JP5492859B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このため、遊技機の外部装置の電源の立ち上がり時間が長いと、液晶表示装置等の全ての装置に対して信号の出力が遅延することになるので、全ての装置が電源投入時からしばらく何の反応もしないことになり、遊技機のワンチップマイコンが故障しているのではないかとの誤解を与えたり、遊技機への電源投入の操作がうまくいかなかったのではないかとの誤解を生じさせてしまったりすることがあった。
前記遊技制御手段は、電源が投入されてから前記演出装置が制御可能となる第1時間が経過すると、前記演出情報出力部に対して電源が投入されたことを示す特定の演出情報を出力させる特定演出情報出力処理(ステップS6またはS10で演出制御コマンドを出力する処理)を実行し、前記特定演出情報出力処理を実行してから前記外部装置が制御可能となる第2時間が経過するまで、前記外部情報出力部に対して遊技機に固有せず、遊技機に電源が投入されたことによる初期値情報を前記固有情報の代わりに出力させる初期情報出力処理(ステップS52の出力データ初期設定処理)を実行し、前記第2時間が経過すると、前記固有情報出力部に対して前記初期値情報に代わって前記固有情報を出力させる固有情報出力処理(ステップS60〜S63の処理)を実行することを特徴とする。
まず、図1を参照して遊技機の構成について具体的に説明する。図1は本発明の遊技機の一例を示す正面図である。
このチップ用外部情報の構成については、詳しくは、図7を用いて後述する。
また、情報管理装置200は、コイン、紙幣又は金銭情報媒体(ICカード等)を受け入れることで、受け入れた金銭情報等(金額)に応じて、規定個数の遊技球を遊技機1に払い出させることを許可する玉貸し制御も行っている。
また、情報管理装置200は、公衆回線(インターネット)を介して、各遊技機1のチップ用外部情報を収集する情報収集サーバ400と接続されている。図2は、インターネットを介した遊技機のシステム構成図である。
後述するように、チップ用外部情報によって正当なワンチップマイコンが不正なワンチップマイコンに交換された不正行為が把握できるから、この情報収集サーバ400による総合的な解析により、どの遊技店で不正行為が行われやすいかを解析できたり、いつ不正行為が行われたかを解析できたりする。また、情報収集サーバ400の管理会社を介して、各遊技店に不正行為が行われたことを連絡させることもできる。
次に、図1、図3および図4を参照して、遊技機1の構成について具体的に説明する。
上述したように、図1は遊技機1と情報管理装置200とから構成される遊技機1の正面図であり、図3はガラス枠50を開放させた状態の遊技機1の斜視図であり、図4は遊技機1の裏面側の斜視図である。
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、普通図柄ゲート13と第1大入賞口16とには遊技球が、通過または入賞しないように構成されている。特に、後述する時短遊技状態に移行したとしても、遊技領域6の左側の領域に遊技球を流下させてしまうと、普通図柄ゲート13に遊技球が通過しないことから、第2始動口15にある一対の可動片15bが開状態とならず、第2始動口15に遊技球が入賞することが困難になるように構成されている。
なお、本実施形態においては、液晶表示装置31を液晶表示器として用いているが、プラズマディスプレイを用いてもよいし、プロジェクター、円環状の構造物からなるリール、いわゆる7セグメントLED、ドットマトリクス等の表示装置等を用いてもよい。
より具体的には、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄36をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄36を停止表示するものである。また、この演出図柄36の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
次に、図5の遊技機1と情報管理装置200との全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
例えば、大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル(図8参照)、普通図柄の抽選に参照される当り判定テーブル(図8参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図9参照)、型式名記憶領域、メーカー名記憶領域等がメインROM110bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
例えば、メインRAM110cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普通図柄データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
例えば、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄36の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROMに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
サブRAMには、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
この払出制御基板130は、有線(ハーネス)を介して主制御基板110と接続されるとともに、玉貸接続基板134を介して情報管理装置200とも接続されている。また、払出制御基板130は、主制御基板110と情報管理装置200(玉貸接続基板134)とに対して、双方向に通信可能に接続されている。
さらに、玉貸接続基板134には、玉貸スイッチ135、返却スイッチ136が接続されており、玉貸接続基板134を介して、玉貸スイッチ135、返却スイッチ136の各種の入力信号が払出制御基板130に入力される。
具体的には、払出CPUは、主制御基板110から所定の入賞口に遊技球が入賞したことを契機として生成された払出個数指定コマンドを受信すると、払出個数指定コマンドの内容に従った所定個数の遊技球を払い出す制御(賞球制御)を行い、払出モータ131を駆動させて所定の遊技球を払い出す。
また、払出CPUは、玉貸接続基板134を介して情報管理装置200と接続確認を行った後、玉貸接続基板134を介して玉貸スイッチ135から玉貸信号を入力すると、情報管理装置200との情報のやりとりを行いながら、規定個数の遊技球を払い出す制御(玉貸制御)を行い、払出モータ131を駆動させて所定の遊技球を払い出す。
VDPは、ホストCPUからの指示に基づいて、CGROMに記憶された画像データをVRAMのフレームバッファに描画する。次に、VRAMにある表示用のフレームバッファに記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成し、生成した映像信号を液晶表示装置に出力することを行う。
次に、図6の主制御基板110のブロック図を用いて、主制御基板110に設けられたワンチップマイコン110m等の構成について説明する。
メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cについては上述で説明したので、それ以外の構成について説明をする。
ここで、第1の接続端子118aは、一般入賞口検出スイッチ12a、ゲート検出スイッチ13a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17aと接続されている。このため、入力ポート111によって、各種デバイスからの各種信号がワンチップマイコン110mに入力されることになる。
ここで、第2の接続端子118bは、始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉ソレノイド17c、第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25と接続されている。このため、第1の出力ポート112aによって、ワンチップマイコン110mからの各種信号が各種デバイスに出力されることになる。
例えば、外部情報シリアルデータの0ビット目は、図柄確定信号のON・OFFを意味し、外部情報シリアルデータの1ビット目は、大当たり1信号のON・OFFを意味し、外部情報シリアルデータの2ビット目は、大当たり2信号のON・OFFを意味し、外部情報シリアルデータの3ビット目は、チップ用外部情報のシリアルデータを意味している(図20(b)参照)。なお、「チップ用外部情報のシリアルデータ」については、詳しくは図7で説明する。
具体的には、出力回路113bは、入力したイネーブル信号、クロック信号、ラッチ信号の入力を契機として、外部情報シリアルデータを取り込み、取り込んだ外部情報シリアルデータが何ビット数目かを解析し、解析したビット数の各情報に対応する信号を第3の接続端子118cの各ピンに出力する。例えば、外部情報シリアルデータの1ビット目が「1(ON)」であれは、第3の接続端子118cの1ピンに信号を出力し、外部情報シリアルデータの2ビット目が「1(ON)」であれは、第3の接続端子118cの2ピンに信号を出力する。
このため、第2の出力ポート112b及び出力回路113aによって、外部情報が遊技情報出力端子板30に出力されることになる。そして、遊技情報出力端子板30は、情報管理装置200に接続可能であるとともに、遊技店のホール設備機器(図示省略)とも接続可能になっていることから、情報管理装置200又はホール設備機器では、外部情報を入力することができる。
ここで、第4の接続端子118dは、演出制御基板120と接続されている。このため、第3の出力ポート112c及び出力回路113bによって、ワンチップマイコン110mからの演出制御コマンドが、演出制御基板120に出力されることになる。
また、第1固有番号レジスタ116は、ワンチップマイコン110mの内部バスを介して、メインCPU110aと接続されている。すなわち、第1固有番号は、ユーザプログラムから読み取ることができるワンチップマイコン110mの固有番号といえる。
ここで、検査用機器を接続する主制御基板110上の第5の接続端子118eとワンチップマイコン110m(ハードウェアID出力部119)上の入出力ポート119cとは、主制御基板110上の内部バスを介して、接続されている。このため、入出力ポート119c及び第5の接続端子118eを介して、検査用機器とハードウェアID出力部119とのデータのやりとりが行われる。
また、ハードウェアID出力部119は、第2固有番号記憶部119aと照合回路119bとを備えている。
また、第2固有番号記憶部119aは、第1固有番号レジスタ116とは異なり、メインCPU110aと接続されていない。すなわち、第2固有番号は、第1固有番号とは異なり、ユーザプログラムから読み取ることができないワンチップマイコン110mの固有番号といえる。
そして、入力した第2固有番号と、第2固有番号記憶部119aに記憶されている第2固有番号とを比較して、一致していれば、正当なワンチップマイコン110mであると判定し、一致してなければ、不正なワンチップマイコン110mであると判定する。
その結果、正当なワンチップマイコン110mであると判定すると、検査用機器に向けて正当信号を出力し、不正なワンチップマイコン110mであると判定すると、検査用機器に向けて不正信号を出力する。
なお、検査用機器(図示省略)から照合回路119bに出力する第2固有番号は、暗号化されており、照合回路119bにより暗号化された第2固有番号を複合した上で、ワンチップマイコン110mの正当性を判定することが望ましい。
これにより、第1の固有情報からの不正の判定情報が報知された場合に、第2の固有情報を参照してワンチップマイコン110mの正当性を再度確認することができ、ノイズ等による誤判定を招くことを防止することができる。
次に、情報管理装置200に出力するチップ用外部情報の構成について、図7を用いて説明する。図7(a)は、チップ用外部情報のシリアルデータの構成を示す図であり、図7(b)は、チップ用外部情報の出力構成を示す図であり、図7(c)は、チップ用外部情報の通信仕様を示す図である。
また、「型式名」および「メーカー名」の情報は、「第1固有番号」の情報とは異なり、メインROM110bの所定の記憶領域に予め記憶されている。
また、1バイト分のチップ用外部情報を出力するにあたっては、スタートビット、パリティビット、ストップビットの3ビットが付加され、合計11ビットの情報が出力されることになる。
チップ用外部情報のシリアルデータのボーレート(通信速度)は、200bpsという遅いボーレートに設定されている。このため、1ビットの出力完了時間は5msとなる。そうすると、1フレームの出力完了時間は55ms(=5ms×11bit)となり、1つのチップ用外部情報(39フレーム)の出力完了時間は2145ms(=55ms×39フレーム)となる。すなわち、チップ用外部情報の出力完了時間は、約2秒程度かかることになる。
遊技情報出力端子板30には、情報管理装置200と遊技機1とを絶縁させたまま、遊技機1が出力したチップ用外部情報のシリアルデータを情報管理装置200に入力させるために、伝達素子30a(フォトカプラ、リレー、フォトモス等)が設けられている。このため、伝達素子30aの仕様(データのONとOFFの最小時間)を考慮して情報管理装置200と遊技機1とのデータの通信速度を決定しなければならず、伝達素子30aの仕様によっては、情報管理装置200と遊技機1とのデータの通信速度を低速にしなければならない。
このため、伝達素子30aでのデータの取りこぼしをなくし、様々な伝達素子30aの製品変更にも対応できるようにするため(汎用性を高めるため)、通信速度(ボーレート)を200bpsという極めて遅い通信速度に設定している。
図8(a−1)、図8(a−2)は、「大当たりの抽選」に用いられる大当り判定テーブルを示す図である。図8(a−1)は、第1特別図柄表示装置20において参照される大当り判定テーブルであり、図8(a−2)は、第2特別図柄表示装置21において参照される大当り判定テーブルである。図8(a−1)と図8(a−2)とのテーブルでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
例えば、図8(a−1)に示す第1特別図柄表示装置用の大当り判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「7」〜「26」の20個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。
また、図8(a−1)に示す第1特別図柄表示装置用の大当り判定テーブルによれば、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても、特別図柄判定用乱数値が「50」、「100」、「150」、「200」の4個の特別図柄判定用乱数値であった場合に「小当たり」と判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜598であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/299.5であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は10倍アップして1/29.9である。また、第1特別図柄表示装置においては、小当たりと判定される確率は、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても1159.75となる。
図8(b)は、「普通図柄の抽選」に用いられる当り判定テーブルを示す図である。
具体的には、当たり判定テーブルは、時短遊技状態の有無と取得された普通図柄判定用乱数値に基づいて、「当たり」か「ハズレ」かを判定するものである。
例えば、図8(b)に示す当り判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「0」という1個の特定の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。一方、時短遊技状態であるときには、「0」〜「65534」の65535個の特定の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、普通図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜65535であるから、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/65536であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は65535/65536=1/1.00002である。
図9は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図9(a)は、大当たりのときに停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図9(b)は、小当たりのときに停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図9(c)は、ハズレのときに停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。
例えば、第1特別図柄表示装置においては、大当たりのときには図9(a)に示す図柄決定テーブルを参照し、取得された大当たり図柄用乱数値が「55」であれば、停止図柄データとして「03」(特別図柄3(第1確変大当たり3))を決定する。また、第1特別図柄表示装置においては、小当たりのときには図9(b)に示す図柄決定テーブルを参照し、取得された小当たり図柄用乱数値が「50」であれば、停止図柄データとして「08」(特別図柄B(小当たりB))を決定する。また、ハズレのときには、いずれの乱数値も参照せずに、停止図柄データとして「00」(特別図柄0(ハズレ))を決定する。
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、大当たりの抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口15が有する一対の可動片15bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たりの抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と一対の可動片15bに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、
(2)「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合と、
(3)「高確率遊技状態」であって「時短遊技状態」である場合と、
(4)「高確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」である場合とを設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
また、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート13を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口15が第2の態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
また、普通図柄ゲート13が遊技領域6の右側の領域に設けられていることから、「時短遊技状態」のときには、操作ハンドル3を大きく回動させ、強い発射強度で遊技球を発射して遊技を行うように構成されている。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「非時短遊技状態」および「時短遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
図10を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。
このように、2秒以上待機することにしたのは、液晶表示装置31の電源投入からの立ち上がり時間(1.5秒)まで、待機することにしたものである。
ここで、チェックサムの生成にあたっては、図12に示すように、メインRAM110cの全ての使用領域に記憶されているデータに基づいて、チェックサムを生成するのではなく、チップ用外部情報に関連するデータを除いて、チェックサムを生成する。
具体的には、後述するチップ情報イネーブルデータ、チップ情報シリアル送信カウンタ1、チップ情報シリアル送信カウンタ2を除いたメインRAM110cの使用領域に記憶されたデータに基づいて、チェックサムを生成する。このことは、後述するステップS41で、チェックサムを生成する場合も同様である。
このチップ用外部情報出力処理については、次の図11で詳しく説明する。
このような、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う処理が、通常遊技のループ処理に該当する。
特に、チップ用外部情報の出力時間は、図7(c)で説明したように、2145ms(約2秒)かかり、その出力完了期間が長く、バックアップ機能が有効に作動しないという問題がより多く発生していたためである。
本実施形態によれば、チップ用外部情報に関連するデータを除いてチェックサムを生成しているので、バックアップ機能を有効に作動させることができる。
図11を用いて、主制御基板110のチップ用外部情報出力処理を説明する。
また、「チップ情報シリアル送信カウンタ1」、「チップ情報シリアル送信カウンタ2」は、チップ用外部情報のシリアルデータ(39バイト)の出力状態を示すデータあり、「チップ情報シリアル送信カウンタ1」が1バイト中のビット数を示し、「チップ情報シリアル送信カウンタ2」が39バイト中のバイト数を示すものである。
このように、6.5秒以上待機することにしたのは、情報管理装置200の電源投入からの立ち上がり時間(7.5秒)を超えて、後述するステップS60〜S63でチップ用外部情報の出力を行うようにしたものである。すなわち、上記ステップS1で既に2秒待機をする処理を行っているので、今回のステップS51で、さらに6.5秒以上待機を行うことにより、合計8.5秒以上経過したときに、後述するステップS60〜S63でチップ用外部情報の出力を行うようにしている。
この出力データ初期設定処理は、出力データとして、初期値データが設定された8ビットの外部情報シリアルデータを設定する。
これ以降は、電源が投入されている限り、イネーブル信号が第2の出力ポート112bに継続して出力され続けることになる。
このように、6500msを経過するまでは、ステップS52〜S58をループして初期値データを出力し続ける待機処理が行われる。
このチップ用外部情報生成は、第1固有番号レジスタ116から「第1固有番号」のデータを読み出すとともに、メインROM110bの型式名記憶領域から「型式名」のデータ、メインROM110bのメーカー名記憶領域から「メーカー名」のデータをそれぞれ読み出し、図7(a)に示すような39バイトのチップ用外部情報を生成する。
そして、生成した39バイトのチップ用外部情報のビットデータから、8ビットの外部情報シリアルデータを生成する。例えば、チップ用外部情報の先頭1バイトの0ビット目が「1」であれば、外部情報シリアルデータの3ビット目が「1」となるシリアルデータを生成する(図20(b)参照)。
そして、更新されたチップ情報シリアル送信カウンタ1を参照し、チップ情報シリアル送信カウンタ1が「11」であれば(11ビット分出力されていたら)、メインRAM110cの「チップ情報シリアル送信カウンタ2」に1を加算して更新し、「チップ情報シリアル送信カウンタ1」に0をセットする。
具体的には、チップ情報シリアル送信カウンタ2を参照し、チップ情報シリアル送信カウンタ2が「39」であれば(39バイト出力されていたら)、チップ情報シリアル送信カウンタ2に「0」をセットして、チップ用外部情報出力処理を終了する。
図13を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
この処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各スイッチに入力があったか否か判定する入力処理を行う。
具体的には、まず普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定し、普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていなければ、今回の普図普電制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
そして、図8(b)に示す当たり判定テーブルを参照し、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理を行う。その後、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであれば、始動口開閉ソレノイド15cを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、第2の態様に制御する。
ここで、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を29秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を0.2秒間、第2の態様に制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を3.5秒間、第2の態様に制御する。
この払出制御処理において、メインCPU110aは、ぞれぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。詳しくは、図18を用いて後述する。
図14を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
図15は、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を示す図である。
そして、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていなければ、特図特電処理データ=0を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
一方、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、ステップS312に処理を移す。
具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第2特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、図8(a−2)に示す大当たり判定テーブルを参照して、第2特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
また、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされておらず、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、図8(a−1)に示す大当たり判定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
本実施形態では、第1特別図柄乱数値記憶領域よりも第2特別図柄乱数値記憶領域に記憶された乱数値が優先してシフト(消化)されることになる。しかしながら、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄記憶領域を第2特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
この特別図柄決定処理では、上記大当り判定処理(ステップS312)において「大当たり」と判定された場合には、図9(a)に示す図柄決定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄(特別図柄1〜特別図柄6)を決定する。また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「小当たり」と判定された場合には、図9(b)に示す図柄決定テーブルを参照して、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された小当たり図柄用乱数値に基づいて小当たり図柄(特別図柄A、特別図柄B)を決定する。また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「ハズレ」と判定された場合には、図9(c)に示す図柄決定テーブルを参照して、ハズレ図柄(特別図柄0)を決定する。
そして、決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタを特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。
さらに、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS314で決定された特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動パターン指定コマンド(第1特別図柄用変動パターン指定コマンドまたは第2特別図柄用変動パターン指定コマンド)をメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS320の特別図柄変動処理においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行う。
具体的には、ステップS314で決定された特別図柄の変動時間が経過したか(特別図柄時間カウンタ=0)否かを判定し、特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合には、特図特電処理データ=1を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。なお、上記ステップS314でセットされた特別図柄の変動時間のカウンタは、上記ステップS110において減算処理されていく。
特別図柄の変動時間が経過したと判定すれば、上記ステップS313で決定された特別図柄を第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に停止表示させる。これにより、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄が停止表示され、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
また、時短回数(J)>0のときには時短回数(J)カウンタから1を減算して更新し、時短回数(J)=0となれば、時短遊技フラグをクリアし、高確率遊技回数(X)>0のときには高確率遊技回数(X)カウンタから1を減算して更新し、高確率遊技回数(X)=0となれば、高確率遊技フラグをクリアする。
最後に、特図特電処理データ=1から特図特電処理データ=2にセットして、特別図柄停止処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄変動処理を終了する。
そして、大当たり図柄と判定された場合には、遊技状態記憶領域に記憶されているデータを参照し、現在の遊技状態を示すデータ(00H〜03H)を遊技状態バッファにセットする。その後に、高確率遊技フラグ記憶領域および時短遊技フラグ記憶領域に記憶されているデータ(高確率遊技フラグと時短遊技フラグ)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタをクリアする。さらに、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=3にセットして、大当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
また、小当たり図柄と判定された場合には、遊技状態記憶領域に記憶されているデータはクリアせずに、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=5にセットして、小当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
一方、ハズレ図柄と判定された場合には、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
具体的には、上記ステップS313で決定された大当たり図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たりの開放態様を決定する。
次に、決定した大当たりの開放態様を実行させるために、大当たりの種類に応じた開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットするとともに、第1大入賞口開閉ソレノイド16c(または第2大入賞口開閉ソレノイド17c)の駆動データを出力して第1大入賞口開閉扉16b(または第2大入賞口開閉扉17b)を開放させる。このとき、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に1を加算する。
この開放中に規定個数の遊技球が入球するか、大入賞口の開放時間が経過すると(大入賞口入球数(C)=9または特別遊技タイマカウンタ=0である)と、第1大入賞口開閉ソレノイド16c(または第2大入賞口開閉ソレノイド17c)の駆動データの出力を停止して第1大入賞口開閉扉16b(または第2大入賞口開閉扉17b)を閉鎖させる。これにより、1回のラウンド遊技が終了する。このラウンド遊技の制御を繰り返し15回行う。
15回のラウンド遊技が終了すると(ラウンド遊技回数(R)=15)、ラウンド遊技回数(R)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域に記憶されているデータをクリアするとともに、特図特電処理データ=3から特図特電処理データ=4にセットして、大当り遊技終了処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当たり遊技処理を終了する。
具体的には、遊技状態バッファに記憶されているデータと上記ステップS313で決定された大当たり図柄の種類(停止図柄データ)とに基づいて、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技回数(X)の設定、時短遊技フラグの設定、時短回数(J)の設定を行う。
例えば、確変大当たりに対応する特別図柄1〜3、5であれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットし、高確率遊技回数(X)カウンタに10000回をセットする。さらに、確変大当たりに対応する特別図柄1〜3、5であれば、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットし、時短回数(J)カウンタにも10000回をセットする。一方、通常大当たりに対応する特別図柄4、6であれば、高確率遊技フラグをセットせず、高確率遊技回数(X)カウンタに0回をセットする。さらに、通常大当たりに対応する特別図柄4、6であれば、時短遊技フラグをセットし、時短回数(J)カウンタにも100回をセットする。
その後、特図特電処理データ=4から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当り遊技終了処理を終了する。
次に、決定した小当たりの開放態様を実行させるために、小当たりの開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットするとともに、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの駆動データを出力して第2大入賞口開閉扉17bを開放させる。このとき、開放回数(K)記憶領域に1を加算する。
小当たりの開放時間が経過する(特別遊技タイマカウンタ=0)と、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの駆動データの出力を停止して第2大入賞口開閉扉17bを閉鎖させる。この第2大入賞口開閉扉17bの開閉制御を繰り返し15回行う。
そして、第2大入賞口開閉扉17bの開閉制御が15回行われるか、第2大入賞口17に規定個数の遊技球が入球する(開放回数(K)=15または大入賞口入球数(C)=9である)と、小当たり遊技を終了させるため、第2大入賞口開閉ソレノイド17cの駆動データの出力を停止させ、開放回数(K)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域に記憶されているデータをクリアするとともに、特図特電処理データ=5から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、小当たり遊技処理を終了する。
図16を用いて、データ作成処理を説明する。
図17を用いて、外部情報生成処理を説明する。
特図特電処理データ=2であればステップS620−2に処理を移し、特図特電処理データ=2でなければステップS620−3に処理を移す。
特図特電処理データ=3であればステップS620−4に処理を移し、特図特電処理データ=3でなければ外部情報生成処理を終了する。
図18を用いて、出力制御処理を説明する。
第1ポート出力処理では、始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉ソレノイド17c、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24または普通図柄保留表示器25を駆動させるために、上記ステップS611〜615で作成した各種信号を第1の出力ポート112aに出力する処理を行う。
第2ポート出力処理では、ステップS620−2またはステップS620−4で生成された8ビットの外部情報シリアルデータの各ビットの値を最下位から順に、第2の出力ポート112bに出力するとともに、クロック信号、ラッチ信号も第2の出力ポート112bに出力する。
コマンド出力処理では、演出制御基板120にコマンドを送信するため、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを第3の出力ポート112cに出力する処理を行う。
図19を用いて、情報管理装置200のメイン処理を説明する。
本実施形態においては、情報管理装置200に電源が投入されてから、このステップS1000、ステップS1001の処理が完了するまでには、約6.5秒程度の時間がかかっている。
この接続確認処理では、遊技機1の払出制御基板130と接続確認を行い、払い出しの準備が出来ているか等の確認処理を行う。
この玉貸制御処理では、遊技機1の払出制御基板130から玉貸スイッチ135に基づく玉貸信号を入力すると、情報管理装置200に受け入れられた金銭情報媒体(ICカード等)の金銭情報を確認した上で、規定個数の遊技球を遊技機1に払い出させることを許可する払出許可信号を払出制御基板130に出力する。このとき、金銭情報媒体(ICカード等)の金銭情報の更新も行う。
このカード返却制御処理では、遊技機1の払出制御基板130から返却スイッチ136に基づく返却信号を入力すると、情報管理装置200に受け入れられた金銭情報媒体(ICカード等)等を返却する制御を行う。
この外部情報入力解析処理では、遊技機1の遊技情報出力端子板30からチップ用外部情報を入力すると、入力したチップ用外部情報に基づいて、不正なワンチップマイコン110mであるかの判定や、インターネットを介して情報収集サーバ400にチップ用外部情報を送信したりする。
以降は、上記ステップS1100〜1400の処理を繰り返し行う。
図20(a)は、遊技制御処理と出力ポートへの信号との関係を示した図であり、図20(b)は、第2の出力ポート112bに出力される外部情報シリアルデータの構成を示した図である。
なお、ここでいう「遊技制御処理」とは、図10〜図18に示すワンチップマイコン110mで行われる全体的な処理を示すものである。
まず、遊技機1に電源が投入されると、ワンチップマイコン110m(メインCPU110a)は、セキュリティチェックを行った後、2000ms待機する待機処理を行う(ステップS1参照)。
このような39バイトのチップ用外部情報の出力が完了するには、図7に示すように、ボーレートが200bpsであることから、2145msかかることになる。
2 遊技盤
30 遊技情報出力端子板
31 液晶表示装置
110 主制御基板
110a メインCPU
110b メインROM
110c メインRAM
110m ワンチップマイコン
111 入力ポート
112a〜112c 出力ポート
113a、113b 出力回路
116 第1固有番号レジスタ
117 乱数生成部
118a〜118e 接続端子
119 ハードウェアID出力部
119a 第2固有番号記憶部
119b 照合回路
119c 入出力ポート
200 情報管理装置
200a 管理CPU
200b 管理ROM
200c 管理RAM
Claims (3)
- 演出装置を用いて演出を実行する遊技機において、
遊技機に電源が投入されると、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
前記遊技制御手段からの演出情報を入力することにより、前記演出装置を制御する演出制御手段と、
遊技機に固有する固有情報を記憶する固有情報記憶手段と、
遊技機の外部装置に少なくとも前記固有情報記憶手段に記憶されている前記固有情報を出力する外部情報出力部と、
前記演出制御手段に前記演出情報を出力する演出情報出力部とを備え、
前記遊技制御手段は、
電源が投入されてから前記演出装置が制御可能となる第1時間が経過すると、前記演出情報出力部に対して電源が投入されたことを示す特定の演出情報を出力させる特定演出情報出力処理を実行し、
前記特定演出情報出力処理を実行してから前記外部装置が制御可能となる第2時間が経過するまで、前記外部情報出力部に対して遊技機に固有せず、遊技機に電源が投入されたことによる初期値情報を前記固有情報の代わりに出力させる初期情報出力処理を実行し、
前記第2時間が経過すると、前記固有情報出力部に対して前記初期値情報に代わって前記固有情報を出力させる固有情報出力処理を実行することを特徴とする遊技機。 - 前記遊技制御手段は、
電源が投入されてから前記演出装置が制御可能となる第1時間が経過すると、遊技の開始の準備を行う初期化処理を実行し、
前記特定演出情報出力処理及び前記固有情報出力処理を実行した後、遊技に関する特定の内容を進行するための通常遊技処理を繰り返し実行することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記遊技制御手段は、
電源が投入されてから前記第1時間が経過すると、前記外部装置への出力が有効であることを示すイネーブル信号を前記外部情報出力部に出力させ続けておくイネーブル設定処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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