JP5487201B2 - 特に変形膜を持つ光学素子のための改良された膜 - Google Patents

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Description

本発明は、可変焦点距離を有する液体レンズ、適応光学における光学収差補正を有する液体レンズ、又は変形膜を有する鏡といった、変形膜を有する光学素子に関する。
全種類の可変焦点距離液体レンズの中には、少なくとも一つが移動しうる壁の間で定容量で作働する光学液体の形態のものがある。光学液体は、光の屈折に適した光学特性を持ち、且つ1以上、典型的には1.4又は1.5の屈折率を有する液体を意味するものとされる。以下では単に液体なる語を用いる。しかし、この種のレンズは、それらの焦点距離を変化させるための機械構造が複雑であり、そういったレンズのサイズ、コスト、及び信頼性に不利益が生じるため、電話のカメラに組み込まれるような小型カメラでは殆ど利用されていない。
例えば可視で動作するこれらの小型カメラは、「コンパクトカメラモジュール」の頭字語CCMで知られている。それらは、湿潤性を修正するために電圧が印加される一つ又は二つの液体からなるレンズを備えることが多い。
しかしながら、特に自動焦点機能、及びズーム機能など、数々の開発が進行中である。これらの機能の導入において、反応時間のできる限りの短縮が目的とされる。より多くの場合、コスト、サイズ、及びエネルギ消費を低減するためにこれら小型カメラになるべく多くの構成要素を組み込むことが目的とされる。
また別の適用は赤外線(IR)で動作するカメラに関する。一体化の面での進歩は少なく、殆どの場合、光学はカメラから切り離されている。特に光学の組み込み(カメラモジュールの構築)、自動焦点機能の導入など、いくつかの開発が進行中であるが、今のところ、関連する技術的解決法は知られておらず、定義が必要である。
変形鏡の適用において、前記鏡は反射型である。鏡の焦点距離、ひいてはその曲率半径の調整が所望されうる。こういった鏡は眼科学又は適応光学で用いられうる。
可変焦点距離光学素子、例えば、少なくとも一つが可動である二つの壁の間で定容で作働する液体からなる可変焦点距離液体レンズは、いくつかの特許、例えば:米国特許5917657、米国特許6344930、特開平10−144975、特開平8−114703、米国特許5138494、国際公開WO2003/102636、特開2002−243918、及び特開昭60−220301の目的とされてきた。
これらの特許文献はいずれも携帯電話カメラへの適用に言及しておらず、むしろ例えばメガネ、光学顕微鏡、及びデジタルカメラへの適用に言及している。実際に、膜に関連する機械構造は全て非常に複雑で、この種類の適用にはコストが掛かりすぎる。
図15A、15Bは、米国特許5917657に記載の可変焦点距離液体レンズの二つの例を示す。これらのレンズを選択したのは、それらが最も複雑でないレンズを図示しているためである。
図15Aの液体レンズ1000は、第一の中央透明弾性フィルム106a、第二の中央透明弾性フィルム106b、周辺弾性フィルム104、及び周辺容器105からなる。第一及び第二透明弾性フィルム106a、106bは互いに対向して配される。周辺弾性フィルム104は第一透明弾性フィルム106aの周りに固定され、その組立が第一変形フィルムを形成する。第一膜は周辺容器105の一面に係留される。第二膜は第二弾性フィルムからなる。それは周辺容器の別の面に係留される。これらの構成要素は全て互いに密封してシールされ、液体103を含む。液体103を加圧する働きを持つレンズ102の静電アクチュエーション手段は、周辺弾性フィルム104のレベルで駆動する。それらは、冠状の容器203に配された複数のアクチュエータ201から形成される。当該容器は比較的厚い。それらは周辺弾性フィルム104上に変位したリングを介して膜に作用する。二つの容器105、203は対向して組み立てられる。透明弾性フィルムのみが光学的な役割を持ち、周辺弾性フィルムは機械的な役割のみを持つ。
これらの液体レンズ1000はこれより挙げる欠点を有する。
重要な欠点は、特に容器のせいで嵩張って複雑な種類のアクチュエーション(駆動)に関連する。
これらのレンズの製造方法は統合的且つ多くの専門分野に亘る。それらの方法は、フィルムを精巧に作成及び成形するためのプラスチック加工に由来する技術、容器を形成するための射出及び機械加工技術を含む。密封してフィルムを容器に組み立てる方法は、シーリングの性質(プラスチック−プラスチック、プラスチック−ガラス、プラスチック−金属)によって異なる。加えて、なされるべきシーリングは全てが同一面内にあるわけではなく、それによりフィルム又はウェハの精巧な取り扱いが必要となり、よって採用される方法及び必要な工具が非常に複雑となる。それらの技術は、微小電気機械システムMEMS又は微小光電気機械システムMOEMSの形成に採用される従来のバッチ製造方法に適合しない。その結果、サイズと同様にそれらのコストも高いままである。
更に、組立中に透明弾性フィルムを周辺弾性フィルムに配置すること、及び変位中にリングを周辺弾性フィルム20上に完全に正しく配置することは困難である。また、アクチュエータをリングに対して完全に正しく配置することも困難である。配置が完全でないと、光学収差が生じ、得られる画像の品質が低下する。
更に、停止中だけでなく動作中にも静電アクチュエーション手段によって変位されることとなる周辺弾性フィルムは、係留のレベルで周辺容器の表面に対してできる限り平行である必要がある。そうでなければ、光学収差が生じ、得られる画像の品質が低下する。実際に、図15Bに、米国特許5917657に記載の液体レンズが静電アクチュエーション手段を除いて断面図で示されている。光学収差のあらゆるリスクを避けるために、面内において、シーリングのレベルで膜の一部が容器及び膜を構成する異なるフィルム間のシーリングまで延びる主平面は、実質的に平行でなければならない。推奨される複数のシーリングを有するこれらの結果を達成することは非常に難しい。
更に、複数のフィルムが互いに継ぎ接ぎ式に、及び容器に密封してシールされて液体を封入するため、漏出のリスクが少なくない。
米国特許5917657 米国特許6344930 特開平10−144975 特開平8−114703 米国特許5138494 国際公開WO2003/102636 特開2002−243918 特開昭60−220301
本発明は、上述した欠点、つまり複雑なアクチュエーション手段及びそれらのサイズ、光学収差、高い漏出リスク、マイクロエレクトロニクス環境との不適合、マイクロエレクトロニクスで用いられる基準による集約的製造の不可能性を持たない、液体レンズ又は鏡といった変形膜を有する光学素子を提供することを正に目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、少なくとも一つの周辺係留ゾーン、中央ゾーン、中央ゾーンと周辺係留ゾーンの間の中間ゾーンを有する軟質フィルムを備えた可逆的に変形可能な膜を備えた光学素子を提案する。膜は、その係留ゾーンのレベルで支持体に係留される。膜はまた、支持体に担持された一又は複数の固定電極及び一又は複数の可動部分を有する静電アクチュエーション手段を備える。支持体及び膜は、フィルムの面の一つと接触する一定容積の液体を閉じ込めるのに寄与する。静電アクチュエーション手段の可動部分はそれぞれ、片側が、中間ゾーンにあるフィルム留め領域に機械的に留められた足部で、もう一方の側が自由端で終端している脚部から形成される。脚部は、少なくともその自由端側に可動電極を組み込む。静電アクチュエーション手段の停止位置から作働位置への駆動(アクチュエーション)は、可動電極を反対に置かれた固定電極の方に引き付け、及び留め領域のレベルに位置する液体を中央ゾーンの方に変位させ、膜の曲率半径を調整する効果を持つ。
脚部の自由端は、足部を挟んで中央ゾーンの反対側に配置されうるか、又は足部を挟んで周辺係留ゾーンの反対側の中央ゾーン側に配置されうる。
漏出を防ぐために、フィルムは、その表面全体に亘って延びる少なくとも一つの連続層を備える。
足部はフィルムに固定されるか又はフィルムの一部を成すことができる。
静電アクチュエーション手段の能率を上げると同時に膜のサイズを抑えるために、脚部の自由端を分割することができる。
足部は分岐を有し、各分岐から脚部が生じることが更に可能である。
特定の可動部分、少なくとも静電アクチュエーション手段に命令を下すために、足部は複数の脚部と協働することが可能である。
可動部分は単一の足部を共有するように設定することが更に可能である。
脚部は可動電極と合体しうるか又は、全く逆に、可動電極は脚部の構成要素の一つでありうる。
膜は更に、フィルム上を走る可動電極に接続された導電性パスを備えうる。
静電アクチュエーション手段の駆動中に引き起こされる機械的応力をできる限り対称とするために、導電性パスはフィルム上で、脚部を中心として実質的に対称な二つのストランドに分かつことが可能である。
駆動効率を向上するために、フィルムは中間ゾーンのレベルに強化領域を備えてよく、そのレベルで足部がフィルムに留められる。
同様の目的で、フィルムは係留ゾーンと中間ゾーンの間に高軟質ゾーンを備えることが可能である。
また同様の目的で、フィルムは中央ゾーンと中間ゾーンの間に補強ゾーンを備えることが可能である。
効率を下げることなく小型化を実現するために、脚部は異なる方向に延びる、端から端までの間に配された複数のセグメントを備えることが可能である。
機械的素子が、足部をフィルムに固定するために提供されうる。
脚部の自由端はフィルムの縁を越えて延びうる。
フィルムは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)、パリレン、エポキシ樹脂から選択される有機材料、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ゲルマニウムから選択される無機材料、チタン、窒化チタン、アルミニウム、インジウムスズ酸化物(ITO)から選択される金属材料からなってよい。より広くは、フィルムの構成材料は、フィルムに以下に記載する機械的特性、並びに適用すなわち透過又は反射適用に適した光学特性を付与しなければならない。
同様に、静電アクチュエーション手段の可動部分は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)、パリレン、エポキシ樹脂から選択される有機材料、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ゲルマニウムから選択される無機材料、チタン、窒化チタン、アルミニウム、インジウムスズ酸化物(ITO)、金、クロムから選択される金属材料からなってよい。より広くは、静電アクチュエーション手段の可動部分の構成材料は、該部分に以下に記載する電気及び機械的特性を付与しなければならない。
固定電極は、一又は複数の可動電極と協働することが可能である。
短絡のリスクを回避するために、作働位置で可動電極は、少なくとも一つの電気的絶縁材料によって固定電極から離間される。
脚部は、作働位置で可動電極が支持体と機械的に接触しないように実質的に剛性に設計されうる。
静電アクチュエーション手段の可動部分は、液体と接触しても又は液体と接触しなくてもよい。
更に短絡を避ける目的で、静電アクチュエーション手段の可動部分は、作働位置で、少なくとも一つの誘電ストップに対して機械的に接触することとなることが可能である。
静電アクチュエーション手段の命令の効率を上げるために、光学素子は更に、可動電極と固定電極の間に存在するスペーサの機能として静電アクチュエーション手段の制御手段を備えうる。
静電アクチュエーション手段の可動部分へのエネルギ供給を容易にするために、光学素子は更に少なくとも一つの固定された犠牲脚部を備え、その自由端は支持体に留められており、当該固定された犠牲脚部は、エネルギ源に接続されて、それが接続される足部を介して可動部分の少なくとも一つの可動電極に供給することが意図されている。
漏出のリスクを避けるために、膜のフィルムは機械的係留手段によって支持体に係留されうる。
光学素子は、可変焦点距離を有する液体レンズ、適応光学における光学収差補正を有する液体レンズ、変形膜を有する鏡でありうる。
本発明はまた、変形膜を有する光学素子の製造方法であって:
−開始基板上に第一犠牲モールドが形成され、
−膜の変形フィルムが、フィルムの周辺係留ゾーンが支持体上に係留されるように犠牲モールド上に付着され、
−静電アクチュエーション手段から後に形成される少なくとも一つの導電性可動部分にエネルギを供給するフィルム上を走る少なくとも一つの導電性パスが形成され、
−静電アクチュエーション手段の可動部分のための第二犠牲モールドが形成され、ここで当該第二犠牲モールドはフィルム及び基板上に延び、可動部分は、係留ゾーンと中央ゾーンの間にある中間ゾーンで膜のフィルムに留められた足部を持たなければならない、
−可動部分が第二犠牲モールド上に付着され、
−第二犠牲モールドが、自由端と足部に接続された端部とを持つ可動部分の脚部を自由にするために除去され、
−可動部分及びフィルムが、基板上に変位された保護素子で保護され、
−可動部分に対向する固定電極が形成され、
−第一犠牲モールドが、基板又は膜を通るアクセス手段によって除去され、
−液体が、フィルムと保護素子の間か又は第一犠牲モールドの位置に閉じ込められる、
方法に関する。
導電性パスは、開始基板を横断する金属孔によって、開始基板を挟んでフィルムの反対にある接触パッドに電気的に接続されうる。
可動部分が液体内に位置するとき、固定電極は、液体のためのカップを画定する壁が設けられ且つ壁によって開始基板に固定された透明基板である保護素子上に形成されうる。
可動部分が液体内に位置するとき、第一犠牲モールドを除去する働きを持つ基板内の孔は、好ましくは少なくとも中央ゾーンのサイズを有するものである。
或いは、可動部分がフィルムを挟んで液体の反対に位置するとき、固定電極は、フィルムが固定電極を覆うように、フィルム付着前に開始基板を担持する誘電層上に形成されうる。
可動部分がフィルムを挟んで液体の反対に位置するとき、保護素子は好ましくは透明キャップである。
本発明は、実施例の記載を読み、添付の図面を参照することによってより良く理解され、それらの実施例は純粋に例示のためのもので限定するものではない。
図1Aないし1Fは、停止位置及び作働位置にある本発明による光学素子の異なる代替案を示す。 図2A、2Bは、膜の支持体への係留の詳細を示す。 図3Aないし3Iは、光学素子の膜及びそれらの可動部分の足部の留め領域の上面図を示す。 図4Aないし4Eは、膜の可動部分の異なる代替案を示す。 図5Aないし5Dは、係留、中間、中央ゾーンに加えて特定の地理ゾーンを有する異なる膜の代替案の上面図を示す。 図6Aないし6Qは、本発明による光学素子の膜の異なる実施例の断面図を示す。 図7A、7Bは、円形ではない本発明による光学素子の膜を示す。 図8A、8Bは、停止位置及び作働位置にある本発明による光学素子を示し、ここで停止中膜は凸状である。 図9A、9Bは、可動部分の脚部が折られている本発明による光学素子の膜を示し、図9Cは、その自由端が中央ゾーンのレベルにある一つの脚部を有する膜を示す。 図10A、10Bは、脚部が分かれている可動部分と、脚部が単一である可動部分との比較を可能にするものである。 図11は、静電アクチュエーション手段の制御手段を具備した本発明による光学素子を示す。 図12Aないし12Fは、本発明による光学素子の膜の可動電極及び可動部分及びそのエネルギ供給の異なる特徴を示す。 図13Aないし13Oは、静電アクチュエーション手段の可動部分が液体と接触する本発明による光学素子を形成する異なる段階を示す。 図14Aないし14Mは、静電アクチュエーション手段の可動部分が液体と接触しない本発明による光学素子を形成する異なる段階を示す。 図15A、15Bは、既に述べた先行技術による液体レンズを示す。
以下に記載される異なる図面の同一、類似又は同等の部分には、一つの図面から次の図面への進行を容易にするために同一の参照番号が付与される。
図をより読みやすくするために、図示された異なる部分は必ずしも均等なスケールではない。
本発明の目的である光学素子の膜2の二つの実施例をこれより図1A、1B、1C、1D、1E、1Fを参照しながら論じる。膜2は、少なくとも三つの別個のゾーンを有する軟質フィルム20を備え、そのうち一つは支持体1上に漏れないように係留されることが意図された周辺係留ゾーン2.3である。また、光学素子が液体レンズ4である場合は変形して膜の曲率半径を調整し且つ焦点距離を変更するか、光学収差補正を有するレンズの場合は光学収差を補正するか、又は鏡の場合は反射角度を変更することを目的とする中央ゾーン2.1もある。最後に、中央ゾーン2.1と周辺係留ゾーン2.3の間に中間ゾーン2.2が区別されうる。
支持体1と膜2とが液体4を閉じ込める。例では、支持体1は、定量の液体4を含有するカップ3を備えた基板である。支持体1は主平面x、yに沿って延びる。カップ3は底部3.1及び縁3.2を有する。
光学素子がレンズ10の場合、光ビーム(図示せず)はレンズ10を横断し、膜2、液体4及びカップ3の底部3.1のレベルで支持体1を通って伝播することが意図されている。カップ3は必ず必要ではなく、支持体1は、図14Aないし14Mに記載のように実質的に平坦な基板であってよい。
底部3.1は用いられる光ビームに透過的である。支持体1は図1のようにモノリシックであるか又は図13Mのように底部に組み立てられた枠から形成されうる。光ビームは、また光場と呼ばれる中央ゾーン2.1のレベルで膜2を横断する。中央ゾーン2.1は透過的である。中央ゾーンで用いられる光学的に有用なゾーンは、中央ゾーン2.1の全表面よりも小さくてよいことは非常に明らかである。
これより、膜2の当該ゾーンを表すために時には中央ゾーン2.1なる表現、時には光場なる表現が使われる。
量が一定である液体4は、プロピレンカーボネート、水、屈折率液、光学油、又はイオン液体であってよい。液体レンズの場合は光学特性、例えば透過して動作する光学素子では光学指数で特に選択される。
光学素子が変形膜を有する鏡である場合、そういった膜は入射光ビームを反射することが意図されるため、膜は反射的であろう。光場は透過的ではないであろう。
膜2は、液体4と流体媒質の間のバリアとして機能する軟質フィルム20を備え、該流体媒質は液体4を挟んでバリアの反対側に位置する。当該流体は、簡単には空気か別の気体、更に又は別の液体でありうる。膜2は少なくとも中央ゾーン2.1で、液体4と接触する主面及び流体と接触する別の面を有し、当該別の面が屈折面(ジオプタ)を成す。膜2の材料は、膜を不可逆的に劣化させることなく、外部圧力、例えば液体4の膨張、衝撃、引力による液体の重量に耐えうるように選択される。
膜2は、図1E、1Fで円形に図示されているが、他の形状も想定されうる。
膜2は、静電アクチュエーション手段5の駆動中に膜2を変形させる少なくとも一つの可動部分5.1を備える。静電アクチュエーション手段5は一又は複数の静電アクチュエータ500からなり、各アクチュエータは、支持体1に留められた固定電極6.2と、可動電極5.2を組み込む膜2のフィルム20によって担持される可動部分5.1とを備える。
各可動部分5.1は、膜2の中間ゾーン2.2に位置する留め領域200のレベルでフィルム20に留められた足部5.12で一端が終端する脚部5.11を備える。脚部5.11は、もう一方の端部が、少なくとも一つの自由で可動の端部5.13で終端する。脚部5.11は、少なくともその自由端5.13の側で可動電極5.2を組み込む。可動電極5.2は、脚部と合体するか又は脚部の構成要素の一つでありうる。脚部5.11は足部5.12から膜2の縁へと突出する。脚部5.11は、足部5.12を除いて、膜2と実質的に平行である。その自由端5.13は膜2の縁を超えて延びうるが、これは図1C、1Dに図示されるように必須ではない。より広くは、その自由端5.13は、足部5.12を挟んで中央ゾーン2.1の反対にある。停止中、自由端5.13は支持体1と接触しても接触しなくてもよい。静電アクチュエーション手段5が複数の静電アクチュエータ500を備える限り、それは膜2の周囲に実質的に一定の間隔で広げられうる。これにより、膜2の中央ゾーン2.1の変形をできる限り均一にすることができる。
このために、静電アクチュエータ500は、光場の対称性に配慮するために好ましくは対称的に配置されることとなる。
しかしながら、適応光学における適用の場合、当該特性は不要で、足部5.12の位置は光場の対称性を重要としない。
図1E、1Fに図示されたような円形膜2の例で、脚部5.11は半径方向に配される。図1Fには、膜2のフィルム20上の足部5.12の留め領域200が図示されている。
静電アクチュエーション手段5の駆動中、停止位置から作働位置へと、可動電極5.2が固定電極6.2によって引き付けられる。図1で、図1A及び1Cは停止位置に対応し、図1B及び1Dは作働位置に対応する。
駆動は、適切な値の電位差がアクチュエータ500の固定電極6.2と可動電極5.2の間に印加される。当該電位差は駆動電圧と呼ばれる。可動電極5.2は固定電極6.2の反対側に配置される。可動電極5.2が載置される脚部5.11は実質的に変形可能で駆動中に曲がることができる。可動電極5.2は、それを固定電極6.2から隔てる絶縁体7に横付けしうるか又はぴったりと寄り添い、可動電極5.2ひいては脚部5.11の運動が斬進的且つ印加電圧とともにほぼ直線的に発生する。当該駆動は、「ジップ」タイプアクチュエーション又は斬進的閉止又はジップ又はスライド閉止と称される。
或いは、可動電極5.2は、横付けせずに固定電極6.2に近付くだけでもよい。
駆動中、脚部5.11が終端する足部5.12は膜2のフィルム20に圧力を伝え、それにより中間ゾーン2.2の変位が可能となり、当該変位により、足部5.12の留め領域200のレベルで膜2の下に位置する液体4が放出し、そして膜2の中央ゾーン2.1の変形及び屈折面の曲率半径の変化が引き起こされる。当該変形は、膜の適用に応じて、膜2の焦点距離の変更、収差の補正、又は鏡の変形を目的とする。
各可動部分5.1は、図1C、1Dに図示されたように液体4と接触する膜2の面上か、又は図1A、1Bに図示されたようにもう一方の面上のいずれかに位置する。
膜2のフィルム20上への可動部分5.1の機械的固着は、静電駆動手段が局所的に膜2を押圧するシステムに比べて駆動効率を向上する目的を持つ。効率とは、より大きな変形が得られること、すなわち所与のエネルギ入力に対する焦点距離のより大きな変化を意味するものと理解される。
条件は、短絡を固定電極6.2と可動電極5.2が互いに直接接触して短絡が引き起こされないように設定される。
脚部5.11とそれに組み込まれる可動電極5.2が液体4と反対の膜2の面上に位置する場合、膜2は二つの電極5.2、6.2を隔離するために誘電体として機能しうる。或いは又は合わせて、二つの電極5.2、6.2は作働位置のまま残り、液体4を挟んで膜2の他方の側に位置する流体媒質によって互いに離しておかれる。この場合、脚部5.11は「空中に」残るように実質的に剛性である。該脚部は作働位置で物理的に何にも直面しない。
絶縁体7が、可動電極5.2、固定電極6.2、又はその両方を覆う絶縁部分の形状に沿うことができることは明らかである。当該絶縁部分7は、図4Cのように脚部5.11に載り及びその剛性に加担してもしなくてもよい。絶縁部分7は、図4Dのように固定電極6.2と関わってもよい。言い換えると、可動電極5.2の静電引き付け中に放出される周囲流体に加えて、少なくとも一つの他の誘電体が永久的に二つの電極5.2、6.2を隔てる。図4Dでは可動部分5.1の脚部5.11は可動電極5.2に限定され、図4Bでは可動電極5.2と可動部分5.1全体つまり足部5.12及び脚部5.11とが合体していると想定される。図4Cでは、脚部5.11は可動電極5.2及びそのコーティングとして絶縁部分7の両方を備える。絶縁部分7は、可動部分5.1の大部分を占め及び脚部5.11に形を付けうる。
可動電極5.2は、窒化チタン、金、クロム/金の積層、アルミニウムといった金属材料でできていてよい。可動電極5.2の厚さは、数ナノメートルから数十マイクロメートル程度の範囲のブラケット内にある。絶縁部分7の誘電体に関して、それが脚部5.11上に載置されている場合、多数の材料及び特に誘電無機材料が二酸化ケイ素又は窒化ケイ素といった膜2を形成するために用いられうる。脚部5.11の誘電材料の厚さは、数ナノメートルから数十マイクロメートル程度の範囲のブラケット内にある。可動電極5.2及び脚部5.11が合体する場合、同じ厚さのブラケットが保たれうる。
可動部分5.1が液体4に浸される場合、液体は誘電性でありうる。それは、適切な絶縁破壊電圧及び誘電率を有するように選択されるであろう。上部で誘発される図1A、1Bに図示されたような場合、液体4は誘電特性を持っている必要がない。
又は、固定及び可動電極5.2、6.2の直接の機械的接触を防ぐことを目的とする一又は複数の誘電ストップ8を提供することが可能である。図4Bが参照されうる。誘電ストップ8は固定電極6.2のレベルで支持体1によって担持されるが、それらは可動部分5.1の脚部5.11によって担持されうるか、或いは支持体1と脚部5.11の間に広げられうる。当該図4Bで、固定電極6.2は、交互に繰り返し続く複数の部分6.20及び複数の誘電ストップ8を備える。それら電極部分6.20及びそれらストップ8は円形又は同心の円弧状であってよい。
これより膜2をより詳細に、まずはそのフィルム20から説明する。
必要最低限のバージョンで、膜又はより詳細にはそのフィルム20は、既に述べたように三つのゾーンを備える。中央ゾーン2.1はレンズの適用において光場に相当する。フィルム20は、その表面全体に亘って延びる少なくとも一つの連続層20.1からなる。
光学素子の曲率又は焦点距離の変化は中央ゾーン2.1の変位によって直接左右されるので、膜2の寸法は、それが中央ゾーン2.1で有するであろう性質によって導き出される。
膜2の中央ゾーン2.1は実質的に軟質及び弾性で、静電アクチュエータ500の可動部分5.1の脚部5.12の変位によって作動されると可逆的に変形可能である。
膜2の係留ゾーン2.3は、液体4のいかなる漏出も又は膜2の下の周囲の流体のいかなる侵入も防げるように漏れないように支持体1に固定されなければならない。係留ゾーン2.3と支持体1の間の接着が当該ゾーンを決定するパラメータである。その接着は、漏れないことを確実にすると同時に中央ゾーン2.1及び中間ゾーン2.2の変位によって引き起こされる応力に耐えるのに十分なものである。必要な接着を実現するために、図2Aに図示されたように、膜2の係留ゾーン2.3と支持体1の間に接着プライマ30を挿入することが可能である。当該図で、接着プライマ30は膜2の係留ゾーン2.3上の一部分にのみ延びる。係留ゾーン2.3全体に亘って延びることも全く可能である。或いは又は合わせて、図2Aに図示されたように膜2のフィルム20を越えて支持体1上にも延びるコーティング31で少なくとも部分的に係留ゾーン2.3を被覆することが可能である。また別の構成が図2Bに示されており、係留ゾーン2.3を支持体1に保持する一又は複数のリベット32といった機械的固着素子32が提供され、それらは係留ゾーン2.3を横断し且つ支持体まで貫入する。
係留ゾーン2.3の支持体1上への接着を最適化するために、固着前に支持体1の事前処理を行うことが可能である。表面に例えば酸素プラズマ処理を行うこと、或いは接着プライマ材料の層での付着を行うことが例えば可能である。図2には、図をすっきり見せるために静電アクチュエーション手段の可動部分5.1は示されていない。
これより中間ゾーン2.2を説明する。静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1の留め領域200が配されるのは当該中間ゾーンである。膜2が図1C、1Dに図示されたように可動部分5.1の足部5.12と連続するものでありうるか、又は全く逆に、足部5.12が図1A、1Bに図示されたように膜2のフィルム20上に変位されうる。どちらの場合も、フィルム20上に留め領域200を画定することが可能であり、可動部分5.1の足部5.12がフィルム20上に有する被覆に相当する。中間ゾーン2.2は少なくとも局所的に中央ゾーン2.1よりも剛性であるが、これは必須ではない。留め領域は部分200.1に分割されうる。
留め領域200の部分200.1の数は、図3Aないし3Fに図示されたように必ずしも可動部分2.1の数に対応しない。図3Aないし3Fは、一方で本発明による光学素子の膜2、フィルム20を有する上面図、可動部分5.1、及び他方で前図に図示された膜2のフィルム20の様々な部分及び特に留め領域200のみを選択的に示す。
図3Aには、四つの半径方向の脚部5.11と、脚部5.11の全てに共通の単一の足部5.12とを有する四つの可動部分5.1が目立つように示されている。留め領域200は、図3Bに図示されたように冠状に連続している。
図3C、3Dには、同じく四つの半径方向の脚部5.11を有する四つの可動部分5.1があるが、各脚部5.11はそれぞれに固有の足部5.12と協働する。留め領域200は四つの冠状部分200.1に細分されている。
図3E、3Fには、12個の可動部分5.1、ひいては12個の脚部5.11があり、それらは四つのグループに分けられており、各グループは共通の足部5.12を有する。留め領域200は、先の場合と同じく四つの冠状部分200.1に細分されている。
挙げた例は非限定的で、より多いか又は少ない可動部分が用いられうる。
優先的に、可動部分5.1の数及びそれらの位置は、図3Aないし3Fの点線軸によって表された膜2の対称性に配慮して選択される。
しかしながら、中間ゾーン2.2が図3Gないし3Iに図示されたように中央ゾーン2.1及び係留ゾーン2.3より剛性であり、中間ゾーン2.2が別個の強化部分2.2111に分割された強化領域2.21を備える場合、可動部分5.1の位置は当該対象性に配慮できない。中間ゾーン2.2は中央ゾーン2.1よりも剛性である。強化部分2.211は冠状部分である。四つの半径方向の可動部分5.1があり、それぞれに足部5.12が設けられている。脚部5.12の留め領域200は、強化部分2.211のレベルに、且つより特定すると強化部分2.211の実質的に中央位置に位置する。留め領域200の表面は強化部分2.211の表面よりも小さい。図3Iでは、実質的に120度ずれた三つの可動部分5.1があり、それらはそれぞれ固有の足部5.12を有し、強化領域2.21は連続しており且つ冠状の形を取る。
強化領域2.21はフィルム20を局所的に、足部5.12によって加えられた圧力を液体4上に伝えそして液体4の必要な変位を生じさせるほど十分剛性にする。
中央ゾーン2.1を区切る強化領域2.21はこうして、静電アクチュエーション手段5の与えられた駆動力の分だけ液体4の変位を増加することが可能である。
静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1が膜2上に変位される限り、足部5.12とフィルム20の間の接着の概念は不可欠であり、特に足部5.12がフィルム20を引っ張り、そして可動部分5.1が液体4内で膜2の下に配される場合はそうである。
膜2の接着が十分な場合、足部5.12のための必要な機械的固着が自然に保証されうる。そうでない場合、図4Bに図示されたように足部5.12と留め領域200の間に接着プライマ30’を導入することが可能である。また別の構成は、図4Aに示したように一又は複数のリベット32’といった足部の機械的固着素子を用いることである。示されたリベット32’は足部5.12及びフィルム20を横断する。リベット32’がその機能を果たせば、つまり膜2と足部5.12の間の固着を向上すれば、漏出のリスクはない。
留め領域200のレベルで、静電アクチュエーション手段5の駆動中の膜2の変位は、膜2を含む光学素子の動作の背後で液体4の運動を引き起こす。留め領域200の表面及び膜上でのその分布が、中央ゾーン2.1の変位を決定する同数のパラメータである。
膜2の機械的性質は、特に留め領域200と存在する場合は強化領域2.21との表面に依存する。光場2.1における膜2の剛性、つまりパラメータΕ(中央ゾーン2.1の構成材料のヤング率)、ν(中央ゾーン2.1の構成材料のポアソン率)、h(中央ゾーン2.1の厚さ)及びR(中央ゾーン2.1の半径)が、これらの領域、及び静電アクチュエーション手段5が生み出す力と一致するように設定する。実際、液体4と接触する膜2の表面全体によって乗じられる、液体4によって光場2.1上に加えられる圧力は、液体4を非圧縮性とする第一近似として、静電アクチュエーション手段5によって生み出される力と同等である。こういったアプローチによって、静電アクチュエーション手段によって生み出すべき力の指標を引き出すことが可能となる。
光場2.1における膜2の機械的性質は、よって、膜2の最大の撓み、静電アクチュエーション手段5によって加えられる力、それらの運動範囲、及び適切な場合は留め領域200の表面に相当する固着表面に依存する。より特定すると、パラメータΕ、ν、h、Rに依存する光場における膜2の曲げ剛性は、留め表面及び静電アクチュエーション手段によって加えられる力に合わせて調整されなければならない。
留め領域200が複数の部分200.1を備える場合、中央ゾーン2.1の周囲で互いに続く二つの連続する留め部分200.1を隔てる距離dzは大きすぎてはならず、さもなければ膜2を組み込む光学素子の動作に障害を及ぼしうる膜2のフィルム20の望ましくない局所的変形が発生するリスクが生じる。最後に、足部5.12の留め領域200と支持体1への係留ゾーン2.3との間の距離dancrもまた重要である。当該距離dancrは、中央ゾーン2.1の剛性を考えると小さすぎてはならず、これは、さもなければ静電アクチュエーション手段5の道程が妨げられ、液体4の変位が最適でなくなるからである。当該距離dancrは、中央ゾーン2.1の剛性を考えると大きすぎてはならず、これは、さもなければ多量の液体4が膜2の縁方向に放出され、中央ゾーン2.1の方向に放出される液体4の量に被害が及ぶほどになる。図4Eは後者の場合を示す。典型的に、留め領域200の曲げ剛性が中央ゾーン2.1の曲げ剛性を越えるところに妥協点が見出される。
強化領域2.21が設けられている場合、留め領域200について上述したことは強化領域2.21に当てはまる。
留め領域200及び/又は存在する場合は強化領域2.21の変位を容易にするために、中央ゾーン2.1より軟質な高軟質の周辺ゾーン2.4が係留ゾーン2.3と中間ゾーン2.2の間に配置されうる。当該高軟質の周辺ゾーン2.4は連続的であっても複数の部分に分割されてもよい。冠状に連続している当該高軟質の周辺ゾーン2.4を示す図5A、5Bが参照されうる。
中央ゾーン2.1における膜2のフィルム20の変形を統一し且つそれにより膜2を組み込んだ光学素子の性能を向上させるために、中央ゾーン2.1と中間ゾーン2.2の間に挿入される強化ゾーン2.5を設けることが可能である。当該強化ゾーン2.5は中央ゾーン2.1よりも剛性が高い。当該ゾーンは中間ゾーン2.2にはないので、可動部分5.1の足部5.12が当該ゾーンに直接負担をかけることはない。当該ゾーンは好適には図5C、5Dに図示されたように冠状に連続しているが、複数部分に分割されてもよい。
これより図6Aないし6Qを参照しながら本発明の光学素子の膜2の異なる構造を検討する。これらの様々な構成は網羅的ではない。これらの図面は膜2の断面を示す。これらの図で、静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1は膜2のフィルム20の上にある。当該可動部分5.1を膜2のフィルム20の下にすることも当然可能であり、それに相当する構成も想定されうる。膜2の外形は中央ゾーン2.1の形状に強く影響し、様々なゾーンの厚さを変更することによって、こういった膜2を有するレンズの屈折面の形状を最適化することが可能である。
膜2は、図6Aないし6E、6I、6J、6Oのように単層フィルム20を有しても又は図6Fないし6H、6Kないし6N、6P、6Qのように多層であってもよいが、全ての場合で、フィルム20の層20.1はその全表面に亘って連続して延びる。互いに沿って配された複数の部分は先行技術のように継ぎ接ぎ式に組み立てられることはないので漏出のリスクは低減される。図6A、6Bで、膜2の連続層20.1は膜2の表面全体を占める。膜2のフィルム20と静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1の足部5.12との間には接合部分が存在し、図6Aの足部5.12は図6Bのものよりも大きい。
図6C、6Dで、膜2のフィルム20の連続層20.1は膜2の表面全体を占める。静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1の足部5.12は連続層20.1と一体である。図6Cの足部5.12は図6Dのものよりも大きい。フィルム20は、図6Aないし6Dで、膜2の表面全体に亘って実質的に一定の厚さである。図6Eで、フィルム20は単層であるが厚さが変化する。フィルムは中央ゾーン2.1の中心でより厚く、その厚さは中央ゾーン2.1の中心から離れるにつれ減り、中間ゾーン2.2及び係留ゾーン2.3でその厚さは実質的に一定で、この厚さは中央ゾーン2.1の最も薄い厚さに実質的に相当する。このように中央ゾーン2.1の厚さを変化させることによって、その変形を修正し且つよって膜2を組み込んだレンズの屈折面の形状を変えることが可能である。
図6Fで、連続層は二つのサブ層20.1a、20.1bの積層から形成されている。これら二つのサブ層20.1a、20.1bは実質的に一定の厚さである。
図6Gで、膜2のフィルム20は、静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1の足部5.12の留め領域200のレベルで多層であり、その他では単層である。
図6Hで、膜2のフィルム20は、静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1の足部5.12の留め領域200のレベル及び係留ゾーン2.3のレベルで多層であり、それ以外では単層である。図6Fないし6Hで、異なる層は実質的に一定の厚さを有する。
図6I及び6Jでは、足部5.12の留め領域200のレベルに中間ゾーン2.2内の強化領域2.21が示されている。膜2のフィルム20は単層で、その厚さは強化領域2.21のレベルで増す。中央ゾーン2.1及び係留ゾーン2.3は実質的に同じ一定の厚さを持つ。図6Iで強化領域2.21は、液体4と接触する面の反対側に延び、図6Jではその反対である。
図6K及び6Lで、強化領域2.21はまた、中央ゾーン2.1及び係留ゾーン2.3よりも厚くなっているが、この場合多層である。しかしながら、膜2のフィルム20の表面全体に亘って延びる連続層20.1は実質的に一定の厚さを有する。
図6Mの膜2のフィルム20は、膜2のフィルム20の表面全体に亘って延びる連続層20.1が強化領域2.21のレベルで厚くなっている点を除いては、多層強化領域2.21を有する図6Kのフィルムと類似している。強化領域2.21は、液体4と接触しなければならない面の反対側に曲げられるが、液体4と接触しなければならない面側に曲げられてもよい。
図6Nで、フィルム20の連続層20.1は、厚さが実質的に一定であるサブ層20.1a、20.1bの積層から形成されている。強化領域2.21のレベルで、少なくとも一つの追加の層が積層を完成し、それにより膜2のフィルム20の残りの部分よりも強化領域に厚みが付与される。
図6Oで、膜2のフィルム20は単層で、高軟質の周辺ゾーン2.4を備え、該ゾーンの厚さは膜2のフィルム20の残りの部分よりも薄い。連続層20.1の厚さは、係留ゾーン2.3、中間ゾーン2.2及び中央ゾーン2.1において実質的に一定且つ同一である。
図6Pで、フィルム20は、係留ゾーン2.3、中間ゾーン2.2、中央ゾーン2.1において多層であり、これらのゾーンは実質的に同一の構造及び同一の厚さを有する。高軟質の周辺ゾーン2.4で、フィルム20の厚さは減り、その層数は他のゾーンよりも少ない。偶然だが、示した例では当該高軟質の周辺ゾーン2.4の層は単層である。
図6Qで、フィルム20は、係留ゾーン2.3、中間ゾーン2.2、中央ゾーン2.1で実質的に同じ一定の厚さの単層である。多層である強化ゾーン2.5が設けられている。静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1の足部5.12は、足部5.12の留め領域200と一体である。
図6に示された構造は全て、組み合わせて更なる代替形態を作ることができる。
中央ゾーン2.1はよって、それが単層か多層かに応じて単一又は複数の材料から構成されうる。当該連続層は、膜2のフィルム20の表面全体に亘って延びる。中央ゾーン2.1の弾性限界は、弾性域の変形とひいては変形の可逆性、つまり静電アクチュエーション手段が作動を終えたときに元の位置に戻ることを保証するのに十分である。複数の材料は、例えば可視の必須光透過特性と弾性特性の両方を有する。例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、更にはポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)、パリレン、エポキシ樹脂といった有機材料で、ヤング率が数百MPaから数GPaの間であるものが挙げられる。
他の材料も適切でフィルム20の構成材料に加えられうる。チタン、窒化チタン、アルミニウム、インジウムスズ酸化物(ITO)といった金属材料であってもよい。二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ゲルマニウムといった無機材料もまたフィルム20の構成材料に加えられうる。
直径数ミリメートルのオーダーの膜の場合、フィルム20又はその層のそれぞれの厚さは、約10ナノメートルから数十マイクロメートルの間であってよい。
これまで膜2は円形に示されてきたが、図7Aに図示されたように四角形であっても図7Bに図示されたように楕円形又はより広くは長円形であってもよいことは当然理解される。これらの図で、支持体1は四角形であるがこれに限定されない。
膜2は常に、静電アクチュエーション手段5が停止中であるとき凸状に示されてきた。膜2は、図8Aに図示されたように静電アクチュエーション手段5の停止中、凹状であることも当然可能である。図8Bは、静電アクチュエーション手段5が作働位置にあるときの膜2の外観を示す。膜2は、静電アクチュエーション手段の停止中、実質的に平坦であることが可能である。静電アクチュエーション手段5が停止位置にあっても作働位置にあっても、屈折面の形状を適切に制御するためには、静電アクチュエーション手段5が停止位置にあるときフィルム20は張力のかかった状態であることが好ましいことに注意されたい。
図9Aは、二つの脚部5.11が単一の足部5.12と協働する膜2の構造を示す。膜2の表面全体を増やすことなく脚部5.11の表面を増やすために、脚部5.11は折ることが可能で、それらは異なる方向に沿い且つ端と端が接して配置された少なくとも二つのセグメント50、51を備える。記載した例では、第一の直線状で半径方向のセグメント51、及び第一セグメント51と実質的に直交し且つ当該例では円弧状である第二セグメント50が設けられている。当該例で可動部分5.1は、液体と接触する面上で膜2のフィルムに留められているため、フィルム20を通して透明に見られる。
図9Bには、四つの脚部5.11が単一の足部5.12と協働する膜構造が示されている。脚部の形状は図9Aのものと同様である。脚部5.11の二つは端部が足部5.12を挟んで中央ゾーン2.1の反対側にあり、そして残りの二つについては、端部は足部5.12を挟んで周辺係留ゾーン2.3の反対の中央ゾーン2.1の側に配置されている。この場合も可動部分5.1は、液体と接触する面上で膜2のフィルムに留められている。断面図である図9Cは、膜2の中央ゾーン2.1のレベルで液体4内に位置する脚部5.11の端部5.13を示す。このように構成された脚部5.11は、反射して動作するため、素子の光学性能を低下させない。
透過して動作する素子で、脚部は、光学的に用いられない膜の表面全体に亘って延びうる。透過して動作する素子で、それらは中間ゾーンの下、且つ更には光学的に用いられない位置で中央ゾーンの下に延びうる。反射して動作する素子では、それらは中央ゾーン全体に亘って延びうる。
可動部分5.1の可動電極5.2と支持体1に担持される固定電極6.2との間に加えられる静電力を最大にするために、固定電極6.2と可動電極5.2の表面同士の交差をなるべく大きくすることが目的とされる。その一方で、可動電極5.2の剛性が高くなりすぎないようにする必要があり、脚部5.11の撓み及び静電力の最適化を可能にするためにその柔軟性は根源的である。脚部5.11の軟性をその自由端5.12のレベルで必ずしも損なうことなく対向する表面を最大限にするために、図10Bに図示されたように脚部5.11の端部を分けることが可能である。脚部5.11は、複数の、ここでは三つの指部52で終端する。円で囲んだ部分は、可動電極5.1用に使用される固定電極6.2の表面を表す。図10Aには分岐しない脚部5.11の自由端5.13が示されている。これらの図面では可動電極5.2が脚部5.11の表面全体を占めるものとされる。図10Bで、二つの固定及び可動電極5.2、6.2の表面間の交差は、図10Aのものよりもずっと大きい。
可動電極5.2の軟性を優遇することによる別の利点は、作動位置での可動電極5.2と固定電極6.2の間の間隔を減らすことができる点である。極端には、図4C、4Dで見られたように、誘電材料7を介した可動電極5.2と固定電極6.2の間の物理的接触がありうる。
各可動電極5.2は、図10A、10Bに示されたように可動電極用に使用される固定電極6.2と協働しうる。或いは、図3Iに図示されたように、全ての可動電極5.2と協働する単一の固定電極6.2を設けることが可能である。
静電アクチュエーション手段5の可動部分5.1は同時に、又は全く逆にそれぞれ独立して制御されうる。当該後者の実施例は、適応光学か又は、屈折面の形状に障害を及ぼしうる特定の外部からの影響、例えば重力の影響を補償する必要のある可変焦点距離の適用の場合に特に興味深い。
こういった膜2を有する光学素子には光学収差が生じうる。それら収差は、係留のレベルでの変形膜2の縁と支持体1の間の平行性の欠如に関連する。それらは、本発明の光学素子が以下に述べるように組み立てられた二つの基板から形成される場合に特に出現しうる。その結果、もはや光場2.1の中心にはない最大の撓みがもたらされる。光学素子の光軸は光場2.1の中心を通過する。画像の品質は劣化する。
従来の液体レンズにおけるそういった現象を制限するために、支持体1への膜2の組立を最適化することが目的とされ、当該組立は、停止時に必要な平行性が得られるようにシーリング技術に基づいていた。しかしそれでは、レンズが動作中、静電アクチュエーション手段5の駆動に用いられる供給電圧V0を用いて焦点距離を変える必要がありうる。静電アクチュエーション手段5によって引き起こされる変位が膜2の外周全体に亘って均一ではない場合、該現象が出現し画像の品質が低下する。カップ3の底部3.1と、可動部分5.1の足部5.12の留め領域200との間の間隔dは、膜2の外周全体に亘って一定ではない。当該変則性もまた、静電アクチュエーション手段5の制御中に何もなされなければ、本発明による光学素子で生じうる。実際には、異なる静電アクチュエータには全く同じ電圧V0が供給されないかもしれない。特定の可動部分5.1のドリフトオフコースが生じうる。液体4の圧力は、膜2の外周全体に亘って完全に均一ではないかもしれず、これは、光学素子が片側に僅かに傾いて用いられている場合に起こりうる。よって、動作中、該現象は制御が困難で、この種の光学素子に非常に不利益をもたらす。この影響に対抗するために、静電アクチュエーション手段5の命令の制御(装置)を設けることが可能である。
図11を参照する。光学素子の焦点距離の変更は常に、脚部5.11の機械的変形の発生を目的とした可動電極5.2及び固定電極6.2間の供給電圧V0の印加による、静電アクチュエーション手段のアクチュエータ500の駆動によって得られる。
加えて、可動電極5.2と支持体1の間の間隔に応じてアクチュエータ500に加えるべき電圧V0の制御手段80が設けられる。制御手段80は、可動電極5.2と支持体1の間の間隔の容量測定手段8.1と協働する。測定手段8.1は、可動電極と合体する脚部5.11と支持体1の間に広げられた複数対の電極5.2、81を備えうる。各電極対の二つの電極5.1、81に電位差V1を印加することによって、そして各対の電極5.2、81のレベルで、各対の電極5.2、81の容量を測定することによって、それらを隔てる距離が得られる。電極の一つは静電アクチュエータ500の可動電極と合体し、そして電極は支持体1上に配される。
図11で、制御手段80は概略的にのみ示されており、一対の電極5.2、81及び一つのアクチュエータ500のために示されているだけである。一対の容量測定電極の支持体1上にある電極81は単に測定用の付加的な電極であってよく、或いは静電アクチュエーション手段の固定電極であってよい。同じことが脚部に担持される可動電極にも当てはまり、それは付加的な電極でありうる。対の電極が容量測定専用でない場合、それらは駆動と測定のために交互に用いられうる。図11に図示されたように同心円状に広がる複数の固定電極6.2を支持体1上に配することが可能である。或いは、測定手段はカップの底部と膜のフィルムの間に据えることもできる。
本発明の光学素子の動作中、一又は複数の容量測定が少なくとも一つノアクチュエータ500のレベルで実行され、制御手段80は測定手段8.1の用量測定を受け取り、それらを基準値と比較し、そして比較の結果が予測されたものではない場合は、容量測定値が基準値と異なる場所で、基準電圧V0に加えて追加の補正電圧ΔV0が対応するアクチュエータ500に印加されるように命令する。
これより静電アクチュエータ500の可動部分5.1の詳細を追加し、図12Aないし12Fを参照する。図12Aは自由端5.13が分かれている脚部5.11を有する可動部分5.1の上面図を示す。脚部5.11は、膜2のフィルム20に留められている足部5.12に連結されている。足部5.12は点線円に含まれる部分に実質的に相当する。当該例で、脚部5.11及び足部5.12は誘電材料でできている。斜線の入った部分は、脚部5.11の上にあり且つ導電性パス5.20のセグメントを通って支持体1上にあるエネルギ供給のための接触パッド5.21まで延びる可動電極5.2を表す。
脚部5.11及び/又は足部5.12を導電性材料で作ることももちろん可能である。この場合、脚部5.11が可動電極を形成し、そして足部5.12が接触パッド5.21との電気的接続の形成に寄与する。可動電極5.2から接触パッド5.21まで走る導電性パス5.20は、図12Aに図示されたように可動電極5.2と同じ材料でできていてよく、或いは脚部5.11及び足部5.12が例えば一つは導体、もう一つは誘電性である場合は異なる材料でできていてよい。
もう一度、静電アクチュエーション手段の可動部分は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)、パリレン、エポキシ樹脂から選択される有機材料、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ゲルマニウムから選択される無機材料、チタン、窒化チタン、アルミニウム、インジウムスズ酸化物(ITO)、金、クロムから選択される金属材料からなってよい。
図12Aで、導電性パス5.20は膜2のフィルム20上を走り、そして膜2を越えて支持体1に到達する。膜2のフィルム20及び足部5.12への導電性パス5.20の機械的影響を対称的にするために、導電性パス5.20を、足部5.12上の電流セグメントを挟んで対照となるように二つのストランド5.20a、5.20bに分かつことが可能である。図12Bで、導電性パス5.20の二つのストランド5.20a、5.20bは、接触パッド5.12のレベルで再び出合い、閉ループを形成している。導電性パス5.20と可動電極5.2の間の接触ピックアップ(接触点)は、図12A、12Bに図示されたように直接起こりうる。脚部5.11が導電性の場合も同じでありうる。一方、可動電極5.2が脚部5.11の下にあるか又は図4Cに図示されているように脚部5.11の二つの誘電層7の間に挿入されている場合、導電性パス5.20と可動電極5.2の間の接触ピックアップは金属孔60を利用して起こる。
図3Bに図示されたように脚部5.11が冠状に連続した単一の足部5.12を共有する限りにおいて、可動電力供給電極5.2専用の少なくとも一つの犠牲脚部511を用いることが可能である。当該犠牲脚部511の一端は自由端ではなく、当該例ではくさび512を用いて支持体1に機械的に固定されている。犠牲脚部511はエネルギ源Uに電気的に接続されている、当該犠牲脚部511により、単一の足部5.12を用いて可動電極5.2にエネルギ供給することが可能となる。
この場合、犠牲脚部511は、駆動に加わらず、且つその意味で、膜2のフィルム20上に何の力も加えない。変形の対称性を維持するために、複数の脚部を犠牲にし、それらを電力供給用にすることが可能である。エネルギ供給のために他の解決策も可能である。
足部を用いて、支持体のレベルで接触ピックアップを回復し、そして膜から遠いゾーンで支持体上に電源ワイヤをはんだ付けする作業を行うことが可能である。
図12Cでは、左の脚部511だけが犠牲にされ、右側の脚部は動作可能である。犠牲脚部511の形状、剛性及び位置は、それら犠牲脚部511が膜2のフィルム20の変形に及ぼす影響を抑えるために最適化されなければならない。膜2のフィルム20に留められた可動部分5.2の足部5.12により、静電アクチュエーションによって発生された圧力を膜2上へに伝えて液体4を変位させることが可能となる。圧力の伝達及び変位を最適化するために、足部5.12の構造は、例えばANSYSといった機械的シミュレーションソフトウェアを用いたシミュレーションによって決定されうる。通常、図12Eに図示されたように足部5.12の剛性の増強が求められる。図12Dでの足部5.12は、図12Eよりも規模が小さく、厚さが薄く、剛性が低い。
図12Fに示されているのは、分岐部分5.12aを備えた足部5.12であり、各分岐は脚部5.11に続く。足部5.12は複数の脚部5.11に共通である。
足部5.12の材料に関して、脚部5.11の材料と同一であっても異なっていてもよい。それらの二つの部分、足部5.12及び脚部5.11に適した材料は上記で既に列挙しており、つまり窒化チタン、金、クロム/金の積層、アルミニウムといった導電性金属材料であり、この場合、それらは可動電極5.2を構成する。可動電極5.2が脚部5.11に担持されている場合、及び導電性パス5.20が足部5.12上を走る場合、それらは、例えば窒化ケイ素又は二酸化ケイ素といった誘電材料でできていてよい。足部5.12の厚さは、およそ数ナノメートルから数十マイクロメートルの間でありうる。
静電アクチュエータ500の数、及び引いては膜2のフィルム20上に係留された可動部分5.1の数はいくつであってもよい。
これより図13Aから13Oを参照しつつ、変形膜を有する光学素子の製造方法の例を述べ、該図では静電アクチュエーション手段の可動部分が液体と接触して据えられている。図13Aで、例えばシリコン製の開始半導体基板130から始まる。誘電層131が表面上に形成され、例えば熱酸化物から作られる。当該開始基板130は第二基板の形を取りうる保護素子に接合されるもので、随意で接合ゾーンは、選択された接合技術に対して良好な接着性を持つ材料132を付着させることによって準備されうる。接着剤は、固定電極の作成後に導入されるであろう。
図13Bで、リソグラフィ後のエッチング作業によって、少なくとも一つの開口133が、可動電極が入れるように接触パッド134を受け入れなければならない誘電層131に作られる。接触パッド134は、例えば金属層の物理的気相成長法(PVD)及びリソグラフィ後のエッチングによって開口133に形成される。堆積は例えばチタン/ニッケル/金の積層であってよい。
図13Cで、犠牲層が形成され、そしてそれは、膜2のフィルム20のための第一犠牲モールドとして機能できるように、例えば上に反るなど適切な形を取るように作られる。犠牲層は感光性ポリマでできていてよい。第一犠牲モールド135の成形は、リソグラフィ及びホットフローによって行われうる。
図13Dでは、膜2のフィルム20が第一犠牲モールド135上に付着されており、フィルム20は、第一犠牲モールド135を被覆して、被覆された基板上にその全周囲がはみ出るように画定されている。はみ出た部分は係留ゾーン2.3に相当する。画定はリソグラフィ後のエッチングによって行われる。フィルム20は窒化ケイ素でできていてよく、PECVD(プラズマ化学気相成長法)によって付着されうる。
図13Eで、少なくとも一つの導電性パス136が形成され、それは一又は複数の可動電極に繋がらなくてはならない。該パスは接触パッド134に載り、膜のフィルム20の、固着領域のレベルでその係留ゾーン2.3及びその中間ゾーン上を走る。該パスを形成するために、クロム/金タイプの二つの金属層が例えばPVDによって付着されてよく、そしてそれらがリソグラフィ後のエッチングによって画定されうる。
犠牲層が付着され、次いで成形される。該層は、各静電アクチュエータの可動部分に対する第二犠牲モールド137として機能しなければならない。当該第二犠牲モールド137は、膜2のフィルム20のために役立つように作られうる。犠牲層は感光性ポリマでできていてよい。成形はリソグラフィ及びホットフローによって行われうる。第二犠牲モールド137は任意で、膜2のフィルムを、その中央ゾーン2.1で特にそれを保護するために被覆しうるが、可動部分の足部を受け入れるために、中間ゾーンのレベルでその部分に先に作成されたパス136を局所的に被覆せずに残す。図13Fが参照される。
各静電アクチュエータの可動部分5.1が次いで形成され、膜2のフィルム20に留められたその足部5.12は先に作成されたパス136上に載り、そしてその脚部5.11は自由端5.13と、足部5.12に接続されたもう一方の端部を有する(図13G)。その後、可動部分5.1は、酸素プラズマによって第二犠牲モールド137を除去することによって、且つ必要ならば清浄作業を行うことによって、自由にされる(図13H)。
光透過的で、それにより光学素子が動作しなければならない例えばガラスの第二基板138上で、少なくとも一つの適切な接触パッド139に接続された各静電アクチュエータの少なくとも一つの固定電極6.2を形成することを意図した金属層が付着されることとなる。各電極6.2及び接触パッド139の外形が次いで、リソグラフィ後のエッチングによって画定される。当該固定電極6.2は、例えばクロム/金の積層で形成されうる。図13Iが参照される。
図13Jで、固定電極6.2の上に、膜によって閉じ込められた液体を収容しなければならないカップ3の側壁140が造られることとなる。接触パッド139はカップ3の外側に残される。カップ3の側壁140は、例えばPECVDによって二酸化ケイ素の層の付着と次いでリソグラフィ後のエッチングによって形成されうる。壁140の頂点は任意で、例えば選択された技術に対して良好な接着性を持つ材料をその上に付着することによって、接合のための処理が施されうる。接着剤141が次いで付着される。
図13Kに図示された以下の段階は、アクチュエータの可動部分5.1がカップ3内に据えられるように二つの基板138及び130を組み立てることからなる。第二基板138は保護物として機能する。
開始基板130は、その後面を研磨することによって薄化することが可能で、当該段階は図13Lに図示されている。当該段階で、空洞3の外側での少なくとも一つの接触パッド142の付着を提供することも可能であり、該パッドは金属孔によって、開始基板130のもう一方の面上に形成された接触パッド134に、及び引いては空洞3の内側に接続されなければならない。
図13Mで、リソグラフィ後のエッチング作業によって、空洞3内にその充填のために広がる開始基板130内の少なくとも一つの貫通孔143、接触パッド134のレベルで開く孔144、及び開始基板130内でフィルム20が係留される枠を画定する膜2のレベルでのより大きい貫通孔145が形成されることとなる。当該アクセス145のおかげで、第一犠牲モールド135の犠牲材料を除去することによって膜2を自由にすることが可能である。或いは、第一犠牲モールド135を除去するために膜のフィルムを通るアクセスを形成することも想定されうる。エッチングは反応性イオンエッチングRIEであってよい。第一犠牲モールド135を除去する役割を持つ開始基板内の孔145は、好ましくは、少なくともフィルムの中央ゾーンのサイズを有するであろう。除去は酸素プラズマを用いて行われうる。
図13Nで、空洞3に液体4が充填され、空洞3にアクセスするための孔143は、誘起接着剤か又は金属合金製の栓146で塞がれ、そして貫通孔144は例えばクロム/金の積層といった金属材料で充填され、空洞内側の接触パッド134と空洞外側の接触パッド142の間の電気的導通が確実にされる。こうして図13Nの参照番号147で示された金属孔が得られる。シリコンが抵抗率の低いシリコン、例えば1センチメートル当たり10マイクロオームのオーダーのものである場合、金属孔を設ける必要がなく、基板自体が内側接触パッド134と外側接触パッド142の間の電気的導通を確実に持つ。その結果、可動電極5.2は全て同一電位である。金属孔の使用によって、可動電極の電位を異ならせることが可能である。
こういった方法によって、図13Oで、集約的に複数の光学素子を基板上で別個に形成することが可能となるため、開始基板130及び第二基板138は切断して異なる光学素子に区分けされる。のこぎりSが切断のために概略的に示されている。のこぎり線は、接触パッド139、142を、それらが固定電極に接続されていようと可動電極に接続されていようと、電気的に分離する。切断は、切断した時点で第二基板138が開始基板130より大きいため、二段階で行われる。このサイズの違いによって、接触パッド139に容易にアクセスすることが可能となる。
これより図14Aから14Mを参照しつつ、本発明による光学素子の製造方法の例を述べ、該図では膜のアクチュエーション手段の可動部分が、光学素子が組み立てられた時点で液体と反対側に位置する。
例えばシリコン製の開始基板150から始まり、該基板の一つの第一面は誘電層151、例えば二酸化ケイ素で被覆されている。当該例で、開始基板150は平坦であるが、カップの備わった、例えば反応性イオンエッチング(RIE)といった乾式か又はシリコン製の基板の場合水酸化カリウムKOHを用いた湿式によりエッチングされた基板を用いることも可能であろう。カップの作成後、それにより構築された基板は、例えば熱酸化物で被覆されうる。
図14Aで、接触パッド159で終端する少なくとも一つの固定電極6.2を形成するために、リソグラフィ後のエッチングによって画定される例えばクロム/金属のサブ層を積み重ねて金属層が誘電層151上に付着される。
図14Bで、犠牲層が形成され、そしてそれは、膜2のフィルム20のための第一犠牲モールド155として機能できるように、例えば上に反るなど適切な形を取るように造られる。犠牲層は感光性ポリマでできていてよい。第一犠牲モールド155の成形は、リソグラフィ及びホットフローによって行われうる。
図14Cで、膜2のフィルム20が第一犠牲モールド155上に付着され、そしてそれは、第一犠牲モールド155を被覆し、固定電極6.2及び接触パッド159までその全周囲がはみ出るように画定される。はみ出た部分は係留ゾーン2.3に相当する。画定はリソグラフィ後のエッチングによって行われる。フィルム20は窒化ケイ素でできていてよく、PECVD(プラズマ化学気相成長法)によって付着されうる。
図14Dで、少なくとも一つの導電性パス156が形成され、それは一又は複数の可動電極に繋がらなくてはならない。該パスは膜2の、固着領域のレベルでその係留ゾーン2.3及びその中間ゾーン2.2上を走る。該パスは、固定電極6.2の上に載る手前で接触パッド154で止まる。それらを形成するために、例えばPVDによりクロム/金の積層の金属層を付着し、そしてそれをリソグラフィ後のエッチングによって画定することが可能である。
犠牲層が付着され、次いで成形され、それは各静電アクチュエータの可動部分に対する第二犠牲モールド157として機能しなければならない。当該第二犠牲モールド157は、膜2のために役立つように作られうる。犠牲層は感光性ポリマでできていてよい。成形は、リソグラフィ及びホットフローによって行われうる。犠牲層は任意で、膜2を、その中央ゾーン2.1で特にそれを保護するために被覆しうるが、可動部分の足部を受け入れるために、中間ゾーン2.2のレベルでその部分に先に作成された導電性パス156を局所的に被覆せずに残す。図14Eが参照される。
各静電アクチュエータの可動部分5.1が次いで形成され、膜2のフィルム20に留められたその足部5.12は中間ゾーン2.2のレベルでその部分に先に作成されたパス156上に載り、その脚部5.11は自由端5.13と、足部5.12に接続されたもう一方の端部を有する(図14F)。これは例えば第二犠牲モールド157に及び導電性パス156の足部5.12の固着のために被覆されていない部分にクロム/金の積層からなる層を付着することによってなされる。その後、可動部分5.1は、酸素プラズマによって第二犠牲モールド157を除去することによって、且つ必要ならば清浄作業を行うことによって、自由にされる(図14G)。
それにより形成された膜2は、接合によって例えば透明なガラスキャップといった保護素子158(図14H)で覆われうる。
開始基板150は、その後面を研磨することによって薄化することが可能で、当該段階は図14Iに図示されている。
図14Iで、リソグラフィ後のエッチング作業によって、開始基板150内に、第一犠牲モールド155の除去及び液体の充填のために第一犠牲モールド155のレベルで膜2の下に広がる少なくとも一つの貫通孔163、固定電極6.2に接続された接触パッド159のレベルで開く孔164、及び可動部分5.1にエネルギ供給しなければならない導電性パス156に接続された接触パッド154のレベルで開く孔が形成されることとなる。エッチングは例えば反応性イオンエッチング(RIE)であってよい。図14I及び以降の図では、固定電極6.2に接続された孔164のみが示されている。もう一つは、図の断面の外側にあるので見えない。
図14Jで、接触パッドのレベルで開く孔164は続いて金属化される。上述したのと同じ理由で、単一の金属孔のみが示されており、それには参照番号167が付与されている。金属孔167のそれぞれと電気的導通している少なくとも一つの外側接触パッド162もまた形成される。
図14Kで、第一犠牲モールド155がエッチングの済んだ孔163を介して除去され、そしてそれにより膜2のフィルム20の下に空洞3が形成される。
図14Lで、孔163を介して空洞3に液体4が充填され、そして該孔は栓166で塞がれる。
複数の光学素子が集約的に開始基板150上に形成されたと考えられる。図14Mで、基板150は切断して異なる光学素子に区分けされる。キャップ158は既に区分けされているものと考えられる。
これまでに述べた例で、犠牲層は感光性ポリマでできていると考えられる。
PECVDによって付着された二酸化ケイ素といった他の材料を用いることがもちろん可能であり、除去は気相又は液相のフッ化水素酸による化学攻撃によって行われる。別の例は、PVDによって付着された多結晶シリコンを使用することであろう。その場合除去は二フッ化キセノンのガス状混合物を用いて行われうる。また別の例は、PVDによって付着されたタングステンを使用することであろう。除去は湿式化学攻撃によって行われうる。
開始基板及び保護素子の接合については、多数の技術を採用することができ、特に、誘起接合、陽極接合、金/シリコン又は金/スズ共晶接合といったMEMS(微小電気機械システム)分野で採用されるものがある。
カップ3の壁140は、二酸化ケイ素以外の材料から作られうる。例えば、リソグラフィによって画定されたBCB(ベンゾシクロブテン)タイプのネガ型感光性ポリマを用いることが可能である。
接合技術に応じて、カップ3、フィルム20のための第一犠牲モールド、又は可動部分を形成するための方法は様々であってよい。示した例は限定するものではない。
本発明の複数の実施例を詳細に述べたが、発明の範囲を超えない範囲で様々な変更及び修正がなされてよく、及び特に膜及び静電アクチュエーション手段を形成するために他の方法が用いられてよいことは理解されるであろう。

Claims (35)

  1. 少なくとも一つの周辺係留ゾーン(2.3)、中央ゾーン(2.1)、中央ゾーン(2.1)と周辺係留ゾーン(2.3)との間の中間ゾーン(2.2)を有する軟質フィルム(20)を含む可逆的に変形可能な膜(2)であって、係留ゾーン(2.3)のレベルで支持体(1)に係留されている膜と、支持体に担持された一又は複数の固定電極及び一又は複数の可動部分(5.1)を有する静電アクチュエーション手段(5)とを備えた光学素子であって、支持体及び膜が、フィルム(20)の面の一つと接触する一定容積の液体(4)を閉じ込めるのに寄与しており、アクチュエーション手段の可動部分の各々が、一方の端部に中間ゾーン(2.2)に位置するフィルム留め領域(200)に機械的に留められた足部(5.12)を有し且つ他方の端部が自由端(5.13)である脚部(5.11)から形成されており、脚部(5.11)には少なくとも自由端側に可動電極(5.2)が組み込まれ、静電アクチュエーション手段(5)が停止位置から作働位置へと駆動されると、可動電極(5.2)が、留め領域(200)のレベルに位置する液体(4)に対向して配置された固定電極(6.2)の方に引き付けられて、この液体(4)を中央ゾーン(2.1)の方に変位させることにより、膜の曲率半径が調整されることを特徴とする、光学素子。
  2. 脚部(5.11)の自由端(5.13)が、足部(5.12)を挟んで中央ゾーン(2.1)の反対に配置されるか、又は足部(5.12)を挟んで周辺係留ゾーン(2.3)の反対の中央ゾーン(2.1)側に配置される、請求項1に記載の光学素子。
  3. フィルム(20)が、その表面全体に亘って延びる少なくとも一つの連続層(20.1)を備える、請求項1又は2に記載の光学素子。
  4. 足部(5.12)が、フィルム(20)に固定されるか又はフィルム(20)の一部を形成する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の光学素子。
  5. 脚部(5.11)の自由端が分かれている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. 足部(5.12)が分岐を有しており、各分岐から脚部(5.11)が生じている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の光学素子。
  7. 足部(5.12)が複数の脚部(5.11)と協働する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光学素子。
  8. 可動部分(5.1)が単一の足部(5.12)を共有する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の光学素子。
  9. 脚部(5.11)が可動電極(5.2)と合体する、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の光学素子。
  10. 可動電極(5.2)が脚部(5.11)の構成要素の一つである、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の光学素子。
  11. 膜(2)が更に、フィルム(20)上を走る可動電極(5.2)に接続された導電性パス(5.20)を備える、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の光学素子。
  12. 導電性パス(5.20)が、フィルム(20)上で、脚部(5.11)を中心として実質的に対称な二つのストランド(5.20a、5.20b)に分割している、請求項11に記載の光学素子。
  13. フィルム(20)が、中間ゾーン(2.2)のレベルに強化領域(2.21)を備え、そのレベルで足部(5.12)がフィルム(20)に留められる、請求項4ないし12のいずれか一項に記載の光学素子。
  14. フィルム(20)が係留ゾーン(2.3)と中間ゾーン(2.2)の間に高軟質ゾーン(2.4)を備える、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の光学素子。
  15. フィルム(20)が中央ゾーン(2.1)と中間ゾーン(2.2)の間に補強ゾーン(2.5)を備える、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の光学素子。
  16. 脚部(5.11)が、端から端までの間に配されて異なる方向に延びる複数のセグメント(50、51)を備える、請求項1ないし15のいずれか一項に記載の光学素子。
  17. 足部(5.12)が機械的固着素子(32’)によってフィルム(20)に固定されている、請求項4ないし16のいずれか一項に記載の光学素子。
  18. 自由端(5.13)がフィルム(20)の縁を越えて延びている、請求項1ないし17のいずれか一項に記載の光学素子。
  19. フィルム(20)が、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)、パリレン、エポキシ樹脂から選択される有機材料、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ゲルマニウムから選択される無機材料、チタン、窒化チタン、アルミニウム、インジウムスズ酸化物(ITO)から選択される金属材料からなる、請求項1ないし18のいずれか一項に記載の光学素子。
  20. 可動部分(5.1)が、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリカーボネート(PC)、パリレン、エポキシ樹脂から選択される有機材料、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、ゲルマニウムから選択される無機材料、チタン、窒化チタン、アルミニウム、インジウムスズ酸化物、金、クロムから選択される金属材料からなる、請求項1ないし19のいずれか一項に記載の光学素子。
  21. 固定電極(6.2)が一又は複数の可動電極(5.2)と協働する、請求項1ないし20のいずれか一項に記載の光学素子。
  22. 作働位置において、可動電極(5.2)が、少なくとも一つの電気的絶縁材料(7)によって固定電極(6.2)から離間されている、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の光学素子。
  23. 脚部(5.11)が、作働位置において可動電極(5.2)が支持体(1)と機械的に接触しないように実質的に剛性である、請求項1ないし22のいずれか一項に記載の光学素子。
  24. 静電アクチュエーション手段(5)の可動部分(5.1)が液体(4)と接触しているか又は液体と接触していない、請求項1ないし23のいずれか一項に記載の光学素子。
  25. 静電アクチュエーション手段(5)の可動部分(5.1)が、作働位置において、少なくとも一つの誘電ストップ(8)に機械的に接触することとなる、請求項1ないし24のいずれか一項に記載の光学素子。
  26. 静電アクチュエーション手段(5)に適用される電圧を制御する手段(80)であって、前記電圧は可動電極(5.2)と固定電極(6.2)の間に存在する間隔に依存する、手段(8)を更に備える、請求項1ないし25のいずれか一項に記載の光学素子。
  27. 少なくとも一つの固定された犠牲脚部(511)を更に備え、犠牲脚部の自由端(5.13)が支持体(1)に留められており、当該固定された犠牲脚部(511)は、エネルギ源(U)に接続されて、犠牲脚部が接続している足部(5.12)を介して可動部分(5.1)の少なくとも一つの可動電極(5.2)にエネルギを供給する、請求項1ないし26のいずれか一項に記載の光学素子。
  28. 膜(2)のフィルム(20)が機械的係留手段(32)によって支持体(1)に係留されている、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の光学素子。
  29. 可変焦点距離を有する液体レンズ、適応光学における光学収差補正を有する液体レンズ、変形膜を有する鏡であることを特徴とする、請求項1ないし28のいずれか一項に記載の光学素子。
  30. 変形膜を有する光学素子の製造方法であって:
    −開始基板(130、150)上に第一犠牲モールド(135、155)を形成し、
    −膜(2)の変形フィルム(20)を、フィルムの周辺係留ゾーン(2.3)が支持体(1)上に係留されるように第一犠牲モールド(135、155)上に付着させ、
    −後で静電アクチュエーション手段(5)から形成される少なくとも一つの導電性可動部分(5.1)にエネルギを供給するフィルム(20)上を走る少なくとも一つの導電性パス(136、156)を形成し、
    −静電アクチュエーション手段(5)の可動部分(5.1)であって、係留ゾーン(2.3)と中央ゾーン(2.1)の間にある中間ゾーン(2.2)で膜(2)のフィルム(20)に留められた足部(5.12)を持たなければならない可動部分(5.1)のために、フィルム(20)及び開始基板(130、150)上に延びる第二犠牲モールド(137、157)を形成し、
    −可動部分(5.1)を第二犠牲モールド上に付着させ、
    −第二犠牲モールド(137、157)を、自由端(5.13)と足部(5.12)に接続された一つの端部とを持つ可動部分(5.1)の脚部(5.11)を自由にするために除去し、
    −可動部分(5.1)及びフィルム(20)を、開始基板(130、150)上に変位された保護素子(138、158)で保護し、
    −可動部分(5.1)に対向する固定電極(6.2)を形成し、
    −第一犠牲モールド(135、155)を、開始基板又は膜を通るアクセス手段(143、163)によって除去し、
    −液体(4)を、フィルム(20)と保護素子(138、158)の間か又は第一犠牲モールド(135、155)の位置に閉じ込める
    方法。
  31. 導電性パス(136、156)を、開始基板(130、150)を横断する金属孔(144、164)によって、開始基板(130、150)を挟んでフィルム(20)の反対にある接触パッド(142、162)に電気的に接続する、請求項30に記載の方法。
  32. 可動部分(5.1)が液体(4)内に位置するとき、固定電極(6.2)を、液体(4)のためのカップ(3)を画定する壁(140)が設けられ且つ壁(140)によって開始基板(130)に固定された透明基板である保護素子(138)上に形成する、請求項30又は31に記載の方法。
  33. 可動部分(5.1)が液体(4)内に位置するとき、第一犠牲モールド(135)を除去する働きを持つ開始基板(130)内の孔(14)が、少なくとも中央ゾーン(2.1)のサイズを有する、請求項30ないし32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 可動部分(5.1)がフィルム(20)を挟んで液体(4)の反対に位置するとき、固定電極(6.2)を、フィルム(20)が固定電極(6.2)を覆うように、フィルム(20)付着前に開始基板(150)を担持する誘電層(151)上に形成する、請求項30に記載の方法。
  35. 可動部分(5.1)がフィルム(20)を挟んで液体(4)の反対に位置するとき、保護素子(58)が透明キャップである、請求項30ないし34のいずれか一項に記載の方法。
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