JP5491244B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具、特に電源として燃料電池を備えた電動工具に関する。
従来、電動モータの電源として燃料電池と二次電池とを併用して使用する電動工具がある。この電動工具は、電動モータに燃料電池と二次電池とを電気的に接続し、通常動作時は、最大出力密度が小さい燃料電池から電動モータに電力を供給し、電動モータがロックした等の過負荷状態になった場合に、最大出力密度が大きな二次電池に切り換える構成となっている。
このような構成により、過負荷時の大電流は燃料電池を切り離して二次電池から電力が供給されるため、燃料電池は過負荷時の大電流ではなく、通常動作時に必要な電流を供給できるだけの小型のものでよい。また、二次電池に関しては、過負荷時の大電流を所定時間だけ供給できるものを用いればよいため、二次電池も小型化することができる。つまり、燃料電池と二次電池を双方とも小型化することができるという利点がある(例えば特許文献1参照)。
特開2008−132551号公報
ところが、上記電動工具では、燃料電池と二次電池を切り換えることによって、電動モータの負荷状態に応じたモータへの電力供給を行うようにはなっているが、燃料電池に供給する燃料が収納されている燃料カートリッジを1つしか備えていない。したがって、その燃料カートリッジが空になると電動工具が使用できなくなってしまう。
燃料カートリッジが空になると燃料切れの状態となり、その都度電動工具を停止させ、燃料カートリッジを交換する必要がある。
さらに、持ち運びできるような小型の電動工具内に燃料カートリッジを収納する場合、収納スペースの制限があったり、収納スペースの形状が複雑になったりすることが多い。その場合、1つの燃料カートリッジを収納スペースに着脱可能に収納しようとすると、燃料カートリッジの形状を収納スペースの空間形状と同一にすることができなくなり、収納スペースに無駄な部分が生じ、その結果、燃料収納容器として体積効率が悪くなってしまう。すると、燃料カートリッジの収納スペースに対し収納できる燃料の量が少なくなるので、収納スペースに対して燃料を効率よく使用することができない場合があるという問題もある。
また、燃料の残量が少ししかない場合、持ち運び先で使用中に燃料が切れてしまうおそれがあるという問題がある。使用前に交換すると使い切れず、予備を持っていくのは手間であるという問題もある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、燃料電池から電力を供給して作動する電動工具において燃料電池の燃料切れを防止するとともに小型で燃料を効率よく使用することができる電動工具を提供することを目的とする。
この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。
上記目的を達成するためになされた本発明の電動工具(1)には、電動モータ(10)、燃料電池(20)及び複数の燃料カートリッジ(30、32)が備えられる。
電動モータ(10)は、電力供給を受け、取り付けられた工具を駆動し、燃料電池(20)は、燃料供給を受けるための燃料供給口(24,25)を複数有し、複数の燃料供給口(24,25)から供給された燃料を用いた発電反応により発電した電力を供給する。
また、燃料カートリッジ(30、32)は、燃料電池(20)の複数の燃料供給口(24,25)に着脱可能に構成され、燃料電池(20)に供給する燃料を収納する容器であり、複数備えられている。
このような電動工具(1)では、燃料電池(20)の燃料供給口(24,25)から着脱可能な複数の燃料カートリッジ(30、32)が備えられており、複数の燃料カートリッジ(30、32)から燃料電池(20)に燃料が供給される。
したがって、電動工具(1)の使用中などに、複数の燃料カートリッジ(30、32)のうち燃料がほとんど空になった燃料カートリッジ(30、32)を取り外し、燃料が残っている燃料カートリッジ(30、32)を残しておき、取り外した燃料カートリッジ(30、32)に燃料を充填し、燃料を充填した燃料カートリッジ(30、32)を取り付ければ、電動工具(1)の燃料切れを防止することができる。
また、燃料カートリッジ(30、32)を複数としたため、1つ1つの燃料カートリッジ(30、32)の形状を、例えば、電動工具(1)内部の燃料カートリッジ(30、32)収納部の形状に合わせて形成すれば、小型で燃料を効率よく使用することができる電動工具(1)を提供することができる。
そして、特に、請求項1に記載された第1発明の電動工具には、複数の燃料カートリッジ(30、32)のうちどの燃料カートリッジ(30、32)から燃料電池(20)に燃料を供給するかを選択する選択手段(40)が備えられる。
このため、第1発明の電動工具によれば、燃料電池(20)に燃料を供給する燃料カートリッジ(30、32)を選択することができる。
したがって、選択しておいた燃料カートリッジ(30、32)の残燃料が少なくなったときに、燃料が残っている他の燃料カートリッジ(30、32)を選択することにより、その燃料カートリッジ(30、32)から燃料を供給しつつ、残燃料が少なくなった燃料カートリッジ(30、32)を取り外して、燃料を補給することができるので、燃料切れを防止できるとともに、電動工具(1)の連続使用可能時間を延ばすことができる。
また、燃料カートリッジ(30、32)の選択は、選択手段(40)を直接手動で操作することにより行ってもよいが、本発明において、選択手段(40)に、複数の燃料カートリッジ(30、32)のうちどのカートリッジを選択するかを指令する指令信号を出力する指令手段(50)を備え、選択手段(40)は、指令手段(50)からの指令信号を受け、複数の燃料カートリッジ(30、32)のうちのいずれかを選択するよう構成するとよい。
このようにすると、指令手段(50)からの指令信号により燃料カートリッジ(30,32)の選択が行われる。したがって、例えば、複数の燃料カートリッジ(30,20)のうち現在選択されている1つの燃料カートリッジ(30)の残燃料の量が規定値よりも少なくなったことを検出した場合に他の燃料カートリッジ(32)を選択する指令信号を指令手段(50)から出力したり、指令手段(50)からの信号をスイッチ操作により出力したりすれば、容易に燃料カートリッジ(30,32)を選択することができ、使いやすい電動工具とすることができる。
本発明において、選択手段(40)は、電磁力を用いたアクチュエータ(42,43,44,45)によって、燃料電池(20)の複数の燃料供給口(24,25)のうちどの燃料供給口(24,25)から燃料供給を受けるかを切り換えることにより、燃料カートリッジ(30、32)の選択を行うようにするとよい。
このように、選択手段(40)として、電磁力を用いたアクチュエータ(42,43,44,45,46,47)、例えば、電磁石(44,45)や永久磁石(42,43,46,47)を用いれば容易に選択手段(40)を構成することができる。
また、本発明において、複数の燃料カートリッジ(30、32)のうち、少なくとも選択手段(40)で選択された燃料カートリッジ(30、32)の残燃料の量を検出する燃料残量検出手段(60)を備え、指令手段(50)は、燃料残量検出手段(60)により検出された残燃料の量が所定量以下になった場合に選択手段(40)に対し、現在燃料を供給している燃料カートリッジ(30、32)以外の燃料カートリッジ(30、32)を選択する旨の指令信号を出力するようにするとよい。
このようにすると、選択手段(40)で選択された燃料カートリッジ(30、32)、つまり、燃料電池(20)に現在燃料を供給している燃料カートリッジ(30、32)の残燃料が所定量以下になった場合には、現在選択されている以外の燃料カートリッジ(30、32)が選択されて、そこから燃料が燃料電池(20)に供給される。
つまり、燃料電池(20)に燃料を供給している燃料カートリッジ(30、32)の残燃料が所定量以下になった場合には、自動的に他の燃料カートリッジ(30、32)に切り換えられるので、燃料切れを防止できるとともに、電動工具(1)の連続使用時間を延ばすことができる。
また、本発明において、燃料残量検出手段(60)として、燃料電池(20)の出力電圧を検出することにより、燃料電池(20)に現在燃料を供給している燃料電池(20)カートリッジの残燃料の量を検出すると、簡易な構成で残燃料の量を検出できる。
つまり、燃料電池(20)に供給される燃料が所定量以下に減少すると、燃料電池(20)に対する燃料供給量が減少するので、燃料電池(20)の出力電圧が減少する。したがって、燃料電池(20)の出力電圧を検出すれば、現在前記燃料電池(20)に燃料を供給している燃料電池(20)カートリッジの残燃料の量を検出することができるのである。
また、本発明において、燃料の残量は、燃料電池(20)の燃料供給口(24,25)から燃料電池(20)の燃料入口(21)までに形成される燃料通路に設けた水素センサ、圧力センサ又は流量センサのいずれかであってもよい。
このようにすると、水素センサでは、燃料の成分である水素を、圧力センサでは、燃料の供給圧力を、流量センサでは、燃料の量をそれぞれ直接検出することになる。つまり、燃料のうち発電反応に用いられる成分である水素、燃料の供給圧力、燃料の流量など残燃料の量に関する物理量を、燃料通路において直接検出することになるので、残燃料の量をより正確に検出することができる。
また、本発明において、燃料電池(20)は、複数の燃料カートリッジ(30,32)を装着するための燃料供給口(24,25)と燃料供給口(24,25)から供給された燃料を燃料電池(20)内部に取り入れるための燃料入口(21)との間に、複数の燃料カートリッジ(30、32)から供給される燃料を一時的に滞留させておく燃料たまり部(22)を備えるようにするとよい。
このようにすると、交換等により一時的に複数の燃料カートリッジ(30、32)を取り外しても、燃料たまり部(22)に燃料が滞留するので、取り外した期間が短時間であれば燃料電池(20)から電動モータ(10)に対する電力供給が途絶えることがないの
で、電動工具(1)を作動させたままにしておくことができる。
ここで、「燃料電池(20)内部」とは、燃料電池(20)の容器のうち、燃料電池セル又は燃料電池セルを積層した燃料電池スタックを収納し、燃料と酸素とによる発電反応が生起している部分を意味している。
そして、このように燃料たまり部(22)を備える構成は、選択手段(40)を備えた第1発明の電動工具に適用してもよく、或いは、請求項8に記載のように、電動モータ(10)、燃料電池(20)及び複数の燃料カートリッジ(30、32)を備えた電動工具に、第2発明として適用してもよい。
さらに、本発明においては、内部の機器に電力を供給する二次電池を備え、燃料電池(20)は、発電反応により発電した電力を、少なくとも電動モータ(10)又は二次電池のいずれか一方に供給するようにするとよい。
このようにすると、例えば、燃料電池(20)から電動モータ(10)の電力を供給することや、二次電池から電動モータ(10)に電力を供給し、燃料電池(20)からは、二次電池を充電することができる。また、電動モータ(10)や燃料電池(20)以外の他の構成品、例えば、内部の電子回路などに電力を供給することもできる。
第1実施形態における電動工具の概略の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における燃料電池と2つの燃料カートリッジの取りつけ状態及びそれらの結合部分の断面を拡大表示した図である。 第2実施形態における燃料電池と2つの燃料カートリッジの結合部分の断面を拡大表示した図である。 第3実施形態における燃料電池と2つの燃料カートリッジの結合部分の断面を拡大表示した図である。 第4実施形態における燃料電池20と2つの燃料カートリッジの結合部分の断面を拡大表示した図である。 第5実施形態における燃料電池20と2つの燃料カートリッジの結合部分の断面を拡大表示した図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された電動工具1の概略の構成を示すブロック図であり、図2(a)は、電動工具1における燃料電池20と2つの燃料カートリッジ(第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32)の取りつけ状態を示し、図2(b)及び図2(c)は、それらの結合部分(図2(a)中A部)の断面を拡大表示した図である。
電動工具1は、図1に示すように、電動モータ10、燃料電池20、指令部50、電圧計60及び起動用電源70を備えている。
電動モータ10は、DCモータであり、燃料電池20から電力供給を受け、駆動軸に取り付けられた工具を駆動する。
燃料電池20は、改質器を介さずに、電動工具1内部の図示しない燃料電池セル(燃料電池スタック)に直接メタノール、ジメチルエーテル或いはヒドラジンなどの液体燃料を供給して発電を行うDFC(Direct Fuel Cellの略)であるが、図示しない改質器を用いるPEFC(固体高分子形燃料電池)、SOFC(固体酸化物形燃料電池)など他の種類の燃料電池であってもよい。
燃料電池20は、図2(a)に示すように、電動工具1のハウジング2内に収納され、2つの燃料カートリッジ(第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32)が燃料電池20に結合された状態で、ハウジング2内部に収納されている。
燃料電池20は、図2(b)に示すように、燃料供給を受けるための第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25を有し、2つの第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25から供給された燃料を用いた発電反応により電動モータ10に電力を供給する。
第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25は、図示しないロック機構を有しており、後述する第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35が差し込まれたときに、第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35を固定することができるようになっている。
また、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25には、ロック機構とともに第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35に設けられている逆止弁を第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の内部に押し込んで、開状態にする機構を備えている。
さらに、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25には、図示しない逆止弁が設けられており、第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35が取り外されると、逆止弁が作動して、燃料が外部に漏れない構造になっている。
つまり、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25と後述する第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35とで、いわゆる配管におけるクイックディスコネクトを構成しているのである。
また、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25と燃料入口21との間に、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32から供給される燃料を一時的に滞留させておく、燃料通路を兼ねた燃料たまり部22が設けられている。
電動工具1の内部には、図2(a)に示すように、2つの燃料カートリッジ(第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32)が収納されている。
第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32は、燃料電池20の第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25に着脱可能に構成され、燃料電池20に供給する燃料を収納する容器である。
第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32は、図2(a)に示すように、電動工具1の収納部3に収納できるように略直方体に形成された容器である。また、直方体に形成された容器の一部に突出した第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35が設けられており、第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35が第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25に差し込まれ、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25に設けられたロック機構により固定される。
また、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35内部には、図示しない逆止弁が備えられており、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25から取り外された状態では、容器内部の燃料が外部に漏れない構造になっている。
また、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35を第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25に差し込んだときには、逆止弁が開状態になり、第1燃料吐出口34及び第2燃料吐出口35から第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25に燃料が供給されるようになっている。
また、図2(a)に示すように、燃料電池20の第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25と燃料電池20の燃料入口21との間の燃料通路には、選択部40が設けられている。
選択部40は、指令部50からの指令信号を受け、2つの第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32のうちどちらの燃料カートリッジから燃料電池20に燃料を供給するかを選択する。
具体的には、図2(a)に示すように、燃料入口21の中央部分に配置されたヒンジ41と、ヒンジ41に取り付けられた2枚の第1板材42及び第2板材43とから成る。
第1板材42及び第2板材43は、直角を成すように、その一端がヒンジ41に取り付けられており、ヒンジ41の軸周りの回転に伴って直角を保ったまま回転する構成となっている。
また、第1板材42及び第2板材43は、それぞれ第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25と燃料入口21の間に形成される燃料通路(燃料たまり部22)に対し略垂直の位置になったときに、燃料通路を閉じる大きさを有している。なお、燃料通路は、その断面が略正方形になるように、形成されている。
このようにヒンジ41に取り付けられた第1板材42及び第2板材43がヒンジ41の軸周りに回転することによって、第1燃料供給口24から燃料入口21への燃料通路が開状態になったときには、第1燃料供給口24から燃料入口21への燃料通路が開状態となり、図2(a)中に矢印で示すように、第1燃料カートリッジ30から燃料が燃料電池20へ供給される状態となる。
同時に、第2燃料供給口25から燃料入口21への燃料通路が閉状態になるので、第2燃料供給口25から燃料入口21への燃料通路が閉状態となり、第2燃料カートリッジ32からは燃料が燃料電池20へ供給されない状態となる。
第1板材42及び第2板材43を回転させるためには、電磁力を用いる。すなわち、第1燃料供給口24から燃料入口21への燃料通路の燃料入口21近傍の燃料電池20側の壁面内に第1電磁石44が埋め込まれ、第2燃料供給口25から燃料入口21への燃料通路の燃料入口21近傍の燃料電池20側の壁面内で、第1板材42及び第2板材43がヒンジ41の軸周りに回転したときに、第1板材42及び第2板材43のヒンジ41取付部と反対端側が壁面に接触する位置に第2電磁石45が埋め込まれている。
さらに、第1板材42及び第2板材43のヒンジ41取付部と反対端に第1永久磁石46及び第2永久磁石47が取り付けられている。したがって、第1電磁石44と第1永久磁石46が密着し、第2電磁石45と第2永久磁石47とが密着するようになっている。
第1電磁石44と第1永久磁石46の密着面の極性は第1電磁石44がオンしたときに極性が逆極性となり、第2電磁石45と第2永久磁石47の極性は第2電磁石45がオンしたときに極性が逆極性となるようになっている。
このように、ヒンジ41の軸周りに、先端に第1永久磁石46及び第2永久磁石47を有する第1板材42及び第2板材43が直角に取り付けられて回転するようになっている。
したがって、第1電磁石44と第2電磁石45とをオン/オフすることにより、第1板材42及び第2板材43がヒンジ41の軸周りに回転し、第1燃料供給口24から燃料入口21までの燃料通路と第2燃料供給口25から燃料入口21までの燃料通路(燃料たまり部22)を図2(a)及び図2(b)に示すように、相互に開閉することができる。
つまり、燃料を供給する第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32を切り換えることにより選択するようになっている。
具体的には、後述する指令部50からの第1電磁石44及び第2電磁石45のオン/オフ信号により、第1電磁石44がオフ、第2電磁石45がオンになると、第2永久磁石47が第2電磁石45に引き寄せられる。
そして、ヒンジ41が図2(b)に示すように、軸周りに反時計回りに回転し、第1板材42が第1燃料供給口24を開状態とし、第2板材43が第2燃料供給口25を閉状態とするので、第1燃料カートリッジ30から燃料電池20へ燃料が供給される。
逆に、第1電磁石42がオン、第2電磁石43がオフになると、第1永久磁石42が第1電磁石42に引き寄せられ、ヒンジ41が図2(c)に示すように、軸周りに時計回りに回転する。
そして、第1板材42が第1燃料供給口24を閉状態とし、第2板材43が第2燃料供給口25を開状態とするので、第2燃料カートリッジ32から燃料電池20へ燃料が供給される。
指令部50は、図示しない、CPU、ROM、RAM及びI/Oを備えており、本実施形態においては、いわゆる1チップマイコンである。また、指令部50は、燃料電池20又は起動用電源70から電力供給を受けて作動し、ROMに格納されたプログラムにより以下の指令処理を実施する。
(ア)電圧計60から燃料電池20の出力電圧を取得する。
(イ)取得した出力電圧が所定の値以下か否かを判定する。
(ウ)出力電圧が所定の値以下の場合、選択部40の第1電磁石44及び第2電磁石45のオン/オフを切り換える。つまり、切り換え前に第1電磁石44がオン、第2電磁石45がオフの場合、第1電磁石44をオフ、第2電磁石45をオンにし、切り換え前に第1電磁石44がオフ、第2電磁石45がオンの場合、第1電磁石44をオン、第2電磁石45をオフにする。
電圧計60は、燃料電池20の出力電圧を検出する電圧計である。燃料電池20の出力電圧は、燃料の供給量が所定量以下に減少すると低下する。したがって、燃料電池20の出力電圧を検出することにより、2つの第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32のうち、選択部40で選択され、燃料電池20に現在燃料を供給している第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の残燃料の量を検出することができるのである。
起動用電源70は、燃料電池20から電力が供給されない間(初期状態)に、選択部40及び指令部50に電力を供給し、選択部40及び指令部50を初期作動させるためにも用いられる。また、燃料電池の温度が低い時など、燃料電池から充分な出力を得られない時には起動用電源から出力を補助としても使える。
なお、起動用電源70としてリチウムイオン電池などの二次電池を用いた場合には、燃料電池20が発電状態になった後に、燃料電池20から二次電池を充電するように構成すると、二次電池を長期間にわたり交換する必要がなくなるので、都合がよい。
(電動工具1の特徴)
以上に説明した電動工具1では、電動工具1の使用中などに、燃料が供給されている第1燃料カートリッジ30の燃料がほとんど空になった場合には、燃料供給元が第2燃料カートリッジ32に切り換えられる。
したがって、その際に、燃料が残っている第2燃料カートリッジ32を残しておき、第1燃料カートリッジ30を取り外し、取り外した第1燃料カートリッジ30に燃料を充填した後に再度取り付ければ、第2燃料カートリッジ32が空になった場合には、燃料供給先が燃料を充填した第1燃料カートリッジ30に切り換えられる。
したがって、電動工具1の燃料切れを防止することができるとともに、電動工具1の連続使用可能時間を延ばすことができる。
また、燃料カートリッジを2つとしたため、1つ1つ燃料カートリッジ(第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32)の形状を、電動工具1のハウジング2形状に合わせて形成することができる。
したがって、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の形状に対する設計の自由度が高まるので、体積効率のよい第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32とすることができる。ひいては、小型で燃料を効率よく使用することができる電動工具1とすることができる。
また、2つの第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32を燃料電池20の第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25に装着する部分に、供給される燃料を一時的に滞留させておく燃料たまり部22(燃料通路)を備えているので、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の交換等により一時的に第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32を取り外しても、燃料たまり部22に燃料が滞留する。
したがって、燃料カートリッジを取り外した期間が短時間であれば燃料電池20から電動モータ10に対する電力供給が途絶えることがないので、電動工具1を作動させたままにしておくことができる。
また、選択部40は、2枚の板材(第1板材42及び第2板材43)と、2つの永久磁石(第1永久磁石46及び第2永久磁石47)と、2つの電磁石(第1電磁石44及び第2電磁石45)のみで構成されるので、容易かつ安価に選択部40を構成することができる。
また、選択部40で選択された第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32の残燃料の量を電圧計60で検出しているので、容易に残燃料の量を検出できる。
[第2実施形態]
次に、図3に基づき、第1実施形態の選択部40の構成を変更した第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態における燃料電池20と2つの燃料カートリッジ(第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32)の結合部分の断面を拡大表示した図である。
なお、第2実施形態における電動工具は、第1実施形態における電動工具1と選択部40の構造を除いて同じであるので、選択部について説明を行い、他の構成品については、説明を省略する。
第2実施形態における選択部40は、図3(a)に示すように、第1実施形態における第1板材42及び第2板材43と第1電磁石44及び第2電磁石45の代わりに、スライド機構80、第3電磁石86及び第4電磁石87が用いられている。
スライド機構80は、平板部82、第1L字部材84及び第2L字部材85より構成される。
平板部82は、断面形状が略正方形の燃料通路内の第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32が取り付けられる側の壁面をスライドする平板であり、図3(a)に示すように、右にスライドすることにより、第2燃料供給口25を閉状態、第1燃料供給口24を開状態にし、図3(b)に示すように、左にスライドすることにより、第1燃料供給口24を閉状態、第2燃料供給口25を開状態にする。
第1L字部材84は、第1燃料供給口24から燃料入口21までの間の燃料通路の燃料電池20側の壁面にL字の長辺がスライドするように配置され、図3(a)に示すように、最も右にスライドしたときに、L字の長辺の端部が燃料入口21の左端部の位置になり、かつ、L字の短辺の位置が第1燃料供給口24の左端部に位置になるように形成されている。さらに、L字の短辺の底面には第3永久磁石88が装着されている。
また、第2L字部材85は、図3(a)に示すように、第1L字部材84と左右対称の構成となっており、L字の短辺の底面には、第4永久磁石89が装着されている。
平板部82、第1L字部材84及び第2L字部材85は、一体化されており、すべてが同時に同じ方向にスライドするようになっている。
第3電磁石86は、第1燃料供給口24から燃料入口21までの燃料通路の図3(a)中左端壁面に装着され、第4電磁石87は、第2燃料供給口25から燃料入口21までの燃料通路の図3(a)中右端壁面に装着されている。
第3電磁石86と第3永久磁石88の密着面の極性は、第3電磁石86がオンしたときに極性が逆極性となり、第4電磁石87と第4永久磁石89の極性は、第4電磁石87がオンしたときに極性が逆極性となるようになっている。
このように構成されている第2実施形態における選択部40では、指令部50からの第3電磁石86及び第4電磁石87のオン/オフ信号により、第3電磁石86がオフ、第4電磁石87がオンになると、第4永久磁石89が第4電磁石87に引き寄せられる。
そして、スライド機構80が図3(a)に示すように、右にスライドし、平板部82が第1燃料供給口24を開状態、第2燃料供給口25を閉状態とするので、第1燃料カートリッジ30から燃料電池20へ燃料が供給される。
逆に、第3電磁石86がオン、第4電磁石87がオフになると、第3永久磁石88が第3電磁石86に引き寄せられ、スライド機構80が図3(b)に示すように、左にスライドし、平板部82が第1燃料供給口24を閉状態、第2燃料供給口25を開状態とするので、第2燃料カートリッジ32から燃料電池20へ燃料が供給される。
以上のような、第2実施形態における選択部40を用いても第1実施形態と同様な効果が得られる。
[第3実施形態]
次に、図4に基づき、残燃料の量の検出方法を変更した第3実施形態について説明する。図4は、第3実施形態における燃料電池20と2つの燃料カートリッジ(第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32)の結合部分の断面を拡大表示した図である。
なお、第3実施形態における電動工具は、第1実施形態における電動工具1と電圧計60を除いて同じであるので、同じ構成品については同じ符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、第1燃料カートリッジ30の残燃料の量を燃料電池20の出力電圧の値により検出していたが、第3実施形態では、流量センサ90により残燃料の量を検出している。
つまり、図4に示すように、燃料電池20の第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25から燃料入口21までに形成される燃料通路(燃料たまり部22)の燃料入口21近傍に、流量センサ90を装着する。
そして、指令部50においては、燃料電池20の出力電圧の代わりに、流量センサ90の出力(燃料流量)を取得し、検出した燃料流量の累積値が第1燃料カートリッジ30の容量と同じになった場合に、選択部40に、燃料カートリッジを第1燃料カートリッジ30から第2燃料カートリッジ32に切り換える旨の指令信号を出力し、第2燃料カートリッジ32を選択する。
このようにすると、燃料の流量という残燃料の量に関する物理量を直接検出することになるので、残燃料の量をより正確に検出することができる。
[第4実施形態]
次に、図5に基づき、選択部40を指令部50からの指令で作動するのではなく手動により作動するようにした第4実施形態について説明する。図5は、第4実施形態における燃料電池20と2つの燃料カートリッジの結合部分の断面を拡大表示した図である。
第4実施形態における電動工具は、第1実施形態における電動工具1と選択部40の構成を除いて同じであるので、同じ構成品については同じ符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態における選択部40は、図5に示すように、第1燃料供給口24及び第2燃料供給口25から燃料入口21までの燃料通路の部分の構成は、第1実施形態における選択部40から、第1板材42及び第2板材43の第1永久磁石46及び第2永久磁石47と壁面に埋め込まれた第1電磁石44及び第2電磁石45を削除し、ヒンジ41を燃料通路の外部まで延長し、その延長部分を中心軸としてハンドル48を装着したものとなっている。また、指令部50及び起動用電源70は削除されている。
第4実施形態における選択部40では、図5(a)及び図5(b)に示すように、電動工具1の使用者が、ハンドル48をヒンジ41周りに手動で回転させることにより、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32を切り換えて選択することができるようになっている。
例えば、図5(a)に示すように選択しておいた第1燃料カートリッジ30の残燃料が少なくなったときに、図5(b)に示すように、ハンドル48を回転させて、燃料が残っている第2燃料カートリッジ32を選択することにより、第2燃料カートリッジ32から燃料を供給しつつ、残燃料が少なくなった第1燃料カートリッジ30を取り外して、燃料を補給することができる。
このように、選択部40を手動で作動させるように構成することで、燃料切れを防止できるとともに、電動工具1の連続使用可能時間を延ばすことができる。
また、第4実施形態では、指令部50が不要であり、また、選択部40を初期作動させるための起動用電源70も不要であるため、非常に簡易な構造とすることができる。
[第5実施形態]
次に、図6に基づいて、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32を直列に接続した第5実施形態について説明する。図6は、第5実施形態における燃料電池20と2つの燃料カートリッジの結合部分の断面を拡大表示した図である。
第5実施形態における電動工具は、第4実施形態における電動工具から選択部40を削除し、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32を直列に接続した以外は、同じであるので、同じ構成品については同じ符号を付し、その説明を省略する。
第5実施形態では、図6に示すように、燃料電池20の燃料入口21に対して、第1燃料カートリッジ30の第1燃料吐出口34を差し込む形態となっている。
そして、第1燃料カートリッジ30の後端部(第1燃料カートリッジ30の第1燃料吐出口34の反対側端部)には、第1燃料供給口24と同じ構造の第3燃料供給口36が設けられている。この第3燃料供給口36に第2燃料カートリッジ32の第2燃料吐出口35が差し込まれる形で、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32が直列に接続される。
このように、第1燃料カートリッジ30及び第2燃料カートリッジ32が直列に接続されると、第2燃料カートリッジ32が空になった場合に、第2燃料カートリッジ32を第1燃料カートリッジ30から取り外しても、燃料電池20には、第1燃料カートリッジ30から燃料が供給され続けるので、電動工具を作動させることができる。
また、第2燃料カートリッジ32を取り外した後、燃料を補給して、再度第1燃料カートリッジ30に装着すれば、燃料を第1燃料カートリッジ30に補給することができるので、電動工具1を連続して使用することができる。
[その他の実施形態]
(1)第3実施形態では、残燃料の量を、流量センサ90を用いて検出したが、水素センサや圧力センサを用いて残燃料の量を検出するようにしてもよい。つまり、流量センサ90の代わりに、燃料のうち発電反応に用いられる成分である水素の量を検出する水素センサ或いは圧力センサを装着する。
水素センサを用いた場合には、検出した水素の量が所定の値以下になった場合に、現在使用されている燃料カートリッジとは別の燃料カートリッジに切り換える旨の指令信号を出力する。
また、圧力センサを用いた場合には、検出した圧力の値が所定の値以下になった場合に、現在使用されている燃料カートリッジとは別の燃料カートリッジに切り換える旨の指令信号を出力するのである。
(2)また、第3実施形態では、1つの流量センサ90を用いたが、2つの燃料カートリッジ30,32の燃料供給口24,25の近傍に流量センサ90を装着して、2つの燃料カートリッジ30,32の燃料流量を別々に検出するようにしてもよい。同様に、水素センサや圧力センサを2つ用いてもよい。
(3)上記実施形態では、2つの燃料カートリッジを用いていたが、燃料カートリッジの数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の燃料カートリッジを用いてもよい。
(4)上記実施形態における電動工具1では、いずれも燃料電池20から、主に電動モータ10に対し電力を供給するように構成されているが、燃料電池20からは電力を供給する対象は、必ずしも電動モータ10のみに限られない。
例えば、前述のように起動用電源70としてリチウムイオン電池などの二次電池を用いる場合など、二次電池に供給してもよい。また、燃料電池の燃料の残量が少なくなったときにLEDを発光させたり、ブザー音などを発生させたりするなどの警告を行うための警告装置を備えるようにする場合にはこれらの警告装置に電力を供給するようにしてもよい。
また、二次電池から電動モータ10に電力を供給し、燃料電池20で二次電池を充電するようにしてもよい。
1…電動工具、3…収納部、10…電動モータ、20…燃料電池、21…燃料入口、22…燃料たまり部、24…第1燃料供給口、25…第2燃料供給口、30…第1燃料カートリッジ、32…第2燃料カートリッジ、34…第1燃料吐出口、35…第2燃料吐出口、36…第3燃料供給口、40…選択部、41…ヒンジ、42…第1板材、43…第2板材、44…第1電磁石、45…第2電磁石、46…第1永久磁石、47…第2永久磁石、48…ハンドル、50…指令部、60…電圧計、70…起動用電源、80…スライド機構、82…平板部、84…第1L字部材、85…第2L字部材、86…第3電磁石、87…第4電磁石、88…第3永久磁石、89…第4永久磁石。

Claims (9)

  1. 電力供給を受け、取り付けられた工具を駆動する電動モータと、
    燃料供給を受けるための燃料供給口を複数有し、前記複数の燃料供給口から供給された燃料を用いた発電反応により発電した電力を供給する燃料電池と、
    前記燃料電池の前記複数の燃料供給口に着脱可能に構成され、前記燃料電池に供給する燃料を収納する複数の燃料カートリッジと、
    前記複数の燃料カートリッジのうちどの燃料カートリッジから前記燃料電池に燃料を供給するかを選択する選択手段と、
    を備えたことを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具において、
    前記選択手段に、前記複数の燃料カートリッジのうちどのカートリッジを選択するかを指令する指令信号を出力する指令手段を備え、
    前記選択手段は、前記指令手段からの指令信号を受け、前記複数の燃料カートリッジのうちいずれかを選択するよう構成されていることを特徴とする電動工具。
  3. 請求項2に記載の電動工具において、
    前記選択手段は、電磁力を用いたアクチュエータによって、前記燃料電池の複数の燃料供給口のうちどの燃料供給口から燃料供給を受けるかを切り換えることにより、前記燃料カートリッジの選択を行うことを特徴とする電動工具。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電動工具において、
    前記複数の燃料カートリッジのうち、少なくとも前記選択手段で選択された燃料カートリッジの残燃料の量を検出する燃料残量検出手段を備え、
    前記指令手段は、
    前記燃料残量検出手段により検出された残燃料の量が所定量以下になった場合に前記選択手段に対し、現在燃料を供給している燃料カートリッジ以外の燃料カートリッジを選択する旨の指令信号を出力することを特徴とする電動工具。
  5. 請求項4に記載の電動工具において、
    前記燃料残量検出手段は、
    前記燃料電池の出力電圧を検出することにより、現在前記燃料電池に燃料を供給している燃料電池カートリッジの残燃料の量を検出することを特徴とする電動工具。
  6. 請求項4に記載の電動工具において、
    前記燃料残量検出手段は、
    前記燃料電池の燃料供給口から燃料電池の燃料入口までに形成される燃料通路に設けた水素センサ、圧力センサ又は流量センサのいずれかであることを特徴とする電動工具。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電動工具において、
    前記燃料電池は、
    前記複数の燃料カートリッジを装着するための燃料供給口と前記燃料供給口から供給された燃料を前記燃料電池内部に取り入れるための燃料入口との間に、前記複数の燃料カートリッジから供給される燃料を一時的に滞留させておく燃料たまり部を備えることを特徴とする電動工具。
  8. 電力供給を受け、取り付けられた工具を駆動する電動モータと、
    燃料供給を受けるための燃料供給口を複数有し、前記複数の燃料供給口から供給された燃料を用いた発電反応により発電した電力を供給する燃料電池と、
    前記燃料電池の前記複数の燃料供給口に着脱可能に構成され、前記燃料電池に供給する燃料を収納する複数の燃料カートリッジと、
    を備え、
    前記燃料電池は、
    前記複数の燃料カートリッジを装着するための燃料供給口と前記燃料供給口から供給された燃料を前記燃料電池内部に取り入れるための燃料入口との間に、前記複数の燃料カートリッジから供給される燃料を一時的に滞留させておく燃料たまり部を備えることを特徴とする電動工具。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電動工具において、
    内部の機器に電力を供給する二次電池を備え、
    前記燃料電池は、
    前記発電反応により発電した電力を、少なくとも前記電動モータ又は二次電池のいずれか一方に供給することを特徴とする電動工具。
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