JP5488047B2 - 電力取引サーバ、グリーン市場管理サーバ、取引管理方法、及びグリーン取引管理方法 - Google Patents

電力取引サーバ、グリーン市場管理サーバ、取引管理方法、及びグリーン取引管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力取引サーバ、グリーン市場管理サーバ、取引管理方法、及びグリーン取引管理方法に関する。
近年、地球環境の悪化が深刻度を増し、各国が挙って環境対策に乗り出している。こうした状況の中、太陽光、風力、地熱等の再生可能エネルギーを利用した発電方式(以下、再生可能エネルギー発電方式)、及び、バイオマス発電や燃料電池等、環境負荷の低い資源を利用した発電方式(以下、低環境負荷発電方式)に大きな注目が集まっている。現状では、石油や石炭等の化石燃料を利用した火力発電方式、原子力を利用した原子力発電方式、或いは、水流を利用した水力発電方式が主流である。
原子力発電方式は環境負荷の低い発電方式であるが、核燃料を安全に管理する難しさやリスクを伴う。また、水力発電方式も環境負荷の低い発電方式であるが、利用可能な地域は、ダム建設等が可能な地理的条件を備えた地域に限定されてしまう。そして、火力発電方式は、化石燃料の枯渇問題、化石燃料の燃焼で発生するCOやNO等の排出問題等を抱えている。こうした事情から、火力発電方式で賄っている電力の多くを再生可能エネルギー発電方式や低環境負荷発電方式に代替する方法について検討が進められている。
また、最近では、電力需要者個人の地球環境問題に対する意識も高まりつつあり、家庭内に再生可能エネルギー発電方式や低環境負荷発電方式の発電装置(以下、グリーン発電装置)を設置する動きがある。さらに、再生可能エネルギー発電方式の弱点である供給の不安定さを解消すべく、再生可能エネルギー発電方式の発電装置に併せて蓄電装置を家庭内に設置する動きもある。つまり、電力需要者個人が家庭内にグリーン発電装置や蓄電装置を設置する動きが加速しつつある。そのため、近い将来には、電力需要者個人が家庭内で電力を生産し、その生産した電力で自身の消費を賄うようになるであろう。
ところで、電力需要者個人が生産した電力のうち、自身で消費しきれなかった余剰電力は、現在、電力会社に買電されている。しかし、電力需要者個人から買電する電力は、電力会社にとって、供給量も供給タイミングも予測できない不安定な電力源である。そのため、このような電力は電力会社にとって魅力のあるものではなく、電力会社が電力需要者個人から買電する際の買電価格は低い価格に抑えられる傾向にある。また、個々の電力需要者が生産する電力量は、現状の電力取引市場において取引される電力量に比べて圧倒的に少なく、事実上、電力需要者個人が電力取引市場において買電できる状況にはない。
さらに、現状の電力取引市場は、限られたプレーヤにより市場が形成されている。そのため、電力需要者個人が電力取引市場に参入することは事実上不可能に近い。なお、電力取引に関し、例えば、下記の特許文献1には、電力取引市場における過去の取引実績に基づいて詳細に売電力量及び買電力量を予測する方法が開示されている。また、現状の電力取引の仕組みに関しては、日本卸電力取引所やChicago Mercantile Exchange(CME)等が発信している情報が参考になるであろう。
特開2008−225755号公報
こうした状況の中で、電力需要者個人がグリーン発電装置により発電した電力(以下、グリーン電力)を有効に活用する仕組みが求められている。また、電力需要者個人が参加できる小規模な電力取引市場の実現が望まれる。例えば、地域毎に個々の電力需要者が余剰電力の売買を通して電力を融通し合える電力コミュニティの実現が望まれる。その際、個々の電力需要者をどのように特定すればよいのか、グリーン電力と電力会社から購入した電力をどのように区別すればよいのか、或いは、電力の裁定価格をどのように決めればよいのか、といった様々な疑問が生じる。また、これらの疑問を解決するための仕組み作りが求められる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、グリーン電力であることを証明する仕組みを実現することが可能な、新規かつ改良された電力取引サーバ、グリーン市場管理サーバ、取引管理方法、及びグリーン取引管理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、売電を希望する第1のユーザから、当該第1のユーザが所有する第1の蓄電手段の蓄電量を証明するための第1の証明書を取得する第1の証明書取得部と、買電を希望する第2のユーザから、当該第2のユーザが所有する第2の蓄電手段の空き容量を証明するための第2の証明書を取得する第2の証明書取得部と、前記第1の証明書取得部により取得された第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を前記第1の蓄電手段の蓄電量までに制限する売電制限部と、前記第2の証明書取得部により取得された第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を前記第2の蓄電手段の空き容量までに制限する買電制限部と、を備える、電力取引サーバが提供される。
また、前記第1のユーザが発電手段を所有する場合、前記第1の証明書取得部は、前記第1の蓄電手段の蓄電量、及び前記発電手段による発電実績から予想される発電予想量を証明するための第1の証明書を取得するように構成されていてもよい。この場合、前記売電制限部は、前記第1の証明書取得部により取得された第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を、前記第1の蓄電手段の蓄電量と前記発電手段の発電予想量とを合算して得られる第1の合算値までに制限する。
また、前記第1のユーザが前記第1の合算値の電力量を売電するための売り注文を行い、かつ、電力の受け渡し時点で前記第1の合算値の電力量を供給できない状態の場合、前記売電制限部は、前記第1のユーザに対して割り増し価格による電力量の買い戻しを実行させるように構成されていてもよい。
また、前記第2のユーザにより前記第2の蓄電手段から消費される電力量の履歴が管理されている場合、前記第2の証明書取得部は、前記第2のユーザが所有する第2の蓄電手段の空き容量、及び前記第2の蓄電手段から消費される電力量の消費実績から予想される消費予想値を証明するための第2の証明書を取得するように構成されていてもよい。この場合、前記買電制限部は、前記第2の証明書取得部により取得された第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を、前記第2の蓄電手段の空き容量と前記消費予想値とを合算して得られる第2の合算値までに制限する。
また、前記第2のユーザが前記第2の合算値の電力量を買電するための買い注文を行い、かつ、電力の受け渡し時点で前記第2の合算値の電力量を受電できない状態の場合、前記買電制限部は、前記第2のユーザに対して割り増し価格による電力量の売り戻しを実行させるように構成されていてもよい。
また、上記の電力取引サーバは、取引される電力が、再生可能エネルギー又は低環境負荷の発電資源により発電されたグリーン電力であることを証明するグリーン証明書を取得するグリーン証明書取得部と、前記グリーン証明書取得部により前記第1のユーザが買電を希望する電力のグリーン証明書が取得された場合に、当該買電を希望する電力の買電価格を通常の買電価格よりも高いグリーン電力の買電価格に設定するグリーン価格設定部と、をさらに備えていてもよい。
また、上記の電力取引サーバは、電力の売り注文及び買い注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部により受け付けた売り注文及び買い注文の数量に基づく需給バランスに応じて取引市場における売電価格及び買電価格を決定する市場価格決定部と、前記第1のユーザによる売り取引が成立した場合に当該第1のユーザが注文した量の電力を前記第1の蓄電手段から所定の蓄電装置に供給させ、前記第2のユーザによる買い取引が成立した場合に当該第2のユーザが注文した量の電力を前記所定の蓄電装置から前記第2の蓄電手段に供給させる供給制御部と、をさらに備えていてもよい。
また、前記注文受付部は、所定時間以内に同じユーザから続けて注文を受け付けないように注文の受け付けを制限してもよい。
また、前記供給制御部は、前記第1のユーザによる売り取引が成立した場合、取引成立後に所定の時間が経過してから、当該第1のユーザが注文した量の電力を前記第1の蓄電手段から所定の蓄電装置に供給させ、前記第2のユーザによる買い取引が成立した場合、取引成立後に所定の時間が経過してから、当該第2のユーザが注文した量の電力を前記所定の蓄電装置から前記第2の蓄電手段に供給させるように構成されていてもよい。
また、上記の電力取引サーバは、実際に電力をやり取りする小規模な地域を区分しておき、その小規模な地域毎に分けられた複数の小規模な取引市場から当該各小規模な取引市場における売電価格及び買電価格を取得する地域市場価格収集部をさらに備えていてもよい。この場合、前記市場価格決定部は、前記地域市場価格収集部により取得された複数の小規模な取引市場における売電価格及び買電価格に基づいて、地前記小規模な地域よりも広域に設定された大規模な地域における大規模な取引市場の売電価格及び買電価格を決定する。
また、上記の電力取引サーバは、少なくとも、過去に前記市場価格決定部により決定された売電価格及び買電価格の推移、過去に前記注文受付部により受け付けた売り注文及び買い注文の数量の推移、過去又は現在における再生可能エネルギーの発生要因の情報、将来における再生可能エネルギーの発生要因の予測情報から選択される1つ又は複数の要素に基づいて、将来における売電価格及び買電価格の推移を予測する市場価格予測部をさらに備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源を利用して発電した電力を対象に発行される、当該電力の発電量と、当該電力が再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源に由来する電力であることと、を証明するためのグリーン証明書に関する売り注文及び買い注文を受け付ける注文受付部と、前記注文受付部により受け付けた売り注文及び買い注文の数量に基づく需給バランスに応じて前記グリーン証明書の売電価格及び買電価格を決定する市場価格決定部と、を備える、グリーン市場管理サーバが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電力取引サーバが、売電を希望する第1のユーザから、当該第1のユーザが所有する第1の蓄電手段の蓄電量を証明するための第1の証明書を取得する第1の証明書取得ステップと、買電を希望する第2のユーザから、当該第2のユーザが所有する第2の蓄電手段の空き容量を証明するための第2の証明書を取得する第2の証明書取得ステップと、前記第1の証明書取得ステップにて取得された第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を前記第1の蓄電手段の蓄電量までに制限する売電制限ステップと、前記第2の証明書取得ステップにて取得された第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を前記第2の蓄電手段の空き容量までに制限する買電制限ステップと、を含む、取引管理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源を利用して発電した電力を対象に発行される、当該電力の発電量と、当該電力が再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源に由来する電力であることと、を証明するためのグリーン証明書に関する売り注文及び買い注文を受け付ける注文受付ステップと、前記注文受付ステップにて受け付けた売り注文及び買い注文の数量に基づく需給バランスに応じて前記グリーン証明書の売電価格及び買電価格を決定する市場価格決定ステップと、を含む、グリーン取引管理方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、グリーン電力であることを証明する仕組みを実現することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るグリーン発電システムの構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係るグリーン発電装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る発電証明書発行部の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る蓄電装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る蓄電証明書発行部の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係るインターフェース装置の機能構成を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係るグリーン発電システムの構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る蓄電装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る残量証明書発行部の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る空き容量証明書発行部の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係るインターフェース装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る消費量証明書発行部の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る電力取引サーバの機能構成を説明するための説明図である。 本発明の第3実施形態に係るグリーン発電システムの構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係るグリーン発電装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る発電証明書発行部の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る蓄電装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係るインターフェース装置の機能構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る送電操作の流れを説明するための説明図である。 同実施形態に係る送電操作の流れを説明するための説明図である。 各種証明書発行部、インターフェース装置、携帯機器、電力取引サーバ等の機能を実現することが可能なハードウェア構成例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本発明の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。まず、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る家庭内電力網1の構成について説明する。次いで、図2、図3を参照しながら、同実施形態に係るグリーン発電装置11の構成について説明する。次いで、図4、図5を参照しながら、同実施形態に係る蓄電装置12の構成について説明する。次いで、図6を参照しながら、同実施形態に係るインターフェース装置13の構成について説明する。
次に、図7を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る電力取引システムの構成について説明する。次いで、図8〜図10を参照しながら、同実施形態に係る蓄電装置12の構成について説明する。次いで、図11、図12を参照しながら、同実施形態に係るインターフェース装置13の構成について説明する。次いで、図13を参照しながら、同実施形態に係る電力取引サーバ5の機能について説明する。
次に、図14を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る携帯機器6、受電装置7の構成について説明する。次いで、図15、図16を参照しながら、同実施形態に係るグリーン発電装置61の構成について説明する。次いで、図17を参照しながら、同実施形態に係る蓄電装置62の構成について説明する。次いで、図18を参照しながら、同実施形態に係るインターフェース装置63の構成について説明する。次いで、図19、図20を参照しながら、同実施形態に係る送電時の操作方法について説明する。
次いで、本発明の各実施形態に係るインターフェース装置、携帯機器、電力取引サーバ等の機能を実現することが可能なハードウェア構成例について説明する。最後に、同実施形態の技術的思想について纏め、当該技術的思想から得られる作用効果について簡単に説明する。
(説明項目)
1:第1実施形態(グリーン証明書の発行)
1−1:家庭内電力網1の構成
1−2:グリーン発電装置11の構成
1−3:蓄電装置12の構成
1−4:インターフェース装置13の構成
2:第2実施形態(個人向け電力取引市場の仕組み)
2−1:電力取引システムの構成
2−2:蓄電装置12の構成
2−3:インターフェース装置13の構成
2−4:電力取引サーバ5の構成
3:第3実施形態(グリーン証明書に基づくサービス)
3−1:携帯機器6の構成
3−2:グリーン発電装置61の構成
3−3:蓄電装置62の構成
3−4:インターフェース装置63の構成
3−5:送電時の操作方法
4:ハードウェア構成例
5:まとめ
<1:第1実施形態(グリーン証明書の発行)>
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
[1−1:家庭内電力網1の構成]
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る家庭内電力網1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るグリーン発電システムの構成を説明するための説明図である。なお、ここでは具体的な構成をイメージしやすいように「家庭」という表現を用いるが、「家庭」という表現は、電力需要者個人が管理できるような規模を意味している。
図1に示すように、家庭内電力網1は、電力消費機器10、グリーン発電装置11、蓄電装置12、及びインターフェース装置13を含む。家庭内電力網1は、電力線を介して地域電力網2、及び電力会社3に接続されているものとする。また、本稿では、グリーン発電装置11、蓄電装置12、インターフェース装置13を纏めてグリーン発電システムと呼ぶ場合がある。
電力消費機器10は、電力を消費する機器である。例えば、電力消費機器10は、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、扇風機、電気暖房器具、コンピュータ、映像受像機、映像録画再生機、音楽再生機、録音機、照明器具、電気コンロ、電子レンジ、食器洗浄乾燥機、換気扇、ドライヤー、電動歯ブラシ等の家電製品である。
グリーン発電装置11は、再生可能エネルギー発電又は低環境負荷発電により電力を発生させる発電手段である。例えば、グリーン発電装置11は、太陽光、風力、地熱、水力、原子力、バイオマス燃料、水素燃料等を利用して発電する発電手段である。但し、本稿では説明の都合上、太陽光発電を想定して説明を進めることにする。
蓄電装置12は、電力を蓄える蓄電手段である。例えば、蓄電装置12は、鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池(Li−Ion電池)、ナトリウム硫黄蓄電池(NAS電池)、電気二重層キャパシタ、揚水蓄電システム、超伝導フライホール、スーパーキャパシタ等の蓄電手段である。但し、本稿では説明の都合上、リチウムイオン蓄電池を用いたバッテリを想定して説明を進めることにする。
インターフェース装置13は、電力需要者(以下、ユーザ)が情報を入力したり、ユーザに情報を表示したりするためのインターフェース手段である。なお、インターフェース装置13は、グリーン発電装置11、蓄電装置12に組み込まれていてもよい。また、グリーン発電装置11、蓄電装置12は、一体であってもよい。さらに、グリーン発電装置11、蓄電装置12、インターフェース装置13は、一体であってもよい。
さて、図1の例には、グリーン発電装置11から直接電力の供給を受けて動作する電力消費機器10と、蓄電装置12に蓄えられた電力の供給を受けて動作する電力消費機器10とが存在する。一般に、再生可能エネルギーを利用して生産された電力は供給が不安定であることが多い。そのため、電力消費機器10の利用形態としては、蓄電装置12に一旦蓄えられた電力を利用する方が好ましい。そこで、本稿では蓄電装置12に蓄えられた電力の供給を受けて動作する電力消費機器10だけを想定して説明を進めることにする。
グリーン発電装置11により発電された電力は、蓄電装置12に蓄えられる。また、蓄電装置12は、電力会社3から電力の供給を受けて、その電力を蓄えることもできる。そして、蓄電装置12に蓄えられた電力は、上記の通り、電力消費機器10に供給される。また、蓄電装置12に蓄えられた電力は、地域電力網2や電力会社3に供給される。例えば、グリーン発電装置11により発電された電力のうち、電力消費機器10により消費し切れずに残った余剰電力は、電力会社3に売電される。また、このような余剰電力は、地域電力網2に供給され、地域電力網2を形成する他のユーザに売電されてもよい。
逆に、地域電力網2を形成する他のユーザから買電する場合、買電した電力は、蓄電装置12に蓄えられる。地域電力網2は、複数の家庭内電力網1を電力ネットワーク20に接続することにより形成された一種の電力コミュニティである。なお、ここで言う「地域」という表現は、必ずしも都道府県や市区町村等の区分を意味するものではなく、1つの電力ネットワーク20として管理する対象の範囲を意味する。もちろん、都道府県、市区町村、個々の電力会社3による管理区域等で地域電力網2を区分してもよい。なお、図1の例では、図面の煩雑化を避けるため、構成の詳細を示した家庭内電力網1が地域電力網2の外に記載されているが、この家庭内電力網1も地域電力網2に含まれるものとする。
上記の通り、蓄電装置12に蓄えられた電力は、家庭内電力網1に含まれる電力消費機器10により消費されるだけでなく、電力会社3や地域電力網2に供給される。また、地域電力網2を形成する他の家庭内電力網1や電力会社3から買電した電力は、蓄電装置12に蓄えられる。このように、本実施形態で想定しているシステムにおいては、家庭内電力網1の内外で電力の受給が行われる。このような電力の受給に係るユーザの操作は、インターフェース装置13を介して行われる。例えば、電力会社3や他の家庭内電力網1から電力を買電する操作は、インターフェース装置13を利用して行われる。
そのため、インターフェース装置13は、通信網(非図示)を介して他の家庭内電力網1や電力会社3に接続され、他の家庭内電力網1や電力会社3と情報をやり取りすることができる。また、インターフェース装置13は、蓄電装置12から蓄電量や空き容量等に関する情報を取得したり、取得した情報を表示したりすることができる。そして、インターフェース装置13は、グリーン発電装置11から発電量に関する情報を取得することができる。さらに、インターフェース装置13は、後述する発電証明書をグリーン発電装置11から取得したり、後述する蓄電証明書を蓄電装置12から取得したりする。
上記の発電証明書とは、グリーン発電により発電された電力であることを証明するためのデジタル証明書である。また、この発電証明書は、グリーン発電装置11により発行される。一方の蓄電証明書は、発電証明書と同様に、グリーン発電により発電された電力であることを証明するためのデジタル証明書である。但し、発電証明書がグリーン発電装置11から出力される電力を対象として発行されるのに対し、蓄電証明書は、蓄電装置12から出力される電力を対象にして発行される。つまり、蓄電証明書は、グリーン発電により発電された電力のうち、蓄電によりロスした電力を対象として発行される。
デジタル証明書には、証明したい情報、その証明したい情報に基づく電子署名、その電子署名を検証するための公開鍵が含まれる。もちろん、この公開鍵は、信頼できる認証機関により認証されたものである。図1の例では、認証局4が公開鍵を認証する認証機関に相当する。また、グリーン発電装置11及び蓄電装置12は、デジタル証明書の発行に必要な秘密鍵と公開鍵を予め保持しているものとする。さらに、その公開鍵は、認証局4により認証を受けているものとする。
上記の通り、グリーン発電装置11は、認証局4により認証を受けた公開鍵とペアを成す秘密鍵を保持している。この秘密鍵を利用し、グリーン発電装置11は、発電した電力を蓄電装置12に供給する際、発電量の情報を証明するための発電証明書を発行する。具体的には、グリーン発電装置11が、秘密鍵を利用して発電量の情報に基づく電子署名を生成し、発電量の情報に電子署名を付加して発電証明書を生成する。なお、発電証明書に対し、発電場所の情報(地域電力網2を特定できる情報)を付加してもよい。
また、グリーン発電装置11により発行された発電証明書は、蓄電装置12に入力される。上記の通り、蓄電装置12は、認証局4により認証を受けた公開鍵とペアを成す秘密鍵を保持している。そして、この秘密鍵を利用し、蓄電装置12は、蓄電証明書を発行する。まず、蓄電装置12は、認証局4からグリーン発電装置11の公開鍵証明書を取得し、公開鍵証明書に含まれる公開鍵を利用して発電証明書に含まれる電子署名を検証する。
電子署名の検証が成功した場合、蓄電装置12は、発電証明書に含まれる発電量の情報に蓄電効率を掛けて、蓄電によるロスを考慮した発電量(以下、修正発電量)を算出する。次いで、蓄電装置12は、修正発電量の情報を証明するための蓄電証明書を発行する。具体的には、蓄電装置12が、秘密鍵を利用して修正発電量の情報に基づく電子署名を生成し、修正発電量の情報に電子署名を付加して蓄電証明書を生成する。なお、蓄電証明書に対し、発電場所の情報(地域電力網2を特定できる情報)を付加してもよい。
上記のようにして発行された蓄電証明書は、インターフェース装置13に入力される。インターフェース装置13は、蓄電装置12から他の家庭内電力網1や電力会社3に電力を供給する際、蓄電装置12により入力された蓄電証明書を他の家庭内電力網1や電力会社3に提供する。このようにして蓄電証明書を提供することにより、蓄電装置12から供給される電力がグリーン電力であることを証明することができる。
このように、本実施形態に係るグリーン発電システムは、発電証明書を利用して、グリーン発電装置11により発電された電力がグリーン電力であることを証明する仕組みを提供する。このような仕組みを利用すると、例えば、グリーン電力価格と通常の電力価格との間に乖離がある場合に、蓄電証明書の提供によってグリーン電力価格で蓄電装置12の電力を売電することが可能になる。
また、グリーン発電装置11により発電された電力を家庭内電力網1の内部で消費した場合においても、少なくとも発電証明書は残る。そのため、電力会社3から買電した電力に発電証明書を付加して売電することにより、グリーン発電したことで得られるはずの利益を後から回収することができるようになる。このような仕組みを提供することにより、グリーン発電の金銭的価値が目に見える形となり、グリーン発電設備に対するユーザの投資意欲が促進されるものと期待される。また、上記の仕組みが実現されると、発電証明書自体に金銭的価値を与えることになるため、発電証明書の証券化が可能になる。
このように、グリーン電力の価値を有形化することはグリーン発電に対するユーザの意識を高める上で非常に有意義である。そして、グリーン発電の価値が広く認識されることにより、グリーン発電の設備投資が加速され、結果として温室効果ガスの排出量が削減されることに繋がる。グリーン電力の価値と金銭的価値を直接結びつける仕組みを設けることにより、結果的に地球環境の改善に繋がることが期待される。ここではグリーン発電システムの全体像について概観するに留めたが、当該グリーン発電システムの細かな構成については後段において詳述する。
以上、本実施形態に係る家庭内電力網1の構成について説明した。
[1−2:グリーン発電装置11の構成]
次に、図2、図3を参照しながら、本実施形態に係るグリーン発電装置11の構成について説明する。図2は、本実施形態に係るグリーン発電装置11の機能構成を説明するための説明図である。また、図3は、本実施形態に係る発電証明書発行部114の機能構成を説明するための説明図である。
(全体構成)
図2に示すように、グリーン発電装置11は、太陽光発電パネル111、発電量測定部112、送電部113、発電証明書発行部114、及び通信部115を有する。なお、以下の説明において、発電量測定部112、発電証明書発行部114を纏めて認証モジュールと呼ぶ場合がある。
太陽光発電パネル111は、太陽光のエネルギーを電力に変換する発電手段である。太陽光発電パネル111には、例えば、シリコン太陽電池や色素増感型太陽電池等が利用される。太陽光発電パネル111により発電された電力は、発電量測定部112に入力される。発電量測定部112は、太陽光発電パネル111の発電量を測定する。発電量測定部112により測定された発電量の情報は、発電証明書発行部114に入力される。
また、太陽光発電パネル111により発電された電力は、発電量測定部112を介して送電部113に入力される。太陽光発電パネル111により発電された電力が入力された送電部113は、入力された電力を電力消費機器10や蓄電装置12に送電する。但し、ここでは送電部113に入力された電力が蓄電装置12に送電されるものとする。
また、発電量測定部112から発電量の情報が入力された発電証明書発行部114は、入力された発電量の情報に対する発電証明書を発行する。なお、発電証明書発行部114の詳細な機能構成については後述する。発電証明書発行部114により発行された発電証明書は、通信部115に入力される。発電証明書が入力された通信部115は、入力された発電証明書を蓄電装置12に送信する。
(発電証明書発行部114の詳細について)
ここで、発電証明書発行部114の詳細な機能構成について説明する。図3に示すように、発電証明書発行部114は、署名生成部1141、記憶部1142、及び証明書生成部1143により構成される。なお、記憶部1142には、予め生成された秘密鍵と公開鍵のペアが格納されているものとする。また、記憶部1142に格納された公開鍵は、認証局4による認証を受けているものとする。
まず、発電量測定部112から発電証明書発行部114へと発電量の情報が入力されると、入力された発電量の情報は、署名生成部1141に入力される。発電量の情報が入力された署名生成部1141は、記憶部1142から秘密鍵を読み出し、読み出した秘密鍵を利用して発電量の情報に基づく電子署名を生成する。署名生成部1141により生成された電子署名は、発電量の情報と共に証明書生成部1143に入力される。電子署名及び発電量の情報が入力された証明書生成部1143は、入力された電子署名及び発電量の情報を含む発電証明書を生成する。そして、証明書生成部1143により生成された発電証明書は、通信部115に入力される。
(発電証明書の内容について)
この例では、発電証明書に発電量の情報と電子署名が含まれる。この発電証明書を利用すれば、グリーン発電により発電された電力の発電量を証明することができる。しかし、グリーン発電の種類や発電地域等に関する情報を付加したいこともある。
例えば、発電時に発生する温室効果ガスの量に応じて電力価格が異なる場合、取引する電力の価格を決めるためにグリーン発電の種類を知る必要がある。このような場合、発電証明書にグリーン発電の種類を示す情報(以下、発電方法データ)を付加する方が望ましい。図2、図3の例では、発電証明書に、太陽光発電を示す発電方法データが付加される。再生可能エネルギーを利用した発電方式の場合、発電時に発生する温室効果ガスの排出量はほぼゼロである。しかし、低環境負荷発電の場合、発電に利用する燃料に応じて温室効果ガスの排出量が異なる。この場合、発電方法データに燃料の種類が示される。もちろん、発電時の環境負荷の度合いを示す指標を策定し、その指標を示す情報を発電方法データとして付加するようにしてもよい。
また、(地域政策として)地産地消型の電力消費形態が望まれる場合、発電場所に関する情報(以下、地域情報)を発電証明書に付加する方が望ましい。発電場所と消費場所が物理的に離れていると、電力が送電線を伝達する際に送電ロスが発生してしまう。また、直流/交流変換や周波数変換を繰り返し実行することにより電力のロスが発生してしまう。こうした理由からも、地産地消型の電力消費形態が望まれることが多い。このような電力消費形態を普及させる際、多くの場合には、地産地消の売電価格を高く、地産地消の買電価格を低く設定する政策が採られる。そこで、地産地消であるか否かを証明できるように、発電証明書に地域情報を付加することが望まれるのである。なお、望まれる消費場所の情報を地域情報として付加するようにしてもよい。
このような情報を発電証明書に付加することにより、発電証明書の価値をより正確に証明することが可能になり、より環境性能の高いグリーン発電設備の普及に寄与する。また、地域政策や地域サービスへの発展、或いは、地域を単位とした取引市場の形成にも寄与する。なお、発電証明書に付加される各種の情報は、発電量の情報と同様に、電子署名を付加して信頼性の確保に努めることが望まれる。この場合、電子署名の付加は、署名生成部1141が実行する。また、各種情報及び対応する電子署名の追加は、証明書生成部1143が実行する。
以上、本実施形態に係るグリーン発電装置11の構成について説明した。
[1−3:蓄電装置12の構成]
次に、図4、図5を参照しながら、本実施形態に係る蓄電装置12の構成について説明する。図4は、本実施形態に係る蓄電装置12の機能構成を説明するための説明図である。また、図5は、本実施形態に係る蓄電証明書発行部125の機能構成を説明するための説明図である。
(全体構成)
図4に示すように、蓄電装置12は、受電部121、充放電制御部122、バッテリ123、送電部124、蓄電証明書発行部125、及び通信部126を有する。
(受電時)
まず、グリーン発電装置11から供給された電力は、受電部121により受電される。受電部121により受電された電力は、充放電制御部122に入力される。受電部121により電力が入力された充放電制御部122は、入力された電力をバッテリ123に入力し、バッテリ123を充電する。このとき、蓄電証明書発行部125は、通信部126を介してグリーン発電装置11から発電証明書を受信する。発電証明書を受信した蓄電証明書発行部125は、受信した発電証明書及びバッテリ123の蓄電効率に基づいて蓄電証明書を発行する。なお、蓄電証明書発行部125の詳細な機能構成については後述する。
(送電時)
さて、インターフェース装置13を介してバッテリ123の放電が指示されると、その指示は、通信部126を介して充放電制御部122に入力される。放電の指示が入力された充放電制御部122は、指示を受けた量の電力をバッテリ123から放電する。充放電制御部122によりバッテリ123から放電された電力は、送電部124に入力される。そして、送電部124から電力消費機器10、地域電力網2、或いは、電力会社3に送電される。但し、ここでは電力会社3に送電されるものとする。このとき、充放電制御部122は、放電量の情報を蓄電証明書発行部125に入力する。
放電量の情報が入力された蓄電証明書発行部125は、入力された放電量の情報に基づき、その放電量の電力がグリーン発電により発電された電力であることを証明する蓄電証明書を発行する。なお、グリーン発電装置11から電力を受電した際に発行した蓄電証明書が利用できる場合には、その蓄電証明書が利用される。但し、ここでは蓄電証明書発行部125により放電量に相当する蓄電証明書が発行されるものとする。放電量に相当する蓄電証明書を発行した蓄電証明書発行部125は、通信部126を介して、その蓄電証明書をインターフェース装置13に送信する。
(蓄電証明書発行部125の詳細について)
ここで、蓄電証明書発行部125の詳細な機能構成について説明する。図5に示すように、蓄電証明書発行部125は、署名検証部1251、発電量修正部1252、署名生成部1253、記憶部1254、及び証明書生成部1255により構成される。なお、記憶部1254には、予め生成された秘密鍵と公開鍵のペアが格納されているものとする。また、記憶部1254に格納された公開鍵は、認証局4による認証を受けているものとする。
(受電時)
まず、蓄電証明書発行部125により、通信部126を介して受信された発電証明書は、署名検証部1251に入力される。発電証明書が入力された署名検証部1251は、通信部126を介して認証局4からグリーン発電装置11の公開鍵証明書を取得する。そして、署名検証部1251は、公開鍵証明書に含まれる公開鍵を利用して、発電証明書に含まれる電子署名の正当性を検証する。電子署名の検証が成功した場合、署名検証部1251は、発電証明書に含まれる発電量の情報を発電量修正部1252に入力する。
なお、発電証明書に地域情報等が付加されていた場合、署名検証部1251は、同様にして電子署名の検証を実施し、成功した場合には地域情報等を証明書生成部1255に入力する。但し、ここでは発電証明書に発電量の情報だけが含まれているものとする。
署名検証部1251から発電量の情報が入力された発電量修正部1252は、充放電制御部122からバッテリ123の充電効率を示す情報を取得する。そして、発電量修正部1252は、バッテリ123の充電効率を発電量に乗算し、バッテリ123における電力のロスを考慮した修正発電量を算出する。なお、発電証明書が示す発電量をそのまま利用すると、バッテリ123でロスした電力(消費せずに捨てた電力)の価値を残すことになってしまう。そのため、発電量修正部1252により発電量が修正されるのである。
発電量修正部1252により算出された修正発電量の情報は、署名生成部1253に入力される。修正発電量の情報が入力された署名生成部1253は、記憶部1254から秘密鍵を読み出し、読み出した秘密鍵を利用して修正発電量の情報に基づく電子署名を生成する。署名生成部1253により生成された電子署名は、修正発電量の情報と共に証明書生成部1255に入力される。電子署名及び修正発電量の情報が入力された証明書生成部1255は、入力された電子署名及び修正発電量の情報を含む蓄電証明書を生成する。
なお、発電証明書に地域情報等が含まれている場合、署名生成部1253により地域情報等に対する電子署名が生成され、証明書生成部1255により、地域情報等を含む蓄電証明書が生成される。但し、証明書生成部1255は、発電証明書に含まれている地域情報等をそのまま蓄電証明書に含めてもよい。
(送電時)
さて、通信部126を介してインターフェース装置13から蓄電装置12が放電の指示を受けると、蓄電証明書発行部125には、放電量の情報が入力される。蓄電証明書発行部125に入力された放電量の情報は、証明書生成部1255に入力される。放電量の情報が入力された証明書生成部1255は、その放電量に相当する蓄電証明書を生成し、通信部126を介して放電先(この例では電力会社3)に送信する。なお、放電量に相当する蓄電証明書の生成方法には、次の2通りの方法が考えられる。
第1の方法は、受電時に、所定の単位電力量(修正発電量)に対応する蓄電証明書を複数生成しておく方法である。つまり、この方法は、ある発電量に対応する発電証明書を1つ受信した場合に、その発電量の修正発電量に対応する蓄電証明書を1つ作成するのではなく、単位電力量に対応する蓄電証明書を、発電証明書が示す発電量に相当する分だけ作成する方法である。従って、この方法を採用すると、受電時に、(発電量/単位電力量)程度の蓄電証明書が生成される。このようにして蓄電証明書の電力量を単位電力量毎に細切れに生成して記憶部1254に格納しておくことにより、放電時に、放電量に相当する分だけ放電先に蓄電証明書を提供すればよくなる。
第2の方法は、放電時に、その放電量に対応する蓄電証明書を1つ生成する方法である。この方法の場合、受電時には、ある発電量に対応する発電証明書を1つ受信した場合に、その発電量の修正発電量に対応する蓄電証明書を1つ作成して記憶部1254に格納しておくことになる。放電時には、記憶部1254に格納された蓄電証明書を読み出し、修正発電量を充電量に等しい第1修正発電量と、元の修正発電量から第1修正発電量を差し引いた第2修正発電量に分け、第1及び第2修正発電量に対応する蓄電証明書をそれぞれ生成する。そして、第1修正発電量に対応する蓄電証明書は放電先に提供され、第2修正発電量に対応する蓄電証明書は記憶部1254に格納される。
いずれの方法を利用しても、放電量に対応する蓄電証明書が得られ、その蓄電証明書が通信部126を介して放電先に提供される。但し、上記第1の方法を利用する場合には蓄電証明書の再作成は必要ないが、上記第2の方法を利用する場合には蓄電証明書の再作成(第1及び第2蓄電証明書の作成)が必要になる。この場合、蓄電証明書の再作成に係る処理は、受電時に行われる蓄電証明書の作成処理と同様に、署名生成部1253、証明書生成部1255により実行される。なお、ここで説明した2通りの方法は一例であり、他の方法を利用して、放電量に対応する蓄電証明書を生成してもよい。また、本稿では第2の方法により放電量に対応する蓄電証明書が生成されるものとする。
以上、本実施形態に係る蓄電装置12の構成について説明した。
[1−4:インターフェース装置13の構成]
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係るインターフェース装置13の構成について説明する。図6は、本実施形態に係るインターフェース装置13の機能構成を説明するための説明図である。
図6に示すように、インターフェース装置13は、通信部131、中央処理部132、記憶部133、表示部134、及び入力部135を有する。
蓄電装置12から電力を放電する場合、ユーザは、入力部135を利用して放電量等の情報を入力する。入力部135を利用して入力された情報は、中央処理部132、通信部131を介して蓄電装置12に入力される。また、蓄電装置12により放電の処理が実行された場合、通信部131により蓄電証明書が受信される。通信部131により受信された蓄電証明書は、中央処理部132に入力される。蓄電証明書が入力された中央処理部132は、通信部131を介して放電先(この例では電力会社3)に、入力された蓄電証明書を送信する。
なお、インターフェース装置13は、ユーザが売電及び買電を行う際に情報を入力したり、情報を表示するためのユーザインターフェースの機能を提供する。また、こうした機能を実現するための処理は、中央処理部132により実行される。例えば、中央処理部132は、通信部131を介して、電力会社3等から売電価格や買電価格の情報を取得して表示部134に表示する。また、中央処理部132は、入力部135を利用して入力された売電量や買電量の情報を表示部134に入力したり、通信部131を介して電力会社3等に送信したりする。
さらに、入力部135を利用して売電の指示がユーザから入力された場合、中央処理部132は、通信部131を通じて、蓄電装置12に放電の指示及び放電量の情報を送信する。なお、記憶部133は、蓄電装置12や電力会社3等から受信した情報やユーザにより入力された情報を格納したり、必要に応じてグリーン発電装置11や蓄電装置12の公開鍵等を格納したりするために利用される。また、記憶部133は、中央処理部132の動作を規定するプログラムを格納するために利用される。
以上、本実施形態に係るインターフェース装置13の構成について説明した。
<2:第2実施形態(個人向け電力取引市場の仕組み)>
以下、本発明の第2実施形態について説明する。但し、上記の第1実施形態に係る構成要素と実質的に同じ機能を提供する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略することにする。
[2−1:電力取引システムの構成]
まず、図7を参照しながら、本実施形態に係る電力取引システムの構成について説明する。図7は、本実施形態に係る電力取引システムの構成を説明するための説明図である。なお、上記の第1実施形態と同様に、具体的な構成をイメージしやすいよう、「家庭」という表現を用いるが、ここで用いる「家庭」という表現は、電力需要者個人が管理できるような規模を意味している。
図7に示すように、本実施形態に係る電力取引システムは、家庭内電力網1、複数の地域電力網2(第1地域電力網〜第N地域電力網)、認証局4、及び電力取引サーバ5を含む。なお、図7の例では省略されているが、図1と同様に、電力会社3が含まれていてもよい。また、家庭内電力網1は、電力消費機器10、グリーン発電装置11、蓄電装置12、及びインターフェース装置13を含む。そして、家庭内電力網1は、電力線を介して複数の地域電力網2(第1地域電力網〜第N地域電力網)に接続されているものとする。
図1、図7の主要な違いは、電力取引サーバ5の存在にある。上記第1実施形態の説明において既に述べた通り、化石燃料等を利用して生産した通常の電力とグリーン電力との間に価格差があり、任意の電力に発電証明書や蓄電証明書を付加して取引することによりグリーン電力の価格で取引できる仕組みを構築した場合、発電証明書や蓄電証明書には金銭的な価値が生まれる。さらに、発電証明書や蓄電証明書を証券化して単独で売り買いする市場を構築することも可能になる。
上記の電力取引サーバ5は、こうした電力取引、及び、発電証明書や蓄電証明書の取引等を管理するサーバ装置である。そして、本実施形態は、このような電力取引、及び、発電証明書や蓄電証明書の取引等を管理する方法に関する。以下では、本実施形態に係る電力取引の管理を実現するために、上記第1実施形態の構成に追加された蓄電装置12の機能、インターフェース装置13の機能、電力取引サーバ5の機能について順次説明する。
ところで、発電証明書と蓄電証明書は蓄電の際に生じるロスを考慮したか否かの違いはあるものの、グリーン電力を証明するためのデジタル証明書であるという点で実質的に同じものである。特に、蓄電の際に生じるロスが無視できる程度に小さい場合、発電証明書と蓄電証明書は同じものとなる。そこで、以下の説明では、電力取引の際に蓄電証明書を利用するものとして説明を進めることにする。
以上、本実施形態に係る電力取引システムの構成について説明した。
[2−2:蓄電装置12の構成]
次に、図8〜図10を参照しながら、本実施形態に係る蓄電装置12の構成について説明する。図8は、本実施形態に係る蓄電装置12の機能構成を説明するための説明図である。また、図9は、本実施形態に係る残量証明書発行部127の機能構成を説明するための説明図である。そして、図10は、本実施形態に係る空き容量証明書発行部128の機能構成を説明するための説明図である。
図8に示すように、蓄電装置12は、受電部121、充放電制御部122、バッテリ123、送電部124、蓄電証明書発行部125、通信部126、残量証明書発行部127、及び空き容量証明書発行部128を有する。なお、受電部121、充放電制御部122、バッテリ123、送電部124、蓄電証明書発行部125、通信部126の機能については上記第1実施形態に係る蓄電装置12と実質的に同じであるため、これらの構成要素に関する詳細な説明を省略し、残量証明書発行部127、及び空き容量証明書発行部128の機能についてのみ詳細に説明する。
(はじめに)
電力取引に限らず、世の中には様々な商品取引の市場が存在する。例えば、金利、為替、債権、証券等に関して様々な金融商品が市場に出回っている。また、先物、スワップ、オプション等のデリバティブも広く活用されている。例えば、先物取引とは、将来の期日に現時点で決めた価格によって現物を売買する契約を扱う取引のことを言う。現物としては、オイル、電力、排出権、小麦、大豆、トウモロコシ等、様々な種類がある。
本来、先物取引は、期日に契約を履行し、現物の受け渡しを伴うものであった。しかし、現在では、現物の受け渡しをせず、期日までに反対売買を行って差金決済を行う取引形態が先物取引の一般的な取引形態になっている。そのため、現物の先物市場において決定される取引価格は、投機的な売り買いに支配されて乱高下する場面がしばしば見られる。
しかし、本実施形態において想定する電力取引市場は、個人の電力需要者が現物の受け渡しを前提として参加する市場である。そのため、投機的な売り買いにより市場価格が乱高下したり、受け渡し期日に電力の供給が滞ったりする危険性の排除が強く求められる。このような危険性を排除するためには、現物の受け渡しに要する時間よりも短時間に売り買いを繰り返すようなプレーヤを排除したり、受け渡すべき現物を所持していないプレーヤを排除したり、現物の受け取りが困難なプレーヤを排除したりする必要がある。
なお、ここでは先物取引を例に挙げたが、本実施形態は、リアルタイムの電力取引を想定している。そのため、売り注文を出したプレーヤが受け渡しできるだけのバッテリ残量を所有しているか、或いは、買い注文を出したプレーヤが受け取り可能なだけのバッテリ空き容量を維持しているか、といった情報をリアルタイムで電力取引サーバ5が管理することが必要になる。しかしながら、プレーヤが増加すると、電力取引サーバ5が各プレーヤのバッテリ残量やバッテリ空き容量をリアルタイムで管理するのは難しい。本実施形態は、こうした問題を解決するために考案されたものである。
(残量証明書発行部127の機能)
本実施形態に係る電力取引システムは、売り注文を出したプレーヤのバッテリ残量を管理するために、バッテリ残量を証明するための残量証明書を利用する。この残量証明書は、蓄電装置12の残量証明書発行部127により発行される。
図9に示すように、残量証明書発行部127は、残量取得部1271、署名生成部1272、記憶部1273、及び証明書生成部1274により構成される。なお、記憶部1273には、予め生成された秘密鍵と公開鍵のペアが格納されているものとする。また、記憶部1273に格納された公開鍵は、認証局4による認証を受けているものとする。
まず、インターフェース装置13を利用してユーザにより売り注文が出されると、通信部126を介して、売り注文が出された旨を示す通知が充放電制御部122に入力される。この通知を受けた充放電制御部122は、バッテリ123のバッテリ残量を検出し、検出したバッテリ残量の情報を残量証明書発行部127に入力する。残量証明書発行部127に入力されたバッテリ残量の情報は、残量取得部1271により取得される。そして、残量取得部1271により取得されたバッテリ残量の情報は、署名生成部1272に入力される。
バッテリ残量の情報が入力された署名生成部1272は、記憶部1273から秘密鍵を読み出し、読み出した秘密鍵を利用してバッテリ残量の情報に基づく電子署名を生成する。署名生成部1272により生成された電子署名は、バッテリ残量の情報と共に証明書生成部1274に入力される。電子署名及びバッテリ残量の情報が入力された証明書生成部1274は、入力された電子署名及びバッテリ残量の情報を含む残量証明書を生成する。そして、証明書生成部1274により生成された残量証明書は、通信部126に入力される。この残量証明書は、通信部126を介してインターフェース装置13に送信され、インターフェース装置13を介して電力取引サーバ5に送信される。
(空き容量証明書発行部128の機能)
本実施形態に係る電力取引システムは、買い注文を出したプレーヤのバッテリ空き容量を管理するために、バッテリ空き容量を証明するための空き容量証明書を利用する。この空き容量証明書は、蓄電装置12の空き容量証明書発行部128により発行される。
図10に示すように、空き容量証明書発行部128は、空き容量取得部1281、署名生成部1282、記憶部1283、及び証明書生成部1284により構成される。なお、記憶部1283には、予め生成された秘密鍵と公開鍵のペアが格納されているものとする。また、記憶部1283に格納された公開鍵は、認証局4による認証を受けているものとする。
まず、インターフェース装置13を利用してユーザにより買い注文が出されると、通信部126を介して、買い注文が出された旨を示す通知が充放電制御部122に入力される。この通知を受けた充放電制御部122は、バッテリ123のバッテリ空き容量を検出し、検出したバッテリ空き容量の情報を空き容量証明書発行部128に入力する。空き容量証明書発行部128に入力されたバッテリ空き容量の情報は、空き容量取得部1281により取得される。そして、空き容量取得部1281により取得されたバッテリ空き容量の情報は、署名生成部1282に入力される。
バッテリ空き容量の情報が入力された署名生成部1282は、記憶部1283から秘密鍵を読み出し、読み出した秘密鍵を利用してバッテリ空き容量の情報に基づく電子署名を生成する。署名生成部1282により生成された電子署名は、バッテリ空き容量の情報と共に証明書生成部1284に入力される。電子署名及びバッテリ空き容量の情報が入力された証明書生成部1284は、入力された電子署名及びバッテリ空き容量の情報を含む空き容量証明書を生成する。そして、証明書生成部1284により生成された空き容量証明書は、通信部126に入力される。この空き容量証明書は、通信部126を介してインターフェース装置13に送信され、インターフェース装置13を介して電力取引サーバ5に送信される。
以上、本実施形態に係る蓄電装置12の構成について説明した。上記のように、売り注文を出す場合には残量証明書が電力取引サーバ5に送信され、買い注文を出す場合には空き容量証明書が電力取引サーバ5に送信される。電力取引サーバ5は、リアルタイムに送られてくる残量証明書又は空き容量証明書に基づいて売り注文又は買い注文の受付を制限することが可能になる。その結果、現物の受け渡しが実行不可能になる危険性を回避することが可能になる。
[2−3:インターフェース装置13の構成]
次に、図11、図12を参照しながら、本実施形態に係るインターフェース装置13の構成について説明する。図11は、本実施形態に係るインターフェース装置13の機能構成を説明するための説明図である。また、図12は、本実施形態に係る消費量証明書発行部136の機能構成を説明するための説明図である。
図11に示すように、インターフェース装置13は、通信部131、中央処理部132、記憶部133、表示部134、及び入力部135を有する。なお、通信部131、記憶部133、表示部134、入力部135の機能については上記第1実施形態に係るインターフェース装置13と実質的に同じであるため、これらの構成要素に関する詳細な説明を省略し、中央処理部132の機能(消費量証明書発行部136)についてのみ詳細に説明する。
上記の通り、残量証明書又は空き容量証明書に基づいて売り注文又は買い注文の受付を制限することにより、現物の受け渡しが実行不可能になる危険性を回避することが可能になる。但し、バッテリ123のバッテリ残量は刻々と減少する。そのため、売り注文を出すユーザに対しては、残量証明書が示すバッテリ残量から所定のマージンを差し引いた電力量を上限電力量とする売り注文を認めるようにすればよい。一方、買い注文を出すユーザに対しては、空き容量証明書が示すバッテリ空き容量を上限電力量とする買い注文を認めるようにしてもよい。
また、実際に現物の受け渡しが実行されるまでに所定の電力量の消費が見込まれる場合には、その所定の電力量の消費を加味した上限電力量の買い注文を認めるようにしてもよい。中央処理部132の一機能である消費量証明書発行部136は、このような消費電力の見込み量を証明するための消費量証明書を発行する機能を有する。
図12に示すように、消費量証明書発行部136は、消費量設定部1361、署名生成部1362、記憶部1363、及び証明書生成部1364により構成される。なお、記憶部1363には、予め生成された秘密鍵と公開鍵のペアが格納されているものとする。また、記憶部1363に格納された公開鍵は、認証局4による認証を受けているものとする。
消費量設定部1361は、電力消費機器10の電力消費量を監視している。そして、消費量設定部1361は、恒常的に電力を消費している電力消費機器10を検出し、検出した電力消費機器10による単位時間当たりの消費電力量を算出する。なお、入力部135を利用してユーザにより電力消費機器10が指定された場合には、指定された電力消費機器10による単位時間当たりの消費電力量を算出する。そして、入力部135を利用してユーザにより買い注文が出されると、消費量設定部1361は、予め算出した単位時間当たりの消費電力量に基づき、現物の受け渡しが実行されるまでの所定時間に消費される電力量を算出して消費電力量に設定する。
消費量設定部1361により設定された消費電力量の情報は、署名生成部1362に入力される。消費電力量の情報が入力された署名生成部1362は、記憶部1363から秘密鍵を読み出し、読み出した秘密鍵を利用して消費電力量の情報に基づく電子署名を生成する。署名生成部1362により生成された電子署名は、消費電力量の情報と共に証明書生成部1364に入力される。電子署名及び消費電力量の情報が入力された証明書生成部1364は、入力された電子署名及び消費電力量の情報を含む消費量証明書を生成する。証明書生成部1364により生成された消費量証明書は、通信部131に入力され、通信部131を介して電力取引サーバ5に送信される。
以上、本実施形態に係るインターフェース装置13の構成について説明した。上記のように、消費量証明書を利用することで、現物の受け渡しが実行されるまでに家庭内電力網1において消費が見込まれる分の電力量を考慮した買い注文を出すことが可能になる。
[2−4:電力取引サーバ5の構成]
次に、図13を参照しながら、本実施形態に係る電力取引サーバ5の機能について説明する。図13は、本実施形態に係る電力取引サーバ5の機能構成を説明するための説明図である。
図13に示すように、電力取引サーバ5は、通信部51、注文受付部52、市場価格決定部53、証明書取得部54、買電制限部55、売電制限部56、受給電制御部57、地域市場価格収集部58、及び価格予測部59を有する。
(取引機能)
まず、ユーザが売買注文を出すと、その売買注文の情報は、通信部51を介して注文受付部52に入力される。注文受付部52は、入力された売買注文の情報に基づき、その売買注文を受け付け、市場価格決定部53に入力する。但し、この段階で売買注文は確定しない。市場価格決定部53は、注文受付部52が受け付けた売買注文の数量に応じて需給バランスに基づく売電価格及び買電価格(以下、市場価格)を決定する。市場価格決定部53により決定された市場価格の情報は、注文受付部52に入力される。
なお、取引市場を地域電力網2を単位として分割してもよい。この場合、各地域電力網2における市場価格は、地域市場価格収集部58により調査及び収集される。そして、地域市場価格収集部58により収集された各地域電力網2における市場価格の情報は、市場価格決定部53に入力される。この場合、市場価格決定部53は、各地域電力網2における市場価格の情報に基づいて全体の市場価格を決定する。なお、各地域電力網2の電力市場における現物の受け渡しは、各地域電力網2に設置された地域蓄電装置21(図7を参照)を利用して行われるようにしてもよい。
上記の通り、注文受付部52は、ユーザから売買注文を受け付けた段階で売買注文を確定させない。注文受付部52により売買注文が受け付けられると、その売買注文を確定させる前に、証明書取得部54により各種の証明書がユーザから取得される。証明書取得部54は、空き容量証明書取得部541、消費量証明書取得部542、残量証明書取得部543、及び発電/蓄電証明書取得部544を含む。
(買い注文の場合)
ユーザから受け付けた注文が買い注文の場合、証明書取得部54は、空き容量証明書取得部541により空き容量証明書を取得し、消費量証明書取得部542により消費量証明書を取得する。空き容量証明書取得部541により取得された空き容量証明書、消費量証明書取得部542により取得された消費量証明書は、買電制限部55に入力される。買電制限部55は、認証局4から蓄電装置12の公開鍵証明書を取得し、取得した公開鍵証明書に含まれる公開鍵を利用して空き容量証明書及び消費量証明書に含まれる電子署名を検証する。但し、消費量証明書が取得できなかった場合には、空き容量証明書に含まれる電子署名だけが検証される。
検証が成功した場合、買電制限部55は、空き容量証明書に含まれるバッテリ空き容量の情報、消費量証明書に含まれる消費電力量の情報を読み取り、注文受付部52に入力する。注文受付部52は、ユーザの買い注文により指定された買電量の情報と、買電制限部55から入力されたバッテリ空き容量の情報及び消費電力量の情報に基づき、その買電量が(バッテリ空き容量+消費電力量)よりも少ない場合には買い注文を確定させる。そして、注文受付部52は、受給電制御部57に買電量の情報を入力する。
買電量の情報が入力された受給電制御部57は、その買電量の電力が買い注文を出したユーザに供給されるように制御命令を発効する。この制御命令は、通信部51を通じて電力供給者の蓄電装置12、地域蓄電装置21、或いは、所定の蓄電場所に送信される。制御命令を受信した蓄電装置12、地域蓄電装置21、或いは、所定の蓄電場所は、買い注文を出したユーザの蓄電装置12に買電量の電力を供給する。
(売り注文の場合)
ユーザから受け付けた注文が売り注文の場合、証明書取得部54は、残量証明書取得部543により残量証明書を取得し、蓄電証明書取得部544により蓄電証明書を取得する。残量証明書取得部543により取得された残量証明書は、売電制限部56に入力される。売電制限部56は、認証局4から蓄電装置12の公開鍵証明書を取得し、取得した公開鍵証明書に含まれる公開鍵を利用して残量証明書に含まれる電子署名を検証する。検証が成功した場合、残量証明書に含まれるバッテリ残量の情報が注文受付部52に入力される。
また、蓄電証明書取得部544は、認証局4から蓄電装置12の公開鍵証明書を取得し、取得した公開鍵証明書に含まれる公開鍵を利用して、取得した蓄電証明書に含まれる電子署名を検証する。検証が成功した場合、蓄電証明書に含まれる修正発電量の情報が注文受付部52に入力される。先に述べた通り、蓄電証明書は、グリーン電力であることを証明する証明書である。そのため、蓄電証明書に含まれる修正発電量の分は、グリーン電力価格により売電される。また、売電の対象となる電力がグリーン電力でない場合、蓄電証明書は取得されない。この場合、蓄電証明書取得部544は、グリーン電力でない旨の通知を注文受付部52に入力する。但し、ここでは蓄電証明書が取得できたものとする。
バッテリ残量の情報、修正発電量の情報が入力されると、注文受付部52は、ユーザの買い注文により指定された売電量の情報と、売電制限部56から入力されたバッテリ残量の情報に基づき、その売電量がバッテリ残量よりも少ない場合には売り注文を確定させる。次いで、注文受付部52は、市場価格決定部53からグリーン電力の市場価格を取得し、売り注文により指定された売電量のうち、蓄電証明書取得部544により入力された修正発電量の分についてグリーン電力の市場価格で売り注文を確定させる。さらに、注文受付部52は、市場価格決定部53からグリーン電力の市場価格を取得し、売り注文により指定された売電量のうち、修正発電量の分を差し引いた売電量の分について通常の市場価格で売り注文を確定させる。
そして、注文受付部52は、受給電制御部57に売電量の情報を入力する。売電量の情報が入力された受給電制御部57は、その売電量の電力が売り注文を出したユーザの蓄電装置12から所定の蓄電場所へと送電するように制御命令を発効する。この制御命令は、通信部51を通じて売り注文を出したユーザの蓄電装置12に送信される。制御命令を受信した蓄電装置12は、所定の蓄電場所に売電量の電力を送電する。
(価格予測機能)
次に、電力取引サーバ5による価格予測について説明する。価格予測部59は、市場価格予測部591、記憶部592、及び環境情報収集部593を含む。市場価格予測部591は、過去に市場価格決定部53により決定された売電価格及び買電価格の推移、現在の売電価格及び買電価格、過去の売買数量の推移、現在の売買数量、及び後述する環境情報収集部593により収集された環境情報に基づいて将来の市場価格を予測する。
環境情報収集部593は、グリーン発電による発電量に影響する環境要因に関する情報を収集する手段である。例えば、環境情報収集部593は、過去及び現在の天気や天気予報等に関する環境情報を収集する。また、環境情報収集部593は、収集した環境情報を記憶部592に蓄積する。記憶部592に蓄積された環境情報は、市場価格予測部591により参照され、市場価格の予測に利用される。例えば、市場価格予測部591は、日照条件の悪い雨や曇りの天気が続く場合、太陽光発電による電力の供給量が落ち込むことが予測されるため、グリーン電力の価格を高めに予測する。
このようにして予測した市場価格は、通信部51を通じて各ユーザのインターフェース装置13や電力会社3等に送信される。
以上、本実施形態に係る電力取引サーバ5の機能について説明した。
<3:第3実施形態(グリーン証明書に基づくサービス)>
以下、本発明の第3実施形態について説明する。但し、上記の第1又は第2実施形態に係る構成要素と実質的に同じ機能を提供する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略することにする。
[3−1:携帯機器6の構成]
まず、図14を参照しながら、本実施形態に係る携帯機器6、受電装置7の構成について説明する。図14は、本実施形態に係るグリーン発電システムの構成を説明するための説明図である。なお、携帯機器6の具体例としては、PC、携帯電話、携帯ゲーム機、携帯情報端末、情報家電、カーナビゲーションシステム等を例示することができる。
図14に示すように、携帯機器6は、電力消費部品60、グリーン発電装置61、蓄電装置62、インターフェース装置63、価値情報取得部64を有する。一方、受電装置7は、受電部71、署名検証部72、及び価値情報発行部73を有する。
電力消費部品60は、携帯機器6の各種機能を実現するための電子部品である。また、グリーン発電装置61は、上記の第1実施形態に係るグリーン発電装置11と実質的に同じ機能を有する。但し、グリーン発電装置61は、携帯機器6に搭載可能な程度に小型のものが適用される。
蓄電装置62は、グリーン発電装置61と同様に、携帯機器6に搭載可能な程度に小型のものが適用される。また、蓄電装置62は、上記の第1実施形態に係る蓄電装置12とは異なり、蓄電証明書の発行手段が省略されていてもよい。この場合、蓄電証明書に代えて発電証明書が利用される。なお、蓄電証明書を発行する機能を省略することにより携帯機器6の小型化及び省電力化に寄与する。
インターフェース装置63は、ユーザの操作を受け付ける操作手段、及びユーザに情報を表示する表示手段である。また、価値情報取得部64は、受電装置7から価値情報を取得する。この価値情報とは、例えば、クーポンや電子マネー等である。なお、携帯機器6と受電装置7との間の通信は、有線でもよいし無線でもよい。また、携帯機器6と受電装置7との間の電力伝送は、電磁誘導を利用した非接触方式でもよいし、電力線を利用した有線方式でもよい。
さて、ユーザ操作により蓄電装置62から受電装置7へと電力の伝送が指示されると、蓄電装置62から放電された電力は、受電装置7の受電部71により受電される。このとき、グリーン発電装置61により発行された発電証明書がインターフェース装置63を介して受電装置7に送られる。この発電証明書は、受電装置7の署名検証部72により受信される。発電証明書を受信した署名検証部72は、認証局4からグリーン発電装置11の公開鍵証明書を取得し、取得した公開鍵証明書に含まれる公開鍵を利用して、取得した発電証明書に含まれる電子署名を検証する。
検証が成功した場合、署名検証部72は、発電証明書を外部に出力すると共に、発電証明書に含まれる発電量の情報を価値情報発行部73に入力する。発電量の情報が入力された価値情報発行部73は、入力された発電量の情報に基づき、その発電量に応じた価値情報を携帯機器6に送信する。携帯機器6に送信された価値情報は、携帯機器6の価値情報取得部64により受信され、インターフェース装置63に入力される。インターフェース装置63は、価値情報取得部64により入力された価値情報を保存する。
以上、本実施形態に係る携帯機器6、受電装置7の構成について説明した。
[3−2:グリーン発電装置61の構成]
次に、図15、図16を参照しながら、本実施形態に係るグリーン発電装置61の構成について説明する。図15は、本実施形態に係るグリーン発電装置61の機能構成を説明するための説明図である。また、図16は、本実施形態に係る発電証明書発行部614の機能構成を説明するための説明図である。
(全体構成)
図15に示すように、グリーン発電装置61は、太陽光発電パネル611、発電量測定部612、送電部613、発電証明書発行部614、及び通信部615を有する。なお、以下の説明において、発電量測定部612、発電証明書発行部614を纏めて認証モジュールと呼ぶ場合がある。
太陽光発電パネル611は、太陽光のエネルギーを電力に変換する発電手段である。太陽光発電パネル611には、例えば、シリコン太陽電池や色素増感型太陽電池等が利用される。太陽光発電パネル611により発電された電力は、発電量測定部612に入力される。発電量測定部612は、太陽光発電パネル611の発電量を測定する。発電量測定部612により測定された発電量の情報は、発電証明書発行部614に入力される。
また、太陽光発電パネル611により発電された電力は、発電量測定部612を介して送電部613に入力される。太陽光発電パネル611により発電された電力が入力された送電部613は、入力された電力を電力消費部品60や蓄電装置62に送電する。但し、ここでは送電部613に入力された電力が蓄電装置62に送電されるものとする。
また、発電量測定部612から発電量の情報が入力された発電証明書発行部614は、入力された発電量の情報に対する発電証明書を発行する。なお、発電証明書発行部614の詳細な機能構成については後述する。発電証明書発行部614により発行された発電証明書は、通信部615に入力される。発電証明書が入力された通信部615は、入力された発電証明書をインターフェース装置63に送信する。
(発電証明書発行部614の詳細について)
ここで、発電証明書発行部614の詳細な機能構成について説明する。図16に示すように、発電証明書発行部614は、署名生成部6141、記憶部6142、及び証明書生成部6143により構成される。なお、記憶部6142には、予め生成された秘密鍵と公開鍵のペアが格納されているものとする。また、記憶部6142に格納された公開鍵は、認証局4による認証を受けているものとする。
まず、発電量測定部612から発電証明書発行部614へと発電量の情報が入力されると、入力された発電量の情報は、署名生成部6141に入力される。発電量の情報が入力された署名生成部6141は、記憶部6142から秘密鍵を読み出し、読み出した秘密鍵を利用して発電量の情報に基づく電子署名を生成する。署名生成部6141により生成された電子署名は、発電量の情報と共に証明書生成部6143に入力される。電子署名及び発電量の情報が入力された証明書生成部6143は、入力された電子署名及び発電量の情報を含む発電証明書を生成する。そして、証明書生成部6143により生成された発電証明書は、通信部615に入力される。
以上、本実施形態に係るグリーン発電装置61の構成について説明した。
[3−3:蓄電装置62の構成]
次に、図17を参照しながら、本実施形態に係る蓄電装置62の構成について説明する。図17は、本実施形態に係る蓄電装置62の機能構成を説明するための説明図である。
(全体構成)
図17に示すように、蓄電装置62は、受電部621、充放電制御部622、バッテリ623、及び送電部624を有する。
(受電時)
まず、グリーン発電装置61から供給された電力は、受電部621により受電される。受電部621により受電された電力は、充放電制御部622に入力される。受電部621により電力が入力された充放電制御部622は、入力された電力をバッテリ623に入力し、バッテリ623を充電する。
(送電時)
インターフェース装置63を介してバッテリ623の放電が指示されると、その指示は、充放電制御部622に入力される。放電の指示が入力された充放電制御部622は、指示を受けた量の電力をバッテリ623から放電する。充放電制御部622によりバッテリ623から放電された電力は、送電部624に入力される。そして、送電部624から電力消費部品60、或いは、受電装置7に送電される。但し、ここでは受電装置7に送電されるものとする。
以上、本実施形態に係る蓄電装置62の構成について説明した。
[3−4:インターフェース装置63の構成]
次に、図18を参照しながら、本実施形態に係るインターフェース装置63の構成について説明する。図18は、本実施形態に係るインターフェース装置63の機能構成を説明するための説明図である。
図18に示すように、インターフェース装置63は、通信部631、中央処理部632、記憶部633、表示部634、及び入力部635を有する。
蓄電装置62から電力を放電する場合、ユーザは、入力部635を利用して放電量等の情報を入力する。入力部635を利用して入力された情報は、中央処理部632、通信部631を介して蓄電装置62に入力される。また、蓄電装置62により放電の処理が実行された際、グリーン発電装置61から通信部631を介して発電証明書が受信される。通信部631により受信された発電証明書は、中央処理部632に入力される。発電証明書が入力されると、中央処理部632は、通信部631を介して受電装置7に対し、入力された発電証明書を送信する。
また、入力部635を利用して放電の指示がユーザから入力された場合、中央処理部632は、通信部631を通じて、蓄電装置62に放電の指示及び放電量の情報を送信する。なお、記憶部633は、受電装置7から受信した価値情報やユーザにより入力された情報を格納したり、必要に応じてグリーン発電装置61の公開鍵等を格納したりするために利用される。また、記憶部633は、中央処理部632の動作を規定するプログラムを格納するために利用される。
以上、本実施形態に係るインターフェース装置63の構成について説明した。
[3−5:送電時の操作方法]
次に、図19、図20を参照しながら、本実施形態に係る送電時の操作方法について説明する。図19は、本実施形態に係る送電操作の流れを説明するための説明図である。また、図20は、本実施形態に係る送電操作の流れの中で表示されるグラフィカルユーザインターフェースの一例を示す説明図である。
図19に示すように、携帯機器6と受電装置7は、相互認証を実施する(S101)。相互認証が成功した場合、携帯機器6は、受電装置7に対して最大送電量を通知する(S102)。この最大送電量は、バッテリ623のバッテリ残量、バッテリ残量から携帯機器6の動作に必要な所定のマージンを差し引いた残量、或いは、ユーザにより入力された送電量の最大値である。次いで、受電装置7は、図20に示すように、ユーザに送電量の選択を促し、送電量を選択させる(S103)。
ユーザにより送電量が選択されると、受電装置7は、ユーザにより選択された送電量を通知すると共に、発電証明書の譲渡を要求する(S104)。次いで、携帯機器6は、図20に示すように、ユーザに送電可否の選択を促す(S105)。ユーザにより送電が許可された場合、携帯機器6は、送電を開始すると共に、発電証明書を受電装置7に送信(譲渡)する(S106)。なお、価値情報の付与は、ステップS106の後で発電証明書により証明される発電量に応じて行われる。
以上、本実施形態に係る送電時の操作方法について説明した。
<4:ハードウェア構成例>
上記の各種証明書発行部、インターフェース装置、携帯機器、電力取引サーバ等の機能は、例えば、図21に示す情報処理装置のハードウェア構成を用いて実現することが可能である。つまり、当該各構成要素の機能は、コンピュータプログラムを用いて図21に示すハードウェアを制御することにより実現される。なお、このハードウェアの形態は任意であり、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS、PDA等の携帯情報端末、ゲーム機、又は種々の情報家電がこれに含まれる。但し、上記のPHSは、Personal Handy−phone Systemの略である。また、上記のPDAは、Personal Digital Assistantの略である。
図21に示すように、このハードウェアは、主に、CPU902と、ROM904と、RAM906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、を有する。さらに、このハードウェアは、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926と、を有する。但し、上記のCPUは、Central Processing Unitの略である。また、上記のROMは、Read Only Memoryの略である。そして、上記のRAMは、Random Access Memoryの略である。
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM906には、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908を介して相互に接続される。一方、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続される。また、入力部916としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部916としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。
出力部918としては、例えば、CRT、LCD、PDP、又はELD等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。但し、上記のCRTは、Cathode Ray Tubeの略である。また、上記のLCDは、Liquid Crystal Displayの略である。そして、上記のPDPは、Plasma DisplayPanelの略である。さらに、上記のELDは、Electro−Luminescence Displayの略である。
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部920としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。但し、上記のHDDは、Hard Disk Driveの略である。
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。但し、上記のICは、Integrated Circuitの略である。
接続ポート924は、例えば、USBポート、IEEE1394ポート、SCSI、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。但し、上記のUSBは、Universal Serial Busの略である。また、上記のSCSIは、Small Computer System Interfaceの略である。
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。但し、上記のLANは、Local Area Networkの略である。また、上記のWUSBは、Wireless USBの略である。そして、上記のADSLは、Asymmetric Digital Subscriber Lineの略である。
以上、本発明の各実施形態に係るインターフェース装置、携帯機器、電力取引サーバ等の機能を実現することが可能なハードウェア構成例について説明した。
<5:まとめ>
最後に、本発明の実施形態に係る技術内容について簡単に纏める。本実施形態に係る電力取引サーバは、次のように表現することができる。当該電力取引サーバは、下記のような第1の証明書取得部、第2の証明書取得部、売電制限部、買電制限部を有する。
上記の第1の証明書取得部は、売電を希望する第1のユーザから、当該第1のユーザが所有する第1のバッテリの蓄電量を証明するための第1の証明書を取得するものである。この第1の証明書を利用することで、ユーザのバッテリ残量を確実かつリアルタイムに知ることが可能になる。
また、第2の証明書取得部は、買電を希望する第2のユーザから、当該第2のユーザが所有する第2のバッテリの空き容量を証明するための第2の証明書を取得するものである。この第2の証明書を利用することで、ユーザのバッテリ空き容量を確実かつリアルタイムに知ることが可能になる。
また、上記の売電制限部は、前記第1の証明書取得部により取得された第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を前記第1のバッテリの蓄電量までに制限するものである。このように、第1の証明書に基づいて売電制限を掛けることにより、売電した後で現物の受け渡しが不可能になるリスクを回避することができる。
また、上記の買電制限部は、前記第2の証明書取得部により取得された第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を前記第2のバッテリの空き容量までに制限するものである。このように、第2の証明書に基づいて売電制限を掛けることにより、買電した後で現物の受け渡しが不可能になるリスクを回避することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記説明においてはグリーン発電の一例として太陽光発電を例に挙げたが、風力発電、地熱発電、水力発電、原子力発電、バイオマス発電、天然ガス発電、燃料電池による発電等、様々な発電方式に対して本実施形態の技術を同様に適用することができる。また、蓄電手段の一例としてバッテリを例に挙げたが、具体的には、蓄電池(Li−Ion電池、NAS電池等)、キャパシタ(電気二重層キャパシタ等)、揚力蓄電システム等、様々な蓄電手段に対して本実施形態の技術を同様に適用することができる。
また、上記説明において、電力の受け渡し時に売り注文により指定した電力をユーザが供給できない状況や、電力の受け渡し時に買い注文により指定した電力をユーザが受電できない状況における相殺取引の方法については説明を省略していた。このような状況は、例えば、売電するユーザが受け渡し時までに発電手段で発電される電力量を想定して、その想定分を上乗せした電力量の売り注文を行った場合に生じる可能性がある。また、売電するユーザが受け渡し時までに蓄電手段から消費する電力量を想定して、その想定分を上乗せした電力量の買い注文を行った場合に生じる可能性がある。
つまり、想定を下回る発電量又は消費量であった場合、電力の受け渡し時に現物の受け渡しができなくなってしまうのである。このような状況が生じた場合、受け渡しできない電力量に関して相殺取引を実行させる必要がある。例えば、差金決済をユーザに要求する必要がある。但し、このような状況が極力生じないようにするため、相殺取引の際には、ペナルティとして所定の価格が上乗せされ、所定の価格が上乗せされた価格に基づいて相殺取引が行われるようにすることが好ましい。
こうした理由から、電力取引サーバには、売電制限、買電制限と併せて、このような相殺取引の仕組みが設けられていてもよい。また、上記発電量の想定分は、第1の証明書により証明されるように構成されていてもよい。さらに、上記の消費量の想定分は、第2の証明書により証明されるように構成されていてもよい。このような構成にすることにより、発電量の想定分、消費量の想定分を考慮した柔軟な電力取引を安全かつ健全に行えるようになる。
1 家庭内電力網
10 電力消費機器
11 グリーン発電装置
111 太陽光発電パネル
112 発電量測定部
113 送電部
114 発電証明書発行部
1141 署名生成部
1142 記憶部
1143 証明書生成部
115 通信部
12 蓄電装置
121 受電部
122 充放電制御部
123 バッテリ
124 送電部
125 蓄電証明書発行部
1251 署名検証部
1252 発電量修正部
1253 署名生成部
1254 記憶部
1255 証明書生成部
126 通信部
127 残量証明書発行部
1271 残量取得部
1272 署名生成部
1273 記憶部
1274 証明書生成部
128 空き容量証明書発行部
1281 空き容量取得部
1282 署名生成部
1283 記憶部
1284 証明書生成部
13 インターフェース装置
131 通信部
132 中央処理部
133 記憶部
134 表示部
135 入力部
136 消費量証明書発行部
1361 消費量設定部
1362 署名生成部
1363 記憶部
1364 証明書生成部
2 地域電力網
20 電力ネットワーク
21 地域蓄電装置
3 電力会社
4 認証局
5 電力取引サーバ
51 通信部
52 注文受付部
53 市場価格決定部
54 証明書取得部
541 空き容量証明書取得部
542 消費量証明書取得部
543 残量証明書取得部
544 蓄電証明書取得部
55 買電制限部
56 売電制限部
57 受給電制御部
58 地域市場価格収集部
59 価格予測部
591 市場価格予測部
592 記憶部
593 環境情報収集部
6 携帯機器
60 電力消費部品
61 グリーン発電装置
611 太陽光発電パネル
612 発電量測定部
613 送電部
614 発電証明書発行部
6141 署名生成部
6142 記憶部
6143 証明書生成部
615 通信部
62 蓄電装置
621 受電部
622 充放電制御部
623 バッテリ
624 送電部
63 インターフェース装置
631 通信部
632 中央処理部
633 記憶部
634 表示部
635 入力部
64 価値情報取得部
7 受電装置
71 受電部
72 署名検証部
73 価値情報発行部

Claims (14)

  1. 売電を希望する第1のユーザから、当該第1のユーザが所有する第1の蓄電手段の蓄電量を証明するための第1の証明書を取得する第1の証明書取得部と、
    買電を希望する第2のユーザから、当該第2のユーザが所有する第2の蓄電手段の空き容量を証明するための第2の証明書を取得する第2の証明書取得部と、
    前記第1の証明書取得部により取得された第1の証明書に含まれる電子署名に対する第1の公開鍵を用いた検証が成功した場合に、前記第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を前記第1の蓄電手段の蓄電量までに制限する売電制限部と、
    前記第2の証明書取得部により取得された第2の証明書に含まれる電子署名に対する第2の公開鍵を用いた検証が成功した場合に、前記第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を前記第2の蓄電手段の空き容量までに制限する買電制限部と、
    を備え、
    前記第1の証明書は、少なくとも前記第1の蓄電手段の蓄電量の情報に、前記第1の公開鍵に対応する秘密鍵を用いて生成される電子署名が付加されることにより生成され、
    前記第2の証明書は、少なくとも前記第2の蓄電手段の空き容量の情報に、前記第2の公開鍵に対応する秘密鍵を用いて生成される電子署名が付加されることにより生成される、
    電力取引サーバ。
  2. 前記第1のユーザが発電手段を所有する場合、前記第1の証明書取得部は、前記第1の蓄電手段の蓄電量、及び前記発電手段による発電実績から予想される発電予想量を証明するための第1の証明書を取得し、
    前記売電制限部は、前記第1の証明書取得部により取得された第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を、前記第1の蓄電手段の蓄電量と前記発電手段の発電予想量とを合算して得られる第1の合算値までに制限する、
    請求項1に記載の電力取引サーバ。
  3. 前記第1のユーザが前記第1の合算値の電力量を売電するための売り注文を行い、かつ、電力の受け渡し時点で前記第1の合算値の電力量を供給できない状態の場合、前記売電制限部は、前記第1のユーザに対して割り増し価格による電力量の買い戻しを実行させる、
    請求項2に記載の電力取引サーバ。
  4. 前記第2のユーザにより前記第2の蓄電手段から消費される電力量の履歴が管理されている場合、前記第2の証明書取得部は、前記第2のユーザが所有する第2の蓄電手段の空き容量、及び前記第2の蓄電手段から消費される電力量の消費実績から予想される消費予想値を証明するための第2の証明書を取得し、
    前記買電制限部は、前記第2の証明書取得部により取得された第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を、前記第2の蓄電手段の空き容量と前記消費予想値とを合算して得られる第2の合算値までに制限する、
    請求項2に記載の電力取引サーバ。
  5. 前記第2のユーザが前記第2の合算値の電力量を買電するための買い注文を行い、かつ、電力の受け渡し時点で前記第2の合算値の電力量を受電できない状態の場合、前記買電制限部は、前記第2のユーザに対して割り増し価格による電力量の売り戻しを実行させる、
    請求項4に記載の電力取引サーバ。
  6. 取引される電力が、再生可能エネルギー又は低環境負荷の発電資源により発電されたグリーン電力であることを証明するグリーン証明書を取得するグリーン証明書取得部と、
    前記グリーン証明書取得部により前記第1のユーザが買電を希望する電力のグリーン証明書が取得された場合に、当該買電を希望する電力の買電価格を通常の買電価格とは異なるグリーン電力の買電価格に設定するグリーン価格設定部と、
    をさらに備える、
    請求項4に記載の電力取引サーバ。
  7. 電力の売り注文及び買い注文を受け付ける注文受付部と、
    前記注文受付部により受け付けた売り注文及び買い注文の数量に基づく需給バランスに応じて取引市場における売電価格及び買電価格を決定する市場価格決定部と、
    前記第1のユーザによる売り取引が成立した場合に当該第1のユーザが注文した量の電力を前記第1の蓄電手段から所定の蓄電装置に供給させ、前記第2のユーザによる買い取引が成立した場合に当該第2のユーザが注文した量の電力を前記所定の蓄電装置から前記第2の蓄電手段に供給させる供給制御部と、
    をさらに備える、
    請求項6に記載の電力取引サーバ。
  8. 前記注文受付部は、所定時間以内に同じユーザから続けて注文を受け付けないように注文の受け付けを制限する、
    請求項7に記載の電力取引サーバ。
  9. 前記供給制御部は、前記第1のユーザによる売り取引が成立した場合、取引成立後に所定の時間が経過してから、当該第1のユーザが注文した量の電力を前記第1の蓄電手段から所定の蓄電装置に供給させ、前記第2のユーザによる買い取引が成立した場合、取引成立後に所定の時間が経過してから、当該第2のユーザが注文した量の電力を前記所定の蓄電装置から前記第2の蓄電手段に供給させる、
    請求項8に記載の電力取引サーバ。
  10. 実際に電力をやり取りする小規模な地域を区分しておき、その小規模な地域毎に分けられた複数の小規模な取引市場から当該各小規模な取引市場における売電価格及び買電価格を取得する地域市場価格収集部をさらに備え、
    前記市場価格決定部は、
    前記地域市場価格収集部により取得された複数の小規模な取引市場における売電価格及び買電価格に基づいて、前記小規模な地域よりも広域に設定された大規模な地域における大規模な取引市場の売電価格及び買電価格を決定する、
    請求項7に記載の電力取引サーバ。
  11. 少なくとも、過去に前記市場価格決定部により決定された売電価格及び買電価格の推移、過去に前記注文受付部により受け付けた売り注文及び買い注文の数量の推移、過去又は現在における再生可能エネルギーの発生要因の情報、将来における再生可能エネルギーの発生要因の予測情報から選択される1つ又は複数の要素に基づいて、将来における売電価格及び買電価格の推移を予測する市場価格予測部をさらに備える、
    請求項7に記載の電力取引サーバ。
  12. 再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源を利用して発電した電力を対象に発行される、当該電力の発電量と、当該電力が再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源に由来する電力であることと、を証明するためのグリーン証明書に関する売り注文及び買い注文を受け付ける注文受付部と、
    前記グリーン証明書に含まれる電子署名に対する公開鍵を用いた検証が成功した場合に、前記注文受付部により受け付けた売り注文及び買い注文の数量に基づく需給バランスに応じて前記グリーン証明書の売電価格及び買電価格を決定する市場価格決定部と、
    を備え、
    前記グリーン証明書は、少なくとも前記発電量の情報に、前記公開鍵に対応する秘密鍵を用いて生成される電子署名が付加されることにより生成される、
    グリーン市場管理サーバ。
  13. 電力取引サーバが、
    売電を希望する第1のユーザから、当該第1のユーザが所有する第1の蓄電手段の蓄電量を証明するための第1の証明書を取得する第1の証明書取得ステップと、
    買電を希望する第2のユーザから、当該第2のユーザが所有する第2の蓄電手段の空き容量を証明するための第2の証明書を取得する第2の証明書取得ステップと、
    前記第1の証明書取得ステップにて取得された第1の証明書に含まれる電子署名に対する第1の公開鍵を用いた検証が成功した場合に、前記第1の証明書に基づき、前記第1のユーザが売電可能な電力量を前記第1の蓄電手段の蓄電量までに制限する売電制限ステップと、
    前記第2の証明書取得ステップにて取得された第2の証明書に含まれる電子署名に対する第2の公開鍵を用いた検証が成功した場合に、前記第2の証明書に基づき、前記第2のユーザが買電可能な電力量を前記第2の蓄電手段の空き容量までに制限する買電制限ステップと、
    を含み、
    前記第1の証明書は、少なくとも前記第1の蓄電手段の蓄電量の情報に、前記第1の公開鍵に対応する秘密鍵を用いて生成される電子署名が付加されることにより生成され、
    前記第2の証明書は、少なくとも前記第2の蓄電手段の空き容量の情報に、前記第2の公開鍵に対応する秘密鍵を用いて生成される電子署名が付加されることにより生成される、
    取引管理方法。
  14. 再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源を利用して発電した電力を対象に発行される、当該電力の発電量と、当該電力が再生可能エネルギー又は低環境負荷の資源に由来する電力であることと、を証明するためのグリーン証明書に関する売り注文及び買い注文を受け付ける注文受付ステップと、
    前記グリーン証明書に含まれる電子署名に対する公開鍵を用いた検証が成功した場合に、前記注文受付ステップにて受け付けた売り注文及び買い注文の数量に基づく需給バランスに応じて前記グリーン証明書の売電価格及び買電価格を決定する市場価格決定ステップと、
    を含み、
    前記グリーン証明書は、少なくとも前記発電量の情報に、前記公開鍵に対応する秘密鍵を用いて生成される電子署名が付加されることにより生成される、
    グリーン取引管理方法。

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