JP5483492B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の周期で出力される駆動データに基づいて駆動手段が駆動信号を出力し、この駆動信号によって被駆動装置を駆動させて遊技動作を行わせる弾球遊技機に関するものである。
従来、この種の弾球遊技機としては、例えば、下記の特許文献1に開示されているパチンコ遊技機がある。
このパチンコ遊技機の遊技領域には、7セグメントLED(発光ダイオード)からなる普通図柄表示器や、ソレノイドによって開閉制御される可変入賞球装置等の被駆動装置が設けられている。CPU(中央演算装置)からの駆動データは、出力ポートを介して出力回路に出力され、出力回路において増幅される。増幅された駆動データは駆動信号として出力回路から出力され、駆動信号に従って被駆動装置の7セグメントLEDは発光制御され、被駆動装置のソレノイドは駆動される。
特開2000−300812号公報(段落[0050],[0052]および図5,図6参照)
しかしながら、上記従来のパチンコ遊技機では、CPUから出力される駆動データの出力周期と、実際に被駆動装置が駆動する駆動周期とが一致するため、遊技者に認識可能な被駆動装置の駆動周期からCPUの処理周期が認識されてしまう。このため、上記従来のパチンコ遊技機は、遊技者が認識したCPUの処理周期から不正行為が行われる問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、一定の周期で発振信号を発生する発振手段と、この発振手段で発生した発振信号に基づく所定の周期で遊技動作を制御処理する遊技制御手段と、この遊技制御手段の制御処理によって所定の周期で所定時間に亘って駆動データを出力するデータ出力手段と、このデータ出力手段から出力される駆動データに基づいて駆動信号を出力する駆動手段と、この駆動手段から出力される駆動信号によって駆動されて遊技動作を行う被駆動装置とを備えた弾球遊技機において、
データ出力手段と接続されており、データ出力手段から出力される駆動データを保持するデータラッチ回路と、発振手段が発生する発振信号を所定の周期とは異なる特定の周期に分周してこの特定の周期で分周クロック信号を駆動手段に出力する分周手段とを備え、
駆動手段は、データラッチ回路と接続されているとともに、分周手段と接続されており、分周手段からの分周クロック信号の入力により特定の周期に同期して、データラッチ回路で保持されている駆動データに基づいた駆動信号を出力し、
駆動手段は、さらに、
データ出力手段による駆動データの出力が開始した後、分周手段から初めて分周クロック信号が入力されたとき、駆動データに基づいた駆動信号の出力を開始し、データ出力手段による駆動データの出力が停止した後、分周手段から初めて分周クロック信号が入力されたとき、駆動データに基づいた駆動信号の出力を停止する、ことを特徴とする。
この構成によれば、被駆動装置は、駆動手段が、分周手段からの分周クロック信号の入力により特定の周期に同期して、データ保持手段で保持されている駆動データに基づいた駆動信号を出力することにより、駆動される。従って、遊技制御手段の制御によってデータ出力手段から所定の周期で出力される駆動データの出力周期と、駆動手段から所定の周期とは異なる特定の周期で出力される駆動信号の出力周期とは、異なるようになる。このため、遊技者は、認識可能な被駆動装置の動作周期から、遊技制御手段による遊技動作の制御処理周期を認識することが出来なくなる。従って、遊技者が遊技制御手段の制御処理周期を認識することによって不正行為を行うことを防止することが出来る。また、被駆動装置は、分周手段から入力される分周クロック信号に基づき、特定の周期に同期して駆動されるので、被駆動装置の駆動周期は、遊技制御手段の制御処理を変更することなく、分周手段における発振信号の分周周期を変更するだけで、変更することが出来る。
また、本発明は、被駆動装置が、所定の条件が成立すると、遊技球が入賞し難い閉鎖状態から遊技球が入賞し易い開放状態へと動作する可変入賞装置であり、
この可変入賞装置に遊技球が入賞すると、遊技者に有利な特別遊技を作動させるか否かの特別の判定処理を所定の周期で行う特別の判定手段を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、特別の判定手段による特別の判定処理は、所定の周期で行われるが、所定の条件が成立した場合に、可変入賞装置を動作させる駆動信号は、データ保持手段および駆動手段によって特定の周期に同期して出力される。従って、可変入賞装置が動作する周期と、特別の判定手段が遊技者に有利な特別遊技を作動させるか否かの特別の判定処理を行う周期とは、異なるようになる。このため、特別の判定手段が特別の判定処理を行う周期と可変入賞装置が動作する周期とが、同期し続けることがなくなる。この結果、可変入賞装置に遊技球が入賞することを契機に行われる、遊技者に有利な特別遊技を作動させるか否かを判定する特別の判定処理において、特別遊技の作動が決定される判定が続いたり、決定されない判定が続いたりすることが無くなる。よって、特別の判定処理の公平性を担保することが可能になる。また、遊技者は、可変入賞装置が開閉する動作の周期から、遊技制御手段の制御処理周期を認識することが出来なくなる。従って、遊技者が可変入賞装置の動作を基準に特別遊技を狙うという不正行為を防止することが出来る。
また、本発明は、所定の条件を成立させるか否かの普通の判定処理を所定の周期で行う普通の判定手段と、
この普通の判定手段による普通の判定処理の結果として所定の条件が成立したか否かを普通図柄の変動表示後の停止表示態様で表示する普通図柄表示装置と、
可変入賞装置が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を、特定の周期と所定の周期との差の時間よりも長く設定するインターバル時間設定手段とを備え、
データ出力手段が、このインターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に、普通図柄表示装置に表示を行わせる駆動データ、または可変入賞装置を開放状態に動作させる駆動データを所定の周期で出力することを特徴とする。
この構成によれば、可変入賞装置が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間は、インターバル時間設定手段により、特定の周期と所定の周期との差の時間よりも長く設定される。また、普通図柄表示装置に表示を行わせる駆動データ、または可変入賞装置を開放状態に動作させる駆動データは、データ出力手段により、インターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に出力される。従って、可変入賞装置が開放状態に動作しているにもかかわらず、普通図柄表示装置が変動表示したり、普通図柄表示装置に所定の条件が成立した停止表示態様が表示されていないのに、可変入賞装置が開放状態に動作したりするという、特異の状況をなくすことが出来る。このため、遊技状況に関する遊技者の認識が混乱するのを防止することが出来る。また、可変入賞装置が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置が表示を行っている動作時間とが確実に区分けされるので、普通図柄表示装置の変動表示中における不正行為によって、可変入賞装置が開放状態に動作するのを防止することが出来る。
また、本発明は、被駆動装置が、特別の判定手段による特別の判定処理の結果遊技者に有利な特別遊技を作動させるか否かを特別図柄の変動表示後の停止表示態様で表示する特別図柄表示装置、および特別の判定手段による特別の判定処理で遊技者に有利な特別遊技を作動させることが決定されると、遊技球が入賞し難い閉鎖状態から可変表示装置よりも遊技球が入賞し易い開放状態へと動作する特別可変入賞装置を含み、
特別図柄表示装置が表示を行っている動作時間と特別可変入賞装置が開放状態にある動作時間との間のインターバル時間を、特定の周期と所定の周期との差の時間よりも長く設定するインターバル時間設定手段を備え、
データ出力手段が、このインターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に、特別可変入賞装置を開放状態に動作させる駆動データ、または特別図柄表示装置に表示を行わせる駆動データを所定の周期で出力することを特徴とする。
この構成によれば、特別図柄表示装置が表示を行っている動作時間と特別可変入賞装置が開放状態にある動作時間との間のインターバル時間は、インターバル時間設定手段により、特定の周期と所定の周期との差の時間よりも長く設定される。また、特別可変入賞装置を開放状態に動作させる駆動データ、または特別図柄表示装置に表示を行わせる駆動データは、データ出力手段により、インターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に出力される。従って、特別図柄表示装置が変動表示を行っているにもかかわらず、特別可変入賞装置が開放状態に動作したり、特別可変入賞装置が開放状態に動作しているにもかかわらず、特別図柄表示装置が変動表示するという、特異の状況をなくすことが出来る。このため、遊技状況に関する遊技者の認識が混乱するのを防止することが出来る。また、特別図柄表示装置が表示を行っている動作時間と特別可変入賞装置が開放状態にある動作時間とが確実に区別されるので、特別図柄表示装置の変動表示中における不正行為によって特別可変入賞装置が開放状態に動作するのを防止することが出来る。
本発明によれば、上記のように、遊技者は、認識可能な被駆動装置の動作周期から、遊技制御手段による遊技動作の制御処理周期を認識することが出来なくなるので、遊技者が遊技制御手段の制御処理周期を認識することによって不正行為を行うことを防止することが出来る。また、被駆動装置の駆動周期は、遊技制御手段の制御処理を変更することなく、分周手段における発振信号の分周周期を変更するだけで、変更することが出来る。
本発明の第1,第2の実施形態によるパチンコ機の正面図である。 図1に示すパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。 図1に示すパチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 図1に示すパチンコ機の主制御基板におけるシステムタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 図3に示す特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。 図5に示す特別図柄制御処理の流れを示す図である。 図5に示す特別図柄記憶チェック処理の詳細を示すフローチャートである。 図1に示すパチンコ機における駆動データ、分周クロック信号、および駆動信号のタイミングチャートを示した図である。 図1に示すパチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の変形例の概略を示すフローチャートである。 図1に示すパチンコ機の主制御基板におけるシステムタイマ割込処理の変形例の概略を示すフローチャートである。 図1に示すパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の変形例の主な構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態によるパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。 図12に示すパチンコ機における、普通電動役物が開放状態にある動作時間が最も長い場合における、普通電動役物の動作時間と普通図柄表示装置が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を示したタイミングチャート図である。 図12に示すパチンコ機における、普通電動役物が開放状態にある動作時間が最も短い場合における、普通電動役物の動作時間と普通図柄表示装置が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を示したタイミングチャート図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるパチンコ機1の正面図である。
パチンコ機1の正面には遊技球であるパチンコ球を流下させる遊技盤2が設けられている。この遊技盤2の表面の遊技領域には、流下するパチンコ球の流下方向を変化させる多数の釘が植設されている。なお、同図においては一部の釘のみが記載されている。遊技盤2の下方には上皿3が設けられており、上皿3の下方右側には、レール4を介して遊技盤2の遊技領域へパチンコ球を打ち込む際に操作される発射ハンドル5が設けられている。また、遊技盤2の上方には枠上部飾りランプ6が設けられている。
遊技盤2の盤面中央には、装飾図柄を表示する装飾図柄表示装置10が設けられている。装飾図柄表示装置10は液晶表示装置(LCD)からなり、数字や文字などの複数の図柄要素を装飾図柄として表示する。また、遊技盤2の左下方には、普通図柄表示装置11および特別図柄表示装置12が設けられている。普通図柄表示装置11は、普通図柄を構成する「緑色」および「赤色」を交互に表示する2つのLED(発光ダイオード)からなり、特別図柄表示装置12は、特別図柄を構成する「0」〜「9」の数字を2桁に7セグメント表示する2つの7セグメントLEDからなる。装飾図柄表示装置10は特別図柄表示装置12が表示する特別図柄を上記装飾図柄として表示する。
また、特別図柄表示装置12の右側には、4つのLEDからなる普通図柄始動記憶個数表示部13および特別図柄始動記憶個数表示部14が設けられている。また、普通図柄始動記憶個数表示部13および特別図柄始動記憶個数表示部14の右側には、2つのLEDからなる状態表示部15が設けられている。状態表示部15は、2つのLEDの点灯態様により、パチンコ機1の遊技状態、例えば、確率変動状態や確率通常状態、時短状態等を遊技者に報知する。また、装飾図柄表示装置10の左右には、通過ゲート16が設けられている。通過ゲート16は、普通図柄表示装置11に点灯表示される普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄始動口を構成している。
また、装飾図柄表示装置10の下方には、特別図柄始動入賞口を構成する普通電動役物17が設けられている。普通電動役物17は、特別図柄表示装置12に表示される特別図柄の変動表示を開始させる特別図柄始動入賞口を構成しており、遊技者にとって有利な状態である同図に示すパチンコ球が入賞し易い開状態と、これに比して不利な状態であるパチンコ球が入賞し難い閉状態とに変位自在な羽根部材を球受入口に有している。また、普通電動役物17の下方には、後述する大当り遊技の際に開放される大入賞口18が設けられており、普通電動役物17の左右には、一般入賞口19がそれぞれ設けられている。また、大入賞口18の下方には、上記の普通電動役物17、大入賞口18および一般入賞口19のいずれにも入賞しなかったパチンコ球が入球するアウト口20が設けられている。
上記の通過ゲート16を通過したパチンコ球は最大で4個まで保留され、後述するメインRAM34に格納された普通図柄保留個数カウンタに保留個数が記憶される。この保留個数に応じて、上述した普通図柄始動記憶個数表示部13が最大で4個まで点灯表示される。同様に、普通電動役物17に入賞したパチンコ球も最大で4個まで保留され、後述するメインRAM34に格納された普通電役入賞カウンタに保留個数が記憶される。この保留個数に応じて、上述した特別図柄始動記憶個数表示部14が最大で4個まで点灯表示される。
また、上皿3の上方には、球貸しボタン7a、返却ボタン7b、選択ボタン7c、および決定ボタン7dが設けられている。球貸しボタン7aは、パチンコ機1に併設されるカードユニットに挿入されたプリペイドカードの残高の範囲内で、パチンコ球の貸し出しを受けるときに、操作される。返却ボタン7bは、カードユニットに挿入されているカードを返却させるときに操作される。選択ボタン7cは、装飾図柄表示装置10に表示される情報項目を選択するときに操作される。決定ボタン7dは、装飾図柄表示装置10に表示される情報項目を決定するときに操作される。
図2は、本発明の第1の実施形態によるパチンコ機1の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。
この電子回路は、主制御基板30に設けられた主制御回路、副制御基板50に設けられた副制御回路、払出制御基板60に設けられた払出制御回路、および発射制御基板70に設けられた発射制御回路などから構成されている。主制御基板30は、遊技盤2におけるパチンコ遊技の進行に関する電気的制御を行う遊技制御基板であり、副制御基板50は、主制御基板30からの制御信号および遊技情報に基づいて、各種演出装置による遊技演出の電気的制御を行う演出制御基板である。払出制御基板60の払出制御回路および発射制御基板70の発射制御回路は、主制御基板30からの制御信号および遊技情報に基づいて、賞球および貸球の払い出しやパチンコ球の発射を制御する。
主制御基板30にはマイコン31および発振器40が実装されている。発振器40は、一定の周期で発振信号を発生する発振手段を構成している。マイコン31は、メインCPU32、メインROM(リードオンリメモリ)33、およびメインRAM(ランダムアクセスメモリ)34から構成されている。メインCPU32は、発振器40で発生した発振信号に基づく所定の周期、本実施形態では2[msec]の周期で遊技動作を制御処理する遊技制御手段を構成している。メインROM33には、メインCPU32がパチンコ機1の遊技動作を制御処理するためのプログラムや、各種テーブルなどが記憶格納されている。メインRAM34には、メインCPU32の処理制御時にデータが一時的に記憶される。また、メインRAM34には、遊技者に有利な特別遊技を構成する大当り遊技における大入賞口18の開放回数を計数する大入賞口開放回数カウンタ、大当り遊技の各ラウンドにおいて大入賞口18が開放している時間を計時する大入賞口開放時間タイマ、上述した普通図柄始動記憶個数を計数する普通図柄保留個数カウンタおよび特別図柄始動記憶個数を計数する特別図柄保留個数カウンタなどが記憶される。
また、主制御基板30には、ウォッチドッグタイマ回路35および発振器36が実装されている。ウォッチドッグタイマ回路35は、発振器36が一定の周期で発生する発振信号に基づいて駆動させられ、メインCPU32が制御処理不能の状態に陥って暴走状態になると、メインCPU32にリセット信号を出力する。このリセット信号がメインCPU32に入力されると、メインCPU32がリセットされ、メインCPU32はメインROM33に記憶されたプログラムの所定アドレスから制御処理を再開する。
また、主制御基板30には、スイッチ入力回路37が実装されている。マイコン31は、このスイッチ入力回路37を介して、通過ゲートスイッチ16s、始動入賞口スイッチ17s、カウントスイッチ18s、および一般入賞口スイッチ19sと接続されている。通過ゲートスイッチ16sは上述した通過ゲート16の内側に設けられ、パチンコ球が通過ゲート16を通過するのを検出し、始動入賞口スイッチ17sは普通電動役物17に入賞したパチンコ球を検出する。カウントスイッチ18sは大入賞口18に入賞したパチンコ球を検出し、一般入賞口スイッチ19sは一般入賞口19へ入賞したパチンコ球を検出する。これら各種スイッチ16s,17s,18s,19sがパチンコ球を検出すると、その検出信号はスイッチ入力回路37を介してマイコン31に入力される。
また、主制御基板30には、出力駆動回路38、データラッチ回路39、および分周回路41が実装されている。出力駆動回路38には、普通図柄表示装置11や特別図柄表示装置12、状態表示装置15、始動入賞口ソレノイド17v、および大入賞口ソレノイド18vが接続されている。始動入賞口ソレノイド17vは普通電動役物17の球受入口を拡張し、大入賞口ソレノイド18vは大入賞口18の扉を開閉する。普通図柄表示装置11、特別図柄表示装置12、状態表示装置15、始動入賞口ソレノイド17vからなる普通電動役物17、および大入賞口ソレノイド18vからなる大入賞口18は、被駆動装置を構成している。メインCPU32は、上述した遊技制御手段の制御処理によって、これら被駆動装置を駆動させるための駆動データを所定の周期で出力するデータ出力手段を構成している。出力駆動回路38は、このデータ出力手段から出力される駆動データに基づいて、被駆動装置を駆動させる駆動手段を構成している。被駆動装置は、出力駆動回路38から出力される駆動信号によって駆動され、遊技動作を行う。
また、出力駆動回路38は、データラッチ回路39を介してマイコン31と接続されており、マイコン31から出力される駆動データは、直接、出力駆動回路38へは出力されず、データラッチ回路39に出力されて保持される。データラッチ回路39は、メインCPU32から出力される駆動データを保持するデータ保持手段を構成している。また、分周回路41は、発振器40が発生する発振信号を入力し、この発振信号を8[msec]の特定の周期に分周し、8[msec]の特定の周期で分周クロック信号を出力駆動回路38に出力する分周手段を構成している。この特定の周期は、メインCPU32が遊技動作を制御処理する2[msec]の所定の周期とは異なっている。出力駆動回路38は、分周回路41からの分周クロック信号の入力により8[msec]の特定の周期に同期して、データラッチ回路39で保持されている駆動データに基づいた駆動信号を出力する。
また、普通電動役物17は、所定の条件が成立すると、パチンコ球が入賞し難い閉鎖状態から遊技球が入賞し易い開放状態へと動作する可変入賞装置を構成している。メインCPU32は、通過ゲート16をパチンコ球が通過すると、この所定の条件を成立させるか否か、つまり、普通電動役物17の羽根部材を開閉させるか否かの普通の判定処理を、6[msec]の所定の周期で判定する普通の判定手段を構成している。また、メインCPU32は、普通電動役物17にパチンコ球が入賞すると、遊技者に有利な大当り遊技を作動させるか否かの特別の判定処理を6[msec]の所定の周期で行う特別の判定手段を構成している。
メインCPU32は、普通の判定手段による普通の判定処理の結果、上記の所定の条件が成立した場合に、データ出力手段に普通電動役物17を動作させる駆動データを2[msec]の所定の周期で出力させる。また、普通図柄表示装置11は、普通の判定手段による普通の判定処理の結果、上記の所定の条件が成立したか否かを、普通図柄の変動表示後の停止表示態様で表示する。本実施形態では、「緑色」および「赤色」を交互に変動表示する2つのLEDを「緑色」で停止表示して、所定の条件が成立したことを表示する。また、特別図柄表示装置12は、特別の判定手段による特別の判定処理の結果、遊技者に有利な大当り遊技を作動させるか否かを、特別図柄の変動表示後の停止表示態様で表示する。本実施形態では「0」〜「9」の数字を変動表示する2つの7セグメントLEDを「7」で停止表示して、遊技者に有利な大当り遊技を作動させることが決定されたことを表示する。また、大入賞口18は、上記の特別の判定手段による特別の判定処理で遊技者に有利な大当り遊技を作動させることが決定されると、遊技球が入賞し難い閉鎖状態から普通電動役物17よりも遊技球が入賞し易い開放状態へと動作する特別可変入賞装置を構成している。
また、主制御基板30には、図示しないバックアップクリアスイッチ基板がスイッチ回路37を介して接続されている。バックアップクリアスイッチ基板には、バックアップクリアスイッチが実装されている。バックアップクリアスイッチは、主制御基板30に実装されたマイコン31を構成するメインRAM34、および払出制御基板60の払出制御回路に実装されたマイコン65を構成するワークRAM64のバックアップ内容のクリアを指令するバックアップクリア信号を出力する。
また、メインCPU32には、副制御基板50の副制御回路、および払出制御基板60の払出制御回路、および発射制御基板70の発射制御回路に各種コマンドを出力する図示しないコマンド出力ポートが接続されている。このコマンド出力ポートからは、メインCPU32から送出される制御信号(コマンド)が各基板50,60,70へシリアルに送信される。
副制御基板50は、LCD10に接続されており、LCD10における画像表示を行う画像表示制御を行う。また、副制御基板50は、スピーカ58、およびランプ・LED59に接続されており、遊技状態に応じてスピーカ58から効果音を放音させる音制御、およびランプ・LED59の発光を制御する電飾制御を行う。ランプ・LED59は、枠上部飾りランプ6,普通図柄始動記憶個数表示部13,特別図柄始動記憶個数表示部14等を表している。この副制御基板50には、サブCPU51、プログラムROM52、およびワークRAM53が実装されている。サブCPU51は、図示しない中継基板およびコマンド入力ポートを介して主制御基板30から受信したコマンドの解釈や、画像制御回路54、音声制御回路55、およびランプ制御回路56への制御指令を行う。プログラムROM52には、サブCPU51がLCD10や、スピーカ58、ランプ・LED59の各動作を処理制御するための制御プログラムが記憶格納されている。ワークRAM53は、サブCPU51が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段となる。
画像制御回路54は、サブCPU51からの制御指令に応じてLCD10に表示するための画像データを生成する。メインCPU32は、普通電動役物17へパチンコ球が入賞して始動入賞が発生すると上述した特別の判定処理を大当り判定として行い、この大当り判定の結果を特別図柄表示装置12に表示させると共に、画像制御回路54は、この大当り判定の結果に対応する態様でLCD10に装飾図柄を順次停止表示させる。左図柄と右図柄とが同一図柄で揃って停止表示されるリーチ状態になると、LCD10に装飾図柄および演出画を用いてリーチ演出を行う。音声制御回路55は、サブCPU51からの駆動信号により、スピーカ58を制御する。ランプ制御回路56は、サブCPU51からの駆動信号により、パチンコ機1の遊技状態に応じてランプ・LED59の発光を制御する。
プログラムROM52は複数の演出態様をパターン化して記憶した演出記憶手段を構成しており、主制御基板30におけるメインCPU32,メインROM33,およびメインRAM34、並びに副制御基板50におけるサブCPU51,プログラムROM52,およびワークRAM53は、この演出記憶手段に記憶された演出態様の中から、実行させる演出に応じた演出態様を決定する演出決定手段を構成している。また、LCD10および画像制御回路54、スピーカ58および音声制御回路55、並びにランプ・LED59およびランプ制御回路56は、演出決定手段によって決定された演出態様に対応した演出を実行する演出手段を構成している。
払出制御基板60は、図示しない枠中継基板を介して主制御基板30と接続されている。払出制御基板60には払出制御回路が構成されており、発振器61とマイコン65が実装されている。マイコン65は、CPU62、プログラムROM63、およびワークRAM64からなる。発振器61は、一定の周期で発振信号を発生させてマイコン65を駆動させる。プログラムROM63には、CPU62がパチンコ球の発射などを処理制御するための制御プログラムや、パチンコ球の貸し出し,賞球の払い出しなどを処理制御するための制御プログラムなどが記憶格納されている。また、ワークRAM64には、CPU62によって処理制御が行われる際に一時的にデータが記憶される。また、払出制御基板60には、払出ソレノイド66がアクチュエータとして接続されている。払出ソレノイド66は、賞球の払い出しやパチンコ球の貸出しの際に駆動制御される。また、払出制御基板60には計数スイッチ67が接続されている。計数スイッチ67は、払い出されるパチンコ球を計数し、所定数のパチンコ球が払い出されたことを検知すると、CPU62へ検知信号を出力する。
発射制御基板70は払出制御基板60に接続されており、発射制御基板70に構成された発射制御回路は払出制御基板60に実装されたマイコン65によって制御される。発射制御基板70には発振器71が実装されており、球送りソレノイド72、発射ソレノイド73、タッチスイッチ74および発射ボリューム75が接続されている。発振器71は、6[msec]の周期で発振信号を発生する。この周期は、メインCPU32の制御の下で出力駆動回路38が普通電動役物17といった被駆動装置を駆動する8[msec]の特定の周期とは異なる。タッチスイッチ74は、遊技者の手などが発射ハンドル5の操作部に触れたことを検知すると、CPU62へ検知信号を出力する。CPU62は、この検知信号を受信すると、遊技者が発射ハンドル5に触れたことを検知する。また、発射ボリューム75は、発射ハンドル5の所定時間における操作量を検知する。球送りソレノイド72は、遊技者によりタッチセンサが触れられた状態で発射ハンドル5が回動操作されると駆動され、上皿3に貯留されたパチンコ球を発射位置に送り出す。また、発射ソレノイド73は、遊技者によりタッチセンサが触れられた状態で発射ハンドル5が回動操作されると、発振器71で発生する発振信号の6[msec]の周期に同期して駆動され、球送りソレノイド72によって発射位置に送り出されたパチンコ球をレール4を介して1分間当たり100発遊技盤2に発射する。
電源基板80には、電源監視回路81が実装されている。電源監視回路81は、各基板30,50,60,70に構成された回路等に電源を供給すると共に、電源供給状態を監視する。
次に、本発明の第1の実施形態によるパチンコ機1の遊技動作の処理について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態によるパチンコ機1の主制御基板30の主制御回路で行われるメイン遊技処理の概略を示すフローチャートである。
パチンコ機1の電源が投入されると、まず始めに、メインCPU32の動作の初期化設定処理が行われる(図3,ステップ(以下Sと記す)1参照)。この初期化設定処理では、メインRAM34のアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域の初期化等の処理が実行される。続いて、2[msec]毎に後述するシステムタイマ割込が発生するように、メインCPU32に内蔵のCTCレジスタに2[msec]を設定するCTC動作設定処理が行われる(S2)。
次に、割込み処理の実行をマスクするように割込禁止処理が行われ(S3)、初期値乱数が更新されて(S4)、割込みが許可される(S5)。次に、システムタイマ監視タイマの値が3であるか否かが判別される(S6)。このシステムタイマ監視タイマの値が3でなければ、S3〜S6の処理が繰り返し行われる。システムタイマ監視タイマの値が3になった場合、つまり、6[msec](=3×2[msec])が経過した場合には、システムタイマ監視タイマの値から3が減算され(S7)、システムタイマ監視タイマの値がリセットされる。続いて、メインCPU32により、主制御基板30の主制御回路と副制御基板50の副制御回路との同期をとるための待ち時間タイマや、大入賞口開放時間タイマ等、各種のタイマの更新処理が実行される(S8)。
次に、メインCPU32によって特別図柄の変動を制御する後述する特別図柄制御処理が行われる(S9)。この特別図柄制御処理では、後述するように、遊技者に有利な大当り遊技を作動させるか否かの特別の判定処理が行われる。続いて、普通図柄の変動を制御する普通図柄制御処理が行われる(S10)。この普通図柄制御処理では、上述した普通の判定手段によって普通の判定処理が行われ、普通電動役物17の羽根部材を開閉させるか否かが判定される。次に、特別図柄表示装置10および普通図柄表示装置11をS9およびS10の各図柄制御処理で決定された変動表示態様で変動表示させる図柄表示装置制御処理が行われる(S11)。
次に、遊技状態コマンド制御処理が行われ(S12)、続いて、演出制御コマンド出力制御処理(S13)、払出処理(S14)が行われる。この処理が終了すると、S3の処理に戻り、S3〜S14の処理が繰り返して実行される。
図4は、上述したメイン処理が実行される間にメインCPU32によって2[msec]毎に割り込んで行われる、システムタイマ割込処理の流れを示したフローチャートである。
このシステムタイマ割込処理では、最初に、メインCPU32によって、割込発生時の各レジスタの値がメインRAM34のスタックエリアに退避させられる(図4,S21参照)。次に、システムタイマ監視タイマ値に1が加算させられ(S22)、続いて、ウォッチドッグ出力データにクリアデータがセットされる(S23)。
次に、上述した各スイッチ16s〜19sから出力される検出信号に基づいて、通過ゲート16をパチンコ球が通過したか否かや、普通電動役物17や大入賞口18、一般入賞口19などにパチンコ球が入賞したか否かを検出するスイッチ入力検出処理が実行される(S24)。このS24の処理では、大当り判定等に用いられる大当り判定用乱数値を抽出する処理も行われ、上述した特別図柄制御処理(図3,S9参照)において大当り遊技を行うか否かが決定される。
次に、S24の処理が終了した後、メインCPU32は、ポート出力処理を実行する(S25)。この処理では、メインCPU32は、メインRAM34の送信データ記憶領域に記憶されている各種のコマンドをデータラッチ回路39へ出力する。これらのコマンドとしては、具体的には、普通図柄表示装置11、特別図柄表示装置12、状態表示装置15、始動入賞口ソレノイド17v、および大入賞口ソレノイド18vの駆動信号等が含まれる。
その後、割込発生時の状態へ復帰させるために、メインRAM34のスタックエリアに退避させておいたレジスタの値をレジスタに復帰させるレジスタ復帰処理が行われ(S26)、割込み処理を許可して(S27)、システムタイマ割込処理が終了する。このシステムタイマ割込処理が終了すると、本サブルーチンが終了し、メインCPU32によるメイン処理が割込発生時の状態から再び実行される。
次に、図5を参照して、図3,S9でメインCPU32によって行われる特別図柄制御処理について説明する。なお、同図において、S32からS40の側方に描いた数値は、それらの処理に対応する制御状態フラグの内容を示し、その制御状態フラグの数値に対応する処理が実行され、特別図柄ゲームが進行することとなる。
この特別図柄制御処理では、最初に、メインCPU32は、制御状態フラグをロードして読み出す(図5,S31参照)。なお、後述するS32からS40において、メインCPU32は、後述するように、制御状態フラグの値に基づいて、各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、S32からS40における処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU32は、各処理に対して設定された待ち時間タイマ(t)等に応じて決定される所定のタイミングで各処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前においては、各処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
S32においては、特別図柄記憶チェック処理を実行する。詳しくは図7を用いて後述するが、この処理では、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、普通電動役物17に入賞したパチンコ球の保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、大当り判定、停止表示させる特別図柄、および特別図柄の変動パターン等の決定を行う。そして、メインCPU32は、特別図柄変動時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットし、今回の処理で決定された変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。そして、待ち時間タイマ(t)にセットされた変動時間が経過すると、S33に処理を移す。
S33においては、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理では、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、変動確定後待ち時間(例えば1秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。そして、待ち時間タイマ(t)にセットした変動確定後待ち時間が経過すると、S34に処理を移す。
S34においては、特別図柄表示時間管理処理を実行する。メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、変動確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判断する。メインCPU32は、大当りである場合に、大当り開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当り開始インターバルに対応する時間(例えば10秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。そして、待ち時間タイマ(t)にセットした大当り開始インターバルに対応する時間が経過すると、S35に処理を移す。また、メインCPU32は、大当りではない場合には、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットして、S40に処理を移す。
S35においては、大当り開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU32は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口18を開放させるために、メインROM33から読み出されたデータに基づいて、メインRAM34に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU32は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットしてS37の処理を実行するように設定するとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットし、大入賞口開放回数カウンタに初期値である“1”をセットする。そして、メインCPU32は、ラウンド数を示すデータおよび大入賞口18が開放中である旨を示す大入賞口開放中コマンドを、メインRAM34の所定領域にセットする。これによって、大入賞口開放中コマンドは、主制御基板30のメインCPU32から副制御基板50のサブCPU51に送信される。これによって、副制御基板50の副制御回路においても、ラウンド数や大入賞口18の状態が認識される。この処理が終了した場合には、S37に処理を移す。
S36においては、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU32は、制御状態フラグが大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。そして、メインCPU32は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットしてS37の処理を実行するように設定するとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。この処理が終了した場合には、S37に処理を移す。
S37においては、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU32は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口18に入賞したパチンコ球の数を計数する大入賞口入賞カウンタが“10”以上であるという条件、または、大入賞口18の開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たすか否かを判別する。メインCPU32は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口18を閉鎖させるために、メインRAM34に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU32は、大入賞口内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットして、大入賞口内残留球監視時間(例えば1秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。つまり、大入賞口内残留球監視時間が経過した後、S38の処理を実行するように設定する。なお、メインCPU32は、上記のいずれの条件も満たさない場合には、上述した処理を実行しない。S37の処理が終了した場合には、S38に処理を移す。
S38においては、大入賞口内残留球監視処理を実行する。この処理において、メインCPU32は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判断する。メインCPU32は、この条件を満たした場合に、大当り終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットし、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した後、S39の処理を実行するように設定する。一方、メインCPU32は、この条件を満たさない場合に、大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットするとともに、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。この場合、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、S36の処理を実行するように設定する。
S39においては、大当り終了インターバル処理を実行する。この処理において、メインCPU32は、制御状態フラグが大当り終了インターバルを示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットしてS40の処理を実行するように設定する。そして、メインCPU32は、大当り図柄が確変図柄である場合には、遊技状態を確率変動状態に移行させる制御を行う。この処理が終了した場合には、S40に処理を移す。
S40においては、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、特別図柄始動記憶個数表示部12に示される普通電役入賞カウンタの値(保留個数)を“1”減少するように記憶更新する。また、メインCPU32は、保留個数が“1”減少する旨の始動記憶数指定コマンドを示すデータを、メインRAM34の所定の記憶領域にセットする。セットされた始動記憶数指定コマンドは、主制御基板30のメインCPU32から副制御基板50のサブCPU51に送信される。これによって、副制御基板50の副制御回路においても、保留個数が“1”減少した旨が認識される。そして、メインCPU32は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行い、制御状態フラグに特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットして、S32の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
上述したように制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄表示装置12において特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU32は、図6に示すように、大当り判定の結果がハズレで大当り遊技状態にならないときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“08”と順にセットすることにより、図5に示すS32、S33、S34、S40の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCPU32は、大当り判定の結果が大当りで大当り遊技状態になるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、図5に示すS32、S33、S34、S35の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態への制御を実行することとなる。更には、メインCPU32は、大当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“06”と順にセットすることにより、図5に示すS37、S38、S36の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技を実行することとなる。なお、大当り遊技が実行されている場合において、大当り遊技状態の終了条件が成立した場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“07”、“08”と順にセットすることにより、図5に示すS37からS40の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態を終了することとなる。なお、この大当り遊技状態の終了条件は、大当りラウンド最大継続数(上限ラウンド数、例えば、本実施形態においては15ラウンド)が終了したことである。
図7は、上述した図5に示す特別図柄制御処理のS32において行われる特別図柄記憶チェック処理の詳細を示すフローチャートである。
この特別図柄記憶チェック処理では、まず、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)であるか否かを判別する(図7,S41参照)。この判別が“No”である場合、特別図柄記憶チェック処理は終了する。一方、S41の判別が“Yes”である場合、続いてメインCPU32は、メインRAM34の普通電役入賞カウンタの値を読み出して、普通電動役物17に入賞したパチンコ球の保留個数が“0”であるか否かを判別する(S42)。この判別が“Yes”である場合、特別図柄記憶チェック処理は終了する。一方、S42の判別が“No”である場合、メインCPU32は、制御状態フラグに特別図柄変動時間管理を示す値(01)をセットし(S43)、続いて、大当り判定処理を行う(S44)。大当り判定処理では、上述した特別の判定処理を行う。すなわち、大当り判定用乱数カウンタの値を読み出して大当り遊技を実行するか否かを決定する大当り抽籤を行い、この抽籤に当籤したか否かの大当り判定を行う。
続いて、メインCPU32は特別図柄決定処理を行う(S45)。特別図柄決定処理では、メインCPU32は、大当り図柄決定用乱数カウンタの値を読み出し、大当り抽籤の結果に基づいて図柄確定停止表示処理で停止表示させる特別図柄を決定する。続いて、メインCPU32は、変動パターン決定処理を行う(S46)。変動パターン決定処理では、変動パターンテーブルを参照して、S44の大当り判定の結果「ハズレ」または「大当たり」に基づいて、乱数範囲の中から1個の乱数値を抽出し、コマンド番号および変動時間を抽籤して、演出内容を決定する。この処理で抽籤されたコマンド番号の変動パターンコマンドは、前述したシステムタイマ割込処理におけるポート出力処理(図4,S25参照)において、主制御基板30から副制御基板50へ送信される。続いて、この変動パターン決定処理で決定した変動時間を待ち時間タイマ(t)にセットする(S47)。S47の処理が終了すると、メインCPU32は、今回の変動に用いられたメインRAM34の記憶領域をクリアして(S48)、特別図柄記憶チェック処理を終了する。
このような本実施形態によるパチンコ機1によれば、被駆動装置である普通図柄表示装置11,特別図柄表示装置12,状態表示装置15,普通電動役物17,および大入賞口18は、出力駆動回路38が、分周回路41からの分周クロック信号の入力により8[msec]の特定の周期に同期して、データラッチ回路39で保持されている駆動データに基づいた駆動信号を出力することにより、駆動される。
図8は、この際の回路各部における信号のタイミングチャート図であり、同図の横軸は時間[msec]、縦軸はハイ電圧レベルを「ON」,ロウ電圧レベルを「OFF」で表している。同図(a)は、メインCPU32により構成されるデータ出力手段が、図4,S25のポート出力処理によって2[msec]の所定の周期で出力する駆動データを示している。同図(b)は、分周回路41が8[msec]の特定の周期で発生させて、出力駆動回路38へ出力する分周クロック信号を示している。同図(c)は、出力駆動回路38が分周回路41からの分周クロック信号に同期して出力する駆動信号を示している。
駆動データは、同図(a)に示すように、時刻Aから時刻Cの18[msec]の間「ON」状態になり、この「ON」信号はデータラッチ回路39で保持される。分周クロック信号は、同図(b)に示すように、8[msec]の時間間隔で単発的に「ON」状態になり、出力駆動回路38に入力される。出力駆動回路38は、同図(c)に示すように、データラッチ回路39から入力される駆動データが時刻Aで「ON」状態になった後、分周クロック信号が始めて入力される時刻Bで駆動信号を「ON」状態にして出力する。また、出力駆動回路38は、データラッチ回路39から入力される駆動データが時刻Cで「OFF」状態になった後、分周クロック信号が始めて入力される時刻Dで駆動信号を「OFF」状態にして出力を停止する。この結果、駆動信号は、同図(c)に示すように、時刻Bから時刻Dの16[msec]の間「ON」状態になり、分周回路41から入力される分周クロック信号に基づき、8[msec]の特定の周期に同期して出力されることになる。
従って、本実施形態によるパチンコ機1によれば、遊技制御手段を構成するメインCPU32の制御によってデータ出力手段から2[msec]の所定の周期で出力される駆動データの出力周期と、出力駆動回路38からこの所定の周期とは異なる8[msec]の特定の周期で出力される駆動信号の出力周期とは、異なるようになる。このため、遊技者は、認識可能な被駆動装置の動作周期から、メインCPU32による遊技動作の制御処理周期を認識することが出来なくなる。従って、遊技者がメインCPU32の制御処理周期を認識することによって不正行為を行うことを防止することが出来る。また、被駆動装置は、分周回路41から入力される分周クロック信号に基づき、8[msec]の特定の周期に同期して駆動されるので、被駆動装置の駆動周期は、メインCPU32の制御処理を変更することなく、分周回路41における発振信号の分周周期を変更するだけで、変更することが出来る。
また、本実施形態によるパチンコ機1では、遊技者に有利な大当り遊技を作動させるか否かを判定するメインCPU32による特別の判定処理は、6[msec]の所定の周期で行われるが、所定の条件が成立した場合に、普通電動役物17を動作させる駆動信号は、データラッチ回路39および出力駆動回路38によって上記のように8[msec]の特定の周期に同期して出力される。従って、普通電動役物17が動作する周期と、メインCPU32が遊技者に有利な大当り遊技を作動させるか否かの特別の判定処理を行う6[msec]の所定の周期とは、異なるようになる。このため、メインCPU32が特別の判定処理つまり大当り判定を行う周期と、普通電動役物17が動作する周期とが、同期し続けることがなくなる。この結果、普通電動役物17にパチンコ球が入賞することを契機に行われる、遊技者に有利な大当り遊技を作動させるか否かを判定する大当り判定処理において、大当り遊技の作動が決定される判定が続いたり、決定されない判定が続いたりすることが無くなる。よって、大当り判定処理の公平性を担保することが可能になる。また、遊技者は、普通電動役物17が開閉する動作の周期から、メインCPU32の制御処理周期を認識することが出来なくなる。従って、遊技者が普通電動役物17の動作を基準に大当り遊技を狙うという不正行為を防止することが出来る。
また、本実施形態によるパチンコ機1では、被駆動装置が駆動される8[msec]の周期と、パチンコ球を発射ソレノイド73によって遊技盤2に発射する6[msec]の発射周期とは異なる。従って、例えば、普通電動役物17が動作する周期と、パチンコ球が遊技盤2へ発射される周期とが同期し続けることがなくなる。従って、普通電動役物17にパチンコ球が入賞し続けたり外れ続けたりすることが無くなり、入賞の波を作ることが出来る。
なお、上記実施の形態によるパチンコ機1では、メインCPU32が、メインRAM34の送信データ記憶領域に記憶されている各種のコマンドをデータラッチ回路39へ出力するポート出力処理を、図4に示すシステムタイマ割込処理のS25で2[msec]の割込周期に同期して行う場合について説明した。しかし、このS25のポート出力処理は、図9に示すように、メイン処理において、S11の図柄表示装置制御処理の後に、6[msec]の所定の周期に同期して行われるようにしてもよい。この場合、図4に示すシステムタイマ割込処理は、図10に示すように、S25の同処理を抜いた形になる。なお図9および図10において、図3および図4と同一または相当する処理には同一のステップ番号を付してその説明は省略する。
このような構成では、メインCPU32が、メインRAM34の送信データ記憶領域に記憶されている各種のコマンドを6[msec]の所定の周期で出力するが、出力される駆動データはデータラッチ回路39で保持され、出力駆動回路38によって8[msec]の特定の周期で駆動信号が出力される。このため、被駆動装置は8[msec]の特定の周期で駆動される。従って、この構成においても、メインCPU32から6[msec]の所定の周期で出力される駆動データの出力周期と、出力駆動回路38から所定の周期とは異なる8[msec]の特定の周期で出力される駆動信号の出力周期とは、異なるようになり、上記の実施形態と同様な作用効果が奏される。
また、上記実施の形態によるパチンコ機1では、分周回路41に入力される発振信号を発生する発振器40と、ウォッチドッグタイマ回路35に入力される発振信号を発生する発振器36とを図2に示すように別個に備えた場合について、説明した。しかし、図11に示すように、各発信器36,40を兼用するように構成してもよい。
図11は、この変形例によるパチンコ機1の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。なお、同図において、図2と同一または相当する部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
同図に示される主制御基板30では、図2に示されている発振器36を備えずに、発振器40のみが実装されている。発振器40は、一定の周期で発生する発振信号をマイコン31、ウォッチドッグタイマ回路35、および分周回路41へ出力しており、発振器36を兼ねている。従って、この構成によれば、主制御基板30に実装する発振器が1つで済むため、主制御基板30に新たな素子を実装できるスペースが生まれると共に、部品代を低減することが出来る。
次に、本発明の第2の実施形態によるパチンコ機について説明する。
図12は、この第2の実施形態によるパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。なお、同図において、図2と同一または相当する部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
この第2の実施形態によるパチンコ機は、主制御基板30におけるマイコン31および被駆動装置間の回路構成だけが上述した第1の実施形態によるパチンコ機1と相違しており、その他の構成は上述した第1の実施形態によるパチンコ機1と同じである。
本実施形態によるパチンコ機1では、図12に示すように、被駆動装置のうち、普通図柄表示装置11および大入賞口ソレノイド18vは、データラッチ回路39を介さずに出力駆動回路38aを介してマイコン31に接続されている。特別図柄表示装置12、状態表示装置15、および始動口ソレノイド17vは、データラッチ回路39および出力駆動回路38bを介してマイコン31に接続されている。従って、特別図柄表示装置12、状態表示装置15、および始動口ソレノイド17vは、出力駆動回路38bおよびデータラッチ回路39によって、分周回路41から出力される分周クロック信号の8[msec]の特定の周期に同期して出力される駆動信号によって駆動されるが、普通図柄表示装置11および大入賞口ソレノイド18vは、メインCPU32から2[msec]の所定の周期に同期して出力される駆動データに従い、出力駆動回路38aによって2[msec]の所定の周期に同期して出力される駆動信号によって駆動される。
また、メインCPU32は、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間、および、特別図柄表示装置12が表示を行っている動作時間と大入賞口18が開放状態にある動作時間との間のインターバル時間を、メインCPU32によって出力される駆動データの出力停止時から出力駆動回路38bによって8[msec]の特定の周期に同期して出力される駆動信号の出力停止時までの最大遅れ時間、すなわち8[msec]の特定の周期と2[msec]の所定の周期との差の時間よりも長く設定するインターバル時間設定手段を構成している。
また、データ出力手段を構成するメインCPU32は、このインターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に、普通図柄表示装置11に表示を行わせる駆動データ、または普通電動役物17を開放状態に動作させる駆動データを2[msec]の所定の周期で出力する。また、メインCPU32は、インターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に、大入賞口18を開放状態に動作させる駆動データ、または特別図柄表示装置12に表示を行わせる駆動データを2[msec]の所定の周期で出力する。
図13は、メインCPU32によって出力される駆動データの出力停止時から出力駆動回路38bによって出力される駆動信号の出力停止時までの遅れ時間が最大となり、普通電動役物17が開放状態にある動作時間が最も長くなる場合における、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を示したタイミングチャート図である。なお、同図の横軸は時間[msec]、縦軸はハイ電圧レベルを「ON」,ロウ電圧レベルを「OFF」で表している。
同図(a)は、メインCPU32からデータラッチ回路39へ始動口ソレノイド17vを制御するために出力されるソレノイド駆動データ、同図(b)は、分周回路41から出力駆動回路38bへ出力される分周クロック信号、同図(c)は、出力駆動回路38bから始動口ソレノイド17vへ出力されるソレノイド駆動信号を示している。ソレノイド駆動データは、同図(a)に示すように、時刻Aから時刻Bまでの18[msec]の間「ON」状態になっている。分周クロック信号は、同図(b)に示すように、8[msec]の特定の周期で単発的に「ON」状態になる。ソレノイド駆動信号は、ソレノイド駆動データの立ち上がり時刻と分周クロック信号の発生時刻とが時刻Aで一致するため、同図(c)に示すように、時刻Aに「ON」状態になる。また、ソレノイド駆動信号は、ソレノイド駆動データが「OFF」状態になった後、分周クロック信号が始めて発生する時刻Dに「OFF」状態になる。この場合、ソレノイド駆動データの時刻Aにおける出力停止時からソレノイド駆動信号の時刻Dにおける出力停止時までの遅れ時間は、6[msec]となる。ソレノイド駆動信号は、2[msec]周期に同期するソレノイド駆動データが8[msec]の特定の周期に同期して出力されるため、この6[msec]の遅れ時間は最大になる。
この場合、普通図柄表示装置11の表示を制御する駆動データとして、同図(d)に示すソレノイド駆動データの時刻Bにおける出力停止時から通常の2[msec]のインターバル時間経過後の時刻Cのタイミングで普通図柄表示データ1をメインCPU32から出力駆動回路38aへ出力すると、このデータはデータラッチ回路39によって保持されないので、普通図柄表示装置11を表示させる駆動信号である普通図柄表示信号1は、出力駆動回路38aにより、同じ時刻Cのタイミングに普通図柄表示装置11へ出力される。
従って、同図(c)に示すソレノイド駆動信号と同図(e)に示す普通図柄表示信号1は、時刻Cから時刻Dの図で太い実線で示す4[msec]の期間において、重なる。このため、普通電動役物17が開放状態に動作しているにもかかわらず、普通図柄表示装置11が変動表示するという特異の状況が発生することになる。
従って、本実施形態では、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を、インターバル時間設定手段により、メインCPU32によって出力されるソレノイド駆動データの出力停止時から出力駆動回路38bによって出力されるソレノイド駆動信号の出力停止時までの最大遅れ時間6[msec]よりも長く設定している。
つまり、本実施形態では、普通図柄表示装置11の表示を制御する駆動データとして、ソレノイド駆動データの時刻Bにおける出力停止時から、通常の2[msec]のインターバル時間に6[msec]の最大遅れ時間が加えられたインターバル時間経過後の同図(f)に示す時刻Eのタイミングで、普通図柄表示データ2がメインCPU32から出力駆動回路38へ出力される。この普通図柄表示データ2は、出力駆動回路38aによって同じタイミングで「ON」状態になる同図(g)に示す普通図柄表示信号2に変換され、普通図柄表示装置11はこの普通図柄表示信号2によって駆動される。
図14は、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間が最小となり、普通電動役物17が開放状態にある動作時間が最も短くなる場合における、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を示したタイミングチャート図である。なお、同図の横軸は時間[msec]、縦軸はハイ電圧レベルを「ON」,ロウ電圧レベルを「OFF」で表している。
ソレノイド駆動データは、同図(a)に示すように時刻Aから時刻Cの22[msec]の間「ON」状態になっている。分周クロック信号は、同図(b)に示すように8[msec]の特定の周期で単発的に「ON」状態になっている。ソレノイド駆動信号は、ソレノイド駆動データが「ON」状態になった後、分周クロック信号が始めて発生する時刻Bで同図(c)に示すように「ON」状態になる。また、ソレノイド駆動信号は、ソレノイド駆動データの立ち下がり時刻と分周クロック信号の発生時刻とが時刻Cで一致するため、同図(c)に示すように、時刻Cに「OFF」状態になる。
この場合には、普通図柄表示装置11の表示を制御する駆動データとして、同図(d)に示すように、ソレノイド駆動データの時刻Bにおける出力停止時から通常の2[msec]のインターバル時間経過後の時刻Dのタイミングで普通図柄表示データ1をメインCPU32から出力駆動回路38へ出力し、出力駆動回路38aから同じタイミングで同図(e)に示すように普通図柄表示信号1が出力されても、同図(c)に示すソレノイド駆動信号と同図(e)に示す普通図柄表示信号1とは重ならない。
しかしながら、この場合においても、本実施形態では、インターバル時間設定手段により設定されたインターバル時間の経過後に、同図(f)に示す普通図柄表示データ2、同図(g)に示す普通図柄表示信号2が、図13(f),(g)に示す普通図柄表示データ2,普通図柄表示信号2と同様に出力される。
図13および図14では、普通電動役物17の動作時間と普通図柄表示装置11の動作時間との間に、インターバル時間設定手段による8[msec]のインターバル時間が設けられている場合について説明したが、特別図柄表示装置12の変動表示時間と大入賞口18を開放状態にさせる動作時間との間にも、同様にインターバル時間設定手段による8[msec]のインターバル時間が設けられている。
このような第2の実施形態によるパチンコ機1によれば、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間、および、特別図柄表示装置12が表示を行っている動作時間と大入賞口18が開放状態にある動作時間との間のインターバル時間は、インターバル時間設定手段により、メインCPU32によって出力される駆動データの出力停止時から出力駆動回路38bによって8[msec]の特定の周期に同期して出力される駆動信号の出力停止時までの6[msec]の最大遅れ時間、すなわち8[msec]の特定の周期と2[msec]の所定の周期との差の時間よりも長く設定される。
また、普通図柄表示装置11に表示を行わせる駆動データ、または普通電動役物17を開放状態に動作させる駆動データは、メインCPU32により、インターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に出力される。従って、普通電動役物17が開放状態に動作しているにもかかわらず、普通図柄表示装置11が変動表示したり、普通図柄表示装置11に所定の条件が成立した停止表示態様が表示されていないのに、普通電動役物17が開放状態に動作したりするという、特異の状況をなくすことが出来る。また、普通電動役物17が開放状態にある動作時間と普通図柄表示装置11が表示を行っている動作時間とが確実に区分けされるので、普通図柄表示装置11の変動表示中における不正行為によって、普通電動役物17が開放状態に動作するのを防止することが出来る。
また、大入賞口18を開放状態に動作させる駆動データ、または特別図柄表示装置12に表示を行わせる駆動データは、メインCPU32により、インターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に出力される。従って、特別図柄表示装置12が変動表示を行っているにもかかわらず、大入賞口18が開放状態に動作したり、大入賞口18が開放状態に動作しているにもかかわらず、特別図柄表示装置12が変動表示するという、特異の状況をなくすことが出来る。このため、遊技状況に関する遊技者の認識が混乱するのを防止することが出来る。また、特別図柄表示装置12が表示を行っている動作時間と大入賞口18が開放状態にある動作時間とが確実に区別されるので、特別図柄表示装置12の変動表示中における不正行為によって大入賞口18が開放状態に動作するのを防止することが出来る。
なお、上記の各実施形態によるパチンコ機では、図2,図11および図12に示したように、主制御基板30に発振器40と分周回路41とを実装した場合について説明した。しかし、発振器40と分周回路41とを主制御基板30に実装せず、他の別基板に実装し、分周クロック信号を主制御基板30へ出力する構成にしてもよい。この構成においても、上述した作用・効果が得られる。
上記実施形態においては、本発明による弾球遊技機をパチンコ機1に適用した場合について説明したが、所定の周期で出力される駆動データに基づいて駆動手段が駆動信号を出力し、この駆動信号によって被駆動装置を駆動させて遊技動作を行わせる他の弾球遊技機に本発明を適用することも可能である。このような弾球遊技機に本発明を適用した場合においても、上記実施形態と同様な作用効果が奏される。
1…パチンコ機
11…普通図柄表示装置
12…特別図柄表示装置
15…状態表示装置
17…普通電動役物
17v…始動口ソレノイド
18…大入賞口
18v…大入賞口ソレノイド
32…メインCPU32
33…メインROM
34…メインRAM
38,38a,38b…出力駆動回路
39…データラッチ回路
40…発振器
41…分周回路

Claims (4)

  1. 一定の周期で発振信号を発生する発振手段と、この発振手段で発生した発振信号に基づく所定の周期で遊技動作を制御処理する遊技制御手段と、この遊技制御手段の制御処理によって前記所定の周期で所定時間に亘って駆動データを出力するデータ出力手段と、このデータ出力手段から出力される駆動データに基づいて駆動信号を出力する駆動手段と、この駆動手段から出力される駆動信号によって駆動されて遊技動作を行う被駆動装置とを備えた弾球遊技機において、
    前記データ出力手段と接続されており、前記データ出力手段から出力される駆動データを保持するデータラッチ回路と、前記発振手段が発生する発振信号を前記所定の周期とは異なる特定の周期に分周してこの特定の周期で分周クロック信号を前記駆動手段に出力する分周手段とを備え、
    前記駆動手段は、前記データラッチ回路と接続されているとともに、前記分周手段と接続されており、前記分周手段からの前記分周クロック信号の入力により前記特定の周期に同期して、前記データラッチ回路で保持されている駆動データに基づいた駆動信号を出力し、
    前記駆動手段は、さらに、
    前記データ出力手段による駆動データの出力が開始した後、前記分周手段から初めて前記分周クロック信号が入力されたとき、前記駆動データに基づいた駆動信号の出力を開始し、前記データ出力手段による駆動データの出力が停止した後、前記分周手段から初めて前記分周クロック信号が入力されたとき、前記駆動データに基づいた駆動信号の出力を停止する、ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記被駆動装置は、所定の条件が成立すると、遊技球が入賞し難い閉鎖状態から遊技球が入賞し易い開放状態へと動作する可変入賞装置であり、
    この可変入賞装置に遊技球が入賞すると、遊技者に有利な特別遊技を作動させるか否かの特別の判定処理を前記所定の周期で行う特別の判定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記所定の条件を成立させるか否かの普通の判定処理を前記所定の周期で行う普通の判定手段と、
    この普通の判定手段による普通の判定処理の結果として前記所定の条件が成立したか否かを普通図柄の変動表示後の停止表示態様で表示する普通図柄表示装置と、
    前記可変入賞装置が開放状態にある動作時間と前記普通図柄表示装置が表示を行っている動作時間との間のインターバル時間を、前記特定の周期と前記所定の周期との差の時間よりも長く設定するインターバル時間設定手段とを備え、
    前記データ出力手段は、このインターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に、前記普通図柄表示装置に表示を行わせる駆動データ、または前記可変入賞装置を開放状態に動作させる駆動データを前記所定の周期で出力することを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記被駆動装置は、前記特別の判定手段による特別の判定処理の結果遊技者に有利な特別遊技を作動させるか否かを特別図柄の変動表示後の停止表示態様で表示する特別図柄表示装置、および前記特別の判定手段による特別の判定処理で遊技者に有利な特別遊技を作動させることが決定されると、遊技球が入賞し難い閉鎖状態から前記可変表示装置よりも遊技球が入賞し易い開放状態へと動作する特別可変入賞装置を含み、
    前記特別図柄表示装置が表示を行っている動作時間と前記特別可変入賞装置が開放状態にある動作時間との間のインターバル時間を、前記特定の周期と前記所定の周期との差の時間よりも長く設定するインターバル時間設定手段を備え、
    前記データ出力手段は、このインターバル時間設定手段によって設定されたインターバル時間の経過後に、前記特別可変入賞装置を開放状態に動作させる駆動データ、または前記特別図柄表示装置に表示を行わせる駆動データを前記所定の周期で出力することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の弾球遊技機。
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