JP5488281B2 - 溶融塩電池及び溶融塩組電池 - Google Patents

溶融塩電池及び溶融塩組電池 Download PDF

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Description

本発明は、正極及び負極の夫々から導線にて電流を取り出す溶融塩電池、並びに該溶融塩電池を複数備える溶融塩組電池に関する。
近年、二酸化炭素の排出を伴わずに電力を発生させる手段として、太陽光、風力等の自然エネルギーを利用した発電が促進されている。自然エネルギーによる発電では、発電量が気候、天候等の自然条件に左右されることが多いのに加えて、電力需要に合わせた発電量の調整が難しいため、負荷に対する電力供給の平準化が不可欠となる。発電された電気エネルギーを充電及び放電させて平準化するには、高エネルギー密度・高効率で大容量の蓄電池が必要とされ、このような条件を満たす蓄電池として、電解質に溶融塩を用いた溶融塩電池が着目されている。
溶融塩電池は、例えば、ナトリウムの化合物からなる活物質を集電体に含ませてなる正極と、錫等の金属を集電体にメッキしてなる負極との間に、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属のカチオンとフッ素を含むアニオンとからなる溶融塩を含浸させたセパレータを介装させた発電要素を備える。発電要素に対する充放電は、正極及び負極夫々のアルミニウムからなる集電体に接合された導線を介して行われる。
導線の材質としては、安価で電気伝導度が高い銅が用いられることが多いが、溶融塩のような電解質に接する部位にイオン化傾向が異なる金属を置いた場合は、一方の金属から他方の金属に電流が流れることによって電蝕が発生することが知られている。これに対し、例えば特許文献1では、異種金属の接合部を樹脂で被覆することにより、電蝕を防止する技術が開示されている。
特開平09−298084号公報
しかしながら、形状が異なる集電体と導線との接合部分を樹脂で被覆するには煩雑な工程が必要であり、コストアップにつながる問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、正極及び負極の夫々と各導線が、溶融塩による電蝕の影響を受け難い溶融塩電池、並びに該溶融塩電池を複数備える溶融塩組電池を提供することにある。
本発明に係る溶融塩電池は、正極及び負極の夫々から電流を取り出すための導線を備える溶融塩電池において、各導線は、前記正極及び負極の夫々と同種の金属材料を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、正極の導線が正極と同種の金属材料を含み、負極の導線が負極と同種の金属材料を含む。
これにより、正極と導線、及び負極と導線が溶融塩に接することによって起こり得る電蝕が抑制される。
本発明に係る溶融塩電池は、各導線は、夫々の導線と同種の金属材料にて前記正極及び負極に接合してあることを特徴とする。
本発明にあっては、正極の導線と正極とを接合する金属材料が、正極の導線に含まれる金属材料と同種であり、負極の導線と正極とを接合する金属材料が、負極の導線に含まれる金属材料と同種である。
これにより、例えば正極と導線、及び負極と導線が、溶接棒を用いて夫々相互に接合される場合であっても、接合された部分の電蝕が抑制される。
本発明に係る溶融塩電池は、前記金属材料は、アルミニウム合金であることを特徴とする。
本発明にあっては、化学的には正極及び負極の材料に適しており、且つ溶融塩に対して耐腐食性を有するアルミニウムの合金によって、正極及び負極の金属材料と、これらの電極に夫々接合される部材の金属材料とが統一される。
これにより、溶融塩電池が安価に構成され、充放電電流の導電路における電気抵抗が低減される。
本発明に係る溶融塩電池は、前記正極に導線を複数備えることを特徴とする。
本発明にあっては、正極に複数の導線を接合して充放電電流を正極の複数箇所から流出入させる。
これにより、正極の活物質の電気伝導度が低いために、正極全体としての電気抵抗が大きくなる場合、導線が接合された正極の複数箇所から、充放電電流が正極全体に平準化されて行き渡るようになる。
本発明に係る溶融塩電池は、前記正極及び負極を横方向に並設してあり、前記正極を収容してある袋状のセパレータを備え、前記セパレータ、正極及び負極を溶融塩に浸漬させてあることを特徴とする。
本発明にあっては、負極と、袋状のセパレータに収容された正極とを、対向方向を横にして並設し、例えば電池容器に満たされた溶融塩に浸漬させる。
これにより、厚さが薄いセパレータを用いた場合であっても、正極及び負極間に溶融塩が密に介在することとなる。また、セパレータが袋状であるため、正極から脱落した活物質が、電池容器内に散逸することが防止される。
本発明に係る溶融塩電池は、正極及び負極を夫々複数備え、複数の負極、及び袋状の前記セパレータに各別に収容された複数の正極を交互に横方向に並設してあり、正極同士及び負極同士を並列的に接続してあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の負極と、袋状のセパレータに各別に収容された正極とを、横方向に交互に並設し、正極同士及び負極同士を各別に並列接続する。
これにより。複数の発電要素が並列に接続されて1つの溶融塩電池が構成されるため、電池電圧が一定に保たれて溶融塩電池の容量が増大する。
本発明に係る溶融塩組電池は、前述の溶融塩電池を複数備え、各溶融塩電池を直列的に接続してあることを特徴とする。
本発明にあっては、前述の溶融塩電池を複数個準備して、各溶融塩電池を直列接続する。
これにより、定格容量(Ah単位)が一定に保持されて溶融塩電池の電池電圧が増大する。
本発明によれば、正極及び負極と夫々の導線とが、同種の金属材料を含む。
これにより、正極と導線、及び負極と導線が溶融塩に接することによって起こり得る電蝕が抑制される。
従って、正極及び負極の夫々と各導線が、溶融塩による電蝕の影響を受け難い溶融塩電池を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る溶融塩電池の要部構成例を模式的に示す斜視図である。 発電要素の構成例を模式的に示す横断面図である。 Aは、本発明の実施の形態2に係る溶融塩電池の構成例を模式的に示す上面図であり、Bは、溶融塩電池の模式的な正面視の透視図である。 溶融塩組電池の模式的な正面視の透視図である。 溶融塩組電池の部分拡大断面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る溶融塩電池の要部構成例を模式的に示す斜視図であり、図2は、発電要素の構成例を模式的に示す横断面図である。図中21,21,・・・21は、電池容器(図示せず)内に収容されるべき矩形平板状の負極であり、6つの負極21,21,・・・21と、袋状のセパレータ31,31,・・31に各別に収容された矩形平板状の5つの正極11,11,・・11とが、交互に横方向(図では前後方法)に並設されている。尚、正極11、セパレータ31及び負極21が、1つの発電要素を構成する。つまり、本実施の形態1では、5つの発電要素が積層されている。
負極21,21,・・・21の上端部の中央部には、電流を取り出すための矩形のタブ(導線)22,22,・・・22の下端部が接合されている。タブ22,22,・・・22の上端部は、矩形平板状のタブリード23の下面に接合されている。正極11,11,・・11の上端部の両側部には、電流を取り出すための矩形のタブ12,12,・・12及びタブ12,12,・・12の下端部が各別に接合されている。タブ12,12,・・12及びタブ12,12,・・12の上端部は、夫々矩形平板状のタブリード13,13の下面に各別に接合されている。これにより、上述した5つの発電要素が、電気的に並列接続される。
負極21,21,・・・21は、負極活物質である錫がメッキされたアルミニウム(以下、単にアルミという)の合金板からなる。アルミは、正/負各電極の集電体に適した材料であり、且つ溶融塩に対して耐腐食性を有する。本実施の形態では、負極21,21,・・・21の板厚が約1mmであり、縦方向及び横方向夫々の寸法が、100mm及び500mmである。負極21,21,・・・21の縦方向及び横方向夫々の寸法は、正極11,11,・・11の縦方向及び横方向の寸法の略1.2倍としてあり、正極11,11,・・11の外縁が、セパレータ31,31,・・31を介して負極21,21,・・・21の周縁部に対向するようになっている。尚、上記倍率は1.2倍に限定されない。
正極11,11,・・11は、アルミ合金の多孔質体に、バインダと導電助剤と正極活物質であるNaCrO2 とを含む合剤を充填して、約1mmの板厚に形成してある。
正極11,11,・・11では、活物質が金属より大きい抵抗率を有することから、充電時の負極21,21,・・・21に対する正極11,11,・・11の電位が、タブ12,12,・・12に近い位置ほど高くなり、正極11,11,・・11及び負極21,21,・・・21の対向方向に流れる充電電流の密度が、タブ12,12,・・12に近い位置ほど相対的に増大する傾向がある。このような充電電流の偏りを緩和する目的から、正極11,11,・・11にはタブ12,12,・・12を2つずつ設けてある。
セパレータ31,31,・・31は、溶融塩電池が動作する温度で溶融塩に対する耐性を有するフッ素樹脂の膜からなり、多孔質に且つ袋状をなすように形成されている。セパレータ31,31,・・31は、負極21,21,・・・21及び正極11,11,・・11と共に、略直方体状の電池容器内に満たされた溶融塩7の液面下約10mmの位置から下側に浸漬されている。これにより、多少の液面低下が許容される。タブリード13,13、23は、積層された発電要素全体と外部の電気回路とを接続するための外部電極の役割を果たすものであり、溶融塩7の液面より上側に位置するようにしてある。溶融塩7は、FSI(ビスフルオロスルフォニルイミド)又はTFSI(ビストリフルオロメチルスルフォニルイミド)系アニオンと、ナトリウム及び/又はカリウムのカチオンとからなるが、これに限定されるものではない。
上述した構成において、図示しない外部の加熱手段により、電池容器全体が85℃〜95℃に加熱されることにより、溶融塩7が融解して充電及び放電が可能となる。溶融塩電池が充電される場合、ターミナルエフェクトによって負極21,21,・・・21の周縁部に充電電流が集中し、デンドライトが析出し易くなる。本実施の形態1では、上述したように、負極21,21,・・・21の寸法を正極11,11,・・11の寸法より大きくしてあるため、正極11,11,・・11の外縁部から負極21,21,・・・21の周縁部に流入する充電電流の密度が部分的に高まることが防止される。その結果、正極11,11,・・11の活物質に含まれる金属イオンが充電電流に応じて負極21,21,・・・21に移動する際に、正極11,11,・・11の外縁部に対応する負極21,21,・・・21の位置周辺に金属イオンが集中することが防止され、デンドライトの生成が抑制される。
次に、溶融塩7に浸漬される負極21,21,・・・21及び正極11,11,・・11の夫々と、タブ22,22,・・・22及びタブ12,12,・・12との接合について説明する。
溶融塩7のような電解質に接する部位にイオン化傾向が異なる金属を置いた場合は、一方の金属から他の金属に電流が流れることによって電蝕が発生する。このため、本実施の形態1では、負極21,21,・・・21とタブ22,22,・・・22、及び正極11,11,・・11とタブ12,12,・・12とは、同種のアルミ合金を含むようにしてあり、電蝕の発生が防止される。負極21,21,・・・21とタブ22,22,・・・22とを接合する場合、又は正極11,11,・・11とタブ12,12,・・12とを接合する場合、例えば溶接棒のような他の接合材料を用いて接合するときは、接合する金属材料もアルミ合金を含むようにして電蝕の発生防止を確実なものとする。
以上のように本実施の形態1によれば、正極のタブが正極と同種の金属材料を含み、負極のタブが負極と同種の金属材料を含む。
これにより、正極とタブ、及び負極とタブが溶融塩に接することによって起こり得る電蝕が抑制される。
従って、正極及び負極の夫々と各導線(タブ)が、溶融塩による電蝕の影響を受け難い溶融塩電池を提供することが可能となる。
また、正極(又は負極)とタブとを、溶接棒のような他の金属材料を用いて接合する場合、接合する金属材料が、正極(又は負極)及びタブに含まれる金属材料と同種である。
従って、他の金属材料を用いて正極(又は負極)と導線(タブ)とを接合する場合であっても、接合された部分の電蝕を抑制することが可能となる。
更にまた、化学的には正極及び負極の材料に適しており、且つ溶融塩に対して耐腐食性を有するアルミの合金によって、正極及び負極の金属材料と、各電極に夫々接合されるタブ等の部材の金属材料とが統一される。
従って、溶融塩電池が安価に構成でき、充放電電流の導電路における電気抵抗を低減することが可能となる。
更にまた、各正極に2つのタブを接合して充放電電流を正極の上端部の2箇所から流出入させる。
これにより、正極の活物質の電気伝導度が低いために、正極全体としての電気抵抗が大きくなる場合、導線(タブ)が接合された正極の複数箇所から、充放電電流を正極全体に平準化させて行き渡らせることが可能となる。
更にまた、負極と、袋状のセパレータに収容された正極とを、横方向(前後方向)に並設して、電池容器に満たされた溶融塩に浸漬させる。
従って、膜状のセパレータを用いた場合であっても、正極及び負極間に溶融塩を密に介在させることができ、加えて、正極から脱落した活物質の電池容器内への散逸を防止することが可能となる。
更にまた、6つの負極と、袋状のセパレータに各別に収容された5つの正極とを、横方向(前後方向)に交互に並設し、正極同士及び負極同士を電気的に各別に並列接続する。
従って、5つの発電要素が並列に接続されて1つの溶融塩電池が構成されるため、電池電圧を一定に保って溶融塩電池の容量を増大させることが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1が、複数の発電要素を電気的に並列接続して電池容量が大きい1つの溶融塩電池とする形態であるのに対し、実施の形態2は、複数の溶融塩電池を電気的に直列接続して電池電圧が高い溶融塩組電池とする形態である。
図3Aは、本発明の実施の形態2に係る溶融塩電池の構成例を模式的に示す上面図であり、図3Bは、溶融塩電池の模式的な正面視の透視図である。図中6は、アルミ合金からなる電池容器であり、電池容器6は、中空で有底の略直方体形状をなしている。電池容器6の内側は、フッ素コートによって絶縁処理が施されている。電池容器6内には、実施の形態1と同様に、6つの負極21,21,・・・21と、袋状のセパレータ31,31,・・31に各別に収容された5つの正極11,11,・・11とが、横方向(図では前後方向)に並設されている。負極21,21,・・・21、セパレータ31,31,・・31、及び正極11,11,・・11は、構成が実施の形態1と同様であり、共に溶融塩7に浸漬されている。
負極21,21,・・・21の上端部には、電池容器6の一方の側壁61に近い側に、電流を取り出すための矩形のタブ(導線)22,22,・・・22の下端部が接合されている。タブ22,22,・・・22の上端部は、矩形平板状のタブリード23の下面に接合されている。正極11,11,・・11の上端部には、電池容器6の他方の側壁62に近い側に、電流を取り出すための矩形のタブ12,12,・・12の下端部が各別に接合されている。タブ12,12,・・12の上端部は、矩形平板状のタブリード13の下面に接合されている。これにより、負極21、セパレータ31及び正極11からなる発電要素が、5つ並列に接続される。
次に、溶融塩電池を組み合わせた溶融塩組電池について説明する。
図4は、溶融塩組電池の模式的な正面視の透視図であり、図5は、溶融塩組電池の部分拡大断面図である。図5は、図4のA部分に対応する部分を拡大図示するものである。溶融塩組電池は、電池容器6,6,6,6に各別に収容された4つの溶融塩電池の側壁61,62同士を突き合わせて構成されている。互いに対向する側壁61,62の両側に位置するタブリード13,23同士は、電気的に接続されている。
以下では、A部分について説明する。
図5において、側壁61,62の上側の中央部には、横方向に貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔の側壁61側からは、テフロン(登録商標)からなる絶縁性のブッシング(軸受筒)41が嵌入されている。更に、前記貫通孔の側壁62側からは、その外径がブッシング41の内径と略一致しており、テフロンからなるブッシング42が嵌入されている。ブッシング42には、その外径がブッシング42の内径と略一致しており、アルミ合金からなるボルト51が、側壁61側からワッシャ53を介して挿通されている。ボルト51は、側壁62側において、アルミ合金からなるナット52に、ワッシャ53を介して螺嵌されている。
以上の構成により、側壁61,62が、絶縁性のブッシング41,42を介してボルト51及びナット52により締結されると共に、ワッシャ53,53が、ボルト51を介して電気的に接続される。この場合、ワッシャ53,53は、側壁61,62から電気的に絶縁されている。
一方、側壁61,62側の夫々のワッシャ53,53には、アルミ合金からなるリード線24,14が各別に接合されており、該リード線24,14の夫々は、タブリード23,13に接合されている。これにより、隣り合う溶融塩電池同士が電気的に直列接続される。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、4つの溶融塩電池が電気的に直列接続される。
従って、定格容量(Ah単位)を保持しつつ溶融塩電池の電池電圧を複数倍に増大させることが可能となる。
尚、実施の形態1及び2にあっては、電極数で言えば、6つの負極21,21,・・・21と、5つの正極11,11,・・11とで5つの発電要素を構成したが、これに限定されるものではなく、各電極の個数を上記より同じ数だけ増減させてもよい。また、負極21,21,・・・21と正極11,11,・・11の個数を同一にしてもよいし、負極21,21,・・・21の個数より正極11,11,・・11の個数を1つ多くしてもよい。更にまた、負極21及び正極11を1つずつ備えるものであってもよい。
また、袋状のセパレータ31,31,・・31が正極11,11,・・11を各別に収容する例を示したが、負極21,21,・・・21を各別に収容するようにしてもよい。但し、寸法が小さい正極11,11,・・11を収容する方が、セパレータ31,31,・・31の寸法が小さくて済む。また、正極11,11,・・11から脱落した活物質を袋内に止める意義が大きいことから、セパレータ31,31,・・31が正極11,11,・・11を収容することが好ましい。
更にまた、負極21,21,・・・21及び正極11,11,・・11の夫々に、矩形のタブ12,12,・・12が接合されている例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、同種の金属材料を含むリード線を接合するようにしてもよい。そして、正極11,11,・・11に接合されるタブ22,22,・・・22の数は、1又は2に限定されるものではなく、3以上であってもよい。
更にまた、負極21,21,・・・21及び正極11,11,・・11の夫々が、金属材料としてアルミの合金を含む例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば負極21,21,・・・21の集電体としてのアルミ合金板に替えてステンレス鋼板を用いてもよい。但し、この場合は、電蝕を防止するためにタブ22,22,・・・22の金属材料もステンレス鋼を含むようにすることになるが、電気抵抗を小さくするためには、これらの金属材料をアルミ合金に統一することが好ましい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
11,11,・・11 正極
12,12,・・12 タブ(導線)
13、13 タブリード
14 リード線
21,21,・・・21 負極
22,22,・・・22 タブ(導線)
23 タブリード
24 リード線
31,31,・・31 セパレータ
6 電池容器
7 溶融塩

Claims (7)

  1. 正極及び負極の夫々から電流を取り出すための導線を備える溶融塩電池において、
    各導線は、前記正極及び負極の夫々と同種の金属材料を含むことを特徴とする溶融塩電池。
  2. 各導線は、夫々の導線と同種の金属材料にて前記正極及び負極に接合してあることを特徴とする請求項1に記載の溶融塩電池。
  3. 前記金属材料は、アルミニウム合金であることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融塩電池。
  4. 前記正極に導線を複数備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の溶融塩電池。
  5. 前記正極及び負極を横方向に並設してあり、
    前記正極を収容してある袋状のセパレータを備え、
    前記セパレータ、正極及び負極を溶融塩に浸漬させてあること
    を特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の溶融塩電池。
  6. 正極及び負極を夫々複数備え、複数の負極、及び袋状の前記セパレータに各別に収容された複数の正極を交互に横方向に並設してあり、
    正極同士及び負極同士を並列的に接続してあること
    を特徴とする請求項5に記載の溶融塩電池。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の溶融塩電池を複数備え、
    各溶融塩電池を直列的に接続してあること
    を特徴とする溶融塩組電池。
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