JP5491075B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板を高周波磁界により誘導加熱する用途などに適用される電力変換装置に関する。
従来から、例えば鋼板等の被加熱材料を誘導加熱するために、高周波の交流を出力する電力変換装置が使用されている。この電力変換装置は大別して下記の2種類の構成が用いられてきた。
その一つは、電流形変換器と並列共振回路との組合せ構成である。この場合、鋼板などの材料を加熱するためのコイルと並列に共振用コンデンサを接続して電流形変換器の負荷とする。コイルは、等価的にインダクタンスと抵抗であり、コンデンサと並列共振回路を形成する。そしてコイルのインダクタンス成分に流れる電流の大半は、コンデンサから供給される。電流形変換器は、コイルの抵抗成分に流れる有効電流を主に供給する。電流形変換器としては従来から損失の少ない他励式変換器(負荷転流形変換器)が用いられて来た。(例えば特許文献1参照。)。最近は制御の融通性を考慮して自励式変換器も用いられている。
他の一つは電圧形自励式変換器(以降、電圧形変換器と呼称。)と直列共振回路との組合せ構成である。この場合はコイルと直列に共振用コンデンサを接続して電圧形変換器の負荷とする(例えば特許文献2参照。)。
特開2005−317223号公報(第3−5頁、第1図) 特開2003−230280号公報(第3−5頁、第1図)
近年、産業用として使用されるインバータの大半は電圧形変換器であり、IGBTなどの半導体デバイスは、電圧形変換器を前提に設計され、逆並列ダイオードとIGBTが一体になったモジュール構成が多く市販されている。したがって、電流形変換器を製作するには特殊な半導体デバイスを使用する必要がある。あるいは、IGBTとダイオードの2つの部品を直列接続して使う必要がある。前者の場合、特殊な仕様となるので、納期が長くかかり、コストも高くなる恐れがある。また、後者の場合は変換器の用品点数が増加し、コストが高くなる恐れがある。
一方、直列共振回路を用いると、回路中の加熱コイル電圧が高くなり、塵埃などの多い工場環境での絶縁上の問題が生じる恐れがある。
本発明は上記に鑑みて為されたものであり、用品の入手性と経済性で有利な電圧形変換器とコイル電圧の制御が可能な並列共振回路を組み合わせることのできる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、直流電源と、この直流電源の直流を交流に変換する電圧形変換器と、この電圧形変換器の出力と、負荷である並列共振回路の間に設けられたリアクトルとを具備し、前記リアクトルは、過渡運転時の前記電圧形変換器の出力電流が過大とならないインダクタンス値を有し、前記電圧形変換器の出力周波数を、前記並列共振回路の共振周波数とほぼ一致させるようにすると共に、前記負荷に供給する有効電力をP、前記電圧形変換器の出力電圧の基本波成分をV 1 、前記並列共振回路に印加される電圧の基本波成分をV 2 としたとき、前記リアクトルのインダクタンス値と前記並列共振回路の共振周波数の積をV 1 2 /4πP以下としたことを特徴としている。
この発明によれば、経済性で有利な電圧形変換器とコイル電圧の制御が可能な並列共振回路を組み合わせることのできる電力変換装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例1に係る電力変換装置の回路構成図。 実施例1説明用の回路構成図。 本発明における有効電力制御の基本動作の説明図。 本発明の実施例2に係る電力変換装置の回路構成図。 実施例2の動作説明図。 本発明の実施例3に係る電力変換装置の回路構成図。 実施例3の動作説明図。 本発明の実施例4に係る電力変換装置の回路構成図。 本発明の実施例5に係る電力変換装置の回路構成図。 本発明の実施例6に係る電力変換装置の回路構成図。 本発明の実施例7に係る電力変換装置の回路構成図。 本発明の実施例8に係る電力変換装置の回路構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
以下、図1乃至図3を参照して本発明の実施例1に係る電力変換装置を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る電力変換装置の回路構成図である。図1において、交流電源1から供給される交流電圧は、変圧器2を介して整流器3に与えられる。整流器3によって交流が直流に変換され、直流コンデンサ4によって直流電圧は平滑されて電圧形変換器5に与えられる。電圧形変換器5の出力は、リアクトル6を介して並列共振回路7に接続されている。並列共振回路7は、コイルを等価的に表わすリアクトル7Aとこれに並列に接続されたコンデンサ7Bで構成される。実際にはこの並列共振回路7は加熱するための有効電力を生じさせる抵抗分が含まれるが、以下の説明を簡単にするためこの抵抗分を省略する。
電圧形変換器5はゲート回路8から与えられるゲートパルスによって内部のスイッチング素子がオンオフ制御されており、その出力周波数はほぼ並列共振回路7の共振周波数と同一となっている。ここでほぼという意味は以下に示す通りである。電圧形変換器5が並列共振回路7の電圧位相に従って制御される所謂他制式の場合には出力周波数は並列共振回路7の周波数に一致する。そしてしこの周波数は基本的に並列共振回路7の共振周波数にとなる。これに対しで電圧形変換器5が自制式で並列共振回路7の電圧位相のフィードバックがない場合には、電圧形変換器5の周波数は自由に選定可能である。しかしながら、効率の最大値近傍、力率も1近辺を維持することが運転性能上重要であるので、電圧形変換器5の出力周波数は並列共振回路7の共振周波数の近傍の周波数とすることが実用的には望ましい。
以下本発明の動作を本発明におけるインピーダンス素子としてのリアクトル6の作用効果を中心として図2及び図3を参照して説明する。
図2は本実施例説明用の回路構成図であり、図1の回路に対してリアクトル6を除いた回路構成となっている。また、図を単純化するため、図1における交流電源1、変圧器2、整流器3及び直流コンデンサ4の部分を直流電源9に置き換えている。
図2において、並列共振回路7の電圧と直流電源電圧に差がある状態で、電圧形変換器5のスイッチング素子をオンして作動させると、直流電源9から上下アームのスイッチング素子を介して並列共振回路7のコンデンサ7Aに充電電流が流れる。この充電電流の上昇率を抑制する回路が無いので、非常に大きな突入電流となるおそれがあり、このためスイッチング素子が破損する恐れがある。しかし、図1に示すように、リアクトル6を設置することにより、スイッチング素子に流れる電流の上昇率が抑制され、安全にスイッチング素子をオンさせることができる。従ってリアクトル6のインダクタンスは、起動時などの過渡運転時に電圧形変換器5の出力電流が過大とならないような値以上に選定する必要がある。
次に、本発明における有効電力制御の基本動作について図3を参照して説明する。図3(a)に示すように、電圧形変換器5の出力電圧の基本波成分をV、並列共振回路7に印加される電圧の基本波成分をV、リアクトル6の両端電圧の基本波成分をV、リアクトル6を流れる電流の基本波成分をIとする。このとき、上記した各電圧、電流の関係は図3(b)に示したベクトル図の関係となる。
図3(b)のベクトル図の扱う周波数成分は、基本的には共振回路の共振周波数fである。並列共振回路7に印加される電圧は、ほぼ周波数がfの正弦波となりVと一致する。一方、電圧形変換器5の出力電圧は矩形波でありこの基本波がVとなる。この矩形波の基本周波数は、前述したように共振周波数fにほぼ一致するよう制御されている。リアクトル6のインダクタンスをLとし、電圧Vと電圧Vの位相差を示す位相角をδとすると、電圧形変換器5から並列共振回路7へ送られる有効電力Pは、次の式で示される。
P=V1×V2sinδ/(2πfL) ・・・(1)
この式の導出を以下説明する。ベクトル図での説明を簡単化するため、V1とV2及びリアクトル電圧VXが、図3(b)に示すように直角三角形を構成していると仮定する。リアクトル6にかかる電圧の振幅VXは以下の(2))式、その電流振幅IXは(3)式で示される。電流IXの位相がV2とほぼ同位相であることから、有効電力Pは、IXとV2の積、(4)式により得られる。
X=V1sinδ ・・・(2)
X=VX/(2πfL)=V1sinδ/(2πfL)・・・(3)
P=V2×IX ・・・(4)
尚、V1、V2及びVXの関係が仮定した上記状態と異なっていても(1)式は成立するが、その説明は省略する。
以上から、リアクトル6を設置し、電圧形変換器5の出力電圧振幅V1あるいは、共振回路電圧と電圧形変換器5の出力電圧の位相差である位相角δを制御することによって、並列共振回路7に送る有効電力を制御することができることが分かる。
ここで、リアクトル6の大きさについて考察する。
電圧形変換器5あるいはその負荷である並列共振回路7の定格電圧から、V1とV2の上限が決まる。図3のベクトル図から、意味ある位相角δの最大値は90度であることは自明である。さらに、電力が変動した際の余裕分を考慮すると、位相角δは90度より小さく設定するのがよく、したがって、sinδは1よりも小さい値となる。一方、コイルに送る電力Pは、コイルの負荷である被加熱体に与えたい電力で決定される。これらの条件を満足するようなリアクトル6を選択すれば良いことになる。
(1)式を変形すると、次の(5)式が得られる。これから、リアクトルLと共振周波数fの積は、所定の値より小さく設定する必要があることが分かる。
L=V12sinδ/2πP<V12/2πP・・・(5)
この(5)式は、意味ある位相角δの最大値が90度以下であることから得られたものであるが、電力が変動した際の余裕を残しておくことなど考慮すると、位相差δは90度より小さく設定するのがよい。そして実用的にはδは30度以下すなわちsinδは1/2以下としてリアクトルLによる電圧降下を必要以上大きくしないようにするのが好ましい。これは電圧形変換器5から見た並列共振回路の力率を略0.9以上とすることと等価である。
以下、本発明の実施例2に係る電力変換装置を図4及び図5を参照して説明する。
図4は本発明の実施例2に係る電力変換装置の回路構成図である。この実施例2の各部について、図1の本発明の実施例1に係る電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例2が実施例1と異なる点は、電圧指令または電力指令を入力とし、その出力をゲート回路8に与える位相調整回路8Aを設けた点である。
この実施例2の動作について図5を参照して説明する。図5(a)は電圧形変換器5の出力電圧と電圧形変換器5を構成する各スイッチング素子U、X、V及びYのオンオフ状態を示すタイミングチャートである。位相調整回路8Aが動作しない状態においては、電圧形変換器5の出力電圧は破線で図示した電圧となり、その基本波は図のV10である。このとき、スイッチング素子Uがオン/オフするタイミングは図示した実線の波形より位相角αだけ位相が進んだ状態となっている。同様に、スイッチング素子Vがオン/オフするタイミングは図示した実線の波形より位相角αだけ位相が遅れた状態となっている。すなわち、位相調整回路8Aが動作しない状態においては、スイッチング素子Uがオンすると同時にスイッチング素子Vがオフする通常の動作を行なっている。
これに対し、図5(a)に実線で示したように、スイッチング素子Uとスイッチング素子Vのオン/オフのタイミングを位相角2αだけずらすことによって出力電圧のパルス幅が狭くなり、その基本波V1も実線で示した波形となる。
図5(b)に示したベクトル図によって上記の変化が説明できる。すなわち、当初破線で示した出力電圧V10、並列共振回路7に印加される電圧V20、リアクトル6の両端電圧VX0、そしてリアクトル6を流れる電流IX0は、スイッチング素子Uとスイッチング素子Vのオン/オフのタイミングを位相角2αだけずらすことによって夫々図示したようにV1、V、V、そしてIと小さくなる方向に調整される。
以上によって位相調整回路8Aによって電圧指令または電力指令に応じて上記位相角αを調整することによって電力制御を行うことが可能となる。
この実施例2では電圧形変換器の出力電圧を変化させる具体例を示したが、この実施例2以外の方法によって電圧形変換器の出力電圧を変化させるようにしても良い。例えば1周期の間に複数回のオンオフを行って複数個のパルス出力を得るようにし、スイッチング素子Vのオン/オフのタイミングを調整することによってこれらのパルス幅を制御するようにしても良い。
上記のような出力電圧制御は、起動時のソフトスタートを行なう場合に有効となる。例えば実施例2において起動時は電圧形変換器5のパルス幅をほぼゼロから徐々に広げるようにする。このようにすれば、起動電流を小さくでき、滑らかな起動が可能となる。
以下、本発明の実施例3に係る電力変換装置を図6及び図7を参照して説明する。
図6は本発明の実施例3に係る電力変換装置の回路構成図である。この実施例3の各部について、図1の本発明の実施例1に係る電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例3が実施例1と異なる点は、位相指令または電力指令を入力とし、その出力をゲート回路8に与える同期位相調整回路8Bを設けた点、並列共振回路7に印加される電圧を電圧検出器7Cで検出し、同期位相調整回路8Bに与える構成とした点である。
電圧検出器7Cによって検出された電圧の周波数に同期した信号が同期位相調整回路8Bによって生成されてゲート回路8に与えられるので、電圧形変換器5の出力周波数は並列共振回路7の周波数と一致する。すなわち電圧形変換器5は他制式となる。そして、位相指令または電力指令に応じて電圧形変換器5の出力周波数の、並列共振回路7の周波数に対する位相が制御される。
上記制御の動作について図7を参照して説明する。図7は図5(a)相当のタイミングチャートである。図示したように、電圧形変換器5の出力電圧の基本波分の位相が、並列共振回路7に印加される電圧Vに対して位相角δだけ進んだ位相となるように電圧形変換器5を構成するスイッチング素子のオンオフのタイミングを調整する。そして、位相指令または電力指令に応じてこの位相角δを調整するようにすれば、前述したように(1)式によって有効電力制御が可能となる。尚、この位相角制御の場合、位相角δを変化させたとき、電圧形変換器5の出力周波数が若干変化して全体がバランスする。
図8は本発明の実施例4に係る電力変換装置の回路構成図である。本実施例は電圧形変換器が複数台で構成される例である。図示したように電圧形変換器5A、5B及び5Cは夫々直流電源9A、9B及び9Cから給電され、これらの出力は夫々リアクトル6A、6B及び6Cを介して並列共振回路7に並列に接続されている。尚、本実施例以降の実施例の回路構成図においては簡単のためゲート回路8の図示を省略する。
このように複数台の電圧形変換器で構成することによっても、実施例2及び実施例3で示したような電力制御を行うことが可能となる。また、この場合は、1台の電圧形変換器の場合より大きな電力を負荷に供給することができる。
なお、本実施例では、複数の電圧形変換器に対し、個別に直流電源を設ける構成を示したが、1台の直流電源から複数の電圧形変換器に電源を供給する構成としても良い。
また、本実施例は3台の例を示したが、他の台数でも同様な効果が得られることは明らかである。
図9は本発明の実施例5に係る電力変換装置の回路構成図である。この実施例5の各部について、図8の本発明の実施例4に係る電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例5が実施例4と異なる点は、リアクトル6A、6B及び6Cに代えて変圧器10A、10B及び10Cを用いる構成とした点である。
変圧器は、通常、入出力間にインピーダンスがあり、リアクトルと等価な作用がある。したがって、リアクトルの代わりにインピーダンス素子として変圧器を設置しても、電圧形変換器と並列共振回路との間にインダクタンスを接続する構成と等価な構成とすることができる。このため、本実施例の作用効果は、実施例1と基本的に同等となる。尚、変圧器のインピーダンスのみでは前述した過電流が生じてしまう場合には、少量のリアクトルを直列に挿入すれば良い。
また、変圧器の変圧比を適宜選択することによって、電圧形変換器の出力電圧と、負荷の並列共振回路の電圧とのマッチングを取ることが容易になる。
尚、本実施例では、複数の電圧形変換器に対し、個別に直流電源を設ける構成を示したが、1台の直流電源から複数の電圧形変換器に電源を供給する構成としても良い。
また、本実施例は3台の例を示したが、他の台数でも同様な効果が得られることは明らかである。
更に、電圧形変換器が1台の場合であっても、リアクトルの代わりに変圧器を設置することによって本発明の目的を達成できることも明らかである。
図10は本発明の実施例6に係る電力変換装置の回路構成図である。この実施例6の各部について、図9の本発明の実施例5に係る電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例6が実施例5と異なる点は、変圧器10A、10B及び10Cの出力の結線方法を並列ではなく、直列とする構成とした点である。
本実施例の作用効果は、実施例1あるいは実施例5と同等となる。また、変圧器の変圧比を適宜選択することによって、電圧形変換器の出力電圧と、負荷の並列共振回路の電圧とのマッチングを取ることが容易になることも実施例5と同様である。この実施例6は並列共振回路の電圧が高い場合に適している。
なお、本実施例の場合も、1台の直流電源から複数の電圧形変換器に電源を供給する構成としても良い。
また、本実施例は3台の例を示したが、他の台数でも同様な効果が得られることは明らかである。
図11は本発明の実施例7に係る電力変換装置の回路構成図である。この実施例7の各部について、図1の本発明の実施例1に係る電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例7が実施例1と異なる点は、整流器3の直流出力を平滑する直流コンデンサとして直列接続された2台の直流コンデンサ4P及び4Nを設けた点、直流コンデンサ4P及び4Nの各々の出力に電圧形変換器5P、5Nを夫々接続した点、電圧形変換器5P、5Nの各々の出力に変圧器10P、10Nを夫々接続し、変圧器10P、10Nの2次側出力を並列に並列共振回路7に接続する構成とした点である。
この実施例の構成による作用は、直流電源の構成を除き、基本的に実施例6の作用と同様である。
交流電源1からの電力は、変圧器2を介し降圧され、整流器3により交流から直流へ変換される。直流コンデンサ4P、4Nは、直流電圧を一定に維持する。これら2台の直流コンデンサの電圧の和が、整流器3の出力電圧となる。2台の電圧形変換器5P、5Nからの有効電力出力が等しければ、2台の直流コンデンサの電圧は等しく維持される。
本実施例によれば実施例6と同様な効果が得られると共に、複数の直流電圧源を簡素に構成できる。
なお、本実施例では、変圧器10P、10Nの出力を並列接続する場合を説明したが、変圧器10P、10Nの出力を直列接続しても同様な効果が得られることは明らかである。
また、本実施例は2台の例を示したが、他の台数でも同様な効果が得られることは、明らかである。
図12は本発明の実施例8に係る電力変換装置の回路構成図である。この実施例8の各部について、図10の本発明の実施例7に係る電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例8が実施例7と異なる点は、直流コンデンサ4P、4Nの出力に3レベル電圧形変換器5Tを接続し、この3レベル電圧形変換器5Tの出力を変圧器10を介して並列共振回路7に接続する構成とした点である。
本実施例によれば実施例7において変圧器10P、10Nの出力を直列接続した場合とほぼ同様な効果が得られる。
尚、この実施例8は、図1に示した実施例1の構成において、直流電源3を正及び負の直流電源3P及び3Nを直列接続した構成に置き換え、また、2レベルの電圧形変換器5を3レベル電圧形変換器5Tに置き換えたものと等価になる。従って、実施例1に比して、出力波形を改善できると共により高い電圧で使用することが可能となる。
1 交流電源
2 変圧器
3 整流器
4、4P、4N 直流コンデンサ
5、5A、5B、5C、5P、5N 電圧形変換器
5T 3レベル電圧形変換器
6、6A、6B、6C リアクトル
7 並列共振回路
7A コンデンサ
7B リアクトル
7C 電圧検出器
8 ゲート回路
8A 位相調整回路
8B 同期位相調整回路
9、9A、9B、9C 直流電源
10、10A、10B、10C、10P、10N 変圧器

Claims (9)

  1. 直流電源と、
    この直流電源の直流を交流に変換する電圧形変換器と、
    この電圧形変換器の出力と、負荷である並列共振回路の間に設けられたリアクトルとを具備し、
    前記リアクトルは、過渡運転時の前記電圧形変換器の出力電流が過大とならないインダクタンス値を有し、
    前記電圧形変換器の出力周波数を、前記並列共振回路の共振周波数とほぼ一致させるようにすると共に、
    前記負荷に供給する有効電力をP、前記電圧形変換器の出力電圧の基本波成分をV 1 、前記並列共振回路に印加される電圧の基本波成分をV 2 としたとき、
    前記リアクトルのインダクタンス値と前記並列共振回路の共振周波数の積をV 1 2 /4πP以下としたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 直流電源と、
    この直流電源の直流を交流に変換する電圧形変換器と、
    この電圧形変換器の出力と、負荷である並列共振回路の間に設けられた変圧器
    を具備し、
    前記変圧器の1次側換算インピーダンスは、過渡運転時の前記電圧形変換器の出力電流が過大とならないインダクタンス値Lを有し、
    前記電圧形変換器の出力周波数を、前記並列共振回路の共振周波数とほぼ一致させるようにすると共に、
    前記負荷に供給する有効電力をP、前記電圧形変換器の出力電圧の基本波成分をV 1 、前記並列共振回路に印加される電圧の前記変圧器の1次側換算値の基本波成分をV 2 としたとき、
    前記インダクタンス値Lと前記共振周波数の積をV 1 2 /4πP以下としたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 少なくとも前記電圧形変換器を構成するスイッチング素子のオンオフのタイミング及びオンオフの回数の何れかを調整することによって前記電圧形変換器の出力電圧を調整するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記戴の電力変換装置。
  4. 前記電圧形変換器の起動時には前記電圧形変換器の出力電圧を実質ゼロから徐々に立ち上げてソフトスタートするようにしたことを特徴とする請求項3に記戴の電力変換装置。
  5. 前記電圧形変換器の出力周波数は前記並列共振回路に印加される電圧の周波数と同期するようにフィードバック制御され、
    これらの2つの周波数の位相差を調整することによって前記負荷に供給する有効電力を調整するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記戴の電力変換装置。
  6. 直流電源から給電される直流を交流に変換する複数台の電圧形変換器と、
    この各々の電圧形変換器の出力と、共通の負荷である並列共振回路の間に設けられた複数台のリアクトル
    を具備し、
    前記リアクトルは、過渡運転時の前記電圧形変換器の出力電流が過大とならないインダクタンス値を有し、
    前記電圧形変換器の出力周波数を、前記並列共振回路の共振周波数とほぼ一致させるようにすると共に、
    前記各々の電圧形変換器が負荷に供給する有効電力をP、前記各々の電圧形変換器の出力電圧の基本波成分をV 1 、前記並列共振回路に印加される電圧の基本波成分をV 2 としたとき、
    前記リアクトルのインダクタンス値と前記共振周波数の積をV 1 2 /4πP以下としたことを特徴とする電力変換装置。
  7. 直流電源から給電される直流を交流に変換する複数台の電圧形変換器と、1次巻線がこの各々の電圧形変換器の出力側に夫々接続され、2次巻線が共通の負荷である並列共振回路に給電するように直列に接続された複数台の変圧器と
    を具備し、
    前記各々の変圧器の1次側換算インピーダンスは、過渡運転時の前記電圧形変換器の出力電流が過大とならないインダクタンス値Lを有し、
    前記電圧形変換器の出力周波数を、前記並列共振回路の共振周波数とほぼ一致させるようにすると共に、
    前記各々の電圧形変換器が負荷に供給する有効電力をP、前記各々の電圧形変換器の出力電圧の基本波成分をV 1 、前記並列共振回路に印加される電圧の前記変圧器の1次側換算値の基本波成分をV 2 としたとき、
    前記インダクタンス値Lと前記共振周波数の積をV 1 2 /4πP以下としたことを特徴とする電力変換装置。
  8. 直列接続された複数台の直流電源と、
    この各々の直流電源の直流を交流に変換する複数台の電圧形変換器と、
    この各々の電圧形変換器の出力と、共通の負荷である並列共振回路の間に夫々設けられた複数台の変圧器と
    を具備し、
    前記各々の変圧器の1次側換算インピーダンスは、過渡運転時の前記電圧形変換器の出力電流が過大とならないインダクタンス値Lを有し、
    前記電圧形変換器の出力周波数を、前記並列共振回路の共振周波数とほぼ一致させるようにすると共に、
    前記各々の電圧形変換器が負荷に供給する有効電力をP、前記各々の電圧形変換器の出力電圧の基本波成分をV 1 、前記並列共振回路に印加される電圧の前記変圧器の1次側換算値の基本波成分をV 2 としたとき、
    前記インダクタンス値Lと前記共振周波数の積をV 1 2 /4πP以下としたことを特徴とする電力変換装置。
  9. 前記直流電源は、正及び負の直流電源を直列接続した構成であり、前記電圧形変換器は3レベル電圧形変換器であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記戴の電力変換装置。
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