JP5488682B2 - 組電池の管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1又は隣接する複数個の電池セルであるブロックの直列接続体としての組電池について、該組電池を構成するブロックのうちの所定の複数個のそれぞれ毎に各別に設けられて且つ対応するブロックの状態の監視及び制御の少なくとも一方に関する処理を行う処理手段を備える組電池の管理装置に関する。
この種の組電池の管理装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、組電池を構成する電池セルを複数個の電池セル毎にグループ化してブロックとし、各ブロック毎に、電池セルが過度の充電状態や過度の放電状態にあるかを判断する処理を行う専用の集積回路を備えるものも提案されている。これにより、電池セルの状態については、過充電、過放電の有無を管理することができる。そして、ブロックの状態については、別途ブロックの電圧を検出するようにしている。
こうしたブロック電圧の検出手段としては、例えば下記特許文献2に見られるように、フライングキャパシタを備えるものも提案されている。すなわち、特定のブロックを選択的にフライングキャパシタに接続することで、フライングキャパシタをブロック電圧に充電し、フライングキャパシタの充電電圧の検出を通じてブロック電圧を検出する。
特開2003−92840号公報 特開2002−156392号公報
ところで、ブロック電圧のみを検出し、電圧検出系統を1つしか有さない場合、電圧検出系統の信頼性を確保できないという課題がある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、1又は隣接する複数個の電池セルであるブロックの直列接続体としての組電池について、該組電池を構成するブロックのうちの所定の複数個のそれぞれ毎に各別に設けられて且つ対応するブロックの状態の監視及び制御の少なくとも一方に関する処理を行う処理手段と、キャパシタと、前記所定の複数個のブロックの両端のそれぞれ及び前記キャパシタ間の電気経路を開閉する高電圧開閉手段と、前記キャパシタの充電電圧を検出する検出手段とを備え、前記処理手段は、前記電池セル毎の電圧を検出し、電圧検出系統を2重系とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記処理手段は、前記電池セル毎に電圧を検出するためのアナログディジタル変換器を備えることを特徴とする。
上記発明では、部品点数の増加を抑制しつつも、過度の充電状態にあるか否かを判断する処理や、過度の放電状態にあるか否かを判断する処理の信頼性を向上させることができる。
上記発明では、部品点数の増加を抑制しつつも、ブロック内の電圧ばらつきを低減する処理の信頼性を向上させることができる。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる管理ユニットのうちの均等化放電処理部の構成を示す回路図。 同実施形態にかかる管理ユニットのうちの過充電、過放電の有無の判断処理部を示す回路図。 同実施形態にかかる過充電、過放電異常の判断処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかるブロック内均等化処理の手順を示す流れ図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる組電池の管理装置を車載ハイブリッド車に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステムの全体構成を示す。
図示される組電池10は、2次電池である電池セルCij(i=1〜n、j=1〜4)の直列接続体である。これら電池セルCijは、リチウムイオン2次電池である。これら電池セルCijは、隣接する4つずつでグループ化され、ブロックを構成している。
上記各ブロックには、管理ユニットUiが設けられており、ブロックを構成する電池セルCi1〜Ci4の状態は、管理ユニットUiによって監視される。管理ユニットUiは、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の状態の監視、及び制御を行う専用のハードウェア手段であり、集積回路にて構成されている。詳しくは、管理ユニットUiは、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の状態の監視、及び制御を行うハードウェア手段として、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の容量のばらつきを低減する処理を行う均等化部Ua、及び電池セルCi1〜Ci4のそれぞれが過度の充電状態や過度の放電状態にあるか否かを検出する過充放電検出部Ubを備えている。なお、これら均等化部Uaや過充放電検出部Ubは、対応するブロック(電池セルCi1〜Ci4)を電源とするものである。なお、均等化部Uaと、これに対応するブロックとは、スイッチング素子Scによって接続されており、過充放電検出部Ubと、これに対応するブロックとは、スイッチング素子Sdによって接続されている。ここで、スイッチング素子Scは、均等化部Ua及び対応するブロック間の電気的な開閉を行う開閉器であり、過充放電検出部Ubは、過充放電検出部Ub及び対応するブロック間の電気的な開閉を行う開閉器である。
上記各電池セルCi1〜Ci4にて構成されるブロックの両端は、マルチプレクサMPXを構成するスイッチング素子Si,S(i+1)に接続されている。スイッチング素子Si,S(i+1)は、ブロックの両端とフライングキャパシタ11との電気的な開閉を行う開閉器である。フライングキャパシタ11の両端は、スイッチング素子Sa,Sbを介して電圧検出回路12に接続されている。スイッチング素子Sa,Sbは、フライングキャパシタ11の両端と電圧検出回路12の一対の入力端子との電気的な開閉を行う開閉器である。なお、上記フライングキャパシタ11は、セラミックコンデンサにて構成されている。
一方、マイクロコンピュータ(マイコン14)は、管理ユニットUiに各種処理を行うよう指令を出したり、管理ユニットUiにおける過充電や過放電の有無の検出結果や電圧検出回路12による電圧検出結果を取得したりする装置である。ここで、マイコン14は、組電池10を備えて構成される車載高圧システムから絶縁された車載低圧システムを構成するものであるため、管理ユニットUiとの通信を、フォトカプラ等の絶縁手段を備えて構成されるインターフェース16を介して行う。
なお、上記組電池10は、メインリレー18,20を介して車載電力変換回路に接続される。ここで、車載電力変換回路とは、車載主機としてのモータジェネレータに接続されるインバータや、組電池10の電圧を降圧して車載補機類の電源(低圧バッテリ)に印加する降圧コンバータ等のことである。
図2(a)に、上記均等化部Uaの回路構成を示す。この回路は、電池セルCi1〜Ci4のうちの隣接するもの同士の接続点の電位と、電池セルCi1〜Ci4の両端の電圧を電池セル数で均等分圧した各電位との大小比較に基づき、電池セルCi1〜Ci4のうちの電圧の高いものを放電させる回路である。
詳しくは、各電池セルCi1〜Ci4のそれぞれには、抵抗体R1〜R4及びNPN型バイポーラトランジスタ(放電スイッチSW1〜SW4)の直列接続体が並列接続されている。そして、放電スイッチSW1〜SW4の導通制御端子(ベース)には、論理和回路OR1〜OR4の出力が印加されている。これにより、論理和回路OR1〜OR4が論理「H」の信号を出力することで、放電スイッチSW1〜SW4がオン状態となり、抵抗体R1〜R4及び放電スイッチSW1〜SW4を備える放電回路を介して電池セルCi1〜Ci4が放電される。
上記論理和回路OR1〜OR4は、いずれも2入力の回路であり、その一方の端子には、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の電圧のばらつきを低減すべく、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4のうち電圧の高い電池セルを放電するための信号が入力される。これは、以下に説明する回路によって実現される。
ブロックの両端(電池セルCi1〜Ci4の直列接続体の両端)には、ブロックを構成する電池セル数に等しい数の抵抗体31〜34の直列接続体が並列接続されている。これら抵抗体31〜34は、互いにその抵抗値が等しく設定されている。このため、抵抗体31〜34の接続点の電位は、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の電圧が等しい場合に想定されるブロック内の電池セル同士の接続点電位(電池セルCi2,Ci3,Ci4の正極電位)となる。
ブロック内の電池セル同士の接続点電位(電池セルCi2,Ci3,Ci4の正極電位)と、対応する抵抗体31〜34の接続点の電位とは、それぞれ比較回路CMPのセル端子C及び分圧端子Rに入力される。比較回路CMPは、出力端子として高電圧端子Hと低電圧端子Lとを備えている。そして、図2(b)に示すように、セル端子Cの電位の方が分圧端子Rの電位よりも所定値Δ以上高い場合に、高電圧端子Hが論理「H」となり、セル端子Cの電位の方が分圧端子Rの電位よりも所定値Δ以上低い場合に、低電圧端子Lが論理「L」となる。
上記比較回路CMPのうち最高電位のものの低電圧端子Lの出力電圧が、最高電位の論理和回路OR1に印加され、また、最低電位のものの高電圧端子Hの出力電圧が、最低電位の論理和回路OR4に印加される。また、中間の論理和回路OR2,OR3には、論理回路LCの出力電圧が印加される。
上記論理回路LCは、隣接する一対の比較回路CMPの各信号を入力とし、出力信号を生成するものである。図2(c)に、論理回路LCの回路構成を示す。図示されるように、論理回路LCは、高電位側の比較回路CMPの低電圧端子Lの出力信号を論理反転させる論理反転回路40と、低電位側の比較回路CMPの低電圧端子Lの出力信号と論理反転回路40の出力電圧との論理積信号を生成する論理積回路42とを備える。また、低電位側の比較回路CMPの高電圧端子Hの出力信号を論理反転させる論理反転回路44と、高電位側の比較回路CMPの高電圧端子Hの出力信号と論理反転回路44の出力電圧との論理積信号を生成する論理積回路46とを備える。更に、これら論理積回路42,46の出力信号の論理和信号を生成する論理和回路48を備える。
こうした構成によれば、論理回路LCは、高電位側の比較回路CMPのセル端子Cの電位が分圧端子Rの電位よりも所定値Δ以上高く且つ低電位側の比較回路CMPのセル端子Cの電位が分圧端子Rの電位よりも所定値Δ以上高くない場合に論理「H」となる。また、論理回路LCは、高電位側の比較回路CMPのセル端子Cの電位が分圧端子Rの電位よりも所定値Δ以上低くなくて且つ低電位側の比較回路CMPのセル端子Cの電位が分圧端子Rの電位よりも所定値Δ以上低い場合に論理「H」となる。
こうした構成を有する均等化部Uaによれば、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の電圧の絶対値を検出することなく、抵抗体31〜34による分圧値と対応する正極電位との比較に基づき、電圧の高いセルを選択的に放電することができる。
一方、上記論理和回路OR1〜OR4の他方の入力端子には、マイコン14からの指令信号を取り込む端子T1が接続されている。これにより、端子T1を介してマイコン14から論理「H」の信号が入力されることで、全放電スイッチSW1〜SW4がオンとなり、ブロック内の全電池セルCi1〜Ci4が放電される。これは、ブロック同士の電圧ばらつきを低減する処理を行う際に用いられるものである。すなわち、マイコン14では、フライングキャパシタ11を用いて各ブロックの電圧を検出すると、その検出結果に基づき、電圧の高いブロックに対応する管理ユニットUiの端子Tiに放電指令信号を出力する。これにより、ブロック間の電圧ばらつきを低減することもできる。このように、本実施形態では、上記均等化部Uaを用いることで、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の電圧ばらつきを低減する処理(ブロック内均等化処理)のみならず、ブロック間の電圧のばらつきを低減する処理(ブロック間均等化処理)を行うことも可能となっている。
図3に、上記過充放電検出部Ubの回路構成を示す。
この回路は、各電池セルCi1〜Ci4毎に、その両端の電圧を閾値電圧と比較するコンパレータ51を備えている。コンパレータ51の反転入力端子には、各電池セルCi1〜Ci4の負極電位を基準とする基準電圧源52の基準電圧Vrefが印加されている。一方、コンパレータ51の非反転入力端子には、各電池セルCi1〜Ci4の両端の電圧の所定の分圧が印加される。そして、この分圧と基準電圧Vrefとによって、閾値電圧が設定されるようになっている。
具体的には、各電池セルCijの両端には、抵抗53,54の直列接続体が接続されており、これら抵抗53及び抵抗54の接続点であるノードN1がコンパレータ51の非反転入力端子と接続されている。また、各電池セルCi1〜Ci4の正極側には、トランジスタ56のエミッタが接続されており、トランジスタ56のコレクタが抵抗55を介してノードN1と接続されている。そして、トランジスタ56のベースは、ダイオード57、スイッチング素子SWのコレクタ及びエミッタを介して、電池セルCi1〜Ci4の負極側と接続されている。
スイッチング素子SWは、クロック入力端子T2を介してマイコン14から入力されるクロック信号CLKに応じて駆動される。すなわち、上記クロック入力端子T2は、抵抗58,59を介して電池セルCi1〜Ci4の負極側と接続されており、抵抗58,59の接続点がスイッチング素子SWのベースと接続されることで、クロック信号CLKが論理「H」であるときに、スイッチング素子SWが導通状態となる。これにより、トランジスタ56がオンとなるため、ノードN1の電圧が変化する。これは以下の理由による。
今、抵抗53,54,55の抵抗値をそれぞれ抵抗値Ra,Rb,Rcとし、各電池セルCi1〜Ci4の両端の電圧値を電圧Vとする。このとき、トランジスタ56がオフ状態であるときには、ノードN1の電圧は、「V×Rb/(Ra+Rb)」となる。一方、トランジスタ56がオン状態となると、ノードN1の電圧は、「V×Rb/{Rb×Rc/(Rb+Rc)+Rb}」となる。このように、トランジスタ56がオンとなることで、非反転入力端子に入力される値が上昇する。このため、トランジスタ56をオンさせることで、各電池セルCi1〜Ci4の両端の電圧と比較する閾値電圧を低下させるのと同一の効果を得ることができる。そして、本実施形態では、クロック信号CLKが論理「H」であるときの閾値電圧を、上記過放電状態と対応する電圧とする。また、クロック信号CLKが論理「L」であるときの閾値電圧を、上記過充電状態と対応する電圧とする。
上記各コンパレータ51の出力とクロック信号CLKとは、論理合成部60によって論理合成されることで、過充電又は過放電の検出結果信号となる。そしてこの検出結果信号は、出力端子T3を介してマイコン14に出力される。
ところで、管理ユニットUiは、管理対象とするブロックを電源とするものであるため、管理ユニットUiの動作に伴って一時的に管理ユニットUi内の電圧降下が顕著となり、管理ユニットUiの動作が不安定化するおそれがある。また、電池セルCi1〜Ci4と管理ユニットUiとを接続する電気経路にノイズが混入することで、管理ユニットUiが誤動作するおそれもある。
こうした事態を、それぞれの管理ユニットUiにバイパスコンデンサを設けることなく回避すべく、本実施形態では、図4に示す態様にて過充電検出処理、過放電検出処理を行う。
図4は、本実施形態にかかる過充電検出処理(過放電検出処理)の処理手順である。この処理は、マイコン14によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。なお、以下では、便宜上、過充電検出処理を例にとって説明するが、過放電検出処理の場合も同様である。
この一連の処理では、まずステップS10において、過充電検出処理の対象となるブロック番号iを「1」とする。換言すれば、過充電検出処理を行う管理ユニットUiを管理ユニットU1とする。続くステップS12では、マルチプレクサMPXを構成するスイッチング素子Si、S(i+1)をオン操作し、残りのスイッチング素子をオフ操作する。この処理は、過充電検出対象となるブロック(電池セルCi1〜Ci4)とフライングキャパシタ11とを電気的に接続するためのものである。
続くステップS14では、管理ユニットUiに対して過充電検出指令を出す。ここでは、まず管理ユニットUi内のスイッチング素子Sdをオン操作することで、過充放電検出部Udの電源をオンとする。なお、スイッチング素子Sdをオン操作するタイミングは、管理ユニットUiの対象ブロックとフライングキャパシタ11との電気的な接続後、フライングキャパシタ11の充電電圧が安定すると想定されるタイミング以降に設定することが望ましい。次に、過充放電検出部Udの上記クロック入力端子T2に、論理「L」の信号を出力する。続くステップS16では、過充放電検出部Udの出力端子T3から出力される上記論理合成信号を取り込む。これにより、マイコン14では、電池セルCi1〜Ci4に過充電のものがあるか否かを把握することができる。
こうした一連の処理は、全ブロックについて行われる。すなわち、ステップS18において、現在のブロック番号iがnで無いと判断される場合、ステップS20においてiをインクリメントし、ステップS12に戻る。
こうした処理によれば、過充電検出処理がなされる際には、検出対象となるブロックの両端が必ずフライングキャパシタ11に接続されるようになる。このため、フライングキャパシタ11を、管理ユニットUiのバイパスコンデンサとして機能させることができる。特に、本実施形態では、フライングキャパシタ11を、高周波数特性を有するコンデンサであるセラミックコンデンサにて構成したため、外部からのノイズの混入や管理ユニットUiによる電力消費量の変化に迅速に反応することができる。このため、フライングキャパシタ11によって、バイパスコンデンサとしての機能を十分に実現することができる。
なお、本実施形態では、均等化部Uaの行う処理であるブロック内均等化処理については、先の図1に示したメインリレー18,20が開状態とされる期間において、各ブロックとフライングキャパシタ11とを遮断した状態で、全ブロック同時に行うようにする。この場合、電力変換回路の停止状態であるため、ノイズの少ない期間にブロック内均等化処理を行うこととなる。このため、管理ユニットUiの電力消費量の変化による管理ユニットUiの動作の不安定化の懸念についてはこれを払拭できないものの、外部のノイズの影響を抑制するうえでのバイパスコンデンサの必要性は低いものとなっている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)管理ユニットUiによってブロックの状態の管理に関する処理がなされる際、当該処理の対象となるブロックをフライングキャパシタ11に接続し、フライングキャパシタ11に接続されたブロックについて上記処理がなされるようにマルチプレクサMPXを操作した。これにより、フライングキャパシタをバイパスコンデンサとして利用するができる。このため、管理ユニットUiの動作を安定化させつつも、部品点数の増加を抑制することができる。
(2)ブロックを構成する電池セルCi1〜Ci4のそれぞれが、過度の充電状態にあるか否かを判断する処理及び過度の放電状態にあるか否かを判断する処理を行う際に、対象となるブロックをフライングキャパシタ11に接続した。これにより、過度の充電状態にあるか否かを判断する処理や、過度の放電状態にあるか否かを判断する処理の信頼性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、ブロック内の電池セルCi1〜Ci4の容量の均等化処理(電圧ばらつきの低減処理)を、メインリレー18,20が閉状態とされている期間においても行う。ただし、1度に、ブロック内均等化処理対象となるブロックを1つとする。換言すれば、1のブロックにおいて均等化処理を行った後、別のブロックにて均等化処理を行うようにする。そして、均等化処理は、対象となるブロックをフライングキャパシタ11に接続した状態で行う。
図5に、本実施形態にかかるブロック内の均等化処理の手順を示す。この処理は、マイコン14によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。なお、図5において、先の図4に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、まずステップS30において、ブロック内均等化処理の要求があるか否かを判断する。ここでは、例えば所定期間が経過する毎に要求ありと判断すればよい。そして、要求ありと判断される場合、先の図4同様、ステップS10、S12の処理を得て、ステップS32において、i番目のブロックに均等化放電処理の指令を出す。この処理は、マイコン14により、管理ユニットUi内のスイッチング素子Scをオン操作することで、均等化部Uaの電源をオンとする処理である。これにより、先の図2に示した回路によって、電池セルCi1〜Ci4の電圧のばらつきが低減されることとなる。
上記均等化部Uaによる処理は、所定時間に渡って行われる(ステップS34)。ここで所定時間は、均等化部Uaによる均等化処理が完了すると想定される時間に設定すればよい。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(3)ブロックとフライングキャパシタ11とを電気的に接続した状態で、このブロック内の電池セルCi1〜Ci4の電圧のばらつきを低減する処理を行った。これにより、ブロック内の電圧ばらつきを低減する処理の信頼性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1の実施形態においては、メインリレー18,20が開状態とされることで組電池10及び車載電力変換回路間が電気的に遮断される期間において、全ブロック同時にブロック内均等化処理を行ったがこれに限らない。例えば、この期間であっても、上記第2の実施形態同様、順次ブロック内均等化を行ってもよい。
・上記各実施形態では、全ブロックについて過充電の有無の判断処理と過放電の有無の判断処理との一方が完了した後他方を行うようにしたがこれに限らない。例えば、各ブロックについて過充電の有無の判断処理と過放電の有無の判断処理との双方が完了する都度、次のブロックでの処理に移行するようにしてもよい。この場合、電池セルの電圧と比較するための閾値を変更する際に管理ユニットUiの消費電力が変化することに鑑みれば、この影響を緩和するためにフライングキャパシタ11をバイパスコンデンサとして利用することは特に有効である。もっとも、過充電の有無及び過放電の有無を同一の比較手段を用いて判断するものに限らず、各別の比較手段を用いて判断する場合であっても、これら各判断処理を行う都度これに先立ち対応する比較手段の電源をオンとする構成であるなら、過充電の有無の判断処理と過放電の有無の判断処理との切替に際して管理ユニットUiの消費電力が大きく変動すると考えられる。このため、こうした場合であっても、フライングキャパシタ11をバイパスコンデンサとして利用することは特に有効である。
・上記各実施形態では、各電池セルの電圧との比較対象とする閾値の数以上の分解能で電池セルの電圧を検出する手段を備えない構成としたが、これに限らない。例えば、電池セルの電圧を4段階以上の分解能で検出するためのアナログディジタル変換器(AD変換器)を、電池セル毎に備える構成であってもよい。この場合であっても、フライングキャパシタを備えてブロック電圧を検出するようにすることで、電圧検出系統を2重系とすることができ、ひいては電圧検出系統の信頼性を向上させることができる。そして、フライングキャパシタをバイパスコンデンサとして利用することで、管理ユニットUiの動作を安定化させつつも、部品点数の増加を抑制することができる。
・均等化部Uaとしては、上記各実施形態で例示したように、ブロックの負極電位に対する電池セル同士の接続点の電位のそれぞれと、ブロック電圧を電池セル数によって分圧するための抵抗体の各接続点の電位のそれぞれとの大小比較に基づくものに限らない。例えば、電池セルの電圧を検出するAD変換器を備え、これによって検出される電圧値同士の比較に基づき、電圧の高い電池セルを放電させる処理を行うマイコンを備えて構成してもよい。
・管理装置としては、フライングキャパシタを1つ備えるものに限らず、例えば、2つ備えるものであってもよい。これによれば、一度に2つのブロックの電圧を検出することができる。そしてこの場合、同時に2つの管理ユニットにおいて、フライングキャパシタをバイパスコンデンサとして用いつつ、過充電検出や過放電検出、ブロック内均等化処理を行うことができる。
・上記各実施形態では、過充電の有無を判断する手段、過放電の有無を判断する手段、及びブロック内均等化処理を行う手段を構成する論理回路に対する給電を遮断する手段を備えたがこれに限らない。例えば、過充電の有無を判断する手段や過放電の有無を判断する手段を構成する論理回路が常時ブロックによって給電される構成であってもよい。また、ブロック内均等化処理に均等化を禁止する指令信号を入力可能とするなら、ブロック内均等化処理を行う手段を構成する論理回路についても常時ブロックによって給電がなされる構成としてもよい。
・ブロックを構成する電池セル数としては、「4」に限らず、任意の自然数でよい。
・上記各実施形態では、過充電の有無の判断対象、過放電の有無の判断対象、及び容量の均等化対象を、全て電池セルとしたがこれに限らない。例えばブロックを構成する隣接する複数個の電池セルを過充電や過放電の有無の判断対象としたり、これら隣接する複数個の電池セル同士の容量を均等化したりしてもよい。更に、ブロックを単一の電池セルとして、管理ユニットUiをその過充電の有無や過放電の有無を判断する処理を行う集積回路としてもよい。
・電池セルとしては、リチウムイオン2次電池に限らない。例えばニッケル水素2次電池であってもよい。また、2次電池にも限らず、例えば燃料電池であってもよい。
・フライングキャパシタとしては、セラミックコンデンサにて構成されるものに限らず、例えばタンタルコンデンサ等にて構成されるものであってもよい。
10…組電池、11…フライングキャパシタ、12…電圧検出回路(検出手段の一実施形態)、14…マイコン(操作手段、検出手段の一実施形態)、MPX…マルチプレクサ(接続手段の一実施形態)、Ui…管理ユニット(処理手段の一実施形態)。

Claims (2)

  1. 1又は隣接する複数個の電池セルであるブロックの直列接続体としての組電池について、該組電池を構成するブロックのうちの所定の複数個のそれぞれ毎に各別に設けられて且つ対応するブロックの状態の監視及び制御の少なくとも一方に関する処理を行う処理手段と、
    キャパシタと、
    前記所定の複数個のブロックの両端のそれぞれ及び前記キャパシタ間の電気経路を開閉する高電圧開閉手段と、
    前記キャパシタの充電電圧を検出する検出手段とを備え、
    前記処理手段は、前記電池セル毎の電圧を検出し、電圧検出系統を2重系とすることを特徴とする組電池の管理装置。
  2. 前記処理手段は、前記電池セル毎に電圧を検出するためのアナログディジタル変換器を備えることを特徴とする請求項1に記載の組電池の管理装置。
JP2012281475A 2009-03-20 2012-12-25 組電池の管理装置 Active JP5488682B2 (ja)

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