JP5484685B2 - 着色剤化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、着色剤化合物に関する。
本発明は、ホットメルト又は相変化インクでの使用に適した、式(エノール体)
Figure 0005484685
の着色剤化合物に関し、この化合物は、R又はR’を通じて二量体化することができ、例えば、式
Figure 0005484685
及び
Figure 0005484685
の化合物であり、又は式(ケト体)
Figure 0005484685
の着色剤化合物に関し、この化合物は、R又はR’を通じて二量体化することができ、例えば、式
Figure 0005484685
又は
Figure 0005484685
であり、
R及びR’は互いに独立して、(i)1個から50個、2個から20個、若しくは4個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、
(ii)1個、10個、20個、若しくは36個の炭素原子、又は200個、100個、60個、若しくは40個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキレン基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、脂肪族環式部分をその中に含むアルキレン基、非置換及び置換アルキレン基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキレン基中に存在することができる)、
(iii)6個、13個、18個、若しくは23個の炭素原子を有し、又は100個、75個、若しくは50個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリーレン基(非置換及び置換アリーレン基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリーレン基中に存在することができる)、
(iv)7個、18個、30個、若しくは42個の炭素原子を有し、又は200個、100個、若しくは44個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキレン基(非置換及び置換アリールアルキレン基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリールアルキレン基のアリール又はアルキル部分のいずれかの中に存在することができる)、
(v)7個、18個、30個、若しくは42個の炭素原子を有し、又は200個、100個、若しくは44個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリーレン基(非置換及び置換アルキルアリーレン基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリーレン基のアルキル又はアリール部分のいずれかの中に存在することができる)、
(vi)1個、10個、若しくは20個の炭素原子を有し、又は200個、100個、又は60個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキレンオキシ基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキレンオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキレンオキシ基のアルキル部分中に存在することができる)、
(vii)6個、13個、若しくは18個の炭素原子を有し、又は100個、75個、若しくは50個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリーレンオキシ基(非置換及び置換アリーレンオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリーレンオキシ基のアリール部分中に存在することができる)、
(viii)7個、18個、30個、若しくは42個の炭素原子を有し、又は200個、100個、若しくは44個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキレンオキシ基(非置換及び置換アリールアルキレンオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールアルキレンオキシ基のアリール又はアルキル部分のいずれかの中に存在することができる)、
(ix)7個、18個、30個、若しくは42個の炭素原子を有し、又は200個、100個、若しくは44個を超えない炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリーレンオキシ基(非置換及び置換アルキルアリーレンオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリーレンオキシ基のアルキル又はアリール部分の中に存在することができる)、
(x)反復アルキレンオキシ基のアルキル部分が典型的には1個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基のようなポリアルキレンオキシ基であって、反復アルキレンオキシ基の数は典型的には2個から50個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい、ポリアルキレンオキシ基、
(xi)反復アリーレンオキシ基のアリール部分が6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基のようなポリアリーレンオキシ基であって、反復アリーレンオキシ基の数は典型的には2個から約20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい、ポリアリーレンオキシ基、
(xii)反復アリールアルキレン基のアリールアルキル部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基のようなポリアリールアルキレンオキシ基であって、反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい、ポリアリールアルキレンオキシ基、
(xiii)反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリトルエンオキシ基のようなポリアルキルアリーレンオキシ基であって、反復アルキルアリーレンオキシ基の数は2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい、ポリアルキルアリーレンオキシ基、
(xiv)2個から12個までの炭素原子、及び4個から18個までの環原子を有するが、炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい複素環式基(非置換及び置換複素環式基を含む)であって、複素環式基中のヘテロ原子が(これらに限定されないが)窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素、並びにこれらの混合物であってもよい、複素環式基、
(xv)シリレン基(非置換及び置換シリレン基を含む)、
(xvi)シロキサン基(非置換及び置換シロキサン基を含む)、
(xvii)2個から100個までの反復シリレン単位を有するポリシリレン基(非置換及び置換ポリシリレン基を含む)、或いは
(xviii)2個から200個までの反復シロキサン単位を有するが、その数はこの範囲外であってもよいポリシロキサン基(非置換及び置換ポリシロキサン基を含む)から選択され、ここで、置換アルキレン、アリーレン、アリールアルキレン、アルキルアリーレン、アルキレンオキシ、アリーレンオキシ、アリールアルキレンオキシ、アルキルアリーレンオキシ、ポリアルキレンオキシ、ポリアリーレンオキシ、ポリアリールアルキレンオキシ、ポリアルキルアリーレンオキシ、複素環、シリレン、シロキシ、ポリシリレン、及びポリシロキシ基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、カルボン酸基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、硫酸基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、リン酸基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、これらの混合物であり、シリレン、シロキシ、ポリシリレン、及びポリシロキシ基上の置換基は、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基とすることもでき、2つ又はそれ以上の置換基は一緒に結合して環を形成することができ、或いは
(xix)水素、から選択されるが、但しR及びR’の両方が同時に水素であることはなく、
Xは、(i)直接結合、(ii)酸素原子、(iii)窒素原子、(iv)硫黄原子、(v)式−NR40−の基であり、ここでR40は、水素原子、1個から50個、2個から20個、若しくは4個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換アリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリール基中に存在することができる)、7個から100個、7個から50個、若しくは7個から20個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリールアルキル基のアリール部分又はアルキル部分のいずれかの中に存在することができる)、又は7個から100個、7個から50個、若しくは7個から20個の炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリール基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)であり、或いは(v)式−CR5060−の基であり、ここでR50及びR60は、各々互いに独立して、水素原子、1個から50個、2個から20個、若しくは4個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換アリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリール基中に存在することができる)、7個から100個、7個から50個、若しくは7個から20個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリールアルキル基のアリール部分又はアルキル部分のいずれかの中に存在することができる)、又は7個から100個、7個から50個、若しくは7個から20個の炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリール基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)であり、ここで、置換アルキル、アリール、アリールアルキル、及びアルキルアリール基上の置換基は、(これらに限定されないが)ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、硫酸基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、リン酸基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホネート基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、これらの混合物とすることができ、2つ又はそれ以上の置換基は一緒に結合して環を形成することができ、
(Y)m及び(Z)nは、各々互いに独立して、(i)水素原子、(ii)フッ素、塩素、ホウ素、及びヨウ素を含む、ハロゲン原子、(iii)ニトロ基、(iv)1個から50個、1個から20個の炭素原子、若しくは1個から10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、(v)6個から50個、6個から14個、若しくは6個から10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換アリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリール基中に存在することができる)、(vi)7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールアルキル基のアリール部分又はアルキル部分のいずれかの中に存在することができる)、(vii)7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキルアリール基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)、
(viii)式
Figure 0005484685
の基であり、式中R70は、1個から50個、1個から20個、若しくは1個から10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換アリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリール基の中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールアルキル基のアリール部分又はアルキル部分の中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリール基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)、
1個から50個、4個から20個、若しくは8個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルコキシ基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルコキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルコキシ基のアルキル部分の中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールオキシ基(置換アリールオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールオキシ基のアリール部分中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個の炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキルオキシ基(置換アリールアルキルオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールアルキルオキシ基のアリール部分又はアルキル部分の中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリールオキシ基(置換アルキルアリールオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリールオキシ基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)、
反復アルキレンオキシ基のアルキル部分が1個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基のようなポリアルキレンオキシ基であって、反復アルキレンオキシ基の数は2個から50個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアルキレンオキシ基、反復アリーレンオキシ基のアリール部分が6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基のようなポリアリーレンオキシ基であって、反復アリーレンオキシ基の数は典型的には2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアリーレンオキシ基、反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基のようなポリアリールアルキレンオキシ基であって、反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアリールアルキレンオキシ基、反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリトルエンオキシ基のようなポリアルキルアリーレンオキシ基であって、反復アルキルアリーレンオキシ基の数は典型的には2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアルキルアリーレンオキシ基、2個から12個までの炭素原子、及び4個から18個までの環原子を有するが、炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい複素環式基(非置換及び置換複素環式基を含む)であって、複素環式基中のヘテロ原子が(これらに限定されないが)窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素、並びにこれらの混合物であってもよい複素環式基、シリル基(非置換及び置換シリル基を含む)、シロキサン基(非置換及び置換シロキサン基を含む)、2個から100個までの反復シリレン単位を有するポリシリレン基(非置換及び置換ポリシリレン基を含む)、又は2個から200個までの反復シロキサン単位を有するが、反復単位の数はこの範囲外であってもよいポリシロキサン基(非置換及び置換ポリシロキサン基を含む)であり、
(ix)式−SO280のスルホニル基であり、式中、R80は、水素原子、典型的には1個から約50個の炭素原子、若しくは約1個から約20個の炭素原子、若しくは約1個から約10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換アリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアリール基中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールアルキル基のアリール部分又はアルキル部分の中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリール基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)、
1個から50個、4個から20個、若しくは8個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルコキシ基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルコキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルコキシ基のアルキル部分の中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールオキシ基(置換アリールオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールオキシ基のアリール部分の中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキルオキシ基(置換アリールアルキルオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アリールアルキルオキシ基のアリール部分又はアルキル部分の中に存在することができる)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリールオキシ基(置換アルキルアリールオキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルキルアリールオキシ基のアルキル部分又はアリール部分の中に存在することができる)、
反復アルキレンオキシ基のアルキル部分が1個から12個までの炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基のようなポリアルキレンオキシ基であって、反復アルキレンオキシ基の数は典型的には2個から50個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアルキレンオキシ基、反復アリーレンオキシ基のアリール部分が6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基のようなポリアリーレンオキシ基であって、反復アリーレンオキシ基の数は2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアリーレンオキシ基、反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基のようなポリアリールアルキレンオキシ基であって、反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアリールアルキレンオキシ基、反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリトルエンオキシ基のようなポリアルキルアリーレンオキシ基であって、反復アルキルアリーレンオキシ基の数は2個から20個であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアルキルアリーレンオキシ基、2個から12個までの炭素原子、及び4個から18個までの環原子を有するが、炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい複素環式基(非置換及び置換複素環式基を含む)であって、複素環式基中のヘテロ原子が(これらに限定されないが)窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素、並びにこれらの混合物であってもよい複素環式基、シリル基(非置換及び置換シリル基を含む)、シロキサン基(非置換及び置換シロキサン基を含む)、2個から100個までの反復シリレン単位を有するポリシリレン基(非置換及び置換ポリシリレン基を含む)、又は2個から200個までの反復シロキサン単位を有するが、反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよいポリシロキサン基(非置換及び置換ポリシロキサン基を含む)であり、或いは
(x)式−PO390のホスホリル基であり、式中、R90は、水素原子、1個から50個、1個から20個、若しくは1個から10個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルキル基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子がアルキル基中に存在することができる)、6個から50個、6個から20個、若しくは6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換アリール基を含む)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)、1個から50個、4個から20個、若しくは8個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルコキシ基(直鎖、分枝、飽和、不飽和、環式、非置換、及び置換アルコキシ基を含み、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素のようなヘテロ原子が、アルコキシ基のアルキル部分の中に存在することができる)、
6個から50個、6個から20個、若しくは6個から14個の炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールオキシ基(置換アリールオキシ基を含む)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキルオキシ基(置換アリールアルキルオキシ基を含む)、7個から50個、7個から25個、若しくは7個から15個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリールオキシ基(置換アルキルアリールオキシ基を含む)、反復アルキレンオキシ基のアルキル部分が1個から12個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基のようなポリアルキレンオキシ基であって、反復アルキレンオキシ基の数は2個から50個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアルキレンオキシ基、反復アリーレンオキシ基のアリール部分が6個から14個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基のようなポリアリーレンオキシ基であって、反復アリーレンオキシ基の数は2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアリーレンオキシ基、反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基のようなポリアリールアルキレンオキシ基であって、反復アリールアルキレンオキシ基の数は2個から20個までであるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアリールアルキレンオキシ基、反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分が7個から50個までの炭素原子を有するが、その数はこれらの範囲外であってもよい、例えばポリトルエンオキシ基のようなポリアルキルアリーレンオキシ基であって、反復アルキルアリーレンオキシ基の数は2個から20個であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよいポリアルキルアリーレンオキシ基、2個から12個までの炭素原子、及び4個から18個までの環原子を有するが、炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい複素環式基(非置換及び置換複素環式基を含む)であって、複素環式基中のヘテロ原子が(これらに限定されないが)窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素であってもよい複素環式基、シリル基(非置換及び置換シリル基を含む)、シロキサン基(非置換及び置換シロキサン基を含む)、2個から100個までの反復シリレン単位を有するポリシリレン基(非置換及び置換ポリシリレン基を含む)、又は2個から200個までの反復シロキサン単位を有するが、反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよいポリシロキサン基(非置換及び置換ポリシロキサン基を含む)であり、
ここで、置換アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、アルキルアリールオキシ、ポリアルキレンオキシ、ポリアリーレンオキシ、ポリアリールアルキレンオキシ、ポリアルキルアリーレンオキシ、複素環、シリル、シロキシ、ポリシリレン、及びポリシロキシ基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、カルボン酸基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、硫酸基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、リン酸基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、これらの混合物などであり、シリレン、シロキシ、ポリシリレン、及びポリシロキシ基上の置換基は、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基とすることもでき、2つ又はそれ以上の置換基は一緒に結合して環を形成することができ、(Y)m及び(Z)nは、互いに同じか、又は互いに異なることができる。分子上に4個までの(Y)m基が存在することができる。分子上に4個までの(Z)n基が存在することができる。
(Y)mにおいて、mは0から4、1から3、又は2から3までの整数であり、(Z)nにおいて、nは0から4、1から3、又は2から3までの整数である。
1つ又は複数の(Y)mは、Rと一緒に結合して環を形成することができ、1つ又は複数の(Z)nは、R’と一緒に結合して環を形成することができる。
適切なR又はR’基の幾つかの特定の例は、(これらに限定されないが)以下のものを含み、R又はR’の一方又は両方は、式
Figure 0005484685
のメンチル基、式−(CH26−のn−ヘキサンジイル、式−(CH28−のn−オクタンジイル、式−(CH210−のn−デカンジイル、式−(CH212−のn−ドデカンジイル、式
Figure 0005484685
の3−メチル−1,5−ペンタンジイル、式(これは、いかなる特定の立体化学に限定することを意図するものではなく、全てのシス及びトランス異性体を含む)
Figure 0005484685
の1,4−シクロヘキサンジメチレン、式(これは、いかなる特定の立体化学に限定することを意図するものではなく、全てのシス及びトランス異性体を含む)
Figure 0005484685
の4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサンジイル、式(これは、いかなる特定の立体化学に限定することを意図するものではなく、全てのシス及びトランス異性体を含む)
Figure 0005484685
の4,4’−ビシクロヘキサンジイル、

Figure 0005484685
の異性体を含む、36個の炭素原子を有する分枝アルキレン基、式
Figure 0005484685
の異性体を含む、36個の炭素原子を有する分枝アルキレン基、及び他の分枝アルキレン異性体(これは、不飽和及び環式基を含んでもよい)、式(これは、いかなる特定の立体化学に限定することを意図するものではなく、全てのシス及びトランス異性体を含む)
Figure 0005484685
の4,8−ビス(メチレン)トリシクロ[52102,6]デカンジイルなどから選択することができる。
本開示の着色剤は、任意の所望の、又は有効な手順で調製することができる。例えば、これらは、対応して置換された二量体アントラニレート化合物を低温条件下でニトロシル硫酸でジアゾ化し、その後、低温条件下で、緩衝化アルカリ性水溶液中で、対応して置換されたアセトアセトアミドとカップリングすることによって、以下のように調製することができる。
Figure 0005484685

Figure 0005484685
KNO2又はNaNO2、及びHCl又はH2SO4のような鉱酸の使用を含むその他の方法を利用することができる。対応して置換されたジアントラニレートは、最初に、溶媒で希釈された酢酸、及び随意に、硫酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、プロピオン酸、塩酸、リン酸、ジアゾ化反応に有用な任意のその他の酸など、並びにそれらの混合物のような第2の酸に溶解することによって、ジアゾ化反応に供される。溶媒は、ジアゾ化反応において有用ないかなる溶媒であってもよく、例えば、水、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、類似の高沸点エーテル溶媒、並びにそれらの混合物である。
溶媒とジアントラニレートは任意の所望量の、又は有効な相対量で存在し、相対量を決定する目的で、「溶媒」が、選択された溶媒すべてに加えていかなる量の酢酸及び第2の酸も含むものとして定義される場合には、反応物は、この複合溶媒中に、溶媒1リットル当たり100、200、若しくは230グラムの置換ジアントラニレートの相対量で、又は溶媒1リットル当たり400、300、若しくは270グラムを超えない置換ジアントラニレートの相対量で存在するが、この相対量はこれらの範囲外であってもよい。
酢酸は、置換ジアントラニレート1グラム当たり1、2、若しくは3グラムの酢酸、又は置換ジアントラニレート1グラム当たり10、7、又は5グラムを超えない酢酸のような、任意の所望量又は有効量で存在するが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。
存在する場合、随意の第2の酸は、置換ジアントラニレート1グラム当たり0.05、若しくは0.1グラムの酸、又は置換ジアントラニレート1グラム当たり0.5、0.3、若しくは0.2グラムを超えない酸のような、任意の所望量又は有効量で存在するが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。
選択された溶媒と任意の随意の第2の酸と酢酸とを含む混合物中に、酢酸は、混合物対して50、70、75、または95容量パーセントのような、任意の所望量又は有効量で存在するが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。
成分が完全に溶解したら、混合物は+15℃、+10℃、+5℃、若しくは+3℃を超えないような温度、又は−5℃若しくは−10℃を下回らないような温度まで冷却されるが、この温度はこれらの範囲外であってもよい。
その後、ニトロシル硫酸が、置換ジアントラニレート1モル当たり2モルのニトロシル硫酸(すなわち、ジアントラニレートのアニリン部分1モル当たり少なくとも約1モルのニトロシル硫酸)、又は置換ジアントラニレート1モルあたり2.1モルのニトロシル硫酸、又は置換ジアントラニレート1モル当たり3、2.5、若しくは2.25モルを超えないニトロシル硫酸のような、任意の所望量又は有効量で混合物に添加されるが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。特定の実施形態において、ニトロシル硫酸は、反応混合物の温度が15℃を超えないような速度で一滴ずつ添加される。
ジアゾニウム塩を形成する反応は本質的に瞬時であり、ニトロシル硫酸の添加が完了したときには、反応は本質的には完了している。ときには、反応は、完了までに、瞬時から約6時間までの時間がかかることがある。所望であれば、反応の完了を確認するために定性試験を行うことができる。
反応混合物中に存在する残留の過剰なニトロシル硫酸は、スルファミン酸、尿素、並びにそれらの混合物のようなクエンチング剤を、ニトロシル硫酸1モル当たり(すなわち反応混合物に元々添加したニトロシル硫酸1モル当たり)0.01モルのクエンチング剤、又はニトロシル硫酸1モル当たり0.05若しくは0.1モルのクエンチング剤、又はニトロシル硫酸1モル当たり0.5、0.3、若しくは0.2モルを超えないクエンチング剤のような、任意の所望量又は有効量で添加することによって、クエンチングすることができるが、その量はこれらの範囲外であってもよい。反応が完了したとき、反応混合物は対応のジアゾニウム塩を含む。
所望の置換基を有するピラゾロンの前駆体溶液は、適切な溶媒、例えば、水と、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのような低級アルコール、テトラヒドロフラン、アセトン、ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、酢酸ナトリウム/酢酸などのような水混和性非塩基性有機溶媒、並びにそれらの混合物を含む有機溶媒との混合物中で調製される。水と有機溶媒との混合物は、反応副生成物である無機又は有機塩の溶媒和を容易にするために役立つことができる。この場合には、水及び有機溶媒は、水1グラム当たり0.25,0.3、若しくは0.4グラムの有機溶媒、又は水1グラム当たり4、3、若しくは2グラムを超えない有機溶媒のような、任意の所望の又は有効な相対量で存在するが、その相対量は、これらの範囲外であってもよい。
ピラゾロンは、前駆体溶液中に、溶媒1リットル当たり10、30、若しくは50グラムのピラゾロン、又は溶媒1リットル当たり200、100、若しくは70グラムを超えないピラゾロンのような、任意の所望量又は有効量で存在するが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。
ピラゾロン前駆体溶液は、少なくともpH10、pH14を超えない、又はpH12を超えないような、アルカリ性のpHで維持されるが、そのpHはこれらの範囲外であってもよい。ピラゾロン前駆体溶液は、塩基と随意の緩衝塩を含むことができる。
適切な塩基の例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような無機塩基、並びに、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミンのような水混和性有機第三アミン、並びにそれらの混合物を含み、ピラゾロン1モル当たり1、2、3、若しくは5モルの塩基、又はピラゾロン1モル当たり10、7、若しくは5モルを超えない塩基のような任意の所望量又は有効量で存在するが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。
適切な随意の緩衝塩の例は、主要な酸溶媒に対応する塩を含み、例えば、主要な酸溶媒が酢酸の場合、適切な緩衝剤は、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸、並びにそれらの混合物を含む。存在する場合、随意の緩衝塩は、ピラゾロン1モル当たり1、2、3、若しくは5モルの緩衝剤、又はピラゾロン1モル当たり10、7、若しくは5モルを超えない緩衝剤のような、任意の所望量又は有効量で存在するが、その相対量はこれらの範囲外であってもよい。特定の実施形態において、ピラゾロンが溶解したら、不溶性の固体をいずれも除去するために、そのように形成された前駆体ピラゾロン溶液を濾過することができる。
次いで、ジアゾニウム塩を含む低温で維持された溶液を、任意の所望の又は有効な相対量でピラゾロン溶液にゆっくりと加える。例えば、ジアゾニウム塩が二量体種(すなわち、ビス−ジアゾニウム塩)である場合、ジアゾニウム塩1モル当たり2、2.1、若しくは2.25モルのアセトアセトアミド、又はジアゾニウム塩1モル当たり4、3、若しくは2.5モルを超えないアセトアセトアミドであり、単量体ジアゾニウム塩が選択される場合、アセトアセトアミドのモルは半分にすべきであるが、その相対量はこれらの範囲外であってもよく、その結果、鮮黄色の沈殿が瞬時に形成される。その後、黄色沈殿を濾過によって採取して、所望であれば洗浄する。
前駆体ジアントラニレートは、例えば、米国特許第6,713,614号及び米国特許第6,576,747号に開示されているようないかなる所望の又は有効な方法によっても調製されることができる。
前駆体ピラゾロンは、例えば、Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structures,Jerry March,第2版、1977年、825頁、McGraw Hill,Inc.に開示されているような、いかなる所望の又は有効な方法によっても調製されることができる。
本発明の着色剤は、これらに限定されないが、式
Figure 0005484685
の化合物を含む。
本明細書の着色剤は、式
Figure 0005484685
の化合物を含む。
本明細書の着色剤は、式
Figure 0005484685
の化合物を含む。
本明細書の着色剤は、式
Figure 0005484685
の化合物を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物の構造は、改善された移動特性及び拡散特性を提供すると考えられる。いくつかの実施形態において、両端の発色団から突き出したワックス様(waxy)の付属物(すなわち長鎖)が相変化インク基材に対して相溶性及び可溶性の化合物を提供すると考えられる。この構造的特徴はまた、着色剤分子に対して熱的安定性及び化学的安定性を与えると考えられる。さらに、少なくとも約12個の炭素原子を有するアルキル又はアルキレン基、特に(必須ではないが)このタイプの分枝アルキル基を着色剤分子中に含むことによって、相変化インクの展色剤のような媒体から隣接の別の色のインク(色間のブリードへと至る)、隣接の非印刷領域(縁の不揃い(edge raggedness)へと至る)、テープの接着剤(縁の不揃い及び判読不能の可能性へと至る)への、着色剤分子の拡散又は浸出がさらに低減されると考えられる。
相変化インクにおける使用に適していることに加えて、本開示の着色剤は、織物の染色、スペクトル強度の高い発色団に依存する生物学的染色用途、有機光伝導体のような電子的用途、光学フィルタ、液晶ディスプレイシステムのためのカラーフィルタといった用途で用いることができる。
「パートA」
Figure 0005484685
機械式スターラ及び温度計を備えた500ミリリットルの3口の反応がまに、その調製は米国特許第6,713,614号の実施例1に見いだされる19.4グラム(MW=776)の二量体エステルアントラニレート(DEA)前駆体を仕込み、その後、65グラムの氷酢酸、9.7グラムの濃硫酸、及び15.4グラムの脱イオン水を順次仕込んだ。内容物をすべてが溶解するまで撹拌した。丸底フラスコを氷浴中に入れ、温度が3℃から5℃になるまで撹拌した。定圧滴下漏斗に16.2グラムのニトロシル硫酸(NSA、MW=127、硫酸中40wt%)を仕込んだ。NSA溶液を褐色のDEA溶液中にゆっくりと添加し、反応温度を3℃から10℃の間に維持した。1時間後、添加は完了し、内容物をさらに2時間撹拌した。2時間の撹拌時間中に、過剰のNO+が存在することを保証するために、リンモリブデン酸試験(PMA試験)を行った。結果は陽性であった。2.0グラムのスルファミン酸を添加して、過剰のNSAと反応させた。PMA試験を15分後に行い、これは、全てのNSAが反応したことを示した。この時点で、アゾをカップリング剤(coupler)に加える準備ができた。
「パートB」
Figure 0005484685
4−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸の溶解。マグネチック撹拌子を備えた1リットルのビーカに、162グラムの水、14.6グラムの酢酸ナトリウム、及び7.1グラムのNaOHを加え、すべてが溶解するまで撹拌した。次に11.1グラムの4−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸(MW=218)をビーカに加えた。溶液は透明なままであった。
次に、上記の実施例1のパートAの冷却された内容物をこの溶液にゆっくりと加えて、アゾカップリングを起こさせた。黄色の固体が瞬時に溶液から沈殿し始めた。内容物を終夜撹拌した。黄色固体を濾過により採取し、約200ミリリットルの水で再度スラリー状にし、濾過によって採取した。固体を風乾させた。この黄色着色剤のスペクトル強度を、着色剤をトルエンに溶解し、吸光度をPerkin Elmer Lambda 2S UV/VIS吸光光度計を用いて測定することによる溶液中の着色剤の測定に基づいた、分光光度的手法を用いて決定した。測定された着色剤のスペクトル強度は、吸収λmaxにおいて1グラム当たり37,882mL*吸光度単位であった。
「パートA」
Figure 0005484685
機械式スターラ及び温度計を備えた1リットルの3口丸底フラスコに、その調製は米国特許第6,713,614号の実施例1に見いだされる21.6グラム(MW=776)の二量体エステルアントラニレート(DEA)前駆体を仕込み、その後、42ミリリットルの氷酢酸、3.6ミリリットルの濃硫酸、4.0ミリリットルの脱イオン水、及び4.4ミリリットルのプロピオン酸を順次仕込んだ。すべて溶解した。丸底フラスコを氷浴中に入れ、温度が3℃から5℃になるまで撹拌した。定圧滴下漏斗に11.2ミリリットル(0.057モル)のニトロシル硫酸(NSA、MW=127、硫酸中40wt%)を仕込んだ。NSA溶液を褐色のDEA溶液中にゆっくりと添加し、反応温度を3℃から10℃の間に維持した。2時間後、添加は完了し、内容物をさらに半時間撹拌した。リンモリブデン酸試験(PMA試験)を行って、反応が完了したかどうかを判定した。結果は陰性であり、これは反応が完了していないこと、及びさらなるNSAが必要であることを示唆していた。1.0gの追加のNSAを添加した。5分後、もう一度PMA試験を行い、結果はまだ陰性であった。0.4グラムのNSAを添加した。15分後、反応を再びPMA試験で確認し、結果は陰性であった。さらに0.4グラムのNSAを添加し、反応をPMA試験で確認した。今回は、結果は陽性であった。反応混合物を3℃から5℃で2時間撹拌した。0.6グラムのスルファミン酸を添加して、過剰のNSAと反応させた。PMA試験を15分後に行い、これは、全てのNSAが反応したことを示した。この時点で、アゾをカップリング剤(coupler)に加える準備ができた。
「パートB」
Figure 0005484685
テフロン(登録商標)コートされた磁気撹拌子、凝縮器及び165℃の油浴を備えた500ミリリットルの1口丸底フラスコに、14.5グラムの4−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラゾリン−1−イル)安息香酸、17.4グラムのドデシルアニリン、9.2グラムのPCl3、及び約165グラムのトルエンを加えた。反応混合物を撹拌しながら165℃で21時間還流させ、その時点で凝縮器を取り外して減圧蒸留装置一式を組み立て、トルエン及びPOCl3を留去して、固体生成物を残した。粗固体生成物を600ミリリットルのビーカに移して、275ミリリットルのエタノールで再結晶させた。固体を濾過によって採取し、さらに精製することなく用いた。
「パートC」
Figure 0005484685
磁気撹拌子を備えた2リットルのビーカに、700グラムの脱イオン水、16.0グラムの酢酸、及び22.2グラムのNaOHを仕込んだ。内容物が完全に溶解するまで撹拌した。700ミリリットルのイソプロピルアルコール及び25.2グラムの実施例2のパートBのN−ドデシルアニリノフェニルピラゾロンカルボキサミドを次に加え、すべてが溶解するまで撹拌した。
実施例2のパートAの冷却された内容物を、N−ドデシルアニリノフェニルピラゾロンカルボキサミド溶液を入れたビーカに加えた。カップリングの初期には黄色の沈殿が形成され、次にその固体は非常に粘稠な液体に変化した。1時間撹拌した後、内容物を終夜静置した。上部の液体をデカントした。底部の粘稠な液体は、白色塩と黄色生成物とを含んでいた。700ミリリットルの脱イオン水をこの固体に加え、1時間撹拌した。次いで水層を捨てた。底部の黄色粘稠液体生成物を700ミリリットルのトルエンに溶解し、分液漏斗中で水で洗浄した。下の水層を捨て、上のトルエン層をシリカのプラグに通した。次にトルエンを蒸発させて、粘稠な非常に暗い黄色の染料を得た。この黄色着色剤のスペクトル強度を、着色剤をトルエンに溶解し、吸光度をPerkin Elmer Lambda 2S UV/VIS吸光光度計を用いて測定することによる溶液中の着色剤の測定に基づいた、分光光度的手法を用いて決定した。トルエン中で測定された着色剤のスペクトル強度は、吸収λmaxにおいて1グラム当たり9,071mL*吸光度単位であった。
「パートA」
Figure 0005484685
機械式スターラ、塩/氷浴、及び温度計を備えた150ミリリットルの3口丸底フラスコに、11.9グラムのメチルアントラニレート(MW=275)、29.7グラムの酢酸、5.9グラムの水、及び1.5グラムの濃硫酸を仕込んだ。内容物を溶解するまで撹拌しながら、その間、氷浴の温度を0℃に保った。16.5グラムのニトロシル硫酸(NSA MW=127、40wt%)を滴下漏斗を通じてゆっくりと添加し、反応温度を3℃未満に維持した。添加には32分かかった。冷却された反応混合物をさらに2時間撹拌した。PMA試験を(過剰のNO+を判定するために)行い、結果は陽性であり、反応が完了したことを示していた。1.8グラムのスルファミン酸を(過剰のNSAを消失させるために)添加して、20分間撹拌した。PMA試験で、すべての過剰NSAが消えたことを確認した。この時点で、反応混合物はカップリングの準備ができた。
「パートB」
Figure 0005484685
磁気撹拌子を備えた1リットルのビーカに100グラムの水、16グラムの酢酸、及び22グラムのNaOHを加え、すべてが溶解するまで撹拌した。7.5グラムの3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン(MW174)を次にこのビーカに加えた。溶液は透明なままであった。
実施例3のパートAの冷却された内容物をこの溶液にゆっくりと加え、アゾカップリングを起こさせた。黄色の固体が瞬時に溶液から沈殿し始めた。撹拌の効率を補助するために、追加の水を加えた(200グラム)。内容物を終夜撹拌した。黄色固体を濾過により採取し、200ミリリットルの水中で再度スラリー状にし、濾過によって採取した。固体を風乾させた。この黄色着色剤のスペクトル強度を、着色剤をトルエンに溶解し、吸光度をPerkin Elmer Lambda 2S UV/VIS吸光光度計を用いて測定することによる溶液中の着色剤の測定に基づいた、分光光度的手法を用いて決定した。トルエン中で測定された着色剤のスペクトル強度は、吸収λmaxにおいて1グラム当たり44,992mL*吸光度単位であった。
Figure 0005484685
磁気撹拌子を備えた4リットルのビーカに、200グラムの水、32グラムの酢酸、44グラムのNaOH、及び1200グラムのメタノールを加え、すべてが溶解するまで撹拌した。上記実施例2のパートBの20.0グラムのN−ドデシルアニリノフェニルピラゾロンカルボキサミドを次にこのビーカに加えた。沈殿が形成された。400グラムの追加の水及び1200ミリリットルのイソプロピルアルコールを加えて、すべての内容物を溶液にした。
上記実施例3のパートAの冷却された内容物を次にこの溶液にゆっくりと加え、アゾカップリングを起こさせた。橙色固体が瞬時に溶液から沈殿し始めた。内容物を終夜撹拌した。橙色固体を濾過により採取し、200ミリリットルの水中で再度スラリー状にし、濾過によって採取した。固体を風乾させた。この黄色着色剤のスペクトル強度を、着色剤をトルエンに溶解し、吸光度をPerkin Elmer Lambda 2S UV/VIS吸光光度計を用いて測定することによる溶液中の着色剤の測定に基づいた、分光光度的手法を用いて決定した。トルエン中で測定された着色剤のスペクトル強度は、吸収λmaxにおいて1グラム当たり32,703mL*吸光度単位であった。
インク基剤を、以下の成分を融解し、混合し、濾過することによって調製した。
式CH3(CH250CH3のポリエチレンワックス(PE 655(登録商標)、Baker Petroliteから入手)43.59重量部、
ステアリルステアルアミドワックス(KEMAMIDE(登録商標)S−180、Crompton Corporationから入手)19.08重量部、
1当量のC−36二量体酸(Uniqema、New Castle、DEから入手)と2当量のエチレンジアミン、及び末端カルボン酸基を有する長鎖炭化水素であるUNICID(登録商標)700(Baker Petroliteから入手)の反応から得られ、米国特許第6,174,937号の実施例1に記載のように調製されたテトラアミド樹脂18.94重量部
2当量のABITOL(登録商標)Eヒドロアビエチルアルコール(Hercules Inc.から入手)と1当量のイソホロンジイソシアネートとの反応から得られ、米国特許第5,782,966号の実施例1に記載のように調製されたウレタン樹脂11.71重量部、
3当量のステアリルイソシアネートとグリセロールベースのアルコールとの付加物であり、米国特許第6,309,453号の実施例4に記載のように調製されたウレタン樹脂6.48重量部、
NAUGUARD(登録商標)445抗酸化剤(Uniroyal Chemical Co.から入手)0.20重量部。
その後、上記の一覧の通りの600グラムのインクキャリア成分を上記の一覧の通りのパーセンテージで1リットルのビーカに加え、オーブン中で溶融するまで135℃で加熱した。引き続き、ビーカを135℃に設定した加熱マントル内に挿入し、ビーカの内容物を45分間撹拌した。得られたインクを、次に、Whatman#3及び0.2ミクロンNAEフィルタの組み合わせを通して濾過し、Mottフィルタ組立体の中に置いた。濾過は、Fluka Chemikaから入手されたFILTER−AIDを1重量パーセント添加することによって支援され、温度135℃で、完了するまで6時間続けられた。このインク基剤を、約31グラムの無色のインク基剤を含む型の中に注ぎ入れ、冷却させた。
実施例5のインク基剤30.2グラムをマグネチック撹拌子を備えた100ミリリットルのビーカの中に入れ、その後、135℃の油浴中に溶融するまで置いた。実施例1のパートBの染料1.26グラムを次に加え、1時間撹拌した。この黄色のインクを次にアルミニウムの型に注ぎ入れた。
実施例5のインク基剤30.4グラムをマグネチック撹拌子を備えた100ミリリットルのビーカの中に入れ、その後、135℃の油浴中に溶融するまで置いた。実施例3のパートBの染料0.66グラムを次に加え、1時間撹拌した。この黄色のインクを次にアルミニウムの型に注ぎ入れた。
実施例5のインク基剤28.2グラムをマグネチック撹拌子を備えた100ミリリットルのビーカの中に入れ、その後、135℃の油浴中に溶融するまで置いた。実施例4の染料0.68グラムを次に加え、1時間撹拌した。この黄色のインクを次にアルミニウムの型に注ぎ入れた。
実施例6、7、及び8で調製したインクの印刷サンプルを、K Printing Proofer(RK Print Coat Instrument Ltd.,Litlington,Royston,Heris,SG8 0OZ,U.K.)を用いて、HAMMERMILL LASERPRINT(登録商標)用紙の上に生成した。この方法において、試験されたインクは、温度150℃に設定された印刷プレート上で溶融された。次いで、用紙を取り付けたローラ・バーを、表面に溶融したインクを含むプレート上で転がした。用紙上のインクを冷却し、矩形ブロックの3つの分離した画像を得た。もっとも鮮やかな色のブロックが、用紙上に堆積したインクをもっとも多く含んでおり、従って、これを明度(color value)測定値を得るために用いた。印刷されたサンプルは目視評価された。

Claims (1)


  1. Figure 0005484685
    、又は
    Figure 0005484685
    で表されることを特徴とする化合物。
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