以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下の第1実施形態乃至第6実施形態では、本発明をスマートフォンに適用した場合を例に挙げて説明する。しかし、これに限らず、本発明は、例えば、他の携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機等、タッチパネル・ディスプレイを有する他の装置に適用可能であることは言うまでもない。
また、各実施形態に係るスマートフォンは、複数のメニュー項目を提示してユーザに所望のメニュー項目を選択させることにより、各メニュー項目に対応するアプリケーションプログラムやソフトウェアを起動するが、これに限定されない。すなわち、各実施形態に係るスマートフォンは、アプリケーションプログラムやソフトウェアを起動する指示が入力された場合に、指示されたアプリケーションプログラムやソフトウェアに基づいて後述する一覧表示の機能を起動しても良い。また、各実施形態に係るスマートフォンは、URL(Uniform Resource Locator)が指定された場合に、ウェブブラウジング機能によって起動されるアプリケーションプログラムやソフトウェアで、後述する一覧表示の機能を起動しても良い。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、本実施形態に係るスマートフォン10は、平板状の筐体12を有し、筐体12の一方の面に表示手段としての表示パネル14Aと、タッチパネルとして構成された操作パネル14Bとが一体となった表示入力部14を備えている。また、係る筐体12は、スピーカ16と、マイクロホン18と、操作部20と、カメラ部22とを備えている。なお、筐体12の形状は単なる平板状に限定されず、例えば、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用しても良い。
図2に示すように、スマートフォン10は、主たる構成要素として、上述した表示入力部14、操作部20、及びカメラ部22と、無線通信部24、通話部26、記憶部28、外部入出力部30、電源部36、及び主制御部38とを備えている。なお、スマートフォン10は、主たる機能として、基地局装置と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備えている。
無線通信部24は、主制御部38の指示にしたがって、上記移動通信網に収容された基地局装置に対し無線通信を行うものである。係る無線通信を使用して、外部装置との間で音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータ等の送受信や、ウェブデータやストリーミングデータ等の受信を行う。
一方、表示入力部14は、主制御部38の制御により、画像(静止画像および動画像)や文字情報等を表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネル・ディスプレイである。前述したように、本実施形態に係る表示入力部14は、表示パネル14Aと、操作パネル14Bとを備える。
ここで、表示パネル14Aは、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)等を表示デバイスとして用いたものである。また、操作パネル14Bは、表示パネル14Aの表示面上に表示される画像を視認可能に表示パネル14Aに積層され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。係るデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、当該デバイスは、操作に起因して発生する検出信号を主制御部38に出力する。次いで、主制御部38は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル14A上の操作位置(座標)を検出する。
なお、表示パネル14Aの表示領域の大きさと表示パネル14Aの大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル14Bで採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等が挙げられ、いずれの方式を採用しても良い。
一方、通話部26は、前述したスピーカ16やマイクロホン18を備える。通話部26は、マイクロホン18を通じて入力されたユーザの音声を主制御部38にて処理可能な音声データに変換して主制御部38に出力したり、無線通信部24または外部入出力部30により受信された音声データを復号してスピーカ16から出力したりする。なお、図1に示すように、例えば、スピーカ16を表示入力部14が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン18を筐体12の正面に搭載する。
また、操作部20は、キースイッチ等を用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図1に示すように、操作部20は、スマートフォン10の筐体12の側面に搭載され、指等で押下されるとオンとなり、指を離すとバネ等の復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
さらに、記憶部28は、主制御部38により実行される制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号等を対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータを記憶する。また、記憶部28は、ウェブブラウジングによりダウンロードしたウェブデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶する。さらに、記憶部28は、ストリーミングデータ等を一時的に記憶する。
ここで、本実施形態に係る記憶部28は、スマートフォン10に内蔵された内部記憶部28Aとスマートフォン10に着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部28Bとを含んで構成される。なお、記憶部28を構成する内部記憶部28Aと外部記憶部28Bは、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)の格納媒体等を用いて実現される。なお、当該格納媒体は、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)であっても良い。また、上記メモリは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の格納媒体であっても良い。
一方、外部入出力部30は、スマートフォン10に連結される外部機器とのインターフェースの役割を果たす。本実施形態に係る外部入出力部30は、他の外部機器に予め定められた通信規格等により直接的又は間接的に接続する。なお、当該通信規格等は、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394等、ネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等である。または、上記通信規格等は、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)であっても良い。さらに、上記通信規格等は、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)であっても良い。
ここで、本実施形態に係るスマートフォン10に連結される外部機器は、例えば、有線/無線ヘッドセット、有線/無線外部充電器、有線/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)等である。なお、当該外部機器は、SIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器であっても良い。また、当該外部機器は、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有線/無線接続されるスマートフォン、有線/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有線/無線接続されるPDA、有線/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンであっても良い。本実施形態に係る外部入出力部30は、これらの外部機器から伝送されたデータをスマートフォン10の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン10の内部のデータを外部機器に伝送する。
また、電源部36は、主制御部38の指示にしたがって、スマートフォン10の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
さらに、主制御部38は、マイクロプロセッサを備え、記憶部28に記憶されている制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン10の各部を統括して制御するものである。また、主制御部38は、無線通信部24を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
ここで、アプリケーション処理機能は、記憶部28が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部38が動作することにより実現するものである。なお、アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部30を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、ウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能等がある。
また、主制御部38は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータ等の画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部14に表示する等の画像処理機能を備える。なお、ここでいう画像処理機能とは、主制御部38が、上記画像データを復号し、復号によって得られた画像データに画像処理を施して、画像を表示入力部14に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部38は、表示パネル14Aに対する各種情報の表示制御と、操作部20や操作パネル14B等を介したユーザ操作を検出する操作検出制御とを実行する。
上記表示制御の実行により、主制御部38は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバー等のソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成するためのウィンドウを表示したりする。なお、ここでいうスクロールバーとは、表示パネル14Aの表示領域に収まりきれない大きな画像等について、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、上記操作検出制御の実行により、主制御部38は、操作部20を介したユーザ操作を検出したり、操作パネル14Bを介して、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力等を受け付けたりする。
さらに、主制御部38は、操作パネル14Bに対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行する。なお、ここでいうジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指等によって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
一方、カメラ部22は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)等の撮像素子を用いて撮影するデジタルカメラである。また、カメラ部22は、主制御部38の制御により、撮像によって得た画像データを例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)等の予め定められた規格により圧縮した画像データに変換する。また、カメラ部22は、変換した画像データを記憶部28に記録したり、外部入出力部30や無線通信部24等を介して外部装置に出力したりする。なお、図1に示すにスマートフォン10において、カメラ部22は表示入力部14と同じ面に搭載されているが、カメラ部22の搭載位置はこれに限らず、表示入力部14の背面に搭載されてもよいし、あるいは、複数のカメラ部22が搭載されてもよい。なお、複数のカメラ部22が搭載されている場合には、撮影に供するカメラ部22を切り替えて単独にて撮影したり、あるいは、複数のカメラ部22を同時に使用して撮影したりする。
ここで、本実施形態に係るカメラ部22はスマートフォン10の各種機能に利用する。例えば、表示パネル14Aにカメラ部22で取得した画像を表示することや、操作パネル14Bの操作入力のひとつとして、カメラ部22の画像を利用する。
さらに、カメラ部22は、静止画又は動画の画像データにマイクロホン18により取得した音声情報(主制御部38等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)等を付加する。そして、カメラ部22は、音声情報を付加した画像データを記憶部28に記録したり、外部入出力部30や無線通信部24を介して外部装置に出力したりする。
ところで、本実施形態に係るスマートフォン10は、内部記憶部28A及び外部記憶部28Bの少なくとも一方に画像データが記憶され、かつユーザ操作によって当該画像データの一覧表示が指示された場合、表示パネル14Aに当該一覧表示を行わせる制御を行う。
また、スマートフォン10は、上記一覧表示を行っている画像に対して予め定められたユーザ操作が操作パネル14Bを介して行われると、当該ユーザ操作が行われた画像を含む複数の画像を重ねて表示させる重畳表示機能を備えている。
このため、本実施形態に係るスマートフォン10は、上記画像データを含んだ複数の電子化ファイル(以下、単に「ファイル」ともいう。)の一覧表示を行う際の各々のファイルの配列順や重畳状態等を管理するファイル情報を記憶部28に記憶している。
一例として図3Aに示すように、本実施形態に係るファイル情報40は、ファイル毎に、上記配列順を示す配列順情報、ファイル名を示すファイル名情報、撮影者を示す撮影者情報、重畳状態を示す重畳状態情報が対応付けられた情報である。同図に示すように、本実施形態では、重畳状態情報として、対応する画像が重畳されていない場合には「重畳なし」との情報を記憶し、重畳されている場合には重畳されている複数の画像を一纏まりとしたグループのグループ名を示す情報を記憶する。
本実施形態に係るスマートフォン10は、ファイル情報40に基づいて、同一のグループに含まれる複数のファイルを一纏まりのスライドショーとして表示させたり、複数のファイルをグループ単位で一覧表示させたりする。
本実施形態に係るスマートフォン10は、一覧表示を行っている際に、上記重畳表示機能によって複数の画像を重畳して表示させた場合や重畳表示を解除した場合、ファイル情報40を更新する。すなわち、スマートフォン10は、例えばファイル名B1乃至BNの画像を重ねてグループEとして表示した場合、一例として図3Bに示すように、ファイル名B1乃至BNの画像に関する重畳状態情報を「重畳なし」から「グループE」に変更する。
本実施形態に係るスマートフォン10は、上記画像データが示す画像を一覧表示させるが、これに限らず、記憶部28に記憶されている文書ファイル、音声ファイル、アプリケーションプログラム等を表すアイコンの画像等を一覧表示させても良い。
次に、図4を参照して、本実施形態に係るスマートフォン10の作用を説明する。なお、図4は、操作パネル14Bまたは操作部20を介して実行指示が入力された際にスマートフォン10の主制御部38によって実行される表示制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、内部記憶部28Aの予め定められた領域に予め記憶されている。
同図のステップS101では、表示パネル14Aに、画面遷移の起点となるメニュー画面を表示させる制御を行う。
図5に示すように、本実施形態に係るメニュー画面42は、メール機能の起動の指示を受け付けるためのメールボタン44a、ウェブブラウジング機能の起動の指示を受け付けるためのウェブボタン44bを備えている。また、メニュー画面42は、カメラ機能の起動の指示を受け付けるためのカメラボタン44c、上記一覧表示の機能の起動の指示を受け付けるための画像一覧ボタン44dを備えている。また、メニュー画面42は、通話機能の起動の指示を受け付けるための通話ボタン44e、各種設定機能の起動の指示を受け付けるための設定ボタン44f等のメニューボタンを有する。
ユーザは、メニュー画面42において、起動させたい機能に対応するメニューボタンの上面に触れることにより何れかのメニュー項目を選択する。これに応じて主制御部38は、選択されたメニューボタンに対応する機能を起動する。
そこで、次のステップS103では、ユーザによる何れかのメニューボタンの選択待ちを行う。次のステップS105では、ユーザによって選択されたメニューボタンが画像一覧ボタン44dであったか否かを判定する。ステップS105で否定判定となった場合はステップS107に移行し、選択されたメニューボタンに対応する機能を実行した後に、本表示制御処理プログラムを終了する。一方、ステップS105で肯定判定となった場合は、ステップS109に移行する。
ステップS109では、記憶部28に記憶されているファイルにより示される画像を一覧表示する画像一覧画面を表示パネル14Aに表示する制御を行う。
図6に示すように、本実施形態に係る画像一覧画面46は、表示パネル14Aの表示領域が予め定められた方向(本実施形態では、図6の正面視上下方向)に分割された複数の分割領域48に区分される。また、各分割領域48は、画像を表示する画像表示領域48Aと画像表示領域48Aに表示している画像に対応する種別を表示する種別領域48Bとに更に区分される。
そして、一覧表示が行われる各画像が、予め定められた種別毎に分割領域48に割り振られて、各分割領域48に表示される。本実施形態では、上記種別として対応する画像の撮影者が適用されており、各画像が、撮影者毎(同図に示す例では、A乃至D)に各分割領域48に割り振られる。また、各分割領域48には、上記種別毎に割り振られた各画像が、上記予め定められた方向とは交差する方向(本実施形態では、図6の正面視左右方向であり、以下、「配列方向」ともいう。)に配列されて表示される。この際、各画像表示領域48Aに対して各画像が上記配列方向に対して上記配列順情報により示される順で表示される。
次のステップS111では、操作パネル14B及び操作部20の何れか一方に対する入力操作があるまで待機する。そして、次のステップS113では、当該入力操作が表示制御処理プログラムを終了させる指示の入力操作であったか否かを判定する。本実施形態に係るスマートフォン10では、スマートフォン10の正面視左側に位置する操作部20に対する押圧操作が行われた場合に、その時点で実行されている処理を終了するものとされている。
ステップS113で否定判定となった場合、ステップS115に移行し、上記入力操作が、画像の選択のための入力操作であったか否かを判定する。この際、主制御部38は、操作パネル14Bを介して何れかの画像が指定された場合に、画像の選択のための入力操作であったと判定する。ステップS115で否定判定となった場合、ステップS117に移行し、入力操作に応じた処理を実行し、本表示制御処理プログラムを終了する。
一方、ステップS115で肯定判定となった場合には、ステップS119に移行し、この時点でユーザによって操作パネル14B上で指定されている位置(以下、「指定位置」ともいう。)が移動したか否かを判定する。この際、主制御部38は、指定位置が、ステップS111の処理において検出した指定位置から予め定められた距離(例えば3mm)以上移動した場合に、指定位置が移動したと判定する。
ステップS119で否定判定となった場合は後述するステップS135に移行する。一方、ステップS119で肯定判定となった場合はステップS121に移行し、指定位置に表示されている画像(以下、「指定画像」ともいう。)を、上記指定位置の移動量に応じて移動させる制御を行う。
一例として図7Aに示すように、ユーザによって画像B1の表示領域内の位置(指定位置54)が指定され、当該指定位置54が、画像B2が表示されている方向に移動したとする。この場合、主制御部38は、指定位置54の移動に応じて画像B1の表示位置を移動させる。なお、本実施形態では、指定位置の上記配列方向への移動量に応じて、画像B1の表示位置を上記配列方向に移動させる。
次のステップS123では、指定画像が他の画像(本実施形態では、同じ分割領域に含まれる他の画像)に近付いたか否かを判定する。この際、主制御部38は、ステップS121での指定画像の移動によって、当該指定画像との距離が予め定められた距離(例えば3mm)以上縮まった画像が存在する場合に、指定画像が当該画像(以下、「被接近画像」ともいう。)に近付いたと判定する。
ステップS123で肯定判定となった場合は、ステップS125に移行して、上記被接近画像を予め定められた距離(例えば3mm)だけ指定画像に近付く方向に移動させる。この際、被接近画像が複数存在する場合には、被接近画像の各々を上記予め定められた距離だけ並行して移動させる。
すなわち、ユーザは、操作パネル14Bに表示された画像を指定して、当該画像を他の画像に近付ける接近操作を行うことにより、複数の画像を重ねて表示させる指示を行う。そこで、主制御部38は、ステップS123の処理によって当該接近操作が行われたことを検出すると、ステップS125の処理によって画像を移動させて一箇所に集約し、重ねて表示させる制御を行う。なお、本実施形態では、表示パネル14Aに表示されている複数の画像の少なくとも2つの画像間の距離を近付ける操作を接近操作という。また、本実施形態では、距離を近づける操作がされた指定画像及び被接近画像をまとめて「接近画像」という。
一例として図7Bに示すように、主制御部38は、画像B1を画像B2乃至B5に近付けた場合、図7Cに示すように、画像B2乃至B5…を画像B1に近付く方向(本実施形態では、配列方向に相反する方向)に並行して移動させる。
次のステップS127では、ステップS125で近付けている画像間の距離が予め定められた閾値以下となったか否かを判定する。当該閾値は、指定画像と上記第1接近画像とが重なって表示されたと判断するために予め定められた閾値であり、当該閾値を示す情報が内部記憶部28Aに予め記憶されている。
ステップS127で否定判定となった場合は後述するステップS131に移行する。一方、肯定判定となった場合はステップS129に移行して、上記ステップS127の処理によって閾値以上となったと判定された被接近画像を指定画像に対して重ねて画像束として表示させる制御を行う。また、ステップS127では、指定画像及び被接近画像が同じグループに属するように重畳状態情報を更新する。
一例として図7Dに示すように、主制御部38は、画像B2を画像B1に近付ける方向に移動させ、画像B1及びB2間の距離が上記閾値以下となった場合、画像B1及びB2を重ねて画像束56として表示させる制御を行う。この際、画像B1及びB2の何れを上側に表示させても良いが、指定画像である画像B1を上側とした方がユーザによって指定された画像が明確になるため、好ましい。また、画像B1及びB2を完全に重ねて表示しても良く、複数の画像が重なっていることをユーザに認識可能とするために画像B1及びB2の各々の位置をずらして重ねて表示しても良い。
また、図7に示す例では、一例として図3Bに示すように、主制御部38は、ファイル情報40において、画像B1及び画像B2が同一のグループであるグループEに属するように重畳状態情報を更新する。
次のステップS131では、ユーザによる操作パネル14Bに対する接触状態が解除されたか否かを判定することにより、ステップS111で検出した入力操作が解除されたか否かを判定する。ステップS131で肯定判定となった場合はステップS132に移行し、表示パネル14Aに表示させている各画像50の位置を整頓し、ステップS111に戻る。なお、主制御部38は、各画像50の位置を整頓する際、例えば、画像束56を含む各画像50の配列順序を変更せずに、各画像50の画像間距離が一定となる位置に各画像50を表示させる制御を行う。
一例として図7Eに示すように、画像B1に画像B2乃至画像BNを重ねて表示させた段階で入力操作が解除されたとする。この場合、主制御部38は、画像B1に画像B2乃至画像BNを重ねて表示するとともに、入力操作が解除された段階で重ねて表示させていない画像BN+1及び画像BN+2については画像B1にそのまま重ねずに表示させる制御を行う。また、この際、主制御部38は、画像B1に画像B2乃至画像BNを重畳させた画像束56、画像BN+1及び画像BN+2を等間隔で表示させる。これにより、ユーザが操作パネル14B上における接触操作を継続している間、画像を集約する処理が継続され、上記接触操作が停止されたタイミングで、画像を集約する処理が停止する。
一方、ステップS131で否定判定となった場合はステップS133に移行し、集約されていない被接近画像が存在するか否かを判定する。
ステップS133で肯定判定となった場合は上記ステップS125に戻る一方、否定判定となった場合は上記ステップS131に戻る。
一方、ステップS123で否定判定となった場合は、ステップS135に移行し、上記ステップS131の処理と同様に、入力操作が解除されたか否かを判定する。ステップS135で否定判定となった場合は上記ステップS119に戻る一方、肯定判定となった場合はステップS136に移行し、指定画像を上記ステップS121で移動させる前の位置(元の位置)に戻すように制御し、その後に上記ステップS111に戻る。
一方、上記ステップS113で肯定判定となった場合は、ステップS137に移行し、画像一覧画面46の表示を停止するように表示パネル14Aを制御し、本表示制御処理プログラムを終了する。
なお、本実施形態では、複数の画像50を配列方向に配列させて表示するが、これに限定されない。すなわち、複数の画像50をマトリクス状に配列させても良く、ランダムに配列させても良い。それらの場合、スマートフォン10は、指定画像を他の画像に近付ける接近操作が行われた場合、指定画像及び当該他の画像を結んだ直線上及び当該直線の延長線上に存在する画像を重ねて表示する制御を行うと良い。
また、本実施形態では、指定位置が移動した場合にその移動に応じて指定画像を移動させるが、これに限定されない。すなわち、ステップS119で肯定判定となった場合に上記ステップS121、S123の処理を行わずにステップS125の処理を行っても良い。この場合には、指定位置が移動したとした場合に、その移動に応じて距離が近付く画像を被接近画像とする。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により指定された1つの指定画像が他の画像に近付けられた場合、近付けられた画像を指定画像に重ねて表示させる制御を行う。これに対し、本第2実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により指定された複数の指定画像の少なくとも2つが近付けられた場合、指定画像と近付けられた指定画像間に存在する画像とを重ねて表示する。
なお、第2実施形態に係るスマートフォン10の構成は、第1実施形態に係るスマートフォン10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、図8を参照して、本実施形態に係るスマートフォン10の作用を説明する。なお、図8は、操作パネル14Bまたは操作部20を介して実行指示が入力された際にスマートフォン10の主制御部38によって実行される表示制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、内部記憶部28Aの予め定められた領域に予め記憶されている。
始めに、ステップS101乃至S113では、第1実施形態のステップS101乃至S113と同一の処理を行う。ステップS113で肯定判定となった場合はステップS137に移行する。なお、ステップS137では、第1実施形態のステップS137と同一の処理を行い、本表示制御処理プログラムを終了する。
一方、ステップS113で否定判定となった場合、ステップS201に移行する。
次のステップS201では、複数の画像の選択のための入力操作であるか否かを判定する。ステップS201で否定判定となったと判定した場合、上記ステップS117に移行し、入力操作に応じた処理を実行し、本表示制御処理プログラムを終了する。
ステップS201で肯定判定となった場合、ステップS119に移行する。また、ステップS119及びS121では、第1実施形態のステップS119及びS121と同一の処理を行う。
本実施形態では、一例として図9Aに示すように、画像B1及びB3の2つの画像が選択されたものする。なお、本実施形態では、2つの画像を選択する入力操作がされた場合について説明するが、これに限定されず、3つ以上の画像を選択する入力操作がされた場合に適用しても良い。また、選択された複数の画像のそれぞれを上記指定画像として説明する。
次のステップS203では、複数の指定画像の少なくとも2つの画像間距離が近付いたか否かを判定する。本実施形態では、一例として図9Bに示すように、画像B3の表示位置が画像B1が位置する方向に移動して、画像B1及びB3の画像間距離が近付いたものとして説明する。なお、ステップS201で3つ以上の画像が選択された場合には、選択された画像のうち少なくとも2つの画像間距離が縮まった場合には、ステップS203で画像間距離が近付いたと判定する。
ステップS203で否定判定となった場合、ステップS135に移行する。一方、ステップS203で肯定判定となった場合、ステップS205に移行して、指定位置が移動することにより相互に近付いた複数の指定画像(以下、「指定接近画像」ともいう。)間に存在する画像を抽出する。一例として図9Bに示すように、指定接近画像である画像B1及びB3の画像間に存在する画像B2を抽出する。
次のステップS207では、指定接近画像、及び抽出した画像を移動させる。この際、主制御部38は、指定接近画像、及び抽出した画像を予め定められた同一位置に向けて移動させる。一例として図9Cに示すように、指定接近画像である画像B1及びB3と、抽出した画像である画像B2とを同一位置(本実施形態では、画像B1の位置)に重ねるために、画像B2及び画像B3を画像B1の位置に向けて移動させる。そして、主制御部38は、図9Dに示すように、画像B2及び画像B3を画像B1の方向に移動させながら画像B1及びB2を重ねて表示させる制御を行う。また、主制御部38は、画像B3を更に画像B1及びB2の方向に移動させて、図9Eに示すように、画像B1及びB2に画像B3を重ねて表示させる制御を行う。
次のステップS129では、第1実施形態のステップS129と同一の処理を行う。また、次のステップS132では、第1実施形態のステップS132と同一の処理を行う。さらに、次のステップS135及びS136では、第1実施形態のステップS135及びS136と同一の処理を行う。
なお、本実施形態では、画像B1及びB3の2つの画像が選択される例を説明したが、これに限定されない。すなわち、主制御部38は、3つ以上の画像を選択する入力操作が行われ、かつ3つ以上の画像の距離が近付いた場合、当該3つ以上の画像を重ねて表示する制御を行う。この場合には、当該3つ以上の画像の位置の中央の位置に各々の画像を重ねて表示させても良く、当該3つ以上の画像の何れか1つの画像の位置に他の画像を重ねて表示させても良い。
また、本実施形態では、複数の画像が選択され、何れかの指定位置が移動して画像間距離が近づいた場合に、指定接近画像及び指定画像間に位置する画像を重ねて表示させるが、これに限定されない。すなわち、画像が選択され、かつ画像以外の領域が指定され、画像以外の領域における指定位置を移動させて指定画像に近付ける接近操作が行われた場合に、指定画像、及び指定画像と指定位置との間に位置する画像を重ねて表示させても良い。
また、本実施形態では、指定位置が移動した場合にその移動に応じて指定画像を移動させるが、これに限定されない。すなわち、ステップS119で肯定判定となった場合に上記ステップS121、S203の処理を行わずにステップS205の処理を行っても良い。この場合には、複数の指定画像を指定接近画像とする。
また、ステップS207で指定接近画像及び抽出画像を移動させた際に、当該指定接近画像及び抽出画像の移動方向と反対側に存在する画像を、当該指定接近画像及び抽出画像と並行させて移動させても良い。
さらに、本実施形態では、ステップS129で指定画像及び抽出画像を重ねて表示するが、これに限定されない。すなわち、S129で指定画像のみを重ねて表示しても良い。
〔第3実施形態〕
第3実施形態は、上記第2実施形態を、複数の画像がマトリクス状に表示された状態で複数の画像が行または列を跨いでユーザ操作により指定された場合に適用させた実施形態である。すなわち、第3実施形態に係るスマートフォン10は、行または列を跨いで指定された複数の指定画像が近付けられた場合、接近画像、及び各画像に対応する配列順において当該接近画像の画像間に存在する画像を重ねて表示させる。
なお、第3実施形態に係るスマートフォン10の構成は、第1実施形態及び第2実施形態に係るスマートフォン10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
一例として図10Aに示すように、複数の画像50をマトリクス状に配列する際に、複数の画像50を配列情報が示す順、例えば1行目に画像B1乃至B4を配列し、2行目に画像B5乃至B8を配列する。第3実施形態では、主制御部38は、行毎に順番に配列させて表示パネル14Aに表示させる制御を行う。
そして、第3実施形態では、第2実施形態の表示制御処理プログラムと同一のプログラムを実行する。この際、本実施形態では、一例として図10Aに示すように、画像B1及びB7が選択され、画像B7を画像B1に近付く方向に移動させたものとして説明する。
ステップS205で抽出される画像が、第2実施形態では、指定接近画像、及び指定接近画像間に存在する画像であったが、第3実施形態では、指定接近画像、及び上記配列順において指定接近画像間に存在する画像とする。
すなわち、一例として図10Bに示すように、ユーザ操作により画像B1及びB7が選択された場合には、画像B1乃至B7、及び上記配列順において画像B1及びB7の間に存在する画像B2乃至画像B6が抽出される。そして、主制御部38は、ステップS207で、一例として図10Bに示すように、画像B2乃至画像B7を画像B1が存在する位置に向けて移動させる。この際、画像B2乃至画像B7を配列方向とは相反する方向に移動させながら画像B1に重ねていくと良い。
次のステップS129で、一例として図10Cに示すように、画像B1が存在した位置に、指定画像である画像B1及びB7と、画像B1及びB7の画像間にある画像B2乃至B6とが重ねられた画像束56を表示させる制御を行う。
なお、本実施形態では、配列順情報に示される配列順で2つの指定画像の間に存在する画像を抽出画像とするが、これに限定されない。すなわち、例えば各画像情報に撮影日時を示す情報が対応付けられて記憶されていて、撮影日時順で2つの指定画像の間に存在する画像を抽出画像としても良い。
また、本実施形態では、複数の画像が選択され、何れかの指定位置が移動して画像間距離が近づいた場合に、指定接近画像、及び配列順で指定画像間に位置する画像を重ねて表示させるが、これに限定されない。すなわち、画像が選択され、かつ画像以外の領域が指定され、画像以外の領域における指定位置を移動させて指定画像に近付ける接近操作が行われた場合には、指定画像、及び配列順で指定画像と指定位置との間に位置する画像を重ねて表示させても良い。
〔第4実施形態〕
上記第2実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により指定された複数の指定画像の少なくとも2つが近付けられた場合、近付けられた画像及び当該画像の画像間に存在する画像を指定画像に重ねて表示させる制御を行う。これに対し、第4実施形態は、第2実施形態を、ユーザ操作により指定された複数の指定画像の少なくとも1つの画像の選択が継続された状態で他の画像の選択が解除され、再び別の画像の選択が行われた場合に適用した実施形態である。すなわち、第4実施形態に係るスマートフォン10は、複数の指定画像の少なくとも1つの画像の選択が継続された状態で、近付けられた指定画像及び当該画像の画像間に存在する画像を重ねて表示する。
なお、第4実施形態に係るスマートフォン10の構成は、第1実施形態乃至第3実施形態に係るスマートフォン10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、図11を参照して、本実施形態に係るスマートフォン10の作用を説明する。なお、図11は、操作パネル14Bまたは操作部20を介して実行指示が入力された際にスマートフォン10の主制御部38によって実行される表示制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、内部記憶部28Aの予め定められた領域に予め記憶されている。
始めに、ステップS101乃至S129では、第2実施形態のステップS101乃至S129と同一の処理を行う。
一例として図12Aに示すように、画像B1及びB3が選択され、画像B3を画像B1に近付く方向に移動させたものとして説明する。主制御部38は、画像B3が画像B1に近付く方向に移動すると、図12Bに示すように、画像B1及びB3を重ねて表示させる制御を行う。この際、画像B1及びB3の移動に応じて、画像B1及びB3の移動方向とは反対側に位置する画像(例えば画像B4等)を画像B1に近付く方向に移動させる。なお、本実施形態では、画像B1乃至B3に最も近接する画像B4を画像B3が表示されていた位置に移動させて表示するが、これに限定されない。すなわち、画像B1乃至B3の反対側に位置する何れかの画像を移動させても良い。
次のステップS301では、入力操作が解除されたか否かを判定する。この際、主制御部38は、ステップS201で選択されたと判定した指定画像の指定が全て解除された場合に、入力操作が解除されたと判定する。ステップS301で肯定判定となった場合は上記ステップS132に移行した後、上記ステップS111に戻る。
一方、ステップS301で否定判定となった場合、ステップS303に移行し、少なくとも1つの画像の選択が解除されたか否かを判定する。この際、主制御部38は、ステップS201で選択されたと判定した指定画像の指定うちの何れかが解除された場合に、少なくとも1つの画像の選択が解除されたと判定する。
ステップS303で肯定判定となった場合は上記ステップS301に戻る一方、ステップS303で否定判定となった場合、次のステップS305に移行し、現段階で選択されていない画像のうちの何れかの画像が選択されたか否かを判定する。
一例として図12Bに示すように、画像B1の選択は継続した状態で画像B3の選択が解除された後に、図12Cに示すように、画像B5が更に選択され、画像B5が画像B1及びB3の画像束56に近付く方向に移動したものとする。この場合、主制御部38は、図12Dに示すように、選択された画像B5と画像束56及び画像B5の画像間に存在する画像B4とを、画像束56の方向に移動させ、図12Eに示すように、画像B1及びB5を重ねて表示せる。ユーザは、少なくとも1つの画像の選択を継続させると共に他の部分の画像の選択及び解除の操作を繰り返すことにより、表示パネル14Aに表示されていない画像を含めた複数の画像を、一枚一枚確認しながら重ねて表示させる。
一方、ステップS305で否定判定となった場合、上記ステップS301に戻る。ステップS305で肯定判定となった場合、上記ステップS119に戻る。
なお、本実施形態では、ステップS119で指定位置が移動したタイミングで画像を集約するが、これに限定されない。すなわち、ステップS207の処理に先立ち、ステップS303の処理を行って一部の画像の選択が解除されたか否かを判定し、解除されたと判定した場合に、ステップS207の処理に移行しても良い。この場合には、ステップSステップS301で否定判定となった場合に、ステップS303の処理を行わずにステップS305に移行する。
〔第5実施形態〕
上記第1実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により指定された1つの指定画像が他の画像に近付けられた場合、近付けられた画像を指定画像に重ねて表示させる制御を行う。これに対し、第5実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により長押しで指定された複数の指定画像の少なくとも2つが近付けられた場合、近付けられた指定画像間に存在する画像を重ねて表示する。
なお、第5実施形態に係るスマートフォン10の構成は、第1実施形態に係るスマートフォン10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、図13を参照して、本実施形態に係るスマートフォン10の作用を説明する。なお、図13は、操作パネル14Bまたは操作部20を介して実行指示が入力された際にスマートフォン10の主制御部38によって実行される表示制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、内部記憶部28Aの予め定められた領域に予め記憶されている。
始めに、ステップS101乃至S117では、第1実施形態のステップS101乃至S117と同一の処理を行う。
次のステップS401では、画像が選択された状態で長押しされているか否かを判定する。この際、指定位置が変更せずに予め定められた時間(例えば2秒)以上、画像の選択が継続されている場合に、長押しされていると判定する。ステップS401で否定判定となった場合はステップS117に移行し、第1実施形態のステップ117と同一の処理を行って、本表示制御処理プログラムを終了する。
一方、ステップS401で肯定判定となった場合はステップS119に移行する。ステップS119乃至S137では、第1実施形態のステップS119乃至S137と同一の処理を行う。
〔第6実施形態〕
第1実施形態乃至第5実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により複数の画像のうちの少なくとも2つが近付けられた場合、近付けられた画像を指定画像に重ねて表示させる制御を行う。一方、第6実施形態に係るスマートフォン10は、ユーザ操作により画像束56が指定された場合、指定された画像束56に含まれる画像を表示したり画像束56の重畳表示を解除したりする。
なお、第6実施形態に係るスマートフォン10の構成は、第1実施形態乃至第5実施形態に係るスマートフォン10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、図14を参照して、本実施形態に係るスマートフォン10の作用を説明する。なお、図14は、操作パネル14Bまたは操作部20を介して実行指示が入力された際にスマートフォン10の主制御部38によって実行される表示制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。当該プログラムは、内部記憶部28Aの予め定められた領域に予め記憶されている。
始めに、ステップS101乃至113では、第1実施形態のステップS101乃至S113と同一の処理を行う。
ステップS113で否定判定となった場合はステップS501に移行し、画像束56が選択されたか否かを判定する。この際、操作パネル14Bを介して画像束56が指定された場合に、画像束56が選択されたと判定する。ステップS501で否定判定となった場合、上記ステップS117に移行する。
一方、ステップS501で肯定判定となった場合はステップS503に移行し、画像束56を選択する操作が予め定められた第1の操作であるか否かを判定する。第1の操作は、例えば予め定められた閾値以下の時間、操作パネル14Bの画像束56に対応する位置に継続して接触する操作である。
ステップS503で肯定判定となった場合はステップS505に移行し、選択された画像束56に含まれる画像の画像一覧表示を行う。
一例として図15Aに示すように、ユーザ操作によって画像B1及びB5が重ねて表示された画像束56が選択されたものとする。この場合、図15Bに示すように、表示パネル14Aの表示領域に画像束56に含まれる画像B1乃至B5と、画像一覧画面46に戻るための戻るボタン58が表示される。
次のステップS507では、戻るボタン58が選択されたか否かによって、グループ単位での一覧表示の終了指示がされたか否かを判定し、終了指示がされるまで入力待ちを行う。また、ステップS507で肯定判定となった場合は上記ステップS109に戻る。
一方、ステップS503で否定判定となった場合はステップS509に移行し、選択された画像束56の重畳表示を解除し、重ねて表示していた画像束56に含まれる画像を各々個々で表示させる制御を行う。また、ステップS509では、選択された画像束56に含まれる画像の重畳表示が解除されるように重畳状態情報を更新し、上記ステップS111に戻る。
一例として図16Aに示すように、画像B1乃至B5が重ねて表示された画像束56が選択され、操作パネル14Bの同一位置に連続して2回触れるダブルタッチの操作がされたものとする。この場合、主制御部38は、図16Bに示すように、画像B5、画像B4と順番に重畳表示を解除していき、図16Cに示すように、画像B1乃至B5をそれぞれ個々で表示パネル14Aに表示させる制御を行う。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の画像のうち、タッチパネルを介してユーザによって接触されている最中の単一の画像である指定画像が表示されている表示位置に、少なくとも前記複数の画像のうちの一つであって、ユーザによって接触されている最中ではない画像である他の画像を移動させ、前記指定画像を前記他の画像の上側に完全に重ねた画像束を表示する表示制御手段を備えた表示制御装置。
(付記2)
複数の画像のうち、タッチパネルを介してユーザによって接触されている最中の単一の画像である指定画像が表示されている表示位置に、少なくとも前記複数の画像のうちの一つであって、ユーザによって接触されている最中ではない画像である他の画像を移動させ、前記指定画像を前記他の画像の上側に重ねた画像束を表示する表示制御手段を有し、前記表示制御手段は、前記指定画像と異なる分割領域に存在する前記他の画像については、前記指定画像が表示されている表示位置に移動させないように制御する表示制御装置。