JP5484854B2 - バルブ装置及び流体の供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の流路を切替えて使用するためのバルブ装置及び流体の供給装置に関する。
この種のバルブ装置を有する装置として、特許文献1に記載のエア供給装置が公知である。このエア供給装置は、複数のエア流路(第一流路、第二流路)と、バルブ装置を有する。
そしてバルブ装置は、第一流路に連通する第一弁座部材と、第二流路に連通する第二弁座部材と、各弁座部材に当接して流路を閉塞可能な弁部材と、切替え手段を有する。この切替え手段は、バネ部材と、固定鉄心と、可動鉄心を有する。そして固定鉄心は、交流電圧の印加により駆動する部材(ACソレノイド)を有しており、可動鉄心を引き寄せることができる。
そして特許文献1のバルブ装置では、第一弁座部材と第二弁座部材を対面配置したのち、これらの間に弁部材を配置する。つぎに弁部材の一側にバネ部材を取付けるとともに、弁部材の他端に可動鉄心を取付ける。そしてバネ部材の勢付力により、第二弁座部材に弁部材を当接して第二流路を閉塞するとともに、第一流路を開放状態とする。また固定鉄心側に可動鉄心を引寄せることで、第一弁座部材に弁部材を当接して第一流路を閉塞するとともに、第二流路を開放状態とする。
このように公知のエア供給装置では、バルブ装置により、第一流路と第二流路を切替えて使用することができる。このため一基のエア供給装置によって、エア供給量を適宜調節しつつ、複数の供給先にエアを供給することができる。
この種のエア供給装置は、例えば浄化槽に使用することができる。ここで典型的な浄化槽は、好気性微生物にて排水を処理する好気処理部と、排水中の被濾過物を濾過する濾過処理部とを有する。
そしてエア供給装置から浄化槽にエアを供給するのであるが、このときエア供給先やエア供給量を、浄化槽の各運転時(散気運転時や逆洗運転時)で異ならせることが好ましい。例えば散気運転時では、通常量のエアを好気処理部に第一流路から供給して排水の好気処理を行う。また逆洗運転時では、散気運転時よりも多くのエアを第二流路から濾過処理部に供給することで、濾過処理部の汚れを効率良く除去する。
特開2004−308426号公報
ところで公知のバルブ装置では、浄化槽の運転切替え時において、固定鉄心側に可動鉄心を引き寄せる。このとき固定鉄心と可動鉄心が当接して異音(ぶつかり音)が発生することがあった。また公知技術では、浄化槽の逆洗運転時などにおいて、ACソレノイドの連続的な駆動による異音(うなり音)が発生したり、コイルの過剰発熱による不具合が生じたりすることがあった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、バルブ装置の異音発生などの不具合を防止又は低減することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明のバルブ装置は、第一弁座部材と、第二弁座部材と、弁部材と、切替え手段を有して、流体の供給装置内に設置される。第一弁座部材は、エアなどの流体が通過可能な第一流路に連通し、第二弁座部材は、エアなどの流体が通過可能な第二流路に連通する。また弁部材は、各弁座部材を閉塞可能な部材であり、各弁座部材を閉塞可能なフランジ部と、フランジ部から延びる筒状の軸部とを有する。そして切替え手段は、両弁座部材間で弁部材を位置変位させる手段である。
そして本発明のバルブ装置は、切替え手段によって、弁部材の状態(第一状態と第二状態)を切替え可能である。第一状態では、第二弁座部材に弁部材のフランジ部が当接して第二流路を閉塞するとともに第一流路を開放する。また第二状態では、第一弁座部材に弁部材のフランジ部が当接して第一流路を閉塞するとともに第二流路を開放する。この種の構成では、バルブ装置(特に切替え手段)からの異音発生を極力防止できることが望ましい。
そこで本発明では、上述の切替え手段が、弁部材の軸部の端部に取付けられた可動鉄心と、可動鉄心を電磁的に引寄せる固定鉄心と、軸部の途中に設けられて両弁座部材間の弁部材の配置位置を規定可能なラッチ部材とを有する。そして固定鉄心側に可動鉄心を引き寄せることで、第一状態から第二状態に弁部材を位置変位させるとともに、弁部材の位置変位に際して、軸部をその軸芯周りに回転させることなく直線的に移動させて、フランジ部を各弁座部材に当接して閉塞させる構成とする。このとき第二状態において、可動鉄心と固定鉄心を離間状態としつつ(ぶつかり音の発生を極力防止しつつ)、ラッチ部材によって、第一弁座部材に対する弁部材の当接状態を維持する構成とした。
さらに第1発明のバルブ装置は、上述の固定鉄心が、直流電圧又は交流電圧の印加により駆動して、可動鉄心を電磁的に引寄せる構成(DCソレノイド又はACソレノイド)を有する。この種の切替え手段では、ACソレノイドの連続的な駆動により異音(うなり音)が発生することがある。
そこで本発明では、第二状態において、ラッチ部材によって各弁座部材に対する弁部材の当接状態を維持しつつ、固定鉄心を非駆動状態とする。これによりACソレノイドの連続的な駆動が回避されて、うなり音などの異音発生や過剰発熱を防止又は低減することができる。またDCソレノイドの連続的な駆動が回避されて、過剰発熱によるコイル抵抗の上昇や吸引力の低下を極力防止することができる。
第2発明の流体の供給装置は、上下に区画された中空のケーシングと、請求項1に記載のバルブ装置と、バルブ装置に向けて流体を供給可能な流体圧縮装置とを有する。そしてケーシングの上部に流体圧縮装置が配置するとともに、ケーシングの下部にバルブ装置が配置し、ケーシングの下部が、ケーシングの上部から流体が流入する流入室と、第一弁座部材と第二弁座部材が配設されて流入部に連通する切替え室と、第一状態時に第一弁座部材を介して切替え室に連通して第一流路となる第一吐出室と、第二状態時に第二弁座部材を介して切替え室に連通して第二流路となる第二吐出室と、固定鉄心が配置する収納室とに区画され、フランジ部を、切替え室内に配置するとともに、軸部を、第一弁座部材の連通孔を通過させつつ、ラッチ部材と可動鉄心とともに収納室内に配置した
本発明に係る第1発明によれば、バルブ装置の異音発生を防止又は低減することができる。また第発明によれば、バルブ装置の不具合を更に好適に防止又は低減することができる。
エア供給装置の一部透視側面図である。 エア圧縮装置の概略構成図である。 エア供給装置の横断面図であり、(a)は、第一流路にエアが供給される状態を示す図であり、(b)は、第二流路にエアが供給される状態を示す図である。 バルブ装置の縦断面図であり、(a)は、第一流路にエアが供給される状態の図であり、(b)は、第二流路にエアが供給される状態の図である。 散気状態のラッチ部材を示す図であり、(a)は、ラッチ部材の一部透視正面図であり、(b)は、ラッチ部材の縦断面図であり、(c)は、ラッチ部材のガイド溝の概略側面図である。 変位途中のラッチ部材を示す図であり、(a)は、ラッチ部材の一部透視正面図であり、(b)は、ラッチ部材の縦断面図であり、(c)は、ラッチ部材のガイド溝の概略側面図である。 逆洗状態のラッチ部材を示す図であり、(a)は、ラッチ部材の一部透視正面図であり、(b)は、ラッチ部材の縦断面図であり、(c)は、ラッチ部材のガイド溝の概略側面図である。 実施例2のバルブ装置の縦断面図であり、(a)は、第一流路にエアが供給される状態の図であり、(b)は、第二流路にエアが供給される状態の図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図8を参照して説明する。各図には、適宜、各装置の上方に符号UP、各装置の下方に符号DWを付す。
そして本実施例のバルブ装置30は、例えば浄化槽のエア供給装置10に使用することができる(図1及び図3を参照)。
ここで浄化槽(図示省略)は、好気性微生物にて排水を処理する好気処理部(TA)と、排水中の被濾過物を濾過する濾過処理部(TF)とを有する(図3を参照)。そして浄化槽の散気運転時には、エア供給装置10から通常量のエアを好気処理部(TA)に供給して排水の好気処理を行う。また浄化槽の逆洗運転時においては、散気運転時よりも多くのエアをエア供給装置10から濾過処理部(TF)に供給することで、濾過処理部(TF)内の汚れを効率的に除去する。
<実施例1>
エア供給装置10は、エア供給量を可変とすることができ、略矩形のケーシング11と、ケーシング11の内部構成(エア圧縮装置20、バルブ装置30)を有する(図1〜図3を参照)。ケーシング11上部には吸入口12が配置し、ケーシング11下部には、複数の吐出口(第一吐出口14f、第二吐出口14s)が並列配置する。
そして本実施例では、第一吐出口14fを好気処理部(TA)に接続するとともに、第二吐出口14sを濾過処理部(TF)に接続する。そして浄化槽の散気運転時(後述の第一状態)では、第一吐出口14fからエアを好気処理部(TA)に供給することができる。また浄化槽の逆洗運転時(後述の第二状態)では、散気運転時よりも多くのエアを第二吐出口14sから濾過処理部(TF)に供給することができる。
この種の構成では、バルブ装置30によって、第一吐出口14fと第二吐出口14sを切替えて使用するのであるが、このときバルブ装置30からの異音発生を極力防止することが好ましい。そこで本実施例では、後述する構成によって、バルブ装置30の異音発生を防止又は低減することとした。以下、各構成について説明する。
[エア圧縮装置]
エア圧縮装置20は、一対の圧縮室22と、振動部24を有して、ケーシング11上部(中空状)に配設される。本実施例では、一対の圧縮室22が対面状に離間してケーシング11内に配置する(図1及び図2を参照)。
各圧縮室22は、ラッパ状(縦断面視)の気密室であり、ダイヤフラム22aと、吸入弁22cと、吐出弁22dと、移送流路22eを有する。圧縮室22の一端側は円筒状であり、吸入弁22cと吐出弁22dが配設される。この吐出弁22d側には、複数の区画壁によって、後述のバルブ装置30に通じる移送流路22eが形成される。
また圧縮室22の他端側は円錐状に拡開しており、可撓性を有するダイヤフラム22a(円形状)で被覆される。そしてダイヤフラム22aの中央には、センターディスク22b(円盤状)を介して、後述の振動子26が固定される。
また振動部24は、振動子26とソレノイド機構28を有して、一対の圧縮室22間に配置する。振動子26は、一対の永久磁石26aと、これらをつなぐ軸部26bを有する。ソレノイド機構28は、電源28aと励起コイル28bを有して、振動子26の周囲に配置する。
そしてソレノイド機構28に交流電圧を印加することで、ソレノイド機構28に対して振動子26が吸引と反発を繰り返す。これにより一対の圧縮室22の間を振動子26がスライド移動して、各圧縮室22に対して接近と離間を繰り返すことができる。
そして本実施例のエア圧縮装置20では、一対の圧縮室22から交互にエアを吐出することができる。このとき各圧縮室22では、振動子26の離間によりダイヤフラム22aが引っ張られて、圧縮室22の体積が大きくなる。これに伴い圧縮室22の吸入弁22cからエアが流入する。次に振動子26の接近によりダイヤフラム22aが押し込まれて、圧縮室22の体積が小さくなる。これに伴い圧縮室22の吐出弁22dからエアが排出されて、移送流路22eを通って後述のバルブ装置30に流入する。
なおエア圧縮装置20のエア吐出量は、振動子26の移動速度や移動量等を調節することで適宜調節可能である(エア吐出量を可変とすることができる)。
[バルブ装置]
バルブ装置30は、一対の弁座部材32f,32sと、弁部材34と、切替え手段36を有して、ケーシング11下部に配設される(図1及び図3を参照)。
ケーシング11下部は、複数の区画壁にて区画されており、一対の流入室16f,16sと、一対の吐出室19f,19sと、切替え室17と、収納室18を有する(各室の詳細は後述)。
そして本実施例では、一対の流入室16f,16sと切替え室17と第一吐出室19fによって第一流路が形成される。また一対の流入室16f,16sと切替え室17と第二吐出室19sによって第二流路が形成される。そしてバルブ装置30によって、第一流路と第二流路のいずれか一方が閉塞して、一方とは異なる他方が開放状態となる。
(ケーシングの下部構造)
一対の流入室(第一流入室16f、第二流入室16s)は、エア圧縮装置20のエアが流入する区画であり、上述の移送流路22eに連通する(図3を参照)。
また切替え室17は、一対の流入室16f,16sに連通する区画であり、対向配置する一対の区画壁(第一区画壁17f、第二区画壁17s)を有する。第一区画壁17fは、切替え室17と第一吐出室19fを区画する区画壁であり、第二区画壁17sは、切替え室17と第二吐出室19sを区画する区画壁である。そして収納室18は、第一区画壁17f側に配置して、切替え室17に隣接する区画である。これら切替え室17と収納室18にバルブ装置30(詳細後述)が配置される。
そして一対の吐出室(第一吐出室19f、第二吐出室19s)は、いずれも切替え室17に連通する区画である。そして第一吐出室19fが第一吐出口14fを有し、第二吐出室19sが第二吐出口14sを有する。
(弁座部材)
一対の弁座部材(第一弁座部材32f,第二弁座部材32s)は、各々、弾性を有する部材(例えばゴム製やエラストマ製のリング状部材)であり、その中央に連通孔H1を有する(図3及び図4を参照)。
そして本実施例では、第一区画壁17fにスリットを設けたのち、このスリットに第一弁座部材32fを配設する。これにより切替え室17と第一吐出室19fが、第一弁座部材32fの連通孔H1にて連通する。また第二区画壁17sにスリットを設けたのち、このスリットに第二弁座部材32sを配設する。これにより切替え室17と第二吐出室19sが、第二弁座部材32sの連通孔H1にて連通する。
(弁部材)
弁部材34はT字状(縦断面視)の部材であり、円盤状のフランジ部34aと、筒状の軸部34bを有する(図3及び図4を参照)。フランジ部34aは、第一弁座部材32f(第二弁座部材32s)の連通孔H1を閉塞可能な径寸法を有して、軸部34bの一端側に配置する。そして第一弁座部材32fと第二弁座部材32sの間にフランジ部34aを配置するとともに、軸部34bを、第弁座部材32(連通孔H1)に挿通して収納室18内に配置する。
本実施例では、後述の切替え手段36によって、弁部材34の状態(第一状態と第二状態)を切替え可能とする。第一状態では、第二弁座部材32sに弁部材34(フランジ部34a)が当接して閉塞するとともに第一弁座部材32fを開放する。また第二状態では、第一弁座部材32fに弁部材34(フランジ部34a)が当接して閉塞するとともに第二弁座部材32sを開放する。
(切替え手段)
切替え手段36は、第一状態と第二状態の間で弁部材34を位置変位させる手段であり、可動鉄心37と、固定鉄心38と、後述のラッチ部材40を有する(図3及び図4を参照)。
可動鉄心37は傘状(側面視)の部材であり、三角状の取付け部37aと、筒状の挿入部37bを有する。そして可動鉄心37は、例えば電磁力によって吸引可能であり、取付け部37にて弁部材34の他端に取付けられる。
また固定鉄心38は、収納室18内に配置された略矩形(側面視)の部材である。本実施例の固定鉄心38は、可動鉄心37(挿入部37)を挿入可能な挿入孔H2と、交流電圧によって駆動するACソレノイド(図示省略)を有し、可動鉄心37を引き寄せることができる。
(ラッチ部材)
ラッチ部材40は、両弁座部材間における弁部材34の配置位置を規定する部材であり、略矩形の本体部42(中空状)と、後述の内部構成(ガイド部44、バネ部46、被ガイド部48)を有する(図3〜図7を参照)。本体部42には、弁部材34(軸部34b)を相対移動可能に取付けるための孔部(図示省略)が設けてある。
そして本実施例では、本体部42を、第二区画壁17sの他面側(収納室側)に固定する。つぎに本体部42(孔部)に対して弁部材34を相対移動可能に挿入したのち、軸部34bの他端に可動鉄心37を取付ける。
(内部構成)
ガイド部44は略矩形の部材であり、その上面にガイド溝45を有する(図5〜図7を参照)。ガイド溝45は環状の溝部であり、複数の凹部(A部〜D部)を有する(詳細は後述)。またバネ部46は、弾縮可能な円筒コイルバネ状の部材である。そして被ガイド部48は略L字状(側面視)の部材であり、一端側が略球状である。
そして本実施例では、ガイド部44を、弁部材34(軸部34b)に固定しつつ、本体部42の一側に相対移動可能に配置する。つぎに本体部42の他側(固定鉄心38側)に配設したバネ部46によって、ガイド部44を本体部42の一側に付勢する。これにより弁部材34の位置変位に追従して、ガイド部44がバネ部46を弾縮しつつ他側に移動する構成とする。
さらに被ガイド部48の他端側を本体部42に固定するとともに、被ガイド部48の一端(略球状)をガイド溝45内に配置する(図5〜図7を参照)。そして弁部材34の位置変位に対応して、被ガイド部48の一端(球状)が、ガイド溝45内を移動する構成とする。
(ガイド溝)
ガイド溝45には、A部〜D部(凹部)がこの順で配置する。A部とC部は、弁部材34(軸部34b)の軸線上に配置する。A部は、ガイド部44の他側(固定鉄心38側)に配置し、C部は、ガイド部44の一側に配置する。そしてB部とD部は、C部の両側(軸線の両側)に配置する。これらB部とD部は、C部よりもガイド部44の一側に配置しており、B〜Dを結ぶ溝部は略V字状(正面視)をなす。
またガイド溝45では、各部の道程(A部〜B部に向かう道程、B部〜C部に向かう道程、C部〜D部に向かう道程、D部〜A部に向かう道程)が、各々上方傾斜状である(図5〜図7を参照)。このため被ガイド部48の一端(球状)が各部(凹部)に嵌合配置することにより、被ガイド部48にガイド部45が係止される(相対移動が阻止される)。
そして第一状態では、被ガイド部48がA部(凹部)に配置して、本体部42内におけるガイド部44の相対移動を阻止する(図5を参照)。これによりラッチ部材40に対する弁部材34の相対移動が規制されて、弁部材34を第一状態で保持できる。
また第二状態では、被ガイド部48がC部(凹部)に配置して、本体部42内におけるガイド部44の相対移動を阻止する(図7を参照)。これによりラッチ部材40に対する弁部材34の相対移動が規制されて、弁部材34を第二状態で保持できる。
そして本実施例では、C部の形成位置などを適宜調節して、弁部材34を第二状態で保持したときに、可動鉄心37と固定鉄心38の間に隙間(クリアランスC1)を形成する(図4を参照)。
[散気運転]
図3を及び図4を参照して、散気運転時には、第一吐出口14fから好気処理部(TA)にエアを供給する。散気運転時のバルブ装置30は第一状態であり、第二弁座部材32sに弁部材34が当接して閉塞するとともに第一弁座部材32fを開放する。そしてエア圧縮装置20から流入したエアが、第一流路(一対の流入室16f,16s、切替え室17、第一吐出室19f)を通って第一吐出口14fから吐出される。
そして第一状態のラッチ部材40では、バネ部46の付勢によりガイド部44が一側に配置する。このとき被ガイド部48がA部に配置して、本体部42内におけるガイド部44の相対移動を阻止することにより、弁部材34を第一状態で保持できる(図5を参照)。
[逆洗運転]
つぎに散気運転から逆洗運転に切替えることで、第二吐出口14sから濾過処理部(TF)にエアを供給する。
この逆洗運転への切替え時に、固定鉄心38が可動鉄心37を引き寄せて、弁部材34を第二状態に位置変位させる。これにより第一弁座部材32fに弁部材34が当接して閉塞するとともに第二弁座部材32sを開放する。そしてエア圧縮装置20から流入したエアが、第二流路(一対の流入室16f,16s、切替え室17、第二吐出室19s)を通って第二吐出口14sから吐出される。
そしてラッチ部材40内では、弁部材34の位置変位に追従して、ガイド部44がバネ部46を弾縮しつつ他側に移動する(図6及び図7を参照)。このとき被ガイド部48がC部に配置して、本体部42内におけるガイド部44の相対移動を規制することにより、弁部材34を第二状態で保持できる(図3及び図4を参照)。
そして本実施例では、可動鉄心37と固定鉄心38の間に隙間(クリアランスC1)を設けつつ、ラッチ部材40によって、第一弁座部材32fと弁部材34の当接状態を維持することができる(図4を参照)。また本実施例では、固定鉄心38の駆動・非駆動にかかわらず、ラッチ部材40によって弁部材34の第二状態が維持される。このため第二状態に変位したのち、固定鉄心38(ACソレノイド)への電圧付与を停止できる。
以上説明したとおり、バルブ装置30によれば、可動鉄心37と固定鉄心38を離間状態としつつ、ラッチ部材40によって、第一弁座部材32fに対する弁部材34の当接状態を維持できる。すなわち本実施例では、可動鉄心37を固定鉄心38に完全に吸着する必要がないため、浄化槽の運転切替え時において、可動鉄心37と固定鉄心38の衝突による異音(ぶつかり音)の発生や過剰発熱を防止又は低減することができる。
そして本実施例のバルブ装置30によれば、第二状態において固定鉄心38を非駆動状態とすることで、ACソレノイドの連続的な駆動による異音(うなり音)発生を好適に防止又は低減することができる。
さらに切替え時にだけバルブ装置30に電力を供給するだけでよいため、エア供給装置10の省電力化を図ることができるとともに、常時通電によるバルブ装置30の過度の発熱を防止又は低減することができる。そして本実施例では、ラッチ部材40内にバネ部46を収納したことから、切替え手段36の構成をシンプル化することができる。
このように本実施例によれば、バルブ装置30の異音発生を好適に防止又は低減することができる。
<実施例2>
本実施例のバルブ装置等は、実施例1のバルブ装置等とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造等は対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例の切替え手段36は、可動鉄心37Aと、固定鉄心38Aと、ラッチ部材40を有する(図8を参照)。可動鉄心37Aは円柱状の部材であり、一端側が台形状(側面視)である。そして可動鉄心37Aは電磁力によって吸引可能であり、軸部材37cにて弁部材34の他端に取付けられる。
また固定鉄心38Aは、収納室18内に配置された円筒状の部材である。本実施例の固定鉄心38Aは、可動鉄心37の一端を挿入可能な挿入孔H2と、直流電圧によって駆動するDCソレノイド(図示省略)と、挿入孔H2内の対向部39を有する。対向部39(鉄製)は、可動鉄心37A一端側に対応する凹形状(台形状)を有する。
そして第一状態では、第二弁座部材32sに弁部材34が当接した状態となる(図8(a)を参照)。
また第二状態では、第一弁座部材32fに弁部材34が当接した状態となる(図8(bn)を参照)。このとき本実施例では、ラッチ部材40の内部構成や固定鉄心38Aの配設位置を適宜調節するなどして、可動鉄心37Aの一端と、固定鉄心38Aの対向部39の間に隙間(クリアランスC2)を設けておく。こうすることで可動鉄心37Aと固定鉄心38Aを離間状態としつつ、ラッチ部材40によって、第二状態における第一弁座部材32fに対する弁部材34の当接状態を維持することができる。
このように本実施例によっても、浄化槽の運転切替え時において、可動鉄心37Aと固定鉄心38Aの衝突による異音(ぶつかり音)の発生を防止又は低減することができる。
ところで固定鉄心38A(DCソレノイド)は直流電源駆動であることから、通電後のコイル発熱がACソレノイドよりも極めて大きくなる。このため本実施例では、固定鉄心38Aの過剰発熱などにより、各種の不具合(コイルの電気的抵抗の上昇、吸引力の低下、コイル焼損等)が生じることが懸念される。もっともコイル発熱の少ないDCソレノイドを使用したり、DCソレノイドの通電率を調節(通電制御)したりしてもよいが、そうすると構成の複雑化や操作性の悪化が懸念される。
そこで本実施例では、固定鉄心38Aの駆動・非駆動にかかわらず、ラッチ部材40によって弁部材34の第二状態が維持される。このため第二状態に変位したのち、固定鉄心38A(DCソレノイド)への電圧付与を停止することで、固定鉄心38Aの過剰発熱を極力防止することができる。
また本実施例によれば、DCソレノイドの選択の自由度が高まるとともに、切替え手段36の操作性の悪化を防止又は低減することができる。このためバルブ装置30の製造コストの低減化を図ることができる。
本実施例のバルブ装置等は、上述した実施例に限定されるものではなく、その他各種の実施例を取り得る。
(1)本実施例では、ラッチ部材40内にバネ部46を設ける例を説明した。これとは異なり、バネ部材(ラッチ部材40とは別体)を弁部材34の一端に取付けて、弁部材34を一側に付勢することができる。
(2)また本実施例では、エア圧縮装置20の構成を例示したが、エア圧縮装置は同構成に限定されない。
(3)また本実施例では、ケーシング11内の区画構成(部屋割り)の一例を例示した。ケーシングの区画割りは、区画壁の配置位置を変更することで適宜変更できる。
(4)また本実施例では、エア供給量が可変のエア供給装置10を例示した。本実施例の構成は、エア供給量が一定のエア供給装置に適用することができる。またバルブ装置は、浄化槽や養魚水槽や活魚水槽などのエア供給装置のほか、液体などの各種流体の供給装置に使用することができる。
10 エア供給装置
12 吸入口
14f 第一吐出口
14s 第二吐出口
20 エア圧縮装置
22 圧縮室
22a ダイヤフラム
22b センターディスク
22c 吸入弁
22d 吐出弁
22e 移送流路
24 振動部
26 振動子
30 バルブ装置
32f 第一弁座部材
32s 第二弁座部材
34 弁部材
36 切替え手段
37 可動鉄心
38 固定鉄心
40 ラッチ部材
42 本体部
44 ガイド部
45 ガイド溝
46 バネ部
48 被ガイド部

Claims (2)

  1. エアなどの流体が通過可能な第一流路に連通する第一弁座部材と、エアなどの流体が通過可能な第二流路に連通する第二弁座部材と、前記各弁座部材を閉塞可能な弁部材と、前記両弁座部材間で前記弁部材を位置変位させる切替え手段とを有し、
    前記弁部材が、前記各弁座部材を閉塞可能なフランジ部と、前記フランジ部から延びる筒状の軸部とを有し、
    前記切替え手段によって、前記第二弁座部材に前記弁部材の前記フランジ部を当接させて前記第二流路を閉塞するとともに前記第一流路を開放する第一状態と、前記第一弁座部材に前記弁部材の前記フランジ部を当接させて前記第一流路を閉塞するとともに前記第二流路を開放する第二状態とを切替え可能であるバルブ装置において、
    前記切替え手段が、前記弁部材の前記軸部の端部に取付けられた可動鉄心と、前記可動鉄心を電磁的に引寄せる固定鉄心と、前記軸部の途中に設けられて前記両弁座部材間の前記弁部材の配置位置を規定可能なラッチ部材とを有し、
    前記固定鉄心側に前記可動鉄心を引き寄せることで、前記第一状態から前記第二状態に前記弁部材を位置変位させるとともに、前記弁部材の位置変位に際して、前記軸部をその軸芯周りに回転させることなく直線的に移動させて、前記フランジ部を前記各弁座部材に当接して閉塞させる構成とし、
    前記第二状態において、前記可動鉄心と前記固定鉄心を離間状態としつつ、前記ラッチ部材によって、前記第一弁座部材に対する前記弁部材の当接状態を維持する構成とし、
    前記固定鉄心が、直流電圧又は交流電圧の印加により駆動して、前記可動鉄心を電磁的に引寄せる構成を有するとともに、
    前記第二状態において、前記ラッチ部材によって、各弁座部材に対する前記弁部材の当接状態を維持しつつ、前記固定鉄心を非駆動状態とする流体の供給装置内に設置されるバルブ装置。
  2. 上下に区画された中空のケーシングと、請求項1に記載のバルブ装置と、前記バルブ装置に向けて流体を供給可能な流体圧縮装置とを有し、
    前記ケーシングの上部に流体圧縮装置が配置するとともに、前記ケーシングの下部に前記バルブ装置が配置し、
    前記ケーシングの下部が、前記ケーシングの上部から流体が流入する流入室と、前記第一弁座部材と前記第二弁座部材が配設されて前記流入部に連通する切替え室と、前記第一状態時に前記第一弁座部材を介して前記切替え室に連通して前記第一流路となる第一吐出室と、前記第二状態時に前記第二弁座部材を介して前記切替え室に連通して前記第二流路となる第二吐出室と、前記固定鉄心が配置する収納室とに区画され、
    前記フランジ部を、前記切替え室内に配置するとともに、前記軸部を、前記第一弁座部材の連通孔を通過させつつ、前記ラッチ部材と前記可動鉄心とともに前記収納室内に配置した構成の流体の供給装置
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