JP5488812B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5488812B2
JP5488812B2 JP2010038202A JP2010038202A JP5488812B2 JP 5488812 B2 JP5488812 B2 JP 5488812B2 JP 2010038202 A JP2010038202 A JP 2010038202A JP 2010038202 A JP2010038202 A JP 2010038202A JP 5488812 B2 JP5488812 B2 JP 5488812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
gas
time
cell system
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010038202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011175816A (ja
Inventor
俊治 大塚
勝久 土屋
司 重住
俊春 大江
清隆 中野
卓哉 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2010038202A priority Critical patent/JP5488812B2/ja
Publication of JP2011175816A publication Critical patent/JP2011175816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5488812B2 publication Critical patent/JP5488812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に、長期間の連続的なガス使用が一時的に中断されるように制御される燃料電池システムに関する。
燃料電池システムが家庭で用いられる場合、燃料源として都市ガス等の商用ガスが用いられている。この場合、商用ガスは、各家庭に保護機能を有するマイコンメータを介して供給される。
マイコンメータは、保護機能の一つとして「ガス漏れ警報機能」を有しており、第1の所定時間(例えば、30日)連続してガスが流れ続けたと判定すると警報を発する。具体的には、マイコンメータは、第2の所定時間毎(例えば、60分毎)にガスの流れを検出しており、この検出により、第1の所定時間にわたって連続して第2の所定時間毎にガス流が検出されると、ガス漏れと判定して、警報を発するようになっている。
一方、燃料電池システムは、ガスを連続使用するように構成されているため、第1の所定時間を超えて連続使用していると、マイコンメータによってガス漏れと誤判定されてしまう。ガス漏れと判定されると、ユーザは、警報解除操作等を行わなくてはならず、非常な手間が掛かってしまうと共に、ガスが遮断されることにより、燃料電池システムがダメージを受ける場合がある。したがって、燃料電池システムでは、第1の所定時間内に少なくとも第2の所定時間だけ運転を停止して、ガスが流れていないことをマイコンメータに検出させることで、第1の所定時間の計測をリセットし、ガス漏れ警報機能によるガス漏れ誤判定を回避(以下、単に「警報回避」という)しなければならない。
このような警報回避のために、上述のように、一定時間燃料電池の運転を停止するように自動制御される燃料電池システムが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された燃料電池システムは、固体高分子形燃料電池であり、27日目までに計測された家庭における電力・温水使用スケジュールにより、人が活動していない時間帯を推測する学習機能を有しており、28日目以降に所定時間の運転停止を最適タイミングで行うようになっている。
特許文献1の固体高分子形燃料電池では、起動及び運転停止を早期に行うことができるので、運転停止処理を開始してから短時間のうちにガス供給を止めることができる。これにより、特許文献1の燃料電池システムでは、電力負荷や給湯負荷の利用状況に基づいて推定された人が活動していない時間帯を狙って、容易に運転停止を行うことができる。
また、この燃料電池システムでは、警報回避のための運転停止予定時間の直前に所定の電力使用等があった場合は、別の候補時間に停止を行うようになっている。
さらに、この燃料電池システムでは、警報回避のために運転を停止している最中に、貯湯ユニット内の補助加熱器で実際にガスが使用された場合には、運転停止時間(第2の所定時間)の計測をリセットして、新たに運転停止時間が経過するのを待つようになっている。これにより、この燃料電池システムでは、第1の所定時間内において、ガスが実際に使用されていない第2の所定時間を確保することで、警報回避することができる。
特開2005−353292号公報
しかしながら、特許文献1の固体高分子形燃料電池とは異なるタイプの固体電解質形燃料電池を用いた燃料電池システムは、運転停止に要する時間が4〜5時間程度であり、固体高分子形燃料電池と比べて非常に長時間を要する。すなわち、固体電解質形燃料電池は、燃料電池セルの運転温度が700℃程度と高温であり、運転停止処理が開始されてからも、燃料電池セルの酸化を防止するために、少量のガスを流し続けなくてはならない。しかも、このガスを燃焼により処理しなければならない。
このため、固体電解質形燃料電池は、燃料電池セルの温度を下げるのには長時間を要すると共に、ガスを完全に遮断可能となるまでに4〜5時間と長時間を要し、ガス漏れ警報機能によるガス漏れ誤判定を回避するためには、第2の所定時間を併せると5〜6時間程度を要する。
したがって、固体電解質形燃料電池を用いた燃料電池システムでは、このような長期間にわたって不使用時間帯を確保することができない場合には、ガス漏れ警報機能によるガス漏れ誤判定を回避することができないという問題があった。
また、一般に、燃料電池システムは、燃料電池システムとは別のガス使用器具でのガス使用を監視する手段がないので、警報回避ができたか否かを実際に確認することはできない。すなわち、第2の所定時間の間、燃料電池システムではガス使用を停止していても、別のガス使用器具でガス使用されている場合には、依然としてマイコンメータはガス流を検出することになり、警報回避を行うことができない。
上記特許文献1の燃料電池システムにおいては、停止期間中に、燃料電池システムが有する貯湯ユニット内の補助加熱器におけるガス使用を考慮しているものの、商用ガスを用いる他のガス使用器具(例えば、ガスコンロ、床暖房、ガスストーブ等)におけるガス使用を考慮していない。このため、上記特許文献1の燃料電池システムでは、燃料電池システム以外でのガス使用を考慮していないので、警報回避の確実性が低いという問題があった。
また、上記特許文献1の燃料電池システムでは、運転停止中に、補助加熱器が使用された場合に、第2の所定時間の計測が常にリセットされるようになっている。しかしながら、リセットされた結果、新たな第2の所定時間の終了時刻が、人の活動時間帯にかかってしまう場合が生じる。この場合、リセットされた第2の所定時間の終了前までに、他のガス使用器具が使用される可能性が高いので、警報回避できる可能性が低くなるという問題があった。
従って、本発明は、マイコンメータのガス漏れ警報機能による警報を回避する確実性を大幅に高めることが可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
また、本発明は、固体電解質形燃料電池を用いた場合であっても、マイコンメータのガス漏れ警報機能による警報を回避することが可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
さらに、本発明は、ガス漏れ警報機能による警報を回避するための運転停止時間を人の活動状態に合わせて適宜に設定可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、第1の所定時間連続してガスが流れ続けると警報を発するマイコンメータを介して導入されるガスを改質原料とし、水素リッチな燃料ガスを生成する改質器と、燃料ガスにより発電を行う燃料電池ユニットと、燃料電池ユニットの起動及び運転停止を制御する制御手段と、人の活動を検知する活動検知手段と、活動検知手段により、マイコンメータを介してガスが供給されるガス使用器具の不使用時間帯を推定する不使用時間帯推定手段と、を備え、制御手段が、第1の所定時間が経過するまでの間における不使用時間帯において、第2の所定時間の間継続して燃料電池ユニットへのガス供給停止状態を維持することで、マイコンメータの警報を回避するように燃料電池ユニットの運転停止制御を行う燃料電池システムにおいて、制御手段は、燃料電池ユニットの運転停止処理を開始してから、燃料電池ユニットに対するガス供給が停止されるまでに必要な第3の所定時間を記憶しており、制御手段は、不使用時間帯に設定した第2の所定時間の開始時刻から第3の所定時間遡った時刻に、燃料電池ユニットの運転停止処理を開始することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、運転停止処理の開始時刻を、ユーザによるガスの不使用時間帯(ガス器具のユーザによる使用が無いと推定される時間帯)の開始時よりも早めて設定することで、不使用時間帯の開始に合わせてガス供給を完全に停止することが可能であり、これにより、マイコンメータの警報を回避することができる。
一方、従来は、不使用時間帯に入ってから運転停止処理を開始していたので、不使用時間帯が比較的短時間である場合には、マイコンメータの警報を回避することができなかった。特に、燃料電池ユニットが固体電解質形燃料電池のように、運転停止処理を開始してからガス供給が完全に停止されるまでに、4〜5時間と長時間を要するものであった場合は、不使用時間帯内に警報回避のために完全にガス供給を停止する時間を第2の所定時間(例えば、1時間)だけ確保することができず、不使用時間帯を意図的に延長しなければ警報回避できなかった。すなわち、不使用時間帯の長さが、ガスの完全停止までに必要な4〜5時間と、ガスを完全に停止する第2の所定時間とを加算した時間(例えば、5〜6時間)よりも短い場合は、警報を回避できなかった。
これに対して、本発明では、不使用時間帯が短時間である場合や、運転停止処理に長時間を要する燃料電池ユニットを用いた場合であっても、不使用時間帯が最低でも第2の所定時間以上あれば、上記構成により、マイコンメータの警報回避を行うことが可能である。
本発明において、好ましくは、外気温を測定する外気温測定手段、又は、前記燃料電池ユニット内の温度を測定する燃料電池温度測定手段を備え、制御手段は、外気温、及び燃料電池ユニット内の温度の少なくとも一方に応じて第3の所定時間を算出する。
第3の所定時間は、燃料電池ユニットのセルの酸化が発生しない程度の温度まで、燃料電池ユニットの温度が下がるのに要する時間であるから、外気温や燃料電池ユニット内の温度に応じて変化する。上記構成の本発明では、運転停止処理を行うときの外気温や燃料電池ユニット内の温度に基づいて、第3の所定時間を適切に算出することで、不使用時間帯の開始時刻に合わせて、より正確にガス供給を停止させることができる。
本発明において、好ましくは、第2の所定時間が経過する前に活動検知手段により人の活動が検知された場合には、制御手段は、第2の所定時間の経過時間をリセットし、新たに第2の所定時間が経過するまで、燃料電池ユニットへのガス供給停止状態を維持する。
ガス供給を停止している第2の所定時間の経過中に、人の活動を検知した場合は、人がガス使用器具を使用してしまう可能性があり、マイコンメータの警報回避に失敗する可能性が高くなる。このため、上記構成の本発明では、人の活動を検知した場合は、その時点から新たに第2の所定時間のカウントを始めてガス停止時間を延長することで、警報回避の確率を高めることができる。なお、本発明では、不使用時間帯の開始時点に合わせて、ガス供給を完全に停止することができるため、延長可能な時間を従来よりも長く確保することができる。
本発明において、好ましくは、リセット後の第2の所定時間の終了時刻が不使用時間帯に含まれない場合には、制御手段は、運転停止処理を中止する。
人の活動を検知してリセットした第2の所定時間の終了時刻が不使用時間帯を超えてしまう場合は、第2の所定時間の計測のリセットにより、ガス供給停止時間を延長しても、警報回避が失敗する可能性が高い。このため、上記構成の本発明では、このような場合には、燃料電池システムの運転停止状態を解除して、発電状態に戻すことで、早期に電力需要に備えることができる。
本発明において、好ましくは、運転停止処理を中止した場合には、制御手段は、第1の所定時間が経過するまでの間の別の不使用時間帯において、運転停止処理を再度行う。
このように構成された本発明によれば、運転停止処理を中止した場合には、次の不使用時間帯に再度運転停止処理を試みることで、全体として警報回避の確率を高めることができる。
本発明において、好ましくは、活動検知手段は、燃料電池ユニットに接続された負荷で使用される電力を検知する手段である。
このように構成された本発明によれば、人の活動を検知するために別途センサを設けることなく、負荷追従等の目的で燃料電池システムに既に存在する電力検知手段によって人の活動を検知することができる。
本発明において、好ましくは、燃料電池ユニットの発電時に発生する熱によって加熱された温水を蓄える貯湯ユニットを更に備え、活動検知手段は、貯湯ユニットからの給湯量を測定する給湯量測定手段である。
このように構成された本発明によれば、人の活動を検知するために別途センサを設けることなく、コジェネシステムに既に存在する給湯量測定手段によって人の活動を検知することができる。
本発明において、好ましくは、活動検知手段によって検知された人の活動から、一日の時間帯ごとにおける平均的な活動状態を記憶する活動記憶手段を更に備え、制御手段は、第3の所定時間の経過中に検知された人の活動が、同じ時間帯における平均的な活動状態と異なる場合には、運転停止制御を変更する。
不使用時間帯の推定に用いる平均的な活動状態と比較して、第3の所定時間の経過中の人の活動状態が異なっていると推測される場合には、第2の所定時間(ガス停止時間)の経過中にガスが使用されてしまう可能性が高い。このため、上記構成の本発明では、運転停止制御を変更することで、今回予定していた運転停止処理を行わなかったり、無駄に終わってしまうであろうガス停止時間を設けることなく再起動処理を行ったりする等の対応をとることで、運転効率を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、第2の所定時間の経過中において、活動検知手段が人の活動を検知した場合には、制御手段は、運転停止処理を中止し、燃料電池ユニットを発電状態に復帰させる。
第3の所定時間の経過中に通常と異なる活動パターンを検出した後、第2の所定時間(ガス停止時間)に人の活動を検知した場合、それ以降においても平均的な活動パターンと異なることが予測されるため、第2の所定時間の計測をリセットすることで第2の所定時間を延長しても、警報回避ができずに無駄になってしまう可能性が高い。このため、上記構成の本発明では、このような場合には、第2の所定時間の延長処理(すなわち、第2の所定時間の計測のリセット処理)を行うことなく、発電状態に復帰するように構成されている。
本発明において、好ましくは、燃料電池ユニットの発電時に発生する熱によって加熱された温水を蓄える貯湯ユニットを更に備え、活動検知手段は、貯湯ユニットからの給湯量を測定する給湯量測定手段であり、制御手段は、第3の所定時間の経過中に検知された人の活動が、同じ時間帯における平均的な活動状態と異なる場合には、運転停止処理を中止し、燃料電池ユニットを発電状態に復帰させる。
第3の所定時間の経過中における給湯量が平均的なパターンと異なる場合は、入浴時間が異なる等、人の活動が通常の生活パターンから大きくずれることが予想されるので、ガス停止時間帯にガスが使用されてしまう可能性が特に高い。このため、上記構成の本発明では、このような場合には、第3の所定時間の経過中に発電状態に戻すことで無駄な運転停止を避けることができる。
本発明において、好ましくは、運転停止処理を中止した場合には、制御手段は、第1の所定時間が経過するまでの間の別の不使用時間帯において、運転停止処理を再度行う。
平均活動パターンからずれた人の活動は、イレギュラーなものであるため、別の不使用時間帯に再度運転停止処理を実施することで、次回は警報回避に成功する可能性が高い。このため、上記構成の本発明では、第3の所定時間の経過中に通常の平均活動パターンから異なった人の活動が検出されたことにより、運転停止処理を中止した場合にも、別の不使用時間帯において、再度の運転停止処理を行う。
本発明において、好ましくは、燃料電池ユニット内の温度を測定する燃料電池温度測定手段を備え、制御手段は、燃料電池ユニット内の温度が所定値以下である場合には、運転停止処理を中止しない。
モジュール温度が所定温度以下まで下がると、再起動に要するエネルギーが大きくなってしまうので、この場合はそのまま運転停止させて警報回避を試みる方が望ましい。このため、上記構成の本発明では、燃料電池ユニット内のモジュール温度が第3の所定時間の経過と共に所定温度以下(例えば500℃以下)まで下がっていた場合には、そのまま運転停止させて警報回避を試みる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、運転停止処理を開始してから、運転停止制御を変更する時点までの経過時間が所定時間以上であれば、運転停止処理を中止しない。
このように構成された本発明によれば、所定時間が経過することでモジュール温度が低下した場合は、再起動に要する大きなエネルギーを考慮して、そのまま運転停止させて警報回避を試みる。
本発明において、好ましくは、一日における特定の時間帯を不使用時間帯として手動設定可能な不使用時間帯設定手段を備える。
このように構成された本発明によれば、不使用時間帯を自動設定(推定)ではなく手動設定とすることで、家庭によっては自動設定(推定)した場合よりも精度よく運転停止制御を行うことができる。また、ユーザが手動設定することで、ガス使用器具を使用すべきでない時間帯がユーザによって認識されるため、このような時間帯にガス使用器具が使用される可能性が更に低くなる。
本発明において、好ましくは、不使用時間帯設定手段による不使用時間帯の設定対象日を、特定の曜日に設定可能な停止曜日設定手段を備える。
特定の曜日(例えば土曜日、日曜日)には生活パターンが異なる場合が考えられるが、上記構成の本発明では、運転停止制御を行う曜日を限定することで、ユーザの生活パターンに応じて、ガスの使われない時間帯を正確に狙って停止させることができる。
本発明において、好ましくは、ガス使用器具に関する器具情報を入力可能な器具情報入力手段を備え、制御手段は、器具情報により、運転停止制御を変更する。
このように構成された本発明によれば、得られた器具情報に基づいて、ガス使用器具の有無、種類に応じて適切な運転停止制御を行うことができる。
本発明において、好ましくは、器具情報は、ガス使用器具の有無である。
このように構成された本発明によれば、ガス使用器具の有無に応じて、適切な制御を行うことができる。例えばオール電化の家庭では、運転停止処理中に使用されて困るのは、燃料電池システムに付随する給湯器だけであり、しかも、この給湯器は使用されたか否かを燃料システム側で検出することができる。したがって、上記構成の本発明では、ガス使用器具の使用を「推定」するような制御は不要になるため、ガス使用器具がある場合とは異なる簡素化した制御を行うことが可能となる。
本発明において、好ましくは、ガス使用器具の有無を示す器具情報を入力可能な器具情報入力手段を備え、制御手段は、器具情報によりガス使用器具が無いと判断した場合には、第2の所定時間が経過する前に活動検知手段により人の活動が検知された場合であっても、第2の所定時間の経過時間をリセットしない。
このように構成された本発明によれば、第2の所定時間の経過中におけるガス使用器具の使用を考慮する必要がないので、燃料電池システムに付随する給湯器の使用を検出した場合を除いて、第2の所定時間の計測をリセットしない。
本発明において、好ましくは、ガス使用器具の有無を示す器具情報を入力可能な器具情報入力手段を備え、制御手段は、器具情報によりガス使用器具が無いと判断した場合には、第3の所定時間の経過中に検知された人の活動が、同じ時間帯における平均的な活動状態と異なる場合であっても、運転停止制御を変更しない。
ガス使用器具が無い場合は、燃料電池システムに付随する給湯器以外にガスの使用チャンネルが無いので、第3の所定時間の経過中に通常と異なるガス使用を検知しても、第2の所定時間(ガス停止期間)を確保できない可能性は低い。また、給湯器が使用された場合には、第2の所定時間の経過カウントがリセットされるが、第2の所定時間の計測のリセットを行う場合でも、給湯器の使用が長時間続く可能性は低い。このため、上記構成の本発明では、ガス使用器具が無い場合には、警報回避できる可能性が高いため、運転停止制御を変更しない。
本発明において、好ましくは、器具情報は、ガス使用器具の種類である。
ガス使用器具の種類によって、一般的に使用される時間帯は異なる。上記構成の本発明では、ガス使用器具の種類に応じて、不使用時間帯として設定することが適切でない時間帯を決めることができるので、不使用時間帯の推定をより正確に行うことができる。
本発明において、好ましくは、制御手段は、器具情報に応じて、一日の中でガスが使用される可能性が高い時間帯を設定すると共に、ガスが使用される可能性が高い時間帯を除いて不使用時間帯を設定する。
このように構成された本発明によれば、ガス使用器具の器具情報(有無及び種類)で特定されるガス使用器具の一般的な使用時間帯を避けることにより、不使用時間帯の推定をより正確に行うことができる。
本発明において、好ましくは、設定された第2の所定時間の設定時間を報知する停止報知手段を備える。
このように構成された本発明によれば、次回に行われる運転停止処理の時間帯を予告することで、ユーザに停止時間帯を認識させることができ、この時間帯におけるガス使用器具の使用を防止することができる。
本発明において、好ましくは、第2の所定時間の経過中において、ガス使用器具の使用を避けるよう警告する警告手段を備える。
このように構成された本発明によれば、運転停止処理中であることをユーザに知らせることで、ガス使用器具が使用されることを防止することができる。
本発明の燃料電池システムによれば、マイコンメータのガス漏れ警報機能による警報を回避する確実性を大幅に高めることができる。
また、本発明の燃料電池システムによれば、固体電解質形燃料電池を用いた場合であっても、マイコンメータのガス漏れ警報機能による警報を回避することができる。
さらに、本発明の燃料電池システムによれば、ガス漏れ警報機能による警報を回避するための運転停止時間を人の活動状態に合わせて適宜に設定することができる。
本発明の一実施形態による燃料電池システムの全体構成図である。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池モジュールを示す正面断面図である。 図3のIII-III線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池セル単体を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池セルスタックを示す斜視図である。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の起動時の動作を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の運転停止時の動作を示すタイムチャートである。 固体電解質型燃料電池における運転停止制御の説明図である。 固体電解質型燃料電池における運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムの運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムにおいて、不使用時間帯に電力使用が検出された場合の運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムにおいて、不使用時間帯に電力使用が検出され、運転停止処理を中止する場合の運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムにおいて、不使用時間帯に給湯使用が検出された場合の運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムにおいて、不使用時間帯の前に電力使用が検出された場合の運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムにおいて、不使用時間帯の前に給湯使用が検出された場合の運転停止制御の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムの操作装置の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムの表示装置の説明図である。 本発明の一実施形態による燃料電池システムの表示装置の説明図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による燃料電池システムの全体構成図である。図1は、本発明の一実施形態の燃料電池システム1が家庭内に設置された場合を示しているが、これに限らず、燃料電池システム1を工場、集合住宅、公共施設等のガス及び電力を使用する場所に設置してもよい。
図1では、系統電力(商用電力)が家庭へ供給されている。燃料電池システム1は、カレントトランスCTから需要電力モニター信号を受け、この信号に基づいて、発電電力を家庭へ供給する。よって、家庭へ系統電力と発電電力が供給される。
また、ガス供給ラインからマイコンメータ200を介してガスが家庭へ供給されている。このガスは、家庭内のガス使用器具(例えば、ガスコンロ、床暖房、ガスストーブ等)へ供給される。また、このガスは、マイコンメータ200の下流側で分岐したガス供給路を通って、発電用ガス及び補助加熱用ガスとして、それぞれ燃料電池システム1及び貯湯ユニット(以下、「温水製造装置」ともいう)50へ供給される。
燃料電池システム1は、このガスを用いて、後述するように発電等を行う。
また、貯湯ユニット50は、燃料電池システム1からの排熱を利用して水を昇温して湯を生成及び貯留し、家庭へ給湯可能となっている。また、貯湯ユニット50には、補助加熱用器具が備えられている。補助加熱用器具は、貯留されている湯温度が低い場合に、給湯時に供給する湯を再加熱するためのガス器具である。
貯湯ユニット50は、燃料電池システム1へ給湯情報モニター信号を送出する。この給湯情報モニター信号は、貯湯情報、給湯量情報を含んでいる。
次に、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)である燃料電池システム1の構造について説明する。図2に示すように、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)又は燃料電池システム1は、燃料電池モジュール2と、補機ユニット4を備えている。
燃料電池モジュール2は、ハウジング6を備え、このハウジング6内部には、断熱材(図示せず但し断熱材は必須の構成ではなく、なくても良いものである。)を介して密封空間8が形成されている。なお、断熱材は設けないようにしても良い。この密閉空間8の下方部分である発電室10には、燃料ガスと酸化剤(空気)とにより発電反応を行う燃料電池セル集合体12が配置されている。この燃料電池セル集合体12は、10個の燃料電池セルスタック14(図6参照)を備え、この燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16(図5参照)から構成されている。このように、燃料電池セル集合体12は、160本の燃料電池セルユニット16を有し、これらの燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されている。
燃料電池モジュール2の密封空間8の上述した発電室10の上方には、燃焼室18が形成され、この燃焼室18で、発電反応に使用されなかった残余の燃料ガスと残余の酸化剤(空気)とが燃焼し、排気ガスを生成するようになっている。
また、この燃焼室18の上方には、燃料ガスを改質する改質器20が配置され、上述した残余ガスの燃焼熱によって改質器20を改質反応が可能な温度となるように加熱している。さらに、この改質器20の上方には、燃焼熱を受けて空気を加熱するための空気用熱交換器22が配置されている。
次に、補機ユニット4は、水道等の水供給源24からの水を貯水してフィルターにより純水とする純水タンク26と、この貯水タンクから供給される水の流量を調整する水流量調整ユニット28(モータで駆動される「水ポンプ」等)を備えている。また、補機ユニット4は、都市ガス等の燃料供給源30から供給された燃料ガスを遮断するガス遮断弁32と、燃料ガスから硫黄を除去するための脱硫器36と、燃料ガスの流量を調整する燃料流量調整ユニット38(モータで駆動される「燃料ポンプ」等)を備えている。さらに、補機ユニット4は、空気供給源40から供給される酸化剤である空気を遮断する電磁弁42と、空気の流量を調整する改質用空気流量調整ユニット44及び発電用空気流量調整ユニット45(モータで駆動される「空気ブロア」等)と、改質器20に供給される改質用空気を加熱する第1ヒータ46と、発電室に供給される発電用空気を加熱する第2ヒータ48とを備えている。これらの第1ヒータ46と第2ヒータ48は、起動時の昇温を効率よく行うために設けられているが、省略しても良い。
次に、燃料電池モジュール2には、排気ガスが供給される温水製造装置50が接続されている。この温水製造装置50には、水供給源24から水道水が供給され、この水道水が排気ガスの熱により温水となり、図示しない外部の給湯器の貯湯タンクへ供給されるようになっている。
また、燃料電池モジュール2には、燃料ガスの供給量等を制御するための制御ボックス52が取り付けられている。
さらに、燃料電池モジュール2には、燃料電池モジュールにより発電された電力を外部に供給するための電力取出部(電力変換部)であるインバータ54が接続されている。
次に、図3及び図4により、本発明の実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池モジュールの内部構造を説明する。図3は、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図4は、図3のIII-III線に沿って断面図である。
図3及び図4に示すように、燃料電池モジュール2のハウジング6内の密閉空間8には、上述したように、下方から順に、燃料電池セル集合体12、改質器20、空気用熱交換器22が配置されている。
改質器20は、その上流端側に純水を導入するための純水導入管60と改質される燃料ガスと改質用空気を導入するための被改質ガス導入管62が取り付けられ、また、改質器20の内部には、上流側から順に、蒸発部20aと改質部20bが形成され、これらの蒸発部20aと改質部20bには改質触媒が充填されている。この改質器20に導入された水蒸気(純水)が混合された燃料ガス及び空気は、改質器20内に充填された改質触媒により改質される。改質触媒としては、アルミナの球体表面にニッケルを付与したものや、アルミナの球体表面にルテニウムを付与したものが適宜用いられる。
この改質器20の下流端側には、燃料ガス供給管64が接続され、この燃料ガス供給管64は、下方に延び、さらに、燃料電池セル集合体12の下方に形成されたマニホールド66内で水平に延びている。燃料ガス供給管64の水平部64aの下方面には、複数の燃料供給孔64bが形成されており、この燃料供給孔64bから、改質された燃料ガスがマニホールド66内に供給される。
このマニホールド66の上方には、上述した燃料電池セルスタック14を支持するための貫通孔を備えた下支持板68が取り付けられており、マニホールド66内の燃料ガスが、燃料電池セルユニット16内に供給される。
次に、改質器20の上方には、空気用熱交換器22が設けられている。この空気用熱交換器22は、上流側に空気集約室70、下流側に2つの空気分配室72を備え、これらの空気集約室70と空気分配室72は、6個の空気流路管74により接続されている。ここで、図4に示すように、3個の空気流路管74が一組(74a,74b,74c,74d,74e,74f)となっており、空気集約室70内の空気が各組の空気流路管74からそれぞれの空気分配室72へ流入する。
空気用熱交換器22の6個の空気流路管74内を流れる空気は、燃焼室18で燃焼して上昇する排気ガスにより予熱される。
空気分配室72のそれぞれには、空気導入管76が接続され、この空気導入管76は、下方に延び、その下端側が、発電室10の下方空間に連通し、発電室10に余熱された空気を導入する。
次に、マニホールド66の下方には、排気ガス室78が形成されている。また、図4に示すように、ハウジング6の長手方向に沿った面である前面6aと後面6bの内側には、上下方向に延びる排気ガス通路80が形成され、この排気ガス室通路80の上端側は、空気用熱交換器22が配置された空間と連通し、下端側は、排気ガス室78と連通している。また、排気ガス室78の下面のほぼ中央には、排気ガス排出管82が接続され、この排気ガス排出管82の下流端は、図2に示す上述した温水製造装置50に接続されている。
図3に示すように、燃料ガスと空気との燃焼を開始するための点火装置83が、燃焼室18に設けられている。
次に図5により燃料電池セルユニット16について説明する。図5は、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。
図5に示すように、燃料電池セルユニット16は、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の上下方向端部にそれぞれ接続された内側電極端子86とを備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解質層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
燃料電池セル16の上端側と下端側に取り付けられた内側電極端子86は、同一構造であるため、ここでは、上端側に取り付けられた内側電極端子86について具体的に説明する。内側電極層90の上部90aは、電解質層94と外側電極層92に対して露出された外周面90bと上端面90cとを備えている。内側電極端子86は、導電性のシール材96を介して内側電極層90の外周面90bと接続され、さらに、内側電極層90の上端面90cとは直接接触することにより、内側電極層90と電気的に接続されている。内側電極端子86の中心部には、内側電極層90の燃料ガス流路88と連通する燃料ガス流路98が形成されている。
内側電極層90は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレードとの混合体、の少なくとも一種から形成される。
電解質層94は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。
外側電極層92は、例えば、Sr、Caから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンコバルタイト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
次に図6により燃料電池セルスタック14について説明する。図6は、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の燃料電池セルスタックを示す斜視図である。
図6に示すように、燃料電池セルスタック14は、16本の燃料電池セルユニット16を備え、これらの燃料電池セルユニット16の下端側及び上端側が、それぞれ、セラミック製の下支持板68及び上支持板100により支持されている。これらの下支持板68及び上支持板100には、内側電極端子86が貫通可能な貫通穴68a及び100aがそれぞれ形成されている。
さらに、燃料電池セルユニット16には、集電体102及び外部端子104が取り付けられている。この集電体102は、燃料極である内側電極層90に取り付けられた内側電極端子86と電気的に接続される燃料極用接続部102aと、空気極である外側電極層92の外周面全体と電気的に接続される空気極用接続部102bとにより一体的に形成されている。空気極用接続部102bは、外側電極層92の表面を上下方向に延びる鉛直部102cと、この鉛直部102cから外側電極層92の表面に沿って水平方向に延びる多数の水平部102dとから形成されている。また、燃料極用接続部102aは、空気極用接続部102bの鉛直部102cから燃料電池セルユニット16の上下方向に位置する内側電極端子86に向って斜め上方又は斜め下方に向って直線的に延びている。
さらに、燃料電池セルスタック14の端(図6では左端の奥側及び手前側)に位置する2個の燃料電池セルユニット16の上側端及び下側端の内側電極端子86には、それぞれ外部端子104が接続されている。これらの外部端子104は、隣接する燃料電池セルスタック14の端にある燃料電池セルユニット16の外部端子104(図示せず)に接続され、上述したように、160本の燃料電池セルユニット16の全てが直列接続されるようになっている。
次に図7により本実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)に取り付けられたセンサ類等について説明する。図7は、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)を示すブロック図である。
図7に示すように、固体電解質型燃料電池1は、制御部110を備え、この制御部110には、使用者が操作するための「ON」や「OFF」等の操作ボタンを備えた操作装置112、発電出力値(ワット数)等の種々のデータを表示するための表示装置114、及び、異常状態のとき等に警報(ワーニング)を発する報知装置116が接続されている。なお、この報知装置116は、遠隔地にある管理センタに接続され、この管理センタに異常状態を通知するようなものであっても良い。
次に、制御部110には、以下に説明する種々のセンサからの信号が入力されるようになっている。
先ず、可燃ガス検出センサ120は、ガス漏れを検知するためのもので、燃料電池モジュール2及び補機ユニット4に取り付けられている。
CO検出センサ122は、本来排気ガス通路80等を経て外部に排出される排気ガス中のCOが、燃料電池モジュール2及び補機ユニット4を覆う外部ハウジング(図示せず)へ漏れたかどうかを検知するためのものである。
貯湯状態検出センサ124は、図示しない給湯器におけるお湯の温度や水量を検知するためのものである。
電力状態検出センサ126は、インバータ54及び分電盤(図示せず)の電流及び電圧等を検知するためのものである。
発電用空気流量検出センサ128は、発電室10に供給される発電用空気の流量を検出するためのものである。
改質用空気流量センサ130は、改質器20に供給される改質用空気の流量を検出するためのものである。
燃料流量センサ132は、改質器20に供給される燃料ガスの流量を検出するためのものである。
水流量センサ134は、改質器20に供給される純水(水蒸気)の流量を検出するためのものである。
水位センサ136は、純水タンク26の水位を検出するためのものである。
圧力センサ138は、改質器20の外部の上流側の圧力を検出するためのものである。
排気温度センサ140は、温水製造装置50に流入する排気ガスの温度を検出するためのものである。
発電室温度センサ142は、図4に示すように、燃料電池セル集合体12の近傍の前面側と背面側に設けられ、燃料電池セルスタック14の近傍の温度を検出して、燃料電池セルスタック14(即ち燃料電池セル84自体)の温度を推定するためのものである。
燃焼室温度センサ144は、燃焼室18の温度を検出するためのものである。
排気ガス室温度センサ146は、排気ガス室78の排気ガスの温度を検出するためのものである。
改質器温度センサ148は、改質器20の温度を検出するためのものであり、改質器20の入口温度と出口温度から改質器20の温度を算出する。
外気温度センサ150は、固体電解質型燃料電池(SOFC)が屋外に配置された場合、外気の温度を検出するためのものである。また、外気の湿度等を測定するセンサを設けるようにしても良い。
給湯量センサ152は、貯湯ユニット50からの給湯量を測定し、給湯量信号を送出するする給湯量測定手段である。なお、給湯が行われている場合には、補助加熱用器具による補助加熱によりガスが使用されている可能性が高い。
負荷使用電力センサ154は、家庭内での使用電力量を検出し送出する。
これらのセンサ類からの信号は、制御部110に送られ、制御部110は、これらの信号によるデータに基づき、水流量調整ユニット28、燃料流量調整ユニット38、改質用空気流量調整ユニット44、発電用空気流量調整ユニット45に、制御信号を送り、これらのユニットにおける各流量を制御するようになっている。
また、制御ユニット110は、インバータ54に、制御信号を送り、電力供給量を制御するようになっている。
さらに、制御部110は、マイコンメータ200によるガス漏れ警報機能による警報を回避するための運転停止制御により、燃料電池システム1の運転停止処理を行うように構成されている。
次に図8により本実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)による起動時の動作を説明する。図8は、本発明の一実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の起動時の動作を示すタイムチャートである。
最初は、燃料電池モジュール2を温めるために、無負荷状態で、即ち、燃料電池モジュール2を含む回路を開いた状態で、運転を開始する。このとき、回路に電流が流れないので、燃料電池モジュール2は発電を行わない。
先ず、改質用空気流量調整ユニット44から改質用空気を第1ヒータ46を経由して燃料電池モジュール2の改質器20へ供給する。また、同時に、発電用空気流量調整ユニット45から発電用空気を第2ヒータ48を経由して燃料電池モジュール2の空気用熱交換器22へ供給し、この発電用空気が、発電室10及び燃焼室18に到達する。
この直ぐ後、燃料流量調整ユニット38からも燃料ガスが供給され、改質用空気が混合された燃料ガスが、改質器20及び燃料電池セルスタック14、燃料電池セルユニット16を通過して、燃焼室18に到達する。
次に、点火装置83により着火して、燃焼室18にある燃料ガスと空気(改質用空気及び発電用空気)とを燃焼させる。この燃料ガスと空気との燃焼により排気ガスが生じ、この排気ガスにより、発電室10が暖められ、また、排気ガスが燃料電池モジュール2の密封空間8内を上昇する際、改質器20内の改質用空気を含む燃料ガスを暖めると共に、空気熱交換器22内の発電用空気も暖める。
このとき、燃料流量調整ユニット38及び改質用空気流量調整ユニット44により、改質用空気が混合された燃料ガスが改質器20に供給されているので、改質器20において、式(1)に示す部分酸化改質反応POXが進行する。この部分酸化改質反応POXは、発熱反応であるので、起動性が良好となる。また、この昇温した燃料ガスが燃料ガス供給管64により燃料電池セルスタック14の下方に供給され、これにより、燃料電池セルスタック14が下方から加熱され、また、燃焼室18も燃料ガスと空気が燃焼して昇温されているので、燃料電池セルスタック14は、上方からも加熱され、この結果、燃料電池セルスタック14は、上下方向において、ほぼ均等に昇温可能となっている。この部分酸化改質反応POXが進行しても、燃焼室18では継続して燃料ガスと空気との燃焼反応が持続される。
mn+xO2 → aCO2+bCO+cH2 (1)
部分酸化改質反応POXの開始後、改質器温度センサ148により改質器20が所定温度(例えば、600℃)になったことを検知したとき、水流量調整ユニット28、燃料流量調整ユニット38及び改質用空気流量調整ユニット44により、燃料ガスと改質用空気と水蒸気とを予め混合したガスを改質器20に供給する。このとき、改質器20においては、上述した部分酸化改質反応POXと後述する水蒸気改質反応SRとが併用されたオートサーマル改質反応ATRが進行する。このオートサーマル改質反応ATRは、熱的に内部バランスが取れるので、改質器20内では熱的に自立した状態で反応が進行する。即ち、酸素(空気)が多い場合には部分酸化改質反応POXによる発熱が支配的となり、水蒸気が多い場合には水蒸気改質反応SRによる吸熱反応が支配的となる。この段階では、既に起動の初期段階は過ぎており、発電室10内がある程度の温度まで昇温されているので、吸熱反応が支配的であっても大幅な温度低下を引き起こすことはない。また、オートサーマル改質反応ATRが進行中も、燃焼室18では燃焼反応が継続して行われている。
式(2)に示すオートサーマル改質反応ATRの開始後、改質器温度センサ146により改質器20が所定温度(例えば、700℃)になったことを検知したとき、改質用空気流量調整ユニット44による改質用空気の供給を停止すると共に、水流量調整ユニット28による水蒸気の供給を増加させる。これにより、改質器20には、空気を含まず燃料ガスと水蒸気のみを含むガスが供給され、改質器20において、式(3)の水蒸気改質反応SRが進行する。
mn+xO2+yH2O → aCO2+bCO+cH2 (2)
mn+xH2O → aCO2+bCO+cH2 (3)
この水蒸気改質反応SRは吸熱反応であるので、燃焼室18からの燃焼熱と熱バランスをとりながら反応が進行する。この段階では、燃料電池モジュール2の起動の最終段階であるため、発電室10内が十分高温に昇温されているので、吸熱反応が進行しても、発電室10が大幅な温度低下を招くこともない。また、水蒸気改質反応SRが進行しても、燃焼室18では継続して燃焼反応が進行する。
このようにして、燃料電池モジュール2は、点火装置83により点火した後、部分酸化改質反応POX、オートサーマル改質反応ATR、水蒸気改質反応SRが、順次進行することにより、発電室10内の温度が徐々に上昇する。次に、発電室10内及び燃料電池セル84の温度が燃料電池モジュール2を安定的に作動させる定格温度よりも低い所定の発電温度に達したら、燃料電池モジュール2を含む回路を閉じ、燃料電池モジュール2による発電を開始し、それにより、回路に電流が流れる。燃料電池モジュール2の発電により、燃料電池セル84自体も発熱し、燃料電池セル84の温度も上昇する。この結果、燃料電池モジュール2を作動させる定格温度、例えば、600℃〜800℃になる。
この後、定格温度を維持するために、燃料電池セル84で消費される燃料ガス及び空気の量よりも多い燃料ガス及び空気を供給し、燃焼室18での燃焼を継続させる。なお、発電中は、改質効率の高い水蒸気改質反応SRで発電が進行する。
次に、図9により本実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の運転停止時の動作を説明する。図9は、本実施形態による固体電解質型燃料電池(SOFC)の運転停止時の動作を示すタイムチャートである。
図9に示すように、燃料電池モジュール2の運転停止を行う場合には、先ず、燃料流量調整ユニット38及び水流量調整ユニット28を操作して、燃料ガス及び水蒸気の改質器20への供給量を減少させる。
また、燃料電池モジュール2の運転停止を行う場合には、燃料ガス及び水蒸気の改質器20への供給量を減少させると同時に、発電用空気流量調整ユニット45による発電用空気の燃料電池モジュール2内への供給量を増大させて、燃料電池セル集合体12及び改質器20を空気により冷却し、これらの温度を低下させる。その後、改質器20の温度が所定温度、例えば、400℃まで低下したとき、燃料ガス及び水蒸気の改質器20への供給を停止し、改質器20の水蒸気改質反応SRを終了する。この発電用空気の供給は、改質器20の温度が所定温度、例えば、200℃まで低下するまで、継続し、この所定温度となったとき、発電用空気流量調整ユニット45からの発電用空気の供給を停止する。
このように、本実施形態においては、燃料電池モジュール2の運転停止を行うとき、改質器20による水蒸気改質反応SRと発電用空気による冷却とを併用しているので、比較的短時間に、燃料電池モジュールの運転を停止させることができる。
次に、図10及び図11を参照して、一般的な固体電解質型燃料電池において、マイコンメータの運転停止制御を行う際の問題点について説明する。
図10は、誤判定を回避するための運転停止が不使用時間帯T0内に行われた場合を示している。
図10(b)は、ある家庭における平均的な負荷使用電力の時間変化のパターンを示している。図10(b)では、時刻t1〜t2の間が、長時間にわたって不使用時間帯T0となっている。この例では、負荷使用電力が無い時間帯(すなわち、ユーザが電気を使用していない時間帯)を不使用時間帯T0としている。本実施形態では、この不使用時間帯T0を家庭内で人が活動していない時間帯と推定しており、よって、不使用時間帯T0にはガス使用器具が使用されていないものとみなしている。
なお、図10(b)では、家庭内の電気使用器具における待機電力分を除いており、ユーザによって実質的に使用された電力分の時間変化を示している。また、以下に示す負荷使用電力の時間変化の図も図10(b)と同様である。
一方、図10(a)は、燃料電池システムのガス使用量の時間変化を示している。図10(a)では、不使用時間帯T0の開始後の時刻t3に燃料電池システムの運転停止処理が開始され、これにより時刻t3〜t4にかけて、燃料電池セルの酸化防止用にガスが低流量で供給される。
そして、所定時間Ta(第3の所定時間)経過し、燃料電池モジュール内の温度が十分下がった時刻t4において、燃料電池システムへのガス供給が完全に停止されている。時刻t4から所定時間Tb(第2の所定時間)経過後の時刻t5までは、ガス供給が停止状態に保持されている。よって、この期間Tbの間に、マイコンメータはガス流が停止したことを検出し、ガス漏れ監視期間(第1の所定時間)の計測期間を、再び30日にリセットする。
ガス停止時間Tb経過後の時刻t5に、燃料電池システムが起動開始しガス使用量が増大する。燃料電池システムは、ガス供給開始後、時刻t2までに起動を完了する。これにより、ユーザが時刻t2以降に電力を使用したときに、少なくともその一部の電力を、燃料電池システムからの電力によりまかなうことができる。
このように、不使用時間帯T0が十分に長い場合は、運転停止時間に長時間を要する固体電解質形燃料電池であっても、ガス流が停止している時間を、不使用時間帯T0の中に十分確保できるため、ガス漏れ監視期間(第1の所定時間)の計測をリセットすることができ、警報回避を行うことが可能である。
一方、図11は、運転停止が不使用時間帯を超えて行われた場合を示している。
図11(a)は、図10(a)と同一のガス使用量の時間変化を示している。
一方、図11(b)は、図10(b)と同様な負荷使用電力の時間変化を示しているが、不使用時間帯T0が時刻t1〜t6の間の短時間しかなく、図10の場合(時刻t1〜t2)よりも短くなっている。図11(a)は、通常とは異なりユーザが時刻t6に早期に活動を開始した場合や、不使用時間帯が短い生活パターンのユーザの場合である。
この場合、燃料電池システムでは、時刻t3に運転停止処理が開始されるが、ガスの供給が完全に停止されてから(時刻t4)、再びガス供給が開始されるまでに(時刻t5)、不使用時間帯T0が既に終了している。
したがって、図11に示されたように不使用時間帯T0が短い場合は、不使用時間帯T0の開始と共に、燃料電池システムの運転停止処理を開始し、ガス停止時間Tb(時刻t4〜t5)の間に、燃料電池システムでガス供給が完全に停止されていても、ガス停止時間Tbの間に、ユーザが他のガス使用器具を使用している可能性が高い。
このように、不使用時間帯T0が短い場合は、運転停止時間に長時間を要する固体電解質形燃料電池では、警報回避ができる可能性は極めて低くなってしまう。
次に、本発明の一実施形態による運転停止制御について説明する。
この制御を行うため、制御手段としての制御部110は、人の活動を検知するため活動検知手段としての給湯量センサ152及び負荷使用電力センサ154から、給湯量信号及び負荷使用電力量信号を受け取る。
制御部110は、給湯量センサ152からの給湯量信号により、ユーザが給湯ユニット50を用いて使用している給湯量を検出することができる。また、制御部110は、負荷使用電力センサ154からの負荷使用電力量信号により、ユーザが電気機器を使用している際の使用電力量を検出することができる。よって、制御部110は、給湯量信号及び負荷使用電力量信号により、人の活動状態の有無を判定することができる。
上述のように、制御部110はガスコンロ等のガス使用器具の使用を直接的には検出することはできない。よって、本実施形態では、制御部110は、負荷使用電力量信号及び給湯量信号に基づいて電気機器及び給湯ユニット50が使用されていると判定した場合は人が活動状態にあると判定し、ガス使用器具(給湯ユニット50の補助加熱器、及び他のガス使用器具)が使用されると判断する。一方、制御部110は、人が活動状態にないと判定した場合は、ガス使用器具が使用されないと判断する。
不使用時間帯推定手段としての制御部110は、受け取った負荷使用電力量信号に基づいて、負荷使用電力の平均時間変化を学習する学習機能を有している。詳しくは、制御部110は、負荷使用電力センサ154から負荷使用電力量信号を受取り、単位時間毎(例えば、30分、1時間等)の時間帯に区切って、各単位時間の使用電力量を算出し、これを人の活動状態としてメモリ(活動記憶手段)に記憶する。これに基づき、制御部110は、負荷使用電力の単位時間毎の時間変化の期間平均パターン(年,季節,月等)、及び曜日や祝平日別の平均パターンを算出し、メモリに記憶する。また、制御部110は、これら平均パターンを時間の経過と共に更新する。制御部110は、これら負荷使用電力量の平均パターンを用いて、待機電力を除いて電力使用がない時間帯を不使用時間帯T0に設定する。なお、これら平均パターンの作成方法は、種々の統計学的手法で行うことができる。
なお、本実施形態では、制御部110は、負荷使用電力量の平均パターンを用いて、不使用時間帯T0を推定するように構成されているが、これに限らず、単に負荷電力を使用しているか使用していないかのみを表すパターンを用いて、不使用時間帯T0を推定するように構成してもよい。
また、制御部110は、給湯量信号を用いて不使用時間帯T0を推定してもよい。制御部110は、給湯量信号により、単位時間毎の給湯量を算出し、これを人の活動状態としてメモリ(活動記憶手段)に記憶する。制御部110は、時間帯毎の給湯量から、給湯ユニット50の各種時期、曜日等に基づく給湯使用量パターンを作成することができる。この給湯使用量パターンに基づき、給湯量がない時間帯を不使用時間帯T0に設定することができる。なお、給湯使用量パターンは、単に給湯使用の有無を表すものであってもよい。
更に、人の動きを検出するモーションセンサや、水道水の使用を検出する流量センサ等の各種のセンサを活動検知手段として用いてもよい。この場合、制御部110は、給湯情報モニター信号に基づく給湯使用量パターン、負荷使用電力量信号に基づくパターン、上記各種のセンサ信号に基づくパターンの1つ又はこれらの組み合わせにより、不使用時間帯T0を推定することができる。
また、制御部110では、マイコンメータ200のガス漏れ監視期間(第1の所定時間)、燃料電池システム1の運転停止処理の開始からガス供給が完全に停止されるまでの低流量時間Ta(第3の時間)、及びガス供給を完全に停止してから再起動処理を開始するまでのガス停止時間Tb(第2の時間)がメモリ内に変更可能に設定されている。ユーザは、これら時間を操作装置112から入力し、メモリ内に設定できる。
なお、低流量時間Taに関しては、制御部110が状況に応じて変更するように構成してもよい。この場合、制御部110は、外気温度センサ150からの外気温度信号、及び発電室温度センサ142から温度信号を所定時間毎に受け取り、外気温度及び燃料電池モジュール2内のモジュール温度の少なくとも一方に応じて、低流量時間Taを所定のテーブル及び計算式等を用いて算出し、更新することができる。例えば、燃料電池モジュール2内へ導入する外気温度が低い場合、及び運転時のモジュール温度が低い場合は、低流量時間Taが標準的な温度よりも短く設定される。
次に、図12〜図17に基づいて、各状況に応じた本実施形態の運転停止制御を説明する。
先ず、各状況に共通する処理について説明する。
制御部110は、前回の運転停止処理の実行からガス漏れ監視期間が経過する所定日数前(例えば3日前)に、運転停止処理の実行予定日を設定する。そして、制御部110は、予定日に対応する負荷使用電力パターンをメモリから読み込む。
制御部110は、予定日の負荷使用電力パターンに基づいて、ガス停止時間Tbよりも長い不使用時間帯T0のうちの1つを選択する。負荷使用電力パターン(図12(b)参照)では、時刻t1からt2の間が不使用時間帯T0となっており、制御部110は、この不使用時間帯T0を選択する。
次に、制御部110は、選択した不使用時間帯T0に基づいて、運転停止処理の開始時刻t3を設定する。本実施形態では、制御部110は、時刻t1から低流量時間Taだけ遡った時間に余裕時間Δtを加えた時間を運転停止処理の開始時刻t3に設定する(t3=t1−Ta+Δt)。余裕時間Δtは、ユーザが平均パターンよりも遅くまで活動する場合を考慮したものであり、0分から数時間の間で(例えば、30分や1時間)任意に設定することができる。
なお、余裕時間Δtが含まれるように低流量時間Taを算出することで、時刻t1から低流量時間Ta遡った時刻を開始時刻t3とするように構成してもよい。
図12の例では、設定した開始時刻t3になると、制御部110は運転停止処理を開始する。これにより、時刻t3以降、低流量時間Taの間、継続して低流量のガスが流れ続ける。
低流量時間Taが経過した時刻t4に、モジュール温度等に基づいてガスを完全に遮断できる条件が揃うと、制御部110はガスを完全に止め、この状態をガス停止時間Tbの間保持する。
ガス停止時間Tbが経過した時刻t5(人が活動を開始する時刻t2より前)に、制御部110は再起動処理を開始する。これにより、燃料電池モジュール2のガス使用量が増大していく。
図12の例で示すように、本実施形態では、不使用時間帯T0が十分に長いものではない場合であっても、不使用時間帯T0内にガス停止時間Tb(時刻t4〜t5)が配置されるように、運転停止処理の開始時刻t3が設定される。これにより、本実施形態では、マイコンメータ200を介して供給されるガス流を不使用時間帯T0内でガス停止時間Tbの間、停止することができる。これにより、ガス漏れ検出機能による警報回避を確実に行うことが可能となる。
なお、不使用時間帯T0内でガス停止期間Tbを確保できた場合、制御部110は、ガス漏れ監視期間(第1の所定時間)の計測をリセットする。そして、制御部110は、次回の運転停止処理を、リセットされたガス漏れ監視期間が経過する前の所定の不使用時間帯T0に予定する。
次に、図13により、不使用時間帯に人の活動が検出された場合の運転停止制御について説明する。図13(b)は、選択された負荷使用電力パターン(実線)と、不使用時間帯においてユーザにより実際に使用された電力(一点鎖線)とを示している。制御部110は、負荷使用電力センサ154からの負荷使用電力量信号に基づいて、時刻t7〜t8間にユーザにより実際に使用された予定外の電力を検出する。
図13(a)に示すように、制御部110は、運転停止処理を時刻t3に開始し、時刻t4にガス供給を完全に停止する。制御部110は、時刻t4からガス停止時間Tbが経過する前の時刻t7に上記電力使用を検出すると、ガス供給を停止した状態を保持する。時刻t8に電力使用が検出されなくなると、制御部110は、ガス停止時間Tbの経過カウントをリセットし、再度、時間Tbが経過するのを待つ(ガス停止時間Tbの計測のリセット処理)。制御部110は、ユーザによる再度の電力使用が検出された場合には、ガス停止時間Tbの計測のリセット処理を繰り返す。なお、この例では、リセットした時間Tbの終了時刻は時刻t2よりも前である。
ユーザによる電力使用が検出されることなく、リセットされたガス停止時間Tbが経過すると、制御部110は、時刻t5に再起動処理を開始する。
ガス停止時間Tbが経過する前に、人の活動(電力使用)が検出された場合には、ユーザによるガス使用器具の使用の可能性がある。したがって、本実施形態では、人の活動が検出された場合にはガス停止時間Tbの計測をリセットし、人の活動が検出されなくなってから再度ガス停止時間Tbの経過をカウントするように構成されている。これにより、ガス供給を停止した状態をガス停止時間Tbの間維持できる可能性を大幅に高めることができる。
次に、図14により、リセットしたガス停止時間Tbの終了時刻が、時刻t2以降になる場合の運転停止制御について説明する。
ガス供給が完全に停止された時刻t4からガス停止時間Tbが経過する前の時刻t7に、制御部110が電力使用を検出すると、制御部110は、電力使用が検出されなくなるまで待つ。
しかしながら、予定日の負荷使用電力パターンでは時刻t2に不使用時間帯T0が終了するので、時刻t2からガス停止時間Tbだけ遡った時刻t9以降に電力使用が検出される場合には、人の活動が検出されない状態で継続してガス停止時間Tbを確保することはできなくなる。例えば、電力使用が検出されなくなった時刻t8からガス停止時間Tbを再カウントした場合には、時刻t10に再起動処理を開始することになるが、ガス停止時間Tbの終了時刻t10は不使用時間帯T0の終了時刻t2を超えてしまう。
したがって、制御部110は、時刻t9において、電力使用が検出されている場合には、停止状態を解除して、再起動処理を開始する。そして、ガス漏れ監視期間が経過する前に、次の不使用時間帯T0を設定し、運転停止制御による運転停止処理を再度実行する。
このように、人が活動していないと判断される状態で、ガス停止時間Tbの間継続してガス供給を停止できない場合には、次の機会に運転停止処理を再設定することで、警報回避を確実に行うことができる。
次に、図15により、負荷使用電力パターン及び給湯使用量パターンを用いる場合の運転停止制御について説明する。
図15(c)は、運転停止予定日の給湯使用量パターン(実線)を示している。この給湯量使用パターンでは、時刻t11〜t12が不使用時間帯となっている。しかしながら、図15(c)では、制御部110は、給湯量センサ152からの給湯量信号に基づいて、ユーザが時刻t13〜t14にかけて給湯使用していることを検出している(一点鎖線)。
一方、負荷使用電力パターン(図15(b))では、時刻t1〜t2が不使用時間帯となっている。
本実施形態では、負荷使用電力パターンと給湯使用量パターンのそれぞれの不使用時間帯のうち両方に共通する時間帯を不使用時間帯T0として使用する。したがって、図15の例では、時刻t11〜t12が不使用時間帯T0として設定される。
制御部110は、この不使用時間帯T0内にガス停止時間Tbが配置されるように、時刻t3から運転停止処理を開始し、時刻t4にガスを完全に停止し、ガス停止時間Tbの経過を待つ。
図15の例では、ガス停止時間Tbが経過する前の時刻t13に給湯使用が検出されたので、制御部110は、給湯使用が検出されなくなるのを待つ。
このとき不使用時間帯T0が十分に長い場合は、制御部110は、給湯使用が検出されなくなった時刻t14から、ガス停止時間Tbのカウントを新たに開始し、ガス停止時間Tb経過した時刻t10に再起動処理を開始することになる。
しかしながら、図14の例と同様に、時刻t12からガス停止時間Tbだけ遡った時刻t9になると、もはや不使用時間帯T0内でガス停止時間Tbを確保することができなくなるので、制御部110は、時刻t9に再起動処理を開始し、次回の不使用時間帯に運転停止処理を再実行する。
このように、負荷使用電力パターンと給湯使用量パターンを用いて、運転停止処理を行うことで、人の活動をより高精度に検出することができるので、警報回避の可能性をさらに高めることができる。
また、上記実施例では、負荷使用電力パターンと給湯使用量パターンを用いているが、給湯使用量パターンのみを用いて、運転停止処理を行ってもよい。
次に、図16により、低流量時間Taにおいて、通常と異なる電力使用が検出された場合の運転停止制御について説明する。
制御部110は、図16(b)の負荷使用電力パターン(実線)に基づいて、運転停止処理を時刻t3に開始している。
しかしながら、制御部110は、低流量時間Taが経過する前の時刻t21〜時刻t22にかけて負荷使用電力パターンと異なる電力使用を検出している(二点鎖線)。制御部110は、例えば、負荷使用電力パターンから所定の電力量又は割合だけ異なる使用電力を検出した場合に通常と異なる電力使用があったと判定する。
制御部110は、時刻t4でガス供給を完全に停止し、ガス停止時間Tbの経過を待つ。このガス停止時間Tbが経過する前の時刻t7に、予定外の電力使用(一点鎖線)が検出されると、時刻t5まではガス停止時間Tbの再設定又は延長を行うことが可能であるが再設定を行うことなく、この不使用時間帯T0における運転停止処理を終了し、再起動処理を開始する(時刻t7)。
低流量時間Taの経過中に上述のように通常とは異なる電力使用を検出した場合には、この時間以降、ユーザが通常とは異なる生活パターンで時間を過ごす可能性が高い。このため、ガス停止時間Tbの再設定を行っても、不使用時間帯T0内でガス停止時間Tbを確保できない可能性が高い。よって、本実施形態では、早期に再起動を行って、ユーザに対して電力供給及び給湯を行う。
なお、図16の例では、負荷使用電力パターンを用いているが、これに限らず、給湯使用量パターンを用いて同様の制御を行ってもよい。
次に、図17により、低流量時間Taにおいて、通常と異なる給湯使用が検出された場合の運転停止制御について説明する。
制御部110は、図17(b),(c)の負荷使用電力パターン,給湯使用量パターン(実線)に基づいて、不使用時間帯T0を時刻t11〜t12の間に設定し、時刻t4にガス供給を停止後、時刻t5に再起動するように、時刻t3に運転停止処理を開始している。
制御部110は、低流量時間Taが経過する前の時刻t23〜t24にかけて給湯使用量パターンと異なる給湯使用(二点鎖線)を検出している。制御部110は、例えば、給湯使用量パターンから所定の給湯使用量又は割合だけ異なる給湯使用を検出した場合に場合に通常と異なる給湯使用があったと判定する。
時刻t23に通常とは異なる給湯使用を検出すると、制御部110は、直ちに又はこの給湯使用が所定時間継続した時刻t25に、運転停止処理を解除して、再起動処理を開始する。
低流量時間Taの経過中に上述のように通常とは異なる給湯使用を検出した場合(入浴時間が異なる場合等)には、この時間以降、ユーザが通常とは異なる生活パターンで時間を過ごす可能性が高い。このため、不使用時間帯T0内でガス停止時間Tbを確保できない可能性が高い。よって、本実施形態では、早期に再起動を行って、ユーザに対して電力供給及び給湯を行う。
しかしながら、制御部110は、時刻t23に通常と異なる給湯使用を検出した場合であっても、燃料電池温度測定手段としての発電室温度センサ142からの温度信号により、モジュール温度が所定温度以下(例えば、500℃以下)に下がっていることを検出しているときには、運転停止処理を継続する。モジュール温度が所定温度以下まで下がってしまうと再起動に要するエネルギーが大きくなってしまう。また、運転停止処理を続行した場合であっても不使用時間帯T0内でガス停止時間Tbを確保できる可能性がある。よって、このような場合には、運転停止処理を続行することで、エネルギーの損失を全体として抑制するために、運転停止処理を継続する。
なお、モジュール温度ではなく、開始時刻t3からの経過時間に基づいて、運転停止処理を継続するか否かを判断するように構成してもよい。すなわち、制御部110は、時刻t23に通常と異なる給湯使用を検出した場合であっても、開始時刻t3から所定時間が経過しているときには、上記と同様にモジュール温度が下がっているものとみなして、運転停止処理を継続する。このように構成しても、エネルギーの損失を全体として抑制することができる。
次に、図18に基づいて、本実施形態の操作装置112について説明する。
本実施形態の操作装置112は、図18に示すような、設定画面112aを備えている。ユーザは、燃料電池システム1及びガス器具の設置時等に、この設定画面112aから運転停止処理を行う時間帯等を設定することができる。
設定画面112aには、停止時間帯設定欄112b、停止曜日設定欄112c、ガス器具設定欄112dが設けられている。不使用時間帯設定手段としての停止時間帯設定欄112bには、1日のうち燃料電池システム1を停止可能な時刻を設定できる。
また、停止曜日設定手段としての停止曜日設定欄112cには、燃料電池システム1を停止可能な曜日を設定できる。
器具情報入力手段としてのガス器具設定欄112dには、家庭にある燃料電池システム1以外の各ガス使用器具の有無である器具情報を設定できる。なお、ガス器具設定欄112dの「コンロ」はガスコンロを意味し、「給湯」は燃料電池システム1とは別システムのガス給湯機器を意味し、「暖房」はガスストーブやガス使用の床暖房システムを意味している。
図18の例では、停止時間帯が0時〜6時の間に設定され、停止曜日が土曜日及び日曜日に設定され、ガス器具がコンロのみに設定されている。
制御部110は、設定画面112aへのユーザ設定入力に基づいて、ガス漏れ監視期間内で運転停止予定時間(又は、不使用時間帯)を設定することができる。この例では、制御部110は、例えば、ガス漏れ監視期間が経過する直前の土曜日の0時〜6時の間に運転停止予定時間を設定することができる。また、当初予定されていた土曜日にガス停止時間Tbを確保できず、再実行する場合には、翌日の日曜日の0時〜6時の間に運転停止予定時間を再設定することができる。このように、ユーザ自身が運転停止時間等を手動入力することで、ユーザが運転停止時間等を認識し、設定時間にユーザ自身がガス使用器具を使用してしまうことを抑制することができる。これにより、警報回避の可能性をさらに高めることができる。
また、制御部110は、ガス器具設定欄112dに設定された器具情報に基づいて、ガス使用器具の有無及び種類を特定する。制御部110は、得られた器具情報(ガス使用器具の有無及び種類)に応じて適切な運転停止制御を選択及び実行する。例えば、各ガス使用器具の種類に応じて、これらが一般的に使用される可能性の高い時間帯を特定することができる。これにより、標準的なガス使用パターンを設定し、不使用時間帯を設定することができる。
また、制御部110は、器具情報に基づいて設定したガス使用パターンを、上述の負荷使用電力パターンや給湯使用量パターンの代わりに、又は、これらと共に使用することで、不使用時間帯を推定することができる。
さらに、制御部110は、上記ガス使用パターン又は器具情報に基づいて、負荷使用電力パターンから推定される不使用時間帯を補正することができる。例えば、負荷使用電力パターンで推定される不使用時間帯から、器具情報により特定されるガス使用器具が使用されないと推定される時間帯を除いたり、負荷使用電力パターンで推定される不使用時間帯に、使用されると推定される時間帯を加えたりすることで、不使用時間帯の推定をより正確に行うことができる。
なお、設定画面112aによる停止時間帯及び停止曜日の設定情報は、負荷使用電力パターンや給湯使用量パターンが作成されていない場合のみに用いることも可能である。また、これらパターンが作成された後においても、これらパターンと共に上記設定情報を用いてもよいし、又は、これらパターンを使用せずに上記設定情報のみを用いてもよい。
また、ガス器具設定欄112dにいずれのガス使用機器も設定されていない場合(例えば、オール電化の家庭の場合)には、燃料電池システム1以外にガスを使用する器具が存在しない。この場合、負荷使用電力パターン、給湯使用量パターン、及び/又は、設定画面112aによる停止時間帯情報に基づいて、運転停止処理を行う際に、ガス停止時間Tbのカウント中に給湯使用が検出された場合を除いて、ガス停止時間Tbの計測のリセット処理や運転停止処理の解除を行わない。
すなわち、低流量時間Ta及びガス停止時間Tbのカウント中に電力使用が検出されても、又、低流量時間Taのカウント中に給湯使用が検出されても、制御部110は、図13,図14,図16及び図17を参照して説明したような時間Tbの計測のリセット処理や運転停止処理の解除を行わない。給湯使用を除外したのは、貯湯ユニット50からの給湯では、補助加熱用器具によりガスが使用される可能性があるからである。
このように、他のガス使用器具がないことが予め設定により分かっている場合には、人の活動を検出してもガスが使用されることがないから、ガス停止時間Tbの計測のリセット処理や運転停止処理解除を省略することができ、不使用時間帯T0にガス停止時間Tbを確保できる可能性を高めることが可能である。
次に、図19及び図20に基づいて、本実施形態の表示装置114について説明する。
本実施形態の停止報知手段としての表示装置114は、図19に示すような運転表示画面114aを備えている。運転表示画面114aには、発電量表示欄114b、負荷使用電力表示欄114c、貯湯温度表示欄114d、及び次回停止予定表示欄114eが設けられている。
発電量表示欄114bには、電力状態検出センサ126からの信号に基づいて、現在の発電量が表示される。
負荷使用電力表示欄114cには、負荷使用電力センサ154からの信号に基づいて、現在の負荷使用電力が表示される。
貯湯温度表示欄114dには、貯湯状態検出センサ124からの信号に基づいて、現在の貯湯温度が表示される。
次回停止予定表示欄114eには、制御部110が決定した次回の運転停止処理の予定時刻(低流量時間Ta又はガス停止時間Tbの開始時刻)が表示される。ユーザは、次回停止予定表示欄114eによって、次回の運転停止予定時間を確認することができるので、この時間におけるガス使用器具の使用を控えることで、確実に警報回避を行うことができる。なお、次回停止予定表示欄114eに、予定終了時刻を併せて表示させてもよい。
また、本実施形態の警告手段としての表示装置114は、図20に示すような警報表示画面114fを備えている。警報表示画面114fには、運転停止処理を行っている旨のメッセージ、及びガス使用器具を使用しないことを促すためのメッセージを表示する。制御部110は、運転停止処理を開始すると、警報表示画面114fを表示させるように表示装置114を制御する。
ユーザは、この警報表示画面114fを確認することで、ガス使用器具の使用を控えることができる。このように、実際に運転停止処理が行われていることをユーザに報知し、ガス使用器具を使用しないように警告することで、警報回避を確実に行うことができる。
1 固体電解質形燃料電池(燃料電池システム)
2 燃料電池モジュール(燃料電池ユニット)
4 補機ユニット
20 改質器
50 貯湯ユニット
110 制御部(制御手段)
152 給湯量センサ(活動検知手段)
154 負荷使用電力センサ(活動検知手段)
Ta 低流量時間(第3の所定時間)
Tb ガス停止時間(第2の所定時間)
T0 不使用時間帯

Claims (23)

  1. 第1の所定時間連続してガスが流れ続けると警報を発するマイコンメータを介して導入されるガスを改質原料とし、水素リッチな燃料ガスを生成する改質器と、
    前記燃料ガスにより発電を行う燃料電池ユニットと、
    前記燃料電池ユニットの起動及び運転停止を制御する制御手段と、
    人の活動を検知する活動検知手段と、
    前記活動検知手段により、前記マイコンメータを介してガスが供給されるガス使用器具の不使用時間帯を推定する不使用時間帯推定手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記第1の所定時間が経過するまでの間における前記不使用時間帯において、第2の所定時間の間継続して前記燃料電池ユニットへのガス供給停止状態を維持することで、前記マイコンメータの警報を回避するように前記燃料電池ユニットの運転停止制御を行う燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記燃料電池ユニットの運転停止処理を開始してから、前記燃料電池ユニットに対するガス供給が停止されるまでに必要な第3の所定時間を記憶しており、
    前記制御手段は、前記不使用時間帯に設定した前記第2の所定時間の開始時刻から前記第3の所定時間遡った時刻に、前記燃料電池ユニットの運転停止処理を開始することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 外気温を測定する外気温測定手段、又は、前記燃料電池ユニット内の温度を測定する燃料電池温度測定手段を備え、
    前記制御手段は、外気温、及び前記燃料電池ユニット内の温度の少なくとも一方に応じて前記第3の所定時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記第2の所定時間が経過する前に前記活動検知手段により人の活動が検知された場合には、前記制御手段は、前記第2の所定時間の経過時間をリセットし、新たに第2の所定時間が経過するまで、前記燃料電池ユニットへのガス供給停止状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記リセット後の第2の所定時間の終了時刻が前記不使用時間帯に含まれない場合には、前記制御手段は、前記運転停止処理を中止することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記運転停止処理を中止した場合には、前記制御手段は、前記第1の所定時間が経過するまでの間の別の不使用時間帯において、前記運転停止処理を再度行うことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記活動検知手段は、前記燃料電池ユニットに接続された負荷で使用される電力を検知する手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池ユニットの発電時に発生する熱によって加熱された温水を蓄える貯湯ユニットを更に備え、
    前記活動検知手段は、前記貯湯ユニットからの給湯量を測定する給湯量測定手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記活動検知手段によって検知された人の活動から、一日の時間帯ごとにおける平均的な活動状態を記憶する活動記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記第3の所定時間の経過中に検知された人の活動が、同じ時間帯における平均的な活動状態と異なる場合には、前記運転停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記第2の所定時間の経過中において、前記活動検知手段が人の活動を検知した場合には、前記制御手段は、前記運転停止処理を中止し、前記燃料電池ユニットを発電状態に復帰させることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃料電池ユニットの発電時に発生する熱によって加熱された温水を蓄える貯湯ユニットを更に備え、
    前記活動検知手段は、前記貯湯ユニットからの給湯量を測定する給湯量測定手段であり、
    前記制御手段は、前記第3の所定時間の経過中に検知された人の活動が、同じ時間帯における平均的な活動状態と異なる場合には、前記運転停止処理を中止し、前記燃料電池ユニットを発電状態に復帰させることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  11. 前記運転停止処理を中止した場合には、前記制御手段は、前記第1の所定時間が経過するまでの間の別の不使用時間帯において、前記運転停止処理を再度行うことを特徴とする請求項9及び10に記載の燃料電池システム。
  12. 前記燃料電池ユニット内の温度を測定する燃料電池温度測定手段を備え、
    前記制御手段は、前記燃料電池ユニット内の温度が所定値以下である場合には、前記運転停止処理を中止しないことを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。
  13. 前記制御手段は、前記運転停止処理を開始してから、前記運転停止制御を変更する時点までの経過時間が所定時間以上であれば、前記運転停止処理を中止しないことを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。
  14. 一日における特定の時間帯を前記不使用時間帯として手動設定可能な不使用時間帯設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  15. 前記不使用時間帯設定手段による前記不使用時間帯の設定対象日を、特定の曜日に設定可能な停止曜日設定手段を備えたことを特徴とする請求項14に記載の燃料電池システム。
  16. 前記ガス使用器具に関する器具情報を入力可能な器具情報入力手段を備え、
    前記制御手段は、前記器具情報により、前記運転停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  17. 前記器具情報は、ガス使用器具の有無であることを特徴とする請求項16に記載の燃料電池システム。
  18. 前記ガス使用器具の有無を示す器具情報を入力可能な器具情報入力手段を備え、
    前記制御手段は、前記器具情報によりガス使用器具が無いと判断した場合には、前記第2の所定時間が経過する前に前記活動検知手段により人の活動が検知された場合であっても、前記第2の所定時間の経過時間をリセットしないことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  19. 前記ガス使用器具の有無を示す器具情報を入力可能な器具情報入力手段を備え、
    前記制御手段は、前記器具情報によりガス使用器具が無いと判断した場合には、前記第3の所定時間の経過中に検知された人の活動が、同じ時間帯における平均的な活動状態と異なる場合であっても、前記運転停止制御を変更しないことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  20. 前記器具情報は、ガス使用器具の種類であることを特徴とする請求項16に記載の燃料電池システム。
  21. 前記制御手段は、前記器具情報に応じて、一日の中でガスが使用される可能性が高い時間帯を設定すると共に、前記ガスが使用される可能性が高い時間帯を除いて前記不使用時間帯を設定することを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  22. 設定された前記第2の所定時間の設定時間を報知する停止報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  23. 前記第2の所定時間の経過中において、ガス使用器具の使用を避けるよう警告する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
JP2010038202A 2010-02-24 2010-02-24 燃料電池システム Active JP5488812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038202A JP5488812B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038202A JP5488812B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011175816A JP2011175816A (ja) 2011-09-08
JP5488812B2 true JP5488812B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44688507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010038202A Active JP5488812B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5488812B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5789162B2 (ja) * 2011-09-28 2015-10-07 京セラ株式会社 エネルギー管理システム、ガスメータ及びエネルギー管理装置
JP2014009834A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Aisin Seiki Co Ltd コージェネレーションシステム
JP5934041B2 (ja) * 2012-07-10 2016-06-15 京セラ株式会社 電力システム、装置及び方法
JP5988757B2 (ja) 2012-08-06 2016-09-07 京セラ株式会社 電力管理システム、電力管理方法、電力制御装置及び燃料電池装置
JP2014179168A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Toyota Home Kk 燃料電池発電システム
JP2014183016A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Toyota Home Kk 燃料電池発電システム
JP6057819B2 (ja) * 2013-04-17 2017-01-11 トヨタホーム株式会社 燃料電池発電システム
JPWO2015129277A1 (ja) 2014-02-26 2017-03-30 京セラ株式会社 燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法及び燃料電池制御装置
JP6463203B2 (ja) * 2015-03-31 2019-01-30 大阪瓦斯株式会社 電気化学素子、それを備えた電気化学モジュール、電気化学装置およびエネルギーシステム
JP6395665B2 (ja) * 2015-05-29 2018-09-26 大阪瓦斯株式会社 ガス発電システム
JP6850178B2 (ja) * 2017-03-30 2021-03-31 大阪瓦斯株式会社 エネルギー供給システム
JP6800084B2 (ja) * 2017-04-25 2020-12-16 大阪瓦斯株式会社 エネルギ供給システム
JP6800085B2 (ja) * 2017-04-25 2020-12-16 大阪瓦斯株式会社 エネルギ供給システム
US20200373596A1 (en) 2017-11-28 2020-11-26 Kyocera Corporation Fuel cell system and equipment management method
JP7055042B2 (ja) * 2018-03-14 2022-04-15 大阪瓦斯株式会社 エネルギー供給システム
JP6672418B2 (ja) * 2018-10-11 2020-03-25 京セラ株式会社 電力管理システム、電力管理方法、電力管理装置及び燃料電池装置
JP7436180B2 (ja) 2019-11-01 2024-02-21 京セラ株式会社 燃料電池システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4511878B2 (ja) * 2004-06-08 2010-07-28 株式会社荏原製作所 燃料電池システム
JP5048354B2 (ja) * 2007-02-02 2012-10-17 大阪瓦斯株式会社 コージェネレーションシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011175816A (ja) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5488812B2 (ja) 燃料電池システム
CN102414894B (zh) 固体电解质型燃料电池
JP5517106B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
CN102414893B (zh) 固体电解质型燃料电池
WO2012043645A1 (ja) 燃料電池装置
CN102414896B (zh) 固体电解质型燃料电池
JP2013073903A (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP2014107236A (ja) 燃料電池ユニット及びコージェネレーションシステム
JP5874022B2 (ja) 発電システムおよびその運転方法
JP2011170983A (ja) 燃料電池システム
CN102414895B (zh) 固体电解质型燃料电池
JP4622005B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
JP5741803B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP2011076945A (ja) 固体電解質型燃料電池システム
JP2011103210A (ja) 固体電解質型燃料電池
JP2014089890A (ja) 燃料電池式発電装置及びコージェネレーションシステム
JP2012079409A (ja) 燃料電池システム
JP5517096B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
CN103828109A (zh) 固体电解质型燃料电池
JP5704333B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP2011103211A (ja) 固体電解質型燃料電池
JP5412923B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
JP2011076933A (ja) 固体電解質型燃料電池システム
JP2011076944A (ja) 固体電解質型燃料電池システム
JP2013077531A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5488812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250