲対応音色情報提供システム(請求項3)において、楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に蓄積される関連付け情報(RR)には、更に音色データの編集内容を表わす音色編集情報(Ed)を関連付けて記述したものが含まれ、電子音楽装置(EM)では、さらに、選択された音色データを編集し(P4)、楽曲・音色関連付けサーバ(SV)に転送される関連付け情報には、更に、編集された音色データの編集内容を表わす音色編集情報が関連付けて記述される(P10)(請求項4)。従って、この発明によれば、電子音楽装置に搭載された音色データを編集して楽音信号を生成させた場合、サーバ側に用意される関連付け情報に音色編集情報をも関連付けることができる。
この発明の一実施例による電子音楽装置のハードウエア構成を示す。 この発明の一実施例による楽曲対応音色情報提供システムの構成例を示す。 この発明の一実施例によるアップロード処理フロー例を示す。 この発明の一実施例によるアップロード処理の一部代替フロー例を示す。 この発明の一実施例によるサーバ側アップロード処理フロー例を示す。 この発明の一実施例によるダウンロード処理フロー例を示す。
〔ハードウエア構成例〕
図1は、この発明の一実施例による楽曲対応音色情報提供システムにおける電子音楽装置のハードウエア構成例である。この電子音楽装置EMは、シンセサイザー等の音楽情報処理専用の電子楽器、或いは、このような電子楽器と同等の音楽情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)のような汎用の情報処理装置が用いられ、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、不揮発記憶部(不揮発メモリともいう)4、音楽CDドライブ5、USBインターフェース(USBI/F)6、演奏操作入力部7、設定操作入力部8、表示部9、音源/効果部10、MIDIインターフェース(MIDII/F)11、通信インターフェース(通信I/F)12等の要素を備え、これら要素1〜12はバス13を介して互いに接続される。
電子音楽装置EM全体を制御するCPU1は、RAM2及びROM3と共にデータ処理部を構成し、種々の制御プログラムに従い、タイマ14によるクロックを利用して楽曲対応音色情報提供処理を含む種々の処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時的に記憶するためのワーク領域として用いられる。ROM3は、楽曲対応音色情報提供処理プログラム等の制御プログラムや制御データ等を記憶しておくことができ、例えば、プリセットボイス領域には多数の音色データ(プリセットボイスVP)が記憶されている。なお、「ボイス」は、「音色」或いは「音色データ」を意味する。
不揮発記憶部4は、ハードディスク(HD)やフラッシュメモリ等の半導体メモリなどの不揮発性記憶媒体を用いた内蔵記憶手段であり、必要な任意のデータを記録することができる。例えば、演奏データ記憶エリアには外部から取得した演奏データを記憶することができる。なお、演奏データはMIDI等のイベント形式の音楽データである。
音楽CDドライブ(オーディオCDドライブともいう)5は、着脱可能な記憶媒体である音楽用コンパクトディスク(音楽CD又はオーディオCDという)15を駆動する装置であり、音楽CD15には、複数のオーディオ楽曲データから成る楽曲データ集(アルバムともいう)を記録したものが含まれる。USBI/F6は、その接続スロットに装着(接続)された外部USB機器との間で種々の情報授受を行うことができる。例えば、図示のように、外部USB機器としてUSBフラッシュメモリ(単にUSBメモリともいう)16の接続が可能であり、USBメモリ16にも、複数のオーディオ楽曲データから成る楽曲データ集を記録したものが含まれる。なお、USBメモリ16については、自身のメモリ内に記憶されたオーディオ楽曲データを自身で再生する機能を有するイヤホン付き携帯オーディオ機器(携帯用オーディオプレーヤともいう)があり、このような携帯オーディオ機器では、ユーザは、その再生出力をイヤホンで聴取することができる。
演奏操作入力部(演奏操作部ともいう)7は、鍵盤などの演奏操作子と、演奏操作子の演奏操作を検出する演奏操作検出回路から成り、演奏操作の内容に対応する演奏操作情報をデータ処理部(1〜3)に導入し、データ処理部は、この演奏操作情報に基づく演奏データを生成して音源/効果部10に送る。設定操作入力部(パネル操作部ともいう)8は、スイッチやロータリーエンコーダ(ダイヤル)等の設定操作子(パネル操作子)と、設定操作子の設定を検出する設定操作検出回路から成り、設定操作の内容に対応する設定操作情報をデータ処理部に導入し、データ処理部は、この設定操作情報に基づき電子音楽装置EMの各部について種々の設定を行う。設定操作子には、例えば、電子音楽装置EMのアップロードモードにおいて、楽曲の演奏に好適な音色設定の情報をサーバ(SV)にアップロードするためのアップロードボタンを設けることができる。
表示部9は、演奏や設定に必要な各種画面を表示するLCD等のディスプレイやLED等のインジケータ/ランプと、これらの表示・点灯内容をデータ処理部からの指令に従って制御する表示回路から成り、演奏操作や設定操作などに関する表示援助を行う。
音源/効果部10は、音源回路とDSPを有する効果回路とから成り、楽音信号生成部とも呼ばれる。音源回路は、演奏操作入力部7の演奏操作情報から得られる演奏データに基づくオーディオ楽音信号を生成したり、不揮発記憶部4或いはMIDII/F11から得られるMIDI形式の演奏データに基づくオーディオ楽音信号を生成し、効果回路は、音源回路で生成されるオーディオ楽音信号に所定の効果を付与する。効果回路は、また、オーディオCD15やUSBメモリ16等に記憶されたオーディオ楽曲データを再生して対応するオーディオ楽音信号を生成することができ、オーディオ楽曲データの再生部として機能する。サウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカ等を備え、音源/効果部10から出力されるオーディオ楽音信号に基づく楽音を発生する。なお、USBメモリ16として携帯オーディオ機器が用いられる場合には、このような再生部やサウンドシステム17を用いなくても、オーディオ楽音をイヤホンで聴取することができる。
MIDII/F11には、この電子音楽装置EMと同様にMIDI音楽情報処理機能を有する外部MIDI機器MDが接続され、MIDII/F11を通じて外部MIDI機器MDと電子音楽装置EMとの間でMIDI演奏データを授受することができる。通信I/F12にはインターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータ(SV)等から制御プログラムや音楽コンテンツ等をダウンロードして記憶手段4に保存し利用することができる。この電子音楽装置EMは、特に、図示のように、「楽曲・音色関連付けサーバ」と呼ばれるサーバコンピュータSVと通信し、電子音楽装置EMで再生されるオーディオ楽曲データで使用されている音色データに関する情報を楽曲・音色関連付けサーバSVからダウンロードしたり、このようなオーディオ楽曲データの再生に合わせて演奏したときに使用した音色データに関する情報をサーバSVにアップロードすることができる。
楽曲・音色関連付けサーバSVは、図1に示される電子音楽装置EMのハードウエアと同様の構成を有する汎用情報処理装置が用いられ、演奏操作入力部、音源/効果部、MIDII/Fは不要である。サーバSVには、後述するように、不揮発メモリをデータ蓄積部としてCDデータベース(CB)及び関連付けデータベース(RB)が構築される。
〔システム構成例〕
この発明の一実施例による楽曲対応音色情報提供システムでは、電子音楽装置EMは、楽音信号の生成に利用可能な音色データ(ボイス)を多数備えると共に、音楽CD15やUSBメモリ16に記録されたオーディオ楽曲データを再生することができ、楽曲再生のために所望のオーディオ楽曲データを指定すると、当該オーディオ楽曲データを作成する際に使用された音色データに関する情報(楽曲対応音色情報)を楽曲・音色関連付けサーバSVから電子音楽装置EMに提供する楽曲対応音色情報提供機能が実行される。この楽曲対応音色情報提供機能では、電子音楽装置EMにて、所望のオーディオ楽曲データを指定し、オーディオ楽曲データの再生に合わせて所定の音色データで演奏した際、このオーディオ楽曲データの楽曲イメージにぴったりの演奏結果が得られた場合に、この演奏に使用した音色データに関する情報をサーバSVにアップロードすることができる。図2は、この発明の一実施例による楽曲対応音色情報提供システムの構成例を示す。
図2において、電子音楽装置EMは、ROM3上のプリセットボイス領域内に、予め、バンク(PRE1,PRE2,…)毎かつボイスナンバ(001,002,…)毎のプリセット音色データ(プリセットボイス)VPを多数記憶している。各音色データVPは、オリジナル音色データ(オリジナルボイス)とも呼ばれ、複数の音色パラメータ:ボイスパラメータ1,2,…から成る。また、電子音楽装置EMでは、ユーザ操作によりオリジナル音色データVPを編集することができ、この編集で得られた複数のユーザ音色データ(ユーザボイス)VUを不揮発メモリ4上のユーザボイス領域内に記憶することができる。各ユーザ音色データVUは、編集対象になったオリジナル音色データVPのプリセットボイス領域におけるバンク(PRE1,PRE2,…の何れか)及びボイス番号(001,002,…の何れか)でオリジナル音色データVPを指定するオリジナルボイス指定情報と、複数のユーザ音色パラメータ:ボイスパラメータ1,2,…から成る。
また、電子音楽装置EMの音楽CDドライブ5には、複数のオーディオ楽曲データAdcを収録したオーディオ楽曲集(アルバム)が記録された音楽CD15を装着することができる。音楽CD15には、収録された複数のオーディオ楽曲データAdcに対して1つのTOC( Table Of Contents)情報Tocが記録されている。TOC情報Tocは、音楽CD15の記録内容を表わす目次情報であり、曲数及び演奏時間を含み、必要に応じて収録楽曲の案内テキスト情報(CD−TEXT)を含ませることができる。
また、USBI/F6にも、複数のオーディオ楽曲データAduを収録したオーディオ楽曲集(アルバム)が記録されたUSBメモリ16を接続することができる。USBメモリ16には、収録された複数のオーディオ楽曲データAduの夫々に対応してタグ情報Tguが記録されており、各オーディオ楽曲データAdu及び対応するタグ情報Tguで1つの曲データADが構成される。各タグ情報Tguは、楽曲情報とも呼ばれ、各オーディオ楽曲データAduを特定するための情報であり、当該オーディオ楽曲データAduについて、その楽曲タイトル、元々収録されていた音楽CDのオリジナル楽曲集(アルバム)のタイトル(アルバム名)、当該オリジナル楽曲集において何番目の楽曲であるかを示す楽曲番号、作成(演奏)したアーティストの名称(アーティスト名)などのアルバム情報が含まれ、さらに、当該オーディオ楽曲データAduに関するISRC(International
Standard Recoding Code:国際標準レコーディングコード)などの情報が含まれる。これらの情報は、ユーザが所定のツールを使ってオーディオ楽曲データAduを音楽CDからリッピング(コピー)した際に、そのツールがネットワーク上のサーバを利用して付与したものであったり、或いは、ユーザが手動で入力したものである。
楽曲・音色関連付けサーバSVには、複数の電子音楽装置EMから通信ネットワークCNを介してアクセス可能であり、CDデータベースCB及び関連付けデータベースRBが構築されている。CDデータベースCBは、市販されている音楽CDに記録されたオーディオ楽曲集(アルバム)毎に、CDデータベースID情報(単に「CDデータベースID」ともいう)Cidと、アルバム全体に関するタグ情報(アルバムタグ情報という)Tgaと、収録されている各オーディオ楽曲データに関するタグ情報(楽曲タグ情報という)Tgc:Tgc1,Tgc2,…とを蓄積している。ここで、CDデータベースIDCidは、このCDデータベースCBにおいて音楽CDを特定するIDであり、アルバムタグ情報Tgaは、アルバムタイトル、作成したアーティストの名称などのオーディオ楽曲集(アルバム)全体に関する情報であり、各楽曲タグ情報Tgc(Tgc1,Tgc2,…)は、各オーディオ楽曲データAdcについて、その楽曲タイトル、当該アルバムにおける楽曲番号、作詞者名や作曲者名などが含まれ、さらに、当該オーディオ楽曲データAdcに関するISRCなどの情報が含まれる。電子音楽装置EMは、音楽CD15からオーディオ楽曲データAdcが再生対象に指定されると、音楽CD15に記録されたTOC情報Tocの「曲数及び演奏時間」が示す固有のビットパターンから特定される音楽CD15のCDデータベースIDCidを生成し、アルバムタイトルやアーティストやジャンルなどオーディオ楽曲集(アルバム)全体についてのアルバムタグ情報Tgaと、収録されている各オーディオ楽曲データについてのタイトルや作曲者といった楽曲タグ情報TgcとをCDデータベースCBから探索する。
また、関連付けデータベースRBには、機種及び音色データ(ボイス)VC(VP)毎かつオーディオ楽曲データAD(Adc,Adu)毎の関連付け情報レコードRRが多数蓄積されている。各関連付け情報レコードRRは、機種情報Md、音色指定情報Vs、音色編集情報Ed、タグ情報Tgr、ランク情報Rnなどで構成され、さらに、このような関連付け情報レコードRRの概要を電子音楽装置EM上に表示するための表示項目情報(例えば、音色名、音色編集の有無、アルバム名、楽曲名等)が含まれる。
各関連付け情報レコードRRにおいて、機種情報Md及び音色指定情報Vsは、夫々の音色データVCを特定するための情報であり、機種情報Mdは、当該音色データVCが搭載されている電子音楽装置EMの「機種」を表わし、音色指定情報Vsは、当該音色データVCが記録されている「バンク」と当該バンク内において当該音色データVCに付けられた「ボイスナンバ」と呼ばれる「音色データ番号」とから成る。音色編集情報Edは、予めプリセット音色データVPとして各電子音楽装置EMに搭載されているオリジナル音色データ中の音色パラメータを編集してオーディオ楽曲データADが作成されている場合に、音色パラメータの編集内容を表わす情報であり、編集された音色パラメータ(ボイスパラメータ)群、或いは、編集された音色パラメータのオリジナルからの差分(変更内容)で示される。なお、この場合、編集対象とされたオリジナル音色データVPが機種情報Md及び音色指定情報Vsで特定される。
タグ情報Tgrは、既述した音楽CD15やUSBメモリ16におけるタグ情報Tga,Tgc,Tguと同様に、夫々の音色データVCが使用されている夫々のオーディオ楽曲データADに付加される情報であり、当該オーディオ楽曲データADの楽曲タイトル、当該オーディオ楽曲データADが収録されているアルバムのタイトル、当該アルバムにおいて当該オーディオ楽曲データADが何番目の楽曲であるかを示す楽曲番号、当該オーディオ楽曲データADを作成(演奏)したアーティストの名称などのアルバム情報や、当該オーディオ楽曲データADに関するISRCなどが含まれる。また、ランク情報Rnは、当該オーディオ楽曲データADにおける当該音色データVCの使用頻度から見たお薦め具合をランクで表わす情報であり、例えば、使用頻度の高さ順にランクA,B,C,…に分けてお薦め具合をユーザに提示するのに用いられる。
楽曲対応音色情報提供システムにおける電子音楽装置EMの動作モードには、ダウンロードモード及びアップロードモードがある。ダウンロードモードでは、電子音楽装置EMにおいて、例えば、音楽CD15の楽曲データ集から所望のオーディオ楽曲データAdcを指定すると、楽曲・音色関連付けサーバSVは、上述したように、指定された楽曲データAdcに対応する楽曲情報(タグ情報)TgcをCDデータベースCBから探索し、探索した楽曲情報Tgc及び電子音楽装置EMの機種情報Mdに基づいて関連付けデータベースRBから関連付け情報RRを探索して返送する。また、USBメモリ16から所望のオーディオ楽曲データAduを指定した場合、サーバSVは、当該楽曲データAduに対応するタグ情報Tgu及び電子音楽装置EMの機種情報Mdに基づいて関連付けデータベースRBから関連付け情報RRを探索して返送する。電子音楽装置EMは、サーバSVからの関連付け情報RRに含まれる音色指定情報Vsで指定される音色データVPを記憶手段3から読み出して楽音信号生成部10に設定する。なお、編集情報Edを含む場合は、音色編集情報Edに従った音色パラメータを設定する。一方、アップロードモードでは、楽曲データAdc,Aduを指定して音色を設定した場合、設定状態を表わす関連付け情報をデータベースRBに送り込むことができる。
〔アップロード時楽曲対応音色情報提供処理の動作フロー例〕
図3〜図5は、この発明の一実施例によるアップロードモードにおける楽曲対応音色情報提供処理(アップロード処理という)の例を表わすフローチャートを示す。電子音楽装置EMでは、楽曲対応音色情報提供処理の動作待機状態においてアップロード処理の指定操作があると、図3或いは図4に示す電子音楽装置側アップロード処理を開始し、CD楽曲再生操作がなされた場合は、CPU1は、まず、図3のステップP1で、CD楽曲再生操作に応じて音楽CD15の楽曲再生を制御する。
つまり、オーディオ楽曲データAdcが収められた記録媒体即ち音楽CD15が音楽CDドライブ5に装着されると、これを検知して、音楽CD15に記録された楽曲集から、そこに収録されている複数のオーディオ楽曲データAdcの情報(曲データ数や各曲長)を取得し表示部9のディスプレイに表示し、表示した複数のオーディオ楽曲データAdcから所望のオーディオ楽曲データを選択する操作がなされると、選択された楽曲データAdcを指定する。このように音楽CD15の装着から所望のオーディオ楽曲データAdcを指定するまでの種々のユーザ操作はCD楽曲再生操作と呼ばれ、かかるCD楽曲再生操作がなされると、ステップP1で、CD楽曲再生操作に基づいて音楽CD15中の楽曲集から所望のオーディオ楽曲データAdcを指定し、指定した楽曲データAdcによる楽曲再生の制御を楽曲再生部(即ち音源/効果部10の効果回路)に指示する。
次のステップP2で電子音楽装置EMは、まず、音楽CD15中のTOC情報(音楽CD15に含まれる曲データ数やそれぞれの曲長などを含む)を取得し、TOC情報から音楽CD15に対応するCDデータベースIDCidを生成し、楽曲・音色関連付けサーバSVに送る。楽曲・音色関連付けサーバSVでは、CDデータベースIDCidをキーにしてCDデータベースCBのCD情報レコードCRが探索され、検索されたCD情報レコードCR中のアルバムタグ情報Tga及び楽曲タグ情報Tgcを電子音楽装置EMに送る。電子音楽装置EMは、それを受け取り、その中からアルバムタグ情報Tgaと、指定しだ楽曲データAdcに関する楽曲タグ情報Tgcとを取得する。
続くステップP3では、ユーザによるボイス選択操作に応じてROM3のプリセット音色データVPを選択し、更に次のステップP4では、ユーザによるパラメータ編集操作があれば、これに応じて、選択されたプリセット音色データ(オリジナルボイス)VPのボイスパラメータを編集して編集結果をユーザ音色データVUとして不揮発メモリ4のユーザボイス記憶エリアに記憶する。続いて、ステップP5で、指定したオーディオ楽曲データAdcと同じ楽曲に関する演奏操作入力部7の演奏操作情報の入力或いは不揮発メモリ4乃至外部MIDI機器MDからの演奏データの入力(演奏入力という)に応じて、対応する楽音信号を生成するように楽音信号生成部(即ち音源/効果部10)に指示する。さらに、ステップP6において、ステップP3で選択したプリセット音色データVPを指定する音色指定情報と、ステップP2で取得したアルバムタグ情報Tga及び楽曲タグ情報Tgcとの組み合わせ(ステップP4でボイスパラメータを編集した場合は更にボイスパラメータ編集内容との組み合わせ)について、組み合わせが成立した後の経過時間を記録する。
次いで、ステップP7にて、この組み合わせが成立した後、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過していないときは(P7=NO)、ステップP1に戻り、音色指定情報とタグ情報Tgcとの組み合わせ成立後所定時間が経過しない間は上述したステップP1〜P7の処理を繰り返す。つまり、新たなCD楽曲再生操作、音色選択操作、音色編集操作或いは演奏入力があれば、ステップP1〜P2、ステップP3、ステップP4或いはステップP5の処理を行って、以前の組み合わせをクリアし、音色指定情報とアルバムタグ情報Tga及び楽曲タグ情報Tgcとの新たな組み合わせ(ボイスパラメータを編集した場合は更にボイスパラメータ編集内容との組み合わせ)について経過時間を記録する。また、これらの操作がなければ、これらステップP1〜P5の処理をスルーして、オーディオ楽曲データAdcの再生、並びに、演奏入力に応じた楽音信号の生成を続行し、所定時間が経過すると(P7=YES)、ステップP8に進む。
ステップP8では、楽音信号の生成に用いている音色データがプリセット音色データ(プリセットボイス)VPであるか否かを判定する。ここで、プリセット音色データVPを用いているときは(P8=YES)、ステップP9に進み、電子音楽装置EM自身の機種情報Mdと音色指定情報とタグ情報との組み合わせを楽曲・音色関連付けサーバSVの関連付けデータベースRBにアップロードする。一方、ユーザ音色データ(ユーザボイス)VUを用いているときは(P8=NO)、ステップP10に進んで、オリジナルボイスVPを指定する音色指定情報(オリジナルボイス指定情報)と、オリジナルパラメータ編集情報〔オリジナルボイスVPに対して編集された1乃至複数のボイスパラメータ(ボイスパラメータ群)或いはオリジナルボイスパラメータからの差分〕と、タグ情報との組み合わせを、サーバSVの関連付けデータベースRBにアップロードする。
ステップP9,P10におけるアップロードの後は、アップロードした組み合わせについて、これまで記録してきた経過時間をリセットして新たな経過時間の計時を開始し、ステップP1に戻り、上述したステップP1〜P10の動作を繰り返す。そして、演奏入力の終了或いはアップロードモードの終了操作があると、このアップロード処理を終了し、元の動作待機状態にリターンする。
電子音楽装置EMにおいて、アップロード処理を開始したときにUSBメモリ楽曲再生操作がなされた場合には、図4(1)に示すように、ステップP1aに進み、USBメモリ楽曲再生操作に応じてUSBメモリ16の楽曲再生を制御し、続くステップP2aで、USBメモリ16の曲データから、指定したオーディオ楽曲データAduに対応するタグ情報Tguを取得する。つまり、オーディオ楽曲データAduを収めた記録媒体即ちUSBメモリ16がUSBI/F6に接続されると、これを検知して、USBメモリ16に記録された楽曲集から、そこに収録されている複数のオーディオ楽曲データAduの情報を取得し表示部9のディスプレイに表示し、表示した複数のオーディオ楽曲データAduから所望のオーディオ楽曲データを選択する操作がなされると、選択された楽曲データAduを指定する。このようにUSBメモリ16の接続から所望楽曲データAduの指定に至る種々のユーザ操作つまりUSBメモリ楽曲再生操作がなされると、順次ステップP1a,P2aに進んで所望楽曲データAduのタグ情報Tguを取得する。その後は、図3のステップP3〜P10に進み、CD楽曲再生時と同じ態様でアップロード処理を行う。
なお、図3のアップロード処理では、音色指定情報及びタグ情報(更に音色編集情報)の同一組み合わせが所定時間継続すると(P7=YES)、選択したオーディオ楽曲データAdcに相応しい音色が設定されていると見做して自動的に楽曲・音色関連付けサーバSVにアップロードする(P8〜P10)ようにしているが、図4(2)に示すように、手動でサーバSVにアップロードする構成にしてもよい。つまり、設定操作検出部8にサーバアップボタンを設けると共に、図3の継続時間判定ステップP7に代えてサーバアップボタン操作検出ステップP7bを設け、ステップP3で選択したプリセット音色データVP或いはさらにステップP4で編集したボイスパラメータに従って演奏入力に応じて生成される楽音を聴取したユーザが、選択したオーディオ楽曲データAdcに相応しい音色が設定されていると感じたときに、サーバアップボタンを操作するようにし、サーバアップボタンの操作があると(P7b=YES)、選択したオーディオ楽曲データAdcに相応しい音色が設定されているとして、ステップP8〜P10のアップロード動作を行う。
電子音楽装置EM側のアップロード処理で、機種情報、音色指定情報及びタグ情報(更に音色編集情報)の組み合わせが楽曲・音色関連付けサーバSV側にアップロードされると、サーバSVでは、図5に示されるようなサーバ側アップロード処理が行われる。最初のステップS1では、アップロードされた組み合わせが、関連付けデータベースRBに既に蓄積されている既存の関連付け情報レコードに該当するか否かを判定する。ここで、既存の関連付け情報レコードRRに該当するときは(S1=YES)、ステップS2に進み、該当する既存の関連付け情報レコードRRのランク情報Rnを更新し、ランクを上げる。また、既存の関連付け情報レコードRRに該当しないときには(S1=NO)、ステップS3に進んでレコードRRを新設する。つまり、アップロードされた組み合わせに、最下位ランクを示すランク情報Rnを付加し、新たな関連付け情報レコードRRとして関連付けデータベースRBに蓄積する。そして、ステップS2,S3の処理を実行した後は、今回のサーバ側アップロード処理を終了する。
〔ダウンロード時楽曲対応音色情報提供処理の動作フロー例〕
図6は、この発明の一実施例によるダウンロードモードにおける楽曲対応音色情報提供処理(ダウンロード処理という)の例を表わすフローチャートを示す。電子音楽装置EMでは、楽曲対応音色情報提供処理の動作待機状態においてダウンロード処理の指定操作があると、図6に示すダウンロード処理を開始し、ユーザによるCD楽曲指定操作があった場合、CPU1は、ステップQ1で、この操作に応じて、音楽CDドライブ5に装着された音楽CD15から所望のオーディオ楽曲データAdcを指定する。つまり、音楽CD15が音楽CDドライブ5に装着されると、これを検知して、音楽CD15に記録された楽曲集に収録されている複数のオーディオ楽曲データAdcの情報(曲データ数や各曲長)を取得しディスプレイ(9)に表示し、これらオーディオ楽曲データAdcから所望のオーディオ楽曲データを選択するCD楽曲指定操作がなされると、選択された楽曲データAdcを指定する。
次のステップQ2で電子音楽装置EMは、音楽CD15中のTOC情報(音楽CDに含まれる曲データ数やそれぞれの曲長などを含む)を取得し、TOC情報から音楽CD15に対応するCDデータベースIDCidを生成し、楽曲・音色関連付けサーバSVに送る。楽曲・音色関連付けサーバSVでは、CDデータベースIDCidをキーにしてCDデータベースCBのCD情報レコードCRが探索される。そして、検索されたCD情報レコードCR中のアルバムタグ情報Tga及び楽曲タグ情報Tgcを電子音楽装置EMに送る。電子音楽装置EMは、それを受け取り、その中から、アルバム全体に関するアルバムタグ情報Tgaと、指定した楽曲データに関する楽曲タグ情報Tgcとを取得する。そして、ステップQ3に進む。
一方、ダウンロード処理の開始時にUSBメモリ楽曲指定操作があった場合は、ステップQ1aで、この操作に応じて、USBI/F6に接続(装着)されたUSBメモリ16から所望のオーディオ楽曲データAduを指定し、続くステップQ2aで、USBメモリ16の曲データADから、指定した楽曲データAduに対応するタグ情報Tguを取得する。つまり、USBメモリ16が接続(装着)されると、これを検知して、USBメモリ16に記録された楽曲集に収録されている複数のオーディオ楽曲データAduの情報を取得しディスプレイ(9)に表示する。これら楽曲データAdcから所望の楽曲データを選択するUSBメモリ楽曲指定操作がなされると、選択された楽曲データAduを指定し(Q1a)、指定した楽曲データAduのタグ情報Tguを取得し(Q2a)、ステップQ3に進む。
ステップQ3で電子音楽装置EMは、自身の機種情報Mdと、ステップQ2で取得したアルバムタグ情報Tga及び楽曲タグ情報Tgc、或いは、ステップQ2aで取得した楽曲タグ情報Tguとを、サーバSVに送り、対応する関連付け情報レコード一覧データを要求する。サーバSVは、電子音楽装置EMから送られてきた機種情報Mdとタグ情報Tga,Tgc或いはタグ情報Tguとをキーにして、関連付けデータベースRBから該当する関連付け情報レコードRRを探索し、探索した関連付け情報レコードRRの表示項目(音色名、音色編集の有無、アルバム名、楽曲名等)を、夫々のランク情報Rnが表わすランクの順に並べた一覧データを電子音楽装置EMに送り、電子音楽装置EMはこの一覧データを取得する。
次のステップQ4では、電子音楽装置EMにて、取得したレコード表示項目の一覧データをディスプレイ(9)上に表示(提示)する。次いで、ステップQ5にて、ユーザによるレコード選択操作に応じて、所望のレコード表示項目を選択すると、続くステップQ6で、選択したレコード表示項目に対応する関連付け情報レコードRRの音色指定情報VsをサーバSVから取得し、プリセット音色データ(プリセットボイス)VPの使用を示しているか否かを判定する。
ここで、当該関連付け情報レコードRRに音色編集情報がなくプリセット音色データVPの使用を示しているときは(Q6=YES)、ステップQ7に進み、ROM3のプリセットボイスエリアから、当該関連付け情報レコードRRの音色指定情報Vsにより指定されるプリセット音色データVPを選択し、選択したプリセット音色データVPの各ボイスパラメータを音源/効果部10に適用(設定)する。
一方、当該関連付け情報レコードRRに音色編集情報Edが記述されており、ユーザ音色データ(ユーザボイス)VUの使用を示しているときは(Q7=NO)、まず、ステップQ8で、関連付けデータベースRBから、選択された関連付け情報レコードRRの音色編集情報Edに含まれるボイスパラメータ或いはボイスパラメータのオリジナルからの差分を取得する。次いで、ステップQ9にて、取得したボイスパラメータ或いは差分を音源/効果部10に適用する。ここで、差分を取得した場合は、当該関連付け情報レコードRRの音色指定情報Vsにより指定されるオリジナルのプリセット音色データVPをROM3のプリセットボイスエリアから選択して、このプリセット音色データVPのボイスパラメータを適用した後、さらに、取得した差分を適用する。
ステップQ7或いはステップQ9のボイスパラメータ適用処理を終えると、このダウンロード処理を終了し、元の動作待機状態にリターンする。
〔種々の実施態様〕
以上、この発明の好適な一実施例について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、種々の態様で実施することができる。例えば、実施例(システム構成例)では、CDデータベース(CB)も関連付けデータベース(RB)も楽曲・音色関連付けサーバ(SV)上にあるとして説明したが、これに代えて、コンテンツ提供会社が運営するサーバ(SV)上でCDデータベース(CB)が管理され、電子楽器装置メーカが運営する別サーバ(SV’)上で関連付けデータベース(RB)が管理され、それぞれのサーバが別々に運営されるようにしてもよい。
SV 楽曲・音色関連付けサーバ、
CB CDデータベース、
CR CD情報レコード、
Cid CDデータベースID[情報]、
Tga CDデータベース用アルバムタグ情報(楽曲情報)、
Tgc:Tgc1,Tgc2,… CDデータベース用楽曲タグ情報(楽曲情報)、
RB 関連付けデータベース、
RR 関連付け情報レコード、
Md 機種情報、
Vs 音色指定情報、
Ed 音色編集情報、
Tgr 関連付け用タグ情報(楽曲情報)、
Rn ランク情報、
VP,VU プリセット(オリジナル)音色データ及びユーザ音色データ、
Toc オーディオCD15に記録された楽曲データ集のTOC情報、
Adc,Adu CD内及びUSBメモリ内の各オーディオ楽曲データ、
AD USBフラッシュメモリ16に記録された楽曲データ集の各曲データ、
Tgu USBメモリ用タグ情報(楽曲情報)。

Claims (4)

  1. 音色データ毎かつオーディオ楽曲データ毎に当該音色データを特定する音色指定情報と当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報とを関連付けて記述した関連付け情報を蓄積する楽曲・音色関連付けサーバと、この楽曲・音色関連付けサーバに通信可能に接続される電子音楽装置とから成る楽曲対応音色情報提供システムであって、該電子音楽装置は、
    楽音信号の生成に用いられる複数の音色データを記憶した音色記憶手段と、
    オーディオ楽曲データを再生する楽曲再生手段と、
    楽曲再生手段により再生されるオーディオ楽曲データを収録した楽曲データ集から当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報を取得する楽曲情報取得手段と、
    楽曲情報取得手段により取得された楽曲情報に基づき探索された関連付け情報に含まれる音色指定情報を楽曲・音色関連付けサーバから取得する音色取得手段と、
    音色記憶手段に記憶された複数の音色データから、音色取得手段により取得された音色指定情報に基づく音色データを選択して楽音信号生成手段にロードする音色選択手段と
    を具備することを特徴とする楽曲対応音色情報提供システム。
  2. 前記関連付け情報には、更に音色データの編集内容を表わす音色編集情報を関連付けて記述したものが含まれ、
    前記電子音楽装置は、さらに、前記楽曲情報取得手段により取得された楽曲情報に基づき探索された関連付け情報に含まれる音色編集情報を楽曲・音色関連付けサーバから取得する編集情報取得手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲対応音色情報提供システム。
  3. 音色データ毎かつオーディオ楽曲データ毎に当該音色データを特定する音色指定情報と当該オーディオ楽曲データに関する楽曲情報とを関連付けて記述した対応付け情報を蓄積する楽曲・音色関連付けサーバと、この楽曲・音色関連付けサーバに通信可能に接続される電子音楽装置とから成る楽曲対応音色情報提供システムであって、該電子音楽装置は、
    楽音信号の生成に用いられる複数の音色データを記憶した音色記憶手段と、
    複数のオーディオ楽曲データが収録された楽曲データ集を記憶した楽曲データ集記憶手段と、
    上記楽曲データ集に収録されたオーディオ楽曲データを再生する楽曲再生手段と、
    上記楽曲データ集から、楽曲再生手段により再生されるオーディオ楽曲データに関する楽曲情報を取得する楽曲情報取得手段と、
    楽音信号の生成のために、音色記憶手段に記憶された複数の音色データから所望の音色データを選択する音色選択手段と、
    音色選択手段により選択された音色データを特定する音色指定情報と楽曲情報取得手段により取得された楽曲情報とを関連付けて記述した関連付け情報を楽曲・音色関連付けサーバに転送する関連付け情報転送手段と
    を具備することを特徴とする楽曲対応音色情報提供システム。
  4. 前記楽曲・音色関連付けサーバに蓄積される関連付け情報には、更に音色データの編集内容を表わす音色編集情報を関連付けて記述したものが含まれ、
    前記電子音楽装置は、さらに、前記音色選択手段により選択された音色データを編集する音色編集手段を具備し、
    前記関連付け情報転送手段により転送される関連付け情報には、更に、編集手段により編集された音色データの編集内容を表わす音色編集情報が関連付けて記述される
    ことを特徴とする請求項3に記載の楽曲対応音色情報提供システム。
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