以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(鉛直方向、上下方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るラック装置1の一例を+X側から見た斜視図、図2は、−X側から見た斜視図である。図1及び図2において、ラック装置1は、電子機器が収容される内部空間2を形成するラック部材3と、ラック部材3に移動可能に支持される仕切部材4と、ラック部材3に対する仕切部材4の位置を固定するストッパ機構5とを備えている。ラック部材3は、仕切部材4をZ軸方向に移動可能に支持する。本実施形態において、仕切部材4は、プレート部材である。
ラック部材3は、本体部材3Cと、本体部材3Cに形成された開口6A,6Bを開閉可能なドア部材3A,3Bとを有する。本実施形態において、ラック部材3は、本体部材3Cの+X側に配置された第1開口6Aと、−X側に配置された第2開口6Bと、第1開口6Aを開閉可能な第1ドア部材3Aと、第2開口6Bを開閉可能な第2ドア部材3Bとを有する。第1ドア部材3A及び第2ドア部材3Bのそれぞれは、ヒンジ機構(不図示)を介して、本体部材3Cに回動可能に支持されている。
図3は、本実施形態に係る本体部材3Cの一例を示す斜視図である。第1開口6Aは、本体部材3Cの側部に配置されている。第1開口6Aは、本体部材3Cの側部の+X側に形成されている。第1開口6Aは、十分に大きい。電子機器は、第1開口6Aを移動可能である。
第1開口6Aと同様、第2開口6Bは、本体部材3Cの側部に配置されている。第2開口6Bは、本体部材3Cの側部の−X側に形成されている。第2開口6Bは、十分に大きい。電子機器は、第2開口6Bを移動可能である。
本体部材3Cの内部には、棚7が配置されている。電子機器は、第1開口6A及び第2開口6Bの少なくとも一方を介して、棚7に設置される。
図1及び図2に示すように、本実施形態においては、仕切部材4は、第2ドア部材3Bに移動可能に支持されている。第2ドア部材3Bは、仕切部材4をZ軸方向に移動可能に支持する支持機構8を有する。本実施形態において、支持機構8は、第2ドア部材3Bに配置され、仕切部材4に配置されたスライダ部4Sを上下方向にガイドするガイド部8Gを含む。
図4は、第2ドア部材3Bに支持されている仕切部材4を上方から見た平面図である。図1、図2、図3、及び図4に示すように、第2ドア部材3Bは、+Y側の端及び−Y側の端のそれぞれに配置されたガイド部8Gを有する。本実施形態において、ガイド部8Gは、第2ドア部材3BのY軸方向両側の端から外側に突出する凸部を含む。ガイド部8Gは、Z軸方向に長い。
仕切部材4は、Z軸方向に長いプレート部4Pと、プレート部4Pの+Y側の端及び−Y側の端に配置されたスライダ部4Sとを有する。本実施形態において、スライダ部4Sは、ガイド部8Gの凸部の外面と対向可能な内面を有する凹部を含む。スライダ部4Sは、Z軸方向に長い。
第2ドア部材3Bに配置されたガイド部8Gは、仕切部材4をZ軸方向にガイド可能である。仕切部材4に配置されたスライダ部4Sは、ガイド部8Gに対してZ軸方向に移動可能である。
本実施形態において、第2ドア部材3Bは、内部空間2に面する内面3Bnと、その内面3Bnの反対側の外面3Bgとを有する。本実施形態において、ガイド部8Gにガイドされる仕切部材4の少なくとも一部は、第2ドア部材3Bの外面3Bgと対向可能である。本実施形態において、仕切部材4は、第2ドア部材3Bの少なくとも一部と対向しつつ、その外面3Bg側でZ軸方向に移動可能である。
第2ドア部材3Bと同様、第1ドア部材3Aは、+Y側の端及び−Y側の端のそれぞれに配置されたガイド部8Gを有する。また、第1ドア部材3Aは、内部空間2に面する内面3Anと、その内面3Anの反対側の外面3Agとを有する。
以下の説明において、第1ドア部材3Aの外面3Agを適宜、ラック部材3(ラック装置1)の前面3Ag、と称し、第2ドア部材3Bの外面3Bgを適宜、ラック部材3(ラック装置1)の背面3Bg、と称する。ラック部材3の背面3Bgは、ラック部材3の前面3Agの反対側の面である。また、以下の説明において、前面3Agと背面3Bgとを結ぶ面を適宜、ラック部材3の側面3S、と称する。
また、本実施形態においては、第2ドア部材3Bから仕切部材4を外すことができる。第2ドア部材3Bから仕切部材4を外す場合、例えば、第2ドア部材3Bのガイド部8Gの上端から仕切部材4のスライダ部4Sを引き抜く。また、第2ドア部材3Bに仕切部材4を取り付ける場合、例えば第2ドア部材3Bのガイド部8Gの上端から仕切部材4のスライダ部4Sを挿入する。なお、例えばスライダ部4Sが弾性変形可能な場合、スライダ部4Sを僅かに変形させて、第2ドア部材3Bの背面3Bg側から、ガイド部8Gにスライダ部4Sを嵌めてもよい。このように、本実施形態においては、第2ドア部材3Bに設けられた支持機構8は、仕切部材4をリリース可能に支持する。
また、本実施形態において、第2ドア部材3Bの外形と、仕切部材4の外形とは、ほぼ等しい。本実施形態において、Y軸方向に関するラック部材3のサイズと、Y軸方向に関する仕切部材4のサイズとは、ほぼ等しい。以下の説明において、Y軸方向に関するサイズを適宜、幅、と称する。したがって、本実施形態においては、仕切部材4は、ラック部材3の幅とほぼ同じ幅を有する。
また、本実施形態において、Z軸方向に関するラック部材3のサイズと、Z軸方向に関する仕切部材4のサイズとは、ほぼ等しい。以下の説明において、Z軸方向に関するサイズを適宜、高さ、と称する。したがって、本実施形態においては、仕切部材4は、ラック部材3の高さをほぼ同じ高さを有する。
本実施形態において、第1ドア部材3Aは、内部空間2と外部空間とを連通する通気口9を有する。また、本実施形態において、第2ドア部材3Bは、内部空間2と外部空間とを連通する通気口10を有する。
本実施形態において、第1ドア部材3Aに設けられた通気口9は、外部空間の気体を内部空間2へ供給可能な給気口として機能する。第2ドア部材3Bに設けられた通気口10は、内部空間2の気体を外部空間へ排出可能な排気口として機能する。本実施形態において、内部空間2には、ファン装置(不図示)が配置されており、そのファン装置の作動によって、第1ドア部材3Aの通気口(給気口)9を介して、外部空間の気体が内部空間2に流入可能である。また、そのファン装置の作動によって、第2ドア部材3Bの通気口(排気口)10を介して、内部空間2の気体が外部空間に流出可能である。
本実施形態において、第1ドア部材3Aは、フレーム部材3Afと、そのフレーム部材3Afに配置されたメッシュ部材3Amとを含む。本実施形態において、給気口9は、メッシュ部材3Amに設けられた多数の孔を含む。第2ドア部材3Bは、フレーム部材3Bfと、そのフレーム部材3Bfに配置されたメッシュ部材3Bmとを含む。本実施形態において、排気口10は、メッシュ部材3Bmに設けられた多数の孔を含む。
ストッパ機構5は、ラック部材3(第2ドア部材3B)に対する仕切部材4の位置を固定可能である。ストッパ機構5は、ラック部材3に対する仕切部材4のZ軸方向に関する位置を固定可能である。
図5は、本実施形態に係るストッパ機構5の一例を示す斜視図である。図1、図2、図3、図4、及び図5に示すように、ストッパ機構5は、仕切部材4に形成された貫通孔11と、ラック部材3に形成された雌ねじ孔12と、貫通孔11を介して雌ねじ孔12に配置される雄ねじ部材13とを含む。
本実施形態において、貫通孔11は、仕切部材4の+Y側及び−Y側の側面に配置されている。本実施形態において、貫通孔11は、仕切部材4のスライダ部4Sに形成されている。本実施形態において、貫通孔11は、仕切部材4の側面において、Z軸方向に複数形成されている。
複数の貫通孔11のうち、例えば第1の貫通孔11と雌ねじ孔12とを位置合わせして、その第1の貫通孔11を介して雌ねじ孔12に雄ねじ部材13をねじ込むことによって、Z軸方向に関する第2ドア部材3Bに対する仕切部材4の位置が固定され、Z軸方向に関する仕切部材4の上端の位置は、第1位置に配置される。また、Z軸方向に関して第1の貫通孔11と位置が異なる第2の貫通孔11と雌ねじ孔12とを位置合わせして、その第2の貫通孔11を介して雌ねじ孔12に雄ねじ部材13をねじ込むことによって、Z軸方向に関する第2ドア部材3Bに対する仕切部材4の位置が固定され、Z軸方向に関する仕切部材4の上端の位置は、第2位置に配置される。このように、雌ねじ孔12に対して位置合わせする貫通孔11を選択し、その選択された貫通孔11を介して雌ねじ孔12に雄ねじ部材13をねじ込むことによって、ラック部材3に対するZ軸方向に関する仕切部材4の位置が調整されるとともに、Z軸方向に関する仕切部材4の位置が固定される。
本実施形態においては、複数の貫通孔11のうち、少なくとも一部の複数の貫通孔11は、その貫通孔11を介して雌ねじ孔12に雄ねじ部材13をねじ込んだとき、仕切部材4の上端がラック部材3の上端より上方(+Z側)に配置されるように、仕切部材4の所定位置に形成されている。したがって、本実施形態においては、ストッパ機構5は、少なくとも仕切部材4の上端がラック部材3の上端より上方に配置された状態で、ラック部材3に対するZ軸方向に関する仕切部材4の位置を調整可能である。
また、本実施形態においては、複数の貫通孔11のうち、雄ねじ部材13が配置された貫通孔11以外の貫通孔11は、キャップ部材14で覆われる。
次に、上述のラック装置1を含む空調システム20について説明する。図6は、本実施形態に係る空調システム20の一例を示す斜視図、図7は、側断面図である。
図6及び図7に示すように、ラック装置1は、電算機室21の床22に設置される。ラック部材3の上面と対向する位置には、電算機室21の天井23が配置されている。
本実施形態において、ストッパ機構5は、天井23と仕切部材4の上端とを接近又は接触させた状態で、ラック部材3に対する仕切部材4の位置を固定する。これにより、仕切部材4は、給気口9が面する電算機室21の第1空間31と、排気口10が面する電算機室21の第2空間32とを仕切るように、第2ドア部材3Bに支持される。仕切部材4の上端は、天井23に接近又は接触しており、下端は、第2ドア部材3Bに支持されているので、ラック装置1の上方の空間における気体の流通が抑制され、第1空間31と第2空間32との気体の流通が抑制される。
また、上述のように、本実施形態においては、複数の貫通孔11のうち、雄ねじ部材13が配置された貫通孔11以外の貫通孔11は、キャップ部材14で覆われる。貫通孔11がラック装置1の上端より上方に配置された場合、その貫通孔11を介して、第1空間31と第2空間32との間で気体が流通してしまう可能性がある。本実施形態においては、貫通孔11を塞ぐキャップ部材14が配置されているので、第1空間31と第2空間32との間の気体の流通を抑制することができる。
図6及び図7に示すように、本実施形態においては、ラック装置1は、側面3S同士が対向するように、床22上において、Y軸方向に複数配置される。本実施形態において、支持機構8は、ラック装置1の背面3Bgの少なくとも一部と仕切部材4とが対向可能なように、仕切部材4を支持している。したがって、側面3S同士を対向させるようにラック装置1をY軸方向に複数配置した場合でも、例えば仕切部材4同士の干渉、仕切部材4とラック部材3との干渉等を抑制しつつ、ラック装置1同士の距離を小さくすることができる。これにより、設置スペースを小さくすることができる。
また、本実施形態においては、Y軸方向に複数配置されたラック装置1のグループが、X軸方向に複数配置されている。図7には、一例として、床22上に第1グループG1〜第4グループG4が配置されている状態が示されている。
複数のグループのうち、第1グループG1のラック装置1の前面3Agと、その第1グループに隣接する第2グループG2のラック装置1の前面3Agとが対向するように配置される。また、複数のグループのうち、第3グループG3のラック装置1の前面3Agと、その第3グループG3に隣接する第4グループG4のラック装置1の前面3Agとが対向するように配置される。換言すれば、第1グループG1のラック装置1の各給気口9と、第2グループG2のラック装置1の各給気口9とが対向するように配置され、第3グループG3のラック装置1の各給気口9と、第4グループG4のラック装置1の各給気口9とが対向するように配置される。
各グループG1〜G4それぞれのラック装置1に設けられた仕切部材4によって、第1グループG1のラック装置1の給気口9及び第2グループG2のラック装置1の給気口9のそれぞれが面する第1空間31と、第1グループG1のラック装置1の排気口10及び第2グループのラック装置1の排気口10のそれぞれが面する第2空間32とが、仕切られている。
同様に、第3グループG3のラック装置1の給気口9及び第4グループG4のラック装置1の給気口9のそれぞれが面する第1空間31と、第3グループG3のラック装置1の排気口10及び第4グループG4のラック装置1の排気口10のそれぞれが面する第2空間32とが、仕切られている。
第1空間31は、各ラック装置1の前面3Agが面する空間を含み、第2空間32は、その前面3Agに対してラック装置1の背面3Bg側の空間を含む。本実施形態において、仕切部材4は、第1空間31と、第2空間32との気体の流通が抑制されるように、ラック装置1と天井23との間に配置される。
本実施形態において、第1グループG1と第2グループG2との間の第1空間31に面する床22に、空調機25からの気体を供給する供給口26が設けられている。また、第3グループG3と第4グループG4との間の第1空間31に面する床22に、空調機25からの気体を供給する供給口25が設けられている。
本実施形態において、床22の下に、空調機25から送出された気体が流れる通路(床下空間)27が形成されている。空調機25は、その通路27を介して、供給口26に気体を供給する。
また、図7に示すように、本実施形態において、第1グループG1の背面3Bg側の第2空間32と面する天井23に、第2空間32の気体の少なくとも一部を回収可能な回収口28が設けられている。また、第2グループG2と第3グループG3との間の第2空間32に面する天井23に、第2空間32の気体の少なくとも一部を回収可能な回収口28が設けられている。同様に、第4グループG4の背面3Bg側の第2空間32と面する天井23に、第2空間32の気体の少なくとも一部を回収可能な回収口28が設けられている。
本実施形態において、天井23の上に、回収口28から回収された気体が流れる通路(天井上空間)29が形成されている。回収口28から回収された気体は、例えば空調機25に戻され、再利用される。
次に、上述の構成を有する空調システム20の施工方法、及びその空調システム20を用いて、電算機室21を空調して、ラック装置1の内部空間2に収容されている電子機器の温度を調整する方法の一例について説明する。
まず、ラック部材3が電算機室21の床22に設置される。その後、図8(A)に示すように、仕切部材4と第2ドア部材3Bとが接続される。例えば、作業者により、仕切部材4に設けられたスライダ部4Sが、第2ドア部材3Bに設けられたガイド部8Gに嵌められる。その後、図8(B)に示すように、ガイド部8Gに沿って仕切部材4を上方向(+Z方向)に移動して、仕切部材4の上端と天井23とを接近又は接触させて、ラック部材3の上方の空間を仕切って、給気口9に面する第1空間31と排気口10に面する第2空間32とを仕切る。その後、天井23と仕切部材4の上端とを接近又は接触させた状態で、ストッパ機構5により、仕切部材4の位置が固定される。
本実施形態において、貫通孔11及び雌ねじ孔12を含むストッパ機構5は、ラック装置1に配置されている。これにより、ラック装置1と天井23との間に仕切部材4を設置する作業を簡易に行うことができる。すなわち、ストッパ機構5は、作業者が容易にアクセス可能な高さに設けられているので、施工を簡易に効率良く行うことができる。
また、本実施形態においては、ラック部材3に仕切部材4を接続した後、その仕切部材4を+Z方向に移動して、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を調整して、仕切部材4が所望の位置に配置された状態で、ストッパ機構5を用いて、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を固定することができる。このように、簡易な施工で、第1空間31と第2空間32とを良好に仕切ることができる。
第1空間31と第2空間32とが仕切部材4によって仕切られた後、空調機25が温度調整用の気体を送出する。なお、空調機25が温度調整用の気体の送出を開始するタイミングは、第1空間31と第2空間32とが仕切部材4で仕切られる前でもよいし、同時でもよい。
空調機25より送出された気体は、通路27及び供給口26を介して、第1空間31に供給される。第1空間31に供給された、温度が低い気体(冷気)は、給気口9を介して、ラック装置1の内部空間2にもたらされる。上述のように、ラック装置1は、ファン装置を備える。第1空間31に供給された気体は、ファン装置の作動によって、給気口9を介して、内部空間2にもたらされる。
内部空間2にもたらされた気体は、その内部空間2に配置されている電子機器から熱を奪う。これにより、電子機器の温度上昇が抑制される。電子機器から熱を奪った気体は、排気口10を介して、第2空間32に排出される。第2空間32に排出された、温度が高い気体は、回収口28より回収される。
本実施形態においては、第1空間31と第2空間32とが仕切部材4で仕切られているので、温度が高い第2空間32の気体が、第1空間31に流入することが抑制される。したがって、第1空間31は、空調機25から送出された気体(冷気)で満たされる。空調システム20は、その第1空間31の気体(冷気)を、給気口9を介して内部空間2にもたらすことができる。したがって、空調システム20は、内部空間2に配置されている電子機器の温度調整を効率良く実行することができる。また、空調機25を含む空調システム20が消費するエネルギー量(電力等)を抑制することができる。
すなわち、本実施形態においては、空調システム20は、ラック装置1の前面3Agに面する第1空間31を冷気で良好に満たすことができる。また、ラック装置1の背面3Bgに面する第2空間32は、暖気で満たされる。このように、本実施形態においては、仕切部材4によって、ラック装置1の前面3Agに面する第1空間31を、所謂、コールドアイルにすることができ、背面3Bgに面する第2空間32を、所謂、ホットアイルにすることができ、それらコールドアイルとホットアイルとを良好に分離することができる。したがって、空調システム20が消費するエネルギー量を抑制し、電子機器の温度調整を効率良く実行することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、施工を簡易化でき、電子機器の温度調整を効率良く実行できる。したがって、電子機器を良好に作動させることができる。
本実施形態によれば、ストッパ機構5によって、ラック装置1に上下方向に移動可能に支持されている仕切部材4のZ軸方向に関する位置を固定することができる。また、ストッパ機構5は、作業者が容易にアクセス可能なラック装置1の所定位置に配置されるので、施工性良く仕切部材4を所望の位置に配置することができる。
また、ラック部材3にはガイド部8Gが配置され、仕切部材4にはスライダ部4Sが配置されているので、上下方向に関する仕切部材4の移動を円滑に実行することができる。
また、本実施形態においては、ガイド部8Gがラック部材3の第2ドア部材3Bに配置されているので、例えば電算機室21の床22上においてY軸方向にラック部材3を並べた後、それらラック部材3のそれぞれに、背面3Bg側から、第2ドア部材3Bに仕切部材4を円滑に取り付けることができる。
また、上述の実施形態においては、第2ドア部材3Bがラック部材3を移動可能に支持する場合を例にして説明したが、上述のように、第1ドア部材3Aもガイド部8Gを備えており、その第1ドア部材3Aもラック部材3を移動可能に支持することができる。第1ドア部材3Aに仕切部材4を取り付ける際、前面3Ag側から、第1ドア部材3Aに仕切部材4を円滑に取り付けることができる。第1ドア部材3A及び第2ドア部材3Bの両方が仕切部材4を支持可能なので、例えば供給口26の位置、回収口28の位置、及び電算機室21内におけるラック装置1のレイアウト等、空調システム20の構造条件に応じて、仕切部材4を第1ドア部材3Aに接続するか、あるいは第2ドア部材3Bに接続するかを選択することができる。また、上述の実施形態においては、ラック装置1の排気口10が、第2ドア部材3Bに設けられている場合を例にして説明したが、例えばラック部材3の上面に排気口10が設けられる可能性もある。その場合、ラック装置1の排気口10の位置に応じて、仕切部材4を第1ドア部材3Aに接続するか、あるいは第2ドア部材3Bに接続するかを選択することができる。したがって、施工性を向上することができる。
また、本実施形態においては、ストッパ機構5の貫通孔11が、仕切部材4においてZ軸方向に複数配置されており、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を容易に調整することができる。例えば、図9に示すように、複数配置されるラック装置1のラック部材3の上面の位置(高さ)が、ラック装置1毎に異なる場合においても、仕切部材4の高さが調整可能なので、各ラック部材3に取り付けられる仕切部材4の上端のそれぞれと天井23とを良好に接近又は接触させることができる。また、例えば仕切部材4の上端と天井23との間に間隙を設ける場合、あるいは天井23の形状に応じて仕切部材4の上端の位置を調整する場合、ストッパ機構5を用いて、仕切部材4の上端の位置を良好に調整することができる。
また、本実施形態においては、ラック装置1の支持機構5が、仕切部材4をリリース可能に支持するので、例えばラック部材3と仕切部材4とを別々に搬送したり、各種処理を実行したりすることができる。したがって、ラック装置1の搬送性、施工性を向上することができる。また、仕切部材4を交換したり、ラック部材3及び仕切部材4それぞれのメンテナンス作業等を円滑に実行することができる。
また、上述の実施形態において、ラック部材3の支持機構8は、ラック装置1の背面3Bg(又は前面3Ag)と仕切部材4とが対向可能なように、仕切部材4を支持するので、側面3S同士を対向させるようにラック装置1をY軸方向に複数配置した場合でも、例えば仕切部材4同士の干渉、仕切部材4とラック部材3との干渉等を抑制しつつ、ラック装置1同士の距離を小さくすることができる。これにより、設置スペースを小さくすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図10は、第2実施形態に係るラック装置1Bの一例を示す図である。図10に示すように、仕切部材4Bの少なくとも一部に、通気口33を設けることができる。これにより、例えば、仕切部材4Bの一部と背面3Bg(排気口10)の少なくとも一部とが対向する場合でも、内部空間2から排出された気体は、第2ドア部材3Bの排気口10及び仕切部材4Bの通気口33を介して、第2空間32(ホットアイル)に排出される。
また、仕切部材4Bに、その仕切部材4Bの通気口33を開閉可能なシャッタ部材34を設けることができる。これにより、例えば図11に示すように、通気口33がラック部材3の上端より上方に配置されるように、Z軸方向に関する仕切部材4Bの位置が調整された場合でも、そのシャッタ部材34で通気口33を閉じることによって、第1空間31と第2空間32との間の気体の流れ抑制することができる。
なお、本実施形態においては、通気口33及びシャッタ部材34を有する仕切部材4Bが、排気口10と対向可能な位置に配置される場合を例にして説明したが、給気口9と対向可能な位置に配置することもできる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、第3実施形態に係るラック装置1Cの一例を上方から見た平面図である。図12において、仕切部材4Cは、ラック部材3の第2ドア部材3Bに移動可能に支持される第1プレート部材41と、第1プレート部材41に移動可能に支持される第2プレート部材42と、第2プレート部材42に移動可能に支持される第3プレート部材43とを含む。
第2ドア部材3Bは、第1プレート部材41をZ軸方向にガイドするガイド部8Gを有する。第1プレート部材41は、ガイド部8Gに対してZ軸方向に移動可能なスライダ部4Sを有する。
また、第1プレート部材41は、第2プレート部材42をZ軸方向にガイドするガイド部8Hを有し、第2プレート部材42は、ガイド部8Hに対してZ軸方向に移動可能なスライダ部4Tを有する。
また、第2プレート部材42は、第3プレート部材43をZ軸方向にガイドするガイド部8Jを有し、第3プレート部材43は、ガイド部8Jに対してZ軸方向に移動可能なスライダ部4Uを有する。
ラック装置1Cは、Z軸方向に関するラック部材3に対する第1プレート部材41の位置を固定する第1ストッパ機構5Aと、Z軸方向に関する第1プレート部材41に対する第2プレート部材42の位置を固定する第2ストッパ機構5Bと、Z軸方向に関する第2プレート部材42に対する第3プレート部材43の位置を固定する第3ストッパ機構5Cとを有する。
第1ストッパ機構5Aは、上述の第1実施形態で説明したストッパ機構5と同様の構成であるため、その説明を省略する。第2ストッパ機構5Bは、第2プレート部材42に形成された貫通孔11Bと、第1プレート部材41に形成された雌ねじ孔12Bと、貫通孔11Bを介して雌ねじ孔12Bに配置される雄ねじ部材13Bとを含む。貫通孔11Bは、Z軸方向に複数配置され、第2ストッパ機構5Bは、第1プレート部材41に対する第2プレート部材42のZ軸方向に関する位置を固定可能である。また、第2ストッパ機構5Bの複数の貫通孔11Bのうち、雄ねじ部材13Bが配置された貫通孔11B以外の貫通孔11Bに、その貫通孔11Bを覆うためのキャップ部材を配置することができる。
第3ストッパ機構5Cは、第3プレート部材43に形成された貫通孔11Cと、第2プレート部材42に形成された雌ねじ孔12Cと、貫通孔11Cを介して雌ねじ孔12Cに配置される雄ねじ部材13Cとを含む。貫通孔11Cは、Z軸方向に複数配置され、第2ストッパ機構5Cは、第2プレート部材42に対する第3プレート部材43のZ軸方向に関する位置を固定可能である。また、第3ストッパ機構5Cの複数の貫通孔11Cのうち、雄ねじ部材13Cが配置された貫通孔11C以外の貫通孔11Cに、その貫通孔11Cを覆うためのキャップ部材を配置することができる。
図13は、本実施形態に係るラック装置1Cの動作の一例を示す図である。図13(A)に示すように、電算機室21の床22に設置されたラック部材3の第2ドア部材3B(又は第1ドア部材3A)と仕切部材4Cの第1プレート部材41とが接続される。そして、図13(B)に示すように、ラック部材3の上面と天井23との距離に応じて、Z軸方向に関して仕切部材4Cが延ばされる。本実施形態においては、第1、第2,第3プレート部材41,42,43それぞれのZ軸方向に関する相対位置を変化させて、仕切部材4C(第3プレート部材43)の上端が、天井23に接近又は接触するように、仕切部材4Cを+Z方向に延ばす。第1、第2,第3プレート部材41,42,43のそれぞれが所望の位置に配置された後、第1、第2、第3ストッパ機構5A,5B,5Cを用いて、Z軸方向に関する第1,第2、第3プレート部材41,42,43それぞれの位置が固定される。これにより、仕切部材4C(第3プレート部材43)の上端の位置が、第1,第2,第3ストッパ機構5A,5B,5Cによって固定される。
また、第1、第2,第3プレート部材41,42,43それぞれのZ軸方向に関する相対位置を変化させてることによって、Z軸方向に関して仕切部材4Cを縮めることができる。
本実施形態においては、仕切部材4Cが上下方向に伸縮可能なので、仕切部材4C(第3プレート部材43)の上端の位置を容易に調整することができる。また、本実施形態においては、仕切部材4Cが複数のプレート部材41,42,43で構成されているので、例えば、Z軸方向に関するラック部材3の上面と天井23との距離が大きい場合でも、延ばされた仕切部材4Cを用いて、ラック装置1Cの上方の気体を移動を抑制することができる。
なお、図13では、第1,第2,第3プレート部材41,42,43の高さ(Z軸方向に関するサイズ)が、ラック部材3の高さより小さい場合を示しているが、ラック部材3の高さと、第1,第2,第3プレート部材41,42,43との高さがほぼ同じでもよい。また、第1プレート部材41の高さと第2プレート部材42の高さと第3プレート部材43の高さとが異なってもよい。
なお、本実施形態においては、仕切部材4Cが3つのプレート部材41,42,43からなる場合を例にして説明したが、もちろん、2つのプレート部材から構成されてもよいし、4つ以上のプレート部材から構成されてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図14は、第4実施形態に係るラック装置1Dの一例を示す側面図である。図14において、ラック装置1Dは、ラック部材3と、ラック部材3に移動可能に支持される仕切部材4Dとを有する。
仕切部材4Dは、ラック部材3(第2ドア部材3B)に移動可能に支持される第1プレート部材41Dと、ヒンジ機構35を介して第1プレート部材41Dに接続された第2プレート部材42Dとを有する。ヒンジ機構35により、第2プレート部材42Dは、第1プレート部材41Dに対して回転可能に支持される。こうすることによっても、仕切部材4D(第2プレート部材42D)の上端の位置を調整することができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図15は、第5実施形態に係るラック装置1Eの一例を示す斜視図である。図15において、ラック装置1Eは、ラック部材3と、少なくとも一部がラック部材3に支持される仕切部材4Eとを有する。
本実施形態において、仕切部材4Eは、可撓性部材である。本実施形態において、仕切部材4Eは、ベローズ部材である。図15に示すように、ベローズ部材4Eの下端は、第2ドア部材3Bの上部に接続される。ベローズ部材4Eの上端は、第2ドア部材3BにZ軸方向に移動可能に支持された支持部材36に支持されている。第2ドア部材3Bは、支持部材36を上下方向にガイドするガイド部8Eを有する。本実施形態において、支持部材36は、ガイド部8Eに対してZ軸方向に移動可能なロッド部材である。支持部材36は、ベローズ部材4Eの上端を支持して上下方向に移動可能である。ベローズ部材4Eを支持する支持部材36のZ軸方向に関する位置を、ストッパ機構5Eによって固定することによって、Z軸方向に関するベローズ部材4Eの上端の位置が固定される。
本実施形態においても、ベローズ部材4Eの上端と天井23とを接近又は接触させるように、支持部材36を移動することによって、ラック装置1Eの上方の空間における気体の移動を抑制することができる。
なお、仕切部材4Eとして、例えば布等のシート部材を用いてもよい。また、例えば第2ドア部材3Bに、そのシート部材を巻き取り可能な巻取装置を設けてもよい。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図16は、第6実施形態に係る空調システム20Fの一例を示す図である。図16において、空調システム20Fは、ラック部材3及びそのラック部材3に移動可能に支持される仕切部材4を有するラック装置1と、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を固定するストッパ機構5Fとを有する。
ストッパ機構5Fは、電算機室21の天井23に配置された磁石38を備えている。本実施形態において、仕切部材4の上端に金属部材37が設けられている。磁石38は、磁力によって、金属部材37を保持可能である。このように、本実施形態においては、ストッパ機構5Fは、天井23に配置された磁石38の磁力で、仕切部材4の上端と天井23とを接近又は接触させた状態で、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を固定することができる。もちろん、仕切部材4の上端に磁石を設け、天井23に金属部材を配置してもよい。
以上説明したように、ストッパ機構5Fの少なくとも一部が、電算機室21の天井23に配置されてもよい。
なお、本実施形態においては、ストッパ機構5Fは、磁力を用いて仕切部材4の位置を固定しているが、ストッパ機構が、例えば天井23に配置されたフック部材を有してもよい。仕切部材4の上端にリング部材を設け、そのリング部材を天井23に配置されたフック部材に引っかけることによって、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を固定することができる。また、ラック装置1に配置されるストッパ機構と、天井23に配置されるストッパ機構とを併用してもよい。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図17は、第7実施形態に係るラック装置1Gの一例の一部を示す図である。図17(A)は、本実施形態に係るラック装置1Gのうち、第2ドア部材3B及び仕切部材4Gの近傍を上方から見た図、図17(B)は、図17(A)のA−A線矢視図である。
図17において、ラック装置1Gは、第2ドア部材3Bを含むラック部材3と、ラック部材3に対して移動可能な仕切部材4Gとを含む。本実施形態において、仕切部材4Gは、プレート部材を含む。
ガイド部8Lは、第2ドア部材3BのY軸方向両側の端から外側に突出する凸部を含む。ガイド部8Lは、Z軸方向に長い。スライダ部4Sは、凸部の外面と対向可能な内面を有する凹部を含む。スライダ部4Sは、Z軸方向に長い。
本実施形態において、ラック装置1Gは、第2ドア部材3Bに対して仕切部材4を上下方向に移動する駆動機構50を有する。本実施形態において、駆動機構50は、ガイド部8Lに設けられたラック50Lと、スライダ部4Sに回転可能に支持されたピニオン(歯車)50Pと、ピニオンを回転させるアクチュエータ(モータ)50Mとを有する。すなわち、本実施形態において、駆動機構50は、所謂、ラック・アンド・ピニオン機構を含む。ラック50Lの歯は、Z軸方向に複数配置されている。
また、本実施形態においては、ラック装置1Gは、駆動機構50のアクチュエータ50Mを制御する制御装置50Cを有する。制御装置50Cは、アクチュエータ50Mを作動して、ピニオン50Pを所定方向に所定量回転させることによって、Z軸方向に関する仕切部材4Gの位置を調整することができる。ラック50Lとピニオン50Pとは噛み合っており、制御装置50Cは、ピニオン50Pの回転を停止することによって、Z軸方向に関する仕切部材4の位置を固定することができる。
また、本実施形態においては、仕切部材4Gの上端に、仕切部材4Gの上端と天井23との距離を検出可能なギャップセンサ51が配置されている。制御装置50Cは、ギャップセンサ51の検出結果に基づいて、アクチュエータ50Mを制御する。制御装置50Cは、ギャップセンサ51の検出結果に基づいて、アクチュエータ50Mを作動して、仕切部材4Gの上端と天井23とが接近又は接触するように、ラック部材3に対するZ軸方向に関する仕切部材4Gの位置を調整する。また、制御装置50Cは、ギャップセンサ51の検出結果に基づいて、Z軸方向に関する仕切部材4Gの位置を調整するので、仕切部材4Gの上端と天井23との衝突を抑制することができる。
なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されない。また、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。例えば、図15に示した可撓性の仕切部材(ベローズ部材)4Eに、第2実施形態で説明したような通気口を設けることができる。あるいは、図12及び図13に示した仕切部材4C(第3プレート部材43)の上端に、第4実施形態で説明したようなヒンジ機構を介して第4プレート部材を接続してもよい。また、図15に示した可撓性の仕切部材(ベローズ部材)4Eを移動可能に支持する支持部材を、第7実施形態で説明したような駆動機構を用いて移動してもよい。
また、上述の各実施形態においては、ラック部材3が、第1,第2開口6A,6Bと、それら第1,第2開口6A,6Bを開閉する第1、第2ドア部材3A、3Bとを有する場合を例にして説明したが、ラック部材が、1つの開口と、その1つの開口を開閉するドア部材とを有する構成でもよい。その場合においても、そのラック部材の所定位置に、給気口及び排気口のそれぞれを形成し、その給気口及び排気口に応じて仕切部材を配置することによって、ホットアイルとコールドアイルとを良好に分離することができる。
1…ラック装置、2…内部空間、3…ラック部材、3A…第1ドア部材、3Ag…前面、3B…第2ドア部材、3Bg…背面、4…仕切部材、4S…スライダ部、5…ストッパ機構、6A…第1開口、6B…第2開口、8…支持機構、8G…ガイド部、9…給気口、10…排気口、11…貫通孔、12…雌ねじ孔、13…雄ねじ部材、14…キャップ部材、20…空調システム、21…電算機室、22…床、23…天井、23…天井、25…空調機、26…供給口、27…通路、28…回収口、29…通路、31…第1空間、32…第2空間、33…通気口、34…シャッタ部材、35…ヒンジ機構、41…第1プレート部材、42…第2プレート部材、43…第3プレート部材、50…駆動機構、50C…制御装置、50M…アクチュエータ、51…ギャップセンサ