以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
6.第6の実施の形態
7.他の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[1−1.第1の実施の形態の概要]
まず、第1の実施の形態の概要を説明する。因みに、この概要を説明した後、本実施の形態の具体例の説明に移る。
図1において1は、表示装置を示す。この表示装置1は、動画像データを記憶媒体2に記憶させる記憶制御部3を有している。またこの表示装置1は、記憶媒体2に記憶されている動画像データの内容を表す画像を表示画面に表示する表示部4を有している。
さらにこの表示装置1は、表示画面に対する複数の操作入力を検出する検出部5を有している。さらにこの表示装置1は、表示画面に表示された画像に対する複数の操作入力の間隔を拡げる動作を検出部5が検出したときに、画像データの内容を表す画像の表示枚数を増やして表示部4に表示させる制御部6を有している。
尚、複数の操作入力の間隔を拡げる動作とは、例えば、表示画面をタッチしている2本の指の間隔を広げるピンチアウトのことである。
このような構成により、表示装置1は、より直感的な操作で、動画像データの内容を表す画像の表示枚数を変えながら動画像データの内容をユーザに確認させることができる。
このような構成でなる表示装置1の具体例について、以下、詳しく説明する。
[1−2.デジタルビデオカメラのハードウェア構成]
まず図2を用いて、上述した表示装置1の具体例であるデジタルビデオカメラ(以下、これをDVCとも呼ぶ)のハードウェア構成について説明する。DVC100は、CPU101が、ROM102に書き込まれたプログラムをRAM103に読み出して実行することで各種処理を実行すると共に、タッチパネル104や操作部105からの入力信号に応じて各部を制御する。
因みに、CPUは、Central Processing Unitの略、ROMは、Read Only Memoryの略、RAMは、Random Access Memoryの略である。
タッチパネル104は、液晶ディスプレイ106と共にタッチスクリーン107を構成するデバイスであり、タッチパネル104上の任意の位置が指でタッチされると、タッチされた位置(すなわちタッチ位置)の座標を検出する。そしてタッチパネル104は、このタッチ位置の座標を示す入力信号をCPU101に送る。
尚、タッチパネル104は、ドラッグされているときなど、タッチされ続けている間、一定時間ごとに、タッチ位置の座標を示す入力信号をCPU101に送るようになっている。
CPU101は、タッチパネル104から送られてくる入力信号からタッチ位置の座標を取得すると、この座標を液晶ディスプレイ106の画面座標に変換することで、液晶ディスプレイ106の画面上のどの位置がタッチされたのかを認識する。つまり画面上のタッチ位置を認識する。
またCPU101は、一定時間ごとに送られてくる入力信号より取得したタッチ位置の座標を、順次液晶ディスプレイ106の画面座標に変換していくことで、タッチ位置がどのように動いたのか(すなわちタッチ位置の軌跡)を認識する。
そしてCPU101は、このようにして認識したタッチ位置とその軌跡とに基づいて、画面上のどの位置に対して、どのようなタッチ操作が行われたのかを判別する。
一方、操作部105は、撮影ボタン、再生ボタン、マークボタン及び電源ボタンなどからなるデバイスであり、これらの操作に応じた入力信号をCPU101に送る。
CPU101は、操作部105から送られてくる入力信号に基づいて、撮影ボタン、再生ボタン、マークボタン及び電源ボタンのどれが操作されたかを判別する。
実際、CPU101は、操作部105の電源ボタンが押下されて電源オンすると、又はタッチパネル104に対するタッチ操作により動作モードを撮影モードに切り替えるよう指示されると、撮影モードで動作する。
すると撮像部108は、CPU101の制御のもと、図示しないレンズを介して取り込んだ被写体からの光を撮像素子で電気信号に変換(すなわち光電変換)することで、アナログの画像信号を得る。そして撮像部108は、この画像信号をデジタルの画像信号に変換した後、CPU101に送る。
CPU101は、撮像部108から送られてくる画像データを表示処理部109に送る。表示処理部109は、この画像信号を液晶ディスプレイ106に送る。この結果、液晶ディスプレイ106には、被写体の画像がそのままモニタリング画像として表示される。こうすることで、DVC100は、撮影者に被写体を確認させることができる。
また、このとき表示処理部109は、CPU101の制御のもと、メニューやアイコンなどのグラフィックス信号を生成して、これを画像信号に重畳する。この結果、液晶ディスプレイ106には、モニタリング画像と共に、メニューやアイコンなどが表示される。
ここで、操作部105の撮影ボタンが押下されたとする。すると、CPU101は、動画像の記録を開始する。
すなわちCPU101は、撮像部108から送られてくる画像信号を所定の動画像フォーマットで圧縮することで、動画像データを生成していく。またCPU101は、マイクロホン110からアナログデジタル変換器111を介して入力される音声信号を所定の音声フォーマットで圧縮することで、音声データを生成していく。
そしてCPU101は、動画像データと、音声データとを多重化することで動画像音声データを生成していき、この動画像音声データを、RAM103に書き戻してから、記憶媒体112に記憶させていく。因みに、この記憶媒体112は、DVC100に予め内蔵されたものであってもよいし、メモリカードのようにDVC100に着脱可能なものであってもよい。
その後、再び撮影ボタンが押下されると、CPU101は、動画像の記録を終了する。
すなわちCPU101は、このときRAM103に残存する動画像音声データを記憶媒体112に記憶させる。この結果、撮影開始から終了までの一連の動画像音声データが記憶媒体112に記憶されたことになる。
そしてCPU101は、この動画像音声データにヘッダ情報を付与することで動画像ファイルとして記憶媒体112に記憶させる。このヘッダ情報には、ファイル名、ファイルの作成日時、ファイルのサイズなどが含まれる。このようにしてDVC100は、動画像を記録するようになっている。
尚、撮影開始から終了までの一連の動画像をシーンとも呼ぶ。つまり、記憶媒体112には、1シーンにつき1つの動画像ファイルが記憶される。
さらにCPU101は、記憶媒体112に記憶させた全動画像ファイルを、記憶媒体112に記憶されている1つの動画像管理ファイルで管理するようになっている。
この動画像管理ファイルには、記憶媒体112に記憶されている動画像ファイルごとに、ファイル名、撮影開始日時、シーンの長さ、シーンの先頭フレームのサムネイル画像(これを先頭画とも呼ぶ)が管理情報として登録されている。尚、シーンの長さとは、シーンの先頭から末尾までの時間である。
すなわちCPU101は、動画像ファイルを記憶媒体112に記憶させるごとに(すなわち動画像を記録するごとに)、記憶させた動画像ファイルの管理情報を生成して、動画像管理ファイルに追加登録するようになっている。
尚、この動画像管理ファイルに登録されている各動画像ファイルの管理情報と、記憶媒体112に記憶されている各動画像ファイルとは、例えば、ファイル名により関連付けられる。また管理情報として登録される先頭画は、CPU101により、シーンの先頭フレームをリサイズするなどして生成されたものである。
さらにCPU101は、撮影モード時、操作部105のマークボタンの押下に応じて、記録中の動画像の任意の時点を、お気に入りポイントとして設定できるようにもなっている。
CPU101は、このようにして設定したお気に入りポイントも、動画像ファイルの管理情報として、動画像管理ファイルに登録するようになっている。
つまり、お気に入りポイントが設定された動画像ファイルについては、ファイル名、撮影開始日時、シーンの長さ、先頭画にくわえて、お気に入りポイントが管理情報として登録されることになる。尚、お気に入りポイントは、例えば、シーンの先頭からの経過時間で示されるようになっている。
また一方で、操作部105の再生ボタンが押下されると、又はタッチパネル104に対するタッチ操作により動作モードを再生モードに切り替えるよう指示されると、CPU101は、再生モードで動作する。
するとCPU101は、記憶媒体112から動画像管理ファイルをRAM103に読み出す。
そしてCPU101は、この動画像管理ファイルに登録されている各動画像ファイルの管理情報をもとに、表示処理部109と協働して、動画像ファイルの一覧画面(これを動画像一覧画面とも呼ぶ)となる画面表示信号を生成する。
この画面表示信号は、表示処理部109から液晶ディスプレイ106に送られ、この結果、液晶ディスプレイ106には、図3に示すような動画像一覧画面Msが表示される。
この動画像一覧画面Msには、各動画像ファイルの中身(すなわちシーンの内容)をユーザが視認できるように、各シーンから抽出されたサムネイル画像Tpが時系列順に並べて表示されるようになっている。因みに、各シーンからサムネイル画像Tpを抽出するということは、実際、CPU101が、各シーンからフレームを抽出して、このフレームをリサイズするなどしてサムネイル画像Tpを得ることを意味する。
この動画像一覧画面Msは、図3に示すように、各シーンから抽出されたサムネイル画像Tpが時系列順に並べて表示されるサムネイル表示領域ARpと、撮影期間などのシーン情報が表示されるシーン情報表示領域ARsとで構成される。
サムネイル表示領域ARpは、動画像一覧画面Msのほぼ全体を占める長方形状の領域であり、シーン情報表示領域ARsは、動画像一覧画面Msの上端に位置する帯状の領域である。
さらにサムネイル表示領域ARpは、横長の4つの行領域ARp1〜ARp4により縦方向に4分割されている。
4つの行領域ARp1〜ARp4のそれぞれには、各シーンから抽出されたサムネイル画像Tpが、時系列順(撮影日時の早い順)に左端から右端へと並べて表示される。ここで、一行目(すなわち一番上)の行領域ARp1の右端と2行目の行領域ARp2の左端は、時間的に繋がっている。また2行目の行領域ARp2の右端と3行目の行領域ARp3の左端、及び3行目の行領域ARp3の右端と4行目(すなわち一番下)の行領域ARp4の左端も、時間的に繋がっている。
したがって、サムネイル表示領域ARpには、各シーンから抽出されたサムネイル画像Tpが、時系列順(撮影日時の早い順)に、一番上の行領域ARp1の左端から一番下の行領域ARp4の右端へと並べて表示される。
尚、記憶媒体112に記憶されている動画像ファイルの数によっては、このサムネイル表示領域ARpに、各シーンから抽出されたサムネイル画像Tpの全てを一度に表示しきれない場合がある。
この場合、サムネイル表示領域ARpの例えば右端に縦スクロール用のスクロールバー(図示せず)が表示される。そして動画像一覧画面Msでは、スクロールバーに対するタッチ操作に応じて、サムネイル表示領域ARpに表示されているサムネイル画像Tpが例えば1行ずつ縦方向にスクロールするようになっている。
これにより、各シーンから抽出されたサムネイル画像Tpの全てを一度に表示しきれない場合でも、全てのサムネイル画像Tpを順次ユーザに確認させることができる。
また、各行領域ARp1〜ARp4に並べて表示されるサムネイル画像Tpの表示間隔は、同一シーン内より、シーンとシーンとの境目で広くなるように設定されている。これにより、各行領域ARp1〜ARp4にサムネイル画像Tpを並べて表示したときに、シーンとシーンの境目をユーザに容易に認識させることができる。
さらに、サムネイル表示領域ARpにサムネイル画像Tpを表示するにあたり、各シーンからは、シーンの長さに応じたn枚(nは1以上の整数)のサムネイル画像Tpが抽出されるようになっている。尚、CPU101は、図4に示すように、各シーンから、少なくともシーンの先頭画Tp(s)の1枚については、必ず抽出するようになっている。
これにより、各シーンの内容(すなわち各動画像ファイルの中身)をユーザに容易に認識させることができると共に、各シーンのサムネイル画像Tpの表示枚数からシーンの長さを認識させることができる。
さらに、各シーンから抽出される先頭画Tp(s)については、左上隅に切り欠きChが形成されるようになっている。これにより、シーンとシーンの境目が例えば行領域ARp1の右端に位置するような場合でも、シーンの境目をユーザに容易に認識させることができる。
さらに、先頭画Tp(s)の上方近傍には、この先頭画Tp(s)から始まるシーンの撮影開始時刻Ptが表示されるようになっている。これにより、各シーン(すなわち各動画像ファイル)が何時撮影されたシーンであるのかをユーザに容易に認識させることができる。
さらに、図5に示すように、お気に入りポイントが設定されているシーンからは、お気に入りポイントに対応するフレームのサムネイル画像(これをお気に入り画とも呼ぶ)Tp(m)が優先的に抽出されるようになっている。尚、このようにお気に入り画Tp(m)が優先的に抽出される場合であっても、必ず先頭画Tp(s)が抽出されることと、シーンの長さに応じた枚数のサムネイル画像Tpが抽出されることに変りはない。
すなわちCPU101は、シーンからn枚のサムネイル画像Tpを抽出するにあたり、先頭画Tp(s)に次いで、お気に入り画Tp(m)を優先的に抽出するようになっている。
これにより、お気に入りポイントが設定されているシーンについては、このお気に入りポイントの部分をユーザに認識させることができる。
さらに、お気に入り画Tp(m)には、左上隅に三角形のマークMkが表示されるようになっている。これにより、どのシーンにお気に入りポイントが設定されていて、どのサムネイル画像Tpがお気に入り画Tp(m)であるのかをユーザに容易に認識させることができる。
このようにして動画像一覧画面Msにサムネイル画像Tpが表示されている状態で、サムネイル画像Tpに対して画面右方向へのフリックが行われたとする。尚、フリックとは、タッチパネル104を指(ペンなどでも可)で軽く払う操作のことである。
するとCPU101は、表示処理部109と協働して、動画像ファイルの再生ウインドウ(これを動画像再生ウインドウとも呼ぶ)となるウインドウ表示信号を生成する。
表示処理部109は、このウインドウ表示信号を、動画像一覧画面Msの画面表示信号に重畳する。この結果、液晶ディスプレイ106には、図6に示すように、動画像一覧画面Ms上に重なるようにして動画像再生ウインドウMpが表示される。
動画像再生ウインドウMpは、再生された動画像が表示される動画像表示領域ARmと、再生に関する各種ボタンなどが表示されるボタン表示領域ARbとでなる。
動画像表示領域ARmは、動画像再生ウインドウMpのほぼ全体を占める長方形状の領域であり、ボタン表示領域ARbは、動画像再生ウインドウMpの下端に位置する帯状の領域である。
ボタン表示領域ARbには、巻き戻しボタンB1、早送りボタンB2、一時停止/再生ボタンB3、停止ボタンB4が表示される。またこのボタン表示領域ARbには、現在の再生位置を示すと共に再生位置を任意に変えることのできるスライドバーPsと、現在の再生位置を示す経過時間T1及び動画像の時間長を示す再生時間T2とが表示される。
さらにこの動画像再生ウインドウMpの右上隅には、この動画像ウインドウMpを閉じる為の閉じるボタンB5が表示される。
CPU101は、このような動画像再生ウインドウMpを表示させると共に、フリックされたサムネイル画像Tpに対応する動画像ファイルを、記憶媒体114からRAM103に読み出す。
さらにCPU101は、RAM103に読み出した動画像ファイルから動画像音声データを抽出して、動画像データと音声データとに分離する。
そしてCPU101は、動画像データを圧縮されたときと同一の動画像フォーマットで伸張することで元の画像信号を得、これをRAM103に書き戻していく。
またCPU101は、音声データを圧縮されたときと同一の音声フォーマットで伸張することで元の音声信号を得、これをRAM103に書き戻していく。
そしてCPU101は、画像信号をRAM103から読み出して表示処理部109に送ると共に、音声信号をRAM103から読み出してデジタルアナログ変換器113に送る。
表示処理部109は、この画像信号を、動画像再生ウインドウMpのウインドウ信号に重畳する。この結果、液晶ディスプレイ106に表示されている動画像再生ウインドウMpの動画像表示領域ARm内に動画像が表示される。
またこのときデジタルアナログ変換器113を介してスピーカ114に音声信号が送られる。この結果、このスピーカ114から音声が出力される。
このようにしてDVC100は、フリックされたサムネイル画像Tpに対応する動画像ファイルを再生して、動画像及び音声を出力する。
また、このように動画像ファイルを再生するとき、CPU101は、フリックの始点に位置するサムネイル画像Tpに対応するフレームから再生を開始するようになっている。
すなわちCPU101は、例えば先頭画Tp(s)上の任意の位置を始点とするフリックが行われた場合には、シーンの先頭から再生を開始する。一方で、先頭画Tp(s)以外のサムネイル画像Tp上の任意の位置を始点とするフリックが行われた場合には、そのサムネイル画像Tpに対応するフレームから再生を開始する。
これにより、動画像ファイルを再生するときに、シーン内の、ユーザが所望する位置から再生を開始することができる。
またCPU101は、動画像再生ウインドウMpのボタン表示領域ARbに表示されている各種ボタンB1〜B4、及びスライドバーPsに対するタッチ操作に応じて、動画像ファイルに対する再生制御を行う。
さらにCPU101は、動画像再生ウインドウMpの閉じるボタンB5に対するタッチ操作に応じて、動画像ファイルの再生を停止すると共に、動画像再生ウインドウMpを閉じる。
このように、動画像一覧画面Msでは、ユーザに、各シーンの内容(各動画像ファイルの中身)と各シーンの長さを認識させることができ、さらに所望のシーン(動画像ファイル)を所望の位置から視聴させることができるようになっている。
さらに、この動画像一覧画面Msでは、サムネイル画像Tpに対するピンチアウト又はピンチインに応じて、各シーンのサムネイル画像Tpの表示枚数(これをサムネイル表示枚数とも呼ぶ)を変更できるようになっている。
尚、ピンチアウトとは、2本の指で2箇所をタッチしている状態で、これら2本の指の間隔を拡げるタッチ操作のことである。またピンチインとは、これら2本の指の間隔を狭めるタッチ操作のことである。
具体的に、CPU101は、ピンチアウト又はピンチインの操作量(すなわち2箇所のタッチ位置の間隔の変化量)に応じて、各シーンから抽出するサムネイル画像Tpの枚数を変更するようになっている。
尚、動画像一覧画面Msには、サムネイル画像Tpが横方向に並べて表示されるので、ここでは、横方向の操作量、つまりタッチ位置の間隔の横方向の変化量を利用する。また、各シーンから抽出するサムネイル画像Tpの枚数をサムネイル抽出数とも呼び、nで表す(nは1以上の整数)。さらに、CPU101は、タッチされたシーンだけでなく、全てのシーンについて同様にサムネイル抽出数nを変更するようになっている。
実際、図7(A)及び(B)に示すように、ピンチアウトの横方向の操作量が、サムネイル画像Tpの横幅1個分に達すると、CPU101は、各シーンのサムネイル抽出数nを現在のサムネイル抽出数n+1に変更する。
そしてCPU101は、変更したサムネイル抽出数nに基づき、各シーンからサムネイル画像Tpを再抽出して、サムネイル表示領域ARpに再表示させる。この結果、各シーンのサムネイル表示枚数がピンチアウト前より1枚増加する。
その後、ピンチアウトの横方向の操作量が、図7(C)に示すように、サムネイル画像Tpの横幅2個分に達すると、CPU101は、各シーンのサムネイル抽出数nを現在のサムネイル抽出数n+1に変更する。この結果、サムネイル抽出数nは、ピンチアウト前よりも2枚増加したことになる。
そしてCPU101は、変更したサムネイル抽出数nに基づき、各シーンからサムネイル画像Tpを再抽出して、サムネイル表示領域ARpに再表示させる。この結果、各シーンのサムネイル表示枚数がさらに1枚増加する。すなわち、サムネイル表示枚数は、ピンチアウト前より2枚増加したことになる。
同様に、サムネイル表示枚数は、ピンチアウトの横方向の操作量が、サムネイル画像Tpの横幅3個分であれば、ピンチアウト前よりも3枚増加し、4個分であれば、ピンチアウト前よりも4枚増加する。
このように動画像一覧画面Msでは、ピンチアウトの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数が増えることで、各シーンのより詳しい内容をユーザに容易に確認させることができる。
またこのとき、タッチされたシーンだけでなく、全てのシーンについて同様にサムネイル表示枚数が増えることで、各シーンのサムネイル表示枚数とシーンの長さとの関係性を保つことができる。
すなわち、この動画像一覧画面Msでは、ピンチアウトによりサムネイル表示枚数が増えた後も、各シーンのサムネイル表示枚数からシーンの長さをユーザに認識させることができる。
また一方で、図8(A)及び(B)に示すように、ピンチインの横方向の操作量が、サムネイル画像Tpの横幅1個分に達すると、CPU101は、各シーンのサムネイル抽出数nを現在のサムネイル抽出数n−1に変更する。
そしてCPU101は、変更したサムネイル抽出数nに基づき、各シーンからサムネイル画像Tpを再抽出して、サムネイル表示領域ARpに再表示させる。この結果、各シーンのサムネイル表示枚数がピンチイン前より1枚減少する。
同様に、サムネイル表示枚数は、ピンチインの横方向の操作量が、サムネイル画像Tpの横幅2個分に達すれば、ピンチイン前よりも2枚減少し、3個分に達すれば、ピンチイン前よりも3枚減少する。
このように動画像一覧画面Msでは、ピンチインの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数が減り、サムネイル表示領域ARpに一度に表示されるシーンの数が増えることで、一度により多くのシーンをユーザに確認させることができる。
尚、サムネイル抽出数nは1以上の整数(少なくとも1枚の先頭画Tp(s)が抽出される為)であり、ピンチインにより、変更後のサムネイル抽出数nが1未満になる場合には、1に補正される。つまり、サムネイル表示枚数は、ピンチインの操作量に応じて減少するが、少なくとも1枚は残るようになっている。
以上がDVC100のハードウェア構成に関する説明である。尚、このDVC100のCPU101が、上述した表示装置1の記憶制御部3に相当するハードウェアである。またDVC100の液晶ディスプレイ106が、表示装置1の表示部4に相当するハードウェアである。さらにDVC100のタッチパネル104とCPU101とが、上述した表示装置1の検出部5に相当するハードウェアである。さらにDVC100のCPU101が、表示装置1の制御部6に相当するハードウェアである。尚、このDVC100では、CPU101とタッチパネル104とが協働して、表示装置1の検出部5と同等の機能を実現するようになっている。
[1−3.サムネイル表示処理手順]
次に、各動画像ファイルのシーンからサムネイル画像Tpを抽出して、サムネイル表示領域ARpに表示するまでの処理の手順(これをサムネイル表示処理手順とも呼ぶ)について、詳しく説明する。
因みに、このサムネイル表示処理手順は、DVC100のCPU101が、ROM102に書き込まれているプログラムに従って実行する処理手順である。
CPU101は、再生モードに切り換わると、動画像一覧画面Msを液晶ディスプレイ106に表示させると共に、図9に示すサムネイル表示処理手順RT1を開始して、ステップSP1に移る。
ステップSP1においてCPU101は、全動画像ファイルのうちの1つ(すなわち全シーンのうちの1つ)を選択したうえで、このシーンのサムネイル抽出数nを設定する抽出数設定処理手順SRT1(図10)を開始し、ステップSP20に移る。
ステップSP20においてCPU101は、シーンの長さに対するN個(1以上の整数)の閾値1〜Nをセットして、次のステップSP21に移る。具体的に、この閾値1〜Nは、シーンの長さを分類する為の閾値であり、例えば、N=3、閾値1=30秒、閾値2=90秒、閾値3=150秒のようにセットされる。この場合、シーンの長さを、30秒以下、30秒超90秒以下、90秒超150秒以下、150秒超の4つに分類することになる。
ステップSP211においてCPU101は、シーンの長さが閾値1以下であるか否かを判別する。ここで、シーンの長さが閾値1以下であることにより、肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP212に移る。
ステップ212においてCPU101は、サムネイル抽出数nをこのときの閾値の番号である「1」(つまり先頭画Tp(s)の1枚のみ)に設定して、この抽出数設定処理手順SRT1を終了する。
これに対して、シーンの長さが閾値1超であることにより、上述のステップSP211で否定結果を得ると、CPU101は、ステップSP212に移り、シーンの長さが閾値2以下であるか否かを判別する。ここで、シーンの長さが閾値1超閾値2以下であることにより、肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP222に移る。
ステップSP222においてCPU101は、サムネイル抽出数nをこのときの閾値の番号である「2」(つまり先頭画Tp(s)を1枚+サムネイル画像Tpを1枚の計2枚)に設定して、この抽出数設定処理手順SRT1を終了する。
これに対して、シーンの長さが閾値2超であることにより、上述のステップSP212で否定結果を得ると、以降、CPU101は、閾値を閾値N−1まで順に変えながら、シーンの長さが閾値以下であるか否かを判別していく。そしてCPU101は、シーンの長さが閾値以下となったときの閾値の番号をサムネイル抽出数nに設定する。
また、CPU101は、シーンの長さが閾値N−1超であることにより、ステップSP21Nに移ると、シーンの長さが閾値N以下であるか否かを判別する。ここで、シーンの長さが閾値N−1超閾値N以下であることにより、肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP22Nに移る。
ステップSP22NにおいてCPU101は、サムネイル抽出数nをこのときの閾値の番号である「N」(つまり先頭画Tp(s)を1枚+サムネイル画像TpをN−1枚の計N枚)に設定して、この抽出数設定処理手順SRT1を終了する。
これに対して、シーンの長さが閾値N超であることにより、上述のステップSP21Nで否定結果を得ると、CPU101は、ステップSP22N+1に移る。
ステップSP22N+1においてCPU101は、サムネイル抽出数nを「N+1」(つまり先頭画Tp(s)を1枚+サムネイル画像TpをN枚の計N+1枚)に設定して、この抽出数設定処理手順SRT1を終了する。
尚、N+1がサムネイル抽出数nの最大値であり、例えば、N=3、閾値1=30秒、閾値2=90秒、閾値3=150秒のようにセットされた場合、150秒を超えるシーンについては、サムネイル抽出数nが最大値の「4」に設定される。
このような抽出数設定処理手順SRT1により、サムネイル抽出数nを設定した後、CPU101は、次のステップSP2(図9)に移る。
ステップSP2においてCPU101は、サムネイル抽出数nに応じて、シーンからサムネイル画像Tpを抽出するポイント(これをサムネイル抽出ポイントとも呼ぶ)をn箇所設定する。
このとき、CPU101は、まず先頭画Tp(s)を抽出する為に、シーンの先頭をサムネイル抽出ポイントに設定する。さらにCPU101は、シーンの長さ(すなわちシーンの先頭から末尾までの時間)をサムネイル抽出数nで割った時間Tを算出する。すなわち、この時間Tは、シーンの長さをn等分した時間(これを等分時間とも呼ぶ)であり、例えば、96秒のシーンで、サムネイル抽出数n=3であれば、32秒となる。
そしてCPU101は、この等分時間Tをもとに、シーンをn個に等分する位置(これを等分位置とも呼び、シーンの先頭からの経過時間で表される)を算出して、この等分位置をサムネイル抽出ポイントに設定する。具体的に、シーンをn個に等分する等分位置は、例えば、図11に示すように、96秒のシーンで、サムネイル抽出数n=3であれば、シーンの先頭から32秒後と64秒後との2箇所(n−1箇所)になる。
このように、CPU101は、シーンの先頭と、シーンをn個に等分するn−1箇所との合計n箇所を、サムネイル抽出ポイントに設定して、次のステップSP3に移る。
ステップSP3においてCPU101は、ステップSP2で設定したn個のサムネイル抽出ポイントのうちの1つを選択して、このサムネイル抽出ポイントの近傍にお気に入りポイントが設定されているか否かを判別する。
具体的に、CPU101は、図12に示すように、選択したサムネイル抽出ポイントを中心として、その前後、等分期間T/2の範囲を、お気に入りポイントの検索範囲Hとして、この検索範囲Hに設定されているお気に入りポイントを検索する。尚、この検索範囲Hには、サムネイル抽出ポイント自体も含まれる。
また、n個のサムネイル抽出ポイントのうちの最後尾のサムネイル抽出ポイントについては、図13に示すように、検索範囲Hがシーンの末尾まで延長されるようになっている。
さらに、先頭のサムネイル抽出ポイントについては、検索範囲Hが設定されないようになっている。つまり、CPU101は、先頭のサムネイル抽出ポイントを選択している場合、このステップSP3で必ず否定結果を得るようになっている。
このステップSP3で否定結果を得ると、このことは、選択しているサムネイル抽出ポイントの近傍にお気に入りポイントが設定されていない、もしくは選択しているサムネイル抽出ポイントが先頭のサムネイル抽出ポイントであることを意味する。このときCPU101は、ステップSP4に移る。
ステップSP4においてCPU101は、選択しているシーンから、サムネイル抽出ポイントに対応するフレームのサムネイル画像Tpを抽出して、ステップSP5に移る。尚、このときCPU101は、サムネイル抽出ポイントと完全に一致する時刻のフレームがあれば、このフレームをサムネイル抽出ポイントに対応するフレームとする。一方で、完全に一致する時刻のフレームがなければ、サムネイル抽出ポイントに最も近い時刻のフレームをサムネイル抽出ポイントに対応するフレームとする。
ステップSP5においてCPU101は、選択しているシーンからn個のサムネイル画像Tpを抽出し終えたか判別する。このステップSP5で否定結果を得ると、CPU101は、再びステップSP3に戻り、次のサムネイル抽出ポイントを選択する。
これに対して、上述のステップSP3で肯定結果を得ると、このことは、選択しているサムネイル抽出ポイントの近傍にお気に入りポイントが設定されていることを意味する。このときCPU101は、ステップSP6に移る。
ステップSP6においてCPU101は、選択しているサムネイル抽出ポイントの近傍に設定されているお気に入りポイントの数が1個か否かを判別する。すなわち、CPU101は、選択しているサムネイル抽出ポイントを中心とする検索範囲H内に設定されているお気に入りポイントの数が1個か否かを判別する。
選択しているサムネイル抽出ポイントを中心とする検索範囲H内に設定されているお気に入りポイントの数が1個であることにより、このステップSP6で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP7に移る。
ステップSP7においてCPU101は、選択しているサムネイル抽出ポイントの代わりに、お気に入りポイントに対応するフレームのサムネイル画像Tpを抽出して、次のステップSP5に移る。
これに対して、選択しているサムネイル抽出ポイントを中心とする検索範囲H内に設定されているお気に入りポイントの数が2個以上であることにより、上述のステップSP6で否定結果を得ると、CPU101は、ステップSP8に移る。
ステップSP8においてCPU101は、複数のお気に入りポイントのうち、選択しているサムネイル抽出ポイントに最も近い1つを選択し、このお気に入りポイントに対応するフレームのサムネイル画像Tpを抽出して、ステップSP5に移る。
ステップSP5においてCPU101は、選択しているシーンからn個のサムネイル画像Tpを抽出し終えたか否かを判別する。このステップSP5で否定結果を得ると、CPU101は、再びステップSP3に戻り、次のサムネイル抽出ポイントを選択する。
このようにして、CPU101は、n枚のサムネイル画像Tpを抽出し終えるまで、n個のサムネイル抽出ポイントを1つずつ順に選択して、ステップSP3〜SP8を繰り返すことにより、シーンからサムネイル画像Tpを1枚ずつ抽出していく。
そして、シーンからn枚のサムネイル画像Tpを抽出し終えると、CPU101は、ステップSP5で肯定結果を得て、ステップSP9に移る。
ステップSP9において、CPU101は、全シーンからサムネイル画像Tpを抽出し終えたか否かを判別する。このステップSP9で否定結果を得ると、CPU101は、再びステップSP1に戻り、次のシーンを選択する。
このようにして、CPU101は、全シーンからサムネイル画像Tpを抽出し終えるまで、シーンを1つずつ選択して、ステップSP1〜SP9を繰り返すことで、各シーンからサムネイル画像Tpを抽出していく。
そして、全シーン(すなわち全動画像ファイル)からサムネイル画像Tpを抽出し終えると、CPU101は、ステップSP9で肯定結果を得て、ステップSP10に移る。
ここで、各シーンからのサムネイル画像Tpの抽出例を図14(A)〜(D)及び図15に示す。尚、図14及び図15は、シーンの長さに対して、閾値1=30秒、閾値2=90秒の2個の閾値がセットされた場合の抽出例である。
図14(A)〜(D)は、お気に入りポイントが設定されていないシーンからのサムネイル画像Tpの抽出例であり、図15は、お気に入りポイントが設定されているシーンからのサムネイル画像Tpの抽出例である。
図14(A)は、34秒のシーン1(お気に入りポイント無し)からの抽出例である。この場合、シーン1の長さが閾値1超閾値2以下であるから、サムネイル抽出数nは閾値2の番号である「2」に設定される。そして、サムネイル抽出ポイントは、シーン1の先頭と、2等分する等分位置である17秒後に設定される。よって、このシーン1からは、先頭画Tp(s)と、17秒後のフレームのサムネイル画像Tpが抽出される。
図14(B)は、96秒のシーン2(お気に入りポイント無し)からの抽出例である。この場合、シーン2の長さが閾値2超であるから、サムネイル抽出数nは、閾値2の番号+1の「3」に設定される。そしてサムネイル抽出ポイントは、シーン2の先頭と、3等分する等分位置である32秒後と、64秒後とに設定される。よって、このシーン1からは、先頭画Tp(s)と、32秒後のフレームのサムネイル画像Tpと、64秒後のフレームのサムネイル画像Tpとが抽出される。
図14(C)は、9分30秒のシーン3(お気に入りポイント無し)からの抽出例である。この場合、シーン3の長さが閾値2超であるから、サムネイル抽出数nは、閾値2の番号+1の「3」に設定される。そしてサムネイル抽出ポイントは、シーン3の先頭と、3等分する等分位置である3分10秒後と、6分20秒後とに設定される。よって、このシーン1からは、先頭画Tp(s)と、3分10秒後のフレームのサムネイル画像Tpと、6分20秒後のフレームのサムネイル画像Tpとが抽出される。
図14(D)は、12秒のシーン4(お気に入りポイント無し)からの抽出例である。この場合、シーン4の長さが閾値1以下であるから、サムネイル抽出数nは、閾値1の番号の「1」に設定される。そしてサムネイル抽出ポイントは、シーン4の先頭のみに設定される。よって、このシーン4からは、先頭画Tp(s)のフレームのサムネイル画像Tpのみが抽出される。
図15は、96秒のシーン5(お気に入りポイント有り)からの抽出例である。この場合、シーン5の長さが閾値2超であるから、サムネイル抽出数nは、閾値2の番号+1の「3」に設定される。そしてサムネイル抽出ポイントは、シーン5の先頭と、3等分する等分位置である32秒後と、64秒後とに設定される。また、このシーン5には、お気に入りポイントが72秒後に設定されている。よって、このシーン5からは、先頭画Tp(s)と、32秒後のフレームのサムネイル画像Tpと、72秒後のフレームのお気に入り画Tp(m)とが抽出される。
このようにしてCPU101は、各シーンからサムネイル画像Tpを抽出する。そしてCPU101は、ステップSP10(図9)において、各シーンから抽出したサムネイル画像Tpを、サムネイル表示領域ARpに表示させて、このサムネイル表示処理手順RT1を終了する。
このようなサムネイル表示処理手順RT1により、DVC100は、各動画像ファイルのシーンからサムネイル画像Tpを抽出して、サムネイル表示領域ARpに表示するようになっている。
[1−4.サムネイル表示枚数変更処理手順]
次に、サムネイル画像Tpに対するピンチアウト又はピンチインの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数を変更する処理の手順(これをサムネイル表示枚数変更処理手順とも呼ぶ)について、詳しく説明する。
因みに、このサムネイル表示枚数変更処理手順も、DVC100のCPU101が、ROM102に書き込まれているプログラムに従って実行する処理手順である。
CPU101は、動画像一覧画面Msを表示させると、図16に示すサムネイル表示枚数変更処理手順RT2を開始して、ステップSP30に移る。
ステップSP30においてCPU101は、サムネイル表示領域ARpに表示されているサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされているか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このことは、どこもタッチされていない、もしくは1箇所しかタッチされていないことを意味する。このときCPU101は、ステップSP30に戻る。そしてCPU101は、同一シーン内のサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされるのを待ち受ける。
これに対して、同一シーン内のサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされていることにより、上述のステップSP30で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP31に移る。
ステップSP31においてCPU101は、ピンチアウト又はピンチインが行われたか否かを判別する。
具体的に、CPU101は、タッチパネル104からの入力信号をもとに、タッチされた直後の2箇所のタッチ位置を認識する。さらにCPU101は、この2箇所のタッチ位置の間隔(すなわち初期間隔)を算出して、これをRAM103に記憶保持させておく。
その後、CPU101は、入力信号が送られてくるごとに、タッチ位置の間隔を算出して、算出した間隔から初期間隔を減算することで、2箇所のタッチ位置の間隔の変化量を取得する。
そしてCPU101は、この変化量が0(ほぼ0でもよい)ではなくなると、すなわち2箇所のタッチ位置の間隔が初期間隔から変わると、ピンチアウト又はピンチインが行われたと判別する。
実際、変化量が0(ほぼ0でもよい)であることにより、ピンチアウト又はピンチインが行われていないと判別した場合、CPU101は、このステップSP31で否定結果を得て、再びステップSP30に戻る。
これに対して、変化量が0(ほぼ0でもよい)でないことにより、ピンチアウト又はピンチインが行われたと判別した場合、CPU101は、このステップSP31で肯定結果を得て、ステップSP32に移る。
ステップSP32においてCPU101は、ピンチアウト又はピンチインの操作量(すなわち2箇所のタッチ位置の間隔の変化量)に応じて、各シーンのサムネイル抽出数nを変更する。
具体的に、2箇所のタッチ位置の間隔の変化量の符号が+(すなわち2箇所のタッチ位置の間隔が初期間隔より拡がった)とする。このとき、CPU101は、ピンチアウトが行われたと判別する。
そしてCPU101は、2箇所のタッチ位置の間隔の変化量(すなわちピンチアウトの操作量)に応じて、各シーンのサムネイル抽出数nを増やす。実際、CPU101は、ピンチアウトの操作量が、例えば、サムネイル画像Tpの横幅2個分であれば、各シーンのサムネイル抽出数nを、現在のサムネイル抽出数n+2に増やす。
一方、2箇所のタッチ位置の間隔の変化量の符号が−(すなわち2箇所のタッチ位置の間隔が初期間隔より狭まった)とする。このとき、CPU101は、ピンチインが行われたと判別する。
そしてCPU101は、2箇所のタッチ位置の間隔の変化量(すなわちピンチインの操作量)に応じて、各シーンのサムネイル抽出数nを減らす。実際、CPU101は、ピンチインの操作量が、例えば、サムネイル画像Tpの横幅1個分であれば、各シーンのサムネイル抽出数nを、現在のサムネイル抽出数n−1に減らす。
このようにしてピンチアウト又はピンチインの操作量に応じて各シーンのサムネイル抽出数nを変更した後、CPU101は、次のステップSP33に移る。
ステップSP33においてCPU101は、ステップSP32で変更したサムネイル抽出数nに基づき、各シーンからサムネイル画像Tpを再抽出して、サムネイル表示領域ARpに再表示させる。この結果、サムネイル表示領域ARpに表示される、各シーンのサムネイル表示枚数が変わる。
ここで、サムネイル表示枚数の変更例を図17に示す。尚、図17は、96秒のシーンに対して、サムネイル抽出数nが「3」に設定されている状態で、ピンチアウトが行われた場合の変更例である。
まず、ピンチアウトが行われる前、このシーンのサムネイル抽出ポイントは、シーンの先頭と、3等分する等分位置である32秒後と、64秒後とに設定されている。よって、このシーンからは、先頭画Tp(s)と、32秒後のフレームのサムネイル画像Tpと、64秒後のフレームのサムネイル画像Tpとの3枚が抽出され、サムネイル表示領域ARpに表示される。
ここで、例えば、サムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされ、さらにピンチアウトにより、2箇所のタッチ位置の間隔が、サムネイル画像Tpの横幅1個分拡がったとする。すると、CPU101は、サムネイル抽出数nを、「3」から「4」に変更する。
そしてCPU101は、サムネイル抽出ポイントを、シーンの先頭と、4等分する等分位置である24秒後と、48秒後と、72秒後とに設定し直す。この結果、このシーンからは、先頭画Tp(s)と、24秒後のフレームのサムネイル画像Tpと、48秒後のフレームのサムネイル画像Tpと、72秒後のフレームサムネイル画像Tpとの4枚が抽出され、サムネイル表示領域ARpに表示される。
このようにしてピンチアウト又はピンチインの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数を変更した後、CPU101は、現時点の2箇所のタッチ位置の間隔を新たな初期間隔としてRAM103に記憶保持させ、ステップSP30に戻る。そして、CPU101は、動画像一覧画面Msを表示させている間、引き続き、ピンチアウト又はピンチインが行われれば、その都度、これらの操作量に応じて、サムネイル表示枚数を増減させる。
このようなサムネイル表示枚数変更処理手順RT2により、DVC100は、ピンチアウト又はピンチインの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数を変更するようになっている。
[1−5.第1の実施の形態による動作及び効果]
以上の構成において、DVC100のCPU101は、記憶媒体112に記憶されている各動画像ファイルのシーンからサムネイル画像Tpを抽出して、サムネイル表示領域ARpに表示させる。
ここで、CPU101は、各シーンから、シーンの長さに応じたn枚(nは1以上の整数)のサムネイル画像Tpを抽出する。そして、CPU101は、各シーンから抽出したn枚のサムネイル画像Tpを、シーンごとにまとめて、時系列順に並べて表示させる。
こうすることで、CPU101は、各シーンの内容(すなわち各動画像ファイルの中身)をユーザに容易に認識させることができると共に、各シーンのサムネイル画像Tpの表示枚数から各シーンの長さを認識させることができる。
さらに、CPU101は、お気に入りポイントが設定されているシーンからは、お気に入りポイントに対応するフレームのサムネイル画像(お気に入り画)Tp(m)を優先的に抽出する。
こうすることで、CPU101は、お気に入りポイントが設定されているシーンについては、このお気に入りポイントの部分をユーザに認識させることができる。
かくして、DVC100は、常に、サムネイル表示枚数から、各シーンの長さをユーザに確認させることができ、且つシーンのお気に入りポイントのサムネイル画像も確認させることができる。
またCPU101は、サムネイル表示領域ARpに表示させているサムネイル画像Tpに対する、ピンチアウト又はピンチインに応じて、各シーンのサムネイル表示枚数を変更する。
すなわちCPU101は、ピンチアウトの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数を増やす。こうすることで、CPU101は、各シーンのより詳しい内容をユーザに容易に確認させることができる。
またCPU101は、ピンチインの操作量に応じて、各シーンのサムネイル表示枚数を減らす。こうすることで、サムネイル表示領域ARpに一度に表示されるシーンの数が増え、結果として、一度により多くのシーンをユーザに確認させることができる。
かくしてDVC100は、ピンチアウトなどの直感的な操作で、各シーン(すなわち動画像データ)の内容を表すサムネイル画像Tpの表示枚数を変えながら各シーンをユーザに確認させることができる。
以上の構成によれば、DVC100は、ピンチアウトに応じて、シーン(すなわち動画像データ)の内容を表すサムネイル画像Tpの表示枚数を増やすようにした。また、ピンチインに応じて、シーンの内容を表すサムネイル画像Tpの表示枚数を減らすようにした。こうすることで、DVC100は、より直感的な操作で、シーンの内容を表すサムネイル画像Tpの表示枚数を変えながらシーンをユーザに確認させることができ、かくして、従来と比して一段と容易にシーンを確認させることができる。
<2.第2の実施の形態>
次に第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態では、動画像一覧画面Ms上で、異なるシーンに属する2枚のサムネイル画像Tpをドラッグして重ね合わせることにより、これらが属する2つのシーンを結合できるようになっている。
尚、DVC100の構成、動画像一覧画面Msの構成、ピンチアウト及びピンチインによるサムネイル表示枚数の変更などは、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、シーンの結合についてのみ説明する。
[2−1.シーンの結合]
まず、第1の実施の形態と同様にして、CPU101は、再生モードに切り替わると、図3に示すような動画像一覧画面Msを液晶ディスプレイ106に表示させる。
ここで、CPU101は、図18(A)に示すように、サムネイル画像Tp上の一箇所が所定時間(例えば数秒)指でタッチされ続けると、このサムネイル画像Tpをドラッグ対象のサムネイル画像Tpと認識する。このときCPU101は、図18(B)に示すように、このサムネイル画像Tpの例えば枠を強調表示させる。これにより、ユーザに、このサムネイル画像Tpがドラッグできる状態になったことを認識させることができる。
そしてCPU101は、タッチされたままタッチ位置が移動すると、この移動に合わせて、図18(C)に示すように、ドラッグ対象のサムネイル画像Tpを移動させる。このようにしてサムネイル画像Tpのドラッグが行われる。
尚、ドラッグ中のサムネイル画像Tpの元の位置には、このサムネイル画像TpのコピーTp(c)が表示されつづけるようになっている。これにより、ドラッグ中のサムネイル画像Tpの元の位置がどこであったのかをユーザに認識させることができる。
このようなドラッグは、例えば2本の指でそれぞれ異なるサムネイル画像Tpをタッチすることにより、2枚のサムネイル画像Tpに対して同時に行うことができるようにもなっている。
そしてCPU101は、図19(A)に示すように、異なるシーンに属する2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態で、2本の指がタッチアップされると、これら2枚のサムネイル画像Tpの各々が属する2つのシーンを結合する。尚、タッチアップとは、タッチしている指をタッチパネル104から離すタッチ操作のことである。
具体的に、CPU101は、2枚のサムネイル画像Tpの各々が属する2つのシーンのうちの、撮影開始時刻が早い方のシーンの末尾に、もう一方のシーンの先頭を繋げることで、2つのシーン(すなわち動画像データ)を結合する。
そしてCPU101は、2つのシーンを結合してできる新たなシーンを動画像ファイルとして記憶媒体112に記憶させ、また元の2つのシーンの各々の動画像ファイルを記憶媒体112から削除する。さらにCPU101は、このような動画像ファイルの作成及び削除に基づいて、動画像管理ファイルを更新する。
そしてCPU101は、このような動画像管理ファイルの更新に応じて、サムネイル表示領域ARpの表示内容を更新する。すなわちCPU101は、元の2つのシーンの各々から抽出していたサムネイル画像Tpに代えて、これらを結合したシーンから抽出したサムネイル画像Tpをサムネイル表示領域ARpに表示させる。
この結果、図19(B)に示すように、サムネイル表示領域ARpには、2つのシーンに分けて表示されていたサムネイル画像Tpが、1つのシーンにまとめて表示される。このようにしてCPU101は、2つのシーンを結合するようになっている。
尚、図19(A)及び(B)は、サムネイル画像Tpが2枚抽出されているシーン10と、サムネイル画像Tpが3枚抽出されているシーン11とが結合され、この結果できた新たなシーンから5枚のサムネイル画像Tpが抽出された例である。この場合、サムネイル抽出数nの最大値が5以上に設定されていることが前提である。
よって、例えば、サムネイル抽出数nの最大値が3に設定されている場合には、シーン10とシーン11とを結合しても、新たなシーンから3枚のサムネイル画像Tpしか抽出されないことになる。
[2−2.シーン結合処理手順]
次に、2つのシーンを結合する処理の手順(これをシーン結合処理手順とも呼ぶ)について説明する。
因みに、このシーン結合処理手順も、DVC100のCPU101が、ROM102に書き込まれているプログラムに従って実行する処理手順である。
CPU101は、動画像一覧画面Msを表示させると、図20に示すシーン結合処理手順RT3を開始して、ステップSP40に移る。ステップSP40においてCPU101は、サムネイル表示領域ARpに表示されているサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされているか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP40に戻る。これに対して、サムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされていることにより、上述のステップSP40で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP41に移る。
ステップSP41においてCPU101は、2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このことは、例えば、サムネイル画像Tpがドラッグされていないこと、もしくは2枚のサムネイル画像Tpが重ねられていないことを意味する。このときCPU101は、ステップSP42に移り、上述したサムネイル表示枚数変更処理手順RT2(図16)のステップSP31〜SP33と同様の処理を実行する。すなわち、CPU101は、ピンチアウト又はピンチインが行われたか否かを判別して、行われたと判別した場合に、これらの操作量に応じて、サムネイル表示枚数を変更する。その後、CPU101は、ステップSP40に戻る。
これに対して、2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたことにより、上述のステップSP41で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP43に移る。
ステップSP43においてCPU101は、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpが、それぞれ異なるシーンに属しているサムネイル画像Tpであるか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このことは、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpが、同一シーンに属していることを意味する。このときCPU101は、ステップSP40に戻る。
これに対して、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpが、それぞれ異なるシーンに属していることにより、上述のステップSP43で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP44に移る。
ステップSP44においてCPU101は、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが属するシーンを結合して新たなシーンを生成する。そしてCPU101は、この新たなシーンからサムネイル画像Tpを抽出してサムネイル表示領域ARpに表示させた後、ステップSP40に戻る。
そしてCPU101は、ステップSP40〜ステップSP44までの処理を、動画像一覧画面Msを表示させている間、繰り返す。
このようなシーン結合処理手順RT3により、CPU101は、ドラッグにより重ねられた2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが属するシーンを1つのシーンに結合するようになっている。
このように、この第2の実施の形態のDVC100では、異なるシーンに属する2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれをドラッグして重ねる直感的な操作で、これら2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが属するシーンを結合することができる。
かくして、DVC100は、各シーンから抽出したサムネイル画像Tpをシーンごと(すなわち動画像ファイルごと)にまとめて表示する動画像一覧画面Ms上で、容易に2つのシーンを結合することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態では、2つのシーンのうちの一方のシーンの最後尾のサムネイル画像Tpと、他方のシーンの先頭画Tp(s)とをドラッグして重ね合わせることにより、これらが属する2つのシーンを結合するようになっている。
尚、DVC100の構成、動画像一覧画面Msの構成、ピンチアウト及びピンチインによるサムネイル表示枚数の変更などは、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。
また、サムネイル画像Tpのドラッグについては、第2の実施の形態と同様であるので、第2の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、シーンの結合についてのみ説明する。
[3−1.シーンの結合]
具体的に、図21(A)に示すように、2つのシーンのうちの一方のシーンの最後尾のサムネイル画像Tpと、他方のシーンの先頭画Tp(s)とがドラッグにより重ねられた状態で、2本の指がタッチアップされたとする。するとCPU101は、これら2枚のサムネイル画像Tpの各々が属する2つのシーンを結合する。
具体的に、CPU101は、最後尾のサムネイル画像Tpがドラッグされたシーンの末尾に、先頭画Tp(s)がドラッグされたシーンの先頭を繋げることで、2つのシーン(すなわち動画像データ)を結合する。
この結果、図21(B)に示すように、サムネイル表示領域ARpには、2つのシーンに分けて表示されていたサムネイル画像Tpが、1つのシーンにまとめて表示される。このようにしてCPU101は、2つのシーンを結合するようになっている。
一方で、2枚のサムネイル画像Tpが重ねられた場合であっても、一方がシーンの最後尾のサムネイル画像Tpで、且つ他方がシーンの先頭画Tp(s)であると言う条件を満たしていなければ、CPU101は、シーンを結合しない。尚、この条件を、結合条件とも呼ぶ。
このように、この第3の実施の形態では、第2の実施の形態とは異なり、一方のシーンの最後尾のサムネイル画像Tpと、他方のシーンの先頭画Tp(s)とが重ねられた場合にのみ、2つのシーンを結合するようになっている。
[3−2.シーン結合処理手順]
次に、シーン結合処理手順について説明する。因みに、このシーン結合処理手順も、DVC100のCPU101が、ROM102に書き込まれているプログラムに従って実行する処理手順である。
CPU101は、動画像一覧画面Msを表示させると、図22に示すシーン結合処理手順RT4を開始して、ステップSP50に移る。ステップSP50においてCPU101は、サムネイル表示領域ARpに表示されているサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされているか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP50に戻る。これに対して、サムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされていることにより、上述のステップSP50で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP51に移る。
ステップSP51においてCPU101は、2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP52に移り、上述したサムネイル表示枚数変更処理手順RT2(図16)のステップSP31〜SP33と同様の処理を実行して、ステップSP50に戻る。
これに対して、2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたことにより、上述のステップSP51で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP53に移る。
ステップSP53においてCPU101は、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが、一方のシーンの最後尾のサムネイル画像Tpと、他方のシーンの先頭画Tp(s)とであるか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpが、一方がシーンの最後尾のサムネイル画像Tpで、他方がシーンの先頭画Tp(s)であるという結合条件を満たしていないことを意味する。このときCPU101は、ステップSP50に戻る。
これに対して、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpが、上述の結合条件を満たしていることにより、上述のステップSP53で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP54に移る。
ステップSP54においてCPU101は、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが属するシーンを結合して新たなシーンを生成する。そしてCPU101は、この新たなシーンからサムネイル画像Tpを抽出してサムネイル表示領域ARpに表示させた後、ステップSP50に戻る。
そしてCPU101は、ステップSP50〜ステップSP54までの処理を、動画像一覧画面Msを表示させている間、繰り返すようになっている。
このようなシーン結合処理手順RT4により、CPU101は、ドラッグにより重ねられた2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが属するシーンを1つのシーンに結合するようになっている。
このように、この第3の実施の形態のDVC100では、一方のシーンの最後尾のサムネイル画像Tpと、他方のシーンの先頭画Tp(s)とが重ねられた場合にのみ、2つのシーンを結合するようになっている。
かくして、DVC100は、一方のシーンの末尾に他方のシーンの先頭を繋げるような、より直感的な操作で、2つのシーンを結合することができる。
<4.第4の実施の形態>
次に第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態では、シーン結合時に、一方のシーンの末尾に他方のシーンの先頭を繋げて結合するばかりでなく、2つのシーンを部分的に削除して結合できるようになっている。
尚、DVC100の構成、動画像一覧画面Msの構成、ピンチアウト及びピンチインによるサムネイル表示枚数の変更などは、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。
また、サムネイル画像Tpのドラッグについては、第2の実施の形態と同様であるので、第2の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、シーンの結合についてのみ説明する。
[4−1.シーンの結合]
ここでは、閾値1=40秒、閾値2=80秒、閾値3=120秒の3つの閾値が設定されているとする。この場合、40秒以下のシーンからは1枚、40秒超80秒以下のシーンからは2枚、80秒超120秒以下のシーンからは3枚、120秒超のシーンからは4枚のサムネイル画像Tpが抽出される。
ここで、図23(A)及び(B)に示すように、撮影開始時刻が10時00分で、長さが96秒のシーン30と、撮影開始時刻が11時00で、長さが96秒のシーン31を結合するとする。
尚、この場合、シーン30のサムネイル抽出ポイントは、先頭と32秒後と64秒後の3箇所に設定される。よって、このシーン30からは、先頭画Tp(s)と32秒後のサムネイル画像Tpと64秒後のサムネイル画像Tpの3枚が抽出される。
同様に、シーン31のサムネイル抽出ポイントも、先頭と32秒後と64秒後の3箇所であり、このシーン31からは、先頭画Tp(s)と32秒後のサムネイル画像Tpと64秒後のサムネイル画像Tpの3枚が抽出される。
ここで、図23(C)に示すように、シーン30の32秒後(2枚目)のサムネイル画像Tpと、シーン31の32秒後(2枚目)のサムネイル画像Tpとがドラッグにより重ねられた状態で、2本の指がタッチアップされたとする。するとCPU101は、シーン30とシーン31とを結合する。
具体的に、CPU101は、図24(A)に示すように、再生開始時刻が早い方のシーン30から、ドラッグされた32秒後のサムネイル画像Tpより後のサムネイル画像Tp(この場合64秒後のサムネイル画像Tp)に対応する部分を削除する。
ここで、サムネイル画像Tpに対応する部分とは、このサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントから、次のサムネイル抽出ポイントまでの部分を示す。尚、最後尾のサムネイル画像Tpに対応する部分は、このサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントから、シーンの末尾までの部分となる。
ゆえに、CPU101は、シーン30から、64秒後から末尾までの部分を削除する。この結果、シーン30の先頭から64秒後までの部分が残る。
さらにCPU101は、再生開始時刻が遅い方のシーン31から、ドラッグされたサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントより前のサムネイル画像Tp(この場合先頭画Tp(s))に対応する部分を削除する。すなわちCPU101は、シーン31から、先頭から32秒後までの部分を削除する。この結果、シーン31の32秒後から96秒後までの部分が残る。
そしてCPU101は、シーン30の残った部分の末尾に、シーン31の残った部分の先頭を繋げることで、シーン30とシーン31を結合する。この結果、図24(B)に示すように、シーン30の先頭から64秒後までの部分と、シーン31の32秒後から末尾(96秒後)までの部分とが繋げられた128秒のシーンができる。
そしてCPU101は、2つのシーンを結合してできる新たなシーンを動画像ファイルとして記憶媒体112に記憶させ、また元の2つのシーンの各々の動画像ファイルを記憶媒体112から削除する。さらにCPU101は、このような動画像ファイルの作成及び削除に基づいて、動画像管理ファイルを更新する。
そしてCPU101は、このような動画像管理ファイルの更新に応じて、サムネイル表示領域ARpの表示内容を更新する。すなわちCPU101は、元の2つのシーンの各々から抽出していたサムネイル画像Tpに代えて、これらを結合したシーンから抽出したサムネイル画像Tpをサムネイル表示領域ARpに表示させる。
この結果、サムネイル表示領域ARpには、シーン30とシーン31とを結合してできた128秒の新たなシーンから抽出されたサムネイル画像Tpが表示される。
このとき表示されるサムネイル画像Tpは、シーン30及びシーン31の各々から3枚ずつ抽出されて表示されていた計6枚のサムネイル画像のうち、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpの間に表示されていた2枚を除く計4枚となる。
すなわち、シーン30の32秒後のサムネイル画像Tpと、シーン31の32秒後のサムネイル画像Tpとの間に表示されていた、シーン30の64秒後のサムネイル画像Tpとシーン31の先頭画Tp(s)との2枚を除く4枚となる。
これにより、結果として、重ねられた2枚のサムネイル画像Tp(シーン30の32秒後のサムネイル画像Tpとシーン31の32秒後のサムネイル画像Tp)が隣り合って表示される。
このように、DVC100は、異なるシーンに属する2枚のサムネイル画像Tpが重ねられると、これら2枚のサムネイル画像Tpの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分を、2つのシーンから削除して結合するようになっている。
[4−2.シーン結合処理手順]
次に、シーン結合処理手順について説明する。因みに、このシーン結合処理手順も、DVC100のCPU101が、ROM102に書き込まれているプログラムに従って実行する処理手順である。
CPU101は、動画像一覧画面Msを表示させると、図25に示すシーン結合処理手順RT5を開始して、ステップSP60に移る。ステップSP60においてCPU101は、サムネイル表示領域ARpに表示されているサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされているか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP60に戻る。これに対して、サムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされていることにより、上述のステップSP60で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP61に移る。
ステップSP61においてCPU101は、2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP62に移り、上述したサムネイル表示枚数変更処理手順RT2(図16)のステップSP31〜SP33と同様の処理を実行して、ステップSP60に戻る。
これに対して、2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたことにより、上述のステップSP61で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP63に移る。
ステップSP63においてCPU101は、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpが、それぞれ異なるシーンに属しているサムネイル画像Tpであるか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP60に戻る。これに対して、このステップSP63で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP64に移る。
ステップSP64においてCPU101は、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分を、2つのシーンから削除して結合する。そしてCPU101は、結合してできた新たなシーンからサムネイル画像Tpを抽出してサムネイル表示領域ARpに表示させた後、ステップSP60に戻る。
そしてCPU101は、ステップSP60〜ステップSP64までの処理を、動画像一覧画面Msを表示させている間、繰り返す。
このようなシーン結合処理手順RT5により、CPU101は、ドラッグにより重ねられた2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれが属するシーンを1つのシーンに結合するようになっている。
このように、DVC100では、重ねられた2枚のサムネイル画像Tpの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分を、2つのシーンから削除して結合するようになっている。
かくして、DVC100は、動画像一覧画面Ms上で、シーンの所望部分と所望部分とを繋げる編集(カット編集とも呼ぶ)を容易に行うことができる。
<5.第5の実施の形態>
次に第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態では、サムネイル画像Tpに対するフリックに応じて、シーンを部分的に削除できるようになっている。尚、フリックとは、タッチパネル104を指(ペンなどでも可)で軽く払う操作のことである。
尚、DVC100の構成、動画像一覧画面Msの構成、ピンチアウト及びピンチインによるサムネイル表示枚数の変更などは、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。
[5−1.シーンの部分的削除]
まず、第1の実施の形態と同様にして、CPU101は、再生モードに切り替わると、図3に示すような動画像一覧画面Msを液晶ディスプレイ106に表示させる。
ここで、2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれに対して、同時(もしくはほぼ同時)に、画面下方向へのフリックが行われたとする。
するとCPU101は、これら2枚のサムネイル画像Tpのそれぞれに対応する部分と、これら2枚のサムネイル画像Tpの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分とを、これらの部分を含むシーンから削除する。
具体的に、例えば、図26(A)に示すように、長さが160秒で、サムネイル抽出ポイントが、先頭と32秒後と64秒後と96秒後と128秒後の5箇所に設定されているシーン40があるとする。
そして、図26(B)に示すように、シーン40の32秒後(2枚目)のサムネイル画像Tpと、シーン40の96秒後(4枚目)のサムネイル画像Tpとの2枚がフリックされたとする。
このときCPU101は、図26(C)に示すように、シーン40から、フリックされた2枚目のサムネイル画像Tpに対応する部分(すなわち32秒後から64秒後までの部分)を削除する。
またCPU101は、シーン40から、4枚目のサムネイル画像Tpに対応する部分(96秒後から128秒後までの部分)を削除する。
さらにCPU101は、シーン40から、2枚目と4枚目との間に表示されていた3枚目のサムネイル画像Tpに対応する部分(64秒後から96秒後までの部分)を削除する。
この結果、図26(D)に示すように、シーン40の先頭から32秒後までの部分と、128秒後から末尾(160秒後)までの部分が残る。
そしてCPU101は、シーン40の部分的な削除に応じて、このシーン40の動画像ファイルを更新する。さらにCPU101は、このような動画像ファイルの更新に基づいて、動画像管理ファイルを更新する。
そしてCPU101は、このような動画像管理ファイルの更新に応じて、サムネイル表示領域ARpの表示内容を更新する。すなわちCPU101は、部分的に削除されたシーン40からサムネイル画像Tpを再抽出して、これらをサムネイル表示領域ARpに表示させる。
この結果、サムネイル表示領域ARpには、160秒から64秒になったシーン40から再抽出された2枚のサムネイル画像Tp(先頭画Tp(s)と32秒後のサムネイル画像Tp)が表示される。
このように、DVC100は、2枚のサムネイル画像Tpがフリックされると、これらに対応する部分と、これらの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分とを、これらの部分を含むシーンから削除するようになっている。
[5−2.部分的削除処理手順]
次に、シーンの部分的削除処理手順について説明する。因みに、この部分的削除処理手順も、DVC100のCPU101が、ROM102に書き込まれているプログラムに従って実行する処理手順である。
CPU101は、動画像一覧画面Msを表示させると、図27に示す部分的削除処理手順RT6を開始して、ステップSP70に移る。ステップSP70においてCPU101は、サムネイル表示領域ARpに表示されているサムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされているか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このときCPU101は、ステップSP70に戻る。これに対して、サムネイル画像Tp上の任意の2箇所がタッチされていることにより、上述のステップSP70で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP71に移る。
ステップSP71においてCPU101は、2枚のサムネイル画像Tpがフリックされたか否かを判別する。
ここで、否定結果を得ると、このことは、2箇所がタッチされているものの、フリックが行われていないことを意味する。このときCPU101は、ステップSP72に移り、上述したサムネイル表示枚数変更処理手順RT2(図16)のステップSP31〜SP33と同様の処理を実行して、ステップSP70に戻る。
これに対して、2枚のサムネイル画像Tpがフリックされたことにより、上述のステップSP71で肯定結果を得ると、CPU101は、ステップSP73に移る。
ステップSP73においてCPU101は、フリックされた2枚のサムネイル画像Tpに対応する部分と、これらの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分とを、これらの部分を含むシーンから削除する。そしてCPU101は、部分的な削除が行われたこのシーンからサムネイル画像Tpを再抽出してサムネイル表示領域ARpに表示させた後、ステップSP70に戻る。
そしてCPU101は、ステップSP70〜ステップSP73までの処理を、動画像一覧画面Msを表示させている間、繰り返すようになっている。
このような部分的削除処理手順RT6により、CPU101は、フリックに応じて、シーンの部分的削除を行うようになっている。
このように、DVC100は、フリックされた2枚のサムネイル画像Tpに対応する部分と、これらの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分とを、これらの部分を含むシーンから削除するようになっている。
かくして、DVC100は、動画像一覧画面Ms上で、シーンの任意の部分を削除する編集を容易に行うことができる。
<6.第6の実施の形態>
次に第6の実施の形態について説明する。この第6の実施の形態では、後述するシーン詳細ウインドウ上で、任意のシーンの内容をより詳しく確認できるようになっている。
尚、DVC100の構成、動画像一覧画面Msの構成などは、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態を参照とする。ゆえに、ここでは、シーン詳細ウインドウについてのみ説明する。
まず、第1の実施の形態と同様にして、CPU101は、再生モードに切り替わると、図3に示すような動画像一覧画面Msを液晶ディスプレイ106に表示させる。
ここで、サムネイル画像Tpがダブルタップされたとする。尚、ダブルタップとは、同一箇所を2回連続でタッチするタッチ操作のことである。
するとCPU101は、図28に示すように、ダブルタップされたサムネイル画像Tpが属するシーン(すなわち指定された1シーン)の詳細を確認する為のシーン詳細ウインドウSwを、動画像一覧画面Ms上に重なるようにして表示させる。
このシーン詳細ウインドウSwは、横長長方形状でなり、指定された1シーンから抽出されたサムネイル画像Tpが、左側から時系列順に並べて表示される。つまり、このシーン詳細ウインドウSwには、指定された1シーンのみから抽出されたサムネイル画像Tpが表示されるようになっている。
さらにこのシーン詳細ウインドウSwには、指定された1シーンの撮影開始時刻Ptが表示され、さらに各サムネイル画像Tpの上方近傍に、それぞれのサムネイル抽出ポイントが先頭からの経過時間として表示される。
さらにこのシーン詳細ウインドウSw上でも、シーンのサムネイル表示枚数を変更することができるようになっている。ここで、このシーン詳細ウインドウSw上でのサムネイル表示枚数の変更について説明する。
このシーン詳細ウインドウSwでは、2枚のサムネイル画像Tpをドラッグしながらピンチアウト又はピンチインすることにより、サムネイル表示枚数を変更できるようになっている。
具体的に、CPU101は、2枚のサムネイル画像Tpが所定時間タッチされ続けると、これら2枚のサムネイル画像Tpをドラッグ対象のサムネイル画像Tpと認識する。
そして、このままピンチアウト又はピンチインが行われて、2枚のサムネイル画像Tpの間隔が変化したとする。するとCPU101は、このときの間隔の変化量(すなわちピンチアウト又はピンチインの操作量)に応じて、これら2枚のサムネイル画像Tpの間に表示されるサムネイル画像Tpの枚数を変更する。
例えば、図29(A)に示すように、長さが96秒のシーンから抽出された、先頭画Tp(s)と、32秒後のサムネイル画像Tpと、64秒後のサムネイル画像Tpとの3枚がシーン詳細ウインドウSwに表示されているとする。
ここで、例えば、先頭画Tp(s)と、32秒後(2枚目)のサムネイル画像Tpがドラッグされながらピンチアウトされ、その操作量が、サムネイル画像Tpの横幅1個分に達したとする。
すると、CPU101は、先頭画Tp(s)のサムネイル抽出ポイントと32秒後のサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントとの間のサムネイル抽出数nを、現在のサムネイル抽出数n+1に変更する。
すなわち、先頭画Tp(s)のサムネイル抽出ポイントと32秒後のサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントとの間のサムネイル抽出数nは、「0」から「1」に変更される。
この結果、図29(C)に示すように、先頭画Tp(s)のサムネイル抽出ポイントと32秒後のサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントとの間に、サムネイル抽出ポイントが1個追加される。そして、CPU101は、この追加したサムネイル抽出ポイント(例えば16秒後)からサムネイル画像Tpを新たに抽出する。
これにより、先頭画Tp(s)と32秒後のサムネイル画像Tpとの間に、16秒後のサムネイル画像Tpが追加表示される。
同様に、ピンチアウトの操作量が、サムネイル画像Tpの横幅2個分に達すれば、先頭画Tp(s)と32秒後のサムネイル画像Tpとの間に、2個のサムネイル画像Tpが追加表示され、3個分に達すれば、3個追加表示される。
こうすることで、CPU101は、先頭画Tp(s)と32秒後のサムネイル画像Tpとの間の部分の内容をより詳しくユーザに確認させることができる。
尚、先頭画Tp(s)と、最後尾(64秒後)のサムネイル画像Tpがピンチアウトされた場合には、第1の実施の形態と同様にして、シーン全体のサムネイル抽出数nが変更される。
また一方で、例えば、先頭画Tp(s)と、64秒後(3枚目)のサムネイル画像Tpがドラッグされながらピンチインされ、その操作量が、サムネイル画像Tpの横幅1個分に達したとする。
すると、CPU101は、先頭画Tp(s)のサムネイル抽出ポイントと64秒後のサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントとの間のサムネイル抽出数nを、現在のサムネイル抽出数n−1に変更する。
すなわち、先頭画Tp(s)のサムネイル抽出ポイントと64秒後のサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントとの間のサムネイル抽出数nは、「1」から「0」に変更される。
この結果、先頭画Tp(s)のサムネイル抽出ポイントと64秒後のサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントとの間の、32秒後のサムネイル抽出ポイントが削除される。
これにより、先頭画Tp(s)と64秒後のサムネイル画像Tpとの間に表示されていた32秒後のサムネイル画像Tpが削除される。
このようにシーン詳細ウインドウSwでは、シーン全体のサムネイル抽出数nを変更できるばかりでなく、シーンの任意の部分のサムネイル抽出数nを変更することができるようになっている。
これにより、詳しく確認したい部分についてのみ、サムネイル抽出数nを増やして、サムネイル画像Tpの表示枚数を増やすことができる。
尚、このようなサムネイル表示枚数の変更は、シーン詳細ウインドウSwに表示されているシーンにのみ適用されるものであり、他のシーンには適用されない。
また、このようなサムネイル抽出数nの変更は、シーン詳細ウインドウSwに表示されているときにのみ適用されるものであり、シーン詳細ウインドウSwが閉じられると、元のサムネイル抽出数nに戻るようになっている。
尚、シーン詳細ウインドウSwは、再度ダブルタップされることにより閉じるようになっている。
また、このシーン詳細ウインドウSwに表示されているサムネイル画像Tpに対して画面右方向へのフリックが行われると、CPU10は、シーン詳細ウインドウSwを閉じて、動画像再生ウインドウMpを表示させるようにもなっている。
<7.他の実施の形態>
[7−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、シーンの長さに対するN個の閾値をセットして、この閾値とシーンの長さとを比較することで、シーンのサムネイル抽出数nを設定するようにした。そして、このサムネイル抽出数nに基づき、シーンからn個のサムネイル画像Tpを抽出して表示させるようにした。
これに限らず、例えば、各シーンから、所定時間間隔ごと(例えば3分ごと)のフレームのサムネイル画像を抽出するようにしてもよい。つまり、シーンのサムネイル抽出ポイントを所定時間間隔ごとに設定するようにしてもよい。
この場合も、サムネイル抽出ポイントの近傍(すなわち検索範囲H内)にお気に入りポイントが設定されている場合には、そのサムネイル抽出ポイントの代わりにお気に入りポイントに対応するフレームのサムネイル画像を抽出する。
また、上述した第1の実施の形態では、先頭画Tp(s)が最も優先的に抽出される為、先頭のサムネイル抽出ポイントの近傍にお気に入りポイントが設定されていても、このお気に入りポイントのサムネイル画像は抽出されないようになっている。
これに限らず、先頭のサムネイル抽出ポイントの近傍にお気に入りポイントが設定されている場合には、先頭画Tp(s)の代わりに、そのお気に入りポイントのサムネイル画像(すなわちお気に入り画)Tp(m)を抽出するようにしてもよい。また、先頭画Tp(s)については、予め各ファイルの管理情報として、動画像管理ファイルに登録するようにしたが、これに限らず、登録せずに、毎回、シーンから抽出するようにしてもよい。
[7−2.他の実施の形態2]
また、上述した第1の実施の形態では、ピンチアウトの操作量が、サムネイル画像Tpの横幅1個分に達すると、各シーンのサムネイル表示枚数を1枚増やすようにした。
これに限らず、例えば、ピンチアウトの操作量が、サムネイル画像Tpの横幅0.8個分に達すると、サムネイル表示枚数を1枚増やすなどしてもよい。つまり、ピンチアウトの操作量と、サムネイル表示枚数の増加数との関係は、自由に調整できるものとする。
また同様に、ピンチインの操作量と、サムネイル表示枚数の減少数との関係も、自由に調整できるものとする。
[7−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1の実施の形態では、シーンの撮影時に、操作部105のマークボタンを押下することで、シーンの任意の時点にお気に入りポイントを設定できるようにした。
これに限らず、シーンの再生時に、操作部105のマークボタンを押下することで、シーンの任意の時点にお気に入りポイントを設定できるようにしてもよい。
また、DVC100に操作部105としてマーク消去ボタンを設け、CPU101が、このマーク消去ボタンの押下に応じて、既に設定されているお気に入りポイントを消去できるようにしてもよい。
この場合、例えば、任意のシーンを再生中に、マーク消去ボタンが押下されたら、CPU101が、このシーンに設定されているお気に入りポイントを消去するようにしてもよい。また、例えば、お気に入り画Tp(m)が選択されている状態で、マーク消去ボタンが押下されたら、CPU101が、このお気に入り画Tp(m)に対応するお気に入りポイントを消去するようにしてもよい。
この場合、任意のお気に入り画Tp(m)がタッチされることに応じて、CPU101が、このお気に入り画Tp(m)を選択するようにする。
[7−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第2の実施の形態では、異なるシーンに属する2枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより重ねられた状態でタッチアップされたときに、これらが属する2つのシーンを結合するようにした。
これに限らず、或るシーンに属する1枚のサムネイル画像Tpがドラッグにより、他のシーンに属するサムネイル画像Tpに重ねられた状態でタッチアップされたときに、これらが属する2つのシーンを結合するようにしてもよい。第3及び第4の実施の形態についても同様である。
[7−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第5の実施の形態では、フリックされた2枚のサムネイル画像Tpに対応する部分と、これらの間に表示されていたサムネイル画像Tpに対応する部分とを、これらの部分を含むシーンから削除するようにした。
これに限らず、1枚のサムネイル画像Tpがフリックされたときに、このサムネイル画像Tpに対応する部分のみを、このサムネイル画像Tpが属するシーンから削除するようにしてもよい。
[7−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した第1乃至第5の実施の形態では、サムネイル画像Tpに対するピンチアウト又はピンチインにより、サムネイル表示枚数を変更するようにした。また、2枚のサムネイル画像Tpをドラッグして重ねあわせることにより、2つのシーンを結合するようにした。さらにサムネイル画像Tpに対するフリックにより、シーンを再生したり、シーンの任意の部分を削除したりするようにした。
このような操作は一例であり、この他種々の操作により、サムネイル表示枚数を変更したり、2つのシーンを結合したり、シーンを再生したり、シーンの任意の部分を削除したりするようにしてもよい。
例えば、画面下方向ではなく、画面上方向のフリックに応じて、シーンの任意の部分を削除するようにしてもよい。
また、DVC100に操作部105としてのズームレバー(TELE/WIDE)を設け、CPU101が、このズームレバーの操作に応じて、サムネイル表示枚数を変更するようにしてもよい。
この場合、CPU101は、例えば、ズームレバーがTELE側に操作されると、例えば、各シーンのサムネイル表示枚数を減らし、WIDE側に操作されると、サムネイル表示枚数を増やすようにする。
[7−7.他の実施の形態7]
さらに上述した第4及び第5の実施の形態では、サムネイル画像Tpに対応する部分を、このサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントから、次のサムネイル抽出ポイントまでの部分とした。
これに限らず、サムネイル画像Tpに対応する部分を、このサムネイル画像Tpのサムネイル抽出ポイントを中心とする、その前後、等分期間T/2の部分(すなわち検索範囲H内の部分)とするようにしてもよい。
この場合、先頭画Tp(s)については、先頭から等分期間T/2までの部分が、対応する部分となる。また最後尾のサムネイル画像Tpについては、シーンの末尾までの部分が、対応する部分となる。
[7−8.他の実施の形態8]
さらに上述した第1の実施の形態では、動画像一覧画面Msにおいて、シーンごとに、先頭画Tp(s)の上方近傍に、この先頭画Tp(s)から始まるシーンの撮影開始時刻Ptを表示するようにした。
これに限らず、シーンごとに、シーンから抽出したサムネイル画像Tpの上方近傍に、そのサムネイル画像Tpが属するシーンの長さや、撮影終了時刻を表示するようにしてもよい。このようにすれば、シーンの長さをより正確にユーザに認識させることができる。
さらに上述した第1の実施の形態では、先頭画Tp(s)については、他のサムネイル画像Tpと区別できるように、左上隅に切り欠きChを形成するようにした。これに限らず、先頭を示す文字(例えば「S」)を先頭画Tp(s)内の隅に表示させたり、お気に入り画Tp(m)の表示される三角形のマークMkとは異なる形状のマークを表示させたりしてもよい。
さらにお気に入り画Tp(m)についても、三角形のマークMk以外の文字やマークを表示させるようにしてもよい。
さらにシーンから抽出したサムネイル画像Tpのうちの最後尾のサムネイル画像Tpに、最後尾を示す文字やマークを表示させるようにしてもよい。
[7−9.他の実施の形態9]
さらに上述した第1の実施の形態では、サムネイル画像Tpに対するピンチアウト又はピンチインにより、サムネイル表示枚数を変更するようにした。さらに、DVC100に操作部105としてのリセットボタンを設け、CPU101が、このリセットボタンの押下に応じて、サムネイル表示枚数を元の枚数に戻すようにしてもよい。元の枚数とは、図10に示した抽出数設定処理手順SRT1により設定されたサムネイル抽出数nに基づくものである。
リセットボタンを設けず、例えば、動画像一覧画面Ms上で、指で円を描くジェスチャ操作が行われたときに、CPU101が、サムネイル表示枚数を元の枚数に戻すようにするなどしてもよい。
[7−10.他の実施の形態10]
さらに、上述した第1の実施の形態では、DVC100で撮影した動画像データ(シーン)の各々から、動画像データの長さに応じた数のサムネイル画像Tpを抽出して表示させるようにした。
これに限らず、この他種々の動画像データ(例えば、レコーダで録画した動画像データや、ネットワークを介してダウンロードした動画像データなど)から、サムネイル画像Tpを抽出して表示させるようにしてもよい。
また、上述した第1の実施の形態では、動画像データに設定されているお気に入りポイントのサムネイル画像(お気に入り画)を優先的に抽出するようにした。
これに限らず、お気に入りポイント以外の注目ポイントが設定されているならば、この注目ポイントのサムネイル画像Tpを優先的に抽出するようにしてもよい。
実際、動画像データに設定される注目ポイントとしては、例えば、スポーツ番組を録画した動画像データに自動的に設定される盛り上がりポイントがある。この盛り上がりポイントは、例えば、音声レベルが所定レベル以上になった時点に設定される。
また、自動的に設定される注目ポイントと、ユーザが手動で設定する注目ポイントがある場合には、ユーザが手動で設定する注目ポイントの方を優先的に抽出するようにしてもよい。
さらに、上述した第1の実施の形態では、記憶媒体112に動画像ファイルとして記憶されている全ての動画像データからサムネイル画像Tpを抽出するようにした。これに限らず、例えば、ユーザに動画像一覧画面Msに表示させる動画像の条件(例えばファイルの作成日時など)を指定させ、この条件に合った動画像ファイルの動画像データのみからサムネイル画像Tpを抽出して、動画像一覧画面Msに表示させるようにしてもよい。
またサムネイル表示領域ARp内に、各動画像データから抽出されたサムネイル画像Tpの全てを一度に表示しきれない場合に、現在表示される動画像データからのみサムネイル画像Tpを抽出するようにしてもよい。
[7−11.他の実施の形態11]
さらに上述した第1乃至第6の実施の形態では、表示装置1としてのDVC100に、記憶制御部3、検出部5、制御部6としてのCPU101を設けるようにした。またこのDVC100に、表示部4としての液晶ディスプレイ106を設けるようにした。さらにこのDVC100に、検出部5としてのタッチパネル104を設けるようにした。
本発明はこれに限らず、同様の機能を有するのであれば、上述したDVC100の各機能部を、他の種々のハードウェアもしくはソフトウェアにより構成するようにしてもよい。また、例えば、DVC100に、液晶ディスプレイ106とタッチパネル104とで構成されるタッチスクリーン107の代わりに、タッチパネル機能を有する液晶ディスプレイを設けるなどしてもよい。また、液晶ディスプレイ106の代わりに、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを設けるなどしてもよい。
さらに上述した第1乃至第6の実施の形態では、DVC100に本発明を適用するようにした。これに限らず、動画像データを扱う機器であれば、デジタルスチルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ハードディスクレコーダ、携帯型電話機など、この他種々の機器に適用するようにしてもよく、また適用することができる。
[7−12.他の実施の形態12]
さらに上述した第1乃至第6の実施の形態では、各種処理を実行するためのプログラムを、DSC100のROM102に書き込んでおくようにした。
これに限らず、このプログラムを例えばメモリカードなどの記憶媒体に記録しておき、DVC100のCPU101が、このプログラムを記憶媒体から読み出して実行するようにしてもよい。またROM102の代わりに、フラッシュメモリを設けるようにして、記憶媒体から読み出したプログラムを、このフラッシュメモリにインストールするようにしてもよい。
[7−13.他の実施の形態13]
さらに本発明は、上述した第1乃至第6の実施の形態と他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1乃至第6の実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
例えば、第1の実施の形態と、第4、第5、第6の実施の形態とを組み合わせるようにしてもよい。このようにすれば、サムネイル表示枚数の変更、シーンの結合、シーンの詳細確認といった機能を、1台のDVC100で実現できるようになる。