JP5491508B2 - Asic、データ収集システム及び単一光子放出コンピュータ断層撮像システム - Google Patents

Asic、データ収集システム及び単一光子放出コンピュータ断層撮像システム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は全般的には放射線検出器に関し、またさらに詳細には、放射線検出器からの電子データの収集及び処理のための装置及び方法に関する。
セキュリティスクリーニングや医用撮像の分野では、その目に付きにくさ、容易さ、速さを含む利点のために放射線検出器を利用した非侵襲的な撮像技法の重要性が増している。今日では数多くの非侵襲的な撮像技法が存在している。単光子放出形コンピュータ断層(SPECT)撮像やX線コンピュータ断層(CT)撮像がその例の2つである。
セキュリティスクリーニングにおける放射線検出器の重要性の増大は、近年におけるテロ活動の増加、並びに旅行者数の増加という少なくとも2つの要因により説明される。手荷物、貨物用コンテナや小型運搬手段に入れられかつ様々な輸送方法が取られる爆発物や放射性物質などの禁制品の検出が益々重要になっている。こうした検出の必要性の増大を満たすために、手荷物やその他の収容体に入れて運ばれる不審物が検出可能であるのみならず、これらが爆発物や放射性物質を含んでいるか否かの判定が可能であるような高度なシステムが開発されている。
さらに、多種多様な線源からの放射性物質を検出可能な高分解能ガンマ線検出器が必要とされている。広範に利用できるためにはこれらの放射線検出器は、廉価であり、可搬が容易であり、かつ電力消費が低くなければならない。テルル化カドミウム(CdTe)やテルル化カドミウム亜鉛(CZT)の結晶などの半導体材料は、コンパクトな放射線検出器に対する適用可能性を有している。CdTeやCZTの検出器は、特にシンチレータベースの検出器と比較して良好なエネルギー分解能を示すことが分かっている。これらは直接変換デバイスである(すなわち、光子などの放射性粒子を直接電子信号に変換する)ため、CdTeやCZTの検出器によれば嵩高な光電子増倍管が不要となる。さらにCdTeやCZTの放射線検出器では、高純度ゲルマニウム放射線検出器の場合のような極低温冷却の必要がない。
SPECTやCT撮像システムはこうした半導体(すなわち、固体素子)の放射線検出器テクノロジーを組み込むことが可能である。CTシステムは、手荷物の内部にある物品に関する質量及び密度情報(並びに、実効原子番号など材料特異的な情報)を収集することが可能である。物体の密度は重要な量であるが、密度データの線形変換を示す「CTナンバー」または「CT値」などの代理物をその脅威を指示する量として用いることがある。質量、密度、実効原子番号などの特徴によれば、こうした量に関する統計学的モーメント、テクスチャ、その他といった派生量が具現化される。
CT撮像システムでは、X線源が対象または物体(例えば、患者や手荷物など)に向けて扇形状のビームを放出する。明細書の以下において「対象」や「物体」の用語は撮像可能な任意の物を含むものとする。このビームは、物体によって減衰を受けた後、放射線検出器のアレイ上に入射する。検出器アレイの位置で受け取った減衰ビーム状放射線の強度は典型的には、物体によるX線ビームの減衰に依存する。検出器アレイの各検出器素子は、各検出器素子が受け取った減衰ビームの強度を指示する電気信号を別々に発生させている。これらの電気信号は検出器アレイからデータ処理システムまで送られ、最終的に画像を作成するように解析される。
SPECT撮像システムでは典型的には、ガンマカメラや同様の放射線検出器が患者などの対象や放射性物質を包含した手荷物などの物体から放出された放射線を見つけ出す。上述したように「対象」と「物体」は区別なく用いている。患者を撮像する際に、ガンマ線を放出するトレーサ材料が患者に投与される。典型的には、関心対象臓器によるトレーサ材料の吸収は別の臓器と比べてその程度が大きい。これらのシステムでは、検出器アレイの各素子は、物体から放出された放射線の局所的強度に関連する信号を発生させる。従来のX線撮像の場合と同様に、内部に置かれた物体や身体部位に従って放出信号の強度が減衰を受ける。検出器アレイの各素子は検出器素子上に入射した光子を示す電気信号を別々に発生させる。この電気信号は検出器アセンブリからデータ処理システムに送られ、最終的に画像を作成するように解析される。
SPECT撮像では、関心対象部位の周りの様々な角度で複数の画像が収集される。画像を収集するために、患者の周りでガンマカメラが回転する。軸横断断層撮像法では一般に、患者の周りで等しい角度増分で一連の2−D画像(すなわち、2次元ビュー)が取得される。典型的には、3〜6度ごとに投影が収集される。幾つかケースでは、最適な再構成を得るために360度の全回転が使用される。マルチヘッド型ガンマカメラによれば画像収集の高速化を提供することが可能である。例えば、検出器を180度だけ離間させたデュアルヘッド型カメラを使用することができ、これにより各ヘッドに180度の回転を要求した同時に2投影の収集が可能となる。120度の離間によるトリプルヘッド型カメラも使用される。
患者の周りで一連のビューを再構成して軸横断スライス(すなわち、回転軸を横切るスライス)が形成される。この再構成は、コンピュータによって実行されており、コンピュータは複数のビューに対して断層画像再構成アルゴリズムを適用して3−Dデータ組を得ている。次いでこのデータ組は、CTやPETなどの別の断層撮像技法から取得されるものと同様に、身体の選択した任意の軸に沿った薄層スライスを表すように操作を受けることがある。
ガンマカメラ放射線検出器アセンブリはマルチチャンネルコリメータ及びガンマ線検出器を利用してガンマ線光子からのエネルギーを電気信号に変換することがあり、この電気信号を解釈し平面検出器内のガンマ線相互作用の位置を特定することが可能である。ガンマカメラはさらに、患者が放出したガンマ線などの放射線刺激に応答する大型のシンチレーション結晶と、該結晶と光学的に結合させた光電子増倍管のアレイと、を含むことがある。動作時において患者が放出した検出器方向へのガンマ線は結晶の上に来るようにコリメートされる。結晶と相互作用する各ガンマ線光子雲は、相互作用点の近傍で光電子増倍器により検出される複数の光事象を発生させる。光電子増倍器が検出した各光事象により1つの電気信号が生成される。光電子増倍器アレイからの各電気信号が合成され、ガンマ線放出位置の推定値が提供される。信号のアナログ及びディジタル処理の結果、収集したデータから画像が作成される。
しかしガンマカメラはさらに、シンチレータ/光電子増倍器システムに置き換えるようにテルル化カドミウム亜鉛(CZT)素子などの半導体検出器素子を利用することがある。CZT検出器素子はガンマ線光子からの信号を直接電子信号に変換する。シンチレータ/光電子増倍器カメラで必要な光変換過程が不要であることによって、半導体放射線検出器を用いるガンマカメラは、より高い信号対雑音比及びより高い感度を発揮することができ、これによりエネルギーレベル分解能の向上及び撮像コントラスト分解能の向上を得ることが可能である。
半導体検出器アレイテクノロジーを内蔵したSPECTやCT撮像システムによれば、スペクトルX線撮像を用いて全体的な画質を向上させかつ患者に対するX線量を低減させる一方で組織の組成解析を提供することができる。テルル化カドミウム亜鉛(CZT)検出器やその他の直接変換(すなわち半導体)検出器の開発に関する最近の進展によってこうした検出は、医用撮像(すなわち、SPECTやCTシステム)、セキュリティスクリーニング、核実験の用途、並びに石油の探査及び採掘用途にまで及んでいる。これらの検出器に見出される用途が拡がるに連れて、検出器の電子部品に対する需要が増大しつつある。CZT検出器用のフロントエンド読み出し用電子回路またはデータ収集システムは一般に、低いノイズ、高い直線性、広いダイナミックレンジ、及び良好な駆動性能を示すことが期待される。可搬式システムはこれらの要件以外にさらに、低いパワーで低コストでチャンネルカウントが高いデータ収集システムを要求する。
本来的に、フロントエンド読み出し用電子回路は放射線検出器から、放射線のエネルギーレベルとその検出タイミングという2つの情報を取り込んでいる。エネルギーレベルは放射線のエネルギースペクトルを指示している一方、タイミング情報は画像再構成に必要な3D全位置感度を提供するような相互作用の深度を決定するために使用される。放射線検出器向けのフロントエンド読み出し用電子回路として機能するように幾つかの特定用途向け集積回路(ASIC)が開発されている。典型的にはこれらのASICは、消費されるパワーが大きくかつ提供するのがアナログ出力だけであり、このためコストの増大及び信頼度の低下を起こすのが典型的であるような外部ディジタイザーを設ける必要がある。さらに、これら最近開発された読み出し用ASICのうちの幾つかは、エネルギーレベルや検出タイミングに関して不完全な情報を提供することがある。
米国特許出願第2007/057699(A1)号
低パワーで少ないノイズで動作し、完全なエネルギーレベル及び時間弁別性能を提供し、かつディジタル出力を提供することが可能な放射線検出器向けのデータ収集システムがあることが望ましい。
本発明の一態様による特定用途向け集積回路(ASIC)は、その各々が時間及びエネルギー弁別用の回路を有する複数のチャンネルと、その各々が該回路向けの少なくとも1つの構成パラメータを出力するように構成された複数のプログラム可能レジスタと、該複数のチャンネルのうちの構成させようとするチャンネルを特定するように構成されたチャンネル選択レジスタと、を備える。本ASICはさらに、チャンネル構成で使用するためのプログラム可能レジスタを特定するように構成された構成選択レジスタと、該チャンネル選択レジスタ、構成選択レジスタ及び複数のプログラム可能レジスタのうちの1つに制御器から受け取った命令を伝送するように構成された通信インタフェースと、を含む。
本発明の別の態様によるASICを製造する方法は、その各々が時間弁別回路及びエネルギー弁別回路を有する複数のチャンネルを設ける工程と、構成パラメータを提供するように複数のプログラム可能レジスタを構成する工程と、チャンネル構成で使用するためのプログラム可能レジスタを特定するように構成選択レジスタを構成する工程と、を含む。本方法はさらに、構成しようとするチャンネルを特定するようにチャンネル選択レジスタを構成する工程と、該チャンネル選択及び構成選択レジスタの内容に基づいて構成パラメータを個別に受け取るように複数のチャンネルを構成する工程と、を含む。
本発明のさらに別の態様によるデータ収集システムは、複数の出力を有するセンサアレイと、制御器と、ASICと、を含んでおり、該ASICは、センサアレイ出力から複数の信号を受け取るように構成された複数のチャンネルと、その各々が少なくとも1つのプログラムパラメータを複数のチャンネルに出力するように構成された複数のプログラム可能レジスタと、複数のチャンネルのうちのプログラムしようとするチャンネルを特定するように構成されたチャンネル選択レジスタと、を備える。本ASICはさらに、複数のプログラム可能レジスタのうちのチャンネルプログラミングで使用するためのプログラム可能レジスタを特定するように構成された構成選択レジスタと、制御器から命令を受け取りこれらの命令をチャンネル選択レジスタ、構成選択レジスタ及び複数のプログラム可能レジスタのうちの1つに伝送するように構成された通信インタフェースと、を含む。さらにデータ収集システム制御器は、複数のチャンネルのそれぞれを一意にプログラムするようASICに指令するように構成されている。
これらの利点及び特徴、並びにその他の利点及び特徴は、添付の図面に関連して提供した本発明の好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことによってより容易に理解できよう。
本発明の一実施形態によるSPECT撮像システムの外観図である。 図1に表したシステムのブロック図である。 図1に表したシステムで利用可能な半導体放射線検出器向けのデータ収集システムの一実施形態のブロック図である。 図3に表したシステムで利用可能なアナログ対ディジタル変換器回路のブロック図である。 図3に表したシステムで利用可能なチャンネル構成レジスタのブロック図である。 プログラム可能レジスタとアナログチャンネル回路の間の対話を表したブロック図である。 図3に表したシステムで利用可能なラッチの回路図である。 図3に表したシステムで利用可能なエネルギー弁別回路のブロック図である。 図8に表したエネルギー弁別回路内で使用するための電荷感応型増幅器回路の概要図である。 図3に表したシステムで利用可能な時間弁別回路のブロック図である。 図10に表した時間弁別回路で使用するための立ち上がり弁別器回路の概要図である。 図10に表した時間弁別回路で使用するための時間対電圧変換器回路の概要図である。 図3に表したシステムで利用可能なロックアウト論理のタイミング図である。 非侵襲的な梱包物検査システムで使用するためのCTシステムの外観図である。
本発明の動作環境についてコンピュータ断層(CT)と単一光子放出コンピュータ断層(SPECT)撮像システムの両者に関連して説明することにする。しかし、本発明が可搬式放射線検出器などの別のシステムでも、また放射線検出器以外のセンサアレイを有するシステムにおいても等しく適用可能であることは当業者であれば理解されよう。さらに本発明の実施形態について、ガンマ線の検出及び変換に関連して説明することにする。しかし当業者であればさらに、本発明の態様が別の高周波電磁気エネルギーの検出及び変換にも等しく適用可能であることを理解されよう。
図1を参照すると、本発明の一実施形態を組み入れた単一光子放出コンピュータ断層(SPECT)撮像システム10についてガントリ12を含むように表している。ガントリ12は、対象22から放出されたガンマ線からの光子を検出するガンマ線検出器18を有する。対象22が人間であるように表しているが、SPECT撮像システム10は検査撮像などの工業用途向けや、セキュリティの観点から例えば手荷物や梱包物などの関心対象の物品を撮像するように構成されることもあることを理解されたい。ここで図2を参照すると、検出器アセンブリ18は複数の放射線検出器20及びデータ収集システム(DAS)32によって形成されている。複数の放射線検出器20は対象22を透過したガンマ線16を検知しており、またDAS32はこのデータを後続の処理のためにディジタル信号に変換している。各検出器20は、入射したガンマ線光子雲、さらにはこれが対象22を透過した際に減衰を受けた光子雲の強度を表したアナログ電気信号を発生させている。
スキャンの間に、ガントリ12及びこれに装着された構成要素は回転中心24の周りで回転する。ガントリ12の回転はSPECTシステム10のガントリモータ制御器30によって統御される。ガントリモータ制御器30はガントリ12の回転速度及び位置を制御する。画像再構成装置34はサンプリングされディジタル化されたデータをDAS32から受け取って高速再構成を実行する。この再構成画像はコンピュータ36に対して入力として加えられ、コンピュータ36はこの画像を大容量記憶装置38内に保存する。
コンピュータ36はさらに、キーボード、マウス、音声作動制御器、または適当な別の任意の入力装置など何らかの形態をしたオペレータインタフェースを有するコンソール40を介してオペレータからコマンド及びスキャンパラメータを受け取っている。付属のディスプレイ42によってオペレータは、コンピュータ36からの再構成画像その他のデータを観察することができる。コンピュータ36は、オペレータが提供したコマンド及びパラメータを用いてDAS32及びガントリモータ制御器30に対して制御信号及び情報を提供している。さらにコンピュータ36は、対象22及びガントリ12を位置決めするようにモータ式テーブル46を制御しているテーブルモータ制御器44も操作する。具体的にはテーブル46によって図1のガントリ開口48内に対象22の全体またはその一部を通過させている。
図3は、本発明の一実施形態によるCZT検出器などのセンサアレイまたは半導体(すなわち、固体素子)放射線検出器105からデータを収集するための電子システム100のブロック概要図である。電子システム100は、126個の陽極チャンネル106、108及び2個の陰極チャンネル107、108を有する低ノイズで低パワーでマルチチャンネルとした読み出し用ASIC102を含む。各チャンネル106〜109は、1つのエネルギー弁別回路(図8に関連して以下で検討する)と、1つの時間弁別回路(図10に関連して以下で検討する)と、を有する。ASIC102はさらに、図8のエネルギーサブチャンネル200及び図10のタイミングサブチャンネル250からの信号をディジタル化するための内蔵型アナログ対ディジタル変換器(ADC)110またはディジタイザーを有する。一実施形態ではASIC102は、20ナノ秒のタイミング分解能を達成する一方、1チャンネルあたりの消費を1mW未満とすると共に2ピコファラッドの寄生キャパシタンスにおいて陽極エネルギー読み値に付加される等価ノイズを4.5keV(FWHM)未満とするようなCMOS処理法を用いて製作されている。10ピコファラッドの寄生キャパシタンスにおいて陰極読み値に関する電子ノイズによって一般に付加されるのは7keV未満である。
図3のブロック図は、センサアレイまたは半導体放射線検出器105と連係して使用することが可能なデータ収集システム100向けのフロントエンド読み出し用電子回路の一実施形態を表している。陽極チャンネル106のうちの124チャンネルは検出器105の陽極(図示せず)とインタフェースするように構成されており、また陰極チャンネル107は検出器105の陰極(図示せず)とインタフェースするように構成されている。ASIC102に対するスタンドアロン試験を容易にするために2つの試験チャンネル108(陽極1つ及び陰極1つ)を存在させている。環境条件によるASIC102のパラメータ変動を監視しかつディジタル制御器112に較正データを提供するようにトラッカーチャンネル109が構成されている。
トラッカーチャンネル109によってDASは、ASIC102の回路に対する温度変化の影響を補償することができる。温度トラッキング回路を含む制御器112は、すべての入力チャンネル106〜109の入力に対して温度不感応の基準信号(例えば、バンドギャップ信号)を送っている。基準信号に関連するエネルギー及びタイミング情報は複数のADC110によって処理されかつディジタル化される。制御器112は、チャンネル106〜109から出力された基準信号からのASIC102のディジタル出力の変動をトラッキングすると共に補正係数を作成している。次いでこの補正係数は、温度誘導の誤差を排除または低減するためにチャンネル106〜109からの後続のディジタル出力に適用されることがある。
図3の実施形態では、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)がディジタル制御器112の役割をする。制御器112は、放射線検出器105から信号を受け取る前にASIC102を公称周波数(例えば、1から2メガヘルツ)で動作させることによってASIC102のエネルギー使用量を最小化するように構成されることがある。ASIC102が放射線検出器105からの信号を待っている間に、制御器112はASIC102との通信がほとんどまたは全くない期間である静寂モード(quiet mode)で動作する。静寂モード動作は、ASIC102により実行されるエネルギー及びタイミング計測に誤差を導入する可能性があるあらゆる信号ノイズを最小化するために利用される。HIT信号などの信号によってASIC102が検出放射線を検出器から受け取ったことが指示された後で制御器112は、ディジタル出力を生成するのに要する時間を最小化するためにASICクロック周波数が公称周波数から約20メガヘルツまで増加する期間であるアクティブモードに移行する。ASIC102がディジタル出力を発生させている期間のことを「不感時間(dead time)」と呼ぶ(この時間中はASICが後続の検出器信号を処理できないため)。HIT信号後のASICクロックの高速化によって不感時間が減少する。アクティブモードでは、制御器112内部の処理回路(図示せず)が有効化されると共に、ASIC102のマルチプレクサ114は陽極チャンネル106及び陰極チャンネル107からのエネルギー及びタイミング信号が指定のADC110に直接割り当てられるように指令を受ける。次いで制御器112はディジタル対アナログ変換器(DAC)115に対して、エネルギー及びタイミング信号のディジタル化に使用されるアナログの信号ランプ(signal ramp)または基準信号を発生させる。ディジタル化に続いて制御器112は、ASIC102が放射線検出器105から新たな信号を受け取り処理する準備をしかつASIC102のクロック周波数が再度公称周波数に設定される期間である静寂モードにASIC102をリセットさせるために使用される波形の生成を開始する。
単一のガンマ線が複数の検出器チャンネルにエネルギーを預託することがある。検出器が検出した放射線のことを一般に「イベント」と呼ぶ。典型的には任意の放射線イベントについて、信号を記録した陽極チャンネル106の各々はディジタルHITフラグを立て、これがHITレジスタ120内に保存される。このディジタルHITフラグはイベント時間をサンプリングするようにタイムスタンプ回路をトリガする一方、エネルギーチャンネルは電荷預託のレベルを計測する。HITレジスタ120内に記録されたヒット(hit)は合成されて、制御器112に対して制御トリガまたはイベントトリガ121が出力される。本発明の一実施形態では、HITレジスタ120はASIC102の各チャンネルごとに1ビットとした128ビットを包含している。これらのビットは最初に、検出されたヒットが全くないことを指示する状態に設定されることになる。具体的にあるチャンネル上で放射線が検出されるとそのHITレジスタ120内の対応するビットが、lowからhighに、あるいはhighからlowに遷移を受けることになる。HITレジスタ120に対して問い合わせを出して全128ビットを読み取ることによって制御器112は、検出されたヒットの数並びにどのチャンネル上でヒットが発生したかを決定する。
動作時においてASIC102からイベントトリガ121を受け取ると制御器112はDAC115に対して、信号ランプの形態をした基準信号を発生させてデータ変換を開始させており、このデータ変換においてアナログのエネルギーレベル及びタイミング情報がディジタル化すなわちディジタル形式に変換される。ディジタル化の間はイベントトリガ121がデアサートされており、ディジタル化が完了すると次いでこれが再度アサートされる。イベントトリガ121の再アサートはDAC115からのランプ信号を停止させる。ディジタル化が完了すると制御器112は、ASICをリセットすると共にイベントトリガ121をデアサートさせ、ASIC102を次のイベントに備えさせる。エネルギーレベル情報は、4.5keVのエネルギー分解能に対応する12ビット分解能でディジタル化されることが好ましく、またタイミング情報は5ナノ秒のタイミング分解能に対応する10ビット分解能でディジタル化されることが好ましい。より大きなチャンネルカウントを達成するために単一の制御器112及びDAC115に対して複数のASIC102を繋ぐことがある。例えば制御器112はさらに、異なるASIC102上で同時に検出が起こる同時放射線イベントに関するエネルギーレベル及びタイミングを決定するために複数のASIC102からのHITデータを同期させることが可能である。
図4を参照すると、アナログ対ディジタル変換器のブロック概要図を表している。ASIC102内の図3回路内のアナログ対ディジタル変換器(ADC)110は、ディジタル制御器112により制御を受ける単独のディジタル対アナログ変換(DAC)115チップからのアナログ信号を使用し、ASICのディジタル出力を生成させる。陽極チャンネル106及び陰極チャンネル107からのアナログのエネルギー及びタイミング信号は、2つの入力を有する1対の比較器125まで導かれる。一方の比較器への入力は、エネルギー弁別回路の出力とDAC115の出力とを含む。もう一方の比較器は時間弁別回路の出力とDAC115の出力とを受け取っている。制御器112は同時にカウンタ128をスタートさせると共に、DAC115に対して信号ランプまたは基準信号を該1対の比較器125に供給させている。DAC115の基準信号の電圧が比較器125上のエネルギー信号の電圧を超えて上昇したときに、比較器125の出力をトリップさせ、比較器125がトリップした時点のカウンタ128の値をレジスタ130にラッチさせる。比較器125のトリップ時点でレジスタ130にラッチさせるカウンタ128の値は、アナログエネルギー信号に関するディジタル値すなわちタイムスタンプを表している。残りの比較器125上のタイミング信号に関するディジタル値を取得するためにこの処理は反復される。エネルギーとタイミング信号の両者のディジタル化に関して同じ基準信号を使用することがある。さらにシステムが単一の制御器112に繋げられた複数のASIC102を包含していれば、当該制御器112に繋げられたASIC102のすべてに関するディジタル出力を生成するために共通の基準信号を使用することがある。
ASICの内蔵型ADC110の回路は、図4に示すように8対のランプベースの比較器125を含む。各1対の比較器125は1つのチャンネルからのエネルギー及び時間情報を処理する。1対の比較器125を陰極チャンネル107、108の専用とすることがあり、また別の1対の比較器125をトラッカーチャンネル109の専用とすることがあることが企図される。陽極チャンネル106が1つのヒットを記録すると、制御器112はそのHITレジスタ120を読み取り、各ヒットチャンネルに1つの比較器125対を割り当て、かつDAC115からのアナログランプを開始させることによってディジタル化を制御する。
図3及び4を参照すると、ASIC102は複数のプログラム可能レジスタ122を含む。一実施形態ではASIC102上に256個のプログラム可能レジスタ122を存在させており、これらのうちの68個がバス接続、チャンネルの有効化/無効化、ディジタル試験ビットなどのチャンネル特異的な操作用に確保されている。残りの188個のプログラム可能レジスタ122は、波形生成、試験及びチャンネル構成のために使用される。
チャンネル構成にはエネルギー及び時間弁別回路に関してある種のパラメータを設定することが不可欠である。これらのパラメータには、低トリミングしきい値、電源レベル、シェーピング(shaping)時定数並びにマルチプレクサ114へのチャンネル接続の設定が含まれる。各陽極チャンネル106を別々に構成すると、異なるチャンネルに及ぶ電子デバイス特性の変動を考慮することによりASIC102の有効性が増大する。低トリミングしきい値とは、その値を超えるとその信号が有効なヒットと見なされるような陽極チャンネル信号しきい値電圧のことを指す。低トリミングしきい値未満の陽極信号はノイズまたはディジタルクロストークであると見なされる。陽極チャンネル106に接続された放射線検出器105の素子は可変の漏れ電流を示すため、低トリミングしきい値及び漏れ補償を各陽極チャンネル106ごとに別々に設定することが可能であるとより効果的である。
図5は、ASIC102(図3参照)のチャンネル構成レジスタのブロック図である。一実施形態では、128個の陽極及び陰極チャンネル106〜109のすべてを3つの専用レジスタ132、134だけを使用して構成することが可能である。ASIC102は、構成しようとする指定のチャンネルに関する所望の構成パラメータを保存するように構成された1つまたは複数の構成レジスタの箇所を包含した2つの構成選択レジスタ132を含む。アクティブ化チャンネル番号レジスタ134は構成しようとするチャンネルの数を包含している。128個の陽極及び陰極チャンネルすべてを構成するために3つのレジスタ132、134だけを使用するため、(図3の)ASIC102のレイアウトが(各陽極及び陰極チャンネルごとに別々の構成レジスタを使用する読み出しデバイスと比較した場合に特に)簡略化される。さらに、チャンネル特異的構成に専用のレジスタを3個のみかつADC(図3の110)を8個のみ使用する結果として、各チャンネルごとに1つのADCとしまた構成レジスタをより多く備えた読み出しデバイスと比較したときにASIC102のアナログ区画へのディジタル信号がより少なくなる。チップのディジタル区画とアナログ区画間の信号がより少ないため、アナログからディジタルへのクロストークの量並びに生じるノイズが低下する。ASIC102上のレジスタのレイアウトが簡略化されることによって、チャンネル構成に使用されるレジスタ132、134を各ASICチャンネル106〜109に専用のレジスタに一致させることが可能である。このため、ASICのチャンネルレジスタに出入りするディジタル信号がASICのアナログ信号と実質的に直交して進入し、これによりアナログからディジタルへのクロストークがさらに最小化される。
チャンネル回路内に埋め込まれたバッファ135を使用することによって、より敏感なアナログラインに対するディジタルラインからのノイズの影響が低減される。ディジタル信号をアナログ信号に変換しようとする際に、信号のパワーがディジタル電源領域からアナログ電源領域に移転する。バッファ135の各々は、ディジタル電源(図示せず)に向けた1つの入力と、アナログ電源(図示せず)に向けた1つの出力と、を含む。これによって様々な電圧レベルを有する一方、アナログライン上へのディジタルノイズの影響を低減した供給源の使用が可能となる。
通信インタフェース136によって、制御器112(図3参照)及びアクティブチャンネル番号レジスタ134、構成選択レジスタ並びに複数のプログラム可能レジスタ304(以下の図6参照)の間の通信が容易になる。通信インタフェース136は、制御器112からの構成パラメータを適当なプログラム可能レジスタ304に伝送するように構成される。さらにインタフェース136は構成選択レジスタ132に対して、指定のプログラム可能レジスタ304のうちの選択チャンネルに関する指定のアナログ回路302(以下の図6参照)を構成する(すなわち、プログラミングする)ために使用する箇所を含むデータを伝送する。通信インタフェース136はさらに、プログラミングのために選択されるチャンネルを特定するデータをチャンネル選択レジスタ134に伝送している。
図6のブロック図は、本発明の一実施形態によるプログラム可能レジスタとASICチャンネル回路の様々な素子との間の例示的な相互作用マップを表している。このマップの最上行は、各チャンネルに対して特異的な時間及びエネルギー弁別回路のアナログ構成要素302(すなわち、CSA、シェーピング器、ピーク検出、立ち上がり弁別器、ヒットラッチ、時間対電圧変換器、マルチプレクサ)を含む。各アナログ回路ブロック302はその下に、当該回路ブロック302のプログラム可能機能を備えた1つまたは複数のブロック303を有する。複数のプログラム可能レジスタ304はこのプログラム可能機能303を各プログラム可能レジスタ304に対応する行に沿って設定している。アナログ回路302の各々は信号対雑音比を最適化するための何らかのチャンネル特異的構成を含む。チャンネル特異的構成では、漏れ電流、コンデンサ及び抵抗器公差などの検出器特性の不均一性、立ち上がり弁別器251(以下の図8参照)のランダムなオフセット、並びに時間対電圧変換器258(以下の図8参照)内の電流源の不整合を考慮している。
図6及び7を参照すると、チャンネル特異的構成は各ASICチャンネルのアナログ回路内に埋め込まれた複数の低ノイズラッチ320を介して有効化される。各ラッチ320の出力322はスイッチ(例えば、ResetTVCスイッチ274(図12参照))を動作させており、これにより当該チャンネルを構成させるアナログ特性が制御される。構成レジスタ304からラッチ320までのデータ入力線324は典型的には、ASIC102(図3参照)上でノースからサウスへ延びている。チャンネル特異的信号線326は、ラッチ320を有効化するための信号を提供する。典型的にはアナログ信号線はASIC102上でイーストからウェストへ延びている。例えばチャンネル39の試験のために、CSA内の低ノイズラッチ320に試験を制御させるコマンドを送っている。ASIC102のディジタル部分内のConfigData2(328)レジスタは、AtestEnbl(329)ビットをhighに設定にした状態でロードされる。これによって、AtestEnbl(329)のノース−サウスデータ線がhighに設定される。制御器112(図3参照)はASIC102内のアクティブ化チャンネル番号レジスタ134(図5参照)に、ConfigData2(328)の内容によりチャンネル39を試験させる命令を有するコマンドを送っている。一方ASICは、チャンネル39向けに有効化信号Chan_ConfigData2En(331)を発生させている。
図6に示すようにConfigData2(328)は、チャンネルの試験及び無効化を構成する役割をする。ConfigData2(328)はさらに、1対のMUXビット332を介してチャンネルをディジタイザーに接続しているマルチプレクサ114(図3参照)を制御する。同様にConfigData1(333)は、Leakage Cnrl、Shaper Time Constant及びTrimDACを構成する役割をする。ConfigData1(333)パラメータに関連するチャンネルをチューニングすべき場合は、制御器112(図3参照)はConfigData1(333)及びアクティブ化チャンネル番号レジスタ134をプログラムする。これに応じてASIC102は指定されたチャンネルに関するChan_ConfigData1En(335)を発生させる。アクティブ化チャンネル番号レジスタ134内の指定のコードによって単一の構成レジスタ304からまたは構成レジスタ304のすべてからのすべてのチャンネルに関するプログラミングが有効化される。この方式ではすべてのチャンネルはそのベースラインをチャンネル特異的構成の前に設定させることがある。こうしたケースでは、すべてのチャンネルに関してChan_ConfigData1(2)En(331、335)を同時に発生させている。Global Dynamic(337)の構成レジスタが発生させるResetCSA、AtestSample及びAtestHoldなどの幾つかディジタル信号336はすべてのチャンネルに対して同時に加えられるように企画されている。同様にGlobal Static(339)の構成レジスタは、指定の構成を生成するために使用されており、すべてのチャンネルを同時に構成するCoutやCFB341などのディジタル信号を発生させている。
図8は、ASIC102に関するエネルギー弁別回路200の一実施形態を表したブロック図である。エネルギー弁別回路200は、ガンマ線の吸収によって検出器105(図3参照)内に生成される電荷を計測するように設計されている。エネルギー弁別回路200は検出器105からの電荷Qinを収集し、これが電荷感応型増幅器202によって増幅される。電荷感応型増幅器202からの信号は、後続の処理を容易にするために信号に対して分離及び利得を提供する増幅器/バッファ203内で再度増幅される。増幅器/バッファ203からの電荷パルスの形状は、バンド幅を制限しかつ後続のパルスピーク検出のためにパルスの持続時間を増加させることによって信号対雑音比を向上させるために低速シェーピング器204によって修正される。本発明の一実施形態は、1次CR−RCパルスシェーピング器204をそのプログラム可能シェーピング時間を500ナノ秒から4マイクロ秒として使用している。さらにシェーピング器204の利得も可能な4つの値のうちの1つとするようにプログラムすることができる。
次いでピーク検出/保持(PDH)回路205は、低速シェーピング器204からのパルス出力のピークをディジタル化のために検出し保持する。PDH回路205はパルスのピーク値を抽出し、アナログ信号からディジタル形式に変換できるようにするためそのピーク値を保持する。このピーク検出信号は有効なHIT信号によりゲート制御される。陽極時間弁別回路からの有効なHIT信号がなければピーク検出信号はいずれも無視されることになる。ピーク検出からピーク保持へのモードの自動遷移をトリガするようにピーク検出が完結したときにPDH回路205はさらに、ディジタルピーク判明信号を発生させる。
図9の実施形態では、図8の電荷感応型増幅器(CSA)202の回路図を表している。CSA202は、検出器105(図3参照)が収集した電荷Qinを積分しこれを電圧に変換する。CZT検出器などの半導体放射線検出器105からの信号Qinは典型的には、検出器のサイズ及びバイアス電圧に応じて1ナノ秒〜10マイクロ秒の間で持続する電流パルスとして伝達される電荷の量である。図9は、フィードバックコンデンサ210上の電荷を積分するCSA202の一実施形態を表している。
CSA202の別の機能は、信号に対して付与されるノイズの量を最小化することである。典型的には、放射線検出器向けのフロントエンド読み出し用電子回路は、収集信号に対して数百個未満の電子を付加すると予測されるのが一般的である。通常は抵抗性素子であるような連続リセット素子212は、DC結合型検出器内の漏れ電流を補償すると共にCSA202が飽和するのを防止する。本発明の一実施形態では、陽極漏れ電流は典型的には約450ピコアンペアである。図3の陰極チャンネル107などの陰極チャンネルでは、陰極チャンネルからの信号Qinをコンデンサ(図示せず)を通してASIC102(図3参照)にAC結合させることが好ましいため連続リセット素子212を不要とすることができる。陰極漏れ電流は例えば、概ね45ナノアンペアとすることがある。
図10を参照すると、本発明の一実施形態によるASIC102の時間弁別回路250を表したブロック図を示している。時間弁別回路250は、イベントを特定しHITフラグを立てること、並びに20ナノ秒FWHM(半波高全幅値)以内のイベントにタイムスタンプを付与することという2つの機能を提供する。したがって単一のチャンネルは、1つのディジタルHITフラグと1つのアナログタイムスタンプ信号という2つの出力を有する。時間弁別回路250は、ガンマ線が検出されたときにHITフラグを立てる立ち上がり弁別器(LED)251を含む。LED251は、高速CRシェーピング器252及びLED比較器254を含む。CRシェーピング器252の一実施形態は、ジッタ並びに25ナノ秒から400ナノ秒までの4ビットプログラム可能シェーピング時間を最適化するためのプログラム可能抵抗器アレイを含む。
再度図10を参照すると、立ち上がり弁別器251及びラッチ256の後には、イベント時間に比例した電圧を提供する時間対電圧変換器(TVC)258が続いている。TVC258は、ラッチ256からのHIT信号及び制御器112からのTVCStop信号という2つの入力を有する。TVCStop信号は、制御器112内のクロック信号発生器(CSG)257からのクロック信号の状態と、HIT信号が発生した時点におけるASIC102(図3)内のロックアウト信号発生器259(LSG)からのロックアウト信号の状態と、に基づいて発生させている。TVC258は、HIT信号が生じた時間の線形関数であるようなアナログ出力電圧を発生させる。
図10を参照すると、上述したHITフラグを立てている立ち上がり弁別器比較器254及びラッチ256の回路図を表している。本発明の別の実施形態ではコンスタントフラクション弁別器またはCRゼロ交差弁別器を用いることがある。図10の3段式比較器254は約1000の全体利得を提供する。3つの低利得段を使用することによって増幅器チェーン全体にわたる直線性の保証が支援される。NANDラッチ256はディジタル互換の信号出力を提供する。典型的には、ベースライン電圧が中間レール(mid−rail)の近くに設定されると共に、しきい値電圧はベースライン電圧より12〜75keV上になるように変動させている。本発明の一実施形態では、しきい値電圧を構成するために5ビットが利用可能である。この構成は具体的なあるチャンネルに対して一意とさせることが可能である。ベースライン電圧としきい値電圧は図3の陰極チャンネル107に関して反転させている。
図12は、タイミング回路比較器125(図4参照)からのHIT信号によってオンに切り換えられかつTVCStopスイッチ270の閉鎖によってオフに切り換えられる電流源266を有する積分器であると認識されるようなTVC258回路の概要図を表している。TVCStopスイッチ270を閉じるための信号は、本発明の一実施形態によるASICクロックの次の立ち上がりエッジ上に制御器112によって発生させるのが通常である。積分器は、演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)280と、フィードバックコンデンサ276のバンクと、一連のスイッチと、を含む。TVC出力272の位置の電圧は積分時間に比例しており、その比例定数は積分電流とキャパシタンスの比となっている。
リセットスイッチ274はTVC258をイニシャライズするために使用される。積分の期間中にコンデンサバンク276に対して電流源266が接続される。これ以外のときには電流源266は演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)280の共通モードノード278に対してシンクさせている。上で言及したように、放射線イベント(図3参照)を示す制御トリガ信号121の受信によって積分が開始される。電流源266が積分器に接続され、これによりコンデンサバンク276内の1つまたは複数のコンデンサが充電される。コンデンサバンク276の電圧は積分中に上昇を続ける。制御器112は、制御器112に結合されたすべてのASIC102向けのシステムクロック信号を発生させるクロック発生器を含む。ASICシステムクロックの次の立ち上がりエッジにおいて、電流源266は積分器から共通ノード278に切り換えられる。システムは、コンデンサバンク276の電圧レベルを電流源266が切断されていたときの値に維持している。図4及び10を参照すると、コンデンサバンク276の電圧はマルチプレクサ114によりルート設定されASIC比較器125のうちの1つの入力まで導かれる。DAC115は比較器125に第2の入力を提供する。上で説明したように、DAC115からの基準信号がランプアップすると、制御器112はカウンタ128をスタートさせる。基準信号電圧がコンデンサバンク276電圧に到達すると、比較器125の出力がトリップし、カウンタ128の値がレジスタ130内にラッチされる。レジスタ130の値は検出放射線に関するタイムスタンプである。
図12に示した本発明の一実施形態では、コンデンサバンク276のキャパシタンス値は典型的には、250フェムトファラッドから1ピコファラッドまでの範囲にある。コンデンサC0、C1の両側にあるスイッチCsel0、Csel1は、回路に対してコンデンサC0、C1を必要に応じて接続または切断することが可能である。コンデンサスイッチCsel0、Csel1を2ビット制御するようにプログラミングすることによって4つのコンデンサ値の選択が可能である。積分電流はキャパシタンスに比例するため、典型的には500ナノアンペアから2マイクロアンペアまでの範囲にあるような可能な4つの値をこの電流は有している。
不完全な積分を防止し積分非線形性(INL)誤差を減少させるような最小積分時間が存在する。ASIC102(図2)のロックアウト信号発生器259(図10)は、確実に最小積分時間要件を満たさせるために制御器112が提供するクロック信号の位相シフトバージョンにあたるロックアウト信号を発生させる(これについては以下で説明することにする)。積分は放射線イベントを示す制御トリガ信号によって非同期式に開始させ、また制御器112が発生させるTVCStopコマンドによって終了させており、ASIC積分クロック信号の正状態によって開始させることが可能である。ロックアウト信号が無いと、これにより1マイクロ秒の最大積分期間(すなわち、1クロックサイクルの期間)が維持されるが、HIT信号の発生がクロックの立ち上がりエッジに近すぎるとこれが任意に短い積分期間に繋がる可能性がある。クロック信号周波数が1メガヘルツであるようなASIC102(図3参照)の一実施形態では、積分時間を250ナノ秒と1.25マイクロ秒の間に保持するためにTVCロックアウト信号が使用される。
図13を参照すると、ロックアウトクロック信号282をASICシステムクロック信号または積分クロック信号284と直交しておりこれらに先行するように表している。積分クロック信号284とロックアウトクロック信号282の間の位相シフトが最小積分時間を意味している。例えば、積分クロック信号284及びロックアウトクロック信号282が1マイクロ秒のサイクルタイムを有する場合、図13に表した90度位相シフトが250ナノ秒の最小積分時間に変換される。イベント286がロックアウトクロック信号282の立ち上がりエッジ前に発生する場合、その積分は積分クロック信号284の次の立ち上がりエッジまで持続する。これはイベント286が積分クロック信号284の立ち上がりエッジの前と後のいずれで発生するのかと関係なく成り立っており、これにより本発明の一実施形態による250ナノ秒と750ナノ秒の間の積分時間が保証される。イベント286がロックアウトクロック信号282の立ち上がりエッジ後に発生する場合、1.25マイクロ秒の最大積分時間を保証する一方、250ナノ秒未満の積分期間、また対応する積分非線形性(INL)誤差が回避されるように追加のクロック期間にわたって積分が継続する。
積分クロック信号284及びロックアウトクロック信号282を基準としたイベント286のエッジ箇所をトラッキングするためには、2ビットカウンタ(図示せず)が使用される。イベント286は、2ビットカウンタが生成した4つのクロックスタンプのうちの1つを取得する。これらのクロックスタンプは循環バッファ内に保存される。すべてのヒットの相対的位置は、ディジタル化積分、あるいはタイムスタンプ値、及びクロックスタンプによって決定される。2ビットカウンタはシステム内のすべてのASICにわたって制御器112(図3)によって同期させており、またタイムスタンプの有効性を確認し制御器112(図3)に積分幅288に関する情報を提供することが可能であり、これによって必要なときに、追加のクロック積分期間をイベント286のタイムスタンプから差し引くことができる。制御器112(図3参照)は、複数のASIC102(図3参照)に及ぶロックアウト状態を調整し記録された各イベント286の同時性を決定する。
ここで図14を参照すると、本発明の実施形態を組み入れた梱包物/手荷物検査システム500は、梱包物や手荷物をその内部に通過させることができる開口部504をその内部に有する回転可能なガントリ502を含む。回転可能なガントリ502は、高周波電磁気エネルギー源506、並びに図6または7に示したものと同様のCZT検出器素子などの検出器アセンブリ508半導体放射線検出器素子を収容している。さらにコンベアシステム510が設けられ、これにはスキャン対象の梱包物や手荷物516を開口部504内に自動的かつ連続的に通過させるための構造514により支持されたコンベアベルト512を含ませている。物体516は開口部504を通るようにコンベアベルト512によって供給されており、次いで撮像データが収集されており、かつコンベアベルト512によって制御された連続方式で開口部504から梱包物516が取り除かれる。これによって郵便物検査員、手荷物取扱者及びその他セキュリティ要員は、梱包物516の中身に爆発物、刃物、銃器、禁制品、その他がないかどうか非侵襲的に検査することができる。
本発明の例示的な実施形態は、放射線検出器向けのデータ収集システム内におけるイベントタイミング回路の使用に関して開示している。しかし、本発明がこれらの実施形態に限定されるものでなく、非同期のイベントにタイムスタンプを付けることが有利であるような別の用途にも利用できることは当業者であれば理解されよう。
開示した方法及び装置に関する技術的貢献は、放射線検出器からの電子データの収集及び処理を実現した制御器を提供できることである。
本発明の一実施形態による特定用途向け集積回路(ASIC)は、その各々が時間及びエネルギー弁別用の回路を有する複数のチャンネルと、その各々が該回路向けの少なくとも1つの構成パラメータを出力するように構成された複数のプログラム可能レジスタと、該複数のチャンネルのうちの構成させようとするチャンネルを特定するように構成されたチャンネル選択レジスタと、を備える。本ASICはさらに、チャンネル構成で使用するためのプログラム可能レジスタを特定するように構成された構成選択レジスタと、該チャンネル選択レジスタ、構成選択レジスタ及び複数のプログラム可能レジスタのうちの1つに制御器から受け取った命令を伝送するように構成された通信インタフェースと、を含む。
本発明の別の実施形態によるASICを製造する方法は、その各々が時間弁別回路及びエネルギー弁別回路を有する複数のチャンネルを設ける工程と、構成パラメータを提供するように複数のプログラム可能レジスタを構成する工程と、チャンネル構成で使用するためのプログラム可能レジスタを特定するように構成選択レジスタを構成する工程と、を含む。本方法はさらに、構成しようとするチャンネルを特定するようにチャンネル選択レジスタを構成する工程と、該チャンネル選択及び構成選択レジスタの内容に基づいて構成パラメータを個別に受け取るように複数のチャンネルを構成する工程と、を含む。
本発明のさらに別の実施形態によるデータ収集システムは、複数の出力を有するセンサアレイと、制御器と、ASICと、を含んでおり、該ASICは、センサアレイ出力から複数の信号を受け取るように構成された複数のチャンネルと、その各々が少なくとも1つのプログラムパラメータを複数のチャンネルに出力するように構成された複数のプログラム可能レジスタと、複数のチャンネルのうちのプログラムしようとするチャンネルを特定するように構成されたチャンネル選択レジスタと、を備える。本ASICはさらに、複数のプログラム可能レジスタのうちのチャンネルプログラミングで使用するためのプログラム可能レジスタを特定するように構成された構成選択レジスタと、制御器から命令を受け取りこれらの命令をチャンネル選択レジスタ、構成選択レジスタ及び複数のプログラム可能レジスタのうちの1つに伝送するように構成された通信インタフェースと、を含む。さらにデータ収集システム制御器は、複数のチャンネルのそれぞれを一意にプログラムするようASICに指令するように構成されている。
本発明について限られた数の実施形態のみに関連して詳細に記載してきたが、本発明が開示したこうした実施形態に限定されないことは容易に理解できよう。それどころか本発明は、ここまでに記載していないが本発明の精神及び趣旨に相応するような任意の数の変形形態、修正形態、置換形態、等価形態の機構を組み込むように修正することが可能である。さらに、本発明に関して様々な実施形態を記載しているが、本発明の態様は記載した実施形態のうちの一部のみを含むこともあり得ることを理解すべきである。したがって、本発明は上述の記述によって限定されるものと理解すべきではなく、添付の特許請求の範囲の趣旨によってのみ限定されるものである。
10 単一光子放出コンピュータ断層(SPECT)撮像システム
12 ガントリ
16 ガンマ線
18 ガンマ線検出器
20 放射線検出器
22 対象
24 回転中心
30 ガントリモータ制御器
32 データ収集システム(DAS)
34 画像再構成装置
36 コンピュータ
38 大容量記憶装置
40 コンソール
42 ディスプレイ
44 テーブルモータ制御器
46 モータ式テーブル
48 ガントリ開口
100 データ収集システム
102 マルチチャンネル読み出し用ASIC
105 半導体放射線検出器
106 陽極チャンネル
107 陰極チャンネル
108 試験チャンネル
109 トラッカーチャンネル
110 アナログ対ディジタル変換器(ADC)
112 ディジタル制御器
114 マルチプレクサ
115 DAC
120 HITレジスタ
121 制御トリガまたはイベントトリガ
125 比較器
128 カウンタ
130 レジスタ
132 構成選択レジスタ
134 アクティブ化チャンネル番号レジスタ
135 バッファ
136 通信インタフェース
200 エネルギー弁別回路
202 電荷感応型増幅器(CSA)
203 増幅器/バッファ
204 低速シェーピング器
205 ピーク検出/保持(PDH)回路
212 連続リセット素子
250 タイミングサブチャンネル
250 時間弁別回路
251 立ち上がり弁別器(LED)
252 高速CRシェーピング器
254 立ち上がり弁別器比較器(LED)
256 NANDラッチ
256 ラッチ
257 クロック信号発生器(CSG)
258 時間対電圧変換器(TVC)
259 ロックアウト信号発生器(LSG)
266 電流源
270 TVCStopスイッチ
274 ResetTVCスイッチ
276 コンデンサバンク
278 共通モードノード
280 演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)
282 ロックアウトクロック信号
284 積分クロック信号
286 イベント
288 積分幅
302 アナログ回路ブロック
304 プログラム可能レジスタ
320 低ノイズラッチ
324 データ入力線
326 チャンネル特異的信号線
332 MUXビット
336 ディジタル信号
500 梱包物/手荷物検査システム
502 回転可能なガントリ
504 開口部
506 高周波電磁気エネルギー源
508 検出器アセンブリ
510 コンベアシステム
512 コンベアベルト
514 自動連続通過構造
516 スキャン対象、梱包物、手荷物
C0 コンデンサ
C1 コンデンサ
Csel0 コンデンサスイッチ
Csel1 コンデンサスイッチ

Claims (12)

  1. その各々が入力信号を受け、該入力信号の時間及びエネルギー弁別用の回路を有する複数のチャンネルと、
    その各々が前記時間及びエネルギー弁別用の回路が弁別するエネルギー又は時間を変更する少なくとも1つの構成パラメータを出力するように構成された複数のプログラム可能レジスタであって、前記少なくとも1つの構成パラメータに応じて前記時間及びエネルギー弁別用の回路が出力信号を生成する、前記複数のプログラム可能レジスタと、
    前記複数のチャンネルのうちの前記少なくとも1つの構成パラメータを適用するチャンネルを特定するように構成されたチャンネル選択レジスタと、
    前記適用するチャンネルのための前記少なくとも1つの構成パラメータを出力するプログラム可能レジスタを特定するように構成された構成選択レジスタと、
    制御器が通信インタフェースを介して前記チャンネル選択レジスタ、構成選択レジスタ及び複数のプログラム可能レジスタを制御する、前記通信インタフェースと、
    を備え、
    前記制御器による制御により、前記少なくとも1つの構成パラメータが前記適用するチャンネルに入力される、
    ASIC。
  2. 前記通信インタフェースは、複数のプログラム可能レジスタのうちの選択したプログラム可能レジスタに制御器からの構成パラメータを伝送するように構成されている、請求項1に記載のASIC。
  3. 前記通信インタフェースは、チャンネル選択レジスタに対して複数のチャンネルのうちの構成しようとするチャンネルを特定するデータを伝送するように構成されている、請求項2に記載のASIC。
  4. 前記通信インタフェースは、構成選択レジスタに対して複数のプログラム可能レジスタのうちの前記少なくとも1つの構成パラメータを出力するプログラム可能レジスタの箇所を伝送するように構成されている、請求項3に記載のASIC。
  5. 前記プログラム可能レジスタの内容をラッチするためにチャンネル選択レジスタ内で特定したチャンネルを前記少なくとも1つの構成パラメータを受け付けない無効か状態から前記少なくとも1つの構成パラメータを受け付ける有効化状態に変化させるチャンネル有効化信号を発生させるように構成された回路を備える請求項4に記載のASIC。
  6. 各チャンネルはプログラム可能レジスタから前記少なくとも1つの構成パラメータを受け取るように構成された複数のラッチを備え、
    前記複数のプログラム可能レジスタは、プログラム可能レジスタからのディジタル信号線が複数のチャンネルからのアナログ信号線と直角に延びるように複数のラッチと整列している、請求項1乃至4のいずれかに記載のASIC。
  7. 各チャンネルは、その各々がディジタル信号入力を受け取るように構成されかつアナログ信号出力を発生させるように構成された複数のバッファを備える、請求項1乃至6のいずれかに記載のASIC。
  8. 前記制御器と、
    複数のセンサアレイの複数の出力から複数の信号を受け取る、請求項1乃至7のいずれかに記載のASICと、
    を備えるデータ収集システム。
  9. 前記複数のチャンネルが、
    前記センサアレイの陽極とインタフェースする陽極チャンネルと、
    前記センサアレイの陰極とインタフェースする陰極チャンネルと、
    前記ASICに対するスタンドアロン試験のために使用する試験チャンネルと、
    前記ASICのパラメータ変動を監視しかつ前記制御器に較正データを提供するトラッカーチャンネルと、
    を備える、請求項8に記載のデータ収集システム。
  10. 前記センサアレイが放射線を検出したことを表す放射線イベントに応答して入力されるHITフラグを保存し、前記制御器にイベントトリガを出力するHITレジスタを備える、
    請求項8または9に記載のデータ収集システム。
  11. 前記複数のチャンネルの出力を比較器の第1の入力に接続するマルチプレクサと、
    前記比較器の第2の入力に基準信号を出力するDACと、
    を備える、請求項8乃至10のいずれかに記載のデータ収集システム。
  12. 前記センサアレイを含み、対象から放出されたガンマ線からの光子を検出するガンマ線検出器と、
    請求項8乃至11のいずれかに記載のデータ収集システムと、
    を備える単一光子放出コンピュータ断層撮像システム。
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