JP7246975B2 - フォトンカウンティング検出器およびx線ct装置 - Google Patents

フォトンカウンティング検出器およびx線ct装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、フォトンカウンティング検出器およびX線CT装置に関する。
フォトンカウンティングコンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)は、既存のCT撮像技法を大幅に改善する可能性を秘めたコンピュータ断層撮影技法である。フォトンカウンティングCTシステムは、個別の光子の相互作用を記録するフォトンカウンティング検出器を含む。各相互作用において蓄積したエネルギーを辿ることにより、フォトンカウンティングCT検出器の検出器ピクセルでは、エネルギー・ビンでのおよそのエネルギースペクトル又はカウントをそれぞれ記録する。対照的に、典型的なCTスキャナでは、固定の期間にわたりピクセルにおいて蓄積された総エネルギーが記録される、エネルギー積分型検出器を使用する。
フォトンカウンティング検出器をCTシステムに組み込むためには、幾つかの問題が存在する。係る問題は、大きなデータボリューム及びカウントレートから生じる、検出器材料及びエレクトロニクスについての要求に関する。一例として、CT検出器の各mmは、スキャン中に、1秒毎に数百万もの光子相互作用を受け取る可能性がある。X線源と検出器との間に小さな物質が存在する範囲での飽和状態を回避するために、パルス分解時間は、ピクセルにおける光子相互作用間の平均的な時間に比較して僅かであるべきである。飽和状態前であっても、検出器の機能性は、同じピクセルにおいて発生する2つ(以上)の光子相互作用が別個のイベントとして分離するには時間的に近すぎることによるパルスパイルアップが原因で、低下し始めている。この様な疑似的に同時計数された相互作用が、光子カウントの損失及びパルス波形の歪みに繋がる。これらの影響により、ピクセルデータのパルス成形、ビニング及び記録に対して関与するエレクトロニクスと同様に、検出器材料の物理的応答時間についての要求が、非常に高まっている。
フォトンカウンティング検出器は、線量効率を落とすことなく、約1×1mmに比べてさらに小さいピクセルサイズで製造することができる。より小さなピクセルを使用することで、ピクセル毎のカウントレートが減り、従ってより多くのエレクトロニクスを必要とするという犠牲を払い、パルス分解時間についての要求を悪化させる。ピクセルサイズ及び対応する読出しエレクトロニクスデザインが、フォトンカウンティング検出器デザインにおいて鍵となる部分である。CTスキャン中に1秒毎に数百万もの光子相互作用を含む高線束スキャン環境に関しては、フォトンカウンティング検出器(photon counting detector:PCD)についてより小さなピクセルサイズが好まれる。一般的に、フォトンカウンティングCTアプリケーションに対するピクセルサイズは、150μmから500μmにまで及ぶことがある。つまりピクセルサイズより小さければ、ピクセル間隔(ピクセルピッチ)はより近いということである。より小さなピクセルデザインは、フォトンカウンティングCTアプリケーションに対して500μmサイズに比べてより少ないピクセルから成る場合がある。PCDに対するより小さなピクセルデザインは比較的パルスパイルアップの影響を受けにくいため、高線束の場合には望ましい。しかし、より小さなピクセルの使用に関連するある問題は、重度のチャージシェアリング及び信号クロストークを原因とする検出器応答の低下である。
部分的なエネルギー蓄積及び多数のピクセルにおいて信号を生じる単一の光子は、フォトンカウンティングCTにおける難題をもたらす。チャージシェアリングは、相互作用がピクセル境界近くで発生し、近傍するピクセル間で放出されたエネルギーが共有され、従って幾つかのエネルギーがより低い光子として解釈される、その様なイベントのうちの一要因である。チャージシェアリングは、歪んだエネルギースペクトルという結果になる。飽和状態及びパイルアップ効果とは対照的に、部分的なエネルギー蓄積及び多数の相互作用光子は、より小さなピクセルサイズにより悪化させられることで問題が生じる。
PCDに対してより大きなピクセルサイズを使用することは、検出器応答が典型的に良いということを基準に、より少ないチャージシェアリング及びクロストーク効果を提供する、ある1つの解決策である。より低いエネルギー部分に漏れるピークエネルギー部分がより小さく、これにより物質弁別に対する改善をもたらす可能性がある。この様にして、500μmサイズのピクセル等のような大きなピクセルサイズを使用することが、低線束スキャン環境において望ましい場合がある。PCDに大きなピクセルデザインを使用する一つの可能性のある欠点は、重度のパルスパイルアップを対処するために、エレクトロニクス又はその他の後処理の点について著しい負担を強いる。従って、物質弁別ノイズの観点から、小さなピクセルサイズは、高線束スキャン環境において、そして大きなピクセルサイズは、低線束スキャン環境において、それぞれ望ましい場合がある。フォトンカウンティングCTスキャン環境において、PCDは、患者のスキャン中、高線束及び低線束に典型的にさらされる。小さなピクセルデザインを使用するフォトンカウンティングCTスキャナにおけるPCDは、高線束に対してはよく機能することがあるが、低線束の状況においては機能が不十分なこともある。反して、大きなピクセルデザインを使用するフォトンカウンティングCTスキャナにおけるPCDは、低線束の状況に対して上手く機能するものの、高線束の状況では機能が不十分なこともある。
それゆえ、PCDでの小さなピクセルに関連するチャージシェアリング問題と同様に、PCDでの大きなピクセルの使用に関連するパルスパイルアップ問題を最小化することにより、高線束及び低線束両方のCTスキャン環境でも、十分に機能するフォトンカウンティングCT検出器に対する技術的な要求がある。
特許第6355747号公報
本発明が解決しようとする課題は、チャージシェアリングを低減することで十分な検出器応答を維持しながら、パルスパイルアップの影響を比較的受けにくい高線束及び低線束両方を含むことができるスキャン環境で用いるCT検出器装置に向けられる。CT検出器装置は、ハイブリッドピクセルパターンデザインを実装するフォトンカウンティング検出器(photon counting detector:PCD)を使用することにより、高線束及び低線束両方の状況でもよく機能することができる。
本実施形態に係るフォトンカウンティング検出器は、第1の面と前記第1の面に並行する第2の面とを有する半導体結晶に配置される複数のマクロピクセルを含む。前記複数のマクロピクセルの各マクロピクセルは、再構成画像を生成するための投影データを収集する。前記各マクロピクセルは、前記各マクロピクセル内に配置される少なくとも1つの大マイクロピクセルと、前記各マクロピクセル内に配置される少なくとも2つの小マイクロピクセルとの2種類のみからなる。前記少なくとも2つも小マイクロピクセルのそれぞれの面積は、前記少なくとも1つの大マイクロピクセルの面積よりも小さい。
コンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)スキャナの実装例の概略図を示す。 フォトンカウンティング検出器において使用される均一なピクセルパターンの概略図を示す。 フォトンカウンティング検出器において使用される別の均一なピクセルパターンの概略図を示す。 2つの異なるピクセルサイズに関する2つの異なる検出器応答の例を示すグラフである。 高線束及び低線束の下での弁別ノイズとピクセルサイズとの間の関係例を示すグラフである。 本開示に係る複数のピクセルを含むフォトンカウンティング検出器の透視図である。 本開示に係る図4Aのフォトンカウンティング検出器における各ピクセルに関するハイブリッドピクセルパターンの概略図である。 本開示に係るフォトンカウンティング検出器における使用のための別のハイブリッドピクセルパターンの概略図である。 本開示に係る図5Aのハイブリッドピクセルパターンを取り入れる6つのピクセルのグループの概略図である。 本開示に係るフォトンカウンティング検出器における使用のためのハイブリッドピクセルパターンの概略図である。 本開示に係るX線検出器の構成例を示す図である。 本開示に係るチャージシェアリングを低減するための、ハイブリッドピクセルパターンデザイン及び対応する増幅器及びカウンタ段のピクセルからの入力チャンネルの概略図を示す。 本開示に係るパルスパイルアップ問題を最小化するための、ハイブリッドピクセルパターンデザイン及び対応する増幅器及びカウンタ段のピクセルから入力チャンネルの概略図を示す。 本開示に係るハイブリッドピクセルパターンデザイン及び対応する増幅器及びカウンタ段のピクセルから入力チャンネルの概略図を示す。
下記の記述は、特定の実施形態であるが、その他の実施形態は、代替例、均等例、そして変形例を含むこともできる。加えて、実施形態は、幾つか新規の特徴を含む場合があり、特定の特徴は、ここに説明されるデバイス、システム、そして方法を実行するために必要不可欠ではなくともよい。
本開示は、フォトンカウンティング検出器CTシステムに用いられたフォトンカウンティング検出器(photon counting detector:PCD)に焦点を置いている。「PCD」という用語は、本開示を通して「検出器」という用語と同義で使用される。フォトンカウンティングCTシステムが患者又は被検体をスキャンする場合に、スキャン環境は、高線束から低線束へ、或いはその逆へ、とスキャン環境が継続的に変化することがある。本開示を通して議論されるハイブリッドピクセルパターンデザインを備えたPCDは、PCDが高線束及び低線束両方のスキャン環境へとさらされる、スキャン環境の動的な変化の間であっても、チャージシェアリングを低減することにより十分な検出器応答を維持しつつ、パルスパイルアップの影響を比較的受けにくい。
図2Aに示された均一なピクセルパターンデザインは、16個の等しいサイズのマイクロピクセル52を備えた、1つのマクロピクセル50を示している。マクロピクセル50の面積が1mmである場合、16個の等しいサイズのマイクロピクセルのピクセルサイズは、250μmである。当該例での検出器応答は、高線束スキャン環境でのパルスパイルアップの影響を比較的受けにくいという利益と、低線束スキャン環境での重度のチャージシェアリングの不利益といった、250μmのピクセルサイズに関連する特徴を呈する可能性がある。図2Bでも、1つのマクロピクセル60は、4つの等しいサイズのマイクロピクセル62を備える均一なピクセルパターンデザインを含む。マクロピクセル60の面積が図2Aにおけるマクロピクセル50と同じである場合、4個の等しいサイズのマイクロピクセルのピクセルサイズは、500μmである。当該例における検出器応答は、低線束スキャン環境での最小限のチャージシェアリングという利益と、高線束スキャン環境での増加したパルスパイルアップという不利益といった、500μmのピクセルサイズに関連する特徴を呈する可能性がある。それゆえ、PCD上の複数のマクロピクセルに対応する均一なピクセルパターンデザインの使用のみでは、高線束及び低線束両方を含むスキャン環境に対して上手く適合しない場合がある。
本開示を通して記述されるPCDにおける各マクロピクセルに対するハイブリッドピクセルパターンは、少なくとも二つの異なったサイズのマイクロピクセルから成る均一でないピクセルパターンデザインを実装することにより、高線束及び低線束のスキャン環境に対してデザインされる。マクロピクセルのハイブリッドピクセルパターンデザインは、図1を参照し上記で説明された様なフォトンカウンティングCTスキャンシステムにおいて含まれている、PCDに関して実装することができる。
以下、本実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線CT(Computed Tomography)装置について図1のブロック図を参照して説明する。図1に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、医用画像処理装置の処理を実現するコンソール装置40とを有する。図1では説明の都合上、架台装置10を複数描画している。
なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。
例えば、架台装置10及び寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置10及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、制御装置15と、ウェッジ16と、コリメータ17と、データ収集装置18(以下、DAS(Data Acquisition System)18ともいう)とを含む。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。具体的には、熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。例えば、X線管11には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。X線管11で発生したX線は、例えばコリメータ17を介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに照射される。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された列構造を有する。
X線検出器12は、具体的には、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器でもよいし、図4A以降で後述するような、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器でもよい。X線検出器12は、本実施形態に係るPCDの一例であり、以降PCD12とも呼ぶ。
シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線は、当該入射X線の強度に応じた個数の光子に変換する。
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータと呼ばれる場合もある。
光センサアレイは、シンチレータからの受けた光を増幅して電気信号に変換し、当該入射X線のエネルギーに応じた波高値を有する出力信号(エネルギー信号)を生成する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
回転フレーム13は、X線発生部とX線検出器12とを回転軸回りに回転可能に支持する。具体的には、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13は、アルミニウム等の金属により形成された固定フレーム(図示せず)に回転可能に支持される。詳しくは、回転フレーム13は、ベアリングを介して固定フレームの縁部に接続されている。回転フレーム13は、制御装置15の駆動機構からの動力を受けて回転軸Z回りに一定の角速度で回転する。
なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。このような回転フレーム13は、撮影空間をなす開口(ボア)19が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口はFOVに略一致する。開口の中心軸は、回転フレーム13の回転軸Zに一致する。なお、DAS18が生成した検出データは、例えば発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム。図1での図示は省略する。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機(図示せず)に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置15は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置14及びDAS18等を制御する。前記プロセッサは、前記メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。
CPUは、ここに説明された機能を実行するコンピュータ読み取り可能命令のセットを含んでいるコンピュータプログラムを実行することができ、係るコンピュータプログラムは、任意の上述の非一時的電子メモリ及び/又はハードディスクドライブ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、FLASHドライブ、又はその他の任意の既知の格納媒体に格納されている。さらに、コンピュータ読み取り可能命令は、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、又はオペレーティングシステムのコンポーネント、或いはそれらの組み合わせとして提供されてもよく、当業者にとっては既知のその他オペレーティングシステムがプロセッサと一体となって実行する。さらに、CPUは、命令を実行するために並行して協同的に動作する、マルチプルプロセッサとして実行することができる。
また、制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43によって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。また、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置15は、前記メモリにプログラムを保存する代わりに、前記プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、前記プロセッサは、前記回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
DAS18は、X線検出器12により検出されたX線のカウントを示すデジタルデータ(以下、検出データともいう)を、複数のエネルギー帯域(以下、エネルギー・ビン、又は単にビンともいう)毎に生成する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、収集されたビュー(投影角度ともいう)を示すビュー番号、及びエネルギー・ビン番号により識別されたカウント値のデータのセットである。DAS18は、例えば、検出データを生成可能な回路素子を搭載したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現される。検出データは、コンソール装置40へと転送される。
例えば、DAS18は、検出器画素各々について前置増幅器、可変増幅器、積分回路及びA/D変換器を含む。前置増幅器は、接続元のX線検出素子からの電気信号を所定のゲインで増幅する。可変増幅器は、前置増幅器からの電気信号を可変のゲインで増幅する。積分回路は、前置増幅器からの電気信号を、1ビュー期間に亘り積分して積分信号を生成する。積分信号の波高値は、1ビュー期間に亘り接続元のX線検出素子により検出されたX線の線量値に対応する。A/D変換器は、積分回路からの積分信号をアナログデジタル変換して検出データを生成する。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置15による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム13の開口の中心軸に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置10を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、天板33を被検体Pの体軸方向に沿って移動してもよい。寝台駆動装置32は、制御装置15からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。寝台駆動装置32は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40またはコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。例えば、メモリ41は、CT画像や表示画像のデータを記憶する。また、メモリ41は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。又、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
処理回路44は、入力インターフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443及び表示制御機能444を実行する。なお、各機能(システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443および表示制御機能444)は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。例えば、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。例えば、システム制御機能441は、スキャン範囲、撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元の位置決め画像を取得する。なお、位置決め画像は、スキャノ画像またはスカウト画像とも呼ばれる。
前処理機能442は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正、検出器キャリブレーション、検出器非線形性、極性効果、ノイズバランシング、そして物質弁別に対する補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。また、前処理機能442は、前処理部の一例である。
再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法、確率論的画像再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。また、再構成処理機能443は、再構成処理部の一例である。CT画像データには、必要に応じ、画像のフィルタリングやスムージング、ボリュームレンダリング処理、画像差分処理を行ってもよい。
表示制御機能444は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能443によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の層像データや3次元画像データに変換する。なお、3次元画像データの生成は再構成処理機能443が直接行なっても構わない。また、表示制御機能444は、表示制御部の一例である。
なお、本実施形態において、「投影面」とは、X線がX線管11からPCD12まで通過するボリュームを指す。「被検体空間」とは、投影面とガントリの開口部とが交わるところを指す。「画像空間」は、X線管11がガントリの開口の周りを回転するときの、X線管11の全ての投影角に対応する投影面の統合を含む。画像空間は、被検体Pの寸法よりも広い範囲に亘るボリュームに対して画像再構成を可能にするので、被検体空間に比べて、通常は大きい。
被検体Pが被検体空間を占め、且つ架台装置10が各投影角で被検体Pを通してX線透過/減衰の投影データを収集しながら、X線管11が一連の投影角を通して回転した場合に、スキャンは実行される。
一般的に、PCD12は、所定数のエネルギー・ビンのそれぞれに対するフォトン数を出力する。一実装では、PCD12は、所定のジオメトリにおいて被検体Pの周りに疎に位置される。
一実装例において、X線管11は、X線エネルギーの幅広いスペクトルを放射する単一の線源である。
PCD12は、テルル化カドミウム(CdTe)、テルル化カドミウム亜鉛(CZT)、シリコン(Si)、ヨウ化水銀(HgI)やガリウムヒ素(GaAs)など、半導体に基づいた直接変換型のX線放射線検出器を使うことができる。半導体に基づく直接変換型のX線検出器は、シンチレータ検出器等の間接変換型の検出器に比べて、時間応答がはるかに速い。直接変換型の検出器のこの速い時間応答により、検出器が個別のX線検出器イベントを分解することを可能にする。しかし、臨床的なX線アプリケーションにおいては典型的な高X線束で、検出イベントの幾つかにパイルアップが発生する可能性がある。検出されたX線のエネルギーは、直接変換型の検出器により生成された信号に比例して、検出イベントは、スペクトルCTに対するスペクトル的に分解されたX線データを生み出すエネルギー・ビンへと整理することができる。
本開示において、PCD12からの信号は、図示されていない読出し回路により制御されている。読出しチャンネルは、増幅器により処理されたアナログ信号を出力し、その後アナログデジタル(A/D)変換器へと入力される。係るA/D変換器は、高周波数(一般的には40~100MHz)でクロック駆動されており、デジタル信号を出力する。係るデジタル信号は、その後入射光子の検出用のプロセッサへと転送される。デジタルサンプルは、信号のタイムスタンプ及び振幅を決定するデジタルフィルタにおいて実行されるアルゴリズムにより処理される。読出し回路は、継続的にアナログ信号をサンプルし、且つ画像処理チェーンにおいてさらに処理されるための大きなデータセットを生み出す。
開示された実施形態は、より大きな厚み(T~3.0mm)でのより薄い検出器(例えば、W<2.0mm)の使用を容易にする。係る検出器では、表面でチャージ損失することなくより高い動作領域を維持しつつ、チャージ収集効率を改善する。重み付け電位は、移動するチャージが検出器においてドリフトする場合に、移動するチャージとチャージの電極との間の結合を説明するものである。
図3Aは、500μmピクセル及び250μmピクセルそれぞれでのピクセルサイズを用いる均一なピクセルパターンデザインを含むPCDに対する、100キロ電子ボルト(kilo electron-volts:keV)でのX線応答例を示すグラフである。実線は、250μmピクセルを有するPCDを、破線は500μmピクセルを有するPCDを、それぞれ表す。両方のPCDは、例として、厚さ2mmであり、面積1mmでのマクロピクセルとを有する。ピクセルサイズ500μmでの均一なピクセルパターンデザインを有するマクロピクセルは、面積1mmをマクロピクセルにおいて4個のマイクロピクセルを含むことがあるだろう。またピクセルサイズ250μmでの均一なピクセルパターンデザインを有するマクロピクセルは、面積1mmのマクロピクセルにおいて16個のマイクロピクセルを含むことがあるだろう。破線は500μmの均一なピクセルを有するPCDを表す。250μm及び500μm2つの異なるピクセルサイズは、ピクセルサイズによる異なる検出器応答を示すために、示される。図3Aに示されるグラフの縦軸は、100keV入力に対する特定のエネルギーで検出された、カウント又はパーセンテージを反映している。グラフは、250μmピクセルは、より高いチャージシェアリングイベントを有することを示す。理想的な検出器は、デルタ関数を表す検出器応答を有するだろう。グラフは、ピクセルサイズ及び対応する読出しエレクトロニクスが、PCDデザインにとって如何に重要な事柄であるかを示す。
図3Aの例においてより小さなマイクロピクセルでの均一なピクセルパターンデザインを有するPCDは、毎秒1平方ミリメートル辺り数百万もの光子相互作用から成ることがある、高線束スキャン環境にとって望ましい。より小さなマイクロピクセルに関連する1つの利点として、パルスパイルアップ問題の影響を比較的受けにくいという点である。しかし、図3に示された様に起こり得る重度のチャージシェアリングのせいで、より小さなピクセルサイズほど、検出器応答低下の影響を受けやすいように見える。この例における500μmの様に大きなピクセルサイズは、より低いチャージシェアリング及びクロストーク効果を提供することができ、改善された検出器応答をもたらす可能性がある。低いエネルギー部分へのピークエネルギー漏れの一部は、小さくなり、物質弁別ノイズを減らすことが可能となる。しかし、より大きなマイクロピクセルデザインは、重度のパルスパイルアップに対処するため、エレクトロニクス又はその他の後処理に対する負荷を増大させる。
物質弁別ノイズの観点からすると、図3Bに図示されたグラフにおいて示される通り、小さなピクセルサイズは高い線束スキャン環境で好まれ、大きなピクセルサイズは低線束スキャン環境で好まれる。図3Bにおけるグラフは、高線束及び低線束スキャン環境における弁別ノイズとピクセルサイズとの関係性を示す。図3Bにおけるグラフの縦軸は、弁別ノイズを表し、横軸は、250-500μmのピクセルサイズ範囲を表す。黒マルは、ピクセルサイズが大きくなるにつれての低線束スキャン環境における弁別ノイズのレベルを反映し、白マルは、ピクセルサイズが大きくなるにつれての高線束スキャン環境における弁別ノイズのレベルを反映する。図3Bのグラフによれば、各マルは、ピクセルサイズが増す高線束環境において弁別ノイズも増加することと、低線束スキャンにおいてはピクセルサイズが増えるのに従って弁別ノイズが低減することと、を明らかにしている。この様にして、小さな又は大きなピクセルを含む、均一なピクセルサイズデザインを用いる検出器を使用することで、ある利点及び欠点をもたらす場合がある。
次に図4Aを参照すると、ハイブリッドピクセルパターンデザインでの複数のマクロピクセルを含むフォトンカウンティング検出器アレイ70が示される。フォトンカウンティング検出器アレイ70は、CdZnTe又はCdTeのような半導体材料により形成された結晶71(半導体結晶)を含む。結晶71の1つの面は、大きな単一のカソード電極76を有する。結晶の反対面が陽極面72であり、長方形或いは四角形の陽極ピクセル74を含む。小さなピクセルサイズデザイン或いは大きなピクセルサイズデザインのどちらか一方の使用に関連するどんな欠点も最小化しながら、大きなピクセルサイズデザインと同様に小さなピクセルサイズデザインを使用する利益を享受するために、ハイブリッドピクセルパターンデザインが使用される。検出器アレイ70の厚さは、Tで表される。本開示の一例で、検出器アレイ70の厚さは、X線のパワーを止めるには十分な3mmである。なお、検出器アレイ70の厚さは、アプリケーション、半導体材料、及び検出器デザインに関連したその他の事柄のタイプにより、異なってもよい。検出器アレイ70の各個別のピクセル74は、ハイブリッドピクセルパターンデザインでのマクロピクセルである。検出器アレイ70での各マクロピクセルは、均一なサイズである一方で、マクロピクセルは、様々なサイズのマイクロピクセルを含む。例えば検出器は、12×8アレイのマクロピクセル(96個のマクロピクセル)、12×12アレイのマクロピクセル(144個のマクロピクセル)、又は16×16アレイのマクロピクセル(256個のマクロピクセル)を含むことができるが、特定の検出器に関連したマクロピクセルのアレイを限定する意図はない。
一例において、図4Aに示された検出器アレイ70のマクロピクセルは、1mm×1mmの面積を有する。マクロピクセルの面積は、任意のサイズとすることができ、1mm×1mmの面積に拘泥されない。
本開示は、図4Bに例として示された様なマクロピクセルにおける均一でないマイクロピクセルから成る、ハイブリッドピクセルパターンデザインを使用することにより、パルスパイルアップ及びチャージシェアリング問題を最小化する。図4Bは、ハイブリッドピクセルパターンデザイン用いたマクロピクセル74を含む。マクロピクセル74は、2つの異なるサイズのマイクロピクセルを含む。当該例において、マクロピクセル74における1個の大きなマイクロピクセル82(大マイクロピクセルともいう)が12個のより小さなマイクロピクセル80(小マイクロピクセルともいう)で囲まれる。この例におけるマクロピクセル74は、合計12個のマイクロピクセルから成る。この例におけるマクロピクセル74が1mm×1mmの面積を有する場合、その場合に大きなマイクロピクセル82は、小さなマイクロピクセル80の一つの面積に比べて四倍大きい面積を有する。当該例におけるより小さなマイクロピクセルは、250μmサイズを有し、大きなマイクロピクセルは、500μmサイズを有する。マクロピクセル74に対するハイブリッドピクセルパターンデザインは、マクロピクセル74のマイクロピクセル間のチャージシェアリング及びクロストークを最小化するために低線束スキャン環境での一個のより大きな500μmマイクロピクセル82に実質的に頼りつつ、パルスパイルアップ問題を回避するために高線束スキャン環境にわたり250μmマイクロピクセル80に実質的に頼ってもよい。大きなマイクロピクセル82は、低線束スキャン環境の下でより良い情報を提供することが期待され、小さなマイクロピクセル80は、高線束スキャン環境の下で、それぞれより良い情報を提供することが期待される。
言い換えれば、少なくとも1つの大きなマイクロピクセル82に関する検出器応答の第1のセットから取得される情報は、低線束スキャン環境における少なくとも2つの小さなマイクロピクセル80を較正するために用いられてもよい。反対に、少なくとも2つの小さなマイクロピクセル80に関する検出器応答の第2のセットから取得される情報は、高線束スキャン環境における少なくとも1つの大きなマイクロピクセル80を較正するために用いられてもよい。マクロピクセルにおける、大小両方のマイクロピクセルに対する検出器応答は、スキャン環境(高線束/低線束)のタイプに関係なく使用される。
マクロピクセルに対する均一なピクセルパターンデザインとは違って、ハイブリッドピクセルパターンデザインは、大小のマイクロピクセル間のよいバランスを保つことができる。Shockley-Ramo定理から、各マクロピクセルに対する重み付け領域及び重み付け電位は、マイクロピクセルサイズそのものにより決定されることであろう。ハイブリッドピクセルパターンとは、入力線束レートの範囲にわたる検出器のスペクトルフォトンカウンティング性能を最適化する目的のために、2サイズ以上のピクセルを含む、検出器パターンである。上記例において、マクロピクセルのためのハイブリッドピクセルパターンは、2つの異なるサイズのマイクロピクセルを含む。しかし、ハイブリッドピクセルパターンデザインのマクロピクセルは、3つの異なるサイズのマイクロピクセル、又は4つの異なるサイズのマイクロピクセルを含むこともできる。検出器応答は、マクロピクセルにおける3つ又は4つの異なるサイズのマイクロピクセルと複合して増える。
小さなマイクロピクセルは、250μmサイズであると説明したものの、様々なサイズが、例えば225μmサイズ、200μmサイズ、175μmサイズ、150μmサイズ等がより小さなマイクロピクセルに使用することができ、略150μmから略300μmまでの間のサイズでもよい。典型的に、250μm以下のサイズは、高線束スキャン環境での所望の結果と関連付けられるより小さなマイクロピクセルサイズデザインに対して使用することができる。
また、大きなマイクロピクセルは、500μmサイズであると説明したものの、様々なサイズが、例えば、450μmサイズ、400μmサイズ、350μmサイズ、300μmサイズ等が大きなマイクロピクセルに使用することができ、略300μmから略600μmまでの間のサイズでもよい。
また、大きなマイクロピクセルと小さなマイクロピクセルとは相似の関係を有するようにサイズが設定される。例えば、大きなマイクロピクセルおよび小さなマイクロピクセルは、マクロピクセルの一辺の半分の長さは、大きなマイクロピクセルの少なくとも一辺の長さに相当し、大きなマイクロピクセルの一辺の半分の長さは、小さなマイクロピクセルの少なくとも一辺の長さに相当する関係を有してもよい。このように、大きなマイクロピクセルと小さなマイクロピクセルとは自己相似の関係であってもよい。自己相似の関係を有する大きなマイクロピクセルと小さなマイクロピクセルとがX線検出器12の検出面に平面充填される。
一般的に、小さなマイクロピクセルに対する最小ピクセルサイズに関する明確な決まりは存在しない。しかし、チャージシェアリング効果は、ピクセルサイズが小さくなるにつれて増える。150μmサイズに比べてより小さなピクセルサイズは、CTアプリケーションの関心ではないかもしれない。各マイクロピクセルは、特定のマイクロピクセルからの信号を取り扱うために、エレクトロニクス読み出すチャンネルを有する。特定用途向け集積回路(ASIC)が、その様なアプリケーションに対してよく使用される。各エレクトロニクスチャンネルは、典型的にプリ増幅器、成形機(シェーパー、CR-RCシェーパ等)、又は(アナログ-デジタル変換される又は比較器により実装される)イベント振幅を記録するためのハイ/ローパスフィルタ及びデジタイザを含む。大半の読出しエレクトロニクスに対して、例えばASICに対して、全ての読出しチャンネルは、典型的に同じ物理的なサイズである。検出器のハイブリッドピクセルパターンデザインと一致するための異なる物理的なサイズの読出しチャンネルが使用されてもよいし、又は同じ物理的なサイズでの読出しチャンネルは、インターポーザーの力を借りて使用されてもよい。
図5Aに関して、図4Bに示されたデザインとは異なるハイブリッドピクセルパターンデザインを有するマクロピクセル90が図示される。マクロピクセル90は、2つの大きなマイクロピクセル92と8つの小マイクロピクセル94とを含む。当該例では、1mm×1mmの面積を有するマクロピクセル90において、ピクセルサイズ500μmでの大きなマイクロピクセルを2つと、ピクセルサイズ250μmでのより小さなマイクロピクセル8つと、を有する。マクロピクセル90は、当該デザインで合計10個のマイクロピクセルを含む。ハイブリッドピクセルデザインでも、高線束及び低線束両方のスキャン環境に関し、マクロピクセル90において、異なる2つのサイズのマイクロピクセルを使用する利益を、やはり享受している。加えて、2つの大きなマイクロピクセル及び8つのより小さなマイクロピクセルの使用は、より大きなマイクロピクセルの追加のおかげで、より良い解像度を備える画像をもたらす。
図5Bは、図5Aに示されたマクロピクセル90のハイブリッドピクセルパターンデザインを含む、6つのマクロピクセル100のグループを示す。6つのマクロピクセルのグループは、フォトンカウンティング検出器のどの部分が陽極面で類似するかの例である。
図5Cに関して、図5A及び5Bに示されたデザインとは異なるハイブリッドピクセルパターンデザインを有するマクロピクセル91が示される。係るマクロピクセル91は、3つの大きなマイクロピクセル93と4つのより小さなマイクロピクセル95とを含む。当該例では、1mm×1mmの面積を有するマクロピクセル91において、3つの大きなマイクロピクセルはピクセルサイズ500μmを有し、4つの小さなマイクロピクセルはピクセルサイズ250μmを有する。マクロピクセル91は、当該デザインで合計7個のマイクロピクセルを含む。ハイブリッドピクセルパターンデザインでも、高線量及び低線束両方のスキャン環境に対してマクロピクセル91において、異なるサイズのマイクロピクセルを使用する利益を享受する。3つの大きなマイクロピクセル及び4つの小さなマイクロピクセルの使用は、より良い解像度を備えた画像をもたらす。
高線束スキャン環境は、ピクセルで構成されたテルル化カドミウム(cadmium telluride:CdTe)半導体センサを使用する高速エネルギー解像されたフォトンカウンティングX線撮像アレイを含み、且つ臨床的なCT X線源で計測された1平方ミリメートル辺り毎秒1億カウント(Mcps/mm)を超える出力カウントレート(output count rate:OCR)実現したことを含む。高速特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)は、ピクセルで構成されたCdTeセンサ及びテルル化カドミウム亜鉛(cadmium zinc telluride:CdZnTe)センサから読み出すために二次元(two dimensional:2D)アレイの入力が用いられる。2DのASICは、臨床的CTに関する30keVから140keVの間であるダイナミックレンジ全体にわたり、線形エネルギー応答による4つのエネルギー・ビンを有する。ダイナミックレンジ全体にわたる均一なエネルギー分解能は、直接的な変換センサからのチャージ収集が上手くいっていることを示す。エネルギー分解能は、センサから影響を受けない実行での分極を示すX線への変化する長い照射にわたり、高X線束で維持される。結果は、良好なエネルギー分解能及び低ノイズフロアの状態で、臨床的なCT X線源からの高速出力カウントレートを実証している。センサ及びASICは、既存の臨床的なCTシステムへと適応するようデザインされるべきである。
CdTe又はCZT基板を使用するフォトンカウンティング検出器が、CTシステムに対して見込みある候補であるが、チャージシェアリング及びパルスパイルアップを含む問題に悩まされる。チャージシェアリング特性を改善するために、検出器に対して増加したマイクロピクセルサイズを組み込むハイブリッドピクセルパターンデザインを使用することにより、パルスパイルアップの増加を最小化するのと同様に、より小さなマイクロピクセルの使用のおかげで、増加するパイルアップによる損害の犠牲になることはない。ハイブリッドピクセルパターンデザインは、CdTe検出器における重要なデザイン検討事項である。ハイブリッドピクセルパターンデザインを使用することにより、特定のタスク及びチャージ形成時間に依存する最適なピクセルサイズを決定する必要無しに、高線束及び低線束両方のスキャン環境でより良い結果を可能にする。
また、本実施形態に示すハイブリッドピクセルパターンデザインでは、大きなマイクロピクセルにおいてパイルアップが発生するような場合は、大きなマイクロピクセルを使用せずに小さなマイクロピクセルのみを使用するなど、使用するマイクロピクセルを切り換えて検出データを取得してもよい。
マイクロピクセルを切り替える判定手法としては、例えば位置決め画像(スキャノ画像)を撮影した時の検出データに基づいて、または、次のビューの撮影におけるパイルアップの状態を推定するため、1つ前のビューの検出データの値(エネルギー値など)が閾値以上である場合に、処理回路44(例えば、システム制御機能441または前処理機能442)が、次のビューの撮影において小さなマイクロピクセルのみを使用するように切り換えてもよい。なお、1つ前のビューに限らず、2以上前のビューの検出データの値に基づいて、撮影対象ビューにおいて使用するマイクロピクセルのサイズを決定してもよい。なお、これに限らず、検出器データがパイルアップするか否かを判定する一般的な手法であれば、どのような手法でも適用できる。
使用するマイクロピクセルのサイズは、X線検出器12の位置に応じて決定されてもよい。例えば、高線束のX線が照射されることが予測される、X線検出器12の列方向及び/又はチャネル方向の端部においては小さなマイクロピクセルのみが使用され、低線束のX線が照射されることが予測される、X線検出器12の列方向及び/又はチャネル方向の中央部においては大きなマイクロピクセルと小さなマイクロピクセルとの両方が使用されてもよい。当該端部と当該中央部とは、例えば、ユーザにより指定されてもよいし、処理回路44により自動的に決定されてもよい。
また、DAS18がPCD12から検出データを取得した後に、大きなマイクロピクセルで得られる検出データを後段の処理(スペクトル画像の生成など)に用いずに、小さなマイクロピクセルで得られる検出データだけを用いるようにしてもよい。すなわち、小さなマイクロピクセルで得られる検出データを残し、大きなマイクロピクセルで得られる検出データを捨てるように切り換えて利用してもよい。
大きなマイクロピクセルの検出データを捨てるか否かは、DAS18または処理回路44(例えば、システム制御機能441または前処理機能442)が、大きなマイクロピクセルで検出した検出エネルギーがパイルアップしている、または検出データのエネルギーが閾値以上である場合に、大きなマイクロピクセルの検出データを使用しない(捨てる)と決定すればよい。または、検出データの利用時に、大きなマイクロピクセルの検出データの重みを小さくし、小さなマイクロピクセルの検出データの重みを高くするなどの処理をしてもよい。
このように、パイルアップしていない小さなマイクロピクセルの検出データを利用することで、検出データの信頼性を向上させ、検出精度を高めることができる。
また反対に、低線束のスキャン環境においては、小さなマイクロピクセルの検出データを使用せずに、大きなマイクロピクセルの検出データのみを利用するようにしてもよい。
この場合は、上述したPCD12の切り換えと同様に、PCD12で使用するマイクロピクセルを切り換えてもよいし、PCD12から検出データを取得してから、DAS18または処理回路44において、大きなマイクロピクセルの検出データのみを利用するようにしてもよい。または、DAS18または処理回路44が、大きなマイクロピクセルの検出データの重みを大きくし、小さなマイクロピクセルの検出データの重みを小さくして、後段の処理に検出データを用いてもよい。
また、本実施形態に係るPCD12は、2種類のピクセルパターンであるので、3つ以上のピクセルパターンデザインを用いる場合と比較して、PCD12のキャリブレーションが容易となる。
ここで、上述したマクロピクセル及びマイクロピクセルは、概念的なものである。実際に想定されるX線検出器12の構成例について図6を参照して説明する。
図6は、図5Cに示すハイブリッドピクセルパターンを実際の構成例として表現した図である。実際には、陽極ピクセル74の一例であるマクロピクセル91として、金属などの電気抵抗の小さい物質からなるアノード電極99(アノードパターンともいう)が結晶71上に形成される。これらは、電気的に絶縁されるか、もしくは連続しないギャップ97を設けて配置される。
アノード電極99とギャップ97との構成により、大きなマイクロピクセル93と小さなマイクロピクセル95によるハイブリッドピクセルパターンが形成される。
次に図7Aに関して、ハイブリッドピクセルパターンデザインの様々なマイクロピクセルは、増幅器及びカウンタの入力段200でのスイッチを含む。所定のカウンタに入力を提供するチャンネルは、CTスキャンのコースにわたって、又はスキャンからスキャンまでに、動的に変化してもよい。これにより、最適且つ効果的なピクセルサイズと、増幅器/カウンタ段でのパルスパイルアップ及び検出器ピクセルにおけるクロストーク間のトレードオフとの、コンフィギュアラブル且つ動的な管理が可能になる。ピクセルP1、P2、P3は、均一のサイズ及び形の場合もあるし、代わりにサイズや形が混在する場合もある。例えば、低カウントレート(10Mcps/mm以下)で、ピクセル信号は、同じ増幅器/カウンタ段へと一緒に入力されてもよく、それによりクロストークの有害な効果を軽減する。同様に、100Mcps/mm以上の高カウントレートで、ピクセル信号は、パルスパイルアップの有害な効果を軽減するために、別個の増幅器/カウンタ段へと切り替えられてもよい。ボックス202は、ハイブリッドピクセルパターンデザインを有するPCDからの入力チャンネルを表す。当該例におけるP1、P2、P3は、異なるサイズのマイクロピクセルの組み合わせを含むことができる、マイクロピクセルを表す。図示の各マイクロピクセルは、スイッチによって、ボックス206で示されるカウンタ段及び増幅器へと接続されてもよい。
図7Aにおいて、マイクロピクセルP1は、スイッチS1aを介しカウンタ段C1及び増幅器へと接続することができる。同様に、マイクロピクセルP2はスイッチS2aを介してC2へと接続することができ、マイクロピクセルP3はスイッチS3を介してC3へと接続することができる。代わりに、スイッチS1bは、マイクロピクセルP1及びP2へと接続することができ、スイッチS2bはマイクロピクセルP2及びP3へと接続することができる。図7Aにおいて、示された3つのマイクロピクセル(P1、P2、P3)は、スイッチS1b及びS2bにより共に接続されている。当該図示例で、ピクセルP1及びP2からの信号は、カウンタC3へと送られる。これは、スイッチS1b及びS2bが閉じられている一方で、スイッチS1a及びS2aが開いていることにより、達成される。ピクセルP1、P2、P3が物理的に隣接し合う場合、ピクセルP1、P2、P3を別々にするよりも、クロストークパフォーマンスにおける改善をもたらすことがある、P1+P2+P3の効果的なピクセルサイズを作り出す。
図7Bは、ピクセルP1からの信号がスイッチS1aを介してカウンタC1へと送られ、ピクセルP2からの信号がS2aを介してカウンタC2へと送られ、そしてピクセルP3からの信号がS3を通してカウンタC3へと送られる、別の図示例である。ピクセルを別個に維持することにより、パルスパイルアップ問題を最小限することができ、高線束スキャン環境でより好ましいかもしれない。図7Cにおいて、ピクセルP1は、スイッチS1aを介してカウンタC1へと送られ、ピクセルP2及びP3は、スイッチS2b及びS3を介してC3へと送られる。特定のカウンタへと入力を提供するチャンネルは、フォトンカウンティング検出器の各マクロピクセルと関連付けられるハイブリッドピクセルパターンに対して最適且つ効果的なピクセルサイズを構成するために、動的に変化してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器(PCD)
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 データ収集装置(DAS)
19 開口(ボア)
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
441 システム制御機能
442 前処理機能
443 再構成処理機能
444 表示制御機能

Claims (14)

  1. 第1の面と、前記第1の面に平行な第2の面とを有する半導体結晶に配置された複数のマクロピクセル、
    を具備し、
    前記複数のマクロピクセルの各マクロピクセルは、再構成画像を生成するための投影データを収集し、
    前記各マクロピクセルは、前記各マクロピクセルの中心部分に配置された1個の大マイクロピクセルと、前記大マイクロピクセルを囲むように配置された12個の小マイクロピクセルとの2種類のみからなり、
    前記12個の小マイクロピクセルのそれぞれの面積は、前記大マイクロピクセルの面積よりも小さい、
    フォトンカウンティング検出器。
  2. 第1の面と、前記第1の面に平行な第2の面とを有する半導体結晶に配置された複数のマクロピクセル、
    を具備し、
    前記複数のマクロピクセルの各マクロピクセルは、再構成画像を生成するための投影データを収集し、
    前記各マクロピクセルは、前記各マクロピクセルにL字状に配置された3個の大マイクロピクセルと、前記3個の大マイクロピクセルが配置されていない部分に配置された4個の小マイクロピクセルとの2種類のみからなり、
    前記4個の小マイクロピクセルのそれぞれの面積は、前記3個の大マイクロピクセルのそれぞれの面積よりも小さい、
    フォトンカウンティング検出器。
  3. 前記マクロピクセルの一辺の半分の長さは、前記大マイクロピクセルの少なくとも一辺の長さに相当し、前記大マイクロピクセルの一辺の半分の長さは、前記小マイクロピクセルの少なくとも一辺の長さに相当する、
    請求項1又は2に記載のフォトンカウンティング検出器。
  4. 前記大マイクロピクセルのピクセルサイズは、前記小マイクロピクセルのピクセルサイズよりも1より大きい整数倍だけ大きい、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  5. 前記大マイクロピクセルのピクセルサイズは、前記小マイクロピクセルのピクセルサイズよりも2倍だけ大きい、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  6. 前記大マイクロピクセルと前記小マイクロピクセルとは相似する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  7. 前記大マイクロピクセルのピクセルサイズは、略300μmから略600μmの範囲にある、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  8. 前記小マイクロピクセルのピクセルサイズは、略150μmから略300μmの範囲にある、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  9. 256個のマクロピクセルを含む16×16アレイを含む、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  10. 前記大マイクロピクセルに対する検出器応答の第1のセットと、複数の小マイクロピクセルに対する検出器応答の第2のセットとをさらに具備する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  11. 前記検出器応答の第1のセットから取得される情報は、低線束スキャン環境における前記複数の小マイクロピクセルを較正するために用いられる、
    請求項10に記載のフォトンカウンティング検出器。
  12. 前記検出器応答の第2のセットから取得される情報は、高線束スキャン環境における前記大マイクロピクセルを較正するために用いられる、
    請求項10又は11に記載のフォトンカウンティング検出器。
  13. 前記第1の面を覆うカソード電極をさらに具備し、
    前記複数のマクロピクセルは、前記第2の面を覆う、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器。
  14. X線を照射するX線管と、
    前記X線管から照射されて被検体を透過したX線を検出する、請求項1から13のいずれか1項に記載のフォトンカウンティング検出器と、
    を具備するX線CT装置。
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